JP6768406B2 - 両回転スクロール型圧縮機 - Google Patents

両回転スクロール型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6768406B2
JP6768406B2 JP2016161317A JP2016161317A JP6768406B2 JP 6768406 B2 JP6768406 B2 JP 6768406B2 JP 2016161317 A JP2016161317 A JP 2016161317A JP 2016161317 A JP2016161317 A JP 2016161317A JP 6768406 B2 JP6768406 B2 JP 6768406B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
bearing
driven
driven side
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016161317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018028307A (ja
Inventor
拓馬 山下
拓馬 山下
隆英 伊藤
隆英 伊藤
竹内 真実
真実 竹内
恵太 北口
恵太 北口
弘文 平田
弘文 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2016161317A priority Critical patent/JP6768406B2/ja
Priority to PCT/JP2017/029415 priority patent/WO2018034296A1/ja
Priority to CN201780050852.3A priority patent/CN109642571A/zh
Priority to US16/325,555 priority patent/US20190178247A1/en
Priority to EP17841518.8A priority patent/EP3489514B1/en
Publication of JP2018028307A publication Critical patent/JP2018028307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6768406B2 publication Critical patent/JP6768406B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/023Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/50Bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/50Bearings
    • F04C2240/52Bearings for assemblies with supports on both sides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/60Shafts

Description

本発明は、両回転スクロール型圧縮機に関するものである。
従来より、両回転スクロール型圧縮機が知られている(特許文献1参照)。これは、駆動側スクロールと、駆動側スクロールと共に同期して回転する従動側スクロールとを備え、駆動側スクロールを回転させる駆動軸に対して、従動側スクロールの回転を支持する従動軸を旋回半径分だけオフセットして、駆動軸と従動軸とを同じ方向に同一角速度で回転させている。
特許第5443132号公報
特許文献1のような両回転スクロール型圧縮機では、遠心力によってスクロール部に変形が生じる。特に高速回転の場合には、遠心力による変形は無視できないものとなる。
また、両回転スクロール型圧縮機の動作中に温度が上昇した場合には、スクロール部に熱応力が生じるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、スクロール部に生じる遠心力による変形を緩和することができる両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
また、本発明は、スクロール部に生じる熱応力を緩和することができる両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の両回転スクロール型圧縮機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる両回転スクロール型圧縮機は、駆動部によって回転駆動され、駆動側端板の中心回りに所定角度間隔を有して設置された複数の渦巻状の駆動側壁体を有する駆動側スクロール部材と、従動側端板の中心回りに所定角度間隔を有して設置され、各前記駆動側壁体に対応する数の渦巻状の従動側壁体を有し、これら従動側壁体のそれぞれが対応する前記駆動側壁体に対して噛み合わされることによって圧縮空間を形成する従動側スクロール部材と、前記駆動側スクロール部材と前記従動側スクロール部材とが同期して公転旋回運動するように前記駆動側スクロール部材から前記従動側スクロール部材に駆動力を伝達する同期駆動機構と、前記駆動側スクロール部材を軸線方向における一端側及び他端側にて軸部を回転支持する第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受と、前記従動側スクロール部材を軸線方向における一端側及び他端側にて軸部を回転支持する第1従動側軸受及び第2従動側軸受とを備え、前記第1駆動側軸受は、前記第2駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられるとともに、前記第2駆動側軸受は、前記第1駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように前記軸部に対して予圧が与えられることで、前記第1駆動側軸受と前記第2駆動側軸受とが接近する方向の前記軸部の変形を抑制して、かつ/または、前記第1従動側軸受は、前記第2従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられるとともに、前記第2従動側軸受は、前記第1従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられることで、前記第1従動側軸受と前記第2従動側軸受とが接近する方向の前記軸部の変形を抑制することを特徴とする。
駆動側スクロール部材の端板の中心周りに所定角度間隔をもって配置された駆動側壁体のそれぞれと、従動側スクロール部材の対応する従動側壁体とが噛み合わされる。これにより、1つの駆動側壁体と1つの従動側壁体とからなる対が複数設けられ、複数条とされた壁体を有するスクロール型圧縮機が構成される。駆動側スクロール部材は、駆動部によって回転駆動され、駆動側スクロール部材に伝達された駆動力は、同期駆動機構を介して従動側スクロール部材に伝達される。これにより、従動側スクロール部材は、回転するとともに駆動側スクロール部材に対して同方向に同一角速度で自転運動を行う。このように、駆動側スクロール部材及び従動側スクロール部材の両方が回転する両回転式のスクロール型圧縮機が提供される。
駆動側スクロール部材は、第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって、軸線方向における一端側及び他端側の軸部が回転支持される。駆動側スクロール部材が回転すると遠心力が発生し、駆動側スクロール部材の駆動側壁体が半径方向外側に変形する。このように駆動側スクロール部材の外周側が半径方向外側に変形しようとすると、第1駆動側軸受で支持された軸部と第2駆動側軸受で支持された軸部との間の軸線方向距離が小さくなるように変形しようとする。このような変形を許容すると、駆動側スクロール部材の外周側の半径方向外側への変形がさらに大きくなってしまう。そこで、第1駆動側軸受は、第2駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が軸部に対して与えられるとともに、第2駆動側軸受は、第1駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように軸部に対して予圧が与えられるようにした。これにより、各駆動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制することで、駆動側スクロール部材に生じる応力を緩和することができ、また、駆動側スクロール部材の変形によって生じる圧縮流体の漏れを抑えることができる。
従動側スクロール部材についても、同様に、第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって、軸線方向における一端側及び他端側の軸部が回転支持される。従動側スクロール部材が回転すると遠心力が発生し、従動側スクロール部材の従動側壁体が半径方向外側に変形する。このように従動側スクロール部材の外周側が半径方向外側に変形しようとすると、第1従動側軸受で支持された軸部と第2従動側軸受で支持された軸部との間の軸線方向距離が小さくなるように変形しようとする。このような変形を許容すると、従動側スクロール部材の外周側の半径方向外側への変形がさらに大きくなってしまう。そこで、第1従動側軸受は、第2従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が軸部に対して与えられるとともに、第2従動側軸受は、第1従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が軸部に対して与えられるようにした。このように、各従動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制することで、従動側スクロール部材に生じる応力を緩和することができ、また、従動側スクロール部材の変形によって生じる圧縮流体の漏れを抑えることができる。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記従動側端板を間に介して配置され、前記駆動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記駆動側スクロール部材とともに回転する駆動側サポート部材と、前記駆動側端板を間に介して配置され、前記従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転する従動側サポート部材とを備え、前記第1駆動側軸受は、前記駆動側スクロール部材の軸部を支持し、前記第2駆動側軸受は、前記駆動側サポート部材の軸部を支持し、前記第1従動側軸受は、前記従動側サポート部材の軸受を支持し、前記第2従動側軸受は、前記従動側スクロール部材の軸部を支持することを特徴とする。
