JP2018123860A - 軸受構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケットと防振部材との間の保持力を十分に確保するとともに、生産効率を高めることができ、さらに、軽量化することができる軸受構造体を提供する。
【解決手段】軸受構造体10であって、ブラケット40と、ブラケット40に内嵌された防振部材30と、防振部材30に内嵌され、推進軸1に外嵌される軸受と、を備えている。また、軸受構造体10は、防振部材30に外嵌された係止部材60を備えている。防振部材30の外周面には、係止部材60に当接する第一係止面71が形成され、ブラケット40の後端面81には、係止部材60に当接する第二係止面81が形成されている。第一係止面71および第二係止面81は、径方向外側に向けて傾斜しており、第一係止面71の傾斜角度よりも第二係止面81の傾斜角度が大きく形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、軸部材を軸回りに回転自在に支持する軸受構造体に関する。
一般的に、後輪駆動または四輪駆動の自動車では、車体前部に搭載された変速装置からの動力を、車体下部に配置された推進軸(プロペラシャフト)を介して、左右の後輪の間に設けられた終減速装置に伝達している。
推進軸は、曲げ共振点を実用域外へ設定する場合に、推進軸(鋼管)を軸方向に二分割あるいは三分割することが多く、それに伴って自在継手、推進軸を構成する鋼管、鋼管を連結する継手の数も増加する。
中間の自在継手の近傍には、推進軸を車体側へ保持させるための軸受構造体が配置されており、この軸受構造体によって推進軸が車体下部に回転自在に支持されている。
軸受構造体は、推進軸に外嵌される軸受と、軸受に外嵌された防振部材と、防振部材に外嵌されるブラケットと、を備えており、ブラケットが車体下部に取り付けられる。
従来の軸受構造体としては、ブラケットに防振部材が圧入されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−229371号公報 特表2007−521450号公報
特許文献1に記載された従来の軸受構造体では、防振部材とブラケットとの締め代を確保する必要があり、ブラケットの内径と防振部材の外径とを高精度に形成することが必要であるため、生産性が高くなかった。
また、ブラケットや防振部材がアルミニウム合金製や樹脂製である場合には、圧入締め代が大きいと、ブラケットに防振部材を圧入したときに、ブラケットや防振部材にカジリが発生し易くなり、十分な保持力を得ることができない。したがって、従来の軸受構造体では、アルミニウム合金材料や樹脂材料を用いて軽量化しつつ、ブラケットと防振部材との間の保持力の確保することが難しい。
このため、特許文献2に記載された軸受構造体では、防振部材を弾性的に縮径可能なものとし、防振部材とブラケットとの嵌合後の抜け止めとして、防振部材の突起によってブラケットに係止する構造が提案されている。
本発明は、ブラケットと防振部材との間の保持力を十分に確保するとともに、生産効率を高めることができ、さらに、軽量化することができる軸受構造体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、軸部材を軸回りに回転自在に支持する軸受構造体であって、軸受を支持するブラケットと、前記ブラケットに内嵌された防振部材と、前記防振部材に内嵌され、前記軸部材に外嵌される前記軸受と、を備えている。また、前記軸受構造体は、前記防振部材に外嵌された線材であり、前記ブラケットの端面に当接することで、前記防振部材の一方への移動を規制する係止部材を備えている。前記防振部材の外周面には、前記係止部材の他方側に当接する第一係止面が形成され、前記ブラケットの端面には、前記係止部材の一方側に当接する第二係止面が形成されている。前記第一係止面および前記第二係止面は、一方から他方に向かうに連れて径方向外側に向けて傾斜している。そして、前記軸部材の軸方向に対する前記第一係止面の傾斜角度よりも、前記軸部材の軸方向に対する前記第二係止面の傾斜角度が大きく形成されている。
本発明の軸受構造体では、防振部材の第一係止面とブラケットの第二係止面との間隔が他方から一方に向かうに連れて狭くなる。したがって、第一係止面と第二係止面との間に係止部材を押し込むことで、係止部材を第一係止面と第二係止面との間に確実に圧入することができる。
このようにして、第一係止面と第二係止面との間に係止部材を固定することで、ブラケットに対して防振部材を安定して固定することができる。
