JP2018114067A - 自走式掃除機 - Google Patents

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准希 益田
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Abstract

【課題】床面検知センサの誤作動を回避する。【解決手段】筐体と、筐体を支持して床面を走行する電動式の駆動輪と、筐体に搭載されて床面の塵埃を吸引する電動式の掃除機器と、筐体から床面に光を投射してその反射光によって床面と段差とを識別して検知する床面検知センサと、前記駆動輪の床面からの脱輪を検知する脱輪検知センサと、前記床面検知センサと脱輪検知センサの出力に基づいて、前記駆動輪と掃除機器を制御する制御部とを備え、前記制御部は、筐体の移動中に床面検知センサが所定時間以上連続で段差を検知した時、筐体をその場で自転させる第1工程と、前記筐体の自転中に前記脱輪検知センサによって脱輪の有無を検知し、脱輪がない場合には筐体の脱出制御を行う第2工程を実行することを特徴とする自走式掃除機。【選択図】図13

Description

この発明は、自走式掃除機に関する。
この発明の背景技術としては、筐体の床面に対向する面に赤外線反射センサ(床面検知センサ)を設け、移動中に反射光の強度に基づいてクリフ(大きな段差)が所定時間継続して検知されると、移動を停止するようにした自走式掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−186742号公報
しかしながら、従来のこのような自走式掃除機では、赤外線反射センサを用いて床面のクリフを検知するようにしているので、床面の一部の領域が赤外線吸収材料で塗装されていたり、赤外線吸収性のカーペットで覆われていたりすると、自走式掃除機がその領域に進入した場合、赤外線反射センサによって所定時間継続してクリフが存在するものと誤検知されることが生じ、自走式掃除機が移動を停止してその領域から脱出できず清掃動作が満足に行われないという問題点があった。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、床面の赤外線吸収領域に進入してもその領域から容易に脱出することが可能な自走式掃除機を提供するものである。
この発明は、筐体と、筐体を支持して床面を走行する電動式の駆動輪と、筐体に搭載されて床面の塵埃を吸引する電動式の掃除機器と、筐体から床面に光を投射してその反射光によって床面と段差とを識別して検知する床面検知センサと、前記駆動輪の床面からの脱輪を検知する脱輪検知センサと、前記床面検知センサと脱輪検知センサの出力に基づいて前記駆動輪と掃除機器を制御する制御部とを備え、前記制御部は、筐体の移動中に床面検知センサが所定時間以上連続で段差を検知した時、筐体をその場で自転させる第1工程と、前記筐体の自転中に前記脱輪検知センサによって脱輪の有無を検知し、脱輪がない場合には筐体の脱出制御を行う第2工程を実行することを特徴とする自走式掃除機を提供するものである。
この発明によれば、筐体の移動中に床面検知センサが所定時間以上連続で段差を検知した時、筐体をその場で自転させ、前記筐体の自転中に脱輪がない場合には筐体の脱出制御が行われるので、自走式掃除機はその後続けて通常運転を行うことができる。
この発明の実施形態1の自走式掃除機の上面斜視図である。 図1に示す自走式掃除機の底面図である。 図1に示す自走式掃除機の内部構造を示す側面図である。 図1に示す自走式掃除機の床面検知センサの構造を示す説明図である。 図4に示す床面検知センサの駆動回路を示す回路図である。 図5に示す駆動回路の各部の波形を示す波形図である。 図1に示す自走式掃除機の駆動輪ユニットの構造を示す説明図である。 図7に示す駆動輪ユニットの動作を示す説明図である。 図7に示す駆動輪ユニットのギアボックスの上面図である。 図9のA―A矢視断面図である。 図1に示す自走式掃除機の制御系を示す回路図である。 図1に示す自走式掃除機の動作を示すフローチャートである。 図1に示す自走式掃除機の動作を図12と共に示すフローチャートである。
