JP2018128362A - 音波透過特性測定装置および音波透過特性測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1の音響透過性部材は、特に高周波領域に広い音響透過帯域を形成することを目的としており、2層のスキン層の間に、N+1層のコア層とN層の中間層とが交互に積層された構造となっている、スキン層と中間層とは、ゴムで形成されたコア層よりも弾性率が高い素材であるCFRP(Carbon fiber Reinforced Plastics)で形成されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、音波透過特性の測定を短時間で行うとともに、音波透過特性の測定精度を向上させることにある。
請求項2の発明にかかる音波透過特性測定装置は、前記特性算出部は、前記音圧が最大値の所定割合となる範囲で前記重畳測定波形をフレーミングし、フレーミングした範囲内の前記重畳測定波形を用いて前記音速および前記音響透過損失を算出する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる音波透過特性測定装置は、前記特性算出部は、前記第1の測定波形と前記第2の測定波形との相互相関係数が最大となる位置まで前記第1の測定波形または前記第2の測定波形をシフトさせた際のラグ量に基づいて前記音速を算出する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる音波透過特性測定装置は、前記特性算出部は、前記フレーミングした範囲内における前記第1の測定波形の前記音圧の絶対値の総和と、前記フレーミングした範囲内における前記第2の測定波形の前記音圧の絶対値の総和との比を前記音響透過損失として算出する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる音波透過特性測定装置は、前記特性算出部は、前記第1の測定波形における前記音圧の最大値と、前記第2の測定波形における前記音圧の最大値との比を前記音響透過損失として算出する、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる音波透過特性測定装置は、前記送波部、前記受波部および前記試料は水中に配置され、前記特性算出部は、水中における前記試料中の前記音波の透過特性を測定する、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかる音波透過特性測定方法は、試料中における音波の透過特性を測定する音波透過特性測定方法であって、前記音波を送波する送波部と、前記送波部から前記音波の進行方向に離れた位置に配置され、前記送波部から送波された前記音波を受波する受波部と、前記試料を前記音波送波部と受波部との間の前記音波の進行経路上にある測定位置と、前記音波の進行経路から離れた非測定位置との間で移動可能な試料移動部と、前記受波部で受波された前記音波の音圧を縦軸、時刻を横軸とした測定波形を記録する測定波形記録部と、を用い、前記試料が前記測定位置にある際の測定波形である第1の測定波形と、前記試料が前記非測定位置にある際の測定波形である第2の測定波形とを測定する波形測定工程と、前記第1の測定波形と前記第2の測定波形とを重畳した重畳測定波形から前記試料中における前記音波の音速および音響透過損失を算出する特性算出工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項8の発明にかかる音波透過特性測定方法は、前記特性算出工程では、前記音圧が最大値の所定割合となる範囲で前記重畳測定波形をフレーミングし、フレーミングした範囲内の前記重畳測定波形を用いて前記音速および前記音響透過損失を算出する、ことを特徴とする。
請求項9の発明にかかる音波透過特性測定方法は、前記特性算出工程では、前記第1の測定波形と前記第2の測定波形との相互相関係数が最大となる位置まで前記第1の測定波形または前記第2の測定波形をシフトさせた際のラグ量に基づいて前記音速を算出する、ことを特徴とする。
請求項10の発明にかかる音波透過特性測定方法は、前記特性算出工程では、前記フレーミングした範囲内における前記第1の測定波形の前記音圧の絶対値の総和と、前記フレーミングした範囲内における前記第2の測定波形の前記音圧の絶対値の総和との比を前記音響透過損失として算出する、ことを特徴とする。