したがって、本発明の軸受構造体では、ブラケットと防振部材との嵌合精度を高めなくても、係止部材によってブラケットと防振部材との間の保持力を十分に確保することができるため、生産性を高めることができる。
本発明の軸受構造体では、防振部材とブラケットとの締め代を小さくすることができるため、ブラケットに防振部材を挿入するときに、ブラケットや防振部材にカジリが発生するのを防ぐことができる。これにより、防振部材やブラケットをアルミニウム合金製または樹脂製にすることができ、軸受構造体を軽量化することができる。
前記した軸受構造体において、前記第一係止面を一方の縁部から他方の縁部に亘って凹状に湾曲させることが好ましい。
このような構成とすれば、防振部材がブラケットから抜け出す方向(他方)に移動するに従って係止部材による保持力が高まるため、確実に連結された軸受構造体を得ることができる。
前記した軸受構造体において、前記防振部材は、前記軸受に外嵌される内環と、前記内環の外周面を取り囲んでいる外環と、前記内環と前記外環との間に介設される弾性体と、を有している。また、前記ブラケットは、前記外環に外嵌されるリング部を有している。この場合には、前記外環と前記リング部との少なくとも一方をアルミニウム合金製にすることで、軸受構造体を軽量化することが好ましい。
前記した軸受構造体において、前記防振部材は、前記軸受に外嵌される内環と、前記内環の外周面を取り囲んでいる外環と、前記内環と前記外環との間に介設される弾性体と、を有している。また、前記ブラケットは、前記外環に外嵌されるリング部を有している。この場合には、前記リング部を樹脂製にすることで、軸受構造体を軽量化することが好ましい。
本発明の軸受構造体では、ブラケットと防振部材との間の保持力を十分に確保することができるとともに、生産効率を高めることができる。また、防振部材やブラケットをアルミニウム合金製または樹脂製にすることができるため、軸受構造体を軽量化することができる。
本発明の実施形態に係る軸受構造体および推進軸を示した全体構成図である。 本発明の実施形態に係る軸受構造体を示した平面断面図である。 本発明の実施形態に係る軸受構造体を示した図で、ブラケットに防振部材を組み付ける前の状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る軸受構造体を示した図で、ブラケットに防振部材を組み付けた状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る軸受構造体の係止面を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る軸受構造体の係止面を示した断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明の軸受構造体を自動車の推進軸(プロペラシャフト)に用いた場合を例として説明する。
以下の説明では、最初に推進軸の全体構成を説明した後に、本実施形態の軸受構造体について詳細に説明する。
推進軸1(特許請求の範囲における「軸部材」)は、図1に示すように、車両の前後方向に延びている。推進軸1は、車体前部に搭載された変速装置(図示せず)からの動力を、左右の後輪の間に設けられた終減速装置(図示せず)に伝達させるものである。
推進軸1は、車両前方寄りの第一推進軸3と、車両後方寄りの第二推進軸4と、第一推進軸3と第二推進軸4とを連結する等速ジョイント6と、を備えている。推進軸1は、二つの推進軸3,4からなる2ピース構造(二分割構造)である。
また、推進軸1の軸方向の略中間部は、軸受構造体10によって車体下部に軸回りに回転自在に支持される。
第一推進軸3は、金属製の中空管である。第一推進軸3の前端部は、第一ジョイント5を介して変速装置(図示せず)に連結される。第一推進軸3の後端面には、等速ジョイント6に連結されるスタブシャフト3aが突設されている。
第一ジョイント5は十字軸ジョイントであり、変速装置と第一推進軸3とにそれぞれ取り付けられる。
第二推進軸4は、金属製の中空管である。第二推進軸4の前端部は、等速ジョイント6に連結される。第二推進軸4の後端部は、第二ジョイント7を介して終減速装置(図示せず)に連結される。
第二ジョイント7は十字軸ジョイントであり、終減速装置と第二推進軸4とにそれぞれ取り付けられる。
等速ジョイント6は、第一推進軸3と第二推進軸4とを連結する摺動式のジョイントである。本実施形態の等速ジョイント6はトリポート型であり、第二推進軸4に連結される外輪部材6aと、第一推進軸3のスタブシャフト3aに設けられた動力伝達部材6bと、を備えている。なお、等速ジョイントとしては、ダブルオフセット型やレブロ型等を用いることもできる。
