JP2018135191A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲率を有する搬送路を通して剛度が高いシートを搬送する場合であっても、シート搬送時の滑りに応じた速度制御を行い、安定してシートを搬送すること。【解決手段】シート搬送装置101のCPU201は、レジストローラ105等により搬送中のシートが曲率を有する搬送路に達する前の給紙モータM1にかかるシート搬送負荷(Tr1)と、該シートが前記曲率を有する搬送路に達した後の給紙モータM1にかかるシート搬送負荷(Tr2)とを検出し(S101〜S105)、該Tr1とTr2の差に応じて、搬送モータM2の搬送速度補正を制御する(S106〜S107)。【選択図】図5

Description

本発明は、シートの搬送を制御する技術に関する。
従来のスキャナ、ファクシミリ、複写機、プリンタなどのシートを扱う装置には、シートを搬送するシート搬送装置が設けられている。この種のシート搬送装置は、駆動源により回転されシートを挟持しながら搬送する搬送ローラ対と、搬送されるシートの位置を検知するシート位置検知センサ等を備える。そして、シート位置検知センサによるシート位置検知結果を用いて搬送ローラの駆動源を制御しシートの搬送制御を行っている。
また、近年のシート搬送装置は省スペース化の要求から、シートを略水平な上下の搬送経路と、この両搬送経路をつなぐ表裏反転経路とで形成されるのが一般的である。このようなシート搬送装置では、シートは搬送経路内のガイド部材の表面に接触しながら搬送される。略水平な搬送経路ではシートの自重がガイド面に働くが、ガイド面の表面をリブ形状とすることで接触によるシートの搬送負荷を減らすことができる。
しかし、シートが表裏反転経路を通過する際の搬送負荷は、シートが元の形状に戻ろうとする力でガイド面に接触するため、略水平面での搬送負荷に対して大きくなってしまう。また、高い剛度のシートを搬送すると、シートが元の形状に戻ろうとする力が大きく、ガイド面に強く接触するため搬送負荷はさらに大きくなる。このため、剛度が高いシートの搬送では搬送ローラ対とシートの間で滑りが生じ、シートの搬送速度にばらつきが発生してしまうという問題があった。
ここでいう剛度とは、シートを撓ませた時にシートが元の形状に戻ろうとする力で表され、坪量(所定面積あたりの質量)の大きいシートほど剛度が高くなる傾向にあることが知られている。近年では画像読取装置が小さくなる傾向にあり、搬送経路の屈曲率が小さくなっているので、ますます搬送負荷が大きくなっている。
特許文献1では、上述のようなシートの搬送不良を発生させないために、搬送ローラ対の回転数を検知する回転数検知部(エンコーダ)を用い、検知された回転数または回転数の変動と予め得られているシート種に応じて、搬送ローラ対のニップ圧、または搬送ローラ対を駆動するモータの駆動電流値、またはモータの速度設定値を変更し、搬送ローラ対の回転数を一定値に補正する技術が提案されている。
特開2008−162739号公報
しかし、特許文献1の技術では、搬送ローラ対の回転数から搬送速度を判断しているため、シート材の厚み及び種類などによって搬送ローラ対とシートの間で滑りが生じた場合に、設定した搬送速度に対して実際の搬送速度が遅くなってしまう問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、剛度が高いシートを搬送する場合であっても、シート搬送時の滑りに応じた速度制御を行い、安定してシートを搬送することが可能となる仕組みを提供することである。
本発明は、略直線状の搬送路から曲率を有する搬送路にかけてシートを搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段の搬送方向下流に設けられ、前記曲率を有する搬送路においてシートを搬送する第2搬送手段と、前記第1搬送手段を駆動する第1駆動手段と、前記第2搬送手段を駆動する第2駆動手段と、前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された、前記シートを搬送している間におけるシート搬送負荷の変動に応じて、該シートを搬送する前記第2駆動手段の搬送速度補正を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、曲率を有する搬送路を通して剛度が高いシートを搬送する場合であっても、シート搬送時の滑りに応じた速度制御を行い、安定してシートを搬送することが可能となる。
