JP2018129248A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジングに板状部材差込み部と複数のコンタクトとアクチュエータとが設けられて構成され、アクチュエータに誤った操作が加えられても、アクチュエータがハウジングから脱落してしまう事態を回避することができるコネクタ装置を提供する。【解決手段】第1の平坦外面部20を有したハウジング13における仕切り部25が、第1の静止位置をとるアクチュエータ19の本体部34に対する位置規制を行う壁面部28を有するものとされるとともに、ハウジング13における仕切り部25に、アクチュエータ19が第1の静止位置から第2の静止位置に向かう方向とは反対方向に回動せしめられるとき、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置においてアクチュエータ19の本体部34に係合し、当該本体部34の上述の反対方向の回動についての支点を成す支点形成部30が設けられる。【選択図】図13
Description
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)や平板状ケーブル(FFC)等の配線板状部材に設けられた接触端子部を、固体印刷配線基板等とされる配線基板に電気的に接続された状態とするため、当該配線基板に連結されたもとで配線板状部材における接触端子部に押圧接触する状態をとる複数のコンタクトと、複数のコンタクトが配列配置されたハウジングと、ハウジングに対して回動可能に配され、複数のコンタクトを配線板状部材における接触端子部に押圧接触させる位置をとるアクチュエータとを備え、配線基板に装着されて使用されるコネクタ装置に関する。
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板や平板状ケーブル等の配線板状部材は、各種の電気部品が取り付けられる配線基板への取付けが、当該配線基板に電気的接続がなされて装着されたコネクタ装置が用いられて行われることが多いものとされる。このような配線板状部材の配線基板への取付けにあたって用いられるコネクタ装置は、配線板状部材に設けられた接触端子部に押圧接触せしめられる導電性のコンタクトを有していて、そのコンタクトを介して、配線板状部材に設けられた接触端子部を配線基板に設けられた配線部に電気的に連結する。
従来提案されている、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材の配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置は、配線板状部材が差し込まれる板状部材差込み部が設けられたものとされて配線基板に配される、絶縁材料によって形成されたハウジングを有したものとされる。そして、多くの場合、斯かるハウジングに配列配置されて設けられ、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれるとき、その配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々対応するものとなる複数のコンタクトと、ハウジングに対して回動可能に設けられ、複数のコンタクトの夫々に係合して、回動せしめられたとき複数のコンタクトを複数の接触端子部に夫々押圧接触させるアクチュエータとが備えられている。
斯かるコネクタ装置において、アクチュエータは、例えば、全体が複数のコンタクトの配列方向に沿って伸びる細長形状をとり、カム部,操作部及びカム部と操作部とを連結する本体部が設けられていて、カム部において複数のコンタクトの夫々と係合したもとで操作部が操作されることにより、ハウジングに対して回動せしめられる。
複数のコンタクトの各々は、導電性の弾性材料で形成され、ハウジングに位置固定される部分である固定部と連結部により固定部に連結されて変位可能とされた部分である可動部とを有するものされる。そして、固定部は、ハウジングが配された配線基板における印刷配線部等の配線部に電気的に接続され、また、可動部は、配線板状部材に設けられた接触端子部に押圧接触する接触部が設けられたもとで、アクチュエータのカム部によって変位せしめられる。
そして、配線基板に配されたハウジングに板状部材差込み部を通じて配線板状部材が差し込まれたもとで、アクチュエータが所定の方向に回動せしめられると、アクチュエータが、複数のコンタクトの夫々における可動部を変位させて、当該可動部の接触部に配線板状部材に設けられた複数の接触端子部のうちの対応するものに対する押圧接触状態をとらせる。また、複数のコンタクトの各々における可動部の接触部が配線板状部材に設けられた複数の接触端子部のうちの対応するものに押圧接触する状態をとるもとで、アクチュエータが上述の所定の方向とは逆の方向に回動せしめられると、アクチュエータが、複数のコンタクトの夫々における可動部を変位させて、当該可動部の接触部を配線板状部材に設けられた複数の接触端子部のうちの対応するものに対する押圧接触状態から解放する。
このような従来のコネクタ装置として、ハウジングに、板状部材差込み部に加えて、アクチュエータにおける本体部の部分及びカム部を収容する収容空間部が設けられ、ハウジングにおける板状部材差込み部が開口する一端部に対向する他端部から、アクチュエータにおける本体部の部分及びカム部が収容空間部に収められて、アクチュエータがハウジングに対して回動可能に取り付けられるものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示されるコネクタ装置(コネクタ(1))は、複数のコンタクト(端子(20)) が配列配置された電気絶縁材から作られたハウジング(10)とハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータ(可動部材(30)) とを備えている。アクチュエータは、カム部(33),操作部(32)及びカム部と操作部とを連結する本体部を有しており、本体部には、コンタクトの一端部を通す溝部(31)が形成されている。
