JP2018133708A - 収音装置、及び収音方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な収音位置で収音することができる収音装置、及び収音方法を提供する。
【解決手段】本実施の形態にかかる収音装置10は、外耳道ECを塞がない状態で外耳孔EH近傍の収音位置Mに配置され、外耳道ECの外側を向いて配置されたマイク部11と、可塑性を有し、収音位置Mに延在したワイヤ12と、を備えたものである。さらに、本実施の形態において、ワイヤ12は、少なくとも一部が耳介EFに沿うように形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、収音装置、及び収音方法に関する。
特許文献1には、装着部と耳掛け部とを備えた電気音響変換装置が開示されている。装着部は、スピーカ部が構成され、耳介の窪み部内に位置される。耳掛け部は、装着部を支持し耳介の外周に掛け合わされる。装着部は耳掛け部に対し伸縮自在に長さ調整が可能となされると共に、回転自在に角度調整が可能となっている。
ところで、音像定位技術として、両耳ヘッドホンを用いて受聴者の頭外に音像を定位させる頭外定位技術がある(特許文献2)。特許文献2では、逆ヘッドホンレスポンスと、空間レスポンスを畳み込んだ結果からなる音像定位フィルタを用いている。空間レスポンスは、音源(スピーカ)から耳元までの空間伝達特性(頭部伝達関数HRTF)の測定により得られる。逆ヘッドホンレスポンスは、ヘッドホンから耳元乃至鼓膜までの特性(外耳道伝達関数ECTF、外耳道伝達特性とも言う)をキャンセルする逆フィルタである。
特開平10−56698号公報 特開平5−252598号公報
このような頭外定位技術に用いられる外耳道伝達特性を測定した測定結果に基づいて、逆ヘッドホンレスポンス(逆フィルタ)が生成される。したがって、ヘッドホンを装着した状態で、耳元乃至鼓膜の近傍にマイクを配置して、測定を行う必要がある。ヘッドホンを装着した状態で、適切な収音位置にマイクを設置する収音装置については、なんら開示されていない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、適切に収音位置に設置することができる収音装置、及び収音方法を提供することを目的とする。
本実施形態にかかる収音装置は、外耳道を塞がない状態で外耳孔近傍の収音位置に配置され、外耳道の外側を向いて配置されたマイク部と、可塑性を有し、前記収音位置に延在したワイヤと、を備え、前記ワイヤは、少なくとも一部が耳介に沿うように形成されていることを特徴とするものである。
本実施形態にかかる収音装置は、ユーザの左耳に装着される第1の収音ユニットと、
前記ユーザの右耳に装着される第2の収音ユニットと、前記第1の収音ユニットと、前記第2の収音ユニットとを連結し、前記第1の収音ユニットと前記第2の収音ユニットとが近づく方向に付勢力を発生する連結部と、を備え、前記第1及び第2の収音ユニットが、それぞれ外耳道を塞がない状態で外耳孔近傍の収音位置に配置され、外耳道の外側を向いて配置されたマイク部と、可塑性を有し、前記収音位置に延在したワイヤと、
を備えているものである。
本発明によれば、適切な収音位置で収音することができる収音装置、及び収音方法を提供することができる。
ヘッドホンから出力される音を収音装置が収音する構成を示す図である。 耳の各部位と収音位置を説明するための図である。 収音装置の構成を示す斜視図である。 収音装置の構成を示す斜視図である。 収音装置を耳に装着した状態を簡略化して示す斜視図である。 収音装置のマイク部とその周辺の構成を示す拡大図である。 変形例1にかかる収音装置の構成を示す図である。 変形例2にかかる収音装置の装着状態を示す図である。 変形例2にかかる収音装置の構成を示す図である。 変形例3にかかる収音装置の装着状態を示す図である。 変形例3にかかる収音装置の構成を示す図である。 変形例4にかかる収音装置の装着状態を示す図である。 変形例4にかかる収音装置の構成を示す図である。 実施の形態2にかかる収音装置の装着状態を模式的に示す正面図である。 実施の形態2にかかる収音装置の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3にかかる収音装置の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態4にかかる収音装置の構成を模式的に示す斜視図である。
本実施の形態にかかる収音装置は、頭外定位処理に用いられるフィルタを生成するための測定を行うものである。頭外定位処理の概要について説明する。頭外定位処理は、個人の空間音響伝達特性(空間音響伝達関数ともいう)と外耳道伝達特性(外耳道伝達関数ともいう)を用いて頭外定位処理を行うものである。本実施形態では、スピーカから聴取者の耳までの空間音響伝達特性、及びヘッドホンを装着した状態での外耳道伝達特性を用いて頭外定位処理を実現している。
本実施の形態では、ヘッドホン装着状態でのヘッドホンスピーカユニットから外耳道入口までの特性である外耳道伝達特性が利用されている。そして、外耳道伝達特性の逆特性(外耳道補正関数ともいう)を用いて畳み込み処理を行うことで、外耳道伝達特性をキャンセルすることができる。収音装置は、外耳道伝達特性を測定するために用いられる。すなわち、ユーザが収音装置を装着した状態で、ヘッドホンを装着する。
このとき、収音装置のマイクは、外耳孔に配置される。そして、ヘッドホンからのインパルス音を出力したときのインパルス応答を収音装置が測定する。このようにすることで、ヘッドホンから耳元乃至鼓膜までの外耳道伝達特性を測定することができる。なお、収音装置のマイクは、耳元から鼓膜までの間ならば、どこに配置してもよい。耳元が示す範囲は、外耳道入口を含む範囲である。
実施の形態1.
