JP2018129926A - モータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、狙った位置でマグネットワイヤの絶縁被膜を確実に剥離することができ、該絶縁被膜が剥離されたマグネットワイヤと外部接続端子との接続信頼性が高いモータを提供する。【解決手段】インシュータ10の環状壁10aにスリット部10bを介して設けられた少なくとも一対の架橋保持部10dに絶縁被膜を剥離された渡り線11aが架設され、端子装着部10fに装着されたターミナル13と溶接されて組み付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車載用のHVAC(暖房、換気及び空調:Heating, Ventilation, and Air Conditioning)機器などに駆動源として用いられるモータ及びその製造方法に関する。
従来、モータを製造する場合、固定子の固定子コアにインシュレータを介して巻線機によりコイルが巻き付けられる。コイルとしてはマグネットワイヤが用いられ、巻線機により固定子極歯に対してコイルが巻き付けられてインシュレータに沿って渡り線を配線して次の固定子極歯にマグネットワイヤを巻き付ける作業を繰り返すことで、固定子コアにコイルが巻き付けられる。
例えば、固定子コアの厚さ方向両側からインシュレータを装着した後で、インシュレータに設けられた挿入部にターミナル(外部接続端子)を挿入する。次いで、固定子コアを治具に保持した状態で、ノズル巻線機、フライヤ巻線機等を用いて固定子極歯の周囲にマグネットワイヤを巻き付ける。
このとき、マグネットワイヤは、耐久性や耐候性等の理由から絶縁被膜(高耐熱性樹脂材料)によりコーティングされており、予め溶接機を用いて絶縁被膜を溶融剥離させてターミナルと溶接する必要がある。このため、固定子極歯に巻き終わると巻線機は渡り線をターミナルのフック部に係止させて配線し、フック部に溶接機を押し当ててマグネットワイヤを潰しながら電流を流して絶縁被膜を溶融剥離しつつ溶接することが行われている。
また、小規模設備で導線と導体部材を電気的に接続する方法として、被膜除去工程とこれに続く導線結線工程をともにレーザー照射装置(レーザー溶接機)を用いて行う導線の接続方法が提案されている。この方法によれば、導線接続部の位置と、レーザー光の焦点位置をずらして導線接続部に照射することで導線接続部を含む領域にレーザー光を照射して絶縁被膜除去し、接続端子の位置と、レーザー光の焦点位置を一致させて接続端子のほぼ一点に照射して導線を接続端子と接合するようになっている(特許文献1参照)。
特開2008−228532号公報
上述したマグネットワイヤの絶縁被膜を剥離する方法は様々な方法が存在するが、特に太線の場合絶縁被膜の剥離が必要となり、決まった溶接位置で精度よく剥離させることが困難である。これを実現させるためには、フック部などの部品形状が複雑になり、溶接条件を厳しく管理する必要があり製造コストが嵩む。
固定子コアに巻線機によりマグネットワイヤを巻き付けた後、ターミナルとの接続部にレーザー光を照射して絶縁被膜を剥離させることも可能であるが、ターミナルが邪魔となって実現できない。
また先に固定子に巻線をしておいて、必要な箇所の絶縁被膜を除去した後でターミナルを後付けして溶接機により溶接することも考えられる。しかしながら、ターミナルを後付けすると、マグネットワイヤのテンションの弛みにつながりやすい。また、予めターミナルとの溶接位置を想定してマグネットワイヤの絶縁被膜を剥離させておくことも考えられるが、ワイヤの伸びや巻線機の精度、整列巻の有無などにより、絶縁被膜の剥離位置とターミナルとの接続位置がずれて接続信頼性が低下するおそれがある。このため、マグネットワイヤの縁被膜を剥離する範囲を広げておくことも考えられるが、渡り線どうしがショートするおそれがあり、好ましくない。
