JP2018127973A - 失火判定手段及び制御装置 - Google Patents

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【課題】内燃機関の半失火状態を適切に検出する。【解決手段】内燃機関の燃焼状態を示す燃焼相関パラメータに基づいて、上記内燃機関の失火度合を3段階以上に分けて判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、失火判定手段及び制御装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、エンジン(内燃機関)のクランク角の角加速度を算出し、各加速度に基づいて、各気筒の失火判定を行う燃焼状態検出装置が開示されている。特許文献1に開示された燃焼状態検出装置では、気筒ごとに、角加速度の時間偏差である角加速度偏差が所定の閾値よりも高い場合を失火と判定し、角速度偏差が所定の閾値以下の場合は失火していないと判定している。
特許第5305043号公報
ところで、内燃機関の燃焼室においては、特許文献1で「失火」と判定している完全失火以外にも、失火している可能性があるものの判定閾値を超えないために失火と判定されない場合や、燃料噴射量の不足により失火に近い状態に至る場合等、様々な燃焼不良が考えられる。しかしながら、特許文献1における燃焼状態検出装置は、「失火している」状態と、「失火していない」状態との二値的な判定を実施しているため、上記のような失火しているか曖昧な半失火状態を認識することが難しい。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、内燃機関の半失火状態を適切に検出することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、失火判定手段に係る第1の手段として、内燃機関の燃焼状態を示す燃焼相関パラメータに基づいて、上記内燃機関の失火度合を3段階以上に分けて判定する、という構成を採用する。
失火判定手段に係る第2の手段として、上記失火判定手段に係る第1の手段において、上記燃焼相関パラメータに基づいて算出される第1パラメータと、上記第1パラメータの時間変化量である第2パラメータとに基づいて上記失火度合を判定する、という構成を採用する。
失火判定手段に係る第3の手段として、上記失火判定手段に係る第1または第2の手段において、上記燃焼相関パラメータは、上記内燃機関のクランク角の瞬時角速度である、という構成を採用する。
失火判定手段に係る第4の手段として、上記失火判定手段に係る第1〜3のいずれかの手段において、複数回計測された完全失火状態の場合の上記燃焼相関パラメータの中心点を予め算出し、上記中心点からの距離に基づいて、上記失火度合の判定閾値を設定する、という構成を採用する。
制御装置に係る第1の手段として、上記失火判定手段に係る第1〜4のいずれかの手段の失火判定手段と、失火度合に基づいて内燃機関の制御値を算出する制御値算出手段と、上記制御値に基づいて制御を行う制御実行手段とを備える、という構成を採用する。
制御装置に係る第2の手段として、上記制御装置に係る第1の手段において、上記制御値算出手段は、上記制御値として、燃料噴射量を算出し、上記制御実行手段は、上記燃料噴射量に基づいて、燃料噴射制御を行う、という構成を採用する。
制御装置に係る第3の手段として、上記制御装置に係る第1または第2の手段において、上記制御値算出手段は、上記制御値として、上記内燃機関の燃焼室での点火タイミングを算出し、上記制御実行手段は、上記点火タイミングに基づいて、点火制御を行う、という構成を採用する。
本発明によれば、失火判定手段は、内燃機関の燃焼状態を、3段階以上に分けて判定する。したがって、「失火している」及び「失火していない」状態以外の状態についても判定することができ、従来は「失火していない」と判定されていた失火判定閾値に近い半失火状態を判定することができる。すなわち、失火判定手段は、内燃機関の半失火状態を適切に検出することができる。