さらに、第一推進軸3と第二推進軸4とを等速ジョイントによって連結することなく、第一ジョイント5および第二ジョイント7と同様な十字軸ジョイントを用いて、第一推進軸3と第二推進軸4とを連結してもよい。
外輪部材6aは、有底円筒状の金属製の部品である。外輪部材6aの底部には、第二推進軸4の前端部が接合されている。
外輪部材6aの前端開口部には、スタブシャフト3aが挿入されている。また、外輪部材6aの前端開口部とスタブシャフト3aとの隙間には、ゴム製のブーツ6gが設けられており、ブーツ6gによって外輪部材6a内が封止されている。
外輪部材6aの内周面には、回転軸に沿って三つの溝が形成されていて、動力伝達部材6bに設けられた三つのローラ6eがそれぞれの溝に摺動自在に組み付けられており、外輪部材6aと動力伝達部材6bとが相対移動する。なお、外輪部材6aに対してスタブシャフト3aが傾斜した状態でも、ローラ6eは外輪部材6a内をスムーズに摺動することができる。
軸受構造体10は、図2に示すように、ブラケット40と、ブラケット40に内嵌された防振部材30と、防振部材30に内嵌された軸受20と、を備えている。ブラケット40が車体底面に取り付けられる。また、軸受20は第一推進軸3のスタブシャフト3aに外嵌される。
軸受20は、内輪21と外輪22との間に複数のボール23が設けられたシールド付きのラジアルボールベアリングである。内輪21は、第一推進軸3のスタブシャフト3aに外嵌される部位であり、推進軸1は軸受20に軸回りに回転自在に支持される。
防振部材30は、軸受20の外輪22に外嵌された内環31と、内環31を取り囲んでいる外環32と、内環31と外環32の間に介設されたマウント33と、を備えている。
防振部材30の内環31は、円筒状の鋼製の部品である。また、防振部材30の外環32は、円筒状のアルミニウム合金製の部品である。内環31および外環32は、同心位置で径方向の内外に二重に配置されている。
外環32の前縁部には、後記するブラケット40のリング部41の前端面41aに当接するフランジ部32aが形成されている(図3参照)。
マウント33は、円筒状のゴム製の弾性部材である。マウント33の内周部に内環31が設けられ、外周部に外環32が設けられている。マウント33と、内環31および外環32とはインサート成形によって一体に形成されている。また、マウント33の内周部と外周部との間には屈曲部が形成されている。
防振部材30では、内環31の振動がマウント33で減衰されるため、内環31の振動が外環32に伝わり難くなっている。
軸受20の後方には、スタブシャフト3aに外嵌されているストッパーピース50が配置されている。ストッパーピース50は、円筒状の鋼製の部品であり、スタブシャフト3aに圧入されている。
ストッパーピース50は、軸受20の抜け止めを構成するとともに、防振部材30内に水等が浸入するのを防止するものである。
ブラケット40は、図3に示すように、防振部材30の外環32に外嵌されるリング部41と、リング部41の外周に突設されたベース部42と、を備え、リング部41とベース部42とが一体に構成されている。
なお、図3および図4では、防振部材30の外環32と、ブラケット40のリング部41との組み付け状態を明確にするため、防振部材30の外環32のみを図示している。
ブラケット40は、アルミニウム合金製の部品であり、ダイキャストあるいは押出成形によって形成されている。
リング部41の前後方向の長さは、外環32の前後方向の長さよりも小さく形成されている。したがって、図4に示すように、外環32にリング部41を外嵌した状態では、リング部41の後縁部から外環32の後端部が後方に突出している。
ベース部42は、図3に示すように、リング部41の左右両側から斜め下方に向かって延びている左右の脚部42a,42aを備え、脚部42a,42aの先端部には、左右方向の外側に向かって延びている略水平板状の取付部42bが形成されている。
取付部42bには、上下方向に貫通している二つの取付穴42c,42cが形成されている。そして、取付穴42cに下方から挿通させたボルトを車体底面に形成されたねじ穴に螺合させることで、ブラケット40を車体底面に取り付けることができる。
本実施形態の軸受構造体10では、防振部材30の後部に係止部材60が外嵌されている。係止部材60は、図2に示すように、ブラケット40の後端面41bに当接することで、ブラケット40に対する防振部材30の前方への移動を規制するものである。
