JP2018139520A - 核酸検出用オリゴヌクレオチド - Google Patents

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Abstract

【課題】微量の標的遺伝子を高感度に検出可能な核酸検出用オリゴヌクレオチドを提供する。
【解決手段】核酸検出用オリゴヌクレオチドは、鋳型核酸100に結合する、蛍光物質10及び消光物質11により修飾された核酸検出用オリゴヌクレオチドであって、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含み、センス鎖100bとアンチセンス鎖100aとからなる二本鎖鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aに結合可能なフォワードプライマと、センス鎖100bに結合可能なリバースプライマとに挟まれた領域において、第1オリゴヌクレオチド1は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの一方の領域に結合し、第2オリゴヌクレオチド2は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの他方の領域に結合し、第1オリゴヌクレオチド及び第2オリゴヌクレオチドは互いに相補的でない塩基配列を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、PCR(Polymerase Chain Reaction)法により得られる特定の標的核酸を検出するための核酸検出用オリゴヌクレオチドに関する。
臨床や病理学等の様々な分野において、遺伝子の発現解析、機能解析、診断等を目的として、PCR法が広く利用されている。PCRは、一般に、(1)熱処理により二本鎖核酸を一本鎖核酸に解離するステップ、(2)一本鎖核酸(鋳型核酸)にプライマをアニーリングさせる(鋳型核酸にプライマを結合させる)ステップ、及び(3)核酸ポリメラーゼを用いて上記プライマの伸長生成物を形成する(一本鎖と相補的な核酸が合成される)ステップ、の3つのステップを1サイクルとして、このサイクルを繰り返すことにより、目的の遺伝子配列を指数関数的に増幅させることができる。
中でも、リアルタイムPCR(Real time PCR)は、核酸の増幅量を経時的に(リアルタイムに)モニターし解析する手法として、mRNA(メッセンジャーRNA)発現解析、SNP(Single Nucleotide Polymorphism)解析、感染症診断等様々な目的で広く利用されている。リアルタイムPCRでは、サイクル数とPCR最終産物の量(最終的な核酸の増幅量)から既知のスタンダードとの比較により目的遺伝子の初期量を算出する。PCR最終産物は、光学的に定量される。例えば、一本鎖と相補的な核酸が合成される際に、標的核酸に結合した蛍光プローブが分解されて発光された蛍光を測定する。
また、従来のPCR法の1つとして、特許文献1は、標的核酸中の特定塩基配列に相補的な配列を有し、該標的核酸と結合した場合に蛍光を発する、インターカレーター性蛍光色素で標識した核酸プローブ(インターカレーター性の蛍光プローブ)を用いる方法を開示している。該方法によれば、該プローブが標的核酸と相補結合を形成することで測定可能な蛍光を発するため、試料中の特定塩基配列を含む一本鎖RNAについて、反応液を急激に昇温及び降温するという操作を繰り返すことなく、概ね一定温度で蛍光を測定することが可能となる。
特開2000−014400号公報
しかしながら、特許文献1に開示される従来技術では、上述した利点があるものの、図5に示すように、鋳型核酸の初期濃度が低くなるほどPCR産物の増幅曲線は立ち上がりが遅くなり、さらに、指数関数的な増加が見られない。そのため、鋳型核酸の初期濃度が低い(微量である)と、PCR最終産物が発する蛍光を検出することができないという問題がある。
そこで、本開示は、微量の標的核酸を高感度に検出することが可能となる核酸検出用オリゴヌクレオチドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドは、鋳型核酸に結合する、蛍光物質及び消光物質により修飾された核酸検出用オリゴヌクレオチドであって、核酸検出用オリゴヌクレオチドは、少なくとも第1オリゴヌクレオチド及び第2オリゴヌクレオチドを含み、センス鎖とアンチセンス鎖とからなる二本鎖である鋳型核酸のアンチセンス鎖に結合可能なフォワードプライマと、センス鎖に結合可能なリバースプライマとに挟まれた領域において、第1オリゴヌクレオチドは、鋳型核酸のアンチセンス鎖及びセンス鎖の一方の領域に結合し、第2オリゴヌクレオチドは、鋳型核酸のアンチセンス鎖及びセンス鎖の他方の領域に結合し、第1オリゴヌクレオチド及び第2オリゴヌクレオチドは互いに相補的でない塩基配列を有する。
本開示によれば、微量の標的遺伝子を高感度に検出することが可能となる核酸検出用オリゴヌクレオチドを提供できる。
実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドが鋳型核酸に結合した状態を示す模式図 実施の形態における第1オリゴヌクレオチド及び第2オリゴヌクレオチドが互いに相補的な塩基配列を有する場合に生じる現象を説明する模式図 実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドが鋳型核酸に結合する過程を示す図 実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドが蛍光を発する様子を説明する図 従来技術におけるPCR増幅曲線
