JP2018136456A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018136456A
JP2018136456A JP2017031354A JP2017031354A JP2018136456A JP 2018136456 A JP2018136456 A JP 2018136456A JP 2017031354 A JP2017031354 A JP 2017031354A JP 2017031354 A JP2017031354 A JP 2017031354A JP 2018136456 A JP2018136456 A JP 2018136456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
image
toner
cleaning
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017031354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6921547B2 (ja
JP2018136456A5 (ja
Inventor
康晴 平戸
Yasuharu Hirato
康晴 平戸
相田 孝光
Takamitsu Aida
孝光 相田
恒 山内
Hisashi Yamauchi
恒 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017031354A priority Critical patent/JP6921547B2/ja
Publication of JP2018136456A publication Critical patent/JP2018136456A/ja
Publication of JP2018136456A5 publication Critical patent/JP2018136456A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6921547B2 publication Critical patent/JP6921547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】 クリーニング不良が発生する恐れがある。【解決手段】 クリーニングモードでは、現像剤担持体の1周を回転方向に複数の領域に分割し、複数の領域から現像剤担持体が1回転する間に像担持体に現像剤を供給する領域を選択し、現像剤担持体を複数回回転することにより、現像剤担持体の複数の領域すべてから現像剤を像担持体に供給する。【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
電子写真画像形成方式(電子写真プロセス)を用いたプリンタ等の画像形成装置では、電子写真感光体(以下、「感光体」)を一様に帯電させ、帯電した感光体を選択的に露光することによって、感光体上に静電像を形成する。感光体上に形成された静電像は、現像剤のトナーでトナー像として顕像化される。そして、感光体上に形成されたトナー像を、記録用紙、プラスチックシート等の記録材に転写し、更に記録材上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えることでトナー像を記録材に定着させることで画像記録を行う。
このような画像形成装置は、一般に、現像剤の補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。この現像剤の補給作業や各種のプロセス手段のメンテナンスを容易にするために、感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジ方式が実用化されている。カートリッジ方式によれば、ユーザビリティに優れた画像形成装置を提供することができる。
従来、画像形成装置に用いられる現像装置おいて、現像ブレード(現像剤層厚規制部材)のめくれの抑制や駆動トルクの低減を目的として、現像ローラ(現像剤担持体)に塗布剤を塗布する方法が広く用いられている。特許文献1では、現像ローラの塗布剤としてトナーと同極性の粉末を使用している。この塗布剤は、現像ブレードや現像剤供給部材に摺擦されると高い電位を持ち、現像ローラの表層に強い力で付着する。この状態で画像形成が行われると濃度ムラや白ポチなどの画像不良が発生するという恐れが生じる。この課題を解決する手段として現像ローラ上の塗布剤をトナーと一緒に感光体に現像する現像ローラクリーニングシーケンスを実施することが考えられる。
また近年、画像形成装置におけるカラー化が進み、カラー画像を形成する装置として、中間転写方式の画像形成装置が実用化されている。中間転写方式の画像形成装置では、中間転写体から記録材にトナー像を転写した後に、中間転写体上に転写残トナーが残留する。この中間転写体上の転写残トナー(2次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段により中間転写体上から除去され回収される。
特許文献2には、中間転写体クリーニング手段として、中間転写体上の2次転写残トナーをトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電させるトナー帯電手段を設けることが提案されている。この場合、2次転写残トナーは、トナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電されることで、その後の画像形成部の1次転写部において中間転写体から感光体にトナーが逆転写される。逆転写されたトナーは感光体上にあるクリーニング部材(感光体クリーニングブレード)で回収され、除去される。
特開平2−298971号公報 特許第3267507号公報 特開2007−248547号公報
近年、画像形成装置の市場拡大を背景に紙粉や填料の多い紙の対応が求められている。また、プロセスカートリッジの交換頻度を下げるために長寿命化の対応も同時に求められている。その結果、2次転写残トナーを感光体に逆転写して回収する画像形成装置では、2次転写部で発生する紙粉を、2次転写残トナーと共にこれまでよりも多く感光体クリーニングブレードで回収することになる。回収された紙粉やトナーの多くはクリーニングブレードで感光体表面からかきとられ回収されるが、一部の紙粉は感光体クリーニングブレードに噛みこみ、感光体表面のクリーニング能力を下げる。この状態で、現像ローラクリーニングシーケンスを実行すると、現像ローラの1周分のトナー回収の負荷に感光体クリーニングブレードが耐えられず、クリーニング不良による画像弊害が発生する課題がある。
特許文献3では、感光体に現像されたトナーの一部を中間転写ベルトに転移させることにより、クリーニングブレードに供給されるトナーの単位面積当たりの量を減らし、感光体クリーニングブレードの回収負荷を減らしている。しかし、この場合には、ダウンタイムが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体から現像剤を除去するクリーニング部材と、
現像剤を担持し前記静電潜像を現像剤像に現像する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
前記像担持体の上に形成された前記現像剤像が1次転写される中間転写体と、
前記中間転写体から記録材へ前記現像剤像が2次転写される2次転写部と、
前記現像剤像が前記2次転写部を通過後に前記中間転写体に残留した現像剤を正規の帯電極性と逆の極性に帯電する帯電部と、を有し、