この発明の自走式掃除機は、筐体と、筐体を支持して床面を走行する電動式の駆動輪と、筐体に搭載されて床面の塵埃を吸引する電動式の掃除機器と、筐体から床面に光を投射してその反射光によって床面と段差とを識別して検知する床面検知センサと、前記駆動輪の床面からの脱輪を検知する脱輪検知センサと、前記床面検知センサと脱輪検知センサの出力に基づいて、前記駆動輪と掃除機器を制御する制御部とを備え、前記制御部は、筐体の移動中に床面検知センサが所定時間以上連続で段差を検知した時、筐体をその場で自転させる第1工程と、前記筐体の自転中に前記脱輪検知センサによって脱輪の有無を検知し、脱輪がない場合には筐体の脱出制御を行う第2工程を実行することを特徴とする。
前記脱出制御は、前記床面検知センサの出力を一定時間無視して走行させた後、又は前記床面検知センサが床面を検知するまで走行させた後、所定角度だけ自転させ、通常運転に戻す制御であってもよい。なお、この時の走行速度は、通常より低いことが好ましく、走行方法は、蛇行やその他特殊な走行であってもよい。
前記制御部は、第2工程において、前記脱輪検知センサによって脱輪が検知された場合には、駆動輪と掃除機器の動作を直ちに停止させることが好ましい。
前記床面検知センサは、赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタから構成されてもよい。
また、前記駆動輪は床面に対して昇降可能に筐体に設置され、前記脱輪検知センサは駆動輪が床面方向へ最大に下降したときに作動するように構成されてもよい。
以下、図面に示す実施形態を用いてこの発明を詳述する。これによって、この発明が限定されるものではない。
〔実施形態1〕
(1)自走式掃除機の構成
図1はこの発明の実施形態1の自走式掃除機の上面斜視図、図2は図1に示す自走式掃除機の底面図、図3は図1に示す自走式掃除機の内部構造を示す側面図である。
この発明に係る自走式掃除機(以下、掃除ロボットという)は、床面を自走しながら、床面上の塵埃を空気と共に吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面を掃除する、つまり走行清掃を行うようになっている。
掃除ロボット1Aは、図1に示すように、円盤状の筐体2を備え、筐体2の上面に排気口41を備える。図2に示すように、底板2aには回転ブラシ3、一対のサイドブラシ4、吸引口11、右駆動輪5Rと左駆動輪5L、後輪7、底板2aの周縁に配置された5つの床面検知センサ13、充電用の受電端子4a、4b、および電源スイッチ(トグルスイッチ)62が設けられている。
また、底板2aの内部には、回転ブラシ3を駆動する回転ブラシ駆動モータ58、一対のサイドブラシ4の両方を駆動するサイドブラシ駆動モータ70、左右駆動輪5L,5Rをそれぞれ駆動する駆動輪用モータ55L,55R、左右駆動輪5L,5Rの脱輪(床面からの浮き)をそれぞれ検知する脱輪検知センサ31L,31Rが、搭載されている。 また、底板2aには、左右の駆動輪5L,5Rの下部を筐体2内から外部へそれぞれ突出させる一対の孔部が形成されている。
なお、筐体2は電気絶縁性材料(例えば、ABS樹脂)を用いて形成されている。床面検知センサ13は、後述するように、床面に赤外線を照射する発光素子と床面からの反射光を受光する受光素子からなり、床面や床面の段差(クリフ)の有無を検知するようになっている。
また、筐体2内には、図3に示すように吸引口11に接続された吸引路10と、吸引路10の下流側に設けられた集塵部20と、集塵部20の下流側に設けられた電動送風機30と、電動送風機30と排気口41とを接続する排気路50とを備える。
なお、電動送風機30には電動送風機駆動モータ69が内蔵されている。集塵部20は集塵ボックス21とフィルタ22から構成される。また、筐体2の後方には、掃除ロボット1Aの制御系(後述する)の回路部品を搭載するための制御基板15と、掃除ロボット1Aの電源として機能するバッテリー(蓄電池)14が内蔵されている。
筐体2は、図1に示すように、蓋2eおよび蓋2eの後方位置に形成された排気口41を有する平面視円形の天板2bと、底板2aと天板2bの間の外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板2cとを備えている。
