JP2018123128A - 加齢臭抑制用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】加齢臭の発生抑制に大きな効果がある加齢臭抑制用組成物、この加齢臭抑制用組成物を含む皮膚外用剤、この加齢臭抑制用組成物を含浸させた布材、及び加齢臭抑制用組成物を含む入浴剤を提供する。【解決手段】本発明の加齢臭抑制用組成物は、ゲンチジン酸又はゲンチジン酸配糖体を含み、好ましくはゲンチジン酸配糖体がカイコ繭層抽出物であり、カイコとして、黄色強蛍光系統の繭層ではない実用品種を用い、パルミトオレイン酸をスクアレン酸化物で酸化させた時に発生する揮発成分を抑制する特徴とする。【選択図】 図7

Description

本発明は、特に中高年に特有の体臭である加齢臭を抑制する加齢臭抑制用組成物に関する。
加齢臭は、特に中高年層に特異な体臭として認知され、パルミトオレイン酸(POA)が酸化分解して生成する2−ノネナールというアルデヒドが主に関わっており、スクアレン酸化物(SQO)が、POAの酸化を促進することが知られている。
そして加齢臭は、抗酸化剤が発生抑制に効果があるとされている(特許文献1〜特許文献3)。
特許文献1では、抗酸化剤が加齢臭の発生抑制に効果があるとし、抗酸化剤として、例えばα−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、リコピン、クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン等のカロチノイド;2,5−ジメチルフラン、2−メチルフラン、2,5−ジフェニルフラン、1,3−ジフェニルイソベンゾフラン等のフラン類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール等のビタミンE類;ヒスチジン、トリプトファン、メチオニン、アラニン、アラニンのアルキルエステル等のアミノ酸類;1,4−ジアジシクロオクタン、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸エステル類、アスコルビン酸、タンニン類、フラボノイド等を例示している。
特許文献2では、特にブドウ由来のプロアントシアニジンが加齢臭などの体臭の発生を低減することを開示している。
特許文献3では、ハマナス類の花弁に高い抗酸化作用があること、その抗酸化作用が、ハマナス類の花弁に含まれているビタミンCのみに起因する訳でなく、むしろ、ビタミンCよりも遥かにその寄与が大きい何らかの物質が含まれていること、更に、高温で分解し易いビタミンCが、このハマナス類の花弁を共存させることにより、高温での分解率が著しく下がることを開示している。
ところで、カイコ繭層中には、ポリフェノール(ケルセチン配糖体)が含まれており、繭層抽出物が脂質に対して抗酸化活性を持つ。また、緑繭・黄色強蛍光系統の繭層では抗酸化活性が高い。
このことから、発明者らは、繭色・蛍光色に着目してカイコ系統を選定し、系統間で抗酸化活性を比較した。
図8は100℃で20分熱水抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ、図9は120℃で20分熱水抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ、図10は70%エタノールで抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ、図11はTBARS測定結果を示すグラフである。
図8から図11において、CG−LYSは緑繭・黄色強蛍光系統、CY−LYSは黄繭・黄色強蛍光系統、CY−LYWは黄繭・黄色弱蛍光系統、CY−NLは黄繭・無蛍光系統、CW−LWは白繭・白色蛍光系統、CW−LBは白繭・青色蛍光系統、CW−LYは白繭・黄色蛍光系統を示している。
図8から図11に示すように、繭色・蛍光色の異なるカイコ系統間では、抗酸化活性が異なることが分かる。特に、緑繭・黄色強蛍光系統(CG−LYS)、及び黄繭・黄色強蛍光系統(CY−LYS)は、他の系統に比べて抗酸化活性が高い。
特開平11−286423号公報 特開2001−72563号公報 特開2004−197065号公報
抗酸化剤が加齢臭の発生抑制に効果があり、カイコ系統によって抗酸化活性が異なるのであれば、抗酸化活性が高いカイコ系統は、他のカイコ系統よりも加齢臭の発生抑制に対する効果は高いはずである。
しかし、本発明者らは、抗酸化活性が異なるカイコ系統間において、加齢臭の発生抑制効果に有意性が認められない事実に基づき、カイコ繭層抽出物には、ポリフェノールなどの抗酸化活性物質以外に、加齢臭の発生抑制に大きく影響を及ぼす物質が含まれていることを見出した。
本発明は、加齢臭の発生抑制に大きな効果がある加齢臭抑制用組成物、この加齢臭抑制用組成物を含む皮膚外用剤、この加齢臭抑制用組成物を含浸させた布材、及び加齢臭抑制用組成物を含む入浴剤を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の加齢臭抑制用組成物は、ゲンチジン酸配糖体を含むことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の加齢臭抑制用組成物において、前記ゲンチジン酸配糖体がカイコ繭層抽出物であることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の加齢臭抑制用組成物において、前記カイコとして、黄色強蛍光系統の前記繭層ではない実用品種を用いることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物において、パルミトオレイン酸をスクアレン酸化物で酸化させた時に発生する揮発成分を抑制することを特徴とする。
