JP2018128322A - 回転検出装置及びその製造方法 - Google Patents

回転検出装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018128322A
JP2018128322A JP2017020653A JP2017020653A JP2018128322A JP 2018128322 A JP2018128322 A JP 2018128322A JP 2017020653 A JP2017020653 A JP 2017020653A JP 2017020653 A JP2017020653 A JP 2017020653A JP 2018128322 A JP2018128322 A JP 2018128322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
signal cable
terminal member
sensor element
signal line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017020653A
Other languages
English (en)
Inventor
智也 高山
Tomoya Takayama
智也 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017020653A priority Critical patent/JP2018128322A/ja
Publication of JP2018128322A publication Critical patent/JP2018128322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】多様な信号ケーブルの引出方向に対して、金型の構造を複雑化させることなく良好に対応する。
【解決手段】回転検出装置1は、センサ素子2と、信号ケーブル3と、端子部材4と、センサハウジング6とを備える。信号ケーブル3は、信号線31と、その外側に設けられた絶縁性合成樹脂製の外側被覆層33とを有する。端子部材4は、センサ素子2に電気接続される第一接点部41と、信号線31に電気接続される第二接点部42と、第二接点部42よりも信号ケーブル3寄りの位置にて外側被覆層33を固定的に支持する支持部43と、第一接点部41と支持部43との間にて容易に塑性変形可能に設けられた接続部44とを有する。センサハウジング6は、信号ケーブル3における端子部材4側の端部と端子部材4とを被覆するように、絶縁性合成樹脂によって形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転検出装置及びその製造方法に関する。
特許文献1は、従来の、回転検出装置及びその製造方法の一例を開示する。特許文献1に開示された回転検出装置は、車両の走行制御に用いられる車輪速センサであって、センサ素子及び信号ケーブルを一体的に覆うセンサ被覆部と、センサ被覆部及び信号ケーブルの各々の一部を保持するセンサハウジングとを備えている。センサハウジングは、合成樹脂材料からなり、金型を用いて成形される。
特開2016−17939号公報
この種の回転検出装置においては、信号ケーブルの引出方向が、搭載車種等に応じて異なり得る。故に、従来の、回転検出装置及びその製造方法においては、多様な信号ケーブルの引出方向に対応するために、センサハウジング成形用の金型の構造が複雑化するという問題があった。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
請求項1に記載の回転検出装置(1)は、回転体(R)に対向配置されることで、前記回転体の回転状態を検出するように構成されている。
この回転検出装置は、
前記回転体の回転状態に対応した検出信号を出力するように構成された、センサ素子(2)と、
導線である信号線(31)と、前記信号線の外側に設けられた絶縁性合成樹脂製の外側被覆層(33)と、を有する、信号ケーブル(3)と、
前記センサ素子に電気接続される第一接点部(41)と、前記信号線に電気接続される第二接点部(42)と、前記第二接点部よりも前記信号ケーブル寄りの位置にて前記外側被覆層を固定的に支持する支持部(43)と、前記第一接点部と前記支持部との間にて容易に塑性変形可能に設けられた接続部(44)と、を有する、端子部材(4)と、
前記信号ケーブルにおける前記端子部材側の端部と前記端子部材とを被覆するように、絶縁性合成樹脂によって形成された、センサハウジング(6)と、
を備えている。
請求項6に記載の製造方法は、前記回転検出装置の製造方法であって、以下の手順を含む。
前記センサ素子を前記第一接点部に電気接続するとともに、前記信号線を前記第二接点部に電気接続することで、前記端子部材を介して前記センサ素子と前記信号ケーブルとを電気接続した接続体(7)を形成し、
