JP2007191006A - 貨物運搬車における開閉装置 - Google Patents

貨物運搬車における開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】貨物運搬車に、荷台側部を全体的に開閉するウイング扉装置と、荷台後部を開閉するオーバーヘッド式の開閉装置との両者を、部品点数を少なく、かつ、構成を簡略化して設ける構成とする。
【解決手段】貨物運搬車1の荷台2後部に設けられるガイドレールGを二分割構成とし、縦枠部3bにガイドレールGの垂直部10bとR状部10cを備えた固定レール10を設ける一方、ウイング扉装置Wを構成する扉体5の側壁相当部位5aに、ガイドレールGの水平部を備えた可動レール11を設けるとともに、固定レール10の前端と可動レール11の後端とに、それぞれ固定側案内部材12と可動側案内部材13とを設け、扉体5の閉鎖に伴い、両案内部材12、13を介して固定レールガイド溝10aと可動レールガイド溝11aとが連通する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等の貨物運搬車における開閉装置の技術分野に属するものである。
一般に、貨物等の運搬をするトラック等の車両では、荷台に貨物類を搭載して運搬するが、貨物の荷積み、荷降ろしの利便性を考慮して、荷台の天井部相当部位と側壁相当部位とを構成するL字状の扉体を用いて構成されるウイング式(跳ね上げ式)のウイング扉装置を設け、扉体の上下方向の揺動により荷台側部を開閉するようにしたものが提唱されている。
特開2001−80363
ところで、前記従来のものは、ウイング扉装置により開閉する荷台の後部に観音開き状に開放する左右一対の開閉戸を設け、これによって、荷台後部の開閉をするようにしている。このため、荷台後部を全体的に開放する場合では、左右一対の開閉戸の両者をそれぞれ個別の操作で開放しなければならず、開閉操作が煩雑となっている。
これに対し、荷台後部にオーバーヘッド式の開閉装置を設けて、ドア体を上下動させることにより、荷台後部を左右幅一杯に開閉する操作が簡便にできるようにしたものが提唱されている。このものでは、荷台の左右に、垂直部とR状部と天井部に沿う水平部とを備えたL字形のガイドレールをそれぞれ設ける一方、これらガイドレールに、複数のパネル体を一連状に連結したドア体の左右両側部を移動自在に嵌合するように構成されており、ドア体をガイドレールに沿って上下移動させることにより、ドア体がガイドレール垂直部に位置して荷台後部を閉鎖する全閉姿勢と、水平部に位置して荷台後部を開放する全開姿勢とのあいだを変姿するように構成されている。
特開平5−178093号公報
しかるに、前記ウイング扉装置が設けられた荷台の後部にオーバーヘッド式の開閉装置を設けようとした場合、ウイング扉装置の扉体は、天井部相当部位と側壁相当部位とが一体に上方揺動する構成であるが故に、ドア体を移動案内するガイドレールのうち、天井部に沿って配される水平レールを固定状に支持するための部材が別途必要となる。この場合に、例えば水平レールを支持部材を介して荷台側に固定することが考えられるが、このようにした場合では、扉体を上方揺動して開放したとき、扉体の下方に水平レールだけが荷台の上方に残った状態となり、該水平レールが貨物の荷積みや荷降ろしの邪魔になって支障があり、このままでは、荷台にウイング扉装置とオーバーヘッド式の開閉装置との両者を設けることはできず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、貨物運搬車の荷台に、扉体が上下方向に揺動して荷台側部を開閉するウイング扉装置と、ドア体が荷台天井部と荷台後部とのあいだを変姿して荷台後部を開閉するオーバーヘッド式の開閉装置とを設けるにあたり、ドア体を移動案内するべく垂直部と水平部とを備えたL字形のガイドレールを、垂直部を備え荷台後部に立設される固定レールと、水平部を備え扉体に固定される可動レールとの二分割構成とし、扉体の閉鎖時に、ドア体の固定レールと可動レールとのあいだの移動が許容されるように構成した貨物運搬車における開閉装置である。
請求項2の発明は、固定レールと可動レールとのあいだには、案内部材が設けられている請求項1に記載の貨物運搬車における開閉装置である。
