JP2018134947A - ロールシェード装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルトに加わる持続的負荷を抑制できるロールシェード装置を提供する。【解決手段】ロールシェード装置は、遮光シート11と、リトラクタ12と、遮光シートの先端側に取り付けられる摺動部材13A,13Bと、摺動部材13A,13Bを案内する一対のガイドレール20A,20Bと、摺動部材13A,13Bに接続されるベルト18A,18Bと、ベルト18A,18Bを駆動して摺動部材13A,13Bを移動させるモータ40と、遮光シート11が展開状態になるとき摺動部材13A,13Bに係合するストッパ機構50とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載されるロールシェード装置に関する。
ロールシェード装置として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載のロールシェード装置は、車両の窓を覆う遮光シートと、遮光シートを巻き取るローラと、遮光シートを引っ張るためのモータと、モータの動力を遮光シートに伝達する伝達部材とを備える。ローラは、ばねによって遮光シートを巻き取る方向に付勢されている。遮光シートは、ベルトによってローラで巻き取られる方向と反対方向に引っ張られることで、ローラから繰り出される。
特許文献1に記載のロールシェード装置は、車両の窓を覆う遮光シートと、遮光シートを巻き取るローラと、遮光シートを引っ張るためのモータと、モータの動力を遮光シートに伝達する伝達部材とを備える。ローラは、ばねによって遮光シートを巻き取る方向に付勢されている。遮光シートは、ベルトによってローラで巻き取られる方向と反対方向に引っ張られることで、ローラから繰り出される。
ところで、遮光シートが、窓の全部を覆うように繰り出された展開状態にあるとき、遮光シートには、ローラの巻き取り力が作用する。遮光シートが展開状態に保持されているときは、モータは駆動停止してベルトが移動しないため、ベルトには、ローラの巻き取り力による負荷(特許文献1では、張力)が加わる。このような負荷は、遮光シートが展開状態に保持されている期間中、ベルトに作用し続ける。このため、ベルトには、負荷が持続的に加わり続ける。ベルトの寿命を長くする観点で、上記ロールシェード装置は、改善の余地がある。
(1)上記課題を解決するロールシェード装置は、巻き取られた巻取状態と、開口部を覆うように展開された展開状態とをとる遮光シートと、前記遮光シートを巻き取るリトラクタと、前記遮光シートの先端側に取り付けられる摺動部材と、前記摺動部材を案内する一対のガイドレールと、前記摺動部材に接続されるベルトと、前記ベルトを駆動して前記摺動部材を移動させるモータと、前記遮光シートが前記展開状態になるとき前記摺動部材に係合するストッパ機構とを備える。
従来のロールシェード装置には、ストッパ機構がなく、モータとベルトとの係合でベルトを停止させている。このため、従来のロールシェード装置では、遮光シートが展開状態に保持されるとき、遮光シートには、リトラクタによる巻取力が加わり、ベルトには、負荷が加わり続ける。この点、この構成によれば、遮光シートが展開状態に保持されるとき、摺動部材がストッパ機構に係合するため、ベルトに加わる巻取力がストッパ機構で受け止められる。このようにして、ベルトに負荷が持続的に加わることが抑制される。
(2)上記ロールシェード装置において、前記リトラクタと前記モータとは、前記遮光シートにより遮光される遮光領域の一方端側の領域に配置され、前記モータは、前記リトラクタの巻取力に抗して前記リトラクタから離間する方向に前記ベルトを介して前記摺動部材を押し出して前記遮光シートを繰り出し、前記ストッパ機構は、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき、前記リトラクタの巻取力で前記摺動部材が前記リトラクタに接近することを阻止する。
上記のように、リトラクタとモータとが遮光領域の一方端側の領域に配置される場合、遮光シートが展開状態で保持されるとき、リトラクタの巻取力がベルトに作用して、ベルトに圧縮力が加わり続ける。このような圧縮力は、ベルトの折れ曲がりの要因になる。この点、上記構成では、遮光シートが展開状態になるとき、ストッパ機構は、摺動部材がリトラクタに接近することを阻止し、ベルトに加わる力を受け止める。このようにして、ベルトに圧縮力が加わり続けることを抑制できる。
(3)上記ロールシェード装置において、前記ガイドレールは、前記遮光シートが前記巻取状態から前記展開状態まで繰り出される間で前記ベルトが通過しない非通過領域を有し、前記ストッパ機構の少なくとも一部分は前記非通過領域に配置される。
この構成では、ストッパ機構の少なくとも一部分は、ガイドレール内に配置されるため、ストッパ機構を設けることに起因するロールシェード装置の配置スペースの増大を抑制できる。
(4)上記ロールシェード装置において、前記リトラクタと前記モータとは、前記遮光シートにより遮光される遮光領域を挟むように前記遮光領域の両側に別々に配置され、前記モータは、前記リトラクタの巻取力に抗して前記リトラクタから離間する方向に前記ベルトを介して前記摺動部材を牽引して前記遮光シートを繰り出し、前記ストッパ機構は、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき、前記リトラクタの巻取力で前記摺動部材が前記リトラクタに接近することを阻止する。
上記のように、リトラクタとモータとが遮光領域を間に挟む両側に別々に配置される場合、遮光シートが展開状態で保持されるとき、リトラクタの巻取力がベルトに作用して、ベルトに張力が加わり続ける。このような張力は、ベルトの延びの要因になる。この点、上記構成では、遮光シートが展開状態になるとき、ストッパ機構は、摺動部材がリトラクタに接近することを阻止し、ベルトに加わる力を受け止める。このようにして、ベルトに張力が加わり続けることを抑制できる。
