JP2018127989A - ウェイストゲートバルブ装置及びウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャ - Google Patents

ウェイストゲートバルブ装置及びウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャ Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータのロッドとの連結部における摩耗を低減させることができ、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができるウェイストゲートバルブ装置及び該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャを提供する。【解決手段】ウェイストゲートバルブ装置は、アクチュエータのロッドの往復運動に連動して弁体を開閉するように構成され、弁体と、弁体と一端側が連結されるレバーシャフトと、レバーシャフトの他端側に設けられたレバープレートと、レバープレートからレバープレートの板厚方向に沿って突出するレバーピンであって、ロッドのジョイント部に形成された開口に回転可能に挿通されるレバーピンと、レバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する弾性部材と、を備え、ジョイント部が前記レバーピンから抜け出るのを防止するための抜止手段が形成されている。【選択図】 図1

Description

本開示は、アクチュエータのロッドの往復運動に連動して弁体を開閉するように構成されたウェイストゲートバルブ装置、及び、該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャに関する。
従来、エンジン(内燃機関)の出力を向上させることなどを目的として、エンジンの排気ガスにより回転するタービンと、タービンのトルクを利用してエンジンに供給される空気を圧縮するコンプレッサーと、を備えたターボチャージャが知られている(例えば、特許文献1)。ターボチャージャには、エンジンの吸気路の圧力(過給圧)が規定値以上に上昇することによるエンジンの破損やエンジン性能の低下などを防止するためのウェイストゲートバルブが設けられることも知られている(例えば、特許文献2、3)。
ウェイストゲートバルブは、タービンと並列に配置された排気バイパス路に設けられ、エンジンの排気路内を流れる排ガスの少なくとも一部を、排気バイパス路へと流して、タービンへの排ガスの流入量を調節することにより、上述した過給圧が適正になるように制御するものである。そして、ウェイストゲートバルブは、エンジンの吸気路の圧力が規定値以上になった場合に、アクチュエータ(例えば、電動アクチュエータ)の駆動によって、弁体が開閉動作(開閉量調整)を行う。
従来のアクチュエータは、後述する図1に示されるような、エンジンの吸気の圧力に応じて駆動するアクチュエータ本体と、アクチュエータ本体の内部から外側に直線状に突出するとともに、エンジンの吸気路の圧力に応じてアクチュエータ本体の駆動に連動して往復運動(前進運動及び後進運動)を行うロッドと、ロッドの先端に螺合されるジョイント部と、を備えている。アクチュエータのジョイント部は、ロッドの先端に螺合される締結部と、締結部からアクチュエータ本体とは反対側に突出する平板状の平板部と、で構成されている。
従来のウェイストゲートバルブは、後述する図1に示されるような、弁体と、弁体と一端側が連結されるレバーシャフトと、レバーシャフトに他端側に連結されるとともに、アクチュエータのロッドにジョイント部を介して連結される連結部と、を備えている。そして、従来のウェイストゲートバルブの連結部は、レバーシャフトの他端側に設けられたレバープレートと、レバープレートからレバープレートの板厚方向に沿って突出するとともに、ロッドのジョイント部に形成された開口に回転可能に挿通されるレバーピンと、レバーピンの軸方向におけるレバーシャフトとは反対側に、レバーシャフトとの間にロッドのジョイント部を挟んで配置されるとともに、レバーピンに取付けられるベータピンと、を備えている。また、従来のウェイストゲートバルブの連結部は、レバーピンの軸方向におけるレバーシャフトとベータピンとの間を、ロッドのジョイント部がレバーピンの軸方向に沿って自由に移動できるようになっていた。
特開2005−113797号公報 特開平7−19065号公報 特表2015−500955号公報
しかしながら、従来のウェイストゲートバルブは、例えば、エンジンにより発生した排気脈動などによってウェイストゲートバルブが振動した場合には、振動に伴う異音が発生するだけでなく、アクチュエータのロッドとの連結部(例えば、レバーピンやロッドのジョイント部)が摩耗するので、連結部の摩耗による破損や、摩耗に起因する連結部の各構成要素間における間隙の発生によるロッドの往復運動に対する弁体の応答性の低下などの問題が生じる。
なお、特許文献1には、シール部材と空洞との間に付勢部材を配置して、付勢部材によりシール部材を軸受に押圧するターボチャージャの排気ガスシール構造が記載されている。また、特許文献2には、弁体が操作レバーに対して回転しないように、操作レバーの溝に廻り止めワッシャを嵌合するとともに、この廻り止めワッシャを弁軸に固定するウェイストゲートバルブが記載されている。また、特許文献3には、操作レバーに対して揺動可能な弁体を有するウェイストゲートバルブが記載されている。しかしながら、特許文献1から3はいずれも、ウェイストゲートバルブのアクチュエータのロッドとの連結部の摩耗に着目したものではなく、上述した問題についての言及はない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、アクチュエータのロッドとの連結部における摩耗を低減させることができ、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができるウェイストゲートバルブ装置、及び、該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャを提供することを目的とする。
(1) 本発明の少なくとも一実施形態に係るウェイストゲートバルブ装置は、
アクチュエータのロッドの往復運動に連動して弁体を開閉するように構成されたウェイストゲートバルブ装置であって、
前記ウェイストゲートバルブ装置は、
前記弁体と、
前記弁体と一端側が連結されるレバーシャフトと、
前記レバーシャフトの他端側に設けられたレバープレートと、
前記レバープレートから前記レバープレートの板厚方向に沿って突出するレバーピンであって、前記ロッドのジョイント部に形成された開口に回転可能に挿通されるレバーピンと、
前記レバーピンの軸方向に沿って前記ジョイント部を付勢する弾性部材と、を備え、
前記ウェイストゲートバルブ装置には、前記ジョイント部が前記レバーピンから抜け出るのを防止するための抜止手段が形成されている。
上記(1)の構成によれば、アクチュエータのロッドのジョイント部は、その開口にレバーピンが回転可能に挿通されて、このレバーピンから抜け出るのを抜止手段によって防止された状態で、弾性部材によりレバーピンの軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、例えば、エンジンにより発生した排気脈動などによってウェイストゲートバルブ装置が振動した場合に、アクチュエータのロッドとの連結部において、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する付勢荷重が、摩擦抵抗を発生させるので振動を低減させることができる。また、ロッドとの連結部における振動を低減させることによって、振動に伴う異音の発生を抑制することができるとともに、ロッドとの連結部における摩耗を低減させることができる。さらに、ロッドとの連結部における摩耗を低減させることによって、ロッドとの連結部の各構成要素の摩耗による破損や、各構成要素間における間隙の発生を抑制できるので、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができる。
