JP2018124536A - 電子ハイハット - Google Patents
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Abstract
【課題】クローズ状態を加減する操作感およびこの操作感に応じた楽音を発生させることができる電子ハイハットを提供する。【解決手段】電子ハイハット100は、演奏者の足踏み操作により上下動する上下動ロッド111にトップシンバル101を備えている。上下動ロッド111とトップシンバル101との間には弾性変形可能な弾性抵抗体103が設けられている。また、電子ハイハット100は、上下動ロッド111を支持する固定パイプ112にトップシンバル101に対向した状態でボトム台座130を備えている。ボトム台座130には、下降するトップシンバル101を受け止める下降抵抗体137および上下動ロッド111の上下方向の位置を検出するための光センサ132が設けられている。【選択図】 図2
Description
本発明は、電子回路を用いてアコースティックのハイハットを電子的に実現した電子ハイハットに関する。
従来から、電子回路を用いてアコースティックのハイハットを電子的に実現した電子ハイハットがある。例えば、下記特許文献1には、ハイハットにおける上側のシンバルであるトップシンバルの下方にハイハットにおける下側のシンバルであるボトムシンバルに代えてトップシンバルの下降を検出する変位検出装置を備えた電子ハイハットが開示されている。この場合、変位検出装置は、演奏者のペダル操作によってトップシンバルとともに一体的に下降する回転抑制部が変位検出装置の上端部を構成する上側アクチュエータを押し下げることでトップシンバルの下降位置を検出している。
しかしながら、上記特許文献1に記載された電子ハイハットにおいては、トップシンバルが下降して台座部に突き当たったトップシンバルのクローズ状態までの位置を検出するのみでクローズ状態の強さに応じた楽音を発生させることができないという問題ある。一般に、アコースティックハイハットにおいては、上下2枚のシンバルを合わせたクローズ状態で叩打された場合、クローズ状態の強さに応じた楽音が生じる。例えば、上下2枚のシンバルを強く押し付けあわせた強いクローズ状態のアコースティックハイハットを叩打した場合においては、「チッ、チッ、チッ」という余韻が殆どない金属音が発生するとともに、その金属音はクローズ状態の強さが強いほど音程が上がる性質がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、クローズ状態を加減する操作感およびこの操作感に応じた楽音を発生させることができる電子ハイハットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、演奏者によって叩かれる打面を構成するトップシンバルと、棒状に形成されて演奏者によるペダル操作に応じて上下動することによりトップシンバルを上下動可能に支持する上下動ロッドとを備えた電子ハイハットであって、上下動ロッドの下降範囲の途中に設けられて演奏者に対してペダル操作の妨げとなる程度の抵抗を上下動ロッドに与える下降抵抗体と、下降抵抗体より更に下降する上下動ロッドに対して弾性的な抵抗力を与える弾性抵抗体と、上下動ロッドの上下方向の位置を検出するための上下位置検出器とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、電子ハイハットは、上下動ロッドが下降して下降抵抗体に達した際にその位置の検出情報を出力するとともに演奏者に対してペダル操作の妨げとなる程度の抵抗を生じさせてトップシンバルがクローズ状態になったことを認識させることができる。また、電子ハイハットは、演奏者による更なるペダル操作に対して上下動ロッドの位置の検出情報を出力するとともに弾性抵抗体によって弾性的な抵抗力を発生させて演奏者に対してクローズ状態を強める操作感を与えることができる。これらによって、本発明に係る電子ハイハットにおいては、クローズ状態を加減する操作感およびこの操作感に応じた楽音を発生させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記電子ハイハットにおいて、さらに、トップシンバルよりも上方の上下動ロッドの外周面上に軸方向に直交する方向に張り出す押圧体を備え、下降抵抗体は、トップシンバルに対して下方に設けられて同トップシンバルの下降を阻止するものであり、弾性抵抗体は、押圧体とトップシンバルとの間に設けられた弾性体で構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、電子ハイハットは、下降抵抗体がトップシンバルの下降を阻止するとともに、弾性抵抗体が上下動ロッドに設けられた押圧体とトップシンバルとの間に設けられた弾性体で構成されているため、演奏者はトップシンバルがクローズ状態になっていることを視覚的に確認しながら演奏することができ、よりアコースティックハイハットに近い演奏感を得ることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記電子ハイハットにおいて、上下動ロッドの上下動範囲における上限位置から下降抵抗体による抵抗を受