JP2018137093A - 発光装置 - Google Patents

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Shinichi Ishizuka
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Abstract

【課題】複数の発光パネルを並べた場合において、発光パネル間の継ぎ目で生じる光の漏れを抑制することが一例として挙げられる。【解決手段】発光装置は、第1パネル10a、第2パネル10b、および接合部材200を備える。第1パネル10aは、第1基板100a、複数の第1発光部140a、および第1透光部103aを有する。複数の第1発光部140aは、第1基板100aに設けられている。第1透光部103aは、互いに隣り合う第1発光部140aの間に位置する。第2パネル10bは、第2基板100b、複数の第2発光部140b、および第2透光部103bを有する。複数の第2発光部140bは、第2基板100bに設けられている。第2透光部103bは、互いに隣り合う第2発光部140bの間に位置する。接合部材200は、第1基板100a及び第2基板100bの間に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年は有機ELを利用した発光装置の開発が進んでいる。この発光装置は、照明装置や表示装置として使用されており、第1電極と第2電極の間に有機層を挟んだ構成を有している。そして、一般的には第1電極には透明材料が用いられており、第2電極には金属材料が用いられている。
有機ELを利用した発光装置の一つに、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の技術は、有機ELを利用した表示装置に光透過性(シースルー)を持たせるために、第2電極を画素の一部にのみ設けている。このような構造において、複数の第2電極の間に位置する領域は光を透過させるため、表示装置は光透過性を有することができる。
また、特許文献2には、パネル支持部材の上に照明パネルを複数並べることが記載されている。
特開2011−23336号公報 特開2013−187008号公報
しかし、片面(おもて面)からのみ光を取り出したい透過型の発光パネルを複数並べた場合、発光パネル間の継ぎ目において基板の端部から光が漏れ、逆側の面(裏面)から継ぎ目が視認されてしまう場合がある。
本発明が解決しようとする課題としては、複数の発光パネルを並べた場合において、発光パネル間の継ぎ目で生じる光の漏れを抑制することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
第1基板、前記第1基板に設けられた複数の第1発光部、及び、互いに隣り合う前記第1発光部の間に位置する第1透光部を有する第1パネルと、
第2基板、前記第2基板に設けられた複数の第2発光部、及び、互いに隣り合う前記第2発光部の間に位置する第2透光部を有する第2パネルと、
前記第1基板及び前記第2基板の間に位置する接合部材とを備える発光装置である。
実施形態に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施形態に係る発光装置の構成を例示する平面図である。 実施例1に係る発光装置の構造を、基板内を伝搬する光の経路Lと共に例示する断面図である。 実施例2に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施例3に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施例3に係る発光装置の構造を例示する平面図である。 実施例5に係る一つのパネルの構造を示す断面図である。 図7に示したパネルの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置の構造を例示する断面図である。監視者Pは、図1の基板100に垂直な方向から発光装置の光射出面を見ている。図2は、実施形態に係る発光装置の構成を例示する平面図である。図1は、図2のA−A断面に対応している。本実施形態に係る発光装置は、第1パネル10a、第2パネル10b、および接合部材200を備える。第1パネル10aは、第1基板100a、複数の第1発光部140a、および第1透光部103aを有する。複数の第1発光部140aは、第1基板100aに設けられている。第1透光部103aは、互いに隣り合う第1発光部140aの間に位置する。第2パネル10bは、第2基板100b、複数の第2発光部140b、および第2透光部103bを有する。複数の第2発光部140bは、第2基板100bに設けられている。第2透光部103bは、互いに隣り合う第2発光部140bの間に位置する。接合部材200は、第1基板100a及び第2基板100bの間に位置する。以下に詳しく説明する。