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
以下、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドについて、図面を参照して説明する。
本開示における「上流側」とは塩基配列の領域内で3’末端側を、「下流側」とは塩基配列の領域内で5’末端側を意味する。
また、本開示における「核酸」とは、DNA(デオキシリボ核酸)及びRNA(リボ核酸)を意味する。
[A.核酸検出用オリゴヌクレオチド]
以下、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドについて、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合した状態を示す模式図である。図2は、本実施の形態における第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が互いに相補的な塩基配列を有する場合に生じる現象を説明する模式図である。図3は、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合する様子を説明する図である。図4は、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5が蛍光を発する様子を説明する図である。
なお、以下、核酸検出用オリゴヌクレオチド5を、単に、オリゴヌクレオチド5と称する場合がある。
[A−1.核酸検出用オリゴヌクレオチドの基本構造]
図1に示すように、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、その両端を蛍光物質10及び消光物質11により修飾されたオリゴヌクレオチドである。核酸検出用オリゴヌクレオチド5においては、蛍光物質10と消光物質11とが近接しているため、蛍光物質10の有する蛍光シグナルを発する機能が、消光物質11によって妨げられている。しかしながら、図4に示すように、DNAの伸長反応の過程では、鋳型核酸100に結合した核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、例えば、Taq DNAポリメラーゼの有する5’→3’エキソヌクレアーゼ活性により分解され、核酸検出用オリゴヌクレオチド5に修飾されていた蛍光物質10及び消光物質11は、相互に空間的に分離されるため、蛍光物質10が蛍光シグナルを発する。この蛍光シグナルの強さは、増幅された標的核酸の分子数に比例する。
[A−1−1.蛍光物質及び消光物質]
本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5を修飾する蛍光物質10は、核酸増幅工程中に分解又は蛍光が減衰しなければよい。蛍光物質10としては、特に限定されないが、例えば、フルオロセイン又はその誘導体(例えば、FAM(カルボキシフルオレセイン)、JOE(6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ2’,7’−ジメトキシフルオレセイン)、FITC(フルオレセインイソチオシアネート)、TET(テトラクロロフルオレセイン)、HEX(5'−ヘキサクロロ−フルオレセイン−CEホスホロアミダイト))、BODIPY(登録商標)シリーズ、ローダミン又はその誘導体(例えば、5−カルボキシローダミン6G(CR6G)やテトラメチルローダミン(TAMRA))、Cy(登録商標)色素(例えば、Cy3、Cy5)等を使用してもよい。蛍光物質10の核酸検出用オリゴヌクレオチド5への結合方法は、通常の方法に従って行うことができる。蛍光物質10の消光を利用すれば、インターカレーターなどの他の二重鎖核酸構造への挿入色素を用いることなく、また、FRET(Fluorescence resonance energy transfer)現象を起こす2種類のプローブ(核酸検出用オリゴヌクレオチド)を用いることなく、1種類の蛍光物質10に標識されたプローブを用いて単純かつ特異的に標的核酸配列を検出することができる。核酸検出用オリゴヌクレオチド5の塩基配列中の蛍光物質10の修飾位置は、特に限定されないが末端(最も末端の塩基から5塩基以内)に修飾されてもよく、中でも、最も末端の塩基に標識されていてもよい。
また、消光物質11としては、TAMRA(テトラメチル−ローダミン)、DABCYL(4−(4−ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸)、BHQ1(BHQ:Black Hole Quencher(登録商標))、BHQ2、BHQ3等が挙げられるが、これらに限定されない。
蛍光物質10及び消光物質11は、蛍光物質10を核酸検出用オリゴヌクレオチド5の5’末端に、消光物質11を3’末端に修飾してもよく、消光物質11を核酸検出用オリゴヌクレオチド5の5’末端、蛍光物質10を3’末端に修飾してもよい。
[A−1−2.核酸検出用オリゴヌクレオチドの塩基配列]