ける位置までの第1ストロークおよび同上下動ロッドの上下動範囲における下降抵抗体による抵抗を受ける位置から下限位置までの第2ストロークのうちの同第2ストロークは、第1ストロークよりも短いことにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、電子ハイハットは、上下動ロッドの上限位置と下降抵抗体による抵抗付与位置との間の第1ストロークおよびこの下降抵抗体による抵抗付与位置と上下動ロッドの下限位置との間の第2ストロークのうちの同第2ストロークが第1ストロークよりも短いため、よりアコースティックハイハットに近い演奏感を得ることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記電子ハイハットにおいて、第2ストロークは、30mm以下であることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、電子ハイハットは、第2ストロークが30mm以下であるため、よりアコースティックハイハットに近い演奏感を得ることができる。なお、この場合、第2ストロークは、5mm以上かつ30mm以下に設定するとよい。
また、本発明の他の特徴は、前記電子ハイハットにおいて、弾性抵抗体は、上下動ロッドの外側にリング状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、電子ハイハットは、弾性抵抗体が上下動ロッドの外側にリング状に形成されているため、上下動ロッドを傾斜させることなく垂直方向に安定的に上下動させることができるとともに、トップシンバルの叩打による揺れを均等にしてアコースティックハイハットに近い演奏感を得ることができる。
以下、本発明に係る電子ハイハットの実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る電子ハイハット100の外観構成の概略を模式的に示した斜視図である。また、図2は、図1に示す電子ハイハット100の内部構成の概略を示す断面図である。なお、本明細書において参照する図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この電子ハイハット100は、演奏者(図示せず)がスティック(図示せず)を介して叩いた打面の衝撃を検出して電子的な楽音を発生させる電子打楽器である。
(電子ハイハット100の構成)
電子ハイハット100は、主として、トップシンバル101、スタンド110およびボトム台座130を備えている。トップシンバル101は、演奏者による叩く操作によって振動する部品であり、アコースティックハイハットを構成する上下一対のシンバルのうちの上側に配置されたシンバルに相当する。このトップシンバル101は、上方に向かって凸状に湾曲するとともに平面視で円形の板状体で構成されており、ベース体102、叩打センサ104、パッド105および裏面カバー106をそれぞれ備えている。
電子ハイハット100は、主として、トップシンバル101、スタンド110およびボトム台座130を備えている。トップシンバル101は、演奏者による叩く操作によって振動する部品であり、アコースティックハイハットを構成する上下一対のシンバルのうちの上側に配置されたシンバルに相当する。このトップシンバル101は、上方に向かって凸状に湾曲するとともに平面視で円形の板状体で構成されており、ベース体102、叩打センサ104、パッド105および裏面カバー106をそれぞれ備えている。
ベース体102は、トップシンバル101を形作る芯材となる部品であり、金属材または樹脂材を上方に向かって凸状に湾曲するとともに平面視で円環状の板状体に形成して構成されている。このベース体102は、中央部に取付孔102aが形成されているとともに、ベース体102の裏面102bにおける取付孔102aの周囲に凹状に凹んだ取付部102cが形成されている。取付孔102aは、トップシンバル101を所定の高さ位置に支持するための棒状の上下動ロッド111が貫通する部分である。この取付孔102aの図示上側の端面には、弾性抵抗体103が設けられている。
弾性抵抗体103は、図3に示すように、ベース体102を上下動ロッド111に取り付けるとともにトップシンバル101に対して上下動ロッド111を上下方向に変位させるための部品であり、ゴム材または発泡樹脂材などからなる弾性体を平面視で円形のリング状に形成して構成されている。より具体的には、弾性抵抗体103は、主として、変形部103aと連結部103bとで構成されている。
変形部103aは、緩衝押圧体116a,116bによって押圧されることで上下方向に弾性的に圧縮変形する部分であり、平面視で円形のリング状に形成されている。この場合、変形部103aは、周方向に延びる部分の断面形状が径方向外側に開口する略C字状に形成されており、同部分の内部に形成された空洞部が上下動ロッド111の外周部を囲む筒体で構成されている。この変形部103aは、外径が取付孔102aよりも小径に形成されるとともに、内径が上下動ロッド111の外径よりも大径に形成されている。
