JP2018130198A - 自走式電気掃除機 - Google Patents

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【課題】段差の乗り越え性能を向上させた自走式電気掃除機を提供する。【解決手段】左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差に接近した場合、段差から離れる方向に後進し、その後、第一の床面を走行していた時の速度より高速で前記段差に向かって走行する。【選択図】図6

Description

本発明は、自走式電気掃除機に関する。
塵埃が落下している床面を清掃する電気掃除機として、自律的に駆動する自走式電気掃除機が知られている。自走式電気掃除機は、一以上の部屋を万遍なく清掃可能なことが望まれるところ、部屋の内部や部屋と部屋との間には段差が存在することがあるため、これを乗り越えて清掃を継続可能な構成が求められる。
特許文献1は、段差Dの乗り越えの可否を精度よく検出できるので、乗り越え不可能な凸状の段差Dに引っ掛かったり、乗り越え不可能な凹状の段差Dに落ち込んだりすることを精度よく防止できる電気掃除機11を提供できるとしている(0047)。
特開2014−226266号公報
特許文献1は、段差センサ21を利用して段差乗り越えの可否等を検出しているが、段差を乗り越え不可能と判定した場合は、段差の向こう側に到達しようとしないため清掃領域を広げにくい。このため、乗り越え可能な段差の高さを向上させようとする制御を行うことが望ましい。
上記事情に鑑みてなされた第1の本発明の自走式電気掃除機は、左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差に接近した場合、該段差から離れる方向に後進し、その後、第一の床面を走行していた時の速度より高速で前記段差に向かって走行することを特徴とする。
また、第2の本発明の自走式電気掃除機は、左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、該駆動輪の前方に設けた公転自在の接地輪と、床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差を前記駆動輪の一方が乗り越え、他方が乗り越えない場合、該乗り越えた方の駆動輪を逆回転させることで旋回又は超信地旋回し、前記段差から離れる方向に後進し、その後、第一の床面を走行していた時の速度より高速で段差に向かって走行することを特徴とする。
また、第3の本発明の自走式電気掃除機は、左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、該駆動輪の前方に設けた公転自在の接地輪と、床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差を前記駆動輪の一方が乗り越え、他方が乗り越えない場合、該乗り越えた方の駆動輪を順回転させることで旋回又は超信地旋回した後、該乗り越えた方の駆動輪を逆回転させることで旋回又は超信地旋回することを特徴とする。
実施形態1に係る自走式電気掃除機の斜視図である。 実施形態1に係る自走式電気掃除機の上ケースとダストケースを取り外した状態の斜視図である。 実施形態1に係る自走式電気掃除機の底面図である。 実施形態1に係る補助輪の拡大斜視図である。 実施形態1に係る自走式電気掃除機の制御装置、及び制御装置に接続される機器を示す構成図である。 実施形態1に係る段差乗り越えの制御の流れを示す図である。 実施形態1に係る段差乗り越え等に係る制御のフローチャートである。 実施形態2に係る段差乗り越えの制御の流れを示す図である。 実施形態2に係る段差乗り越え等に係る制御のフローチャートである。 実施形態3に係る段差乗り越えの制御の流れを示す図である。 実施形態3に係る段差乗り越え等に係る制御のフローチャートである。 実施形態4に係る段差乗り越えの制御の流れを示す図である。 実施形態4に係る段差乗り越え等に係る制御のフローチャートである。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。本発明の各種の構成要素は、必ずしも一の部材で構成される必要はなく、例えば、一の構成要素が複数の部材で構成されること、複数の構成要素が一の部材で構成されること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが互いに重複すること、を許容する。
なお、自走式電気掃除機1(図1参照)が進行する向きのうち、自走式電気掃除機1が通常進行する方向を前方、重力方向と反対の方向を上方、駆動輪116(図3参照)が対向する方向を左方及び右方とする。すなわち図1等に示す様に前後、上下、左右を定義する。本実施形態では、自走式電気掃除機1の前方側に補助輪17が取付けられている。
