JP2018132308A - 分光測定装置および発光体の発光波長推定装置 - Google Patents

分光測定装置および発光体の発光波長推定装置 Download PDF

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浩之 村田
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Abstract

【課題】 分光測定器の観察視野よりも小さい発光体が、当該観察視野内に多数配列された状態であっても、特定の発光体から放出される光の波長成分を測定する手段を提供すること【解決手段】 蛍光発光特性を有する発光体から発せられる光の波長成分を測定する分光測定器と、蛍光発光特性を有する発光体に向けて励起光を照射する励起光照射部と、励起光照射部から照射される励起光の照射範囲を限定する励起光照射範囲限定部を備え、励起光照射範囲限定部では、分光測定器で測定できる測定範囲よりも、励起光の照射範囲の方が狭くなるように限定されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、分光測定装置およびその機能を備えた発光体の発光波長推定装置に関する。
(当該分野の説明)
蛍光灯,プラズマディスプレの背面板,LEDチップなどの蛍光(ルミネッセンス)特性を有する材料(つまり、蛍光発光体)や、LED照明や有機ELなどの発光体など(つまり、狭義の発光体)や、白色バックライトと組合せ配置された液晶用カラーフィルタなど(つまり、広義の発光体)の発光波長を迅速に推定するために、波長透過特性の異なる2つの観察部を備え、これら観察部から出力された観察輝度比率と、予め登録しておいた波長推定関数とに基づいて、発光体から発せられる光の推定波長を算出する技術が提案されている。この技術によれば、ウエハーなどの基板上に多数の発光体が配列された状態で、一度に多数の発光体の発光波長を推定できる(例えば、特許文献1)。
また、波長推定関数を取得するために、発光体に向けて励起光を照射する励起光照明部と、蛍光発光した光の波長成分を測定する分光測定器とを備えた機器(蛍光分光測定装置、蛍光分光光度計、蛍光光度計、分光器などと呼ばれる)を用いて、発光体から発せられる光の波長成分を正確に取得する必要がある(例えば、特許文献2)。
特開2015−10834号公報 特開2006−349482号公報
特許文献1に開示されている技術を用いる場合、予め発光波長特性の異なる発光体を複数サンプリングして、波長推定関数(いわゆる、検量線)を算出する必要がある。
しかし、特許文献2に開示されている分光測定装置や一般的な分光測定器は、分光測定器の観察視野と同じかそれよりも広い範囲に励起光が照射され、観察視野内で平均化された発光波長が測定される。そのため、分光測定器の観察視野よりも小さい発光体が多数配列され、観察視野内にこれら発光体が含まれてしまう場合、これら発光体の発光波長特性が異なると、これら発光体から放出される光が混合(平均化とも言う)されてしまうため、精度良く波長推定関数を算出することが難しくなる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、分光測定器の観察視野よりも小さい発光体が、当該観察視野内に多数配列された状態であっても、特定の発光体から放出される光の波長成分を測定する手段を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
蛍光発光特性を有する発光体から発せられる光の波長成分を測定する分光測定器と、
蛍光発光特性を有する発光体に向けて励起光を照射する励起光照射部と、
励起光照射部から照射される励起光の照射範囲を限定する励起光照射範囲限定部を備え、
励起光照射範囲限定部では、分光測定器で測定できる測定範囲よりも、励起光の照射範囲の方が狭くなるように限定されることを特徴とする、分光測定装置である。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る別の一態様は、
蛍光発光特性を有する複数の発光体それぞれの発光波長を推定する発光波長推定装置において、
複数の発光体に向けて励起光を照射する励起光照射部と、
複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第1の波長よりも長い波長の光を観察する第1観察部と、
複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第2の波長よりも短い波長の光を観察する第2観察部と、
複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、第1観察部で観察された特定部位の輝度を第1観察輝度値として出力する、第1観察輝度値出力部と、
複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、第2観察部で観察された特定部位の輝度を第2観察輝度値として出力する、第2観察輝度値出力部と、
第1観察輝度値と第2観察輝度値との比率を観察輝度比率として算出する、観察輝度比率算出部と、
観察輝度比率に基づいて複数の発光体それぞれから発せられる光の波長を推定するための波長推定関数を登録する波長推定関数登録部と、
波長推定関数と観察輝度比率に基づいて複数の発光体それぞれから発せられる光の推定波長を算出する発光波長推定部と、
