JP5218274B2 - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品のリード端子と導線とを備えた電子装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、電線の端末側の被覆剥ぎを行うことなく電線とコンタクト端子とを電気的に接続した接続構造が、例えば特許文献1で提案されている。
この接続構造において、電線は、多数の金属線が束ねられた芯線部とこの芯線部を被覆する絶縁体の被覆部とから構成されている。電線の端末側は、芯線部と被覆部の切断面が同一平面になるように電線が延びる方向に対して直交する方向に切断されている。
一方、コンタクト端子は導電性金属板がプレス加工されたことにより形成された電線圧着部を備えている。この電線圧着部には、電線の端末側が挿入される円筒部が設けられており、この円筒部内には、電線の端末側が挿入される側に突出した突起が形成されている。
そして、電線の端末側が電線圧着部の円筒部に差し込まれると共に、円筒部内の突起に芯線部が突き刺されることにより、電線とコンタクト端子とが電気的に接続されている。
特開平9−97633号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電線の端末側は当該電線が延びる方向に対して直交する方向に切断されているので、芯線部を構成する金属線のうち電線の端末側は被覆部により電線の外径側から内径側に向かって締め付けられている。このため、金属線が電線の外径側に移動することができず、芯線部が被覆部で覆われていない場合よりも芯線部(金属線)および被覆部の変形抵抗が大きくなる。
したがって、当該変形抵抗により芯線部および被覆部が変形しにくいので、芯線部に円筒部内の突起を差し込もうとしても、芯線部に対する突起の押し込み量が小さくなってしまう。これにより、電線の芯線部と突起とは点接触に近いものとなり、接合品質が安定しないという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、複数の導体が束ねられたものへのリード端子の押し込みが容易となる構造を備えた電子装置を提供することを第1の目的とする。また、複数の導線が束ねられた芯線へのリード端子の押し込みを容易に行うことができる電子装置の製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の金属線(13)が束ねられて絶縁性の被覆膜(14)により被覆された導線(11)と、金属線(13)の束に電気的に接続されたリード端子(21)を有する電子部品(20)と、を備えた電子装置であって、導線(11)は、当該導線(11)が終端する端部(16)を有し、端部(16)は、金属線(13)が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に金属線(13)の束および被覆膜(14)が露出したテーパ面(16a)を有しており、リード端子(21)は、テーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束に接触すると共に金属線(13)側に押し込まれたことにより、金属線(13)の束に差し込まれていることを特徴とする。
これによると、導線(11)の端部(16)はテーパ面(16a)になっているので、テーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束の面積は導線(11)を金属線(13)が延びる方向に直角に切断した場合に露出する金属線(13)の束の面積よりも大きくなる。このため、テーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束にリード端子(21)を接触させやすい構造とすることができる。
また、導線(11)の端部(16)がテーパ面(16a)になっているので、当該端部(16)では金属線(13)が延びる方向における各金属線(13)の長さがそれぞれ異なる。このため、テーパ面(16a)に露出した各金属線(13)は導線(11)の径方向において被覆膜(14)に拘束されずに導線(11)の外径側に変形しやすくなるので、各金属線(13)の変形抵抗が小さくなる。したがって、各金属線(13)が変形しやすくなるので、金属線(13)の束にリード端子(21)を押し込みやすくすることができる。
以上により、複数の金属線(13)が束ねられた導線(11)のテーパ面(16a)へのリード端子(21)の押し込みが容易となる構造の電子装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、導線(11)は複数備えられ、複数の導線(11)が束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われることによりケーブル(10)が構成されており、ケーブル(10)は、当該ケーブル(10)が終端する端部(15)を有し、ケーブル(10)の端部(15)は、複数の導線(11)のテーパ面(16a)がそれぞれ同一面に露出するテーパ面(15a)を有しており、電子部品(20)は、導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有し、リード端子(21)それぞれは、ケーブル(10)のテーパ面(15a)に露出した金属線(13)の束それぞれに押し込まれていることを特徴とする。
このように、複数の導線(11)が束ねられたケーブル(10)に対しても、当該ケーブル(10)の端部(15)をテーパ面(15a)とし、このテーパ面(15a)に露出した各導線(11)の金属線(13)の束それぞれに各リード端子(21)を押し込んだ構造とすることができる。
請求項3に記載の発明では、導線(11)は、当該導線(11)が終端する端部(16)を有し、端部(16)は、金属線(13)の束および被覆膜(14)が露出すると共に金属線(13)が延びる方向に垂直な端面(16b)と、端面(16b)から金属線(13)が延びる方向に向かって端部(16)のうち少なくとも被覆膜(14)に形成された切れ込み部(17)とを有し、リード端子(21)は、端面(16b)に露出した金属線(13)の束に接触すると共に金属線(13)側に押し込まれたことにより、金属線(13)の束に差し込まれていることを特徴とする。
