JP2018128905A - 煙感知器用光センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 光の損失の低減によって消費エネルギを低下させることができる煙感知器用光センサを提供する。
【解決手段】 投光用ガイド穴7は、ハウジング2に設けられ、発光素子10の光軸O1とは異なる投光軸方向L1に延びている。受光用ガイド穴8は、ハウジング2に設けられ、投光軸方向L1とは異なる方向であって、かつ、受光素子12の光軸O2とは異なる受光軸方向L2に延びている。投光側凹面鏡13は、投光用ガイド穴7に設けられ、発光素子10からの光を投光軸方向L1に曲げるように反射する。受光側凹面鏡14は、受光用ガイド穴8に設けられ、煙監視領域Aから受光軸方向L2に沿って入射される散乱光を受光素子12に向けて曲げるように反射する。投光側凹面鏡13および受光側凹面鏡14は、いずれも中央部が窪んだ凹面鏡によって構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学的に煙を感知する煙感知器用光センサに関する。
煙監視領域に発光素子からの光を照射し、この光に対する煙粒子による散乱光を受光素子によって検出する煙感知器用光センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の煙感知器用光センサでは、発光素子および受光素子が、ハウジングに設けられた回路基板に実装される共に、ハウジングには、発光素子からの光を煙監視領域に所定角度で入射させるように偏向する投光ミラーと、煙監視領域からの散乱光を受光素子に入射させるように偏向する受光ミラーとが設けられている。
特開平4−160696号公報
ところで、特許文献1に記載された煙感知器用光センサでは、発光素子がLED(発光ダイオード)によって構成されているから、発光素子からの光の広がり角が大きくなる傾向があり、発光素子からの光の一部は投光ミラーの反射面に到達しない。このため、このような一部の光が迷光となるのを防止するために、発光素子と投光ミラーとの間に遮光壁を設けている。従って、発光素子は、煙感知に寄与しない光を発生させることになり、光の損失が生じるという問題がある。
また、発光素子からの光は回転放物面からなる投光ミラーによって煙監視領域に向けて平行光を発生させるのに対し、煙監視領域内の散乱光は、平板状の受光ミラーの全反射を利用して受光素子に入射している。このため、受光素子に対する散乱光の集光率が低下し易いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、光の損失の低減によって消費エネルギを低下させることができる煙感知器用光センサを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、煙監視領域に発光素子からの光を照射し、この光に対する煙粒子による散乱光を受光素子によって検出する煙感知器用光センサにおいて、前記発光素子および前記受光素子が一面側に設けられるハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記発光素子の光軸とは異なる投光軸方向に延び、前記発光素子からの光を他面側の前記煙監視領域に導く投光用ガイド穴と、前記ハウジングに設けられ、前記投光軸方向とは異なる方向であって、かつ、前記受光素子の光軸とは異なる受光軸方向に延び、前記煙監視領域からの散乱光を前記受光素子に導く受光用ガイド穴と、前記投光用ガイド穴に設けられ、中央部が窪んだ凹面鏡からなり、前記発光素子からの光を前記投光軸方向に曲げるように反射する投光側凹面鏡と、前記受光用ガイド穴に設けられ、中央部が窪んだ凹面鏡からなり、前記煙監視領域から前記受光軸方向に沿って入射される散乱光を前記受光素子に向けて曲げるように反射する受光側凹面鏡と、を備えたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記投光側凹面鏡の反射面は、前記発光素子の光軸と平行な垂直方向と、前記発光素子の光軸と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面であって、垂直方向の曲率半径が水平方向の曲率半径よりも大きく形成されている。
請求項3の発明では、前記発光素子は、その光の広がり角が30°以下に設定されている。
請求項4の発明では、前記発光素子は、第1基板上に実装され、その光軸が前記第1基板と直交した垂直方向となり、前記受光素子は、第2基板上に実装され、その光軸が前記第2基板と直交した垂直方向となっている。