本実施の形態にかかる収音装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、ヘッドホン40と収音装置10がユーザUに装着されている状態を示す模式図である。
収音装置10Lは、ユーザUの左耳50Lに装着される。収音装置10Rは、ユーザUの右耳50Rに装着される。なお、以下の説明において、左右の収音装置10L、10Rを区別しない場合、収音装置10として記載する。同様に、左耳50L、右耳50Rの左右を区別しない場合、耳50として記載する。
ヘッドホン40は、ヘッドホンバンド41と、左ユニット43Lと、右ユニット43Rとを、有している。ヘッドホンバンド41は、左ユニット43Lと右ユニット43Rとを連結する。左ユニット43LはユーザUの左耳50Lに向かって音を出力する。右ユニット43RはユーザUの右耳50Rに向かって音を出力する。ヘッドホン40は密閉型、開放型、半開放型、または半密閉型等、ヘッドホンの種類を問わない。ヘッドホン40は、収音装置10が装着された状態で、ユーザUに装着される。すなわち、収音装置10L、10Rが装着された左耳50L、右耳50Rにヘッドホン40の左ユニット43L、右ユニット43Rがそれぞれ装着される。ヘッドホンバンド41は、左ユニット43Lと右ユニット43Rとをそれぞれ左耳50L、右耳50Rに押し付ける付勢力を発生する。
収音装置10Lは、ヘッドホン40の左ユニット43Lから出力された音を収音する。収音装置10Rは、ヘッドホン40の右ユニット43Rから出力された音を収音する。収音装置10L、10Rのマイク部は、外耳孔近傍の収音位置に配置される。収音装置10L、10Rは、ヘッドホン40に干渉しないように構成されている。すなわち、収音装置10L、10Rは左耳50L、右耳50Rの適切な位置に配置された状態で、ユーザUがヘッドホン40を装着することができる。
次に、図2を用いて、耳50の各部位、及び収音位置について説明する。図2は、耳50の外耳OEの構成を模式的に示す図である。なお、以下の説明において、前後方向、及び上下方向は、ユーザUを基準にした方向である。例えば、ユーザの頭頂部側が上側、首側が下方となる。また、内耳側を耳50の内側とし、外部空間側を耳の外側とする。
耳介EFは頭部側方から飛び出して、音を集める部分である。耳介EFは、外耳孔EHを囲んでいる貝殻状の突起であり、耳殻ともいう。外耳OEは、鼓膜EDからの外側の部分である。外耳OEは外耳道EC、及び耳介EFから構成される。
外耳道ECは、耳介EFが集めた音を鼓膜EDに伝えるための管である。外耳道ECは通常、S字状に湾曲している。外耳孔EHは、外耳道ECの入り口を形成する孔である。外耳孔EHは、耳介EFの内側、耳介EFで囲まれた空間内に配置される。外耳孔EHは、通常、耳介EFの中央より下側かつ前側にある。外耳孔EHは、外部から視認可能な直径10mm程度の円形となっている。
ここで、収音装置10のマイク部が配置される位置を収音位置Mとする。収音位置Mは、外耳孔EHの近傍にある。収音位置Mは、外耳道ECの内部にあってもよく、外耳道ECの外側にあってもよい。収音位置Mは鼓膜EDに近づけることが好ましい。
次に、収音装置10の構成について、図3〜図6を用いて説明する。図3、図4は、収音装置10の構成を示す斜視図であり、異なる方向から見た図である。図5は、収音装置10を耳50に装着した状態を簡略化して示す図である。図6は、収音装置10のマイク部11の構成を示す図である。
収音装置10は、マイク部11と、ワイヤ12と、ケーブル13と、フック部14と、保持部18と、被覆材19と、を備えている。なお、図5では、説明のため、被覆材19の先端側の一部、及びフック部14が省略されている。さらに、図5では、ワイヤ12、及びケーブル13が直線状に簡略化されている。また、図6については、被覆材19を省略している。
フック部14が耳50に引っ掛けられることで、収音装置10が耳50に装着される。フック部14は、耳介に引っ掛けられるように、逆J字状に形成されている。フック部14は、耳介EFの後ろ側から上側を通って前側まで湾曲している。すなわち、フック部14は、耳介EFの後ろ側において、耳介EFと頭部との間を通っている。フック部14は、例えば、シリコーン樹脂などの樹脂により形成されている。フック部14は耳介EFの形状に応じて変形可能に形成されていることが好ましい。フック部14は、イヤーフックタイプのイヤホンのフック部と同様の形状となっている。
フック部14の前端14aからは、保持部18が延在している。保持部18は、フック部14からはみ出した部分であり、耳介EFの前側に配置される。保持部18の先端には、マイク部11が設けられている。保持部18は、フック部14の前端14aからマイク部11までの部分が保持部18となる。保持部18は、マイク部11を外耳孔近傍の収音位置に保持するため、フック部14とマイク部11との間に配置されている。保持部18は、耳介EFの上側から収音位置まで延在している。
