JP2018137524A - 管理装置、管理方法、プログラム - Google Patents

管理装置、管理方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信システムにおける接続の容易性を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導するための情報を表示する技術を提供する。
【解決手段】管理装置16は、複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる。特定部74は、一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択する。生成部62は、特定部74において選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成する。送信部68は、生成部62において生成した誘導情報を端末装置に送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、表示技術に関し、特に画像に付加情報を重畳させて表示する管理装置、管理方法、プログラムに関する。
拡張現実(AR:Augmented Reality)の技術は、撮影した画像上に種々の情報を重ねて表示する。例えば、通信端末の周囲に存在する他の通信端末の位置が風景画像上にAR技術を用いて表示される。さらに、他の通信端末を使用するユーザの属性や、ユーザ間の相性に関する情報も表示される(例えば、特許文献1)。
特開2012−221330号公報
他の通信端末を使用しているユーザに関する情報は風景画像上に表示されるので、通信端末の周囲のどこに、どのようなユーザが存在するかが、分かりやすく表示される。しかしながら、通信システムにおける接続の容易性や通信品質を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導するための情報は提供されていない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信システムにおける接続の容易性を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導するための情報を表示する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の管理装置は、複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる管理装置であって、一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択する選択部と、選択部において選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成する生成部と、を備える。
本発明の別の態様は、管理方法である。この方法は、複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる管理装置での管理方法であって、一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択するステップと、選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成するステップと、を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信システムにおける接続の容易性を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導するための情報を表示できる。
本発明の実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の端末装置の構成を示す図である。 図2の生成部において生成される画像の一例を示す図である。 図2の記憶部に記憶されたデータベースのデータ構造を示す図である。 図1の管理装置の構成を示す図である。 図6(a)−(b)は、図5の記憶部に記憶されたデータベースのデータ構造を示す図である。 図5の記憶部に記憶された別のデータベースのデータ構造を示す図である。 図5の管理装置による処理手順を示すフローチャートである。 図5の管理装置による指示手順を示すフローチャートである。 図5の記憶部に記憶されたデータベースのデータ構造を示す図である。 図2の生成部において生成される別の画像を示す図である。 図5の管理装置に接続された表示装置に表示される画像を示す図である。 図2の端末装置による通知手順を示すフローチャートである。 図2の生成部において生成されるさらに別の画像を示す図である。 図2の生成部において生成されるさらに別の画像を示す図である。 図2の生成部において生成されるさらに別の画像を示す図である。 図17(a)−(b)は、図2の生成部において生成されるさらに別の画像を示す図である。 図2の生成部において生成されるさらに別の画像を示す図である。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶されたデータベースのデータ構造を示す図である。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶された別のデータベースのデータ構造を示す図である。 本発明の実施例2に係る管理装置による第1の指示手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶されたデータベースのデータ例を示す図である。 本発明の実施例2に係る管理装置による第2の指示手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶されたデータベースのさらに別のデータの例を示す図である。 本発明の実施例2に係る管理装置による第3の指示手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶されたデータベースのさらに別のデータの例を示す図である。 本発明の実施例2に係る管理装置による第4の指示手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る記憶部に記憶されたデータベースのさらに別のデータの例を示す図である。 本発明の実施例2に係る管理装置による第5の指示手順を示すフローチャートである。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関する。本通信システムは、例えば、業務用無線システムに対応する。ここで、通信の形態には、1対1の場合もあれば、1対多の場合もあり、後者はグループ通信に相当する。端末装置は、撮像装置を備え、拡張現実を表示可能であり、かつGPS(Global Positioning System)情報を取得可能な装置とする。このような端末装置は、1つの装置として構成されてもよいし、2つ以上の装置の組合せとして構成されてもよいが、説明を明瞭にするために、前者であるとする。
なお、後者の場合、例えば、業務用無線システムに対応した無線装置と、業務用無線通信システムに非対応のスマートフォンとの組合せによって実現される。無線装置とスマートフォンは、業務用無線システムとは別の通信システムによって互いに通信可能あるので、無線装置は、業務用無線システムとスマートフォンとの間の通信を中継する。さらに、スマートフォンは、撮像装置を備え、拡張現実を表示可能であり、かつGPS情報を取得可能な装置であればよく、スマートフォンに限らず他のデバイスが使用されてもよい。
基地局装置に接続された端末装置は、当該基地局装置に対して位置登録を実行するとともに、位置情報を定期的に送信する。基地局装置に接続された管理装置は、基地局装置における端末装置の位置登録の状況を把握するとともに、各端末装置の位置情報も把握する。これらの情報をもとに、管理装置は、通信システムの負荷(使用リソース)が低減する方向に端末装置の移動を促す情報を提供(提示)する。例えば、隣接する2つの基地局装置のうち、第1基地局装置が非常に混雑していて、第2基地局装置が空いている場合、管理装置は、第1基地局装置に接続された端末装置の中で、第2基地局装置のカバーエリアに近い位置情報を有する端末装置を選択する。例えば、第2基地局装置のカバーエリアまでの移動距離が所定値以下である端末装置、または第2基地局装置のカバーエリアまでの移動時間(予想時間)が所定値以下である端末装置が選択される。
管理装置は、選択した端末装置に対して、第2基地局装置のカバーエリア内に移動するように指示する。この指示では、第2基地局装置との接続可能性が高くなるような移動を促すための情報が示されており、誘導情報と呼ばれる。一方、端末装置は、受信した誘導情報と、測位した現在の位置情報とをもとに、撮像した周囲の環境の画像上に、誘導情報によって示される移動方向を表示する。そのため、端末装置のユーザは、表示された画像を見ることによって、第2基地局装置との接続可能性が高くなるように移動できる。
図1は、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、複数の端末装置10、第1基地局装置12a、第2基地局装置12b、第3基地局装置12cと総称される基地局装置12、ネットワーク14、管理装置16を含む。ここで、通信システム100に含まれる基地局装置12の数は、「3」に限定されず、それより多くてもよく、それよりも少なくてもよい。管理装置16は、ネットワーク14を介して複数の基地局装置12のそれぞれに接続される。
複数の端末装置10、複数の基地局装置12は、前述のごとく、業務用無線システムに対応しており、各端末装置10は、いずれかの基地局装置12を介して、音声通信、データ通信を実行する。各基地局装置12は、カバーエリアとして通信可能エリア18を形成する。ここでは、第1基地局装置12aが第1通信可能エリア18aを形成し、第2基地局装置12bが第2通信可能エリア18bを形成し、第3基地局装置12cが第3通信可能エリア18cを形成する。また、第1通信可能エリア18aから第3通信可能エリア18cでは、一部が互いに重複する。また、通信形態として、1つの端末装置10から基地局装置12経由で他の端末装置10に送信するような1対1の通信が実行される。さらに、1つの端末装置10から基地局装置12経由で複数の他の端末装置10に送信するような1対多の通信が実行されてもよい。実施例1では1対1の通信が実行されるとする。
いずれかの基地局装置12に位置登録された端末装置10の数が多くなると、当該基地局装置12において使用されるリソース(リソース量)が増加し、当該基地局装置12でのトラヒック量が増加する。通信システム100の運用の観点においては、各基地局装置12で使用されるリソースおよび各基地局装置12でのトラヒック量は、均一に近い方が好ましい。これを実現するような誘導情報は、管理装置16において生成され、端末装置10に送信される。誘導情報を受信した端末装置10は、誘導情報をユーザに分かりやすく提示する。このような提示は、例えば、端末装置10において実行されるアプリケショーンプログラムによって実現される。