請求項5の発明では、前記投光側凹面鏡は、前記ハウジングの前記投光用ガイド穴の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成され、前記受光側凹面鏡は、前記ハウジングの前記受光用ガイド穴の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されている。
請求項1の発明によれば、投光用ガイド穴には投光側凹面鏡を設けると共に、受光用ガイド穴には受光側凹面鏡を設けた。このため、投光側凹面鏡は発光素子からの光を投光軸方向に曲げるように反射するから、投光側凹面鏡によって発光素子からの光を、投光用ガイド穴を通じて煙監視領域に供給できると共に、煙監視領域で光束を集光させることができる。このため、発光素子が低出力であっても、煙監視領域で散乱光を発生させることができる。
また、受光側凹面鏡は煙監視領域から受光軸方向に沿って入射される散乱光を受光素子に向けて曲げるように反射するから、受光側凹面鏡によって受光用ガイド穴を通じて入射される散乱光を受光素子に供給できると共に、受光素子で光束を集光させることができる。このため、煙監視領域で微弱な散乱光が発生したときでも、散乱光を受光素子に集中させて検出することができる。この結果、発光素子を低出力で動作させることができ、消費エネルギを低下させることができる。
請求項2の発明によれば、投光側凹面鏡の反射面は、発光素子の光軸と平行な垂直方向と、発光素子の光軸と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面であって、垂直方向の曲率半径が水平方向の曲率半径よりも大きく形成されている。このため、発光素子の光が垂直方向に比べて水平方向が広がり易い傾向があっても、トロイダル面の投光側凹面鏡によって水平方向の広がりを抑えて、煙監視領域で発光素子からの光を集光させることできる。
請求項3の発明によれば、発光素子の光の広がり角が30°以下に設定されているから、光の広がり角が大きい場合に比べて、発光素子から出力された光を小型の投光側凹面鏡によって全て反射させることができる。
請求項4の発明によれば、発光素子の光軸が第1基板と直交した垂直方向となり、受光素子の光軸が第2基板と直交した垂直方向となっている。このとき、投光側凹面鏡は発光素子からの光を投光軸方向に曲げるように反射するから、発光素子の光軸に沿って出力された光を煙監視領域に集中させることができる。また、受光側凹面鏡は受光軸方向に沿って入射される散乱光を受光素子に向けて曲げるように反射するから、煙監視領域の散乱光を光軸に沿って受光素子に入射することができる。
請求項5の発明によれば、投光側凹面鏡は金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されているから、投光用ガイド穴の内壁面にメッキ加工または蒸着加工を施すことによって、投光側凹面鏡を形成することができる。同様に、受光側凹面鏡は金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されているから、受光用ガイド穴の内壁面にメッキ加工または蒸着加工を施すことによって、受光側凹面鏡を形成することができる。
本発明の第1および第2の実施の形態による煙感知器用光センサを示す斜視図である。 第1の実施の形態による煙感知器用光センサを示す断面図である。 第1の実施の形態による煙感知器用光センサを示す平面図である。 図2中のハウジングを分解して示す断面図である。 図2中の発光素子および投光側凹面鏡を拡大して示す拡大断面図である。 発光素子および投光側凹面鏡を図5中の矢示VI−VI方向からみた拡大断面図である。 図2中の受光素子および受光側凹面鏡を拡大して示す拡大縦断面図である。 投光側凹面鏡および受光側凹面鏡を単体で示す斜視図である。 投光側凹面鏡および受光側凹面鏡を図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 投光側凹面鏡および受光側凹面鏡を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。 第2の実施の形態による発光素子および投光側凹面鏡を拡大して示す図5と同様な位置の拡大断面図である。 第2の実施の形態による受光素子および受光側凹面鏡を拡大して示す図7と同様な位置の拡大断面図である。 変形例による受光側凹面鏡を単体で示す斜視図である。 変形例による受光側凹面鏡を図13中の矢示XIV−XIV方向からみた断面図である。 変形例による受光側凹面鏡を図14中の矢示XV−XV方向からみた断面図である。