保持部18は、被覆材19を有している。図5に示すように、被覆材19は、ワイヤ12とケーブル13とを被覆している。被覆材19はワイヤ12とケーブル13を包み込むように管状になっている。したがって、被覆材19の内部にはワイヤ12とケーブル13とが通っている。すなわち、ワイヤ12、及びケーブル13は、被覆材19に内包されている。被覆材19は、例えば、弾性を有する樹脂材料やゴムにより形成されている。保持部18は、ワイヤ12、ケーブル13、及び被覆材19から構成されている。なお、図5では、フック部14、及び保持部18における被覆材19が省略されている。そのため、図5では、フック部14の前端14aに対応する位置をワイヤ12のフック端12aとして示している。
図3に示すように、フック部14には、被覆材19を通すための溝14cが設けられている。溝14cはフック部14の形状に沿って前端14aから後端14bまで形成されている。被覆材19は、フック部14の溝14cを通って、フック部14の前端14aから後端14bまで延びている。すなわち、ケーブル13、及びワイヤ12を内包する被覆材19が、溝14cに嵌め込まれている。
したがって、ケーブル13がフック部14に沿って配置されている。図3、図4に示すように、ケーブル13がフック部14の後端14bから引き出されている。なお、フック部14にケーブル13を通すために、溝14cの代わりに貫通穴を設けてもよい。ケーブル13は、信号ケーブル、電源ケーブル、グランドケーブルなどを有している。信号ケーブル、電源ケーブル、グランドケーブルはそれぞれ被覆電線である。
なお、ワイヤ12は、フック部14の途中まで延びている。すなわち、ワイヤ12は、フック部14の後端14bまで延びていなくてもよい。例えば、ワイヤ12は、フック部14の前端14a近傍において、フック部14に取り付けられていてもよい。ワイヤ12は、保持部18に設けられていればよい。もちろん、ワイヤ12が、フック部14の後端14bまで設けられていてもよい。
保持部18の先端にはマイク部11が配置されている。マイク部11は外耳孔の近傍の収音位置Mに配置される。収音位置Mに配置されたマイク部11は、ヘッドホン40から外耳道に向かう音を収音する。マイク部11は、外耳孔を塞がない状態で収音位置Mに配置されており、ヘッドホン40から出力される測定信号を収音する。測定信号は、例えば、インパルス音である。
マイク部11は、図6に示すように、マイク素子11aと、基板11bと、端子11cとを備えている。基板11bは、外耳孔よりも小さく、例えば3mm×4mmの大きさとなっている。マイク素子11aは、基板11b上に形成されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクである。すなわち、基板11b上には、マイク素子11aが搭載されている。基板11bの端部には、端子11cが形成されている。端子11cは、マイク素子11aの電源端子、信号端子、グランド端子などである。したがって、端子11cには、信号ケーブル、電源ケーブル、グランドケーブルのケーブル13が接続される。基板11bにはマイク素子11aと端子11cとの間の配線が形成されている。
図6では、信号ケーブル、電源ケーブル、グランドケーブルの3本が設けられている。
信号ケーブルがマイク素子11aの収音信号が伝送される。電源ケーブルは、マイク素子11aに電源を供給する。グランドケーブルはマイク素子11aのグランド端子を接地する。もちろん、ケーブルの本数は特に限定されるものではない。
マイク素子11aは、耳50の外側、すなわち外耳道ECの外側を向くように配置されている。すなわち、マイク素子11aがヘッドホンから出力される音を収音することができる。したがって、ヘッドホンから収音位置までの外耳道伝達特性を測定することができる。
ワイヤ12がマイク部11に近接して設けられている。具体的には、ワイヤ12の先端近傍にマイク部11が配置されている。なお、マイク部11は、ワイヤ12に固定されていてもよく、固定されていなくてもよい。
ワイヤ12は、例えば、可塑性を有する針金である。ワイヤ12は、例えば、直径0.9mmの金属線である。ワイヤ12は、自由に曲げられて、かつ、固定できる材質であればよい。ユーザUがワイヤ12を折り曲げたり、湾曲させたりすることで、ワイヤ12が塑性変形する。これにより、ワイヤ12を所望の形状に変形させた状態で維持することができる。ユーザが耳50に装着しやすい形状にワイヤ12を変形させることができる。これにより、収音位置が適切になるように、マイク部11の位置を調整することができる。また、ワイヤ12は、ケーブル13よりも太くなっている。ワイヤ12によって、マイク部11が外耳道の中空に保持される。例えば、基板11bが外耳に接触しない状態で、マイク部11が保持される。マイク部11を所望の収音位置に設置することができる。
なお、保持部18において、ケーブル13は、ワイヤ12に沿って設けられている。具体的には、保持部18において、ケーブル13は、被覆材19によって、ワイヤ12に取り付けられている。ケーブル13は、A/Dコンバータ、及びメモリなどを備えた音響機器に接続される。これにより、収音信号が記憶される。