また、駆動輪116の回転方向について、一対の駆動輪116が同じ方向に回転した場合、前方に自走式電気掃除機1を移動させる回転方向を順回転、後方に移動させる回転方向を逆回転とする。
<実施形態1>
[自走式電気掃除機1]
図1は、本実施形態に係る自走式電気掃除機1の斜視図である。
自走式電気掃除機1は、掃除領域(例えば、室内)を自律的に移動しながら掃除する掃除機である。自走式電気掃除機1は、上壁(及び側壁の一部)である上ケース111、底壁(及び側壁の一部)である下ケース112、及び前部に設置されるバンパ18、を含んで構成される本体11を備える。
また、自走式電気掃除機1の上後方側には、ダストケース4が設けられている。本実施形態の自走式電気掃除機1は、制御装置2の演算処理によって自律的に駆動輪116を駆動させて清掃するが、リモコン等によってユーザの指令を受けて駆動してもよい。
[下ケース112]
図2は上ケース111とダストケース4を取り外した状態の斜視図、図3は自走式電気掃除機1の底面図である。
下ケース112は、駆動輪116、走行モータ1161、アーム1141及び減速機構1142を含んで構成される駆動機構を収容する駆動機構収容部114、並びに、サイドブラシ取付部1121、回転ブラシモータ1133、電動送風機16、充電池19、充電池19を収納する電池収容部115(図4参照)、制御装置2、及び吸口部113が取付られている薄型の円板状の部材である。
下ケース112は、側面の下端側、好ましくは下端を含んで、側面全周又は略全周に設けられたバンパーフレーム1127を有している。バンパーフレーム1127は、側面のその他の部分を形成する部材よりも柔らかい材料で形成されており、例えば、エラストマー等の樹脂材を採用できる。また、バンパーフレーム1127は、側面のその他の部分、例えばバンパ18よりも外周側に出っ張っている。これにより、自走式電気掃除機1が家具等に衝突しても、家具等が破損することを抑制できる。
なお、自走式電気掃除機1は主に前進するため、前方側の側面が家具等に衝突し易いが、例えば隘路に進入した場合等を考慮すると、本実施形態の様に側面や後面にもバンパーフレーム1127を設けることが好ましい。また、バンパ18は環状のため、本実施形態の様にバンパーフレーム1127を環状に形成することで、バンパ18の外周側にバンパーフレーム1127を位置させることができる。こうすると、バンパ18を外周側から押えることができるため、組立し易い。
(下ケース112の突起)
下ケース112について、回転ブラシ14の左右方向外側それぞれ(真左外側及び真右外側)には、下ケース112の底面に設けた凸部である後方突起1123の少なくとも一部が設けられている。後方突起1123それぞれの少なくとも一部は、駆動輪116の真後方にも位置している。
また、2つの駆動輪116の間の領域に相当する、下ケース112の中央側領域には、中央前側突起1124及び中央後側突起1125が設けられている。中央前側突起1124は、前後方向で駆動輪116の前端側、左右方向で下ケース112の中央側に位置している凸部である。中央後側突起1125は、中央前側突起1124より後側で、前後方向に延在している凸部である。
本実施形態の自走式電気掃除機1は、駆動輪116の後端と回転ブラシ14の外端とが近接している。具体的には、駆動輪116の後端の左右内側部分から、回転ブラシ14の前端の左右外側部分までの距離は、例えば小形化の観点から20mm以下にしている。回転ブラシ14は、床面に近接して塵埃を吸引し易くするために下ケース112から突出しており、駆動輪116は床面に接触するべく同様に突出している。このため、2つの駆動輪116の間の領域(突起1124,突起1125が設けられている中央側領域)や、駆動輪116後側の領域(突起1123が設けられている領域)に障害物が入り込むと、駆動輪116と回転ブラシ14の間に嵌り込んで自走式電気掃除機1の駆動を妨げるおそれがある。このような事態を抑制すべく、突起1123,突起1124,突起1125を設けている。何れの突起1123,1124,1125も、自走式電気掃除機1が、少なくとも平坦な床面上を走行している間は、床面から離間する寸法に調整された突起とされている。突起1124,1125は一体であってもよい。
[駆動輪116]
図3等に示す様に、駆動輪116はそれぞれ、減速機構1142それぞれを介して走行モータ1161それぞれの駆動力を受ける部材である。これにより駆動輪116自体が回転することで本体11を前進、後退、旋回又は超信地旋回させることができる。駆動輪116は、左右両側に配置されている。本実施形態では、駆動輪116は、通常の前進時(障害物や段差を検知しない状況)に自走式電気掃除機1を第一の速度帯で走行させる。例えば第一の速度帯は、315mm/s程度に設定することができる。本実施形態の自走式電気掃除機1は、例えば平坦な床面を走行する場合は第一の速度帯程度の速度で主に走行する。後述する第二の速度帯は、第一の速度帯よりも高速であれば特に制限されないが、好ましくは第一の速度帯の1.2倍以上、1.3倍以上、又は1.4倍以上にすることができる。なお、「第一の速度帯」で駆動する自走式電気掃除機1は、略定速で走行してもよいし、或る程度の幅の加減速をしつつ走行してもよいが、例えば、走行する自走式電気掃除機1を観察する使用者に与える印象の観点からは、略定速であることが好ましい。