連結部103bは、変形部103aをベース体102に取り付けた状態で上下動ロッド111の外周部に配置するための部分であり、変形部103aの径方向外側部分がフランジ状に張り出す平面視で円形のリング状に形成されている。この場合、連結部103bは、上下方向に2つの平板リング体が対向配置されて構成されている。これらの変形部103aおよび連結部103bは、コンプレッション成形、トランスファー成形、インジェクション成形または押出し成形などを用いて両者が一体的に成形されて弾性抵抗体103を一体的に構成している。この弾性抵抗体103は、ボルトによってベース体102に固定的に取り付けられている。
ここで、弾性抵抗体103の上下方向の圧縮変形量が上下動ロッド111の第2ストロークSt2である。そして、この第2ストロークSt2は、後述する第1ストロークSt1よりも短く設定されている。本実施形態においては、第2ストロークSt2は、30mmに設定されている。
一方、ベース体102の裏面102bにおける取付部102cには、叩打センサ104が設けられている。叩打センサ104は、トップシンバル101の振動を検出する検出器であり、ベース体102の振動に応じた電気信号からなる検出信号を外部接続端子107を介して図示しない信号処理装置に出力する。本実施形態においては、叩打センサ104は、圧電セラミックスの両面にそれぞれ電極を配置するとともに、これらの電極の一方に金属板を配置したピエゾ素子によって構成されている。この叩打センサ104は、図示しない信号線を介して外部接続端子107に接続された状態で取付部102cに両面粘着テープによって取り付けられている。
ここで、信号処理装置は、電子ハイハット100とは別体で設けられるマイクロコンピュータを備えて構成されており、叩打センサ104および光センサ132からそれぞれ出力される検出信号に基づいて楽音信号を出力する電子回路、すなわち、音源である。この場合、信号処理装置は、上下動ロッド111の上下方向の位置に応じた楽音信号を出力する。この信号処理装置には、図示しない外部スピーカが接続されている。また、信号処理装置は、電力供給源(例えば、家庭用100V電源)から図示しない電源コードを介して電力の供給を受けて後述する光センサ132にも電力を供給する。
パッド105は、演奏者がスティックなどを用いて叩く打面を構成する部分であり、ゴム材または発泡樹脂材などからなる弾性体をベース体102の上面および外縁部をそれぞれ覆う円環状に形成して構成されている。なお、トップシンバル101は、本実施形態においては、ベース体102およびパッド105の2種の材料で構成されているが、1種の材料、例えば、樹脂材料のみまたは樹脂材料を含む繊維強化プラスチックのみで構成することもできる。
裏面カバー106は、ベース体102の裏面102bに取り付けられて取付部102cおよびこの取付部102cに取り付けられた叩打センサ104をそれぞれ覆うとともに外部接続端子107を収納する部品であり、樹脂材を平面視で円筒状に形成して構成されている。この場合、裏面カバー106は、外部接続端子107を外部に露出させた状態で収納している。この裏面カバー106は、図示しない取付ボルトによってベース体102の裏面102bに取り付けられている。
外部接続端子107は、叩打センサ104から出力される検出信号を電子ハイハット100の外部に設けられる信号処理装置に対して出力するために信号処理装置と叩打センサ104とを着脱自在に接続するためのジャック型のインターフェースである。
スタンド110は、トップシンバル101およびボトム台座130をそれぞれ支持するための器具であり、主として、上下動ロッド111、固定パイプ112、ペダル113およびベース台114をそれぞれ備えて構成されている。
上下動ロッド111は、トップシンバル101を上下方向に変位させるための部品であり、上下方向に延びる金属製の棒体で構成されている。この上下動ロッド111は、起立した姿勢で固定パイプ112を貫通して同固定パイプ112に支持された状態で、上端部側がクラッチ115を介してトップシンバル101を支持するとともに下端部がペダル113に連結されている。この場合、上下動ロッド111は、固定パイプ112内に配置される図示しないコイルスプリングによって上方に向かって弾性的に押し上げられている。これにより、上下動ロッド111は、演奏者によるペダル113の操作に応じて上下動することによりトップシンバル101を上下動させる。
固定パイプ112は、上下動ロッド111およびボトム台座130をそれぞれ支持する部品であり、上下方向に延びる金属製の円筒体で構成されている。この固定パイプ112は、ベース台114に起立した姿勢で支持されるとともに、上端部に形成された厚板状の支持台112a上にボトム台座130を支持している。
ペダル113は、演奏者(図示せず)の足による踏み込み操作によって上下動ロッド111を上下動させるための部品であり、金属製の板状体で構成されている。このペダル113は、一方の端部がベース台114に対して上下方向に回動自在に連結されているとともに、他方の端部が金属製のベルトを介して上下動ロッド111に連結されている。この場合、ペダル113は、図示しないコイルスプリングによって上方に押し上げられた上下動ロッド111によって先端部側からベース台114側に向かって下り傾斜の姿勢となっている。
