JP2017160987A - 回転軸のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦抵抗を低減しつつシール性を高めることができる回転軸のシール構造を提供する。
【解決手段】外周面にシールリング溝5が形成された回転軸2と、回転軸2が挿入されて回転軸2を回転自在に軸支するハウジング3と、シールリング溝5に嵌め込まれるとともに、ハウジング3のシール面32と向かい合うシールリング4と、を備え、シールリング溝5は、軸線A方向におけるシール面32よりもシール面32に対するシールリング4の反対側に位置して、シールリング4がシール面32に対するシールリング4の反対側に移動するのを規制する規制面51を有し、シールリング4は、規制面51側に付勢されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボチャージャー等における回転軸のシール構造に関する。
特許文献1には、ターボチャージャーにおいて、回転軸とハウジングとの間のシールを行うシール構造が記載されている。このシール構造では、回転軸の外周面に形成されたシールリング溝にシールリングが挿入されており、ハウジングのシーリング溝に向かい合う第2の周面が、回転軸に対して傾斜して形成されている。そして、シールリングが、自らの弾性力によりハウジングの第2の周面に付勢されている。このため、シールリングには、第2の周面の傾斜に沿って軸方向の力が作用するため、シールリングは、シールリング溝の一方の側壁に押し付けられる。これにより、シールリングとシールリング溝の側壁とが密着するため、シールリングとハウジングとの間のシール性が向上する。
特開2006−083779号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシール構造では、シールリング溝の側壁にシールリングが押圧されるため、シールリングとシールリング溝の側壁との間の摩擦抵抗が大きくなって、回転軸の回転が抑制される。その結果、ターボチャージャーの過給効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、摩擦抵抗を低減しつつシール性を高めることができる回転軸のシール構造を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するべく、鋭意研究したところ、従来はシール面を摩耗させないことを技術常識としていたところ、当該技術常識に反してシール面を積極的に摩耗させることで、上記課題を解決することができるとの知見に至った。
つまり、本発明に係る回転軸のシール構造は、外周面にシールリング溝が形成された回転軸と、回転軸が挿入されて回転軸を回転自在に軸支するハウジングと、シールリング溝に嵌め込まれるとともに、ハウジングのシール面と向かい合うシールリングと、を備え、シールリング溝は、回転軸の軸線方向におけるシール面よりもシール面に対するシールリングの反対側に位置して、シールリングがシール面に対するシールリングの反対側に移動するのを規制する規制面を有し、シールリングは、規制面側に付勢されている。
本発明に係る回転軸のシール構造では、シールリングがシール面に対するシールリングの反対側に移動するのを規制する規制面が、軸線方向におけるシール面よりもシール面に対するシールリングの反対側に位置しているため、シールリングが規制面側に付勢されることで、シールリングがハウジングのシール面に押し付けられる。この状態で回転軸を回すと、シールリング及びシール面の少なくとも一方が初期摩耗することにより、シールリングは、シール面に対するシールリングの反対側に移動する。そして、シールリングは、規制面に当接されることで、シール面に対するシールリングの反対側に移動するのが規制される。このとき、シールリングが規制面側に付勢されているため、シールリングと規制面とが密着することで、シールリングと回転軸との間のシール性が保たれる。一方、シールリングとシール面との間は、シールリング又はシール面の初期摩耗により、殆ど隙間の無い状態となる。しかも、規制面により、シールリングがシール面に対するシールリングの反対側に移動するのが規制されているため、シールリングがシール面に強く押し付けられることもない。これにより、摩擦抵抗を低減しつつシール性を高めることができる。