天板2bの前方には手動のスイッチやキーを有し使用者が掃除ロボット1Aの起動・停止指令の入力や掃除条件などの設定をする入力部63が、後方には表示灯や表示画面を有し使用者へ各種の情報を通知(出力)する出力部71がそれぞれ設けられている。
また、側板2cの前方には、図1に示すように掃除ロボット1Aの進行方向の障害物を検出する複数の超音波センサ9が設けられている。この実施形態では、超音波センサ9は、3つの超音波受信部23aと2つの超音波発信部23bを交互に備える。超音波発信部23bから発信された超音波が障害物に衝突して超音波受信部23aへ反射され障害物が検出される。
左右の駆動輪5L,5R(図2)は、それぞれ筐体2の底板2aと平行で、かつ、図2に示す軸線Xに平行な駆動軸5La,5Raによって駆動されるように設けられている。
左右の駆動輪5L,5Rが同一方向に同一速度で回転すると矢印Y1又はY2方向に筐体2が真っすぐに進退し、左右の駆動輪5L,5Rが互いに逆方向に同一速度で回転すると筐体2が同じ位置で回転、つまり自転するようになっている。
左右の駆動輪5L,5Rの駆動軸5La,5Raは、一対の駆動輪用モータ55L,55Rに、それぞれ後述する減速ギアを介して連結されている。
後輪7は自在車輪からなり、床面と接触するように筐体2の底板2aの後方部に回転自在に設けられている。
このように、筐体2に対して前後方向の中間に左右の駆動輪5L,5Rが配置され、掃除ロボット1Aが左右の駆動輪5L,5Rと後輪7によってバランスよく支持されるように、掃除ロボット1Aの全重量が筐体2に対して前後方向に配分されている。これにより、進路前方の塵埃を円滑に吸込口11へ導くことができる。
回転ブラシ3は、筐体2の底板2aと平行な軸を中心に回転可能に吸込口11の入口に設けられている。また、底板2aにおける吸込口11の左右両側のサイドブラシ4は、底板2aと垂直な回転軸を中心に回転するようになっている。
回転ブラシ3は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成され、回転ブラシ駆動モータ58により駆動される。
また、一対のサイドブラシ4は、回転軸の下端に放射状に設けられた4本のブラシ束を有している。サイドブラシ4の回転軸は、底板2aに垂直に筐体2の内面に支持されると共に、サイドブラシ駆動モータ70により駆動される。
(2)床面検知センサの構成
図4は、床面検知センサ13の構造を示す説明図である。
同図に示すように、床面検知センサ13は、透光性ケース79の中に収容された発光素子(赤外線発光ダイオード)86と受光素子(フォトトランジスタ)87から構成される。
発光素子86からの発射光が対象物(床面F)を照射し、その反射光が受光素子87に受光され、反射光の強度によって床面検知センサ13は床面の有無、つまり正常な床面と階段のような大きな段差(クリフ)の存在を検知することができるようになっている。
図5は床面検知センサ13の駆動回路を示す回路図である。この駆動回路は後述する図11のセンサ制御ユニット66内に設けられる。図6は図5に示す駆動回路の各部の波形を示す波形図である。
図5に示すように、発光素子(赤外線発光ダイオード)86に抵抗R2とNPNトランジスタQ1を介して直流定電圧Vbが印加され、トランジスタQ1のベースにはノード(a)から抵抗R3を介して信号電圧が印加されるようになっている。
一方、受光素子(フォトトランジスタ)87には抵抗R1を介して直流電圧Vbが印加される。そして、抵抗R1の端子電圧つまりノード(b)の電圧は、コンデンサC1と抵抗R4からなる直流成分除去回路を介してノード(c)からコンパレータU1に入力される。
入力された電圧はコンパレータU1において基準電圧Refと比較され、基準電圧Ref以上であるとノード(d)から「High電圧」の信号が出力され、基準電圧Ref未満であると、ノード(d)から「Low電圧」の信号が出力されるようになっている。
このような構成において、図6(a)に示すパルス信号が図5のノード(a)に印加されると、その信号に対応して発光素子86が発光し、床面F(図4)を照射する。床面Fで反射した光を受光素子87が受光すると、それに伴って図5のノード(b)に図6(b)に示すような信号が現れる。