図2は、端末装置10の構成を示す。端末装置10は、測位部20、通信部22、マイク24、撮像部26、処理部28、記憶部30、表示部32、スピーカ34、制御部36を含む。また、通信部22は、送信部40、受信部42を含み、処理部28は、RSSI測定部44、生成部46を含む。
通信部22は、例えば、業務用無線システムに対応しており、基地局装置12を介して、他の端末装置10と通信する。また、通信部22は、基地局装置12を介して、管理装置16とも通信する。なお、通信部22は、基地局装置12に接続する際に、基地局装置12に対して位置登録を実行するが、位置登録には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
通信部22のうち、送信部40は、処理部28からの音声やデータを基地局装置12に送信し、受信部42は、基地局装置12からの音声やデータを受信して処理部28に出力する。ここで、受信部42は、基地局装置12を介して、管理装置16からの信号も受信する。この信号には、誘導情報、つまり端末装置10が使用中の基地局装置12とは異なる他の基地局装置12との接続可能性が高くなるような位置に移動を促すための情報が含まれる。移動を促すための情報は、例えば、誘導位置、または誘導方向、または誘導経路といった情報である。受信部42は、誘導情報を処理部28に出力する。
測位部20は、図示しないGPS衛星からの信号を受信することによって、端末装置10が存在している位置を測位する。位置は、例えば、緯度、経度、高度によって示される。GPSによる測位には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略するが、位置の他に移動速度、移動方向が検出されてもよい。また、測位部20は、電子コンパスの機能を備えており、現在向いている方向も測定する。測位部20は、これらの情報(以下、「位置情報」と総称する)を処理部28に出力する。マイク24は、音声を入力し、これをデジタルデータして処理部28に出力する。また、スピーカ34は、処理部28からのデジタルデータを入力し、これを音声として出力する。
撮像部26は、本端末装置10の周囲の環境を画像として撮像する。周囲の環境は、端末装置10の周囲の風景に相当する。ここで、画像は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。撮像部26は、撮像した画像を処理部28に出力する。出力される画像は、デジタルデータであってもよいが、デジタルデータとしての画像も「画像」と呼ばれる。なお、後述の記憶部30は、他の端末装置10から基地局装置12の電波強度が送信されてきた場合にこれを保存可能であり、表示部32は、電波強度の情報を画像に重ねて表示することも可能である。図3は、生成部46において生成される画像50の一例を示す。2つの基地局装置12からの電波が受信できるエリアでは、第1基地局装置12aからの電波強度を第1エリア80としてある色系統の濃淡で表示し、第2基地局装置12bからの電波強度を第2エリア82として別の色系統の濃淡で表示可能である。例えば、電波強度が強い位置ほど濃い色で表示する。両方の基地局装置12の電波が受信可能なエリアはそれらの色を混ぜた色で表示されることとなり、端末装置のユーザにとって分かりやすい。ただし後述するように、特定の基地局装置12への誘導情報を表示する際には、特定の基地局装置12からの電波強度のみが表示される。また、電波強度の代わりに、基地局装置12の通信可能エリア18を表示してもよい。例えば、図3の第1エリア80に、第1基地局装置12aの第1通信可能エリア18aを表示し、第2エリア82に第2基地局装置12bの第2通信可能エリア18bを表示してもよい。なお、この際には、2つのエリアおよび両者が重なるエリアの各エリアをそれぞれ異なる均一の色で表示する。図2に戻る。
処理部28は、表示部32、スピーカ34、送信部40にデータを出力し、測位部20、マイク24、撮像部26、受信部42からデータを入力する。処理部28は、入力した情報のうち、必要な情報は記憶部30に保存する。処理部28は、受信部42から受信信号を入力した場合、RSSI測定部44に受け渡す。RSSI測定部44は、受信信号をもとに、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を定期的に測定し、測定結果を記憶部30に保存する。図4は、記憶部30に記憶されたデータベースのデータ構造を示す。図示のごとく、測位部20から入力した自局の位置情報が日時と対応させて保存される。また、RSSI測定部44より取得したRSSI情報も日時と対応させて保持される。RSSI情報の内容は、具体的には、電界強度情報である。すなわち、自局の位置情報(緯度、経度)と、RSSIおよび位置の測定日時と、RSSI情報(電界強度)とが対応付けられて、記憶部30に保存されている。また、図4には示していないが、自局の位置情報として、高度、移動情報(移動速度、移動方向、加速度など)の情報をさらに保存してもよい。図2に戻る。
処理部28は、位置情報とともにその地点のRSSI情報を送信部40から管理装置16に送信する。生成部46は、撮像部26において周囲を撮像した画像と重畳させて、受信部42において受信した誘導情報を表示させるための表示制御情報を生成する。表示制御情報の詳細は後述する。表示部32は、処理部28からのデータを表示する。表示部32は、表示制御情報に応じた画像も表示する。
表示部32に表示された画像をもとに、端末装置10を所持したユーザが移動することによって、制御部36は、誘導情報に示された他の基地局装置12に接続するための処理を実行する。その際、生成部46は、制御部36における他の基地局装置12との接続状況に応じて、表示制御情報を変更する。これらの処理は後述する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。また本実施例では、ユーザが持ち運ぶことができる可搬型の端末装置10を例に説明するが、他の形態の装置を端末装置10としてもよい。つまり、端末装置10は、移動が可能な装置であればよい。例えば、自動車や二輪車などの移動体に搭載された装置やコンピュータであってもよい。
図5は、管理装置16の構成を示す。管理装置16は、記憶部60、生成部62、通信部66を含む。また、生成部62は、取得部72、特定部74を含み、通信部66は、送信部68、受信部70を含む。
通信部66は、ネットワーク14を介して基地局装置12に接続する。受信部70は、基地局装置12から位置登録数を受信することによって、各基地局装置12に接続する端末装置10の数を取得する。受信部70は、各基地局装置12における位置登録数を記憶部60に記憶させる。また、受信部70は、基地局装置12を介して、各端末装置10からの位置情報とRSSI情報との組合せを受信する。受信部70は、これらの組合せも記憶部60に記憶させる。
記憶部60は、処理に使用されるさまざまな情報を記憶する。図6(a)−(b)は、記憶部60に記憶されたデータベースのデータ構造を示す。図6(a)に示すように、各基地局装置12に対する位置登録数と、位置登録数に関する許容値とが対応付けられてデータベースに格納されている。これは、端末装置登録数データベースとも呼ばれる。位置登録数は、受信部70により書き込まれる。そのため、位置登録数は、各基地局装置12を利用する端末装置10の移動に伴って変化する。一方、許容値は、予め入力されていればよい。図6(b)は、各基地局装置12に隣接した基地局装置12が示されるデータベースである。これは、隣接基地局装置データベースとも呼ばれる。例えば、第1基地局装置12aに対して、第2基地局装置12b、第3基地局装置12cが隣接している。図7は、記憶部60に記憶された別のデータベースのデータ構造を示す。図示のごとく、端末装置10の端末装置IDが、位置情報とRSSI情報との組合せと対応付けられて記憶される。また、当該端末装置10を接続する基地局装置12の基地局装置IDと、取得した日時も合わせて記憶される。図2に戻る。
取得部72は、記憶部60に記憶されたデータベースを取得する。特定部74は、データベースをもとに処理対象にすべき少なくとも1つの端末装置10を特定する。特定部74における特定処理については後述する。さらに、特定部74は、特定された端末装置10の位置情報であって、かつ1つの基地局装置12に登録された端末装置10の位置情報をもとに、他の基地局装置12との接続容易性を判定する。例えば、特定部74は、1つの基地局装置12の混雑度よりも低い混雑度を有する他の基地局装置12との接続容易性を判定する。これは、1つの基地局装置12の混雑度よりも低い混雑度を有する他の基地局装置12を特定することに相当する。そのため、特定部74は判定部ともいえる。
本実施例においては、混雑度を示す指標として、位置登録数(すなわち基地局装置12に登録された端末装置10の数)を用いているが、他の指標を用いてもよい。例えば、位置登録数を基地局装置12のチャネル数で割った値を混雑度の指標としてもよい。すなわち、端末装置10の数と基地局装置12の持つリソースとを用いて混雑度の指標を算出してもよい。また、単位時間あたりの発呼数を混雑度の指標としてもよい。また、単位時間あたりのビジー数(基地局装置12のリソース不足等により発呼が失敗した回数)を混雑度の指標としてもよい。位置登録数とは異なる指標を用いた場合でも、図6(a)と同様に、その指標に対応する許容値を格納すればよい。
生成部62は、特定部74における判定結果をもとに、他の基地局装置12との接続可能性が高くなるような端末装置10の移動が示される誘導情報を生成する。誘導情報の詳細は後述するが、誘導情報は、送信部68から端末装置10に送信されるとともに、端末装置10において周囲を撮像した画像と重畳させて、他の基地局装置12との接続可能性が高くなる位置に移動を促す表示をさせるための情報であるといえる。
図8は、管理装置16による処理手順を示すフローチャートである。これは、管理装置16が1つの基地局装置12の利用状況を監視して端末装置10に指示を出すまでの処理を示す。ステップS10において、管理装置16は、システム運用中に処理を続ける繰り返しループを開始する。ステップS12において、管理装置16は、端末装置10にチャネルスキャンを実行させる時間か否かを判定する。チャネルスキャンとは、端末装置10がいずれのチャネルを使用して基地局装置12に接続している場合であっても、各チャネルの状況を測定するための処理であり、チャネルスキャンによって各チャネルで運用されている基地局装置12の存在が探索される。また、チャネルスキャンとは、端末装置10が信号を受信可能な基地局装置12の電波強度を測定し、使用する基地局装置12を選択する処理であるともいえる。
