JP2018128807A - 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 - Google Patents

有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 Download PDF

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淳 有方
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弘隆 佐藤
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Toshiya Koketsu
年哉 纐纈
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啓太 中塚
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Abstract

【課題】同一種類の有価媒体を収納する二つの収納部の間で、有価媒体の移送を行う。【解決手段】有価媒体処理装置(新券出金機1)の制御部810は、第1の収納部及び第2の収納部のいずれか一方の収納部から繰り出した有価媒体を、他方の収納部へ搬送しかつ、当該他方の収納部に収納する。制御部はまた、他方の収納部に収納していた有価媒体と、一方の収納部から他方の収納部へ搬送した有価媒体とを足し合わせた量が、他方の収納部の収納量であると確定する。【選択図】図7

Description

ここに開示する技術は、有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法に関する。
特許文献1には、有価媒体処理装置が記載されている。この有価媒体処理装置は、いわゆる新券(つまり、中央銀行から銀行等の金融機関に配送されかつ、未だ市場流通してない官封券)を収納する収納部を複数、備えている。具体的に、有価媒体処理装置は、新券の一万円札を収納する第1の収納部と、新券の五千円札を収納する第2の収納部と、新券の千円札を収納する第3の収納部と、第4の収納部とを備えている。第4の収納部には、操作者が設定した任意の金種の新券を収納することができる。この構成によって、特許文献1に記載されている有価媒体処理装置では、同一金種の紙幣を、二つの収納部に分けて収納することができる。
特開2014−71525号公報
ところで、同一金種の紙幣を収納する二つの収納部の間で紙幣の移送を行うようにすれば、利便性が高くなることに、本願発明者らは気づいた。
例えば、二つの収納部の内のいずれか一方の収納部が、最大収納量を超えて紙幣が収納される過収納状態になったときに、一方の収納部から繰り出した紙幣を、他方の収納部へ移送して収納することにより、過収納状態を容易に解消することができる。
ここで、「最大収納量」は、収納部の構成上、収納部内に紙幣を収納することができる最大の収納量の意味ではなく、有価媒体処理装置の制御上、定められている最大の収納量であり、通常、「最大収納量」は、構成上、紙幣を収納することができる最大の収納量よりも少なく設定される。
過収納状態は、例えば操作者が、収納部に手で紙幣を装填する、いわゆる手装填を行うときに発生する場合がある。前述したように、収納部は、設定されている最大収納量よりも多い紙幣を収納することが可能に構成されているため、手装填を行うと、最大収納量を超えて、紙幣を収納部に収納してしまうことがある。
また、同一金種の紙幣を収納する収納部を複数、備えている処理装置において、エラー解除のために装置内の搬送路等から取り除いた紙幣を、元の収納部に戻すべきところ、別の収納部に誤って収納してしまう結果、当該別の収納部が過収納状態になってしまうこともある。
収納部が過収納状態になると、当該収納部の精査処理(つまり、収納部内の紙幣を全て繰り出すと共に、繰り出した紙幣を全て収納部に収納し直す間に、紙幣を計数することによって、当該収納部の収納量を確定する処理)を実行したときに、収納部内から繰り出した紙幣を一時的に収納する一時保留部が最大収納量に達してしまい、エラー状態となって装置が停止してしまう。
また、収納部が過収納状態であると、紙幣の繰り出しが不良になることが起こりやすい。
前述の通り、同一金種の紙幣を収納する二つの収納部の間で紙幣の移送を行うようにすれば、収納部の過収納状態を容易に解消することができる。
また、二つの収納部の間で紙幣の移送を行うことは、収納部の過収納状態を解消することのみに利用されるものではない。例えば二つの収納部の内の一方の収納部が空になるよう、一方の収納部から他方の収納部へ紙幣を搬送すると、空になった収納部に、新たな紙幣を収納しやすくなる。
さらに、二つの収納部の間で紙幣を移送することに限らず、硬貨、小切手、商品券等を含む有価媒体を、二つの収納部の間で移送することにも適用することができる。
ここに開示する技術はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、同一種類の有価媒体を収納する二つの収納部の間で、有価媒体の移送を行うことにある。
ここに開示する技術は有価媒体処理装置に係る。この有価媒体処理装置は、それぞれ特定の種類の有価媒体を収納する第1の収納部、及び、第2の収納部と、操作者の操作に応じて、前記第1の収納部又は前記第2の収納部から繰り出した前記有価媒体を払い出す出金部と、前記第1の収納部、前記第2の収納部及び前記出金部の間で前記有価媒体を搬送する搬送部と、前記第1の収納部、前記第2の収納部、及び前記出金部の間における前記有価媒体の搬送を制御する制御部と、を備える。
そして、前記制御部は、前記第1の収納部及び前記第2の収納部のいずれか一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、他方の収納部へ搬送しかつ、当該他方の収納部に収納すると共に、前記他方の収納部に収納していた有価媒体と、前記一方の収納部から前記他方の収納部へ搬送した有価媒体とを足し合わせた量が、前記他方の収納部の収納量であると確定する収納量変更処理を実行する。
この構成によると、有価媒体処理装置は、第1の収納部及び第2の収納部のいずれか一方の収納部から、他方の収納部に有価媒体を移送することができる。収納量変更処理を実行する結果、他方の収納部の収納量は、移送前に収納していた有価媒体と、一方の収納部から移送された有価媒体とを足し合わせた量となる。
前記第1の収納部及び前記第2の収納部はそれぞれ、概算の収納量を検知する検知機構を有し、前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときには、前記検知機構の検知に基づいて、前記第1の収納部及び前記第2の収納部のうち、収納量の多い方の収納部を前記一方の収納部にし、収納量の少ない方の収納部を前記他方の収納部にする、としてもよい。
この構成によると、第1の収納部及び第2の収納部の内、収納量の多い収納部から収納量の少ない収納部へ、有価媒体を移送することができる。第1の収納部及び第2の収納部それぞれの収納量を変更することができる。有価媒体を一方の収納部から他方の収納部へ移送する結果、他方の収納部の収納量が、一方の収納部の収納量よりも多くなる場合がある(つまり、収納量の大小が逆になる)。また、他方の収納部が最大収納量になる場合もある。さらに、一方の収納部が空になること(つまり、有価媒体が他方の収納部にまとめて収納されること)も起こり得る。
ここで、検知機構は、例えば次のように構成してもよい。つまり、第1の収納部及び第2の収納部がそれぞれ、有価媒体をステージ上に積層して収納する構成であれば、検知機構は、ステージ上に積層されている有価媒体の束の高さを検知するよう構成することによって、第1の収納部及び第2の収納部の概算の収納量を検知することができる。有価媒体の束の高さの検知は、様々な手法を採用することが可能である。また、この他にも、検知機構は、第1の収納部及び第2の収納部が収納している有価媒体の重さを検知することによって、第1の収納部及び第2の収納部の概算の収納量を検知してもよい。
前記有価媒体処理装置は、前記有価媒体の収納及び繰り出しを行う一時保留部を備え、前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、前記一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する、としてもよい。
このように、一方の収納部から繰り出した有価媒体を、一時保留部を介して、他方の収納部へ移送するようにしてもよい。
前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記他方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納することによって、前記他方の収納部の収納量を確認し、前記制御部はまた、前記他方の収納部の有価媒体を一時的に収納している前記一時保留部に、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を追加して収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した全ての前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する、としてもよい。