ワイヤ12は、マイク部11を所望の収音位置Mに配置されるように変形自在になっている。ユーザUが収音装置10を装着した状態で、調整者がワイヤ12を変形させる。例えば、調整者がワイヤ12を曲げることで、収音位置Mが調整される。これにより、マイク部11を適切な収音位置に配置することができる。調整者は、ユーザU本人であってもよく、あるいは、ユーザU以外の人であってもよい。
さらに、マイク素子11aが所望の方向に向くように、調整者がワイヤ12を変形する。例えば、調整者がワイヤ12をねじったり、曲げたりすることで、マイク素子11aの向きを調整することができる。具体的には、ワイヤ12が延びる方向を軸として、軸周りにワイヤ12をねじると、マイク部11が回転する。これにより、収音方向を調整することができる。なお、図5では、保持部18において、ワイヤ12が直線状になるよう簡略化されて図示されているが、ワイヤ12の少なくとも一部が耳介EFに沿うように形成されている。このようにすることで、マイク素子11aの向きや位置を容易に調整することができる。例えば、フック部14の前端14aにおいて、ワイヤ12の向きが調整可能としてもよい。これにより、適切な収音位置Mで測定することができる。さらに、フック部14の前端14aから収音位置Mの間において、ワイヤ12の少なくとも一部が耳介EFと接触していてもよい。あるいは、ワイヤ12が耳介EFと接触していなくてもよい。
そして、マイク部11が適切な位置、及び向きになるようにワイヤ12を変形したら、ユーザUがヘッドホン40を装着する。そして、収音装置10、及びヘッドホン40を左右の耳50に装着した状態で、インパルス応答測定を行う。すなわち、ヘッドホン40から出力された測定信号を、収音装置10が収音する。これにより、外耳道伝達特性を測定することができる。
マイク部11が耳介EFの内側の空間に配置され、保持部18のみが耳介EFの内側から外側に延在する構成となる。このため、ユーザUがヘッドホン40と収音装置10を装着した状態でも、ヘッドホン40と収音装置10とが物理的に干渉しない。したがって、収音装置10の上からヘッドホン40をユーザUが装着したとしても、マイク部11の位置及び向きがずれない。これにより、適切な収音位置Mで収音することができる。測定中において、収音位置Mが変化しないため、適切に外耳道伝達特性を測定することができる。
さらに、マイク部11は、外耳道よりも小さいため、外耳道を塞がない状態で、収音装置10が収音することができる。すなわち、マイク部11の基板11bのサイズが外耳道の直径よりも小さくなっている。よって、外耳道の反響を加味して、外耳道伝達特性を測定することができる。これにより、適切に外耳道伝達特性を測定することができる。
なお、フック部14の内部にワイヤ12を通してもよい。このようにすることで、フック部14を変形させることができる。耳50の形状に応じて、フック部14の形状を調整することができる。耳50に密着するようにフック部14を変形させることで、収音位置Mの位置ずれを防ぐことができる。
また、ワイヤ12が変形自在に設けられているため、ユーザUに応じて、マイク部11を調整できる。すなわち、ユーザU毎に適切な収音位置Mでの測定が可能となる。これにより、ユーザU毎に、適切に外耳道伝達特性を測定することができる。また、耳50の大きさに応じて、大きさの異なる収音装置10を用意してもよい。そして、ユーザUに応じて適切な大きさの収音装置10を用いて、測定を行ってもよい。
なお、保持部18において、被覆材19により、ケーブル13がワイヤ12に取り付けられる構成となっていたが、接着テープなどによりケーブル13をワイヤ12に固定してもよい。すなわち、収音装置10には、被覆材19が設けられていなくてもよい。なお、フック部14が耳50に固定されるため、フック部14の長さは、耳介EFの5割以上とすることが好ましい。また、左右の収音装置10L、10Rのケーブル13をユーザUの顔の下方で引っ張るようにして、付勢力をかけ、収音装置10L、10Rを固定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ワイヤ12に沿ってケーブル13が形成されているが、ケーブル13は設けられていなくてもよい。すなわち、収音装置10は、ケーブル13を有していない構成であってもよい。例えば、無線通信により、マイク部11の信号を伝送してもよい。この場合、基板11bに無線通信用の回路やバッテリを搭載すればよい。あるいは、ワイヤ12自体を信号又は電源のケーブル13として用いてもよい。
(変形例1)
実施の形態1の変形例1にかかる収音装置10Aについて、図7を用いて説明する。図7は、収音装置10Aの構成を示す斜視図である。収音装置10Aでは、実施の形態1で示した収音装置10に対して、当接部15が追加されている。収音装置10Aの基本的構成については、実施の形態1の収音装置10と同様であるため、説明を省略する。また、図7では、ケーブル13を省略している。収音装置10Aが、被覆材19が設けられていない構成となっている。