ステップS14において、管理装置16は、基地局装置12に指示して、端末装置10がチャネルスキャンを実行するための指示を送信させる。端末装置10は、基地局装置12を介した管理装置16からの指示にしたがって、チャネルスキャンを実行する。なお、管理装置16から端末装置10に対してチャネルスキャン指示を送信する代わりに、端末装置10が内蔵タイマーにしたがって、所定の時刻や所定の時間間隔でチャネルスキャン実行してもよい。また後述するように、端末装置10が位置情報に応じてチャネルスキャンを実行してもよい。端末装置10がチャネルスキャンのタイミングを決定する場合は、ステップS12を省略し、ステップS14の動作主体は端末装置10になる。
ステップS16において、管理装置16は、端末装置10がチャネルスキャンを行って選択した基地局装置12に対して位置登録を実行した結果を基地局装置12から受信する。管理装置16は、端末装置登録数データベースを更新する。ステップS18において、管理装置16は、端末装置10への移動指示処理を実行する。これは、誘導情報の提供処理を実行することに相当する。ステップS20において、管理装置16は、システム運用状態であることを確認し、ステップS10に戻って処理を繰り返す。
図9は、管理装置16による指示手順を示すフローチャートである。これは、図8のステップS18を詳細にしたフローチャートである。ここでは、基地局装置12に位置登録された端末装置10の数が多くなった場合に、移動可能な端末装置10に移動指示を出力する。特定部74は、ステップS50において、位置登録数が許容値よりも多い基地局装置12を選択できるか否か判定する。当該基地局装置12を選択できる場合(S50のY)、特定部74は、ステップS52において、位置登録数が許容値以下である隣接の基地局装置12を選択できるか否かを判定する。当該基地局装置12を選択できる場合(S52のY)、特定部74は、ステップS54において、移動対象となる端末装置10を選択できるか否かを判定する。
ステップS54の判定処理として、以下の方法を用いることができる。第1の判定方法は、選択した隣接の基地局装置12からの距離が所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。第2の判定方法は、選択した隣接の基地局装置12の通信可能エリア18内の任意の位置までの距離が所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。例えば、端末装置10の現在位置から通信可能エリア18内の最短位置への距離が300m以内の端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。なお、基地局装置12の位置および基地局装置12の通信可能エリア18内の任意の位置は、基地局装置12に係る位置といえるので、第1の判定方法と第2の判定方法をまとめて、端末装置10の位置から選択した隣接の基地局装置12に係る位置までの距離が所定の範囲内であるか否かを判定する方法ということもできる。
第3の判定方法は、選択した隣接の基地局装置12の位置への移動予想時間(移動に必要な時間の予測値)または到達予想時刻が所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。移動予想時間は、端末装置10の位置情報の履歴を用いて、端末装置10の移動方向と移動速度を算出し、それらを用いて算出すればよい。
第4の判定方法は、選択した隣接の基地局装置12の通信可能エリア18内の任意の位置への移動予想時間または到達予想時刻が所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。なお、第3の判定方法と第4の判定方法をまとめて、端末装置10の位置から選択した隣接の基地局装置12に係る位置までの移動予想時間が所定の範囲内であるか否かを判定する方法ということもできる。
第5の判定方法は、端末装置10の移動方向(移動ベクトル)と、端末装置10の位置を起点とし、選択した隣接の基地局装置12の位置を終点とする方向(ベクトル)とがなす角度が、所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。例えば、その角度が20度以内の端末装置があれば、選択できると判定する。さらに、上記の角度が所定の範囲内であり、かつ移動速度が所定値以上の端末装置10が存在すれば、選択できると判定してもよい。
第6の判定方法は、端末装置10の移動方向(移動ベクトル)と、端末装置10の位置を起点とし、選択した隣接の基地局装置12の通信可能エリア18内の任意の位置を終点とする方向(ベクトル)とがなす角度が、所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定する。例えば、その角度が10度以内の端末装置があれば、選択できると判定する。通信可能エリア18内の任意の位置は、端末装置10の現在位置から所定の距離以内にあることが望ましい。また、第5の判定方法と同様に、上記の角度が所定の範囲内であり、かつ移動速度が所定値以上の端末装置10が存在すれば、選択できると判定してもよい。第5の判定方法と第6の判定方法をまとめて、端末装置10の移動方向と、端末装置10の位置を起点とし選択した隣接の基地局装置12に係る位置を終点とする方向とがなす角度が所定の範囲内であるか否かを判定する方法ということもできる。
また、上述した第1から第6までの判定方法を組み合せて用いてもよい。例えば、第1の判定方法と第3の判定方法とを組み合わせて、選択した隣接の基地局装置12からの距離が第1の所定の範囲内であり、かつ、選択した隣接の基地局装置12の位置への到達予想時間が第2の所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定すればよい。あるいは、選択した隣接の基地局装置12からの距離が第1の所定の範囲内であり、または、選択した隣接の基地局装置12の位置への到達予想時間が第2の所定の範囲内である端末装置10が存在すれば、選択できると判定すればよい。ステップS54で選択できると判定した場合は、当該端末装置10と当該基地局装置12との接続容易性を「容易である」と判定したことに相当する。また、選択できないと判定した場合は、当該端末装置10と当該基地局装置12との接続容易性を「容易でない(困難)」と判定したことに相当する。
端末装置10を選択できる場合(S54のY)、管理装置16は、選択した端末装置10に対して移動指示である誘導情報を送信する(S56)。一方、位置登録数が許容値よりも多い基地局装置12を選択できない場合(S50のN)、あるいは位置登録数が許容値以下である隣接の基地局装置12を選択できない場合(S52のN)、あるいは端末装置10を選択できない場合(S54のN)、処理は終了される。
なお、特定部74における端末装置10の選択は位置情報以外に基づいてなされてもよい。例えば、端末装置10の移動情報(移動方向、および/または移動速度)に基づいてなされてもよい。例えば、特定部74は、第1基地局装置12aに接続された端末装置10の中で、おおよそ第2基地局装置12bの方向に移動している端末装置10を選択してもよい。具体的には、第2基地局装置12bが第1基地局装置12aの東側に位置する場合、移動方向(移動方位)が、東南東から東北東の範囲の端末装置10を選択したり、東向きを中心に±15度以内の端末装置10を選択したりしてもよい。その際、生成部62は、選択した端末装置10に対して、第2基地局装置12bの第2通信可能エリア18bに最短で入る移動経路を誘導情報として指示してもよい。また、特定部74は、おおよそ第2基地局装置12bの方向に移動している端末装置10の中で、さらに移動速度が所定値以上の端末装置10を処理対象として選択してもよい。
ここで、管理装置16から基地局装置12経由で端末装置10に送信される誘導情報を説明する。誘導情報には、次に示される4つのうちのいずれかが使用されればよい。
第1の誘導情報は、移動先の基地局装置12の位置情報(緯度、経度)である。またさらに、位置情報に高度の情報を含めてもよい。
第2の誘導情報は、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18を示すエリアデータ(通信可能エリア情報)である。エリアの形状としては、任意の形状を用いることができる。例えば、円形のエリアを用いる場合は、中心の位置情報(緯度、経度)と、半径を示すデータをエリアデータとする。この場合、管理装置16の記憶部30には、図10に示すデータベースが記憶される。図10は、記憶部60に記憶されたデータベースのデータ構造を示す。図示のごとく、各基地局装置12が設置された位置の位置情報と、半径の値が示される。これにより、図3または図11に示す表示が可能になる。図11は、生成部46において生成される別の画像50を示す。図11において、移動先の第2基地局装置12bの通信可能エリアである第2エリア82が示されているが、移動先ではない第1基地局装置12aの通信可能エリアである第1エリア80は表示されていない。第2エリア82内は、均一の色で表示される。なお、長方形のエリアを用いる場合は、向かい合う2つの頂点の位置情報(緯度、経度)をエリアデータとする。
また、複数の多角形(長方形など)を組み合わせてエリアデータとしてもよい。この場合、図10の通信可能エリア情報のフィールドに、各多角形の頂点の座標を記憶する。このような通信可能エリア18を示すデータは、各端末装置10から受けつけたRSSI情報をもとに作成されればよい。あるいは、エリアデータは管理装置16の管理者によって登録されてもよい。例えば、管理装置16に接続された表示装置に図12に示すような情報が登録のために表示されてもよい。図12は、管理装置16に接続された表示装置に表示される画像を示す。図示のごとく、地図上に規則的に長方形のアイコンが並んでいる。管理者は、アイコンを操作することにより範囲を設定可能である。画面上の白いアイコンがエリア外であり、黒いアイコンがエリア内である。また、灰色の線は、主要な道路や鉄道路線を示しており、アイコンに対応する実際の位置を直感的に把握することができる。アイコンの設定状況が記憶部30に記憶され、エリアデータとして使用される。
第3の誘導情報は、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18における各地点の電界強度を示すデータである。電界強度を示すデータは、実測値に基づくデータであっても、シミュレーションに基づくデータであっても、それらの両方に基づくデータであってもよい。ユーザは、電界強度が高い位置(例えば、電界強度が所定値以上の位置)に移動すれば、良好は通信ができると判断できる。電界強度の情報を用いることにより、第2の誘導情報に比べて、さらに精度よく通信環境のよい位置を特定できる。なお、第1の誘導情報から第3の誘導情報は、移動先の基地局装置12との接続可能性が高くなる位置(誘導位置)を示す情報であるといえる。第3の誘導情報を用いる場合も、図3または図11に示す表示が可能になる。この際に、表示エリアは、電界強度に応じた濃淡付けで表示される。