一時保留部を利用することによって、他方の収納部の収納量を確認することができる。そして、他方の収納部の収納量を確認した上で、一方の収納部から他方の収納部へ、一時保留部を介して有価媒体を移送することにより、他方の収納部の収納量を、正確に確定することができる。
ここで、収納量の少ない収納部は、過収納状態である可能性は低い。収納量の少ない収納部を他方の収納部に設定すると、他方の収納部の全ての有価媒体を一時保留部に収納するときに、一時保留部が最大収納量に達してエラー状態となる可能性が低くなる。
これに対し、収納量の多い収納部は過収納状態である可能性がある。収納量の多い収納部を一方の収納部に設定し、当該一方の収納部から他方の収納部へ有価媒体を移送すれば、一方の収納部の過収納状態が解消される可能性が高まる。
前記制御部は、前記一時保留部から前記他方の収納部へ前記有価媒体を搬送した後に、前記一方の収納部から全ての前記有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納しかつ、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を全て、前記一方の収納部に収納することによって、前記一方の収納部の収納量を確定する、としてもよい。
こうすることで、収納量変更処理によって他方の収納部の収納量を確定した後、一方の収納部の収納量も確定することができる。従って、同じ種類の有価媒体を収納する二つの収納部それぞれの収納量が確定する。
前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記他方の収納部の収納量が所定量となるように、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する、としてもよい。
「所定量」は任意に設定することができる。例えば収納部の最大収納量を、「所定量」に設定してもよい。こうすることで、収納量変更処理を行うと、第1の収納部及び第2の収納部のいずれか一方の収納部を、最大収納量にすることができる。また、最大収納量を、「所定量」に設定すると、一方の収納部から他方の収納部へ、可能な限り多くの有価媒体を移送することになるから、一方の収納部が過収納状態であっても、それが解消される可能性が高くなる。また、一方の収納部が空になる可能性も高くなる。
前記制御部は、前記第1の収納部及び前記第2の収納部の収納量を確認するための精査処理を実行するときに、前記収納量変更処理を併せて実行する、としてもよい。
前述したように、収納量変更処理に伴い他方の収納部の収納量を確定することができる。また、収納量変更処理の後に、一方の収納量の収納量も確定することもできる。従って、収納量変更処理は、精査処理を実行するときに併せて行うと効率的である。
ここに開示する有価媒体処理方法は、それぞれ特定の種類の有価媒体を収納する第1の収納部及び第2の収納部のいずれか一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、他方の収納部へ搬送しかつ、当該他方の収納部に収納する移送工程と、前記移送工程の後に、前記他方の収納部に収納していた有価媒体と、前記一方の収納部から前記他方の収納部へ搬送した有価媒体とを足し合わせた量が、前記他方の収納部の収納量であると確定する工程と、を備えている。
前記移送工程は、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する、としてもよい。
前記有価媒体処理方法は、前記他方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納することによって、前記他方の収納部の収納量を確認する工程を備え、前記移送工程は、前記他方の収納部の有価媒体を一時的に収納している前記一時保留部に、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を追加して収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した全ての有価媒体を、前記他方の収納部に収納する、としてもよい。
前記有価媒体処理方法は、前記移送工程の後に、前記一方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を全て、前記一方の収納部に収納することによって、前記一方の収納部の収納量を確定する工程を備えている、としてもよい。
以上説明したように、前記の有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法によると、同一種類の有価媒体を収納する二つの収納部の間で、有価媒体の移送を行うことができる。
図1は、新券出金機の内部構成を例示する図である。 図2は、新券出金機の構成例を示すブロック図である。 図3は、精査処理に係る制御手順の一部を例示するフローチャートである。 図4は、精査処理に係る制御手順の一部を例示するフローチャートである。 図5は、収納量変更処理を伴う精査処理において、収納部から一時保留部への紙幣の搬送を説明する図1対応図である。 図6は、収納量変更処理を伴う精査処理において、一時保留部から収納部への紙幣の搬送を説明する図1対応図である。 図7は、収納量変更処理を伴う精査処理において紙幣の移動量の遷移を例示する図である。 図8は、新券出金機の装填部を引き出した状態を示す斜視説明図である。 図9は、新券出金機の装填部を引き出したときの係合片の部分を拡大して示す側面図である。 図10は、紙幣処理機の内部構成を例示する図である。 図11は、収納量変更処理を伴う精査処理において、収納部から一時保留部への紙幣の搬送を説明する図10対応図である。 図12は、収納量変更処理を伴う精査処理において、一時保留部から収納部への紙幣の搬送を説明する図10対応図である。 図13は、収納量変更処理を伴う精査処理において紙幣の移動量の遷移を例示する図である。 図14は、収納量変更処理を伴う精査処理の変形例において、収納部から収納部への紙幣の搬送を説明する図10対応図である。 図15は、収納量変更処理を伴う精査処理の変形例において紙幣の移動量の遷移を例示する図13対応図である。
以下、有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、有価媒体処理装置の一例である。図1は、有価媒体処理装置としての新券出金機1の構成例を示している。新券出金機1は、バラ状態の新券を、金種別に収納すると共に、操作者の操作に応じて、指定された金種の新券を、指定された枚数だけ出金するよう構成されている。新券出金機1は、図示を省略する貨幣処理装置の一部を構成する。貨幣処理装置は、例えば銀行等の金融機関の出納機として設定されている。出納機は、新券出金機1の他に、紙幣処理機や硬貨処理機を含んで構成されている。尚、新券出金機1は、貨幣処理装置に含まれる装置に限定されない。
(新券出金機の構成)
図1は新券出金機1の内部の概略構成を示している。尚、図1では、図面左側の側面が新券出金機1の前面、図面右側の側面が新券出金機1の後面となっている。図2は、新券出金機1の機能構成の概略を示すブロック図である。
新券出金機1は、縦長の箱状の筐体11を備えている。筐体11内には、複数の収納部80と、装填部81と、出金部82と、一時保留部83と、搬送部84と、判別部85とが設けられている。さらに、筐体11内には、図2のみで図示する新券出金機1の各構成要素を制御する制御部810、外部の機器との間の通信を行う通信部86及び様々な情報を記憶する記憶部87が設けられている。
収納部80は、この構成例では、第1〜第4の四つの収納部80を含む。以下の説明において、第1〜第4収納部を区別するときには、第1収納部80−1、第2収納部80−2、第3収納部80−3、及び第4収納部80−4の符号を付し、これら四つの収納部を区別しないときには、収納部80の符号を付す。
第1〜第4収納部80−1〜80−4は、筐体11内の前部の下側において、上下方向に並べて配置されている。例えば、第1〜第3収納部80−1〜80−3には、それぞれ紙幣が金種毎(例えば、一万円札が第1収納部80−1に、千円札が第2収納部80−2に、5千円札が第3収納部80−3)に収容される。また、第4収納部80−4は、選択的に使用される収納部である。第4収納部80−4は、第1〜第3収納部80−1〜80−3のうちいずれか1つと同じ金種の紙幣を収納することになる。この構成例では、第4収納部80−4は、一万円札を収納するとする。以下の説明において、同じ金種の紙幣を収納する収納部80が複数、存在することを「ダブルカセット設定」という場合がある。この構成例では、一万円札は、ダブルカセット設定である。
第1〜第4収納部80−1〜80−4は、互いに同じ構成である。よって、第1〜第4収納部80−1〜80−4の最大収納量は、互いに同じである。収納部80は、図2に示すように、集積機構部80aと、繰出機構部80bと、有無検知部80cとを備えている。尚、図2においては、第2〜第4収納部80−2〜80−4の集積機構部80a、繰出機構部80b、及び有無検知部80cの図示を省略している。