請求項5記載の本発明の加齢臭抑制用組成物は、ゲンチジン酸を含むことを特徴とする。
請求項6記載の本発明の皮膚外用剤は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含むことを特徴とする。
請求項7記載の本発明の布材は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含浸させたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明の入浴剤は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ゲンチジン酸配糖体又はゲンチジン酸を含むことで、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果がある。
本発明の加齢臭抑制用組成物の効果を確認するための実験装置とその結果を示す図 (a)ポジティブコントロールによるクロマトグラム、(b)2−ノネナール標品によるクロマトグラム、(c)繭層抽出物を添加した場合のクロマトグラム 繭色・蛍光色の異なるカイコ系統間による2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフ 抗酸化剤として更にチオタウリンを用い、カイコ系統として白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)を用いた場合の2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフ 抗酸化剤としてチオタウリンを用い、抗酸化剤及びカイコ繭層抽出物の添加量の違いによる影響を示すグラフ 熱水抽出によるカイコ繭層抽出物の2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフ エタノール抽出によるカイコ繭層抽出物に含まれているゲンチジン酸配糖体及びゲンチジン酸による2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフ 100℃で20分熱水抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ 120℃で20分熱水抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ 70%エタノールで抽出した繭層抽出液をDPPHラジカル消去活性測定した結果を示すグラフ TBARS測定結果を示すグラフ
本発明の第1の実施の形態による加齢臭抑制用組成物は、ゲンチジン酸配糖体を含むものである。本実施の形態によれば、ゲンチジン酸配糖体を含むことで、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果がある。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による加齢臭抑制用組成物において、ゲンチジン酸配糖体がカイコ繭層抽出物である。本実施の形態によれば、カイコ繭層抽出物を含むことで、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果がある。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による加齢臭抑制用組成物において、カイコとして、強蛍光系統の繭層ではない実用品種を用いるものである。本実施の形態によれば、実用品種によっても、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果があり、従来から行われている農家による養蚕によって原料を確保できる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による加齢臭抑制用組成物において、パルミトオレイン酸をスクアレン酸化物で酸化させた時に発生する揮発成分を抑制するものである。本実施の形態によれば、カイコ繭層抽出物を用いることで、2−ノネナールだけでなく、パルミトオレイン酸をスクアレン酸化物で酸化させた時に発生するその他の揮発成分をも抑制することができる。
本発明の第5の実施の形態による加齢臭抑制用組成物は、ゲンチジン酸を含むものである。本実施の形態によれば、ゲンチジン酸を含むことで、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果がある。
本発明の第6の実施の形態による皮膚外用剤は、第1から第5のいずれかの実施の形態による加齢臭抑制用組成物を含むものである。本実施の形態によれば、皮膚外用剤として塗布することで加齢臭の発生を抑制できる。
本発明の第7の実施の形態による布材は、第1から第5のいずれかの実施の形態による加齢臭抑制用組成物を含浸させたものである。本実施の形態によれば、布材に加齢臭抑制用組成物を含浸させることで、皮膚に直接塗布することなく加齢臭の発生を抑制できるとともに、衣類やタオルなどの布材自体の加齢臭を防止できる。
本発明の第8の実施の形態による入浴剤は、第1から第5のいずれかの実施の形態による加齢臭抑制用組成物を含むものである。本実施の形態によれば、入浴剤として用いることで、皮膚外用剤として皮膚に直接塗布することなく加齢臭の発生を抑制できる。