本発明の一実施形態におけるECUのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における失火発生時の各燃焼相関パラメータの挙動の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態における二次元マッピングデータの一例である。 本発明の一実施形態におけるECUの失火判定処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるECUの燃焼補正処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明における制御装置の一実施形態として、ECU1(制御装置)について説明する。本実施形態において、本発明に係る点火制御装置は、自動二輪車のECU(Engine Control Unit)の一機能として組み込まれている。図1は、本実施形態におけるECU1のシステム構成を示すブロック図である。
ECU1は、内燃機関と、内燃機関に関わる各機関とを制御する制御装置であり、図1に示すように、燃焼状態算出部2と、失火判定部3(失火判定手段)と進角値算出部4(制御値算出手段)と、点火制御部5(制御実行手段)と、燃料噴射量算出部6(制御値算出手段)と、燃料噴射制御部7(制御実行手段)と、を備えている。燃焼状態算出部2は、不図示の内燃機関の回転角度センサからクランク角を取得し、クランク角の瞬時角速度(燃焼相関パラメータ)を算出する。また、燃焼状態算出部2は、内燃機関に設けられた内燃機関の回転数センサ、スロットル開度センサ及び吸入圧力センサから、それぞれ運転状態を取得しており、運転状態データとして記憶している。
失火判定部3は、燃焼状態算出部2よりクランク角の瞬時角速度を取得し、瞬時角速度にコムフィルタを適用することにより、パラメータA(第1パラメータ)を算出する。さらに、失火判定部3は、パラメータAの時間変化量をパラメータB(第2パラメータ)として算出することで、パラメータAを第1軸、パラメータBを第2軸とした二次元マッピング上で失火判定を行う。また、失火判定部3は、完全失火と判定された場合に、車両の表示装置に失火を表示させる。
図2は、本実施形態における失火発生時の各燃焼相関パラメータの挙動の一例を示すグラフである。図2の上段は瞬時角速度のデータを示し、中段はパラメータAのデータを示し、下段はパラメータBのデータを示している。図2に示すように、パラメータAは、クランク角の瞬時角速度にコムフィルタを適用することにより、失火発生による数値の変化以外の成分を減衰させている。パラメータBは、パラメータAの時間変化量であり、失火発生直後にパラメータAに発生する数値の揺り戻しによるノイズを減衰させることができる。
図3は、本実施形態における二次元マッピングデータの一例である。本実施形態においては、図3に示すように、パラメータAを横軸、パラメータBを縦軸として二次元マッピングを作成している。失火判定部3は、予め実験により求められた判定基準である中心点P(A1,B1)と、この中心点Pからの二次元的距離についての判定閾値である第1閾値X及び第2閾値Y(X<Y)を記憶している。また、図3に示すマッピングデータでは、パラメータAが所定の値A2(A1<A2)以上の領域及びパラメータBが所定の値B2(B1<B2)以上の領域について、計測対象外としている。ECU1は、このような計測対象外の領域に含まれるデータを計測した場合には、計測エラーとして、処理をスキップする。
失火判定部3は、算出されたパラメータA及びパラメータBが、第1閾値X以下の場合を完全失火と判定し、第1閾値Xより大きくかつ第2閾値Y以下である場合には、半失火と判定する。さらに、失火判定部3は、算出されたパラメータA及びパラメータBが、第2閾値より大きい場合には、正常と判定する。また、失火判定部3は、半失火については、例えば、第2閾値を0、第1閾値を1として、中心点Pからの二次元的距離に応じて半失火点数として算出する。当該半失火点数は半失火判定が行われるたびに記憶され、半失火点数が点数閾値を超えると、燃焼補正処理が実施される。
進角値算出部4は、燃焼状態算出部2から取得した運転状況に合わせて、内燃機関の点火進角値(点火タイミング)を算出している。さらに、進角値算出部4は、失火判定部3により半失火点数が点数閾値を超えたと判断されると、点火進角値を進角または遅角させる補正を実施する。点火制御部5は、燃焼補正処理として、進角値算出部4により算出された進角値(制御値)に基づいて内燃機関に設けられた不図示の点火装置の点火制御を実施する。
燃料噴射量算出部6は、燃焼状態算出部2から運転状況に合わせて内燃機関の燃焼室への燃料噴射量を算出している。さらに、燃料噴射量算出部6は、点火制御部5による燃焼補正処理が完了し、かつ半失火が改善されない場合に、燃料噴射量の増加または減少を伴う燃料噴射量の補正を実施する。燃料噴射制御部7は、燃焼補正処理として、燃料噴射量算出部6により算出された燃料噴射量(制御値)に基づいて、内燃機関に設けられた不図示の燃料噴射装置の燃料噴射制御を実施する。
