JP2018123884A - プーリー群および動力伝達機構 - Google Patents

プーリー群および動力伝達機構 Download PDF

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Abstract

【課題】互いの軸心が平行になるように設けられた複数のプーリーと、それらのプーリーの外周面側に巻き掛けられた動力伝達部材と、を備えた動力伝達機構において、プーリーの軸心間距離を小さくすることができる技術を提供する。【解決手段】第1プーリー1は、少なとも1つの第1大径部12と、少なくとも1つの第1小径部13を備えている。第2プーリー2は、第1大径部12に対応する位置に形成された第2小径部23と、第1小径部13に対応する位置に形成された第2大径部22と、を備えている。第1軸心C1と第2軸心C2との距離を第1大径部12の最大半径と第2大径部22の最大半径との和よりも小さくなるように第1プーリー1と第2プーリー2とを配置した状態において、第2大径部22は第1小径部13に接触しない大きさに構成されるとともに、第2小径部23は第1大径部12と接触しない大きさに構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、動力伝達部材が巻き掛けられるプーリー群と動力伝達機構に関する。
従来、プーリーと、プーリーの外周面に巻き掛けられたベルトやチェーン等の動力伝達部材と、を備えた動力伝達機構が知られている(例えば、特許文献1)。このような動力伝達機構は、例えば、動力の伝達や、動力伝達部材の表面を用いた搬送装置等に用いることができる。
図12は、従来の動力伝達機構におけるプーリーの配置を示す図である。この動力伝達機構は、第1プーリー101,第2プーリー102,ベルト(電力伝達部材)103を備えている。第1プーリー101および第2プーリー102は、いずれも略円筒形状であり、各々の回転軸を中心に回転可能となっている。また、第1プーリー101および第2プーリー102は、各々の回転軸が互いに平行となるように配置されている。また、ベルト103は、第1プーリー101および第2プーリー102の外周面に巻き掛けられている。ここで、第1プーリー101の半径はR1であり、第2プーリー102の半径はR2である。
このように第1プーリー101および第2プーリー102を配置するためは、第1プーリー101と第2プーリー102との軸心間距離Lを、それぞれの半径R1とR2との和より小さくすることができない。すなわち、L>R1+R2としなければならない。
特開2009−280391号公報
一方、装置の小型化や、特許文献1にあるような機構上の理由などにより、第1プーリー101と第2プーリー102との軸心間距離Lを小さくすることを求められる場合がある。しかしながら、上述したように、第1プーリー101と第2プーリー102との軸心間距離Lは、それぞれの半径の和R1+R2よりも小さくすることができない。そのため、軸心間距離Lを小さくするためには、プーリーの半径を小さくする必要がある。しかしながら、以下に示すように、プーリーの半径は動力伝達部材による制約を受けるため、自由にプーリーの半径を小さくすることができない。
図12に示すように、ベルト103は第1プーリー101および第2プーリーに対して、外方において大きく曲がるようにして巻き掛けられている。そのため、プーリーの半径(R1とR2との少なくとも一方)を小さくするに伴って、ベルト103の曲げ半径が小さくなる。一方、ベルトには許容曲げ半径が規定されており、その許容曲げ半径よりも小さな曲げ半径で使用すると、ベルトに耐久性等の問題が生じるため、好ましくない。すなわち、プーリーの半径は、使用するベルトの許容曲げ半径の制約を受け、所定値よりも小さくすることができない。