駆動側スクロール部材の軸部を第1駆動側軸受で支持するとともに、駆動側サポート部材の軸部を第2駆動側軸受で支持することとした。また、上述のように、第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受に予圧を与えることで、各駆動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制する構成とされている。したがって、駆動側スクロール部材の壁体の先端と駆動側サポート部材との固定部が、遠心力によって半径方向外側に変形することを抑制することができる。
従動側サポート部材の軸部を第1従動側軸受で支持するとともに、従動側スクロール部材の軸部を第2従動側軸受で支持することとした。また、上述のように、第1従動側軸受及び第2従動側軸受に予圧を与えることで、各従動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制する構成とされている。したがって、従動側スクロール部材の壁体の先端と従動側サポート部材との固定部が、遠心力によって半径方向外側に変形することを抑制することができる。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記駆動側壁体の前記先端側と前記駆動側サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1駆動側軸受に支持された前記軸部と前記第2駆動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持され、かつ/または、前記従動側壁体の前記先端と前記従動側サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1従動側軸受に支持された前記軸部と前記第2従動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持されることを特徴とする。
両回転スクロール型圧縮機の動作中に温度が上昇すると、駆動側スクロール部材と駆動側サポート部材とが熱膨張して、各駆動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、駆動側スクロール部材や駆動側サポート部材に発生する熱応力が増大してしまう。そこで、駆動側壁体の先端側と駆動側サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように固定するとともに、各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離の増大を許容するように、それぞれの軸部を第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持することとした。これにより、熱膨張に応じて各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
例えば、駆動側壁体の先端側と駆動側サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように、ピンによってスライド可能に固定しても良い。また、例えば、各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離が増加する方向に変位可能なように、各駆動側軸受の予圧方向を設定すれば良い。
従動側についても同様に、両回転スクロール型圧縮機の動作中に温度が上昇すると、従動側スクロール部材と従動側サポート部材とが熱膨張して、各従動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、従動側スクロール部材や従動側サポート部材に発生する熱応力が増大してしまう。そこで、従動側壁体の先端側と従動側サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように固定するとともに、各従動側軸受で支持された両軸部間の距離の増大を許容するように、それぞれの軸部を第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持することとした。これにより、熱膨張に応じて各従動側軸受で支持された両軸部間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
例えば、従動側壁体の先端側と従動側サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように、ピンによってスライド可能に固定しても良い。また、例えば、各従動側軸受で支持された両軸部間の距離が増加する方向に変位可能なように、各従動側軸受の予圧方向を設定すれば良い。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記駆動側スクロール部材は、第1駆動側端板と第1駆動側壁体とを有し、前記駆動部によって駆動される第1駆動側スクロール部と、第2駆動側端板と第2駆動側壁体とを有する第2駆動側スクロール部材と、前記第1駆動側壁体と前記第2駆動側壁体との軸方向における先端同士が向かい合った状態で固定する壁体固定部とを備え、前記従動側スクロール部材は、前記従動側端板の一側面に設けられ、前記第1駆動側壁体と噛み合う第1従動側壁体と、前記従動側端板の他側面に設けられ、前記第2駆動側壁体と噛み合う第2従動側壁体とを備え、前記第1駆動側端板を間に介して配置され、前記第1従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記第1従動側壁体とともに回転する第1サポート部材と、前記第2駆動側端板を間に介して配置され、前記第2従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記第2従動側壁体とともに回転する第2サポート部材とを備え、前記第1駆動側軸受は、前記第1駆動側スクロール部の軸部を支持し、前記第2駆動側軸受は、前記第2駆動側スクロール部の軸部を支持し、前記第1従動側軸受は、前記第1サポート部材の軸受を支持し、前記第2従動側軸受は、前記第2サポート部材の軸部を支持することを特徴とする。
第1駆動側スクロール部の軸部を第1駆動側軸受で支持するとともに、第2駆動側スクロール部の軸部を第2駆動側軸受で支持することとした。また、上述のように、第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受に予圧を与えることで、各駆動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制する構成とされている。したがって、駆動側スクロール部材の壁体固定部が、遠心力によって半径方向外側に変形することを抑制することができる。
第1サポート部材の軸部を第1従動側軸受で支持するとともに、第2サポート部材の軸部を第2従動側軸受で支持することとした。また、上述のように、第1従動側軸受及び第2従動側軸受に予圧を与えることで、各従動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が小さくなる変形を抑制する構成とされている。したがって、各従動側壁体の先端と各従動側サポート部材との固定部が、遠心力によって半径方向外側に変形することを抑制することができる。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記壁体固定部は、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1駆動側軸受に支持された前記軸部と前記第2駆動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持され、かつ/または、各前記従動側壁体の前記先端と各前記サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1従動側軸受に支持された前記軸部と前記第2従動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持されることを特徴とする。
両回転スクロール型圧縮機の動作中に温度が上昇すると、駆動側スクロール部材が熱膨張して、各駆動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、駆動側スクロール部材に発生する熱応力が増大してしまう。そこで、壁体固定部を軸線方向における変位を許容するように固定するとともに、各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離の増大を許容するように、それぞれの軸部を第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持することとした。これにより、熱膨張に応じて各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
例えば、壁体固定部としては、軸線方向における変位を許容するように、ピンが採用される。また、例えば、各駆動側軸受で支持された両軸部間の距離が増加する方向に変位可能なように、各駆動側軸受の予圧方向を設定すれば良い。
従動側についても同様に、両回転スクロール型圧縮機の動作中に温度が上昇すると、従動側スクロール部材と従動側サポート部材とが熱膨張して、各従動側軸受で支持された両軸部間の軸線方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、従動側スクロール部材や各サポート部材に発生する熱応力が増大してしまう。そこで、各従動側壁体の先端と各サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように固定するとともに、各従動側軸受で支持された両軸部間の距離の増大を許容するように、それぞれの軸部を第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持することとした。これにより、熱膨張に応じて各従動側軸受で支持された両軸部間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