ベース台114は、電子ハイハット100を設置する床面上に固定パイプ112およびペダル113をそれぞれ支持する部品である。このベース台114は、金属製の板状体における一方の端部にペダル113を回動自在な状態で支持するとともに、他方の端部側に門型に起立した支持柱114aによって固定パイプ112を支持している。
クラッチ115は、上下動ロッド111にトップシンバル101および反射体ホルダ120をそれぞれ一体的に連結するための部品であり、上下動ロッド111が貫通する金属製の円筒体で構成されている。このクラッチ115は、上端部側の外周面にネジ嵌合した状態で貫通するロックネジ115aによって上下動ロッド111に固定されているとともに、下端部に反射体ホルダ120がネジ嵌合を介して取り付けられている。また、クラッチ115の上下方向中央部には、上下一対の緩衝押圧体116a,116bおよび押圧体117がそれぞれ設けられている。
上下一対の緩衝押圧体116a,116bは、弾性抵抗体103を上下方向から挟んで保持するための部品であり、それぞれフェルト材をリング状に形成して構成されている。この場合、緩衝押圧体116a,116bは、内径が上下動ロッド111の外径と略同一の大きさに形成されて上下動ロッド111の外周面に摺動自在に嵌合している。
押圧体117は、弾性抵抗体103を挟んだ状態の上下一対の緩衝押圧体116a,116bを反射体ホルダ120側に押圧することで2つの緩衝押圧体116a,116bで弾性抵抗体103を圧迫するための部品であり、クラッチ115の外周面にネジ嵌合する金属製のナットで構成されている。すなわち、上下動ロッド111は、押圧体117と反射体ホルダ120とで上下一対の緩衝押圧体116a,116bを挟むことで弾性抵抗体103を挟んでトップシンバル101を保持している。
反射体ホルダ120は、反射体121を保持するとともに上下動ロッド111上でトップシンバル101を支持するための部品であり、樹脂材を円筒形に形成して構成されている。より具体的には、反射体ホルダ120は、クラッチ115の下端部にネジ嵌合してトップシンバル101を支持する円筒状の胴部120aと、この胴部120aの下端部にフランジ状に張り出して平板リング状に形成された保持部120bとで構成されている。そして、この保持部120bには、下方に面して反射体121が設けられている。
反射体121は、後述する光センサ132から照射される光を同光センサ132側に反射させるための部品であり、樹脂材を平板リング状に形成して構成されている。この場合、反射体121の板面は、入射光を全反射させる鏡面状に形成されていてもよいが、入射光を拡散反射させるように構成するとよい。例えば、反射体121の板面は、平滑な面または梨地面に淡色系(例えば、白色)の色で構成するとよい。
また、反射体121は、この反射体121に対向配置される光センサ132を覆うように光センサ132よりも径方向外側に広がる外径に形成されている。この反射体121は、反射体ホルダ120の保持部120bに接着剤または両面テープで取り付けられている。なお、この反射体121は、本実施形態においては、板状に形成したがブロック状、シート状、フィルム状または膜状(例えば、塗膜)で構成されていてもよい。
ボトム台座130は、アコースティックハイハットを構成する上下一対のシンバルのうちの下側に配置されたシンバルに相当する部品であり、トップシンバル101の真下に設けられている。このボトム台座130は、固定支持体131および上側ケース135をそれぞれ備えている。固定支持体131は、光センサ132および外部接続端子134を収容しつつ固定パイプ112の支持台112aに載置される樹脂製の部品であり、平板リング体における内側部分が上下動ロッド111が貫通する筒状に形成されるとともに外縁部が上方に立ち上った壁部を有した形状に形成されている。すなわち、固定支持体131は、上下動ロッド111の可動方向である上下方向に不動な状態でかつトップシンバル101の周方向と同じ方向に回転自在な状態で支持台112aを介して固定パイプ112に支持されている。
光センサ132は、上下動ロッド111の上下方向の位置を光学的に検出するための検出器であり、主として発光部132aと受光部132bとをそれぞれ備えて構成されている。発光部132aは、反射体121に向けて光を照射する発光素子である。本実施形態においては、発光部132aは、赤外線を発光するLEDによって構成されている。受光部132bは、受光した光の光量に応じた電気信号を出力する受光素子によって構成されている。本実施形態においては、受光部132bは、赤外線を受光するフォトトランジスタによって構成されている。
これらの発光部132aおよび受光部132bは、直方体状の1つの樹脂製のハウジング内に発光素子および受光素子が露出した状態で収納されて光センサ132を一体的に構成している。そして、この光センサ132は、固定支持体131内に設けられた平面視で平板リング状に形成されて固定支持体131内に支持されたプリント基板133上に電気的に取り付けられている。
この場合、光センサ132は、発光部132aおよび受光部132bが反射体121に対向する位置および向きでプリント基板133上に支持されている。また、光センサ132は、発光部132aと受光部132bとが固定支持体131の径方向に並んで配置されている。そして、この光センサ132は、プリント基板133を介して外部接続端子134に電気的に接続される。
