JP2018132034A - 両回転スクロール型圧縮機 - Google Patents

両回転スクロール型圧縮機 Download PDF

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弘文 平田
隆英 伊藤
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    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
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Abstract

【課題】端板の両側にそれぞれ壁体が設けられた従動側スクロールの加工性の向上が可能な両回転スクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】各駆動側スクロール部71、72を固定するフランジ部73を有する駆動側スクロール部材7と、各駆動側壁体71b、72bの間に位置する従動側端板91と、その両面にそれぞれ設けられた複数の第1従動側壁体92a及び複数の第2従動側壁体92bとを有する従動側スクロール部材9と、各従動側壁体92a、92bの歯先面92gに固定されて従動側スクロール部材9とともに回転するサポート部材4と、を備えた両回転スクロール型圧縮機1であって、従動側壁体の歯先面92gには、サポート部材4が固定されるサポート部材固定部92cが設けられ、サポート部材固定部の固定面が、歯先面92gと同一の平面内に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、両回転スクロール型圧縮機に関するものである。
駆動側スクロールと、駆動側スクロールとともに同期して回転する従動側スクロールとを備えた両回転スクロール型圧縮機が知られている。このような圧縮機では、従動側スクロールの端板の両側にそれぞれ壁体が設けられたいわゆる両歯タイプのものが存在し、駆動側スクロールを回転させる駆動軸に対して、従動側スクロールの回転を支持する従動軸が旋回半径分だけオフセットして、駆動軸と従動軸とが同じ方向に同一角速度で回転している(例えば、特許文献1参照)。
特許第5443132号公報
上述した両回転スクロール型圧縮機において、従動側スクロールの壁体の変形を防止するために壁体の先端部をサポート部材で固定する場合に、その固定面をサポート部材寄りに設けると壁体の先端部が揃わず従動側スクロールの壁体の加工が複雑になり、加工性が低下するおそれがある。
本発明は、端板の両側にそれぞれ壁体が設けられた従動側スクロールの加工性の向上が可能な両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の両回転スクロール型圧縮機は、第1駆動側端板、及び前記第1駆動側端板の中心回りに所定角度間隔に設けられた複数の第1駆動側壁体を有する第1駆動側スクロール部と、第2駆動側端板、及び前記第2駆動側端板の中心回りに所定角度間隔に設けられた複数の第2駆動側壁体を有する第2駆動側スクロール部と、前記第1駆動側壁体及び前記第2駆動側壁体が互いに向かい合う状態で前記第1駆動側スクロール部及び前記第2駆動側スクロール部を固定する壁体固定部と、を有し、駆動部から伝達された駆動力により回転駆動される駆動側スクロール部材と、前記第1駆動側壁体及び前記第2駆動側壁体の間に位置する従動側端板と、前記従動側端板の一面に対し中心回りに所定角度間隔に設けられて前記複数の第1駆動側壁体のそれぞれに対応して設けられた複数の第1従動側壁体と、前記従動側端板の他面に対し中心回りに所定角度間隔に設けられて前記複数の第2駆動側壁体のそれぞれに対応して設けられた複数の第2従動側壁体と、を有し、各従動側壁体とその従動側壁体に対応する駆動側壁体との間で圧縮空間を形成する従動側スクロール部材と、前記駆動側スクロール部材から前記従動側スクロール部材に駆動力を伝達する駆動伝達機構と、前記複数の第1従動側壁体又は前記複数の第2従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転するサポート部材と、を備えた両回転スクロール型圧縮機であって、前記従動側壁体の歯先面には、前記サポート部材が固定されるサポート部材固定部が設けられ、前記サポート部材固定部の固定面が、前記歯先面と同一の平面内に位置しているものである。
本発明によれば、従動側スクロール部材の従動側壁体の歯先面にサポート部材と固定されるサポート部材固定部が設けられ、サポート部材固定部の固定面が歯先面と同一平面に位置している。これにより、歯先面に突出する部分がなく平坦となり、歯丈が略同一となるので加工が容易となる。したがって、複雑な加工を必要とせず、加工性が向上する。