請求項3の発明は、案内部材は、固定レールと可動レールとの各対向端部にそれぞれ設けられるものとし、各案内部材は、扉体の閉鎖時に互いに近接してドア体の案内面を形成する緩衝体を備えて構成されている請求項2に記載の貨物運搬車における開閉装置である。
請求項1の発明とすることにより、ウイング扉装置が設けられた貨物運搬車の荷台後部にオーバーヘッド式の開閉装置を設けて、状況に応じた装置を容易に開閉することができて、貨物の上げ下ろし作業を簡便に行うことが可能となるものでありながら、部品点数を少なくでき、構造の簡略化を果すことができる。
請求項2の発明とすることにより、扉体の閉鎖時における固定レールと可動レールとの連結を一層確実にすることができる。
請求項3の発明とすることにより、固定レールと可動レールとの部材保護を図れるうえ、異音の発生を低減できる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は貨物運搬車であって、該貨物運搬車の後部にはボックス状の荷台2が設けられており、該荷台2の前部には前板2aが立設される一方、後部には矩形状の枠体3が固定されている。そして、これら前板2aと枠体3を構成する上枠部3aの上部とのあいだには、左右方向中央部に位置して支柱4が支架されている。一方、5は、荷台を覆う左右一対の扉体であって、これら各扉体5は、左右何れか一方の側部を覆う側壁相当部位5aと、天井部の左右何れか一方の半部を覆う天井部相当部位5bとによりL字形に形成されており、これら一対の扉体5の天井部相当部位5b側の端縁部が、それぞれ前記支柱4に対し上下方向の揺動が自在な状態で枢支連結されている。また、荷台2の左右側縁部には、荷台2の下方側部を覆う副扉体5cがそれぞれ上下方向揺動自在な状態で連結されており、これら扉体5および副扉体5cとを用いて荷台2の側部を開閉するウイング扉装置Wが構成されている。
そして、ウイング扉装置Wは、扉体5を支柱4との枢支連結部を基準として上方揺動させる操作、副扉体5cを下方揺動させる操作の何れか一方、またはその両者を操作することにより荷台2の側部を適宜開放するように構成されており、該ウイング扉装置Wの構成の詳細な説明については、従来通りの構成が用いられているのでここでは省略する。
そして、荷台2後部に配された枠体3に本発明が実施されたオーバーヘッド式の後部開閉装置(本発明の開閉装置に相当する)6が配設されている。
前記後部開閉装置6を構成するドア体(本発明の開閉体)7は、複数枚のパネル体7aを上下方向に並列せしめ、これらのあいだを連結手段(本実施の形態では丁番)7bにより揺動自在に連結することにより構成されるパネルシャッターで構成されており、各パネル体7aの左右両側縁部にはそれぞれ走行ローラ7cが左右方向外方に突出する状態で配設されている。そして、ドア体7の最下端に位置するパネル体7aには索体(本実施の形態ではワイヤ)7dが連結されている。
一方、前記枠体3の上枠部3aには、左右両端部に位置して支持ブラケット8がそれぞれ前方に突出する状態で設けられており、該支持ブラケット8に、回転軸8aの左右両端部が回転自在に軸承されている。前記回転軸8aの左右両端部には、ドア体7を構成する最下端のパネル体7aの左右端部にそれぞれ連結された一対の索体7dがそれぞれ巻装される巻き取り装置9のドラム9aが一体的に外嵌支持されている。さらに、回転軸8aと支持ブラケット8(躯体)とのあいだには、ドア体7が閉鎖することに伴いドア体7を開放方向に向けて付勢するバランス弾機8bが介装されており、開口部を閉鎖するドア体7の荷重(自重)とバランス弾機8bの付勢力とがバランスするように設定されている。
さて、前記ドア体7の左右側縁部から左右方向外方に突出状に設けられた走行ローラ7cは、それぞれ左右一対のガイドレールGに嵌合して移動案内を受けるように構成されており、それぞれ上下方向を向く垂直部と前後方向を向く水平部と、これらのあいだを連結するR状部とを備えて構成されている。そして、各ガイドレールGは二分割され、荷台2に固定される枠体3の左右一対の縦枠部3bに固定支持される荷台側の固定レール10と、ウイング扉装置Wを構成する一対の扉体5の側壁相当部位5aにおける上部に固定支持される扉体側の可動レール11とにより構成されている。