本実施例のシート搬送装置を適用可能な画像読取装置の断面図 本実施例のシート搬送装置の制御構成を例示するブロック図 本実施例のシート搬送装置におけるシート搬送中の拡大断面図 本実施例のシート搬送装置の給紙モータの時間毎の電流値変化を示す図 本実施例のシート搬送装置のシート搬送速度補正処理のフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示すシート搬送装置を適用可能な画像読取装置100の概略構成を例示する断面図である。
図1に示すように、本実施例の画像読取装置100は、シート搬送装置101と、画像読取装置本体114とを有する。画像読取装置100は、例えばスキャナ、ファクシミリ、複写機、複合機などである。
シート搬送装置101は、シートを積載して収容する給紙トレイ102と、給紙トレイ102上のシートを1枚ずつに分離する分離給送部と、分離されたシートを搬送するシート搬送部を有する。また、シート搬送装置101は、画像を読み取る画像読取部と、画像を読み取られたシートが排紙される排紙トレイ113等を有する。
分離給送部は、ピックアップローラ103、分離ローラ対104、レジストローラ対105等を有する。ピックアップローラ103は、給紙トレイ102上のシートを繰出す。分離ローラ対104は、繰出されたシートを1枚ずつに分離する。レジストローラ対105は、分離されたシートの先端を揃え下流側のシート搬送部に搬送する。
分離ローラ対104は、駆動ローラ、分離ローラ等を備えている。駆動ローラは、シートの搬送方向に回転する。分離ローラは、最下紙のシートをせき止める。なお、分離ローラは、パットタイプの高摩擦部材に置き換えられてもよい。
分離給送部のシート搬送方向下流には、分離給送部によって分離給送されたシートを搬送する搬送ローラ対106が、シートを表裏反転するガイド107内に設けられている。さらに下流には、シートの表面の画像を読み取る表面画像読取部111にシートを搬送する読取ローラ対108が備わっている。さらに下流には、読取ローラ対109、排出ローラ対110等が備わっている。読取ローラ対109は、シートの裏面の画像を読み取る裏面画像読取部112にシートを搬送する。排出ローラ対110は、裏面の画像を読み取られたシートを排紙トレイ113に排出する。
シート搬送装置101のシート搬送路は、シートが搬送ローラ対106にニップされる直前に、略直線状の搬送路から曲率を有する(曲率の大きな)搬送路に変化する(後述する図3を参照)。すなわち、レジストローラ対105等を含む分離給送部は、略直線状の搬送路から曲率を有する搬送路にかけてシートを搬送する。また、搬送ローラ対106等を含むシート搬送部は、前記曲率を有する搬送路においてシートを搬送する。
本実施例のシート搬送装置101は、2つの駆動モータを有する。給紙モータM1は、上述の分離給送部を駆動する。搬送モータM2は、上述のシート搬送部及び画像読取部を駆動する。この様に駆動系統を2つに分けることにより、分離給送部におけるシートの分離駆動制御若しくは給紙または停止のために給紙モータM1に急激な負荷が懸かっても、画像読取部のシートを走行させるための駆動力は別の搬送モータM2によるため、シートの搬送速度の安定性は確保される。
また、上述したように、シート搬送装置101の下方には、搬送されたシートの表面の画像を読み取る画像読取装置本体114がある。画像読取装置本体114の表面画像読取部111には、第1のプラテンガラスが設けられている。また、シート搬送装置101の第1のプラテンガラスに対向する位置には、シートを第1のプラテンガラスに付勢するためのプラテンガイドが設けられている。
そして、画像読取装置本体114の内部には、第1のプラテンガラスを通し、搬送されたシートの表面を読み取るための第1の画像読取ユニット115が備えられている。また、シート搬送装置101内には、搬送経路に沿って連続配設された読取ローラ対109と排出ローラ対110の間の裏面画像読取部112に、第2の画像読取ユニット116が備えられている。第2の画像読取ユニット116は、第1の画像読取ユニット115によって表面の画像が読取られたシートの反対の面(裏面)の画像を読取るためのものである。さらに、裏面画像読取部112には、第2のプラテンガラスが設けられており、シートを第2のプラテンガラスに付勢するためのプラテンガイドが設けられている。
図2(A)は、シート搬送装置101全体の概略構成を例示するブロック図である。
図2(B)は、本実施例の搬送速度制御部の概略構成を例示するブロック図であり、詳細は後述する。