[補助輪17]
図4は、補助輪17の拡大斜視図である。図3,4等に示す様に、補助輪17は、下ケース112を床面から離間させつつ自走式電気掃除機1を円滑に移動させるための補助的な車輪であり、下ケース112のうち、駆動輪116より前方側に設けられている。補助輪17は、駆動輪116による本体11の移動に伴い床面との間で生じる摩擦力によって従動回転するように固定軸173によって支持されている。尤も、補助輪17をモータ駆動させても構わない。
補助輪17は、固定軸173を回転軸として回転可能に設けられた略円形の接地輪171、接地輪171の公転軸である公転支持部175を有する。接地輪171は、自走式電気掃除機1の走行に伴って床面に接触して回転及び公転できる。
接地輪171は、公転支持部175に支持されることで、水平面内(上下方向に垂直な面内)で360°公転自在に構成されている。すなわち、接地輪171は、公転支持部175を中心とする円形状の軌跡を描くことができる。公転すると、接地輪171とともに接地輪171の回転軸の方向も変化する。具体的には、接地輪171の回転軸は、接地輪171が描く円形の軌跡を想定するときに、接地輪171が位置する部分におけるこの円の略接線方向を向く。
なお、図3に示す補助輪17は、本体11の前方の左右方向の中央に設けられている。
[バンパ18]
バンパ18は、外部から作用する押圧力に応じて前後方向、好ましくはさらに左右方向、で移動可能に設置されている。バンパ18は、左右一対のバンパばね(図示省略)によって前方向に付勢されている。バンパ18を介して障害物からの抗力がバンパばねに作用すると、バンパばねは変形し、バンパ18を前方向に付勢しつつバンパ18の後退を許容する。バンパ18が障害物から離れて抗力がなくなると、バンパばねの付勢力によってバンパ18は元の位置に戻る。ちなみに、バンパ18の後退(つまり、障害物との接触)は、バンパセンサ(赤外線センサ)によって検知され、その検知結果が制御装置2に入力される。障害物等の接触位置に応じてバンパ18の変位量が異なるため、本体11に対する障害物等の位置を検知することも可能である。
[センサ類]
図5は、自走式電気掃除機の制御装置2、及び制御装置2に接続される機器を示す概略構成図である。制御装置2は、各種のセンサの検知信号等を利用しつつ、駆動輪116に駆動力を与える走行モータ1161や、各種のブラシに駆動力を与えるブラシモータ等を制御することができる。
バンパセンサは、バンパ18の後退(つまり、障害物との接触)を検知するセンサである。
図2等に例示する測距センサ210は、障害物までの距離を検出する赤外線センサである。本実施形態では、正面3箇所と側面2箇所の計5か所に測距センサを設けた。測距センサ210は、赤外線を発光させる発光部(図示せず)と、赤外線が障害物で反射して戻ってくる反射光を受光する受光部(図示せず)とを有している。この受光部によって検出される反射光に基づいて、障害物までの距離が算出される。なお、バンパ18のうち少なくとも測距センサの近傍は、赤外線を透過させる樹脂又はガラスで形成されている。
図3等に例示する床面用測距センサ211(床面検知手段)は、床面までの距離を計測する赤外線センサであり、下ケース112の下面の前後左右4か所に設置されている。より具体的には、補助輪17の前側に位置する前方床面用測距センサ211f、回転ブラシ14及び掻取りブラシ13の後側に位置する後方床面用測距センサ211b、左側の駆動輪116の前側かつ左側に位置している左方床面用測距センサ211l、右側の駆動輪116の前側かつ右側に位置している右方床面用測距センサ211rが設けられている。
なお、各床面用測距センサの位置は、必ずしもこれに限られる必要はなく、本体11のうち、駆動輪116の前方側、後方側、左右側にそれぞれ設けられていればよい。床面用測距センサ211としては、床面までの距離を少なくとも3段階区別できるものを用いることが好ましく、例えば、PSDセンサを採用できる。
図5に示す走行モータパルス出力を利用して、走行モータ1161の回転速度、回転角度を検出する。なお、走行モータパルス出力より検出される回転速度、回転角度と、減速機構の歯車比と、駆動輪116の径とに基づいて、制御装置2は本体11の移動速度、移動距離、角速度を算出する。本体11の角速度は、ジャイロセンサを用いることで検知してもよい。
走行モータ電流計測器は、走行モータ1161の電機子巻線に流れる電流を計測する計測器である。電流計測器は、計測した電流値を制御装置2に出力する。
[駆動装置]
図5に示す走行モータ駆動装置(左)(右)は、左右側の走行モータ1161を駆動するインバータ、または、PWM制御によるパルス波形発生装置であり、制御装置2からの指令に応じて動作する。電動送風機駆動装置、回転ブラシ用モータ駆動装置、サイドブラシ用モータ駆動装置(左)(右)についても同様である。これら各駆動装置は、本体11内の制御装置2(図2参照)に設置されている。