例えば、各従動側壁体の先端と各サポート部材とが軸線方向における変位を許容するように、ピンによって固定しても良い。また、例えば、各従動側軸受で支持された両軸部間の距離が増加する方向に変位可能なように、各従動側軸受の予圧方向を設定すれば良い。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記第1駆動側軸受及び前記第1従動側軸受が固定される軸受固定部を有する第1ハウジングと、該第1ハウジングに対して軸線方向に突き合わされて固定され、前記第2駆動側軸受及び前記第2従動側軸受が固定される軸受固定部を有する第2ハウジングとを備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを軸線方向に突き合わせて固定することによって、両前記駆動側軸受及び/又は両前記従動側軸受に対して予圧が与えられることを特徴とする。
第1ハウジングと第2ハウジングとを軸線方向に突き合わせて固定することによって、軸受に予圧を与えるようにしたので、予圧を与えるための予圧部材(例えばナット等)を設ける必要がない。これにより、部品点数を少なくできるとともに、組立性が向上する。
さらに、本発明の両回転スクロール型圧縮機では、前記第1駆動側軸受は、前記駆動側スクロール部材の前記駆動側端板からみて前記駆動部を挟んだ反対側の軸部に設けられていることを特徴とする。
第1駆動側軸受を、駆動側端板からみて駆動部(例えば電動モータ)を挟んだ反対側の軸部に設けることとした。これにより、駆動側端板と駆動部との間に駆動側軸部を設ける必要がなくなり、部品点数を低減させることができる。また、駆動側端板と駆動部との間に駆動側軸部を設けたとしても、駆動部の反対側に設けた第1駆動側軸受によって予圧を与えるようにすることで、駆動側端板と駆動部との間に設けた駆動側軸部の負担を減らすことができる。
各軸受間の軸線方向隙間がなくなるように予圧が軸部に対して与えられるようにしたので、スクロール部材に生じる遠心力による変更を緩和することができる。
固定部における軸線方向における変位を許容するように固定するとともに、各軸受で支持された軸部間の距離の増大を許容するようにしたので、熱応力の発生を抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。 図1の駆動側スクロール部材を示した平面図である。 図1の従動側スクロール部材を示した平面図である。 図1に示した軸受の予圧による接触角を示した縦断面図である。 駆動側スクロール部材の遠心力による変形を示し、(a)は参考例に係る縦断面を示した模式図あり、(b)は第1実施形態に係る縦断面を示した模式図である。 駆動側スクロール部材の熱膨張による変形を示し、(a)は参考例に係る縦断面を示した模式図あり、(b)は第1実施形態に係る縦断面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係る両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例1を示した縦断面図である。 図8に対して予圧部材の位置を変更した例を示した縦断面図である。 図8に対して予圧部材の位置を変更した例を示した縦断面図である。 変形例1の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例2を示した縦断面図である。 変形例2の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例3を示した縦断面図である。 変形例3の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例4を示した縦断面図である。 変形例4の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例5を示した縦断面図である。 変形例5の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例6を示した縦断面図である。 変形例6の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 両回転スクロール型圧縮機の軸受に対する予圧の与え方の変形例7を示した縦断面図である。 変形例7の各軸受の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せを示した図表である。 図1の両回転スクロール型圧縮機の変形例8を示した縦断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1等を用いて説明する。
図1には、両回転スクロール型圧縮機1Aが示されている。両回転スクロール型圧縮機1Aは、例えば車両用エンジン等の内燃機関に供給する燃焼用空気(流体)を圧縮する過給機として用いることができる。
両回転スクロール型圧縮機1Aは、ハウジング3と、ハウジング3の一端側に収容されたモータ(駆動部)5と、ハウジング3の他端側に収容された駆動側スクロール部材70及び従動側スクロール部材90とを備えている。
ハウジング3は、略円筒形状とされており、モータ5を収容するモータ収容部(第1ハウジング)3aと、スクロール部材7,9を収容するスクロール収容部(第2ハウジング)3bとを備えている。
モータ収容部3aの外周には、モータ5を冷却するための冷却フィン3cが設けられている。スクロール収容部3bの端部には、圧縮後の空気を吐出するための吐出口3dが形成されている。なお、図1では示さされていないが、ハウジング3には空気を吸入する空気吸入口が設けられている。
ハウジング3のスクロール収容部3bは、スクロール部材70,90の軸線方向における略中央部に位置する分割面Pにて分割されている。ハウジング3には、後述する図4に示すように、円周方向の所定位置にて外方に突出するフランジ部(締結部)30が設けられている。このフランジ部30に締結手段としてのボルト32を通して固定することによって、分割面Pが締結される。
モータ5は、図示しない電力供給源から電力が供給されることによって駆動される。モータ5の回転制御は、図示しない制御部からの指令によって行われる。モータ5のステータ5aはハウジング3の内周側に固定されている。モータ5のロータ5bは、駆動側回転軸線CL1回りに回転する。ロータ5bには、駆動側回転軸線CL1上に延在する駆動軸6が接続されている。駆動軸6は、駆動側スクロール部材70の第1駆動側軸部7cと接続されている。
駆動軸6の後端(図1において右端)、すなわち駆動側スクロール部材70に対して反対側の駆動軸6の端部には、ハウジング3との間で駆動軸6を回動可能に支持する後端軸受17が設けられている。
駆動側スクロール部材70は、モータ5側の第1駆動側スクロール部71と、吐出口3d側の第2駆動側スクロール部72とを備えている。
第1駆動側スクロール部71は、第1駆動側端板71aと第1駆動側壁体71bを備えている。
第1駆動側端板71aは、駆動軸6に接続された第1駆動側軸部7cに接続されており、駆動側回転軸線CL1に対して直交する方向に延在している。第1駆動側軸部7cは、アンギュラ玉軸受とされた第1駆動側軸受11を介してハウジング3に対して回動自在に設けられている。
第1駆動側端板71aは、平面視した場合に略円板形状とされている。第1駆動側端板71a上に、図2に示すように、渦巻状とされた第1駆動側壁体71bが3つ、すなわち3条設けられている。3条とされた第1駆動側壁体71bは、駆動側回転軸線CL1回りに等間隔にて配置されている。第1駆動側壁体71bの巻き終わり部71eは、それぞれ、他の壁部に固定されておらず、独立している。すなわち、各巻き終わり部71e同士を接続して補強するような壁部は設けられていない。
図1に示したように、第2駆動側スクロール部72は、第2駆動側端板72aと第2駆動側壁体72bを備えている。第2駆動側壁体72bは、上述した第1駆動側壁体71b(図2参照)と同様に、3条とされている。
第2駆動側端板72aには、駆動側回転軸線CL1方向に延在する第2駆動側軸部72cが接続されている。第2駆動側軸部72cは、アンギュラ玉軸受けとされた第2駆動側軸受14を介して、ハウジング3に対して回転自在に設けられている。第2駆動側軸受14の内輪の側方には対して、例えばナットや皿バネ等の予圧部材14aが設けられている。予圧部材14aは、第2駆動側軸部72cに対して取り付けられており、第2駆動側軸受14の内輪を第1駆動側軸受11側に押圧するように固定されている。これにより、第2駆動側軸部72cの拡径された肩部と第2駆動側軸受14の側面との間の軸方向隙間がゼロとされる。
第2駆動側軸部72cには、駆動側回転軸線CL1に沿って吐出ポート72dが形成されている。
第1駆動側スクロール部71と第2駆動側スクロール部72とは、壁体71b,72bの先端(自由端)同士が向かい合った状態で固定されている。第1駆動側スクロール部71と第2駆動側スクロール部72との固定は、半径方向外側に突出するように円周方向において複数箇所設けたフランジ部73に対して締結されたピン(壁体固定部)31によって行われる。ピン31によって固定されているので、第1駆動側スクロール部71と第2駆動側スクロール部72とは、軸方向(図1において水平方向)に沿って離間する方向に移動が許容されるようになっている。
従動側スクロール部材90は、軸方向(図において水平方向)における略中央に設けられた従動側端板90aを有している。従動側端板90aの中央には貫通孔90hが形成されており、圧縮後の空気が吐出ポート72dへと流れるようになっている。
従動側端板90aの両側には、それぞれ、従動側壁体91b,92bが設けられている。従動側端板90aからモータ5側に設置された第1従動側壁体91bは、第1駆動側スクロール部71の第1駆動側壁体71bと噛み合わされ、従動側端板90aから吐出口3d側に設置された第2従動側壁体92bは、第2駆動側スクロール部72の第2駆動側壁体72bと噛み合わされる。
図3に示すように、外周端部91eを有する第1従動側壁体91bは、3つ、すなわち3条設けられている。3条とされた従動側壁体9bは、従動側回転軸線CL2回りに等間隔にて配置されている。第2従動側壁体92bについても、同様の構成となっている。
従動側スクロール部材90の軸方向(図において水平方向)における両端には、第1サポート部材33と第2サポート部材35とが設けられている。第1サポート部材33は、モータ5側に配置され、第2サポート部材35は吐出口3d側に配置されている。第1サポート部材33は、ピン25aによって第1従動側壁体91bの先端(自由端)に対して固定されており、第2サポート部材35は、ピン25bによって第2従動側壁体92bの先端(自由端)に対して固定されている。ピン25a,25bによって固定されているので、壁体91b,92bとサポート部材33,35とは、軸方向(図1において水平方向)に沿って離間する方向に移動が許容されるようになっている。