なお、この光センサ132は、発光部132aと受光部132bとが固定支持体131の周方向に並んで配置されていてもよい。また、発光部132aは、赤外線以外の波長の光、例えば、可視光を発光する光源であってもよい。また、受光部132bは、受光光量以外を検出、例えば、光の受光位置を検出してもよいし、受光部132bが発光した光を受光するまでの時間を検出するようにしてもよい。
外部接続端子134は、光センサ132から出力される検出信号を電子ハイハット100の外部に設けられる信号処理装置に対して出力するとともに信号処理装置から電源の供給を受けるために信号処理装置と光センサ132とを着脱自在に接続するためのジャック型のインターフェースである。この外部接続端子134は、接続部が固定支持体131の壁部を貫通して外部に露出した状態で固定支持体131内に収納されている。
上側ケース135は、固定支持体131の上部を覆うとともにブッシュ136および下降抵抗体137をそれぞれ支持するための樹脂製の部品であり、主として、覆い部135aと筒壁部135bとで構成されている。覆い部135aは、固定支持体131の上部を覆う部分であり、平板リング体における内側部分が上下動ロッド111が貫通する筒状に形成されるとともに外縁部が下方に下垂した壁部を有した形状に形成されている。この覆い部135aの天井部分には、光センサ132を反射体121に対して露出させるための貫通孔状の開口窓135cが形成されている。
筒壁部135bは、光センサ132の周囲を囲うとともにブッシュ136および下降抵抗体137をそれぞれ支持するための部分であり、上方に延びる円筒状に形成されている。この場合、筒壁部135bは、内径が反射体121の外径よりも大きく形成されるとともに、高さ(深さ)が反射体121の上下方向のストロークよりも長く形成されている。また、筒壁部135bの底部(前記覆い部の天井部の上面)には、同底部から露出する光センサ132を覆う樹脂製の透明な板材(図示せず)が設けられており光センサ132を保護している。
ブッシュ136は、下降抵抗体137を弾性的に支持して下降抵抗体137に裏面カバー106が衝突した際の衝撃を緩和するための部品であり、ゴム材をリング状に形成して構成されている。この場合、ブッシュ136は、外周面における中央部が周方向に沿って凹んで形成されており、この凹んだ部分に下降抵抗体137が嵌め込まれて下降抵抗体137を弾性的に支持している。このブッシュ136は、筒壁部135bの外周部に嵌め込まれた状態で筒壁部135bの上端面に取り付けられるリング状の金属製プレートによって筒壁部135bの外周面上に固定的に取り付けられている。
下降抵抗体137は、図4に示すように、下降するトップシンバル101の裏面カバー106を受け止めてストッパとして機能する部品であり、樹脂材を上方に向かって広がる円筒状に形成して構成されている。この下降抵抗体137は、下端部が前記ブッシュ136に嵌合した状態で支持されることにより、ボトム台座130側に下降してきたトップシンバル101を弾性的に受け止める。ここで、上限位置にあるトップシンバル101(オープン状態)の裏面カバー106の下面と下降抵抗体137の上面との距離が上下動ロッド111の第1ストロークSt1である。
(電子ハイハット100の作動)
次に、このように構成した電子ハイハット100の作動について説明する。まず、演奏者は、トップシンバル101およびボトム台座130をスタンド110に組み付けて電子ハイハット100を組み立てた後、外部接続端子107,134と信号処理装置とを図示しないケーブルを介して電気的に接続して電子ハイハット100を演奏可能な状態とする。この場合、ボトム台座130内の光センサ132は、信号処理装置からの電源供給を受けて発光部132aが発光するとともに受光部132bが受光量に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する。
次に、このように構成した電子ハイハット100の作動について説明する。まず、演奏者は、トップシンバル101およびボトム台座130をスタンド110に組み付けて電子ハイハット100を組み立てた後、外部接続端子107,134と信号処理装置とを図示しないケーブルを介して電気的に接続して電子ハイハット100を演奏可能な状態とする。この場合、ボトム台座130内の光センサ132は、信号処理装置からの電源供給を受けて発光部132aが発光するとともに受光部132bが受光量に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する。
次に、演奏者は、電子ハイハット100を演奏する。具体的には、演奏者は、スティックを用いてトップシンバル101を叩く。これにより、叩打センサ104は、パッド105およびベース体102をそれぞれ介して伝搬した振動に応じた検出信号を外部接続端子107を介して信号処理装置に出力する。また、ボトム台座130に設けられた光センサ132は、発光部132aから発して反射体121で反射されて受光部132bによって受光された光の受光量に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する(図2、図4および図5において破線矢印参照)。