そして、ハウジングは、各々の外面部が平坦面を成す上壁(10A) と底壁(10B) とを相互対向するものとして有しており、従って、一対の相互対向する平坦外面部を備えていることになる。斯かるハウジングにあっては、上壁と底壁との間、即ち、一対の相互対向する平坦外面部の間に、板状部材差込み部(ケーブル挿入空間(12)) が設けられていて、板状部材差込み部はハウジングの一端部(左端)において開口している。さらに、ハウジングには、板状部材差込み部が開口する一端部に対向する他端部側に、アクチュエータにおける本体部の部分及びカム部を収容する収容空間部が設けられており、この収容空間部は、板状部材差込み部との間が上壁の外面部、即ち、一対の相互対向する平坦外面部のうちの一方に直交する壁面部を有した仕切り部によって仕切られている。そして、仕切り部の壁面部の端部と壁面部が直交する一対の相互対向する平坦外面部のうちの一方の端部とは、両者が突き合う境界角部を形成している。
アクチュエータは、その本体部及び操作部がハウジングに対して立ち上がったものとなる姿勢をとるものとされたもとで、ハウジングにその他端部側から一端部側へと押し込まれ、その際、アクチュエータにおける本体部の部分及びカム部が、本体部に設けられた溝部にコンタクトにおける押圧腕部(21)の一端部が進入するようにして、収容空間部に収められ、アクチュエータにおけるカム部が、コンタクトにおける押圧腕部(21)の一端部と支持腕部(22)の一端部との間に配される。それにより、アクチュエータがハウジングに対して回動可能に組み付けられる。このようにして、本体部及び操作部がハウジングに対して立ち上がったものとなる姿勢をとるアクチュエータが、ハウジングにその他端部側から一端部側へと押し込まれるにあたり、板状部材差込み部と収容空間部との間を仕切る仕切り部の壁面部は、アクチュエータにおける本体部に対する位置規制部の役割を果たし、アクチュエータにおける本体部は、仕切り部の壁面部に近接した位置を組付け時の正規位置とするものとされる。
このようなもとで、特許文献1に示されるコネクタ装置にあっては、アクチュエータの本体部及び操作部がハウジングに対して立ち上がった位置をとるものとされたもとで、配線板状部材(平型導体(C))がハウジングの一端部において開口する板状部材差し込部を通じてハウジングに差し込まれ、その後、アクチュエータの操作部が操作され、アクチュエータの本体部及び操作部が、ハウジングに対して立ち上がった位置からハウジングの他端部側に回動せしめられて、ハウジングに対して伏した位置をとるものとされる。それに伴い、アクチュエータのカム部がコンタクトにおける押圧腕部の一端部をコンタクトにおける支持腕部の一端部から離隔する方向に変位させ、それにより、コンタクトにおける押圧腕部に形成された押圧部(21A) に、ハウジングに差し込まれた配線板状部材を押圧する状態をとらせる。その結果、コンタクトにおける押圧腕部に形成された押圧部あるいは支持腕部に形成された支持部(22A) が配線板状部材における接続回路面に押圧接触し、コンタクトと配線板状部材とが電気的接続状態におかれる。
上述のような、配線板状部材の配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置として従来提案されている、ハウジングに、一対の相互対向する平坦外面部の間に形成された板状部材差込み部と、板状部材差込み部との間が一対の相互対向する平坦外面部に直交する壁面部を有した仕切り部によって仕切られて形成された、アクチュエータにおける本体部の部分及びカム部を収容する収容空間部と、が設けられたコネクタ装置にあっては、本体部の部分及びカム部がハウジングに設けられた収容空間部に収容されたアクチュエータが、その本体部及び操作部がハウジングに対して立ち上がった位置をとるものとされたもとで、操作部に誤った操作が加えられ、それにより、本体部及び操作部がハウジングに対して立ち上がった位置から、ハウジングに対して伏した位置をとるハウジングの他端部側とは反対側の、板状部材差込み部が開口するハウジングの一端部側に回動せしめられる事態が生じ得るものとされる。
そして、アクチュエータにおける操作部に斯かる誤操作が加えられたときには、ハウジングにおける板状部材差込み部が開口する一端部側に回動せしめられるアクチュエータにおける本体部が、板状部材差込み部と収容空間部との間を仕切る仕切り部の壁面部の端部と当該壁面部が直交するハウジングの一対の相互対向する平坦外面部のうちの一方の端部とが突き合う境界角部に当接し、当該境界角部を支点にした回動を生じるものとなる。その際、アクチュエータにおける本体部の回動の支点を形成する支点形成部を成す境界角部は、ハウジングの一対の相互対向する平坦外面部のうちの一方の位置にあって、アクチュエータにおけるカム部までの距離が比較的大とされるので、コンタクトにおける押圧腕部の一端部と支持腕部の一端部との間に配されたアクチュエータにおけるカム部は、境界角部が成す支点形成部を中心とする比較的大なる半径を有した円弧に沿って移動することになり、コンタクトにおける押圧腕部の一端部と支持腕部の一端部との間の位置からコンタクト外に出てしまう事態がもたらされる。
即ち、上述の従来提案されているコネクタ装置は、アクチュエータの操作部に誤った操作が加えられると、アクチュエータにおけるカム部が複数のコンタクトの夫々から外れてしまい、アクチュエータがハウジングから脱落してしまう虞があるという不都合を伴っていることになる。