つまり、固定レール10は、左右方向内側が開口する断面C形状のガイド溝10aを備えて形成され、ガイドレールGの垂直部10bと、該垂直部10bの上端縁から前方に向けて湾曲状に延出するR状部10cとを備えて構成されている。そして、前記垂直部10bの溝底片10dが、枠体3の縦枠部3bの荷台2内側部位(前側部位)に固定支持されている。さらに、固定レール10は、ガイド溝10aを構成する前後一対の溝側片10e、10f(R状部10cの水平状となる前端部位では下上一対の溝側片10e、10fとして説明する)のうち、前方(下方)に位置する前(下)溝側片10eには抜け止め片10gが後方(上方)に向けて折り返し状に形成され、これによって、走行ローラ7cの固定レール10における抜け止めをするように設定されている。
これに対し、可動レール11は、前述したようにガイドレールGの水平部を構成するべく水平方向長尺状に形成されており、前記固定レール10に形成されるガイド溝10aに連通するガイド溝11aは、左右方向内側が開口する断面C形状に形成されており、該ガイド溝11aを構成する上下一対の溝側片11b、11cが固定レール10の前後(上下)一対の溝側片10f、10eに相当して形成されている。そして、可動レール11は、ガイド溝11aの溝底片11dを側壁相当部位5aの上部に一体的に固定することにより、扉体5側に支持され扉体5と一体に上下揺動するように構成されている。
そして、走行ローラ7cは、下側の溝側片11cを走行面として走行するように設定されており、該下側溝側片11cに、固定レール10の抜け止め片10gと同様の抜け止め片11eが形成され、これによって、走行ローラ7cの可動レール11における抜け止めがなされている。
そして、固定レール10と可動レール11とは、ウイング扉装置Wの扉体5が閉鎖姿勢となることに伴い、固定レールR状部10cの前端部と可動レール11の後端部とが近接対向するが、これらは所定間隙を存して対向するように設定されている。
そして、固定レール10と可動レール11との対向間(分割部)にはそれぞれ後述する固定側、可動側の各案内部材12、13が設けられており、扉体5が閉鎖することに伴い、固定側、可動側案内部材12、13を介してこれらレール10、11のガイド溝10a、11a同士が連通状態となり、走行ローラ7cを固定レール10と可動レール11とのあいだにおいて移動案内自在となるように設定されている。
そして、前記連通状態において、固定レール10側に位置して閉鎖姿勢となっているドア体7を上動操作することで、ドア体7は固定レール10から可動レール11側に移動して荷台2後部を開放する開放姿勢に変姿するように設定されており、このとき、最下端パネル体7aに連結された索体7dは、バランス弾機8bの付勢力を受けて回転する巻き取り装置9のドラム9aに巻き取られるように設定されている。これに対し、開放姿勢のドア体7を下方に引き下ろす下動操作をすることにより、ドア体7は自重を受ける状態で可動レール11から固定レール10側に移動して荷台2の後部を閉鎖する閉鎖姿勢となるように設定されており、このとき、索体7dはドラム9aから巻き出されることによりバランス弾機8bを付勢するように設定されている。
さて、固定レール10側に取り付けられる固定側案内部材12は、ゴム質弾性材からなる固定側緩衝体14と、該固定側緩衝体14を収容し、かつ、固定側緩衝体14を固定レール10に固定するための金属製の固定側ケース体15とにより構成されている。前記固定側緩衝体14は、固定レールR状部10cの前端部における下溝側片10eと略同様の左右幅に形成され、下溝側片10eに下側から宛てがわれる支持面(上面)14aを有した支持片部14bと、該支持片部14bから前方に延出し、走行ローラ7cが走行する案内面(上面)14cを有する案内片部14dとにより構成されている。これら片部14b、14dのあいだには段差部14eが形成されて案内面14cの方が支持面14aよりも上位となるように形成されており、これによって、走行ローラ7cの走行する下溝側片10eの上面と緩衝体案内面14cとが略無段状態となるように設定されている。また、案内片部14dの前端面14fは、案内面14cの前端縁部が荷台2の左右方向内側ほど前方に突出する前後方向に長い傾斜面となるように形成されている。