上記の回転軸のシール構造において、シールリングは、回転軸の軸線方向におけるハウジングの内側に配置されていてもよい。この回転軸のシール構造では、シールリングがハウジングの内側に配置されているため、規制面は、軸線方向におけるシール面よりもハウジングの外側において、シールリングがハウジングの外側に移動するのを規制する。そして、シールリングが規制面側に付勢されることで、シールリングは、ハウジングの内側からハウジングのシール面に押し付けられる。このため、ハウジング内に充填された潤滑油が漏れ出すのをより好適に抑制することができる。しかも、回転軸を回転させると、シール面とシールリングとの間に入り込んだ潤滑油が、遠心力によりハウジングの内側に戻されるため、ハウジング内に充填された潤滑油が漏れ出すのを更に抑制することができる。
また、上記の回転軸のシール構造において、規制面は、回転軸の軸線と垂直な方向に延びる面であってもよい。この回転軸のシール構造では、規制面が回転軸の軸線と垂直な方向に延びる面であるため、当該規制面により、シールリングがシール面に対するシールリングの反対側に移動するのを確実に規制することができる。
また、上記の回転軸のシール構造において、シールリング溝は、規制面に向けて縮径する傾斜面を有し、シールリングは、傾斜面側に付勢する弾性力を有してもよい。この回転軸のシール構造では、シールリング溝が規制面に向けて縮径する傾斜面を有するため、シールリングが自身の弾性力により傾斜面側に付勢すると、シールリングが傾斜面に沿って滑ることで、この付勢力の一部が規制面側への付勢力に変換される。このため、簡易な構成で、シールリングを規制面側に付勢することができる。しかも、シールリングをハウジングの内側に配置した場合は、回転軸を回転させると、傾斜面とシールリングとの間に入り込んだ潤滑油が、遠心力によりハウジングの内側に戻されるため、ハウジング内に充填された潤滑油が漏れ出すのを更に抑制することができる。
また、上記の回転軸のシール構造において、シールリングの硬度は、ハウジングの硬度よりも低くてもよい。この回転軸のシール構造では、シールリングの硬度をハウジングの硬度よりも低くすることで、シールリングを積極的に初期摩耗させることができる。このように、ハウジングよりも小さいシールリングを積極的に初期摩耗させるため、製造容易性を高めることができる。
本発明によれば、摩擦抵抗を低減しつつシール性を高めることができる。
実施形態に係る回転軸のシール構造を模式的に示す断面図である。 図1に示す回転軸のシール構造の一部拡大図である。 図2に示すIII−III線における断面図である。 シールリングの平面図であり、(a)は自然状態、(b)は拡径させた状態を示している。 組み付け時の状態を示す回転軸のシール構造の一部拡大図である。 図5に示すVI−VI線における断面図である。 傾斜面に嵌め込まれたシールリングの状態を説明する図である。 変形例の回転軸のシール構造を模式的に示す断面図である。 変形例の回転軸のシール構造を模式的に示す断面図である。
以下、実施形態に係る回転軸のシール構造について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る回転軸のシール構造は、本発明に係る回転軸のシール構造を、ターボチャージャーにおける回転軸とハウジングとの間のシール構造に適用したものである。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係る回転軸のシール構造を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す回転軸のシール構造の一部拡大図である。図3は、図2に示すIII−III線における断面図である。図1〜図3に示すように、実施形態に係る回転軸のシール構造1は、回転軸2と、ハウジング3と、シールリング4と、を備える。
回転軸2は、エンジンの排気経路上に設けられたタービン(不図示)と、エンジンの吸気経路上に設けられたコンプレッサ21と、タービンとコンプレッサ21とを連結するシャフト22と、を備える。シャフト22は、細長い円柱状に形成されており、軸線A周りに回転自在に軸支されている。なお、以下では、回転軸2の軸線Aを、単に「軸線A」ともいう。そして、排気経路を流れる排気ガスによりタービンが回転することにより、回転軸2全体が軸線A周りに回転する。シャフト22の外周面には、シールリング4が嵌め込まれるシールリング溝5が形成されている。シールリング溝5は、軸線A周りに延びる円状の溝である。
ハウジング3は、回転軸2のシャフト22が挿入されて、回転軸2のシャフト22を軸線A周りに回転自在に軸支する。ハウジング3の内側には、シャフト22を円滑に回転させるための潤滑油が内側に充填されている。ハウジング3は、回転軸2のシャフト22が挿通される貫通孔31と、貫通孔31の周壁を成してシールリング4との間でシールが行われるシール面32と、を備える。なお、ハウジング3は、潤滑油が充填される側が内側となる。