第1サポート部材33の中心軸側には、第1サポート部材用軸部33aが設けられており、この第1サポート部材用軸部33aがアンギュラ玉軸受とされた第1サポート部材用軸受(第1従動側軸受)37を介してハウジング3に対して固定されている。第2サポート部材35の中心軸側には、第2サポート部材用軸部35aが設けられており、この第2サポート部材用軸部35aがアンギュラ玉軸受とされた第2サポート部材用軸受(第2従動側軸受)38を介してハウジング3に対して固定されている。これにより、各サポート部材33,35を介して、従動側スクロール部材90は、従動側回転軸線CL2回りに回転するようになっている。
第1サポート部材33と第1駆動側端板71aとの間には、ピンリング機構(同期駆動機構)15が設けられている。すなわち、第1駆動側端板71aにリング部材15aが設けられ、第1サポート部材33にピン部材15bが設けられている。ピンリング機構15は、両スクロール部材70,90が同期して公転旋回運動するように駆動側スクロール部材70から従動側スクロール部材90に駆動力を伝達する同期駆動機構として用いられる。
第2サポート部材35と第2駆動側端板72aとの間には、ピンリング機構(同期駆動機構)15が設けられている。すなわち、第2駆動側端板72aにリング部材15aが設けられ、第2サポート部材35にピン部材15bが設けられている。ピンリング機構15は、両スクロール部材70,90が同期して公転旋回運動するように駆動側スクロール部材70から従動側スクロール部材90に駆動力を伝達する同期駆動機構として用いられる。
図4には、各軸受11,14,37,38の予圧方向が示されている。予圧方向(予圧による接触角)は、各軸受11,14,37,38上に付された黒太実線で示される。
第2駆動側軸受14は、予圧部材14aによって、内輪側が第1駆動側軸受11側(図4において右側)の隙間がゼロとなるように第2駆動側軸部72cに対して予圧が与えられている。すなわち、第2駆動側軸受14の内輪の右側面が、第2駆動側軸部72cの拡径部左側面に当接するようになっている。
第1駆動側軸受11は、内輪側が第2駆動側軸受14側(図4において左側)の隙間がゼロとなるように第1駆動側軸部7cに予圧が与えられている。すなわち、第1駆動側軸受11の内輪の左側面が、第1駆動側軸部7cの拡径部の右側面に当接するようになっている。
したがって、第1駆動側軸受11と第2駆動側軸受14とはDB(背面組合せ)予圧の関係となっている。このように第1駆動側軸受11と第2駆動側軸受14の各内輪によって駆動側スクロール部材70の軸方向を拘束して、駆動側スクロール部材70の第1駆動側軸部7cと第2駆動側軸部72cとの間が接近する方向の変形を抑えるようになっている。
また、上述のようにDB予圧を与えているので、第1駆動側軸受11の内輪と第2駆動側軸受14の内輪との間の距離が増大する方向の変形は許容するようになっている。
第1サポート部材用軸受37は、外輪が第2サポート部材用軸受38方向(図4において左方向)に付勢されるように予圧が第1サポート部材用軸部33aに対して与えられている。第2サポート部材用軸受38は、外輪が第1サポート部材用軸受37方向(図4において右方向)に付勢されるように予圧が第2サポート部材用軸部35aに与えられている。このように、第1サポート部材用軸受37と第2サポート部材用軸受38とはDF(正面組合せ)予圧の関係になっている。第1サポート部材用軸受37及び第2サポート部材用軸受38に対する予圧は、ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとをボルト32によって組み付ける際に与えられる。すなわち、モータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32によって締め付ける際に、ハウジング3側に固定された両軸受37,38の外輪同士を近づけるように変位させることで、予圧を与える。
上記構成の両回転スクロール型圧縮機1Aは、以下のように動作する。
モータ5によって駆動軸6が駆動側回転軸線CL1回りに回転させられると、駆動軸6に接続された第1駆動側軸部7cも回転し、これにより駆動側スクロール部材70が駆動側回転軸線CL1回りに回転する。駆動側スクロール部材70が回転すると、駆動力がピンリング機構15を介して各サポート部材33,35から従動側スクロール部材90へと伝達され、従動側スクロール部材90が従動側回転軸線CL2回りに回転する。このとき、ピンリング機構15のピン部材15bがリング部材15aに対して接触しつつ移動することによって、両スクロール部材70,90が相対的に公転旋回運動を行う。
両スクロール部材70,90が公転旋回運動を行うと、ハウジング3の吸入口から吸い込まれた空気が両スクロール部材70,90の外周側から吸入され、両スクロール部材70,90によって形成された圧縮室に取り込まれる。そして、第1駆動側壁体71bと第1従動側壁体91bとによって形成された圧縮室と、第2駆動側壁体72bと第2従動側壁体92bとによって形成された圧縮室とが別々に圧縮される。それぞれの圧縮室は中心側に移動するにしたがって容積が減少し、これに伴い空気が圧縮される。第1駆動側壁体71bと第1従動側壁体91bとによって圧縮された空気は、従動側端板90aに形成された貫通孔90hを通り、第2駆動側壁体72bと第2従動側壁体92bとによって圧縮された空気と合流し、合流後の空気が吐出ポート72dを通り、ハウジング3の吐出口3dから外部へと吐出される。吐出された圧縮空気は、図示しない内燃機関へと導かれ、燃焼用空気として用いられる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
駆動側スクロール部材70は、第1駆動側軸受11及び第2駆動側軸受14によって、各軸部7c,72cが回転支持される。駆動側スクロール部材70が回転すると遠心力が発生し、駆動側スクロール部材70の駆動側壁体71b,72bが半径方向外側に変形する(図5参照)。このように駆動側スクロール部材70の外周側が半径方向外側に変形しようとすると、図5(a)の破線にて示すように、第1駆動側軸受11で支持された軸部7cと第2駆動側軸受14で支持された軸部72cとの間の軸線方向距離が小さくなるように変形しようとする。このような変形を許容すると、駆動側スクロール部材70の外周側の半径方向外側への変形がさらに大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、第1駆動側軸受11は、第2駆動側軸受14方向の軸方向隙間がなくなるように予圧が第1駆動側軸部7cに対して与えられるとともに、第2駆動側軸受14は、第1駆動側軸受11方向の軸方向隙間がなくなるように第2駆動側軸部72cに対して予圧が与えられるようにした。これにより、図5(b)に示すように、各駆動側軸受11,14で支持された両軸部7c,72c間の軸方向距離が小さくなる変形を抑制することで、駆動側スクロール部材70に生じる応力を緩和することができ、また、駆動側スクロール部材70の変形によって生じる圧縮空気の漏れを抑えることができる。
両回転スクロール型圧縮機1Aの動作中に温度が上昇すると、駆動側スクロール部材70が熱膨張して、各駆動側軸受11,14で支持された両軸部7c,72c間の軸方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、図6(a)に示すように、駆動側スクロール部材70に発生する熱応力が増大してしまう。
そこで、第1駆動側壁体71bと第2駆動側壁体72bの先端同士をピン31によって固定することで、軸方向における変位を許容するように固定するとともに、各駆動側軸受11,14で支持された両軸部7c,72c間の距離の増大を許容するように、すなわち、第1駆動側軸受11の内輪と第2駆動側軸受14の内輪との間の距離が増大することを許容するように支持することとした。これにより、図6(b)に示すように、熱膨張に応じて各駆動側軸受11,14で支持された両軸部7c,72c間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定することによって、第1サポート部材用軸受37及び第2サポート部材用軸受38に予圧を与えるようにしたので、予圧を与えるための予圧部材を設ける必要がない。これにより、部品点数を少なくできるとともに、組立性が向上する。
なお、従動側スクロール部材90についても、駆動側スクロール部材70と同様に、遠心力による変形や熱応力を緩和するように、第1サポート部材用軸受37及び第2サポート部材用軸受38の予圧方向を設定しても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図7を用いて説明する。
上述の第1実施形態では、駆動側スクロール部材70及び従動側スクロール部材90に対して壁体71b,72b,91b,92bがそれぞれ2つずつとされた両歯とされていたが、本実施形態では、駆動側スクロール部材7及び従動側スクロール部材9に対して壁体がそれぞれ1つずつとされた片歯とされている点で相違する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
両回転スクロール型圧縮機1Bは、ハウジング3のモータ収容部3aに収容された駆動側スクロール部材7と、スクロール収容部3bに収容された従動側スクロール部材9とを備えている。
駆動側スクロール部材7は、駆動側端板7aと、駆動側端板7aの一側に設置された渦巻状の駆動側壁体7bとを有している。駆動側端板7aは、駆動軸6に接続された駆動側軸部7cに接続されており、駆動側回転軸線CL1に対して直交する方向に延在している。駆動側軸部7cは、アンギュラ玉軸受とされた駆動側軸受11を介してハウジング3に対して回動自在に設けられている。
駆動側端板7aは、平面視した場合に略円板形状とされている。図2に示した第1駆動側壁体71bと同様に、駆動側スクロール部材7は、渦巻状とされた駆動側壁体7bが3つ、すなわち3条備えている。3条とされた駆動側壁体7bは、駆動側回転軸線CL1回りに等間隔にて配置されている。
従動側スクロール部材9は、駆動側スクロール部材7に噛み合うように配置されており、従動側端板9aと、従動側端板9aの一側に設置された渦巻状の従動側壁体9bとを有している。従動側端板9aには、従動側回転軸線CL2方向に延在する従動側軸部9cが接続されている。従動側軸部9cは、アンギュラ玉軸受けとされた従動側軸受13を介して、ハウジング3に対して回転自在に設けられている。
従動側端板9aは、平面視した場合に略円板形状とされている。図3に示した第1従動側壁体91bと同様に、従動側スクロール部材9は、渦巻状とされた従動側壁体9bが3つ、すなわち3条設けられている。3条とされた従動側壁体9bは、従動側回転軸線CL2回りに等間隔にて配置されている。従動側端板9aの略中央には、圧縮後の空気を吐出する吐出ポート9dが形成されている。この吐出ポート9dは、ハウジング3に形成された吐出口3dに連通している。