[制御装置2]
制御装置2は、例えばマイコン(Microcomputer)であり、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が各種処理を実行するようになっている。制御装置2は、スイッチシート22(図1参照)、及び、上述の各センサ類から入力される信号に応じて演算処理を実行し、各駆動装置に指令信号を出力する。
[段差を検知した場合の制御]
床面用測距センサ211は、床面用測距センサ211の下方に赤外線を反射する物質(例えば、床面)がどの程度離れて位置しているかを検知する。本実施形態では、床面用測距センサ211が検知する距離の閾値として、第一の閾値と、第一の閾値より小さく0mmより大きい第二の閾値という語を用いて説明する。但し、床面用測距センサ211が検知する距離について、自走式電気掃除機1が平坦な床面を走行している場合に検知する距離を0mmと、平坦な床面を走行している場合よりも床面から離れているときに検知する距離を正値と、平坦な床面を走行している場合よりも床面に近いときに検知する距離を負値と、定義する。
なお、例えば、第一の閾値を30mm、第二の閾値を8mmとすることができる。また、床面用測距センサ211の検出値がどのようなものであるかは、実際に床面用測距センサ211の出力信号を取得して確認してもよいし、床面用測距センサ211から床面までの距離を観察することで確認してもよい。
(第一の閾値以上の値を検知した場合)
床面用測距センサ211によって階段等の大きな段差を検知することで、自走式電気掃除機1の大きな段差からの落下を防止できる。例えば、前方床面用測距センサ211fが、第一の閾値以上の値を検知した場合(床面までの距離が、自走式電気掃除機1が位置している面から例えば30mm以上下側にある(大きい下り段差がある)と認識した場合)、制御装置2は走行モータを制御して本体11を後進させ、さらにその場で回転(超信地旋回)させて進行方向を後方に転換させる。この回転角度は90°超270°未満が好ましい。これにより、自走式電気掃除機1は、大きい下り段差を落下せずに走行を継続できる。
第一の閾値以上の値を検知した場合はこのように、即座に自走式電気掃除機1を減速・停止、さらに好ましくは後退させ、その後超信地旋回させて進路を変更した後に再び前進させることができる。
(第一の閾値未満第二の閾値以上の値を検知した場合)
或る面を走行している自走式電気掃除機1が、この面よりも高い位置にある別の面との境界としての段差(上り段差)に向かう場合がある。この場合、この上り段差が、自走式電気掃除機1が前進走行しても乗り越えきれない高さであることがある。このような上り段差のうち、接地輪171は段差を乗り越えることができるものの、駆動輪116の一方または両方が越えられない上り段差を考える。この場合、駆動輪116がやや上り段差に乗り上げることで、自走式電気掃除機1は、前方側を上に向けてやや傾くことがある。このとき、前方床面用測距センサ211fが第一の閾値未満第二の閾値以上の値を検知するように第二の閾値を設定しておく。また、このとき、後方床面用測距センサ211bは、0mm又は負値を検知することができる。
傾いた状態でも、自走式電気掃除機1は前進走行すべく駆動輪116を回転させ続けているため、段差の高さによっては上り段差を乗り越えてさらに進む可能性もあるが、現在想定している段差では、段差を乗り越えきれずにその場で空転してしまう。このようなとき、後述する乗り越えに係る制御を行うことができる。
なお、自走式電気掃除機1が上り段差を登り切れるか否かを区別するには、例えば、センサ211fが第一の閾値未満第二の閾値以上の値を検知する及び/又はセンサ211bが0mm又は負値を検知するという検知状態が所定時間継続したことを以て、段差が乗り越えきれないものであると判断することができる。この「所定時間」は略0秒にしても良いが、通常、上り切れる段差を登りきるのには1〜2秒を要するため、例えば2.0秒、2.5秒又は3.0秒にすることが好ましい。
(第二の閾値未満の値を検知した場合)
この場合、自走式電気掃除機1が平坦な面を走行していると判断できるため、前進を継続することができる。
〔段差検知から乗り越えに係る制御〕
図6は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御に係る自走式電気掃除機1の動きの流れを示す図、図7は本実施形態に係る段差検知から段差乗り越えに係る制御のフローチャートである。図6,図7を参照しつつ、自走式電気掃除機1が床面L(第一の床面)を走行中、床面Lよりも高い面である別の床面U(第二の床面)との間に形成されている段差を登る制御の流れを説明する。図6中、左右の駆動輪116と、接地輪171とをそれぞれ点線で示し、接地輪171の公転軸である公転支持軸175を黒色で塗り潰した丸で示している。段差検知から段差乗り越えに係る自走式電気掃除機1は、概ね図6(a),(b),(c),(d)の順に動く。本実施形態では、前方床面用測距センサ211fで段差を検知する場合を代表して説明するが、後方床面用測距センサ211b、左右の床面用測距センサ211l,211rによって段差を検知した場合も同様に制御することができる。