また、係止部材60が防振部材30に対して位置ずれしないように、防振部材30の外環32の外周面には、図3に示すように、係止部材60の内周部が入り込む溝部70が全周に亘って形成されている。そして、図5に示すように、外環32にブラケット40のリング部41を外嵌させたときに、リング部41の後端部が溝部70に重なる。
溝部70には、前後方向に直交する環状の前側面72と、前側面72の内縁部から外周面に亘って形成された環状の第一係止面71と、が形成されている。
第一係止面71は、前方を向いている傾斜面であり、前方から後方に向かうに連れて径方向外側に向けて漸次傾斜している。第一係止面71の径方向の断面は直線状に形成されている。環状の第一係止面71は、前方から後方に向かうに連れて拡径されている。
ブラケット40のリング部41において後端面41bの内周縁部の全周には、第二係止面81がテーパ加工によって形成されている。第二係止面81は、後方を向いている傾斜面であり、前方から後方に向かうに連れて径方向外側に向けて漸次傾斜している。第二係止面81の径方向の断面は直線状に形成されている。環状の第二係止面81は、前方から後方に向かうに連れて拡径されている。
第一係止面71を第二係止面81が取り囲んでいる。第一係止面71と第二係止面81とは径方向に間隔を空けて対向している。これにより、第一係止面71と第二係止面81との間には環状の隙間Sが形成されている。この隙間Sは、後端部が開口し、前端部に底部が形成された環状の溝である。
本実施形態では、推進軸1(図1参照)の軸方向(前後方向)に対する第一係止面71の傾斜角度θ1よりも、推進軸1の軸方向(前後方向)に対する第二係止面81の傾斜角度θ2が大きく形成されている。
これにより、第一係止面71と第二係止面81との隙間Sは、後方から前方に向かうに連れて径方向の間隔が小さくなっている。すなわち、第一係止面71と第二係止面81との隙間Sは、後方から前方に向かうに連れて狭くなっている。
係止部材60は、図3に示すように、鋼製の線材を円弧状に湾曲させたC形状の金具である。係止部材60の軸断面は円形に形成されている。
係止部材60は、第一係止面71と第二係止面81との間に挟み込まれている。本実施形態では、第一係止面71と第二係止面81との隙間Sの略中間部において、係止部材60が第一係止面71と第二係止面81との間に挟まれるように、係止部材60の外径が設定されている。
係止部材60は、第一係止面71と第二係止面81との間で底部側に押し込まれており、係止部材60は第一係止面71および第二係止面81に圧接されている。
以上のように、本実施形態の軸受構造体10では図5に示すように、防振部材30の第一係止面71とブラケット40の第二係止面81との隙間Sに係止部材60が固定されている。これにより、ブラケット40に対する防振部材30の前方への移動が規制され、ブラケット40と防振部材30とは前後方向への隙間も無く保持されている。
また、本実施形態の軸受構造体10では第一係止面71および第二係止面81が係止部材60と円錐面で係止することにより、半径方向の保持力が作用し、ブラケット40と防振部材30との嵌合を厳しく設定しなくても、半径方向の隙間が生じなくなるため、ブラケット40と防振部材30とを確実に嵌合することができる。
なお、本実施形態の軸受構造体10では、図2に示すように、防振部材30の外環32のフランジ部32aは、ブラケット40のリング部41の前端面41aに当接している。これにより、ブラケット40に対する防振部材30の後方への移動が規制されている。
本実施形態の軸受構造体10において、図3に示すように、ブラケット40に防振部材30を組み付けるときには、ブラケット40のリング部41に対して前方から防振部材30を挿入する。
このとき、リング部41の内径は、防振部材30の外環32と略同じ大きさであるため、リング部41に対して防振部材30をスムーズに挿入することができる。
そして、図2に示すように、ブラケット40のリング部41に防振部材30を挿入すると、防振部材30のフランジ部32aが、ブラケット40のリング部41の前端面41aに当接する。
続いて、図5に示すように、第一係止面71と第二係止面81との隙間Sに、係止部材60を後方から前方に向けて押し込む。第一係止面71と第二係止面81との隙間Sは、後方から前方に向かうに連れて狭くなっているため、係止部材60は第一係止面71および第二係止面81の隙間Sに圧入される。
これにより、ブラケット40に対する防振部材30の前後方向への移動が規制されるとともに、ブラケット40に対する防振部材30の周方向への移動が規制されるため、ブラケット40に対して防振部材30を安定して固定することができる。このようにして、ブラケット40と防振部材30とを結合することができる。