第4の誘導情報は、移動先の基地局装置12の識別子(基地局ID)である。これは、端末装置10において、各基地局装置12の位置情報、または通信可能エリア18の情報、または電界強度を示すデータが基地局IDと対応付けられながら記憶部30に記憶されている場合に使用可能である。なお、第1の誘導情報から第3の誘導情報に、移動先の基地局装置12の識別子(基地局ID)が含まれてもよい。
第5の誘導情報は、端末装置10の位置から移動先の基地局装置12の位置に移動するための移動方向に関する情報である。または、端末装置10の位置から移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に移動するための移動方向に関する情報である。例えば、「現在位置から北北西に移動」といった情報である。さらに、「現在位置から北北西に500m移動」といったように移動距離の情報を含めてもよい。第5の誘導情報は、端末装置10の位置から、移動先の基地局装置との接続可能性が高くなる位置(誘導位置)へ向かう方向(誘導方向)を示す情報であるといえる。
以下では、端末装置10が誘導情報を受信した場合に、表示部32に表示される画像50を説明する。この画像50は、誘導情報が反映された表示制御情報に相当し、端末装置10のユーザに移動を促すために表示される。第1の画像50では、図11のごとく、移動先となる基地局装置12(第2基地局装置12b)の通信範囲(第2エリア82)のみが示される。その場合、端末装置10の測位部20で撮影した画像に周囲の基地局装置12の電波受信可能範囲が示される。これは誘導情報として、第3の誘導情報が使用される場合にそれを可視化したものである。
図13は、端末装置10によるユーザへの誘導情報の通知手順を示すフローチャートである。ステップS230において、端末装置10の受信部42は、管理装置16から誘導情報を受信する。この誘導情報は、対象の端末装置10を移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に誘導するためのものであり、移動先の基地局装置12のみの電界強度が含まれている。ステップS232において、生成部46は、撮像部26において周囲を撮像した画像と重畳させて、受信した誘導情報を表示させるための表示制御情報を生成し、表示部32が、表示制御情報に応じた画像を表示する。ステップS232において画像を表示した時点では、端末装置10は移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に入っていない。
ステップS234において、制御部36は、自端末装置が移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に入ったか否かを判定する。入っていない場合は、ステップS236に進み、制御部36は、所定の時間スリープする。そして、ステップS234に戻る。通信可能エリア18に入った場合は、ステップS238に進む。
ステップS238において、制御部36は、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に到達した旨を生成部46に通知する。生成部46は、通知を受けつけると、表示部32に表示している画像50において、基地局装置12のエリアの色を変える/点滅させるように表示制御情報を変更する。また、端末装置10は、音を出したり、振動したりしてもよい。端末装置10の使用する基地局装置12がまだ変更されていない状況であっても、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18への移動により、移動先の基地局装置12との接続に係る状況(接続状況)が変化したといえる。すなわち、ステップS238の処理は、移動先の基地局装置12との接続状況に応じて、表示制御情報を変更することに相当する。
ステップS240において、送信部40は、端末装置10が移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に到達したことを示す情報を管理装置16に送信する。管理装置16は、この情報を受信した後に、移動先の基地局装置12のみの電界強度が含まれる誘導情報を変更し、端末装置10の位置で受信可能なすべての基地局装置12の電界強度の情報を、改めて端末装置10に送信してもよい。端末装置10は、この電界強度の情報を受信し、誘導情報に代えて表示してもよい。なお、ステップS240を省略してもよい。上述したような表示を行うことにより、端末装置10のユーザは、表示されたカバーエリア(移動先の基地局装置12の電界強度が強いエリア)に、思わず移動したくなってしまう。また、どこまで移動すればよいか、いつ移動をやめればよいかを明確にユーザに伝えることができる。
次に、第2の画像50を説明する。図14は、生成部46において生成されるさらに別の画像50を示す。生成部46は、第1の誘導情報に含まれた移動先の基地局装置12の位置情報と、端末装置10の位置情報とをもとに、進行方向を示す矢印アイコン84を生成する。あるいは、第5の誘導情報に含まれた移動方向をもとに、進行方向を示す矢印アイコン84を生成する。また、生成部46は、撮像部26において撮像した画像に矢印アイコン84を重畳することによって画像50を生成する。矢印アイコン84は、端末装置10を所持したユーザが進むべき方向を示唆する。矢印アイコン84の表示位置はユーザの操作により自由に動かすことが可能である。生成部46は、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18内に入ると矢印アイコン84を消去する。これは、制御部36における他の基地局装置12との接続状況に応じて、表示制御情報を変更することに相当する。
また、矢印アイコン84は、ユーザの操作により消去されてもよいが、一定時間後に移動先の基地局装置12の通信可能エリア18内に入っていない場合、生成部46は、矢印アイコン84を再度出現させる。生成部46は、端末装置10が地図情報(道路情報)を記憶しているか否かに応じて矢印アイコン84の出現位置を変更する。地図情報が記憶されている場合、生成部46は、交差点や別れ道に矢印アイコン84を配置する。地図情報が記憶されていない場合、生成部46は、現在位置から画面前方に所定距離(例えば数メートル)離れた位置に矢印アイコン84を配置する。矢印アイコン84の指し示す地点は通信可能エリア18の中心部、つまり、基地局装置12のアンテナ設置地点である。
次に、第3の画像50を説明する。図15は、生成部46において生成されるさらに別の画像50を示す。これは、処理対象(移動対象)の端末装置10の近くに位置する他の端末装置10の生成部46は、誘導情報に含まれた移動先の基地局装置12の位置情報と、処理対象の端末装置10の位置情報とをもとに、進行方向を示す矢印アイコン84を生成する。なお、他の端末装置10の生成部46は、誘導情報とともに、処理対象の端末装置10の位置情報を受けつけている。ここでは、矢印アイコン84と重なった他者アイコン86が、処理対象の端末装置10を示す。他の端末装置10のユーザは、このような表示を確認して、近くに位置する処理対象の端末装置10のユーザに移動を指示する。指示は、口頭あるいは無線通話などでなされる。つまり、他の端末装置10のユーザからの指摘によって移動が促される。
ここでは、向かうべき方向を示す矢印アイコン84を重ねて表示する方法を示したが、マークを付加したり、透過のレイヤーを重ねたりしてもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。矢印アイコン84の地点は通信可能エリア18の中心部、つまり基地局装置12のアンテナ設置地点である。他の端末装置10のユーザ(周囲の人間)から口頭で指示を受けることにより、処理対象の端末装置10のユーザは、移動する意欲や義務感をより強く感じるため、実際に移動が行われる可能性が高まる。特に、処理対象の端末装置10のユーザの近くに位置する、上司や管理監督者が使用する他の端末装置10に誘導情報を送信すると、効果的に移動を促すことができる。
次に、第4の画像50を説明する。図16は、生成部46において生成されるさらに別の画像50を示す。生成部46は、周囲の端末装置10のユーザを示す他者アイコン86が移動先の基地局装置12の方向へ移動していく画像50を生成する。なお、他者アイコン86は、実在のユーザではなく、写真やアイコン等の仮想的なものである。あたかも周囲が移動しているように表示して、処理対象となる端末装置10のユーザの移動を促す。人間は一般的に、周囲の人々(群衆)と同じ行動を取りがちであるため、処理対象の端末装置10のユーザが、周りに同調して、思わず移動してしまうことを狙っている。
次に、第5の画像50を説明する。図17(a)−(b)は、生成部46において生成されるさらに別の画像50を示す。図17(a)において、生成部46は、画像50の一部に基地局装置12の通信可能エリア18と端末装置10のユーザの位置関係を示した小さな簡易的な地図画像88(2次元地図または3次元立体地図)を表示する。その際、記憶部30は、端末装置10の周囲の地図情報を記憶しており、生成部46は、記憶部30に記憶した地図情報と重畳させて、誘導情報を表示させるための表示制御情報を生成する。そのため、誘導情報は、端末装置10において、他の基地局装置12との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための情報を地図上に表示させるための情報であるといえる。
図17(a)のように画像50の一部に地図画像88を表示し、端末装置10のユーザは地図画像88の位置と大きさを自由に変更可能である。画像50の上側が端末装置10のユーザの進行方向を示し、矢印アイコン84がユーザの位置を示し、円形エリアである第1エリア80、第2エリア82、第3エリア90が、第1通信可能エリア18aから第3通信可能エリア18cをそれぞれ示す。あるいは、矢印アイコン84の向きでユーザの進行方向を示してもよい。移動先となる通信可能エリア18を点滅させたり、色を変更させたりするような表示変化により、端末装置10のユーザを目的地に誘導する。
また、生成部46は、処理対象の端末装置10が、移動先の基地局装置12に登録されるための最短位置、最短経路、移動時間の最も短い経路、電波環境を考慮した経路(通信が途切れずに移動できる経路)、道路渋滞を考慮した移動経路などを表示してもよい。また、生成部46は、図17(b)のように2次元地図または3次元立体地図である地図画像88のみを表示させてもよい。例えば、地図画像88上に、端末装置10の現在位置を示す矢印アイコン84と、移動先の通信可能エリア18である第1エリア80、第2エリア82、第3エリア90を表示し、移動を促してもよい。現在位置から移動先までの最短経路、動時間の最も短い経路、電波環境を考慮した経路(通信が途切れずに移動できる経路)、道路渋滞を考慮した移動経路などを表示してもよい。このようにAR表示を行わない場合は、端末装置10の撮像部26は省略されてもよい。