一方、固定側ケース体15は、固定側緩衝体14の下端面を覆う底片部15a、固定側緩衝体14の内外側面(荷台2の左右方向を基準とする内外面)を覆う内、外側片部15b、15c、そして、固定側緩衝体14の後端面を覆う後片部15dを備えて構成されるが、底片部15aの前端縁は緩衝体前端面14fよりも後方に退避する傾斜状に形成されており、緩衝体前端面14fがケース体底片部15aの前端縁よりも前方に突出する状態となっている。さらに、固定側ケース体15の内、外側片部15b、15cには、固定レール10に固定するための取り付け片15e、15fが、固定側緩衝体14よりも上方に突出して形成されている。
そして、固定側案内部材12は、固定側緩衝体14の段差部14eを固定レールR状部10cにおける下溝側片10eの前端縁に突き当てるとともに、固定側緩衝体支持面14aを下溝側片10eの下側面に突き当てた状態とし、固定側ケース体内側片部15bに形成された取り付け片15eを、R状部10cの抜け止め片10gに宛てがって一体化(本実施の形態では溶着)し、固定側ケース体外側片部15cに形成された取り付け片15fを、R状部10cの溝底片10dに宛てがって一体化(本実施の形態では溶着)することにより、固定側ケース体取り付け片15e、15fが、固定レールR状部10cに下側から外嵌する状態で連結固定されている。そして、この連結状態において、前述したように、走行ローラ7c走行面となるR状部10cの上溝側片10eと緩衝体案内面14cとが無段状に連結配設されている。
尚、15gは、固定側緩衝体14と固定側ケース体15とを一体化するべく荷台2の内外方向に貫通緊締されたボルト−ナットである。
一方、可動側案内部材13は、ゴム質弾性材からなる可動側緩衝体16と、該可動側緩衝体16を収容し、かつ、可動レール11に固定するための金属製の可動側ケース体17とにより構成されている。前記可動側緩衝体16は、可動レール11の下溝側片11cと略同様の左右幅に形成され、下溝側片11cの後端部に下側から宛てがわれる支持面16aを有した支持片部16bと、該支持片部16bから後方に延出し、走行ローラ7cが走行する案内面16cを有する案内片部16dとにより構成されている。これら片部16b、16dのあいだには段差部16eが形成されて案内面16cの方が支持面16aよりも上位となるように形成されており、これによって、走行ローラ7cの走行する下溝側片11cの上面と緩衝体案内面16cとが略無段状態となるように設定されている。また、案内片部16dの後端面16fは、案内面16cの後端縁部が荷台2の左右方向外側ほど後方に突出する前後方向に長い傾斜面となるように形成されている。
一方、可動側ケース体17は、可動側緩衝体16の下端面を覆う底片部17a、可動側緩衝体16の左右側面(左右方向内外面)を覆う内、外側片部17b、17c、そして、可動側緩衝体16の前端面を覆う前片部17dを備えて構成されるが、底片部17aの後端縁は可動側緩衝体後端面16fよりも前方に位置する傾斜状に形成されており、可動側緩衝体後端面16fが可動側ケース体底片部17aの後端縁よりも後方に突出する状態となっている。さらに、可動側ケース体17の内側片部17bには、可動側緩衝体16よりも上方に突出する取り付け片17eが形成され、外側片部17cには、可動側緩衝体16より上方に突出し、可動レール11の溝底片11dに外側から突き当てられる取り付け片17fと、該取り付け片17fの上縁部から内側に折曲されて、可動レール11の上溝側片11bに外側から宛てがわれる上片17gが形成されている。
そして、可動側案内部材13は、可動レール下溝側片11cの後端縁に可動側緩衝体16の段差部16eを突き当てるとともに、下溝側片11cの下側面に緩衝体支持面16aを突き当てた状態とし、ケース体内側片部17bに形成された取り付け片17eを、可動レール11の抜け止め片11eに宛てがって一体化(本実施の形態では溶着)し、ケース体外側片部17cに形成された取り付け片17fを、可動レール11の溝底片11dおよび上溝側片11bに宛てがって一部を溝底片11dに一体化(本実施の形態では溶着)することにより、ケース体取り付け片17e、17fが可動レール11に荷台2の左右方向外側、即ち、扉体5の閉鎖方向から外嵌する状態で連結固定されている。そして、この連結状態において、前述したように、走行ローラ7c走行面となる可動レール11の下溝側片11cと可動側緩衝体案内面16cとが無段状に連結配設されている。
尚、17hは、可動側緩衝体16と可動側ケース体17とを一体化するべく荷台2の内外方向に貫通緊締されたボルト−ナットである。