(5)上記ロールシェード装置において、前記ストッパ機構のストッパは、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき前記摺動部材と係合する係合状態と、前記遮光シートが繰り出されているとき前記摺動部材を通過させる通過状態とを有する。
この構成によれば、ストッパは、遮光シートが繰り出されるとき、摺動部材の移動を妨げず、また、遮光シートが展開状態で保持されるとき、摺動部材を停止させることができる。
(6)上記ロールシェード装置において、前記ガイドレールにおける前記摺動部材の位置について原点位置を設定するための原点ストッパを有し、前記原点ストッパは、前記ガイドレールの一端に設けられ、前記ストッパ機構は、前記原点ストッパに設けられている。
この構成によれば、ストッパ機構が原点ストッパと一体になっているため、原点位置に対する摺動部材の停止位置の位置精度が高くなる。これによって、展開状態のとき、摺動部材を停止位置に精確に停止させることができるようになり、ベルトに加わる負荷をさらに減少できる。
上記ロールシェード装置によれば、ベルトに加わる持続的負荷を抑制できる。
図1〜図8を参照して、ロールシェード装置を説明する。
以下の説明で、車両における「車両上下方向」とは、車両が水平な平地に配置されたとき鉛直方向に沿う方向を示す。ロールシェード装置において「車両上下方向DZ」とは、ロールシェード装置が車両に搭載されたときの姿勢を基準姿勢として、その基準姿勢で車両の車両上下方向に沿う方向である。また、実施形態の説明において、単に「上方」、「下方」というときは、ロールシェード装置の基準姿勢で車両上下方向DZにおける上方、下方を示す。ロールシェード装置において「車両幅方向DX」とは、ロールシェード装置が基準姿勢であるときの車両の幅方向に沿う方向である。車両幅方向DXにおいて、車室に向かう方向を「内方」といい、車外に向かう方向を「外方」という。ロールシェード装置において「車両前後方向DY」とは、ロールシェード装置が基準姿勢であるときの車両の前後方向に沿う方向である。車両前後方向DYは、車両上下方向DZと車両幅方向DXとに直交する。ロールシェード装置の基準姿勢にあるとき、車両の左側と同じ側をロールシェード装置の「左側」といい、車両の右側と同じ側をロールシェード装置の「右側」という。
以下の説明で、車両における「車両上下方向」とは、車両が水平な平地に配置されたとき鉛直方向に沿う方向を示す。ロールシェード装置において「車両上下方向DZ」とは、ロールシェード装置が車両に搭載されたときの姿勢を基準姿勢として、その基準姿勢で車両の車両上下方向に沿う方向である。また、実施形態の説明において、単に「上方」、「下方」というときは、ロールシェード装置の基準姿勢で車両上下方向DZにおける上方、下方を示す。ロールシェード装置において「車両幅方向DX」とは、ロールシェード装置が基準姿勢であるときの車両の幅方向に沿う方向である。車両幅方向DXにおいて、車室に向かう方向を「内方」といい、車外に向かう方向を「外方」という。ロールシェード装置において「車両前後方向DY」とは、ロールシェード装置が基準姿勢であるときの車両の前後方向に沿う方向である。車両前後方向DYは、車両上下方向DZと車両幅方向DXとに直交する。ロールシェード装置の基準姿勢にあるとき、車両の左側と同じ側をロールシェード装置の「左側」といい、車両の右側と同じ側をロールシェード装置の「右側」という。
図1に示されるように、ロールシェード装置10は、車両のルーフ1において開閉可能な開口部2や固定窓の下に配置される。例えば、ロールシェード装置10は、車両用サンルーフ装置3と同じところに配置される。車両用サンルーフ装置3は、可動パネル4を動作させて、開口部2を開閉する。
図2及び図3に示されるように、ロールシェード装置10は、遮光シート11と、リトラクタ12と、遮光シート11の先端側に取り付けられる摺動部材13A,13Bと、摺動部材13A,13Bを案内する一対のガイドレール20A,20Bと、摺動部材13A,13Bに接続されるベルト18A,18B(以下、「第1ベルト18A」,「第2ベルト18B」)と、第1ベルト18A及び第2ベルト18Bを駆動するモータ40と、ストッパ機構50とを備える。
遮光シート11は、リトラクタ12から繰り出される。遮光シート11は、遮光シート11が静止しているときの状態として、少なくとも、リトラクタ12から繰り出されて開口部2を覆う状態(以下、「展開状態」)と、リトラクタ12に巻き取られて開口部2を覆わない状態(以下、「巻取状態」)とをとる。また、遮光シート11は、巻取状態と展開状態との間の中間状態をとり得る。
遮光シート11の基端部は、リトラクタ12に固定される。遮光シート11の先端部は、一対のガイドレール20A,20Bの間において車両前後方向DYに移動する。以下では、遮光シート11が巻取状態から展開状態に至るときにおいて、遮光シート11により覆われる領域を「遮光領域SA」という。
遮光シート11の先端部には、縁部材11aが設けられる。縁部材11aの両端それぞれには、ガイドレール20A,20Bに案内される摺動部材13A,13Bが取り付けられる。遮光シート11は、摺動部材13A,13Bを介して遮光シート11の先端部に動力(以下、「繰出力」という。)が加えられることにより、リトラクタ12から繰り出される。繰出力は、リトラクタ12による巻取力と反対方向の力であって、巻取力よりも大きい。
リトラクタ12は、遮光領域SAの前後方向においてモータ40と同じ側に配置されている。本実施形態では、リトラクタ12とモータ40とは共に遮光領域SAの前後方向において一方端側(具体的には後側)の領域に配置されている。なお、リトラクタ12とモータ40とは、遮光領域SAの前後方向において両側に別々に配置されてもよい(その他の実施形態及び図9参照)。