ワイヤ12は当接部15を備えている。すなわち、当接部15は、ワイヤ12となる針金の一部により構成される。あるいは、当接部15は、ワイヤ12と異なる材質によって形成されていてもよい。例えば、樹脂等の弾性体により、当接部15を形成してもよい。マイク部11の近傍でワイヤ12を折り曲げることで当接部15が形成される。当接部15は、マイク部11から、耳介の内側まで延在している。当接部15の一端は、収音位置に配置され、当接部15の他端は耳介に接触している。マイク部11の位置が適切な収音位置からずれないように、当接部15が耳介に押し当てられる。耳介の内側に当接部15が当接している。このようにすることで、収音位置の位置ずれを防ぐことができる。
さらに、ワイヤ12がフック部14の後端14bから延在している。すなわち、ワイヤ12がフック部14よりも長く形成され、フック部14の両端から引き出されている。調整者が後端14b側から保持部18を長くすることができる。後端14bからワイヤ12、及びケーブル13を引っ張ることで、保持部18の長さを短くすることができる。あるいは、後端14bから前端14aに向けてワイヤ12、及びケーブル13を押し込むことで、保持部18の長さを長くすることができる。
このようにすることで、耳50の大きさに応じて、保持部18の長さを調整することができる。フック部14の前端14aから収音位置Mまでのワイヤ12の長さが調整可能となる。よって、ユーザU毎に、適切な収音位置Mで外耳道伝達特性を測定することができる。
さらに、ワイヤ12がフック部14の内部を通っている。したがって、フック部14内のワイヤ12を塑性変形させることができ、フック部14を変形させることができる。耳50の形状に応じて、フック部14の形状を調整することができる。これにより、耳50に密着するようにフック部14を変形させ、収音位置Mの位置ずれを防ぐことができる。
上記の収音装置10によって、HRTF(頭部伝達関数)などの空間伝達特性を測定することが可能である。すなわち、収音装置10によって、例えば、スピーカ等の音源から耳までの空間伝達特性を測定することができる。外耳道伝達特性と空間伝達特性とを同じ収音装置10によって測定することで、より精度の高い測定を行うことができる。よって、頭外定位処理を適切に行うことができる。
(変形例2)
実施の形態1の変形例2にかかる収音装置10Bのワイヤ12の形状について、図8、及び図9を用いて説明する。図8、及び図9は、本実施の形態にかかる収音装置10Bのワイヤ12の形状を説明するための斜視図である。なお、図8では、ワイヤ12、及びマイク部11のみを示しており、フック部14、及びケーブル13については図示を省略している。また、図9では、ワイヤ12の形状を示しており、マイク部11、フック部14、及びケーブル13等を省略している。
図9において、マイク部11が設けられている位置をワイヤ12のマイク位置12bとしている。図8は、収音装置10Bを耳50に装着した状態を示しており、図9は、耳50に装着していない状態を示している。
収音装置10Bでは、実施の形態1で示した収音装置10に対して、ワイヤ12に形状が異なっている。具体的には、ワイヤ12に湾曲部17が追加されている。実施の形態1の収音装置10と共通の構成については、適宜説明を省略する。
フック部14の一端14aから収音位置Mまでの一部において、ワイヤ12が耳介EFの溝に沿うように形成されている。具体的には、湾曲部17が耳介EFの溝に嵌め込まれるように、ワイヤ12が配置されている。ワイヤ12は、付勢力を発生する湾曲部17を有している。例えば、ワイヤ12の収音位置Mから延びた一部が湾曲することで、湾曲部17が形成される。具体的には、ワイヤ12をU字状に曲げることで、湾曲部17が形成される。ここでは、ワイヤ12のフック端12aから、マイク部11までの間に、湾曲部17が設けられている。湾曲部17は、保持部18の途中に形成されている。図9では、湾曲部17は、マイク位置12bの上側に配置されているが、下側に配置してもよい。
耳介EFの内側に存在する溝や凹部に湾曲部17が嵌め込まれることで、湾曲部17が付勢力を発生する。付勢力は湾曲部17が広がる方向の力である。湾曲部17で発生した付勢力によって、ワイヤ12が耳介EMの内側に付勢されて、収音装置10Bが固定される。耳介EFに収音装置10Bを確実に固定することができる。マイク部11が適切な収音位置Mに配置された状態で、収音装置10が耳介EF内に保持される。マイク部11の位置が適切な収音位置Mからずれないように、収音装置10を確実に固定することができる。このようにすることで、マイク部11を適切な収音位置Mに配置した状態で、収音することができる。
さらに、ワイヤ12のマイク位置12bでは、ワイヤ12がU字状に屈曲している。ワイヤ12のU字状に折り返された部分をマイク部11の台座とすることで、ワイヤ12にマイク部11を確実に固定することができる。よって、収音位置Mの位置ずれを防ぐことができる。
また、耳介EFの下側に延在する延在部12cが設けられている。すなわち、マイク位置12bの上側には保持部18が設けられており、下側には延在部12cが設けられている。そして、保持部18と延在部12cとが、耳介EFの内側から外側に延びている。
変形例3.