また、動力伝達部材として歯付ベルトやチェーンを使用する場合には、プーリーの半径を小さくすると、ベルトやチェーンの脈動が生じやすくなる。そのため、脈動が生じない程度のプーリー半径とする必要があり、この場合にも、プーリーの半径を小さくすることに対する制約が生じる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、互いの軸心が平行になるように設けられた複数のプーリーと、それらのプーリーの外周面側に巻き掛けられた動力伝達部材と、を備えた動力伝達機構において、プーリーの軸心間距離を小さくすることができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る、第1軸心周りに回転可能な第1プーリーと第2軸心周りに回転可能な第2プーリーとを備えたプーリー群であって、前記第1プーリーと、前記第2プーリーと、前記第1軸心と前記第2軸心とが平行となるように配置された当該第1プーリーと当該第2プーリーとの外周面側に巻き掛けられる帯状の動力伝達部材と、を備えた動力伝達機構に用いられるプーリー群は、前記第1プーリーは、前記第1軸心方向に交互に形成された、少なとも1つの第1大径部と、少なくとも1つの第1小径部を備え、前記第2プーリーは、前記第2軸心方向において、前記第1大径部に対応する位置に形成された第2小径部と、前記第1小径部に対応する位置に形成された第2大径部と、を備え、前記第1軸心と前記第2軸心との距離を前記第1大径部の最大半径と前記第2大径部の最大半径との和よりも小さくなるように前記第1プーリーと前記第2プーリーとを配置した状態において、前記第2大径部は前記第1小径部に接触しない大きさに構成されるとともに、前記第2小径部は前記第1大径部と接触しない大きさに構成されている。
また、本発明に係るプーリー群の好適な実施形態の一つでは、前記第1大径部と前記第2大径部とのうち、第1方向側の端部に位置する大径部と、前記第1方向と反対側の第2方向側の端部に位置する大径部と、は、径方向外側に突出するフランジを備えている。
また、本発明に係るプーリー群の好適な実施形態の一つでは、前記第1小径部と前記第2小径部とのうち、前記フランジが形成された大径部に対応する位置にある小径部は、前記フランジの接触を回避する凹部が形成されている。
また、本発明に係るプーリー群の好適な実施形態の一つでは、前記第1プーリーと前記第2プーリーとの少なくとも一方は、複数の円盤状部材を互いに盤面が離間するように積層されて構成されている。
また、本発明は、上述のいずれかのプーリー群と、帯状の動力伝達部材とを備えた動力伝達機構をも権利範囲としており、そのような動力伝達機構の好適な実施形態の一つでは、前記第1プーリーと前記第2プーリーとは、前記第1軸心と前記第2軸心とが平行、かつ、対応する第1大径部と第2小径部および第2大径部と第1小径部が軸心方向において同じ位置となるよう配置され、前記動力伝達部材は、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面側に巻き掛けられ、前記第1軸心と前記第2軸心との距離が、前記第1大径部の最大半径と前記第2大径部の最大半径との和よりも小さく、かつ、対応する第1大径部と第2小径部および第2大径部と第1小径部が互いに接触しない距離となるように配置されている。
また、本発明に係る動力伝達機構の好適な実施形態の一つでは、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面に、補助動力伝達部材が巻き掛けられ、前記動力伝達部材は、前記補助動力伝達部材を介して、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面側に巻き掛けられている。
上述した本発明に係るプーリー群や動力伝達機構によれば、第1プーリーと第2プーリーとの半径を小さくすることなく、軸心間距離を所定距離まで縮めることができる。すなわち、プーリー半径を小さくすることに起因する動力伝達部材の不具合の発生を抑制しつつ、プーリーの軸心間距離を縮めることができる。これにより、装置構成の自由度が増し、装置の小型化や能力の向上等に寄与することができる。
本発明に係る動力伝達機構の概略斜視図である。 実施例1における動力伝達機構の平面図である。 図2の動力伝達機構の断面図である。 実施例2における動力伝達機構の平面図である。 図4の動力伝達機構の断面図である。 実施例3における動力伝達機構の平面図である。 図6の動力伝達機構の断面図である。 実施例4における動力伝達機構の平面図である。 図8の動力伝達機構の断面図である。 実施例5におけるプーリーの断面図である。 実施例6における動力伝達機構の平面図である。 従来の動力伝達機構の斜視図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る動力伝達機構の実施形態を説明する。