以下、本発明の実施の形態による煙感知器用光センサを、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態による煙感知器用光センサ1を示している。なお、説明の便宜上、X方向を長さ方向とし、Y方向を幅方向とし、Z方向を高さ方向とする。
煙感知器用光センサ1は、ハウジング2、投光用ガイド穴7、受光用ガイド穴8、発光素子10、受光素子12、投光側凹面鏡13、受光側凹面鏡14を備えている。
ハウジング2は、長さ方向に延びて高さ方向の一面側(底面側)が開口した箱状の本体部3と、本体部3の底面側に位置して開口部分を覆う底部4とによって構成されている。ハウジング2の底面側には、発光素子10および受光素子12が設けられている。
本体部3は、長さ方向の一側(図2中の左側)に位置して底面側に向けて突出した投光側脚部3Aと、長さ方向の他側(図2中の右側)に位置して底面側に向けて突出した受光側脚部3Bと、投光側脚部3Aと受光側脚部3Bを連結して長さ方向に延びる連結部3Cとを有している。
図4に示すように、本体部3の底面側には、長さ方向に延びる溝部5が形成されている。溝部5は、投光側脚部3Aから連結部3Cを通って受光側脚部3Bまで延びている。図3および図4に示すように、本体部3の高さ方向の他面側(天面側)には、連結部3Cの長さ方向の中央部に位置して、本体部3を高さ方向に貫通した貫通孔6が形成されている。貫通孔6は、溝部5に連通している。
底部4は、略三角形状に形成されて、本体部3の溝部5に挿入されている。図2に示すように、底部4は、高さ方向の隙間をもって本体部3に取り付けられ、溝部5の開口側(図2中の下側)を覆っている。底部4の長さ方向の中央部には、本体部3の天面側に向けて突出した遮蔽突起4Aが形成されている。遮蔽突起4Aは、発光素子10からの光が直接的に受光素子12に入射されるのを防いでいる。遮蔽突起4Aは、貫通孔6の開口面積よりも小さい面積を有し、貫通孔6の長さ方向の中央部に挿入されている。これにより、本体部3と底部4との間に形成された高さ方向の隙間は、遮蔽突起4Aによって2つに分割されている。この結果、ハウジング2には、長さ方向の一側(図2中の左側)に位置して一方の隙間からなる投光用ガイド穴7が形成されると共に、長さ方向の他側(図2中の右側)に位置して他方の隙間からなる受光用ガイド穴8が形成されている。
投光用ガイド穴7は、ハウジング2に設けられ、発光素子10の光軸O1とは異なる投光軸方向L1に延びている。投光用ガイド穴7は、遮蔽突起4Aよりも長さ方向の一側に位置して、L字状に屈曲して形成されている。投光用ガイド穴7は、発光素子10の光軸O1に沿って延びる縦穴部7Aと、縦穴部7Aに連続して投光軸方向L1となる斜め横方向に延びる傾斜穴部7Bとを備えている。傾斜穴部7Bは、投光軸方向L1と直交する幅寸法および高さ寸法に比べて、投光軸方向L1に沿った長さ寸法の方が大きくなっている。このため、傾斜穴部7Bは、細長い直線状の穴によって形成されている。
このとき、投光軸方向L1は、発光素子10の光軸O1から受光素子12側に向けて傾斜すると共に、長さ方向(X方向)に対して天面側(上側)に向けて傾斜している。投光用ガイド穴7は、発光素子10からの光を天面側の煙監視領域Aに導いている。
投光用ガイド穴7は、ハウジング2の底面側に開口して発光素子10を取り付けるための素子取付部7Cと、ハウジング2の天面側に開口して発光素子10からの光を煙監視領域Aに向けて出射する出射窓7Dとを有している。出射窓7Dは、貫通孔6のうち遮蔽突起4Aよりも長さ方向の一側部分によって形成され、ハウジング2の上方に開口している。
また、投光用ガイド穴7は、縦穴部7Aと傾斜穴部7Bとを接続する屈曲部分に位置して、屈曲部分の外周側(図2中の上側)に設けられた凹面鏡取付部7Eを有している。凹面鏡取付部7Eは、縦穴部7Aと傾斜穴部7Bを滑らかに繋ぐように湾曲して形成され、素子取付部7Cの上部を全体的に覆っている。
受光用ガイド穴8は、ハウジング2に設けられ、投光軸方向L1とは異なる方向であって、かつ、受光素子12の光軸O2とは異なる受光軸方向L2に延びている。受光用ガイド穴8は、遮蔽突起4Aよりも長さ方向の他側に位置して、L字状に屈曲して形成されている。
このとき、受光用ガイド穴8は、例えば遮蔽突起4Aを中心として投光用ガイド穴7と対称(線対称または面対称)な形状になっている。このため、受光用ガイド穴8は、受光素子12の光軸O2に沿って延びる縦穴部8Aと、縦穴部8Aに連続して受光軸方向L2となる斜め横方向に延びる傾斜穴部8Bとを備えている。傾斜穴部8Bは、受光軸方向L2と直交する幅寸法および高さ寸法に比べて、受光軸方向L2に沿った長さ寸法の方が大きくなっている。このため、傾斜穴部8Bは、細長い直線状の穴によって形成されている。