前記帯電部によって正規の帯電極性とは逆の極性に帯電した現像剤を像担持体へ移動させて前記クリーニング部材によって像担持体から除去し、
前記中間転写体から前記像担持体に移動する現像剤の量が前記2次転写後に前記中間転写体に残留した現像剤の量の50%以上である画像形成装置であって、
前記現像剤担持体は、未使用時に現像剤と同じ帯電極性を持つ塗布剤が表面に塗布され、
制御部は、非画像形成時に前記現像剤担持体から前記像担持体に現像剤を供給し、供給された現像剤を前記クリーニング部材で除去するクリーニングモードを実行し、
前記クリーニングモードは、現像剤担持体の1周を回転方向に複数の領域に分割し、前記複数の領域から前記現像剤担持体が1回転する間に前記像担持体に現像剤を供給する領域を選択し、前記現像剤担持体を複数回回転することにより、前記現像剤担持体の前記複数の領域すべてから現像剤を前記像担持体に供給する画像形成装置を提供するものである。
本発明によれば、クリーニング不良を発生させることを低減できる。
本発明の実施例におけるベルトクリーニング構成を説明する図である 本発明の画像形成装置を説明する断面図である 現像ローラクリーニングモードの動作を説明する図である 実施例1の現像ローラクリーニングモードの動作を説明する図である 感光ドラムと感光体クリーニングブレード設定角を説明する図である 実施例2の現像ローラクリーニングモードの動作を説明する図である
[実施例1]
(1)画像形成装置
図1および図2を用いて、本発明に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図2は、本実施例における画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用したインライン方式、中間転写方式のフルカラープリンタである。本実施例にて、画像形成装置100は、複数の画像形成手段として、第1、第2、第3、第4の画像形成部であるプロセスカートリッジ1a、1b、1c、1dを有する。プロセスカートリッジ1a、1b、1c、1dはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する。これらの4個のプロセスカートリッジ1a、1b、1c、1dは、一定の間隔をおいて1列に配置されている。なお、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ1a、1b、1c、1dの構成および動作は実質的に同一である。そのため、プロセスカートリッジ構成の説明においては、プロセスカートリッジ1aを代表として取り上げて説明する。また、プロセスカートリッジの構成の説明以外で、特にa〜dで個別の説明が必要ない場合は各構成を一般化し、添字のa〜dを省いて表記する。
図1の1aは、感光ドラム2aの回転軸線方向(長手方向)に垂直な面で切った図2よりも詳細なプロセスカートリッジの断面図である。
プロセスカートリッジ1aは、像担持体である感光ドラム2a等を備えた感光体ユニット6aと、現像剤担持体である現像ローラ8a等を備えた現像ユニット(現像装置)4aとを有する。
感光体ユニット6aには、軸受を介して感光ドラム2aが回転可能に取り付けられている。感光ドラム2aは、駆動モータの駆動力を受けることによって、画像形成動作に応じて矢印R1の方向に回転駆動される。本実施例においては、190mm/secで回転するように駆動されている。
また、感光体ユニット6aには、像担持体である感光ドラム2aの周面上に接触するように、ドラム帯電ローラ3a、ドラムクリーニング部材61aが配置されている。ドラム帯電ローラ3aには、帯電バイアス電源から帯電バイアスが印加される。本実施例では、感光ドラム2aの表面の電位(帯電電位:Vd)が−500Vとなるように印加するバイアスを設定した。帯電部材は、接触して帯電する帯電ローラでなくても非接触のコロナ帯電でもよい。
そして、露光装置7aから画像情報に基づきレーザ光が照射され感光ドラム2a上に静電潜像を形成する。本実施例では、画像形成時にレーザ光の光量を0.2μJ/cmとし、潜像電位が−150Vとなるように設定した。
一方、現像装置4aは、現像室4a1と現像剤収容室4a2を有し、現像剤収容室4a2は現像室4a1の下方に配置されている。現像剤収容室4a2の内部には、トナー99a(現像剤)が収容されている。本実施例では、トナー99aの正規帯電極性は負極性であり、以下、負帯電性のトナーを用いた場合について説明するが、正帯電性トナーを用いるように構成することも可能である。
また、現像剤収容室4a2には、このトナー99aを現像室4a1に搬送するための現像剤搬送部材11aが設けられており、矢印R6の方向へ回転することによってトナーを現像室4a1へと搬送している。
カートリッジ出荷時において、現像剤収容室4a2の開口に、トナーシールが貼られている。これはプロセスカートリッジ1aの使用開始前に、トナー99aが現像剤収容室4a2から現像室4a1へ移動するのを抑制するためである。このトナーシールは、プロセスカートリッジ1aの使用開始時において、現像剤搬送部材11aにより破られる。
現像室4a1には、感光ドラム2aと接触し、駆動モータの駆動力を受けることによって矢印R4の方向に回転する現像ローラ8aが設けられている。現像ローラ8aと感光ドラム2aとは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向に移動するようにそれぞれ回転する。また、現像ローラ8aには、現像バイアス電源から、感光ドラム2a上の静電潜像をトナー像として現像、可視化するのに十分なバイアス(電圧)が印加される。
現像室4a1の内部には現像剤収容室4a2から搬送されたトナーを現像ローラ8aに供給するトナー供給ローラ9a(現像剤供給部材)が配置されている。また、現像ローラ8a上のトナーのコート量(層厚)規制と電荷付与とを行う層厚規制部材10aである現像ブレードが配置されている。
現像ローラ8aとトナー供給ローラ9aの外径は共に12mmであり、両者は所定の接触部を形成するように設置されている。トナー供給ローラ9aは、導電性芯金の外周に発泡体層を形成した弾性スポジローラである。トナー供給ローラ9aは、駆動モータの駆動力を受けることによって、矢印R5の方向に回転する。本実施例では現像ローラ8aは周速230mm/sec、トナー供給ローラ9aは460mm/secで回転するように駆動されている。
また、トナー供給ローラ9aには、トナー供給ローラバイアス電源からバイアス(電圧)が印加される。これによって、トナー供給ローラ9aから現像剤担持体である現像ローラ8aへトナーが供給される。本実施例では、トナー供給ローラ9aに印加するバイアスを−500Vとし、現像ローラ8aに印加するバイアスをー400Vとなるように制御している。
トナー供給ローラ9aによって現像ローラ8aに供給されたトナーは、現像ローラ8aの矢印R4方向への回転によって、層厚規制部材10aと現像ローラ8aとの接触当接部へ進入する。そこで、現像ローラ8aの表面と層厚規制部材10aとの摺擦によりトナーが摩擦帯電され、電荷が付与されると同時にその層厚が規制される。層厚規制部材10aに規制部材電源からバイアス(電圧)を印加し、トナーの層厚規制の安定化を図っている。本実施例では、−500Vを印加している。
層厚が規制された現像ローラ8a上のトナーは、現像ローラ8aの回転により、感光ドラム2aとの対向部に搬送され、感光ドラム2a上の静電潜像をトナー像として現像し、可視化する。
