JP2018123887A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2018123887A
JP2018123887A JP2017016398A JP2017016398A JP2018123887A JP 2018123887 A JP2018123887 A JP 2018123887A JP 2017016398 A JP2017016398 A JP 2017016398A JP 2017016398 A JP2017016398 A JP 2017016398A JP 2018123887 A JP2018123887 A JP 2018123887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
opening
state
communication
openings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017016398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7064825B2 (ja
Inventor
振宇 申
Zhenyu Shen
振宇 申
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2017016398A priority Critical patent/JP7064825B2/ja
Publication of JP2018123887A publication Critical patent/JP2018123887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7064825B2 publication Critical patent/JP7064825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる流量制御弁を提供する。【解決手段】流量制御弁CVは、ハウジング1の第3排出口E3と弁体3の第3開口部M3とが常時連通し、弁体3の第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する第1状態と、ハウジング1の第3排出口E3と弁体3の第3開口部M3とが常時非連通となり、弁体3の第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する第2状態と、を有する。そして、この流量制御弁CVでは、第1開口部M1と第2開口部M2とが、弁体3の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部が弁体3の回転軸方向において重合するように形成されると共に、第3開口部M3が、第1開口部M1に対して弁体3の回転軸方向に並列に形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、流量制御弁に関する。
従来の流量制御弁としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この流量制御弁は、円筒状のハウジングの周壁に開口形成された主連通口、並びにラジエータ、バイパス及びヒータと連通する連通口と、ハウジング内に回転可能に収容される筒状の弁体の周壁に開口形成された前記各連通口に対応する開口部と、を有する。すなわち、この流量制御弁は、前記各連通口と前記各開口部の重合状態によって、冷却水の分配及び流量を制御する。
また、この流量制御弁では、前記各連通口と前記各開口部との組み合わせを変更するにあたって、暖かい日などヒータとの連通を常時遮断した状態で他の連通口の連通状態を変更するモードと、寒い日などヒータと常時連通した状態で他の連通口の連通状態を変更するモードと、を切り換えるようになっている。
特許第4741794号公報
しかしながら、前記従来の流量制御弁は、前記各開口部が弁体の回転軸方向において直列に配置された構成となっている。このため、弁体が回転軸方向に大型化してしまう問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる流量制御弁を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、ハウジングの第3連通口と弁体の第3開口部とが常時連通し、弁体の第1開口部及び第2開口部の連通状態が変化する第1状態と、ハウジングの第3連通口と弁体の第3開口部とが常時非連通となり、弁体の第1開口部及び第2開口部の連通状態が変化する第2状態と、を有する流量制御弁において、第1開口部と第2開口部とが、弁体の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部が弁体の回転軸方向において重合するように形成されると共に、第3開口部が、第1開口部に対して弁体の回転軸方向に並列に形成されている。
本発明によれば、弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる。
本発明に係る流量制御弁が適用される自動車用冷却水の循環回路の構成を表したブロック図である。 図1に示す冷却水の循環回路の変形例である。 本発明に係る流量制御弁が適用される自動車用冷却水の循環回路の他の構成を表したブロック図である。 本発明に係る流量制御弁の分解斜視図である。 図4に示す流量制御弁の斜視図である。 図5の縦断面図である。 (a)は図6に示す弁体の一側面図、(b)は同図(a)の状態から時計方向に90°回転させた状態における弁体の側面図である。 弁体の各位相における第1〜第3排出口と第1〜第3開口部の関係を表示した対照表である。 本発明に係る流量制御弁の作動状態の説明に供する流量制御弁の横断面図であって、縦列の左側(I)は図6のA−A線断面図、右側(II)は図6のB−B線断面図である。また、横列(a)は第1排出口のみが連通した状態、(b)は第2排出口のみが連通した状態、(c)は全ての排出口が非連通となる状態、(d)は第3排出口のみが連通した状態、(e)は第1、第3排出口が連通した状態、(f)は第2、第3排出口が連通した状態を示す。 図9に示す流量制御弁の作動状態を展開図で表したものであって、(a)は第1排出口のみが連通した状態、(b)は第2排出口のみが連通した状態、(c)は全ての排出口が非連通となる状態、(d)は第3排出口のみが連通した状態、(e)は第1、第3排出口が連通した状態、(f)は第2、第3排出口が連通した状態を示す図である。 本発明に係る流量制御弁の実施形態の他例を表した弁体の展開図である。