また、本実施形態の自走式電気掃除機1の各種の動作は、制御装置2が各種センサの検知結果を取得したり、各種モータに駆動指令を出力したりすることで実現することができる。また、充電池19は、制御装置2、各種センサ及びモータ等に電力を供給することができる。
まず、自走式電気掃除機1は、通常の前進速度である第一の速度帯に属する速度で前進する(図6(a)、ステップS100)。この間、もしも何れかの床面用測距センサ211が第一の閾値以上を検知すると(ステップS200,Yes)、超信地旋回して進路を変更した後、第一の速度帯での前進を再開する(ステップS300)(不図示)。このステップS200及びステップS300の制御は、本実施形態におけるその他のステップの最中に適宜割り込み処理したり、常時ステップS200の条件の成否を監視するようにしてもよい。
一方、例えば前方床面用測距センサ211fが第一の閾値未満第二の閾値以上の値を所定時間以上検知すると(ステップS200,No、ステップS400,Yes、図6(b))、自走式電気掃除機1は一対の駆動輪116をともに逆回転させて後進する(ステップS500、図6(c))。所定時間や後進距離は適宜設定できるが、例えば2.0秒以上、350mm以上にすることができる。
ステップS500における後進に際しては、その後のステップS700で段差に対して略垂直な方向から進入すべく、一対の駆動輪116を略同角速度で回転させて真後ろに後進することが望ましいが、異なる角速度で或る程度曲がりつつ後進しても良い。また、旋回又は超信地旋回で進路を後方に変更した後、その方向に進行し、さらに旋回又は超信地旋回で進路を前方(段差に向かう方向)に変更してもよい。ここでは、ステップS400後に進路を段差から離れる方向に変更する何れの態様も「後進」と呼ぶ。
また、ステップS400の判定に際しては、各駆動輪116の速度が略0である状態又は各駆動輪116の速度の差が略0である状態が所定時間継続するか否かも判定することが望ましい。このような状態が所定時間継続した場合、両方の駆動輪116が段差に乗り上げている状態であるか否か、すなわち自走式電気掃除機1が段差に対して略垂直な方向を向いているか否かを推定できるので、この速度の情報を利用すれば、続くステップS500で適切な進路を設定することができるためである。
その後、自走式電気掃除機1は、床面用測距センサ211の第一の閾値の値を一時的に増加させる(これを第三の閾値と呼ぶ。)(ステップS600)。これにより、この後行われる前進で段差を乗り越える際に、自走式電気掃除機1が段差との衝突による衝撃で跳ね上げられて床面との距離が一時的に大きくなっても、旋回又は超信地旋回して進路を変更し、登った段差からすぐに下りてしまうといったことを抑制できる。
なお、ここでいう「後進」とは、自走式電気掃除機1の向いている方向は維持して、一対の駆動輪116を略同速度で逆回転させることで後退させることであることが好ましい。そうでない態様で後進する場合は、後進後、自走式電気掃除機1の前方が段差の延在方向に垂直な方向を向くように方向を調整することが望ましい。
また、上記のように、自走式電気掃除機1が跳ね上げられるなどしても超信地旋回等をすることを抑制できれば、閾値を利用した制御の詳細は種々変更することができる。例えば、第一の閾値を増加させて第三の閾値とするような態様に限られず、第一の閾値以上の値を検知しても、これが第三の閾値未満の値であれば走行を継続するようなものであればよい。
閾値を第三の閾値に変更した後、自走式電気掃除機1は、ステップS100での走行速度(第一の速度帯に属する)より高速(第二の速度帯に属する)で前進する(ステップS700、図6(d))。第二の速度帯は適宜設定できるが、例えば第一の速度帯に属する或る速度の1.2倍又は1.3倍以上にすることができる。本実施形態では470mm/s以上にした。なお、第一の速度帯と第二の速度帯とは、重複する範囲があってもなくてもよい。この点、第一の速度帯の最高速度が、第二の速度帯の最低速度よりも低いことが好ましい。尤も、或る速度が第一の速度帯に属するか否かを判断するに際しては、平坦な床面を走行させた場合に、非常に低い割合でのみ出現する速度(例えば、平坦な床面を1時間走行させた場合に、累計で数秒間〜3分間程度の間のみ出現する速度)は、第一の速度帯に属さないと判断しても良い。また、制御装置2による信号に基づいて自律的に駆動する場合に出現する速度のみを第一の速度帯に属するものと判断することが好ましく、例えばリモコン等によって使用者が操作指令を送信する場合に出現する速度は第一の速度帯に属さないと判断しても良い。
