JP2018127025A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すようにシート装置10は、車両用のリクライニングシート20と、リクライニングシート20の後述する各機構部のアクチュエータを制御する制御装置40とを有する。ECU40は制御部に相当する。なお、図1〜図5及び図9において、FRは車両前方向を示し、UPは車両上方向を示し、Wは車幅方向を示している。
図2に示すように、シートバック22は、上部体25と下部体26とにて構成されている。下部体26の骨格となる下部支持枠27はシートクッション21の骨格となる支持枠体28の後端上部に対して回動自在に軸支されている。図2に示すように、具体的には、シートバック22の下部支持枠27は、起立位置L1と最大後傾位置L2との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。ここで、起立位置L1を基準にして、シートクッション21の後傾位置が変るときの角度をリクライニング角度という。
図2に示すように、シートバック22における上部体25の骨格となる上部支持枠29は、下部支持枠27の上端に対して回動自在に軸支されている。図2に示すように、具体的には、上部支持枠29は、非中折れ位置L3と、非中折れ位置L3よりも前方へ傾斜した最大中折れ位置L4との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。上部支持枠29が非中折れ位置L3に位置している状態のシートバック22は、非中折れ状態である。また、シートバック22が、非中折れ状態を除く中折れ位置に位置する場合は、中折れ状態に相当する。
図2に示すように、シートクッション21の骨格である支持枠体28は、後端部が車体に設けられたスライドレールアッパ50に対して上下方向に回動自在に連結されている。具体的には、図2に示される降下位置L5と、最大のスイング上昇位置L6との間で車体に対して傾動可能とされている。すなわち、シートクッション21は、車体に対する座面21aのスイング角度が調整可能とされている。
図2〜図4に示すように、スライドレールアッパ50の上面には、車幅方向Wにおいて、一対のスライドレール30が平行に固定配置されている。図2では、車幅方向Wにおいて、車体の左方に配置されるスライドレール30が示され、図3、図4では車体の右方に配置されるスライドレール30が示されている。
図2に示すようにオットマン24を支持する支持体38は、その上端部がシートクッション21の支持枠体28の前端部に回動可能に連結されており、図1に示される不使用位置と、図2に示す最大展開位置との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。
図1に示すようにシートクッション21の左右両側には、車室のフロアに立設された側部体41が隣接して配置されている。側部体41は、支持枠体42(図5参照)と、支持枠体42を覆う外装部43とを備えている。各側部体41の上方には、アームレスト39が配置されている。
図1、図6に示すように、ヘッドレスト23には、第1検出部としての圧力センサS1が埋設されている。圧力センサS1は、着座者の頭部がヘッドレスト23を押圧した際に「ON」信号を、押圧していない場合には「OFF」信号をECU40に出力する。圧力センサS1は本実施形態では、シート状に形成されて単数としているが、シート状に限定するものではなく、非シート状の圧力センサS1を複数個分布して配置してもよい。
(実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、説明の便宜上、リクライニングシート20は、通常モードになっているものとする。
(S30)
S30では、ECU40は、圧力センサS1が「ON」であるか否かを判定する。ECU40は圧力センサS1が「ON」の場合は、S40に移行する。圧力センサS1が「OFF」の場合は、S50に移行する。
S40では、ECU40は、オン継続時間Tをインクリメントし、このフローチャートを一旦終了する。
ECU40は、S50では、何れのモードに設定されているかを、フラグF1〜F3に基づいて判定する。F1が「1」にセットされている場合は、現在は通常モードであると判定して、S60に移行する。F2が「1」にセットされている場合は、ECU40は、コミュニケーションモードであると判定してS90に移行し、F3が「1」にセットされている場合は、安楽睡眠モードであると判定して、ECU40はS120に移行する。