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、配線板状部材の配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置であって、ハウジングに、一対の相互対向する平坦外面部の間に形成された板状部材差込み部と、板状部材差込み部との間が壁面部を有した仕切り部によって仕切られて形成され、アクチュエータにおける本体部の一部及びカム部を収容する収容空間部と、が設けられたもとにおいて、アクチュエータの操作部に誤った操作が加えられても、アクチュエータにおけるカム部が複数のコンタクトの夫々から外れてしまい、アクチュエータがハウジングから脱落してしまう事態を回避することができるものを提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係るコネクタ装置は、相互対向する第1及び第2の平坦外面部を有し、それらの間に配線板状部材が差し込まれる板状部材差込み部が設けられるとともに、板状部材差込み部との間が仕切り部によって部分的に仕切られた収容空間部が設けられたものとされて、配線基板に配されるハウジングと、ハウジングに配列配置されて、配線基板に設けられた配線端子に連結される状態におかれ、板状部材差込み部を通じてハウジングに挿入された配線板状部材における複数の接触端子部に夫々対応する位置をとる複数のコンタクトと、カム部,操作部及びカム部と操作部とを連結する本体部を有し、本体部の一部とカム部とがハウジングにおける収容空間部に収容され、カム部が複数のコンタクトに係合する状態をもって、ハウジングに対して回動可能に設けられ、操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせて、複数のコンタクトに配線板状部材における複数の接触端子部に対する押圧接触状態から解放された状態をとらせる第1の静止位置と、操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングに対して伏したものとして、複数のコンタクトに上述の押圧接触状態をとらせる第2の静止位置とを選択的にとるアクチュエータと、を備えて構成され、ハウジングにおける仕切り部が、第1の静止位置をとるアクチュエータの本体部に対する位置規制を行う壁面部を有するものとされるとともに、ハウジングにおける上記仕切り部に、アクチュエータが第1の静止位置から第2の静止位置に向かう方向とは反対方向に回動せしめられるとき、ハウジングにおける第1の平坦外面部より内側の第2の平坦外面部に近付いた位置においてアクチュエータの本体部に当接して当該本体部の上述の反対方向の回動についての支点を成す支点形成部が設けられたことを特徴とするものとされる。
このような本願発明に係るコネクタ装置にあっては、操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせて第1の静止位置をとるアクチュエータの本体部に対する位置規制を行うハウジングにおける仕切り部の壁面部は、例えば、アクチュエータが操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせる状態をもって、本体部の一部とカム部とがハウジングにおける収容空間部に収容されるべく組み付けられる際に、アクチュエータの本体部に当接してその移動を制限し、当該本体部に壁面部に当接した正規位置をとらせる。そして、ハウジングに組み付けられたアクチュエータが第1の静止位置をとるもとにおいて、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材がハウジングに設けられた板状部材差込み部に差し込まれ、その後、アクチュエータの操作部に適正な操作が加えられて、アクチュエータが第1の静止位置から第2の静止位置へと回動せしめられると、アクチュエータは、複数のコンタクトに係合したカム部の作用により、複数のコンタクトに、板状部材差込み部に差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に対する押圧接触状態をとらせる。また、第2の静止位置をとるものとされたアクチュエータの操作部に適正な操作が加えられて、アクチュエータが第2の静止位置から第1の静止位置へと回動せしめられると、アクチュエータは、複数のコンタクトに係合したカム部の作用により、複数のコンタクトに、板状部材差込み部に差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に対する押圧接触状態から解放された状態をとらせる。
斯かる本願発明に係るコネクタ装置において、操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせて第1の静止位置をとるものとされたアクチュエータが、その操作部に誤った操作が加えられて、第1の静止位置から第2の静止位置に向かう方向とは反対方向に回動せしめられる事態が生じると、ハウジングにおける第1の平坦外面部より内側の第2の平坦外面部に近付いた位置に設けられた支点形成部がアクチュエータの本体部に当接して係合し、アクチュエータの本体部が、それに当接する支点形成部を支点にして、上述の反対方向の回動を行う。その際、アクチュエータにおける本体部の上述の反対方向の回動についての支点を成す支点形成部は、ハウジングにおける第1の平坦外面部より内側の第2の平坦外面部に近付いた位置に配されているので、ハウジングにおける収容空間部に配されたアクチュエータにおけるカム部までの距離が比較的小なるものとされる。その結果、ハウジングにおける収容空間部において複数のコンタクトに係合したカム部は、支点形成部を中心とする比較的小なる半径を有した円弧に沿って移動しようとするものとされる。
上述のような本願発明に係るコネクタ装置によれば、操作部とそれに連なる本体部の部分とをハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせて第1の静止位置をとるものとされたアクチュエータが、その操作部に誤った操作が加えられて、第1の静止位置から第2の静止位置に向かう方向とは反対方向に回動せしめられる事態が生じると、アクチュエータの本体部が、第1の平坦外面部より内側の第2の平坦外面部に近付いた位置に設けられた支点形成部を支点にして上述の反対方向の回動を行うが、その際、ハウジングにおける収容空間部において複数のコンタクトに係合したアクチュエータにおけるカム部は、支点形成部を中心とする比較的小なる半径を有した円弧に沿って移動しようとするものとされて、複数のコンタクトとの係合状態を解除することがないものとされる。その結果、アクチュエータの操作部に誤った操作が加えられても、アクチュエータにおけるカム部が複数のコンタクトの夫々から外れてしまい、アクチュエータがハウジングから脱落してしまう事態を回避することができることになる。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1(斜視図)及び図2(平面図)は、本願発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10を、それが固着された配線基板11及びそれに装着される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板12と共に示す。