発光体から発せられる光の波長成分を測定する分光測定器と、
励起光照射部から照射される励起光が、第1観察部および第2観察部での観察対象とする複数の発光体に亘って照射されるか、分光測定器での測定対象とする特定の発光体に限定して照射されるかを切り替える、励起光照射範囲切替部を備えた
ことを特徴とする、発光体の発光波長推定装置である。
分光測定器の観察視野よりも小さい発光体が、当該観察視野内に多数配列された状態であっても、特定の発光体から放出される光の波長成分を測定することができ、精度良く波長推定関数を算出することが可能となる。
本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す概略図である。 本発明を適用して波長推定を行う対象の一例を示す平面図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示すフロー図である。 本発明を具現化する形態の別の一例を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の別の一例の要部を示す概略図である。
以下、蛍光発光特性を有する発光体の一類型であるLEDチップCを例示し、LEDチップCから発せられる発光波長を推定するための装置について、図を用いながら説明をする。ここでは、LEDチップCがウエハーW上にマトリクス状に多数配列されて形成されている形態を例示する。また、ウエハーW上に形成された複数のLEDチップCそれぞれは、製造過程のばらつき等に起因して、波長440〜450nmで正常に発光するものと、440nm以下の波長で発光するものと、450nm以上の波長で発光するものとが混在している状態のものを例示する。なお、各図において、ウエハーWの表面をX,Y方向(水平方向とも言う)とし、それに直交する厚み方向をZ方向とし、Z方向の矢印側を上方と表現する(以下、各図について同じ)。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図1には、本発明に係る発光体の発光波長推定装置の一類型である、LEDチップ検査装置1の概略図が示されている。
LEDチップ検査装置1は、複数のLEDチップCそれぞれの発光波長を推定するものであり、励起光照射部2と、第1観察部3Aと、第2観察部3Bと、第1観察輝度値出力部4Aと、第2観察輝度値出力部4Bと、観察輝度比率算出部5と、波長推定関数登録部6と、発光波長推定部7と、分光測定器8と、励起光照射範囲切替部9と、波長推定関数生成部10等を備えている。
励起光照射部2は、複数のLEDチップCに向けて励起光L1を照射するものである。具体的には、励起光照射部2は、筐体20の内部に光源21、集光レンズ22が備えられている。
光源21は、励起光L0を放射するためのものである。具体的には、光源21として、波長365nm付近の紫外光を発するLEDやレーザダイオード等が例示できる。
集光レンズ22は、光源21から放射された励起光L0を平行光または所定の拡がり角で放出される光(つまり、励起光L1)として、複数のLEDチップCに向けて照射させるものである。具体的には、光源21から放射された励起光L0は、集光レンズ22を通過し、LEDチップCを蛍光発光させるための励起光L1として複数のLEDチップCが含まれる照射範囲R1に向けて照射される。
また、励起光L1が照射された複数のLEDチップCは蛍光発光し、これらLEDチップCから放出される光の一部26a,26bが、それぞれレンズ32,37へ向けて放出される。
第1観察部3Aと、第2観察部3Bとは、蛍光発光する複数のLEDチップCそれぞれを一度に観察するためのものであり、観察した画像を外部へ出力することができる構成をしている。なお、第1観察部3Aは、複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第1の波長よりも長い波長の光を観察するものである。一方、第2観察部3Bは、複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第2の波長よりも短い波長の光を観察するものである。
具体的には、第1観察部3Aは撮像カメラ31とレンズ32を備えて構成されており、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26aを観察することができる。同様に、第2観察部3Bは、撮像カメラ36とレンズ37を備えて構成されており、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26bを観察することができる。
なお、撮像カメラ31,36は、エリアセンサやラインセンサと呼ばれる撮像素子31S,36Sを備え、励起光L1の照射範囲R1よりも内側に設定された所定の観察視野F1の像がレンズ32,37で結像され、当該観察視野F1内の複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光の画像を撮像することができるよう、それぞれ配置されている。