次に、第6の画像50を説明する。図18は、生成部46において生成されるさらに別の画像50を示す。生成部46において生成される表示制御情報は、誘導情報を仮想キャラクタ92を使用して表示する。つまり、誘導情報は、端末装置10において仮想キャラクタ92を使用して表示されるといえる。仮想キャラクタ92は、移動すべき方向または移動すべき経路に配置される。図示のごとく、処理対象の端末装置10の表示部32には、魅力的な仮想キャラクタ92が映しだされている。この仮想キャラクタ92が配置されている地点が端末装置10のユーザの移動すべきポイントである。
端末装置10の位置と、仮想キャラクタ92の出現位置との距離が所定値以内になった場合には、この仮想キャラクタ92はデータとして端末装置10に保存可能であり、この処理は仮想キャラクタ92が存在する地点に端末装置10が移動すると完了する。すなわち、端末装置10の処理部28には、誘導情報と、端末装置10の位置情報との合致度を算出する算出部が備えられ、生成部46は、算出部で算出された合致度に応じて、表示制御情報を変更する。つまり、仮想キャラクタ92の表示状態が変えられる。仮想キャラクタ92は複数種類存在してもよく、個体によって出現率を変更させてもよい。複数の仮想キャラクタ92を収集(コレクション)することに魅力を感じるユーザが多いので、誘導経路の要所要所に複数の仮想キャラクタ92を配置することにより、端末装置10を効率的に移動させることができる。
また、生成部46は、一定時間経過すると仮想キャラクタ92を画像50から消去してしまい、消滅後に仮想キャラクタ92が存在していた地点に移動しても処理部28はデータを保存できないようにしてもよい。生成部46は、消滅までの時間をメッセージ94として仮想キャラクタ92の近くに表示可能である。消滅までの時間を適切に設定することにより、ユーザは急いで移動しようとするため、端末装置10をさらに効率よく移動させることが可能である。
また、端末装置10が仮想キャラクタ92の出現位置(移動経路に係る所定の位置)を通過したことの対価として、管理装置16は、当該端末装置10にポイントやクーポンを付与してもよい。つまり、管理装置16の算出部は、誘導情報と端末装置10の位置情報との合致度を算出し、ポイント管理部は、算出部で算出された合致度が所定の条件を満たす場合に、端末装置10に対応させたポイントを変化させる。なお、図18に示す第6の画像50、および、それ以外の画像50において、どの位置を通過すると何ポイント取得できる等の情報を表示してもよい。例えば、仮想キャラクタ92の出現位置を通過すると50ポイント取得できる等の情報を表示してもよい。ポイントが増える(加算される)ことを狙って、ユーザは端末装置10によって指示された方向に移動する。また所定量のポイントが溜まった場合に、通信システム100のサービスやその他の商品・サービスをユーザが受けられるようにしてもよい。例えば、1000ポイント溜まった場合は、その端末装置で無料通話が60分できる特典を与えたり、データ通信の速度や容量に関する特典を与えたりするようにしてもよい。
以上のような誘導情報に基づく画像50を表示した後、端末装置10の制御部36は、現在位置に応じて、使用する基地局装置12を変更する処理を実行する。本実施例においては、使用する基地局装置12を変更する処理として、以下のチャネルスキャン処理を実行する。
第1のチャネルスキャン処理は、端末装置10の位置が移動先の通信可能エリア18の通信可能エリア18に入ったことを検知し、制御部36は、そのタイミングでチャネルスキャン処理を実行する。この場合、制御部36は、第2の誘導情報、または第3の誘導情報を使用する。あるいは、記憶部30に各端末装置10の通信可能エリア18の情報を記憶しておき、制御部36は、第4の誘導情報を使用してもよい。第1のチャネルスキャン処理は、図13のステップS234において(Y)と判定された場合に、ステップS238の前または後に実行される。あるいは、ステップS238と一体的に実行されてもよい。
第2のチャネルスキャン処理は、端末装置10の位置が移動先の基地局装置12の位置から所定の距離以内にあることを検知し、制御部36は、その条件下において周期的にチャネルスキャンを実行する。この場合、制御部36は、第1の誘導情報と組みあわせて使う。
第3のチャネルスキャン処理は、端末装置10の位置および移動速度から、チャネルスキャンを実行すべき時刻を予測し、制御部36は、その時刻にチャネルスキャンを実行する。例えば、制御部36は、現在位置と移動速度から、移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に入る時刻を予想する。記憶部30が地図情報(道路地図の情報)を記憶していない場合、制御部36は、現在の移動方向の延長線上を直線的に移動すると仮定して、移動時間を算出する。記憶部30が地図情報を記憶している場合、制御部36は、最短ルートの距離を計算し、到着時刻を予測する。チャネルスキャンの結果、目的のチャネルに接続できなかった場合、制御部36は、端末装置10の位置情報を取得し目的地までの距離と到着時刻を再計算する。第3のチャネルスキャン処理は、端末装置10が位置情報を取得できる周期が長い場合(頻繁に位置情報を取得できない場合)に適する。
第4のチャネルスキャン処理は、端末装置10が移動先の基地局装置12の方向に移動中であることを検知した場合、制御部36は、チャネルスキャンの周期を短くする。これは、制御部36が定期的にチャネルスキャンを実行する場合に適している。例えば、制御部36は、定常時に5分に1回チャネルスキャンする場合、誘導情報を受信した後に端末装置10が移動先の基地局装置12の方向に移動中であるか否かを判定する。その方向に移動中であれば、制御部36は、1分に1回チャネルスキャンを実行する。これは、GPS等を用いた端末装置10の位置情報(緯度、経度)が取得できない場合にも使用可能である。例えば、端末装置10に加速度センサ、電子コンパスを内蔵させておき、移動方向と移動速度を検出すればよい。
なお、チャネルスキャン処理において、移動先の基地局装置12に接続するための条件と、その他の基地局装置12(移動元の基地局装置12を含む)に接続するための条件を変えてもよい。例えば、通常時のチャネルスキャン処理では、受信電界強度が第1の所定値以上の基地局装置の中で、受信電界強度が最大の基地局装置12を使用する。しかしながら、誘導情報を提示した場合には、移動先の基地局装置12の電界強度が第1の所定値以上であれば、他の基地局装置12の電界強度より小さくても、移動先の基地局装置12を優先させて使用するようにしてもよい。また、通常時のチャネルスキャン処理では、電界強度が第1の所定値以上であることを基地局装置12を使用する条件にするが、誘導情報を提示した場合には、移動先の基地局装置12の電界強度が第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上である条件を使用してもよい。また、第1〜第4のチャネルスキャン処理とは別の方法を用いてもよい。例えば、ステップS238において、チャネルスキャン操作を促すメッセージを画像50に表示し、端末装置10を使用するユーザに対して、チャネルスキャン処理を手動で実行するように促してもよい。
これまで説明したように、移動先の基地局装置12に接続するためのチャネルスキャン実行中に、表示部32に表示される画像50を点滅させる等、生成部46は、チャネルスキャン中であることをユーザに知らせるために表示を変化させてもよい。また、生成部46は、チャネルスキャン実行後に、移動先の基地局装置12に接続したことをユーザに知らせるための表示を行ってもよい。例えば、図11において、移動先の基地局装置12に接続する前と、接続した後とで、第2エリア82の表示色、表示パターンを変更してもよい。このような表示の変更は、移動先の基地局装置12との接続状況に応じて、表示制御情報を変更することに相当する。また、チャネルスキャン実行中およびチャネルスキャン実行後の画像50は、通信可能エリア18に入った場合の画像50(ステップS238における画像50)と同じであっても、異なっていてもよい。例えば、端末装置10が移動先の基地局装置12の通信可能エリア18の外に位置する場合(ステップS232)は、図11の第2エリア82を赤色系統の濃淡画像で表示し、通信可能エリア18に入った場合(ステップS238)は、第2エリア82を黄色系統の濃淡画像で表示し、チャネルスキャン実行中は、第2エリア82を緑色系統の濃淡画像で表示し、チャネルスキャンを実行し、使用する基地局装置12を第2基地局装置12bに切り替えた後は、第2エリア82を青色系統の濃淡画像で表示する等の表示の変更を行ってもよい。このような処理は、基地局装置12との接続可能性に応じて、表示制御情報を変更することに相当し、制御部36における接続処理の状態に応じて、表示制御情報を変更するともいえる。
本実施例によれば、一の基地局装置に登録された端末装置の位置情報をもとに判定した他の基地局装置との接続容易性が高くなるような端末装置の移動が示される誘導情報を生成するので、通信システムにおける接続の容易性を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導できる。また、一の基地局装置の混雑度よりも低い混雑度を有する他の基地局装置との接続容易性を判定するので、各基地局装置の混雑度を均等にするように、端末装置の移動を誘導できる。また、誘導情報を端末装置に送信するので、通信システムにおける運用効率、通信(接続)の容易性、通信品質を改善できる可能性が高い位置に端末装置を移動できる。
また、誘導情報は、端末装置において周囲を撮像した画像と重畳させて、他の基地局装置との接続可能性が高くなるような移動を促すための表示をさせるための情報であるので、移動すべき方向をユーザに分かりやすく知らせることができる。また、誘導情報は、他の基地局装置との接続可能性が高くなるような移動を促すための情報を地図上に表示させるための情報であるので、移動すべき方向をユーザに分かりやすく知らせることができる。また、誘導情報は、仮想的なキャラクタを使用して表示されるので、端末装置のユーザに移動を促しやすくできる。また、誘導情報と端末装置の位置情報との合致度が所定の条件を満たす場合に、端末装置に対応させたポイントを変化させるので、端末装置のユーザに移動を促しやすくできる。