図1及び図2において、コネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成され、電子機器等の配線基板11に配されるハウジング13を備えている。ハウジング13には、各々が弾性導電材料で形成された複数のコンタクト14が、ハウジング13の長手方向に沿う方向において配列配置されて設けられている。複数のコンタクト14の夫々は、その大部分がハウジング13の内部に収容されたものとされているが、一端部がハウジング13における正面側端縁部に対向する背面側端縁部からその外部に突出して接続端子部14aを形成している。
コネクタ装置10が実用に供される際には、ハウジング13が、電子機器等の配線基板11に取り付けられるが、ハウジング13における長手方向である複数のコンタクト14の配列方向(以下、コンタクト配列方向という。)の一対の端部15及び16(両端部)には、一対の固定金属部材17及び18が夫々配されている。これらの一対の固定金属部材17及び18は、ハウジング13が配線基板11に取り付けられるにあたって配線基板11に固定され、ハウジング13の配線基板11への実装に寄与する。
さらに、ハウジング13における背面側端縁部側には、コンタクト配列方向、即ち、ハウジング13の長手方向に沿って伸び、その長手方向がハウジング13の長手方向に一致することになるアクチュエータ19が、ハウジング13に対して回動可能に設けられている。このアクチュエータ19は、図1及び図2に示されるような、ハウジング13に対して起き上がった状態におかれるものとされる位置を、第1の静止位置としてとることができ、また、後述される図8及び図9に示されるような、ハウジング13に対して伏した状態におかれるものとされる位置を、第2の静止位置としてとることができて、回動操作されることにより、第1の静止位置から第2の静止位置への移行、あるいは、第2の静止位置から第1の静止位置への移行を行うものとされている。
このようなもとで、ハウジング13は、図3に示されるように、相互対向する第1の平坦外面部20及び第2の平坦外面部21を有しており、これら一対の第1及び第2の平坦外面部20及び21の間に、ハウジング13の正面側端縁部において開口し、フレキシブル印刷配線基板12が差し込まれる状態がとられる板状部材差込み部22が設けられたものとされている。板状部材差込み部22は、それが開口するハウジング13の正面側端縁部からハウジング13の内部へと拡がっている。ハウジング13における板状部材差込み部22を形成する第1の平坦外面部20の内側の部分及び第2の平坦外面部21の内側の部分には、複数のコンタクト14が夫々挿入される複数の溝部23及び24が設けられている。
また、ハウジング13には、図4に示されるようにその背面側端縁部側に、板状部材差込み部22との間が複数の仕切り部25によって部分的に仕切られた収容空間部26が設けられており、収容空間部26は、アクチュエータ19を部分的に収容する。複数の仕切り部25のうちの隣り合う二個の間にはスリット部27が設けられており、スリット部27には、複数のコンタクト14のうちの対応するものの一部分が配される。
図4における一点鎖線円内を拡大して示す図5に示されるように、複数の仕切り部25の夫々は、ハウジング13の第1の平坦外面部20に直交するものとして形成された壁面部28及び壁面部28の一端と第1の平坦外面部20との間に形成された段部29を有している。壁面部28は、アクチュエータ19に対する位置規制を行う状態をとるものとされており、段部29とそれに連なる壁面部28の一端との両者が突き合う境界角部は支点形成部30を形成している。支点形成部30は、アクチュエータ19の回動についての支点を成す状態をとる。従って、ハウジング13に設けられた仕切り部25にあっては、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置において、アクチュエータ19の回動についての支点を成す支点形成部30が設けられていることになる。
このようなもとで、ハウジング13に設けられた複数の仕切り部25にあっては、各仕切り部25におけるの壁面部28及び支点形成部30の組の複数個がコンタクト配列方向に沿って配列配置され、複数個の壁面部28及び支点形成部30の組のうちの隣り合う二個が、その一部分がスリット部27に配されたコンタクト14を挟むものとされていることになる。
アクチュエータ19は、全体として、板状体を成すものとされており、斯かるアクチュエータ19には、その長手方向に沿って配列配置された複数の透孔31が形成されている。これらの透孔31の夫々は、ハウジング13に対して回動可能に設けられたアクチュエータ19が第1の静止位置をとるとき、ハウジング13に配列配置されて交互に配された複数のコンタクト14におけるハウジング13の背面側端縁部側の端部が貫通するものとされている。そして、アクチュエータ19は、後述される図6及び図10に示される、各々が複数のコンタクト14の夫々におけるハウジング13の背面側端縁部側の端部に係合するものとされる複数のカム部32,操作部33及び複数のカム部32と操作部33とを連結する本体部34とを有しており、本体部34の一部と複数のカム部32とがハウジング13における収容空間部26に収容され、操作部33とそれに連なる本体部34の部分とをハウジング13における第1の平坦外面部20の外部に起き上がらせて、第1の静止位置をとり、また、操作部33とそれに連なる本体部34の部分とをハウジング13に対して伏したものとして、第2の静止位置をとる。