また、第1観察部3Aには、基準波長となる第1の波長よりも長い波長の光を透過させるための、ロングパスフィルタ33が備えられている。つまり、撮像カメラ31では、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26aの内、ロングパスフィルタ33を通過した光39aを観察できる。一方、第2観察部3Bは、基準波長となる第2の波長よりも長い波長の光を透過させるための、ショートパスフィルタ38が備えられている。つまり、撮像カメラ36では、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26bの内、ショートパスフィルタ38を通過した光39bを観察できる。
さらに、上記第1の波長は、上記第2の波長よりも短く設定されている。具体的には、第1の波長を440nm、第2の波長を450nmとし、第1観察部3Aのロングパスフィルタ33は、波長440nm以上の光を透過させ、第2観察部3Bのショートパスフィルタ38は、波長450nm以下の光を透過させるものを例示する。
第1観察輝度値出力部4Aは、複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光のうち、第1観察部3Aで観察された特定部位の輝度を第1観察輝度値として出力するものである。同様に、第2観察輝度値出力部4Bは、複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光のうち、第2観察部3Bで観察された特定部位の輝度を第2観察輝度値として出力するものである。
具体的には、第1観察輝度値出力部4Aおよび第2観察輝度値出力部4Bは、LEDチップCの特定部位について、第1観察部3A,第2観察部3Bの撮像カメラ31,36から出力された画像信号(アナログ信号)をA/D変換するなどして輝度値として出力したり、当該撮像カメラから出力される輝度に対応したデータ値を出力したりするものが例示できる。
より具体的には、第1観察輝度値出力部4Aおよび第2観察輝度値出力部4Bは、画像処理装置の一部にて構成することができる。
観察輝度比率算出部5は、第1観察輝度値と第2観察輝度値との比率を観察輝度比率Xとして算出するものである。
波長推定関数登録部6は、観察輝度比率Xに基づいて複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光の波長を推定するための波長推定関数fを登録するものである。
なお、波長推定関数fは、後述する手順にて生成する。
発光波長推定部7は、波長推定関数fと観察輝度比率Xに基づいて複数のLEDチップCそれぞれから発せられる光の推定波長Yを算出するものである。
なお、観察輝度比率算出部5、発光波長推定部7は、画像処理装置GPまたはコンピュータCNの一部にて構成することができる。また、波長推定関数登録部6は、画像処理装置またはコンピュータの記憶装置(レジスターやメモリー、ハードディスクなど)にて構成することができる。
分光測定器8は、LEDチップCから発せられる光の波長成分を測定(いわゆる、分光測定)するものである。具体的には、分光測定器8は、所定の範囲の観察視野F2(不図示)から放射される光81を受光し、これら光をプリズム(不図示)などで分光し、分光された波長毎のエネルギー強度(波長スペクトルとも言う)を測定し、測定結果を外部に出力するものである。より具体的には、分光測定器8が出力する測定結果としては、発光する光の波長についての平均値や中央値、最頻値、代表値などが例示できる。なお、分光測定器8の観察視野F2は、第1観察部3Aと第2観察部3Bの撮像カメラ31,36の観察視野F1と同じでも良いし、同じでなくても良い。
励起光照射範囲切替部9は、励起光照射部2から照射される励起光が、第1観察部3Aおよび第2観察部3Bでの観察対象とする複数のLEDチップCに亘って照射されるか、分光測定器8での測定対象とする特定のLEDチップCxに限定して照射されるかを切り替えるものである。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す概略図であり、図2(a)(b)には、励起光照射部2、励起光照射範囲切替部9、ウエハーWに照射される励起光L1,L2の照射範囲R1,R2がそれぞれ例示されている。
具体的には、励起光照射範囲切替部9は、遮光板91と、遮光板91を矢印95の方向に往復移動させる移動機構(不図示)が備えられている。
遮光板91は、励起光照射部2から照射される励起光を遮り、外部に照射されないようにするものである。具体的には、遮光板91は、アルミや鉄、ステンレスなどの耐熱性や放熱性のある金属や、耐熱性の高い樹脂等で構成されている。また、遮光板91の励起光照射部2側の表面は、粗面で反射防止コーティングやつや消し塗装などが施されている。
さらに、遮光板91には、微小径の開口部92が設けられている。なお説明の便宜上、励起光照射部2から照射される励起光は、第1観察部3Aおよび第2観察部3Bでの観察対象とする複数のLEDチップCに亘って照射されるものを励起光L1と呼び、分光測定器8での測定対象とする特定のLEDチップCxに限定して照射されるものを励起光L2と呼ぶ。また、励起光L1を照射するモードを波長推定モード、励起光L2を照射するモードを分光測定モードと呼ぶ。
移動機構(不図示)は、回転モータとボールネジを組み合わせたもの、リニアモータ、ソレノイドアクチュエータ、エアシリンダーなどが例示できる。具体的には、この移動機構は、LEDチップ検査装置1に搭載されたコンピュータCNや制御ユニット等と接続されており、制御信号に基づいて移動制御される。