さらには、特許文献1のようにインシュレータの載置部(凹溝)に導線接続部が固定され、接続端子がこれに重ね合せた状態でレーザー光が固定子径方向と直交する方向(モータ軸方向)から照射されるようになっている。レーザー照射装置を用いて導線の絶縁被膜の除去と導線と接続端子との接合を行う場合、レーザー光のエネルギーレベルを変えて照射する必要がある。このとき、先ず絶縁被膜を除去するため、導線接続部の位置とレーザー光の焦点位置をずらして導線接続部に照射することにより導線接続部の周囲のインシュレータ(載置部)にもレーザー光が照射されるため、インシュレータが変形したり損傷したりするおそれがある。
また、導線と接続端子を接合する場合、ハーフミラー(ビームスプリッター)を用いてレーザー光の焦点位置を一致させて照射する必要があり、光学系部品のクリーニングや交換等のメンテナンスを要するうえに、消費電力も嵩む。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、狙った位置でマグネットワイヤの絶縁被膜を確実に剥離することができ、該絶縁被膜が剥離されたマグネットワイヤと外部接続端子との接続信頼性が高いモータ及びモータの組立作業性が向上し、簡易な設備で安価に製造できるモータの製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
環状のコアバック部から放射状に突設された複数の固定子極歯を有する固定子コアと、前記固定子コアを覆うインシュレータと、前記固定子極歯の周囲に前記インシュレータを介してマグネットワイヤが巻き付けられて形成されるコイルと、前記インシュレータに装着され、前記マグネットワイヤと電気的に接続された外部接続端子を有する固定子と、回転子軸を中心に回転する回転子ヨークと、前記回転子ヨークに前記固定子極歯と対向配置される回転子マグネットを備えた回転子と、を備えたモータであって、前記コアバック部を覆う前記インシュレータには環状壁が形成されており、環状壁のスロット対応位置に切欠き部が設けられており、前記切欠き部の両側壁に設けられ前記コイルより引き出された渡り線が前記切欠き部を跨いで保持される少なくとも一対の架橋保持部と、前記一対の架橋保持部に前記切欠き部を塞ぐように前記外部接続端子が装着される端子装着部を備えており、前記一対の架橋保持部に架設され絶縁被膜を剥離された渡り線が前記端子装着部に装着された前記外部接続端子と溶接されて組み付けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、インシュレータの一対の架橋保持部に切欠き部を跨いで渡り線が架設されているので、巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、狙った位置でマグネットワイヤの絶縁被膜を確実に剥離させることができるうえに、外部接続端子を端子装着部に挿入するだけで絶縁被膜が剥離されたマグネットワイヤと溶接できるので接続信頼性が高いモータを提供することができる。
前記外部接続端子は、板状端子の一部に舌片状に切り込みが形成され、先端部を端子挿入方向に切り起されたワイヤ挟持部が形成されており、前記外部接続端子は前記端子装着部に挿入されかつ前記切欠き部を跨いで前記一対の架橋保持部に保持された渡り線を前記ワイヤ挟持部に挟み込んで組み付けられていることが好ましい。
これにより、外部接続端子を端子装着部に挿入するだけで切欠き部を跨いで一対の架橋保持部に保持された渡り線をワイヤ挟持部に挟み込んだ状態で組み付けることができる。よって、絶縁被膜が剥離されたマグネットワイヤを外部接続端子のワイヤ挟持部に確実に挟持して組み付けることができる。