図2(A)に示すように、シート搬送装置101は、制御部200を備えている。制御部200は、CPU201と、制御プログラムが格納されるROM202と、制御データを一時的に保持するための領域や制御に伴う演算の作業領域としてのRAM203等を備えている。
制御部200は、シート搬送装置101の各種センサから入力される信号に基づいて、ドライバIC(204,205)を介してシート搬送装置101の各種モータ(M1,M2)を制御する。各種センサには、原稿セットセンサS01、レジストセンサS02、搬送センサS03、リード1センサS04及びリード2センサS05等がある。各種モータには、給紙モータM1及び搬送モータM2等がある。
CPU201は、ROM202に格納された制御プログラムにしたがって、給紙モータM1、搬送モータM2を制御する。また、CPU201は、画像読取装置本体114のCPU(不図示)とシリアル通信を行い、画像読取装置本体114との間で制御データの授受を行うようになっている。なお、シート搬送装置101と画像読取装置本体114が一体化された装置であれば、通信を行うことなく、1つのCPUで構成してもよい。
給紙モータM1及び搬送モータM2は、例えばステッピングモータなどで構成され、回転軸にエンコーダを設けることで、回転数を検知できる構成となっている。給紙モータM1及び搬送モータM2等の駆動源を制御する制御部は、検知された回転数から駆動速度を算出し、予め設定されている駆動速度設定値と比較することで、駆動速度が設定値と一致するように補正する速度フィードバック機構を備える。なお、駆動源の駆動速度の検知として他の方法を用いても構わない。例えば、駆動源の巻線に発生する誘起電圧の検知結果から駆動速度を求めても構わない。
図3は、シート搬送装置101におけるシート搬送中の拡大断面図であり、シートが搬送ローラ対106にニップする直前の状態を示す。
レジストローラ対105によりシートが搬送されると、シートを表裏反転するガイド107に沿ってシートの先端が曲げられていく(図中「状態1」)。この時、シートは、外部からの負荷の入力が無い形状(図中「状態2」)に戻ろうとする。よって、シートは、ガイド面を押す力を発生しながら搬送されている。シートとガイド面の間には摩擦が発生し、ガイド面を押す力と摩擦係数を乗じた負荷が、搬送負荷として働きながらシートが搬送されている。このため、剛度が高いシートの場合には、ガイド面を押す力が大きくなり、搬送負荷が増えることになる。
搬送負荷が増えると、シートとローラ間で滑りが発生する場合がある。シートとローラ間で滑りが発生すると、ローラが目標の速度(制御部200で想定した速度)で回転しても、シートの速度は目標の搬送速度より遅くなる。
なお、剛度の低いシートの場合には、ガイド面を押す力が小さく搬送負荷も小さいのでシートとローラ間での滑りが発生しない。よって、シートは、ローラの速度に対応した速度で(すなわち、目標の速度で)搬送される。
シートの搬送開始時点では、給紙モータM1及び搬送モータM2は同じシート搬送速度になるようにローラを回している。
給紙モータM1を駆動源としてシートを搬送する分離給送部の搬送経路は直線領域が多く、曲線領域が少ない。よって、分離給送部の搬送経路では、剛度が高いシートを搬送する場合でもシートがガイド面を押す力が小さい。このため分離給送部にかかる搬送負荷も小さく、ローラとシートの間で滑りが発生しづらい。
一方、搬送モータM2を駆動源としてシートを搬送するシート搬送部及び画像読取部の搬送経路は、略S字状になっている(すなわち曲率が大きい)。よって、シート搬送部および画像読取部の搬送経路では、剛度が高いシートを搬送する場合、シートがガイド面を押す力が大きくなる。このためシート搬送部及び画像読取部の搬送経路では、搬送負荷が増えて、ローラとシートの間で滑りが発生しやすい傾向にあり、搬送速度の補正が必要となる。
つまり、給紙モータM1の搬送負荷変動により搬送速度の補正が必要と判断された場合、搬送モータM2の搬送速度の補正を行う。一方、給紙モータM1の搬送速度は補正を行わない。給紙モータM1の搬送速度補正を行わなくても、搬送モータM2の搬送速度補正により、装置内のシートの搬送速度が均一になり、シート長が分離給送部から画像読取部に跨る場合でも、たるみなく搬送することが可能となる。よって、給紙モータM1により駆動されるレジストローラ対105と、搬送モータM2により駆動されるシートが搬送ローラ対106との間に、たるみなどが生じない安定したシート搬送が可能となる。本実施の形態では、給紙モータM1の搬送負荷変動に基づいて、搬送モータM2の搬送速度補正を行う(詳細は後述する)。