これによると、導線(11)の端部(16)の被覆膜(14)に切れ込み部(17)が形成されているので、切れ込み部(17)が形成された部位の各金属線(13)は被覆膜(14)の締め付けを受けない。このため、切れ込み部(17)から露出した各金属線(13)は導線(11)の径方向で被覆膜(14)に拘束されずに導線(11)の外径側に変形しやすくなるので、各金属線(13)の変形抵抗が小さくなる。したがって、各金属線(13)が変形しやすくなるので、金属線(13)の束に対してリード端子(21)を押し込みやすくすることができる。以上により、複数の金属線(13)が束ねられた導線(11)へのリード端子(21)の押し込みが容易となる構造の電子装置を提供することができる。
また、請求項に記載の発明では、切れ込み部(17)は、端面(16b)から金属線(13)が延びる方向に向かって金属線(13)の束および被覆膜(14)に形成されており、リード端子(21)は、金属線(13)の束に形成された切れ込み部(17)に接触すると共に金属線(13)側に押し込まれたことにより、金属線(13)の束に差し込まれていることを特徴とする。
これによると、金属線(13)の束に切れ込み部(17)が形成されているので、金属線(13)の束に形成された切れ込み部(17)にリード端子(21)を差し込むことにより、リード端子(21)を金属線(13)の束に接触させやすくすることができる。また、金属線(13)の束にも切れ込み部(17)が形成されているので、各金属線(13)は導線(11)の外径側に変形しやすくなる。したがって、金属線(13)の束に切れ込み部(17)が形成されていない場合よりも各金属線(13)の変形抵抗をより小さくすることができる。
請求項に記載の発明では、導線(11)は複数備えられ、複数の導線(11)が束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われることによりケーブル(10)が構成されており、ケーブル(10)は、当該ケーブル(10)が終端する端部(15)を有し、ケーブル(10)の端部(15)は、複数の導線(11)の端面(16b)がそれぞれ同一面に露出する端面(15b)を有しており、電子部品(20)は、導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有し、リード端子(21)それぞれは、ケーブル(10)の端面(15b)に露出した金属線(13)の束それぞれに押し込まれていることを特徴とする。
このように、複数の導線(11)が束ねられたケーブル(10)に対しても、当該ケーブル(10)の端部(15)を端面(15b)とし、この端面(15b)に露出した各導線(11)の金属線(13)の束それぞれに各リード端子(21)を押し込んだ構造とすることができる。
請求項に記載の発明では、被覆部(12)は、ケーブル(10)の端面(15b)から金属線(13)が延びる方向に向かって形成された切れ込み部(17)を有していることを特徴とする。
これによると、ケーブル(10)の端部(15)において各導線(11)の端部(16)が被覆部(12)による締め付けを受けない。したがって、各導線(11)の変形抵抗を小さくすることができる。
請求項に記載の発明では、導線(11)を用意する工程と、導線(11)の端部(16)に、金属線(13)が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に金属線(13)の束および被覆膜(14)が露出するテーパ面(16a)を形成する工程と、電子部品(20)を用意する工程と、電子部品(20)のリード端子(21)を導線(11)のテーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束に接触させると共に金属線(13)側に押し込むことにより、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程と、を含んでいることを特徴とする。
これによると、導線(11)の端部(16)にテーパ面(16a)を形成しているので、テーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束の面積が導線(11)を金属線(13)が延びる方向に直角に切断した場合に露出する金属線(13)の束の面積よりも大きくすることができる。このため、テーパ面(16a)に露出した金属線(13)の束にリード端子(21)を接触させやすくすることができる。
また、導線(11)の端部(16)にテーパ面(16a)を形成しているので、当該端部(16)では金属線(13)が延びる方向における各金属線(13)の長さをそれぞれ異ならせることができる。このため、テーパ面(16a)に露出した各金属線(13)は導線(11)の径方向において被覆膜(14)に拘束されずに導線(11)の外径側に変形しやすくなるので、各金属線(13)の変形抵抗が小さくなる。したがって、各金属線(13)が変形しやすくなるので、金属線(13)の束にリード端子(21)を押し込みやすくすることができる。
請求項に記載の発明では、導線(11)を用意する工程では、導線(11)が複数束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われたケーブル(10)を用意し、テーパ面(16a)を形成する工程では、ケーブル(10)の端部(15)に、複数の導線(11)のテーパ面(16a)がそれぞれ同一面に露出するテーパ面(15a)を形成し、電子部品(20)を用意する工程では、電子部品(20)として、導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有するものを用意し、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程では、電子部品(20)のリード端子(21)それぞれを、ケーブル(10)のテーパ面(15a)に露出した金属線(13)の束それぞれに差し込むことを特徴とする。
