JPH063439Y2 - 電子ドラム - Google Patents

電子ドラム

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JPH063439Y2
JPH063439Y2 JP9896486U JP9896486U JPH063439Y2 JP H063439 Y2 JPH063439 Y2 JP H063439Y2 JP 9896486 U JP9896486 U JP 9896486U JP 9896486 U JP9896486 U JP 9896486U JP H063439 Y2 JPH063439 Y2 JP H063439Y2
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JP
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diaphragm
damper
front panel
chassis
cushioning member
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JP9896486U
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JPS636495U (ja
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好央 野村
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は電子ドラムに関する。
[従来技術とその問題点] 近年、ドラム楽器として、電子ドラムが開発されてい
る。この電子ドラムはドラムヘッドをスティック等で叩
くことにより、その振動をセンサーで電気信号として検
出し、この検出した電気信号に基づいてドラム音(電子
音)を発生するようになっている。
しかし、このような電子ドラムにおいては、楽器ケース
内に振動板、緩衝部材、ドラムヘッドを密着させて良好
に積層しないと、スティック等でドラムヘッドを叩いた
ときに、スティック等の打撃力に応じて振動板が振動せ
ず、打撃力に応じた振動を正確に検出することができな
い。そのため、構造が複雑となり、組立て作業が悪く、
コンパクトに構成することができない等の欠点があっ
た。
[考案の目的] この考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、ばち、スティック等の打撃力を確
実かつ良好に振動板に伝達することができるとともに、
打撃力に応じた振動を正確に検出することができ、しか
も構造が簡単で、組立て作業性が良く、かつコンパクト
化が可能な電子ドラムを提供することにある。
[考案の要点] この考案は上述した目的を達成するために、楽器ケース
の前面にフロントパネルを設け、このフロントパネルに
取付孔を形成し、この取付孔内にシャーシを配置すると
ともに、このシャーシ内にダンパー、振動板、緩衝部材
を積層配置し、これらを装飾リングで固定するようにし
たものである。
[実施例] 以下、第1図から第5図を参照して、この考案をバスド
ラムに適用した場合の一実施例につき説明する。
このバスドラム1はリアケース2の前面にフロントパネ
ル3をモール4で取り付けて楽器ケースを構成し、この
楽器ケースのフロントパネル3にダンパーシャーシ5を
取り付け、このダンパーシャーシ5内にゴムダンパー
6、振動板7および緩衝部材8を収納して装飾リング9
で固定した構成となっており、第1図に示すように、ゴ
ムマット10上にペダル受け11および保持金具12、
12により保持され、図示しないフットペダルに取り付
けられたばちで中心部に設けられた緩衝部材8が叩かれ
るようになっている。以下、上述した各部材について順
に説明する。
リアケース2は底部2aが円弧状をなし、外周壁2bが
円筒状をなす比較的大きな椀形容器であり、その内側前
面にフロントパネル3が取り付けられるようになってい
る。このフロントパネル3は合成樹脂製の円板であり、
その中心には取付孔3aが内部と外部とに貫通して設け
られており、リアケース2の内側前面に嵌め込まれてモ
ール4より固定されている。このモール4は塩化ビニル
等からなり、リアケース2の上部外周に装着され、リア
ケース2を介してフロントパネル3の外周を押えるとと
もに、その上部周縁をも押えている。
ダンパーシャーシ5は内部にゴムダンパー6、振動板7
および緩衝部材8を収納するものであり、金属等からな
り、円筒状をなし、その上部外周にはフランジ部5aが
設けられているとともに、底部にはダンパー取付部5b
が設けられており、フロントパネル3の取付孔3a内に
配置され、そのフランジ部5aが後述する装飾リング9
と共にビス13・・・で取り付けられるようになってい
る。
ゴムダンパー6は振動板7、緩衝部材8を弾力的に支持
するものであり、第4図(a)(b)に示すように、円
筒状の支持部6aと蛇腹状のクッション部6bとを備
