JP2018124836A - 健康診断又は健康診査受診勧奨装置及び健康診断又は健康診査受診勧奨方法 - Google Patents

健康診断又は健康診査受診勧奨装置及び健康診断又は健康診査受診勧奨方法 Download PDF

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Abstract

【課題】健康診断の受診を促進する。
【解決手段】特定健診受診勧奨サーバ20の健診機関特定部218は、携帯端末の利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定する。通知要否判定部2192は、携帯端末が、特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定する。メッセージ送信部2194は、携帯端末が、特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在する場合に、その利用者に対して、特定された健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを携帯端末に対して送信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、健康診断の受診を勧奨するための装置及び方法に関する。
従来、コンピュータを利用して国民の健康を管理するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1には、利用者が入力した子供の生年月日や住所等の情報に基づいて予防接種カレンダを作成し、利用者の操作端末に表示させる小児予防接種の計画支援・予約システムが記載されている。このシステムでは、予防接種カレンダに表示される予防接種情報を利用者が選択すると、利用者の居住地の最寄りの医療機関の情報が表示されるようになっている。
特開2005−200180号公報
国民の健康を管理するための制度として平成20年4月から特定健康診査制度が導入されている。この制度は、生活習慣病の発症や重症化を予防するために、40歳から74歳までの公的医療保険の被保険者を対象として実施される健康診断の制度である。しかし、この特定健康診査の受診率は、特に自治体が運営する保険の被保険者において低調に推移している。受診率が低い原因の1つとして、被保険者が特定健康診査を受けるためにわざわざ外出しなければならないことに煩わしさを感じているという点がある。そこで、被保険者にそのような煩わしさを感じさせない方法で特定健康診査の受診を促すための仕組みが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、健康診断の受診を促進することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、携帯端末の利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定する健診機関特定部と、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定する通知要否判定部と、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して前記特定された健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信するメッセージ送信部とを備える健康診断受診勧奨装置を提供する。
好ましい態様において、前記健康診断受診勧奨装置は、携帯端末の複数の利用者の中から、当該利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、健康診断の受診を勧奨する対象となる利用者を特定する対象者特定部をさらに備え、前記健診機関特定部は、前記特定された利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定してもよい。
さらに好ましい態様において、前記健康診断受診勧奨装置は、前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記メッセージの内容を特定するメッセージ特定部をさらに備え、前記メッセージ送信部は、前記特定された内容を有するメッセージを前記携帯端末に対して送信してもよい。
さらに好ましい態様において、前記健康診断受診勧奨装置は、前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記所定の範囲を特定する所定範囲特定部をさらに備えてもよい。
さらに好ましい態様において、前記健康診断受診勧奨装置は、前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、前記通知要否判定部が前記判定を実行する時期を特定する判定時期特定部をさらに備え、前記通知要否判定部は、前記特定された時期に前記判定を実行してもよい。
さらに好ましい態様において、前記通知要否判定部は、前記メッセージが前記携帯端末に対して送信された後、所定の時間の経過後に、再度、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在するか否かを判定し、前記健康診断受診勧奨装置は、前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記所定の時間を特定する所定時間特定部をさらに備えてもよい。
さらに好ましい態様において、前記健康診断受診勧奨装置は、前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関の数を特定する健診機関数特定部をさらに備え、前記健診機関特定部は、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を前記特定された数だけ特定し、前記通知要否判定部は、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関のうちのいずれかを基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定し、前記メッセージ送信部は、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関のうちの一の健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して当該一の健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信してもよい。
また本発明は、健康診断受診勧奨装置により実行される健康診断受診勧奨方法であって、携帯端末の利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定するステップと、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定するステップと、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して前記特定された健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信するステップとを備える健康診断受診勧奨方法を提供する。
本発明によれば、健康診断の受診を促進することができる。
特定健診受診勧奨システム1の構成の一例を示す図である。 携帯端末10の構成の一例を示す図である。 特定健診受診勧奨サーバ20の構成の一例を示す図である。 対象者情報DB2201の一例を示す図である。 特定健診受診履歴・結果DB2202の一例を示す図である。 レセプト情報DB2203の一例を示す図である。 傷病・検査・処方薬DB2204の一例を示す図である。 診療科判定情報DB2205の一例を示す図である。 医療機関基本情報DB2206の一例を示す図である。 特定健診施設基本情報DB2207の一例を示す図である。 受診関連情報DB2208の一例を示す図である。 予約空き状況情報DB2209の一例を示す図である。 対象者スコアテーブル2210の一例を示す図である。 健診機関スコアテーブル2211の一例を示す図である。 通知条件テーブル2212の一例を示す図である。 通知条件管理DB2213の一例を示す図である。 候補健診機関管理DB2214の一例を示す図である。 通知条件特定処理の一例を示すフローチャートである。 対象者スコア算出処理の一例を示すフローチャートである。 候補健診機関特定処理の一例を示すフローチャートである。 健診機関スコア算出処理の一例を示すフローチャートである。 通知処理の一例を示すフローチャートである。