このように、複数の導線(11)が束ねられたケーブル(10)を用意した場合でも、当該ケーブル(10)の端部(15)のテーパ面(15a)に露出した各導線(11)の金属線(13)の束それぞれに各リード端子(21)をそれぞれ差し込むことができる。
請求項に記載の発明では、導線(11)として、導線(11)の端部(16)に、金属線(13)の束および被覆膜(14)が露出すると共に金属線(13)が延びる方向に垂直な端面(16b)が形成されたものを用意する工程と、導線(11)の端面(16b)から金属線(13)が延びる方向に向かって端部(16)のうち少なくとも被覆膜(14)に切れ込み部(17)を形成する工程と、電子部品(20)を用意する工程と、電子部品(20)のリード端子(21)を端面(16b)に露出した金属線(13)の束に接触させると共に金属線(13)側に押し込むことにより、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程と、を含んでいることを特徴とする。
これによると、導線(11)の端部(16)の被覆膜(14)に切れ込み部(17)を形成しているので、被覆膜(14)によって導線(11)の端部(16)に位置する金属線(13)の束を締め付けないようにすることができる。このため、切れ込み部(17)から露出した各金属線(13)が導線(11)の径方向において被覆膜(14)に拘束されずに導線(11)の外径側に変形しやすくなるので、各金属線(13)の変形抵抗が小さくなる。したがって、各金属線(13)が変形しやすくなるので、金属線(13)の束にリード端子(21)を押し込みやすくすることができる。
また、請求項に記載の発明では、切れ込み部(17)を形成する工程では、端面(16b)から金属線(13)が延びる方向に向かって切れ込み部(17)を金属線(13)の束および被覆膜(14)に形成し、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程では、リード端子(21)を、金属線(13)の束に形成した切れ込み部(17)に接触させると共に金属線(13)側に押し込むことにより、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込むことを特徴とする。
これにより、金属線(13)の束に形成した切れ込み部(17)にリード端子(21)を差し込むことが可能となり、リード端子(21)を金属線(13)の束に接触させやすくすることができる。また、金属線(13)の束にも切れ込み部(17)を形成しているので、各金属線(13)を導線(11)の外径側に変形させやすくすることができる。このように、各金属線(13)の変形抵抗がより小さくなるので、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込みやすくすることができる。
請求項に記載の発明では、導線(11)を用意する工程では、導線(11)が複数束ねられて絶縁性の被覆部(12)により被覆されると共に、複数の導線(11)の端面(16b)がそれぞれ同一面に露出する端面(15b)を有するケーブル(10)を用意し、電子部品(20)を用意する工程では、電子部品(20)として、導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有するものを用意し、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程では、リード端子(21)それぞれを、ケーブル(10)の端面(15b)に露出した金属線(13)の束それぞれに押し込むことにより、リード端子(21)それぞれを金属線(13)の束それぞれに差し込むことを特徴とする。
このように、複数の導線(11)が束ねられたケーブル(10)を用意した場合でも、当該ケーブル(10)の端部(15)の端面(15b)に露出した金属線(13)の束それぞれに各リード端子(21)をそれぞれ差し込むことができる。
請求項10に記載の発明では、切れ込み部(17)を形成する工程では、被覆部(12)に、ケーブル(10)の端面(15b)から金属線(13)が延びる方向に向かって切れ込み部(17)を形成することを特徴とする。
これによると、ケーブル(10)の端部(15)において各導線(11)の端部(16)が被覆部(12)によって締め付けられないので、各導線(11)の変形抵抗を小さくすることができる。したがって、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込みやすくすることができる。
請求項11に記載の発明では、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程では、貫通孔(31)を備えた冶具(30)を用意し、導線(11)から露出する金属線(13)の束と電子部品(20)との間に冶具(30)を配置し、リード端子(21)を冶具(30)の貫通孔(31)に通して金属線(13)の束に差し込み、この後、冶具(30)をリード端子(21)から取り外すことを特徴とする。
これにより、金属線(13)の束へのリード端子(21)の押し込み時にリード端子(21)が座屈しないように金属線(13)の束に差し込むことができる。
請求項12に記載の発明では、電子部品(20)を用意する工程では、電子部品(20)として、リード端子(21)の先端部(23)が尖っているものを有する電子部品(20)を用意することを特徴とする。これにより、金属線(13)の束に対してリード端子(21)を差し込みやすくすることができる。