本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、鋳型核酸100における特定の塩基配列と相補的な塩基配列を有する。そのため、核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、鋳型核酸100の特定の塩基配列を有する領域に特異的に結合することができる。
核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、相補鎖である鋳型核酸100に含まれる連続する7〜25個であってもよく、好ましくは、9〜25個、より好ましくは、12〜25個、さらに好ましくは、15〜25個と相補的なヌクレオチドを有していてもよい。核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100と相補的な塩基配列を多く有することにより、鋳型核酸100の標的部位(個々の核酸検出用オリゴヌクレオチド5の塩基配列と相補的な特定の塩基配列を有する領域)に結合しやすくなるとともに、鋳型核酸100との結合力が強まるからである。
核酸検出用オリゴヌクレオチド5の塩基配列は、Tm値の説明で後述するように、標的核酸の塩基配列により適宜設計することができる。
[A−2.核酸検出用オリゴヌクレオチドの構成要素]
本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、少なくとも第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含む。これらのオリゴヌクレオチドは、通常、「プローブ」と呼ばれるものである。
また、核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、二本鎖である鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aに結合可能なフォワードプライマと、センス鎖100bに結合可能なリバースプライマとに挟まれた領域において、第1オリゴヌクレオチド1は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの一方の領域に結合し、第2オリゴヌクレオチド2は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの他方の領域に結合する。例えば、図1及び図3に示すように、第1オリゴヌクレオチド1は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aの、上記2つのプライマに挟まれた領域に結合する。このとき、第2オリゴヌクレオチド2は、鋳型核酸100のセンス鎖100bの、上記2つのプライマに挟まれた領域に結合する。
核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、「A−1−2.核酸検出用オリゴヌクレオチドの塩基配列」で上述した通り、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2は、互いに相補的でない塩基配列を有する。これにより、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含む核酸検出用オリゴヌクレオチド5が互いに結合することを抑制し、核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bのそれぞれの領域(フォワードプライマとリバースプライマとに挟まれた領域)に結合させることができる。そのため、核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aにのみ結合させる場合に比べ、鋳型核酸100により多くの核酸検出用オリゴヌクレオチド5を結合させることができる。したがって、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、鋳型核酸100に、より多くの蛍光物質10を付与することができ、微量の標的核酸であっても高感度に蛍光を検出することができる。
また、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2の少なくとも一方は、2種類以上のオリゴヌクレオチド5を含んでもよい。これにより、例えば、図1に示すように、複数種類の第1オリゴヌクレオチド1a、1b、1c及び複数種類の第2オリゴヌクレオチド2a、2b、2cがそれぞれ、二本鎖の鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bに互い違いに結合するため、一本鎖の鋳型核酸100(例えば、アンチセンス鎖100a)にのみ核酸検出用オリゴヌクレオチド5を結合させる場合に比べ、鋳型核酸100に、より多くの蛍光物質10を付与することができる。
なお、複数種類の第1オリゴヌクレオチド1a〜1cのTm値及び複数種類の第2オリゴヌクレオチド2a〜2cのTm値は、フォワードプライマ及びリバースプライマのTm値よりも大きければよい。理由については、後述するため、ここでの説明を省略する。
また、複数種類の第1オリゴヌクレオチド1a〜1cのTm値は、フォワードプライマの結合領域側から鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aの下流側に向かう順に小さくなればよい。同様に、複数種類の第2オリゴヌクレオチド2a〜2cのTm値は、リバースプライマの結合領域側から鋳型核酸100のセンス鎖100bの下流側に向かう順に小さくなればよい。理由については、後述するため、ここでの説明を省略する。