図2(a)には、波長推定を行う際(つまり、波長推定モード)の遮光板91および開口部92の位置が示されている。この波長推定モードでは、励起光L1を遮らない位置に遮光板91がある(退避しているとも言う)ため、光軸23を中心に第1観察部3Aおよび第2観察部3Bでの観察対象とする複数のLEDチップCが含まれる、ウエハーW上の照射範囲R1に亘って励起光L1が照射される。
図2(b)には、分光測定を行う際(つまり、分光測定モード)の遮光板91および開口部92の位置が示されている。この分光測定モードでは、励起光L1を遮る位置に遮光板91があり、遮光板91に設けられた開口部92が光軸23と交差した位置関係となるよう、遮光板91が矢印95の方向に移動される。そのため、開口部92を通過した励起光L2が、特定のLEDチップCxに限定される照射範囲R2に照射される。なお、特定のLEDチップCxに限定される照射範囲R2とは、特定のLEDチップCxの外形と同じ範囲かそれよりも狭い範囲(内側とも言う)を意味する。そのため、分光測定器8の観察視野F2に複数のLEDチップCが含まれる場合でも、特定のLEDチップCxに向けて照射された励起光L2が照射された照射範囲R2(いわゆる、微小スポット)から放出される光(蛍光発光する光)のみを分光測定することができ、周囲のチップから放出される光との混合を防ぐことができる。
なお、LEDチップ検査装置1は、必要に応じて、ウエハーWを載置する載置台Tを備えた構成としても良い(図1参照)。そうすれば、検査対象となるLEDチップCが、下述の様なウエハーWに複数配置されいる場合、LEDチップ検査装置1は、ウエハーWを所定の位置へ移動させて、ウエハーW上に配置された任意の位置のLEDチップCを第1観察部3A及び第2観察部3Bで観察することができるからである。また、載置台Tは、水平方向にウエハーWを移動できるような移動機構(いわゆる、XYステージ機構)に取り付けて構成しても良い。
図3は、本発明を適用して波長推定を行う対象の一例を示す平面図である。
図3には、ウエハーW上に検査対象となるLEDチップCが複数配置された様子が示されいる。これらのLEDチップCは、最終製品に組み込むために個片化される前の状態、つまり製造工程中の半完成状態ではあるが、フォトルミネッセンス特性を有する状態にある。
ウエハーWに配置されている複数のLEDチップCそれぞれは、外見上は良品/不良品の見分けが付かないが、製造工程中の成膜や材料比率のばらつきなどに起因して、少しではあるが発光波長特性が異なる。具体的には、これらLEDチップCは、励起光L1が照射されることによって、A1の領域が波長440nm以下、A2の領域が波長440〜443nm、A3の領域が波長443〜447nm、A4の領域が波長447〜450nm、A5の領域が波長450nm以上でそれぞれ蛍光発光し、この蛍光発光特性は完成品の発光波長特性と一定の相関関係がある。なお、図3では説明のために、発光波長の違いをドットパターンの濃さの違いで表している。
また、図3には後述する波長推定関数fを生成するためのサンプリング対象部位P1〜P45が示されている。このサンプリング対象部位P1〜P45は、LEDチップCの発光波長特性の異なる部位もしくは発光波長特性が異なると思われる部位を、予めサンプリング対象として複数箇所選択しておく。具体的には、図3に示す様に、ウエハーW上に45点のサンプリング対象部位P1〜P45を設定しておく。
<波長推定関数の生成フロー>
以下に、本発明を適用して、LEDチップCを蛍光発光させて発光波長を推定するために用いる波長推定関数fを生成する手順について説明する。
図4は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示すフロー図であり、波長推定関数fの生成フローが示されている。
先ず、励起光照射範囲切替部9を分光測定モード(図2(b)参照)に切り替え(ステップs1)、波長推定関数fを生成するためのサンプリング対象部位P1へウエーハWを移動させる(ステップs2)。
そして、サンプリング対象部位P1にある特定のLEDチップCxに限定して励起光L2を照射し(ステップs3)、その位置(P1)で分光測定を行い(ステップs4)、特定のLEDチップCxが蛍光発光した光の波長成分を特定する(ステップs5)。
続いて、励起光照射範囲切替部9を波長推定モード(図2(a)参照)に切り替え(ステップs6)、分光測定したサンプリング対象部位P1が第1観察部2Aと第2観察部2Bで観察できる位置へウエーハWを移動させる(ステップs10)。そして、励起光L1を照射して第1観察部2Aによる観察を行い(ステップs11)、第1観察輝度値を出力する(ステップs12)。また、励起光L1を照射している間に、第2観察部2Bによる観察も行い(ステップs21)、第2観察輝度値を出力する(ステップs22)。
続いて、第1観察輝度値と第2観察輝度値とから、観察輝度比率Xを算出する(ステップs31)。
そして、全てのサンプリング対象部位P1〜P45について、全ての観察が終了したかどうかを判断し(ステップs32)、全ての観察が終了していなければ、次のサンプリング対象部位P2〜P45のいずれかに移動して上記ステップs1〜s32を繰り返し、全ての観察が終了していれば、波長推定関数fを算出する(ステップs41)。そして、算出された波長推定関数fを波長推定関数登録部6へ登録する(ステップs51)。
なお、この波長推定関数fの生成は、上述の手順がプログラミングされたコンピュータの一部により具現化することができる。そして、それが本発明に係る波長推定関数生成部10を構成する。