本実施の形態では、搬送負荷に応じた実際のシートの搬送速度を目標の搬送速度に補正するための搬送モータM2に対する速度補正値を「速度補正値h」とし、以下の説明を行う。速度補正値hは、本実施の形態のシート搬送装置を用いた実験により予め求められた値とする。
図4は、レジストローラ対105でシートが搬送される時の、給紙モータM1の時間毎の電流値をグラフ化した図である。なお、図4(A)は、剛度の高いシートを搬送する時の電流値グラフに対応する。また、図4(B)は、剛度の低いシートを搬送する時の電流値グラフに対応する。
図4において、グラフの横軸は時間を表し、シートの先端がレジストローラ対105で搬送開始する時間をT0、表裏反転するガイド107の曲げ部に到達した時間をT1、搬送ローラ対106に到達直前の時間をT2とする。グラフの縦軸は給紙モータM1の電流値を表し、T0からT1間の電流値の平均をTr0、T1からT2の間の最大電流値Tr1、Tr1とTr0の差をΔTr1とする。なお、Tr0は、搬送中のシートが曲率を有する搬送路に達する前(略直線状の搬送路を搬送する際)の給紙モータM1の電流値に対応する。また、Tr1は、該シートが図3に示した曲率を有する搬送路に達した後の給紙モータM1の電流値に対応する。なお、給紙モータM1の電流値は、給紙モータM1にかかる搬送負荷に比例する。
剛度の高いシートを搬送する場合の搬送負荷は、前述の通り、剛度の低いシートを搬送する場合の搬送負荷よりも高いため、ΔTr1は剛度の高いシートの方が大きい値となる。ΔTr1はシートの剛度が高くなるほど大きくなる。よって、本実施の形態では、予め実験により、シートと搬送ローラ対106に滑りが発生するΔTr1の値(後述する閾値)と、該ΔTr1の値に対応した搬送モータM2に対する速度補正値hを求めておくものとする。
なお、T1及びT2のタイミングは、電流値の変化量から決定することができる。また、ガイド107の曲げ部上流側に配置した搬送センサS03がシートの先端を検知してから所定時間後をのタイミグを、T1及びT2のタイミングとして決定してもよい。
また、ここでは、Trとして給紙モータM1の電流値を用いているが、給紙モータM1にかかる搬送負荷に対応する値であれば、給紙モータM1の電流値に限定されるものではなく、給紙モータM1のトルク値等を用いてもよい。
以下、図2(B)を用いて、本実施の形態の搬送速度制御部の構成について説明する。なお、図2(B)に示すCPU201内に記載される各モジュールは、CPU201がROM202等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
まず、給紙モータM1の駆動制御について詳述する。
ドライバIC204及び給紙モータM1は、分離給送部のローラを回転させるための駆動モータ制御用ドライバICと駆動モータであり、シート搬送速度補正処理を行うための速度フィードバック機構を備えている。
モータM1速度フィードバック変換部2010は、速度フィードバック信号を変換する。モータM1速度フィードバック変換部2010は、給紙モータM1から入力される速度フィードバック信号をCPU201で処理するための信号に変換し、モータM1速度設定値演算部2011に出力する。モータM1速度フィードバック変換部2010では、例えばエンコーダ出力のCPU201の内部信号化、小電圧信号の増幅、電流電圧変換などの処理を行う。
モータM1速度設定値演算部2011は、搬送速度設定値の補正値を算出する。モータM1速度設定値演算部2011は、モータM1速度フィードバック変換部2010から入力される速度フィードバック信号に基づき、給紙モータM1の駆動速度と駆動速度設定に不一致が発生した場合に、その不一致を補正するための駆動速度設定値を、モータM1駆動制御部2012及びモータM1トルク演算部2013に出力する。
モータM1駆動制御部2012は、ドライバIC204の駆動信号を出力する。モータM1駆動制御部2012は、モータM1速度設定値演算部2011から入力される駆動速度設定値に基づき、給紙モータM1を駆動するための各制御信号を出力する。
モータM1トルク演算部2013は、給紙モータM1の電流値変動を検出する検出部である。モータM1トルク演算部2013は、モータM1速度設定値演算部2011から入力される駆動速度設定値等から、給紙モータM1の電流値Tr0とTr1及び電流値変動量ΔTr1を算出し、ΔTr1を速度変動検出部2014に出力する。