S60では、ECU40は、オン継続時間Tが、第1設定値Ts1以上か未満かを判定する。オン継続時間Tは、圧力センサS1の押圧の検出時間に相当し、第1設定値Ts1は第1所定時間に相当する。本実施形態では、第1設定値Ts1は、0.8秒としているが、0.8秒に限定するものではない。ECU40は、オン継続時間Tが第1設定値Ts1未満の場合は、S70に移行し、第1設定値Ts1以上の場合は、S80に移行する。
S70では、ECU40は、リクライニングモータM1を駆動して、リクライニング機構K1を介してシートバック22のリクライニング角度を所定角度分増分する。このように、S70では、ECU40は、シートバック22のリクライニング角度のみを変化させる。
S80では、ECU40は、コミュニケーションモードへ移行するための処理を行う。まず、ECU40は、フラグF1を「0」にリセットし、フラグF2を「1」にセットし、オン継続時間Tを「0」にリセットする。
(S90)
S90では、ECU40は、オン継続時間Tが、第2設定値Ts2以上か未満かを判定する。オン継続時間Tは、圧力センサS1の押圧の検出時間に相当し、第2設定値Ts2は第2所定時間に相当する。本実施形態では、第2設定値Ts2は、1.2秒としているが、1.2秒に限定するものではない。なお、第2設定値Ts2は、第1設定値Ts1よりも長くしているが、同じ値でもよく、或いは短い値でもよい。
S100では、ECU40は、オン継続時間Tを「0」リセットして、このフローチャートを一旦終了する。上記のように、S90で、ECU40が「NO」の判定をした場合、コミュニケーションモードが継続される。
S110では、ECU40は、コミュニケーションモードから安楽睡眠モードへ移行するための処理を行う。まず、ECU40はフラグF2を「0」にリセットし、フラグF3を「1」にセットし、オン継続時間Tを「0」にリセットする。
S120では、ECU40は、オン継続時間Tが「0」であるか否かを判定する。このようになるのは、例えば、着座者の頭をヘッドレスト23から浮かしてヘッドレスト23の圧力センサS1の押圧を解除したときである。
S130では、ECU40は、オン継続時間Tを「0」リセットして、このフローチャートを一旦終了する。
S140では、ECU40は、圧力センサS2から入力した信号が「ON」信号か否かを判定する。「ON」信号が入力されていない場合には、ECU40はここでの判定を「NO」とし、このフローチャートを一旦終了する。圧力センサS2から「ON」信号が入力されている場合には、ECU40はS150に移行する。上記のように、S120またはS140で、ECU40が「NO」の判定をした場合、安楽睡眠モードが継続される。
S150では、ECU40は、安楽睡眠モードから通常モードへ移行するための処理を行う。まず、フラグF1を「1」にセットし、フラグF3を「0」にリセットする。次に、図9(d)に示すように、ECU40は、オットマン伸張モータM4bを作動して、オットマン伸張機構K4bを介してオットマン24(可動体)を所定の伸張位置から非伸張位置まで位置させる。次に、図9(d)、図9(c)に示すように、ECU40は、オットマン展開モータM4aを作動して、オットマン展開機構K4aを介してオットマン24(支持体38)を所定の展開位置から不使用位置まで位置させる。
(1)本実施形態のシート装置10は、シートクッション21と、リクライニング機構K1、及びヘッドレスト23を有するシートバック22と、リクライニング機構K1を作動してシートバック22のリクライニング角度を変更するリクライニングモータM1(第1駆動部)を有している。また、シート装置10は、ヘッドレスト23への押圧を検出する圧力センサS1(第1検出部)を有し、圧力センサS1の押圧の検出があった際に、リクライニングモータM1(第1駆動部)を制御してシートバック22のリクライニング角度を変更するECU40(制御部)を有する。この結果、本実施形態によれば、ヘッドレスト23に設けられた圧力センサS1を頭で押圧するだけでリクライニング機構の誤作動を生ずることがなく、シートバックのリクライニング角度の変更を行うことができる。このように、本実施形態では、着座者は、目をつぶっていても、リクライニング機構を操作でき、着座者の意志のままに操ることができる。
前記実施形態では、オットマン24を有するリクライニングシート20に具体化したが、オットマン24を省略してもよい。この場合、オットマン24に関係するオットマン展開モータM4a、オットマン伸張モータM4b、オットマン展開機構K4a、オットマン伸張機構K4b等の構成が省略される。また、図9(d)、図9(e)のオットマン伸張機構K4bに関するECU40による制御が省略される。
また、各モータの制御順序は、適宜変更してもよい。
前記実施形態では、第1検出部及び第2検出部を圧力センサで構成したが、圧力センサに限定するものではなく、ヘッドレスト、シートバックを押圧した際にオン作動、或いは、オフ作動するものでもよい。
