JP2018129680A - フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール - Google Patents

フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2018129680A
JP2018129680A JP2017021594A JP2017021594A JP2018129680A JP 2018129680 A JP2018129680 A JP 2018129680A JP 2017021594 A JP2017021594 A JP 2017021594A JP 2017021594 A JP2017021594 A JP 2017021594A JP 2018129680 A JP2018129680 A JP 2018129680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic wave
frequency
node
terminal
modification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017021594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6909007B2 (ja
Inventor
田坂 直之
Naoyuki Tasaka
直之 田坂
井上 真
Makoto Inoue
真 井上
祥子 田中
Sachiko Tanaka
祥子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2017021594A priority Critical patent/JP6909007B2/ja
Priority to US15/868,228 priority patent/US10700666B2/en
Priority to CN201810121859.6A priority patent/CN108400776B/zh
Publication of JP2018129680A publication Critical patent/JP2018129680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6909007B2 publication Critical patent/JP6909007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】遮断特性の急峻性を高めること。【解決手段】入力端子T1と出力端子T2との間に直列に接続された弾性波共振器R1と、前記入力端子と前記弾性波共振器との間の第1ノードN1に一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのいずれか一方である第1素子と、前記弾性波共振器と前記出力端子との間の第2ノードN2に一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子と同じ一方である第2素子と、一端が前記第1素子の他端と前記第2素子の他端とが共通に接続された第3ノードN3に接続され、他端が接地端子に接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子および前記第2素子と異なる他方である第3素子と、を具備するフィルタ回路。【選択図】図9

Description

本発明は、フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュールに関し、例えば弾性波共振器を有するフィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュールに関する。
ローパスフィルタ(LPF)およびハイパスフィルタ(HPF)として、インダクタおよびキャパシタを組み合わせたフィルタ(すなわちLCフィルタ)が用いられる。LCフィルタは、例えばセラミック層を積層して構成されている。弾性波フィルタにキャパシタおよびインダクタを接続することが知られている(例えば特許文献1)
特開2010−41141号公報
LCフィルタでは、通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性と、通過帯域における挿入損失と、がトレードオフの関係にある。よって、所望の通過帯域の挿入損失を確保すると、遮断特性の急峻性が劣化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、遮断特性の急峻性を高めることを目的とする。
本発明は、入力端子と出力端子との間に直列に接続された弾性波共振器と、前記入力端子と前記弾性波共振器との間の第1ノードに一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのいずれか一方である第1素子と、前記弾性波共振器と前記出力端子との間の第2ノードに一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子と同じ一方である第2素子と、一端が前記第1素子の他端と前記第2素子の他端とが共通に接続された第3ノードに接続され、他端が接地端子に接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子および前記第2素子と異なる他方である第3素子と、を具備するフィルタ回路である。
上記構成において、前記第1素子、前記第2素子および前記第3素子が形成する減衰極は、前記弾性波共振器が形成する減衰極より周波数が高いローパスフィルタである構成とすることができる。
上記構成において、前記第1素子、前記第2素子および前記第3素子が形成する減衰極は、前記弾性波共振器が形成する減衰極より周波数が低いハイパスフィルタである構成とすることができる。
上記構成において、前記入力端子と前記第1ノードとの間と、前記第2ノードと前記出力端子との間と、の少なくとも一方に整合回路を具備する構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に直列または並列に接続された複数の弾性波共振器を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、IDTを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波共振器は、圧電薄膜共振器を含む構成とすることができる。
本発明は、上記フィルタ回路を有するマルチプレクサである。
本発明は、上記フィルタ回路を有するモジュールである。
本発明によれば、遮断特性の急峻性を高めることができる。