速度変動検出部2014は、給紙モータM1の速度変動(すなわちシート搬送負荷変動)の有無を検出する検出部である。速度変動検出部2014は、モータM1トルク演算部2013から入力される給紙モータM1の電流値変動量ΔTr1と、予め設定されている闘値とを比較し、閾値以上の電流値変動の有無を検出する。さらに、速度変動検出部2014は、速度変動の有無を、モータM2速度設定値演算部2021に出力する。
なお、モータM1トルク演算部2013が給紙モータM1にかかるシートの搬送負荷変動量として、給紙モータM1の電流値変動量を検出する構成について説明した。しかし、モータM1トルク演算部2013が電流値変動以外の給紙モータM1にかかる搬送負荷変動量を検出するように構成してもよい。例えば、モータM1トルク演算部2013が、モータM1速度フィードバック変換部2010から入力される速度フィードバック信号から給紙モータM1の駆動速度変動量を算出し、速度変動検出部2014が、該駆動速度変動量と予め設定されている闘値とを比較して駆動速度変動の有無を、モータM2速度設定値演算部2021に出力するようにしてもよい。すなわち、モータM1トルク演算部2013が給紙モータM1の上記搬送負荷変動量を検出し、速度変動検出部2014が上記搬送負荷変動量と閾値を比較して搬送負荷変動の有無をモータM2速度設定値演算部2021に出力する構成であればよい。
次に、搬送モータM2の駆動制御について詳述する。
ドライバIC205及び搬送モータM2は、シート搬送部及び画像読取部のローラを回転させるための駆動モータ制御用ドライバICと駆動モータであり、シート搬送速度補正処理を行うための速度フィードバック機構を備えている。
モータM2速度フィードバック変換部2020は、速度フィードバック信号を変換する。モータM2速度フィードバック変換部2020は、搬送モータM2から入力される速度フィードバック信号をCPU201で処理するための信号に変換し、モータM2速度設定値演算部2021に出力する。
モータM2速度設定値演算部2021は、搬送速度設定値の補正値を算出する。モータM2速度設定値演算部2021は、モータM2速度フィードバック変換部2020から入力される速度フィードバック信号に基づき、搬送モータM2の駆動速度と駆動速度設定値に不一致が発生した場合に、その補正を行った駆動速度設定値を、モータM2駆動制御部2022に出力する。また、モータM2速度設定値演算部2021は、速度変動検出部2014からの出力が速度変動有の場合は、上記速度フィードバック信号に基づく補正値と速度変動補正値hとに基づいて補正した駆動速度設定値を、モータM2駆動制御部2022に出力する。
モータM2駆動制御部2022は、ドライバIC205の駆動信号を出力するモータ駆動制御部である。モータM2駆動制御部2022は、モータM2速度設定値演算部2021から入力される駆動速度設定値に基づき、搬送モータM2を駆動するための各制御信号を出力する。
このように本実施の形態では、搬送経路上流側の剛度が高いシートを搬送する際でも搬送負荷の小さいローラの駆動源の搬送負荷変動に基づき、搬送経路下流側の剛度が高いシートを搬送する際に搬送負荷が大きくなるローラの駆動源を制御する。これにより、剛度が高いシートを搬送する際に搬送負荷が大きくなる搬送経路下流のローラにシートが到達する前に、搬送経路上流のローラの搬送負荷変動に応じて搬送経路下流側のローラの駆動源である搬送モータM2の駆動を補正できる。したがって、剛度が高いシートを搬送する場合であっても、搬送ローラ対106によってシート搬送時に滑りが生じたとしても、想定通りの搬送速度で、シートを搬送することが可能となる。
図5は、シート搬送装置101におけるシート搬送速度補正処理を例示するフローチャートである。S101〜S109は各ステップを表わす。これらのステップは、CPU201がROM202等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
例えば、ユーザによって、不図示の操作部から読取開始の操作が行われ、該操作をCPU201が検出し、シート搬送ジョブを開始する。これにより、本フローチャートの処理が開始する。
まず、S101において、CPU201は、レジストローラ対105によりシートの搬送を開始する。この開始タイミングが時間T0となる。
次に、S102において、CPU201は、センサS03がシート先端を検知したか否かを判定する。センサS03がシート先端を検知したタイミングが時間T1となる。なお、S102においてセンサS03がシート先端を検知していない場合(S102でNoの場合)、CPU201は、S102の判定を繰り返す。