駆動側スクロール部材7の駆動側壁体7bの先端(自由端)には、ピン24aを介して、駆動側サポート部材20が固定されている。駆動側サポート部材20と駆動側スクロール部材7との間には、従動側スクロール部材9が挟まれている。したがって、駆動側サポート部材20に対向して従動側端板9aが配置されている。
駆動側サポート部材20は、中心側に駆動側サポート部材用軸部20aを有している。駆動側サポート部材用軸部20aは、アンギュラ玉軸受とされた駆動側サポート部材用軸受26を介して、ハウジング3に対して回転自在に取り付けられている。これにより、駆動側サポート部材20は、駆動側スクロール部材7と同様に駆動側回転軸線CL1を中心として回転する。
駆動側サポート部材20と従動側端板9aとの間には、ピンリング機構15が設けられている。ピンリング機構15は、両スクロール部材7,9が同期して公転旋回運動するように駆動側スクロール部材7から従動側スクロール部材9に駆動力を伝達する同期駆動機構として用いられる。
従動側スクロール部材9の従動側壁体9bの先端(自由端)には、ピン24bを介して、従動側サポート部材22が固定されている。従動側サポート部材22と従動側スクロール部材9との間には、駆動側スクロール部材7が挟まれている。したがって、従動側サポート部材22に対向して駆動側端板7aが配置されている。
従動側サポート部材22は、中心側に従動側サポート部材用軸部22aを有している。従動側サポート部材用軸部22aは、アンギュラ玉軸受とされた従動側サポート部材用軸受28を介して、ハウジング3に対して回転自在に取り付けられている。これにより、従動側サポート部材22は、従動側スクロール部材9と同様に従動側回転軸線CL2を中心として回転する。
従動側サポート部材22と駆動側端板7aとの間には、ピンリング機構15が設けられている。ピンリング機構15は、両スクロール部材7,9が同期して公転旋回運動するように駆動側スクロール部材7から従動側スクロール部材9に駆動力を伝達する同期駆動機構として用いられる。
図7には、各軸受11,13,26,28の予圧方向が示されている。予圧方向(予圧による接触角)は、各軸受11,13,26,28上に付された黒太実線で示される。
従動側軸受13は、予圧部材14aによって、内輪側が従動側サポート部材用軸受28側(図7において右側)の隙間がゼロとなるように従動側軸部9cに対して予圧が与えられている。すなわち、従動側軸受13の内輪の右側面が、従動側軸部9cの拡径部の左側面に当接するようになっている。
従動側サポート部材用軸受28は、内輪側が従動側軸受13側(図7において左側)の隙間がゼロとなるように従動側サポート部材用軸部22aに対して予圧が与えられている。すなわち、従動側サポート部材用軸受28の内輪の左側面が、従動側サポート部材用軸部22aの拡径部の右側面に当接するようになっている。
したがって、従動側軸受13と従動側サポート部材用軸受28とは、DB(背面組合せ)予圧の関係となっている。このように従動側軸受13と従動側サポート部材用軸受28の各内輪によって従動側スクロール部材9の軸方向を拘束して、従動側スクロール部材9の従動側軸部9cと従動側サポート部材用軸部22aとの間が接近する方向の変形を抑えるようになっている。
また、上述のようにDB予圧を与えているので、従動側スクロール部材9の軸方向の変形に応じて、従動側軸受13の内輪と従動側サポート部材用軸受28の内輪との間の距離が増大する方向の変形は許容するようになっている。
駆動側軸受11は、内輪が駆動側サポート部材用軸受26方向(図7において左方向)に付勢されるように予圧が駆動側軸部7cに対して与えられている。駆動側サポート部材用軸受26は、内輪がハウジング3の外側方向(図7において左方向)に付勢されるように予圧が駆動側サポート部材用軸部20aに与えられている。
駆動側軸受11及び駆動側サポート部材用軸受26に対する予圧は、ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとをボルト32によって組み付ける際に与えられる。すなわち、モータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32によって締め付ける際に予圧を与える。
上記構成の両回転スクロール型圧縮機1Bは、以下のように動作する。
モータによって駆動軸が駆動側回転軸線CL1回りに回転させられると、駆動軸に接続された駆動側軸部7cも回転し、これにより駆動側スクロール部材7が駆動側回転軸線CL1回りに回転する。駆動側スクロール部材7が回転すると、駆動力がピンリング機構15を介して駆動側端板7aから従動側サポート部材22へと伝達される。また、ピンリング機構15を介して駆動側サポート部材20から従動側端板9aへと駆動力が伝達される。これにより、駆動力が従動側スクロール部材9へと伝達され、従動側スクロール部材9が従動側回転軸線CL2回りに回転する。このとき、ピンリング機構15のピン部材15bがリング部材15aに対して接触しつつ移動することによって、両スクロール部材7,9が相対的に公転旋回運動を行う。
両スクロール部材7,9が公転旋回運動を行うと、ハウジング3の吸入口から吸い込まれた空気が両スクロール部材7,9の外周側から吸入され、両スクロール部材7,9によって形成された圧縮室に取り込まれる。圧縮室は中心側に移動するにしたがって容積が減少し、これに伴い空気が圧縮される。このように圧縮された空気は、従動側スクロール部材9の吐出ポート9dを通り、ハウジング3の吐出口3dから外部へと吐出される。吐出された圧縮空気は、図示しない内燃機関へと導かれ、燃焼用空気として用いられる。
本実施形態による作用効果は以下の通りである。
従動側スクロール部材9及び従動側サポート部材22は、従動側軸受13及び従動側サポート部材用軸受28によって、各軸部9c,22aが回転支持される。従動側スクロール部材9が回転すると遠心力が発生し、従動側スクロール部材9の従動側壁体9bが半径方向外側に変形する(例えば図5に示した変形を参照)。このように従動側スクロール部材9の外周側が半径方向外側に変形しようとすると、従動側軸受13で支持された軸部9cと従動側サポート部材用軸受28で支持された軸部22aとの間の軸線方向距離が小さくなるように変形しようとする(例えば図5(a)に示した破線を参照)。このような変形を許容すると、従動側スクロール部材9の外周側の半径方向外側への変形がさらに大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、従動側軸受13は、従動側サポート部材用軸受28方向の軸方向隙間がなくなるように予圧が従動側軸部9cに対して与えられるとともに、従動側サポート部材用軸受28は、従動側軸受13方向の軸方向隙間がなくなるように従動側サポート部材用軸部22aに対して予圧が与えられるようにした。これにより、例えば図5(b)に示した変形と同様に、各軸受13,28で支持された両軸部9c,22a間の軸方向距離が小さくなる変形を抑制することで、従動側スクロール部材9に生じる応力を緩和することができ、また、従動側スクロール部材9の変形によって生じる圧縮空気の漏れを抑えることができる。
両回転スクロール型圧縮機1Bの動作中に温度が上昇すると、従動側スクロール部材9が熱膨張して、各軸受13,28で支持された両軸部9c,22a間の軸方向距離が増大するように変形しようとする。この変形を拘束してしまうと、例えば図6(a)に示したように、従動側スクロール部材9に発生する熱応力が増大してしまう。
そこで、従動側壁体9bの先端と従動側サポート部材22とをピン24bによって固定することで、軸方向における変位を許容するように固定するとともに、各軸受13,28で支持された両軸部9c,22a間の距離の増大を許容するように、すなわち、従動側軸受13の内輪と従動側サポート部材用軸受28の内輪との間の距離が増大することを許容するように支持することとした。これにより、例えば図6(b)に示した変形と同様に、熱膨張に応じて各軸受13,28で支持された両軸部9c,22a間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定することによって、駆動側軸受11及び駆動側サポート部材用軸受26に予圧を与えるようにしたので、予圧を与えるための予圧部材を設ける必要がない。これにより、部品点数を少なくできるとともに、組立性が向上する。
なお、駆動側スクロール部材7についても、従動側スクロール部材9と同様に、遠心力による変形や熱応力を緩和するように、駆動側軸受11及び駆動側サポート部材用軸受26の予圧方向を設定しても良い。
[予圧の与え方の変形例]
図8乃至図23には、上述した第1実施形態で示した両回転スクロール型圧縮機1Aの軸受に対する予圧の与え方の変形例、すなわち、駆動側スクロール部材70及び従動側スクロール部材90に対して壁体71b,72b,91b,92bがそれぞれ2つずつ設けられた両歯の両回転スクロール型圧縮機に対する予圧の与え方の変形例が示されている。したがって、第1実施形態の両回転スクロール型圧縮機1Aと同様の構成については同一符号を付しその説明を省略する。
<変形例1>
図8には、第1実施形態に対して、駆動軸6側に与えられる予圧の与え方の変形例が示されている。
第2駆動側軸受14は、内輪が第2駆動軸部72cに対して軸方向に移動可能にルーズに嵌め合わされて固定されており、外輪がハウジング3に対して軸方向に移動しないようにタイトに嵌め合わされて固定されている。
第1駆動側軸受11は、内輪が第1駆動側軸部7cに対して軸方向に移動可能にルーズに嵌め合わされて固定されており、外輪がハウジング3に対して軸方向に移動しないようにタイトに嵌め合わされて固定されている。
駆動軸6の後端(図8において右端)に設けられた後端軸受17は、内輪が駆動軸6に対して軸方向に移動可能にルーズに嵌め合わされて固定されており、外輪がハウジング3に対して軸方向に移動しないようにタイトに嵌め合わされて固定されている。後端軸受17の右側には、後端軸受17の内輪を駆動側スクロール部材70側に押圧する予圧部材17aが設けられている。予圧部材17aは、ナット等とされており、駆動軸6に対して螺合されている。予圧部材17aによって後端軸受17の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の右方から外輪の左方に向かって荷重が加わる。
第2駆動側軸受14の予圧方向は、内輪の右方から外輪の左方に向かう方向とされ、第1駆動側軸受11の予圧方向は、内輪の左方から外輪の右方に向かう方向とされる。第2駆動側軸受14と第1駆動側軸受12に対する予圧は、ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定する際に与えられる。