貫通孔31の内径は、シャフト22の外径よりも僅かに大きい。つまり、ハウジング3とシャフト22との間には、僅かな隙間が形成されている。このため、ハウジング3内に充填された潤滑油は、貫通孔31のハウジング3とシャフト22との間の隙間から漏れ出す可能性がある。
シール面32は、ハウジング3の内面の一部である。シール面32は、例えば、軸線Aと垂直な方向に延びて、ハウジング3の内側に向けられた平面である。但し、シール面32は、シールリング4との間でシールができればよく、必ずしも軸線Aと垂直な方向に延びる平面でなくてもよい。
シールリング4は、回転軸2のシャフト22とハウジング3との間のシールを行うリング状のシール部材である。シールリング4は、軸線A方向におけるハウジング3の内側に配置されている。そして、シールリング4は、シールリング溝5に嵌め込まれて、ハウジング3のシール面32と向かい合う。
図4は、シールリングの平面図であり、図4の(a)は自然状態、図4の(b)は拡径させた状態を示している。図4に示すように、シールリング4は、弾性変形可能な弾性部材により、周方向において切断された有端のリング状(両先端が突き合わされたC字状)に形成されている。
シールリング4は、切断された一対の端面44が離間する方向に、つまり、シールリング4の径が広がる方向に、弾性変形することが可能となっている。シールリング4の自然状態では、図4の(a)に示すように、一対の端面44の全面が当接された円状となる。シールリング4を弾性変形させて一対の端面44の少なくとも一部を引き離すと、図4の(b)に示すように、シールリング4が拡径されるとともに、シールリング4にはその弾性復元力により縮径方向の付勢力が働く。
シールリング4の硬度は、ハウジング3の硬度よりも低い。シールリング4の素材としては、例えば、ハウジング3よりも硬度の低い金属又は樹脂を用いることができる。
次に、シールリング溝5について更に詳しく説明する。シールリング溝5は、規制面51と、傾斜面52と、を備える。シールリング溝5の断面は、軸線A周りの全域において同一であり、規制面51及び傾斜面52によりV字状に形成されている。
規制面51は、シールリング4がシール面32に対するシールリング4の反対側に移動するのを規制する面である。具体的には、規制面51は、シールリング4が当接することにより、シールリング4がシール面32に対するシールリング4の反対側に移動するのを規制する。なお、上述したように、本実施形態ではシールリング4がハウジング3の内側に配置されるため、シール面32に対するシールリング4の反対側は、シール面32に対するハウジング3の外側となる。このため、以下では、シール面32に対するシールリング4の反対側を、単に「外側」ともいう。
規制面51は、軸線A方向において、シール面32よりも外側(シール面32に対するシールリング4の反対側)に位置する。規制面51は、例えば、シャフト22の外周面から、半径方向内側に向けて、軸線Aと垂直な方向に延びる。但し、規制面51は、シールリング4の外側への移動を規制することができれば、軸線Aと垂直な方向に延びていなくてもよい。
傾斜面52は、シールリング溝5に嵌め込まれたシールリング4を規制面51側に付勢するための面である。具体的には、傾斜面52は、規制面51に向けて縮径している。縮径するとは、径が小さくなること、つまり、シールリング溝5の溝が深くなることをいう。傾斜面52は、シャフト22の外周面から、規制面51に向けて縮径するように傾斜して、規制面51に至っているなお、軸線Aを通る回転軸2の断面では、傾斜面52は直線となっている。
次に、シールリング4について更に詳しく説明する。シールリング4は、傾斜当接面41と、規制当接面42と、シール当接面43と、を備える。
傾斜当接面41は、シールリング4の内周面であって、シールリング溝5の傾斜面52に当接される面である。傾斜当接面41は、傾斜面52と同じ角度に傾斜している。つまり、シールリング4の中心軸線に対する傾斜当接面41の傾斜角度は、軸線Aに対する傾斜面52の傾斜角度と同じである。シールリング4が自然状態である場合、傾斜当接面41の内径(シールリング4の内径)は、傾斜面52の最少外径と同じ、又は、傾斜面52の最少外径よりも小さい。
規制当接面42は、シールリング溝5の規制面51に当接される面である。規制当接面42は、規制面51と平行である。つまり、規制面51が軸線Aと垂直な方向に延びる場合、規制当接面42は、シールリング4の中心軸線と垂直な方向に延びる。
シール当接面43は、ハウジング3のシール面32に当接される面である。シール当接面43は、シール面32と平行である。つまり、シール面32が軸線Aと垂直な方向に延びる場合、シール当接面43は、シールリング4の中心軸線と垂直な方向に延びる。