以下、本発明に係る流量制御弁の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の実施形態では、本発明に係る流量制御弁を従来と同様の自動車用冷却水(以下、単に「冷却水」と略称する。)の循環系に適用したものを例に説明する。
(冷却水の循環回路の構成)
図1は、本発明に係る流量制御弁CVが適用される冷却水の循環回路の構成を表したブロック図を示している。また、図2は、図1に示す循環回路の変形例を表したブロック図を示している。
流量制御弁CVは、エンジンEG(具体的には図示外のシリンダヘッド)の側部に配置される。そして、この流量制御弁CVは、図1に示すように、エンジンEGの冷却のために冷却水を冷却するラジエータRDと、ラジエータRDを迂回してエンジンEGへ還流するバイパスBPと、図示外のエアコンの温風を作り出すために熱交換を行う暖房熱交換器であるヒータHTと、の間に配置されている。
ここで、図中の符号WPは、冷却水の循環に供するウォータポンプである。また、符号WTは、流量制御弁CVの駆動制御に供する水温センサであって、符号CUは、水温センサWTの検出結果に基づいて流量制御弁CVを駆動制御する制御手段である。また、符号TSは、冷却水温に感応して開閉するバルブであって、流量制御弁CVが作動不能となった場合における冷却水の常時循環に供するサーモスタットである。
具体的には、ウォータポンプWPから吐出された冷却水が、導入通路L0を通じて流量制御弁CVへと導かれる。そして、水温センサWTによる検出結果などエンジンEGの運転状態に基づき制御手段CUによって流量制御弁CV内のロータRTが駆動制御されることで、冷却水が第1〜第3配管L1〜L3を介してラジエータRD、バイパスBP及びヒータHTへとそれぞれ分配される。
このように、流量制御弁CVは、いわゆる1in−3Out形式の分配デバイスとして適用され、導入通路L0より流入した冷却水を第1〜第3配管L1〜L3へと分配すると共に、当該分配時の冷却水の流量を制御する。一方、例えば電気的な失陥などで流量制御弁CVが作動不能となってしまった場合には、サーモスタットTSが開弁することによって、導入通路L0から導かれた冷却水が直接還流通路DLを介してエンジンEG側へと直接還流され、常時循環に供する。また、水温センサWTの検出結果によっては、サーモスタットTSを通流する冷却水は、図1中に破線で示すバイパス通路BLを通じてラジエータRDへと供給され、エンジンEGのオーバーヒートの抑制に供する。
なお、前記直接還流通路DL及びサーモスタットTSは、流量制御弁CVに必須の構成ではなく、図2に示すように省略することも可能である。この場合、例えば流量制御弁CVを通流せずにエンジンEG側へ直接還流する回路を構成することによって、流量制御弁CVの作動不能に対応することができる。また、同図に示すように、水温センサWTについても、流量制御弁CVの駆動制御に必須の構成ではなく、水温センサWTによる水温検出以外の手段でもって流量制御弁CVを駆動制御することも可能である。
図3は、本発明に係る流量制御弁CVが適用される冷却水の循環回路の他の構成を表したブロック図を示している。
流量制御弁CVは、図1、図2に示す形式のほか、例えば図3に示すように、ウォータポンプWPの直前に配置され、いわゆる3in−1Out形式の集合デバイスとして適用することも可能である。すなわち、かかる集合デバイスとして用いる場合には、流量制御弁CVは、第1〜第3配管L1〜L3より流入する冷却水を集合し、排出通路L4を通じてエンジンEG側へ還流すると共に、前記集合時の冷却水の流量を制御する。
(流量制御弁の構成)
図4は、本発明に係る流量制御弁の分解斜視図を示している。また、図5は、図4に示す流量制御弁を組み立てた状態の斜視図を示している。なお、本図の説明においては、駆動軸2の中心軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の中心軸線Zに直交する方向を「径方向」、駆動軸2の中心軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図4中の上方を「一端側」、下方を「他端側」として説明する。
図4に示すように、流量制御弁CVは、ハウジング1内において駆動軸2を介して回転自在に支持された筒状の弁体3と、ハウジング1に収容され、弁体3を回転駆動する電動モータ4と、ハウジング1に収容され、電動モータ4の回転を減速して伝達する減速機構5と、を有する。
ハウジング1は、軸方向に2分割に形成されていて、弁体3及び電動モータ4を収容する第1ハウジング11と、第1ハウジング11の一端側開口を閉塞するように設けられ、減速機構5を収容する第2ハウジング12と、から構成される。第1ハウジング11と第2ハウジング12は、それぞれアルミニウム合金材料でもって鋳造により成型されていて、図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定されている。
なお、本実施形態では、第1ハウジング11及び第2ハウジング12として、アルミニウム合金材料で製造されたものを例示するが、これ以外にも、耐熱性及び耐薬品性を有する合成樹脂、例えばエンジニアリングプラスチックの一種であるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)によって製造されてもよい。
第1ハウジング11は、弁体3を収容する中空円筒状の弁体収容部111と、弁体収容部111に並列して付設され、電動モータ4のモータ本体41を収容する中空円筒状のモータ収容部112と、を有する。そして、この第1ハウジング11は、後述するフランジ部114を介して図示外のシリンダブロックに、図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定される。
弁体収容部111は、軸方向一端側が端壁113により閉塞され、他端側が開口形成される。弁体収容部111の軸方向他端部の外周側には、第1ハウジング11の図示外のシリンダブロックへの取り付けに供するフランジ部114が延設されている。また、弁体収容部111の端壁113には、有蓋円筒状のボス部115が、第2ハウジング12側へ突出形成されている。ボス部115の端壁には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が貫通形成されている。また、弁体収容部111の端壁113には、径方向(長手方向)の両側端部に、後述する減速機構5の中間軸50を軸支する平板状の1対の軸受部117,117が立設されている。1対の軸受部117,117には、それぞれ中間軸50の各端部を回転可能に支持する軸受孔117a,117aが貫通形成されている。