図1(a)は、比較例1に係るLPFの回路図、図1(b)は、通過特性を示す図、図1(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図2(a)は、比較例1に係るHPFの回路図、図2(b)は、通過特性を示す図、図2(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図3(a)は、弾性表面波共振器の平面図、図3(b)は、圧電薄膜共振器の断面図である。 図4(a)は、比較例2に係るLPFの回路図、図4(b)は、通過特性を示す図、図4(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図5(a)は、比較例2に係るHPFの回路図、図5(b)は、通過特性を示す図、図5(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図6(a)は、実施例1に係るLPFの回路図、図6(b)は、通過特性を示す図、図6(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図7(a)は、実施例1の変形例1に係るLPFの回路図、図7(b)は、通過特性を示す図、図7(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図8(a)は、実施例1の変形例2に係るLPFの回路図、図8(b)は、通過特性を示す図、図8(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図9(a)は、実施例1の変形例3に係るLPFの回路図、図9(b)は、通過特性を示す図、図9(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図10(a)は、実施例1の変形例4に係るLPFの回路図、図10(b)は、通過特性を示す図、図10(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図11(a)は、実施例1の変形例5に係るLPFの回路図、図11(b)は、通過特性を示す図、図11(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図12(a)は、実施例2に係るHPFの回路図、図12(b)は、通過特性を示す図、図12(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図13(a)は、実施例2の変形例1に係るHPFの回路図、図13(b)は、通過特性を示す図、図13(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図14(a)は、実施例2の変形例2に係るHPFの回路図、図14(b)は、通過特性を示す図、図14(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。 図15は、実施例3に係るダイプレクサの回路図である。 図16は、実施例4に係るモジュールを含むフロントエンド回路の回路図である。 図17(a)から図17(c)は、実施例4に係るモジュールの断面図である。
[比較例1]
比較例1はLCフィルタの例である。図1(a)は、比較例1に係るLPFの回路図、図1(b)は、通過特性を示す図、図1(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図1(a)に示すように、端子T1とT2との間にインダクタL01およびキャパシタC01が並列に接続されている。インダクタL01およびキャパシタC01は並列共振回路を形成する。端子T1とインダクタL01およびキャパシタC01との間のノードN1と接地端子(グランド)との間にキャパシタC02が接続されている。インダクタL01およびキャパシタC01と端子T2との間のノードN2と接地端子との間にキャパシタC03が接続されている。
端子T1からT2の通過特性S21および端子T1からの反射特性S11をシミュレーションした。図1(b)および図1(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C01:3.1pF
C02:1.2pF
C03:1.2pF
L01:1.2nH
図1(b)および図1(c)において、最もS21が大きい周波数をm1、周波数m1より高くかつ最もm1に近い減衰極の底の周波数をm2で示した。以下のLPFにおいて同様である。周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.250GHz、S21=−0.35dB、S11=0.28/−7°
周波数m2=2.610GHz、S21=−59.2dB、S11=1.0/−89°
周波数m1ではS21は大きく(すなわち損失は小さく)、S11はスミスチャートのほぼ中心に位置している。すなわち、端子T1から入力した高周波信号はLPFでほとんど反射および減衰されず端子T2から出力する。周波数m2ではS21は小さく(すなわち減衰が大きく)、S11の大きさはほぼ1である。すなわち、端子T1から入力された高周波信号はLPFでほとんど反射または減衰され端子T2からはほとんど出力されない。周波数m1とm2との差は、360MHzである。
図2(a)は、比較例1に係るHPFの回路図、図2(b)は、通過特性を示す図、図2(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図2(a)に示すように、端子T1とT2との間にキャパシタC04とC05とが直列に接続されている。キャパシタC04とC05との間のノードN01と接地端子との間にインダクタL02とキャパシタC06とが直列に接続されている。インダクタL02およびキャパシタC06は直列共振回路を形成する。
図2(a)および図2(b)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C04:1.5pF
C05:1.5pF
C06:1.0pF
L02:8nH
図2(b)および図2(c)において、最もS21が大きい周波数をm1、周波数m1より低くかつ最もm1に近い減衰極の底の周波数をm2で示した。以下のHPFにおいて同様である。周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.250GHz、S21=−0.13dB、S11=0.17/−174°
周波数m2=1.780GHz、S21=−60.1dB、S11=1.0/−80°
周波数m1とm2との差は、470MHzである。
比較例1のように、LCフィルタでは、周波数m1とm2との間の周波数が数100MHzであり、通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性が急峻でない。周波数m1とm2とを近づけようとすると、周波数m1におけるS21が小さくなってしまう(すなわち損失が大きくなってしまう)。このように、通過帯域における挿入損失を確保しようとすると、通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できない。