変形例3にかかる収音装置10Cのワイヤ12の構成について、図10、図11を用いて説明する。図10、及び図11は、本実施の形態にかかる収音装置10Cのワイヤ12の形状を説明するための斜視図である。なお、図10、図11では、ワイヤ12のみを示しており、ケーブル13やマイク部11等については図示を省略している。そのため、図11において、マイク部11が設けられている位置をワイヤ12のマイク位置12bとしている。図10は、収音装置10Cを耳50に装着した状態を示しており、図11は、耳50に装着していない状態を示している。
収音装置10Cでは、変形例2の収音装置10Bに対して、フック部14が設けられていない点で異なっている。そのため、フック部14から収音位置Mまでの保持部18が設けられていない構成となる。したがって、収音装置10Cとヘッドホン40の干渉を効果的に防ぐことができる。そして、ワイヤ12の延在部12cが耳介EFの下側から、耳介EFの外側に引き回されている。延在部12cに沿ってケーブル13が耳介の外側まで引き回される。
ワイヤ12は、耳介EFの内側面の形状に沿うように形成された湾曲部17を備えている。収音装置10Cでは、湾曲部17の付勢力のみによって、収音装置10が耳介EF内に固定されている。耳介EFの内側に設けられた溝や凹部に湾曲部17が嵌め込まれることで、湾曲部17が付勢力を発生する。湾曲部17で発生した付勢力によって、ワイヤ12が耳介EMの内側に付勢されて、固定される。これにより、耳介EFに収音装置10Bを確実に固定することができる。
マイク部11が適切な収音位置Mに配置された状態で、収音装置10Cが耳介EFに保持される。マイク部11の位置が適切な収音位置Mからずれないように、収音装置10Cを確実に固定することができる。このようにすることで、マイク部11を適切な収音位置Mに配置した状態で、収音することができる。このような構成によって、実施の形態1及びその変形例の効果と同様の効果を得ることができる。
変形例4.
変形例4にかかる収音装置10Dのワイヤ12の構成について、図12、図13を用いて説明する。図12、及び図13は、本実施の形態にかかる収音装置10Dのワイヤ12の形状を説明するための斜視図である。なお、図12、図13では、ワイヤ12のみを示しており、マイク部11、及びケーブル13等については図示を省略している。したがって、図13において、マイク部11が設けられている位置をワイヤ12のマイク位置12bとしている。図12は、収音装置10Bを耳50に装着した状態を示しており、図13は、耳50に装着していない状態を示している。
変形例4では、ワイヤ12に延在部12cが設けられていない点で変形例3と異なっている。すなわち、ワイヤ12が耳介EFの内側のみに配置される構成となる。そして、ケーブル(不図示)のみが耳介EFの外側に引き回される。ケーブルは、収音位置Mの上側から耳介EFの外側に引き出されてもよく、下側から耳介EFの外側に引き出されてもよい。
変形例4においても、ワイヤ12には、湾曲部17が設けられている。そして、湾曲部17において発生する付勢力によって、収音装置10Dが耳50に装着される。さらに、ワイヤ12の両端側には、当接部15が設けられている。当接部15は、耳介EFに押し当てられる。したがって、収音装置10Dの位置ずれを効果的に防ぐことができる。
収音装置10Dの構成によっても、収音装置10、10A〜10Cと同様の効果を得ることができる。なお、実施の形態1とその変形例1〜4は適宜組み合わせることが可能である。例えば、変形例1で示した当接部15と変形例2〜4などで示した湾曲部17を組み合わせてもよい。すなわち、当接部15、及び湾曲部17を有するワイヤ12を用いて、マイク部11を収音位置Mに保持してもよい。
実施の形態2.