リトラクタ12は、遮光シート11を巻き取る。リトラクタ12は、遮光シート11を巻き取る筒体12aと、筒体12a内に収容される捻りコイルばね12bを備える。捻りコイルばね12bは、遮光シート11を巻き取る方向に筒体12aを付勢する。遮光シート11に繰出力が加わっていないとき、遮光シート11は、リトラクタ12に巻き取られる。
一対のガイドレール20A,20Bは、車両幅方向DXにおいて遮光領域SAの両側に配置される。一対のガイドレール20A,20Bの前端同士は、フレーム28で接続される。一対のガイドレール20A,20Bの後端同士は、ハウジング29で接続される。ハウジング29には、モータ40、及びモータ40の動力で回転するギア41が取り付けられる。また、ハウジング29には、モータ40で駆動される第1ベルト18Aを案内する外側通路29aと、モータ40で駆動される第2ベルト18Bを案内する内側通路29bとが設けられている。
ガイドレール20A,20Bは、金属の押出成形で形成される。押出成形であるため、ガイドレール20A,20Bの断面形状は、その延長方向で一定である。軽量化のため、ガイドレール20A,20Bは、アルミニウムまたはアルミニウム合金により形成され得る。
図4及び図5に示されるように、ガイドレール20A,20Bには、摺動部材13A,13Bが挿通する挿通溝21A,21Bを有する。挿通溝21A,21Bは、車両幅方向DXの内方に開口する。
図4に示されるように、左側のガイドレール20Aの挿通溝21Aは、摺動部材13Aの本体部16Aが摺動する中央溝22Aと、中央溝22Aの外側に配置される外側溝23Aと、中央溝22Aの内側に配置される内側溝24Aとを備える。中央溝22Aと外側溝23Aとは、外側連通部25Aを介して車両幅方向DXに連通する。中央溝22Aと内側溝24Aとは、内側連通部26Aを介して車両幅方向DXに連通する。
図4に示されるように、左側のガイドレール20Aの挿通溝21Aは、摺動部材13Aの本体部16Aが摺動する中央溝22Aと、中央溝22Aの外側に配置される外側溝23Aと、中央溝22Aの内側に配置される内側溝24Aとを備える。中央溝22Aと外側溝23Aとは、外側連通部25Aを介して車両幅方向DXに連通する。中央溝22Aと内側溝24Aとは、内側連通部26Aを介して車両幅方向DXに連通する。
図5に示されるように、右側のガイドレール20Bの挿通溝21Bは、摺動部材13Bの本体部16Bが摺動する中央溝22Bと、中央溝22Bの外側に配置される外側溝23Bと、中央溝22Bの内側に配置される内側溝24Bとを備える。中央溝22Bと外側溝23Bとは、外側連通部25Bを介して車両幅方向DXに連通する。中央溝22Bと内側溝24Bとは、内側連通部26Bを介して車両幅方向DXに連通する。
図3に示されるように、ガイドレール20A,20Bの前端には、原点ストッパ30が取り付けられる。原点ストッパ30は、ガイドレール20A,20Bにおける摺動部材13A,13Bの位置について、その原点を設定するときに用いられる。
摺動部材13A,13Bは、遮光シート11の縁部材11aに固定される固定部14A,14Bと、固定部14A,14Bから車両幅方向DXの外方に延びてガイドレール20A,20B内の挿通溝21A,21Bに挿通する挿通部15A,15Bとを有する。
図4に示されるように、左側のガイドレール20Aに案内される摺動部材13A(以下、「左側の摺動部材13A」という。)の挿通部15Aは、中央溝22Aに挿通する本体部16Aと、本体部16Aから外方に延びるアーム17Aとを有する。アーム17Aは、左側のガイドレール20Aの外側連通部25Aに挿通し、外側溝23Aまで延びる。アーム17Aには第1ベルト18Aが接続される。
図5に示されるように、右側のガイドレール20Bに案内される摺動部材13B(以下、「右側の摺動部材13B」という。)の挿通部15Bは、中央溝22Bに挿通する本体部16Bと、本体部16Bから内方に延びるアーム17Bとを有する。アーム17Bは、右側のガイドレール20Bの内側連通部26Bに挿通し、内側溝24Bまで延びる。アーム17Bには第2ベルト18Bが接続される。
図3を参照して、ロールシェード装置10の動力系を説明する。
モータ40は、第1ベルト18A及び第2ベルト18Bの動力を伝達して、摺動部材13A,13Bを移動させる。具体的には、モータ40は、ギア41を介して第1ベルト18A及び第2ベルト18Bを移動させる。モータ40は、リトラクタ12の巻取力に抗して摺動部材13A,13Bを押し出すことにより、遮光シート11をリトラクタ12から離間する方向に繰り出す。
モータ40は、第1ベルト18A及び第2ベルト18Bの動力を伝達して、摺動部材13A,13Bを移動させる。具体的には、モータ40は、ギア41を介して第1ベルト18A及び第2ベルト18Bを移動させる。モータ40は、リトラクタ12の巻取力に抗して摺動部材13A,13Bを押し出すことにより、遮光シート11をリトラクタ12から離間する方向に繰り出す。
第1ベルト18A及び第2ベルト18Bには、ギア41に噛み合う歯が設けられている。第1ベルト18A及び第2ベルト18Bの先端には、摺動部材13A,13Bが取り付けられている。
左側の摺動部材13Aに取り付けられている第1ベルト18Aがギア41に噛み合う部分は、右側の摺動部材13Bに取り付けられている第2ベルト18Bがギア41に噛み合う部分とギア41に対して反対の位置にある。これにより、ギア41の回転に基づいて、第1ベルト18Aと第2ベルト18Bとは、反対の方向に移動する。左側の摺動部材13Aは、左側のガイドレール20Aに沿って移動する。右側の摺動部材13Bは右側のガイドレール20Bに沿って移動する。ギア41が一方向(以下、これを「順方向」とする。)に回転すると、左側の摺動部材13A及び右側の摺動部材13Bは、リトラクタ12から離間する方向に移動する。ギア41が順方向と反対方向(以下、「逆方向」という。)に回転すると、左側の摺動部材13A及び右側の摺動部材13Bは、リトラクタ12に接近するように移動する。すなわち、モータ40でギア41が回転すると、第1ベルト18Aと第2ベルト18Bとは反対の方向に移動し、第1ベルト18A及び第2ベルト18Bの移動に伴って摺動部材13A,13Bが同じ方向に移動する。