集積機構部80aは、詳細な構成図は省略するが、紙幣を積層するためのステージと、ステージを昇降するリフト機構と、を有している。ステージは、紙幣の積層量に応じて昇降する。集積機構部80aは、ステージ上に積層された紙幣の束の上端位置を検知するセンサを有している。センサは、収納部80の内部において所定の位置に配設されている。集積機構部80aは、センサが紙幣の束の上端位置を検知すると、ステージが所定量だけ下降するよう構成されている。ステージは、収納部80の収納量が多いほど下方に位置する。収納部80内において、紙幣の束の上端位置は、その収納量に関わらず、所定の位置で略一定になる。
尚、詳細は後述するが、収納部80の集積機構部80aは、収納部80に収納している紙幣のおおよその収納量を検知するよう構成されている。具体的には、ステージを一旦、最下位置まで降ろした後、センサがステージ上に積層された紙幣の束の上端位置を検知するまで、ステージを上昇させる。このときのステージの上昇量に基づいて、収納部80に収納している紙幣の概算の収納量を検知する。
繰出機構部80bは、詳細な構成図は省略するが、集積機構部80aに集積された紙幣を、上端から一枚ずつ、出入口を通じて収納部80の外に繰り出すよう構成されている。
繰出機構部80bはまた、後述する搬送部84が搬送する紙幣を一枚ずつ、出入口を通じて収納部80の中に繰り入れるよう構成されている。
有無検知部80cは、収納部80内の紙幣の有無を検知する。有無検知部80cは、例えば、光学センサまたはマイクロスイッチによって構成される。
筐体11の前板において、複数の収納部80と対応する位置には、開口が形成され、その開口を塞ぐように板状の前カバー111が設けられている。複数の収納部80は、図示しない内部ユニット内に収容されており、内部ユニットの前面に前カバー111が固定されている。図示は省略するが、内部ユニットは、前カバー111、複数の収納部80、装填部81、出金部82、一時保留部83、搬送部84、及び、判別部85を含めて、一体的に前後方向にスライド移動が可能に構成されている。操作者は、内部ユニットを筐体11の外側に引き出して、収納部80に直接、手で、紙幣の装填(つまり、手装填)ができるようになっている。
装填部81は、収納部80に紙幣を装填する(つまり、計数装填)ときに利用する。装填部81は、操作者によって手で装填された紙幣を繰り出すよう構成され、装填部81から繰り出された紙幣は、搬送部84によって搬送され、一時保留部83に保留された後、各収納部80に収納される。
装填部81は、第1収納部80−1の上側に配設されている。第1収納部80−1の上側は、矩形箱状の収容空間113に区画されており、その前側には開口が形成されている。開口を塞ぐように板状の前カバー112が設けられており、図示しないが前カバー112と装填部81とは一体的に連結されている。図1に二点鎖線で示すように、装填部81は、この収容空間113内に前後方向へのスライド移動が可能に収容されている。操作者が前カバー112を、筐体11から前方へと引き出すと、装填部81が筐体11の外に引き出される。装填部81と、収納部80とは、互いに独立して、筐体11から前方に引き出すことが可能である。装填部81を筐体11の外に引き出した状態で、操作者は、装填部81に紙幣を、手で装填することができる。
装填部81は、集積機構部81aと、繰出機構部81bと、有無検知部81cと、開閉検知部81dと、長さ調整部81eとを備えている。装填部81の集積機構部81a、繰出機構部81b、及び、有無検知部81cは、前述した収納部80の集積機構部80a、繰出機構部80b、及び、有無検知部80cと、ほぼ同じ構成である。そこで、装填部81の集積機構部81a、繰出機構部81b、及び、有無検知部81cの詳細な説明は、前記の説明を流用し、ここでは詳細な説明を省略する。
開閉検知部81dは、装填部81が筐体11から引き出されたか否かを検知するよう構成されている。開閉検知部81dは、例えば、光学センサまたはマイクロスイッチによって構成される。
長さ調整部81eは、装填部81に装填される紙幣の長さに応じて、装填部81の内部の大きさを変更するよう構成されている。後述するように、操作者が、これから装填をする紙幣の金種を指定することに応じて、長さ調整部81eは、装填部81の内部の大きさを装填する紙幣の長さに対応した大きさにする。
出金部82は、筐体11内の前方上側の隅角部に設けられており、搬送部84によって搬送された出金対象の紙幣を集積するよう構成されている。出金部82は、筐体11の上端部における前板に矩形状に貫通形成された出金口82bを有し、出金部82に集積された紙幣は、出金口82bを通じて、筐体11の外に払い出される。
出金部82は、集積機構部82aと、有無検知部82cとを備えている。集積機構部82aは、後側に設けられた入口を通じて送り込まれた紙幣を集積すると共に、集積している紙幣を出金口82bを通じて出金するよう構成されている。また、有無検知部82cは、出金部82内の紙幣の有無を検知する。有無検知部82cは、例えば、光学センサまたはマイクロスイッチによって構成される。
一時保留部83は、筐体11内において、後方上側に配置されている。一時保留部83は、いわゆるテープリール式であり、紙幣をドラム83cに巻き取る巻取り機構83aと、媒体検知部83bとを備えている。巻取り機構83aは、例えば二つのテープの間に紙幣を挟んだ状態で、テープをドラム83cに巻き取ることにより紙幣を収納するよう構成されている。巻取り機構83aはまた、ドラム83cが逆方向に回転することによって、ドラム83cに巻き取られていた紙幣を、一時保留部83から外に繰り出すよう構成されている。尚、巻取り機構83aの構成は、特定の構成に限定されない。
媒体検知部83bは、一時保留部83内における紙幣の有無を検知する。媒体検知部83bは、例えば、光学センサまたはマイクロスイッチによって構成される。
尚、一時保留部83の最大収納量は、第1〜第4収納部80−1〜80−4の最大収納量(約350枚)と同じである。
搬送部84は、第1〜第4搬送路841〜844を備え、これら第1〜第4搬送路841〜844は、第1〜第4収納部80、装填部81、出金部82、及び一時保留部83を相互に接続している。第1搬送路841は、出金部82に接続されている。第2搬送路842は、各収納部80に分岐して接続されている。第3搬送路843は、装填部81に接続されている。第4搬送路844は、一時保留部83に接続されている。これらの搬送路には、それぞれにローラ及び無端状のベルトが設けられており、双方向への紙幣の搬送が可能になっている。
第1搬送路841と第2搬送路842と第3搬送路843とは互いに接続されている。第4搬送路844は、第1搬送路841の途中に接続されている。搬送路が接続する箇所には紙幣の搬送方向を変更する分岐機構845、846、847が設けられている。
図1に示すように、第3搬送路843は、前カバー112と共に装填部81を筐体11から引き出したときに、第1搬送路841及び第2搬送路842のそれぞれから切り離され、装填部81と共に、筐体11の外側に引き出される。このときに、第1搬送路841、第2搬送路842及び第3搬送路843の接続箇所に配設されている分岐機構845は、第3搬送路843と共に、筐体11から引き出される。これによって、第1搬送路841の前端部及び第2搬送路842の上端部はそれぞれ、筐体11の外に露出する。
判別部85は、第1搬送路841において、分岐機構845と分岐機構847との間に配設されている。判別部85は、通過する紙幣の金種を判別すると共に、計数を行う。
制御部810は、新券出金機1の各構成要素の制御を行う。制御部810には、第1〜第4の収納部80−1〜80−4、装填部81、出金部82、一時保留部83、搬送部84、判別部85、通信部86、記憶部87、及び操作表示部88がそれぞれ接続されている。制御部810は、これらの各構成要素からの信号を受けると共に、各構成要素に信号を送ることによりその動作を制御する。制御部810はまた、新券出金機1において精査処理を行うための機能ブロックである、精査制御部811を有している。
記憶部87は、新券出金機1における処理履歴や、新券出金機1に収納されている紙幣の在高等の情報を記憶する。
また、制御部810は、通信部86を介して外部の機器に対して様々な信号の送受信を行うことができる。
操作表示部88は、操作者に対するヒューマンインターフェース部分を構成する。操作表示部88は、例えばタッチパネル等によって構成される。操作表示部88は、新券出金機1に関する様々な情報を表示する。また、操作者はこの操作表示部88を介して、様々な操作を行うことができる。
(紙幣の装填から出金までの流れ(計数装填))
次に、各収納部80に紙幣を装填する処理について説明する。まず、操作者は、操作表示部88を操作して収納部80への「手装填」をするのか、装填部81に装填した紙幣を、収納部80に搬送し装填を行う「計数装填」をするのかを選択する。
操作者が「計数装填」を選択した場合、制御部810は、操作表示部88を介して操作者に金種の入力を促す。その際に、制御部810が、金種毎の装填可能枚数を操作表示部88に表示するようにしてもよい。
操作者による金種の確定操作がされた後、制御部810は、例えば、操作表示部88に装填部81への紙幣の装填に関する案内画面を表示する。装填部81の長さ調整部81eは、指定された金種に応じて、装填部81の内部の大きさを調整する。制御部810はまた、装填部81及び前カバー112をロックするロック機構(図示省略)を解除する。これにより、操作者は、装填部81を、筐体11から前方に引き出すことができる。