ハウジング13に配列配置されて設けられた複数のコンタクト14の夫々は、図6に示されるように、金属板材等の弾性導電材料で形成された、全体として「エ」字状を成す板状部材とされている。このような「エ」字状とされたコンタクト14にあっては、連結部35によって相互連結された一対のビーム部36及び37のうち、ビーム部36がハウジング13に設けられた溝部24に挿入されて位置固定される固定部を成し、ビーム部37がハウジング13に設けられた溝部23に挿入されて可動とされる作動部を成す。そして、固定部を成すビーム部36のハウジング13の正面側端縁部側の部分と作動部を成すビーム部37のハウジング13の正面側端縁部側の部分とは、ハウジング13における第1及び第2の平坦外面部20及び21の間において相互対向するものとされている。固定部を成すビーム部36におけるハウジング13の背面側端縁部側の端部は、ハウジング13の背面側端縁部からその外部に導出されて接続端子部14aを成すものとされており、ハウジング13が配される配線基板11に設けられた配線端子に連結される。
上述のような複数のコンタクト14が配列配置されて設けられたハウジング13にあっては、その背面側端縁部側からのアクチュエータ19の組付けが行われる。斯かるアクチュエータ19のハウジング13に対する組付けが行われるときには、アクチュエータ19は、操作部33とそれに連なる本体部34の部分とをハウジング13における第1の平坦外面部20の外部に起き上がらせる状態をもって、複数のコンタクト14の夫々のビーム部37の端部37aが透孔31を貫通するようにして、ハウジング13にその背面側端縁部側から押し込まれて組み付けられる。その際、図7に示されるように、ハウジング13おける複数の仕切り部25の夫々の壁面部28が、ハウジング13の背面側端縁部側から正面側端縁部側に向けて移動せしめられるアクチュエータ19の本体部34に当接してその移動を制限し、当該本体部34に壁面部28に係合した正規位置をとらせる。
このようにしてハウジング13に組み付けられたアクチュエータ19は、その本体部34の一部とカム部32とがハウジング13における収容空間部26に収容されるものとされて、仕切り部25の壁面部28がアクチュエータ19の本体部34に対する位置規制をする状態をもって、第1の静止位置をとる状態におかれる。そして、ハウジング13に対して回動可能に配されたアクチュエータ19に配列配置されて設けられた複数のカム部32の夫々が、図6に示されるように、複数のコンタクト14のうちの対応するものにおけるビーム部36の接続端子部14aを成す端部の近傍となる部分36aとそれに対向するビーム部37の端部37aとに挟まれたものとされてコンタクト14に係合し、アクチュエータ19の回動に伴って回動せしめられる。
板状部材差込み部22を通じてハウジング13に挿入されるフレキシブル印刷配線基板12には、図1及び図2に示されるように、その一端部において、複数の接触端子部41が、ハウジング13に対する板状部材差込み部22を通じたフレキシブル印刷配線基板12の差込みまたは抜出し方向に直交する方向に配列配置されている。そして、複数の接触端子部41が配列配置されたフレキシブル印刷配線基板12の一端部は端子端部42を構成しており、端子端部42は、複数の接触端子部41の配列方向(以下、接触端子配列方向という。)に伸びる先端部43を形成している。また、フレキシブル印刷配線基板12における端子端部42の接触端子配列方向において相互対向する一対の側縁部には、各々が突出片部を成す一対の被係合部44及び45が夫々形成されている。さらに、フレキシブル印刷配線基板12にあっては、端子端部42に連なって回路構成部46が広がっている。
このようなフレキシブル印刷配線基板12に対応して、コネクタ装置10にあっては、ハウジング13に配列配置されて設けられた複数のコンタクト14が、フレキシブル印刷配線基板12に配列配置された複数の接触端子部41に夫々接触接続される信号用コンタクトとして設けられてる。但し、複数のコンタクト14は、フレキシブル印刷配線基板12とは別の他のフレキシブル印刷配線基板における複数の信号接続端子部及び接地接続部に接触接続される信号用及び接地用コンタクトとして用いられてもよい。
そして、フレキシブル印刷配線基板12は、板状部材差込み部22を通じてハウジング13に差し込まれるにあたっては、その端子端部42における複数の接触端子部41が配された面及びそれに対向する面が、ハウジング13における第1及び第2の平坦外面部20及び21の間で相互対向する状態におかれる。
このようなもとで、コネクタ装置10においてアクチュエータ19が第1の静止位置をとる状態のもとで、図6及び図7に示されるように、フレキシブル印刷配線基板12が、その端子端部42をもってハウジング13における板状部材差込み部22に差し込まれて、ハウジング13に挿入され、フレキシブル印刷配線基板12における端子端部42が形成する先端部43が、例えば、複数のコンタクト14の夫々における連結部35に近接した所定の位置に達したとき、フレキシブル印刷配線基板12のハウジング13への挿入が完了せしめられる。そして、フレキシブル印刷配線基板12のハウジング13への板状部材差込み部22を通じた挿入が完了すると、アクチュエータ19が、その操作部33に適正な操作が加えられて、第1の静止位置から第2の静止位置へとハウジング13に対して回動せしめられ、図8(斜視図),図9(平面図),図10(側面図)及び図11(側面図)に示されるように、第2の静止位置をとるものとされる。それにより、ハウジング13に挿入されたフレキシブル印刷配線基板12に対して、ハウジング13に配列配置された複数のコンタクト14が押圧係合する状態がとられる。