本実施形態に係る発光装置は、照明装置または表示装置である。発光装置は複数のパネル10を備える。発光装置が備える複数のパネル10には少なくとも第1パネル10aおよび第2パネル10bが含まれる。各パネル10は基板100、複数の発光部140、および透光部103を有する。各パネル10において、複数の発光部140は基板100の第1面101に設けられており、透光部103は互いに隣り合う発光部140の間に位置する。
発光部140は透光性の第1電極110、有機層120、及び遮光性の第2電極130を含む積層構造から成る。すなわち第1発光部140a及び第2発光部140bのそれぞれは、透光性の第1電極110、有機層120、及び遮光性の第2電極130を含む積層構造から成る。そして、第1電極110は、基板100と第2電極130との間に位置する。したがって、発光部140が発光する光のうち、基板100側に出力される光は、基板100側とは反対側に出力される光よりも高強度になる。
発光装置において、複数のパネル10は互いに同じ方向に光の出力面を向けて並んでいる。具体的には、第1発光部140aは第1基板100aの第1面101a側に位置し、第2発光部140bは第2基板100bの第1面101b側に位置し、第1面101aと第1面101bとは互いに同じ方向に向いている。こうすることで、各パネル10の大きさを抑制しつつ、発光装置全体の発光面積を大きくすることができる。各パネル10が大きくなり過ぎないことで、製造歩留まりを高めることができる。
発光装置において、複数のパネル10は基板100の第1面101に平行な一方向のみに並んでいても良いし、第1面101に平行かつ互いに直交する二方向に並んでいても良い。図2の例では、x方向に並んでいる第1パネル10aと第2パネル10bとが示されているが、複数のパネル10はさらにy方向に並んでいても良い。なお、本図中x方向は発光部140の延在方向に垂直な方向であり、y方向はxに垂直な方向である。x方向およびy方向はいずれも第1面101に平行である。
発光装置において、複数のパネル10はたとえば格子状に配列され、一つの面内に敷き詰められている。隣り合うパネル10の基板100の端面間の距離は特に限定されないが、たとえば10mm以下である。
発光部140から出力された光のうち一部は基板100の第1面101とは反対側の第2面102から外部に出力される。一方、発光部140から出力された光のうち他の一部は図1中Lで示した経路のように基板100の第2面102で全反射され、第1面101での全反射と第2面102での全反射を繰り返し、基板100中を伝搬されて、基板100の端部まで至る。本実施形態に係る発光装置では、接合部材200を備えることにより、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目でパネル10の外部に放出されるのを抑制することができる。
特に、基板100の第1面101側から発光装置を見た場合には、発光部140からの光は殆ど視認されないことから、パネル10の継ぎ目で光が漏れると継ぎ目が目立ってしまう。したがって、パネル10の継ぎ目における光の漏れを抑制することは重要である。
発光装置が照明装置である場合、複数の発光部140はそれぞれライン状に延在している。一方、発光装置が表示装置の場合、複数の発光部140はマトリクスを構成するように配置されているか、セグメントを構成したり所定の形状を表示したりするように(例えばアイコンを表示するように)なっていてもよい。そして複数の発光部140は、画素別に形成されていてもよい。
基板100の形状や材料は特に限定されないが、基板100は例えばガラス基板や樹脂基板などの透光性を有する基板である。基板100は可撓性を有していてもよい。可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100は、例えば矩形などの多角形や円形である。基板100が樹脂基板である場合、基板100は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを用いて形成されている。また、基板100が樹脂基板である場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも一面(好ましくは両面)に、SiNやSiON、Alなどの無機バリア膜が形成されているのが好ましい。
第1電極110は、光透過性を有する透明電極である。透明電極の材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。図1および図2の例において、基板100の上には、複数の線状の第1電極110が互いに平行に形成されており、透光部103には第1電極110は位置していない。