本実施の形態にかかる収音装置20について、図14、図15を用いて説明する。図14は、ユーザUが収音装置20、及びヘッドホン40を装着した状態を模式的に示す正面図である。図15は、収音装置20の詳細な構成を示す図である。
図14に示すように、収音装置20は聴診器のような構成を有している。具体的には、収音装置20は、左の収音ユニット22Lと、右の収音ユニット22Rと、左右の収音ユニット22L、22Rを連結する連結部21とを有している。
左右の収音ユニット22L、22Rは同様の構成となっている。そして、左右の収音ユニット22L、22Rは左右対称に配置されている。連結部21が左の収音ユニット22Lと右の収音ユニット22Rとを連結している。連結部21は、三叉状に形成されている。連結部21の第1の端部21Lに左の収音ユニット22Lが取り付けられ、第2の端部21Rに右の収音ユニット22Rが取り付けられている。さらに、連結部21の第3の端部21Cからは、収音ユニット22L、22Rからのケーブル13L、13Rが取り出されている。
正面視において、連結部21は、ユーザUの顔の下側に配置される。そして、収音ユニット22Lは連結部21からユーザUの顔の左側(図14中では右側)を通って、左耳50Lに到達する。収音ユニット22Rは連結部21からユーザUの顔の右側(図14中では右側)を通って、右耳50Rに到達する。収音ユニット22Lは、下側から、左耳50Lに装着される。収音ユニット22Rは、下側から、右耳50Rに装着される。
収音ユニット22Lは、実施の形態1で示したように、ケーブル13Lとワイヤ12Lを有している。ケーブル13Lは、ワイヤ12Rに沿って設けられている。左の収音ユニット22Lの先端には、マイク部11Lが設けられている。同様に、収音ユニット22Rは、ケーブル13Rとワイヤ12Rとを有している。ケーブル13Rは、ワイヤ12Rに沿って設けられている。右の収音ユニット22Rの先端には、マイク部11Rが設けられている。マイク部11L、11Rの構成は、図6と同様であるため、説明を省略する。
ワイヤ12Lは、連結部21の第1の端部21Lに挿入されて、固定されている。ワイヤ12Rは、連結部21の第2の端部21Rに挿入されて、固定されている。ケーブル13Lは、連結部21の第1の端部21Lに挿入されている。ケーブル13Rは、連結部21の第1の端部21Rに挿入されている。上記のように、ケーブル13L、13Rは、連結部21の内部を通って、連結部21の第3の端部21Cから引き出されている。
連結部21は、左右の収音ユニット22L、22Rに対して付勢力を発生する。具体的には、左右の収音ユニット22L、22Rが近づく方向に付勢力を発生する。これにより、収音ユニット22L、22RがユーザUの顔を挟むようにして配置される。したがって、マイク部11の位置ずれを防ぐことができる。また、ワイヤ12L、12R、及びケーブル13L、13Rが左耳50L、右耳50Rの下側から引き出されている。よって、ヘッドホン40と、収音装置20が干渉するのを防ぐことができる。
実施の形態1、2では、ユーザUが収音装置10、20を装着した状態で、調整者が収音位置Mを調整する。すなわち、ワイヤ12を変形させることによって、収音位置Mを適切な位置にすることができる。さらに、マイク部11の向きを変えるように、ワイヤ12を変形することで、収音方向を調整することも可能である。なお、ワイヤ12の変形は、ユーザUが収音装置10、20を装着した状態で行ってもよく、取り外した状態で行ってもよい。そして、収音位置Mを適切な位置に調整することができた後、ユーザUがヘッドホン40を装着する。すなわち、収音装置10、20の上からヘッドホン40を装着する。
そして、収音装置10、20、及びヘッドホン40をユーザUが装着した状態で、インパルス音測定を行う。すなわち、ヘッドホン40から出力されたインパルス音を収音装置10、20で収音する。これにより、外耳道伝達特性の測定を適切に行うことができる。
実施の形態3.
本実施の形態にかかる収音装置30について、図16を用いて説明する。図16は、収音装置30の構成を模式的に示す図である。本実施の形態3では、保持部18の先端に、挿入部31が設けられている点で実施の形態1と異なっている。具体的には、収音装置30は、フック部14、保持部18、挿入部31を有している。フック部14、及び保持部18は、実施の形態1等と同様であるため、適宜説明を省略する。
保持部18は、実施の形態1で示したように、ケーブル13、及びワイヤ12を備えている。保持部18の先端には、挿入部31が設けられている。挿入部31は、外耳道に挿入される。図16には、収音装置30を装着した状態における挿入部31の拡大図が示されている。図16の拡大図に示すように、挿入部31は、フレーム部32と、マイク部11を有している。
挿入部31は、ドーム状のフレーム部32を有しており、フレーム部32の間に開口部33が設けられている。具体的には、フレーム部32は、半球状に形成された枠組みである。開口部33を介して、外耳道ECの内側の空間と外側の空間がつながっている。マイク部11は、フレーム部32に固定されている。具体的には、フレーム部32の頂部にマイク部11が設けられている。マイク部11は、外耳道ECの外側を向いて、フレーム部32に取り付けられている。フレーム部32は、保持部18に取り付けられている。そして、フレーム部32に沿って、保持部18からのケーブル13が配置されている。ケーブル13はマイク部11に接続されている。また、ワイヤ12がフレーム部32に取り付けられている。
フレーム部32は、弾性を有する樹脂などにより形成されている。挿入部31の外径は、外耳道ECの直径よりも同程度、又は若干大きいサイズとなっている。そして、フレーム部32の頂部が外耳道ECの奥側に配置された状態で、フレーム部32が、外耳道ECに嵌め込まれる。挿入部31は外耳道ECに挿入されるため、マイク部11は、外耳孔EHの入り口近傍の収音位置Mに配置される。