そして、このように各レール10、11に取り付けられた固定側、可動側の各案内部材12、13同士は、扉体5の閉鎖姿勢に伴い互いに対向する走行許容姿勢となるように設定されており、この走行許容姿勢では、固定側緩衝体前端面14fと可動側緩衝体後端面16fとが、案内面14c、16c同士が略無段状に連結されるように当接して走行ローラ7cの走行路Rを形成するように設定されており、これによって、走行ローラ7cは、固定レール10と可動レール11とのあいだを円滑に走行できるように構成されている。
このとき、可動レール11に固定された可動側案内部材13は、下方揺動しながら固定側案内部材12に連結して走行許容姿勢となるが、可動側ケース体外側片部17cに形成される取り付け片17fと上片17gとには、後方に延出する延出片部(本発明の干渉部に相当する)17iが形成されており、該延出片部17iが、固定レールR状部10cの溝底片10dの上方部位と上溝側片10fに対し、荷台2の内外方向外側から宛てがわれてR状部10cに外嵌し、これによって、この状態において、可動側案内部材13が固定側案内部材12に連結されるように設定されている。そして、この連結状態において、延出片部17iと溝底片10dおよび上溝側片10fとの外側からの嵌合に基づいて、固定側、可動側案内部材12、13同士の荷台2の内外方向における位置規制、そして、上下方向の位置規制がなされるように設定されている。
そして、固定側、可動側案内部材12、13とが走行許容姿勢になった状態において、可動側ケース体17の取り付け片17fは、走行路R相当部位における溝底片として機能し、固定側ケース体15の内側片部15bの固定レールR状部10cよりも前方に延出する部位は、固定側緩衝体14の案内面14cよりも上方に突出形成されていて、走行ローラ7cが、案内面14c、16cとの連結により形成された走行路Rを走行する際の抜け止め片15hとして機能するように設定され、これによって、走行ローラ7cの走行路Rにおける円滑な走行を確保するように構成されている。
尚、長期の使用等により固定側案内部材12と可動側案内部材13とが前後方向に位置ズレを生じたような場合に、前端面14fと後端面16fとの当接することなく、近接した状態となることがあるが、このものでは、固定側、可動側緩衝体14、16同士の互いに当接する前端面14fと後端面16fとにおいて、前端面14fは荷台2の内外方向内側ほど前方に突出する傾斜面に、後端面16fは荷台2の内外方向外側ほど後方に突出する傾斜面に形成されて、前後方向に長い当接部位が形成されるように設定されている。これによって、各案内部材12、13同士が位置ズレして、図9(B)に示すように、僅かに離間してしまったような場合であっても、該隙間が傾斜状に形成されることになって、案内面14c、16c同士における走行ローラ7cの走行が円滑になされるように構成されている。
さらに、このものにおいて、各案内部材12、13同士は、各緩衝体14、16の互いに対向する端部が、ケース体15、17よりも対向側に突出して配設することにより、各案内部材12、13が僅かに位置ズレしたような場合では、金属製のケース体15、17同士が当接することがなく、案内部材12、13を始め、各レール10、11の保護を図るように構成されている。
因みに、貨物運搬車1の荷台2はウイング扉装置Wの左右の扉体5、および、後部開閉装置6のドア体7を閉鎖することで全閉される状態となっており、扉体5またはドア体7を適宜開放操作することにより荷台2が開放される。そして、貨物運搬車1には、後部開閉装置6のドア体7が固定レール10の垂直部10bに位置する全閉姿勢になっているとき、即ち、ドア体7が可動レール(水平部)11側に案内されていないときのみ、ウイング扉装置Wの扉体5の上下方向の揺動を可能として荷台2側部の開閉作動を許容する規制手段が設けられている。さらに、貨物運搬車1には、ウイング扉装置Wの扉体5が閉鎖して固定レール10と可動レール11とが案内部材12、13を介してガイド溝10a、11a同士が連通状となったときのみ、後部開閉装置6のドア体7の開閉作動が可能となる規制手段が設けられており、これによって、不用意に扉体5やドア体7が作動してガイドレールRを破損したりするようなことがないように配慮されている。