なお、本実施例では、感光体ユニット6と現像ユニット4とを含むプロセスカートリッジ1が画像形成装置100の装置本体に着脱可能な構成としているが、現像ユニットである現像装置4が単独で画像形成装置100の装置本体に着脱可能な構成としても良い。
また、各プロセスカートリッジ1a〜1dの感光ドラム2a〜2dの全てに対向するように、第2の像担持体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト20が配置されている。中間転写ベルト20は、複数の支持部材としての駆動ローラ21、クリーニング対向ローラ22、2次転写対向ローラ23に掛け回されて、矢印R7方向に回動している。中間転写ベルト20の内周面側において、各プロセスカートリッジ1a〜1dの各感光ドラム2a〜2dに対応して1次転写ローラ5a〜5dが配置されている。また、中間転写ベルト20の外周面側において、2次転写対向ローラ23に対向する位置には、2次転写手段としての2次転写部材である2次転写ローラ24が配置されている。2次転写部材である2次転写ローラと、2次転写ローラと対向する中間転写ベルトの部分とで構成される部分を2次転写部という。トナーが介在しなければ、2次転写ローラと中間転写ベルトとの接触部になるところが2次転写部になる。
本実施例では、現像剤像であるトナー像を担持する第2の像担持体としての中間転写ベルト20として、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂を用いた。中間転写ベルト20の全長は700mmであり、表面抵抗率は5.0×1011Ω/□、体積抵抗率は8.0×1011Ωcmである。
その他、中間転写ベルト20としては、PVDF(ポリフッ化ビニリデン樹脂)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂)、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネートなどの樹脂などを用いことができる。また、中間転写ベルト20としては、例えばEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)などのゴム基層の上に、ウレタンゴムにPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などフッ素樹脂を分散したものを被覆したものを用いることができる。
駆動ローラ21が図示矢印R2方向(反時計方向)に回転駆動されることによって、中間転写ベルト20は、図示矢印R3方向(反時計方向)に、感光ドラム2の周速度と略等速、即ち、所定プロセススピードにて周回移動(回転)する。本実施例においては、表面移動速度が190mm/secで周回移動するように駆動されている。
1次転写ローラ5は、例えばスポンジゴムなどの弾性部材で構成される。また、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト20を介して感光ドラム2に当接し、中間転写ベルト20と感光ドラム2との接触部に1次転写ニップ部(1次転写部)を形成する。そして、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト20の移動に従動して回転する。
1次転写ローラ5には、1次転写電圧印加手段としての1次転写バイアス電源に接続されており、この1次転写バイアス電源から1次転写ローラ5に1次転写バイアスが印加される。感光ドラム2上に形成されたトナー像は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ5により、回転している中間転写ベルト20上に転写(1次転写)される。
2次転写ローラ24は、例えば、スポンジゴムなどの弾性部材で構成される。本実施例では2次転写ローラとして、直径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、NBRヒドリンゴムを肉厚6mmで被覆したものを用いた。2次転写ローラ24の電気抵抗値は、温度23℃、相対湿度50%の環境で2次転写ローラをアルミシリンダ上に、9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させた状態で1000Vを印加した場合において3.0×10Ωである。
2次転写ローラ24は、中間転写ベルト20を介して2次転写対向ローラ23と当接して、接触部に2次転写ニップ部(2次転写部)を形成する。そして、2次転写ローラは、中間転写ベルト、若しくは、中間転写ベルト及び記録材Pの移動に従動して回転する。
2次転写ローラ24には、2次転写バイアス印加手段としての2次転写バイアス電源が接続されており、この2次転写バイアス電源から2次転写ローラに2次転写バイアスが印加される。2次転写バイアス電源は正負の極性のバイアスを選択し印加することができる。
中間転写ベルト20上に形成されたトナー像は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ24により、2次転写ニップ部に搬送されてきた記録材P上に転写(2次転写)される。
中間転写ベルト20の外側で、2次転写部下流には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置30が設置されている。ベルトクリーニング装置30の構成、動作の詳細については後述する。
2次転写部よりも記録材Pの搬送方向において上流側には、記録材供給手段を構成するレジストローラ13が設置されている。
また、2次転写部よりも記録材Pの搬送方向において下流側には、定着手段としての定着装置12が設置されている。定着装置12は、熱源を備えた定着ローラ12Aと、定着ローラ12Aに圧接する加圧ローラ12Bと、を有する。
(2)画像形成動作
次に、本実施例の画像形成装置100による画像形成動作について、フルカラー画像形成モードを例として説明する。
先ず、各画像形成部1a〜1dの感光ドラム2a〜2d上に、各色のトナー像が電子写真プロセスによってそれぞれ形成される。
即ち、画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各感光ドラム2a〜2dは、それぞれドラム帯電ローラ3a〜3dによって一様に帯電される。
そして、各露光装置7a〜7dは、入力される色分解されたカラー画像信号を、レーザ出力部にて光信号にそれぞれ変換する。そして、各露光装置7a〜7dは、変換された光信号であるレーザ光により、一様に帯電した各感光ドラム2a〜2d上をそれぞれ走査露光して、各感光ドラム2a〜2d上に静電潜像を形成する。
そして、第1の画像形成部であるプロセスカートリッジ1aでは、イエロー色のトナーが感光ドラム2aの表面の電位に応じて静電吸着させられることで、現像剤像であるトナー像として現像される。このとき、現像ユニット4aの現像ローラ8aには、感光ドラム2aの帯電極性(本実施例では負極性)と同極性の現像バイアスが印加される。
感光ドラム2a上のイエロー色のトナー像は、1次転写ニップ部においてトナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ5aにより、回転している中間転写ベルト20上に1次転写される。イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト20は、第2の画像形成部であるプロセスカートリッジ1b側に移動する。
第2の画像形成部であるプロセスカートリッジ1bにおいても、プロセスカートリッジ1aと同様にして、感光ドラム2b上にマゼンタ色のトナー像が形成される。そして、このマゼンタ色のトナー像が、1次転写ニップ部において中間転写ベルト20上のイエロー色のトナー像の上に重ね合わせて1次転写される。