請求項11の発明にかかる音波透過特性測定方法は、前記特性算出工程では、前記第1の測定波形における前記音圧の最大値と、前記第2の測定波形における前記音圧の最大値との比を前記音響透過損失として算出する、ことを特徴とする。
請求項12の発明にかかる音波透過特性測定方法は、前記送波部、前記受波部および前記試料は水中に配置され、前記特性算出工程では、水中における前記試料中の前記音波の透過特性を測定する、ことを特徴とする。
請求項2および8の発明によれば、測定波形の値に基づいてフレーミングした範囲内の重畳測定波形を用いて音波透過特性を算出するので、音波検出前後の測定波形等を除くことができ、音波透過特性の精度を向上させる上で有利となる。
請求項3および9の発明によれば、相互相関係数を用いて各測定波形の時間軸上のずれを厳密に算出するので、音波の算出精度を向上させる上で有利となる。
請求項4および10の発明によれば、各測定波形の値の総和の比を用いて音響透過損失を算出するので、音響透過損失の算出精度を向上させる上で有利となる。
請求項5および11の発明によれば、各測定波形の最大値の比を用いて音響透過損失を算出するので、簡易な処理で音響透過損失を算出することができ、処理負荷を軽減する上で有利となる。
請求項6および12の発明によれば、水中という特殊な環境下における試料中の音波透過特性を測定する上で有利となる。
図1は、実施の形態にかかる音波透過特性測定装置10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、水中における試料Tの音波透過特性を測定するものとする。試料Tは、例えばゴムやプラスチック、無機材、金属、木材、またはこれらの複合素材などで形成される。本実施の形態では、試料Tは所定の厚さを有する板状部材であるものとする。また、本実施の形態において、音波透過特性とは、音速および音響透過損失であるものとする。
音波透過特性測定装置10は、送波部12、受波部14、試料移動部16、温度計測器18、信号発生器20、増幅器22、前置増幅器24、メジャーリングアンプ26、フィルタ28、デジタルオシロスコープ30、コンピュータ32を備える。
なお、図1では図示の便宜上、非測定位置P1を水槽A外としているが、実際には試料Tを水槽Aの外までは引き上げず、水槽A内のうち送波部12と受波部14とを結ぶ音線から十分に離れた位置とする。これは、試料Tによっては空気中に引き出すと表面に空気の泡が残り正確な特性計測ができなくなる場合があるためである。
試料移動部16は、例えば試料Tを保持する保持機構やアクチュエータなど、従来公知の部材移動機構を用いることができる。
各測定波形はコンピュータ32に取り込まれ、コンピュータ32のプログラムにより試料Tの音波透過特性が算出される。
コンピュータ32は、CPU3202と、不図示のインターフェース回路およびバスラインを介して接続されたROM3204、RAM3206、補助記憶装置3208、ディスク装置3210、キーボード3212、マウス3214、ディスプレイ3216、プリンタ3232、入出力インターフェース3220などを有している。
ROM3204は制御プログラムなどを格納し、RAM3206はワーキングエリアを提供するものである。
補助記憶装置3208は、音波透過特性の算出を行う特性算出プログラムやデジタルオシロスコープ30から測定波形を取得する波形取得プログラム、過去に測定した測定波形等を格納している。
ディスク装置3210はCDやDVDなどの記録媒体に対してデータの記録および/または再生を行うものである。
キーボード3212およびマウス3214は、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ3216はデータを表示出力するものであり、プリンタ3232はデータを印刷出力するものであり、ディスプレイ3216およびプリンタ3232によってデータを出力する。
入出力インターフェース3220は、デジタルオシロスコープ30や信号発生器20、フィルタ28との間でデータの授受を行うものである。