このような構成によれば、予圧部材を後端軸受17のみに設け、第1駆動側軸受11及び第2駆動側軸受14に予圧部材を設ける必要がないので、部品点数を減らすことができる。
図11には、各軸受11,14,17の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せが示されている。同図において、上述した構成は、変形例1−1とされる。
変形例1−2に示すように、第2駆動側軸受14及び第1駆動側軸受11の嵌め合いを、内輪及び外輪ともに軸方向に移動可能なルーズとしても良い。このようにすることで、軸受14,11の取り付けが容易となり組立性が向上する。
変形例1−3は、第2駆動側軸受14の内輪をルーズ、外輪をタイトとし、第1駆動側軸受11の内輪及び外輪をタイトとされている。このように第1駆動側軸受11の内輪もタイトとすることで、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減することができる。また、第1駆動側軸受11は、モータ5と同じモータ収容部3aに対して取り付けられているので、モータ5との位置関係を確実に決めることができる。
変形例1−4は、変形例1−3のように第1駆動側軸受11の内輪をタイトとすることに代えて、後端軸受17の内輪をタイトとしている。このような構成でも、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減することができる。この場合には、図9に示すように、後端軸受17に対して予圧部材17aを設けずに、第1駆動側軸受11の内輪を右側(後端軸受17側)に押圧する予圧部材11aを設ける。
また、図10に示すように、第2駆動側軸受14の内輪を左方(モータ5とは反対側)に押圧する予圧部材14aを設けても良い。
<変形例2>
図12に示すように、変形例2は、上述の変形例1に対して、後端軸受17の予圧方向が異なり、その他の予圧方向は同様である。
後端軸受17の左側には、後端軸受17の内輪を右方(駆動側スクロール部材70側の反対方向)に押圧する予圧部材17aが設けられている。予圧部材17aによって後端軸受17の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の左方から外輪の右方に向かって荷重が加わる。
また、第1駆動側軸受11の内輪を右側(後端軸受17側)に押圧する予圧部材11aが設けられている。
図13には、各軸受11,14,17の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せが示されている。
変形例2−1では、各軸受11,14,17の内輪をルーズとし、外輪をタイトとしている。そして、予圧部材11a,17aとハウジング3の固定によって各軸受11,14,17に予圧を与えている。
変形例2−2では、第2駆動側軸受14の内輪をタイトとすることで、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例2−3では、第1駆動側軸受11の内輪をタイトとすることで、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例2−4では、各軸受11,14,17の内輪及び外輪を全てルーズとしているので、各軸受11,14,17の取り付けが容易となり組立性が向上する。
なお、各変形例2−1〜2−4に対して、第2駆動側軸受14の内輪を左方(モータ5とは反対側)に押圧する予圧部材14aを図10に示したように設けても良い。
<変形例3>
図14に示すように、変形例3は、上述の変形例1に対して、第1駆動側軸受11及び第2駆動側軸受14の予圧方向が異なり、後端軸受17の予圧方向は同様である。
変形例3−1では、各軸受11,14,17に対して予圧部材11a,14a,17aが設けられている。
第2駆動側軸受14の左側には、第2駆動側軸受14の内輪を右方(駆動側スクロール部材70側の方向)に押圧する予圧部材14aが設けられている。予圧部材14aによって第2駆動側軸受14の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の左方から外輪の右方に向かって荷重が加わる。
第1駆動側軸受11の右側には、第1駆動側軸受11の内輪を左方(駆動側スクロール部材70側の方向)に押圧する予圧部材11aが設けられている。予圧部材11aによって第1駆動側軸受11の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の右方から外輪の左方に向かって荷重が加わる。
後端軸受17の右側には、後端軸受17の内輪を左方(駆動側スクロール部材70側の方向)に押圧する予圧部材17aが設けられている。予圧部材17aによって後端軸受17の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の右方から外輪の左方に向かって荷重が加わる。
図15には、各軸受11,14,17の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せが示されている。
変形例3−2では、上述の変形例3−1の第2駆動側軸受14の予圧部材14aを省略して、第2駆動側軸受14の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例3−3では、上述の変形例3−1の第1駆動側軸受11の予圧部材11aを省略して、第1駆動側軸受11の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例3−4では、上述の変形例3−1の後端軸受17の予圧部材17aを省略して、後端軸受17の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
<変形例4>
図16に示すように、変形例4は、上述の変形例3に対して、後端軸受17の予圧方向が異なり、その他の予圧方向は同様である。
変形例4−1では、後端軸受17の左側には、後端軸受17の内輪を右方(駆動側スクロール部材70側の反対側の方向)に押圧する予圧部材17aが設けられている。予圧部材17aによって後端軸受17の内輪に対して予圧をかけることにで、同図にて太実線で示すように、内輪の左方から外輪の右方に向かって荷重が加わる。
図17には、各軸受11,14,17の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せが示されている。
変形例4−2では、上述の変形例4−1の第2駆動側軸受14の予圧部材14aを省略して、第2駆動側軸受14の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例4−3では、上述の変形例4−1の第1駆動側軸受11の予圧部材11aを省略して、第1駆動側軸受11の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
変形例4−4では、上述の変形例4−1の後端軸受17の予圧部材17aを省略して、後端軸受17の内輪をタイトにする。これにより、部品点数を削減するとともに、駆動側回転軸線CL1回りの芯ずれ量を低減としている。
<変形例5>
図18には、第1実施形態に対して、従動側であるサポート部材用軸受37,38に与えられる予圧の与え方の変形例が示されている。
第2サポート部材用軸受38は、内輪が第2サポート部材用軸部35aに対して軸方向に移動可能にルーズに嵌め合わされて固定されており、外輪がハウジング3に対して軸方向に移動しないようにタイトに嵌め合わされて固定されている。第2サポート部材用軸受38の左側には、第2サポート部材用軸受38の内輪を従動側スクロール部材90側に押圧する予圧部材38aが設けられている。予圧部材38aは、ナット等とされており、第2サポート部材用軸部35aに対して螺合されている。予圧部材38aによって第2サポート部材用軸受38の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の左方から外輪の右方に向かって荷重が加わる。
第1サポート部材用軸受37は、内輪が第1サポート部材用軸部33aに対して軸方向に移動可能にルーズに嵌め合わされて固定されており、外輪がハウジング3に対して軸方向に移動しないようにタイトに嵌め合わされて固定されている。第1サポート部材用軸受37の右側には、第1サポート部材用軸受37の内輪を従動側スクロール部材90側に押圧する予圧部材37aが設けられている。予圧部材37aは、ナット等とされており、第1サポート部材用軸部33aに対して螺合されている。予圧部材37aによって第1サポート部材用軸受37の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の右方から外輪の左方に向かって荷重が加わる。
このような構成によれば、図5(b)に示した変形と同様に、各軸受37,38で支持された両軸部33a,35a間の軸方向距離が小さくなる変形を抑制することで、従動側スクロール部材90に生じる応力を緩和することができ、また、従動側スクロール部材90の変形によって生じる圧縮空気の漏れを抑えることができる。
また、例えば図6(b)に示した変形と同様に、熱膨張に応じて各軸受37,38で支持された両軸部33a,35a間の距離を増大させることができるので、熱応力の発生を抑えることができる。
図19には、各軸受37,38の嵌め合わせと予圧部材の有無の組合せが示されている。同図において、上述した構成は、変形例5−1とされる。
変形例5−2では、変形例5−1に対して、第2サポート部材用軸受38の内輪タイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。この場合、第2サポート部材用軸受38の予圧部材38aを省略し、部品点数を削減することができる。
変形例5−3では、変形例5−1に対して、第1サポート部材用軸受37の内輪タイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。この場合、第1サポート部材用軸受37の予圧部材37aを省略し、部品点数を削減することができる。
<変形例6>
図20に示すように、変形例6は、上述の変形例5に対して、それぞれの軸受37,38の予圧方向が異なっている。
第2サポート部材用軸受38の右側には、第2サポート部材用軸受38の内輪を左方(従動側スクロール部材90側の反対方向)に押圧する予圧部材38aが設けられている。予圧部材38aによって第2サポート部材用軸受38の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の右方から外輪の左方に向かって荷重が加わる。