環状のコアバック部から放射状に突設された複数の固定子極歯を有する固定子コアと、前記固定子コアを覆うインシュレータと、前記固定子極歯の周囲に前記インシュレータを介してマグネットワイヤが巻き付けられて形成されるコイルと、前記インシュレータに装着され、前記マグネットワイヤと電気的に接続された外部接続端子を有する固定子と、回転子軸を中心に回転する回転子ヨークと、前記回転子ヨークに前記固定子極歯と対向配置される回転子マグネットを備えた回転子と、を備えたモータの製造方法であって、前記固定子コアが治具に保持されたまま前記インシュレータを介して前記マグネットワイヤを前記固定子極歯の周囲に巻き付ける工程と、前記固定子極歯に巻かれたコイルから引き出された渡り線を、前記コアバック部を覆う前記インシュレータに形成された環状壁に形成された切欠き部を介して形成された少なくとも一対の架橋保持部に前記切欠き部を跨いで架設する工程と、前記一対の架橋保持部に架設された渡り線に前記固定子コアの径方向にレーザー光を照射して前記マグネットワイヤの絶縁被膜を剥離させる工程と、前記一対の架橋保持部に形成された端子装着部に前記外部接続端子が前記絶縁被膜を剥離された渡り線を挟持して装着される工程と、前記外部接続端子とこれに挟持された前記渡り線とを抵抗溶接して電気的に接続する工程と、を含むことを特徴とする。
固定子極歯に巻き終わったコイルから引き出された渡り線を、インシュレータに形成された環状壁に形成された切欠き部を介して形成された少なくとも一対の架橋保持部に切欠き部を跨いで架設する。この状態で渡り線に径方向にレーザー光を照射してマグネットワイヤの絶縁被膜を溶融剥離させることで、巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、マグネットワイヤの外部接続端子との接続部の絶縁被膜を確実に剥離させることができる。特に、固定子コアの径方向に照射されるレーザー光は渡り線以外に照射されるおそれはなく、またレーザー光を照射する径方向には障害物がないため、加工が容易に行える。
また、インシュレータの切欠き部に対応する位置に形成された端子装着部に、外部接続端子を装着すると絶縁被膜を剥離された渡り線を挟持するようになっているためモータの組立作業性が向上し、外部接続端子とこれに挟持された渡り線とを抵抗溶接して電気的に接続することができるので、簡易な設備で安価に製造することができる。
前記切欠き部を跨いで前記架橋保持部に架設された渡り線に、前記固定子コアの径方向外側から前記固定子極歯間の隙間を通じてレーザー光を照射して当該渡り線を覆う絶縁被膜の半周分を溶融剥離させて、前記渡り線の径方向内側から前記固定子極歯間の隙間を通じてレーザー光を照射して前記渡り線を覆う前記絶縁被膜の残り半周分を溶融剥離させることが好ましい。
これにより、固定子コアを治具に固定し巻線機を用いてマグネットワイヤを固定子極歯に巻き付けた状態で、架橋保持部に架設された渡り線に、切欠き部を通じて固定子コアの径方向にレーザー光を照射して絶縁被膜を確実に溶融剥離させることができる。一対の架橋部に架設された渡り線に対しては、レーザー照射装置を対向配置してレーザー光を交互に照射してもよいし、治具を180°回転させてレーザー光を照射することで絶縁被膜を溶融除去してもよい。
前記外部接続端子は、板状端子の一部に舌片状に切り込みが形成され、先端部を端子挿入方向に切り起されたワイヤ挟持部が形成されており、前記切欠き部を跨いで前記架橋保持部に保持された渡り線を前記ワイヤ挟持部に挟み込ませて、前記外部接続端子を前記端子装着部に挿入することが好ましい。
これにより、外部接続端子を端子装着部に装着すると絶縁被膜を剥離された渡り線をワイヤ挟持部に挟み込ませて確実に挟持するようになっているため、モータの組立作業性が向上する。
巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、狙った位置でマグネットワイヤの絶縁被膜を確実に剥離することができ、該絶縁被膜が剥離されたマグネットワイヤと外部接続端子との接続信頼性が高いモータを提供することができる。
またモータの組立作業性が向上し、簡易な設備で安価に製造できるモータの製造方法を提供することができる。