コンピュータ32は、上記CPUが波形取得プログラム(補助記憶装置3208にデジタルオシロスコープ30から出力された測定波形を記録するプログラム)を実行することにより測定波形記録部322(図1参照)として機能するとともに、上記CPUが特性算出プログラム(試料T中における音波の音速および音響透過損失を算出するプログラム)を実行することにより特性算出部324として機能する。
まず、音波透過特性測定装置10の機材をセットし(送波部12および受波部14を水槽A内に配置するなど)、送波部12−受波部14間の距離や水深、水温などの物理的条件や、増幅器22、メジャーリングアンプ26、フィルタ28などの設定値など、各種測定条件を記録する(ステップS300)。この時、試料Tは非測定位置P1に配置されている。
また、信号発生器20で発生する音波の周波数および山数を設定する(ステップS302)。
つぎに、信号発生器20によりステップS302で設定した山数分の音波を発生させ、試料なし条件の測定波形(請求項における第2の測定波形)をデジタルオシロスコープ30で生成し、波形取得プログラムにより測定波形をコンピュータ32の補助記憶装置3208に記録する(ステップS304)。
つづいて、試料Tを水槽A内の測定位置P0に移動させ(ステップS306)、試料あり条件の測定波形(請求項における第1の測定波形)をデジタルオシロスコープ30で生成し、波形取得プログラムにより測定波形をコンピュータ32の補助記憶装置3208に記録する(ステップS308)。
ステップS300からS308までが波形測定工程となる。
なお、波形測定工程は、各種条件(例えば音波の周波数や試料Tの種類・サイズ等)を変更しながら、繰り返し行ってもよい。
まず、ステップS304,S308で記録した2つの測定波形(試料なし条件および試料あり条件の測定波形)を重畳して重畳測定波形とする(ステップS310)。つぎに、重畳測定波形を所定の範囲にフレーミングする(ステップS312)。これは、保存されている測定波形には、受波部14に音波が到達する前後の検出値も含まれているためである。本実施の形態では、重畳測定波形中の検出値(音圧)が最大値の所定割合(例えば2分の1、3分の1など)となる範囲で重畳測定波形をフレーミングする。
そして、フレーミングした範囲内の重畳測定波形を用いて、試料中における音速を算出する(ステップS314)とともに、音響透過損失を算出する(ステップS316)。その後、算出した音響透過特性をディスプレイ3216等に出力して(ステップS318)、本フローチャートによる処理を終了する。
以下の説明では、試料Tとして厚さ8.9mmのCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)板を用いるものとする。また、測定時の水温は23.5℃であるものとする。また、波形取得プログラムのデータ取得パラメータは、図9に示すものとする。
<ステップS304,S308>
図4は、コンピュータ32における測定取得プログラムの表示画面の一例を示す説明図である。
図4の表示画面40には、音波の周波数や山数などの各種測定条件の他、デジタルオシロスコープ30の表示画面を模した波形表示部42、波形表示部42の一部を拡大して表示する拡大表示部44、測定波形の保存を指示する保存指示ボタン46、測定波形データの保存先を表示する保存先表示部48等が表示されている。
波形表示部42には、デジタルオシロスコープ30から取り込んだ測定波形が表示される。保存指示ボタン46が押下されると、デジタルオシロスコープ30から取り込んだ測定波形が保存先表示部48で指定された箇所に保存される。測定取得プログラムでは、測定波形を各時刻における電圧値(受波部14の検出値)をテキストデータとして記録し、波形として再現可能とする。
図5は、試料あり条件の測定波形(第1の測定波形)と試料なし条件(第2の測定波形)の測定波形とを重ねあわせた重畳測定波形の一例であり、図5Aは周波数30kHz、図5Bは周波数50kHz、図5Cは周波数100kHz、山数は全て10として測定を行った結果である。
図5A〜図5Cの測定波形の縦軸は受波部14で受波された音波の音圧、横軸は時刻となっている。また、図5A〜図5Cにおいて、試料あり条件の測定波形は実線で、試料なし条件の測定波形は点線で、それぞれ示している。いずれの周波数においても、試料あり条件の測定波形の方が若干早いタイミングで波形が現れており、試料中における音速が水中よりも速いことがわかる。