1.実施形態
1−1.構成
1−1−1.特定健康診査受診勧奨システム
図1は、本実施形態に係る特定健康診査受診勧奨システム1(以下、「特定健診受診勧奨システム1」という。)の構成の一例を示す図である。特定健診受診勧奨システム1は、携帯端末10の利用者に対して特定健康診査の受診を勧奨するためのシステムである。ここで特定健康診査とは、高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年8月17日法律第80号)第18条第1項に規定する、糖尿病その他の政令で定める生活習慣病に関する健康診査である。特定健康診査は、生活習慣病の発症や重症化を予防するために、40歳から74歳までの公的医療保険の被保険者を対象として毎年度実施される。以下、特定健康診査を「特定健診」という。特定健診受診勧奨システム1は、複数の携帯端末10と特定健診受診勧奨サーバ20とを備える。各携帯端末10と特定健診受診勧奨サーバ20は、インターネットや移動通信網や無線LAN等により構成されるネットワーク30を介して相互に接続される。
1−1−2.携帯端末
携帯端末10は、特定健診の対象者により使用される携帯型の情報処理装置である。具体的には、例えば、スマートフォンや携帯電話機やタブレット端末である。図2は、携帯端末10の構成の一例を示す図である。携帯端末10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作入力部14と、通信部15と、測位部16とを備える。
制御部11は、CPUやGPU等の演算処理装置と揮発性のメモリとを備え、記憶部12に記憶されるプログラムを実行する。制御部11により実現される機能については後述する。記憶部12は、フラッシュメモリ等の記憶装置であり、制御部11により実行されるプログラムを記憶する。表示部13は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である。操作入力部14は、表示部13に重ねられたタッチセンサや、テンキー等の入力装置である。通信部15は、特定健診受診勧奨サーバ20とネットワーク30を介して通信を行うための通信モジュールである。測位部16は、GPS等の衛星測位システムを用いて携帯端末10の現在位置を測定し、測定した現在位置を表す座標データを制御部11に出力する。
制御部11は、記憶部12に記憶されるプログラムを実行することにより、位置情報送信部111と、メッセージ取得部112と、表示制御部113という機能を実現する。
位置情報送信部111は、特定健診受診勧奨サーバ20からの要求に応じて、測位部16から出力される座標データを当該サーバに対して送信する。
メッセージ取得部112は、特定健診受診勧奨サーバ20から送信されるメッセージを取得する。
表示制御部113は、メッセージ取得部112により取得されたメッセージを、操作入力部14を用いた利用者による表示指示を受けて表示部13に表示させる。
1−1−3.特定健診受診勧奨サーバ
特定健診受診勧奨サーバ20は、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨するための情報処理装置である。特定健診受診勧奨サーバ20は、本発明に係る「健康診断受診勧奨装置」の一例である。図3は、特定健診受診勧奨サーバ20の構成の一例を示す図である。特定健診受診勧奨サーバ20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。なお変形例として、特定健診受診勧奨サーバ20は、複数のコンピュータ装置により構成されるコンピュータシステムであってもよい。
制御部21は、CPUやGPU等の演算処理装置と揮発性のメモリとを備え、記憶部22に記憶されるプログラムを実行する。制御部21により実現される機能については後述する。
記憶部22は、ハードディスク等の記憶装置であり、制御部21により実行されるプログラムを記憶する。また、記憶部22は、対象者情報DB2201と、特定健診受診履歴・結果DB2202と、レセプト情報DB2203と、傷病・検査・処方薬DB2204と、診療科判定情報DB2205と、医療機関基本情報DB2206と、特定健診施設基本情報DB2207と、受診関連情報DB2208と、予約空き状況情報DB2209と、対象者スコアテーブル2210と、健診機関スコアテーブル2211と、通知条件テーブル2212と、通知条件管理DB2213と、候補健診機関管理DB2214とを記憶する。
図4は、対象者情報DB2201の一例を示す図である。対象者情報DB2201は、特定健診の対象者である携帯端末10の利用者の情報を管理するためのデータベースである。対象者情報DB2201は、利用者の識別情報である利用者IDに対応付けて、利用者の氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、医療保険情報(具体的には、保険者番号及び被保険者番号)、端末情報(具体的には、携帯端末10の通信アドレス)を格納する。
図5は、特定健診受診履歴・結果DB2202の一例を示す図である。特定健診受診履歴・結果DB2202は、携帯端末10の利用者の特定健診の受診履歴及び受診結果を管理するためのデータベースである。特定健診受診履歴・結果DB2202は、利用者ごとに作成される複数のテーブルにより構成され、各テーブルは、特定健診の実施年度に対応付けて、受診履歴として受診有無と受診健診機関を、受診結果として検査数値と問診結果(具体的には、たばこ習慣、飲酒習慣及び運動習慣の有無)を格納する。
図6は、レセプト情報DB2203の一例を示す図である。レセプト情報DB2203は、携帯端末10の利用者が受診した診療の費用を医療機関が保険者に請求するために発行されるレセプト(診療報酬請求明細書)の情報を管理するためのデータベースである。レセプト情報DB2203は、利用者ごとに作成される複数のテーブルにより構成され、各テーブルは、診療日に対応付けて、医療機関名、傷病名、処方薬名及び検査名を格納する。なお、処方薬名については、調剤薬局で処方薬が変更される可能性があるため、調剤薬局により発行された調剤レセプトも参照して特定するようにしてもよい。
図7は、傷病・検査・処方薬DB2204の一例を示す図である。傷病・検査・処方薬DB2204は、レセプト情報DB2203に記録された傷病、処方薬又は検査が、対象者スコアテーブル2210又は健診機関スコアテーブル2211に記述されている特定の傷病、処方薬又は検査のカテゴリに属するか否かを判定するために参照されるデータベースである。傷病・検査・処方薬DB2204は、「生活習慣病」、「除外病名」、「血液検査」、「尿検査」、「心電図検査」、「眼底検査」、「降圧剤」及び「血糖降下剤」の8つのカテゴリについて、各カテゴリに属する傷病名、処方薬名又は検査名を格納する。ここで、「除外病名」とは、健康増進施策に適さない疾病の名称を指し、具体的にはがん、精神病、難病等を指す。
図8は、診療科判定情報DB2205の一例を示す図である。診療科判定情報DB2205は、レセプト情報DB2203に記録された傷病名、処方薬名及び検査名に基づいて、携帯端末10の利用者が受診した診療科を判定するために参照されるデータベースである。診療科判定情報DB2205は、各診療科について、当該診療科で診断される傷病名と、当該診療科で処方される処方薬名と、当該診療科で実施される検査名とを格納する。
図9は、医療機関基本情報DB2206の一例を示す図である。医療機関基本情報DB2206は、特定健診を実施する特定健診実施医療機関(具体的には、病院、診療所等)の基本情報を管理するためのデータベースである。医療機関基本情報DB2206は、特定健診実施医療機関の識別情報である健診機関IDに対応付けて、当該医療機関の名称、住所、位置座標、電話番号、診療科、主たる診療科、実施可能な検査名、外国語対応状況、駐車場情報及びアクセス情報を格納する。ここでアクセス情報とは、最寄駅と、最寄駅から健診機関までの徒歩所要時間である。
図10は、特定健診施設基本情報DB2207の一例を示す図である。特定健診施設基本情報DB2207は、特定健診を実施する特定健診実施施設(具体的には、健診センター、健康管理センター、ショッピングセンターの健診ブース等)の基本情報を管理するためのデータベースである。特定健診施設基本情報DB2207は、特定健診実施施設の識別情報である健診機関IDに対応付けて、当該施設の名称、住所、位置座標、電話番号、駐車場情報及びアクセス情報を格納する。