操作者が、引き出した装填部81に、選択した金種の紙幣を装填し終わった後に、装填部81を後側に押して装着位置まで移動させると、その状態が開閉検知部81d及び有無検知部81cによって検知される。
制御部810は、開閉検知部81d及び有無検知部81cの検知結果に基づいて装填部81の繰出機構部81bを駆動し、装填部81からの紙幣の繰出しを開始する。装填部81から繰出された紙幣は、搬送部84によって、第3搬送路843から第1搬送路841及び第4搬送路844を介して一時保留部83に搬送され、一時保留部83に一時的に収納される。このときに紙幣は、判別部85を一枚ずつ通過するため、制御部810は、判別部85から通過する紙幣の判別情報及び計数情報を取得する。尚、制御部810は、紙幣にリジェクト紙幣(例えば、搬送不良紙幣や金種の異なる紙幣等)が含まれていた場合には、当該リジェクト紙幣を、一時保留部83に送らずに出金部82に送り、出金口82bから操作者に返却するようにしてもよい。
装填部81から一時保留部83への紙幣の搬送が完了し、有無検知部81cが装填部81内に紙幣がないことを検知すると、制御部810は、操作表示部88に確認画面を表示させる。例えば、一時保留部83に一時保留されている紙幣の金種及び枚数と、収容先の収納部80の空き状況を操作表示部88に表示させ、収納部80への収納処理を実施してよいか、操作者に確認する。
制御部810は、操作表示部88への確認操作がされた後、一時保留部83を制御して、一時保留されている紙幣の収納部80への収納を開始する。一時保留部83から送り出された紙幣は、搬送部84によって、第4搬送路844から第1搬送路841及び第2搬送路842を介して対応する収納部80に送り込まれ、収納される。計数装填の終了後、新券出金機1は待機状態になる。
(手装填)
操作者が「手装填」を選択した場合、制御部810は、前カバー111のロックを解除する。操作者は、内部ユニットを前カバー111ごと引出位置まで引き出し、装填対象の金種に応じた収納部80に手で紙幣を装填する。操作者が収納部80に紙幣を装填した後に、前カバー111を押して内部ユニットを装填位置まで押し込むと、制御部810は前カバー111のロック機構を作動させ、前カバー111がロックされる。これにより、装填作業は完了し、新券出金機1は待機状態となる。
(出金処理)
続いて、操作者が出金操作を行った場合における、新券出金機1の出金処理について説明する。操作者からの出金操作(出金すべき紙幣の金種および枚数情報を含む)を受けると、制御部810は、出金対象となる金種が収容された収納部80の繰出機構部80bを制御して、出金処理を開始する。具体的には、収納部80の繰出機構部80bに必要枚数の紙幣を繰り出させる。収納部80から繰り出された紙幣は、搬送部84によって、第2搬送路842から第1搬送路841を介して出金部82に送り込まれ、出金口82bから払い出される。なお、出金処理において、判別部85によりリジェクト紙幣と判断された紙幣は、一時保留部83に収納され、出金処理終了後に、元の収納部80に戻されるようにしてもよい。
(新券出金機における収納量変更処理)
前述の計数装填が行われるときには、判別部85が紙幣の計数を行うため、収納部80に、予め設定されている最大収納量(例えば350枚)を超えて紙幣が収納されることは起こらないが、手装填を行う場合は、最大収納量を超えて、収納部80に紙幣が収納されてしまう場合がある(つまり、収納部80の過収納状態)。尚、この最大収納量は、新券出金機1の制御上、定められている最大収納量であり、収納部80は、実際は、この最大収納量よりも多い紙幣を収納することが可能に構成されている。(例えば400枚)。しかしながら、収納部80が過収納状態であると、紙幣の繰り出しが不良になることが起こりやすいという不都合がある。
また、収納部80が過収納状態であると、精査処理(つまり、収納部80の収納量を確定するための処理)のときに、収納部80から繰り出した紙幣を一時保留部83に収納している最中に、一時保留部83がフルになってしまう(つまり、最大収納量に達してしまう)。この場合、新券出金機1はエラーとなって停止してしまうという問題もある。
尚、収納部80の過収納状態は、手装填のみによって生じるのではない。新券出金機1では、エラー解除のために、搬送路等から取り除いた紙幣を、操作者が収納部80に手で収納し直す場合があるが、このときに、当該紙幣の金種がダブルカセット設定であると(前記の構成例においては、共に一万円札を収納する第1収納部80−1及び第4収納部80−4)、元の収納部80ではなく、別の収納部80に誤って紙幣を戻してしまう場合がある。この場合も、収納部80は過収納状態になってしまう恐れがある。
この新券出金機1は、複数の収納部80の間で紙幣を移送する収納量変更処理を行うことによって、収納部80の過収納状態を解消することが可能に構成されている。この収納量変更処理は、収納部80の精査処理を実行するときに行われる。
次に、図3及び図4に示すフローチャートを参照しながら、収納量変更処理を伴う精査処理について説明をする。先ず、スタート後のステップS1において、制御部810は、精査処理を実行するか否かを判定する。操作者が精査処理の実行を指定したとき等に、ステップS1の判定がYESになる。ステップS1の判定がNOであれば、ステップS1が繰り返される。ステップS1の判定がYESであれば、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部810は、精査処理の対象の金種を特定する。続くステップS3において、制御部810は、精査処理の対象の金種がダブルカセット設定であるか否かを判定する。前述した新券出金機1においては、第4収納部80−4が収納する紙幣の金種はダブルカセット設定となり、この構成例では、一万円札がダブルカセット設定である。ステップS3の判定がYESであれば、ステップS4に進む。一方、ステップS3の判定がNOであれば、ステップS8に進む。
ステップS8において、制御部810は、通常の精査処理を実行する。具体的に制御部810は、精査処理の対象の金種の紙幣を収納する収納部80から紙幣を全て繰り出すと共に、判別部85において判別及び計数をした後に、一時保留部83に収納する。そして、全ての紙幣が一時保留部83に収納されれば、一時保留部83から紙幣を再び繰り出すと共に、紙幣を全て、元の収納部80へ搬送しかつ、当該収納部80に収納する。
ステップS4において、制御部810は、精査処理の対象の金種の紙幣を収納している二つの収納部80の収納量を比較する。ステップS4における収納量の比較は、概算の収納量の比較である。制御部810は、二つの収納部80のそれぞれについて、ステージを一旦、最下位置まで降ろした後、センサがステージ上に積層された紙幣の束の上端位置を検知するまで、ステージを上昇させる。このときのステージの上昇量に基づいて、制御部810は、収納部80の概算の収納量を把握する。つまり、収納量が少ないと、ステージの上昇量が多くなり、収納量が多いと、ステージの上昇量が少なくなる。ここで、ステージの上昇を開始してからセンサが検知するまでの時間を計測することによって、ステージの上昇量を計測してもよい。また、時間の計測に代えて、ステージを上昇させるモータの駆動量を計測することによって、ステージの上昇量を計測してもよい。さらに、ステージの上昇量そのものを計測してもよい。
ステップS5において、制御部810は、二つの収納部80の内、収納量が少ない方の収納部80を収納部(A)として、当該収納部(A)から全ての紙幣を繰り出すと共に、繰り出した紙幣を一時保留部83に収納する。このときに、判別部85は、紙幣の判別及び計数を行う。これにより、収納部(A)が収納していた紙幣の収納量を確認することができる。
続くステップS6において、制御部810は、二つの収納部80の内、収納量が多い方の収納部80を収納部(B)として、当該収納部(B)から繰り出した紙幣を、一時保留部83に収納する。このときに、制御部810は、一時保留部83に収納している紙幣の収納量(言い換えると、収納部(A)の収納量)と判別部85の判別結果及び計数結果とに基づいて、一時保留部83がフルになるか、又は、収納部(B)が空になるまで、紙幣を一時保留部83に収納する。
ステップS7において、制御部810は、一時保留部83に収納している紙幣を全て、収納部(A)へ搬送すると共に、収納部(A)内に収納する。これにより、収納部(B)に収納されていた紙幣が、一時保留部83を介して収納部(A)へ搬送され、収納部(A)に収納されることになる。尚、ステップS6において一時保留部83がフルであれば、ステップS7において、収納部(A)がフルになる。ステップS5〜ステップS7を行うと、二つの収納部80の内、収納部(A)がフルになる、又は、収納部(B)が空になる。ステップS7が完了すれば、収納部(A)の収納量が確定するから、紙幣の移送と共に、収納部(A)の精査処理が完了したことになる。
ステップS7に続くステップS9において、制御部810は、収納部(B)に紙幣が残っているか否かを判定する。YESのときには、ステップS10に進む。一方、NOのときには、ステップS12に進む。
ステップS10において、制御部810は、収納部(B)から紙幣を全て繰り出して、一時保留部83へ搬送しかつ、一時保留部83に収納する。このときに、判別部85が紙幣の判別及び計数を行うことによって、収納部(B)が収納していた紙幣の収納量を確認することができる。