第二の速度帯での前進から所定時間経過又は所定距離前進したら、速度を低下させて第一の速度帯に復帰させるとともに、床面用測距センサ211の閾値を第三の閾値から第一の閾値に復帰させる(ステップS800)。この「所定時間」は、ステップS500による後進距離以上の距離を進めるだけの時間を下限として設定すればよいが、上限としては段差を乗り越えた先に下り段差がある状況に備えることが好ましいため、例えば、「ステップS500による後進距離」の1.0倍超、かつ、1.05倍、1.1倍、又は1.2倍以下に相当する距離だけ進める時間に設定することができる。なお、速度を低下させるタイミングと床面用測距センサ211の閾値を復帰させるタイミングとは、必ずしも同時でなくてもよい。
なお、ステップS400に代えて又は追加した制御を行うこともできる。例えば、接地輪171の回転を検知する接地輪センサをさらに設け、駆動輪116の回転速度よりも定速である場合を検知することで、ステップS500に進むようにしても良い。この場合、接地輪171及び駆動輪116の直径の比を考慮する。例えば、自走式電気掃除機1が或る速度で走行している場合に、接地輪171の回転速度Xに対する駆動輪116の速度Y、すなわちY/Xがaであるような構造ならば、この比がa超の所定値以上になったとき、ステップS500に進む(ステップS400がYesである)と判定するようにしても良い。
<実施形態2>
本実施形態の構成は、次の点を除き実施形態1と同様にできる。図8は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御に係る自走式電気掃除機1の動きの流れのうち、後進するステップ以降を示す図、図9は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御のフローチャートである。
段差を乗り越えるべく自走式電気掃除機1が前進する場合、駆動輪116に先立って接地輪171が床面U及び床面Lの間に形成される段差に接触する。上述のとおり接地輪171は公転支持軸175まわりに公転可能であるところ、接地輪171が公転支持軸175より前方に位置する状態で段差に接触すると、接地輪171が公転支持軸175より後方に位置する状態で段差に接触する場合に比して、段差を乗り越えにくい。これは、前者の場合、段差と接地輪171とが接触すると接地輪171が後方に移動してしまい、エネルギーが段差を超えるためではなく接地輪171を公転させることにも使われてしまうためだと考えられる。そして、自走式電気掃除機1が例えば直後方に後進した後、例えば直前方に前進すると、接地輪171が公転支持軸175より前方に位置したまま段差に接触する虞がある。
このため、本実施形態では、後進(ステップS500、図8(a))をした後、時計回り及び反時計回りにそれぞれ超信地旋回又は旋回を行う(ステップS510,520、図8(b),(c))。この超信地旋回又は旋回後は、自走式電気掃除機1は前進、好ましくは段差に対して略垂直な方向に前進する(図8(d))。これにより、前進に先立って接地輪171を公転支持軸175の後方側に位置するように公転させることができるため、段差の乗越えを行い易くなる。
<実施形態3>
本実施形態の構成は、次の点を除き実施形態1又は2と同様にできる。図10は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御に係る自走式電気掃除機1の動きの流れのうち、後進するステップ以降を示す図、図11は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御のフローチャートである。
本実施形態では、自走式電気掃除機1が段差に向かって斜めに接近した場合に好ましい制御を説明する。段差に向かって斜めに接近する場合、段差に向かって正面から接近する場合に比して、少なくとも最初に段差に接触する駆動輪116は段差を乗り越えやすい。このため、第一の速度帯によっては、接地輪171及び、一対の駆動輪116のうち一方のみが段差を乗り越えることがある。この場合、床面用測距センサ211f,211bは第二の閾値未満の値を出力することが多いため、例えばその他の床面用測距センサ211を利用して、このような片輪のみ乗り越えた状況を検知できるように構成することが望ましい。このような制御方法について説明する。
まず、第一の速度帯で前進した結果、床面U及び床面Lの間に形成される段差に斜めに近づいたとする(図10(a))。段差に接触して接地輪171及び一対の駆動輪116のうち一方のみが段差を乗り越えると、自走式電気掃除機1は左右に傾くため、左右の床面用測距センサ211l,211rの出力値の差が大きくなる。この差値が或る値(第四の閾値と呼ぶ。)以上であることを検知することで、自走式電気掃除機1が片輪のみ乗り越えたものと判断できる(図10(b)、ステップS400,Yes)。この状況で床面用測距センサ211fが検知する値が第二の閾値未満となるように第二の閾値又は床面用測距センサ211fの設置位置を調整しておくと、自走式電気掃除機1が段差に対して垂直に進入した場合との区別がしやすいため好ましい。