本発明の両回転スクロール型圧縮機の一態様において、前記サポート部材には、前記第1駆動側端板又は前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置するサポート部材本体が設けられ、前記サポート部材本体には、前記サポート部材固定部に向かって突出する突出部が設けられていてもよい。これによれば、サポート部材に突出部を設けることにより突出部とサポート部材固定部の固定面とが固定される。突出部が固定面まで延びているので従動側スクロール部材の従動側壁体の歯先面を平坦に形成できる。
本発明の両回転スクロール型圧縮機の一態様において、前記サポート部材には、前記第1駆動側端板又は前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置するサポート部材本体と、前記サポート部材本体及び前記サポート固定部の間に設置された調整部材と、が設けられていてもよい。これによれば、サポート部材本体と調整部材とが別個の部材として設けられているため、サポート部材本体の加工が容易となる。また、各スクロール部材の向かい合う端板と壁体の先端面との間の隙間の調整を調整部材の高さを調整することにより容易に実施できる。
本発明の両回転スクロール型圧縮機の一態様において、前記サポート部材は、前記複数の第1従動側壁体又は前記複数の第2従動側壁体のそれぞれの歯先面に固定されていてもよい。各従動側壁体に設けられた歯先面でサポート部材が固定されるので安定性が向上する。
本発明の両回転スクロール型圧縮機の一態様において、前記サポート部材として、前記複数の第1従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部とともに回転する第1サポート部材と、前記複数の第2従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部とともに回転する第2サポート部材と、が設けられていてもよい。これによれば、駆動側スクロール部材の各駆動側端板に対向して各サポート部材が設けられるので安定した回転を実現できる。
上述した形態において、前記駆動側スクロール部材は、前記第1駆動側スクロール部が前記駆動部により回転駆動されるとともに、前記第2駆動側スクロール部が前記第1駆動側スクロール部から前記壁体固定部を介して伝達された駆動力により回転駆動され、前記第2サポート部材には、前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置する第2サポート部材本体と、前記第2サポート部材本体及び前記サポート固定部の間に設置された第2サポート調整部材と、が設けられていてもよい。これによれば、調整部材は第2サポート部材側に設けるに留め、他方の第1サポート部材側には突出部が形成されたサポート部材とすることができ、部品点数を抑えつつ調整部材で隙間の調整も可能となる。
本発明によれば、従動側スクロール部材の従動側壁体の歯先面にサポート部材と固定されるサポート部材固定部が設けられ、サポート部材固定部の固定面が歯先面と同一平面に位置している。これにより、歯先面に突出する部分がなく平坦となり、歯丈が略同一となるので加工が容易となる。したがって、複雑な加工を必要とせず、加工性が向上する。
本発明の一実施形態に係る両回転スクロール型圧縮機を示した縦縦断面である。 第1駆動側スクロール部の複数の第1駆動側壁体を示した平面図である。 従動側スクロール部材の複数の第1従動側壁体を示した平面図である。 モータ側からみた第1サポート部材の側面図である。 第2サポート部材の要部を拡大した要部拡大図である。 変形例に係る第2サポート部材の要部を拡大した要部拡大図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る両回転スクロール型圧縮機1を示す縦断面図である。両回転スクロール型圧縮機1は、例えば車両用エンジン等の内燃機関に供給する燃焼用空気(流体)を圧縮する過給機として用いることができる。両回転スクロール型圧縮機1は、ハウジング3と、ハウジング3の一端側に収容された駆動部としてのモータ5と、モータ5の駆動力を伝達する駆動軸6と、ハウジング3の他端側に収容された駆動側スクロール部材7及び従動側スクロール部材9と、従動側スクロール部材9の回転をサポートするサポート部材4と、サポート部材4と駆動側スクロール部材7との間に設けられ、駆動側スクロール部材7から従動側スクロール部材9に駆動力を伝達する駆動伝達機構としてのピンリング機構15とを備えている。
ハウジング3は、略円筒形状を有している。ハウジング3には、モータ5を収容するモータ収容部3aと、モータ収容部3aの外周に形成された冷却フィン3bと、各スクロール部材7、9を収容するスクロール収容部3cと、スクロール収容部3cの端部に形成され、圧縮後の空気を吐出する吐出口3dとが設けられている。また、ハウジング3には、空気を吸入する空気吸入口(不図示)が設けられている。スクロール収容部3cは、各スクロール部材7,9の軸線方向に垂直な分割面Pで分割されている。分割面Pは、モータ収容部3aと接するスクロール収容部3cの側面部3eから周面部3fを切り離す位置に位置している。分割面Pは、ボルト3gを通して固定することによって締結される。