また、周囲を撮像した画像と重畳させて誘導情報を表示させるので、容易に移動できる。また、端末装置のユーザは、自分が移動すべき基地局装置の通信可能エリアを仮想現実で確認できる。また、他の基地局装置との接続状況に応じて表示制御情報を変更するので、接続状況をユーザに知らせることができる。また、地図情報と重畳させて誘導情報を表示させるので、容易に移動できる。また、仮想キャラクタを表示して移動を誘導するので、移動に対するユーザの負担感を低減できる。また、ユーザが負担と感じがちな移動をエンターテインメントとして演出できるので、多数のユーザを自発的、積極的に移動させることができる。また、誘導情報を他の端末装置で共有するので、管理装置の指示に気づかないユーザや指示をチェックできないユーザに対し、他ユーザが指示できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関する。実施例2において端末装置は、グループ通話を実行する。グループ通話は、例えば業務用無線機に備えられた機能であり、グループ通話では、同じチャネル・同じグループ番号に設定されている複数の端末装置が1つのチャネルを使用して通信する。同一グループに含まれる端末装置を1つの基地局装置のエリア内に集めることができれば、通信システム全体として使用されるチャネル数を抑えた運用が可能となる。つまり、グループ通話では使用するチャネル数が可能な限り少なくなるように端末装置を配置するのが望ましいが、端末装置に対して、そのような指示やガイドを出すことが容易にはできず、効率的な電波の運用を必ずしも行えなかった。実施例2に係る通信システム100、端末装置10、管理装置16は、図1、図2、図5と同様のタイプである。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図5の受信部70は、各基地局装置12からのグループ毎の端末装置10の位置登録数を受信する。受信部70は、グループ毎の位置登録数を記憶部60に保存する。記憶部60は以下に説明するデータベースを記憶する。図19は、記憶部60に記憶されたデータベースのデータ構造を示す。これは、各基地局装置12におけるグループ番号、グループ毎の位置登録数、下限値を示すデータベースである。これも、端末装置登録数データベースとも呼ばれる。グループ番号は各グループを識別するために付与されている。また、グループ毎の位置登録数は、グループ番号に対応付けられる。ここで、同一グループ番号が付与された端末装置10は、異なった基地局装置12に接続されていても、同一のグループであるので、グループ通話を実行可能である。
例えば、第1端末装置10aに接続されたグループ番号「1」の端末装置10と、第3基地局装置12cに接続されたグループ番号「1」のグループを「グループ1」ということもある。他のグループ番号のグループについても同様である。ここで、グループ番号、グループ毎の位置登録数は、受信部70により書き込まれる。下限値とは端末装置10に誘導情報を送信するしきい値となる値であり、通信システム100の管理者等によって任意に設定された値である。管理装置16は、基地局装置12への位置登録数が下限値を下回ったグループを特定し、当該基地局装置12に位置登録されている当該グループすべての端末装置10に対して、他の基地局装置12への誘導情報を基地局装置12経由で送信する。その際、端末装置10の誘導先は、当該グループが多数登録されている基地局装置12である。この処理によって通信システム100全体のリソースを少なくすることが可能である。図5に戻る。
特定部74は、1つの基地局装置12に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択する。特定部74における選択処理については後述するが、特定部74は選択部であるともいえる。生成部62は、特定部74において選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置10に対して、他の基地局装置12との接続可能性が高くなるような移動を促すための情報が示される誘導情報を生成する。
図8のステップS16において、管理装置16は、受信した情報に含まれる基地局装置IDと端末装置IDとグループ番号を抽出する。管理装置16は、どの端末装置10がどの基地局装置12に登録されているかを示す登録状況データを記憶部60に記憶している。図20は、記憶部60に記憶された別のデータベースのデータ構造を示す。これは、登録状況データに相当し、基地局装置ID、グループ番号、端末装置IDの組合せで構成される。新たに受信した情報を登録状況データと照合し、新たな情報に含まれる端末装置10が、登録状況データに存在しない場合(新規登録の場合)、管理装置16は、図19の端末装置登録数データベースの当該基地局装置IDと当該グループ番号に対応する位置登録数を1増やす。また、管理装置16は、登録状況データに当該端末装置10に関するデータを追加する。当該端末装置10が、登録状況データに存在する場合、管理装置16は、基地局装置12またはグループ番号が変化したか否かを判定する。変化していれば、管理装置16は、直前に使用していた基地局装置12および直前のグループ番号に対応する位置登録数を1減らし、新たに使用する基地局装置12および新たなグループ番号に対応する位置登録数に対応する位置登録数を1増やす。さらに、管理装置16は、端末装置登録数データベースを更新する。
以下では、実施例2において誘導情報を送信するための処理(以下、「指示手順」という)を説明する。まず、第1の指示手順を説明する。図21は、管理装置16による第1の指示手順を示すフローチャートである。ステップS100において、特定部74は、ある基地局装置12に登録されているすべてのグループに関して、位置登録数が下限値未満であるグループを特定する(以下、当該グループと称する)。この下限値はしきい値に相当する。ステップS102において、特定部74は、隣接の基地局装置12において、当該グループが登録されているか否かを判定する。隣接の基地局装置12は、前述の隣接基地局装置データベースを参照して判定する。当該グループが登録されていれば、ステップS104に進み、登録されていなければ、処理を終了する。
ステップS104において、特定部74は、移動先の基地局装置12の選定を行う。隣接の基地局装置12が複数の場合は、当該グループが最も多く登録されている基地局装置12を移動先として選定する。隣接の基地局装置12が1台の場合、特定部74は、選定処理を行わずに移動先の基地局装置12を決定する。
ステップS106において、特定部74は、移動先の基地局装置12に登録されている当該グループの登録数が、移動元の基地局装置12に登録されている当該グループの登録数より多い(Y)か否か(N)を判定する。多い場合はステップS108に進み、多くない場合は処理を終了する。その際、移動先の基地局装置12に登録されている数が下限値を下回っていたとしても、移動元の基地局装置12に登録されている数よりも多ければ処理対象となる。このようにして、特定部74は、移動元の基地局装置12に登録されたグループに属する端末装置の数よりも、移動先の12に登録されたグループに属する端末装置の数が多いグループを選択する。ステップS108において、管理装置16は、移動元の12に登録されている当該グループの端末装置10に移動を指示する。具体的には、送信部68は、移動先の基地局装置12への誘導情報を端末装置10に送信する。
次に、第2の指示手順を説明する。第1の指示手順では、端末装置10の位置登録数が下限値を下回っている条件を用いて、端末装置10に移動を指示しているが、第2の指示手順では、基地局装置12に登録されたグループ数が所定値以上であることを移動指示の条件とする。以下の説明において、管理装置16の記憶部60には、図22に示す端末装置登録数データベースが記憶されているものとする。隣接する基地局装置12の状況は前述の隣接基地局装置データベースと同様であるとする。図22に示す例では、第1基地局装置12aに属するグループ数が「7」であり、移動指示の条件としては、基地局装置12に登録されたグループ数が規定値(所定値)「5」以上である条件を用いる。
図23は、管理装置16による第2の指示手順を示すフローチャートである。ステップS120において、特定部74は、基地局装置12に登録されているグループ数が所定値以上であるか否かをチェックし、該当する基地局装置12を特定する。図22の端末装置登録数データベースによると、第1基地局装置12aには所定値(5個)以上である7個のグループが登録されているため、特定部74は、第1基地局装置12aを処理対象として特定する。あるいは、通信システム100を構成する複数の基地局装置12のうちから、基地局装置12に登録されているグループ数が多い順に所定数の基地局装置12を処理対象として特定してもよい。この際に所定数を1として、登録されているグループ数が最も多い基地局装置12を処理対象として特定してもよい。また、各々の基地局装置12の混雑度に基づいて、処理対象として特定してもよい。例えば、混雑度を示す指標が所定値以上の基地局装置12、または混雑度を示す指標が大きい順に所定数の基地局装置12を、処理対象として特定してもよい。混雑度を示す指標としては、上述のさまざまな指標を用いることができる。
ステップS122において、特定部74は、特定された第1基地局装置12aに登録されているグループ1〜グループ7を対象にして、隣接する基地局装置12それぞれにおいて、位置登録数が多い順に所定数のグループを特定する。例えば、この所定数を「1」として、隣接する第2基地局装置12bおよび第3基地局装置12cそれぞれにおいて、位置登録数が最も多いグループを特定する。その際、隣接基地局装置データベースが使用される。図22に示す例では、第2基地局装置12bにおいてグループ2の位置登録数(30)が最も多く、第3基地局装置12cにおいてはグループ3の位置登録数(30)が最も多いため、特定部74は、グループ2およびグループ3を特定する。なお、位置登録数が多い順に所定数のグループを特定する代わりに、隣接する基地局装置12において、位置登録数が所定数(例えば「20」)以上のグループを特定してもよい。
ステップS124において、特定部74は、ステップS120で特定された基地局装置12に登録されており、かつステップS122で特定されたグループに属する端末装置10を、処理対象の端末装置10として特定する。図22に示す例の場合、第1基地局装置12aに登録されたグループ2およびグループ3の端末装置10が移動処理の対象となる。ステップS126において、特定部74は、移動先の基地局装置12を特定する。図22に示す例の場合、グループ2の端末装置10は第2基地局装置12bが移動先となり、グループ3の端末装置10は第3基地局装置12cが移動先となる。ステップS128において、送信部68は、ステップS124で特定された端末装置10に対して、ステップS126で特定された基地局装置12に移動することを促す誘導情報を基地局装置12経由で送信する。
ステップS130において、特定部74は、ステップS120で特定された基地局装置12(第1基地局装置12a)において、位置登録数が少ない順に所定数のグループをさらなる処理対象として特定する。図22に示す例において、この所定数を2とすると、第1基地局装置12aにおいて位置登録数が最も少ない2つのグループである、グループ6およびグループ7が対象となる。ステップS132において、特定部74は、隣接基地局装置データベースを用いて、特定された第1基地局装置12aに隣接する第2基地局装置12bおよび第3基地局装置12cの中で、最もグループ数の少ない基地局装置12を移動先として特定する。図22に示す例では、第3基地局装置12cを移動先として特定する。ステップS134において、送信部68は、ステップS130において特定されたグループに属し、かつ第1基地局装置12aに登録された端末装置10に対して、ステップS132において特定された基地局装置12に移動することを促す誘導情報を基地局装置12を介して送信する。