第1サポート部材用軸受37の左側には、第1サポート部材用軸受37の内輪を右方(従動側スクロール部材90側の反対方向)に押圧する予圧部材37aが設けられている。予圧部材37aによって第1サポート部材用軸受37の内輪に対して予圧をかけることで、同図にて太実線で示すように、内輪の左方から外輪の右方に向かって荷重が加わる。
なお、各軸受37,38に対する予圧を、ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定する際に与えるようにすれば、各予圧部材37a,38aを省略することができる。
図21には、各軸受37,38の嵌め合いの組合せが示されている。予圧部材37a,38aは、上述のようにハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定する際に予圧を与えるようにすれば、省略することができる。
変形例6−1では、各軸受37,38の内輪をルーズとし、外輪をタイトとしている。
変形例6−2では、変形例6−1に対して、両軸受37,38の外輪をルーズとしている。このようにすることで、各軸受37,38の取り付けが容易となり組立性が向上する。
変形例6−3では、変形例6−1に対して、第2サポート部材用軸受38の内輪タイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。
変形例6−4では、変形例6−1に対して、第1サポート部材用軸受37の内輪タイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。
<変形例7>
図22に示すように、変形例7は、上述の変形例5に対して、予圧部材37a,38aが省略されている点で相違し、予圧方向は同様となっている。また、本変形例では、変形例5に対して、第1サポート部材33の軸部33aが第1サポート部材用軸受37の外輪に嵌め合わされており、ハウジング3が第1サポート部材用軸受37の内輪に嵌め合わされている点で相違する。同様に、第2サポート部材35の軸部35aが第2サポート部材用軸受38の外輪に嵌め合わされており、ハウジング3に対して第2サポート部材用軸受38の内輪が嵌め合わされている点で変形例5と相違する。
各軸受37,38に対する予圧は、ハウジング3のモータ収容部3aとスクロール収容部3bとを軸方向に突き合わせてボルト32で固定する際に与えられるようになっている。
図23には、各軸受37,38の嵌め合いの組合せが示されている。
変形例7−1では、各軸受37,38の内輪をルーズとし、外輪をタイトとしている。
変形例7−2では、変形例7−1に対して、両軸受37,38の外輪をルーズとしている。このようにすることで、各軸受37,38の取り付けが容易となり組立性が向上する。
変形例7−3では、変形例7−1に対して、第2サポート部材用軸受38の内輪をタイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。
変形例7−4では、変形例7−1に対して、第1サポート部材用軸受37の内輪をタイトとしている。このようにすることで、従動側回転軸線CL2回りの芯ずれ量を低減することができる。
<変形例8>
図24に示すように、第1駆動側軸受11を省略して、第2駆動側軸受14と後端軸受17とで駆動側回転軸線CL1回りの回転を支持するようにしても良い。これにより、部品点数を低減させることができる。また、予圧についても、図24に示したように、第1駆動側軸受11の代わりに後端軸受17で予圧を与えることで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した各実施形態および各変形例では、過給機として両回転スクロール型圧縮機を用いることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、流体を圧縮するものであれば広く利用することができ、例えば空調機械において使用される冷媒圧縮機として用いることもできる。
1A,1B,1C 両回転スクロール型圧縮機
3 ハウジング
3a モータ収容部(第1ハウジング)
3b スクロール収容部(第2ハウジング)
3c 冷却フィン
3d 吐出口
5 モータ(駆動部)
5a ステータ
5b ロータ
6 駆動軸
7 駆動側スクロール部材
7a 駆動側端板
7b 駆動側壁体
7c 第1駆動側軸部(駆動側軸部)
9 従動側スクロール部材
9a 従動側端板
9b 従動側壁部
9c 従動側軸部
11 第1駆動側軸受
11a 予圧部材
14 第2駆動側軸受
14a 予圧部材
13 従動側軸受
15 ピンリング機構(同期駆動機構)
15a リング部材
15b ピン部材
17 後端軸受
17a 予圧部材
20 駆動側サポート部材
20a 駆動側サポート部材用軸部
22 従動側サポート部材
22a 従動側サポート部材用軸部
24a ピン
24b ピン
25a ピン
25b ピン
26 駆動側サポート部材用軸受
28 従動側サポート部材用軸受
31 ピン(壁体固定部)
32 ボルト
33 第1サポート部材
33a 第1サポート部材用軸部
35 第2サポート部材
35a 第2サポート部材用軸部
37 第1サポート部材用軸受(第1従動側軸受)
38 第2サポート部材用軸受(第2従動側軸受)
70 駆動側スクロール部材
71 第1駆動側スクロール部
71a 第1駆動側端板
71b 第1駆動側壁体
72 第2駆動側スクロール部
72a 第2駆動側端板
72b 第2駆動側壁体
72c 第2駆動側軸部
72d 吐出ポート
73 フランジ部
90 従動側スクロール部材
90a 従動側端板
90h 貫通孔
91b 第1従動側壁体
92b 第2従動側壁体
CL1 駆動側回転軸線
CL2 従動側回転軸線
P 分割面

Claims (7)

  1. 駆動部によって回転駆動され、駆動側端板の中心回りに所定角度間隔を有して設置された複数の渦巻状の駆動側壁体を有する駆動側スクロール部材と、
    従動側端板の中心回りに所定角度間隔を有して設置され、各前記駆動側壁体に対応する数の渦巻状の従動側壁体を有し、これら従動側壁体のそれぞれが対応する前記駆動側壁体に対して噛み合わされることによって圧縮空間を形成する従動側スクロール部材と、
    前記駆動側スクロール部材と前記従動側スクロール部材とが同期して公転旋回運動するように前記駆動側スクロール部材から前記従動側スクロール部材に駆動力を伝達する同期駆動機構と、
    前記駆動側スクロール部材を軸線方向における一端側及び他端側にて軸部を回転支持する第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受と、
    前記従動側スクロール部材を軸線方向における一端側及び他端側にて軸部を回転支持する第1従動側軸受及び第2従動側軸受と、
    を備え、
    前記第1駆動側軸受は、前記第2駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられるとともに、前記第2駆動側軸受は、前記第1駆動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように前記軸部に対して予圧が与えられることで、前記第1駆動側軸受と前記第2駆動側軸受とが接近する方向の前記軸部の変形を抑制して
    かつ/または、
    前記第1従動側軸受は、前記第2従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられるとともに、前記第2従動側軸受は、前記第1従動側軸受方向の軸線方向隙間がなくなるように予圧が前記軸部に対して与えられることで、前記第1従動側軸受と前記第2従動側軸受とが接近する方向の前記軸部の変形を抑制することを特徴とする両回転スクロール型圧縮機。
  2. 前記従動側端板を間に介して配置され、前記駆動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記駆動側スクロール部材とともに回転する駆動側サポート部材と、
    前記駆動側端板を間に介して配置され、前記従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記従動側スクロール部材とともに回転する従動側サポート部材と、
    を備え、
    前記第1駆動側軸受は、前記駆動側スクロール部材の軸部を支持し、
    前記第2駆動側軸受は、前記駆動側サポート部材の軸部を支持し、
    前記第1従動側軸受は、前記従動側サポート部材の軸受を支持し、
    前記第2従動側軸受は、前記従動側スクロール部材の軸部を支持することを特徴とする請求項1に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  3. 前記駆動側壁体の前記先端側と前記駆動側サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1駆動側軸受に支持された前記軸部と前記第2駆動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持され、
    かつ/または、
    前記従動側壁体の前記先端と前記従動側サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1従動側軸受に支持された前記軸部と前記第2従動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持されることを特徴とする請求項2に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  4. 前記駆動側スクロール部材は、第1駆動側端板と第1駆動側壁体とを有し、前記駆動部によって駆動される第1駆動側スクロール部と、第2駆動側端板と第2駆動側壁体とを有する第2駆動側スクロール部材と、前記第1駆動側壁体と前記第2駆動側壁体との軸方向における先端同士が向かい合った状態で固定する壁体固定部と、を備え、
    前記従動側スクロール部材は、前記従動側端板の一側面に設けられ、前記第1駆動側壁体と噛み合う第1従動側壁体と、前記従動側端板の他側面に設けられ、前記第2駆動側壁体と噛み合う第2従動側壁体と、を備え、
    前記第1駆動側端板を間に介して配置され、前記第1従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記第1従動側壁体とともに回転する第1サポート部材と、
    前記第2駆動側端板を間に介して配置され、前記第2従動側壁体の軸方向における先端側に固定されて前記第2従動側壁体とともに回転する第2サポート部材と、
    を備え、