[比較例2]
比較例2は、比較例1におけるLC共振回路以外のキャパシタを弾性波共振器に置き換えた例である。比較例および実施例において用いられる弾性波共振器の例を説明する。図3(a)は、弾性表面波共振器の平面図、図3(b)は、圧電薄膜共振器の断面図である。図3(a)に示すように、圧電基板50上にIDT(Interdigital Transducer)51と反射器52が形成されている。IDT51は、互いに対向する1対の櫛型電極51aを有する。櫛型電極51aは、複数の電極指51bと複数の電極指51bを接続するバスバー51cとを有する。反射器52は、IDT51の両側に設けられている。IDT51が圧電基板50に弾性表面波を励振する。圧電基板50は、例えばタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である。IDT51および反射器52は例えばアルミニウム膜または銅膜により形成される。圧電基板50は、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板またはシリコン基板等の支持基板の下面に接合されていてもよい。IDT50および反射器52を覆う保護膜または温度補償膜が設けられていてもよい。
図3(b)に示すように、基板55上に圧電膜57が設けられている。圧電膜57を挟むように下部電極56および上部電極58が設けられている。下部電極56と基板55との間に空隙59が形成されている。下部電極56および上部電極58は圧電膜57内に、厚み縦振動モードの弾性波を励振する。下部電極56および上部電極58は例えばルテニウム膜等の金属膜である。圧電膜57は例えば窒化アルミニウム膜である。基板55は例えばシリコン基板、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板またはガラス基板である。
図4(a)は、比較例2に係るLPFの回路図、図4(b)は、通過特性を示す図、図4(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図4(a)に示すように、比較例1の図1(a)に比べ、キャパシタC02およびC03が弾性波共振器R01およびR02に置換されている。その他の構成は、比較例1のLPFと同じであり説明を省略する。
図4(b)および図4(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C01:3.0pF
L01:1.5nH
R01,R02:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図4(b)に示すように、主に弾性波共振器R01およびR02の反共振周波数により形成される減衰極A01の底の周波数がm2である。インダクタL01およびキャパシタC01で形成される並列共振回路の共振周波数により形成される減衰極A02は減衰極A01の高周波数側に形成されている。
図4(b)および図4(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=1.900GHz、S21=−0.46dB、S11=0.00/107°
周波数m2=2.260GHz、S21=−64.8dB、S11=0.96/176°
周波数m1とm2との差は、360MHzである。
図5(a)は、比較例2に係るHPFの回路図、図5(b)は、通過特性を示す図、図5(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図5(a)に示すように、比較例1の図2(a)に比べ、キャパシタC04およびC05が弾性波共振器R03およびR04に置換されている。その他の構成は、比較例1のHPFと同じであり説明を省略する。
図5(b)および図5(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C06:1.0pF
L02:5.5nH
R03、R04:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図5(b)に示すように、主に弾性波共振器R03およびR04の反共振周波数により形成される減衰極A01の底の周波数がm2である。インダクタL02とキャパシタC06で形成される直列共振回路の共振周波数により形成される減衰極A02は減衰極A01の低周波数側に形成されている。
図5(b)および図5(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.900GHz、S21=−0.41dB、S11=0.09/−177°
周波数m2=2.330GHz、S21=−60.3dB、S11=0.94/−4°
周波数m1とm2との差は、570MHzである。
比較例2のように、LC共振回路以外の弾性波共振器の共振周波数または反共振周波数を周波数m1の近くに形成しようとしても、周波数m1とm2との差は数100MHzとなる。このように、通過帯域における挿入損失を確保しようとすると、通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できない。
実施例1は、LPFの機能を有するフィルタ回路の例である。図6(a)は、実施例1に係るLPFの回路図、図6(b)は、通過特性を示す図、図6(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図6(a)に示すように、端子T1とT2との間に弾性波共振器R1aおよびR1bが並列に接続されている。弾性波共振器R1aおよびR1bは1ポート共振器である。ノードN1は、端子T1と弾性波共振器R1aおよびR1bとの間のノードである。ノードN2は、弾性波共振器R1aおよびR1bと端子T2との間のノードである。キャパシタC1の一端はノードN1に接続され、キャパシタC2の一端はノードN2に接続されている。ノードN3には、キャパシタC1の他端とキャパシタC2の他端とが共通に接続されている。インダクタL3の一端はノードN3に接続され、他端は接地端子に接続されている。ノードN1およびN2と接地端子との間にインダクタL3とキャパシタC1およびC2とが直列に接続されたLC直列共振回路10が形成される。
図6(b)および図6(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.2pF
C2:0.2pF
L3:9.1nH
R1a、R1b:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図6(b)に示すように、主に弾性波共振器R1aおよびR1bの反共振周波数により形成される減衰極A1が形成されている。主にLC直列共振回路10の共振周波数により形成される減衰極A2が周波数m2に減衰極A1より高周波数側に形成されている。