なお、各サンプリング対象部位P1〜P45における、分光測定結果と観察輝度比率Xに基づく具体的な波長推定関数fの算出手順や、新たに波長推定を行うLEDチップC(つまり、未知の部位)に対する波長推定フローについては、特許文献1に倣って行うことができるため、詳細な説明は省略する。
本発明に係るLEDチップ検査装置1は、この様な構成をしているため、分光測定器8の観察視野F2よりも小さいLEDチップCが、当該観察視野F2内に多数配列された状態であっても、特定のLEDチップCxから放出される光の波長成分を測定することができ、精度良く波長推定関数fを算出することが可能となる。そして、発光波長が未知のLEDチップに対して速やかに検査(つまり、波長推定)を実施することができる。
さらに本発明は、分光測定器の観察視野F2よりも小さなLEDチップが当該観察視野F2内に多数配置されるようなアプリケーション(例えば、μLEDなど)に適用することが好ましく、複数のLEDチップそれぞれに対して従来よりも精度良く波長推定を行うことができる。
また、本発明に係るLEDチップ検査装置1は、分光測定器8、励起光照射範囲切替部9を備えているため、別段取りでサンプリング対象部位の発光波長を測定する必要が無く、一度ウエーハWを載置すれば取り外し/載せ替えを要せずに波長推定関数の算出に必要なデータの取得(特定のLEDチップCxが蛍光発光した光の波長成分の特定や、第1観察輝度値と第2観察輝度値の取得)をすることが出来る。また、波長推定関数算出のためのデータ取得時にウエーハの取り違えや位置ズレが生じる心配が無く、波長推定関数を算出するために紐付けるべきサンプリング対象チップが、ウエーハの取り違えや位置決め誤差に起因して正しく整合しない状態(いわゆる、紐付けエラーの発生)を防ぐことができる。そのため、迅速かつ、精度良く波長推定関数を算出することが可能となる。
[LEDチップ検査装置の変形例]
なお本発明は、上述したLEDチップ検査装置1の構成に限らず、他の構成で具現化しても良い。
図5は、本発明を具現化する形態の別の一例を示す概略図である。図2には、本発明に係る発光体の発光波長推定装置の一類型である、LEDチップ検査装置1Bの概略図が示されている。
LEDチップ検査装置1Bは、複数のLEDチップCそれぞれの発光波長を推定するものであり、励起光照射部2と、第1観察部3Aと、第2観察部3Bと、第1観察輝度値出力部4Aと、第2観察輝度値出力部4Bと、観察輝度比率算出部5と、波長推定関数登録部6と、発光波長推定部7と、分光測定器8と、励起光照射範囲切替部9と、波長推定関数生成部10等を備えている。さらに、LEDチップ検査装置1Bは鏡筒30を備えている。
なお、第1観察部3Aと第2観察部3Bは、レンズ構成や観察方向が上述したものとは異なるが、上述と同様の撮像カメラ31,36を備え、概ね上述したものと同様の機能を有している。また、LEDチップ検査装置1Bを構成する第1観察輝度値出力部4A、第2観察輝度値出力部4B、観察輝度比率算出部5、波長推定関数登録部6、発光波長推定部7、分光測定器8、励起光照射範囲切替部9、波長推定関数生成部10は、上述したLEDチップ検査装置1を構成するそれらと同様の構成をしている。そのため、これらに関する詳細な説明は省略し、相違する構成について説明する。
鏡筒30は、励起光照射部2と、第1観察部3Aと、第2観察部3Bと、分光測定器8と、励起光照射範囲切替部9等を所定の位置関係を保った状態で装着する筒状のものであり、内部を光が通過できる構造をしている。具体的には、鏡筒30は、略T字状をしており、鏡筒30の端部には、撮像カメラ31,36や対物レンズ37aが取り付けられている。また、鏡筒30の内部には、光学素子34a〜cや結像レンズ37b,37cが組み込まれており、鏡筒30の側面には、励起光照射部2や分光測定器8、励起光照射範囲切替部9が取り付けられている。
光学素子34aは、励起光照射部2から照射される励起光L1,L2を反射させてウエーハWに照射させつつ、ウエハーW上に形成された複数のLEDチップCや特定のLEDチップCxから発せられた光24を通過させるものである。具体的には、光学素子34aは、ダイクロイックミラーで構成されている。
光学素子34bは、光学素子34aを通過した光25を反射し、反射した光を分光測定器8へ導くものである。具体的には、光学素子34bは、斜め45度に取り付けたミラーを備え、当該ミラーを斜め45度(図中の実線に示す状態)ないし垂直(図中の破線に示す状態)に回動させる回動機構(不図示)に取り付けられている。そして、この回動機構は、LEDチップ検査装置1Bに搭載されたコンピュータCNや制御ユニット等と接続されており、制御信号に基づいて回動制御される。より具体的には、この回動機構は、励起光照射範囲切替部9の遮蔽板91を移動させる移動機構の移動と連動して回動させることができる。つまり、励起光L2を照射するモードでは光学素子34aを通過した光25を反射させる位置(図中の実線に示す状態)にし、励起光L1を照射する波長推定モードでは当該光25を反射させずにそのまま直進させる位置(図中の破線に示す状態)にする。
光学素子34cは、光学素子34bで反射されずに直進する光26の一部を透過させて撮像カメラ31へ導くとともに、当該光26の一部を反射させて撮像カメラ36へ導くものである。具体的には、光学素子34cは、ハーフミラーやビームスプリッタなどで構成されており、概ね均等な光量(望ましくは50%ずつ)に分岐できるような薄膜が透明なガラスや石英基材の表面や界面にコーティングされている。