前記接続体にて、前記接続部を塑性変形により屈曲させ、
屈曲された前記接続体を金型(100)にセットし、前記センサハウジングを形成する。
なお、上記及び特許請求の範囲欄における各手段に付された括弧付きの参照符号は、同手段と後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の一実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す側面図である。 図1に示された一次成形体の外観を示す斜視図である。 図2に示された先端キャップ及び接続体の外観を示す斜視図である。 図3に示された接続体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法に用いられる金型の概略構成を示す側断面図である。 図5に示された金型に図2に示された一次成形体がセットされた状態を示す側断面図である。 図4に示された端子部材の一変形例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、実施形態に対して適用可能な各種の変更については、変形例として、一連の実施形態の説明の後に、まとめて説明する。
(回転検出装置の構成)
図1を参照すると、本実施形態に係る回転検出装置1は、車両に搭載される車輪速センサであって、車輪とともに回転する回転体Rに対向配置されることで回転体Rの回転状態を検出するように構成されている。以下、説明の便宜上、各図において、図示の通りにXYZ直交座標系を設定する。
回転検出装置1は、センサ素子2と、信号ケーブル3と、端子部材4と、先端キャップ5と、センサハウジング6とを備えている。以下、図1〜図4を参照しつつ、回転検出装置1における各部の構成について説明する。
センサ素子2は、端子部材4を介して、信号ケーブル3に電気接続されている。端子部材4を介してセンサ素子2と信号ケーブル3とを電気接続したものを、以下、接続体7と称する。また、接続体7と先端キャップ5とを用いて一次成形したものを、以下、一次成形体8と称する。即ち、図2及び図3に示されているように、一次成形体8は、接続体7におけるセンサ素子2側を、カップ状に形成された先端キャップ5の内側の空間内に収容した後に、当該空間内に絶縁性合成樹脂を注入することによって形成されている。
センサ素子2は、対向配置された回転体Rの回転状態に対応した検出信号を出力するように構成されている。具体的には、本実施形態においては、センサ素子2は、いわゆるホールセンサ素子であって、ホールICが収容された絶縁性合成樹脂製のパッケージ部21と、パッケージ部21から突設された棒状の金属片であるアウターリード22とを有している。図3及び図4に示されているように、本実施形態においては、センサ素子2には、二本のアウターリード22、即ち、接地用のアウターリード22と、信号出力用のアウターリード22とが設けられている。
信号ケーブル3は、信号線31と、中間被覆層32と、外側被覆層33とを有している。導線である信号線31は、中間被覆層32によって被覆されている。中間被覆層32は、信号線31を直接被覆する絶縁層であって、可撓性を有する合成樹脂によって形成されている。外側被覆層33は、信号ケーブル3における最外層を構成する、いわゆるシース層であって、信号線31及び中間被覆層32の外側に設けられている。外側被覆層33は、可撓性を有する絶縁性合成樹脂によって形成されている。
本実施形態においては、図2〜図4に示されているように、外側被覆層33の内側には、二本の信号線31が、中間被覆層32に被覆された状態で収容されている。二本の信号線31の各々は、中間被覆層32によって、互いに電気的に絶縁されている。
端子部材4は、銅等の良導体金属により形成された板状部材であって、第一接点部41と、第二接点部42と、支持部43と、接続部44とを有している。具体的には、端子部材4は、第一接点部41と第二接点部42とを結ぶ方向(即ち図中Z軸方向)を長手方向とする長尺状の板材として形成されている。
第一接点部41は、端子部材4の長手方向における一端部に設けられている。第一接点部41は、周知の接合方法(例えば抵抗溶接又はハンダ付け等)により、センサ素子2におけるアウターリード22に電気接続されている。即ち、センサ素子2は、アウターリード22と第一接点部41との電気接続箇所にて、端子部材4と固定的に結合されている。
第二接点部42は、圧着等の周知の接続方法により、信号線31に電気接続されている。具体的には、本実施形態においては、第二接点部42は、長手方向と直交する幅方向(即ち図中X軸方向)に延設された舌片部として形成されていて、圧着端子のように信号線31を包み込みつつ屈曲されることで信号線31を挟持するようになっている。即ち、信号ケーブル3は、信号線31と第二接点部42との電気接続箇所にて、端子部材4と固定的に結合されている。