第2ハウジング12は、第1ハウジング11と対向する軸方向他端側が弁体収容部111とモータ収容部112とに跨るかたちで、両者111,112を覆うように開口する縦断面凹形状に形成されている。そして、かかる凹形状の内部空間によって、減速機構5を収容する減速機構収容部121が形成される。
電動モータ4は、出力軸42が第2ハウジング12側へ臨むかたちでモータ本体41がモータ収容部112内に収容される。そして、この電動モータ4は、モータ本体41の出力軸42側の端部に径方向へと延設されたフランジ部43を介して、モータ収容部112の開口縁部に図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定される。なお、電動モータ4は、図示しない車載の電子コントローラにより制御され、車両の運転状態に応じて弁体3を回転駆動することによって、ラジエータRD等(図1参照)に対する冷却水の適切な分配が実現される。
減速機構5は、2組の食い違い歯車である第1歯車G1及び第2歯車G2によって構成された駆動機構である。第1歯車G1は、電動モータ4の出力軸42と同軸上に設けられ、出力軸42と一体となって回転する第1ねじ歯車WG1と、電動モータ4の出力軸42とほぼ直交して配置される中間軸50に固定され、第1ねじ歯車WG1と噛み合う第1斜歯歯車HG1と、で構成される。第2歯車G2は、中間軸50に固定され、第1斜歯歯車HG1と一体となって回転する第2ねじ歯車WG2と、駆動軸2に固定され、第2ねじ歯車WG2と噛み合う第2斜歯歯車HG2と、で構成される。このように、電動モータ4の出力軸42から出力される回転駆動力は、第1歯車G1及び第2歯車G2を介して2段階に減速されて弁体3へと伝達される。
図6は、図5の縦断面図を示している。なお、本図の説明においては、駆動軸2の中心軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の中心軸線Zに直交する方向を「径方向」、そして駆動軸2の中心軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図4中の下方を「一端側」、上方を「他端側」として説明する。
図6に示すように、第1ハウジング11には、弁体3を収容する横断面ほぼ円形の弁体収容部111が、軸方向他端側に向けて開口形成されている。他方、弁体収容部111の端壁113、すなわちボス部115の端壁には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が、弁体収容部111と後述する減速機構収容部121とを連通するように、軸方向に沿って形成されている。また、第1ハウジング11には、弁体収容部111に隣接するかたちで、電動モータ4のモータ本体41を収容する横断面ほぼ円形のモータ収容部112が、第2ハウジング12側に向けて開口形成されている(図4参照)。
かかる第1ハウジング11は、弁体収容部111の軸方向他端部の外周縁に延設されたフランジ部114を介して、図示外のシリンダヘッドの側部に図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定される。フランジ部114の内周側には、図示外のシリンダブロックの内部と連通してシリンダブロック側から冷却水を導入するための主連通口としての導入口E0が開口形成されている。すなわち、導入口E0が弁体収容部111の他端側開口と通じていて、導入口E0を介して、弁体収容部111内に冷却水が導入可能となっている。
また、弁体収容部111の周壁には、外部と弁体収容部111を連通する横断面ほぼ円形状の複数の貫通孔が第1〜第3排出口E1〜E3として形成されていて、これら各排出口E1〜E3に、対応する第1〜第3配管L1〜L3が接続される。第1排出口E1は、第1配管L1を介して例えばラジエータRDに接続される。第2排出口E2は、第2配管L2を介して例えばバイパスBPに接続される。第3排出口E3は、第3配管L3を介して例えばヒータHTに接続される。
ここで、第1排出口E1と第2排出口E2とは、第1ハウジング11の周壁上において異なる周方向位置であって、かつ第1排出口E1と第2排出口E2とが軸方向において重合するように配置される。とりわけ、本実施形態では、第1排出口E1の中心C1と第2排出口E2の中心C2とが軸方向において一致するように配置されている。また、第3排出口E3は、第1排出口E1及び第2排出口E2に対して軸方向に並列して配置される。
なお、第1排出口E1と第2排出口E2とは、必ずしも両中心C1,C2が完全に一致している必要はなく、少なくとも一部が軸方向において重合可能に構成されていれば足りる。よって、第1排出口E1と第2排出口E2の両中心C1,C2が軸方向にずれた構成であっても、例えば第1、第2排出口E1,E2の内径を調整するなど、第1、第2排出口E1,E2と後述する弁体3の第1、第2開口部M1,M2とが重合可能となっていればよい。
また、第1〜第3排出口E1〜E3の内周側には、該各排出口E1〜E3と弁体3の間を気密にシールするシール手段が設けられている。このシール手段は、弾性を有する合成樹脂材料からなる円筒状の第1〜第3シール部材S1〜S3と、第1〜第3シール部材S1〜S3を弁体3側へ付勢する金属製の第1〜第3コイルスプリングSP1〜SP3と、から構成される。
第1〜第3シール部材S1〜S3は、第1〜第3排出口E1〜E3の内周側に収容配置され、それぞれ弁体3側へ向けて進退移動可能に設けられている。第1〜第3コイルスプリングSP1〜SP3は、第1〜第3シール部材S1〜S3と第1〜第3配管L1〜L3との間に所定のセット荷重をもって配置され、それぞれシール部材S1〜S3を弁体3側へと付勢する付勢部材である。
駆動軸2は、一定外径の棒状を呈し、軸貫通孔116を貫通して弁体収容部111と減速機構収容部121とに跨って配置され、ボス部115の内周側に収容保持された軸受B1によって回転可能に支持される。また、駆動軸2と軸貫通孔116の間は、環状のシール部材20によって気密にシールされている。すなわち、このシール部材20によって、軸貫通孔116を通じた弁体収容部111内の冷却水の第2ハウジング12側への流出が抑止されている。