したがって、上記の構成によれば、アクチュエータのロッドとの連結部における摩耗を低減させることができ、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記ウェイストゲートバルブ装置は、前記レバーピンの軸方向における前記ジョイント部を挟んで前記レバープレートとは反対側の位置において前記レバーピンに取り付けられる抜止部材をさらに備え、
前記抜止手段は、前記抜止部材によって構成される。
上記(2)の構成によれば、ジョイント部は、レバーピンに取り付けられる抜止部材によりレバーピンから抜け出るのを防止された状態で、弾性部材によりレバーピンの軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材がジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記レバーピンは、前記レバープレートとは別体に構成されるとともに、前記レバーピンの軸方向における前記レバープレート側に設けられた小径部と、前記小径部より径が大きく形成され、前記レバーピンの軸方向における前記レバープレートとは反対側の位置において前記小径部に連結された大径部を有し、
前記抜止手段は、前記レバーピンの前記小径部と前記大径部により形成される段差面によって構成される。
上記(3)の構成によれば、ジョイント部は、レバーピンに形成される段差面によりレバーピンから抜け出るのを防止された状態で、弾性部材によりレバーピンの軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、抜止部材を備えなくてもよいので、その分、ウェイストゲートバルブ装置の部品数を少なくすることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記弾性部材は、前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置される。
上記(4)の構成によれば、弾性部材は、ジョイント部とレバープレートの間に配置されるので、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿って抜止部材側に向かってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ジョイント部とレバープレートは、弾性部材がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記弾性部材は、一つが前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置されるとともに、他の一つが前記ジョイント部と前記抜止部材との間に配置される。
上記(5)の構成によれば、弾性部材は、一つがジョイント部とレバープレートの間に配置され、他の一つがジョイント部と抜止部材との間に配置されるので、個々の弾性部材に必要とされる付勢力を小さなものにすることができるため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。また、ジョイント部とレバープレート、及び、ジョイント部と抜止部材のそれぞれは、弾性部材がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記抜止部材は、ベータピンを含み、
前記ベータピンは、前記レバーピンの軸方向に対して垂直方向に沿って延在する貫通孔に挿通される直線部と、前記レバーピンの外周に係止される湾曲部と、を有し、前記ベータピンの有する復元力により前記直線部及び前記湾曲部が前記レバーピンを挟持することにより前記レバーピンに固定され、
前記抜止手段は、前記ベータピンにおける前記ジョイント部側の周面によって構成される。
上記(6)の構成によれば、ジョイント部は、ベータピンによりレバーピンから抜け出るのを防止された状態で、弾性部材によりレバーピンの軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材がジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ウェイストゲートバルブ装置が振動して、ジョイント部がレバーピンの軸方向に沿ってベータピンを押圧した場合には、ベータピンが、押圧荷重に対して摩擦抵抗を発生させるので振動を低減させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記抜止部材は、リテーナプレートを含み、
前記リテーナプレートは、前記レバーピンの先端面が前記リテーナプレートの板厚方向の一方の面に当接するように配置されるとともに、前記レバーピンとネジ締結により固定され、前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って、前記レバーピンよりも外側に延在する延在部が形成され、
前記抜止手段は、前記延在部の前記レバーピン側の面によって構成される。
上記(7)の構成によれば、ジョイント部は、リテーナプレートによりレバーピンから抜け出るのを防止された状態で、弾性部材によりレバーピンの軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、リテーナプレートは、ネジ締結によりレバーピンと固定されているので、抜止手段を含むリテーナプレートが摩耗した場合には、リテーナプレートを交換することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記弾性部材は、一つが前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置されるとともに、他の一つが前記ジョイント部と前記レバーピンの前記段差面との間に配置される。
上記(8)の構成によれば、弾性部材は、一つがジョイント部とレバープレートとの間に配置されるとともに、他の一つがジョイント部とレバーピンの段差面との間に配置されるので、個々の弾性部材に必要とされる付勢力を小さなものにすることができるため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。また、ジョイント部とレバープレート、及び、ジョイント部とレバーピンの段差面のそれぞれは、弾性部材がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記弾性部材は、前記ジョイント部と前記レバーピンの前記段差面との間に配置される。
上記(9)の構成によれば、弾性部材は、ジョイント部とレバーピンの段差面との間に配置されるので、弾性部材によるレバーピンの軸方向に沿ってレバープレート側に向かってジョイント部を付勢する付勢力が、ジョイント部に損なうことなく加えられるので、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ジョイント部とレバーピンの段差面は、弾性部材がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記レバーピンは、前記小径部と前記大径部のうち前記小径部のみが前記開口に挿通されるとともに、前記小径部の先端が前記レバープレートに螺合されている。