ステップS11において、収納部80は、一時保留部83に収納している紙幣を全て、元の収納部(B)へ搬送し、収納部(B)に収納する。ステップS10及びステップS11を行うことによって、収納部(B)の精査処理が完了したことになる。
ステップS12において、制御部810は、ステップS7における収納部(A)の精査結果と、ステップS11における収納部(B)の精査結果とに基づいて、当該金種の紙幣の合計枚数が、精査処理を実行する前に記憶されている在高と一致しているか否かを判定する。一致しているときにはステップS13に進み、制御部810は、収納部(A)及び収納部(B)の収納枚数をそれぞれ、記憶部87に記憶させる。これにより、当該金種の紙幣の在高が確定する。
一方、ステップS12において、精査対象の金種の紙幣の合計枚数が、精査処理を実行する前に記憶されている在高と一致していないときにはステップS14に進み、制御部は、今回の精査結果(つまり、不一致結果)を、記憶部87に記憶させ、当該金種の紙幣の在高を確定する。
ステップS15において、制御部810は、精査すべき他の金種があるか否かを判断し、他の金種の精査が必要であるときには、ステップS2に戻る。一方、他の金種の精査が必要でないときには、ステップS16に進み、精査処理の結果を、操作者に報知し、フローが終了する。
次に、前述したフローに従い精査処理を実行したときの、紙幣の枚数の変化の遷移の一例を、図5〜7を参照しながら説明する。この例は、第1収納部80−1及び第4収納部80−4の内、第4収納部80−4が過収納状態であったところ、精査処理と共に、収納量変更処理を実行することによって、第4収納部80−4の過収納状態が解消されることを示す例である。図5及び図6は、収納量変更処理を伴う精査処理時における紙幣の搬送状態を説明する図である。また、図7は、収納量変更処理を伴う精査処理時において、収納部(A)としての第1収納部80−1、及び収納部(B)としての第4収納部80−4、並びに、一時保留部83の紙幣の収納量の変化を示す図である。
先ず、初期状態では、前述の通り、収納部(B)の収納量は400枚であり、最大収納量である350枚を超えている(過収納状態)。これに対し収納部(A)の収納量は180枚である。
精査処理を実行するに際し、第1収納部80−1、及び第4収納部80−4の収納量が比較される(図3のフローのステップS4参照)。その結果、図5に実線の矢印で示すように、収納量が少ない第1収納部80−1(収納部(A))の紙幣が全て、一時保留部83へ搬送され、一時保留部83に収納される。この例では180枚の紙幣が移動し、収納部(A)の収納量がゼロになると共に、一時保留部83の収納量が180枚になる。
ここで、収納量が多い方の第4収納部80−4(収納部(B))の紙幣を先に、一時保留部83に収納しようとすると、収納部(B)は最大収納量を超えているため、一時保留部83はフルになってしまう。この場合は、エラーとなって新券出金機1を停止しなければならない。これに対し、収納量が少ない方の収納部(A)の紙幣を先に、一時保留部83に収納することによって、一時保留部83はフルになってしまうことが抑制され、エラーにより新券出金機1が停止してしまうことを、可能な限り回避することができる。
次に、収納部(B)から繰り出した紙幣を一時保留部83に収納する(図3のステップS6、図5の一点鎖線の矢印参照)。前述したように、一時保留部83がフルになるか、収納部(B)が空になるまで、収納部(B)から一時保留部83へ紙幣が搬送される。図7の例では、一時保留部83がフルになるまで収納部(B)から一時保留部83へ紙幣が搬送される結果、170枚の紙幣が、収納部(B)から一時保留部83へ搬送され、一時保留部83はフル(つまり、350枚)に達するとともに、収納部(B)の収納量は130(=400―170)枚になる。このときに、収納部(B)の過収納状態が解消される。
次に、一時保留部83から全ての紙幣を繰り出すと共に、繰り出した全ての紙幣を、収納部(A)に搬送しかつ、収納部(A)に収納する(図3のステップS7、図6の実線の矢印参照)。従って、350枚の紙幣が、収納部(A)に収納される。一時保留部83と収納部(A)及び収納部(B)との最大収納量は、350枚で同じであるため、収納部(A)の収納量が最大収納量を超えることはない。収納部(A)の収納量は350枚で確定する。一時保留部83の収納量はゼロになる。
収納部(B)に紙幣が残っているため、収納部(B)から繰り出した全ての紙幣が、一時保留部83に収納される(図4のステップS10、図5の一点鎖線の矢印参照)。収納部(B)は過収納状態が解消されているため、一時保留部83がフルになって新券出金機1が停止してしまうことはない。図7の例では、130枚の紙幣が一時保留部83に収納され、一時保留部83の収納量が130枚になる一方、収納部(B)の収納量がゼロになる。
そして、一時保留部83から全ての紙幣が繰り出されて収納部(B)に収納される(図4のステップS11、図6の一点鎖線の矢印参照)。図7の例では、130枚の紙幣が収納部(B)に収納される結果、収納部(B)の収納量が確定する。
こうして、同じ金種の紙幣を収納する二つの収納部80の間で紙幣を移送することにより、一方の収納部80の過収納状態を解消しながら、二つの収納部80それぞれの収納量を確定することができる。
尚、二つの収納部の間で紙幣の移送を行う収納量変更処理は、精査処理と共に行うことに限らない。収納量変更処理は、単独で行ってもよい。例えば、収納部80の集積機構部80aが、前述したステージの昇降動作により概算の収納量を検出したときに、過収納状態であると判断すれば、当該収納部80の過収納状態を解消すべく、収納量変更処理を行ってもよい。
また、収納量変更処理は、収納部80の過収納状態を解消することを目的に行うことに限らない。収納部80が過収納状態でなくても、二つの収納部80の間で収納量を調整するために、収納量変更処理を行ってもよい。
収納量変更処理は、二つの収納部80の内の一方の収納部80がフルになるよう、紙幣を移送してもよい。また、収納量変更処理は、いずれか一方の収納部80の収納量を操作者が指定し、指定した収納量となるように、他方の収納部80から一方の収納部80へ紙幣を移送してもよい。また、収納量変更処理は、二つの収納部80の内の他方の収納部80を空にする目的で、他方の収納部80から一方の収納部80へ紙幣を移送してもよい。収納部80が空になると、当該空の収納部80に紙幣を装填しやすくなる。
ここで、集積機構部80aのステージの昇降による収納量の確認は、ステージ上に集積されている紙幣が新券であるときには、収納量の判定精度が比較的高くなるから、概算収納量の確認には有利である。しかしながら、おおよその収納量であるため、図3のフローのステップS4において、二つの収納部80の概算の収納量を比較したときに、収納量の大小を逆に判定してしまうことも起こり得る。収納量の大小を逆に判定してしまうと、その後のステップS5において、収納部(A)の紙幣を一時保留部83に収納している最中に、一時保留部83がフルになってしまうことが起こり得る。この場合は、一時保留部83の紙幣を収納部(A)に戻し、収納部(A)及び収納部(B)を入れ替えた上で、ステップS5を改めて行えばよい。
また、図3のフローのステップS4において二つの収納部80の概算の収納量を比較したときに、二つの収納部80が共に最大収納量を超えている、又は、収納量の合計が二つの収納部80の最大収納量の和を超えていることがわかったときには、ステップS5、又は、ステップS10において一時保留部83がフルになり、エラーとなって新券出金機1が停止してしまうことになるため、制御部810は、ステップS4の後、紙幣の搬送を行う前に、エラーを操作者に報知してもよい。この場合、制御部810は、当該収納部80に収納している紙幣の少なくとも一部を、新券出金機1の外に払い出す機外回収処理に実行を、操作者に促すようにしてもよい。
尚、一つの収納部80にのみ収納されている金種の精査処理を行うときに、前述したように、収納部80のステージの昇降によって概算の収納量を把握してもよい。そのときに、当該収納部80が過収納状態であることがわかったときには、前記と同様に、操作者にエラー報知を行うと共に、当該収納部80に収納している紙幣の少なくとも一部を、新券出金機1の外に払い出す機外回収を行うよう、操作者に促すようにしてもよい。
(装填部の引き出し構成)
前述したように、装填部81は、新券出金機1の前方に向かって筐体11から引き出すことが可能に構成されている。装填部81は、装填部81に紙幣を装填するときに引き出される他にも、搬送路の途中で紙幣の詰まりが生じたときに、ジャム紙幣の取り出しのために引き出される。
ここで、図1に二点鎖線で示すように、装填部81を筐体11から引き出したときに、第3搬送路843及び分岐機構845が装填部81と共に、筐体11から引き出されるため、第1搬送路841の前端及び第2搬送路842の上端がそれぞれ、筐体11の外に開放される(図9も参照)。そのため、ジャム紙幣の取り出し操作を行っているときに、第1搬送路841又は第2搬送路842に沿って移動する紙幣が、開放された第1搬送路841の前端又は第2搬送路842の上端から出てきて、床に落下してしまう場合がある。また、第1搬送路841の前端又は第2搬送路842の上端から出てきた紙幣を、操作者が取り除かずに、装填部81を筐体11内に押し込むことで、紙幣が筐体11内における装填部81の後方に入り込んでしまう恐れもある。これらが起きると違算を招くことになる。