斯かる際にあっては、フレキシブル印刷配線基板12の端子端部42が、ハウジング13に設けられた板状部材差込み部22に収容されて、ハウジング13内に配された状態とされるとともに、フレキシブル印刷配線基板12の回路構成部46がハウジング13外に配された状態とされる。このとき、板状部材差込み部22に収容されたフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42は、図10に示されるように、板状部材差込み部22内において、複数のコンタクト14の夫々における固定部を成すビーム部36のハウジング13における正面側端縁部側の部分と作動部を成すビーム部37の正面側端縁部側の部分との間に配される。
このようにして、フレキシブル印刷配線基板12の端子端部42がハウジング13内に配されたもとにあっては、ハウジング13に配列配置された複数のコンタクト14が、フレキシブル印刷配線基板12の端子端部42における複数の接触端子部41に夫々適正に対応する位置をとるものとされる。
また、このとき、フレキシブル印刷配線基板12に形成された各々が突出片部を成す一対の被係合部44及び45に、ハウジング13の端部15に配された固定金属部材17に設けられた係合係止部(図示されていない。)及びハウジング13の端部16に配された固定金属部材18に設けられた係合係止部(図示されていない。)が夫々係合する。それにより、フレキシブル印刷配線基板12が不所望にハウジング13から抜脱される事態が回避される。
そして、アクチュエータ19が、第1の静止位置から第2の静止位置へとハウジング13に対して回動せしめられて、第2の静止位置をとるものとされると、図11に示されるように、アクチュエータ19の本体部34がハウジング13に設けられた複数の仕切り部25の夫々における壁面部28から離隔せしめられ、アクチュエータ19の操作部33とそれに連なる本体部34の部分とがハウジング13に対して伏したものとされる。それとともに、図10に示されるように、ハウジング13に挿入されたフレキシブル印刷配線基板12に対して、ハウジング13に配列配置された複数のコンタクト14が押圧係合する状態がとられる。このようなハウジング13に挿入されたフレキシブル印刷配線基板12に対する複数のコンタクト14の押圧係合は、複数のコンタクト14が、板状部材差込み部22に収容されたフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42における複数の接触端子部41に、夫々押圧接触するものとされることによりなされる。
斯かる際においては、先ず、アクチュエータ19が第1の静止位置をとり、ハウジング13に板状部材差込み部22を通じて挿入されたフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42が、板状部材差込み部22内において、複数のコンタクト14の夫々における固定部を成すビーム部36におけるハウジング13の正面側端縁部側の端部36bを含む部分と、作動部を成すビーム部37におけるハウジング13の正面側端縁部側の端部37bを含む部分と、の間に配されたもとにおいて、第1の静止位置をとるアクチュエータ19が、第1の静止位置から第2の静止位置に移行すべく回動せしめられる。それにより、アクチュエータ19の第1の静止位置から第2の静止位置への移行に伴って、図10に示されるように、アクチュエータ19に設けられたカム部32が、その極大寸法部を対応するコンタクト14におけるビーム部36の部分36aとビーム部37の端部37aとの両者に係合させる。
コンタクト14におけるビーム部36の部分36aとビーム部37の端部37aとの両者に係合するカム部32の極大寸法部は、ビーム部37の端部37aをビーム部36の端部36aから離隔させる方向に変位させて、ビーム部37に、仮にフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42が板状部材差込み部22に収容されていないとすれば、ビーム部36の端部36bとビーム部37の端部37bとが板状部材差込み部22内において形成する相互間間隔を狭めることになる応力を作用させる。それにより、ビーム部37は、その端部37bが板状部材差込み部22に収容されたフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42における複数の接触端子部41のうちの対応するものに押圧接触することになり、複数のコンタクト14の夫々が、複数の接触端子部41のうちの対応するものに対する接触接続状態におかれる。それにより、板状部材差込み部22に収容されたフレキシブル印刷配線基板12の端子端部42における複数の接触端子部41の夫々が、対応するコンタクト14を通じて、ハウジング13が配された配線基板11に設けられた配線端子に電気的に連結されることになる。
その後、第2の静止位置をとるものとされたアクチュエータ19の操作部33に適正な操作が加えられて、アクチュエータ19が第2の静止位置から第1の静止位置へと回動せしめられると、アクチュエータ19は、複数のコンタクト14に係合したカム部32の作用により、複数のコンタクト14に、板状部材差込み部22に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板12における複数の接触端子部42に対する押圧接触状態から解放された状態をとらせる。
上述のような、本願発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10にあっては、第1の静止位置をとるものとされたアクチュエータ19が、その操作部33とそれに連なる本体部34の部分とをハウジング13における第1の平坦外面部20の外部に起き上がらせた状態におかれたもとで、操作部33に誤った操作が加えられ、それにより、操作部33及び本体部34が、ハウジング13に対して起き上がった第1の静止位置から、ハウジング13に対して伏したものとされる、アクチュエータ19がとる第2の静止位置に向かう方向とは反対の、正面側端縁部に向かう方向に回動せしめられる事態が生じ得るものとされる。