[A−2−1.第1及び第2オリゴヌクレオチドの関連性]
以下、第1及び第2オリゴヌクレオチドの関連性(例えば、鋳型核酸への結合位置等)について、図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含み、第1オリゴヌクレオチド1と第2オリゴヌクレオチド2は互いに相補的でない塩基配列を有する。また、第1オリゴヌクレオチド1は、複数種類の第1オリゴヌクレオチド1a、1b、1cを含み、第2オリゴヌクレオチド2は、複数種類の第2オリゴヌクレオチド2a、2b、2cを含む。そのため、第1オリゴヌクレオチド1a、1b、1c及び第2オリゴヌクレオチド2a、2b、2cは鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bに互い違いに結合する。
「第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2は互いに相補的でない配列を有する」とは、互いに相補的な配列が3個以下であること、好ましくは、互いに相補的な配列が2個以下であること、より好ましくは、1個以下であること、さらに好ましくは、0個であることをいう。互いに相補的な塩基配列が3個以下であれば、核酸検出用オリゴヌクレオチド5同士(第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2)の結合を抑制することができる。
しかしながら、核酸検出用オリゴヌクレオチド5に含まれる第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が互いに相補的な塩基配列を有すると、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が結合してしまい、鋳型核酸100に結合しにくくなる。例えば、図2に示すように、第1オリゴヌクレオチド1aと第2オリゴヌクレオチド2cとが互いに相補的な配列を有する場合、それぞれが鋳型核酸100に結合する前に結合してしまう。
[A−2−2.核酸検出用オリゴヌクレオチドのTm値]
核酸検出用オリゴヌクレオチド5の結合位置及び結合の順序等をコントロールするために、Tm値に基づいて核酸検出用オリゴヌクレオチド5を設計してもよい。以下、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5のTm値について、図3を用いて説明する。
本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5では、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2のそれぞれのTm値は、フォワードプライマ及びリバースプライマのTm値よりも大きくてもよい。これにより、核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、上記2つのプライマが鋳型核酸100に結合する前に、鋳型核酸100に結合することができる。
ここで、Tm値とは、標準二本鎖核酸のTm値(融解温度)を意味する。Tm値は、常法により、融解曲線から求めることができる。融解曲線は、例えば、標準二本鎖核酸のみを含有する溶液の温度を、熱変性を生じさせる高温から低温へと変化させる際に、当該溶液の吸光度や蛍光強度を経時的に(リアルタイムに)測定することにより求めることができる。得られた融解曲線において、吸光度や蛍光強度の温度に対する平均変化率、又は微分値が最大となる温度がTm値である。
また、Tm値は、算出値を用いてもよい。例えば、汎用されているプライマ/プローブ設計ソフトウェア等を用いることにより、標準二本鎖核酸の塩基配列情報から、Tm値を算出することができる。すなわち、Tm値を決定する要因はPCR増幅産物の二本鎖DNAの結合の強さに依存しており、GC含量や、増幅長等により左右されるため、標的核酸によってTm値を変えることが可能である。
本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5のTm値(Tm(n))は、プライマのTm値(Tm(p))よりも大きければよく、例えば、Tm(p)値が60℃である場合、Tm(n)値は、70℃以上80℃以下である。
また、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2の少なくとも一方は、2種類以上のオリゴヌクレオチド5を含んでもよく、これらの2種類以上のオリゴヌクレオチド5のTm値は、結合した鋳型核酸100の3’末端側(上流側)から5’末端側(下流側)に向けて結合する順に小さくなってもよい。
すなわち、第1オリゴヌクレオチド1のうち、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aの上流側から下流側に向けて結合する順に、第1オリゴヌクレオチド1aのTm値(Tm(n1a))>第1オリゴヌクレオチド1bのTm値(Tm(n1b))>第1オリゴヌクレオチド1cのTm値(Tm(n1c))となってもよい。