図11は、受診関連情報DB2208の一例を示す図である。受診関連情報DB2208は、特定健診実施機関(以下、「健診機関」という。)で実施される特定健診に関する情報を管理するためのデータベースである。ここで健診機関には、特定健診実施医療機関と特定健診実施施設が含まれる。この受診関連情報DB2208は、健診機関の識別情報である健診機関IDに対応付けて、当該健診機関で特定健診が実施される日時、予約の要否、予約なしでの当日受診の可否及び実施可能な他の検診名(例えば、がん検診)を格納する。
図12は、予約空き状況情報DB2209の一例を示す図である。予約空き状況情報DB2209は、健診機関で実施される特定健診の受診予約の空き状況を管理するためのデータベースである。予約空き状況情報DB2209は、1日単位で、健診機関の識別情報である健診機関IDに対応付けて、当該健診機関における特定健診の受診予約の空き状況を示す情報(例えば、「予約可」又は「予約不可」)を格納する。
図13は、対象者スコアテーブル2210の一例を示す図である。対象者スコアテーブル2210は、特定健診対象者である携帯端末10の利用者の優先度(言い換えると、受診勧奨の必要度)を示す対象者スコアを算出するために参照されるテーブルである。ここで対象者スコアは、大別すると、特定健診の受診履歴と、特定健診の受診結果と、傷病を理由とする受診の結果の3つの観点から算出される。特定健診の受診履歴は、図13に示すカテゴリ「特定健診の受診の有無」に相当し、特定健診の受診結果は、同図に示すカテゴリ「特定健診の受診結果(数値比較)」、「特定健診の受診結果(項目比較)」及び「生活習慣」に相当し、傷病を理由とする受診の結果は、同図に示すカテゴリ「疾病状況」に相当する。各カテゴリには複数の項目が存在し、対象者スコアテーブル2210は、項目ごとにスコアを格納する。なお、同図に記載の「判定値」とは、保健指導判定値又は受診勧奨判定値のことである。また、変形例として、図13に示す5つのカテゴリのうちいくつかを省略してもよい。
図14は、健診機関スコアテーブル2211の一例を示す図である。健診機関スコアテーブル2211は、携帯端末10の利用者に案内される健診機関としての健診機関の優先度を示す健診機関スコアを算出するために参照されるテーブルである。ここで健診機関スコアは、大別すると、特定健診の受診履歴と、傷病を理由とする受診の履歴と、健診機関の施設情報の3つの観点から算出される。特定健診の受診履歴は、図14に示すカテゴリ「特定健診の受診の有無」に相当し、傷病を理由とする受診の履歴は、同図に示すカテゴリ「特定の診療科への受診の有無」、「受診頻度」及び「特定の検査の受診の有無」に相当し、健診機関の施設情報は、同図に示すカテゴリ「予約要否」、「特定の診療科の有無」及び「特定の検診の受診可否」に相当する。各カテゴリには複数の項目が存在し、健診機関スコアテーブル2211は、項目ごとにスコアを格納する。なお、変形例として、図14に示す7つのカテゴリのうちいくつかを省略してもよい。また、カテゴリ「特定の検査の受診の有無」について、検査の種類ごとではなく、各検査の検査項目ごとにスコアを格納するようにしてもよい。例えば、項目「血液検査を受診した健診機関」を、「血糖値検査を受診した健診機関」、「コレステロール検査を受診した健診機関」等の複数の項目に細分化して各項目についてスコアを格納するようにしてもよい。
図15は、通知条件テーブル2212の一例を示す図である。通知条件テーブル2212は、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨する際の通知条件を、対象者スコアテーブル2210を参照して算出された対象者スコアに基づいて特定するために参照されるテーブルである。通知条件テーブル2212は、候補健診機関数、通知開始日、通知期間、通知距離、メッセージ内容及び通知頻度の各項目について、スコア範囲と対応付けて通知条件を格納する。同テーブルにおいて候補健診機関数はスコアに比例して増加し、通知開始日はスコアに比例して早くなり、通知期間はスコアに比例して長くなり、通知距離はスコアに比例して長くなり、メッセージ内容はスコアに比例して勧奨の度合いが強くなり、通知頻度はスコアに比例して高くなっている。なお、変形例として、項目ごとのスコア範囲は各々異なってもよい。
図16は、通知条件管理DB2213の一例を示す図である。通知条件管理DB2213は、通知条件テーブル2212を参照して特定された通知条件を携帯端末10の利用者ごとに管理するためのデータベースである。通知条件管理DB2213は、利用者の識別情報である利用者IDに対応付けて、健診機関の候補数、通知時期(通知開始日と通知終了日)、通知距離、メッセージ内容及び通知頻度を格納する。
図17は、候補健診機関管理DB2214の一例を示す図である。候補健診機関管理DB2214は、健診機関スコアテーブル2211を参照して算出された健診機関スコアに基づいて特定された健診機関の候補を携帯端末10の利用者ごとに管理するためのデータベースである。候補健診機関管理DB2214は、利用者ごとに作成される複数のテーブルにより構成され、各テーブルは、健診機関の識別情報である健診機関IDに対応付けて当該健診機関の位置座標と健診機関スコアとを格納する。
以上が、記憶部22についての説明である。
次に、通信部23は、携帯端末10とネットワーク30を介して通信を行うための通信モジュールである。
制御部21は、記憶部22に記憶されるプログラムを実行することにより、対象者スコア算出部211と、候補健診機関数特定部212と、通知時期特定部213と、通知距離特定部214と、メッセージ特定部215と、通知頻度特定部216と、健診機関スコア算出部217と、健診機関特定部218と、通知部219という機能を実現する。
対象者スコア算出部211は、記憶部22に記憶される対象者スコアテーブル2210を参照して、対象者情報DB2201に登録されている携帯端末10の利用者の対象者スコアを算出する。その際、対象者スコア算出部211は、第1に、記憶部22に記憶される特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診健診機関」の列)を参照して、対象者スコアテーブル2210のカテゴリ「特定健診の受診の有無」についてスコアを特定する。第2に、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「検査数値」の列)を参照して、カテゴリ「特定健診の受診結果(数値比較)」及び「特定健診の受診結果(項目比較)」についてスコアを特定する。第3に、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「問診結果」の列)を参照して、カテゴリ「生活習慣」についてスコアを特定する。第4に、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診有無」の列)とレセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「傷病名」と「処方薬名」の列)と傷病・検査・処方薬DB2204(特に「生活習慣病」、「除外病名」、「降圧剤」及び「血糖降下剤」)とを参照して、カテゴリ「疾病状況」についてスコアを特定する。最後に、特定した各スコアを合計して対象者スコアを算出する。なお、単一選択のカテゴリについてスコアを特定する際、利用者が1つのカテゴリにつき複数の項目に該当する場合には、該当する項目のスコアのうち最大のものを特定してもよい。
候補健診機関数特定部212は、携帯端末10の利用者に特定健診の受診が勧奨される健診機関の候補の数を特定する。その際、候補健診機関数特定部212は、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「候補健診機関数」)を参照して、対象者スコア算出部211により算出された当該利用者の対象者スコアに基づいて候補健診機関数を特定する。候補健診機関数を特定すると、候補健診機関数特定部212は、特定した候補健診機関数を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。候補健診機関数特定部212は、本発明に係る「健診機関数特定部」の一例である。