そして、回転軸2及びハウジング3に組み付ける前のシールリング4は、規制当接面42とシール当接面43とが面一となっている。一方、回転軸2及びハウジング3に組み付けて回転軸2を所定時間回転させた後のシールリング4は、後述するように、シール当接面43が規制当接面42よりも窪んだ位置となっている。
次に、図5〜図7も参照して、回転軸2の組み付けについて説明する。
図5は、組み付け時の状態を示す回転軸のシール構造の一部拡大図である。図6は、図5に示すVI−VI線における断面図である。図7は、傾斜面に嵌め込まれたシールリングの状態を説明する図である。図5〜図7に示すように、シールリング4をシールリング溝5に嵌め込むと、シールリング4は、弾性変形して一対の端面44が引き離されて拡径された状態となって、内周面である傾斜当接面41がシールリング溝5の傾斜面52に嵌め合わされる。これにより、シールリング4には、その復元力により縮径する方向の付勢力が働く。このため、シールリング溝5に嵌め込まれたシールリング4は、その復元力により傾斜面52側に付勢する弾性力を有する。
シールリング4がシールリング溝5に嵌め込まれると、シールリング4の付勢力の一部が傾斜面52により規制面51側に変換されることで、シールリング4は、傾斜面52に沿って滑り、縮径しながら規制面51側に移動する。そして、規制当接面42が規制面51に当接する前に、シール当接面43がシール面32に当接して、シール当接面43がシール面32を押圧する。シールリング4の復元力による縮径方向の付勢力をFとし、軸線Aに対する傾斜面52の傾斜角度をθとすると、シール当接面43がシール面32を押圧する力は、F・sinθ・cosθとなる。
この状態で回転軸2を回すと、シール面32とシール当接面43との摩擦により、シール面32(ハウジング3)よりも硬度の低いシール当接面43(シールリング4)が初期摩耗する。そして、シール当接面43を擦り減らしながら、シールリング4は、傾斜面52に沿って移動する。その後、規制当接面42が規制面51に当接することで、シールリング4の外側への移動が規制される。このとき、シール当接面43の初期摩耗により、シール当接面43とシール面32とは殆ど隙間の無い状態となるとともに、シール当接面43のシール面32に対する面圧がゼロ又はゼロに近づく。なお、規制当接面42が規制面51に当接することにより、シールリング4の外側への移動が規制されているため、その後に回転軸2を回転しても、シール当接面43のシール面32に対する面圧は大きくならない。
このように、本実施形態に係る回転軸のシール構造1では、シールリング4が外側に移動するのを規制する規制面51が、軸線A方向におけるシール面32よりも外側に位置しているため、シールリング4が規制面51側に付勢されることで、シールリング4がハウジング3のシール面32に押し付けられる。この状態で回転軸2を回すと、シールリング4が初期摩耗することにより、シールリング4は、外側に移動する。そして、シールリング4は、規制面51に当接されることで、外側に移動するのが規制される。このとき、シールリング4が規制面51側に付勢されているため、シールリング4と規制面51とが密着することで、シールリング4と回転軸2との間のシール性が保たれる。一方、シールリング4とシール面32との間は、シールリング4の初期摩耗により、殆ど隙間の無い状態となる。しかも、規制面51により、シールリング4が外側に移動するのが規制されているため、シールリング4がシール面32に強く押し付けられることもない。これにより、摩擦抵抗を低減しつつシール性を高めることができる。
また、この回転軸のシール構造1では、シールリング4がハウジング3の内側に配置されているため、規制面51は、軸線A方向におけるシール面32よりもハウジング3の外側において、シールリング4がハウジング3の外側に移動するのを規制する。そして、シールリング4が規制面51側に付勢されることで、シールリング4は、ハウジング3の内側からハウジング3のシール面32に押し付けられる。このため、ハウジング3内に充填された潤滑油が漏れ出すのをより好適に抑制することができる。
また、この回転軸のシール構造1では、規制面51が回転軸2の軸線Aと垂直な方向に延びる面であるため、当該規制面51により、シールリング4が外側に移動するのを確実に規制することができる。
また、この回転軸のシール構造1では、シールリング溝5が規制面51に向けて縮径する傾斜面52を有するため、シールリング4が自身の弾性力により傾斜面52側に付勢すると、シールリングが傾斜面に沿って滑ることで、この付勢力の一部が規制面51側への付勢力に変換される。このため、簡易な構成で、シールリング4を規制面51側に付勢することができる。