本実施形態においては、図2〜図4に示されているように、信号ケーブル3が二本の信号線31を有していることに対応して、二個の端子部材4が設けられている。即ち、一対の信号線31の一方(例えば信号出力線)と、これに対応する、一対のアウターリード22の一方(例えば信号出力用)とは、一対の端子部材4の一方によって電気接続されている。また、一対の信号線31の他方(例えばグランド線)と、これに対応する、一対のアウターリード22の他方(例えば接地用)とは、一対の端子部材4の他方によって電気接続されている。
支持部43は、外側被覆層33を固定的に支持する舌片状部であって、第二接点部42よりも信号ケーブル3寄りの位置に設けられている。具体的には、図4に示されているように、支持部43は、端子部材4の長手方向における他端部にて、幅方向に延設されている。ここにいう「他端部」とは、第一接点部41が設けられている一端部とは反対側の端部を指す。
図3及び図4に示されているように、支持部43は、外側被覆層33を包み込むように屈曲されることで、信号ケーブル3における端子部材4側の端部を支持するように形成されている。即ち、信号ケーブル3における端子部材4側の端部は、支持部43にて、端子部材4と固定的に結合されている。
上記の通り、本実施形態においては、二個の端子部材4が設けられている。そこで、二個の端子部材4における相互間の電気的絶縁性を確保するため、二個の端子部材4は、第二接点部42と支持部43との間の長手方向における距離が異なるように形成されている。
接続部44は、第一接点部41と支持部43との間にて長手方向に延びる帯状の部分であって、第一接点部41と第二接点部42との間、及び第二接点部42と支持部43との間に設けられている。接続部44は、容易に撓み方向に塑性変形可能に形成されている。即ち、接続部44は、アウターリード22を第一接点部41に電気接続し、信号線31を第二接点部42に電気接続した状態で、第一接点部41及び第二接点部42よりも容易に屈曲変形可能となっている。
上記のように、接続部44における第二接点部42と支持部43との間の部分の、長手方向における長さは、一対の端子部材4の一方と他方とで異なるように形成されている。また、接続部44における、第一接点部41と第二接点部42との間の部分は、図2に示された一次成形体8にて信号ケーブル3の引出方向が図中X軸と平行な方向にもY軸と平行な方向にも設定できるように、捩りつつ屈曲変形させる(即ち撓み方向及び捩り方向に変形させる)ことが可能な細長い帯状に形成されている。
なお、図1に示されているように、本実施形態に係る回転検出装置1においては、接続部44における、第一接点部41と第二接点部42との間の部分に、屈曲部Bが設けられている。接続部44における屈曲部Bよりも第二接点部42側の部分は、図中Y軸正方向に延設されている。
第一接点部41は、当接部45を有している。当接部45は、端子部材4とアウターリード22との接合部よりも先端側にて、アウターリード22から離隔するように(即ち図中Y軸正方向に延びるように)直角に折り曲げられた部分である。なお、本実施形態においては、当接部45は、二個の端子部材4のうちの一方(例えば接地用)にのみ設けられている。
先端キャップ5は、Z軸方向と平行な軸方向を有するカップ状部材であって、回転検出装置1の先端部に設けられている。具体的には、先端キャップ5は、素子収容部51と接点収容部52とを有していて、絶縁性合成樹脂によって継目無く一体に形成されている。
素子収容部51は、先端キャップ5における最も先端側(即ちZ軸負方向側)の部分であって、センサ素子2を収容するように、先端部が閉塞された四角筒状に形成されている。接点収容部52は、第一接点部41と、接続部44における第一接点部41側の部分とを収容するように、素子収容部51から図中Z軸正方向に延設されている。
接点収容部52は、素子収容部51よりも外径及び内径が拡径した円筒状に形成されている。即ち、素子収容部51と接点収容部52との間には、段差部53が設けられている。段差部53における、先端キャップ5の内側の空間に露出する壁面は、軸方向と直交するように設けられている。即ち、段差部53は、端子部材4における当接部45が当接することで、センサ素子2の軸方向位置を規定するように形成されている。
先端キャップ5における基端部(即ち接点収容部52側の端部)には、開口部54が形成されている。開口部54は、段差部53における上記の壁面を先端キャップ5の外部に向けて露出するように設けられている。
センサハウジング6は、信号ケーブル3における先端部(即ち端子部材4側の端部)と、先端キャップ5における基端部と、端子部材4とを被覆するように、絶縁性合成樹脂によって形成されている。具体的には、センサハウジング6は、先端被覆部61と、基端被覆部62と、中間部63とを有している。