減衰極A1は主に弾性波共振器R1aおよびR1bの反共振周波数により形成されているため、遮断特性を急峻にできる。減衰極A1とA2が近づき、減衰極A1とA2とで極小が1つの減衰極を形成すると、減衰極A1の急峻性が得られなくなる。このため、減衰極A1とA2はそれぞれ極小を有することが好ましい。
図6(b)および図6(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.33dB、S11=0.14/−133°
周波数m2=2.340GHz、S21=−21.7dB、S11=0.92/−71°
実施例1では、周波数m1における損失は、−0.33dBと比較例1および2のLPFと同程度であり、かつ周波数m1とm2との差を40MHzと1桁近く小さくできる。このように、通過帯域の挿入損失を小さくしかつ通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できる。
[実施例1の変形例1]
実施例1の変形例1は、LC直列共振回路10のインダクタとキャパシタとを入れ替えた例である。図7(a)は、実施例1の変形例1に係るLPFの回路図、図7(b)は、通過特性を示す図、図7(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図7(a)に示すように、実施例1に比べ、キャパシタC1、C2およびインダクタL3がそれぞれインダクタL1、L2およびキャパシタC3に置き換わっている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図7(b)および図7(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
L1:8.5nH
L2:22nH
C1:0.5pF
R1a、R1b:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図7(b)に示すように、実施例1と同様に、減衰極A1およびA2が形成されている。図7(b)および図7(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.35dB、S11=0.20/−86°
周波数m2=2.343GHz、S21=−21.0dB、S11=0.93/−78°
周波数m1とm2との差は、43MHzである。
実施例1の変形例1では、LC直列共振回路10のインダクタとキャパシタとを入れ替えても、通過帯域の挿入損失を小さくしかつ通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できる。
[実施例1の変形例2]
実施例1の変形例2は、整合回路を設けた例である。図8(a)は、実施例1の変形例2に係るLPFの回路図、図8(b)は、通過特性を示す図、図8(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図8(a)に示すように、実施例1に比べ、端子T1と弾性波共振器R1aおよびR1bとの間に整合回路12が設けられている。整合回路12は、シャント接続されたインダクタL4を有する。弾性波共振器R1aおよびR1bと端子T2との間に整合回路14が設けられている。整合回路14は、シャント接続されたインダクタL5を有する。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図8(b)および図8(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.22pF
C2:0.22pF
L3:8.7nH
L4:9nH
L5:9nH
R1a、R1b:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図8(b)に示すように、実施例1と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図8(b)および図8(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.19dB、S11=0.04/−102°
周波数m2=2.345GHz、S21=−21.0dB、S11=0.91/−60°
周波数m1とm2との差は、45MHzである。
実施例1の変形例2では、整合回路12および14を設けることで、通過帯域における挿入損失を実施例1より小さくできる。また、通過帯域を広くできる。
[実施例1の変形例3]
実施例1の変形例3は、弾性波共振器が1つの例である。図9(a)は、実施例1の変形例3に係るLPFの回路図、図9(b)は、通過特性を示す図、図9(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図9(a)に示すように、実施例1に比べ、1つの弾性波共振器R1が設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図9(b)および図9(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.2pF
C2:0.2pF
L3:9.1nH
R1:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図9(b)に示すように、実施例1と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図9(b)および図9(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.51dB、S11=0.19/5°
周波数m2=2.340GHz、S21=−14.6dB、S11=0.93/−59°
周波数m1とm2との差は、40MHzである。
実施例1の変形例3のように、弾性波共振器を1つとしても実施例1と同程度の挿入損失および急峻性を実現できる。
[実施例1の変形例4]
実施例1の変形例4は、弾性波共振器が3つの例である。図10(a)は、実施例1の変形例4に係るLPFの回路図、図10(b)は、通過特性を示す図、図10(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図10(a)に示すように、実施例1に比べ、3つの弾性波共振器R1aからR1cが並列に設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図10(b)および図10(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.2pF
C2:0.2pF
L3:9.1nH
R1a、R1b、R1c:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図10(b)に示すように、実施例1と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図10(b)および図10(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.49dB、S11=0.27/−133°