通知時期特定部213は、携帯端末10の利用者に特定健診の受診が勧奨される時期を特定する。言い換えると、後述する通知要否判定部2192が判定処理を実行する時期を特定する。当該時期を特定するにあたり通知時期特定部213は、第1に、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「通知開始日」)を参照して、対象者スコア算出部211により算出された当該利用者の対象者スコアに基づいて通知開始日を特定する。第2に、通知条件テーブル2212(特に項目「通知期間」)を参照して、当該算出された対象者スコアに基づいて通知期間を特定する。最後に、特定した通知開始日と通知期間とに基づいて通知時期(通知開始日と通知終了日)を特定する。通知時期を特定すると、通知時期特定部213は、特定した通知時期を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。通知時期特定部213は、本発明に係る「判定時期特定部」の一例である。
通知距離特定部214は、通知条件管理DB2213に登録された健診機関を基準とする所定の範囲を定める通知距離を特定する。この所定の範囲内に、当該健診機関と対応付けて登録されている利用者が存在すると、当該利用者に当該健診機関での特定健診の受診を勧奨するメッセージが当該利用者の携帯端末10に対して送信される。通知距離を特定するにあたり通知距離特定部214は、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「通知距離」)を参照して、対象者スコア算出部211により算出された当該利用者の対象者スコアに基づいて通知距離を特定する。通知距離を特定すると、通知距離特定部214は、特定した通知距離を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。通知距離特定部214は、本発明に係る「所定範囲特定部」の一例である。なお変形例として、通知距離は直線距離ではなく道のりでもよい。
メッセージ特定部215は、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨するメッセージの内容を特定する。その際、メッセージ特定部215は、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「メッセージ内容」)を参照して、対象者スコア算出部211により算出された当該利用者の対象者スコアに基づいてメッセージ内容を特定する。メッセージ内容を特定すると、メッセージ特定部215は、特定したメッセージ内容を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
通知頻度特定部216は、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨するメッセージが通知される頻度を特定する。言い換えると、後述する通知要否判定部2192が、携帯端末10に対してメッセージが送信された後、再度判定処理を実行するまでの所定の時間を特定する。通知頻度を特定するにあたり通知頻度特定部216は、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「通知頻度」)を参照して、対象者スコア算出部211により算出された当該利用者の対象者スコアに基づいて通知頻度を特定する。通知頻度を特定すると、通知頻度特定部216は、特定した通知頻度を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。通知頻度特定部216は、本発明に係る「所定時間特定部」の一例である。
健診機関スコア算出部217は、記憶部22に記憶される通知条件管理DB2213に登録されている利用者に案内される健診機関としての健診機関スコアを、医療機関基本情報DB2206と特定健診施設基本情報DB2207に登録されている健診機関について、健診機関スコアテーブル2211を参照して算出する。その際、健診機関スコア算出部217は、第1に、記憶部22に記憶される特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診健診機関」の列)を参照して、健診機関スコアテーブル2211のカテゴリ「特定健診の受診の有無」についてスコアを特定する。第2に、記憶部22に記憶されるレセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「医療機関名」と「傷病名」と「処方薬名」と「検査名」の列)と診療科判定情報DB2205とを参照して、カテゴリ「特定の診療科への受診の有無」についてスコアを特定する。第3に、レセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「医療機関名」の列)を参照して、カテゴリ「受診頻度」についてスコアを特定する。第4に、レセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「検査名」の列)と傷病・検査・処方薬DB2204(特に「血液検査」、「尿検査」、「心電図検査」及び「眼底検査」)とを参照して、カテゴリ「特定の検査の受診の有無」についてスコアを特定する。第5に、記憶部22に記憶される受診関連情報DB2208(特に当該健診機関の「予約要否」と「当日受診可否」の欄)と予約空き状況情報DB2209(特に通知日の列)とを参照して、カテゴリ「予約要否」についてスコアを特定する。第6に、記憶部22に記憶される対象者情報DB2201(特に当該利用者の「性別」の欄)と医療機関基本情報DB2206(特に当該健診機関の「診療科」の欄)とを参照して、カテゴリ「特定の診療科の有無」についてスコアを特定する。第7に、受診関連情報DB2208(特に当該健診機関の「他の検診可否」の欄)を参照して、カテゴリ「特定の検診の受診可否」についてスコアを特定する。最後に、特定した各スコアを合計して健診機関スコアを算出する。なお、単一選択のカテゴリについてスコアを特定する際、健診機関が1つのカテゴリにつき複数の項目に該当する場合には、該当する項目のスコアのうち最大のものを特定してもよい。
健診機関特定部218は、健診機関スコア算出部217により各健診機関について算出された、利用者に案内される健診機関としての健診機関スコアに基づいて、当該利用者に対して特定健診の受診が勧奨される健診機関の候補を特定する。その際、健診機関特定部218は、健診機関の候補を、健診機関スコアの高い方から順に、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されている候補健診機関の数だけ特定する。健診機関の候補を特定すると、健診機関特定部218は、特定した候補健診機関の健診機関ID、位置座標及び健診機関スコアを、当該利用者の利用者IDと対応付けて候補健診機関管理DB2214に格納する。健診機関特定部218は、本発明に係る「健診機関特定部」の一例である。
通知部219は、通知条件管理DB2213に登録されている利用者について通知時期が到来すると、当該利用者に対して特定健診の受診を勧奨するメッセージを当該利用者の携帯端末10に対して送信するための通知処理を実行する。通知部219は、位置情報取得部2191と、通知要否判定部2192と、メッセージ生成部2193と、メッセージ送信部2194とを備える。
位置情報取得部2191は、当該利用者の携帯端末10から当該端末の現在位置を示す座標データを取得する。また位置情報取得部2191は、当該利用者の携帯端末10に対してメッセージ送信部2194によりメッセージが送信された場合には、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて通知頻度として登録されている所定の時間が経過した後に、再度、携帯端末10から当該端末の現在位置を示す座標データを取得する。
通知要否判定部2192は、位置情報取得部2191により取得された座標データと、候補健診機関管理DB2214において当該利用者と対応付けて登録されている健診機関の位置座標とに基づいて、当該利用者の携帯端末10が、登録されているいずれかの健診機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定する。ここで所定の範囲は、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されている通知距離により定まる。