請求項13に記載の発明では、リード端子(21)を金属線(13)の束に差し込む工程の後、金属線(13)の束からリード端子(21)が露出した部分に半田付けやレーザ溶接等の接合作業を行うことを特徴とする。これにより、リード端子(21)と金属線(13)の束との電気的接続の信頼性を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(a)は本実施形態に係る電子装置の平面図であり、(b)は(a)のA矢視図である。 1本の導線の端部の断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る電子装置の平面図であり、(b)は(a)のB矢視図であり、(c)はケーブルの端部の斜視図である。 他の実施形態において、被覆部から各導線を突出させて被覆膜に切れ込み部を形成したときのケーブルの端部の斜視図である。 他の実施形態において、冶具とその使用例を示した図である。 他の実施形態において、リード端子の先端部の形状の一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される電子装置は、例えば、車輪速センサを備えたものであり、車両の各車輪の回転速度を検出するために用いられるものである。
図1(a)は本実施形態に係る電子装置の平面図であり、図1(b)は(a)のA矢視図である。図1(a)および図1(b)に示されるように、電子装置はケーブル10と電子部品20とを備えて構成されている。
ケーブル10は、電子部品20と図示しないECUとを接続するための配線である。ケーブル10の一端は電子部品20に接続され、他端は図示しないECUに接続される。
このようなケーブル10は、複数の導線11が束ねられて絶縁性の被覆部12により覆われて構成されている。また、導線11は、複数の金属線13が束ねられて絶縁性の被覆膜14により被覆されたものである。本実施形態では、2本の導線11が撚られて被覆部12により覆われたことでケーブル10が構成されている。なお、金属線13としては例えば銅線が用いられる。また、被覆部12や被覆膜14は例えば絶縁ビニールシースである。
ケーブル10は、当該ケーブル10が終端する端部15を有している。ケーブル10が終端するため、各導線11も当該導線11が終端する端部16を有している。そして、ケーブル10の端部15は、金属線13が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜したテーパ面15aを有している。これに伴い、各導線11の端部16は、金属線13が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に金属線13の束および被覆膜14が露出したテーパ面16aを有している。すなわち、各導線11のテーパ面16aは、ケーブル10のテーパ面15aに露出すると共にテーパ面15aと同一面に露出している。
図1(b)に示されるように、金属線13が延びる方向(言い換えるとケーブル10が延びる方向)に対するテーパ面15aの角度をθとすると、角度θは、例えば30°〜60°とされる。30°は、テーパ面15aに露出する金属線13の束の面積が増加し始める角度である。60°は、ケーブル10の加工のしやすさの限界である。
なお、角度θの下限が30°、上限が60°であると限定しているわけではなく、角度θの下限は30°前後、上限は60°前後であっても構わない。
電子部品20は、センシング部とリード端子21とを備えたものである。この電子部品20は、車両の車輪の回転速度を検出するための車輪速センサである。
センシング部は例えば感磁素子を備え、電子部品20が例えば多極マグネットロータに対向する場所に配置されると、マグネットロータが回転することによって生じる磁界変化を検出して車輪速信号として出力する。
リード端子21はセンシング部で検出された車輪速信号を電子部品20の外部に出力するための端子である。本実施形態では、導線11の数と同じ数である2本のリード端子21が電子部品20に備えられている。
各リード端子21は、ケーブル10のテーパ面15aに露出した各導線11の金属線13の束それぞれに押し込まれている。具体的には、各リード端子21は、各導線11のテーパ面16aにそれぞれ露出した金属線13の束に接触すると共に金属線13側に押し込まれたことにより、金属線13の束にそれぞれ差し込まれている。これにより、センシング部で検出された車輪速信号はリード端子21から各導線11を介して図示しないECUに入力され、車両制御に利用される。
また、電子部品20は、例えば信号調整用端子22を備えている。この信号調整用端子22は電子部品20の出荷前に電気特性の検査に用いられる場合がある。
以上が本実施形態に係る電子装置の全体構成である。なお、図1に示される電子装置においては、電子部品20やリード端子21と各導線11との接続部が図示しない樹脂製ケースに収納される。そして、この樹脂製ケースが車両に固定されることとなる。
次に、図1に示される電子装置の製造方法について説明する。まず、各導線11が被覆部12で被覆された所定の長さのケーブル10を用意する。なお、ケーブル10の端部15とは反対側の端部には、図示しないECUに接続可能なコネクタが予め設けられている。
続いて、ケーブル10の端部15をナイフで切断する等により当該端部15にテーパ面15aを形成する。具体的には、ケーブル10の端部15および各導線11の端部16に、金属線13が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に金属線13の束および被覆膜14が露出するテーパ面15a、16aを形成する。ケーブル10の端部15を切断するため、ケーブル10のテーパ面15aと各導線11のテーパ面16aとが同一面となる。
このように、ケーブル10にテーパ面15aを形成することにより、各導線11のテーパ面16aに露出した金属線13の束の面積が導線11を金属線13が延びる方向に直角に切断した場合に露出する金属線13の束の面積よりも大きくなる。このため、金属線13の束が露出したテーパ面16aにリード端子21を接触させやすくなる。
また、ケーブル10の各導線11の数と同じ数のリード端子21を備えた電子部品20を用意する。そして、電子部品20の各リード端子21がケーブル10のテーパ面15aに向くように、ケーブル10のテーパ面15a側に電子部品20を配置する。