第3、第4のプロセスカートリッジ1c、1dにおいても同様である。中間転写ベルト20上に重畳して1次転写されたイエロー、マゼンタの各色のトナー像の上に、1次転写部においてシアン、ブラックの各色のトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト20上に、各色のトナー像が各1次転写ニップ部において順次重ね合わせて1次転写された、複数色のトナー像から成る多重トナー像が形成される。
中間転写ベルト20上のトナー像の先端が2次転写部に移動するタイミングに合わせて、レジストローラ13により記録材Pが2次転写部に搬送される。そして、2次転写部において、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ24により、中間転写ベルト20上の多重トナー像が記録材Pに一括して2次転写される。
その後、トナー像が転写された記録材Pは、定着装置12に搬送される。トナー像を担持した記録材Pは、定着装置12内に設置された定着ローラ12Aと加圧ローラ12Bとの間の定着ニップ部で加熱及び加圧される。これにより、記録材Pの表面にトナー像が熱定着(溶融定着)され、記録材P上にフルカラー画像(或いは多色画像)が形成される。その後、記録材Pが画像形成装置100の外部に排出されて、一連の画像形成動作が終了する。
1次転写工程後に感光ドラム2上に残留しているトナー(1次転写残トナー)は、弾性体で形成されたクリーニング部材である感光体クリーニングブレード61によって感光ドラム2上から除去されて回収される。
また、2次転写工程後に中間転写ベルト20上に残ったトナー(2次転写残トナー)は、以下詳しく説明するように、ベルトクリーニング機構30によって中間転写ベルト20上からトナーを感光ドラムに移動させ回収される。
(3)ベルトクリーニング機構
次に、本実施例におけるベルトクリーニング機構について図1を用いて説明する。
図1の符号30はベルトクリーニング機構の構成を示す概略図である。本実施例では、2次転写残トナーを帯電させる帯電部として導電性ブラシ31(第1帯電部材)と帯電ローラ32(第2帯電部材)を有する。導電性ブラシ31と帯電ローラ32とを有する帯電部は、2次転写部よりも中間転写ベルト20の移動方向(回転方向)において下流側、1次転写部よりも上流側に位置する。また、帯電ローラ32に対して導電性ブラシ31は上流側に位置する。
本実施例における導電性ブラシ31は、材料に導電性を付与したナイロンを使用し、繊度は7デシテックス、パイル長さは5mm、ブラシ幅は5mmである。導電性ブラシの電気抵抗値は、導電性ブラシをアルミシリンダ上に、9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させた状態で500Vを印加した場合において1.0×10Ωである。
なお、導電性ブラシ31のかわりに、固定配置される発泡スポンジ状部材(例えばウレタンゴムやNBRヒドリンゴムにて形成されたもの)や、回転可能なファーブラシローラを用いてもよい。更には、回転可能な発泡スポンジローラなどを用いてもよい。
また、本実施例における帯電ローラ32としては、直径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、カーボンが分散されたEPDMゴムからなるソリッド弾性体を肉厚5mmで被覆したものを用いた。帯電ローラ32の電気抵抗値は、帯電ローラをアルミシリンダ上に、9.8Nの力で押圧し、50mm/secで回転させた状態で500Vを印加した場合において5.0×10Ωである。帯電ローラ32は中間転写ベルト20に接触しており、クリーニング対向ローラ22に向けて総圧9.8Nの圧力で押圧されている。
導電性ブラシ31は、高圧電源と電気的に接続しており、正極性と負極性のバイアス(電圧)が選択的に印加できるようになっている。同様に帯電ローラ32も、高圧電源と電気的に接続しており、正極性と負極性のバイアス(電圧)が選択的に印加できるようになっている。
ベルトクリーニング動作は、制御部33で制御されている。ベルトクリーニング動作時は、導電性ブラシ31と帯電ローラ32には、高圧電源からそれぞれ正極性の直流電圧が出力される。直流電圧の出力値は電流検知手段が検出した電流に基づきコントロールされ、電流値が予め設定した目標電流値になるように定電流制御される。目標電流値には2次転写残トナーを過剰帯電させることなく、また、帯電不足によるクリーニング不良を生じさせない値が選択されており、本実施例における導電性ブラシの目標電流値は20μAであり、帯電ローラの目標電流値は30μAである。
2次転写工程前の中間転写ベルト20上のトナーは、感光ドラム2の表面の帯電電荷と同極性の負極性で、且つ、電荷の分布のばらつきが小さい状態で帯電している。一方、2次転写工程後の中間転写ベルト上の2次転写残トナーは、電荷の分布がブロードになった上に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性側にピークが移動した分布を形成する。この結果、2次転写残トナーは負極性に帯電したもの、殆ど帯電されていないもの、及び正極性に帯電したもの、が混在した状態となっており、比較的正極性に帯電したものが多い。
ベルトクリーニング動作時に、導電性ブラシ31に正バイアスを印加することで、導電性ブラシ31から中間転写ベルトに向けて正の電界が形成され、2次転写残トナーのうち負極性に帯電したトナーを導電性ブラシが静電的に回収する。これにより、クリーニング動作時に下流側の帯電ローラ32を通過するトナーの量を減少させることができる。加えて、導電性ブラシ31と2次転写残トナーとの放電によりトナーを正極性側に帯電(プレ帯電)させる作用もある。本実施例においては帯電ブラシ31に静電的に回収するトナー量は2次転写残トナーの10%ほどであり、多くのトナーは導電性ブラシ31を通過する。
下流側の帯電ローラ32では、中間転写ベルト20との電位差による放電により、導電性ブラシ31を通過した2次転写残トナーを一様に正極性に帯電する。
次に、2次転写残トナーが画像形成部1aに回収される工程を説明する。帯電ローラによって正極性に帯電させられたトナーは、第1の画像形成部であるプロセスカートリッジ1aの1次転写ニップ部へと進む。そして、1次転写ローラ5aに印加される正極性の1次転写バイアスの作用により、中間転写ベルト20からプロセスカートリッジ1aの感光ドラム2aに逆転写される。この感光ドラム2aに逆転写されたトナーは、その後、感光体ユニット6aの感光体クリーニングブレード61aにより回収される。またこの際、プロセスカートリッジ1aでは画像形成を同時に行い、現像ローラ8aで負極性に帯電されたトナーが感光ドラム2aから中間転写ベルト20に転写される。
このように、導電性ブラシ31によって2次転写残トナーを一時回収すると共にプレ帯電を行い、さらに下流の帯電ローラ32によってトナーを一様に帯電し、その後の1次転写ニップ部で回収する。これにより、2次転写残トナーを中間転写ベルト上から除去しながら画像形成することが可能となる。
また、このクリーニング構成においては2次転写部で発生する記録材Pの繊維状の紙粉もトナーと同様の工程を経て感光ドラム2aに回収される。