先端被覆部61は、先端キャップ5における基端部と、接続部44における屈曲部Bよりも先端側の部分とを被覆するように、図中Z軸方向に延設されている。基端被覆部62は、信号ケーブル3における先端部を被覆するように、図中Y軸方向に延設されている。中間部63は、接続部44における屈曲部B及びその周辺に対応する位置にて、先端被覆部61と基端被覆部62とを接続するように設けられている。即ち、本実施形態においては、センサハウジング6は、中間部63にて略90度屈曲した形状に形成されている。なお、先端被覆部61における、中間部63に隣接する位置には、車両に取り付けるための不図示のブラケット部が設けられている。
(金型の構成)
図5及び図6を参照すると、本実施形態に係る回転検出装置1の製造に用いられる金型100は、下型101と、左スライド型102と、右スライド型103と、上型104とを備えている。なお、図5及び図6においては、金型100を閉じた状態が示されている。
下型101には、キャップ収容部111と、先端キャビティ112とが設けられている。キャップ収容部111は、先端キャップ5を収容するための空間であって、下型101における底部に設けられている。先端キャビティ112は、センサハウジング6における先端被覆部61を形成するための空間であって、先端被覆部61に対応する形状に形成されている。
左スライド型102及び右スライド型103は、下型101と上型104との間に配置されている。左スライド型102は、図中の位置から左方にスライド可能に設けられている。同様に、右スライド型103は、図中の位置から右方にスライド可能に設けられている。上型104は、図中の位置から上方に移動可能に設けられている。
金型100は、閉じた状態にて、左スライド型102と右スライド型103と上型104とによって囲まれたメインキャビティ121を有している。メインキャビティ121は、センサハウジング6における基端被覆部62及び中間部63を形成するための空間であって、基端被覆部62及び中間部63に対応する形状に形成されている。
右スライド型103には、半円柱状の凹部である下側ケーブル支持部131が形成されている。下側ケーブル支持部131は、金型100に一次成形体8をセットした状態で、信号ケーブル3における支持部43に挟持された部分よりも基端側(即ち図中Y軸正方向側)にて外側被覆層33の外表面に密着するように、メインキャビティ121に隣接した位置に設けられている。
上型104には、半円柱状の凹部である上側ケーブル支持部141が形成されている。上側ケーブル支持部141は、下側ケーブル支持部131と対向する位置に設けられている。即ち、上側ケーブル支持部141も、下側ケーブル支持部131と同様に、金型100に一次成形体8をセットした状態で、信号ケーブル3における支持部43に挟持された部分よりも基端側にて外側被覆層33の外表面に密着するように、メインキャビティ121に隣接した位置に設けられている。
(製造方法)
以下、各図を用いて、本実施形態に係る回転検出装置1の製造方法について説明する。
まず、図4に示されているように、センサ素子2と、信号ケーブル3と、一対の端子部材4と、先端キャップ5とが用意される。次に、センサ素子2におけるアウターリード22が、端子部材4における第一接点部41に、接合により電気接続される。また、信号ケーブル3における信号線31が、端子部材4における第二接点部42に、圧着等の周知の接続方法により電気接続される。これにより、図3に示されているように、接続体7が形成される。
続いて、図3を参照すると、センサ素子2が先端キャップ5における素子収容部51に収容されるように、接続体7における先端部が、先端キャップ5の内側の空間に挿入される。このとき、端子部材4における当接部45が、先端キャップ5における段差部53に当接することで、先端キャップ5内におけるセンサ素子2の軸方向位置が規定される。このように、当接部45及び段差部53によって、図1に示された回転検出装置1におけるセンサ素子2の位置決めがなされる。
上記のようにセンサ素子2の位置決めがなされた状態で、先端キャップ5の内側の空間に絶縁性合成樹脂が注入されることで、図2に示された一次成形体8が得られる。一次成形体8を得るための、先端キャップ5の内側の空間への合成樹脂の注入は、周知のインサート成形等の方法が利用可能である。
上記のように、センサ素子2は、アウターリード22と第一接点部41との電気接続箇所にて、端子部材4と固定的に結合されている。また、信号ケーブル3は、信号線31と第二接点部42との電気接続箇所、及び支持部43にて、端子部材4と固定的に結合されている。故に、接続体7は、端子部材4を介してセンサ素子2と信号ケーブル3とが結合された状態を維持しつつ、接続部44にて、任意の方向に塑性変形により屈曲させることが可能である。また、接続体7においては、上記のように屈曲された場合に、屈曲後の状態が良好に維持される。