この信号は直流成分除去回路で直流成分が除去され図6(c)に示す信号が図5のノード(c)に入力され、コンパレータU1において基準電圧Refと比較される。この信号が基準電圧Refより大きい波高値を有するので、図5のノード(d)から図6(d)に示す信号が後述する制御部54(図11)へ出力され、制御部54は床面Fが正常に存在することを認識する。
一方、掃除機が大きい段差(クリフ)に差しかかり、受光素子87の受光する床面Fからの反射光が弱くなると、図5のノード(b)に表れる信号は図6(e)に示すように小さくなる。
この信号の交流成分が除去され、図6(f)に示す信号が図5のノード(c)に入力され、コンパレータU1において基準電圧Refと比較される。この信号は基準電圧Refより小さいので、ノード(d)からは図6(g)に示すように信号が表れず、制御部54(図11)は、掃除機が大きい段差(クリフ)に差しかかったことを認識する。
なお、前述のように、床面検知センサ13は、発光素子86からの赤外光で対象物を照射し、その反射光が受光素子87に受光され、反射光の強度によって対象物の有無を判断する。従って、対象物が赤外光吸収部材である場合には、それをクリフと判断することがある。
(3)駆動輪ユニットと脱輪検知センサの構成
図7は図1に示す自走式掃除機の左駆動輪用の駆動輪ユニットの構造を示す説明図、図8は図7に示す駆動輪ユニットの動作を示す説明図、図9は図7に示す駆動輪ユニットのギアボックスの上面図、図10は図9のA―A矢視断面図である。
なお、左側駆動輪5Lと右駆動輪5Rの各駆動輪ユニットと脱輪検知センサの構成は互いに線対称(勝手反対)であるので、以下では左側駆動輪5Lの駆動輪ユニットと脱輪センサの構成のみについて図7〜図10に基づいて説明する。
図7に示すように、底板2aの内部に左駆動輪5L用の駆動輪ユニット16が設けられている。駆動輪ユニット16はユニットケース24を備え、ユニットケース24は図9に示すように、ギアボックス18と、ギアボックス18にそれぞれ結合される左駆動輪5L及び駆動輪用モータ55Lとを収容する。
図9に示すように、駆動輪用モータ55Lは、ギアボックス18のギアボックス円筒部18aに同軸に収容されて固定される。ギアボックス円筒部18aは、ユニットケース24の前方に設けられたユニットケース円筒部24aに同軸に嵌め込まれ、ユニットケース円筒部24aに駆動輪用モータ55Lのモータ出力軸19を中心に回動可能に支持される。
図10に示すように、ギアボックス18の内部には、モータ出力軸19に結合されたギアG1に減速用のギアG2〜G6が順次結合され、ギアG6の出力軸は左駆動輪5Lの駆動軸5Laを構成する。従って、駆動輪用モータ55Lの回転速度はギアG1〜G6によって減速されて駆動軸5Laを介して左駆動輪5Lに伝達される。
図7〜図9に示すように、ギアボックス円筒部18aにはその外周から半径方向に突出する遮光片25及び第1係止片26が設けられ、ユニットケース24の後方には第2係止片27が設けられている。
第1係止片26と第2係止片27との間にはコイルスプリング28が架け渡され、ギアボックス18がユニットケース24に対して反時計方向(図7の矢印B方向)に回動するように付勢されている。また、ユニットケース24には、図7に示すように遮光片25の近傍に脱輪検知センサ(フォトインタラプタ)31Lが設けられている。
このような構成において、左駆動輪5Lが、図7に示すように床面Fに接している状態から、図8に示すように床面Fから浮いた(脱輪した)状態になると、ギアボックス18が左駆動輪5Lと共に矢印B方向に回動し、それに伴って遮光片25が矢印B方向に回動し、左駆動輪5Lが最も大きく下降すると、脱輪検知センサ(フォトインタラプタ)31が作動し左駆動輪5Lの脱輪が検知されるようになっている。
(4)自走式掃除機の制御系の構成
制御基板15(図3)に搭載され掃除ロボット1Aの制御を行う制御系は、図11に示すように、CPU51、ROM52、RAM53からなるマイクロコンピュータを備える制御部54、駆動輪用モータ55L,55Rをそれぞれ個別に制御するためのモータドライバ回路57、回転ブラシ駆動モータ58を制御するためのモータドライバ回路59、サイドブラシ駆動モータ70を制御するためのモータドライバ回路92、電動送風機駆動モータ69を制御するためのモータドライバ回路68、バッテリー14からの電力を制御系に入力する電源スイッチ62、バッテリー14を充電するための受電端子4a,4b、各種センサ67を駆動制御するセンサ制御ユニット66、入力部63および出力部71を備える。