上記(10)の構成によれば、レバーピンは、小径部と大径部のうち小径部のみがジョイント部の開口に挿通され、小径部の先端がレバープレートに螺合されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、レバーピンの先端がレバープレートに螺合されているので、レバーピンの軸方向におけるレバーピンの段差面とレバープレートとの間の間隔を調整することができ、これらの間に配置された弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記レバーピンは、前記大径部の少なくとも一部及び前記小径部の全部の両方が前記開口に挿通されるとともに、前記小径部の先端が前記レバープレートに螺合されている。
上記(11)の構成によれば、レバーピンは、大径部の少なくとも一部及び小径部の全部の両方が、ジョイント部の開口に挿通されている。また、レバーピンは、小径部の先端がレバープレートに螺合されている。このようなウェイストゲートバルブ装置は、レバーピンの先端がレバープレートに螺合されているので、レバーピンの軸方向におけるレバーピンの段差面とレバープレートとの間の間隔を調整することができ、これらの間に配置された弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材によるジョイント部を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(11)の構成において、
前記弾性部材はコイルばねを含む。
上記(12)の構成によれば、弾性部材はコイルばねであるので、皿ばねや板ばねに比べてばね定数が低い、すなわち、軸方向におけるつぶし量(変形量)に対する感度も低いため、ジョイント部を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。また、皿ばねや板ばねなどは、例えば摩耗により自身の寸法が短くなったり、配置箇所のレバーピンの軸方向における間隔が大きくなったりした場合には、摩耗影響が大きく、ジョイント部を付勢する付勢荷重が著しく増減するが、コイルばねは、皿ばねや板ばねなどに比べて摩耗影響が小さく、ジョイント部を付勢する付勢荷重の増減の幅が小さなものである。このため、アクチュエータのロッドとの連結部において摩耗が生じた場合でも、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記弾性部材が前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、前記レバープレート、前記ジョイント部、及び前記リテーナプレートの少なくともいずれか一つに設けられる。
上記(13)の構成によれば、弾性部材がレバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、レバープレート、ジョイント部、及びリテーナプレートの少なくともいずれか一つに設けられる。このようなウェイストゲートバルブ装置は、係止部によって弾性部材の移動が制限されるので、レバーピンの軸方向に対して垂直する方向における、弾性部材とジョイント部との位置関係に変化は生じない。ここで、弾性部材とジョイント部との位置関係が変化すると、それに伴い弾性部材がジョイント部を付勢する付勢力も変動する。したがって、係止部が設けられたウェイストゲートバルブ装置は、付勢力の変動を抑制することができ、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(10)又は(11)の構成において、
前記弾性部材が前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、前記レバープレート、前記ジョイント部、及び前記レバーピンの少なくともいずれか一つに設けられる。
上記(14)の構成によれば、弾性部材がレバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、レバープレート、ジョイント部、及びレバーピンの少なくともいずれか一つに設けられる。このようなウェイストゲートバルブ装置は、係止部によって弾性部材の移動が制限されるので、レバーピンの軸方向に対して垂直する方向における、弾性部材とジョイント部との位置関係に変化は生じない。ここで、弾性部材とジョイント部との位置関係が変化すると、それに伴い弾性部材がジョイント部を付勢する付勢力も変動する。したがって、係止部が設けられたウェイストゲートバルブ装置は、付勢力の変動を抑制することができ、弾性部材が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。
(15)本発明の少なくとも一実施形態に係るターボチャージャは、
上記(1)から(14)のいずれか一つに記載の構成を有するウェイストゲートバルブ装置を備える。
上記(15)の構成によれば、ターボチャージャは、上記(1)から(14)のいずれか一つに記載の構成を有するウェイストゲートバルブ装置を備えるので、アクチュエータのロッドとの連結部における摩耗を低減させることができ、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができる。このため、ターボチャージャは、長期間にわたって、過給圧が規定値以上に上昇することを防止することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、アクチュエータのロッドとの連結部における摩耗を低減させることができ、ロッドの往復運動に対する弁体の応答性を維持することができるウェイストゲートバルブ装置、及び、該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャが提供される。
本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置、及び、該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャを概略的に示す図であって、ターボチャージャの一部を省略して示す概略図である。 本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における、アクチュエータのロッドのジョイント部との連結部の上面図である。 本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の、図2に示すA−A線矢視の概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、弾性部材が一つ配置された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、弾性部材が二つ配置された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、レバーピンの小径部のみがジョイント部の開口に挿通される状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、レバーピンの大径部の一部がジョイント部の開口に挿通される状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、環状溝が形成された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、環状凸部が成された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置、及び、該ウェイストゲートバルブ装置を備えるターボチャージャを概略的に示す図であって、ターボチャージャの一部を省略して示す概略図である。図2は、本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における、アクチュエータのロッドのジョイント部との連結部の上面図である。図3は、本発明の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の、図2に示すA−A線矢視の概略断面図である。