そして、図12及び図13に示されるように、アクチュエータ19における操作部33に斯かる誤操作が加えられ、それにより、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34が、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動せしめられるときには、図13に示されるように、アクチュエータ19における本体部34が、ハウジング13における複数の仕切り部25の夫々に設けられた支点形成部30に当接するものとされる。それにより、ハウジング13における支点形成部30は、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34のハウジング13の正面側端縁部に向かう方向の回動についての支点を成す状態をとる。即ち、斯かる際にあっては、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34が、ハウジング13における支点形成部30を支点にして、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動するのである。
このとき、ハウジング13における支点形成部30は、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置に形成されているので、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34は、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置を支点として、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動するものとされることになる。
ここで、仮にハウジング13における複数の仕切り部25の夫々が、図14に示されるように、ハウジング13の第1の平坦外面部20に直交するものとして形成された壁面部28’は有するが、段部29が形成されていず、従って、複数の仕切り部25の夫々において、段部29とそれに連なる壁面部28の一端との両者が突き合う境界角部が存在していないとすると、ハウジング13における複数の仕切り部25の夫々において、壁面部28’の端部とハウジング13の第1の平坦外面部20との両者が突き合う境界角部が形成され、斯かる境界角部が、アクチュエータ19の回動についての支点を成す状態をとる支点形成部30’を成していることになる。斯かるもとで、図14に示されるように、アクチュエータ19における操作部33に斯かる誤操作が加えられ、それにより、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34が、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動せしめられるときには、アクチュエータ19における本体部34が、ハウジング13における複数の仕切り部25の夫々において壁面部28’の端部とハウジング13の第1の平坦外面部20との両者が突き合う境界角部が形成する支点形成部30’に当接するものとされる。
それにより、斯かる仮想構成のもとにあっては、ハウジング13における支点形成部30’は、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34のハウジング13の正面側端縁部に向かう方向の回動についての支点を成す状態をとる。即ち、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34が、ハウジング13における支点形成部30’を支点にして、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動するのである。
このとき、ハウジング13における支点形成部30’は、ハウジング13における第1の平坦外面部20の位置に設けられているので、図14に示されるように、支点形成部30’からアクチュエータ19におけるカム部32の中心36C までの距離Liは、比較的大なるものとされる。従って、ハウジング13に設けられた収容空間部26において複数のコンタクト14の夫々に、そのビーム部36の部分36aとビーム部37の端部37aとに挟まれたものとされて係合したカム部32は、支点形成部30’を中心とする比較的大なる半径 (Li) を有した円弧に沿って移動しようとするものとされ、それゆえ、複数のコンタクト14の夫々におけるビーム部36の部分36a及びビーム部37の端部37aとの係合を解除し易いものとされる。
そして、カム部32が、複数のコンタクト14の夫々におけるビーム部36の部分36a及びビーム部37の端部37aとの係合を解除して、複数のコンタクト14の夫々から外れてしてしまうと、アクチュエータ19がハウジング13から脱落してしまう事態がまねかれることになる。
しかしながら、実際には、コネクタ装置10においては、前述のように、ハウジング13における支点形成部30が、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置に形成されていて、アクチュエータ19における操作部33及び本体部34が、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置を支点として、ハウジング13の正面側端縁部に向かう方向に回動するものとされる。このとき、ハウジング13における支点形成部30は、ハウジング13における第1の平坦外面部20より内側の第2の平坦外面部21に近付いた位置に設けられているので、図13に示されるように、支点形成部30からアクチュエータ19におけるカム部32の中心36C までの距離Lrは、前述の距離Liより小であって、比較的小なるものとされる。従って、ハウジング13に設けられた収容空間部26において複数のコンタクト14の夫々に、そのビーム部36の部分36aとビーム部37の端部37aとに挟まれたものとされて係合したカム部32は、支点形成部30を中心とする比較的小なる半径 (Lr) を有した円弧に沿って移動しようとするものとされ、それゆえ、複数のコンタクト14の夫々におけるビーム部36の部分36a及びビーム部37の端部37aとの係合状態を解除することがないものとされる。