叙述の如く構成された本形態において、貨物運搬車1の荷台2は、側部についてはウイング扉装置Wにより開閉することができ、後部についてはオーバーヘッド式の後部開閉装置6により開閉することができる。これによって、荷台2をウイング扉5またはドア体7の軽快な開閉操作により荷台2を利便性よく開閉することができて、貨物の荷積み、荷降ろしを操作性、作業性よく行うことが可能となる。そして、このものにおいて、オーバーヘッド式の後部開閉装置6を構成するためのガイドレールGは、荷台2の後部に立設される垂直部だけでなく、天井部に沿う水平部を必要とするが、ガイドレールGは、垂直部とR状部とを備えた固定レール10と水平部を備えた可動レール11との二分割構成とし、固定レール10を荷台2に固定する一方、可動レール11を、開閉揺動する扉体5の側壁相当部位5aの上部に一定的に支持させる構成としたので、ウイング扉装置Wを設けることにより扉体5が天井部相当部位5bとともに上方揺動しても、ガイドレールGの水平部を支持する部材を別途必要とすることがなく、これによって、部品点数の削減、構造の簡略化を図ることが可能となる。
さらに、このものにおいて、固定レール10と可動レール11との対向間に固定側、可動側案内部材12、13がそれぞれ設けられて、扉体5の閉鎖に伴い案内部材12、13が連結して固定レール10と可動レール11とを連通させ、ドア体7を開閉案内する構成としたので、ガイドレールGが分割されているものでありながら、ドア体7を固定レール10と可動レール11とのあいだの連結を確実にすることができて、走行ローラ7cを一層円滑に走行させることができるうえ、固定レール10と可動レール11とが直接連結することがないので、各レール10、11の保護を図ることができる。
さらに、本発明が実施されたものにあっては、扉体5の閉鎖に伴い各案内部材12、13が直接当接する部位は緩衝体14、16同士となるので、部材の保護が図れるうえ、異音の発生を防止することができる。
また、このものにおいて、固定側緩衝体14の前端面14fと、可動側緩衝体16の後端面16fとを、互いに前後方向に長い傾斜面に形成することにより前後方向に長い当接面が形成されているので、固定側案内部材12、あるいは、可動側案内部材13に位置ズレが生じたような場合であっても、走行ローラ7cの円滑な走行を妨げることがないようにできる。
さらに、このものでは、可動側案内部材13を構成する可動側ケース体17には、固定レール10に干渉する延出片部17iが形成されていて、固定側案内部材12に連結した状態で延出片部17iが固定側レール10に外嵌状に干渉するので、固定側案内部材12と可動側案内部材13とは位置決めがなされた状態で連結されることになって、ドア体7の走行を一層円滑、かつ、安定したものにすることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図10に示す第二の実施の形態のように構成することも可能である。尚、第二の実施の形態において、ガイドレールを構成する固定レールと可動レール、ドア体、ドア体の走行ローラ等は前記第一の実施の形態と同様の構成であるので、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
このものにおいて、固定レール10は荷台側に固定され、可動レール11はウイング扉装置の扉体に固定されており、固定レール10と可動レール11とは、扉体5の閉鎖状態で互いに近接する状態で配設されている。そして、扉体5の閉鎖時に各レール10、11を連通状に連結する案内部材18は、固定レール10側にのみ設けられている。前記案内部材18は樹脂材で一体成形されており、前後方向長さは、固定レール10の前端部から可動レール11の後端部に至る長さを備えて構成されている。一方、固定レール10のR状部10c前端には矩形板状の支持体19が一体的に設けられている。そして、案内部材18は、前記支持体19に一体的に固定される固定片部18aと、該固定片部18aの上端縁から荷台2の左右方向内側に向けて折曲され、固定レール下溝側片10eおよび可動レール下溝側片11cとに下側から宛てがわれる支持片部18bと、該支持片部18bの先端縁から上方に向けて折曲され、固定レール抜け止め片10gおよび可動レール抜け止め片11eとに宛てがわれる案内片部18cとを備えて構成されている。そして、固定レール10側の端部と可動レール11側の端部とに対向する案内片部18cの上面が案内面18dに形成され、該案内面18dが、走行ローラ7cを構成するローラ軸7eを移動案内するように設定されている。