弁体3は、一定の外径を有する有蓋円筒状を呈し、他端側開口が導入口E0側へと臨むように設けられることで、内周側に形成された内部通路118内に冷却水を導くようになっている。そして、この弁体3は、軸方向一端部の内周側に埋設された金属製のインサート部材30を介して駆動軸2に圧入固定され、導入口E0側へと臨む他端部が、導入口E0の内周側に保持される軸受B2によって回転可能に支持されている。
図7は、(a)が図6に示す弁体3の側面図を示し、(b)が同図(a)の状態から時計方向に90°回転させた状態の弁体3の側面図を示している。なお、本図の説明においては、弁体3の回転軸線Zに平行な方向を「軸方向」、弁体3の回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、弁体3の回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。
図7に示すように、弁体3の外周面には、第1ハウジング11の第1〜第3排出口E1〜E3に対応する第1〜第3開口部M1〜M3がそれぞれ貫通形成されている。具体的には、第1開口部M1及び第2開口部M2は、共にほぼ円孔として開口形成され、弁体3の外周面上において異なる周方向位置であって、かつ第1開口部M1と第2開口部M2とが軸方向において重合するように配置されている。とりわけ、本実施形態では、第1開口部M1の中心C1と第2開口部M2の中心C2とが軸方向において一致するように配置されている。また、第3開口部M3は、周方向に延びる長孔として開口形成され、第1開口部M1及び第2開口部M2に対して軸方向に並列して配置されている。なお、第1開口部M1と第2開口部M2は、必ずしも両中心C1,C2が一致している必要はなく、少なくとも一部が軸方向において重合するかたちで形成されていれば足りる。
かかる構成から、図6、図7に示すように、弁体3が第1開口部M1と第1排出口E1の少なくとも一部が重合する(重なり合う)位置に制御されることにより、第1配管L1に冷却水が分配される。同様に、第2開口部M2と第2排出口E2の少なくとも一部が重合する位置に弁体3が制御されることにより第2配管L2に、また、第3開口部M3と第3排出口E3の少なくとも一部が重合する位置に弁体3が制御されることにより第3配管L3に、それぞれ冷却水が分配される。そして、かかる冷却水の分配につき、第1〜第3開口部M1〜M3と第1〜第3排出口E1〜E3とが重合する際の重合面積(重なり具合)が変化することで、当該分配に際しての冷却水の流量が変化する。
図8は、弁体3の各回転位置(位相)における第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3の関係、すなわち第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが連通した状態にあるか、又は非連通の状態にあるかを表示した対照表である。なお、図8においては、○印は第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが連通した状態にあることを、×印は第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが非連通の状態にあることを、それぞれ示している。
すなわち、第1〜第3開口部M1〜M3は、弁体3が所定の回転位置(位相)に制御されたときに図8に示す連通状態(第1〜第6状態)となるように配置されている。具体的に説明すれば、第1状態で第1排出口E1のみが連通し、第2状態で第2排出口E2のみが連通し、第3状態で第1〜第3排出口E1〜E3の全てが非連通となる。また、第4状態で第3排出口E3のみが連通し、第5状態で第1、第3排出口E1,E3が連通し、第6状態で第2、第3排出口E2,E3が連通した状態となる。
(流量制御弁の作動説明)
図9は、流量制御弁CVの作動状態の説明に供する当該流量制御弁CVの横断面図であって、縦列の左側(I)は図6のA−A線断面図、右側(II)は図6のB−B線断面図を示している。また、横列(a)は第1排出口E1のみが連通した状態、(b)は第2排出口E2のみが連通した状態、(c)は第1〜第3排出口E1〜E3の全てが非連通となる状態、(d)は第3排出口E3のみが連通した状態、(e)は第1、第3排出口E1,E3が連通した状態、(f)は第2、第3排出口E2,E3が連通した状態を示している。
また、図10は、図9に示す流量制御弁CVの作動状態を展開図として表示したもので、(a)は第1排出口E1のみが連通した状態、(b)は第2排出口E2のみが連通した状態、(c)は第1〜第3排出口E1〜E3の全てが非連通となる状態、(d)は第3排出口E3のみが連通した状態、(e)は第1、第3排出口E1,E3が連通した状態、(f)は第2、第3排出口E2,E3が連通した状態を示している。なお、本図の説明にあたり、弁体3の第1〜第3開口部M1〜M3については破線で示す一方、第1ハウジング11の第1〜第3排出口E1〜E3についてはハッチングを施して表示し、これら両者E1〜E3,M1〜M3が重合し連通した状態を塗り潰して表示することによって、便宜上、第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3の相対的な識別を図るものとする。
流量制御弁CVは、車両の運転状態に基づいて演算及び出力される図示外の電子コントローラからの制御電流によって電動モータ4が駆動制御されることにより、前記車両運転状態に応じて第1〜第3排出口E1〜E3に対する第1〜第3開口部M1〜M3の各相対位相が図9、図10に示す第1〜第6位相となるように、弁体3が制御されることとなる。
図9(a)、図10(a)に示す第1位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のうち第1開口部M1のみが連通状態となり、第2、第3開口部M2,M3については非連通状態となる。これにより、第1位相では、第1排出口E1から第1配管L1を通じてラジエータRDにのみ冷却水が供給され、第1排出口E1と第1開口部M1との重合量に基づいてその供給量が変化することとなる。