即ち、一次成形体8においては、信号ケーブル3の引出方向が回転検出装置1の仕様に応じた所定方向となるように、端子部材4における接続部44にて、容易に塑性変形による屈曲が可能である。故に、図1に示されている本実施形態に係る回転検出装置1の製造に際しては、図6に示されているように、一次成形体8にて、信号ケーブル3の引出方向が図中Y軸正方向となるように、接続部44が、塑性変形により撓み方向に屈曲されることで、屈曲部Bが設けられる。即ち、屈曲部Bは、接続部44の幅方向と平行な母線を有する円柱面状に形成される。
屈曲部Bが形成された一次成形体8は、図6に示されているように、金型100にセットされる。このとき、信号ケーブル3における、支持部43に挟持された部分よりも基端側(即ち図中Y軸正方向側)の部分は、上側ケーブル支持部141及び下側ケーブル支持部131と密着する。この状態で、先端キャビティ112及びメインキャビティ121に絶縁性合成樹脂が注入されることで、センサハウジング6が形成される。その後、金型100が開かれて、図1に示された本実施形態に係る回転検出装置1が金型100から取り出される。
(効果)
本実施形態においては、図6に示されているように、一次成形体8は、端子部材4における接続部44にて、塑性変形により容易に屈曲される。また、一次成形体8においては、屈曲部Bにて所定形状に屈曲された状態が、良好に維持される。したがって、金型100において、例えばピン及び/又は突起部等の特別な構造を設けなくても、信号ケーブル3の引出方向を所定方向に設定することが可能である。
また、仮に、信号ケーブル3の引出方向が図1とは異なる方向となっても、一次成形体8は、端子部材4における接続部44にて、所定態様に屈曲変形可能である。さらに、この場合、下型101の構造については、図6の構造から変更する必要がない。即ち、複数の異なる引出方向について、金型100における多くの部分が共用され得る。
したがって、本実施形態によれば、センサハウジング6の成形用の金型100の構造が簡略化される。即ち、多様な信号ケーブル3の引出方向に対して、金型100の構造を複雑化させることなく良好に対応することが可能となる。
また、本実施形態においては、端子部材4における当接部45が、先端キャップ5における段差部53に当接することで、センサ素子2(即ちパッケージ部21内に収容されたホールIC)の軸方向における位置決めがなされる。したがって、本実施形態によれば、センサ素子2の端子部材4に対する軸方向の相対位置を適宜調整することで、様々なバリエーションのセンサ素子2に良好に対応することが可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一又は均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾又は特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。例えば、本発明の回転検出装置1は、車輪速センサに限定されない。即ち、本発明の回転検出装置1は、エンジン回転センサ、クランク角センサ、カム角センサ等、回転体の回転状態検出に適用され得る。
図示された方向概念は、実施形態の説明上、便宜的に用いたものである。故に、本発明は、図示された方向概念に限定されない。即ち、例えば、回転検出装置1は、車載状態において、図中Z軸方向が車高方向に沿った方向となり得る。あるいは、例えば、回転検出装置1は、車載状態において、図中X軸方向が車高方向に沿った方向となり得る。なお、「車高方向に沿った方向」とは、車高方向と平行、又は車高方向と所定の小さい角度(例えば15度以下)をなす方向である。
センサ素子2は、ホールセンサ素子に限定されない。即ち、例えば、センサ素子2として、磁気抵抗素子、巨大磁気抵抗素子、等が用いられ得る。
アウターリード22の本数も、二本に限定されない。即ち、例えば、センサ素子2には、接地用のアウターリード22と、電源入力用のアウターリード22と、信号出力用のアウターリード22とが設けられ得る。
端子部材4の個数は、アウターリード22の本数と同数又はそれ以下で設けられ得る。具体的には、例えば、一個の端子部材4のみが、接地用のアウターリード22と、複数の信号線31のうちのグランド線とを電気接続するように設けられ得る。この場合、接地用以外のアウターリード22と、複数の信号線31のうちのグランド線以外とは、直接的に電気接続され得る。
端子部材4の具体的構成も、上記具体例に限定されない。即ち、例えば、接続部44は、円棒状又は角棒状に形成されていてもよい。隣接する複数の端子部材4における相互間の電気的絶縁性を確保するため、接続部44は、柔軟性を有する絶縁性合成樹脂(例えば合成ゴム等)によって被覆されていてもよい。
上記実施形態における説明から明らかなように、屈曲部Bにおける屈曲角度及び屈曲方向についても、特段の限定はない。即ち、屈曲部Bにおける屈曲角度(即ち撓み方向の変形角度)は、例えば、0〜150度の範囲で適宜設定され得る。なお、屈曲部Bにおける屈曲角度が0度の場合、実質的には屈曲部Bは形成されない。また、屈曲方向(即ち捩り方向の変形角度)に関しては、例えば、図1を参照すると、信号ケーブル3の引出方向が紙面と垂直となるように、屈曲部Bが形成され得る。