このとき、受光軸方向L2は、受光素子12の光軸O2(Z方向)から発光素子10側に向けて傾斜すると共に、長さ方向(X方向)に対して天面側(上側)に向けて傾斜している。また、遮蔽突起4Aの上方に位置して、投光軸方向L1と受光軸方向L2とが交わる部位の周辺が煙監視領域Aになっている。これにより、受光用ガイド穴8は、煙監視領域Aからの散乱光を受光素子12に導いている。
受光用ガイド穴8は、ハウジング2の底面側に開口して受光素子12を取り付けるための素子取付部8Cと、ハウジング2の天面側に開口して煙監視領域Aからの散乱光が入射される入射窓8Dとを有している。入射窓8Dは、貫通孔6のうち遮蔽突起4Aよりも長さ方向の他側部分によって形成され、ハウジング2の上方に開口している。
また、受光用ガイド穴8は、縦穴部8Aと傾斜穴部8Bとを接続する屈曲部分に位置して、屈曲部分の外周側(図2中の上側)に設けられた凹面鏡取付部8Eを有している。凹面鏡取付部8Eは、縦穴部8Aと傾斜穴部8Bを滑らかに繋ぐように湾曲して形成され、素子取付部8Cの上部を全体的に覆っている。
第1基板9は、絶縁材料を用いて形成された平板である。第1基板9には、例えばプリント基板が用いられる。第1基板9は、投光用ガイド穴7の素子取付部7Cを塞いだ状態で、ハウジング2の投光側脚部3Aの底面に取り付けられている。
発光素子10は、第1基板9上に実装され、例えば赤外線や可視光線の光を出射する。発光素子10の光軸O1は通常、例えば第1基板9に対して垂直方向(Z方向)である。発光素子10としては、例えば発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、面発光レーザ(VCSEL)が用いられる。
発光素子10は、投光用ガイド穴7の素子取付部7Cに挿入された状態で、ハウジング2に取り付けられる。発光素子10のビーム広がり角が大きいときには、発光素子10からの光の一部は投光用ガイド穴7の壁面に照射され、煙監視領域Aに届かなくなる。このため、発光素子10のビーム広がり角θは、例えば30°以下に設定されている。従って、素子として元々出射角(ビーム広がり角)の小さいVCSELを、発光素子10に用いるのが好ましい。
第2基板11は、絶縁材料を用いて形成された平板である。第2基板11は、第1基板9とほぼ同様に構成されている。このため、第2基板11には、例えばプリント基板が用いられる。第2基板11は、受光用ガイド穴8の素子取付部8Cを塞いだ状態で、ハウジング2の受光側脚部3Bの底面に取り付けられている。
受光素子12は、第2基板11上に実装され、赤外線や可視光線の光を受光する。受光素子12としては、例えばフォトダイオード(PD)、フォトトランジスタ等が用いられる。受光素子12は、受光用ガイド穴8の素子取付部8Cに挿入された状態で、ハウジング2に取り付けられている。
投光側凹面鏡13は、投光用ガイド穴7に設けられ、発光素子10からの光を投光軸方向L1に曲げるように反射する。図5および図6に示すように、投光側凹面鏡13は、ハウジング2の凹面鏡取付部7Eに取り付けられ、発光素子10の発光面側を全面に亘って覆っている。投光側凹面鏡13は、発光素子10からの光を全て反射するように、発光素子10の光の広がり角θを考慮して十分な面積を有している。このため、投光側凹面鏡13は、縦穴部7Aのうち長さ方向(X方向)で傾斜穴部7Bとは反対側(図2中の左側)の壁面を全面に亘って覆うと共に、傾斜穴部7Bと接続される箇所まで延びている。
また、投光側凹面鏡13は、中央部が窪んだ凹面鏡によって構成され、例えば金属板を板金加工やプレス加工することによって形成されている。投光側凹面鏡13は、発光素子10の光軸O1と平行な垂直方向に対して湾曲すると共に、発光素子10の光軸O1と直交する水平方向に対しても湾曲している。図8ないし図10に示すように、投光側凹面鏡13の反射面13Aは、発光素子10の光軸O1と平行な垂直方向と、発光素子10の光軸O1と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面となっている。このとき、投光側凹面鏡13の反射面13Aは、垂直方向(高さ方向)の曲率半径Rvが水平方向(幅方向)の曲率半径Rhよりも大きく形成されている。具体的には、曲率半径Rv(例えば、Rv=10mm〜12mm程度)は、曲率半径Rh(例えば、Rv=2mm〜4mm程度)の2倍以上の値に設定されている。これにより、投光側凹面鏡13による反射光は、平行光に近い光線になる。この結果、投光側凹面鏡13は、発光素子10からの光が投光用ガイド穴7の幅方向に広がるのを抑制し、できるだけ多くの光を出射窓7Dから煙監視領域Aに供給することができる。なお、曲率半径Rv,Rhを調整して、光線を絞ることによって、さらに低消費電流で高感度な検知特性を得ることができる。