本実施例のベルトクリーニング装置30では、2次転写残トナーを装置自体で回収・除去するのではなく、2次転写残トナーを感光ドラムに転移させて感光体クリーニングブレードで除去する。そのため、2次転写後(2次転写部を通過後)に残る2次転写残トナーの全量に対して80%以上を感光ドラムに移動させ、クリーニング部材である感光体クリーニングブレードで回収する。ただし、これに限定されず、ベルトクリーニング装置で、2次転写残トナーの全量に対して、一部を回収する構成でもよい。その場合は、2次転写後(2次転写部を通過後)に残る2次転写残トナーの全量に対して50%以上を感光ドラムに移動させ、クリーニング部材である感光体クリーニングブレードで回収する。
(4)現像ローラへの塗布剤
ここで、カートリッジ出荷時(又は未使用時)において、現像剤担持体である現像ローラ8に塗布されている塗布剤について説明する。
本実施例の現像ローラ8には、製造からユーザが使用を開始するまでの間(未使用時)に、現像ローラ8を保護し、かつ、使用開始時の層厚規制部材10と現像ローラ間の潤滑性能向上を目的として、トナーとは異なる粉体を塗布剤として使用している。
本実施例では、塗布剤として、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、GE東芝シリコーン(株)製、平均粒径:2μm)を用い、現像ローラ8に対し、およそ10〜150mg塗布している。トスパール120は、負極性であるマイナス側に帯電する帯電性質を持ち、さらにトナーよりも強い負極性を示す。具体的には、23℃40%の温湿度環境において、トナー初期の単位質量あたりの平均電荷およそ50μC/gに対し、トスパールの単位質量あたりの平均電荷は90μC/gであった。
もし、正極性であるプラス側に帯電する物質を塗布剤に使用すると、−500Vが印加されている層厚規制部材10に塗布剤が付着し、層厚の規制不良を発生させる恐れがあるため、これは採用しない。
ただし、塗布剤の種類は、負極性であるマイナス側に帯電する材質であれば、上述のシリコーン樹脂粒子に限定するものではない。
(5)現像ローラクリーニングモード
本実施例のトナーと塗布剤は、電気的極性は同じであるが、電荷量が違うため通常の印字動作中は塗布剤が現像ローラに留まりやすい。現像ローラ上の塗布剤が増えると、印字画像と一緒に塗布剤が現像され、白いスジの画像不良となって現れる。そのため、本実施例では現像ローラ8のクリーニング動作を定期的に実施する。
現像ローラクリーニングモードは、画像形成装置の制御部33から指令が出され、駆動モータが駆動されクリーニング動作が開始・実行される。このクリーニングモードは、非画像形成時に行われるため、中間転写ベルトと感光ドラムを離間させた状態で実行したり、中間転写ベルトと感光ドラムとが接触しているが、1次転写部材にトナーがベルトに転移しない電圧を印加して行われる。
現像ユニット4の使用開始初期に、現像ローラ8に塗布されていた塗布剤は、現像ローラ8とトナー供給ローラ9との回転摺擦により、多くはトナー供給ローラ9の表面および、現像ユニットの内部に回収される。
また、本実施例の塗布剤は、トナーよりも電荷が高いため、通常の画像形成時とは異なる電位設定で塗布剤を吐き出す制御(クリーニングモード)を行う必要がある。すなわち、層厚規制部材10によって電荷が付与された塗布剤の帯電極性とは逆極性の電位差であって、その絶対値の大きさが、画像形成動作の際における電位差よりも大きい電位差を形成する。具体的には、トナー供給ローラ9の電位に対して現像ローラ8の電位との電位差がV=+300Vとなるよう、V=−700Vになるようにトナー供給ローラ9にはトナー供給ローラバイアス電源からDCバイアスが印加されている。また、V=−400Vになるように現像ローラ8には、現像ローラバイアス電源から、DCバイアスが印加されている。本実施例で使用した塗布剤としてのトスパールは現像剤収容室4a2のトナーよりも帯電特性が高いため、塗布剤は見かけ電位がプラス側の現像ローラ8へ静電的に供給される。つまり、トナー供給ローラに印加する電圧の絶対値を、画像形成時よりもクリーニングモード時のときに大きくしている。現像ローラに印加する電圧は、画像形成時とクリーニングモード時で同じにしているので、クリーニングモード時はより現像ローラ側に塗布剤が移動しやすくなる。このように、塗布剤の電気特性に基づいた電位設定とすることで、トナー供給ローラ9の中に残留している塗布剤を、現像ローラ8に積極的に供給することが可能となる。
このように、現像ローラ8に蓄積した塗布剤は、現像ローラ8の1周分のベタ黒画像形成動作を行うことで、トナーと共に感光ドラム2に移動し、感光体クリーニングブレード61で除去される。この作業を非画像形成時に定期的実施することにより、現像室4a1内に残留する塗布剤の量を確実に、減らすことが出来る。また、クリーニングモードは、感光体クリーニングブレード61へ潤滑剤を供給することを兼ねている。このとき、中間転写ベルト20は、感光ドラム2とは離間させ、現像ユニット4から感光ドラム2に移動したトナーは、全て感光体クリーニングブレード61で回収する。中間転写ベルト20と感光ドラム2を当接させてトナーを中間転写ベルト20に転写させる場合、トナーは中間転写ベルト20を1周して最終的には感光体クリーニングブレード61に戻って回収される。このように中間転写ベルト20にトナーを転写させてしまうと中間転写ベルト1周分だけダウンタイム(装置を画像形成動作に使用できない時間)が長くなるため、本実施例では中間転写ベルト20と感光ドラム2は当接させない。もちろん、中間転写ベルト20と感光ドラム2を当接させていても、トナーがベルトに転移しない電圧を1次転写ローラに印加するような形態でも、実施可能である。
このクリーンングモードをA4サイズの記録材Pを通算で100枚通紙する毎に実施する。
なお、本実施例では塗布剤としてトナーより帯電特性の高いものを使用したため、先述した電位としたが、これに限られるものではなく、塗布剤の電気的特性に応じた、効率的に吐き出しを行う電位設定としてもよい。
(6)課題
本実施例のベルトクリーニングにおいて、トナーが感光体クリーニングブレード61aで除去される際、トナーと共に除去されるはずの繊維状の紙粉が感光体クリーニングブレード61aと感光ドラム2aの間に入り込みことがある。紙粉が入り込むことにより、感光体クリーニングブレード61aのクリーニング能力を低下させる場合がある。この状態で現像ローラクリーニングモードを実施すると、現像ローラ1周分のべた黒画像トナーを感光体クリーニングブレード61aで除去しきれないことがある。そのためクリーニング不良が発生する課題がある。
表1にクリーニングモード時のトナーの供給量として、現像ローラ1周分のべた黒画像トナーを供給した場合の現像ローラクリーニングモード実施時のクリーニング評価結果を示す。使用したプロセスカートリッジは、記録材P:RED LABEL(OCE、商品名)で通紙耐久試験を実施して紙粉を感光体クリーニングブレード61aに噛みこませたものを用いた。クリーニング性評価は温度15℃、相対湿度10%の環境下で現像ローラクリーニングモードを実施した。そして、その直後に48時間同環境に放置して乾燥させた記録材P:GFC−081(キヤノンマーケティングジャパン、商品名)を用い、次のような出力を行った。出力は、ベタ黒画像(最大濃度レベル画像)、ハーフトーン画像、文字細線画像を、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、ブルー、グリーンの各色にて3枚ずつ出力した。サンプリングした評価画像について、クリーニング不良に起因の画像不良が発生したかどうかで判断をした。
Figure 2018136456