第1位相の後、図9(b)、図10(b)に示す第2位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のうち第2開口部M2のみが連通状態となり、第1、第3開口部M1,M3については非連通状態となる。これにより、第2位相では、第2排出口E2から第2配管L2を通じてバイパスBPにのみ冷却水が供給され、第2排出口E2と第2開口部M2との重合量に基づいてその供給量が変化することとなる。
第2位相の後、図9(c)、図10(c)に示す第3位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のいずれもが第1〜第3排出口E1〜E3に対し非連通状態となる。これにより、第3位相では、ラジエータRD、バイパスBP及びヒータHTのいずれにも冷却水が供給されないこととなる。
第3位相の後、図9(d)、図10(d)に示す第4位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のうち第3開口部M3のみが連通状態となり、第1、第2開口部M1,M2については非連通状態となる。これにより、第4位相では、第3排出口E3から第3配管L3を通じてヒータHTに対してのみ冷却水が供給され、第3排出口E3と第3開口部M3との重合量に基づいてその供給量が変化することとなる。
第4位相の後、図9(e)、図10(e)に示す第5位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のうち第2開口部M2のみが非連通状態となり、第1、第3開口部M1,M3については連通状態となる。これにより、第5位相では、第1、第3排出口E1,E3から第1、第3配管L1,L3を通じてラジエータRD及びヒータHTに対して冷却水が供給され、第1、第3排出口E1,E3と第1、第3開口部M1,M3との重合量に基づいてその供給量が変化することとなる。
第5位相の後、図9(f)、図10(f)に示す第6位相では、第1〜第3開口部M1〜M3のうち第1開口部M1のみが非連通状態となり、第2、第3開口部M2,M3については連通状態となる。これにより、第6位相では、第2、第3排出口E2,E3から第2、第3配管L2,L3を通じてバイパスBP及びヒータHTに対して冷却水が供給され、第2、第3排出口E2,E3と第2、第3開口部M2,M3との重合量に基づいてその供給量が変化することとなる。
以上のように、本実施形態に係る流量制御弁CVは、前記第1〜第3位相において、第3排出口E3と第3開口部M3とが常時非連通となり、第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する。すなわち、気温が比較的高い日などヒータHTを使用しない場合には、弁体3が周方向一方側の第1〜第3位相からなる、本発明の第1状態としてのいわゆる「暖気モード」に制御され、第3排出口E3と第3開口部M3とが常時非連通となって、第1、第2開口部M1,M2の連通状態のみが変化する。
なお、第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが全て非連通となる前記第3位相については、本発明の第3状態に相当し、この第3状態は、前記第1状態と後述する第2状態との間に位置するように構成されている。
一方、前記第4〜第6位相において、第3排出口E3と第3開口部M3とが常時連通となり、第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する。すなわち、気温が比較的低い日などヒータHTを使用する場合には、弁体3が周方向他方側の第4〜第6位相からなる、本発明の第2状態としてのいわゆる「寒気モード」に制御され、第3排出口E3と第3開口部M3とが常時連通した状態で、第1、第2開口部M1,M2の連通状態が変化する。
(本実施形態の作用効果)
従来の流量制御弁においては、第1開口部、第2開口部及び第3開口部が弁体の回転軸方向において直列に配置された構成となっている。このため、弁体が回転軸方向に大型化してしまう問題があった。
また、従来の流量制御弁においては、第1排出口E1に対して2つの第1開口部M1が設けられると共に、第2排出口E2に対して2つの第2開口部M2が設けられている。このため、それぞれ2つの第1、第2開口部M1,M2を確保すべく弁体においてより大きな表面積が必要となり、弁体が径方向に大型化してしまう問題もあった。
これに対し、本実施形態に係る流量制御弁CVでは、以下の効果が奏せられることで、前記従来の流量制御弁の課題を解決することができる。
すなわち、前記流量制御弁CVは、弁体収容部111に設けられ、流体の導入又は排出(本実施形態では導入)に供する主連通口としての導入口E0と、弁体収容部111と径方向から連通して弁体収容部111内の流体の排出又は導入(本実施形態では排出)に供する第1〜第3連通口としての第1〜第3排出口E1〜E3とを有するハウジング1と、ハウジング1内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて第1〜第3排出口E1〜E3との重合状態が変化する第1〜第3開口部M1〜M3を有する弁体3と、弁体3の回転位置を制御するアクチュエータとしての電動モータ4と、を備え、第1開口部M1と第2開口部M2とが、弁体3の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部が弁体3の回転軸方向において重合するように形成されると共に、第3開口部M3が、第1開口部M1に対して弁体3の回転軸方向に並列に形成され、第3排出口E3と第3開口部M3とが常時連通となり、第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する第1状態と、第3連通口E3と第3開口部M3とが常時非連通となり、第1開口部M1及び第2開口部M2の連通状態が変化する第2状態と、を有する。
このように、本実施形態に係る流量制御弁CVでは、第1開口部M1と第2開口部M2とが弁体3の外周面上の異なる周方向位置に少なくとも一部が弁体3の回転軸方向において重合するように形成されている。このため、第1〜第3開口部M1〜M3がそれぞれ軸方向において重合することなく離間している前記従来の流量制御弁と比べて、弁体3の軸方向寸法を短縮することが可能となり、弁体3の軸方向の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1排出口E1につき1つの第1開口部M1が設けられると共に、第2排出口E2につき1つの第2開口部M2が設けられている。このため、1つの排出口につきそれぞれ2以上の開口部が設けられていた前記従来の流量制御弁と比べて、弁体の一周方向の外周面における開口部の数量を削減することができる。これにより、前記流量制御弁CVでは、削減した開口部の分だけ弁体3の表面積を縮小することが可能となって、弁体3の小径化が図れる結果、弁体3の大型化をより効果的に抑制することができる。