S103において、CPU201は、給紙モータM1の電流値の平均を算出する。具体的には、モータM1トルク演算部2013が、時間T0から時間T1の間にサンプリングされた給紙モータM1の電流値の平均値である平均電流値Tr0を算出する。
次に、S104において、CPU201は、シートが搬送ローラ対106に到達したか否かを判定する。シートが搬送ローラ対106に到達したタイミングが時間T2となる。例えば、CPU201は、給紙モータM1の速度変動値が所定値を超えた場合に、シートが搬送ローラ対106に到達したと判定する。また、CPU201は、搬送センサS03をシート先端が通過してからの駆動モータのパルスのカウント値が所定値に達した場合に、シートが搬送ローラ対106に到達したと判定してもよい。
なお、S104において、シートが搬送ローラ対106に到達していないと判定された場合(S104でNoの場合)、CPU201は、S104の判定を繰り返す。
S105において、CPU201は、給紙モータM1の最大電流値Tr1を検出する。具体的には、CPU201は、時間T1から時間T2の間にサンプリングされた給紙モータM1の電流値の最大値である最大電流値Tr1を検出する。
なお、S102からS105の処理は、CPU201内のモジュールであるモータM1トルク演算部2013によって実行される。
次に、S106において、CPU201は、電流値の差(Tr1−Tr0=ΔTr)と予め設定されている閾値を比較する。具体的には、CPU201内のモジュールである速度変動検出部2014が、モータM1トルク演算部2013が求めた電流値Tr1と電流値Tr0とから電流値の差(Tr1−Tr0=ΔTr)を求める。そして、速度変動検出部2014が電流値の差(ΔTr)と所定の閾値を比較し、搬送モータM1の速度変動の有無を判定し、その判定結果をモータM2速度設定値演算部2021に出力する。
上記S106において、ΔTrが閾値よりも大きくないと判定した場合(S106でNoの場合)、CPU201は、搬送モータM1の速度変動(すなわち搬送負荷変動)が無いと判定する。この場合、CPU201内のモジュールであるモータM2速度設定値演算部2021は、速度補正値hに基づく補正は行わず、モータM1速度フィードバック変換部2010から入力される速度フィードバック信号に基づく搬送モータM2の駆動速度の補正を行う。
一方、上記S106において、ΔTrが閾値よりも大きいと判定した場合(S106でYesの場合)、CPU201は、S107に処理を進める。S107において、CPU201は、搬送モータM1の速度変動(すなわち搬送負荷変動)が有ると判定する。この場合、モータM2速度設定値演算部2021は、モータM1速度フィードバック変換部2010から入力される速度フィードバック信号に加えて速度補正値hに基づき、搬送モータM2の駆動速度の補正を行う。
なお、電流値の差(ΔTr1)の閾値を複数設け、閾値ごとに速度補正値hを設けてもよい。例えば、閾値1、閾値2、閾値3(閾値1<閾値2<閾値3)を設ける。そして、閾値1<電流値の差(ΔTr1)<閾値2の場合は速度補正値h1を使用し、閾値2<電流値の差(ΔTr1)<閾値3の場合は速度補正値h2を使用し、閾値3<電流値の差(ΔTr1)の場合は速度補正値h3を使用する。
S108において、CPU201は、リードセンサS04、S05からの読取開始の信号を受け取り、第1の画像読取ユニット115、第2の画像読取ユニット116を用いて、搬送されるシートの画像読取を開始する。
次に、S109において、CPU201は、次シートがあるか否かを判定する。CPU201は、給紙トレイ102にシートがセットされている場合には次シートありと判定し、給紙トレイ102にシートがセットされていない場合には次シートなしと判定する。そして、次シートありと判定した場合(S109でYesの場合)、CPU201は、S101に処理を移行させ、次シートの搬送を開始させる。一方、次シートなしと判定した場合(S109でNoの場合)、CPU201は、本シート搬送ジョブを終了させる。