図4は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、弾性部材が一つ配置された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。図5は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、弾性部材が二つ配置された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。図6は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、レバーピンの小径部のみがジョイント部の開口に挿通される状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。図7は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、レバーピンの大径部の一部がジョイント部の開口に挿通される状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。図8は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、環状溝が形成された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。図9は、本発明の他の一実施形態にかかるウェイストゲートバルブ装置における連結部の断面を概略的に示す図であり、環状凸部が成された状態を説明するための、図2のA−A線矢視に相当する概略断面図である。
以下、ウェイストゲートバルブ装置1、及び、ウェイストゲートバルブ装置1を備えるターボチャージャ3が備える各々の構成について、それぞれ説明する。
図1〜図9に示される実施形態では、ターボチャージャ3は、図1に示されるような、ウェイストゲートバルブ装置1と、アクチュエータ2と、を備える。アクチュエータ2は、図1に示されるような、エンジンの吸気の圧力に応じて駆動するアクチュエータ本体21と、アクチュエータ本体21の内部から外側(図1中右側)に直線状に突出するとともに、エンジンの吸気路の圧力に応じてアクチュエータ本体21の駆動に連動して往復運動(前進運動及び後進運動)を行うロッド22と、ロッド22の先端に螺合されるジョイント部23と、を備えている。アクチュエータ2のジョイント部23は、ロッド22の先端に螺合される締結部23aと、この締結部23aに連結されるとともに、締結部23aからアクチュエータ本体21とは反対側に突出する平板状の平板部23bと、で構成されている。なお、上述したアクチュエータ2は、エンジンの吸気路の圧力に応じて駆動して、ロッド22を往復運動させることができるものであればよく、例えば、電動モータを駆動源とした電動アクチュエータであってもよいし、正圧式アクチュエータであってもよい。また、上述したロッド22は、直線状に突出するようになっていたが、湾曲していたり、折れ曲がっていたりしていてもよい。
また、図1〜図9に示される実施形態では、ウェイストゲートバルブ装置1は、図1に示されるような、弁体11と、弁体11と一端側(図1中下側)が連結されるレバーシャフト12と、レバーシャフト12に他端側に連結されるとともに、アクチュエータ2のロッド22にジョイント部23を介して連結される連結部4と、を備えており、アクチュエータ2のロッド22の往復運動(前進運動及び後進運動)に連動して弁体11を開閉するように構成されている。ウェイストゲートバルブ装置1の連結部4は、図1〜図9に示されるような、レバーシャフト12の他端側(図1中上側)に設けられた平板板状のレバープレート13と、レバープレート13からレバープレート13の板厚方向(図1中上下方向)に沿って突出するとともに、ロッド22のジョイント部23に形成された円形状の開口23cに回転可能に挿通される円柱状のレバーピン14と、レバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢する弾性部材5(コイルばね51)と、を有している。また、ウェイストゲートバルブ装置1には、ロッド22のジョイント部23がレバーピン14から抜け出るのを防止するための抜止手段6が形成されている。
幾つかの実施形態では、ウェイストゲートバルブ装置1は、図1〜図9に示されるような、アクチュエータ2のロッド22の往復運動に連動して弁体11を開閉するように構成されており、上述した弁体11と、上述したレバーシャフト12と、上述したレバープレート13と、上述したレバーピン14と、上述した弾性部材5と、を備えている。また、ウェイストゲートバルブ装置1には、図1、図3〜図9に示されるような、ロッド22のジョイント部23がレバーピン14から抜け出るのを防止するための抜止手段6が形成されている。
上記の構成によれば、アクチュエータ2のロッド22のジョイント部23は、その開口23cにレバーピン14が回転可能に挿通されて、このレバーピン14から抜け出るのを抜止手段6によって防止された状態で、弾性部材5によりレバーピン14の軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、例えば、エンジンにより発生した排気脈動などによってウェイストゲートバルブ装置1が振動した場合に、アクチュエータ2のロッド22との連結部4において、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢する付勢荷重が、摩擦抵抗を発生させるので振動を低減させることができる。また、ロッド22との連結部4における振動を低減させることによって、振動に伴う異音の発生を抑制することができるとともに、ロッド22との連結部4における摩耗を低減させることができる。さらに、ロッド22との連結部4における摩耗を低減させることによって、ロッド22との連結部4の各構成要素(レバープレート13、レバーピン14、弾性部材5など)の摩耗による破損や、各構成要素間における間隙の発生を抑制できるので、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。
したがって、上記の構成によれば、アクチュエータ2のロッド22との連結部4における摩耗を低減させることができ、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。
次に上述した抜止手段6のより具体的な構成について、図1、図3〜図9を用いて説明する。
他の幾つかの実施形態では、図1〜図5、図8に示すように、ウェイストゲートバルブ装置1は、レバーピン14の軸方向におけるジョイント部23を挟んでレバープレート13とは反対側の位置においてレバーピン14に取り付けられる抜止部材7(ベータピン71、リテーナプレート72など)をさらに備えている。
また、他の幾つかの実施形態では、図6、7、9に示すように、レバーピン14は、レバープレート13とは別体に構成されている。また、レバーピン14は、図6、7、9に示すような、レバーピン14の軸方向におけるレバープレート13側に設けられた小径部14cと、小径部14cより径が大きく形成され、レバーピン14の軸方向におけるレバープレート13とは反対側の位置において小径部14cに連結された大径部14dを有している。そして、抜止手段6は、レバーピン14の小径部14cと大径部14dにより形成される段差面14eによって構成されている。