また、前記流量制御弁CVは、第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが全て非連通となる第3状態を有する。
このように、本実施形態では、前記第3状態において、第1〜第3排出口E1〜E3と第1〜第3開口部M1〜M3とが全て非連通となるように構成されている。これにより、冷機始動時に前記第3状態とすることで、エンジンEGの早期の暖機に供され、エンジンEGより排出される排気ガス中の有害物質量を低減することができる。
また、前記流量制御弁CVでは、第3状態が、弁体3の回転方向において、第1状態と第2状態の間に構成されている。
このように、本実施形態では、前記第3状態が、弁体3の回転方向における第1状態と第2状態の間に構成されている。これにより、エンジンEGの始動時には第3状態(第3位相)を基点として、第1状態又は第2状態に移行可能となる。その結果、第3状態が弁体回転方向の端部に位置するように構成した場合と比べて、第3状態からの第1状態又は第2状態への移行をより円滑に、かつ短時間で応答性よく行うことができる。
また、前記流量制御弁CVでは、第1排出口E1は、ラジエータRDに接続され、第2排出口E2は、ラジエータRDを迂回するバイパスBPに接続され、第3排出口E3は、ヒータHTに接続されている。
このように、本実施形態では、特に第3排出口E3がヒータHTに接続されていることで、弁体3の周方向一方側の第1〜第3位相が暖気モード、他方側の第4〜第6位相が寒気モードとなっている。換言すれば、弁体3の回転方向を二分して、一方側を暖気モード、他方側を寒気モードとすることができる。その結果、弁体3の制御性の向上を図ることができる。
本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の作用効果を奏し得る形態であれば、適用するステアリング装置の仕様等に応じて自由に変更可能である。
特に、前記実施形態においては、流量制御弁CVの適用の一例として、冷却水の循環系への適用を例示したが、当該流量制御弁CVは、冷却水のみならず、例えば潤滑油など様々な流体について適用可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態では、弁体3に第1〜第3開口部M1〜M3である3つの開口部を設けたものを例示したが、当該開口部の数量は3以上であればよく、第1〜第3開口部M1〜M3の3つに限定されるものではない。換言すれば、例えば図11に示すように、弁体3の周方向に第4開口部M4を設けると共に、弁体3の軸方向に第5開口部M5を設けることとしてもよい。なお、この場合、第1、第2開口部M1,M2ないし第1、第2、第4開口部M1,M2,M4が本発明の第1開口系G1に相当し、また、第3開口部M3ないし第3、第5開口部M3,M5が本発明の第2開口系G2に相当する。
かかる構成とした場合、当該流量制御弁は、弁体収容部111に設けられ、流体の導入又は排出(本実施形態では導入)に供する主連通口としての導入口E0と、弁体収容部111と径方向から連通して弁体収容部111内の流体の排出又は導入(本実施形態では排出)に供する第1〜第3連通口としての第1〜第3排出口E1〜E3とを有するハウジング1と、ハウジング1内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて第1〜第3排出口E1〜E3との重合状態が変化する3以上の開口部(例えば、図11に示すような第1〜第5開口部M1〜M5)を有する弁体3と、弁体3の回転位置を制御するアクチュエータとしての電動モータ4と、を備え、前記3以上の開口部のうち少なくとも2つの開口部である第1開口部M1及び第2開口部M2からなる第1開口系G1が、弁体3の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部の開口部である第1、第2開口部M1,M2が弁体3の回転軸方向において相互に重合するように形成されると共に、前記3以上の開口部のうち第1開口系G1に属する第1、第2開口部M1,M2とは別の1以上の開口部である第3開口部M3ないし第3、第5開口部M1,M5からなる第2開口系G2が、第1開口系G1に対して弁体3の回転軸方向に並列に形成され、第1開口系G1と重合する第1、第2排出口E1,E2は、弁体3の回転方向において、第1開口系G1が非連通となる状態(前記第3位相からなる第3状態)を挟んでそれぞれ連通状態が変化するように配置されていればよい。これにより、前記実施形態と同様の作用効果が奏せられる。
以上説明した実施形態に基づく流量制御弁としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該流量制御弁は、その1つの態様において、弁体収容部に設けられ、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部と径方向から連通して前記弁体収容部内の流体の排出又は導入に供する第1〜第3連通口とを有するハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて前記各連通口との重合状態が変化する第1〜第3開口部を有する弁体と、前記弁体の回転位置を制御するアクチュエータと、を備え、前記第1開口部と前記第2開口部とが、前記弁体の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部が前記弁体の回転軸方向において重合するように形成されると共に、前記第3開口部が、前記第1開口部に対して前記弁体の回転軸方向に並列に形成され、前記第3連通口と前記第3開口部とが常時連通となり、前記第1開口部及び前記第2開口部の連通状態が変化する第1状態と、前記第3連通口と前記第3開口部とが常時非連通となり、前記第1開口部及び前記第2開口部の連通状態が変化する第2状態と、を有する。
前記流量制御弁の好ましい態様において、前記第1〜第3連通口と前記第1〜第3開口部とが全て非連通となる第3状態を有する。
別の好ましい態様では、前記流量制御弁の態様のいずれかにおいて、前記第3状態は、前記弁体の回転方向において、前記第1状態と前記第2状態の間に構成される。