    前記第1駆動側軸受は、前記第1駆動側スクロール部の軸部を支持し、
    前記第2駆動側軸受は、前記第2駆動側スクロール部の軸部を支持し、
    前記第1従動側軸受は、前記第1サポート部材の軸受を支持し、
    前記第2従動側軸受は、前記第2サポート部材の軸部を支持することを特徴とする請求項1に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  5. 前記壁体固定部は、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1駆動側軸受に支持された前記軸部と前記第2駆動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1駆動側軸受及び第2駆動側軸受によって支持され、
    かつ/または、
    各前記従動側壁体の前記先端と各前記サポート部材とは、軸線方向における変位を許容するように固定されるとともに、前記第1従動側軸受に支持された前記軸部と前記第2従動側軸受に支持された前記軸部との間の距離の増大を許容するように、それぞれの前記軸部が第1従動側軸受及び第2従動側軸受によって支持されることを特徴とする請求項4に記載の両回転スクロール型圧縮機。
  6. 前記第1駆動側軸受及び前記第1従動側軸受が固定される軸受固定部を有する第1ハウジングと、
    該第1ハウジングに対して軸線方向に突き合わされて固定され、前記第2駆動側軸受及び前記第2従動側軸受が固定される軸受固定部を有する第2ハウジングと、
    を備え、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを軸線方向に突き合わせて固定することによって、両前記駆動側軸受及び/又は両前記従動側軸受に対して予圧が与えられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の両回転スクロール型圧縮機。
  7. 前記第1駆動側軸受は、前記駆動側スクロール部材の前記駆動側端板からみて前記駆動部を挟んだ反対側の軸部に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の両回転スクロール型圧縮機。
JP2016161317A 2016-08-19 2016-08-19 両回転スクロール型圧縮機 Active JP6768406B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161317A JP6768406B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 両回転スクロール型圧縮機
PCT/JP2017/029415 WO2018034296A1 (ja) 2016-08-19 2017-08-15 両回転スクロール型圧縮機
CN201780050852.3A CN109642571A (zh) 2016-08-19 2017-08-15 双旋转涡旋型压缩机
US16/325,555 US20190178247A1 (en) 2016-08-19 2017-08-15 Co-rotating scroll compressor
EP17841518.8A EP3489514B1 (en) 2016-08-19 2017-08-15 Bidirectional-rotation-type scroll compressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161317A JP6768406B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 両回転スクロール型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018028307A JP2018028307A (ja) 2018-02-22
JP6768406B2 true JP6768406B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=61196758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016161317A Active JP6768406B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 両回転スクロール型圧縮機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20190178247A1 (ja)
EP (1) EP3489514B1 (ja)
JP (1) JP6768406B2 (ja)
CN (1) CN109642571A (ja)
WO (1) WO2018034296A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6749829B2 (ja) * 2016-11-24 2020-09-02 三菱重工業株式会社 両回転スクロール型圧縮機
US11111921B2 (en) 2017-02-06 2021-09-07 Emerson Climate Technologies, Inc. Co-rotating compressor
JP6698726B2 (ja) * 2018-03-12 2020-05-27 三菱重工業株式会社 両回転スクロール型圧縮機
WO2021097297A1 (en) 2019-11-15 2021-05-20 Emerson Climate Technologies, Inc Co-rotating scroll compressor
US11732713B2 (en) 2021-11-05 2023-08-22 Emerson Climate Technologies, Inc. Co-rotating scroll compressor having synchronization mechanism
US11624366B1 (en) 2021-11-05 2023-04-11 Emerson Climate Technologies, Inc. Co-rotating scroll compressor having first and second Oldham couplings

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3402548A1 (de) * 1984-01-26 1985-08-01 Leybold-Heraeus GmbH, 5000 Köln Verdraengermaschine
JP5076242B2 (ja) * 2007-03-30 2012-11-21 アネスト岩田株式会社 スクロール式流体機械
JP2012215092A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Toyota Industries Corp 両回転スクロール型圧縮機
JP5578159B2 (ja) * 2011-11-18 2014-08-27 株式会社豊田自動織機 車両用圧縮機
JP6161407B2 (ja) * 2013-05-28 2017-07-12 有限会社スクロール技研 スクロール流体機械

Also Published As

Publication number Publication date
US20190178247A1 (en) 2019-06-13
CN109642571A (zh) 2019-04-16
EP3489514A1 (en) 2019-05-29
EP3489514A4 (en) 2019-05-29
EP3489514B1 (en) 2020-02-12
WO2018034296A1 (ja) 2018-02-22
JP2018028307A (ja) 2018-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6768406B2 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP6208035B2 (ja) 内燃機関用リンク機構のアクチュエータと可変圧縮比機構のアクチュエータ
US9732753B2 (en) Scroll compressor with inclined surfaces on the stepped portions
JP6331423B2 (ja) 可変容量型過給機
JP5772924B2 (ja) スクリュー圧縮機
JP6749811B2 (ja) 両回転スクロール型圧縮機及びその設計方法
JP2015036539A (ja) 軸流回転機械
CN110337543B (zh) 双旋转涡旋型压缩机
WO2018025879A1 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP6665055B2 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
CN109563832B (zh) 双旋转涡旋型压缩机
WO2018151014A1 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP7169516B2 (ja) ギヤポンプの製造方法
JP2010144576A (ja) 電動ルーツ型圧縮機
WO2017141703A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2010270638A (ja) 可変容量型ターボチャージャ
JP6749829B2 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP2013007331A (ja) 多気筒回転式圧縮機
JP2019065780A (ja) 両回転スクロール型流体機械
WO2021208386A1 (zh) 涡旋压缩机
JP2018059462A (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP6873763B2 (ja) スクリュー流体機械
WO2018151015A1 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
CN109424424A (zh) 单元轮
JPH04183992A (ja) ポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6768406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150