この新券出金機1は、装填部81を筐体11から引き出したときに、紙幣が、開放された搬送路の端から落下することを防止する構成を有している。具体的には図8及び図9に示すように、装填部81を引き出したときに、係合片891が、第1搬送路841の前端及び第2搬送路842の上端の付近に位置するよう構成されている。
係合片891は、スライダ892に取り付けられている。スライダ892は、装填部81の収容空間113を区画する区画壁114と、装填部81の底面との間に配設されかつ、装填部81の引き出し及び押し込みに伴い、前後方向にスライド移動をするよう構成されている。具体的にスライダ892は、図示を省略する付勢部材(例えば、ばね)によって、新券出金機1の前方に向かう方向に付勢されている。スライダ892は、その前端に、当接部893を有している。当接部893は、装填部81の後端に当たる。装填部81が筐体11内に押し込まれた装填位置にあるときには、スライダ892の当接部が、装填部81の後端に当たることによって、スライダ892は、前方に移動することが阻止され、装填部81と区画壁114との間に位置する。装填部81を筐体11から前方に引き出すと、付勢部材の付勢力によってスライダ892は、装填部81と共に、新券出金機1の前方に移動をする。スライダ892は、区画壁114の前端よりも前方に突出した所定の突出位置で止まり、このときに、図8に示すように、装填部81とスライダ892の当接部893とは離れる。
係合片891は、スライダ892の前端部における下面に取り付けられている。係合片891は、先端部が鉤状に折れ曲がった形状を有している。係合片891の幅(つまり、図8における紙幣手前から奥に向かう横方向の長さ)は比較的短く構成されており、詳細な図示は省略するが、係合片891の幅は、第1搬送路841や第2搬送路842の幅よりも狭くなっている。
係合片891は、後端部が水平軸回りに回動するように、スライダ892に取り付けられている。スライダ892が、所定の突出位置に位置すると、係合片891は、自重によって下方に、約60度、回転し、スライダ892の下面から垂れ下がる。このときに、係合片891の鉤状の前端部は、図9に示すように、第1搬送路841の前端及び第2搬送路842の上端の前側に位置する。ジャム紙幣を取り除く操作に伴い、第1搬送路841又は第2搬送路842に沿って移動する紙幣が、第1搬送路841の前端、又は、第2搬送路842の上端から出てくると、実線の矢印で示すように、紙幣は係合片891の前端部に引っかかるようになり、紙幣が落下してしまうことが防止される。係合片891は、二点鎖線の矢印で示すように、自由に回動するため、紙幣が係合片891と係合したときに、紙幣が折れ曲がったり、傷ついたりすることが防止される。
また、係合片891の幅は、搬送路の幅よりも狭いため、搬送路の端から出てきた紙幣を、操作者が手で取り除くときに、紙幣と係合片891とが干渉してしまうことが防止され、操作者は、紙幣を取り出しやすい。
操作者が装填部81を筐体11に押し込むと、後退する装填部81とスライダ892の当接部893とが当たって、スライダ892は、装填部81に押されて後方に移動をする。装填部81が収容空間113に収納されると、スライダ892は、装填部81と区画壁114との間に収納される。尚、係合片891は、区画壁114の前端に当たることによって自動的に回転し、図9において二点鎖線で示すように、スライダ892の下面に沿った状態となる。この状態で係合片891は、スライダ892と共に、装填部81と区画壁114との間に収納される。
また、第1搬送路841の前端、又は、第2搬送路842の上端から出てきた紙幣が操作者によって取り除かれずに、装填部81が筐体11に押し込まれたときに、当該紙幣は、係合片891に係合しているため、第1搬送路841、第2搬送路842及び第3搬送路843の接続箇所の付近に位置するようになる。従って、装填部81の後方に紙幣が入り込んでしまうことが防止される。また、装填部81を筐体11に押し込んだ後、紙幣が、第1搬送路841、第2搬送路842及び第3搬送路843の接続箇所の付近に位置していると、装填部81を装填位置に戻した後のリセット動作時(つまり、分岐機構845の動作確認時)に、紙幣の残留を検知することができる。この場合、紙幣の残留が、操作者に報知されるから、操作者は、再び装填部81を筐体11から引き出すことによって、残留紙幣を確実に取り除くことができる。
(新券出金機の他の構成例)
新券出金機1の装填部81は、前述したように、収納部80に紙幣を装填するために用いる他にも、収納部として利用するようにしてもよい。こうすることにより、新券出金機1を大型化することなく、その収納量を増やすことが可能になる。
装填部81を収納部として利用する場合、装填部81への紙幣の装填は、操作者が装填部81に手で行えばよい。装填部81に手装填をした紙幣の収納量を確認するときには、装填部81と一時保留部83との間で、紙幣を往復しながら、判別部85が紙幣の判別及び計数を行えばよい。
装填部81に収納する紙幣の金種は、第1〜第4収納部80−1〜80−4に収納しているいずれかの金種であることが望ましい。装填部81を収納部として利用する構成は、出金頻度の高い金種の紙幣の収納量を増やすことに有効である。
装填部81は、第1〜第4収納部80−1〜80−4よりも優先して紙幣を出金することが好ましい。こうすることで、装填部81は空になりやすくなる。装填部81が空になれば、前述の通り、装填部81を用いた計数装填を行うことが可能になり、装填部81を本来の機能で使用することができる。
また、新券出金機1が待機状態にあるときに、装填部81内の紙幣を、同一金種の紙幣を収納する他の収納部80へ移送するようにしてもよい。こうすることで、装填部81が空になりやすくなる。
尚、装填部81が紙幣を収納している状態で、当該装填部81を利用して収納部80に紙幣を装填する計数装填を行うときには、装填部81内の紙幣を、一時保留部83に搬送して、一旦そこに収納し、空にした装填部81に、操作者が紙幣を手で装填して、計数装填を行うようにしてもよい。計数装填時には、一時保留部83に、紙幣が収納している状態で、新たに、計数装填用の紙幣が収納されるが、一時保留部83はテープリール式の収納部であるため、収納した紙幣の入れ替わりは生じない。このため、一時的に収納している紙幣と、計数装填用の紙幣とを区別することが可能である。そうして、前述した手順に従って計数装填が終了した後、一時保留部83に収納していた紙幣を、装填部81に戻せばよい。
(紙幣処理機の構成)
図10は、ここに開示する有価媒体処理装置の別の構成例として、紙幣処理機10を示している。紙幣処理機10は、例えば前述した出納機(貨幣処理装置)の一部を構成する。紙幣処理機10は、バラ紙幣の入出金処理を実行可能である。また、紙幣処理機10は、帯封紙幣(紙幣束ともいう)の作成や、帯封紙幣の出金処理を実行可能である。帯封紙幣は、所定枚数(例えば100枚)のバラ紙幣から作成される。
紙幣処理機10は、バラ紙幣を入金するための投入部14、バラ紙幣を出金するためのバラ紙幣投出部24、及び、帯封紙幣を出金するための帯封紙幣投出部48をそれぞれ有している。詳細な図示は省略するが、投入部14は筐体12の外部に開口しており、操作者は投入部14の内部にバラ紙幣の束を投入することができる。一方、バラ紙幣投出部24及び帯封紙幣投出部48にはそれぞれシャッター24a,48aが設けられている。シャッター24a,48aが開いてバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48が開口すると、操作者はバラ紙幣投出部24に集積されているバラ紙幣や帯封紙幣投出部48に集積されている帯封紙幣を取り出すことができる。なお、バラ紙幣投出部24は、バラ紙幣の出金処理における出金部として機能するとともに、入金処理時において識別できなかったバラ紙幣や正常ではないと識別されたバラ紙幣を排出するための入金リジェクト部としても機能する。
また、バラ紙幣投出部24の下方には、バラ紙幣の出金処理において、バラ紙幣投出部24から出金すべきではないと判断されたバラ紙幣が集積される出金リジェクト部26が設けられている。
投入部14には、投入されたバラ紙幣を一枚ずつ繰り出すための繰出部16が設けられている。繰出部16により投入部14から繰り出されたバラ紙幣は、搬送部18により筐体12内で搬送される。搬送部18には識別部20が設けられており、搬送部18により搬送されるバラ紙幣は識別部20によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別される。また、搬送部18には表裏反転部22が設けられており、識別部20により識別されたバラ紙幣は表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる。
搬送部18には、入金一時保留部30、一括バラ紙幣収納部32及び複数(図10では第1〜第3の三つ)の金種別バラ紙幣収納部34−1〜34−3がそれぞれ接続されている。入金一時保留部30、一括バラ紙幣収納部32及び各金種別バラ紙幣収納部34にはそれぞれ、上下方向に移動可能となっているステージ30a,32a,34aが設けられており、ステージ30a,32a,34a上でバラ紙幣が積層状態で集積される。ここで、一括バラ紙幣収納部32には、各金種別バラ紙幣収納部34に割り当てられていない金種のバラ紙幣が収納される。また、各金種別バラ紙幣収納部34には、それぞれ予め設定された特定の金種のバラ紙幣が収納される。例えば、第1〜第3金種別バラ紙幣収納部34−1〜34−3の内の第1及び第2金種別バラ紙幣収納部34−1、34−2に、利用頻度が高い一万円札を収納し、第3金種別バラ紙幣収納部34−3に、千円札を収納し、一括バラ紙幣収納部32に、五千円札と二千円札とを収納してもよい。尚、入金一時保留部30、一括バラ紙幣収納部32及び第1〜第3金種別バラ紙幣収納部34−1〜34−3は、最大収納量が同じである。