モータ55L,55R,58,69,70にはDCモータが用いられるが、この実施形態では駆動輪用モータ55L,55Rには、ロータリーエンコーダを内蔵するDCブラシレスモータが用いられ、モータドライバ回路57は、駆動輪用モータ55L,55Rの正逆転動作、速度制御および停止時のロック(拘束)動作などをそれぞれ行うようになっている。各種センサ67は、駆動輪用モータ55L,55Rのロータリーエンコーダや、床面検知センサ13、超音波センサ9,脱輪検知センサ31L,31Rなどを含む。
このような構成において、電源スイッチ62がONになると、バッテリー14の出力電力は、モータドライバ回路57,92,59,68へそれぞれ供給されると共に、制御部54、入力部63、出力部71、センサ制御ユニット66などへもそれぞれ供給される。
そして、制御部54のCPU51は中央演算処理装置であり、入力部63と各種センサ67から受けた信号を、ROM52に予め記憶されたプログラムに基づいて演算処理し、モータドライバ回路57,92,59、68及び出力部71などへ出力するようになっている。
左右の駆動輪用モータ55L,55Rに内蔵されるロータリーエンコーダは各モータの回転を検知し、制御部54は各ロータリーエンコーダの出力から掃除ロボット1Aの走行速度、走行距離、位置や方位などを常に算出してRAM53に格納する。なお、RAM53は、設定された掃除ロボット1Aの動作条件や運転モード及び各種センサ65の出力などを記憶するようになっている。
また、RAM53は、掃除ロボット1Aの走行マップを記憶することができる。走行マップは、掃除ロボット1Aの走行経路や走行速度などといった走行に係る情報であり、予め使用者によってRAM53に記憶させるか、あるいは掃除ロボット1A自体が掃除運転中に自動的に記録することができる。
(5)掃除ロボットの掃除動作
このように構成された掃除ロボット1Aにおいて、使用者から入力部63を介して「起動指令」が入力されると、電動送風機30、駆動輪5L,5R、回転ブラシ3およびサイドブラシ4が駆動する。
これにより、回転ブラシ3、サイドブラシ4、駆動輪5L,5Rおよび後輪7が床面に接触した状態で、筐体2は所定の掃除領域内を自走しながら吸込口11から床面の塵埃を含む空気を吸い込む。このとき、回転ブラシ3の回転によって床面上の塵埃は掻き上げられて吸込口11に導かれる。また、サイドブラシ4の回転によって吸込口11の側方の塵埃が吸込口11に導かれる。
吸込口11から筐体2内に吸い込まれた塵埃を含む空気は、図3に示されるように、筐体2の吸引路10を通り、集塵ボックス21内に流入する。集塵ボックス21内に流入した気流は、フィルタ22を通過し、排気路50を通って排気口41へ排出される。この際、集塵ボックス21内の気流に含まれる塵埃はフィルタ22によって捕獲されるため、集塵ボックス21内に塵埃が堆積する。このようにして、床面上の掃除が行われる。
なお、掃除ロボット1AはROM52に予め記憶されたプログラムやRAM53に予め格納された走行経路に基づいて所望の走行パターンにより掃除を行うことができる。
所定の掃除作業を終了すると、掃除ロボット1Aは充電台(図示しない)に帰還し、バッテリー14が受電端子4a,4b(図2)を介して帰還先の充電台から充電されるようになっている。
(6)掃除ロボットの移動動作
図12と図13は、この実施形態における掃除ロボット1Aの具体的な動作を示すフローチャートである。なお、掃除ロボット1Aの掃除動作については既に説明したので、以下では、掃除動作における掃除ロボット1Aの移動動作について詳細に説明する。
図12に示すように、掃除ロボット1Aにおいて、使用者から入力部63を介して「起動指令」が入力されると、掃除ロボット1Aの前進動作が開始される(ステップS1)
そして、床面検知センサ13がクリフ(図4の受光素子87が発光素子86から大きい段差に対応する強度の反射光)を検出すると(ステップS2)、制御部54内で構成されるクリフ検知タイマーが計時を開始すると共に、掃除ロボット1Aが後退を始める(ステップS3、S4)。