このような本実施形態におけるECU1の失火判定装置としての動作を、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態におけるECU1の失火判定処理を説明するフローチャートである。
まず、燃焼状態算出部2により、燃焼状態が算出される(ステップS1)。ステップS1では、燃焼状態算出部2がクランク角度センサからクランク角を取得し、クランク角の瞬時角速度を算出する。次に、失火判定部3により、パラメータA及びパラメータBが算出される(ステップS2)。ステップS2では、失火判定部3が、瞬時角速度にコムフィルタを適用することにより、パラメータAを算出し、記憶する。さらに、失火判定部3は、パラメータAの時間変化量を微分により算出し、記憶する。
続いて、失火判定部3により、中心点Pからの距離Lが算出される(ステップS3)。ステップS3では、失火判定部3が、ステップS2において求めたパラメータA及びパラメータBと、中心点P(A1,B1)との距離Lを算出する。さらに、失火判定部3により、距離Lが第1閾値Xよりも大きいかが判断される(ステップS4)。
ステップS4において、距離Lが第1閾値Xよりも大きい場合、すなわち、判断がYESの場合には、失火判定部3により、距離Lが第2閾値Yよりも大きいかが判断される(ステップS5)。ステップS5において、距離Lが第2閾値Yよりも大きい場合、すなわち、判断がYESの場合には、失火判定部3により、燃焼状態が「正常」であると判断される(ステップS6)。
また、ステップS4において、距離Lが第1閾値以下である場合、すなわち、判断がNOの場合には、失火判定部3により、「完全失火」と判定される(ステップS7)。さらに、失火判定部3が、表示装置に完全失火を知らせる表示を行い(ステップS8)、処理を完了する。
また、ステップS5において、距離Lが第2閾値以下である場合、すなわち、判断がNOの場合には、失火判定部3により、「半失火」と判定される(ステップS9)。さらに、失火判定部3により、距離Lの大きさに応じた点数の算出が行われる(ステップS10)。ステップS10では、失火判定部3が、予め記憶している算出方法に基づいて、距離Lが小さいほど点数が高くなるように重み付けして、点数を算出する。なお、点数は、例えば、距離Lの大きさが第1閾値と等しい場合の点数が1.0点、第2閾値Yと等しい場合の点数が0.0点となるように、距離Lに応じて設定されている。
次に、失火判定部3により、点数が点数閾値以上であるかが判定される(ステップS11)。ステップS11では、失火判定部3は、点数が予め記憶している点数閾値以上であるかを判断する。なお、点数閾値は、0.0から1.0の間の数値が設定される。ステップS11において、点数が点数閾値以上である場合、すなわち、判断がYESの場合、失火判定部3により、燃焼補正処理が指示され(ステップS12)、処理が完了する。ステップS12では、失火判定部3が、進角値算出部4へと進角値の補正を指示する。
次に、ECU1の、燃焼補正処理の動作を、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態におけるECU1の燃焼補正処理を説明するフローチャートである。
まず、進角値算出部4により、進角値の進角方向への補正が行われる(ステップS21)。ステップS21では、進角値算出部4が、現状の進角値に対してより進角方向となるように補正進角値を算出する。なお、進角値算出部4は、ステップS21における補正量を、算出された距離Lの値に依存して決定する。次に、点火制御部5により、点火制御が行われる(ステップS22)。ステップS22では、点火制御部5が、進角値算出部4により算出された補正進角値に基づいて、内燃機関に設けられた不図示の点火装置を制御する。
続いて、失火判定部3により、距離Lが第2閾値Yよりも大きいかが判断される(ステップS23)。ステップS23では、燃焼状態算出部2及び失火判定部3が、図4に示すフローチャートのステップS1〜ステップS3に基づいて、ステップS22が実施された後の距離Lを算出し、この距離Lと第2閾値Yとの比較を実施する。ステップS23において、距離Lが第2閾値Yよりも小さいと判断された場合、すなわち、判断がYESの場合には、半失火状態が改善されていないため、進角値算出部4により、進角値の遅角方向への補正が行われる(ステップS24)。ステップS24では、失火判定部3の指示に基づいて、進角値算出部4が、現状の進角値に対してより遅角方向となるように補正進角値を算出する。なお、進角値算出部4は、ステップS24における補正量を、ステップS23において算出された距離Lの値に依存して決定する。次に、点火制御部5により、点火制御が行われる(ステップS25)。