遮光シート11の繰り出し長さは、モータ40の駆動により調整される。遮光シート11の繰り出し長さは、モータ40の回転角度の大きさに対応する。したがって、回転角度の制御により、遮光シート11の繰り出し長さが制御される。
モータ40は、車両にある電子制御ユニット(以下,「ECU」という。)の指令により動作する。モータ40は、遮光シート11を展開状態にする指令(以下、「展開指令」)により、遮光シート11の摺動部材13A,13Bを所定の停止位置まで移動させる。停止位置は、遮光シート11が展開状態にあるときの、摺動部材13A,13Bの位置である。
停止位置は、ロールシェード装置10毎に予め設定される。具体的には、停止位置は、原点ストッパ30に摺動部材13A,13Bが当接するときの摺動部材13A,13Bの位置(以下、「原点位置」)を基準に、車両前後方向DYにおいて原点位置よりもリトラクタ12寄りに設定される。原点位置及び停止位置は、モータ40の回転角度に対応付けされて、それぞれを基準角度及び停止角度としてモータ40が記憶する。原点位置に対応する基準角度の検出及び検出された基準角度の記憶は、例えば、ロールシェード装置10の製造工程で行われる。
図3を参照して、第1ベルト18A及び第2ベルト18Bの軌道を説明する。
第1ベルト18Aは、遮光領域SAの周囲に配索される第1軌道LAに沿って移動する。第2ベルト18Bは、第1ベルト18Aの軌道よりも内側の第2軌道LBに沿って移動する。
第1ベルト18Aは、遮光領域SAの周囲に配索される第1軌道LAに沿って移動する。第2ベルト18Bは、第1ベルト18Aの軌道よりも内側の第2軌道LBに沿って移動する。
第1軌道LAは、左側のガイドレール20Aの外側溝23Aと、右側のガイドレール20Bの外側溝23Bと、ハウジング29に設けられている外側通路29aとにより構成される。
第2軌道LBは、左側のガイドレール20Aの内側溝24Aと、右側のガイドレール20Bの内側溝24Bと、ハウジング29に設けられている内側通路29bとにより構成される。
第2軌道LBは、左側のガイドレール20Aの内側溝24Aと、右側のガイドレール20Bの内側溝24Bと、ハウジング29に設けられている内側通路29bとにより構成される。
遮光シート11が巻取状態から展開状態まで移動するとき、遮光シート11の縁部材11aは、リトラクタ12側の初期位置からリトラクタ12から離れた停止位置まで移動する。このとき、第1ベルト18Aは、右側のガイドレール20Bから左側のガイドレール20Aに向かう方向に移動する(図3の二点鎖線から実線。)。第2ベルト18Bは、左側のガイドレール20Aから右側のガイドレール20Bに向かう方向に移動する(図3の二点鎖線から実線。)。
遮光シート11が巻取状態にあるときは、図3の二点鎖線に示されるように、第1ベルト18Aの末端部は、右側のガイドレール20Bの前端から所定距離だけ離れたところに配置される。第2ベルト18Bの末端部は、左側のガイドレール20Aの前端から所定距離だけ離れたところに配置される。すなわち、右側のガイドレール20Bの外側溝23Bにおいて前端部には、第1ベルト18Aが通過しない領域(以下、「第1非通過領域SB」)が存在する。また、左側のガイドレール20Aの内側溝24Aにおいて前端部には、第2ベルト18Bが通過しない領域(以下、「第2非通過領域SC」)が存在する。
図6を参照して、原点ストッパ30について説明する。
原点ストッパ30は、左側のガイドレール20Aの前端及び右側のガイドレール20Bの前端それぞれに取り付けられる。左側の原点ストッパ30と右側の原点ストッパ30とは、左右対称な構造を有する。以下、右側の原点ストッパ30について説明する。
原点ストッパ30は、左側のガイドレール20Aの前端及び右側のガイドレール20Bの前端それぞれに取り付けられる。左側の原点ストッパ30と右側の原点ストッパ30とは、左右対称な構造を有する。以下、右側の原点ストッパ30について説明する。
右側の原点ストッパ30は、右側の摺動部材13Bが当接し得る当接部31と、ストッパ51(後述参照)を支持する支持部32と、当接部31と支持部32とを連結する連結部33とを備える。当接部31は、摺動部材13Bの停止位置が設定されるとき、停止位置設定の操作において摺動部材13Bが当接する部分である。支持部32は、原点ストッパ30が右側のガイドレール20Bに固定されたとき、右側のガイドレール20Bの外側溝23Bの第1非通過領域SBに配置される。支持部32には、ストッパ51(後述参照)が収容される収容溝32aが設けられる。なお、左側の原点ストッパ30の支持部32は、第2非通過領域SCに配置される。
図6を参照して、ストッパ機構50を説明する。
ストッパ機構50,50は、遮光シート11が展開状態にあるとき、摺動部材13A,13Bに係合する。具体的には、摺動部材13A,13Bが停止位置に配置されるとき、摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止する。
ストッパ機構50,50は、遮光シート11が展開状態にあるとき、摺動部材13A,13Bに係合する。具体的には、摺動部材13A,13Bが停止位置に配置されるとき、摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止する。
ストッパ機構50は、板ばねで構成されるストッパ51を備える。