メッセージ生成部2193は、通知要否判定部2192により当該利用者の携帯端末10が、登録されている健診機関のうちの一の健診機関を基準とする所定の範囲内に存在すると判定されると、当該利用者に対して当該一の健診機関での特定健診の受診を勧奨するメッセージを生成する。その際、メッセージ生成部2193は、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されているメッセージ内容を当該メッセージに含める。また、メッセージ生成部2193は、医療機関基本情報DB2206又は特定健診施設基本情報DB2207に登録されている当該一の健診機関の基本情報(具体的には、健診機関名、住所及び電話番号)を当該メッセージに含める。なお変形例として、メッセージ生成部2193は、受診関連情報DB2208に登録されている当該一の健診機関の受診情報(具体的には、特定健診実施日時、予約要否及び当日予約可否)と、予約空き状況情報DB2209に登録されている当該一の健診機関の当日の予約空き情報とを当該メッセージに含めてもよい。また別の変形例として、利用者の電子受診券の画像やURLを当該メッセージに含めてもよい。
メッセージ送信部2194は、メッセージ生成部2193により生成されたメッセージを電子メールとして当該利用者の携帯端末10に対して送信する。なお変形例として、SMSメッセージやプッシュ通知としてメッセージを送信してもよい。
1−2.動作
特定健診受診勧奨サーバ20の動作について説明する。具体的には、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨する際の通知条件を特定する通知条件特定処理と、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診が勧奨される健診機関の候補を特定する候補健診機関特定処理と、携帯端末10の利用者に対して特定健診の受診を勧奨するメッセージを当該端末に送信する通知処理とについて説明する。
1−2−1.通知条件特定処理
図18は、通知条件特定処理の一例を示すフローチャートである。同図に例示する処理は、特定健診受診勧奨サーバ20の管理者による指示により又は所定のタイミングにおいて、対象者情報DB2201に登録されている携帯端末10の利用者の各々について実行される。例えば同処理は、携帯端末10の利用者に対して毎年度、保険者から特定健診の受診券や受診案内が発行される前に1度実行される。なお、変形例として、受診券や受診案内の発行後にも所定の周期で実行されてもよい。
特定健診受診勧奨サーバ20の対象者スコア算出部211は、対象者情報DB2201に登録されている携帯端末10の利用者について、記憶部22に記憶される対象者スコアテーブル2210を参照して対象者スコアを算出する(ステップSa1)。図19は、その際に実行される対象者スコア算出処理の一例を示すフローチャートである。
対象者スコアを算出するにあたり対象者スコア算出部211は、まず、記憶部22に記憶される特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診健診機関」の列)を参照して、対象者スコアテーブル2210のカテゴリ「特定健診の受診の有無」についてスコアを特定する(ステップSa11)。例えば、当該利用者が1年おきに特定健診を受診する傾向がある場合には、スコアとして「5」を特定する。
次に、対象者スコア算出部211は、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「検査数値」の列)を参照して、カテゴリ「特定健診の受診結果(数値比較)」についてスコアを特定する(ステップSa12)。例えば、当該利用者の、判定値を越えた検査値が悪化している場合には、スコアとして「15」を特定する。
次に、対象者スコア算出部211は、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「検査数値」の列)を参照して、カテゴリ「特定健診の受診結果(項目比較)」についてスコアを特定する(ステップSa13)。例えば、当該利用者の、検査値が判定値を超えた項目が増加している場合には、スコアとして「15」を特定する。
次に、対象者スコア算出部211は、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「問診結果」の列)を参照して、カテゴリ「生活習慣」についてスコアを特定する(ステップSa14)。例えば、当該利用者に飲酒習慣がある場合には、スコアとして「4」を特定する。
次に、対象者スコア算出部211は、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診有無」の列)とレセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「傷病名」と「処方薬名」の列)と傷病・検査・処方薬DB2204(特に「生活習慣病」、「除外病名」、「降圧剤」及び「血糖降下剤」)とを参照して、カテゴリ「疾病状況」についてスコアを特定する(ステップSa15)。例えば、当該利用者が生活習慣病に罹患している場合には、スコアとして「15」を特定する。
最後に、対象者スコア算出部211は、ステップSa11〜15で特定したスコアを合計して対象者スコアを算出する(ステップSa16)。
対象者スコアが算出されると、候補健診機関数特定部212は、記憶部12に記憶される通知条件テーブル2212(特に項目「候補健診機関数」)を参照して、ステップSa1で算出された対象者スコアに基づいて候補健診機関数を特定する(ステップSa2)。例えば、算出された対象者スコアが「54」の場合には、候補健診機関数として「15」を特定する。候補健診機関数を特定すると、候補健診機関数特定部212は、特定した候補健診機関数を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
候補健診機関数が特定されると、通知時期特定部213は、通知条件テーブル2212を参照して、ステップSa1で算出された対象者スコアに基づいて通知時期を特定する(ステップSa3)。具体的には、通知条件テーブル2212(特に項目「通知開始日」)を参照して通知開始日を特定し、通知条件テーブル2212(特に項目「通知期間」)を参照して通知期間を特定し、特定した通知開始日と通知期間とに基づいて通知時期(通知開始日と通知終了日)を特定する。例えば、算出された対象者スコアが「54」の場合には、通知開始日として「8月1日」を特定し、通知期間として「8ヶ月」を特定し、これら通知開始日と通知期間とに基づいて通知時期として「8月1日〜翌年3月31日」を特定する。通知時期を特定すると、通知時期特定部213は、特定した通知時期を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
通知時期が特定されると、通知距離特定部214は、通知条件テーブル2212(特に項目「通知距離」)を参照して、ステップSa1で算出された対象者スコアに基づいて通知距離を特定する(ステップSa4)。例えば、算出された対象者スコアが「54」の場合には、通知距離として「500m」を特定する。通知距離を特定すると、通知距離特定部214は、特定した通知距離を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
通知距離が特定されると、メッセージ特定部215は、通知条件テーブル2212(特に項目「メッセージ内容」)を参照して、ステップSa1で算出された対象者スコアに基づいてメッセージ内容を特定する(ステップSa5)。例えば、算出された対象者スコアが「54」の場合には、メッセージ内容として「特定健診の受診をお願いします。」を特定する。メッセージ内容を特定すると、メッセージ特定部215は、特定したメッセージ内容を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
メッセージ内容が特定されると、通知頻度特定部216は、通知条件テーブル2212(特に項目「通知頻度」)を参照して、ステップSa1で算出された対象者スコアに基づいて通知頻度を特定する(ステップSa6)。例えば、算出された対象者スコアが「54」の場合には、通知頻度として「1日」を特定する。通知頻度を特定すると、通知頻度特定部216は、特定した通知頻度を当該利用者の利用者IDと対応付けて通知条件管理DB2213に格納する。
以上が、通知条件特定処理についての説明である。
1−2−2.候補健診機関特定処理
図20は、候補健診機関特定処理の一例を示すフローチャートである。同図に例示する処理は、特定健診受診勧奨サーバ20の管理者による指示により又は所定のタイミングにおいて、通知条件管理DB2213に登録されている携帯端末10の利用者の各々について実行される。例えば同処理は、通知条件テーブル2212に登録されている最先の通知開始日から1日単位で実行される。なお、変形例として、健診機関スコアテーブル2211から項目「予約要だが当日予約可で当日空きのある健診機関」が省略される場合には、同処理は、携帯端末10の利用者に対して毎年度、保険者から特定健診の受診券や受診案内が発行される前に1度だけ実行されるようにしてもよい。または、医療機関により発行されるレセプトに基づいてレセプト情報DB2203の情報が更新されるタイミングに合わせて、毎月1回、同処理を実行するようにしてもよい。