続いて、失火判定部3により、距離Lが第2閾値Yよりも大きいかが判断される(ステップS26)。ステップS26では、失火判定部3が、ステップS23と同様に距離Lを算出し、第2閾値Yとの比較を実施する。ステップS26において、距離Lが第2閾値Yよりも小さいと判断された場合、すなわち、判断がYESの場合には、半失火状態が改善されていないため、燃料噴射量算出部6により燃料噴射量の増量補正が実施される(ステップS27)。ステップS27では、失火判定部3からの指示に基づいて、燃料噴射量算出部6が、現状の燃料噴射量に対して増量された補正燃料噴射量を算出する。なお、燃料噴射量算出部6は、ステップS27における補正量を、ステップS26において算出された距離Lの値に依存して決定する。さらに、燃料噴射制御部7により、燃料噴射制御が実施される(ステップS28)。ステップS28では、燃料噴射制御部7が、補正燃料噴射量に基づいて、燃料噴射装置を制御する。
続いて、失火判定部3により、距離Lが第2閾値Yよりも大きいかが判断される(ステップS29)。ステップS29では、失火判定部3が、ステップS23と同様に距離Lを算出し、第2閾値Yとの比較を実施する。ステップS29において、距離Lが第2閾値Yよりも小さいと判断された場合、すなわち、判断がYESの場合には、半失火状態が改善されていないため、燃料噴射量算出部6により燃料噴射量の減量補正が実施される(ステップS30)。なお、燃料噴射量算出部6は、ステップS30における補正量を、ステップS29において算出された距離Lの値に依存して決定する。さらに、燃料噴射制御部7により、燃料噴射制御が実施される(ステップS31)。ステップS31では、燃料噴射制御部7が、補正燃料噴射量に基づいて、燃料噴射装置を制御する。最後に、燃料噴射量算出部6により燃料噴射量が記憶され、処理が完了する。
また、ステップS23において、距離Lが第2閾値Y以上と判断された場合、すなわち、判断がNOの場合には、半失火状態が改善されているため、進角値算出部4により補正進角値が記憶され(ステップS33)、処理が完了する。さらに、ステップS26において、距離Lが第2閾値Y以上と判断された場合、すなわち、判断がNOの場合には、同様に、ステップS33が実施される。さらに、ステップS29において、距離Lが第2閾値Y以上と判断された場合、すなわち、判断がNOの場合には、ステップS32が実施される。
このような本実施形態におけるECU1によれば、失火判定部3により、失火度合を「正常」、「半失火」及び「完全失火」の3段階で評価している。このような評価を実施することにより、従来は「失火していない」と判断された燃焼状態についても、燃焼状態に異常がある場合をECU1が把握することができる。すなわち、本実施形態におけるECU1は、内燃機関の半失火状態を適切に検出することができる。
本実施形態におけるECU1によれば、失火判定部3は、クランク角の瞬時角速度に基づくパラメータAと、パラメータAの時間変化量であるパラメータBとの二次元マッピングに基づいて、失火度合を判定している。パラメータAは、計測された瞬時角速度のデータに対してコムフィルタを適用したものであり、瞬時角速度のデータから失火による変化の成分を減衰させ、失火による変化の成分を抽出することができる。また、パラメータBは、パラメータAのデータから、失火による変化の揺り戻しの成分を減衰させることができ、失火度合の判定におけるノイズ成分を除去することができる。したがって、このような2つのパラメータを用いることにより、失火判定をより正確に実施することができる。
また、本実施形態におけるECU1によれば、完全失火状態を示す領域の中心点Pを算出し、この中心点からの距離Lに基づいて、失火度合を判定している。これにより、例えば、パラメータAまたはパラメータBにおける数値にバラツキがある場合においても、二次元マッピング上において、完全失火及び半失火を検出することができる。