ストッパ51は、中央溝22Bに突出する係合部52と、支持部32の収容溝32aに収容される湾曲部53とを含む。ストッパ51の前後車両方向の両端は、支持部32に固定される。係合部52は、ストッパ51において両端から中間あたりにある。係合部52は、ストッパ51全体の湾曲により車両幅方向DXに移動する。湾曲部53は、係合部52よりも後方すなわちリトラクタ12側にあり、支持部32の収容溝32aの奥に向かって突出する。
ストッパ51は、中央溝22Bに突出する係合部52と、支持部32の収容溝32aに収容される湾曲部53とを含む。ストッパ51の前後車両方向の両端は、支持部32に固定される。係合部52は、ストッパ51において両端から中間あたりにある。係合部52は、ストッパ51全体の湾曲により車両幅方向DXに移動する。湾曲部53は、係合部52よりも後方すなわちリトラクタ12側にあり、支持部32の収容溝32aの奥に向かって突出する。
係合部52は、第1傾斜部52aと、第1傾斜部52aから前方に延長する平坦部52cと、平坦部52cから前方に延びる第2傾斜部52bとを有する。第1傾斜部52aは、前に向かって内方に傾斜し、その傾きは徐々に大きくなっている。第2傾斜部52bは、前に向かって外方に傾斜し、その傾きは急峻になっている。
右側のストッパ機構50を例に挙げて、係合部52の構造を更に説明する。
第1傾斜部52aの傾斜は、摺動部材13Bの移動を妨げない大きさに設定されている。具体的には、第1傾斜部52aは、モータ40の駆動により第2ベルト18Bとともに摺動部材13Bが前方に移動し、第1傾斜部52aに接触するとき、この接触により、第1傾斜部52aが外方に向かうようにストッパ51が変形するように、構成されている。
第1傾斜部52aの傾斜は、摺動部材13Bの移動を妨げない大きさに設定されている。具体的には、第1傾斜部52aは、モータ40の駆動により第2ベルト18Bとともに摺動部材13Bが前方に移動し、第1傾斜部52aに接触するとき、この接触により、第1傾斜部52aが外方に向かうようにストッパ51が変形するように、構成されている。
第2傾斜部52bの傾斜は、摺動部材13Bの移動を妨げる大きさに設定されている。具体的には、第2傾斜部52bは、リトラクタ12の牽引により第2ベルト18Bとともに摺動部材13Bが後方に移動して第2傾斜部52bに接触するとき、この接触では第2傾斜部52bは傾かず、ストッパ51が摺動部材13Bの移動を阻止するように構成されている。例えば、第2傾斜部52bの傾斜角度は、第1傾斜部52aの各箇所の傾斜角度のいずれよりも大きい。そして、第2傾斜部52bにリトラクタ12の巻取力に相当する力が加わっても、第2傾斜部52bが傾かないように、構成されている。
図6、図7及び図8を参照して、右側のストッパ51の動作を説明する。なお、図6〜図8では、第2ベルト18Bが省略されている。左側のストッパ51の動作も同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
右側のストッパ51は、摺動部材13Bとの接触がないときは通常状態(図6参照)であり、摺動部材13Bとの接触により、係合状態(図8参照)と、通過状態(図7の二点鎖線参照)とになり得る。
摺動部材13Bが、モータ40の駆動力で第1傾斜部52a側に向かって接近すると、ストッパ51は、摺動部材13Bとの接触により、ストッパ51は摺動部材13Bの移動を妨げないように変形して、ストッパ51を通過させ得る通過状態になる(図7の二点鎖線参照)。通過状態では、ストッパ51の係合部52が支持部32の収容溝32aに収容される。
また、摺動部材13Bが、モータ40の駆動力で第2傾斜部52b側に向かって接近するとき、同様である。すなわち、このときも、ストッパ51は摺動部材13Bの移動を妨げないように変形して、ストッパ51を通過させ得る通過状態になる(図7の二点鎖線参照)。
一方、摺動部材13Bが、停止位置に配置され、かつモータ40の駆動力が摺動部材13Bに加わっていないとき、すなわち、リトラクタ12の巻取力だけが摺動部材13Bに加わっているときは、摺動部材13Bは、ストッパ51との係合により停止位置で保持される。このとき、摺動部材13Bに加わっている力すなわちリトラクタ12の巻取力は、ストッパ51で受け止められている。
次に、ロールシェード装置10の作用を説明する。
展開指令がモータ40に出力されると、モータ40は、順方向に回転する。そうすると、第1ベルト18Aが右側のガイドレール20Bから左側のガイドレール20Aに向かう方向に移動し、左側の摺動部材13Aが前方に移動する。また、第2ベルト18Bが左側のガイドレール20Aから右側のガイドレール20Bに向かう方向に移動し、右側の摺動部材13Bが前方に移動する。この移動中、第1ベルト18Aにおいて摺動部材13Aとモータ40との間には圧縮力が加わる。また同様に、第2ベルト18Bにおいて摺動部材13Bとモータ40との間には圧縮力が加わる。
展開指令がモータ40に出力されると、モータ40は、順方向に回転する。そうすると、第1ベルト18Aが右側のガイドレール20Bから左側のガイドレール20Aに向かう方向に移動し、左側の摺動部材13Aが前方に移動する。また、第2ベルト18Bが左側のガイドレール20Aから右側のガイドレール20Bに向かう方向に移動し、右側の摺動部材13Bが前方に移動する。この移動中、第1ベルト18Aにおいて摺動部材13Aとモータ40との間には圧縮力が加わる。また同様に、第2ベルト18Bにおいて摺動部材13Bとモータ40との間には圧縮力が加わる。