この後、電子部品20をケーブル10側に移動させ、電子部品20のリード端子21を各導線11のテーパ面16aに露出した金属線13の束にそれぞれ接触させると共に金属線13側に押し込むことにより、リード端子21を金属線13の束に差し込む。
上述のように、ケーブル10の端部15にテーパ面15aを形成しているので、各導線11の端部16では金属線13が延びる方向における各金属線13の長さがそれぞれ異なっている。このため、各導線11の端部16に形成されたテーパ面16aに露出した各金属線13は導線11の径方向において被覆膜14および被覆部12に拘束されずに導線11の外径側に変形しやすくなるので、各金属線13の変形抵抗が小さくなる。この場合の金属線13の束の動きを図2に示す。図2は、1本の導線11の端部16の断面図を示したものであり、被覆膜14は省略してある。
図2に示されるように、導線11にテーパ面16aが形成された部位の各金属線13は被覆膜14および被覆部12に拘束されないため、導線11のテーパ面16aから金属線13側にリード端子21を押し込むと、テーパ面15aに露出した金属線13が導線11の外径側に無理なく変形する。このように、導線11の端部16にテーパ面16aを設けたことにより、金属線13の束にリード端子21を押し込みやすくすることが可能となる。
本実施形態では、2本の導線11を備えたケーブル10と電子部品20とを電気的に接続するので、電子部品20のリード端子21それぞれを、ケーブル10のテーパ面15aに露出した金属線13の束それぞれに差し込むこととなる。このように、複数の導線11が束ねられたケーブル10に対しても、各導線11の金属線13の束それぞれに各リード端子21を押し込んだ構造が得られる。
この後、電子部品20を図示しない樹脂製ケースに収納することにより電子装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ケーブル10の端部15すなわち各導線11の端部16にテーパ面15a、16aが形成され、導線11のテーパ面16aに電子部品20のリード端子21が接触させられて金属線13の束に押し込まれた構造となっていることが特徴となっている。
このように、導線11の端部16がテーパ面16aになっていることにより、導線11を金属線13が延びる方向に直角に切断した場合に端部16に露出する金属線13の束の面積よりも、テーパ面16aに露出した金属線13の束の面積を大きくすることができる。このため、金属線13の束が露出したテーパ面16aにリード端子21を接触させやすい構造とすることができる。
また、導線11の端部16がテーパ面16aになっていることにより、導線11のテーパ面16aに露出する各金属線13の長さをそれぞれ異ならせることができる。これにより、テーパ面16aに露出した各金属線13を導線11の径方向において被覆膜14に拘束させずに導線11の外径側に変形しやすくさせることができる。つまり、各金属線13の変形抵抗を小さくすることができる。したがって、各金属線13が変形しやすくなるので、金属線13の束にリード端子21を押し込みやすくすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図3(a)は、本実施形態に係る電子装置の平面図であり、図3(b)は図3(a)のB矢視図であり、図3(c)はケーブル10の端部15の斜視図である。
本実施形態で用いられるケーブル10は、第1実施形態と同様に、2本の導線11が絶縁性の被覆部12により覆われたものである。
図3(a)〜図3(c)に示されるように、本実施形態では、ケーブル10の端部15は、各導線11の端面16bが露出する端面15bを有している。この端面15bは、金属線13が延びる方向に垂直な面である。これに伴い、各導線11の端部16にも、金属線13の束および被覆膜14が露出すると共に金属線13が延びる方向に垂直な端面16bが形成されている。つまり、ケーブル10の端面15bと各導線11の端面16bとは同一面に位置している。
また、ケーブル10の端部15は、図3(b)および図3(c)に示されるように、端面15bから金属線13が延びる方向に向かって形成された切れ込み部17を有している。この切れ込み部17は、図3(c)に示されるように、端面15bに一直線状に形成されると共に、端面15bから金属線13が延びる方向に向かって、被覆部12、各導線11の金属線13の束、および被覆膜14に形成されている。
切れ込み部17の端面15bからの深さは、ケーブル10の径を例えばφ4〜φ5とすると、1mm〜5mmである。各導線11が撚られて被覆部12に覆われている場合では、切れ込み部17が深すぎると、導線11を切断してしまう恐れがあるため、深さの最大値は5mm程度が適切である。
このように、ケーブル10の端部15および各導線11の端部16に切れ込み部17が形成されているので、各導線11の端部16の金属線13が被覆膜14および被覆部12による締め付けを受けない。したがって、各導線11の端部16の金属線13の変形抵抗が小さくなる。つまり、金属線13が変形しやすくなる。
そして、リード端子21は、金属線13の束に形成された切れ込み部17にそれぞれ接触すると共に金属線13側に押し込まれたことにより、金属線13の束それぞれに差し込まれている。この場合、切れ込み部17に露出した各金属線13は導線11の径方向で被覆膜14および被覆部12に拘束されずに導線11の外径側に変形しやすくなっているので、金属線13の束に対してリード端子21を差し込みやすくなっている。以上が本実施形態に係る電子装置の構成である。
次に、図3に示される電子装置の製造方法について説明する。まず、第1実施形態と同様に、ケーブル10を用意する。このケーブル10の端部15は、被覆部12、各導線11の金属線13の束、および被覆膜14が露出すると共に金属線13が延びる方向に垂直な端面15bが形成されたものである。