その結果、コネクタ装置10にあっては、アクチュエータ19の操作部33に誤った操作が加えられても、アクチュエータ19におけるカム部32が複数のコンタクト14の夫々から外れてしまってアクチュエータ19がハウジング13から脱落してしまう事態を、効果的に回避することができることになる。
以上のような本願発明に係るコネクタ装置は、フレキシブル印刷配線基板等とされる配線板状部材の他の配線基板への取付けに用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングと、ハウジングに配列配置されて設けられる複数のコンタクトと、ハウジングに対して回動可能に配され、複数のコンタクトを配線板状部材における接触端子部に押圧接触させる位置をとるアクチュエータとを備えたコネクタ装置であって、アクチュエータの操作部に誤った操作が加えられても、アクチュエータにおけるカム部が複数のコンタクトの夫々から外れてしまってアクチュエータがハウジングから脱落してしまう事態を回避することができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・コネクタ装置, 11・・・配線基板、 12・・・フレキシブル印刷配線基板, 13・・・ハウジング, 14・・・コンタクト, 14a・・・接続端子部、 15,16・・・(ハウジング13の)端部, 17,18・・・固定金属部材, 19・・・アクチュエータ, 20・・・第1の平坦外面部, 21・・・第2の平坦外面部, 22・・・板状部材差込み部, 23,24・・・溝部, 25・・・仕切り部, 26・・・収容空間部, 27・・・スリット部, 28・・・壁面部, 29・・・段部, 30・・・支点形成部, 31・・・透孔, 32・・・カム部, 33・・・操作部, 34・・・本体部, 41・・・接触端子部, 42・・・端子端部, 43・・・先端部, 44, 45・・・被係合部, 46・・・回路構成部
Claims (5)
- 相互対向する第1及び第2の平坦外面部を有し、該第1及び第2の平坦外面部の間に配線板状部材が差し込まれる板状部材差込み部が設けられるとともに、該板状部材差込み部との間が仕切り部によって部分的に仕切られた収容空間部が設けられたものとされて、配線基板に配されるハウジングと、
該ハウジングに配列配置されて、上記配線基板に設けられた配線端子に連結される状態におかれ、上記板状部材差込み部を通じて上記ハウジングに挿入された配線板状部材における複数の接触端子部に夫々対応する位置をとる複数のコンタクトと、
カム部,操作部及び上記カム部と上記操作部とを連結する本体部を有し、該本体部の一部と上記カム部とが上記収容空間部に収容され、上記カム部が上記複数のコンタクトに係合する状態をもって、上記ハウジングに対して回動可能に設けられ、上記操作部と該操作部に連なる上記本体部の部分とを上記ハウジングにおける第1の平坦外面部の外部に起き上がらせて、上記複数のコンタクトに上記複数の接触端子部に対する押圧接触状態から解放された状態をとらせる第1の静止位置と、上記操作部と該操作部に連なる上記本体部の部分とを上記ハウジングに対して伏したものとして、上記複数のコンタクトに上記押圧接触状態をとらせる第2の静止位置とを選択的にとるアクチュエータと、
を備えて構成され、
上記ハウジングにおける上記仕切り部が、上記第1の静止位置をとる上記アクチュエータの本体部に対する位置規制を行う壁面部を有するものとされるとともに、
上記ハウジングにおける上記仕切り部に、上記アクチュエータが上記第1の静止位置から上記第2の静止位置に向かう方向とは反対方向に回動せしめられるとき、上記ハウジングにおける上記第1の平坦外面部より内側の上記第2の平坦外面部に近付いた位置において上記アクチュエータの本体部に当接して該本体部の上記反対方向の回動についての支点を成す支点形成部が設けられたことを特徴とするコネクタ装置。 - 上記仕切り部の壁面部が、上記第1の平坦外面部に直交するものとして形成され、上記支点形成部が、上記壁面部の一端に形成されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記壁面部の一端が、該壁面部の一端と上記第1の平坦外面部との間に形成された段部に連なることを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
- 上記仕切り部における上記壁面部及び上記支点形成部の組の複数個が上記複数のコンタクトの配列方向に沿って配列配置され、該複数個の上記壁面部及び上記支点形成部の組のうちの隣り合う二個が、上記複数のコンタクトのうちの対応するものを挟むものとされたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記複数のコンタクトの夫々が、上記ハウジングに設けられた複数の溝部のうちの対応するものに配される固定ビーム部と該固定ビーム部に連結部によって連結された可動ビームとを有したエ字状体を成し、上記固定ビーム部に上記配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端子部が設けられるとともに、上記可動ビーム部に上記配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに押圧接触する接触部が設けられたものとされ、上記アクチュエータのカム部が、上記複数のコンタクトの夫々における上記固定ビームと上記可動ビームとに挟まれて上記複数のコンタクトの夫々に係合するものとされることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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JP (1) | JP2018129248A (ja) |
-
2017
- 2017-02-10 JP JP2017022881A patent/JP2018129248A/ja active Pending
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