尚、18eは固定レール10側の前端部に形成される傾斜面であって、可動レール11側(前方)ほど上位となるよう形成されている。また、18fは可動レール11側の後端部に形成される傾斜面であって、固定レール10側(後方)ほど上位となるように形成されている。そして、走行ローラ7cは、各レール10、11を走行する状態から、ローラ軸7eが傾斜面18eまたは18fを経由して案内面18dに乗り上げる状態となり、各レール10、11の対向間においては、ローラ軸7eが案内面18dを移動案内されるようにして移動するように構成されており、これによって、ドア体7が固定レール10と可動レール11とのあいだを移動できるように構成されている。
そして、このように、二分割したガイドレールGの水平部を、ウイング扉装置の扉体に支持させて可動レール11とすることにより、ウイング扉装置が設けられた荷台の後部にオーバーヘッド式の開閉装置を設けることができ、荷台2を利便性よく開閉することができるうえ、貨物の荷積み、荷降ろしを操作性、作業性よく行うことができるものでありながら、部品点数の削減、構造の簡略化を図ることができる。
貨物運搬車の荷台の開閉状態を説明する斜視図である。 開閉装置の荷台側からの正面図である。 開閉装置の一部を切り欠いた側面断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ開閉装置の要部側面断面図、図4(A)におけるX−X断面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ固定側案内部材の平面図、側面図、背面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ可動側案内部材の平面図、側面図、正面図である。 図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ固定側案内部材の固定レールへの取り付け状態を説明する側面図、側面図、正面図である。 図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ可動側案内部材の可動レールへの取り付け状態を説明する側面図、側面図、背面図である。 図9(A)、(B)はそれぞれ固定レールと可動レールの連結状態を説明する作用説明図、側面図である。 図10(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態における案内部材を説明する正面図、図10(A)におけるX−X断面図である。
符号の説明
1 貨物運搬車
2 荷台
5 扉体
5a 側壁相当部位
6 後部開閉装置
7 ドア体
8 支持ブラケット
8b バランス弾機
9 巻き取り装置
10 固定レール
10e 前溝側片(下溝側片)
11 可動レール
11c 下溝側片
12 固定側案内部材
13 可動側案内部材
14 固定側緩衝体
15 固定側ケース体
16 可動側緩衝体
17 可動側ケース体

Claims (3)

  1. 貨物運搬車の荷台に、扉体が上下方向に揺動して荷台側部を開閉するウイング扉装置と、ドア体が荷台天井部と荷台後部とのあいだを変姿して荷台後部を開閉するオーバーヘッド式の開閉装置とを設けるにあたり、ドア体を移動案内するべく垂直部と水平部とを備えたL字形のガイドレールを、垂直部を備え荷台後部に立設される固定レールと、水平部を備え扉体に固定される可動レールとの二分割構成とし、扉体の閉鎖時に、ドア体の固定レールと可動レールとのあいだの移動が許容されるように構成した貨物運搬車における開閉装置。
  2. 固定レールと可動レールとのあいだには、案内部材が設けられている請求項1に記載の貨物運搬車における開閉装置。
  3. 案内部材は、固定レールと可動レールとの各対向端部にそれぞれ設けられるものとし、各案内部材は、扉体の閉鎖時に互いに近接してドア体の案内面を形成する緩衝体を備えて構成されている請求項2に記載の貨物運搬車における開閉装置。
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CN116714950A (zh) * 2023-07-31 2023-09-08 常州睿科汽车零部件有限公司 一种车用减震器的自动化输送和储存系统

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