モータの平面図、正面図、矢印A−A断面図、矢印B−B断面図及び矢印C−C断面図である。 外部接続端子を装着前の固定子の斜視図、平面図、正面図、矢印A−A断面図、矢印B−B断面図及び矢印C−C断面図である。 外部接続端子を装着後の固定子の斜視図、平面図、正面図、矢印A−A断面図、矢印B−B断面図及び矢印C−C断面図である。
以下、本発明に係るモータ及びその製造方法の一実施形態について、図1乃至図3に示す添付図面を参照しながら説明する。本実施形態は、ラジアルギャップ型のアウターロータ型モータを例示して説明する。アウターロータ型モータとしては、DCブラシレスモータが用いられる。
図1A〜Eにおいて、モータ1の構造について説明する。基板ケース2とモータベース部3が一体に組み付けられている。基板ケース2には、モータ基板4が固定されて収納されている。モータ基板4には、モータ駆動回路が形成されている。カバー5を基板ケース2にねじ止め固定することでモータ基板4が収納されている(図1C参照)。
固定子6の構造について説明する。図1Cに示すように、筒状の軸受ハウジング7がモータベース部3に組み付けられている。軸受ハウジング7の内周面には軸受(ボールベアリング)8a,8bが組み付けられている。また、軸受ハウジング7の外周面には固定子コア9が組み付けられている。固定子コア9としては、電磁鋼板が積層された積層コアが用いられる。環状のコアバック部9aから複数の固定子極歯9bが放射状に突設されている。固定子コア9の端面は分割されたインシュレータ10に覆われている。固定子極歯9bの周囲にはインシュレータ10を介してマグネットワイヤ11が巻き付けられてコイル12が形成されている。また、ターミナル13(外部接続端子)はインシュレータ10に装着され、後述するようにマグネットワイヤ11と電気的に接続されている(図1D,E参照)。
次に回転子14の構造について説明する。回転子軸15は、軸受ハウジング7に挿入されて軸受8a,8bにより回転可能に支持されている(図1C参照)。図1Cに示すように、回転子軸15の一端側にはカップ状の回転子ヨーク16が圧入、接着、焼嵌め等により一体に組み付けられている。回転子ヨーク16の内周面には回転子マグネット17が環状に組み付けられている。回転子ヨーク16は回転子マグネット17が固定子極歯9bの磁束作用面(先端面)と対向配置されて組み付けられる。
ここで固定子6の構成について図2A〜F及び図3A〜Fを参照して詳細に説明する。図2ABに示すように、固定子コア9のコアバック部9aを覆うインシュレータ10には、環状壁10aが形成されている。環状壁10aの固定子極歯9b間のスロット対応位置には、スリット部10bと仕切り凹部10c(切欠き部)が交互に3カ所ずつ設けられている。本実施例では、3相モータであるためU,V,W相に応じた渡り線が3か所必要となる。モータの相数が異なれば、スリット部の10bの数は3か所に限られるものではない。
また、スリット部10bの両側には少なくとも一対の架橋保持部10dが設けられている。本実施例では、図2A,Bに示すようにスリット部10bが3か所に設けられているため、スリット部10bの両側に起立する一対の架橋保持部10dも3か所に設けられている。各一対の架橋保持部10dの先端部には一対の凹溝10eが各々形成されている。コイル12より引き出された渡り線11aが一対の凹溝10eを介してスリット部10bを跨いで保持されるようになっている(図2C〜F参照)。一対の凹溝10eに保持された渡り線11aは、架橋保持部10dの外周面に沿って渡り配線されている(図2A参照)。図2A,Bに示すように、各固定子極歯9bの径方向先端側には、フランジ部10gが6カ所に径方向外側に向かって形成されている。フランジ部10gは、後述するように固定子6をモータベース部3に組み付ける際に位置合わせに用いられ、フランジ部10gの外周縁部にねじ止めされてモータベース部3に組み付けられる。