金種別バラ紙幣収納部34は、前述した新券出金機1の集積機構部80aと同様に、昇降するステージ34aとセンサとにより、金種別バラ紙幣収納部34の概算の収納量を検知することが可能に構成されている。
入金一時保留部30の上端部の近傍には紙幣繰出部30bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰出部30bにより、入金一時保留部30から一枚ずつ搬送部18に繰り出され、また、搬送部18から入金一時保留部30に一枚ずつ繰り入れられる。一括バラ紙幣収納部32の上端部の近傍には紙幣繰出部32bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰出部32bにより、一括バラ紙幣収納部32から一枚ずつ搬送部18に繰り出され、搬送部18から一括バラ紙幣収納部32に一枚ずつ繰り入れられる。各金種別バラ紙幣収納部34の上端部の近傍にはそれぞれ紙幣繰出部34bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰出部34bにより、各金種別バラ紙幣収納部34から一枚ずつ搬送部18に繰り出され、また、搬送部18から各金種別バラ紙幣収納部34に一枚ずつ繰り入れられる。バラ紙幣の出金処理が行われる際には、各金種別バラ紙幣収納部34又は一括バラ紙幣収納部32から繰り出されたバラ紙幣が搬送部18により識別部20に送られ、識別部20により識別された後にバラ紙幣投出部24に送られる。
筐体12の下部には下部扉12aが設けられており、操作者は、下部扉12aを開くことにより入金一時保留部30の内部にアクセスできる。また、入金一時保留部30、一括バラ紙幣収納部32及び各金種別バラ紙幣収納部34は、筐体12から前方に(図10における左方向に)引き出し可能となっている引出ユニット13に収容されている。操作者は、下部扉12aごと引出ユニット13を前方に引き出し、一括バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34を引出ユニット13から取り外したり、引出ユニット13に装着したりできる。従って、紙幣処理機10においても、一括バラ紙幣収納部32や金種別バラ紙幣収納部34に、紙幣を手で装填する手装填が可能である。
また、搬送部18には複数(図10では2つ)の集積部40が接続されており、搬送部18から送られたバラ紙幣は、集積部40に積層状態で集積される。また、所定枚数(例えば100枚)のバラ紙幣からなる紙幣束に帯封紙を巻くことにより帯封紙幣を作成する帯封ユニット42が、集積部40の前方に設けられている。
帯封ユニット42の近傍にはアーム機構44が設けられている。アーム機構44は、集積部40、及び、帯封ユニット42の間で移動可能となっている。
帯封紙幣揚送部46には、図10における上下方向に移動可能となっているステージ46aが設けられている。
帯封処理が行われる際に、アーム機構44は、集積部40に集積された所定枚数のバラ紙幣を上下一対のアーム部により保持して、帯封ユニット42に移動する。帯封ユニット42において、アーム機構44に保持された所定枚数のバラ紙幣の外周面に帯封紙が巻かれる。帯封処理が行われた後、アーム機構44は帯封ユニット42から帯封紙幣揚送部46に移動して、ステージ46a上に帯封紙幣を受け渡す。このような動作を繰り返すことにより、複数の帯封紙幣を帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に集積させる。
そして、アーム機構44からステージ46a上に1または複数の帯封紙幣が受け渡された後、ステージ46aが上方向に移動して帯封紙幣投出部48の下端と同じレベルに達する。この状態でシャッター48aが開くと、操作者は帯封紙幣投出部48の内部にアクセスしてステージ46a上に集積されている帯封紙幣を取り出すことができる。また、ステージ46aがさらに上昇すると、ステージ46a上に集積されている帯封紙幣を帯封紙幣搬送部60に受け渡して、帯封紙幣搬送部60から帯封紙幣をステージ46a上に集積させることができる。
筐体12の内部における上部領域には、複数(図10では四つ)の帯封紙幣収納部70が設けられている。各帯封紙幣収納部70の内部にはそれぞれ、上下方向に移動可能であるステージ70aが設けられている。帯封ユニット42により作成された帯封紙幣は、帯封紙幣収納部70の上端部に設けられた開口からステージ70a上に積層状態で集積される。各帯封紙幣収納部70から帯封紙幣を出す場合には、ステージ70aが上昇して、各帯封紙幣収納部70の開口から帯封紙幣が上方に出される。各帯封紙幣収納部70には、それぞれ予め設定された特定の金種の帯封紙幣が収納される。ただし、複数の帯封紙幣収納部70のうち少なくとも一つは、金種が異なる帯封紙幣を混合状態で収納するようにしてもよい。
各帯封紙幣収納部70の上方には、帯封紙幣の搬送を行う帯封紙幣搬送部60が設けられている。帯封紙幣搬送部60は、複数の突起60aが等間隔で設けられた循環ベルト60bを有しており、この循環ベルト60bは図10における時計回りの方向及び反時計回りの方向の両方向に循環移動可能である。帯封紙幣搬送部60によって搬送される帯封紙幣は、循環ベルト60bの下面に沿って突起60aにより引っ掛けられた状態で左右いずれかの方向に移動する。また、帯封紙幣揚送部46の上端と帯封紙幣収納部70との間に識別部62が設けられている。識別部62は、搬送される帯封紙幣の金種を、例えばその最下面の紙幣の撮像画像から識別する。識別部62はまた、帯封紙幣の紙幣や結束帯の状態、例えば破れや汚れの有無等を識別する。なお、図10の構成では識別部62は搬送路の下側に設けているが、例えば搬送路の上側に設けてもよいし、搬送路の上下に設けてもよい。搬送路の上側に設けた場合には、識別部62は、搬送される帯封紙幣の金種をその最上面の紙幣の撮像画像から識別する。
紙幣処理機10はまた、前述した各構成要素の制御を行う制御部300を備えている。
(紙幣処理機における収納量変更処理)
次に、紙幣処理機10における収納量変更処理を、図11〜13を参照しながら説明する。この例は、共に一万円札を収納する第1金種別バラ紙幣収納部34−1及び第2金種別バラ紙幣収納部34−2の内、第2金種別バラ紙幣収納部34−2が過収納状態であったところ、精査処理と共に、収納量変更処理を実行することによって、第2金種別バラ紙幣収納部34−2の過収納状態が解消されることを示す例である。ここで、金種別バラ紙幣収納部34の最大収納量は2200枚とする。
収納量変更処理を伴う精査処理は、図3及び図4のフローに準じて行われる。先ず、制御部300は、第1金種別バラ紙幣収納部34−1及び第2金種別バラ紙幣収納部34−2の概算の収納量を比較する(図3のフローのステップS4参照)。初期状態では、図13に示す通り、第1金種別バラ紙幣収納部34−1の収納量は、1500枚であり、第2金種別バラ紙幣収納部34−2の収納量は、2300枚である(過収納状態)。従って、第1金種別バラ紙幣収納部34−1が収納部(A)、第2金種別バラ紙幣収納部34−2が収納部(B)となる。
次いで、制御部300は、図11に実線の矢印で示すように、収納量が少ない第1金種別バラ紙幣収納部34−1(収納部(A))の紙幣が全て、入金一時保留部30へ搬送され、入金一時保留部30に収納される。この例では1500枚の紙幣が移動し、収納部(A)の収納量がゼロになると共に、入金一時保留部30の収納量が1500枚になる。
次に、制御部300は、第2金種別バラ紙幣収納部34−2(収納部(B))から繰り出した紙幣を入金一時保留部30に収納する(図3のステップS6、図11の一点鎖線の矢印参照)。このときには、入金一時保留部30がフルになるか、収納部(B)が空になるまで、収納部(B)から入金一時保留部30へ紙幣が搬送される。図13の例では、入金一時保留部30がフル(つまり、2200枚)になるまで収納部(B)から入金一時保留部30へ紙幣が搬送される結果、700枚の紙幣が、収納部(B)から入金一時保留部30へ搬送される。収納部(B)の収納量は1600(=2300―700)枚になる。このときに、収納部(B)の過収納状態が解消される。
次に、制御部300は、入金一時保留部30から全ての紙幣を繰り出すと共に、繰り出した全ての紙幣を、収納部(A)に搬送しかつ、収納部(A)に収納する(図3のステップS7、図12の実線の矢印参照)。従って、2200枚の紙幣が、収納部(A)に収納される。収納部(A)の収納量は2200枚で確定する。入金一時保留部30の収納量はゼロになる。
収納部(B)に紙幣が残っているため、制御部300は、収納部(B)から繰り出した全ての紙幣を、入金一時保留部30に収納する(図4のステップS10、図11の一点鎖線の矢印参照)。収納部(B)は過収納状態が解消されているため、入金一時保留部30がフルになって紙幣処理機10が停止してしまうことはない。図13の例では、1600枚の紙幣が入金一時保留部30に収納され、入金一時保留部30の収納量が1600枚になる一方、収納部(B)の収納量がゼロになる。