モータ5は、図示しない電力供給源から電力が供給されることによって駆動される。モータ5の回転制御は、図示しない制御部からの指令によって行われる。モータ5は、ステータ5aと、ロータ5bとを有している。ステータ5aはモータ収容部3aの内周側に固定されている。ロータ5bは、駆動側回転軸線CL1回りに回転する。ロータ5bには、駆動側回転軸線CL1上に延在する駆動軸6が接続されている。駆動軸6は、駆動側スクロール部材7の第1駆動側軸部71cとボルト6aを介して接続されている。駆動軸6は、第1駆動側軸受11を介してハウジング3に対して回動自在に設けられている。一方、駆動側スクロール部材7に対して反対側の駆動軸6の端部には、ハウジング3との間で駆動軸6を回動可能に支持する後端軸受17が設けられている。
駆動側スクロール部材7は、モータ5側に位置する第1駆動側スクロール部71と、吐出口3d側に位置する第2駆動側スクロール部72とを備えている。第1駆動側スクロール部71は、第1駆動側端板71aと複数の第1駆動側壁体71bを備えている。第1駆動側端板71aは、駆動軸6に接続された第1駆動側軸部71cに接続されており、駆動側回転軸線CL1に対して直交する方向に延在している。第1駆動側端板71aは、平面視した場合に略円板形状とされている。
図2は、第1駆動側スクロール部71の複数の第1駆動側壁体71bを示した上面図である。第1駆動側端板71a上には、渦巻状とされた第1駆動側壁体71bが3つ、すなわち3条設けられている。3条とされた第1駆動側壁体71bは、駆動側回転軸線CL1回りに等間隔にて配置されている。各第1駆動側壁体71bの巻き終わり部71eは、それぞれ、他の壁部に固定されておらず、独立している。すなわち、各巻き終わり部71e同士を接続して補強するような壁部は設けられていない。
図1に戻って、第2駆動側スクロール部72は、第2駆動側端板72aと、複数の第2駆動側壁体72bを備えている。第2駆動側端板72a上には、上述した第1駆動側壁体71b(図2参照)と同様に、3条の第2駆動側壁体72bが設けられている。第2駆動側端板72aには、駆動側回転軸線CL1方向に延在する第2駆動側軸部72cが接続されている。第2駆動側軸部72cは、第2駆動側軸受14を介して、ハウジング3に対して回転自在に設けられている。また、第2駆動側軸部72cとハウジング3との間には、高圧空間と低圧空間とを仕切るシール部材14aが設けられている。第2駆動側軸部72cには、駆動側回転軸線CL1に沿って吐出ポート72dが形成されている。
第1駆動側スクロール部71と第2駆動側スクロール部72とは、各駆動側壁体71b、72bの先端(自由端)同士が向かい合った状態で固定されている。第1駆動側スクロール部71及び第2駆動側スクロール部72にはそれぞれ、半径方向外側に突出するように形成されたフランジ部73a、73b(特に区別しない場合、フランジ部73と称することがある。)が設けられている。フランジ部73は、円周方向に複数設けられている。各フランジ部73はピン31により締結されている。各駆動側スクロール部71、72は、ピン31によって固定されているので、軸方向(図1において水平方向)に沿って離間する方向に移動が許容される。なお、各フランジ部73及びピン31が、壁体固定部に相当する。
従動側スクロール部材9は、駆動側回転軸線CL1方向に対し、垂直方向に延びる従動側端板91と、従動側端板91の両面にそれぞれ設けられた複数の第1従動側壁体92a及び複数の第2従動側壁体92b(特に区別しない場合、従動側壁体92と称することがある。)とを有している。従動側端板91の中央には、貫通孔91aが形成され、圧縮後の空気が吐出ポート72dへと流れるように構成される。従動側スクロール部材9は、従動側回転軸線CL2の回りに回転する。複数の第1従動側壁体92aは、従動側端板91のモータ5側に向かう面に設置され、第1駆動側スクロール部71の第1駆動側壁体71bと噛み合わされる。また、複数の第2従動側壁体92bは、従動側端板91の吐出口3d側に向かう面に設置され、第2駆動側スクロール部72の第2駆動側壁体72bと噛み合わされる。各従動側壁体92a、92bとその従動側壁体に対応する駆動側壁体71b、72bとの間で圧縮空間CSを形成する。
図3は、従動側スクロール部材9の複数の第1従動側壁体92aを示した平面図である。第1従動側壁体92aは、3つ、すなわち3条設けられている。各第1従動側壁体92aは、従動側回転軸線CL2回りに等間隔に配置される。各第1従動側壁体92aの周方向外側の端部である巻き終わり部92eは、自由端である。各第1従動側壁体92aの巻き終わり部92e付近には、サポート部材4が固定されるサポート部材固定部としての固定部92cが設けられ、固定部92bには、サポート部材4を締結するためのボルト穴92dが形成されている。なお、第2従動側壁体92bについても、同様の構成を有しているので、説明を省略する。