なお、撮像カメラ31の手前には結像レンズ37bが配置されており、結像レンズ37bの手前にはロングパスフィルタ33が配置されている。そのため、撮像カメラ31では、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26aの内、ロングパスフィルタ33を通過した光39aを観察できる。
一方、撮像カメラ36の手前には結像レンズ37cが配置されており、結像レンズ37cの手前にはショートパスフィルタ38が配置されている。そのため、撮像カメラ36では、複数のLEDチップCそれぞれから放出される光の一部26bの内、ショートパスフィルタ38を通過した光39bを観察できる。
なお、光学素子34cから第1観察部3A,第2観察部3Bまでの光路長は同じにしておくことが好ましい。また、それらの間に配置されるレンズ結像レンズ37cの曲率や配置も同じにして、第1観察部3A,第2観察部3Bで同じ場所を同じ観察倍率で観察できるようにしておくことが好ましい。
LEDチップ検査装置1Bは、この様な構成をしているため、第1観察部3Aと第2観察部3Bで同時に観察することができるだけでなく、一度に観察する視野サイズも同じであり、両画像のマッチングのための変換処理などに要する時間を短縮できる。そのため、より迅速な観察・検査ができるようになるため、より好ましい。
[光学素子の変形例]
上述の光学素子34bは、回動機構に取り付けられたミラーに代えて、ハーフミラーやビームスプリッタなどで構成しても良い。そうすることで、光学素子34aを通過した光25の一部を反射させて当該反射した光を分光測定器8へ導くとともに、当該光25の一部を通過させることができる。このとき、どれくらいの割合で当該光25を反射/通過させるかは、当該光25の強さと、分光測定器8や第1観察部3A,第2観察部3Bで必要な光量等に応じて、適宜設定すれば良い。そうすることで、分光測定モードで測定している特定のLEDチップCxの位置や発光状態が第1観察部3Aや第2観察部3Bで観察できるため、好ましい。
[波長推定関数の生成フローの変形例]
上述では、波長推定関数fの生成の手順の一例として、各サンプリング対象部位P1〜P45に対して、分光測定と波長推定とを続けて実施する例を示した。
しかし、当該生成の手順は上記に限定されず、適宜変更しても良い。例えば、先ず励起光照射範囲切替部9を分光測定モードに切り替えた後、励起光L2にて各サンプリング対象部位P1〜P45に対して連続的に分光測定を行い、励起光照射範囲切替部9を波長推定モードに切り替えた後、励起光L1にて各サンプリング対象部位P1〜P45のLEDチップ(つまり、特定のLEDチップCx)に対して連続的に観察輝度値の取得と観察輝度比率Xの算出を行っても良い。
或いは、先に励起光照射範囲切替部9を波長推定モードに切り替え、励起光L1により特定のLEDチップCxに対して観察輝度値の取得と観察輝度比率Xの算出を行い、後から励起光照射範囲切替部9を分光測定モードに切り替え、励起光L2により各サンプリング対象部位P1〜P45に対して分光測定を行っても良い。
また、サンプリング対象部位の個数は、適宜変更することができる。
[励起光照射範囲限定部の変形例]
なお上述では、本発明に係る励起光照射範囲切替部9の具体例として遮光板91に微小径の開口部92が設けられた構成を例示したが、特定のLEDチップCxの外形よりも狭い範囲(内側)に励起光L2を照射するものであれば良い。例えば、遮光板91に集光レンズ22と同じ位の開口部(不図示)を設け、その開口部に集光レンズ(不図示)を備え、集光レンズ22を通過した光を集光させて励起光L2として特定のLEDチップCxに照射する構成であっても良い。
また、上述の集光レンズの入光面側または出射面側にアパーチャ、マスク等と呼ばれる矩形や円形の遮光部材を配置しても良い。或いは、この遮光部材を集光レンズの出射面側(つまり、集光レンズとLEDチップCとの間)に配置し、遮光部材とウエーハWとの間隔を一定に保ったまま、この集光レンズを光軸方向に移動(ジャストフォーカスないしデフォーカス)させても良い。そうすれば、特定のLEDチップCxに照射される励起光L2のスポットサイズを一定に保ちつつ、当該励起光L2のパワーを調節することが出来る。
さらに、本発明に係る励起光照射範囲切替部は、次のような構成であっても良い。
図6は、本発明を具現化する形態の別の一例の要部を示す概略図であり、図6(a)(b)には、励起光照射範囲切替部9B、ウエハーWに照射される励起光L1,L2の照射範囲R1,R2がそれぞれ例示されている。
励起光照射範囲切替部9Bは、L字形の遮光板93,94を2枚一組で備え、これら遮光板93,94は互いに180度反転させた状態で、互いが重なり合う様に配置されている。さらに、励起光照射範囲切替部9Bは、これら遮光板93,94を矢印95の方向に移動させる移動機構(不図示)を備えている。なお、開口部96の中心は概ね光軸23と一致している。
図6(a)には、波長推定モードでの遮蔽板93,94の位置関係が示されており、遮蔽板93,94が互いに重なり合っていない部分により開口部96が構成されている。そして、波長推定モードでは、励起光L1が照射される照射範囲R1よりも外側に遮蔽板93,94が移動・静止して開口部96が形成される。