これにより、信号処理装置は、叩打センサ104および光センサ132からそれぞれ得た検出信号に基づいて楽音を表す楽音信号を生成して外部スピーカに出力する。具体的には、信号処理装置は、光センサ132から得た検出信号に基づいてトップシンバル101の上下方向の位置を特定してトップシンバル101がボトム台座130に接している否かを判定するとともに、この判定結果、すなわちトップシンバル101の接触状態ごとに叩打センサ104から得た検出信号に応じた強さおよび音色の楽音信号を生成する。例えば、信号処理装置は、トップシンバル101がボトム台座130に接していないと判定した場合には、トップシンバル101がボトム台座130に接していない場合の楽音信号を生成する。
一方、電子ハイハット100の演奏時において演奏者がペダル113を踏み込んだ場合には、電子ハイハット100は上下動ロッド111の下降を介してトップシンバル101が下降してボトム台座130の下降抵抗体137に衝突して下降が阻止される(図4における左半分の図参照)。これにより、演奏者は、トップシンバル101がクローズ状態(アコースティックハイハットにおいて上下2枚のシンバルを合わさった状態)になったことペダル操作を介して認識する。なお、この上下動ロッド111の下降の際、弾性抵抗体103は押圧体117および緩衝押圧体116aを介して押圧されるが、この押圧力よりも高い剛性を有して構成されるため、上下動ロッド111の下降に際して圧縮変形されることはない。
この場合、反射体121は、上下動ロッド111に対して固定的に組付けられた反射体ホルダ120に設けられているため、上下動ロッド111の下降とともに筒壁部135b内を光センサ132側に向かって下降する。また、反射体121は、反射体ホルダ120がトップシンバル101ではなく上下動ロッド111に取り付けられているため、トップシンバル101の叩打による振動および姿勢変化を抑えて下降することができる。
すなわち、反射体121は、演奏者によるペダル113の踏み込みによって姿勢を保った状態で光センサ132に接近する。したがって、光センサ132は、接近してくる反射体121の位置に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する。これにより、信号処理装置は、トップシンバル101がボトム台座130に接触したと判定した場合には、トップシンバル101がクローズ状態になった場合の楽音信号を生成する。これらの結果、電子ハイハット100は、演奏者の演奏操作に応じた楽音を外部スピーカから出力することができる。
次いで、演奏者がペダル113を更に強く踏み込んだ場合には、電子ハイハット100は、上下動ロッド111が更に下降しようとする。この場合、トップシンバル101は、裏面カバー106が下降抵抗体137に突き当たって下降が阻止されているため更なる下降が不能な状態である。一方、上下動ロッド111は、押圧体117が緩衝押圧体116aを介して押さえる弾性抵抗体103が弾性体で構成されているため、この弾性抵抗体103が圧縮変形することで更に下降する(図4における右半分の図参照)。本実施形態においては、上下動ロッド111は、裏面カバー106が下降抵抗体137に突き当たったクローズ状態から更に30mm下降することができる。
これにより、光センサ132は、筒壁部135b内を光センサ132側に向かって更に下降する反射体121の位置に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する。これにより、信号処理装置は、トップシンバル101がボトム台座130に接触した位置よりも更に下方に位置したと判定した場合には、トップシンバル101がより強いクローズ状態となった場合の楽音信号を生成する。これらの結果、電子ハイハット100は、演奏者の演奏操作に応じた楽音を外部スピーカから出力することができる。
なお、この強いクローズ状態において演奏者は、トップシンバル101が下降抵抗体137に突き当たって下降せず不動状態であるが、弾性抵抗体103を圧縮変形させるためにより強く踏み込むペダル操作によってより強いクローズ状態に移行したことをこのペダル操作を介して認識することができる。
次いで、演奏者がペダル113の踏み込みを弱くまたは解除した場合には、電子ハイハット100は、上下動ロッド111が弾性抵抗体103および固定パイプ112内に配置されたコイルスプリング(図示せず)の各弾性力によって上昇する。これにより、光センサ132は、筒壁部135b内を光センサ132から離隔する方向に上昇する反射体121の位置に応じた検出信号を外部接続端子134を介して信号処理装置に出力する。これにより、信号処理装置は、トップシンバル101が上下方向の位置に応じた楽音信号を生成する。これらの結果、電子ハイハット100は、演奏者の演奏操作に応じた楽音を外部スピーカから出力することができる。