また、図3A,Bに示すように、スリット部10bに隣接する一対の架橋保持部10dの内周面側にはスリット部10bを塞ぐようにターミナル13が装着される端子装着部10fが形成されている。板状のターミナル13は両側をガイドする端子装着部10fの凹溝に沿って挿入されることで装着される。また、架橋保持部10dに架設される渡り線11aは後述するように絶縁被膜を剥離されて端子装着部10fに装着されたターミナル13と溶接されて組み付けられる。
ターミナル13は、板状の導電性金属端子が用いられる。ターミナル13は、その一部に舌片状に切り込みが形成され、先端部を端子挿入方向に向かって切り起されたワイヤ挟持部13aが形成されている(図3A,D,E参照)。
ターミナル13は端子装着部10fに挿入される際に、スリット部10bを跨いで一対の架橋保持部10dに保持された絶縁被膜を剥離された渡り線11aをワイヤ挟持部13aとターミナル本体13bとで挟み込んだ状態で組み付けられる(図3A,D参照)。固定子コア9が軸受ハウジング7に組み付けられてモータベース部3に組み付けられると、ターミナル13の先端は、基板ケース2側に進入してモータ基板4の端子挿入部に挿入されて電気的に接続されるようになっている(図1D,E参照)。
ここでモータの製造方法の一例について図1乃至図3を参照して説明する。主に固定子6の組み付け構成を中心として説明する。固定子6は、固定子コア9を図示しない巻線機の治具に保持されたままインシュレータ10を介してマグネットワイヤ11を固定子極歯9bの周囲に巻き付ける。巻線機は、汎用のフライヤ巻線機、ノズル巻線機等が用いられる。
例えばU相固定子極歯9bに巻き終わったマグネットワイヤ11を渡り線11aとしてインシュレータ10に形成された環状壁10aの架橋保持部10dの外周面沿って上端面に引き回してスリット部10bを介して対向して設けられた凹溝10eに嵌り込むように渡り配線する。このとき、渡り線11aはスロット対応位置に形成されたスリット部10bを跨いで一対の架橋保持部10dに架設される(図2A,B参照)。
次いで隣のV相固定子極歯9bに対して図示しない巻線機を用いて同様にマグネットワイヤ11を巻き付ける。V相固定子極歯9bにマグネットワイヤ11を巻き終わると、インシュレータ10に形成された環状壁10aの架橋保持部10dの外周面沿って上端面に引き回してスリット部10bを介して対向して設けられた凹溝10eに嵌り込むように渡り配線する。そして隣のW相固定子極歯9bに対しても同様の工程で巻線が行われる。
全ての固定子極歯9bに対して巻線が終了すると、図2Bに示すように一対の架橋保持部10dに架設された渡り線11aに、レーザー照射装置18から径方向にレーザー光を照射してマグネットワイヤ11の絶縁被膜を剥離させる。レーザー照射装置18としてはファイバーレーザー発振器が用いられる。Co2レーザー発振器やYAGレーザー発振器などに比べて集光径が小さく、消費電力が少なく、共振器や光学系ミラーが不要なファイバーレーザー発振器が好適に用いられる。マグネットワイヤ11は、予め導線の周囲に高耐熱性樹脂(例えばポリエステル系、ポリウレタン系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリエステルイミド系樹脂等)による絶縁被膜が形成されている。よって、この絶縁被膜を溶融剥離させてターミナル13と接合する必要がある。
そこで、図2Bに示すように、固定子コア9が保持された治具の周囲に、レーザー照射装置18を径方向内側に向けて配置しておく。3か所にあるスリット部10bを跨いで架橋保持部10dに架設された渡り線11aに、径方向外側から固定子極歯9b間の隙間(固定子スロット)を通じてレーザー光を照射して当該渡り線11aを覆う絶縁被膜の半周分を溶融剥離させる。また、渡り線11aの径方向内側から固定子極歯9b間の隙間を通じてレーザー光を照射して渡り線11aを覆う絶縁被膜の残り半周分を溶融剥離させる。一対の架橋保持部10dに架設された渡り線11aに対しては、レーザー照射装置18を対向配置してレーザー光を交互に照射してもよいし、治具を180°回転させてレーザー光を照射することで絶縁被膜を溶融除去するようにしてもよい。