また、図6(b)には、分光測定モードの遮蔽板93,94の位置関係が示されており、遮蔽板93,94が互いに重なり合っていない部分により開口部96が構成されている。そして、分光測定モードでは、特定のLEDチップCxの外形よりも狭い範囲(内側)に励起光L2が照射されるように遮蔽板93,94が移動・静止して開口部96が形成される。なお、開口部96の中心は概ね光軸23と一致していても良いし、特定のLEDチップCxが光軸23からずれた位置にあれば適宜遮光板93,94の位置を調整して特定の位置および範囲(つまり、照射範囲R2)に励起光L2が照射されるようにすれば良い。
励起光照射範囲切替部9Bは、この様な構成をしているため、光軸23を中心に第1観察部3Aおよび第2観察部3Bでの観察対象とする複数のLEDチップCが含まれるウエハーW上の照射範囲R1に亘って励起光L1を照射したり、特定のLEDチップCxに限定される照射範囲R2に励起光L2を照射したりすることができる。
なお上述では、励起光照射範囲切替部9の遮光板91やB励起光照射範囲切替部9Bの遮光板93,94の位置を移動・静止させて開口部92,96の位置や範囲を調節する構成を示した。この様な構成であれば、比較的広い範囲(つまり、照射範囲R1)に励起光L1を照射できる場合であっても、特定のLEDチップCxに限定される照射範囲R2に励起光L2を照射するよう、照射範囲を切り替えることができる。
しかし上述の様な構成に限定されず、本発明に係る励起光照射部は、上記励起光L1の波長成分を含むレーザビームをレーザ発振器から出射し、当該レーザビームをガルバノスキャナにより比較的広い範囲(つまり、照射範囲R1)に照射する構成としても良い。この場合、本発明に係る励起光照射範囲切替部は、ガルバノスキャナの走査範囲を特定のLEDチップCxに限定される照射範囲R2に励起光L2を照射する構成とすれば良い。
[第1観察部、第2観察部の変形例]
なお上述では、第1観察部3Aと第2観察部3Bにおいて、正常発光の判定基準となる第1の波長および第2の波長とのオーバーラップ幅が10nmの場合を例示した。しかし、本発明の適用に当たり、第1の波長と第2の波長とは、上記範囲に限定されず、検査対象の発光波長特性(半値幅など)に応じて適宜設定すれば良く、第1の波長と第2の波長とのオーバーラップが無くても(同じ波長に設定しても)良いし、不感帯を設定(つまり、第1の波長が第2の波長より長波長側に設定)しても良い。
[その他の変形例]
なお上述では、載置台TをXYステージ機構等に取り付けて、水平方向にウエハーWを移動できる構成を例示した。しかし、本発明を具現化するためには、この様な構成に限定されず、ウエハーWを静止させたまま、励起光照射部2、第1観察部3A、第2観察部3B、分光測定器8、励起光照射範囲切替部9等を一体的に移動させる構成であっても良い。また、ウエハーWをX方向またはY方向に移動させ、励起光照射部2、第1観察部3A、第2観察部3B、分光測定器8、励起光照射範囲切替部9等を一体的にY方向またはX方向に移動させる構成であっても良い。
なお上述では、分光測定モードで励起光L2を照射させる特定のLEDチップCxとして、1チップに限定した例を示した。しかし、分光測定器8の観察視野F2に数十〜数百個の微小LEDチップが配列された状態で観察されるような場合、励起光L2の照射範囲R2は1チップに限定されず、2×2や3×3など特定範囲の近隣する複数チップに亘って照射しても良い。そうすることで、1チップから発せられる光が微弱であっても、近隣の複数チップから発せられる光を混合させることで、S/N比を向上させることができる。なお、近隣する複数チップの特定範囲をどの程度にするかは、概ね蛍光発光特性(具体的には、第1観察輝度値と第2観察輝度値との観察輝度比率が同程度の範囲)を参考にして設定すれば良い。
なお、本発明に係るLEDチップ検査装置1,1Bを具現化する上で、波長推定関数生成部10は必須の構成ではなく、装置外で波長推定関数を生成し、生成された波長推定関数を波長推定関数登録部6に登録する構成であっても良い。この様な構成であっても、一度ウエーハWを載置すれば取り外し/載せ替えを要せずに波長推定関数の算出に必要なデータの取得(特定のLEDチップCxが蛍光発光した光の波長成分の特定や、第1観察輝度値と第2観察輝度値の取得)をすることができ、紐付けエラーの発生を防ぐことができる。そのため、精度良く波長推定関数を算出することが可能となる。しかし、LEDチップ検査装置1,1Bに波長推定関数生成部10が備えられていれば、自動的かつ迅速に波長推定関数を生成することができるので、より好ましい。
[別の形態]
なお上述では、蛍光発光特性を有する発光体の一類型であるLEDチップCを例示し、本発明を具現化する形態として、発光体の発光波長推定装置の一類型であるLEDチップ検査装置1を例示して詳細な説明をした。しかし、本発明の適用対象は、LEDチップCに限定されず、蛍光灯やプラズマディスプレの背面板、有機ELの発光素子など、励起光を照射して蛍光発光する物質(つまり、蛍光発光特性を有する発光体)にも適用することができる。
[別の形態]
なお上述では、本発明を具現化する形態として、発光体の発光波長推定装置1,1Bについて説明した。しかし本発明は、上述の励起光照射部2と、分光測定器8と、励起光照射範囲限定部9とを備えた、分光測定装置にも適用することができる。このような形態であれば、上述の発光体の発光波長推定装置1,1Bと同様に、分光測定器8の観察視野F2よりも小さい発光体が、当該観察視野F2内に多数配列された状態であっても、特定の発光体から放出される光の波長成分を測定することができ、発光体の発光波長推定装置で用いる波長推定関数fを精度良く算出することが可能となり、上記課題を解決することができる。