受光側凹面鏡14は、受光用ガイド穴8に設けられ、煙監視領域Aから受光軸方向L2に沿って入射される散乱光を受光素子12に向けて曲げるように反射する。図7に示すように、受光側凹面鏡14は、ハウジング2の凹面鏡取付部8Eに取り付けられ、受光素子12の受光面側を全面に亘って覆っている。受光側凹面鏡14は、受光用ガイド穴8を通って入射される散乱光を全て反射するように、十分な面積を有している。このため、受光側凹面鏡14は、縦穴部8Aのうち長さ方向(X方向)で傾斜穴部8Bとは反対側(図2中の右側)の壁面を全面に亘って覆うと共に、傾斜穴部8Bと接続される箇所まで延びている。
また、受光側凹面鏡14は、中央部が窪んだ凹面鏡によって構成され、例えば金属板を板金加工やプレス加工することによって形成されている。受光側凹面鏡14は、投光側凹面鏡13とほぼ同じ形状(図2中の左右方向で対称な形状)になっている。具体的には、受光側凹面鏡14は、受光素子12の光軸O2と平行な垂直方向に対して湾曲すると共に、受光素子12の光軸O2と直交する水平方向に対しても湾曲している。図8ないし図10に示すように、受光側凹面鏡14の反射面14Aは、受光素子12の光軸O2と平行な垂直方向と、受光素子12の光軸O2と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面となっている。このとき、受光側凹面鏡14の反射面14Aは、垂直方向(高さ方向)の曲率半径Rvが水平方向(幅方向)の曲率半径Rhよりも大きく形成されている。これにより、受光側凹面鏡14は、煙監視領域Aからの散乱光が入射窓8Dから受光用ガイド穴8に入射されたときに、凹面鏡で集光されて効率良く光を受光素子12に供給することができる。
なお、投光側凹面鏡13および受光側凹面鏡14は、例えば接着剤等によってハウジング2の凹面鏡取付部7E,8Eに固着されている。これに限らず、樹脂材料からなるハウジング2(本体部3)を成形するときに、投光側凹面鏡13および受光側凹面鏡14をハウジング2にインサート成形(モールド成形)してもよい。
第1の実施の形態による煙感知器用光センサ1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
煙感知器用光センサ1は、マイクロプロセッサ等からなる処理回路を実装した実装基板(いずれも図示せず)に取り付けられ、発光素子10および受光素子12が処理回路に接続される。発光素子10は、処理回路から駆動電力(駆動電流)が供給されると、その光軸O1に沿って投光用ガイド穴7内に光を出射する。発光素子10からの光は、投光用ガイド穴7内に設けられた投光側凹面鏡13に照射され、投光軸方向L1に反射される。これにより、発光素子10からの光は、出射窓7Dを通じて投光用ガイド穴7から出射され、煙監視領域Aに供給される。
煙監視領域Aに煙が存在するときには、この煙によって発光素子10からの光が散乱し、散乱光が発生する。散乱光の一部は、投光軸方向L1とは異なる受光軸方向L2に進行し、入射窓8Dを通じて受光用ガイド穴8内に入射される。受光用ガイド穴8に進入した散乱光は、受光用ガイド穴8内に設けられた受光側凹面鏡14に照射され、受光素子12に向けて反射される。これにより、煙監視領域Aからの散乱光が受光素子12に照射されるから、受光素子12は、散乱光の光強度に応じた電流等からなる検出信号を出力する。このため、処理回路は、受光素子12から出力される検出信号を監視することによって、煙監視領域Aにおける煙の有無を判別することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、投光用ガイド穴7には投光側凹面鏡13を設けると共に、受光用ガイド穴8には受光側凹面鏡14を設けた。このため、投光側凹面鏡13は発光素子10からの光を投光軸方向L1に曲げるように反射するから、投光側凹面鏡13によって発光素子10からの光を、投光用ガイド穴7を通じて煙監視領域Aに供給できると共に、煙監視領域Aで光束を集光させることができる。このため、発光素子10が低出力であっても、煙監視領域Aで散乱光を発生させることができる。
また、受光側凹面鏡14は煙監視領域Aから受光軸方向L2に沿って入射される散乱光を受光素子12に向けて曲げるように反射するから、受光側凹面鏡14によって受光用ガイド穴8を通じて入射される散乱光を受光素子12に供給できると共に、受光素子12で光束を集光させることができる。このため、煙監視領域Aで微弱な散乱光が発生したときでも、この散乱光を受光素子12に集中させて検出することができる。この結果、発光素子10を低出力で動作させることができ、消費エネルギを低下させることができる。