図6は、重畳測定波形のフレーミング領域の一例であり、太線で囲まれた領域が後の処理対象となるフレーミング領域である。図6Aは周波数30kHz、図6Bは周波数50kHz、図6Cは周波数100kHzの重畳測定波形である。
フレーミングする領域の取り方は従来公知の様々な手法を採用可能であるが、図6では重畳測定波形中の検出値(音圧)が最大値(一般的には試料なし条件における最大値)の2分の1となる範囲でフレーミングした。
ステップS314では、フレーミングした範囲内の重畳測定波形を用いて、試料中における音速を算出する。より詳細には、試料あり条件の測定波形と試料なし条件の測定波形との相互相関係数が最大となる位置まで試料あり条件の測定波形または試料なし条件の測定波をシフトさせた際のラグ量(時系列上のずれ)に基づいて音速を算出する。
すなわち、試料あり条件の測定波形または試料なし条件の測定波形うち一方を固定し、他方を単位ラグ分ずつ動かしながら、2つの測定波形の相互相関係数を算出する。そして、2つの測定波形の相互相関係数が最大値を取る時のラグ量に、単位ラグに対応する時間(図9における時間ステップ)を掛け合せた値が、水中(試料なし条件)における音波の到達時刻と試料中(試料あり条件)における音波の到達時刻との時間差Δtとなる。
ここで、水中における音速Cw、試料中における音速をCt、試料の厚さをdとすると、Δtは下記式(1)のように示される。
図7に示す図では、周波数30kHzでラグ量は+55となっており、図9に示す時間ステップを掛け合せると時間差Δtは+1.65μsとなる。また、周波数50kHzでラグ量は+99となっており、図9に示す時間ステップを掛け合せると時間差Δtは+1.98μsとなる。また、周波数100kHzでラグ量は+286となっており、図9に示す時間ステップを掛け合せると時間差Δtは+2.86μsとなる。
上述のように、試料の厚さdは8.9mmであり、23.5℃の水中における音速を1499.7m/sとすると、各周波数における音速は、図10のようになる。図10には、本発明を用いて算出した音速値と併せて、過去に測定した音速の実測値を示すが、本発明を用いて算出した音速と実測値とでほぼ同等の値が得られている。
ステップS316では、重畳測定波形を用いて試料中における音響透過損失を算出する。
音響透過損失の算出には、以下の2つの方法がある。
<方法1>
フレーミングした範囲内における試料あり条件の測定波形の音圧の絶対値の総和と、フレーミングした範囲内における試料なし条件の測定波形の音圧の絶対値の総和との比を音響透過損失として算出する。
すなわち、2つの測定波形における信号強度の比が音響透過損失となる。
<方法2>
試料あり条件の測定波形における音圧の最大値と、試料なし条件の測定波形における音圧の最大値との比を音響透過損失として算出する。
方法2は、従来技術のように2つの測定波形の最大値をオペレータの目視により読み取る方法を踏襲したものである。本実施の形態では、方法2の場合についても特性算出プログラムにより自動で各測定波形の最大値を特定し、その比を算出することができる。
図8は、試料あり条件の測定波形を音響透過損失分増幅させた波形を示す図である。図8において、試料なし条件の測定波形を点線で、試料あり条件の測定波形を一点破線で、試料あり条件の測定波形を音響透過損失分増幅させた波形(増幅波形)を実線で示す。実線で示す増幅波形は、点線で示す試料なし条件の測定波形と概ね一致しており、算出した音響透過損失が実際の値に近いことが分かる。
Claims (12)
- 試料中における音波の透過特性を測定する音波透過特性測定装置であって、
前記音波を送波する送波部と、
前記送波部から前記音波の進行方向に離れた位置に配置され、前記送波部から送波された前記音波を受波する受波部と、
前記試料を、前記送波部と前記受波部との間の前記音波の進行経路上にある測定位置と、前記音波の進行経路から離れた非測定位置との間で移動可能な試料移動部と、
前記受波部で受波された前記音波の音圧を縦軸、時刻を横軸とした測定波形を記録する測定波形記録部と、
前記試料が前記測定位置にある際の測定波形である第1の測定波形と、前記試料が前記非測定位置にある際の測定波形である第2の測定波形とを重畳した重畳測定波形から前記試料中における前記音波の音速および音響透過損失を算出する特性算出部と、