周波数m2=2.340GHz、S21=−13.9dB、S11=0.90/−80°
周波数m1とm2との差は、40MHzである。
実施例1の変形例4のように、弾性波共振器を3つとしても実施例1と同程度の挿入損失および急峻性を実現できる。
[実施例1の変形例5]
実施例1の変形例5は、キャパシタC1およびC2のキャパシタンスを異ならせた例である。図11(a)は、実施例1の変形例5に係るLPFの回路図、図11(b)は、通過特性を示す図、図11(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図11(a)に示すように、実施例1の変形例5の回路図は実施例1と同じであり説明を省略する。
図11(b)および図11(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.15pF
C2:0.25pF
L3:9.1nH
R1a、R1b:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図11(b)に示すように、実施例1と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図11(b)および図11(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.38dB、S11=0.15/−173°
周波数m2=2.340GHz、S21=−21.0dB、S11=0.91/−58°
周波数m1とm2との差は、40MHzである。
実施例1の変形例5のように、キャパシタC1とC2とのキャパシタンスを異ならせても実施例1と同程度の挿入損失および急峻性を実現できる。
実施例2は、HPFの機能を有するフィルタ回路の例である。図12(a)は、実施例2に係るHPFの回路図、図12(b)は、通過特性を示す図、図12(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図12(a)に示すように、端子T1とT2との間に弾性波共振器R1aからR1cが直列に接続されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図12(b)および図12(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.5pF
C2:0.5pF
L3:4.7nH
R1a、R1b、R1c:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図12(b)に示すように、主に弾性波共振器R1aからR1cの反共振周波数から形成される減衰極A1が周波数m2に形成されている。主にLC直列共振回路10の共振周波数から形成される減衰極A2が減衰極A1の低周波数側に形成されている。
図12(b)および図12(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.300GHz、S21=−0.26dB、S11=0.03/180°
周波数m2=2.255GHz、S21=−20.3dB、S11=0.96/−167°
実施例2では、周波数m1における損失は、−0.26dBと比較例1および2のHPFと同程度であり、かつ周波数m1とm2との差を45MHzと1桁近く小さくできる。このように、通過帯域の挿入損失を小さくしかつ通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できる。
[実施例2の変形例1]
実施例2の変形例1は、整合回路を設けた例である。図13(a)は、実施例2の変形例1に係るHPFの回路図、図13(b)は、通過特性を示す図、図13(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図13(a)に示すように、実施例2に比べ、端子T1と弾性波共振器R1aとの間に整合回路12が設けられている。整合回路12は、シャント接続されたインダクタL4を有する。弾性波共振器R1cと端子T2との間に整合回路14が設けられている。整合回路14は、シャント接続されたインダクタL5を有する。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。
図13(b)および図13(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:1.3pF
C2:1.3pF
L3:1.2nH
L4:1.6nH
L5:1.6nH
R1a、R1b、R1c:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図13(b)に示すように、実施例2と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図13(b)および図13(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.280GHz、S21=−0.10dB、S11=0.02/−105°
周波数m2=2.200GHz、S21=−21.0dB、S11=0.91/4°
周波数m1とm2との差は、80MHzである。
実施例2の変形例1では、整合回路12および14を設けることで、通過帯域における挿入損失を実施例2より小さくできる。また、通過帯域を広くできる。
[実施例2の変形例2]
実施例2の変形例2は、複数の弾性波共振器を並列に設けた例である。図14(a)は、実施例2の変形例2に係るHPFの回路図、図14(b)は、通過特性を示す図、図14(c)は、反射特性を示すスミスチャートである。図14(a)に示すように、実施例2の変形例2の回路図は実施例1と同じであり説明を省略する。
図14(b)および図14(c)のシミュレーション条件は以下である。
端子T1、T2:50Ω終端
C1:0.4pF
C2:0.4pF
L3:8.2nH
R1a、R1b:共振周波数が2.26GHz、反共振周波数が2.33GHzの圧電薄膜共振器にてシミュレーションを実施した。
図14(b)に示すように、実施例2と同様に減衰極A1およびA2が形成されている。図14(b)および図14(c)において、周波数m1およびm2におけるS21の大きさ、S11の大きさ/角度は以下である。
周波数m1=2.360GHz、S21=−0.33dB、S11=0.04/88°
周波数m2=2.313GHz、S21=−21.2dB、S11=0.91/73°
周波数m1とm2との差は、47MHzである。
実施例2の変形例2のように、複数の弾性波共振器R1aおよびR1bを並列に設けても実施例2と同様のHPFを実現できる。