さらに別の好ましい態様では、前記流量制御弁の態様のいずれかにおいて、前記第1連通口は、ラジエータに接続され、前記第2連通口は、ラジエータを迂回するバイパスに接続され、前記第3連通口は、ヒータに接続されている。
また、別の観点から、前記制御弁は、その1つの態様において、弁体収容部に設けられ、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部と径方向から連通して前記弁体収容部内の流体の排出又は導入に供する3以上の連通口とを有するハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて前記3以上の連通口との重合状態が変化する3以上の開口部を有する弁体と、前記弁体の回転位置を制御するアクチュエータと、を備え、前記3以上の開口部のうち少なくとも2つの開口部からなる第1開口系が、前記弁体の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部の開口部が前記弁体の回転軸方向において相互に重合するように形成されると共に、前記3以上の開口部のうち前記第1開口系に属する開口部とは別の1以上の開口部からなる第2開口系が、前記第1開口系に対して前記弁体の回転軸方向に並列に形成され、前記第1開口系と重合する各連通口は、前記弁体の回転方向において、前記第1開口系が非連通となる状態を挟んでそれぞれ連通状態が変化するように配置されている。
1…ハウジング、10…導入口(主連通口)、11…第1ハウジング、111…弁体収容部、12…第2ハウジング、E1〜E3…第1〜第3排出口(連通口)3…弁体、M1〜M3…第1〜第3開口部(開口部)、4…電動モータ(アクチュエータ)

Claims (5)

  1. 弁体収容部に設けられ、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部と径方向から連通して前記弁体収容部内の流体の排出又は導入に供する第1〜第3連通口とを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて前記各連通口との重合状態が変化する第1〜第3開口部を有する弁体と、
    前記弁体の回転位置を制御するアクチュエータと、
    を備え、
    前記第1開口部と前記第2開口部とが、前記弁体の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部が前記弁体の回転軸方向において重合するように形成されると共に、
    前記第3開口部が、前記第1開口部に対して前記弁体の回転軸方向に並列に形成され、
    前記第3連通口と前記第3開口部とが常時連通となり、前記第1開口部及び前記第2開口部の連通状態が変化する第1状態と、
    前記第3連通口と前記第3開口部とが常時非連通となり、前記第1開口部及び前記第2開口部の連通状態が変化する第2状態と、
    を有することを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記第1〜第3連通口と前記第1〜第3開口部とが全て非連通となる第3状態を有することを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記第3状態は、前記弁体の回転方向において、前記第1状態と前記第2状態の間に構成されることを特徴とする請求項2に記載の流量制御弁。
  4. 前記第1連通口は、ラジエータに接続され、
    前記第2連通口は、ラジエータを迂回するバイパスに接続され、
    前記第3連通口は、ヒータに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  5. 弁体収容部に設けられ、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部と径方向から連通して前記弁体収容部内の流体の排出又は導入に供する3以上の連通口とを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に支持され、その回転位置に応じて前記3以上の連通口との重合状態が変化する3以上の開口部を有する弁体と、
    前記弁体の回転位置を制御するアクチュエータと、
    を備え、
    前記3以上の開口部のうち少なくとも2つの開口部からなる第1開口系が、前記弁体の外周面上の異なる周方向位置に、少なくとも一部の開口部が前記弁体の回転軸方向において相互に重合するように形成されると共に、
    前記3以上の開口部のうち前記第1開口系に属する開口部とは別の1以上の開口部からなる第2開口系が、前記第1開口系に対して前記弁体の回転軸方向に並列に形成され、
    前記第1開口系と重合する各連通口は、前記弁体の回転方向において、前記第1開口系が非連通となる状態を挟んでそれぞれ連通状態が変化するように配置されていることを特徴とする流量制御弁。
JP2017016398A 2017-02-01 2017-02-01 流量制御弁 Active JP7064825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016398A JP7064825B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016398A JP7064825B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 流量制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018123887A true JP2018123887A (ja) 2018-08-09
JP7064825B2 JP7064825B2 (ja) 2022-05-11

Family

ID=63111198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017016398A Active JP7064825B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7064825B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109595360A (zh) * 2018-12-21 2019-04-09 厦门松霖科技股份有限公司 水路切换装置及出水装置