そのまま走行を続けると、床面Lに位置している方の駆動輪116が段差に接触することで、自走式電気掃除機1は、段差の延在方向と平行になるよう案内される(図10(b))。これに伴い自走式電気掃除機1は或る程度の角速度を以て旋回する。したがって、自走式電気掃除機1の角速度の絶対値が所定以上になったことを検知することで、自走式電気掃除機1が段差に平行な方向を向いたことを検知できる(ステップS410,Yes)。第四の閾値や自走式電気掃除機1の角速度の閾値は、適宜自走式電気掃除機1をテスト走行させて決定することができるが、例えば、それぞれ5mm以上、30deg/s以上にすることができる。自走式電気掃除機1の角速度は、ジャイロセンサ等の角速度センサを自走式電気掃除機1に設けることで検出できる。
また、自走式電気掃除機1が段差に平行な方向を向いたことは、ステップS410に代えて又は追加して、一対の駆動輪116の角速度がともに0より大きく、かつともに略同速度で駆動していることを検知することで判断してもよい。ステップS400の結果によって、既に片輪が乗り上げたことは検知できているため、その後自走式電気掃除機1が段差に案内されて旋回し終えていれば、両駆動輪116の速度はこのような関係になるためである。
その後、所定時間以上、例えば0.5s以上前進させることで、自走式電気掃除機1の進行方向を精度よく段差の向きに平行に揃えることができる(ステップS411。このステップは特に任意である)。次に、ステップS410で検知した角速度に対応する回転方向と反対の方向に向かって旋回又は超信地旋回させる(図10(c)、ステップS412)。旋回又は超信地旋回の角度は、90°又は90°に近い値(例えば85°〜95°)が好ましい。この旋回又は超信地旋回については、段差を乗り越えた方の駆動輪116を逆回転させることでも同様の結果を得られる。何れの駆動輪116が段差を乗り越えているかは、左右の床面用測距センサ211l,211rの出力値から判定可能である。その後は上述したのと同様に、後進、閾値の変更及び第二速度帯での前進を行うことで段差を乗り越え得る。
<実施形態4>
本実施形態の構成は、次の点を除き実施形態1又は2と同様にできる。図12は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御に係る自走式電気掃除機1の動きの流れのうち、後進するステップ以降を示す図、図13は本実施形態に係る段差検知から段差を乗り越える制御のフローチャートである。
本実施形態では、自走式電気掃除機1が段差に向かって斜めに接近した場合の制御の他の方法を説明する。まず、例えば第一の速度帯で前進した結果、床面U及び床面Lの間に形成される段差に斜めに近づいたとする(図12(a))。段差に接触して接地輪171及び一方の駆動輪116が段差を乗り越えると、左右の床面用測距センサ211l,211rの出力値の差が大きくなる。この差値が或る値(第四の閾値と呼ぶ。)以上であることを検知することで、自走式電気掃除機1が片輪のみ乗り越えたものと判断する(図12(b)、ステップS400,Yes)。
この状態で一旦自走式電気掃除機1を停止させる(ステップS401)。そして、例えば左右の床面用測距センサ211l,211rの検知結果を利用して、右駆動輪116が段差を乗り越えたと判断できる場合は反時計回りに、左駆動輪116が段差を乗り越えたと判断できる場合は時計回りに、それぞれ旋回又は超信地旋回する(図12(c)、ステップS401)。旋回又は超信地旋回を行う旋回角度は、段差を乗り越えた方の駆動輪116又は接地輪171が段差を落下しない程度の角度にすることが好ましい。これは、駆動輪116や接地輪171のレイアウトに依存するため、適宜テスト走行をさせることで設定できる。この旋回又は超信地旋回により、次のステップの助走長さを確保できる。なお、この場合の旋回は、段差を乗り越えた側の駆動輪116を逆回転させた後順回転させていれば良く、段差を乗り越えていない側の駆動輪116の回転方向は何れのときにおいても順回転でも逆回転でもよい。尤も、段差を乗り越えた側の駆動輪116がこの旋回の最中に段差から落下してしまう確率が極力低くなるようにパラメータを調整しておくことが望ましい。
その後、ステップS401の回転方向とは反対の方向に超信地旋回する(図12(d)、ステップS402)。ステップS401により、床面Lに位置している側の駆動輪116から段差までの道のりを大きくできているため、十分に加速してこの駆動輪116を段差に接触させることができる。これにより、自走式電気掃除機1が段差を越えやすくできる。
以上、本発明に係る自走式電気掃除機について実施形態を示して詳細に説明した。なお、本発明の内容は実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内において適宜改変・変更等することができることはいうまでもない。また、本実施形態においては、自走式掃除機を例に取り説明したが、駆動輪を用いて床面を走行する移動体へ適用しても同様な効果がある。