実施例1および2並びにその変形例によれば、弾性波共振器が端子T1(入力端子)と端子T2(出力端子)との間に直列に接続されている。ノードN1およびN2と接地端子との間にLC直接共振回路が接続されている。ここで、LC直列共振回路10を形成する素子として、一端がノードN1(第1ノード)に他端がノードN3(第3ノード)に接続されたキャパシタC1またはインダクタL1を第1素子とする。一端がノードN2(第2ノード)に他端がノードN3に接続されたキャパシタC2またはインダクタL2を第2素子とする。一端がノードN3に他端が接地端子に接続されたインダクタL3またはキャパシタC3を第3素子とする。第1素子から第3素子がLC直列共振回路10を形成するためには、実施例1およびその変形例2から5並びに実施例2およびその変形例のように、第1素子および第2素子がそれぞれキャパシタC1およびC2のとき、第2素子はインダクタL3となる。実施例1の変形例1のように、第1素子および第2素子がそれぞれインダクタL1およびL2のとき、第3素子はキャパシタC3となる。
これにより、実施例1、2およびその変形例のように、周波数m1(通過帯域)における挿入損失を比較例1および2と同程度とし、かつ通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できる。
実施例1およびその変形例のように、第1素子、第2素子および第3素子が形成する減衰極A2は、弾性波共振器が形成する減衰極A1より周波数が高い。これにより、LPFとして機能するフィルタ回路を実現できる。
実施例2のように、第1素子、第2素子および第3素子が形成する減衰極A2は、弾性波共振器が形成する減衰極A1より周波数が低い。これにより、HPFとして機能するフィルタ回路を実現できる。
LPFとHPFとを組み合わせてバンドパスフィルタを形成してもよい。
減衰極A1は主に弾性波共振器R1、R1aからR1cの反共振周波数により形成される。しかし、LC直列共振回路10等の影響を受ける。このため、減衰極A1の底の周波数は、弾性波共振器R1、R1aからR1cが単独のときの反共振周波数とは異なる。減衰極A2は、主にLC直列共振回路10から形成される。しかし、弾性波共振器R1aからR1cの影響を受ける。このため、減衰極A2の底の周波数は、LC直列共振回路10が単独のときの共振周波数とは異なる。
減衰極A1が主に弾性波共振器R1、R1aからR1cの反共振周波数により形成されているため、通過帯域と阻止帯域との間の遮断特性の急峻性を向上できる。また、減衰極A1とA2とが異なる極小を有するため、遮断特性の急峻性をより向上できる。また、減衰極A2により、阻止帯域の減衰量を大きくできる。
実施例1およびその変形例2から4並びに実施例2およびその変形例のように、キャパシタC1とC2とのキャパシタンスとは互いに略同じでもよい。インダクタL1とL2とのインダクタンスは互いに略同じでもよい。すなわち、第1素子のリアクタンスと第2素子のリアクタンスは略等しくてもよい。
実施例1の変形例1のように、インダクタL1とL2とのインダクタンスは互いに異なっていてもよい。実施例1の変形例5のように、キャパシタC1とC2とのキャパシタンスは互いに異なっていてもよい。すなわち、第1素子のリアクタンスと第2素子のリアクタンスは互いに異なっていてもよい。
LC直列共振回路10に加え、ノードN1および/またはN2と接地端子との間に共振周波数がLC直列共振回路10と異なる別のLC直列共振回路を設けることもできる。これにより、阻止帯域を広帯域化することができる。
実施例1の変形例3のように、ノードN1とN2との間に直列に接続された弾性波共振器R1は1つでもよい。実施例1およびその変形例1、2、4、5並びに実施例2の変形例2のように、ノードN1とN2との間に複数の弾性波共振器R1aからR1c直列に接続されていてもよい。
実施例2およびその変形例1のように、ノードN1とノードN2との間に複数の弾性波共振器R1aからR1cが並列に接続されていてもよい。
複数の弾性波共振器R1aからR1cが設けられている場合、複数の弾性波共振器R1aからR1cの反共振周波数は全て略等しくてもよい。複数の弾性波共振器R1aからR1cの少なくとも1つの反共振周波数は他の弾性波共振器の反共振周波数と異なっていてもよい。弾性波共振器R1aからR1cの反共振周波数を異ならせることで、阻止帯域を広帯域化することができる。
実施例1の変形例2並びに実施例2の変形例1のように、端子T1とノードN1との間と、ノードN2と端子T2との間と、の少なくとも一方に整合回路を備えていてもよい。これにより、通過帯域の挿入損失を抑制し、かつ通過帯域を広帯域化することができる。
弾性波共振器R1、R1aからR1cは、図3(a)のようにIDTを含んでもよい、または図3(B)のように圧電薄膜共振器を含んでもよい。
弾性波共振器が圧電薄膜共振器の場合、ノードN1とN2との間に2つの弾性波共振器R1aおよびR1bを直列または並列に設ける。弾性波共振器R1aおよびR1bの静電容量、共振周波数および反共振周波数を略等しくする。さらに、ノードN1またはN2からみたときに弾性波共振器R1aとR1bの圧電膜の分極方向を互いに逆方向とする。これにより、弾性波共振器R1aおよびR1bが生成する2次高調波を抑制できる。
図15は、実施例3に係るダイプレクサの回路図である。図15に示すように、共通端子Antと端子TLとの間にLPF60が接続されている。共通端子Antと端子THとの間にHPF62が接続されている。LPF60を実施例1およびその変形例のフィルタ回路とし、HPF62を実施例2およびその変形例のフィルタ回路とする。これにより、LPF60とHPF62の遮断特性の急峻性を向上させることができる。よって、バンド間隔の狭い分波が可能となる。LPF60およびHPF62のいずれか一方を実施例1または実施例2のフィルタ回路としてもよい。実施例1、2およびその変形例のフィルタ回路を組み合わせることで、ダイプレクサ以外にもデュプレクサ、トライプレクサまたはクワッドプレクス等のマルチプレクサを実現できる。これにより、キャリアアグリゲーションまたはMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)が用いられるシステムのように、バンド間隔の狭い分波が可能となる。
図16は、実施例4に係るモジュールを含むフロントエンド回路の回路図である。図16に示すように、ダイプレクサ30の共通端子Antはアンテナ42に接続されている。ダイプレクサ30の端子TLおよびTHは、それぞれスイッチ32を介しデュプレクサ34に接続されている。デュプレクサ34のRX端子はRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)40に接続されている(破線)。デュプレクサ34のTX端子はスイッチ36およびパワーアンプ38を介しRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)40に接続されている(実線)。