次に、第3の指示手順を説明する。これまでは、特定の基地局装置12に登録された特定のグループに属するすべての端末装置10に対して誘導情報を送信している。一方、第3の指示手順では、特定の基地局装置12に登録された特定のグループに属する一部の端末装置10に対して誘導情報を送信する。
図24は、通信システム100の構成を示す。ここでは、端末装置10が、複数の基地局装置12を利用可能である。本図において、エリアA110からエリアD116が存在し、網掛けで示す通信可能エリア18は、2つ以上の基地局装置12を利用可能である。ここで、エリアA110は、第1通信可能エリア18aと第2通信可能エリア18bとが重複したエリアであり、エリアB112は、第1通信可能エリア18aと第3通信可能エリア18cとが重複したエリアである。また、エリアC114は、第2通信可能エリア18bと第3通信可能エリア18cとが重複したエリアであり、エリアD116は、第1通信可能エリア18aから第3通信可能エリア18cが重複したエリアである。また、通信可能エリア18が重複していない場所にも端末装置10が存在する。なお、各端末装置10の位置情報は、端末装置10から管理装置16に逐次送信され、管理装置16が各端末装置10の位置を把握しているものとする。
図25は、記憶部60に記憶された端末装置登録数データベースのさらに別のデータの例を示す。ここでは、位置登録数が下限値を下回るグループが存在しないが、このような場合でも特定の端末装置10に対して誘導情報を送信してもよい。
図26は、管理装置16による第3の指示手順を示すフローチャートである。ステップS150において、特定部74は、処理対象の端末装置10を1つ選択する。例えば、位置情報を受信した端末装置10の中から、未処理の端末装置10を1つ選べばよい。ステップS152において、特定部74は、端末装置10の位置情報を用いて、その端末装置10が特定の位置にいるか否かを判定する。具体的には、複数の基地局装置12を利用可能な位置、または複数の基地局装置12を利用可能なエリアの近傍にいるか否かを判定する。図24に示す例では、エリアA110〜エリアD116に位置する端末装置10、およびエリアA110〜エリアD116の近傍に位置する端末装置10が該当する。近傍か否かを判断するには、例えば、複数の基地局装置12を利用可能なエリアまでの最短距離が所定値以下(例えば、300m以下)といった条件を用いればよい。この条件を満たす端末装置10は、比較的容易に(比較的少ない移動距離で)、現在使用中の基地局装置12とは別の基地局装置12を使用できるといえる。ステップS152の判定結果が(Y)であれば、ステップS154に進む。なお、これ以降の処理において、エリアA110〜エリアD116の近傍に位置する端末装置10については、端末装置10から最も短い距離にある、エリアA110〜エリアD116のいずれかのエリアに位置するとみなして処理を行う。
ステップS154において、特定部74は、処理対象の端末装置10が使用可能な複数の基地局装置12の中で、現在使用していない基地局装置12(移動先候補の基地局装置12)において、同じグループが存在するかを判定する。例えば、エリアA110に位置するグループ2の端末装置10が、現在、第1基地局装置12aに登録されている場合、特定部74は、第2基地局装置12bにグループ2が存在するか否かを判定する。同じグループが存在する場合は、ステップS156に進む。存在しない場合はステップS162に進む。
ステップS156において、特定部74は、処理対象の端末装置10を別の基地局装置12に移動させるか否かを判定する。具体的には、処理対象の端末装置10と同じエリアに位置する端末装置10が、移動先候補の基地局装置12に移動することによって、移動元の当該グループの位置登録数よりも、移動先候補の当該グループの位置登録数が多くなるか否かを判定する。その条件に合致する場合はステップS158に進む。合致しない場合はステップS162に進む。
例えば、処理対象の端末装置10がエリアA110に位置するグループ2の端末装置10であり、エリアA110にはグループ2に属する3台の端末装置10が存在し、それらはすべて第1基地局装置12aに登録されているものとする。図25に示す例において、第1基地局装置12aにはグループ2に属する端末装置10が15台登録されているが、そのうちの3台はエリアA110に位置するものとする。この3台を第2基地局装置12bに移動させた場合、第1基地局装置12aおけるグループ2の位置登録数は、「15−3=12」となり、第2基地局装置12bにおけるグループ2の位置登録数は、「30+3=33」となる。特定部74は、この「12」と「33」を比較し、「33」が多いため、ステップS158に進むと判定する。
ステップS158において、特定部74は、移動先の基地局装置12を決定する。ステップS156で比較対象とした移動先候補の基地局装置12が1つである場合、特定部74は、その基地局装置12を移動先とする。移動先候補の基地局装置12が複数ある場合、特定部74は、その中で当該グループの位置登録数が最も多い基地局装置12を移動先とする。ステップS160において、送信部68は、処理対象の端末装置10に対して、ステップS158で決定された基地局装置12に移動を促す誘導情報を現在使用中の基地局装置12を介して送信する。なお、端末装置10が複数の基地局装置12を利用可能な位置にいる場合であっても、誘導情報を提供することにより、現在使用していない基地局装置12との通信環境がより良い位置まで端末装置10を移動させて、より良好な通信をさせることができる。ステップS162において、特定部74は、未処理の端末装置10が存在するか否かを判定する。未処理の端末装置10が存在する場合は、ステップS150に戻って同様の処理を繰り返す。
次に、第4の指示手順を説明する。第3の指示手順と同様に、複数の基地局装置12を使用可能な位置にいる端末装置10、または複数の基地局装置12を使用可能なエリアの近傍にいる端末装置10に対して誘導情報を送信することによって、システムの使用リソースを低減する。図27は、通信システム100の構成を示す。ここでは、第1通信可能エリア18aから、第1通信可能エリア18aと第2通信可能エリア18bとの重複した部分に端末装置10が移動する。なお、端末装置10は、例えば、グループ2に属する。この場合の端末装置登録数データベースが図28のように示される。図28は、記憶部60に記憶された端末装置登録数データベースのさらに別のデータの例を示す。第1基地局装置12aにおけるグループ2の位置登録数よりも、第2基地局装置12bにおけるグループ2の位置登録数が多いため、移動している端末装置10が第2基地局装置12bに接続されることによって、通信システム100全体の使用リソースを減らせる可能性が高くなる。
図29は、管理装置16による第4の指示手順を示すフローチャートである。ステップS180において、特定部74は、処理対象の端末装置10を1つ選択する。例えば、位置情報を受信した端末装置10の中から、未処理の端末装置10を1つ選べばよい。ステップS181において、特定部74は、ステップS180で選択された端末装置10の位置情報を用いて、その端末装置10が特定の位置にいるか否かを判定する。具体的には、複数の基地局装置12を利用可能な位置、または複数の基地局装置12を利用可能なエリアの近傍にいるか否かを判定する。この処理は、ステップS152と同様である。ステップS181の判定結果が(Y)であれば、ステップS182に進み、判定結果が(N)であれば、ステップS190に進む。上述したように、これ以降の処理では、エリアA110〜エリアD116の近傍に位置する端末装置10については、端末装置10から最も短い距離にある、エリアA110〜エリアD116のいずれかのエリアに位置するとみなして処理を行う。
ステップS182において、取得部72は、各基地局装置12で使用されているグループとそのグループを使用している端末装置10の台数を端末装置登録数データベースから取得する。ステップS184において、特定部74は、移動元の基地局装置12(ステップS180で選択された端末装置10が現在使用中の基地局装置12)に登録されたグループの中で、対象の端末装置10の属するグループの位置登録数が最少であるかを判定する。最少でなければステップS190に進み、最少であればステップS186に進む。
ステップS186において、特定部74は、移動先候補の基地局装置12(ステップS180で選択された端末装置10が利用可能な基地局装置12の中で、現在使用中でない基地局装置12)に登録されたグループの中で、対象の端末装置10の属するグループの位置登録数が最多であるか判定する。最多でなければステップS190に進み、最多であればステップS187に進む。ステップS187において、特定部74は、移動先の基地局装置12を決定する。ステップS186の条件を満たす基地局装置12が1つである場合は、その基地局装置12を移動先とする。ステップS186の条件を満たす移動先候補の基地局装置12が複数ある場合、特定部74は、その中で、当該グループの位置登録数が最多の基地局装置12を移動先として決定する。ステップS188において、送信部68は、処理対象の端末装置10に対して、ステップS187で決定された基地局装置12に移動を促す誘導情報を現在使用中の基地局装置12を介して送信する。ステップS190において、特定部74は、未処理の端末装置10が存在するか否かを判定する。未処理の端末装置10が存在する場合は、ステップS180に戻って同様の処理を繰り返す。
次に、第5の指示手順を説明する。ここでは、特定の方向に移動している端末装置10を対象に誘導情報を送信する。図30は、通信システム100の構成を示す。第1基地局装置12aを使用中の端末装置10は、第1通信可能エリア18aから第2通信可能エリア18bに移動しようとしており、管理装置16は、移動中の端末装置10に対して個別に誘導情報を送信することが可能である。記憶部60の端末装置登録数データベースは図31に示す状態であるとする。移動中の端末装置10が、現在使用中の基地局装置12において位置登録数の最も多いグループに属している場合は、現在の基地局装置12(第1基地局装置12a)の通信可能エリア18(第1通信可能エリア18a)に留まるように指示を出す。端末装置10が、現在使用中の基地局装置12(第1基地局装置12a)において位置登録数が最も少ないグループに属しており、かつ進行方向の基地局装置12(第2基地局装置12b)において位置登録数が最も多いグループに属している場合は、早く移動するように誘導情報が送信される。