有機層120は発光層を有している。有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されていてもよく、また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。有機層120のすべての層が、蒸着法を用いて形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。本図に示す例において、パネル10は複数の線状の第2電極130を有している。第2電極130は、第1電極110のそれぞれに対して設けられており、かつ第1電極110よりも幅が広くなっている。このため、基板100の第1面101に垂直な方向から見た場合、幅方向において第1電極110の全体が第2電極130と重なっており、また第2電極130に覆われている。なお、第1電極110は、第2電極130よりも幅が広く、基板100の第1面101に垂直な方向から見た場合、幅方向において第2電極130の全体が第1電極110に重なっていてもよい。
第1電極110の縁は、絶縁膜150によって覆われている。絶縁膜150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち発光部140となる部分を囲んでいる。第2電極130の幅方向の縁は、絶縁膜150上に位置している。言い換えると、基板100の第1面101に垂直な方向から見た場合において、絶縁膜150の一部は第2電極130からはみ出ている。また本図に示す例において、有機層120は絶縁膜150の上及び側面にも形成されている。そして有機層120は隣り合う発光部140の間で分断されている。ただし、有機層120は、隣り合う発光部140にわたって連続して設けられていても良い。
パネル10は透光部103を有している。透光部103は第1面101に垂直な方向から見て第2電極130と重ならない領域である。図1および図2に示す例において、有機層120は透光部103にも形成されている。なお、有機層120は透光部103に形成されていなくても良いし、透光部103の全体に形成されていても良い。透光部103の幅は第2電極130の幅より広くても良いし、狭くても良い。第2電極130の幅を1とした場合、透光部103の幅は0.3以上3.5以下である。また、第2電極130の幅はたとえば50μm以上500μm以下である。
図2に示す例において、発光部140および透光部103は、いずれも線状かつ同一方向に延在している。そして、図1および図2に示すように、発光部140および透光部103がこの順に繰り返し並んでいる。なお、複数のパネル10において発光部140の延在方向は同じでも良いし、同じでなくてもよい。
接合部材200は透光性を有する。したがって、発光装置の光透過性を保つことができる。接合部材200はたとえば、アクリル系材料、エポキシ系材料、シリコン系材料、及びフッ素系材料のうち、少なくともいずれかの材料を含む。接合部材200はたとえば液状材料またはゴム状材料の固化物または硬化物である。液状材料はたとえば接着剤である。なお、接合部材200はゴム等の弾性部材であっても良い。
次に、パネル10の製造方法について説明する。まず、基板100に第1電極110を、例えばスパッタリング法を用いて形成する。次いで、第1電極110を例えばフォトリソグラフィー法を利用して所定のパターンにする。次いで、第1電極110の縁の上に絶縁膜150を形成する。例えば絶縁膜150が感光性の樹脂で形成されている場合、絶縁膜150は、露光及び現像工程を経ることにより、所定のパターンに形成される。次いで、有機層120及び第2電極130をこの順に形成する。有機層120が蒸着法で形成される層を含む場合、この層は、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。第2電極130も、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。その後、封止部材(図示せず)を用いて発光部140を封止する。発光装置は、並べた複数のパネル10の基板100の間に液状材料を流しこみ、液状材料を固めることで得られる。
以上、本実施形態によれば、発光装置は接合部材200を備える。したがって、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目で外部に放出されるのを抑制することができる。
(実施例1)
図3は、実施例1に係る発光装置の構造を、基板100内を伝搬する光の経路Lと共に例示する断面図である。本実施例に係る発光装置は、実施形態に係る発光装置と同様の構成を有する。本実施例において、接合部材200は、第1基板100a及び第2基板100bを光学接続する。
本図の例において、接合部材200の一つの面は第1基板100aの端面に接しており、接合部材200のこの面とは反対側の面は第2基板100bの端面に接している。
たとえば第1基板100aの屈折率と接合部材200の屈折率との差、および、第2基板100bの屈折率と接合部材200の屈折率との差は、それぞれ0.3以下である。第1基板100a及び第2基板100bがガラスである場合、接合部材200の屈折率は1.3以上1.7以下であることが好ましく、1.4以上1.6以下であることがより好ましい。一方、接合部材200の屈折率は第1基板100aの屈折率以上であることが好ましい。また、接合部材200の屈折率は第2基板100bの屈折率以上であることが好ましい。そうすれば、基板100と空気との間の臨界角が接合部材200と空気との間の臨界角以上になる。したがって、基板100内で臨界条件を満たす光は接合部材200においても臨界条件を満たすこととなり、接合部材200において光が外部に出力されるのを防ぐことができる。