また、投光側凹面鏡13は、Z方向(垂直方向)とX方向との間で斜めに傾斜した状態で投光用ガイド穴7内に配置されている。このため、投光側凹面鏡13は、垂直方向に対して広い面積で発光素子10からの光が照射される。従って、投光側凹面鏡13は、その垂直方向の曲率半径Rvが小さくても、その反射光を、傾斜穴部7Bを通過させるように集光させることができる。
一方、投光側凹面鏡13は、Y方向に沿って投光用ガイド穴7内に配置されている。このため、投光側凹面鏡13は、水平方向に対して投光用ガイド穴7の幅寸法に応じた狭い面積で発光素子10からの光が照射される。この光を投光側凹面鏡13が反射すると、反射光は、垂直方向に比べて、投光用ガイド穴7内で幅方向(Y方向)に広がり易い傾向がある。これに対し、投光側凹面鏡13は、発光素子10の光軸O1と平行な垂直方向と、発光素子10の光軸O1と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面であって、垂直方向の曲率半径Rvよりも水平方向の曲率半径Rhの方が小さくなっている。このため、発光素子10の光が投光用ガイド穴7内で幅方向(Y方向)に広がり易い傾向があっても、トロイダル面の投光側凹面鏡13によって水平方向の広がりを抑えて、煙監視領域Aで発光素子10からの光を集中させることできる。
さらに、発光素子10の光の広がり角θが30°以下に設定されているから、光の広がり角θが大きい場合に比べて、発光素子10から出力された光を小型の投光側凹面鏡13によって全て反射させることができる。
また、発光素子10の光軸O1が第1基板9と直交した垂直方向となり、受光素子12の光軸O2が第2基板11と直交した垂直方向となっている。このとき、投光側凹面鏡13は発光素子10からの光を投光軸方向L1に曲げるように反射するから、発光素子10の光軸O1に沿って出力された光を煙監視領域Aに集中させることができる。また、受光側凹面鏡14は受光軸方向L2に沿って入射される散乱光を受光素子12に向けて曲げるように反射するから、煙監視領域Aの散乱光を光軸O2に沿って受光素子12に入射することができる。
さらに、第1の実施の形態では、発光素子10と受光素子12をプリント基板からなる第1基板9、第2基板11にそれぞれ実装し、これらを覆うように投光側凹面鏡13と受光側凹面鏡14とを設けて、光線を曲げる構成とした。このため、煙感知器用光センサ1を小型化することができる。これに加えて、複雑な組み立て工程を必要としないから、大量生産が可能である。また、投光側凹面鏡13や受光側凹面鏡14の傾きを変えることで、光線の傾きを変えることができる。さらに、投光側凹面鏡13および受光側凹面鏡14を凹面鏡によって形成したから、光線の広がりを絞ることが可能となり、煙の種類に合わせて感度を微調整することができる。
次に、図1、図11および図12を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の特徴は、投光側凹面鏡および受光側凹面鏡を金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成したことにある。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施の形態による煙感知器用光センサ21は、第1の実施の形態による煙感知器用光センサ1とほぼ同様に構成される。このため、煙感知器用光センサ21は、ハウジング2、投光用ガイド穴7、受光用ガイド穴8、発光素子10、受光素子12、投光側凹面鏡22、受光側凹面鏡23を備えている。投光側凹面鏡22および受光側凹面鏡23は、第1の実施の形態による投光側凹面鏡13、受光側凹面鏡14とほぼ同様に構成されている。このため、投光側凹面鏡22および受光側凹面鏡23の反射面は、いずれもトロイダル面であって、垂直方向の曲率半径が水平方向の曲率半径よりも大きく形成されている。
但し、投光側凹面鏡22は、ハウジング2の投光用ガイド穴7の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されている。これに加えて、受光側凹面鏡23は、ハウジング2の受光用ガイド穴8の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されている。これらの点で、第2の実施の形態による煙感知器用光センサ21は、第1の実施の形態による煙感知器用光センサ1と異なっている。