そして、計時時間TがΔT(例えば、5秒)に達するまでに、床面検知センサ13が床面(図4の受光素子87が発光素子86から床面に対応する強度の反射光)を検知すると(ステップS5、S6)、クリフ検知タイマーの計時がリセットされると共に(ステップS7)、掃除ロボット1Aの後退距離SがΔS(例えば、3cm)になると(ステップS8)、一旦停止した後、自転を開始する(ステップS9、S10)。
床面検知センサ13がクリフを検知しない間は(ステップS11)、掃除ロボット1Aは自転を継続し(ステップS12)、自転角度θがθ1(例えば、45度)に達すると自転を停止する(ステップS13、S14)。そして、ルーチンはステップS1に戻る。
なお、ステップS6において、床面が検知されるまでは、ルーチンはステップS4に戻る。また、ステップS8において、掃除ロボット1Aの後退距離SがΔSに達するまでは、掃除ロボット1Aは後退を継続し(ステップS15)、クリフが検知されると(ステップS16)、ルーチンはステップS3へ戻り、検知されないと、ルーチンはステップS8へ戻る。
このように、図12では、ステップS1〜S2は、床面検知センサ13がクリフを検出していない状態における動作を示し、ステップS3〜S9、S15〜S16は、床面検知センサ13がクリフを検出した場合の落下回避制御による動作を示し、S10〜S14は、床面検知センサ13が再びクリフを検出しないように走行方向を変える動作を示している。
一方、ステップS5において、計時時間TがΔTに達すると、図13に示すように、クリフ検知タイマーの計時がリセットされ(ステップS17)、 掃除ロボット1Aは一旦停止して、その場で自転を開始する(ステップS18,S19)。
そして、脱輪検知センサ31Lまたは31Rが駆動輪5Lまたは5Rの脱輪を検知しない場合には、自転動作が継続される(ステップS20、S21)。そして、自転角度θがθ2(例えば、180度)に達すると(ステップS22)、自転動作は停止され(ステップS23)、脱出制御が実行され(ステップS24)、ルーチンは図12のステップS1へ戻る。
ここで、脱出制御とは、床面検知センサ13によって床面が正常に検出されない領域から正常に検出される領域へ脱出する制御をいうが、それは例えば、床面検知センサ13の出力を一定時間無視して通常よりも低い速度で走行させるか、又は床面検知センサ13が床面を検知するまで通常よりも低い速度で走行させた後、通常運転に戻す制御であることが好ましい。なお、ステップS21〜S24において、自転と前進とを必要に応じてくり返すようにしてもよい。
なお、ステップS20において、脱輪検知センサ31Lまたは31Rが作動し、駆動輪5Lまたは5Rの脱輪が確定されると(ステップS25)、掃除ロボット1Aの全ての動作が直ちに停止され、出力部71から警告情報が発せられる(ステップS26)。
また、ステップS24において、脱出制御中に脱輪を検知した場合にも、全ての動作を停止させることが好ましい。
このように、図13に示すフローチャートでは、掃除ロボット1Aが実際のクリフに遭遇したか否かを脱輪検知センサ31L又は31Rによって確認し、その結果に応じた制御が実行されている。
〔実施形態2〕
この実施形態では、掃除対象の床面の状況に応じて、運転モードを3つに切り替えるようにしている。
つまり、図1及び図11に示す入力部63が、次のような第1〜第3モードの1つを選択して設定できる手動の選択スイッチを備える。
第1モード:床面検知センサを用いて図12及び図13に示すステップS1〜S18までの落下回避動作を実行するモード
第2モード:床面検知センサと脱輪検知センサのいずれも用いない、つまり筐体の落下回避動作を全く行わないモード
第3モード:床面検知センサと脱輪検知センサの両方を用いて図12及び図13に示す落下回避動作を全て実行するモード
そこで、使用者は予め掃除の対象を目視して、その対象が、
(1)段差はあるが、床面検知センサが誤検知するような領域を含まない床面、
(2)段差がなく、床面検知センサが誤検知するような領域を含まない床面、
(3)段差の有無にかかわらず、床面検知センサが誤検知するような領域を含む床面、
のいずれであるかを認識する。