図32は、管理装置16による第5の指示手順を示すフローチャートである。ステップS200において、特定部74は、処理対象の端末装置10を1つ選択する。例えば、位置情報を受信した端末装置10の中から、未処理の端末装置10を1つ選べばよい。ステップS201において、特定部74は、ステップS200で選択された端末装置10が、特定の方向に移動しているか否かを判定する。具体的には、その端末装置10の軌跡情報等(位置情報の履歴)を用いて、その端末装置10が、現在使用中の基地局装置12の通信可能エリア18と別の基地局装置12の通信可能エリア18が重なるエリアの方向に移動しているか否かを判定する。移動していない(N)場合、ステップS216に進む。移動している(Y)場合、ステップS202において、特定部74は、図31のデータベースを用いて、現在の基地局装置12において端末装置10が属するグループの位置登録数が最多か否かを判定する。現在の基地局装置12の通信可能エリア18内の該当端末装置10が属するグループの位置登録数が最多(Y)であった場合、ステップS214に進み、現在の基地局装置12の通信可能エリア18に留まるように誘導指示を出す。
ステップS202の判定結果が(N)の場合、ステップS204に進む。ステップS204において、特定部74は、図31のデータベースを用いて現在の基地局装置12において該当端末装置10が属するグループの位置登録数が最少であるかを判定する。最少である場合は、ステップS206に進み、最少でない場合は、ステップS216に進む。ステップS206において、特定部74は、移動方向の先に位置する基地局装置12(第2基地局装置12b)において該当端末装置10が属するグループの位置登録数が最多であるか判定する。最多である場合は、ステップS208に進み、最多でない場合は、ステップS216に進む。
ステップS208において、送信部68は、該当端末装置10に対して、移動方向の先に位置する基地局装置12(第2基地局装置12b)の通信可能エリア18に移動するように促す誘導情報を送信する。ステップS210において、特定部74は、該当端末装置10が移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に移動したか否かを判定する。移動していない場合は、ステップS208に戻って処理を繰り返す。すなわち、該当端末装置10が移動先の基地局装置12の通信可能エリア18に移動完了するまで誘導情報を繰り返し送信する。なお、ステップS210を省略してもよい。ステップS216において、特定部74は、未処理の端末装置10が存在するか否かを判定する。未処理の端末装置10が存在する場合は、ステップS200に戻って同様の処理を繰り返す。なお、第5の指示手順において、ステップS202およびステップS214を省略し、現在の基地局装置12の通信可能エリア18に留まらせるための誘導指示を出さないようにしてもよい。
本実施例によれば、一の基地局装置に登録されたグループのうちから選択した処理対象のグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して誘導情報を生成するので、通信システムにおける接続の容易性を考慮して、端末装置を適切な位置に誘導できる。また、一の基地局装置に登録された端末装置の数がしきい値未満であるグループを選択するので、グループに含まれる複数の端末装置が接続される基地局装置の数を低減できる。また、グループに含まれる複数の端末装置が接続される基地局装置の数が低減されるので、通信システム全体で使用するリソース量(チャネル数など)を削減できる。また、通信システム全体で使用するリソース量(チャネル数など)を削減されるので、設備増強に頼らずに、効率的な運用により、良好な通信環境を提供できる。また、一の基地局装置に登録されたグループに属する端末装置の数よりも、他の基地局装置に登録されたグループに属する端末装置の数が多いグループを選択するので、グループに含まれる複数の端末装置が接続される基地局装置の数を低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例1、2によれば、通信システム100では、業務用無線システムが使用されている。しかしながらこれに限らず例えば、業務用無線システム以外の携帯電話等の無線通信システムが使用されてもよい。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
本実施例1、2によれば、管理装置16は、基地局装置12とは別に構成されており、ネットワーク14を介して基地局装置12に接続される。しかしながらこれに限らず例えば、管理装置16は、基地局装置12に含まれることによって、両者は一体的に構成されてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本実施例1、2の任意の組合せも有効である。本変形例によれば、組合せによる効果を得ることができる。
10 端末装置、 12 基地局装置、 14 ネットワーク、 16 管理装置、 18 通信可能エリア、 20 測位部、 22 通信部、 24 マイク、 26 撮像部、 28 処理部、 30 記憶部、 32 表示部、 34 スピーカ、 36 制御部、 40 送信部、 42 受信部、 44 RSSI測定部、 46 生成部、 50 画像、 60 記憶部、 62 生成部、 66 通信部、 68 送信部、 70 受信部、 72 取得部、 74 特定部、 100 通信システム。

Claims (14)

  1. 複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる管理装置であって、
    一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択する選択部と、
    前記選択部において選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成する生成部と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 前記誘導情報は、前記他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置である誘導位置、または前記端末装置の位置から前記誘導位置へ向かう方向、または前記端末装置の位置から前記誘導位置へ向かう経路、を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記誘導位置は、前記他の基地局装置の位置、前記他の基地局装置との通信が可能な位置、前記他の基地局装置の電界強度に基づく位置、のうちのいずれかの位置であることを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記生成部において生成される誘導情報は、前記端末装置において周囲を撮像した画像と重畳させて、前記他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促す表示をさせるための情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記生成部において生成される誘導情報は、前記端末装置において、前記他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促す情報を地図上に表示させるための情報であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 前記生成部において生成される誘導情報は、前記端末装置において、仮想的なキャラクタを使用して表示されることを特徴とする請求項4または5に記載の管理装置。
  7. 前記選択部は、前記一の基地局装置に登録された端末装置の数がしきい値未満であるグループを選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の管理装置。
  8. 前記選択部は、前記一の基地局装置に登録されたグループに属する端末装置の数よりも、前記他の基地局装置に登録されたグループに属する端末装置の数が多いグループを選択することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の管理装置。
  9. 前記選択部は、前記一の基地局装置に隣接する複数の基地局装置のうちから、前記処理対象として選択されたグループの端末装置が最も多く登録されている基地局装置を特定し、
    前記生成部は、前記選択部において特定された基地局装置を前記他の基地局装置とすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の管理装置。
  10. 前記選択部は、通信システムを構成する複数の基地局装置のうちから、基地局装置に登録されたグループの数に基づいて基地局装置を選択し、選択した基地局装置のうちの1つを前記一の基地局装置とすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の管理装置。
  11. 前記選択部は、通信システムを構成する複数の基地局装置のうちから、基地局装置の混雑度に基づいて基地局装置を選択し、選択した基地局装置のうちの1つを前記一の基地局装置とすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の管理装置。
  12. 前記生成部において生成した誘導情報と前記端末装置の位置情報との合致度を算出する算出部と、
    前記算出部で算出された合致度が所定の条件を満たす場合に、前記端末装置に対応させたポイントを変化させるポイント管理部とをさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の管理装置。
  13. 複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる管理装置での管理方法であって、
    一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択するステップと、
    選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする管理方法。
  14. 複数の端末装置がグループ通信を行う通信システムで用いられる管理装置でのプログラムであって、
    一の基地局装置に登録されたグループのうちから、1つ以上のグループを処理対象のグループとして選択するステップと、
    選択したグループに属する少なくとも一部の端末装置に対して、他の基地局装置との接続可能性が高くなる位置に移動を促すための誘導情報を生成するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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