その後、モータ40は、予め記憶した停止角度で停止する。このとき、遮光シート11には、モータ40の動力が伝達されず、リトラクタ12の巻取力だけが作用する。第1ベルト18Aにおいて摺動部材13Aとモータ40との間には、リトラクタ12の巻取力に起因する圧縮力が加わる。また同様に、第2ベルト18Bにおいて摺動部材13Bとモータ40との間には、リトラクタ12の巻取力に起因する圧縮力が加わる。そうすると、リトラクタ12の巻取力により、両摺動部材13A,13Bは、後方に僅かに移動し、右側の摺動部材13Bは右側のストッパ51に係合して停止し、左側の摺動部材13Aは左側のストッパ51に係合して停止する。これにより、リトラクタ12の巻取力は、両摺動部材13A,13Bを介してストッパ51に受け止められ、ベルト18A,18Bに加わっている圧縮力が解放される。このようにして、ベルト18A,18Bに圧縮力が持続的に作用し続けることが抑制される。
上記ロールシェード装置10は、以下の効果を奏する。
(1)ロールシェード装置10は、遮光シート11が展開状態になるとき、摺動部材13A,13Bに係合するストッパ機構50を備える。
(1)ロールシェード装置10は、遮光シート11が展開状態になるとき、摺動部材13A,13Bに係合するストッパ機構50を備える。
従来のロールシェード装置には、ストッパ機構50がなく、モータ40とベルト18A,18Bとの係合で当該ベルト18A,18Bを停止させている。このため、遮光シート11が展開状態に保持されているとき、遮光シート11にリトラクタ12による巻取力が加わり、ベルト18A,18Bには負荷が加わり続ける。この点、この構成によれば、遮光シート11が展開状態に保持されるとき、摺動部材13A,13Bがストッパ機構50に係合するため、ベルト18A,18Bに加わる巻取力がストッパ機構50で受け止められる。このようにして、ベルト18A,18Bに負荷が持続的に加わることを抑制できる。これにより、ベルト18A,18Bの寿命が長くなる。
(2)ロールシェード装置10において、リトラクタ12とモータ40とは、遮光シート11により遮光される遮光領域SAの一方端側の領域に配置される。モータ40は、リトラクタ12の巻取力に抗してリトラクタ12から離間する方向にベルト18A,18Bを介して摺動部材13A,13Bを押し出して遮光シート11を展開状態とする。ストッパ機構50は、遮光シート11が展開状態にあるとき、リトラクタ12の巻取力で摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止する。
上記のように、リトラクタ12とモータ40とが遮光領域SAの一方端側の領域に配置される場合、遮光シート11が展開状態で保持されるとき、リトラクタ12の巻取力がベルトに作用して、ベルト18A,18Bに圧縮力が加わり続ける。このような圧縮力は、ベルト18A,18Bの折れ曲がりの要因になる。この点、上記構成では、遮光シート11が展開状態になるとき、ストッパ機構50は、摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止し、ベルト18A,18Bに加わる力を受け止める。このようにして、ベルト18A,18Bに圧縮力が加わり続けることを抑制できる。
(3)ロールシェード装置10において、ガイドレール20A,20Bは、遮光シート11が巻取状態から展開状態まで繰り出される間でベルト18A,18Bが通過しない第1非通過領域SB及び第2非通過領域SCを有する。ストッパ機構50,50の少なくとも一部分は第1非通過領域SB及び第2非通過領域SCに配置される。
この構成では、ストッパ機構50,50の少なくとも一部分は、ガイドレール20A,20B内に配置されるため、ストッパ機構50,50を設けることに起因するロールシェード装置10の配置スペースの増大を抑制できる。なお、配置スペースとは、ロールシェード装置10を配置するために必要となる空きのスペースを示す。
この構成では、ストッパ機構50,50の少なくとも一部分は、ガイドレール20A,20B内に配置されるため、ストッパ機構50,50を設けることに起因するロールシェード装置10の配置スペースの増大を抑制できる。なお、配置スペースとは、ロールシェード装置10を配置するために必要となる空きのスペースを示す。
(4)ストッパ51は、遮光シート11が展開状態にあるとき摺動部材13A,13Bと係合する係合状態と、遮光シート11が繰り出されているとき摺動部材13A,13Bを通過させる通過状態とを有する。
この構成によれば、ストッパ51は、遮光シート11が繰り出されるとき、摺動部材13A,13Bの移動を妨げず、また、遮光シート11が展開状態で保持されるとき、摺動部材13A,13Bを停止させることができる。
この構成によれば、ストッパ51は、遮光シート11が繰り出されるとき、摺動部材13A,13Bの移動を妨げず、また、遮光シート11が展開状態で保持されるとき、摺動部材13A,13Bを停止させることができる。
(5)ロールシェード装置10は、原点ストッパ30,30を有する。原点ストッパ30,30は、ガイドレール20A,20Bの一端に設けられる。ストッパ機構50は、原点ストッパ30に設けられる。このように、ストッパ機構50が原点ストッパ30と一体になっているため、原点位置に対する摺動部材13A,13Bの停止位置の位置精度が高くなる。これによって、展開状態のとき、摺動部材13A,13Bを停止位置に精確に停止させることが出来るようになり、ベルトに加わる負荷をさらに減少できる。この効果について以下に詳述する。
原点位置に対するストッパ機構50の位置精度が低く、個々のロールシェード装置10においてストッパ機構50の位置にばらつきがある場合、次の設定が必要となる。すなわち、遮光シート11を展開状態にするとき、摺動部材13A,13Bがストッパ機構50に当接する位置よりも手間で摺動部材13A,13Bを停止させる必要がある(以下、これを「参考の停止」という。)。このように摺動部材13A,13Bを停止させなければ、展開状態のとき、摺動部材13A,13Bとストッパ機構50とが不適切な状態で係合する虞があるからである。しかし、参考の停止のように摺動部材13A,13Bを停止させると、摺動部材13A,13Bがストッパ機構50から手前で停止することから、実質的に、ストッパ機構50が働かず、リトラクタ12による巻取力がベルト18A,18Bに加わる。このように、ストッパ機構50の機能が発揮されない虞がある。