パワーアンプ38は、RFIC40から出力された送信信号を増幅する。スイッチ36は増幅された送信信号を1または複数のデュプレクサ34のいずれか1つの送信端子に出力する。デュプレクサ34は、送信端子に入力した高周波信号のうち送信帯域の信号をスイッチ32に出力し他の周波数の信号を抑圧する。デュプレクサ34は、スイッチ32から入力した高周波信号のうち受信帯域の信号をRFIC40に出力し他の周波数の信号を抑圧する。RFIC40はローノイズアンプを含み、受信帯域の信号を増幅する。
スイッチ32は1または複数のデュプレクサ34のうちいずれか一つを端子TLまたはTHに接続する。ダイプレクサ30は、端子TLに入力または出力するローバンドの信号を共通端子Antに出力または入力させ、ハイバンドの信号を端子TLに入力または出力させない。
ダイプレクサ30は、端子TLに入力または出力するローバンドに信号を共通端子Antに出力または入力させ、ハイバンドの信号を端子TLに入力または出力させない。ダイプレクサ30は、端子THに入力または出力するハイバンドに信号を共通端子Antに出力または入力させ、ローバンドの信号を端子THに入力または出力させない。
図16において、ダイプレクサ30を実施例3のダイプレクサとすることができる。また、デュプレクサ34に含まれるフィルタを実施例1、2およびその変形例のフィルタ回路とすることができる。
図17(a)から図17(c)は、実施例4に係るモジュールの断面図である。図17(a)に示すように、プリント基板20上に弾性波共振器22、積層フィルタ24およびチップ部品26が実装されている。プリント基板20上に弾性波共振器22、積層フィルタ24およびチップ部品26を覆うように、樹脂封止部28が設けられている。プリント基板20は、例えばガラスエポキシ樹脂等の絶縁基板に配線が形成された基板である。樹脂封止部28は、エポキシ樹脂等のモールド樹脂である。
弾性波共振器22には、実施例1、2およびその変形例における弾性波共振器R1、R1aからR1c、および/またはデュプレクサ34の少なくとも一部のフィルタが設けられている。積層フィルタ24には、実施例1、2およびその変形例のLC直列共振回路10の少なくとも一部、および/またはダイプレクサ30およびデュプレクサ34の少なくとも一部のフィルタが設けられている。チップ部品26は、実施例1、2およびその変形例のLC直列共振回路10、および/またはダイプレクサ30のキャパシタおよびインダクタの少なくとも一部である。
図17(b)に示すように、プリント基板20の代わりにLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramic)またはHTCC(High Temperature Co-fired Ceramic)等のセラミックス基板20aを用いてもよい。その他の構成は図17(a)と同じであり説明を省略する。
図17(c)に示すように、積層フィルタ24は設けられていなくてもよい。その他の構成は図17(b)と同じであり説明を省略する。
モジュールとしては、図16のダイプレクサ30およびデュプレクサ34の少なくとも1つを含めばよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 LC直列共振回路
12、14 整合回路

Claims (9)

  1. 入力端子と出力端子との間に直列に接続された弾性波共振器と、
    前記入力端子と前記弾性波共振器との間の第1ノードに一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのいずれか一方である第1素子と、
    前記弾性波共振器と前記出力端子との間の第2ノードに一端が接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子と同じ一方である第2素子と、
    一端が前記第1素子の他端と前記第2素子の他端とが共通に接続された第3ノードに接続され、他端が接地端子に接続され、キャパシタおよびインダクタのうち前記第1素子および前記第2素子と異なる他方である第3素子と、
    を具備するフィルタ回路。
  2. 前記第1素子、前記第2素子および前記第3素子が形成する減衰極は、前記弾性波共振器が形成する減衰極より周波数が高いローパスフィルタである請求項1記載のフィルタ回路。
  3. 前記第1素子、前記第2素子および前記第3素子が形成する減衰極は、前記弾性波共振器が形成する減衰極より周波数が低いハイパスフィルタである請求項1記載のフィルタ回路。
  4. 前記入力端子と前記第1ノードとの間と、前記第2ノードと前記出力端子との間と、の少なくとも一方に整合回路を具備する請求項1から3のいずれか一項記載のフィルタ回路。
  5. 前記弾性波共振器は、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に直列または並列に接続された複数の弾性波共振器を含む請求項1から4のいずれか一項記載のフィルタ回路。
  6. 前記弾性波共振器は、IDTを含む請求項1から5のいずれか一項記載のフィルタ回路。
  7. 前記弾性波共振器は、圧電薄膜共振器を含む請求項1から5のいずれか一項記載のフィルタ回路。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載のフィルタ回路を有するマルチプレクサ。
  9. 請求項1から7のいずれか一項記載のフィルタ回路を有するモジュール。
JP2017021594A 2017-02-08 2017-02-08 フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール Active JP6909007B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017021594A JP6909007B2 (ja) 2017-02-08 2017-02-08 フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US15/868,228 US10700666B2 (en) 2017-02-08 2018-01-11 Filter circuit, multiplexer, and module
CN201810121859.6A CN108400776B (zh) 2017-02-08 2018-02-07 滤波电路、复用器以及模块

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017021594A JP6909007B2 (ja) 2017-02-08 2017-02-08 フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018129680A true JP2018129680A (ja) 2018-08-16