続いて、ケーブル10の端部15をナイフで切る等により当該端部15に切れ込み部17を形成する。具体的には、切れ込み部17をケーブル10の端面15b(すなわち各導線11の端面16b)に一直線状に形成すると共に、端面15bから金属線13が延びる方向に向かって被覆部12、金属線13の束、および被覆膜14に形成する。
また、第1実施形態と同様に、ケーブル10の各導線11の数と同じ数のリード端子21を備えた電子部品20を用意する。そして、電子部品20の各リード端子21がケーブル10の端面15bに向くように、ケーブル10の端面15b側に電子部品20を配置する。
この後、電子部品20をケーブル10側に移動させ、電子部品20のリード端子21を各導線11の切れ込み部17に露出した金属線13の束にそれぞれ接触させると共に金属線13側に押し込むことにより、リード端子21を金属線13の束にそれぞれ差し込む。
この場合、ケーブル10の端部15に形成された切れ込み部17により、各導線11の端部16に位置する金属線13の束は、被覆膜14によって締め付けられていないので、切れ込み部17から露出した各金属線13が導線11の径方向において被覆膜14に拘束されずに導線11の外径側に変形しやすくなっている。つまり、各導線11の端部16に位置する各金属線13の変形抵抗が小さくなっている。したがって、金属線13の束にリード端子21を押し込みやすくすることができる。
この後、電子部品20を図示しない樹脂製ケースに収納することにより、電子装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ケーブル10の端部15すなわち各導線11の端部16に切れ込み部17が形成され、切れ込み部17に露出する金属線13の束に電子部品20のリード端子21が接触させられて金属線13の束に押し込まれた構造となっていることが特徴となっている。
このように、金属線13の束に形成された切れ込み部17にリード端子21が差し込まれる構造となっているので、リード端子21を金属線13の束に接触させやすくすることができる。さらに、各導線11の端部16に位置する金属線13の束を覆う被覆膜14に切れ込み部17が形成されているので、当該端部16に位置する金属線13の束が被覆膜14の締め付けを受けないので、各金属線13を導線11の外径側に変形させやすくすることができる。すなわち、各金属線13の変形抵抗がより小さくなるので、リード端子21を金属線13の束に差し込みやすくすることができる。
また、ケーブル10を構成する被覆部12に切れ込み部17が形成されているので、被覆部12による金属線13の束の締め付けもなくなるので、被覆部12に切れ込み部17が形成されない場合よりも各導線11の変形抵抗を小さくすることができる。したがって、リード端子21を金属線13の束に差し込みやすくすることができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、ケーブル10の端部15すなわち各導線11の端部16をナイフで切断することによりテーパ面15a、16aを形成していたが、例えばフライスを用いてケーブル10の端部15を削ることによりテーパ面15a、16aを形成しても良い。この場合、テーパ面15a、16aはフライスの刃の回転によりケーブル10の端部15が削られることにより形成されるので、テーパ面15aは図1(b)に示されるような平面ではなく、湾曲した面となる。すなわち、「テーパ面15a、16a」とは、平面だけではなく、湾曲した面も含んでいる。
上記各実施形態では、電子部品20として車輪速センサを例に説明したが、これは電子部品20の一例を示すものであり、他のセンサでも良い。また、センサではなく、例えばLED等のリード端子を備えた電子部品でも良い。もちろん、電子装置が車両に搭載されるものでなくても良い。
上記各実施形態では、2本の導線11を被覆部12で覆ったケーブル10に対して電子部品20のリード端子21を接続した構造となっているが、この構造は一例を示したものであり、導線11の数は1本でも3本以上でも良い。
導線11の数が2本以上の場合、上記第2実施形態では、切れ込み部17は、各導線11の端部16のうち少なくとも被覆膜14に形成されていれば良い。この場合、図4に示されるように、各導線11が被覆部12から突出した状態とされると、被覆部12による各導線11の端部16の締め付けが低減されるので、金属線13の束の変形抵抗を下げることが可能となる。
ここで、図4(a)に示されるように、導線11の被覆膜14のみに切れ込み部17が形成されている場合でも良い。図4(a)では、被覆膜14の1箇所のみに切れ込み部17が形成されたものが示されているが、各導線11の各被覆膜14が接触する部分にも切れ込み部17が形成されていても良い。また、図4(b)に示されるように、導線11の金属線13の束および被覆膜14の両方に切れ込み部17が形成されていても良い。
上記各実施形態では、リード端子21を金属線13の束に直接差し込んでいたが、このときに図5(a)に示される冶具30を用いても良い。この冶具30はリード端子21が差し込まれる貫通孔31を備えている。冶具30は金属等の材料により形成されたものである。また、貫通孔31に通されたリード端子21から冶具30を取り外せるように、冶具30は例えば分解できる構造になっている。
そして、図5(b)に示されるように、導線11から露出する金属線13の束と電子部品20との間に冶具30を配置し、リード端子21を冶具30の貫通孔31に通して金属線13の束に差し込む。この後、冶具30をリード端子21から取り外す。これにより、金属線13の束へのリード端子21の押し込み時にリード端子21が座屈しないように金属線13の束に差し込むことが可能となる。なお、図5(b)では第2実施形態に係るケーブル10に対して冶具30を用いた場合が示されているが、もちろん第1実施形態に係るケーブル10に対して図5(a)に示される冶具30を用いることもできる。
また、リード端子21の先端部を尖らせることもできる。図6は、リード端子21の先端部23の形状の一例を示した図であり、左側にリード端子21の平面図を示し、右側にリード端子21の先端部23を見た図を示している。図6(a)〜図6(c)に示されるように、リード端子21の先端部23が尖っているものを有することにより、金属線13の束に対してリード端子21を差し込みやすくすることができる。