この点、上記構成では、原点位置に対するストッパ機構50の位置精度が高いため、遮光シート11を展開状態にするとき、摺動部材13A,13Bをストッパ機構50に当接する位置で停止させることができる。これにより、ストッパ機構50を有効に働かせることができ、ベルト18A,18Bに加わる負荷を減少できる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9を参照して、他の実施形態に係るロールシェード装置110を説明する。
ロールシェード装置110は、上述の実施形態に係るロールシェード装置10と、次の点で相違する。すなわち、上記実施形態では、リトラクタ12とモータ40とは、遮光シート11により遮光される遮光領域SAの一方端側に配置される。これに対し、本実施形態では、リトラクタ12とモータ40とは、遮光シート11により遮光される遮光領域SAを挟むように遮光領域SAの両側に別々に配置される。そして、モータ40は、リトラクタ12の巻取力に抗してリトラクタ12から離間する方向にベルト18A,18Bを介して摺動部材13A,13Bを牽引して遮光シート11を展開状態にする。そして、ストッパ機構150は、遮光シート11が展開状態にあるとき、リトラクタ12の巻取力で摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止する。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9を参照して、他の実施形態に係るロールシェード装置110を説明する。
ロールシェード装置110は、上述の実施形態に係るロールシェード装置10と、次の点で相違する。すなわち、上記実施形態では、リトラクタ12とモータ40とは、遮光シート11により遮光される遮光領域SAの一方端側に配置される。これに対し、本実施形態では、リトラクタ12とモータ40とは、遮光シート11により遮光される遮光領域SAを挟むように遮光領域SAの両側に別々に配置される。そして、モータ40は、リトラクタ12の巻取力に抗してリトラクタ12から離間する方向にベルト18A,18Bを介して摺動部材13A,13Bを牽引して遮光シート11を展開状態にする。そして、ストッパ機構150は、遮光シート11が展開状態にあるとき、リトラクタ12の巻取力で摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止する。
ストッパ機構150は、ストッパ151と、ストッパ151を支持する支持部(図示省略)とを備える。ストッパ機構150は、ガイドレール20A,20Bにおいてモータ40側に配置される。ガイドレール20A,20Bにおいてモータ40側には、上記実施形態に示されるような第1非通過領域SB及び第2非通過領域SCが存在しない。このため、ストッパ151を支持する支持部は、ガイドレール20A,20B内ではなく、ガイドレール20A,20Bの外側に配置される。ストッパ機構150のストッパ151の係合部は、ガイドレール20A,20Bに設けられる貫通孔(図示省略)を通じて中央溝22A,22Bに突出する。
ロールシェード装置110の作用及び効果を説明する。
上記のようにリトラクタ12とモータ40とが遮光領域SAを間に挟む両側に別々に配置される場合、遮光シート11が展開状態で保持されるとき、リトラクタ12の巻取力がベルト18A,18Bに作用して、ベルト18A,18Bに張力が加わり続ける。このような張力は、ベルト18A,18Bの延びの要因になる。この点、上記構成では、遮光シート11が展開状態になるとき、ストッパ機構150は、摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止し、ベルト18A,18Bに加わる力を受け止める。このようにして、ベルト18A,18Bに張力が加わり続けることを抑制できる。
上記のようにリトラクタ12とモータ40とが遮光領域SAを間に挟む両側に別々に配置される場合、遮光シート11が展開状態で保持されるとき、リトラクタ12の巻取力がベルト18A,18Bに作用して、ベルト18A,18Bに張力が加わり続ける。このような張力は、ベルト18A,18Bの延びの要因になる。この点、上記構成では、遮光シート11が展開状態になるとき、ストッパ機構150は、摺動部材13A,13Bがリトラクタ12に接近することを阻止し、ベルト18A,18Bに加わる力を受け止める。このようにして、ベルト18A,18Bに張力が加わり続けることを抑制できる。
また、この実施形態においても上記実施形態と同様に、ストッパ機構150は、原点ストッパ30に設けられることが好ましい。この場合、遮光シート11の展開状態のとき、摺動部材13A,13Bを停止位置に精確に停止させることが出来るため、展開状態におけるベルト18A,18Bの変形が少なくなって、ベルト18A,18Bに加わる負荷をさらに減少できる。なお、展開状態におけるベルト18A,18Bの変形とは、張力に起因する伸びを示す。
・ストッパ機構50,150の構成は、上述のような板ばねに限定されない。ストッパ機構50,150は、一方からの通行に要する力と、その逆方向からの通行に要する力とに差がある構造であればよい。
図10を参照して、ストッパ機構50,150の変形例を説明する。図10は、図6と同じ断面の一部を示し、特に、ストッパ機構200のストッパ220を表示する。ストッパ機構200は、図10に示されるように、コイルばね210で付勢されるストッパ220により構成され得る。ストッパ220は、中央溝22B側に付勢される。ストッパ220の係合部の形態は、実施形態のストッパ51の係合部52の形態に準ずる。このようなストッパ機構200によっても、上記の実施形態のストッパ機構50と同様の効果が得られる。