図1,2および3はそれぞれ、本実施例における動力伝達機構の概略斜視図,平面図,およびIII−III断面図である。なお、図2において、分かりやすくするために、ベース板4を透過させて表している。
図に示すように、動力伝達機構Aは、第1プーリー1,第2プーリー2,ベルト3(本発明における動力伝達部材の例),ベース板4,5を備えている。ベース板4とベース板5とは対向するように配置され、その間に第1プーリー1および第2プーリー2とが配置されている。第1プーリー1と第2プーリー2とは、回転シャフトと一体となっており、各々の回転シャフトはベース板4およびベース板5に、各々の軸心C1(本発明の第1軸心に相当)および軸心C2(本発明の第2軸心に相当)周りに回転可能に支持されている。また、第1プーリー1と第2プーリー2とは、軸心C1と軸心C2とが互いに平行になるように配置されている。このように配置された第1プーリー1および第2プーリーの外周面11,21にはベルト3が巻き掛けられている。
動力伝達機構Aは、例えば、略円筒状の物体を搬送する経路の両脇に1つずつ配置して使用することができる。このとき、第1プーリー1と第2プーリー2とに接しているベルト3の部分が対向するように、2つの動力伝達機構Aを配置する。また、ベルト3にはモーター等の駆動装置からの動力が伝達されるように構成されている。これにより、2つの動力伝達機構Aのベルト3により略円筒状の物体の側面を挟持し、ベルト3を介して動力を伝達することができる。
第1プーリー1は、円筒形ではなく、2つの大径部12(本発明の第1第径部に相当)と、その間に形成された小径部13(本発明の第1小径部に相当)と、を備えている。また、第2プーリー2も円筒形ではなく、3つの大径部22(本発明の第2大径部に相当)と、隣接する大径部22の間に形成された2つの小径部23(本発明の第2小径部に相当)と、を備えている。また、軸心C1と軸心C2とが平行になるように第1プーリー1と第2プーリー2とを配置した際に、これらの軸心方向において、各々の大径部12と各々の小径部23とが、各々の大径部22と各々の小径部13とが対応する位置になるように構成されている。
具体的には、大径部12は半径R1,厚み(軸心方向長さ)D1を有する円盤状に構成され、小径部13は半径r1,厚みd1を有する円筒状に構成されている。一方、大径部22は半径R2,厚みD2を有する円盤状に構成され、小径部23は半径r2,厚みd2の円筒状に構成されている。ここで、大径部12の厚みD1は小径部23の厚みd2よりも小さく、大径部22の厚みD2は小径部13の厚みd1よりも小さく構成されている(図3参照)。
第1プーリー1と第2プーリー2とをこのように構成することにより、図3に示すような配置が可能となる。具体的には、軸心方向では一方の大径部と他方の小径部とが対応する位置となり、平面視では双方の大径部が重なり合うように、第1プーリー1と第2プーリー2とを配置することができる。換言すると、一方の大径部と他方の小径部とが対応する位置となるように、第1プーリー1と第2プーリー2との軸心方向の位置が定められ、また、一方の大径部が、他方の大径部どうしの間、すなわち、小径部の周囲の空間に入り込むように、軸心方向と直交する平面における第1プーリー1と第2プーリー2との位置が定められている。
幾何的には、軸心C1と軸心C2との軸心間距離Lを、大径部12の半径R1と大径部22の半径R2との和よりも小さくすることができる。ただし、一方の大径部が他方の小径部に接触することを回避するために、軸心間距離Lは小径部13の半径r1と大径部22の半径R2との和、および、大径部12の半径R1と小径部23の半径r2との和よりも大きくする必要がある。
このような構成により、プーリーの半径を小さくすることなく、軸心間距離Lを従来よりも短くすることができる。具体的には、R1+r2,R2+r1<L<R1+R2を満たす軸心間距離Lを設定することができる。
なお、本実施例の場合、第1プーリー1の両端部の小径部13は、一方に大径部12が備えられていない。この場合、これらの小径部13の厚みは隣接する大径部12とベース板4またはベース板5との距離として考えれば良い。
本実施例では、2つの大径部12の半径は全てR1あり、3つの大径部の半径は全てR2であるため、本発明における第1大径部の最大半径および第2大径部の最大半径はそれぞれ、R1およびR2となる。