上記の2つの構成によれば、ジョイント部23は、レバーピン14に取り付けられる抜止部材7、又は、レバーピン14に形成される段差面14e、によりレバーピン14から抜け出るのを防止された状態で、弾性部材5によりレバーピン14の軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢する付勢力が、ジョイント部23に損なうことなく加えられるので、弾性部材5がジョイント部23を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、抜止手段6がレバーピン14の段差面14eによって構成されている場合には、上述した抜止部材7を備えなくてもよいので、その分、ウェイストゲートバルブ装置1の部品数を少なくすることができる。
次に上述した弾性部材5のより具体的な構成について、図1、図3〜図9を用いて説明する。
幾つかの実施形態では、弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢することができるものであればよく、皿ばねや板ばねなどであってもよい。また、弾性部材5の形状は、ジョイント部23を付勢することができる形状であればよく、例えば環状や円弧状であってもよい。しかし、弾性部材5は、コイルばね51であることが好ましい。なぜなら、コイルばね51は、皿ばねや板ばねに比べてばね定数が低い、すなわち、レバーピン14の軸方向におけるつぶし量(変形量)に対する感度も低いため、ジョイント部23を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。ここで、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が大きい場合には、摩擦抵抗が生じず振動を低減できないだけでなく、ロッド22の往復運動の弁体11への伝達を妨げることになる。また、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が小さい場合には、発生する摩擦抵抗が小さいので、振動を低減することができない。
また、皿ばねや板ばねなどは、例えば摩耗により自身の寸法が短くなったり、配置箇所のレバーピン14の軸方向における間隔が大きくなったりした場合には、摩耗影響が大きく、ジョイント部23を付勢する付勢荷重が著しく増減するが、コイルばね51は、皿ばねや板ばねなどに比べて摩耗影響が小さく、ジョイント部23を付勢する付勢荷重の増減の幅が小さいものである。このため、アクチュエータ2のロッド22との連結部4において摩耗が生じた場合でも、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。
幾つかの実施形態では、弾性部材5は、図3、5、6、8、9に示されるような、ジョイント部23とレバープレート13の間に配置されている。より具体的には、弾性部材5は、図3、5、6、9に示されるような、その下端部にレバープレート13の上端面13aが接触するように上端面13a上に載置されて、その上端部がジョイント部23の下端面23eに接触するように配置されている。
上記の構成によれば、弾性部材5は、ジョイント部23とレバープレート13の間に配置されるので、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿って抜止部材7(抜止手段6)側に向かってジョイント部23を付勢する付勢力が、ジョイント部23に損なうことなく加えられるので、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ジョイント部23とレバープレート13は、弾性部材5がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
なお、上述した実施形態によれば、弾性部材5は、その下端部にレバープレート13の上端面13aが接触するように配置されるとともに、その上端部がジョイント部23の下端面23eに接触するように配置されていたが、弾性部材5とレバープレート13との間、及び、弾性部材5とジョイント部23との間には、例えばワッシャなどの他の部材を挟むようになっていてもよい。この場合には、ワッシャなどの他の部材を摩耗させることにより、レバープレート13やジョイント部23などの摩耗を低減させることができる。また、後述する弾性部材5と抜止部材7との間、及び、弾性部材5とレバーピン14の段差面14eとの間などにも例えばワッシャなどの他の部材を挟んでもよい。
また、他の幾つかの実施形態では、弾性部材5は、図4、5、8に示されるような、ジョイント部23とリテーナプレート72(抜止部材7)の間に配置されている。より具体的には、弾性部材5は、図4、5に示されるような、その下端部がジョイント部23の上端面23dに接触するように上端面23d上に載置されて、その上端部がリテーナプレート72の下端面72cに接触するように配置されている。また、他の幾つかの実施形態では、弾性部材5は、図6、7、9に示されるような、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14e(抜止手段6)の間に配置されている。より具体的には、弾性部材5は、図6、9に示されるような、その下端部がジョイント部23の上端面23dに接触するように上端面23d上に載置されて、その上端部がレバーピン14の段差面14eに接触するように配置されている。
上記の構成によれば、ジョイント部23と抜止部材7の間、又は、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14eとの間に配置されるので、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿ってレバープレート13側に向かってジョイント部23を付勢する付勢力が、ジョイント部23に損なうことなく加えられるので、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ジョイント部23と抜止部材7、又は、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14eは、弾性部材5がそれらの間に配置されるため、互いが接触することによる生じる摩耗を防止することができる。
さらに、他の幾つかの実施形態では、弾性部材5は、図5、6、8、9に示されるような、一つが上述したジョイント部23とレバープレート13との間に配置されており、他の一つが上述したジョイント部23と抜止部材7の間、又は、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14eとの間に配置されている。
上記の構成によれば、2つの弾性部材5は、個々の弾性部材5に必要とされる付勢力を小さなものにすることができるため、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。
次に上述した抜止部材7のより具体的な構成について、図1〜図5、図8を用いて説明する。
幾つかの実施形態では、抜止部材7は、図1〜図3に示されるような、ベータピン71を含んでいる。ベータピン71は、図2に示されるように、レバーピン14の軸方向に対して垂直方向に沿って延在する貫通孔14aに挿通される直線部71aと、レバーピン14の外周に係止される湾曲部71bと、を有し、ベータピン71の有する復元力により直線部71a及び湾曲部71bがレバーピン14を挟持することによりレバーピン14に固定されている。そして、抜止手段6は、図3に示されるように、ベータピン71におけるジョイント部23側の周面71dによって構成されている。
より具体的には、ベータピン71は、図2に示されるように、直線状に伸びる直線部71aと、直線部71aの長さ方向に沿って配置されるとともに、円弧を途中に有して複数回緩やかに折れ曲がるように湾曲した湾曲部71bであって、その円弧の内側面が直線部71aに対向するように配置される湾曲部71bと、一端が直線部71aの一端に連結されるとともに他端が湾曲部71bの一端に連結される円弧状に設けられた円弧部71cと、を有している。そして、抜止手段6は、図2、3に示されるように、ベータピン71の直線部71a、湾曲部71b及び円弧部71cにおける図3中下側の周面71dによって構成されている。