また、本実施形態におけるECU1は、半失火状態と判定した場合に、燃焼補正処理を実施している。これにより、ECU1は、燃焼が不安定な状態である半失火状態を改善させることができる。したがって、走行性を向上させると共に、燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態におけるECU1によれば、「半失火」の判定をされたデータについて、さらに0〜1.0の点数付けを行い、さらに所定期間に記憶された点数を加算して評価することにより、頻繁に半失火状態となる場合を検出することができる。したがって、燃焼状態が不安定な場合の挙動と、計測ノイズとを分離することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(1)上記実施形態においては、燃焼相関パラメータとして、クランク角の瞬時角速度を用いているが、本発明はこれに限定されない。燃焼相関パラメータは、瞬時エンジン回転数またはパルス間時間を適用することも可能である。
(2)また、上記実施形態においては、燃焼補正処理として、進角値の補正を実施した後に、燃焼状態が改善しない場合に燃料噴射量の補正を実施する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。燃焼補正処理は、燃料噴射量の補正を実施した後に進角値の補正を実施することも可能である。
(3)また、上記実施形態においては、失火度合を、「正常」「半失火」「完全失火」の3段階で評価している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、失火判定部3は、例えば、「正常」「僅かに失火可能性あり」「失火可能性あり」「完全失火」のように4段階で判定することも可能である。なお、この場合、例えば、燃焼補正処理は、失火可能性ありの状態に対して適用することが考えられる。
(4)また、ECU1により、「半失火」と判定された場合について、燃焼状態算出部2により、内燃機関の負荷状態(内燃機関回転数、スロットル開度等)が記録され、失火判定部3が記録された負荷状態において所定回数にわたって「半失火」と判定した場合に、上記燃焼補正処理を実施する構成としてもよい。
(5)また、失火判定部3が算出された点数を記憶し、所定期間にわたり記録された半失火点数の累積値が、点数閾値を超えた場合に燃焼補正処理を実施する構成とすることも可能である。
(6)また、ECU1は、半失火の判定記録をエンジン回転数、バルブ吸入圧等のデータと共に記憶することにより、車検等のメンテナンス時において読み出すことにより、不良原因の検出において利用することも可能である。
1……ECU
2……燃焼状態算出部
3……失火判定部
4……進角値算出部
5……点火制御部
6……燃料噴射量算出部
7……燃料噴射制御部

Claims (7)

  1. 内燃機関の燃焼状態を示す燃焼相関パラメータに基づいて、前記内燃機関の失火度合を3段階以上に分けて判定することを特徴とする失火判定手段。
  2. 前記燃焼相関パラメータに基づいて算出される第1パラメータと、前記第1パラメータの時間変化量である第2パラメータとに基づいて前記失火度合を判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の失火判定手段。
  3. 前記燃焼相関パラメータは、前記内燃機関のクランク角の瞬時角速度であることを特徴とする請求項1または2記載の失火判定手段。
  4. 複数回計測された完全失火状態の場合の前記燃焼相関パラメータの中心点を予め算出し、前記中心点からの距離に基づいて、前記失火度合の判定閾値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の失火判定手段。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の失火判定手段と、失火度合に基づいて内燃機関の制御値を算出する制御値算出手段と、前記制御値に基づいて制御を行う制御実行手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  6. 前記制御値算出手段は、前記制御値として、燃料噴射量を算出し、
    前記制御実行手段は、前記燃料噴射量に基づいて、燃料噴射制御を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の制御装置。
  7. 前記制御値算出手段は、前記制御値として、前記内燃機関の燃焼室での点火タイミングを算出し、
    前記制御実行手段は、前記点火タイミングに基づいて、点火制御を行う
    ことを特徴とする請求項5または6記載の制御装置。
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