図4,5を用いて本実施例における動力伝達機構Aを説明する。実施例1と同じ構成には同じ符号を付しており、基本的には異なる部分のみを説明する。なお、以下の説明において、外側面とは軸心方向における外方側の面、内側面とは軸心方向における内方側の面を指す。
本実施例における第2プーリー2は、軸心方向両端部に位置する大径部22に周方向外側に突出するフランジ22aが形成されている。このフランジ22aの外側面は大径部22の外側面と同一平面を構成している。一方、フランジ22aの内側面は、大径部22の外側面に対して傾斜するように構成されている。具体的には、フランジ22aの内側面は、周方向外側が周方向内側よりも、軸心方向外側となるように傾斜している。すなわち、図5に示しているように、フランジ22aの断面形状は略台形状であり、基端部(大径部22との接続部分)の方が先端部よりも厚く構成されている。このように構成することにより、ベルト3がフランジ22aに乗り上げにくくなっている。
このフランジ22aは、図5に示すように、第2プーリー2に巻き掛けられたベルト3を軸心方向両側から挟み込む構成となっている。これにより、ベルト3の蛇行等を抑制し、安定した動力の伝達を行うことができる。
図に示されているように、大径部22はいずれも半径R2を有しているが、3つの大径部22のうち軸心方向両端部に位置する大径部22には、径方向長さRF2を有するフランジ22aが形成されている。そのため、第1プーリー1と第2プーリー2とを配置する際には、フランジ22aが対応する第1小径部13に接触しないようにしなければならない。そのため、本実施例では、第2大径部の最大半径をR2+RF2をとして考えればよい。
図6,7を用いて本実施例における動力伝達機構Aを説明する。上述の実施例と同じ構成には同じ符号を付しており、基本的には異なる部分のみを説明する。
本実施例では、第1プーリー1は内部にベアリング14を備え、ベアリング14は止め輪15で固定されている。第2プーリー2も同様に、内部にベアリング24を備え、ベアリング24は止め輪25で固定されている。また、第1プーリー1および第2プーリー2は、各々回転シャフト18,28が内挿されている。回転シャフト18はベース板4に挿通されたボルト17と、抜け止座金16およびボルト19によって、第1プーリー1に対して固定されている。回転シャフト28も同様に、ベース板4に挿通されたボルト27と、抜け止座金26およびボルト29によって、第2プーリー2に対して固定されている。
また、本実施例では、実施例2と同様にプーリーにフランジが形成されている。ただし、実施例2では、第2プーリー2に2つのフランジ22aが設けられていたが、本実施例では、第1プーリー1の最も上方(本発明の第1方向に相当)側に位置する大径部12と、第2プーリー2の最も下方(本発明の第2方向に相当)側に位置する大径部22に、それぞれフランジ12aとフランジ22aとが形成されている。このように、フランジを形成しても、実施例2と同様に、ベルト3の蛇行等を抑制し、安定した動力の伝達を行うことができる。
さらに、本実施例では、フランジが形成された大径部に対応する小径部に、フランジとの接触を避けるための凹部が形成されている。具体的には、フランジ12aが形成された最も上方の大径部12に対応する、最も上方の小径部23には、フランジ12aの形状に適合した凹部23aが形成されている。一方、フランジ22aが形成された最も下方の大径部22に対応する、最も下方の小径部13には、フランジ22aの形状に適合した凹部13aが形成されている。このように、小径部に凹部を形成することにより、軸心間距離を設定する際に、フランジの影響を受けなくすることができる。すなわち、凹部を形成することにより、大径部にフランジが形成されていても、大径部の最大半径をフランジの径方向長さを考慮しない長さとすることができる。本実施例の場合には、本発明における第1大径部の最大半径および第2大径部の最大半径はそれぞれR1およびR2となり、実施例2よりも軸心間距離Lを短く設定することができる。なお、実施例2の場合のように、大径部22にのみフランジ22aを形成した場合であっても、対応する小径部13に凹部を形成することができる。
なお、本実施例では、第1プーリー1と第2プーリー2とは、同一の形状を有し、互いに上下方向が反対になるように組み付けられている。このように第1プーリー1と第2プーリー2とを構成することにより、製造コストを削減することができる。