JP6909007B2 JP6909007B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=63173848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017021594A Active JP6909007B2 (ja) 2017-02-08 2017-02-08 フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6909007B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020141336A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 太陽誘電株式会社 フィルタおよびマルチプレクサ
WO2021006073A1 (ja) * 2019-07-05 2021-01-14 株式会社村田製作所 ラダー型フィルタ及び複合フィルタ装置
US11082030B2 (en) 2018-11-06 2021-08-03 Taiyo Yuden Co., Ltd. High-pass filter and multiplexer
US11264968B2 (en) 2019-02-01 2022-03-01 Taiyo Yuden Co., Ltd. High-frequency device and multiplexer
US11309868B2 (en) 2018-08-24 2022-04-19 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multiplexer
WO2022167319A1 (en) * 2021-02-02 2022-08-11 RF360 Europe GmbH Electroacoustic filter with low phase delay for multiplexed signals
US11962289B2 (en) 2020-02-25 2024-04-16 Taiyo Yuden Co., Ltd. Filter and multiplexer

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11309868B2 (en) 2018-08-24 2022-04-19 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multiplexer
US11082030B2 (en) 2018-11-06 2021-08-03 Taiyo Yuden Co., Ltd. High-pass filter and multiplexer
US11264968B2 (en) 2019-02-01 2022-03-01 Taiyo Yuden Co., Ltd. High-frequency device and multiplexer
JP2020141336A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 太陽誘電株式会社 フィルタおよびマルチプレクサ
JP7208828B2 (ja) 2019-02-28 2023-01-19 太陽誘電株式会社 フィルタおよびマルチプレクサ
WO2021006073A1 (ja) * 2019-07-05 2021-01-14 株式会社村田製作所 ラダー型フィルタ及び複合フィルタ装置
US11962289B2 (en) 2020-02-25 2024-04-16 Taiyo Yuden Co., Ltd. Filter and multiplexer
WO2022167319A1 (en) * 2021-02-02 2022-08-11 RF360 Europe GmbH Electroacoustic filter with low phase delay for multiplexed signals

Also Published As

Publication number Publication date
JP6909007B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6669681B2 (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US10700666B2 (en) Filter circuit, multiplexer, and module
CN108023568B (zh) 滤波器装置、多路复用器、高频前置电路以及通信装置
CN109286387B (zh) 高频滤波器、多路复用器、高频前置电路以及通信装置
JP6909007B2 (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
JP5394847B2 (ja) 分波器
US10615775B2 (en) Multiplexer, transmission apparatus, and reception apparatus
US10581405B2 (en) Multiplexer
US8125298B2 (en) Acoustic wave filter, duplexer using the acoustic wave filter, and communication apparatus using the duplexer
US9118303B2 (en) Filter, duplexer, and communication module
JP5356194B2 (ja) フィルタ、分波器、通信モジュール
US10892738B2 (en) Acoustic wave filter device and multiplexer
US11038488B2 (en) Multiplexer
JP4541853B2 (ja) アンテナ分波器およびアンテナ分波器用表面弾性波フィルタ
JP2009508417A (ja) 電気的なモジュール
US10715108B2 (en) Filter device and multiplexer
WO2006040927A1 (ja) 分波器
KR100799438B1 (ko) 분파기 및 래더형 필터
US20190199325A1 (en) Acoustic wave filter device and composite filter device
WO2006040923A1 (ja) 分波器
JP5613813B2 (ja) 分波器
JP6909114B2 (ja) フィルタおよびフロントエンド回路
WO2020003956A1 (ja) マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路および通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6909007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150