そして、掃除の対象が上記(1)の場合には第1モードを、上記(2)の場合には第2モードを、上記(3)の場合には、第3モードを、それぞれ選択する。
それによって、床面の状況に応じた適正な制御が行われ、掃除ロボット1Aは効率よく掃除動作を行うことができる。
〔実施形態3〕
この実施形態では、掃除対象の床面の状況に応じて、運転モードを2つに切り替えるようにしている。
つまり、図1及び図11に示す入力部63が、実施形態2の第1および第3モードの1つを選択して設定できる手動の選択スイッチを備える。
そこで、使用者は予め掃除の対象を目視して、その対象が段差の有無にかかわらず、
(A)床面検知センサが誤検知するような領域を含まない床面、
(B)床面検知センサが誤検知するような領域を含む床面、
のいずれであるかを認識する。
そして、掃除の対象が上記(A)の場合には実施形態2の第1モードを、上記(B)の場合には実施形態2の第3モードを、それぞれ選択する。
それによって、床面の状況に応じた適正な制御が行われ、掃除ロボット1Aは効率よく掃除動作を行うことができる。なお、実施形態2と3においては、入力部63の選択スイッチを手動操作して各モードの選択を行っているが、リモートコントローラ(リモコン)やスマートフォンを用いて遠隔操作するようにしてもよい。
1A 掃除ロボット、2 筐体、2a 底板、2b 天板、2c 側板、2e 蓋、3 回転ブラシ、4 サイドブラシ、4a,4b 受電端子、5R 右駆動輪、5L 左駆動輪、5Ra,5La 駆動軸、7 後輪、9 超音波センサ、10 吸引路、11 吸引口、13 床面検知センサ、14 バッテリー、15 制御基板、16 駆動輪ユニット、18 ギアボックス、18a ギアボックス円筒部、19 モータ出力軸、20 集塵部、21 集塵ボックス、22 フィルタ、23a 超音波受信部、23b 超音波発信部、24 ユニットケース、25 遮光片、26 第1係止片、27 第2係止片、28 コイルスプリング、29 ギア出力軸、30 電動送風機、31L,31R 脱輪検知センサ、41 排気口、50 排気路、55L,55R 駆動輪用モータ、58 回転ブラシ駆動モータ、62 電源スイッチ、63 入力部、69 電動送風機駆動モータ、70 サイドブラシ駆動モータ、71 出力部、79 透光性ケース、86 発光素子、87 受光素子

Claims (5)

  1. 筐体と、筐体を支持して床面を走行する電動式の駆動輪と、筐体に搭載されて床面の塵埃を吸引する電動式の掃除機器と、筐体から床面に光を投射してその反射光によって床面と段差とを識別して検知する床面検知センサと、前記駆動輪の床面からの脱輪を検知する脱輪検知センサと、前記床面検知センサと脱輪検知センサの出力に基づいて、前記駆動輪と掃除機器を制御する制御部とを備え、前記制御部は、筐体の移動中に床面検知センサが所定時間以上連続で段差を検知した時、筐体をその場で自転させる第1工程と、前記筐体の自転中に前記脱輪検知センサによって脱輪の有無を検知し、脱輪がない場合には筐体の脱出制御を行う第2工程を実行することを特徴とする自走式掃除機。
  2. 前記脱出制御は、前記床面検知センサが床面を検知するまで前進させるか、又は所定時間だけ床面検知センサの出力を無視して前進させる制御からなることを特徴とする請求項1記載の自走式掃除機。
  3. 前記制御部は、第2工程において、前記筐体の自転中に前記脱輪検知センサによって脱輪が検知された場合には、駆動輪と掃除機器の動作を停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の自走式掃除機。
  4. 前記床面検知センサは、赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタから構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自走式掃除機。
  5. 前記駆動輪は床面に対して昇降可能に筐体に設置され、前記脱輪検知センサは駆動輪が床面方向へ最大に下降したときに作動するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自走式掃除機。
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