表1に示された通り、クリーニングモードで現像ローラ1周分のベタ黒画像トナーを感光体に移動させ感光体クリーニングブレード61に除去させると、感光体クリーニングブレード61で除去しきれずに、スジ状の画像不良が発生した。スジ画像は主に2次転写残トナーや紙粉が最も多く回収されるプロセスカートリッジ1aで発生している。この時の感光ドラム2a上に現像されたトナーの単位面積当たりのトナー量は0.30mg/cmであった。
このクリーニング不良を回避する方法として、現像ローラ8の周速を下げ、感光ドラム2に現像されるトナーの単位面積当たりの量を減らすことでクリーニング不良を抑制する方法がある。図3を用いて説明する。図3(a)、(b)、(c)の上部にある円は現像ローラ8が回転している様子を表しており、円内の斜線部は回転しながら感光ドラム2に現像された現像ローラ8の領域を示している。回転の様子がわかりやすいように円内部に短い太線で目印をつけている。現像ローラ下の長方形は感光ドラム2上の現像状態を表しており、時系列は左から右に進む。図3(a)は比較例1の様子を示しており、長方形内の数字は単位面積当たりのトナー量を示している。
図3(b)、(c)が比較例2、3の説明図であり、図3(b)は現像ローラ周速を2/3である154mm/secとし、図3(c)は現像ローラ周速を1/2である115mm/secとした時の図である。現像ローラ周速を下げているため、図3(b)では単位面積当たりの現像トナー量が比較例1に比べて0.20mg/cmに低下し、図3(c)では0.15mg/cmに低下している。このように現像ローラの周速(表面移動速度)を下げることで、感光体クリーニングブレード61が除去するトナー量を単位面積当たりで減らすことができ、クリーニング不良を抑制することができる。
表2の比較例2で現像ローラ8の周速を154mm/secとした場合のクリーニング評価の結果を、表1の比較例3で現像ローラ8の周速を115mm/secとした場合のクリーニング評価の結果を明記した。評価の方法は表1と同じにした。
Figure 2018136456
比較例2ではクリーニング不良に起因の微小なスジ画像が発見された。比較例1に対しては良化しているものの、今回の評価ではクリーニング不良が発生してしまっている。比較例3ではクリーニングの評価が実施できなかった。これは、現像ローラ8の周速を下げすぎたために、感光ドラム2、トナー供給ローラ9と現像ローラ8の周速差が拡がり、トルクが増大したことで現像ローラの駆動モータが脱調してしまったことによる。
このように、比較例3では駆動モータのトルク制限によってその抑制効果に限界が生じてしまう。
以上のように比較例においては、トルクの制限を受けず、クリーニング不良を発生させることなく、現像ローラ全周上のトナーを現像して塗布剤起因の画像不良を抑制することは難しい。
(7)特徴
上記課題を解決するため、本発明では、現像ローラクリーニングモードにおいて、まず、現像剤担持体である現像ローラの1周を回転方向に複数の領域に分割し、その領域から現像ローラが1回転する間に感光ドラムにトナーを供給する領域を選択する。そして、現像ローラが複数回回転することにより、現像ローラの複数の領域すべてからトナーをドラムに供給する。
本現像ローラクリーニングモードの特徴を、図4を用いて説明する。図4は現像ローラ8が2周する様子を表しており、現像ローラ8内の丸数字は現像ローラ8を4象限(4領域)に分割した場合のそれぞれの象限を示している。基本的な図の見方は図3と同じであるが、長方形内の黒塗り部分は現像ローラ8がベタ黒画像トナーを感光ドラム2に現像している領域を表し、白塗り部分は現像していない領域を表している。領域Aは現像ローラ1周目の領域であり、領域Bは現像ローラ2周目を示している。本実施例の現像ローラクリーニングモードは現像ローラ8を2周している。1周目は、第4象限(第4領域)と第2象限(第2領域)でベタ黒画像トナーを現像し、2周目は、第1象限(第1領域)と第3象限(第3領域)でベタ黒画像トナーを現像する。一度ベタ黒画像トナーが現像された象限は図4上の丸い模式図の斜線部と対応している。
なお、現像ローラを4象限に分割して感光ドラム2に現像する方法は露光装置7によるレーザ露光タイミングを調整して行う。本実施例においては現像ローラの外径が12mm、周速が230mm/sであるため、周長を4分割して露光するためには41ms毎にレーザ光の発光を周回中に行うことで感光ドラム2への分割現像を実施している。
本実施例の現像ローラクリーニングモードを実施すると、現像ローラ8が2周する間に現像ローラ1周分のベタ黒画像トナーが現像されるため、現像ローラの塗布剤を確実に除去することが可能である。また、感光ドラム2に現像する単位面積当たりのトナー量が減少するため、感光体クリーニングブレード61aの負荷を減らすことができる。
表3にこれまでの比較例と本実施例の評価結果を記した。評価方法は表1の方法と同じにした。
Figure 2018136456
表3に示すように、本実施例の現像ローラクリーニングモードを実施することでクリーニング不良の抑制が可能である。現像ローラ8や感光ドラム2の周速を変更しないため、駆動トルクの制限も受けない。
本制御は現像ローラ8の周速を変化させていないため、図4の黒塗り部だけを考えると単位面積当たりの現像トナー量は厳密には比較例1と変わらない。局所的には比較例1と同じトナー量でもクリーニング不良が発生しないメカニズムは以下が考えられる。クリーニングブレード61のトナー除去メカニズムは、トナーに外添されている微小な粒子の塊がクリーニングブレード61に存在することでトナーをせき止め、除去すると言われている。トナーをせき止めている粒子の塊は許容量を超えるトナーが来ると破壊され、トナーがクリーニングブレード61をすり抜けてクリーニング不良になってしまう。一方、許容量を超えないトナーの場合は粒子の塊でトナーが阻止され、ブレード近傍で発生するトナーの流線と重力によって感光ドラム2上からトナーが除去される。比較例1ではトナーが感光ドラム2上から除去される前に次々にトナーが押し寄せて粒子の塊が破壊される。本実施例では瞬間的に大量のトナーがブレード部に来ても、トナーが現像されていない間に感光ドラム2から除去されるために、次のトナー群がブレードに来てもクリーニングが可能となる。局所的なトナー量が比較例1と同じでも断続的であることでクリーニング不良が発生しないと考えられる。
以上のように、現像ローラの1回転分の表面を分割し、複数周回しながら現像ローラ1回転分のトナーを現像する現像ローラクリーニングモードを実施することで、クリーニング不良を発生させない。
なお、2次転写残トナーや紙粉、填料の回収は画像形成終了後にプロセスカートリッジ1a以外で回収させる場合もあるため、本実施例で示した現像ローラクリーニングシーケンスはプロセスカートリッジ1aに限定はしない。
また、本実施例と同じベルトクリーニング構成に加えてベルトクリーニングブレードをベルトクリーニング機構30よりも上流に設置する画像形成装置がある。この場合、2次転写残トナーや紙粉の多くはベルトクリーニングブレードで除去され、ベルトクリーニング機構30は補助的な役割となる。この構成においてはほとんどの2次転写残トナーがベルトクリーニングブレードで除去されるため、紙粉が感光ドラム2で回収されることはほぼない。そのため、ベルトクリーニング機構30起因で、連続した現像ローラ1周分の現像トナーを感光ドラムに供給したとしても、クリーニング不良につながることはない。回収性の悪いベルトクリーニングブレードでも70%以上の2次転写残トナーは回収する。このため、2次転写残トナーの全量に対して50%以上の2次転写残トナーが感光体ユニット6で回収されることを前提とする。
[実施例2]
実施例2では感光体クリーニングブレード61のクリーニング性が更に下がった場合の説明をする。