同様に、第2オリゴヌクレオチド2のうち、鋳型核酸100のセンス鎖100bの上流側から下流側に向けて結合する順に、第2オリゴヌクレオチド2aのTm値(Tm(n2a))>第2オリゴヌクレオチド2bのTm値(Tm(n2b))>第2オリゴヌクレオチド2cのTm値(Tm(n2c))となってもよい。
これにより、プライマ(フォワードプライマ及びリバースプライマ)の結合領域側から鋳型核酸100の下流側に向かって順に、核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合する。そのため、核酸検出用オリゴヌクレオチド5の全てが鋳型核酸100に結合する前にプライマが結合したとしても、DNA伸長反応の間に、少しでも多くの核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100に結合することができる。
以下、本実施の形態における第1オリゴヌクレオチド1、第2オリゴヌクレオチド2、及びプライマが鋳型核酸100に結合する過程を、図3を用いて説明する。
例えば、図3の(a)に示すように、第1オリゴヌクレオチド1aは、鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a)に結合する第1オリゴヌクレオチド1のうち、最もフォワードプライマの結合領域側に結合する。同様に、第2オリゴヌクレオチド2aは、鋳型核酸100(センス鎖100b)に結合する第2オリゴヌクレオチド2のうち、最もリバースプライマの結合領域側に結合する。
また、第1オリゴヌクレオチド1a及び第2オリゴヌクレオチド2aの鋳型核酸100との相補的な塩基配列の塩基数は、第1オリゴヌクレオチド1a及び第2オリゴヌクレオチド2aがそれぞれ鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a及びセンス鎖100b)と結合を維持できれば特に限定されず、例えば、7塩基以上25塩基以下、好ましくは、9塩基以上25塩基以下、より好ましくは、12塩基以上25塩基以下、さらに好ましくは、15塩基上25塩基以下である。
この相補的な塩基配列は、C(シトシン)及びG(グアニン)の割合が相対的に高い方がよい。C及びGは水素結合で結合され、A(アデニン)及びT(チミン)よりも強い結合力を有するため、CGの割合が高い方が相補的な配列における結合を強めることができる。
なお、第1オリゴヌクレオチド1a及び第2オリゴヌクレオチド2aは、上述したように、鋳型核酸100に結合する第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2のうち最も高いTm値(Tm(n1a)及びTm(n2a))を有する。ここで、Tm(n1a)=Tm(n2a)であってもよいが、Tm(n1a)>Tm(n2a)とするためには、第1オリゴヌクレオチド1の塩基数を第2オリゴヌクレオチド2の塩基数よりも多くすればよい。又は、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が同じ塩基数を有する場合であっても、第1オリゴヌクレオチド1を構成する塩基配列のGCの割合を高くすればよい。
次に、図3の(b)に示すように、第1オリゴヌクレオチド1bは、第1オリゴヌクレオチド1aよりも鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a)の下流側に結合する。同様に、第2オリゴヌクレオチド2bは、第2オリゴヌクレオチド2aよりも鋳型核酸100(センス鎖100b)の下流側に結合する。
第1オリゴヌクレオチド1bのTm値(Tm(n1b))は、第1オリゴヌクレオチド1aのTm値(Tm(n1a))よりも低ければよく、第1オリゴヌクレオチド1cのTm値(Tm(n1c))よりも高ければよい。すなわち、Tm(n1a)>Tm(n1b)>Tm(n1c)であればよい。
同様に、第2オリゴヌクレオチド2bのTm値(Tm(n2b))についても、他の第2オリゴヌクレオチド2a及び2cのTm値(Tm(n2a)及びTm(n2c))に対し、Tm(n2a)>Tm(n2b)>Tm(n2c)であればよい。
なお、第1オリゴヌクレオチド1b及び第2オリゴヌクレオチド2bの鋳型核酸100との相補的な塩基配列については、図3の(a)の説明で上述したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
また、図3の(c)に示すように、第1オリゴヌクレオチド1cは、鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a)に結合する第1オリゴヌクレオチド1のうち、フォワードプライマの結合領域から最も離れた領域(鋳型核酸100の最も下流側)に結合する。同様に、第2オリゴヌクレオチド2cは、鋳型核酸100(センス鎖100b)に結合する第2オリゴヌクレオチド2のうち、リバースプライマの結合領域から最も離れた領域(鋳型核酸100の最も下流側)に結合する。
第1オリゴヌクレオチド1c及び第2オリゴヌクレオチド2cのTm値、並びに、第1オリゴヌクレオチド1c及び第2オリゴヌクレオチド2cの鋳型核酸100との相補的な塩基配列については、図3の(b)の説明で上述したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