かくして、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。また、第2の実施の形態では、投光側凹面鏡22は金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されているから、樹脂成型品からなるハウジング2の投光用ガイド穴7の内壁面にメッキ加工または蒸着加工を施すことによって、投光側凹面鏡22を形成することができる。同様に、受光側凹面鏡23は金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されているから、樹脂成型品からなるハウジング2受光用ガイド穴8の内壁面にメッキ加工または蒸着加工を施すことによって、受光側凹面鏡23を形成することができる。このため、板金加工やプレス加工と異なり、例えば射出成型などの高精度な成形によって高精度の凹面鏡が得られる。この結果、これらの凹面鏡22,23は、損失の少ない光学特性となるから、低消費電流で高感度の検知特性を得ることができる。
なお、前記第1の実施の形態では、受光側凹面鏡14は、投光側凹面鏡13と同様に、その反射面部分がトロイダル面に形成されるものとした。本発明はこれに限らず、例えば図13ないし図15に示す変形例のように、受光側凹面鏡31は、受光素子の光軸と平行な垂直方向に湾曲し、垂直方向と直交する水平方向に平坦となった湾曲面を有するものとしてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも適用することができる。また、投光側凹面鏡が、このような湾曲面を有してもよい。
また、第1の実施の形態では、第1基板9と第2基板11とを別個に設け、第1基板9に発光素子10を実装し、第2基板11に受光素子12を実装するものとした。これに限らず、第1基板9と第2基板11とが連結された1枚の基板に発光素子10および受光素子12を実装してもよい。この構成は、第2の実施の形態にも適用することができる。
1,21 煙感知器用光センサ
2 ハウジング
7 投光用ガイド穴
8 受光用ガイド穴
9 第1基板
10 発光素子
11 第2基板
12 受光素子
13,22 投光側凹面鏡
14,23,31 受光側凹面鏡

Claims (5)

  1. 煙監視領域に発光素子からの光を照射し、この光に対する煙粒子による散乱光を受光素子によって検出する煙感知器用光センサにおいて、
    前記発光素子および前記受光素子が一面側に設けられるハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、前記発光素子の光軸とは異なる投光軸方向に延び、前記発光素子からの光を他面側の前記煙監視領域に導く投光用ガイド穴と、
    前記ハウジングに設けられ、前記投光軸方向とは異なる方向であって、かつ、前記受光素子の光軸とは異なる受光軸方向に延び、前記煙監視領域からの散乱光を前記受光素子に導く受光用ガイド穴と、
    前記投光用ガイド穴に設けられ、中央部が窪んだ凹面鏡からなり、前記発光素子からの光を前記投光軸方向に曲げるように反射する投光側凹面鏡と、
    前記受光用ガイド穴に設けられ、中央部が窪んだ凹面鏡からなり、前記煙監視領域から前記受光軸方向に沿って入射される散乱光を前記受光素子に向けて曲げるように反射する受光側凹面鏡と、を備えたことを特徴とする煙感知器用光センサ。
  2. 前記投光側凹面鏡の反射面は、前記発光素子の光軸と平行な垂直方向と、前記発光素子の光軸と直交する水平方向とで曲率が異なるトロイダル面であって、垂直方向の曲率半径が水平方向の曲率半径よりも大きく形成されてなる請求項1に記載の煙感知器用光センサ。
  3. 前記発光素子は、その光の広がり角が30°以下に設定されてなる請求項1または2に記載の煙感知器用光センサ。
  4. 前記発光素子は、第1基板上に実装され、その光軸が前記第1基板と直交した垂直方向となり、
    前記受光素子は、第2基板上に実装され、その光軸が前記第2基板と直交した垂直方向となっている請求項1ないし3のいずれかに記載の煙感知器用光センサ。
  5. 前記投光側凹面鏡は、前記ハウジングの前記投光用ガイド穴の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成され、
    前記受光側凹面鏡は、前記ハウジングの前記受光用ガイド穴の内壁面に形成された金属メッキ膜または金属蒸着膜によって形成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の煙感知器用光センサ。
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