特定健診受診勧奨サーバ20の健診機関スコア算出部217は、通知条件管理DB2213に登録されている利用者に案内される健診機関としての健診機関スコアを、医療機関基本情報DB2206と特定健診施設基本情報DB2207に登録されている健診機関のいずれかについて、健診機関スコアテーブル2211を参照して算出する(ステップSb1)。図21は、その際に実行される健診機関スコア算出処理の一例を示すフローチャートである。
健診機関スコアを算出するにあたり健診機関スコア算出部217は、まず、記憶部22に記憶される特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該利用者のテーブルの「受診健診機関」の列)を参照して、健診機関スコアテーブル2211のカテゴリ「特定健診の受診の有無」についてスコアを特定する(ステップSb11)。例えば、当該健診機関が、当該利用者が過去に特定健診を受診した医療機関である場合には、スコアとして「15」を特定する。
次に、健診機関スコア算出部217は、記憶部22に記憶されるレセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「医療機関名」と「傷病名」と「処方薬名」と「検査名」の列)と診療科判定情報DB2205とを参照して、カテゴリ「特定の診療科への受診の有無」についてスコアを特定する(ステップSb12)。例えば、当該健診機関が、当該利用者が過去に糖尿病専門外来を受診した健診機関である場合には、スコアとして「8」を特定する。
次に、健診機関スコア算出部217は、レセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「医療機関名」の列)を参照して、カテゴリ「受診頻度」についてスコアを特定する(ステップSb13)。例えば、当該健診機関に当該利用者が受診した回数がすべての健診機関の中で上位3位以内に入る場合には、スコアとして「15」を特定する。なお、変形例として、健診機関スコア算出部217は、レセプト情報DB2203と傷病・検査・処方薬DB2204とを参照して、特に、生活習慣病を理由とする受診の頻度についてのスコアを特定するようにしてもよい。
次に、健診機関スコア算出部217は、レセプト情報DB2203(特に当該利用者のテーブルの「検査名」の列)と傷病・検査・処方薬DB2204(「血液検査」、「尿検査」、「心電図検査」及び「眼底検査」)とを参照して、カテゴリ「特定の検査の受診の有無」についてスコアを特定する(ステップSb14)。例えば、当該健診機関が、当該利用者が過去に血液検査を受診した健診機関である場合には、スコアとして「5」を特定する。
次に、健診機関スコア算出部217は、記憶部22に記憶される受診関連情報DB2208(特に当該健診機関の「予約要否」と「当日予約可否」の欄)と予約空き状況情報DB2209(特に通知日の列)とを参照して、カテゴリ「予約要否」についてスコアを特定する(ステップSb15)。例えば、当該健診機関が、予約不要の健診機関である場合には、スコアとして「4」を特定する。
次に、健診機関スコア算出部217は、記憶部22に記憶される対象者情報DB2201(特に当該利用者の「性別」の欄)と医療機関基本情報DB2206(特に当該健診機関の「診療科」の欄)とを参照して、カテゴリ「特定の診療科の有無」についてスコアを特定する(ステップSb16)。例えば、当該利用者が男性で当該健診機関が婦人科のない健診機関である場合には、スコアとして「10」を特定する。
次に、健診機関スコア算出部217は、受診関連情報DB2208(特に当該健診機関の「他の検診可否」の欄)を参照して、カテゴリ「特定の検診の受診可否」についてスコアを特定する(ステップSb17)。例えば、当該健診機関ががん検診を併せて受診可能な健診機関である場合には、スコアとして「10」を特定する。
最後に、健診機関スコア算出部217は、ステップSb11〜17で特定したスコアを合計して健診機関スコアを算出する(ステップSb18)。
1つの健診機関について健診機関スコアを算出すると、健診機関スコア算出部217は、医療機関基本情報DB2206と特定健診施設基本情報DB2207に登録されているすべての健診機関について算出したか否かを判定する(ステップSb2)。この判定の結果、すべての健診機関について健診機関スコアを算出していない場合には(ステップSb2のNO)、健診機関スコア算出部217はステップSb1に戻り、次の健診機関について健診機関スコアを算出する。一方、この判定の結果、すべての健診機関について健診機関スコアを算出している場合には(ステップSb2のYES)、健診機関特定部218は、ステップSb1で算出された各健診機関スコアに基づいて、当該利用者に対して案内される健診機関の候補を特定する(ステップSb3)。その際、健診機関特定部218は、健診機関の候補を、健診機関スコアの高い方から順に、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されている候補健診機関の数だけ特定する。例えば、当該利用者が候補健診機関数「15」と対応付けられている場合には、健診機関スコアの高い上位15位以内の健診機関を特定する。健診機関の候補を特定すると、健診機関特定部218は、特定した候補健診機関の健診機関ID、位置座標及び健診機関スコアを、当該利用者の利用者IDと対応付けて候補健診機関管理DB2214に格納する。
以上が、候補健診機関特定処理についての説明である。
1−2−3.通知処理
図22は、通知処理の一例を示すフローチャートである。同図に示す処理は、通知条件管理DB2213に登録されている利用者について通知時期が到来すると、その通知時期の間、特定健診受診勧奨サーバ20の通知部219により実行される。なお、変形例として、通知時期が到来した利用者が、受診を勧奨される特定健診をすでに受診している場合には、通知部219はその利用者に対する通知処理の実行を省略してもよい。ここで、利用者がすでに特定健診を受診しているか否かは、特定健診受診履歴・結果DB2202(特に当該年度の「受診有無」の欄)を参照することで特定される。
通知部219の位置情報取得部2191は、当該利用者の携帯端末10から当該端末の現在位置を示す座標データを取得する(ステップSc1)。
座標データが取得されると、通知要否判定部2192は、取得された座標データと、候補健診機関管理DB2214において当該利用者と対応付けて登録されている健診機関の位置座標とに基づいて、当該利用者の携帯端末10が、登録されているいずれかの健診機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定する(ステップSc2)。ここで所定の範囲は、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されている通知距離により定まる。例えば、当該利用者と対応付けて通知距離「500m」が登録されている場合には、健診機関を中心とする半径500m以内に携帯端末10が存在するか否かを判定する。なお変形例として、通知距離が直線距離ではなく道のりの場合には、携帯端末10から健診機関までの道のりが500m以内であるか否かを判定する。
この判定の結果、携帯端末10が所定の範囲内に存在しない場合には(ステップSc2のNO)、所定のインターバルを置いて再びステップSc1が実行される。一方、この判定の結果、携帯端末10が、健診機関を基準とする所定の範囲内に存在する場合には(ステップSc2のYES)、メッセージ生成部2193は、当該健診機関での特定健診の受診を当該利用者に勧奨するメッセージを生成する(ステップSc3)。その際、メッセージ生成部2193は、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて登録されているメッセージ内容を当該メッセージに含める。例えば、当該利用者と対応付けてメッセージ内容「特定健診の受診をお願いします。」が登録されている場合には、当該メッセージ内容をメッセージに含める。また、メッセージ生成部2193は、医療機関基本情報DB2206又は特定健診施設基本情報DB2207に登録されている当該健診機関の基本情報(具体的には、健診機関名、住所及び電話番号)を当該メッセージに含める。