図1に示すように、サポート部材4は、モータ5側に位置する第1サポート部材41及び吐出口3d側に位置する第2サポート部材42を有している。各サポート部材4は、従動側スクロール部材9の従動側回転軸線CL2方向における両端にそれぞれ設けられている。第1サポート部材41は、第1従動側壁体92aの固定部92cとボルト41aを介して固定されている。ボルト41aは、図3に示したように、固定部92cのボルト穴92dに締結される。第2サポート部材42も同様に、第2従動側壁体92bの固定部92cとボルト42aを介して固定されている。第1サポート部材41と従動側スクロール部材9との間には、第1駆動側スクロール部71が挟まれている。したがって、第1サポート部材41に対向して第1駆動側端板71aが配置されている。
第1サポート部材41の中心軸側には、第1サポート部材用軸部41bが設けられている。第1サポート部材用軸部41bは、第1サポート部材用軸受41cを介してハウジング3に対して固定されている。また、第2サポート部材42の中心軸側には、第2サポート部材用軸部42bが設けられている。第2サポート部材用軸部42bは、第2サポート部材用軸受42cを介してハウジング3に対して固定されている。これにより、各サポート部材41,42を介して、従動側スクロール部材9は、従動側回転軸線CL2回りに回転するようになっている。
図4は、モータ側からみた第1サポート部材41の側面図である。第1サポート部材41は、各第1従動側壁体92aの先端を固定する位置ごとに各第1従動側壁体92bの外周位置まで半径方向外方に延在する半径方向延長部41dを有している。半径方向延長部41d間の領域は各第1従動側壁体92bの外周側まで延在しないような形状となっており、軽量化を図っている。本形態では、半径方向延長部41dは、等角度間隔で3方向に設けられている。なお、図4では、第1サポート部材41と第1駆動側スクロール部71が示されており、従動側スクロール部材9は示されていない。
ピンリング機構15は、第1サポート部材41に設けられたリング部材15aと、第1駆動側端板71aに設けられたピン部材15bとを有している。ピンリング機構15は、各スクロール部材7、9が同期して公転旋回運動するように駆動側スクロール部材7から従動側スクロール部材9に駆動力を伝達する同期駆動機構として用いられる。
図5は、第2サポート部材42の要部拡大図である。なお、第1サポート部材41の構成は、下記説明する部分については第2サポート部材42の構成と同一であるので説明を省略し、第2サポート部材42で代表して説明する。第2サポート部材42には、第2駆動側端板72aに対し従動側回転軸線CL2方向の外側に位置するサポート部材本体42dが設けられている。サポート部材本体42dの従動側スクロール部材9に対向する面には、従動側スクロール部材9の固定部92cに向かって突出する突出部42eが設けられている。突出部42eは、固定部92cの先端面としての固定面92fまで延び、固定面92fと接触して固定される。従動側スクロール部材9の固定面92fは、従動側スクロール部材9の従動側壁体92の先端面である歯先面92gと同一平面上に位置している。また、突出部42eには、ボルト通し孔42fが形成され、ボルト42aが締結される。これにより、第2サポート部材42と第2従動側壁体92bとが締結される。
次に、両回転スクロール型圧縮機1の動作を説明する。
モータ5によってロータ5bに接続された駆動軸6が駆動側回転軸線CL1回りに回転させられると、駆動軸6に接続された第1駆動側軸部71cも回転し、これにより駆動側スクロール部材7が駆動側回転軸線CL1回りに回転する。駆動側スクロール部材7が回転すると、駆動力がピンリング機構15を介してサポート部材41から従動側スクロール部材9へと伝達され、従動側スクロール部材9が従動側回転軸線CL2回りに回転する。このとき、ピンリング機構15のピン部材15bがリング部材15aに対して接触しつつ移動することによって、各スクロール部材7,9が同じ方向に同一角速度で自転運動を行う。各スクロール部材7、9が同じ方向に同一角速度で自転運動を行うと、ハウジング3の吸入口から吸い込まれた空気が各スクロール部材7、9の外周側から吸入され、各スクロール部材7、9によって圧縮空間が形成された圧縮室に取り込まれる。そして、第1駆動側壁体71bと第1従動側壁体92aとによって形成された圧縮室と、第2駆動側壁体72bと第2従動側壁体92bとによって形成された圧縮室とが別々に圧縮される。それぞれの圧縮室は中心側に移動するに従って容積が減少し、これに伴い空気が圧縮される。第1駆動側壁体71bと第1従動側壁体92aとによって圧縮された空気は、従動側端板91に形成された貫通孔91aを通り、第2駆動側壁体72bと第2従動側壁体92bとによって圧縮された空気と合流し、合流後の空気が吐出ポート72dを通り、ハウジング3の吐出口3dから外部へと吐出される。吐出された圧縮空気は、図示しない内燃機関へと導かれ、燃焼用空気として用いられる。