WO2020202705A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 制御弁
US11079028B2 (en) 2019-03-06 2021-08-03 Denso Corporation Valve device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004534177A (ja) * 2001-07-11 2004-11-11 ヴァレオ テルミーク モツール 自動車エンジンの冷却回路用制御バルブ
JP2005510668A (ja) * 2001-11-28 2005-04-21 ランコ インコーポレーテッド オブ デラウェア 自動車用冷却液制御バルブ
JP2015059615A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御弁
JP2016160872A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御弁
JP2017003035A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社デンソー バルブ装置および流体制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004534177A (ja) * 2001-07-11 2004-11-11 ヴァレオ テルミーク モツール 自動車エンジンの冷却回路用制御バルブ
JP2005510668A (ja) * 2001-11-28 2005-04-21 ランコ インコーポレーテッド オブ デラウェア 自動車用冷却液制御バルブ
JP2015059615A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御弁
JP2016160872A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量制御弁
JP2017003035A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社デンソー バルブ装置および流体制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109595360A (zh) * 2018-12-21 2019-04-09 厦门松霖科技股份有限公司 水路切换装置及出水装置
US11079028B2 (en) 2019-03-06 2021-08-03 Denso Corporation Valve device
WO2020202705A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 制御弁
JPWO2020202705A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08
JP7185765B2 (ja) 2019-03-29 2022-12-07 日立Astemo株式会社 制御弁
US11614023B2 (en) 2019-03-29 2023-03-28 Hitachi Astemo, Ltd. Control valve

Also Published As

Publication number Publication date
JP7064825B2 (ja) 2022-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6846083B2 (ja) 弁及び冷却水の循環システム
JP6837260B2 (ja)
US10458562B2 (en) Control valve
CN108005773B (zh) 控制阀
JP6357038B2 (ja) マルチ流量制御バルブを有するエンジン
CN110953376B (zh) 阀装置
JP6254402B2 (ja) 流量制御弁
JP6846076B2 (ja) 流量制御弁および冷却システム
JP6501641B2 (ja) 流量制御弁
JP6459787B2 (ja) バルブ装置および流体制御装置
WO2015163181A1 (ja) 冷却制御装置、流量制御弁及び冷却制御方法
US10508748B2 (en) Control valve
JP2018184937A (ja) 流量制御弁
JP2018071622A (ja) 制御バルブ
JP2018123887A (ja) 流量制御弁
JP2018071779A (ja) 制御バルブ
CN104471296A (zh) 旋转式阀
CN112709843A (zh) 多通阀、流体回路和冷却流体回路
JP2005520974A (ja) 流体循環回路用電気制御バルブ
JP5924300B2 (ja) エンジンの冷却水流路制御装置
JP2016205476A (ja) 流体回路及び流体回路を備える冷蔵庫
JP7185765B2 (ja) 制御弁
JP2019157905A (ja) 制御弁
JP6705494B2 (ja) バルブ装置および流体制御装置
JP2020118195A (ja) 制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210105

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210405

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210817

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20211102

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220124

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220222

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220329

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7064825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150