また、ベータピン71は、直線部71a及び湾曲部71bの少なくとも一方が、円弧部71cに連結されていない側の互いの端部を開くように変形すると、円弧部71cが直線部71a及び湾曲部71bの互いの端部を閉じる方向に復元力を発生させる。そして、ベータピン71は、レバーピン14に固定される際は、レバーピン14の外周に係止される湾曲部71bが、直線部71aに対して円弧部71cに連結されていない側の端部を開くように変形しているので、円弧部71cは、湾曲部71bが直線部71aとの間に挟み込んだレバーピン14を押圧するような復元力を発生させる。また、弾性部材5は、上述したように、ジョイント部23とレバープレート13の間に配置されている。
上記の構成によれば、ジョイント部23は、ベータピン71によりレバーピン14から抜け出るのを防止された状態で、弾性部材5によりレバーピン14の軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢する付勢力が、ジョイント部23に損なうことなく加えられるので、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、ウェイストゲートバルブ装置1が振動して、ジョイント部23がレバーピン14の軸方向に沿ってベータピン71を押圧した場合には、ベータピン71が、押圧荷重に対して摩擦抵抗を発生させるので振動を低減させることができる。
また、他の幾つかの実施形態では、抜止部材7は、図4、5、8に示されるような、リテーナプレート72を含んでいる。リテーナプレート72は、図4、5、8に示されるように、レバーピン14の先端面(図4、5、8中上側の面)が、リテーナプレート72の板厚方向の一方の面(図4、5、8中下側の下端面72c)に当接するように配置されている。このリテーナプレート72は、レバーピン14とネジ締結により固定されている。また、リテーナプレート72は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って、レバーピン14よりも外側に延在する延在部72dが形成されている。そして、抜止手段6は、図4、5、8に示されるように、延在部72dのレバーピン14側の面(下端面72c)によって構成されている。
より具体的には、リテーナプレート72は、図4、5、8に示されるように、平板状に形成され、その板厚方向に貫通する貫通孔72aが形成されている。そして、リテーナプレート72は、レバーピン14の先端面がリテーナプレート72の下端面72cに当接するように配置され、雄ねじ部材8によりレバーピン14とネジ締結により固定されている。ここで、雄ねじ部材8は、図4、5、8に示されるように、頭部8aと、雄ねじ部8bと、を有している。そして、雄ねじ部材8は、雄ねじ部8bがリテーナプレート72の貫通孔72aに挿通して、レバーピン14の先端に設けられた雌ねじ部14bに螺合される。この際に、雄ねじ部材8は、頭部8aの雄ねじ部8b側の面がリテーナプレート72の上端面72bに係止されることにより、リテーナプレート72はレバーピン14に固定される。
また、弾性部材5は、上述したように、一つが上述したジョイント部23とレバープレート13との間に配置されており、他の一つが上述したジョイント部23とリテーナプレート72(抜止部材7)の間に配置されている。
上記の構成によれば、ジョイント部23は、リテーナプレート72によりレバーピン14から抜け出るのを防止された状態で、弾性部材5によりレバーピン14の軸方向に沿って付勢されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、弾性部材5によるレバーピン14の軸方向に沿ってジョイント部23を付勢する付勢力が、ジョイント部23に損なうことなく加えられるので、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重が低減せず、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。また、リテーナプレート72は、ネジ締結によりレバーピン14と固定されているので、抜止手段6を含むリテーナプレート72が摩耗した場合には、リテーナプレート72を交換することができる。
なお、上述した幾つかの実施形態によれば、抜止部材7は、ベータピン71又はリテーナプレート72を含んでいたが、ジョイント部23がレバーピン14から抜け出るのを防止するとともに、弾性部材5によりレバーピン14の軸方向に沿って付勢することを妨げないものであればよい。例えば、止め輪でもよく、この場合には、レバーピン14に止め輪を係止するための無端状の溝を設けてもよい。
また、他の幾つかの実施形態では、図6、9に示されるように、レバーピン14は、小径部14cと大径部14dのうち小径部14cのみがジョイント部23の開口23cに挿通されている。また、レバーピン14は、小径部14cの先端がレバープレート13に螺合されている。
より具体的には、レバーピン14は、図6、9に示されるように、小径部14cがジョイント部23の開口23cより径が小さく形成されるとともに、大径部14dがジョイント部23の開口23cより径が大きく形成されている。そして、レバーピン14は、小径部14cと大径部14dのうち小径部14cのみがジョイント部23の開口23cに挿通されるとともに、小径部14cの先端に形成された雄ねじ部14fが、レバープレート13に形成された雌ねじ部13bに螺合されている。また、弾性部材5は、上述したように、一つが上述したジョイント部23とレバープレート13との間に配置されており、他の一つが上述したジョイント部23とレバーピン14の段差面14eとの間に配置されている。
上記の構成によれば、レバーピン14は、小径部14cと大径部14dのうち小径部14cのみがジョイント部23の開口23cに挿通され、小径部14cの先端がレバープレート13に螺合されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、レバーピン14の先端がレバープレート13に螺合されているので、レバーピン14の軸方向におけるレバーピン14の段差面14eとレバープレート13との間の間隔を調整することができ、これらの間に配置された少なくとも一つの弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図7に示されるように、レバーピン14は、大径部14dの少なくとも一部及び小径部14cの全部の両方がジョイント部23の開口23cに挿通されている。また、レバーピン14は、小径部14cの先端がレバープレート13に螺合されている。
より具体的には、ジョイント部23は、図7に示されるように、下端面23e側において、開口23cに連続するとともに開口23cより径が小さい小径開口23fが形成されている。そして、レバーピン14は、図7に示されるように、小径部14cがジョイント部23の小径開口23fより径が小さく形成されている。また、レバーピン14は、図7に示されるように、大径部14dがジョイント部23の開口23cより径が小さく、且つ、ジョイント部23の小径開口23fより径が大きく形成されている。
そして、レバーピン14は、図7に示されるように、大径部14dの小径部14c側の少なくとも一部、及び、小径部14cの全部の両方がジョイント部23の開口23cに挿通されている。また、レバーピン14は、小径部14cと大径部14dのうち小径部14cのみがジョイント部23の小径開口23fに挿通されるとともに、小径部14cの先端に形成された雄ねじ部14fが、レバープレート13に形成された雌ねじ部13bに螺合されている。