メッセージが生成されると、メッセージ送信部2194は、生成されたメッセージを当該利用者の携帯端末10に対して送信する(ステップSc4)。
メッセージの送信後、通知時期が経過している場合には(ステップSc5のYES)、本通知処理は終了する。一方、通知時期が経過していない場合には(ステップSc5のNO)、位置情報取得部2191は、通知条件管理DB2213において当該利用者と対応付けて通知頻度として登録されている所定の時間の経過後に(ステップSc6のYES)、再度ステップSc1を実行する。例えば、当該利用者と対応付けて通知頻度「1日」が登録されている場合には、1日経過後に再度ステップSc1を実行する。
以上が、通知処理についての説明である。
以上説明した特定健診受診勧奨システム1によれば、携帯端末10の利用者が健診機関の近くを通りかかったときに特定健診の受診を勧奨することができる。受診を勧奨された利用者にとって受診に対する煩わしさは、健診機関から遠く離れた場所で受診を勧奨される場合と比較して低減される。そのため、本システムによれば特定健診の受診の促進が図られる。また、上記の特定健診受診勧奨システム1によれば、利用者に案内される健診機関を、当該利用者の受診の履歴を考慮して決定することができる。また、利用者の優先度(受診勧奨の必要度)に応じて、当該利用者に対する勧奨の度合いを変更することができる。
2.変形例
上記の実施形態は、以下に記載するように変形してもよい。以下に記載する1以上の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
特定健診受診勧奨システム1により受診を勧奨される健康診査は特定健診に限られない。自治体や保健所により実施されるその他の健康診査であってもよい。また、自治体や保健所以外の実施主体により実施される健康診断であってもよい。ここで健康診断とは、疾病の予防や早期発見のために行われる診断又は検査である。行為者は医師に限られない。
また、特定健診受診勧奨システム1は、特定健診の受診に代えて保健指導を受けることを勧奨してもよい。より具体的には特定保健指導を受けることを勧奨してもよい。ここで特定保健指導とは、高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年8月17日法律第80号)第18条第1項に規定する、特定健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある者に対し、保健指導に関する専門的知識及び技術を有する者が行う保健指導である。特定保健指導を受けることを勧奨する場合には、図15に例示する通知条件テーブル2212に格納されるメッセージ内容は、特定保健指導を受けることを勧奨するものとされる。例えば、「昨年度、特定保健指導を受けていないと身体のリスクは高まっています。」といったメッセージ内容である。なお、それに加えて、図19に例示する対象者スコア算出処理において、特定健診受診履歴・結果DB2202と対象者スコアテーブル2210とを参照して特定保健指導の実施の有無についてのスコアをさらに特定し、ステップSa16で算出される対象者スコアに加算するようにしてもよい。その場合、特定健診受診履歴・結果DB2202には、特定保健指導の実施年度に対応付けて特定保健指導の実施要否と実施有無とがさらに格納される。また、対象者スコアテーブル2210には、カテゴリ「特定保健指導の実施の有無」に属する複数の項目に対応するスコアがさらに格納される。ここで当該カテゴリに属する複数の項目は、例えば、「過去に特定保健指導の対象となったが受けなかった」、「過去に特定保健指導の対象となり受けた」及び「過去に特定保健指導の対象となったことがない」の3つよりなり、各項目に対応するスコアは、例えば、「20」、「10」、「0」である。
2−2.変形例2
健診機関には、動産である健診車が含まれてもよい。
2−3.変形例3
携帯端末10は、衛星測位以外の周知の測位方法で自端末の位置情報を取得してもよい。例えば、Wi-Fi(登録商標)測位や基地局測位により自端末の位置情報を取得してもよい。仮にWi-Fi測位が採用される場合、特定健診受診勧奨サーバ20は、携帯端末10が近傍の無線LANのアクセスポイントから取得した識別情報と、健診機関の近傍に設置された無線LANのアクセスポイントの識別情報とが一致した場合に、当該端末が当該健診機関を基準とする所定の範囲内に存在すると判定してもよい。
また、特定健診受診勧奨サーバ20は、携帯端末10から直接、位置情報を取得せずに、携帯端末10の位置情報が時系列に蓄積されるデータベースから取得してもよい。
2−4.変形例4
特定健診受診勧奨サーバ20の制御部21は、対象者スコア算出部211により特定又は算出されたスコアに基づいて、特定健診の受診を勧奨する対象となる対象者を特定する対象者特定部の機能を備えてもよい。対象者特定部は、例えば、対象者スコア算出部211により算出された対象者スコアが所定値以上の対象者のみを、特定健診の受診を勧奨する対象としてもよい。別の例として、対象者スコアテーブル2210のカテゴリ「特定健診の受診の有無」について対象者スコア算出部211により特定されたスコアが「5」以上の対象者(言い換えると、特定健診を毎年受診していない対象者)のみを、特定健診の受診を勧奨する対象としてもよい。対象者特定部により特定された対象者については通知条件が特定されて通知条件管理DB2213に格納される一方で、対象者特定部により特定されなかった対象者については通知条件が特定されない。
2−5.変形例5
通知距離特定部214は、対象者スコア算出部211により算出された対象者スコアに代えて、健診機関スコア算出部217により特定又は算出されたスコアに基づいて通知距離を特定してもよい。例えば、通知条件テーブル2212(特に項目「通知距離」)を参照して、健診機関スコア算出部217により算出された健診機関スコアに基づいて通知距離を特定してもよい。別の例として、健診機関スコアテーブル2211のカテゴリ「予約要否」について健診機関スコア算出部217により特定されたスコアが「3」以上であるか否か(言い換えると、当日受診できるか否か)に基づいて通知距離を特定してもよい。特定されたスコアが「3」以上である場合には、そうでない場合と比較して通知距離を長くする。別の例として、通知距離特定部214は、通知条件管理DB2213に格納されている通知距離を、通知開始日からの時間の経過に応じて変更するようにしてもよい。ここで通知距離は、時間が経過するにつれて通知距離が長くなるように変更されてもよい。
2−6.変形例6
メッセージ特定部215は、対象者スコア算出部211により算出された対象者スコアに代えて、対象者スコアテーブル2210において対象者が該当する項目に応じてメッセージ内容を特定してもよい。例えば、対象者が項目「過去に特定健診を受診したことがない」に該当する場合には、「特定健診を必ず受診しましょう。」というメッセージ内容を特定し、対象者が項目「受診したことはあるが直近の特定健診ではない」、「2年以上おきに受診する傾向がある」又は「1年おきに受診する傾向がある」に該当する場合には、「毎年の受診をお勧めします。」というメッセージ内容を特定してもよい。また、対象者が項目「判定値を超えた検査値が悪化している」又は「検査値が判定値を超えた項目が増加している」に該当する場合には、「前回は数値がよくありませんでした。今年も身体の点検をしましょう。」というメッセージ内容を特定し、対象者が項目「生活習慣病に罹患している」、「生活習慣病の罹患後5年以上経過している」又は「血糖降下剤/降圧剤を処方されている」に該当する場合には、「医療機関にかかっていても年に1回は身体の総点検を!」というメッセージ内容を特定してもよい。別の例として、メッセージ特定部215は、携帯端末10の利用者に受診が勧奨される健診機関が健診機関スコアテーブル2211において該当する項目に応じてメッセージ内容を特定してもよい。例えば、健診機関が項目「尿検査を受診した健診機関」と項目「心電図/眼底検査を受診した健診機関」に該当する一方で、項目「血液検査を受診した健診機関」に該当しない場合には、「A病院では、残りの血液検査をするだけです。」というメッセージ内容を特定する。また別の例として、メッセージ特定部215は、携帯端末10の利用者に受診が勧奨される健診機関の健診機関スコアに基づいてメッセージ内容を特定してもよい。ここでメッセージ内容は、健診機関スコアに比例して勧奨の度合いが強くなるように設定してもよい。さらに別の例として、メッセージ特定部215は、携帯端末10の利用者と受診が勧奨される健診機関との距離に応じてメッセージ内容を特定してもよい。さらに別の例として、メッセージ特定部215は、通知条件管理DB2213に格納されているメッセージ内容を、通知開始日からの時間の経過に応じて変更するようにしてもよい。ここでメッセージ内容は、時間が経過するにつれて勧奨の度合いが強くなるように変更されてもよい。