従動側スクロール部材9の第1従動側壁体92a及び第2従動側壁体92bの各歯先面92gは、それぞれ同一平面上に形成され、固定面92fもその同一平面に含まれる。したがって、歯先面92gが平坦となり、歯丈が略同一となるため加工が容易となる。複雑な加工を必要とせず、加工性を向上できる。一方で、サポート部材4に突出部42eが設けられることになるが、サポート部材4の加工には、従動側スクロール部材9のような高精度は要求されない。加工も比較的容易であるため、サポート部材4に突出部42eを設けることで両回転スクロール型圧縮機1の加工性が向上する。よって省コストな構成を実現できる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上述した形態において、サポート部材4に突出部42eを設けた形態で説明したがこれに限られない。
例えば、図6に示すように、突出部42eに代えてサポート部材4Aと従動側スクロール部材9との間に調整部材4aを設けてもよい。図6は、変形例に係る両回転スクロール型圧縮機1Aの第2サポート部材42Aの要部を拡大した要部拡大図である。本変形例は、上述した形態とは突出部42eに代えて調整部材4Aaを設ける点で異なり、その他の構成は同一である。なお、変形例において、上述した形態と同一の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。また、上述した形態と同様、変形例における第1サポート部材の構成は、下記説明する部分について第2サポート部材42Aの構成と同一であるので説明を省略し、第2サポート部材42Aで代表して説明する。
第2サポート部材42Aには、第2駆動側端板72aに対し従動側回転軸線CL2方向の外側に位置するサポート部材本体42Adが設けられ、サポート部材本体42Adと従動側スクロール部材9との間には調整部材4Aaが設けられている。調整部材4Aaとしては、例えば、金属製の円筒形状とされたカラーが用いられる。サポート部材本体42Ad及び調整部材4Aaには、ボルト42Aaが挿通されるボルト通し孔42Af、4a1がそれぞれ形成されている。ボルト42Aaにより調整部材(第2サポート調整部材)4Aaを介して第2サポート部材42Aと駆動側スクロール部材9とが締結される。
調整部材4Aaがサポート部材4Aとは別個の部材として設けられているため、サポート部材4Aの加工が容易となる。また、各スクロール部材7、9の向かい合う端板と壁体の先端面との間の隙間の調整を調整部材4Aの高さを調整することにより容易に実施できる。駆動側スクロール部材7や、従動側スクロール部材9、サポート部材4はわずかながら寸法誤差を有するので、それらを組み合わせることで生じる隙間のばらつきを調整部材4Aの変更により容易に対応できる。
また、上述した形態では、各従動側壁体92の巻き終わり部92eに固定部92cが設けられ、サポート部材4が固定部92cに固定されることを説明したがこれに限られない。例えば、一部の従動側壁体92の巻き終わり部92eに固定部92cを設け、サポート部材4を固定してもよい。また、上述した形態では、第1サポート部材41及び第2サポート部材42を設けることを説明したがこれに限られない。いずれか一方のサポート部材を設けるように構成してもよい。
また、第1サポート部材及び第2サポート部材を設ける形態において、各サポート部材の従動側スクロール部材との締結部分を同一の構成とする説明をしたがこれに限られない。例えば、第2サポート部材としてサポート部材本体と調整部材4Aaを設け、第1サポート部材として突出部(図5の符号42eと同様の構成)を有するサポート部材本体を設けてもよい。調整部材4Aaは1つ設けるに留め、他方は突出部が形成されたサポート部材4とすることで部品点数を抑えつつ調整部材4Aaで隙間の調整も可能となる。また、調整部材を採用すると強度が低下するが、吐出側にはサポート部材だけしか無く重量が軽減されるため、モータ側より設置が容易となる。なお、第1サポート部材に調整部材4Aaを設け、第2サポート部材に突出部を有するサポート部材を設ける構成としてもよい。
なお、上述した各実施形態および各変形例では、過給機として両回転スクロール型圧縮
機を用いることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、流体を圧縮するもの
であれば広く利用することができ、例えば空調機械において使用される冷媒圧縮機として