さらに、リード端子21を金属線13の束に差し込んだ後、金属線13の束からリード端子21が露出した部分に半田付けやレーザ溶接等の接合作業を行うこともできる。これにより、リード端子21と金属線13の束との電気的接続の信頼性を向上させることができる。
10 ケーブル
11 導線
12 被覆部
13 金属線
14 被覆膜
15 ケーブルの端部
15a ケーブルのテーパ面
15b ケーブルの端面
16 導線の端部
16a 導線のテーパ面
16b 導線の端面
17 切れ込み部
20 電子部品
21 リード端子
23 リード端子の先端部
30 冶具
31 貫通孔

Claims (13)

  1. 複数の金属線(13)が束ねられて絶縁性の被覆膜(14)により被覆された導線(11)と、前記金属線(13)の束に電気的に接続されたリード端子(21)を有する電子部品(20)と、を備えた電子装置であって、
    前記導線(11)は、当該導線(11)が終端する端部(16)を有し、
    前記端部(16)は、前記金属線(13)が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)が露出したテーパ面(16a)を有しており、
    前記リード端子(21)は、前記テーパ面(16a)に露出した前記金属線(13)の束に接触すると共に前記金属線(13)側に押し込まれたことにより、前記金属線(13)の束に差し込まれていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記導線(11)は複数備えられ、前記複数の導線(11)が束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われることによりケーブル(10)が構成されており、
    前記ケーブル(10)は、当該ケーブル(10)が終端する端部(15)を有し、
    前記ケーブル(10)の端部(15)は、前記複数の導線(11)のテーパ面(16a)がそれぞれ同一面に露出するテーパ面(15a)を有しており、
    前記電子部品(20)は、前記導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有し、
    前記リード端子(21)それぞれは、前記ケーブル(10)のテーパ面(15a)に露出した前記金属線(13)の束それぞれに押し込まれていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 複数の金属線(13)が束ねられて絶縁性の被覆膜(14)により被覆された導線(11)と、前記金属線(13)の束に電気的に接続されたリード端子(21)を有する電子部品(20)と、を備えた電子装置であって、
    前記導線(11)は、当該導線(11)が終端する端部(16)を有し、
    前記端部(16)は、前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)が露出すると共に前記金属線(13)が延びる方向に垂直な端面(16b)と、前記端面(16b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって前記端部(16)のうち少なくとも前記被覆膜(14)に形成された切れ込み部(17)とを有し、
    前記リード端子(21)は、前記端面(16b)に露出した前記金属線(13)の束に接触すると共に前記金属線(13)側に押し込まれたことにより、前記金属線(13)の束に差し込まれており、
    前記切れ込み部(17)は、前記端面(16b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)に形成されており、
    前記リード端子(21)は、前記金属線(13)の束に形成された前記切れ込み部(17)に接触すると共に前記金属線(13)側に押し込まれたことにより、前記金属線(13)の束に差し込まれていることを特徴とする電子装置。
  4. 前記導線(11)は複数備えられ、前記複数の導線(11)が束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われることによりケーブル(10)が構成されており、
    前記ケーブル(10)は、当該ケーブル(10)が終端する端部(15)を有し、
    前記ケーブル(10)の端部(15)は、前記複数の導線(11)の端面(16b)がそれぞれ同一面に露出する端面(15b)を有しており、
    前記電子部品(20)は、前記導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有し、
    前記リード端子(21)それぞれは、前記ケーブル(10)の端面(15b)に露出した前記金属線(13)の束それぞれに押し込まれていることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  5. 前記被覆部(12)は、前記ケーブル(10)の端面(15b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって形成された切れ込み部(17)を有していることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  6. 複数の金属線(13)が束ねられて絶縁性の被覆膜(14)により被覆された導線(11)と、前記金属線(13)の束に電気的に接続されたリード端子(21)を有する電子部品(20)と、を備えた電子装置の製造方法であって、
    前記導線(11)を用意する工程と、
    前記導線(11)の端部(16)に、前記金属線(13)が延びる方向に垂直な方向に対して傾斜すると共に前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)が露出するテーパ面(16a)を形成する工程と、