図8,9を用いて本実施例における動力伝達機構Aを説明する。上述の実施例と同じ構成には同じ符号を付しており、基本的には異なる部分のみを説明する。
本実施例では、第1プーリー1は、スペーサー8を介して複数の円盤状部材6を積層することにより構成されている。このとき、円盤状部材6が大径部12を構成し、スペーサー8が小径部13を構成している。第2プーリー2も同様に、スペーサー9を介して複数の円盤状部材7を積層することにより構成されている。このとき、円盤状部材7が大径部22を構成し、スペーサー9が小径部23を構成している。
積層された円盤状部材6とスペーサー8との中心部分には、回転シャフト18が内挿され、回転シャフト18の両端から抜け止座金16を介してボルト17で一体的に固定されて、第1プーリーを形成している。第2プーリー2も同様に、積層された円盤状部材7とスペーサー9との中心部分に、回転シャフト28が内挿され、回転シャフト28の両端から抜け止座金26を介してボルト27で一体的に固定されて構成されている。また、本実施例では、第1プーリー1および第2プーリー2は、ベアリングケース10を介してベース板4に固定されている。
一般的に、本発明に係るようなプーリーでは、小径部の軸心方向長さを短くする方が、外周面とベルトとの接触が安定するために好ましい。しかしながら、切削によりプーリーを形成する場合には、小径部の軸心方向長さや周方向長さが加工機械の制限によって規制されてしまう。一方、本実施例のように、複数の円盤状部材を積層すれば、そのような制限を受けることがない。また、プーリーを一体的に形成する場合と比べて、加工が容易なため、製造コストを削減することもできる。さらには、円盤状部材の積層数を変更するだけで、プーリー全体の軸心方向長さを変更できるため、種々の幅のベルトに対応することができる。
なお、本実施例では、円盤状部材とスペーサーとを別体に構成したが、円盤状部材とスペーサーとを一体的に構成しても構わない。
図10を用いて本実施例におけるプーリーの形状を説明する。上述の実施形態では、大径部は断面形状が略矩形状に構成されていたが、本実施形態では、各々の大径部は断面形状が略台形状に構成されている。より具体的には、大径部は、基端部側(周方向内側)が外端部側(周方向外側)よりも長い等脚台形となるように構成されている。このとき、断面における台形の脚を構成する面の、軸心と直交する平面に対する傾斜角(図中のθ1,θ2)が、2°から45°程度となるように構成することが好ましい。
図11を用いて本実施例における動力伝達機構を説明する。本実施例では、第1プーリー1および第2プーリー2の外周面に、補助ベルト31(本発明における補助動力伝達部材の例を巻き掛け、補助ベルト31)の外周面にベルト3を巻き掛けている。これにより、プーリーの外周面に形成された凹凸に起因して、ベルト3が変形したり、摩耗したりする等の不都合を回避することができる。
〔別実施形態〕
(1)第1大径部の最大半径と第2大径部の最大半径とは、同一でも、異なっていても構わない。
(2)動力伝達部材としては、タイミングベルト、Vベルト、蛇行防止ベルトに見られる桟付ベルト、ローラーチェーン、プラスチックチェーン、単純な平ベルト等、種々のものを使用することができる。なお、動力伝達部材および補助動力伝達部材は、端が無い輪形状(エンドレス形状)でもよいし、繋がっていない帯形状(オープン形状)でも構わない。また、動力伝達部材の外方側(プーリーとは反対側)に、スポンジライニング、ゴムライニング、搬送用アタッチ等を設けても構わない。
(3)大径部12および小径部13の軸心方向長さは適宜変更可能であり、また、全ての大径部12または全ての小径部13が同じ厚みである必要はない。なお、これらの厚みに応じて、大径部22および小径部23の軸心方向長さも適宜変更すればよい。
(4)上述の実施形態では、2つのプーリーを備えた動力伝達機構Aを示したが、3つ以上のプーリーを備えても構わない。その場合には、互いに隣接するプーリーを第1プーリー1と第2プーリー2として考えればよい。
本発明は、少なくとも2つのプーリーと、それらのプーリーの外周面に巻き掛けられる動力伝達部材と、を用いた動力伝達技術に利用することができる。例えば、駆動装置からの駆動力を動力伝達部材を介してプーリーに伝達したり、駆動装置からの駆動力をプーリーを介して動力伝達部材に伝達する技術に用いることができる。
A:動力伝達機構
C1:軸心(第1軸心)