以上のように、複数種類の第1オリゴヌクレオチド1a〜1cを鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a)の上流から下流に向かって順に鋳型核酸100(アンチセンス鎖100a)に結合させるためには、個々の第1オリゴヌクレオチド1a〜1cのTm値(Tm(n1a)〜Tm(n1c))に差異が生じるように設計すればよく、より好ましくは、互いのTm値にそれぞれ1℃以上、より好ましくは2℃以上、さらに好ましくは3℃以上の差異が生じるように設計すればよい。
また、複数種類の第2オリゴヌクレオチド2a〜2cについても、鋳型核酸100のセンス鎖100bに結合する以外は、同様であるため、ここでの説明を省略する。
なお、上述したように、第1オリゴヌクレオチド1a〜1cのTm値(Tm(n1a)〜Tm(n1c))は、Tm(n1a)>Tm(n1b)>Tm(n1c)であればよく、第2オリゴヌクレオチド2a〜2cのTm値(Tm(n2a)〜Tm(n2c))は、Tm(n2a)>Tm(n2b)>Tm(n2c)であればよい。
そして、核酸検出用オリゴヌクレオチド5のTm値(Tm(n))をプライマ(フォワード(Fw)プライマ及びリバース(Rv)プライマ)のTm値(Tm(p))よりも大きくすることにより、図3の(d)に示すように、プライマは、全ての核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合した後に、鋳型核酸100に結合する。
このように、プライマが鋳型核酸100に結合すると、DNAポリメラーゼが作用し、DNAの伸長反応が開始される。これにより、核酸検出用オリゴヌクレオチド5の分解が起こり、蛍光シグナルが発せられる。
[A−2−3.蛍光のメカニズム]
本実施の形態における蛍光のメカニズムについて、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5が蛍光を発する様子を説明する図である。
本実施の形態においては、図3の(d)に示すように、全ての核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合した後、プライマ(フォワード(Fw)プライマ及びリバース(Rv)プライマ)が鋳型核酸100に結合する。上述したように、これらのプライマが結合すると、DNAポリメラーゼの作用により、DNAの伸長反応が開始される。
図4に示すように、フォワードプライマが伸長(上記、DNAの伸長を指す。)する過程で、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aに結合した第1オリゴヌクレオチド1aは、DNAポリメラーゼの有する5’→3’エキソヌクレアーゼ活性により分解される。このとき、第1オリゴヌクレオチド1aに修飾されていた蛍光物質10及び消光物質11は、相互に空間的に分離され(例えば、分解された第1オリゴヌクレオチドの一部3a、3b)、蛍光物質10が蛍光シグナルを発する。
同様に、鋳型核酸100のセンス鎖100bに結合した第2オリゴヌクレオチド2aもリバースプライマが伸長する過程で分解され、第2オリゴヌクレオチド2aに修飾されていた蛍光物質10及び消光物質11が互いに空間的に分離され(例えば、分解された第2オリゴヌクレオチドの一部4a、4b)、蛍光物質10が蛍光シグナルを発する。
分解される前の第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2では、蛍光物質10及び消光物質11が近接しているため、蛍光物質10の有する蛍光シグナルを発する機能が消光物質11により妨げられている。しかしながら、DNAの伸長過程で、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が分解されると、消光物質11の作用が及ばなくなり、蛍光物質10は蛍光シグナルを発する。
この蛍光シグナルは、増幅された標的核酸の分子数(コピー数)に比例するため、得られる蛍光シグナルの強度に基づいて、標的核酸の初期濃度を算出することができる。
[B.プライマ]
本実施の形態におけるプライマは、Tm値の説明で上述したように、標的核酸の塩基配列により適宜設定することができる。なお、Tm値が相対的に高いほど、鋳型核酸に対する結合性が相対的に高くなるため、標的核酸の種類に応じて、好適なTm値を有するプライマを設計してもよい。
[まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、鋳型核酸100に結合する、蛍光物質10及び消光物質11により修飾された核酸検出用オリゴヌクレオチド5であって、核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含み、二本鎖である鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aに結合可能なフォワードプライマと、センス鎖100bに結合可能なリバースプライマとに挟まれた領域において、第1オリゴヌクレオチド1は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの一方の領域に結合し、第2オリゴヌクレオチド2は、鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bの他方の領域に結合し、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2は互いに相補的でない塩基配列を有する。