本実施の形態によれば、シート搬送方向の上流側にある略直線状の搬送路から曲率を有する搬送経路にかけてシートを搬送するローラの駆動源の搬送負荷変動に基づき、下流側の前記曲率を有する搬送路にてシートを搬送するローラの駆動源を前もって補正する。これにより、曲率を有する搬送路にてシートを搬送する搬送ローラ対106にシートが到達する前に、前もって搬送ローラ対106等の駆動源である搬送モータM2の駆動速度を補正することができる。したがって、剛度が高いシートを搬送する場合であっても、搬送ローラ対106等によるシート搬送時の滑りに応じた速度制御を行い、より高い精度でシート搬送速度の補正でき、想定通りの速度で安定してシートを搬送することが可能となる。すなわち、搬送されるシートの画像読取が開始される前に、シート搬送部の搬送モータM2の回転速度をより高い精度で補正することができ、搬送されるシートから安定して画像を読み取ることができる。
上記実施の形態では、本発明のシート搬送装置を画像読取装置に適用する場合について説明したが、本発明のシート搬送装置は、シートの搬送を行う装置であれば、画像読取装置以外の装置にも適用可能である。例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機、複合機等の画像処理装置、各種のシート加工装置等の各種装置に本発明のシート搬送装置を適用可能である。例えば、プリンタに適用する場合、搬送されるシートから画像を読み取る代わりに、搬送されるシートに対して画像形成を行う。これにより、搬送されるシートに対する処理(プリンタの場合は画像形成)が開始される前に、シート搬送部の搬送モータM2の回転速度を補正することができ、搬送されるシートを安定して処理することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 シート搬送装置
105 レジストローラ対
106 搬送ローラ対
107 ガイド
M1 給紙モータ
M2 搬送モータ

Claims (8)

  1. 略直線状の搬送路から曲率を有する搬送路にかけてシートを搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段の搬送方向下流に設けられ、前記曲率を有する搬送路においてシートを搬送する第2搬送手段と、
    前記第1搬送手段を駆動する第1駆動手段と、
    前記第2搬送手段を駆動する第2駆動手段と、
    前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された、前記シートを搬送している間におけるシート搬送負荷の変動に応じて、該シートを搬送する前記第2駆動手段の搬送速度補正を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1搬送手段により搬送中のシートが前記曲率を有する搬送路に達する前の前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷と、該シートが前記曲率を有する搬送路に達した後の前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷との差に応じて、前記第2駆動手段の搬送速度補正を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記差が閾値を超える場合に、前記搬送速度補正を行うことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記制御手段は、前記差が閾値を超える場合に、所定の補正値を用いて前記搬送速度補正を行うことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記閾値を複数設け、該閾値ごとに補正値を設けることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷を、前記第1駆動手段を駆動する電流値により検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記検出手段は、前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷を、前記第1駆動手段の駆動速度により検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記検出手段は、搬送するシートごとに、前記第1駆動手段にかかるシート搬送負荷を検出し、
    前記制御手段は、搬送するシートごとに、前記搬送速度補正を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
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