え、これらが弾力を有するウレタンゴムで一体に形成さ
れている。円筒状の支持部6aは振動板7および緩衝部
材8を支持するものであり、弾性限度内において座屈
(一定以上の荷重が加わったときに、急激に変形する)
するようになっており、その下端がダンパーシャーシ5
のダンパー支持部5bの外周に装着して保持されてい
る。蛇腹状のクッション部6bは振動板7および緩衝部
材8を下側から弾力的に押し上げるものであり、上部ケ
ース2等からの不要な振動が振動板7に伝達されないよ
うに作用するものである。このクッション部6bは、円
筒状の支持部6a上に設けられている。このように構成
されたゴムダンパー6は第5図に示すように、蛇腹状の
クッション部6bにより最初は荷重に比例してP点まで
緩やかにストロークが大きくなるが、クッション部6b
はその上に振動板7および緩衝部材8が積層されて装飾
リング9が取り付けられると、Q点までの負荷が常時加
わり、ばち等による打撃時にはQ点からP点までの間で
クッション性をもっている。したがって、上部ケース2
等に不要な振動が加わった場合でも、この蛇腹状のクッ
ション部6b自体が大きなストロークをもってゆるやか
に上下動することにより、その振動を吸収することとな
るので、上部ケース2等からの不要な振動が振動板7に
伝達されず、そのため、その振動板7に取付けられてい
るセンサー14が不要な振動をピックアップするのを確
実に防止することができる。ところで、緩衝部材8がば
ち等により軽く打撃され、前記クッション部6bに対し
て所定(P点)の荷重(3kg程度)が加わると、クッシ
ョン部6bはそれ以上圧縮されない一方、支持部6aは
所定の鋼性をもっているので、ゴムダンパー6全体のス
トロークはほとんど大きくならない。したがって、ばち
の打撃に伴う振動を振動板7に確実に伝達することがで
きる。しかし、緩衝部材8がばちにより強く打撃され、
そのため振動板7および緩衝部材8に対する荷重が所定
の限度以上(第5図では8kg以上)になると、支持部6
aは図示しないが座屈を起し、ストロークは急激に大き
くなる。
振動板7はばち(図示せず)の打撃力に応じて振動する
ものであり、コルク、ベニア、木等の共振の高い材料か
らなり、ゴムダンパー6上に載置され、ダンパーシャー
シ5内に配置されている。この場合、振動板7の下面中
央にはセンサー14が設けられている。このセンサー1
4は振動板7の振動を電気信号として検出するものであ
り、ピエゾ素子等の圧電素子からなり、センサーパッド
14aを介して振動板7の下面にビス14b・・・で取
り付けられており、その検出信号はリード線(図示せ
ず)によりリアケース2の外部に導かれ、所定の電気回
路を介してスピーカ(図示せず)に与えられ、このスピ
ーカからドラム音を放音するようになっている。なお、
センサーパッド14aは振動板7の振動を均一に拾うも
のであり、ゴム、スポンジ等の緩衝部材からなってい
る。
緩衝部材8はばち等の打撃力を適度に緩衝するものであ
り、上部緩衝ゴム8aと下部緩衝ゴム8bとからなって
いる。上部緩衝ゴム8aはウレタンゴム等からなり、ば
ち等の打撃感触を良くするようになっている。下部緩衝
ゴム8bは比較的硬質のスポンジからなり、ばち等によ
る打撃力を適度に吸収して良好に振動板7に伝達するよ
うになっている。このような緩衝部材8は振動板7上に
下部緩衝ゴム7bおよび上部緩衝ゴム7aが積層されて
ダンパーシャーシ5内に配置されている。
装飾リング9はダンパーシャーシ5内にゴムダンパー
6、振動板7および緩衝部材8を固定するものであり、
合成樹脂等からなり、その外周には鍔部9aが、下面に
は押圧部9bがそれぞれ設けられてお、鍔部9aおよび
ダンパーシャーシ5のフランジ部5aを通してフロント
パネル3にビス13・・・で取り付けられるとともに、
下面の押圧部9bが最上部の緩衝部材8の上部周囲を押
し下げ、振動板7および緩衝部材8をゴムダンパー6で
弾力的に密接させるようになっている。
なお、リアケース2の両側には第3図に示すように、保
持金具12、12が設けられているとともに、下側には
ペダル受け11が設けられている。保持金具12、12
には「へ」の字状に折り曲げられた丸棒状の保持棒12
a、12aを挟持し、この挟持した保持棒12a、12
aの先端をゴムマット10上に突き刺すことにより、楽
器全体が倒れないように保持している。ペダル受け11
は楽器全体をゴムマット10上に支持するとともに、フ
ットペダル(図示せず)が取り付けられるものである。
しかるに、上記のように構成されたバスドラム1によれ
ば、リアケース2の前面にフロントパネル3を取り付け
るとともに、フロントパネル3の中央にダンパーシャー
シ5を取り付け、このダンパーシャーシ5内にゴムダン
パー6、振動板7および緩衝部材8を収納し、装飾リン
グ9で押え付けるようにしたので、比較的大きな楽器本
体内にゴムダンパー6、振動板7および緩衝部材8をコ
ンパクトに設けることができる。しかも、その組立てに
際しては、予め、ダンパーシャーシ5内にゴムダンパー