図10を参照して、ストッパ機構50,150の変形例を説明する。図10は、図6と同じ断面の一部を示し、特に、ストッパ機構200のストッパ220を表示する。ストッパ機構200は、図10に示されるように、コイルばね210で付勢されるストッパ220により構成され得る。ストッパ220は、中央溝22B側に付勢される。ストッパ220の係合部の形態は、実施形態のストッパ51の係合部52の形態に準ずる。このようなストッパ機構200によっても、上記の実施形態のストッパ機構50と同様の効果が得られる。
1…ルーフ、2…開口部、3…車両用サンルーフ装置、4…可動パネル、10…ロールシェード装置、11…遮光シート、11a…縁部材、12…リトラクタ、12a…筒体、12b…捻りコイルばね、13A…摺動部材、13B…摺動部材、14A…固定部、14B…固定部、15A…挿通部、15B…挿通部、16A…本体部、16B…本体部、17A…アーム、17B…アーム、18A…第1ベルト、18B…第2ベルト、20A…ガイドレール、20B…ガイドレール、21A…挿通溝、21B…挿通溝、22A…中央溝、22B…中央溝、23A…外側溝、23B…外側溝、24A…内側溝、24B…内側溝、25A…外側連通部、25B…外側連通部、26A…内側連通部、26B…内側連通部、28…フレーム、29…ハウジング、29a…外側通路、29b…内側通路、30…原点ストッパ、31…当接部、32…支持部、32a…収容溝、33…連結部、40…モータ、41…ギア、50…ストッパ機構、51…ストッパ、52…係合部、52a…第1傾斜部、52b…第2傾斜部、52c…平坦部、53…湾曲部、110…ロールシェード装置、150…ストッパ機構、151…ストッパ、200…ストッパ機構、210…コイルばね、220…ストッパ、DX…車両幅方向、DY…車両前後方向、DZ…車両上下方向、LA…第1軌道、LB…第2軌道、SA…遮光領域、SB…第1非通過領域(非通過領域)、SC…第2非通過領域(非通過領域)。
Claims (6)
- 巻き取られた巻取状態と、開口部を覆うように展開された展開状態とをとる遮光シートと、
前記遮光シートを巻き取るリトラクタと、
前記遮光シートの先端側に取り付けられる摺動部材と、
前記摺動部材を案内する一対のガイドレールと、
前記摺動部材に接続されるベルトと、
前記ベルトを駆動して前記摺動部材を移動させるモータと、
前記遮光シートが前記展開状態になるとき前記摺動部材に係合するストッパ機構とを備える、ロールシェード装置。 - 前記リトラクタと前記モータとは、前記遮光シートにより遮光される遮光領域の一方端側の領域に配置され、
前記モータは、前記リトラクタの巻取力に抗して前記リトラクタから離間する方向に前記ベルトを介して前記摺動部材を押し出して前記遮光シートを繰り出し、
前記ストッパ機構は、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき、前記リトラクタの巻取力で前記摺動部材が前記リトラクタに接近することを阻止する
請求項1に記載のロールシェード装置。 - 前記ガイドレールは、前記遮光シートが前記巻取状態から前記展開状態まで繰り出される間で前記ベルトが通過しない非通過領域を有し、
前記ストッパ機構の少なくとも一部分は前記非通過領域に配置される
請求項2に記載のロールシェード装置。 - 前記リトラクタと前記モータとは、前記遮光シートにより遮光される遮光領域を挟むように前記遮光領域の両側に別々に配置され、
前記モータは、前記リトラクタの巻取力に抗して前記リトラクタから離間する方向に前記ベルトを介して前記摺動部材を牽引して前記遮光シートを繰り出し、
前記ストッパ機構は、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき、前記リトラクタの巻取力で前記摺動部材が前記リトラクタに接近することを阻止する
請求項1に記載のロールシェード装置。 - 前記ストッパ機構のストッパは、前記遮光シートが前記展開状態にあるとき前記摺動部材と係合する係合状態と、前記遮光シートが繰り出されているとき前記摺動部材を通過させる通過状態とを有する
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のロールシェード装置。 - 前記ガイドレールにおける前記摺動部材の位置について原点位置を設定するための原点ストッパを有し、
前記原点ストッパは、前記ガイドレールの一端に設けられ、
前記ストッパ機構は、前記原点ストッパに設けられている
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のロールシェード装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030132A JP2018134947A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | ロールシェード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017030132A JP2018134947A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | ロールシェード装置 |
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ID=63365936
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JP2017030132A Pending JP2018134947A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | ロールシェード装置 |
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