任意の形状に屈曲可能な接続部44は、材質及び厚さ等のパラメータの少なくとも一つを適宜設定することで、図2〜図4に示されているように、幅(即ち幅方向寸法)が略一定の直棒状に形成され得る。しかしながら、本発明は、かかる構成に限定されない。
図7に示されている端子部材4において、接続部44には、細幅部441が形成されている。細幅部441は、第一接点部41と第二接点部42との間に設けられている。細幅部441は、接続部44における他の部分よりも、撓み変形及び捩り変形が容易な形状に形成されている。
具体的には、細幅部441の幅W1は、接続部44における第二接点部42に隣接する部分の幅W2以下に設定されている。この幅W2は、切欠部442が設けられている箇所における、接続部44の幅である。切欠部442は、先端側及び基端側にて第二接点部42に隣接する位置で、接続部44を幅方向に沿って内側に切り欠くように設けられている。即ち、図7に示された構成において、第二接点部42が端子部材4の幅方向における両側に設けられていることに対応して、切欠部442も、接続部44の幅方向における両側に設けられている。なお、図7における、第二接点部42及び切欠部442の構成は、図2〜図4における端子部材4においても同様である。
図7に示された構成によれば、接続部44は、細幅部441において、任意の屈曲角度及び屈曲方向に屈曲させることが容易となる。特に、捩りを伴う態様の変形が容易となる。
なお、細幅部441の形成態様も、図7に示された具体的態様に限定されない。即ち、例えば、図7においては、細幅部441の幅方向における中心位置が、接続部44の幅方向における中心位置から、外側にオフセットしている。この場合の「外側」とは、一対の端子部材4を、接続体7が形成された状態と同様の態様で幅方向に配列した際に、一対の端子部材4同士が幅方向に近接しつつ対向する側とは反対側を指す。これに対し、細幅部441の幅方向における中心位置が、接続部44の幅方向における中心位置から、内側にオフセットしてもよい。あるいは、細幅部441の幅方向における中心位置が、接続部44の幅方向における中心位置と一致するように、細幅部441が形成されてもよい。
切欠部442は、省略され得る。
一次成形体8の形成方法も、上記具体例に限定されない。即ち、例えば、接続体7には、先端キャップ5と係合する係合部が設けられていてもよい。この係合部は、例えば、先端キャップ5における開口部54側に設けられた溝部、凹部又は孔部に係合するように、端子部材4に追加的に設けられた舌片部であってもよい。この場合、先端キャップ5の内側の空間への合成樹脂の注入は、省略され得る。
本発明は、金型100において、信号ケーブル3の引出方向を所定方向に設定するための、ピン及び/又は突起の存在を、完全には否定しない。即ち、金型100には、特許文献1に記載されているガイドピン、ガイド突部、等が設けられていてもよい。但し、本発明によれば、上記のようなピン及び/又は突起の個数を従来よりも削減できるという効果が奏され得る。
上記説明において、互いに継目無く一体に形成されていた複数の構成要素は、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されてもよい。同様に、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されていた複数の構成要素は、互いに継目無く一体に形成されてもよい。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。更に、上記実施形態の全部又は一部と、変形例の全部又は一部とが、互いに組み合わされ得る。
1 回転検出装置
2 センサ素子
3 信号ケーブル
4 端子部材
41 第一接点部
42 第二接点部
43 支持部
44 接続部
6 センサハウジング
R 回転体

Claims (6)

  1. 回転体(R)に対向配置されることで前記回転体の回転状態を検出するように構成された、回転検出装置(1)であって、
    前記回転体の回転状態に対応した検出信号を出力するように構成された、センサ素子(2)と、
    導線である信号線(31)と、前記信号線の外側に設けられた絶縁性合成樹脂製の外側被覆層(32)と、を有する、信号ケーブル(3)と、
    前記センサ素子に電気接続される第一接点部(41)と、前記信号線に電気接続される第二接点部(42)と、前記第二接点部よりも前記信号ケーブル寄りの位置にて前記外側被覆層を固定的に支持する支持部(43)と、前記第一接点部と前記支持部との間にて容易に塑性変形可能に設けられた接続部(44)と、を有する、端子部材(4)と、
    前記信号ケーブルにおける前記端子部材側の端部と前記端子部材とを被覆するように、絶縁性合成樹脂によって形成された、センサハウジング(6)と、
    を備えた回転検出装置。