接合部材200で、第1基板100aと第2基板100bとが光学接続されていることで、第1基板100aと接合部材200との間、および接合部材200と第2基板100bとの間を通る光の屈折が抑えられる。したがって、基板100と外部との界面(第1面101および第2面102)に対する光の入射角が、臨界角以上に保たれ、全反射が引き続き繰り返される。
全反射条件を保ったまま複数の基板100内を伝搬された光は、最終的に発光装置の最も外側に位置するパネル10の基板100の端面から外部に放出される。たとえば発光装置の外周に遮光性の枠を設けることで、端面からの漏れ光を視認されにくくすることができる。
また、第1基板100aの第1発光部140a側の第1面101a、接合部材の一の面201、及び第2基板100bの第2発光部140b側の第1面101bは、同一平面上に位置していることが好ましい。そうすることにより、接合部材200と外部との界面においても光の全反射が生じ、第1基板100aからの光が第2基板100bにそのまま伝搬される。また、第1基板100aの第2面102a、接合部材の面202、及び第2基板100bの第2面102bは、同一平面上に位置していることが好ましい。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様、発光装置は接合部材200を備える。したがって、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目で外部に放出されるのを抑制することができる。
くわえて、本実施例によれば、接合部材200は、第1基板100a及び第2基板100bを光学接続する。したがって、基板100と外部との間の全反射条件を保ちつつ、第1基板100aから第2基板100bへ、また、第2基板100bから第1基板100aへ光を伝搬することができる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係る発光装置の構造を例示する断面図である。本実施例に係る発光装置は、実施形態に係る発光装置と同様の構成を有する。また、本実施例に係る発光装置は、第1基板100aと接合部材200との間に遮光部210を有する。
遮光部210はたとえば、基板100内を伝搬してきた光を反射または吸収する。なかでも、基板100の第1面101側への裏面漏れ光を低減する観点から、遮光部210は光を吸収する減光フィルタであることが好ましい。この場合、遮光部210はたとえば炭素系の樹脂、炭素系微粒子、および炭素繊維のうち少なくともいずれかを含む膜である。また遮光部210は発光部140から出力される光の少なくとも一部を吸収するよう、一部の波長の光のみを吸収してもよい。遮光部210が光を反射する反射部である場合、遮光部210はたとえば金属膜である。本実施例において、遮光部210は第1基板100aの一方の端部にのみ位置するが、遮光部210は第1基板100aの両端に位置してもよい。
本実施例に係る発光装置は、第1基板100aと接合部材200との間に遮光部210を有することにより、第1基板100aの端部に至った光を減衰させる。したがって、第1基板100aと第2基板100bとの継ぎ目からの漏れ光を低減できる。
図4に示す例において、第2基板100bと接合部材200とが接している。第2基板100bの屈折率と接合部材200の屈折率との差は、それぞれ0.3以下であることが好ましく、1.4以上1.6以下であることがより好ましい。たとえば第2基板100bがガラスである場合、接合部材200の屈折率は1.3以上1.7以下であることが好ましい。そうすれば、第1基板100a側から遮光部210に入射し、吸収されずに遮光部210を透過した光が、遮光部210が形成されていない接合部材200と第2基板100bとの界面を、実施例1で説明したようにほぼ屈折することなく進むことができる。
遮光部210は、たとえば第1基板100aの端面にスプレー法や塗布法で成膜して形成することができる。遮光部210は第1基板100aと接合部材200との間の全体に設けられていることが好ましいが、一部のみに設けられていても良い。
なお、遮光部210は第1基板100aと接合部材200との間、および、第2基板100bと接合部材200との間の両方に設けられていても良い。ただし、外部から視認されにくくなるよう、遮光部210は第1基板100aと接合部材200との間、および、第2基板100bと接合部材200との間のいずれか一方のみに設けられていることが好ましい。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様、発光装置は接合部材200を備える。したがって、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目で外部に放出されるのを抑制することができる。