1 LEDチップ検査装置(発光体の波長推定装置)
1B LEDチップ検査装置(発光体の波長推定装置)
2 励起光照射部
3A 第1観察部
3B 第2観察部
4A 第1観察輝度値出力部
4B 第2観察輝度値出力部
5 観察輝度比率出力部
6 波長推定関数登録部
7 発光波長推定部
8 分光測定器
9 励起光照射範囲切替部
10 波長推定関数生成部
20 筐体
21 光源
22 集光レンズ
23 光軸
24 LEDチップC等から放出された光
25 光学素子34aを通過した光
26 光学素子34bで反射されずに直進する光
26a LEDチップCから放出される光の一部
26b LEDチップCから放出される光の一部
30 鏡筒
31 撮像カメラ
31s 撮像素子
32 レンズ
33 ロングパスフィルタ
34a〜c 光学素子
36 撮像カメラ
36s 撮像素子
37 レンズ
37a 対物レンズ
37b,c 結像レンズ
38 ショートパスフィルタ
39a ロングパスフィルタを通過した光
39b ショートパスフィルタを通過した光
91 遮蔽板
92 開口部
93,94 遮蔽板(L字形)
95 矢印
96 開口部
s1 分光測定モード切替ステップ
s2 サンプリング対象部位移動ステップ
s3 励起光L2照射ステップ
s4 分光測定ステップ
s5 発光波長成分特定ステップ
s6 波長推定モード切替ステップ
s10 観察位置移動ステップ
s11 第1観察ステップ(特定LEDチップ)
s12 第1観察輝度出力ステップ(特定LEDチップ)
s21 第2観察ステップ(特定LEDチップ)
s22 第2観察輝度出力ステップ(特定LEDチップ)
s31 観察輝度比率出力ステップ(特定LEDチップ)
s32 観察完了判断ステップ
s41 波長推定関数算出ステップ
s51 波長推定関数登録ステップ
f 波長推定関数
C LEDチップ(発光体)
Cx 特定のLEDチップ(発光体)
L0 励起光(光源から発せられた光)
L1 励起光(波長推定用)
L2 励起光(分光測定用)
R1 励起光L1の照射範囲
R2 励起光L2の照射範囲
F1 観察視野(波長推定用)
F2 分光測定器の観察視野
A1〜A5 領域
P1〜P45 サンプリング対象部位
T 載置台
W ウエハー
X 観察輝度比率
Y 推定波長

Claims (3)

  1. 蛍光発光特性を有する発光体から発せられる光の波長成分を測定する分光測定器と、
    前記蛍光発光特性を有する発光体に向けて励起光を照射する励起光照射部と、
    前記励起光照射部から照射される前記励起光の照射範囲を限定する励起光照射範囲限定部を備え、
    前記励起光照射範囲限定部では、前記分光測定器で測定できる測定範囲よりも、前記励起光の照射範囲の方が狭くなるように限定される
    ことを特徴とする、分光測定装置。
  2. 蛍光発光特性を有する複数の発光体それぞれの発光波長を推定する発光波長推定装置において、
    前記複数の発光体に向けて励起光を照射する励起光照射部と、
    前記複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第1の波長よりも長い波長の光を観察する第1観察部と、
    前記複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、正常発光の判定基準となる第2の波長よりも短い波長の光を観察する第2観察部と、
    前記複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、第1観察部で観察された特定部位の輝度を第1観察輝度値として出力する、第1観察輝度値出力部と、
    前記複数の発光体それぞれから発せられる光のうち、第2観察部で観察された特定部位の輝度を第2観察輝度値として出力する、第2観察輝度値出力部と、
    前記第1観察輝度値と前記第2観察輝度値との比率を観察輝度比率として算出する、観察輝度比率算出部と、
    前記観察輝度比率に基づいて前記複数の発光体それぞれから発せられる光の波長を推定するための波長推定関数を登録する波長推定関数登録部と、
    前記波長推定関数と前記観察輝度比率に基づいて前記複数の発光体それぞれから発せられる光の推定波長を算出する発光波長推定部と、
    発光体から発せられる光の波長成分を測定する分光測定器と、
    前記励起光照射部から照射される励起光が、前記第1観察部および前記第2観察部での観察対象とする前記複数の発光体に亘って照射されるか、前記分光測定器での測定対象とする特定の発光体に限定して照射されるかを切り替える、励起光照射範囲切替部を備えた
    ことを特徴とする、発光体の発光波長推定装置。
  3. 前記分光測定器での測定対象とされた前記特定の発光体から発せられる光の波長成分と、当該特定の発光体から発せられる光が前記第1観察部および前記第2観察部で観察されて前記特定部位の輝度としてそれぞれ出力された前記第1観察輝度値と前記第2観察輝度値から算出された前記観察輝度比率とに基づいて、前記波長推定関数を生成する波長推定関数生成部を備えた
    ことを特徴とする、請求項2に記載の発光体の発光波長推定装置。
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