  2. 前記端子部材は、前記第一接点部と前記第二接点部とを結ぶ方向を長手方向とする長尺状の板材として形成され、
    前記第一接点部は、前記端子部材の前記長手方向における一端部に設けられ、
    前記支持部は、前記端子部材の前記長手方向における他端部にて、前記長手方向と直交する幅方向に延設された舌片状部として形成された、
    請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記外側被覆層は、前記信号ケーブルにおける最外層を構成するシース層であり、
    前記外側被覆層の内側には、前記信号線と、前記信号線を直接被覆する中間被覆層(32)とが収容された、
    請求項1又は2に記載の回転検出装置。
  4. 前記センサ素子を収容するように筒状に形成された素子収容部(51)と、前記第一接点部を収容するように前記素子収容部よりも拡径した筒状に形成された接点収容部(52)と、前記素子収容部と前記接点収容部との間に設けられた段差部(53)とを有し、前記段差部を外部に向けて露出するように前記接点収容部側に開口部(54)が形成された、先端キャップ(5)をさらに備え、
    前記第一接点部は、前記段差部と当接する当接部(45)を有する、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  5. 前記センサ素子は、ホールICが収容された絶縁性合成樹脂製のパッケージ部(21)と、前記パッケージ部から突設された棒状の金属片であるアウターリード(22)とを有する、ホールセンサ素子であって、
    前記アウターリードは、前記第一接点部に接合された、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  6. 対向配置された回転体(R)の回転状態に対応した検出信号を出力するように構成された、センサ素子(2)と、
    導線である信号線(31)と、前記信号線の外側に設けられた絶縁性合成樹脂製の外側被覆層(33)と、を有する、信号ケーブル(3)と、
    前記センサ素子に電気接続される第一接点部(41)と、前記信号線に電気接続される第二接点部(42)と、前記第二接点部よりも前記信号ケーブル寄りの位置にて前記外側被覆層を固定的に支持する支持部(43)と、前記第一接点部と前記支持部との間にて容易に塑性変形可能に設けられた接続部(44)と、を有する、端子部材(4)と、
    前記信号ケーブルにおける前記端子部材側の端部と前記端子部材とを被覆するように、絶縁性合成樹脂によって形成された、センサハウジング(6)と、
    を備えた回転検出装置(1)の製造方法であって、
    前記センサ素子を前記第一接点部に電気接続するとともに、前記信号線を前記第二接点部に電気接続することで、前記端子部材を介して前記センサ素子と前記信号ケーブルとを電気接続した接続体(8)を形成し、
    前記接続体にて、前記接続部を塑性変形により屈曲させ、
    屈曲された前記接続体を金型(100)にセットし、前記センサハウジングを形成する、
    回転検出装置の製造方法。
JP2017020653A 2017-02-07 2017-02-07 回転検出装置及びその製造方法 Pending JP2018128322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020653A JP2018128322A (ja) 2017-02-07 2017-02-07 回転検出装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020653A JP2018128322A (ja) 2017-02-07 2017-02-07 回転検出装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018128322A true JP2018128322A (ja) 2018-08-16

Family

ID=63172414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017020653A Pending JP2018128322A (ja) 2017-02-07 2017-02-07 回転検出装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018128322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020067394A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 株式会社デンソー 回転検出装置およびその製造方法
JP2022536102A (ja) * 2019-06-06 2022-08-12 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 商用車用のホイール回転数センサ