    前記電子部品(20)を用意する工程と、
    前記電子部品(20)のリード端子(21)を前記導線(11)のテーパ面(16a)に露出した前記金属線(13)の束に接触させると共に前記金属線(13)側に押し込むことにより、前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程と、を含んでいることを特徴とする電子装置の製造方法。
  7. 前記導線(11)を用意する工程では、前記導線(11)が複数束ねられて絶縁性の被覆部(12)により覆われたケーブル(10)を用意し、
    前記テーパ面(16a)を形成する工程では、前記ケーブル(10)の端部(15)に、前記複数の導線(11)のテーパ面(16a)がそれぞれ同一面に露出するテーパ面(15a)を形成し、
    前記電子部品(20)を用意する工程では、前記電子部品(20)として、前記導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有するものを用意し、
    前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程では、前記電子部品(20)の前記リード端子(21)それぞれを、前記ケーブル(10)のテーパ面(15a)に露出した前記金属線(13)の束それぞれに差し込むことを特徴とする請求項に記載の電子装置の製造方法。
  8. 複数の金属線(13)が束ねられて絶縁性の被覆膜(14)により被覆された導線(11)と、前記金属線(13)の束に電気的に接続されたリード端子(21)を有する電子部品(20)と、を備えた電子装置の製造方法であって、
    前記導線(11)として、前記導線(11)の端部(16)に、前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)が露出すると共に前記金属線(13)が延びる方向に垂直な端面(16b)が形成されたものを用意する工程と、
    前記導線(11)の前記端面(16b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって前記端部(16)のうち少なくとも前記被覆膜(14)に切れ込み部(17)を形成する工程と、
    前記電子部品(20)を用意する工程と、
    前記電子部品(20)のリード端子(21)を前記端面(16b)に露出した前記金属線(13)の束に接触させると共に前記金属線(13)側に押し込むことにより、前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程と、を含んでおり、
    前記切れ込み部(17)を形成する工程では、前記端面(16b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって前記切れ込み部(17)を前記金属線(13)の束および前記被覆膜(14)に形成し、
    前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程では、前記リード端子(21)を、前記金属線(13)の束に形成した前記切れ込み部(17)に接触させると共に前記金属線(13)側に押し込むことにより、前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込むことを特徴とする電子装置の製造方法。
  9. 前記導線(11)を用意する工程では、前記導線(11)が複数束ねられて絶縁性の被覆部(12)により被覆されると共に、前記複数の導線(11)の端面(16b)がそれぞれ同一面に露出する端面(15b)を有するケーブル(10)を用意し、
    前記電子部品(20)を用意する工程では、前記電子部品(20)として、前記導線(11)の数と同じ数のリード端子(21)を有するものを用意し、
    前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程では、前記リード端子(21)それぞれを、前記ケーブル(10)の端面(15b)に露出した前記金属線(13)の束それぞれに押し込むことにより、前記リード端子(21)それぞれを前記金属線(13)の束それぞれに差し込むことを特徴とする請求項に記載の電子装置の製造方法。
  10. 前記切れ込み部(17)を形成する工程では、前記被覆部(12)に、前記ケーブル(10)の端面(15b)から前記金属線(13)が延びる方向に向かって切れ込み部(17)を形成することを特徴とする請求項に記載の電子装置の製造方法。
  11. 前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程では、貫通孔(31)を備えた冶具(30)を用意し、前記導線(11)から露出する前記金属線(13)の束と前記電子部品(20)との間に前記冶具(30)を配置し、前記リード端子(21)を前記冶具(30)の貫通孔(31)に通して前記金属線(13)の束に差し込み、この後、前記冶具(30)を前記リード端子(21)から取り外すことを特徴とする請求項ないし10のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
  12. 前記電子部品(20)を用意する工程では、前記電子部品(20)として、前記リード端子(21)の先端部(23)が尖っているものを有する電子部品(20)を用意することを特徴とする請求項ないし11のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
  13. 前記リード端子(21)を前記金属線(13)の束に差し込む工程の後、前記金属線(13)の束から前記リード端子(21)が露出した部分に半田付けやレーザ溶接等の接合作業を行うことを特徴とする請求項ないし12のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
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