そして、制御部300は、入金一時保留部30から全ての紙幣を繰り出して収納部(B)に収納する(図4のステップS11、図12の一点鎖線の矢印参照)。図13の例では、1600枚の紙幣が収納部(B)に収納される結果、収納部(B)の収納量が確定する。
こうして、同じ金種の紙幣を収納する二つの金種別バラ紙幣収納部34の間で紙幣を移送することにより、一方の金種別バラ紙幣収納部34の過収納状態を解消しながら、二つの金種別バラ紙幣収納部34それぞれの収納量を確定することができる。
尚、収納量変更処理は、精査処理と共に行うのではなく、単独で行ってもよい点は、前述した通りである。
(変形例)
尚、前記の構成では、第2金種別バラ紙幣収納部34−2から繰り出した紙幣を、入金一時保留部30を介して、第1金種別バラ紙幣収納部34−1へ移送している。紙幣処理機10は、入金一時保留部30を介在しなくても、第2金種別バラ紙幣収納部34−2から繰り出した紙幣を、識別部20を通って、第1金種別バラ紙幣収納部34−1に搬送することが可能である。そこで、収納量変更処理において、以下のように紙幣を搬送してもよい。
具体的には図15に示すように、収納部(A)である第1金種別バラ紙幣収納部34−1から繰り出した紙幣を、入金一時保留部30に収納した後、収納部(B)の紙幣を入金一時保留部30に収納せずに、入金一時保留部30から繰り出した紙幣を収納部(A)に収納する。これにより、収納部(A)の収納量を確認する。
その後、図14に矢印で示すように、制御部300は、収納部(B)である第2金種別バラ紙幣収納部34−2から繰り出した紙幣を、識別部20を通って、収納部(A)である第1金種別バラ紙幣収納部34−1に搬送し、第1金種別バラ紙幣収納部34−1に、当該紙幣を収納する。制御部300は、識別部20の計数結果に基づいて、第2金種別バラ紙幣収納部34−2から第1金種別バラ紙幣収納部34−1への移送枚数を制御すればよい。こうして、収納部(A)の収納量が、2200枚で確定する。
第2金種別バラ紙幣収納部34−2から第1金種別バラ紙幣収納部34−1への紙幣を移送した後、第2金種別バラ紙幣収納部34−2(つまり収納部(B))から繰り出した紙幣を、入金一時保留部30に収納すると共に、入金一時保留部30から繰り出した紙幣を再び収納部(B)に収納する。これにより、収納部(B)の収納量が、1600枚で確定する。
こうすることでも、二つの収納部34の間で紙幣を移送することが可能であり、収納量変更処理を伴う精査処理が可能である。この場合は、入金一時保留部30への紙幣の収納及び入金一時保留部30からの紙幣の繰り出し回数が減るため、処理時間が短くなると共に、搬送エラーの発生を抑制することが可能である。
また、ここに開示する技術は、紙幣の処理を行う新券出金機1又は紙幣処理機10に適用することに限らず、例えば小切手や商品券等を含む、有価媒体の処理を行う有価媒体処理装置に広く適用することが可能である、また、有価媒体は、紙葉類に限らず、硬貨等を含む。
1 新券出金機(有価媒体処理装置)
10 紙幣処理機(有価媒体処理装置)
24 バラ紙幣投出部(出金部)
30 入金一時保留部
34 金種別バラ紙幣収納部
300 制御部
80 収納部
80a 集積機構部(検知機構)
82 出金部
83 一時保留部
810 制御部

Claims (11)

  1. それぞれ特定の種類の有価媒体を収納する第1の収納部、及び、第2の収納部と、
    操作者の操作に応じて、前記第1の収納部又は前記第2の収納部から繰り出した前記有価媒体を払い出す出金部と、
    前記第1の収納部、前記第2の収納部及び前記出金部の間で前記有価媒体を搬送する搬送部と、
    前記第1の収納部、前記第2の収納部、及び前記出金部の間における前記有価媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の収納部及び前記第2の収納部のいずれか一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、他方の収納部へ搬送しかつ、当該他方の収納部に収納すると共に、前記他方の収納部に収納していた有価媒体と、前記一方の収納部から前記他方の収納部へ搬送した有価媒体とを足し合わせた量が、前記他方の収納部の収納量であると確定する収納量変更処理を実行する有価媒体処理装置。
  2. 前記第1の収納部及び前記第2の収納部はそれぞれ、概算の収納量を検知する検知機構を有し、
    前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときには、前記検知機構の検知に基づいて、前記第1の収納部及び前記第2の収納部のうち、収納量の多い方の収納部を前記一方の収納部にし、収納量の少ない方の収納部を前記他方の収納部にする請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記有価媒体の収納及び繰り出しを行う一時保留部を備え、
    前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、前記一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する請求項1又は2に記載の有価媒体処理装置。
  4. 前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記他方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納することによって、前記他方の収納部の収納量を確認し、
    前記制御部はまた、前記他方の収納部の有価媒体を一時的に収納している前記一時保留部に、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を追加して収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した全ての前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する請求項3に記載の有価媒体処理装置。
  5. 前記制御部は、前記一時保留部から前記他方の収納部へ前記有価媒体を搬送した後に、前記一方の収納部から全ての前記有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納しかつ、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を全て、前記一方の収納部に収納することによって、前記一方の収納部の収納量を確定する請求項4に記載の有価媒体処理装置。
  6. 前記制御部は、前記収納量変更処理を実行するときに、前記他方の収納部の収納量が所定量となるように、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する請求項1〜5のいずれか1項に記載の有価媒体処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の収納部及び前記第2の収納部の収納量を確認するための精査処理を実行するときに、前記収納量変更処理を併せて実行する請求項1〜6のいずれか1項に記載の有価媒体処理装置。
  8. それぞれ特定の種類の有価媒体を収納する第1の収納部及び第2の収納部のいずれか一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、他方の収納部へ搬送しかつ、当該他方の収納部に収納する移送工程と、
    前記移送工程の後に、前記他方の収納部に収納していた有価媒体と、前記一方の収納部から前記他方の収納部へ搬送した有価媒体とを足し合わせた量が、前記他方の収納部の収納量であると確定する工程と、を備えている有価媒体処理方法。
  9. 前記移送工程は、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を、一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を、前記他方の収納部に収納する請求項8に記載の有価媒体処理方法。
  10. 前記他方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納することによって、前記他方の収納部の収納量を確認する工程を備え、
    前記移送工程は、前記他方の収納部の有価媒体を一時的に収納している前記一時保留部に、前記一方の収納部から繰り出した前記有価媒体を追加して収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した全ての有価媒体を、前記他方の収納部に収納する請求項9に記載の有価媒体処理方法。
  11. 前記移送工程の後に、前記一方の収納部から全ての有価媒体を繰り出すと共に、前記一時保留部に一時的に収納すると共に、前記一時保留部から繰り出した前記有価媒体を全て、前記一方の収納部に収納することによって、前記一方の収納部の収納量を確定する工程を備えている請求項9又は10に記載の有価媒体処理方法。
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