6、振動板7および緩衝部材8を収納し、このダンパー
シャーシ5をリアケース2に設けられたフロントパネル
3に装着して装飾リング9と共にフロントパネル3にビ
ス13・・・で取り付けるだけで良いので、その組立て
作業性が極めて良い。また、この実施例では、比較的に
大きなストロークをもってゆるやかに上下動可能な蛇腹
状のクッション部6bにて、緩衝部材8および振動板7
が弾性的に支持されている構造を採っているので、仮
に、上部ケース2等に不要な振動が加わった場合でも、
その振動を前記クッション部6bのクッション作用にて
確実に防止することができる。さらに、ゴムダンパー6
は円筒状の支持部6aと蛇腹状のクッション部6bとか
らなっているので、その上に振動板7および緩衝部材8
をクッション部6bにより弾力的に密接させて積層配置
させることができる。また、クッション部6bは振動板
7および緩衝部材8を密接配置すると、そのクッション
性(弾力)が低下するが、振動板7および緩衝部材8は
円筒状の支持部6aにより良好に支持されるので、ばち
等による打撃力を緩衝部材8を介して振動板7に確実か
つ良好に伝達することができる。そのため、振動板7に
設けられたセンサー14で振動板7の振動を正確に検出
することができる。しかも、ゴムダンパー6の支持部6
aは弾性限度内において、ある程度以上の負荷が加わる
と、座屈を起すようになっているので、振動板7および
緩衝部材8に必要以上の荷重が加わらず、これらを良好
に保持することができる。
なお、上述した実施例ではゴムダンパー6で振動板7お
よび緩衝部材8を弾力的に積層保持したが、この考案は
これに限らず、エアーダンパー等で保持するようにして
も良い。
また、前記各実施例では、ゴムダンパーが円筒状の支持
部と蛇腹状のクッション部とで、一体成形されている場
合について説明したが、これに限定されず、支持部とク
ッション部とを別体構造としてもよい。
また、上述した実施例は、柄の先端にフェルトを備えた
ばちで叩くようになっているが、先端にフェルト等がな
いスティック等で叩く場合には緩衝部材8の表面にポリ
エステル・フィルム等からなるドラムヘッドを設け、こ
のドラムヘッドで緩衝部材8に傷が付かないように保護
すれば良い。この場合にはドラムヘッドが簡単に交換で
きるようになっている。
さらに、この考案は上述したようなバスドラムに限ら
ず、他の電子打楽器にも適用することができる。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案の電子ドラムによ
れば、楽器ケースの前面にフロントパネルを設け、この
フロントパネルに取付孔を形成し、この取付孔内にシャ
ーシを配置するとともに、このシャーシ内にダンパー、
振動板、緩衝部材を積層配置し、これらを装飾リングで
固定するようにしたので、ばち、スティック等の打撃力
を確実かつ良好に振動板に伝達することができるととも
に、打撃力に応じた振動を正確に検出することができ、
しかも構造が簡単で、組立て作業性が良く、かつコンパ
クト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図から第5図はこの考案をバスドラムに適用した場
合の実施例を示し、第1図はその要部を破断した側面
図、第2図はその分解斜視図、第3図はその外観正面
図、第4図(a)(b)はゴムダンパーを示す図、第5
図はゴノダンパーの特性を示す図である。 1……バスドラム、2……リアケース、3……フロント
パネル、5……ダンパーシャーシ、6……ゴムダンパ
ー、7……振動板、8……緩衝部材、9……装飾リン
グ、14……センサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が開口され、他端が閉塞された楽器ケ
    ースと、 この楽器ケースの開口側に、該開口を閉塞するように固
    着されたフロントパネルと、 このフロントパネルの中央部分に形成された取付孔内に
    配置され、一端が前記フロントパネルに固着された筒状
    のシャーシと、 このシャーシ内に配置された振動板と、 この振動板の外側面側に積層配置された緩衝部材と、 この緩衝部材および前記振動板を前記フロントパネルに
    固定する装飾リングと、 前記振動板の内側面に設けられ、該振動板に発生した機
    械的振動を検出し、対応する音響信号発生開始指示用の
    電気信号を出力する振動検出手段と、 前記振動板の内側面と前記シャーシの他端側に形成した
    ダンパー取付部との間に配置された筒状のダンパーとか
    らなり、 前記ダンパーは、弾性を有する筒状の支持部と、この支
    持部の少なくとも一端に一体成形された蛇腹状のクッシ
    ョン部とからなる ことを特徴とする電子ドラム。
JP9896486U 1986-06-30 1986-06-30 電子ドラム Expired - Lifetime JPH063439Y2 (ja)

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