2−7.変形例7
通知頻度特定部216は、通知条件管理DB2213に格納されている通知頻度を、通知開始日からの時間の経過に応じて変更するようにしてもよい。ここで通知頻度は、時間が経過するにつれて高くなるように変更されてもよい。
2−8.変形例8
通知条件テーブル2212に格納される候補健診機関数は、対象者スコアに比例して減少するように設定されてもよい。また、通知開始日は、対象者スコアに比例して遅くなるように設定されてもよい。また、通知期間は、対象者スコアに比例して短くなるように設定されてもよい。また、通知距離は、対象者スコアに比例して短くなるように設定されてもよい。また、メッセージ内容は、対象者スコアに比例して勧奨の度合いが弱くなるように設定されてもよい。また、通知頻度は、対象者スコアに比例して低くなるように設定されてもよい。
2−9.変形例9
特定健診受診勧奨サーバ20の制御部21が備える機能の一部を、携帯端末10の制御部11側で実現してもよい。例えば、通知要否判定部2192とメッセージ生成部2193の機能を携帯端末10の制御部11側で実現することで通知処理を制御部11側で実行してもよい。その場合、通知処理で参照される通知条件管理DB2213と候補健診機関管理DB2214に格納されるデータのうち当該端末の利用者と対応付けられるデータは、予め特定健診受診勧奨サーバ20から当該端末に対して送信しておく。
2−10.変形例10
特定健診受診勧奨サーバ20において実行されるプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記録されて配布されてもよい。ここで記録媒体とは、例えば、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体や、光ディスクなどの光記録媒体や、光磁気記録媒体や、半導体メモリである。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
1…特定健診受診勧奨システム、10…携帯端末、11…制御部、12…記憶部、13…表示部、14…操作入力部、15…通信部、16…測位部、20…特定健診受診勧奨サーバ、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、30…ネットワーク、111…位置情報送信部、112…メッセージ取得部、113…表示制御部、211…対象者スコア算出部、212…候補健診機関数特定部、213…通知時期特定部、214…通知距離特定部、215…メッセージ特定部、216…通知頻度特定部、217…健診機関スコア算出部、218…健診機関特定部、219…通知部、2191…位置情報取得部、2192…通知要否判定部、2193…メッセージ生成部、2194…メッセージ送信部、2201…対象者情報DB、2202…特定健診受診履歴・結果DB、2203…レセプト情報DB、2204…傷病・検査・処方薬DB、2205…診療科判定情報DB、2206…医療機関基本情報DB、2207…特定健診施設基本情報DB、2208…受診関連情報DB、2209…予約空き状況情報DB、2210…対象者スコアテーブル、2211…健診機関スコアテーブル、2212…通知条件テーブル、2213…通知条件管理DB、2214…候補健診機関管理DB

Claims (8)

  1. 携帯端末の利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定する健診機関特定部と、
    前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定する通知要否判定部と、
    前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して前記特定された健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信するメッセージ送信部と
    を備える健康診断受診勧奨装置。
  2. 携帯端末の複数の利用者の中から、当該利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、健康診断の受診を勧奨する対象となる利用者を特定する対象者特定部をさらに備え、
    前記健診機関特定部は、前記特定された利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の健康診断受診勧奨装置。
  3. 前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記メッセージの内容を特定するメッセージ特定部をさらに備え、
    前記メッセージ送信部は、前記特定された内容を有するメッセージを前記携帯端末に対して送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の健康診断受診勧奨装置。
  4. 前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記所定の範囲を特定する所定範囲特定部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の健康診断受診勧奨装置。
  5. 前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、前記通知要否判定部が前記判定を実行する時期を特定する判定時期特定部をさらに備え、
    前記通知要否判定部は、前記特定された時期に前記判定を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の健康診断受診勧奨装置。
  6. 前記通知要否判定部は、前記メッセージが前記携帯端末に対して送信された後、所定の時間の経過後に、再度、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在するか否かを判定し、
    前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて前記所定の時間を特定する所定時間特定部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の健康診断受診勧奨装置。
  7. 前記利用者の受診の履歴又は受診の結果に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関の数を特定する健診機関数特定部をさらに備え、
    前記健診機関特定部は、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を前記特定された数だけ特定し、
    前記通知要否判定部は、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関のうちのいずれかを基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定し、
    前記メッセージ送信部は、前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関のうちの一の健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して当該一の健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の健康診断受診勧奨装置。
  8. 健康診断受診勧奨装置により実行される健康診断受診勧奨方法であって、
    携帯端末の利用者の受診の履歴に基づいて、当該利用者に対して健康診断の受診が勧奨される健康診断実施機関を特定するステップと、
    前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする所定の範囲内に存在するか否かを判定するステップと、
    前記携帯端末が前記特定された健康診断実施機関を基準とする前記所定の範囲内に存在する場合に、前記利用者に対して前記特定された健康診断実施機関での健康診断の受診を勧奨するメッセージを前記携帯端末に対して送信するステップと
    を備える健康診断受診勧奨方法。
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