これにより、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2を含む核酸検出用オリゴヌクレオチド5が互いに結合することを抑制し、核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100のアンチセンス鎖100a及びセンス鎖100bのそれぞれの領域(フォワードプライマとリバースプライマとに挟まれた領域)に結合させることができる。そのため、核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100のアンチセンス鎖100aにのみ結合させる場合に比べ、鋳型核酸100により多くの核酸検出用オリゴヌクレオチド5を結合させることができる。したがって、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、鋳型核酸100に、より多くの蛍光物質10を付与することができ、微量の標的核酸であっても高感度に蛍光を検出することができる。
また、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5では、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2の少なくとも一方は、2種類以上のオリゴヌクレオチドを含んでもよい。これにより、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2が二本鎖の鋳型核酸100に互い違いに結合することができ、一本鎖の鋳型核酸100(例えば、アンチセンス鎖100a)にのみ核酸検出用オリゴヌクレオチド5を結合させる場合に比べ、鋳型核酸100に、より多くの蛍光物質10を付与することができる。
また、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5では、上記2種類以上のオリゴヌクレオチド5のTm値は、結合した鋳型核酸100の3’末端側から5’末端側に向けて結合する順に小さくなってもよい。これにより、プライマ(フォワードプライマ及びリバースプライマ)の結合領域側から鋳型核酸100の下流側に向かって順に、核酸検出用オリゴヌクレオチド5が鋳型核酸100に結合する。そのため、核酸検出用オリゴヌクレオチド5の全てが鋳型核酸100に結合する前にプライマが結合したとしても、DNAが伸長する間に、少しでも多くの核酸検出用オリゴヌクレオチド5を鋳型核酸100に結合することができる。
さらに、本実施の形態に係る核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、第1オリゴヌクレオチド1及び第2オリゴヌクレオチド2のそれぞれのTm値は、フォワードプライマ及びリバースプライマのTm値よりも大きくてもよい。これにより、核酸検出用オリゴヌクレオチド5は、フォワードプライマ及びリバースプライマが鋳型核酸100に結合する前に、鋳型核酸100に結合することができる。
以上、本開示に係る核酸検出用オリゴヌクレオチドについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものや、実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
1、1a、1b、1c 第1オリゴヌクレオチド
2、2a、2b、2c 第2オリゴヌクレオチド
5 核酸検出用オリゴヌクレオチド
10 蛍光物質
11 消光物質
100 鋳型核酸
100a アンチセンス鎖
100b センス鎖

Claims (4)

  1. 鋳型核酸に結合する、蛍光物質及び消光物質により修飾された核酸検出用オリゴヌクレオチドであって、
    前記核酸検出用オリゴヌクレオチドは、少なくとも第1オリゴヌクレオチド及び第2オリゴヌクレオチドを含み、
    センス鎖とアンチセンス鎖とからなる二本鎖である鋳型核酸のアンチセンス鎖に結合可能なフォワードプライマと、センス鎖に結合可能なリバースプライマとに挟まれた領域において、
    前記第1オリゴヌクレオチドは、前記鋳型核酸のアンチセンス鎖及びセンス鎖の一方の前記領域に結合し、
    前記第2オリゴヌクレオチドは、前記鋳型核酸のアンチセンス鎖及びセンス鎖の他方の前記領域に結合し、
    前記第1オリゴヌクレオチド及び前記第2オリゴヌクレオチドは互いに相補的でない塩基配列を有する、
    核酸検出用オリゴヌクレオチド。
  2. 前記第1オリゴヌクレオチド及び前記第2オリゴヌクレオチドの少なくとも一方は、2種類以上のオリゴヌクレオチドを含む、
    請求項1に記載の核酸検出用オリゴヌクレオチド。
  3. 前記2種類以上のオリゴヌクレオチドのTm値は、結合した前記鋳型核酸の3’末端側から5’末端側に向けて結合する順に小さくなる、
    請求項2に記載の核酸検出用オリゴヌクレオチド。
  4. 前記第1オリゴヌクレオチド及び前記第2オリゴヌクレオチドのそれぞれのTm値は、前記フォワードプライマ及び前記リバースプライマのTm値よりも大きい、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の核酸検出用オリゴヌクレオチド。
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