次に、演奏者は、電子ハイハット100の演奏を終える場合には、電子ハイハット100と信号処理装置との電気的な接続を外した後、トップシンバル101およびボトム台座130をスタンド110から取り外す。これにより、演奏者は、電子ハイハット100の演奏を終了することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、電子ハイハット100は、上下動ロッド111が下降して下降抵抗体137に達した際にその位置の検出情報を出力するとともに演奏者に対してペダル操作の妨げとなる程度の抵抗を生じさせてトップシンバル101がクローズ状態になったことを認識させることができる。また、電子ハイハット100は、演奏者による更なるペダル操作に対して上下動ロッド111の位置の検出情報を出力するとともに弾性抵抗体103によって弾性的な抵抗力を発生させて演奏者に対してクローズ状態を強める操作感を与えることができる。これらによって、本発明に係る電子ハイハット100においては、クローズ状態を加減する操作感およびこの操作感に応じた楽音を発生させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例において、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、弾性抵抗体103は、変形部103aおよび連結部103bをそれぞれ備えて平面視で円環状に構成した。しかし、弾性抵抗体103は、上下動ロッド111が下降抵抗体137によって更なる下降が妨げられた状態において弾性変形するように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。
したがって、弾性抵抗体103は、例えば、図5および図6にそれぞれ示すように、ゴム材または発泡樹脂材などからなる弾性体を円筒形に形成して構成することができる。また、弾性抵抗体103は、例えば、図7および図8にそれぞれ示すように、樹脂材や金属材などからなるコイルスプリングで構成することもできる。これらの場合、ベース体102は、取付孔102aの孔径を小さく形成して円筒状またはコイルバネ状の弾性抵抗体103を下方から支持する支持部102dを形成するとよい。これらの場合、各弾性抵抗体103は、支持部102d上に固定的または非固定的(単に載置)に配置することができる。また、これらの場合、緩衝押圧体116a,116bを省略することもできる(図7および図8においては、緩衝押圧体116aのみ省略している)。
また、上記実施形態においては、電子ハイハット100は、弾性抵抗体103と下降抵抗体137とをそれぞれ別体で構成した。しかし、弾性抵抗体103と下降抵抗体137とは、互いに一体的に構成することができる。例えば、下降抵抗体137は、ゴム材または弾性変形可能な発泡樹脂材(例えば、ウレタン樹脂など)などのエラストマ材を用いて構成することにより、弾性抵抗体103を兼ねることができる。すなわち、下降抵抗体137は、必ずしもトップシンバル101の下降を完全に阻止するように構成される必要はない。
また、上記実施形態においては、弾性抵抗体103は、上下動ロッド111の外周部に配置して構成した。しかし、弾性抵抗体103は、上下動ロッド111の外周部以外の場所に配置することもできる。例えば、弾性抵抗体103は、ゴム材または発泡樹脂材を平板リングに形成してブッシュ136と下降抵抗体137との間に配置することもできる。
また、上記実施形態においては、弾性抵抗体103は、上下動ロッド111の外側にリング状に形成した。しかし、弾性抵抗体103は、必ずしもリング状に形成する必要はなく、上下動ロッド111の外側の一部に(一箇所または複数箇所)に設けることもできる。
また、上記実施形態においては、下降抵抗体137は、トップシンバル101の下降を阻止することにより間接的に上下動ロッド111の下降を一時的に阻止するように構成した。しかし、下降抵抗体137は、上下動ロッド111の下降範囲の途中に設けられて演奏者に対してペダル操作の妨げとなる程度の抵抗を上下動ロッド111に与えるように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、下降抵抗体137は、例えば、上下動ロッド111に対してトップシンバル101以外の部品(例えば、反射体ホルダ120など)を介して上下動ロッド111の下降を一時的に阻止するように構成してもよいし、上下動ロッド111に対して直接接触して下降を一時的に阻止するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、上下動ロッド111の上下方向の変位を光センサ132および反射体121を用いて検出するように構成した。すなわち、光センサ132および反射体121が、本発明に係る上下位置検出器に相当する。しかし、上下位置検出器は、上下動ロッド111の上下方向の位置を検出することができれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。
この場合、上下位置検出器は、少なくとも、上下動ロッド111が上下動時において下降抵抗体137による抵抗を受ける上下方向上の位置および同位置よりも下方の位置を検出できればばよい。したがって、上下位置検出器は、上下動ロッド111の位置または変位を直接的または間接的に検出する光学的、機械的または磁気的な検出器で構成することができる。