加えて、本実施例によれば、発光装置は第1基板100aと接合部材200との間に遮光部210を有する。したがって、第1基板100aの端部に至った光を減衰させることができる。
(実施例3)
図5は、実施例3に係る発光装置の構造を例示する断面図であり、図6は実施例3に係る発光装置の構造を例示する平面図である。本実施例に係る発光装置は、実施形態、実施例1、および実施例2の少なくともいずれかに係る発光装置と同様の構成を有している。また、本実施例に係る発光装置では、第1基板100aの第1発光部140a側の第1面101aに垂直な方向および平行な方向の少なくとも一方から見て、接合部材200は互いに幅が異なる二以上の部分を有している。言い換えると、接合部材200と第1基板100aとの第1接合面203と、接合部材200と第2基板100bとの間の第2接合面204とが非平行である。
本実施例に係るパネル10の基板100は板状であり、およそ直方体である。ただし、基板100には形状誤差が生じうるため、完全な直方体とはなっていない場合がある。その場合、完全に直方体の接合部材200を用いてパネル10の間を接合すると、発光装置全体の外形に歪みが生じてしまう。たとえば、第1面101に垂直な断面において、第1接合面203と第2接合面204とが非平行であり、接合部材200の幅が一定であるとすると、第1面101aと第1面101bとがいくらかの角度を有する関係となり、同一平面上に位置しなくなる。すなわち、複数のパネル10を組み合わせた構造の外形が直方体にならなくなる。
それに対し、本実施例に係る発光装置において、第1基板100aの第1発光部140a側の第1面101aに垂直な方向および平行な方向の少なくとも一方から見て、接合部材200は互いに幅が異なる二以上の部分を有している。したがって、第1基板100aおよび第2基板100bの外形誤差を吸収し、発光装置全体の形状歪みを低減できる。
図5の例では、第1基板100aの第1面101aに平行な方向から見て、接合部材200は互いに幅が異なる二以上の部分を有している。詳しくは、接合部材200は第1面101aに平行な方向から見て、幅が第1幅Wである部分と、第2幅Wである部分とを有しており、第1幅Wと第2幅Wとは互いに異なっている。
また、図6の例では、第1基板100aの第1面101aに垂直な方向から見て、接合部材200は互いに幅が異なる二以上の部分を有している。詳しくは、接合部材200は第1面101aに垂直な方向から見て、幅が第3幅Wである部分と、第4幅Wである部分とを有しており、第3幅Wと第4幅Wとは互いに異なっている。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様、発光装置は接合部材200を備える。したがって、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目で外部に放出されるのを抑制することができる。
加えて、本実施例によれば、第1基板100aの第1発光部140a側の第1面101aに垂直な方向および平行な方向の少なくとも一方から見て、接合部材200は互いに幅が異なる二以上の部分を有している。したがって、基板100の外形誤差を吸収し、発光装置全体の形状の歪みを低減できる。
(実施例4)
図7は、実施例5に係る一つのパネル10の構造を示す断面図である。図8は図7に示したパネル10の平面図である。ただし、図8において一部の部材は省略されている。図7は図8のB−B断面に対応している。本実施例に係る発光装置は、実施形態および実施例1〜3の少なくともいずれかに係る発光装置と同様の構成を有している。
本図に示す例において、基板100の平面形状は、例えば矩形などの多角形や円形である。封止部材180は透光性を有しており、例えばガラス又は樹脂を用いて形成されている。封止部材180は、基板100と同様の多角形や円形であり、中央に凹部を設けた形状を有している。そして封止部材180の縁は接着材で基板100に固定されている。これにより、封止部材180と基板100で囲まれた空間は封止される。そして複数の発光部140は、いずれも封止された空間の中に位置している。
また、パネル10は、第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134を備えている。第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134は、いずれも基板100のうち発光部140と同一面に形成されている。第1端子112及び第2端子132は封止部材180の外部に位置している。第1引出配線114は第1端子112と第1電極110とを接続しており、第2引出配線134は第2端子132と第2電極130とを接続している。言い換えると、第1引出配線114及び第2引出配線134は、いずれも封止部材180の内側から外側に延在している。