22…シートバック、23…ヘッドレスト、24…オットマン、
25…上部体、26…下部体、27…シートバックの下部支持枠、
28…シートクッション21の支持枠体、28a…支持板、
28b…支持片、29…シートバックの上部支持枠、
30…スライドレール、31…スライダ、32…連結部材、
33…リンク支持部材、34…リンク、35…機構支持部材、
36A、36B…ギヤボックス、37A、37B…ネジ棒、
38…支持体、39…アームレスト、40…制御装置(ECU:制御部)、
41…側部体、42…支持枠体、43…外装部、44…変換機構、
46…直動棒、47…リンク、48…中間リンク、49…連結リンク、
50…スライドレールアッパ、51…スライドレール、
52…支持部材、53…回動軸、54…セクタギヤ、55…ギヤ群、
56…駆動レバー、S1…圧力センサ(第1検出部)、
S2…圧力センサ(第2検出部)、
M1…リクライニングモータ(第1駆動部)、
M2…スイングモータ(第2駆動部)、M3…中折れモータ(第3駆動部)、
M4a…オットマン展開モータ(第4駆動部)、
M4b…オットマン伸張モータ(第4駆動部)、
M5…アームレスト駆動モータ(第5駆動部)、
K1…リクライニング機構、K2…スイング機構、K3…中折れ機構、
K4a…オットマン展開機構(移動機構)、
K4b…オットマン伸張機構(移動機構)、K5…傾動機構、
R1〜R3、R4a、R4b、R5…ロータリーエンコーダ、
L1…起立位置、L2…最大後傾位置、L3…非中折れ位置、
L4…最大中折れ位置、L5…降下位置、L6…スイング上昇位置、
O1〜O4…軸心、θ…傾動角、
FR…車両前方向、UP…車両上方向、W…車幅方向。
Claims (6)
- シートクッションと、
リクライニング機構及びヘッドレストを有するシートバックと、
前記リクライニング機構を作動して前記シートバックのリクライニング角度を変更する第1駆動部と、
前記ヘッドレストに設けられ、該ヘッドレストへの押圧を検出する第1検出部と、
前記第1検出部の押圧の検出があった際に、前記シートバックのリクライニング角度を変更する前記第1駆動部の制御を行う制御部を有するシート装置。 - 前記シートクッションを後方へ傾動するスイング機構と、
前記スイング機構を作動して前記シートクッションを後方へ傾動する第2駆動部を備え、
前記制御部は、前記第1検出部の押圧の検出時間が所定時間以上継続した際に、前記シートバックのリクライニング角度の変更を行う前記第1駆動部の制御、及び、前記シートクッションを後方への傾動を行う前記第2駆動部の制御を行う請求項1に記載のシート装置。 - 前記シートバックの上部を下部に対して非中折れ状態から前方へ傾斜した中折れ状態にする中折れ機構と、
前記中折れ機構を作動して前記シートバックの上部の中折れ状態を形成する第3駆動部と、を備え、
前記制御部は、前記第1検出部の検出時間が所定時間継続した際に、前記シートバックのリクライニング角度の変更を行う前記第1駆動部の制御、前記シートクッションを後方への傾動を行う前記第2駆動部の制御、及び、前記シートバックの上部の中折れ状態を形成させる第3駆動部の制御を行う請求項2に記載のシート装置。 - 前記シートクッションに付設されたオットマンと、
前記オットマンを不使用位置と使用位置間を移動させる移動機構と、
前記移動機構を作動する第4駆動部を備え、
前記制御部は、前記第2駆動部を制御する際は、さらに、前記第4駆動部を制御して、前記オットマンを非使用位置から使用位置へ移動させる請求項3に記載のシート装置。 - 前記シートクッションに付設されたアームレストと、
前記アームレストの前端を上方へ傾動させる傾動機構と、
前記傾動機構を作動する第5駆動部を備え、
前記制御部は、前記第2駆動部を制御する際は、さらに、前記第5駆動部を制御して、前記アームレストを上方へ傾動させる請求項2乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のシート装置。 - 前記シートバックに設けられ、該シートバックへの押圧を検出する第2検出部を備え、
前記制御部は、前記第1検出部の押圧検出がなく、かつ、前記第2検出部の押圧検出があった際には、該制御部の制御対象である各駆動部を復帰制御する請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のシート装置。
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2017
- 2017-02-06 JP JP2017019558A patent/JP6787162B2/ja active Active
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