また、弾性部材5は、上述したように、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14eとの間に配置されている。より具体的には、弾性部材5は、図7に示されるように、ジョイント部23の開口23cと小径開口23fにより形成される段差面23gと、レバーピン14の段差面14eと、の間に配置されている。
上記の構成によれば、レバーピン14は、大径部14dの少なくとも一部及び小径部14cの全部の両方が、ジョイント部23の開口23cに挿通されている。また、レバーピン14は、小径部14cの先端がレバープレート13に螺合されている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、レバーピン14の先端がレバープレート13に螺合されているので、レバーピン14の軸方向におけるレバーピン14の段差面14eとレバープレート13との間の間隔を調整することができ、これらの間に配置された少なくとも一つの弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重の調整を容易にすることができる。このため、弾性部材5によるジョイント部23を付勢する付勢荷重を適切なものにすることができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図8に示されるような、弾性部材5がレバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部13c、23h、72eが、レバープレート13、ジョイント部23、及びリテーナプレート72の少なくともいずれか一つに設けられている。
レバープレート13は、図8に示されるように、その上端面13aに板厚方向に沿って環状に凹んだ環状溝13d(係止部13c)が形成されている。弾性部材5は、その下端部がレバープレート13の環状溝13d内に挿入されている。このため、弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、環状溝13dに係止するため、移動が制限される。
ジョイント部23は、図8に示されるように、その上端面23d及び下端面23eのそれぞれに、板厚方向に沿って環状に凹んだ環状溝23i(係止部23h)が形成されている。一の弾性部材5は、その上端部がジョイント部23の下端面23eに形成された環状溝23i内に挿入されている。他の一の弾性部材5は、その下端部がジョイント部23の上端面23dに形成された環状溝23i内に挿入されている。このため、これらの弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、環状溝23iに係止するため、移動が制限される。
リテーナプレート72は、図8に示されるように、その下端面72cに板厚方向に沿って環状に凹んだ環状溝72f(係止部72e)が形成されている。弾性部材5は、その上端部がリテーナプレート72の環状溝72f内に挿入されている。このため、弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、環状溝72fに係止するため、移動が制限される。
上記の構成によれば、弾性部材5がレバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部13c、23h、72eが、レバープレート13、ジョイント部23、及びリテーナプレート72の少なくともいずれか一つに設けられている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、係止部13c、23h、72eによって弾性部材5の移動が制限されるので、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向における、弾性部材5とジョイント部23との位置関係に変化は生じない。ここで、弾性部材5とジョイント部23との位置関係が変化すると、それに伴い弾性部材5がジョイント部23を付勢する付勢力も変動する。したがって、係止部13c、23h、72eが設けられたウェイストゲートバルブ装置1は、付勢力の変動を抑制することができ、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。このため、アクチュエータ2のロッド22との連結部4における摩耗を低減させることができ、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図9に示されるような、弾性部材5がレバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部13c、23h、14gが、レバープレート13、ジョイント部23、及びレバーピン14の少なくともいずれか一つに設けられている。
レバープレート13は、図9に示されるように、その上端面13aに板厚方向に沿って環状に突出する環状凸部13e(係止部13c)が形成されている。弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、環状凸部13eに係止するため、移動が制限される。
ジョイント部23は、図9に示されるように、その上端面23d及び下端面23eのそれぞれに、板厚方向に沿って環状に突出する環状凸部23j(係止部23h)が形成されている。レバープレート13とジョイント部23との間に配置された弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、ジョイント部23の下端面23eに形成された環状凸部23jに係止するため、移動が制限される。また、ジョイント部23とレバーピン14の段差面14eとの間に配置された弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、ジョイント部23の上端面23dに形成された環状凸部23jに係止するため、移動が制限される。
レバーピン14は、図9に示されるように、その段差面14eに板厚方向に沿って環状に突出する環状凸部14h(係止部14g)が形成されている。弾性部材5は、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動しようとすると、環状凸部14hに係止するため、移動が制限される。
上記の構成によれば、弾性部材5がレバーピン14の軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部13c、23h、14gが、レバープレート13、ジョイント部23、及びレバーピン14の少なくともいずれか一つに設けられている。このようなウェイストゲートバルブ装置1は、係止部13c、23h、14gによって弾性部材5の移動が制限されるので、レバーピン14の軸方向に対して垂直する方向における、弾性部材5とジョイント部23との位置関係に変化は生じない。ここで、弾性部材5とジョイント部23との位置関係が変化すると、それに伴い弾性部材5がジョイント部23を付勢する付勢力も変動する。したがって、係止部13c、23h、14gが設けられたウェイストゲートバルブ装置1は、付勢力の変動を抑制することができ、弾性部材5が効率良く摩擦抵抗を発生させることができる。このため、アクチュエータ2のロッド22との連結部4における摩耗を低減させることができ、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。
なお、上述した幾つかの実施形態によれば、係止部13c、23h、72e、14gが、環状溝13d、23i、72f、又は、環状凸部13e、23j、14hを含むようになっていたが、係止部は環状溝及び環状凸部を含むようになっていてもよいし、弾性部材5の形状に対応させてその形状を変更してもよい。また、図8に記載された構造は、図5に記載された構造に係止部を設けたものであり、図9に記載された構造は、図6に記載された構造に係止部を設けたものであるが、図3、4、7に記載された構造に係止部を設けるようにしてもよい。