用いることもできる。また、本発明のスクロール型圧縮機を鉄道車両用のブレーキシステムとして空気の力を利用した空制装置に適用してもよい。
1,1A 両回転スクロール型圧縮機
3 ハウジング
4 サポート部材
4Aa 調整部材(第2サポート調整部材)
5 モータ(駆動部)
7 駆動側スクロール部材
9 従動側スクロール部材
41 第1サポート部材
42 第2サポート部材
42d、42Ad サポート部材本体
42e 突出部
71 第1駆動側スクロール部
71a 第1駆動側端板
71b 第1駆動側壁体
72 第2駆動側スクロール部
72a 第2駆動側端板
72b 第2駆動側壁体
73 フランジ部(壁体固定部)
91 従動側端板
92a 第1従動側壁体
92b 第2従動側壁体
92c 固定部(サポート部材固定部)
92f 固定面
92g 歯先面
CL1 駆動側回転軸線
CL2 従動側回転軸線

Claims (6)

  1. 第1駆動側端板及び前記第1駆動側端板の中心回りに所定角度間隔に設けられた複数の第1駆動側壁体を有する第1駆動側スクロール部と、第2駆動側端板、及び前記第2駆動側端板の中心回りに所定角度間隔に設けられた複数の第2駆動側壁体を有する第2駆動側スクロール部と、前記第1駆動側壁体及び前記第2駆動側壁体が互いに向かい合う状態で前記第1駆動側スクロール部及び前記第2駆動側スクロール部を固定する壁体固定部と、を有し、駆動部から伝達された駆動力により回転駆動される駆動側スクロール部材と、
    前記第1駆動側壁体及び前記第2駆動側壁体の間に位置する従動側端板と、前記従動側端板の一面に対し中心回りに所定角度間隔に設けられて前記複数の第1駆動側壁体のそれぞれに対応して設けられた複数の第1従動側壁体と、前記従動側端板の他面に対し中心回りに所定角度間隔に設けられて前記複数の第2駆動側壁体のそれぞれに対応して設けられた複数の第2従動側壁体と、を有し、各前記従動側壁体と各前記従動側壁体に対応する駆動側壁体との間で圧縮空間を形成する従動側スクロール部材と、
    前記駆動側スクロール部材から前記従動側スクロール部材に駆動力を伝達する駆動伝達機構と、
    前記複数の第1従動側壁体又は前記複数の第2従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転するサポート部材と、
    を備えた両回転スクロール型圧縮機であって、
    前記従動側壁体の歯先面には、前記サポート部材が固定されるサポート部材固定部が設けられ、前記サポート部材固定部の固定面が、前記歯先面と同一の平面内に位置している両回転スクロール型圧縮機。
  2. 前記サポート部材には、前記第1駆動側端板又は前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置するサポート部材本体が設けられ、前記サポート部材本体には、前記サポート部材固定部に向かって突出する突出部が設けられている請求項1に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  3. 前記サポート部材には、前記第1駆動側端板又は前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置するサポート部材本体と、前記サポート部材本体及び前記サポート固定部の間に設置された調整部材と、が設けられている請求項1に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  4. 前記サポート部材は、前記複数の第1従動側壁体又は前記複数の第2従動側壁体のそれぞれの歯先面に固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  5. 前記サポート部材として、前記複数の第1従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転する第1サポート部材と、前記複数の第2従動側壁体の歯先面に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転する第2サポート部材と、が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  6. 前記駆動側スクロール部材は、前記第1駆動側スクロール部が前記駆動部により回転駆動されるとともに、前記第2駆動側スクロール部が前記第1駆動側スクロール部から前記壁体固定部を介して伝達された駆動力により回転駆動され、
    前記第2サポート部材には、前記第2駆動側端板の軸方向外側に位置する第2サポート部材本体と、前記第2サポート部材本体及び前記サポート固定部の間に設置された第2サポート調整部材と、が設けられている請求項5に記載の両回転スクロール型圧縮機。
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