感光ドラム2aに2次転写残トナーや紙粉が回収される際、紙の填料(炭酸カルシウム)も同時に回収される。填料が多量に感光ドラム2aに回収されると感光ドラム2aの表層に填料がこびりつき、感光ドラム2aとクリーニングブレード61aの摩擦係数が上がる場合がある。これに伴って感光ドラム2aの駆動トルクが上がり、感光ドラム2aの駆動モータが脱調してしまう。このため、駆動トルクを下げるために感光ドラム2とクリーニングブレード61の設定角度を調整する。図5に感光ドラム2とクリーニングブレード61の設定角度の説明図を示す。感光ドラム2とクリーニングブレード61の接線とクリーニングブレード61との角度αを設定角度とし、実施例1では25°であったのを、実施例2では22°とした。この結果、クリーニングブレード61から与えられる感光ドラム2の垂直効力が下がるため、感光ドラム2の駆動トルクが下がる。しかし、垂直効力が下がることでトナーのクリーニング能力が下がり、現像ローラクリーニングシーケンスにおいて実施例1の方法ではクリーニング不良が発生してしまう。表4にその結果を示した。クリーニングの評価方法は実施例1と合わせている。
Figure 2018136456
これに対し、本実施例では現像ローラを6分割し、現像ローラクリーニングモードにおいて3周しながら現像ローラ1周分のトナーを感光ドラムに現像する。図6にその様子を示した図を明記した。図の見方は、図4と同じであり、領域Aは現像ローラ1周目の領域、領域Bは現像ローラ2周目の領域、領域Cは現像ローラ3周目を示している。現像ローラ1周目では丸数字で示されている領域3と領域6が現像され、2周目で領域2と領域5、3周目で領域1と領域4がそれぞれ現像される。
本実施例におけるクリーニング性の評価結果を表4の結果と合わせて表5に明記した。
Figure 2018136456
表5に示すように、本実施例の現像ローラクリーニングモードを実施することでクリーニング不良の抑制が可能である。駆動トルクの制限を受けないため、画像形成装置のクリーニング能力に合わせて周回数や分割数を変化させ、モータの制限を受けることなく現像ローラクリーニングモードを実行することができる。
なお、本実施例においては現像ローラ8を整数分割しているが、分割された領域の面積比率などは限定されるものではない。また、現像ローラクリーニングモード中に現像ローラを複数周回し、最終的に現像ローラ1周分のトナーが感光ドラムに現像されていればよいため、例えば、1周目と2周目でトナーが現像される領域が重なる場合も本特許の言及範囲である。
本実施例の現像ローラクリーニングモードの動作だけでなく、現像ローラや感光ドラムの周速を下げる動作を組み合わせることで、単位面積当たりのトナー量が減ってクリーニング能力が更に向上することは言うまでもない。
本実施例においては、現像ローラクリーニングモードにおける現像ローラの回転数は、2回転から4回転が好ましい。また、複数の領域に分割された領域が、2領域から8領域であることが好ましい。
また、本実施例においては、感光ドラム2とクリーニングブレード61の接線とクリーニングブレード61との角度αは、20°から30°が好ましい。
1 プロセスカートリッジ
2 感光ドラム
4 現像ユニット
6 感光体ユニット
8 現像ローラ
10 層厚規制部材
20 中間転写ベルト
30 ベルトクリーニング機構
31 導電性ブラシ
32 帯電ローラ
61 感光体クリーニングブレード

Claims (10)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体から現像剤を除去するクリーニング部材と、
    現像剤を担持し前記静電潜像を現像剤像に現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記像担持体の上に形成された前記現像剤像が1次転写される中間転写体と、
    前記中間転写体から記録材へ前記現像剤像が2次転写される2次転写部と、
    前記現像剤像が前記2次転写部を通過後に前記中間転写体に残留した現像剤を正規の帯電極性と逆の極性に帯電する帯電部と、を有し、
    前記帯電部によって正規の帯電極性とは逆の極性に帯電した現像剤を像担持体へ移動させて前記クリーニング部材によって像担持体から除去し、
    前記中間転写体から前記像担持体に移動する現像剤の量が前記2次転写後に前記中間転写体に残留した現像剤の量の50%以上である画像形成装置であって、
    前記現像剤担持体は、未使用時に現像剤と同じ帯電極性を持つ塗布剤が表面に塗布され、
    制御部は、非画像形成時に前記現像剤担持体から前記像担持体に現像剤を供給し、供給された現像剤を前記クリーニング部材で除去するクリーニングモードを実行し、
    前記クリーニングモードは、現像剤担持体の1周を回転方向に複数の領域に分割し、前記複数の領域から前記現像剤担持体が1回転する間に前記像担持体に現像剤を供給する領域を選択し、前記現像剤担持体を複数回回転することにより、前記現像剤担持体の前記複数の領域すべてから現像剤を前記像担持体に供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の領域に分割された領域が、2領域から8領域であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数回回転は、2回転から4回転であることを特徴とする請求項1又は2項に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニングモードは、前記像担持体に現像剤を供給するとともに、前記塗布剤も前記像担持体に供給することを特徴とする請求項1から3項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記クリーニングモードにおいて前記現像剤担持体に印加される電圧は、画像形成時に前記現像剤担持体に印加される電圧と同じであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像剤担持体に現像剤を供給するための供給部材を有し、
    前記クリーニングモードにおいて前記供給部材に印加される電圧の絶対値は、画像形成時に前記供給部材に印加される電圧の絶対値よりも大きいとことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電部は、ブラシである第1帯電部材とローラである第2帯電部材とを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記帯電部のクリーニングを実行できることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤担持体と前記層厚規制部材とを有する現像装置と、
    前記像担持体と前記クリーニング部材とを有する感光体ユニットと、を備え、
    前記現像装置が前記画像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記像担持体、前記クリーニング部材、前記現像剤担持体、前記層厚規制部材を有するプロセスカートリッジを備え、