JP2022546734A (ja) * 2019-09-06 2022-11-07 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両回転数センサおよび車両回転数センサを製造する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020067394A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 株式会社デンソー 回転検出装置およびその製造方法
JP7067415B2 (ja) 2018-10-25 2022-05-16 株式会社デンソー 回転検出装置およびその製造方法
JP2022536102A (ja) * 2019-06-06 2022-08-12 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 商用車用のホイール回転数センサ
JP7326489B2 (ja) 2019-06-06 2023-08-15 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 商用車用のホイール回転数センサ
JP2022546734A (ja) * 2019-09-06 2022-11-07 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両回転数センサおよび車両回転数センサを製造する方法
JP7477599B2 (ja) 2019-09-06 2024-05-01 クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両回転数センサおよび車両回転数センサを製造する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0243047B1 (en) Connector device for a transmission line connecting two relatively rotating members
WO2009113686A1 (ja) フープ材、内導体端子の作成方法、及び同軸コネクタ
JPH09199230A (ja) プラグ型電気コネクタとその製造方法
JP2018128322A (ja) 回転検出装置及びその製造方法
US10319495B2 (en) Conductive path
WO2017010240A1 (ja) モールド部付電線及びモールド部付電線製造方法
US10330695B2 (en) Sensor unit for a vehicle, and method for producing a sensor unit for a vehicle
JP6829081B2 (ja) 検出プローブ
US9077226B2 (en) Motor structure having connector or terminal block to which conductively caulked terminal is soldered
EP3675294B1 (en) Rotary connector and method for assembling same
JP2006275872A (ja) 回転センサ
CN113454464B (zh) 感应式转速传感器及其制造方法
US10418730B2 (en) Cable connection structure and manufacturing method therefor
JP6042635B2 (ja) 電線の端末処理方法
US8141423B2 (en) Electronic device including two electronic components connected with each other and output terminal and method of manufacturing same
JP6616671B2 (ja) ケーブルアッセンブリ及びケーブルアッセンブリの製造方法
JP3591698B2 (ja) 電線モジュールの屈曲構造
US10175069B2 (en) Sensor unit for a vehicle
JP4695013B2 (ja) 防水型ジョイントコネクタ
JP2012182072A (ja) リードブロックおよびそれを用いた回転コネクタ
JP2018017590A (ja) センサの製造方法およびセンサ
JP3693973B2 (ja) L字プラグとその組み立て方法
JP6674847B2 (ja) モータのステータ組立方法およびモータのステータ構造
JP5218274B2 (ja) 電子装置およびその製造方法
JP2019138877A (ja) 回転検出装置およびその製造方法