C2:軸心(第2軸心)
L:軸心間距離
1:第1プーリー
11:外周面
12:大径部(第1大径部)
12a:フランジ
13:小径部(第1小径部)
13a:凹部
2:第2プーリー
21:外周面
22:大径部(第2大径部)
22a:フランジ
23:小径部(第2小径部)
23a:凹部
3:ベルト(動力伝達部材)
31:補助ベルト(補助動力伝達部材)
6:円盤状部材(第1大径部)
7:円盤状部材(第2大径部)
8:スペーサー(第1小径部)
9:スペーサー(第2小径部)

Claims (6)

  1. 第1軸心周りに回転可能な第1プーリーと第2軸心周りに回転可能な第2プーリーとを備えたプーリー群であって、
    前記第1プーリーと、前記第2プーリーと、前記第1軸心と前記第2軸心とが平行となるように配置された当該第1プーリーと当該第2プーリーとの外周面側に巻き掛けられる帯状の動力伝達部材と、を備えた動力伝達機構に用いられるプーリー群において、
    前記第1プーリーは、前記第1軸心方向に交互に形成された、少なとも1つの第1大径部と、少なくとも1つの第1小径部を備え、
    前記第2プーリーは、前記第2軸心方向において、前記第1大径部に対応する位置に形成された第2小径部と、前記第1小径部に対応する位置に形成された第2大径部と、を備え、
    前記第1軸心と前記第2軸心との距離を前記第1大径部の最大半径と前記第2大径部の最大半径との和よりも小さくなるように前記第1プーリーと前記第2プーリーとを配置した状態において、前記第2大径部は前記第1小径部に接触しない大きさに構成されるとともに、前記第2小径部は前記第1大径部と接触しない大きさに構成されたプーリー群。
  2. 前記第1大径部と前記第2大径部とのうち、第1方向側の端部に位置する大径部と、前記第1方向と反対側の第2方向側の端部に位置する大径部と、は、径方向外側に突出するフランジを備えている請求項1記載のプーリー群。
  3. 前記第1小径部と前記第2小径部とのうち、前記フランジが形成された大径部に対応する位置にある小径部は、前記フランジの接触を回避する凹部が形成されている請求項2記載のプーリー群。
  4. 前記第1プーリーと前記第2プーリーとの少なくとも一方は、複数の円盤状部材を互いに盤面が離間するように積層されて構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のプーリー群。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のプーリー群と、帯状の動力伝達部材とを備えた動力伝達機構であって、
    前記第1プーリーと前記第2プーリーとは、前記第1軸心と前記第2軸心とが平行、かつ、対応する第1大径部と第2小径部および第2大径部と第1小径部が軸心方向において同じ位置となるよう配置され、
    前記動力伝達部材は、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面側に巻き掛けられ、
    前記第1軸心と前記第2軸心との距離が、前記第1大径部の最大半径と前記第2大径部の最大半径との和よりも小さく、かつ、対応する第1大径部と第2小径部および第2大径部と第1小径部が互いに接触しない距離となるように配置された動力伝達機構。
  6. 前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面に、補助動力伝達部材が巻き掛けられ、
    前記動力伝達部材は、前記補助動力伝達部材を介して、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーの外周面側に巻き掛けられている請求項5記載の動力伝達機構。



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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6398448U (ja) * 1986-12-16 1988-06-25
JPH02146356A (ja) * 1988-11-28 1990-06-05 Mita Ind Co Ltd 駆動伝達機構

Patent Citations (2)

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