を備えることを特徴とする音波透過特性測定装置。 - 前記特性算出部は、前記音圧が最大値の所定割合となる範囲で前記重畳測定波形をフレーミングし、フレーミングした範囲内の前記重畳測定波形を用いて前記音速および前記音響透過損失を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の音波透過特性測定装置。 - 前記特性算出部は、前記第1の測定波形と前記第2の測定波形との相互相関係数が最大となる位置まで前記第1の測定波形または前記第2の測定波形をシフトさせた際のラグ量に基づいて前記音速を算出する、
ことを特徴とする請求項2記載の音波透過特性測定装置。 - 前記特性算出部は、前記フレーミングした範囲内における前記第1の測定波形の前記音圧の絶対値の総和と、前記フレーミングした範囲内における前記第2の測定波形の前記音圧の絶対値の総和との比を前記音響透過損失として算出する、
ことを特徴とする請求項2または3記載の音波透過特性測定装置。 - 前記特性算出部は、前記第1の測定波形における前記音圧の最大値と、前記第2の測定波形における前記音圧の最大値との比を前記音響透過損失として算出する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の音波透過特性測定装置。 - 前記送波部、前記受波部および前記試料は水中に配置され、
前記特性算出部は、水中における前記試料中の前記音波の透過特性を測定する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の音波透過特性測定装置。 - 試料中における音波の透過特性を測定する音波透過特性測定方法であって、
前記音波を送波する送波部と、前記送波部から前記音波の進行方向に離れた位置に配置され、前記送波部から送波された前記音波を受波する受波部と、前記試料を前記音波送波部と受波部との間の前記音波の進行経路上にある測定位置と、前記音波の進行経路から離れた非測定位置との間で移動可能な試料移動部と、前記受波部で受波された前記音波の音圧を縦軸、時刻を横軸とした測定波形を記録する測定波形記録部と、を用い、
前記試料が前記測定位置にある際の測定波形である第1の測定波形と、前記試料が前記非測定位置にある際の測定波形である第2の測定波形とを測定する波形測定工程と、
前記第1の測定波形と前記第2の測定波形とを重畳した重畳測定波形から前記試料中における前記音波の音速および音響透過損失を算出する特性算出工程と、
を含んだことを特徴とする音波透過特性測定方法。 - 前記特性算出工程では、前記音圧が最大値の所定割合となる範囲で前記重畳測定波形をフレーミングし、フレーミングした範囲内の前記重畳測定波形を用いて前記音速および前記音響透過損失を算出する、
ことを特徴とする請求項7記載の音波透過特性測定方法。 - 前記特性算出工程では、前記第1の測定波形と前記第2の測定波形との相互相関係数が最大となる位置まで前記第1の測定波形または前記第2の測定波形をシフトさせた際のラグ量に基づいて前記音速を算出する、
ことを特徴とする請求項8記載の音波透過特性測定方法。 - 前記特性算出工程では、前記フレーミングした範囲内における前記第1の測定波形の前記音圧の絶対値の総和と、前記フレーミングした範囲内における前記第2の測定波形の前記音圧の絶対値の総和との比を前記音響透過損失として算出する、
ことを特徴とする請求項8または9記載の音波透過特性測定方法。 - 前記特性算出工程では、前記第1の測定波形における前記音圧の最大値と、前記第2の測定波形における前記音圧の最大値との比を前記音響透過損失として算出する、
ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項記載の音波透過特性測定方法。 - 前記送波部、前記受波部および前記試料は水中に配置され、
前記特性算出工程では、水中における前記試料中の前記音波の透過特性を測定する、
ことを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載の音波透過特性測定方法。
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