第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134は、例えば、第1電極110と同一の材料で形成された層を有している。また、第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134の少なくとも一つの少なくとも一部は、この層の上または下に、第1電極110よりも低抵抗な金属膜を有していてもよい。この金属膜は、第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134のすべてに形成されている必要はない。第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134のうち第1電極110と同一の材料で形成された層は、第1電極110と同一工程で形成されている。このため、第1電極110は、第1端子112の少なくとも一部の層と一体になっている。
本図に示す例において、第1引出配線114及び第2引出配線134は一つの発光部140について一つずつ形成されている。複数の第1引出配線114はいずれも同一の第1端子112に接続しており、複数の第2引出配線134はいずれも同一の第2端子132に接続している。そして、第1端子112には、ボンディングワイヤ又はリード端子などの導電部材を介して制御回路の正極端子が接続され、第2端子132には、ボンディングワイヤ又はリード端子などの導電部材を介して制御回路の負極端子が接続される。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様、発光装置は接合部材200を備える。したがって、基板100の端部に至った全反射光が基板100同士の継ぎ目で外部に放出されるのを抑制することができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 パネル
10a 第1パネル
10b 第2パネル
100 基板
100a 第1基板
100b 第2基板
101,101a,101b 第1面
102,102a,102b 第2面
103 透光部
103a 第1透光部
103b 第2透光部
110 第1電極
112 第1端子
114 第1引出配線
120 有機層
130 第2電極
132 第2端子
134 第2引出配線
140 発光部
140a 第1発光部
140b 第2発光部
150 絶縁膜
180 封止部材
200 接合部材
201,202 面
203 第1接合面
204 第2接合面
210 遮光部

Claims (10)

  1. 第1基板、前記第1基板に設けられた複数の第1発光部、及び、互いに隣り合う前記第1発光部の間に位置する第1透光部を有する第1パネルと、
    第2基板、前記第2基板に設けられた複数の第2発光部、及び、互いに隣り合う前記第2発光部の間に位置する第2透光部を有する第2パネルと、
    前記第1基板及び前記第2基板の間に位置する接合部材とを備える発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記接合部材は透光性を有する発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記接合部材は、前記第1基板及び前記第2基板を光学接続する発光装置。
  4. 請求項1または2に記載の発光装置において、
    前記第1基板と前記接合部材との間に遮光部を有する発光装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1基板の前記第1発光部側の面に垂直な方向および平行な方向の少なくとも一方から見て、前記接合部材は互いに幅が異なる二以上の部分を有している発光装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記接合部材は、アクリル系材料、エポキシ系材料、シリコン系材料、及びフッ素系材料のうち、少なくともいずれかの材料を含む発光装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1発光部及び前記第2発光部のそれぞれは、透光性の第1電極、有機層、及び遮光性の第2電極を含む積層構造から成る発光装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1基板の屈折率と前記接合部材の屈折率との差、および、前記第2基板の屈折率と前記接合部材の屈折率との差は、それぞれ0.3以下である発光装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1基板及び前記第2基板はガラスであり、
    前記接合部材の屈折率は1.3以上1.7以下である発光装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1基板の前記第1発光部側の面、前記接合部材の一の面、及び前記第2基板の前記第2発光部側の面は、同一平面上に位置している発光装置。
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