また、上記実施形態においては、押圧体117は、クラッチ115の外周面にネジ嵌合するナットで構成した。しかし、押圧体117は、弾性抵抗体103を押圧するように形成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるもではない。したがって、押圧体117は、例えば、上下動ロッド111の外周面に対して上下動ロッド111の軸方向に直交する方向(径方向)に直接的または間接的に張り出すフランジ状に形成して構成することができる。
また、上記実施形態においては、第2ストロークSt2は、第1ストロークSt1よりも短い30mmに形成した。しかし、第2ストロークSt2は、30mm以上に形成してもよいし、第1ストロークSt1と同じまたはそれ以上の長さに形成することもできる。
St1…第1ストローク、St2…第2ストローク、
100…電子ハイハット、101…トップシンバル、102…ベース体、102a…取付孔、102b…裏面、102c…取付部、102d…支持部、103…弾性抵抗体、103a…変形部、103b…連結部、104…振動センサ、105…パッド、106…裏面カバー、107…外部接続端子、
110…スタンド、111…上下動ロッド、112…固定パイプ、112a…支持台、113…ペダル、114…ベース台、114a…支持柱、115…クラッチ、115a…ロックネジ、116a,116b…緩衝押圧体、117…押圧体、
120…反射体ホルダ、120a…胴部、120b…保持部、121…反射体、
130…ボトム台座、131…固定支持体、132…光センサ、132a…発光部、132b…受光部、133…プリント基板、134…外部接続端子、135…上側ケース、135a…覆い部、135b…筒壁部、135c…開口窓、136…ブッシュ、137…下降抵抗体。
100…電子ハイハット、101…トップシンバル、102…ベース体、102a…取付孔、102b…裏面、102c…取付部、102d…支持部、103…弾性抵抗体、103a…変形部、103b…連結部、104…振動センサ、105…パッド、106…裏面カバー、107…外部接続端子、
110…スタンド、111…上下動ロッド、112…固定パイプ、112a…支持台、113…ペダル、114…ベース台、114a…支持柱、115…クラッチ、115a…ロックネジ、116a,116b…緩衝押圧体、117…押圧体、
120…反射体ホルダ、120a…胴部、120b…保持部、121…反射体、
130…ボトム台座、131…固定支持体、132…光センサ、132a…発光部、132b…受光部、133…プリント基板、134…外部接続端子、135…上側ケース、135a…覆い部、135b…筒壁部、135c…開口窓、136…ブッシュ、137…下降抵抗体。
Claims (5)
- 演奏者によって叩かれる打面を構成するトップシンバルと、
棒状に形成されて前記演奏者によるペダル操作に応じて上下動することにより前記トップシンバルを上下動可能に支持する上下動ロッドとを備えた電子ハイハットであって、
前記上下動ロッドの下降範囲の途中に設けられて前記演奏者に対して前記ペダル操作の妨げとなる程度の抵抗を上下動ロッドに与える下降抵抗体と、
前記下降抵抗体より更に下降する前記上下動ロッドに対して弾性的な抵抗力を与える弾性抵抗体と、
前記上下動ロッドの上下方向の位置を検出するための上下位置検出器とを備えることを特徴とする電子ハイハット。 - 請求項1に記載した電子ハイハットにおいて、さらに、
前記トップシンバルよりも上方の前記上下動ロッドの外周面上に軸方向に直交する方向に張り出す押圧体を備え、
前記下降抵抗体は、
前記トップシンバルに対して下方に設けられて同トップシンバルの下降を阻止するものであり、
前記弾性抵抗体は、
前記押圧体と前記トップシンバルとの間に設けられた弾性体で構成されていることを特徴とする電子ハイハット。 - 請求項1または請求項2に記載した電子ハイハットにおいて、
前記上下動ロッドの上下動範囲における上限位置から前記下降抵抗体による抵抗を受ける位置までの第1ストロークおよび同上下動ロッドの上下動範囲における前記下降抵抗体による抵抗を受ける位置から下限位置までの第2ストロークのうちの同第2ストロークは、前記第1ストロークよりも短いことを特徴とする電子ハイハット。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した電子ハイハットにおいて、
前記第2ストロークは、30mm以下であることを特徴とする電子ハイハット。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した電子ハイハットにおいて、
前記弾性抵抗体は、
前記上下動ロッドの外側にリング状に形成されていることを特徴とする電子ハイハット。
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CN110211554A (zh) * | 2019-06-18 | 2019-09-06 | 宁波座头鲸文化科技有限公司 | 一种独立镲帽结构的镲片 |
-
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- 2017-09-12 JP JP2017174686A patent/JP2018124536A/ja active Pending
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