このような構成とすることで、収音位置Mの位置ずれを防ぐことができる。さらに、フレーム部32には、開口部33が設けられている。したがって、挿入部31を外耳道ECに嵌め込んだとしても、外耳道ECを塞がない状態で収音装置30を配置することができる。外耳道の反響を加味して、外耳道伝達特性を測定することができる。これにより、適切に外耳道伝達特性を測定することができる。
実施の形態3では、挿入部31を外耳道ECに挿入することで、ユーザUが収音装置30を装着することができる。そして、収音装置30を装着した後、ユーザUがヘッドホン40を装着する。そして、収音装置30、及びヘッドホン40をユーザUが装着した状態で、インパルス音測定を行う。すなわち、ヘッドホン40から出力されたインパルス音を収音装置30で収音する。これにより、外耳道伝達特性の測定を適切に行うことができる。
なお、挿入部31に設けられたマイク部11は、図6に示したような基板11bを有するMEMSマイクに限らず、マイク単体であってもよい。例えば、マイク部11は、基板11bが設けられていないマイク素子であってもよい。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる収音装置30Aについて、図17を用いて説明する。図17は、収音装置30Aの構成を拡大して示す図である。収音装置30Aは、実施の形態3と同様に挿入部31を有している。そして、フック部14、及び保持部18が設けられていない点で、実施の形態3と異なっている。具体的には、収音装置30Aには、ワイヤ12が設けられていない構成となっている。なお、実施の形態3と共通する構成については、適宜説明を省略する。
フレーム部32には、ケーブル13のみが取り付けられている。実施の形態3と同様に、挿入部31が、外耳道ECに挿入された状態で、測定が行われる。そして、測定が終了した後、ケーブル13を引っ張ることで、挿入部31を外耳道ECから外す。本実施の形態では、挿入部31を外耳道ECに挿入することで、マイク部11が収音位置Mに固定される。したがって、ワイヤ12、及び保持部18が設けられていない構成であっても、収音位置Mの位置ずれを防ぐことができる。また、ケーブル13は、任煮の位置から耳介の外側に引き出せばよい。これにより、ヘッドホン40との干渉を防ぐことができる。
実施の形態4においても、実施の形態3と同様に、外耳道伝達特性を測定することができる。これにより、外耳道伝達特性の測定を適切に行うことができる。そして、測定終了後に、ケーブル13を引っ張ることで、収音装置30Aが耳50から取り外される。なお、収音装置30Aを取り外すために、電源ケーブル、信号ケーブル、接地ケーブル以外のケーブルや紐をフレーム部32に取り付けるようにしてもよい。
なお、実施の形態1〜4、及びその変形例は、適宜組み合わせて用いることが可能である。また、イヤーフックタイプで内側(内耳方向)にバネ等でテンションがかかるようになっていてもよい。また、収音装置は、フックタイプに限らず、ヘッドバンドタイプであってもよい。
本実施形態にかかる収音装置では、あらゆる耳の大きさに対応できる。そのため、従来、効果が出にくかった密閉型ヘッドホンにも頭外定位に対応できるようになる。もともと頭外感が出にくかったユーザUにも対応できるようになった。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
10 収音装置
11 マイク部
11a マイク素子
11b 基板
11c 端子
12 ワイヤ
12a フック端
12b マイク位置 13 ケーブル
14 フック部
14a 前端
14b 後端
15 当接部
17 付勢部
18 保持部
19 被覆材
20 収音装置
21 連結部
22L 収音ユニット
22R 収音ユニット
30 収音装置
32 フレーム部
33 開口部
40 ヘッドホン
41 ヘッドホンバンド
43L 左ユニット
43R 右ユニット
50 耳
EF 耳介
EH 外耳孔
EC 外耳道
ED 鼓膜
OE 外耳
M 収音位置

Claims (6)

  1. 外耳道を塞がない状態で外耳孔近傍の収音位置に配置され、外耳道の外側を向いて配置されたマイク部と、
    可塑性を有し、前記収音位置に延在したワイヤと、を備え、
    前記ワイヤは、少なくとも一部が耳介に沿うように形成されていることを特徴とする収音装置。
  2. 耳介に掛けられるフック部をさらに備え、
    前記ワイヤは前記フック部の一端から前記収音位置まで延在し、
    前記フック部の一端から前記収音位置までの一部において、前記ワイヤが耳介の溝に沿うように形成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の収音装置。
  3. 前記フック部の一端から前記収音位置までの前記ワイヤの長さが調整可能であり、
    前記フック部の一端において前記ワイヤの向きが調整可能であることを特徴とする、
    請求項2に記載の収音装置。
  4. 前記ワイヤは、耳介の内側面の形状に沿うように形成された湾曲部を備え、
    前記湾曲部が発生する付勢力によって前記ワイヤが耳介に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の収音装置。
  5. ユーザの左耳に装着される第1の収音ユニットと、
    前記ユーザの右耳に装着される第2の収音ユニットと、
    前記第1の収音ユニットと、前記第2の収音ユニットとを連結し、前記第1の収音ユニットと前記第2の収音ユニットとが近づく方向に付勢力を発生する連結部と、を備え、
    前記第1及び第2の収音ユニットが、それぞれ
    外耳道を塞がない状態で外耳孔近傍の収音位置に配置され、外耳道の外側を向いて配置されたマイク部と、
    可塑性を有し、前記収音位置に延在したワイヤと、
    を備えている収音装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の収音装置、及びヘッドホンをユーザが装着した状態で、前記ヘッドホンから測定信号を出力するステップと、
    前記収音装置が、前記測定信号を収音するステップと、を備えた収音方法。
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