1 自走式電気掃除機
11 本体
111 上ケース
112 下ケース
1121 サイドブラシ取付部
1122 補助輪取付部
1123 後方突起
1124 中央前側突起
1125 中央後側突起
1126 排気口
1127 バンパーフレーム
1128 取付爪係止部
113 吸口部
1131 吸引口
1133 回転ブラシモータ
114 駆動機構収容部
1141 アーム(サスペンション)
1142 減速機構
115 電池収容部
116 駆動輪
1161 走行モータ
117 前方蓋
118 気密部材
13 掻取りブラシ
14 回転ブラシ
15 サイドブラシ
151 サイドブラシホルダ
152 サイドブラシモータ
16 電動送風機
161 弾性体
162 凸形状
17 補助輪
171 接地輪
173 固定軸
175 公転支持部
18 バンパ
19 充電池
2 制御装置
21 制御基板
210 センサ類(測距センサ)
211 センサ類(床面用測距センサ)
22 スイッチシート
221 円形操作ボタン
222 環形操作ボタン
4 ダストケース

Claims (8)

  1. 左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、
    床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、
    第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差に接近した場合、該段差から離れる方向に後進し、その後、第一の床面を走行していた時の速度より高速で前記段差に向かって走行することを特徴とする自走式電気掃除機。
  2. 前記駆動輪の前方に設けた公転自在の接地輪を有し、
    前記段差から離れる方向に後進した後、時計回り及び反時計回りに旋回又は超信地旋回してから、前記段差に向かって走行することを特徴とする請求項1に記載の自走式電気掃除機。
  3. 前記床面用測距センサは、検知する値を少なくとも3段階に区別可能であり、
    該3段階の区別を、それぞれ、第二の閾値未満、第二の閾値以上第一の閾値未満、及び第一の閾値以上、に区別するものとすると、
    第一の閾値以上の値を検知した場合、旋回又は超信地旋回して進路を変更し、
    第一の閾値未満かつ第二の閾値以上の値を所定時間以上検知した場合、後進することを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式電気掃除機。
  4. 前記高速で走行を開始してから所定時間以上経過するまで又は所定距離以上走行するまでは、前記床面用測距センサが検知した値が第一の閾値以上の値であっても第三の閾値未満の値である場合は、走行を継続することを特徴とする請求項3に記載の自走式電気掃除機。
  5. 前記段差から離れる方向は、前記段差の延在方向に略垂直な方向であり、
    前記高速で段差に向かって走行する方向は、前記段差の延在方向に略垂直な方向であることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項に記載の自走式電気掃除機。
  6. 左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、
    該駆動輪の前方に設けた公転自在の接地輪と、
    床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、
    第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差を前記駆動輪の一方が乗り越え、他方が乗り越えない場合、該乗り越えた方の駆動輪を逆回転させることで旋回又は超信地旋回し、
    前記段差から離れる方向に後進し、その後、第一の床面を走行していた時の速度より高速で段差に向かって走行することを特徴とする自走式電気掃除機。
  7. 当該自走式電気掃除機の角速度を検知可能な角速度センサを有し、
    前記駆動輪の一方が前記段差を乗り越えた後、他方の駆動輪が前記段差に案内されることで当該自走式電気掃除機が前記段差の延在方向に略平行に走行した後、前記段差から離れる方向に後進することを特徴とする請求項6に記載の自走式電気掃除機。
  8. 左右方向に並ぶ一対の駆動輪と、
    該駆動輪の前方に設けた公転自在の接地輪と、
    床面用測距センサと、を有する自走式電気掃除機であって、
    第一の床面を走行している間に、第一の床面及び第一の床面より高い位置にある第二の床面の境界にある段差を前記駆動輪の一方が乗り越え、他方が乗り越えない場合、該乗り越えた方の駆動輪を順回転させることで旋回又は超信地旋回した後、該乗り越えた方の駆動輪を逆回転させることで旋回又は超信地旋回することを特徴とする自走式電気掃除機。
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