また、他の幾つかの実施形態では、ターボチャージャ3は、上述した各々の実施形態(図1〜図9参照)のいずれか一つに記載された構成を有するウェイストゲートバルブ装置1を備えている。
上記の構成によれば、ターボチャージャ3は、上述した各々の実施形態(図1〜図9参照)のいずれか一つに記載された構成を有するウェイストゲートバルブ装置1を備えているので、アクチュエータ2のロッド22との連結部4における摩耗を低減させることができ、ロッド22の往復運動に対する弁体11の応答性を維持することができる。このため、ターボチャージャ3は、長期間にわたって、過給圧が規定値以上に上昇することを防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 ウェイストゲートバルブ装置
11 弁体
12 レバーシャフト
13 レバープレート
13a 上端面
13b 雌ねじ部
13c 係止部
13d 環状溝
13e 環状凸部
14 レバーピン
14a 貫通孔
14b 雌ねじ部
14c 小径部
14d 大径部
14e 段差面
14f 雄ねじ部
14g 係止部
14h 環状凸部
2 アクチュエータ
21 アクチュエータ本体
22 ロッド
23 ジョイント部
23a 締結部
23b 平板部
23c 開口
23d 上端面
23e 下端面
23f 小径開口
23g 段差面
23h 係止部
23i 環状溝
23j 環状凸部
3 ターボチャージャ
4 連結部
5 弾性部材
51 コイルばね
6 抜止手段
7 抜止部材
71 ベータピン
71a 直線部
71b 湾曲部
71c 円弧部
71d 周面
72 リテーナプレート
72a 貫通孔
72b 上端面
72c 下端面
72d 延在部
72e 係止部
72f 環状溝
8 雄ねじ部材
8a 頭部
8b 雄ねじ部

Claims (15)

  1. アクチュエータのロッドの往復運動に連動して弁体を開閉するように構成されたウェイストゲートバルブ装置であって、
    前記ウェイストゲートバルブ装置は、
    前記弁体と、
    前記弁体と一端側が連結されるレバーシャフトと、
    前記レバーシャフトの他端側に設けられたレバープレートと、
    前記レバープレートから前記レバープレートの板厚方向に沿って突出するレバーピンであって、前記ロッドのジョイント部に形成された開口に回転可能に挿通されるレバーピンと、
    前記レバーピンの軸方向に沿って前記ジョイント部を付勢する弾性部材と、を備え、
    前記ウェイストゲートバルブ装置には、前記ジョイント部が前記レバーピンから抜け出るのを防止するための抜止手段が形成されている、ことを特徴とするウェイストゲートバルブ装置。
  2. 前記ウェイストゲートバルブ装置は、前記レバーピンの軸方向における前記ジョイント部を挟んで前記レバープレートとは反対側の位置において前記レバーピンに取り付けられる抜止部材をさらに備え、
    前記抜止手段は、前記抜止部材によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  3. 前記レバーピンは、前記レバープレートとは別体に構成されるとともに、前記レバーピンの軸方向における前記レバープレート側に設けられた小径部と、前記小径部より径が大きく形成され、前記レバーピンの軸方向における前記レバープレートとは反対側の位置において前記小径部に連結された大径部を有し、
    前記抜止手段は、前記レバーピンの前記小径部と前記大径部により形成される段差面によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  4. 前記弾性部材は、前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  5. 前記弾性部材は、一つが前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置されるとともに、他の一つが前記ジョイント部と前記抜止部材との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  6. 前記抜止部材は、ベータピンを含み、
    前記ベータピンは、前記レバーピンの軸方向に対して垂直方向に沿って延在する貫通孔に挿通される直線部と、前記レバーピンの外周に係止される湾曲部と、を有し、前記ベータピンの有する復元力により前記直線部及び前記湾曲部が前記レバーピンを挟持することにより前記レバーピンに固定され、
    前記抜止手段は、前記ベータピンにおける前記ジョイント部側の周面によって構成されることを特徴とする請求項4に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  7. 前記抜止部材は、リテーナプレートを含み、
    前記リテーナプレートは、前記レバーピンの先端面が前記リテーナプレートの板厚方向の一方の面に当接するように配置されるとともに、前記レバーピンとネジ締結により固定され、前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って、前記レバーピンよりも外側に延在する延在部が形成され、
    前記抜止手段は、前記延在部の前記レバーピン側の面によって構成されることを特徴とする請求項5に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  8. 前記弾性部材は、一つが前記ジョイント部と前記レバープレートとの間に配置されるとともに、他の一つが前記ジョイント部と前記レバーピンの前記段差面との間に配置されることを特徴とする請求項3に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  9. 前記弾性部材は、前記ジョイント部と前記レバーピンの前記段差面との間に配置されることを特徴とする請求項3に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  10. 前記レバーピンは、前記小径部と前記大径部のうち前記小径部のみが前記開口に挿通されるとともに、前記小径部の先端が前記レバープレートに螺合されていることを特徴とする請求項8に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  11. 前記レバーピンは、前記大径部の少なくとも一部及び前記小径部の全部の両方が前記開口に挿通されるとともに、前記小径部の先端が前記レバープレートに螺合されていることを特徴とする請求項9に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  12. 前記弾性部材はコイルばねを含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  13. 前記弾性部材が前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、前記レバープレート、前記ジョイント部、及び前記リテーナプレートの少なくともいずれか一つに設けられることを特徴とする請求項7に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  14. 前記弾性部材が前記レバーピンの軸方向に対して垂直する方向に沿って移動するのを制限する係止部が、前記レバープレート、前記ジョイント部、及び前記レバーピンの少なくともいずれか一つに設けられることを特徴とする請求項10又は11に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  15. 請求項1から14のいずれか一つに記載のウェイストゲートバルブ装置を備えることを特徴とするターボチャージャ。
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