これにより、巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、外部接続端子との接続部の絶縁被膜を確実に剥離させることができる。また、ファイバーレーザー光は集光径が小さいため、渡り線11a以外に照射することはなく、またレーザー光を照射する径方向には固定子スロット上の空間であり障害物がないため、加工が容易に行える。
このように、固定子コア9を治具に固定し巻線機を用いてマグネットワイヤを固定子極歯に巻き付けた状態で、架橋保持部10dに架設された渡り線11aに、スリット部10bを通じて固定子コア9の径方向にレーザー光を照射して絶縁被膜を溶融剥離させる。この作業を、固定子コア9を保持する治具を120°ずつ回転させて、3か所に設けられた渡り線11aに対して繰り返し行なう。
次に、図3A,Bに示すようにインシュレータ10のスリット部10bに対応する位置に3か所に形成された端子装着部10fにターミナル13を各々挿入する。このとき、スリット部10bを跨いで架橋保持部10dに保持された渡り線11aを、先端部を端子挿入方向に切り起されたワイヤ挟持部13aに挟み込ませて、ターミナル13を端子装着部10fに挿入する(図3D参照)。これにより、ターミナル13を端子装着部10fにスリット部10bを塞いで装着すると絶縁被膜を剥離された渡り線11aを確実に挟持するようになっているため、組立作業性が向上する。
最後にターミナル13のワイヤ挟持部13aとこれに挟持された渡り線11aとターミナル本体13bを通じて通電する溶接機を用いて抵抗溶接して電気的に接続する。渡り線11aは絶縁被膜が除去されているので、ターミナル13との接続信頼性は高い。また、溶接する作業空間が確保されているので簡易な設備で安価に製造することができる。
図1Cに示すようにモータ基板4が収納されカバー5が組み付けられた基板ケース2にモータベース部3を重ねて組み付ける。上述のように組み立てられた固定子6を軸受ハウジング7と共にモータベース部3に組み付ける。固定子6は、インシュレータ10の固定子極歯9bの先端に起立形成されたフランジ部10gをモータベース部3と位置合わせして組み付けられ、フランジ部10gの外周縁部がねじ止めされて一体に固定される。このとき、ターミナル13の先端部は、モータ基板4に設けられた端子挿入部に挿入されて電気的に接続される(図1D,E参照)。
また、回転子14は、回転子マグネット17が固定子コア9の固定子極歯9bと対向するように位置合わせされて回転子軸15を軸受ハウジング7に挿入して軸受8a,8bにより回転可能に軸支されて組み付けられる。回転子軸15は、モータベース部3を挿通して基板ケース2内に進入して配置されている。しかしながら、モータ基板4には貫通孔4aが設けられているため、回転子軸15と干渉することはない(図1C参照)。
以上説明したように、本願発明によれば、巻線機の精度や整列巻の有無にかかわらず、狙った位置で絶縁被膜が確実に剥離されたマグネットワイヤ11とターミナル13が溶接されている接続信頼性が高いモータ1を提供することができる。
また、モータ1の組立作業性が向上し、簡易な設備で安価に製造できるモータの製造方法を提供することができる。
上述したモータは、アウターロータ型のモータについて説明したが、インナーロータ型のモータについても適用可能である。
また、固定子6は6極6スロットに限らずそれより多くても少なくてもよい。更には、3相モータに限らず、2相モータや4相以上のモータであってもよい。
1 モータ 2 基板ケース 3 モータベース部 4 モータ基板 4a 貫通孔 5 カバー 6 固定子 7 軸受ハウジング 8a,8b 軸受 9 固定子コア 9a コアバック部 9b 固定子極歯 10 インシュレータ 10a 環状壁 10b スリット部 10c 仕切り凹部 10d 架橋保持部 10e 凹溝 10f 端子装着部 10g フランジ部 11 マグネットワイヤ 11a 渡り線 12 コイル 13 ターミナル 13a ワイヤ挟持部 13b ターミナル本体 14 回転子 15 回転子軸 16 回転子ヨーク 17 回転子マグネット 18 レーザー照射装置