    前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2017031354A 2017-02-22 2017-02-22 画像形成装置 Active JP6921547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017031354A JP6921547B2 (ja) 2017-02-22 2017-02-22 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017031354A JP6921547B2 (ja) 2017-02-22 2017-02-22 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018136456A true JP2018136456A (ja) 2018-08-30
JP2018136456A5 JP2018136456A5 (ja) 2020-04-09
JP6921547B2 JP6921547B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=63364795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017031354A Active JP6921547B2 (ja) 2017-02-22 2017-02-22 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6921547B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02298971A (ja) * 1989-05-12 1990-12-11 Canon Inc 現像装置
JP2000330379A (ja) * 1999-03-15 2000-11-30 Kyocera Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP3267507B2 (ja) * 1995-04-21 2002-03-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2003280386A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Seiko Epson Corp 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム
US20070098420A1 (en) * 2005-10-27 2007-05-03 Keisuke Ohba Image forming device
JP2007248547A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2009063681A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2015187707A (ja) * 2014-03-11 2015-10-29 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2016191829A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 キヤノン株式会社 画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02298971A (ja) * 1989-05-12 1990-12-11 Canon Inc 現像装置
JP3267507B2 (ja) * 1995-04-21 2002-03-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2000330379A (ja) * 1999-03-15 2000-11-30 Kyocera Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2003280386A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Seiko Epson Corp 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム
US20070098420A1 (en) * 2005-10-27 2007-05-03 Keisuke Ohba Image forming device
JP2007248547A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2009063681A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2015187707A (ja) * 2014-03-11 2015-10-29 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2016191829A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6921547B2 (ja) 2021-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001337572A (ja) 画像形成装置
US7751752B2 (en) Image forming apparatus
JP4208513B2 (ja) 画像形成装置
US8725029B2 (en) Image forming apparatus and belt transport device having a cleaning mechanism
JP2003280331A (ja) 画像形成装置
KR100490421B1 (ko) 전자사진방식 화상형성장치의 현상장치 및 현상방법
JP5251622B2 (ja) 画像形成装置
US6594461B2 (en) Charger and image formation apparatus using the charger
JP6921547B2 (ja) 画像形成装置
JP2004021142A (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
US8688024B2 (en) Cleaning device having magnetic brush roller and image forming apparatus provided therewith
US8326191B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP4949752B2 (ja) 画像形成装置
JP2003280400A (ja) 画像形成装置
JP4379722B2 (ja) 画像形成装置
US11914313B2 (en) Image forming apparatus
JP4871578B2 (ja) 画像形成装置
JP2001042751A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2006343594A (ja) 画像形成装置
JP6443617B2 (ja) 画像形成装置
JP2023093934A (ja) 画像形成装置
JP2023089855A (ja) 画像形成装置
JP5445949B2 (ja) 画像形成装置
JP2006154058A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210728

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6921547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151