また、この回転軸のシール構造1では、傾斜面52と傾斜当接面41との間、及び、シール面32とシール当接面43との間に入り込んだ潤滑油は、回転軸2を回転させると、遠心力によりハウジング3の内側に戻されるため、ハウジング3内に充填された潤滑油が漏れ出すのを更に抑制することができる。
また、この回転軸のシール構造1では、シールリング4の硬度をハウジング3の硬度よりも低くすることで、シールリング4を積極的に初期摩耗させることができる。このように、ハウジング3よりも小さいシールリング4を積極的に初期摩耗させるため、製造容易性を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態では、回転軸2のコンプレッサ21側における回転軸2とハウジング3とのシール構造について説明したが、回転軸2のタービン側における回転軸2とハウジング3とのシール構造も、上記と同様である。
また、上記実施形態では、シールリング4の硬度をハウジング3の硬度よりも低くし、シールリング4を積極的に初期摩耗させるものとしたが、シールリング4の硬度とハウジング3の硬度とを同じにしてもよく、シールリング4の硬度をハウジング3の硬度よりも高くしてもよい。前者の場合、シールリング4及びハウジング3の双方が初期摩耗することにより、シールリング4のシール当接面43がハウジング3のシール面32に当接する。一方、後者の場合、図8に示す回転軸のシール構造1Aのように、ハウジング3が積極的に初期摩耗することにより、シールリング4のシール当接面43がハウジング3のシール面32に当接する。なお、図8は、図2に対応する図である。
また、上記実施形態では、シールリング4が軸線A方向におけるハウジング3の内側に配置されているものとして説明したが、シールリング4はハウジング3の如何なる位置に配置されていてもよく、例えば、図9に示す回転軸のシール構造1Bのように、シールリング4を軸線A方向におけるハウジング3の外側に配置してもよい。なお、図9は、図1に対応する図である。この場合、シールリング4及びシールリング溝5の向きが、上記実施形態とは軸線A方向において逆となる。
また、上記実施形態では、ターボチャージャーにおける回転軸とハウジングとの間のシールを行うシール構造について説明したが、本発明は、ターボチャージャーに限定されるものではなく、他の回転軸とハウジングとの間のシールを行うシール構造に適用してもよい。
1…シール構造、2…回転軸、3…ハウジング、4…シールリング、5…シールリング溝、21…コンプレッサ、22…シャフト、31…貫通孔、32…シール面、41…傾斜当接面、42…規制当接面、43…シール当接面、44…端面、51…規制面、52…傾斜面、A…軸線。

Claims (5)

  1. 外周面にシールリング溝が形成された回転軸と、
    前記回転軸が挿入されて前記回転軸を回転自在に軸支するハウジングと、
    前記シールリング溝に嵌め込まれるとともに、前記ハウジングのシール面と向かい合うシールリングと、を備え、
    前記シールリング溝は、前記回転軸の軸線方向における前記シール面よりも前記シール面に対する前記シールリングの反対側に位置して、前記シールリングが前記シール面に対する前記シールリングの反対側に移動するのを規制する規制面を有し、
    前記シールリングは、前記規制面側に付勢されている、
    回転軸のシール構造。
  2. 前記シールリングは、前記回転軸の軸線方向における前記ハウジングの内側に配置されている、
    請求項1に記載の回転軸のシール構造。
  3. 前記規制面は、前記回転軸の軸線と垂直な方向に延びる面である、
    請求項1又は2に記載の回転軸のシール構造。
  4. 前記シールリング溝は、前記規制面に向けて縮径する傾斜面を有し、
    前記シールリングは、前記傾斜面側に付勢する弾性力を有する、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の回転軸のシール構造。
  5. 前記シールリングの硬度は、前記ハウジングの硬度よりも低い、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の回転軸のシール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102348899B1 (ko) * 2021-11-01 2022-01-11 토비스유압 주식회사 사판식 유압모터 시스템

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