したがって、本実施形態の軸受構造体10では、図5に示すように、ブラケット40と防振部材30との嵌合精度を高めなくても、係止部材60によってブラケット40と防振部材30との間の保持力を十分に確保することができるため、生産性を高めることができる。
本実施形態の軸受構造体10では、防振部材30とブラケット40との締め代を小さくすることができる。したがって、図3に示すように、ブラケット40に防振部材30を挿入するときに、ブラケット40や防振部材30にカジリが発生するのを防ぐことができる。これにより、防振部材30の外環32およびブラケット40のリング部41をアルミニウム合金製にすることができるため、軸受構造体10を軽量化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態では、図2に示すように、防振部材30の外環32とブラケット40がアルミニウム合金製であるが、防振部材30の外環32とブラケット40の一方をアルミニウム合金製にすることで、軸受構造体10を軽量化してもよい。
また、ブラケット40のリング部41およびベース部42を樹脂製にすることで、軸受構造体10を軽量化してもよい。
本実施形態では、第一係止面71の軸断面は直線状に形成されているが、図6に示すように、第一係止面71を前縁部から後縁部に亘って凹状に湾曲させてもよい。すなわち、第一係止面71の軸断面が径方向内側に向けて窪んだ凹状の曲面となるように構成してもよい。
さらに、第二係止面81を前縁部から後縁部に亘って凹状に湾曲させてもよい。すなわち、第二係止面81の軸断面が径方向外側に向けて窪んだ凹状の曲面となるように構成してもよい。
これらの構成では、防振部材30が前方に抜け出す方向に移動しようとすると、凹面に接触する係止部材60の接触点が径方向外側に移動することで、抜け出しを防止する荷重が高まる。
本実施形態では、図1に示すように、自動車の推進軸1を支持する軸受構造体10を例として説明しているが、本発明の軸受構造体は、各種の軸部材および外部部材に適用可能である。
1 推進軸(軸部材)
3 第一推進軸
4 第二推進軸
5 第一ジョイント
6 等速ジョイント
7 第二ジョイント
10 軸受構造体
20 軸受
30 防振部材
31 内環
32 外環
32a フランジ部
33 マウント
40 ブラケット
41 リング部
42 ベース部
60 係止部材
70 溝部
71 第一係止面
72 前側面
81 第二係止面

Claims (4)

  1. 軸部材を軸回りに回転自在に支持する軸受構造体であって、
    軸受を支持するブラケットと、
    前記ブラケットに内嵌された防振部材と、
    前記防振部材に内嵌され、前記軸部材に外嵌される前記軸受と、
    前記防振部材に外嵌された線材であり、前記ブラケットの端面に当接することで、前記防振部材の一方への移動を規制する係止部材と、を備え、
    前記防振部材の外周面には、前記係止部材の他方側に当接する第一係止面が形成され、
    前記ブラケットの端面には、前記係止部材の一方側に当接する第二係止面が形成されており、
    前記第一係止面および前記第二係止面は、一方から他方に向かうに連れて径方向外側に向けて傾斜し、
    前記軸部材の軸方向に対する前記第一係止面の傾斜角度よりも、前記軸部材の軸方向に対する前記第二係止面の傾斜角度が大きく形成されていることを特徴とする軸受構造体。
  2. 請求項1に記載の軸受構造体であって、
    前記第一係止面は、一方の縁部から他方の縁部に亘って凹状に湾曲していることを特徴とする軸受構造体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の軸受構造体であって、
    前記防振部材は、
    前記軸受に外嵌される内環と、
    前記内環の外周面を取り囲んでいる外環と、
    前記内環と前記外環との間に介設される弾性体と、を有し、
    前記ブラケットは、
    前記外環に外嵌されるリング部を有し、
    前記外環と前記リング部との少なくとも一方がアルミニウム合金製であることを特徴とする軸受構造体。
  4. 請求項1または請求項2に記載の軸受構造体であって、
    前記防振部材は、
    前記軸受に外嵌される内環と、
    前記内環の外周面を取り囲んでいる外環と、
    前記内環と前記外環との間に介設される弾性体と、を有し、
    前記ブラケットは、
    前記外環に外嵌されるリング部を有し、
    前記リング部が樹脂製であることを特徴とする軸受構造体。
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