Claims (5)

  1. 環状のコアバック部から放射状に突設された複数の固定子極歯を有する固定子コアと、前記固定子コアを覆うインシュレータと、前記固定子極歯の周囲に前記インシュレータを介してマグネットワイヤが巻き付けられて形成されるコイルと、前記インシュレータに装着され、前記マグネットワイヤと電気的に接続された外部接続端子を有する固定子と、回転子軸を中心に回転する回転子ヨークと、前記回転子ヨークに前記固定子極歯と対向配置される回転子マグネットを備えた回転子と、を備えたモータであって、
    前記コアバック部を覆う前記インシュレータには環状壁が形成されており、環状壁のスロット対応位置に切欠き部が設けられており、前記切欠き部の両側壁に設けられ前記コイルより引き出された渡り線が前記切欠き部を跨いで保持される少なくとも一対の架橋保持部と、前記一対の架橋保持部に前記外部接続端子が装着される端子装着部を備えており、前記一対の架橋保持部に架設され絶縁被膜を剥離された渡り線が前記端子装着部に装着された前記外部接続端子と溶接されて組み付けられていることを特徴とするモータ。
  2. 前記外部接続端子は、板状端子の一部に舌片状に切り込みが形成され、先端部を端子挿入方向に切り起されたワイヤ挟持部が形成されており、前記外部接続端子は前記端子装着部に挿入されかつ前記切欠き部を跨いで前記一対の架橋保持部に保持された渡り線を前記ワイヤ挟持部に挟み込んで組み付けられている請求項1記載のモータ。
  3. 環状のコアバック部から放射状に突設された複数の固定子極歯を有する固定子コアと、前記固定子コアを覆うインシュレータと、前記固定子極歯の周囲に前記インシュレータを介してマグネットワイヤが巻き付けられて形成されるコイルと、前記インシュレータに装着され、前記マグネットワイヤと電気的に接続された外部接続端子を有する固定子と、回転子軸を中心に回転する回転子ヨークと、前記回転子ヨークに前記固定子極歯と対向配置される回転子マグネットを備えた回転子と、を備えたモータの製造方法であって、
    前記固定子コアが治具に保持されたまま前記インシュレータを介してマグネットワイヤを前記固定子極歯の周囲に巻き付ける工程と、
    前記固定子極歯に巻かれたコイルから引き出された渡り線を、前記コアバック部を覆う前記インシュレータに形成された環状壁に形成された切欠き部を介して形成された少なくとも一対の架橋保持部に前記切欠き部を跨いで架設する工程と、
    前記一対の架橋保持部に架設された渡り線に前記固定子コアの径方向にレーザー光を照射して前記マグネットワイヤの絶縁被膜を剥離させる工程と、
    前記一対の架橋保持部に形成された端子装着部に前記外部接続端子が前記絶縁被膜を剥離された渡り線を挟持して装着される工程と、
    前記外部接続端子とこれに挟持された前記渡り線とを抵抗溶接して電気的に接続する工程と、
    を含むことを特徴とするモータの製造方法。
  4. 前記切欠き部を跨いで前記架橋保持部に架設された渡り線に、前記固定子コアの径方向外側から前記固定子極歯間の隙間を通じてレーザー光を照射して当該渡り線を覆う絶縁被膜の半周分を溶融剥離させて、前記渡り線の径方向内側から前記固定子極歯間の隙間を通じてレーザー光を照射して前記渡り線を覆う前記絶縁被膜の残り半周分を溶融剥離させる請求項3記載のモータの製造方法。
  5. 前記外部接続端子は、板状端子の一部に舌片状に切り込みが形成され、先端部を端子挿入方向に切り起されたワイヤ挟持部が形成されており、前記切欠き部を跨いで前記架橋保持部に保持された渡り線を前記ワイヤ挟持部に挟み込ませて、前記外部接続端子を前記端子装着部に挿入する請求項3又は請求項4記載のモータの製造方法。
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