図1は本発明の加齢臭抑制用組成物の効果を確認するための実験装置とその結果を示す図である。
図1(a)に実験装置の構成を示す。
第1容器1内に担持体2と捕集剤3を収容している。担持体2には脱脂綿を用い、捕集剤3には、シーエルサイエンス株式会社製MonoTrap(登録商標)「品名MonoTrap DCC18」を用いた。捕集剤3は、針金4を用いて中吊りの状態として担持体2と接触しないようにしている。
第1容器1を閉塞する蓋体5は、内側にアルミホイルを介在させ、外側はバルカーテープ(日本バルカー工業株式会社製テープ)で密閉した。
この第1容器1を、更に第2容器6によって外部環境から隔離し、第2容器6内には、第1容器1とともに活性炭を収容した紙袋7を載置した。
第2容器6と、第2容器6の蓋体8とは、プラスチックパラフィンフィルム9によって封止した。
図1(b)は本実験装置の検証結果を示すグラフである。
コントロールは、担持体2に1mgのPOAと2mgのSQOとを含ませた場合であり、POAは、担持体2に1mgのPOAだけを含ませた場合である。
担持体2に、物質を含ませた後、本実験装置を37℃の温度環境下で3日間放置した。
図1(b)に示すように、SQOを含ませたコントロールでは、SQOを含ませないPOAに対して、有意性ある2−ノネナールの発生を確認できた。
図2(a)はポジティブコントロールによるクロマトグラム、図2(b)は2−ノネナール標品によるクロマトグラム、図2(c)は繭層抽出物を添加した場合のクロマトグラムである。
図2(a)は、担持体2に1mgのPOAと2mgのSQOとを含ませた場合であり、図2(c)は、担持体2に1mgのPOAと2mgのSQOと1mgの繭層抽出物とを含ませた場合である。繭層抽出物はエタノールによる抽出である。
図2(a)には、図2(b)と同位置にピーク線が現れており、ポジティブコントロールでは、2−ノネナールが発生していることが分かる。
図2(c)には、図2(b)と同位置にピーク線は現れておらず、繭層抽出物を添加した場合には2−ノネナールの発生を抑制していることが分かる。
また、図2(c)における特に4min〜8minの範囲には、図2(a)に現れている、2−ノネナール以外の揮発成分によるピーク線は現れておらず、繭層抽出物を添加した場合には2−ノネナール以外の揮発成分の発生も抑制していることが分かる。
図3は、繭色・蛍光色の異なるカイコ系統間による2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフである。
コントロールは既に説明したものと同じである。本実験では比較例としてα-トコフェロールを抗酸化剤として用いている。CG−LYSは緑繭・黄色強蛍光系統、CY−LYSは黄繭・黄色強蛍光系統、CY−LYは黄繭・黄色蛍光系統、CY−LYWは黄繭・黄色弱蛍光系統、CY−NLは黄繭・無蛍光系統、CW−LYは白繭・黄色蛍光系統、CW−LVは白繭・紫色蛍光系統を示している。ここで、白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)は、繭色・蛍光色において実用品種と同等である。繭層抽出物はエタノールによる抽出である。
α-トコフェロール、及び各系統での繭層抽出物は1mgを添加している。
図3に示すように、全てのカイコ系統において、カイコ繭層抽出物は、α-トコフェロールと比較して2−ノネナールの発生抑制効果が高い。
更に図3に示すように、カイコ系統による抗酸化活性の高低にかかわらず、全てのカイコ系統において同程度の2−ノネナールの発生抑制効果を示した。
図4は、抗酸化剤として更にチオタウリンを用い、カイコ系統として白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)を用いた場合の2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフである。
抗酸化剤として用いる、α-トコフェロール、チオタウリン、及びカイコ繭層のエタノール抽出乾物は1mg添加した。
白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)は、チオタウリンと同等か更に優れた2−ノネナールの発生抑制効果であった。
図5は、抗酸化剤としてチオタウリンを用い、抗酸化剤及びカイコ繭層抽出物の添加量の違いによる影響を示すグラフである。
図5では、チオタウリン及びカイコ繭層抽出物(エタノール抽出部)の添加量を、0.1mg、0.5mg、1mgとして比較している。
CG−LYSは緑繭・黄色強蛍光系統、CY−LYは黄繭・黄色蛍光系統、CW−LVは白繭・紫色蛍光系統を示している。
3つのカイコ系統は、いずれの添加量においてもチオタウリンと同等か更に優れた2−ノネナールの発生抑制効果であった。
また、3つのカイコ系統間においては、系統間による有意性は認められなかった。
図6は、熱水抽出によるカイコ繭層抽出物の2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフである。熱水抽出は105℃で30分の条件で行った。エタノール抽出乾物1mgに相当する繭層g当量を用いた。α-トコフェロール及びチオタウリンも1mgを用いた。
3つのカイコ系統は、いずれもチオタウリンと同等の2−ノネナールの発生抑制効果であった。
また、3つのカイコ系統間においては、白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)は、緑繭・黄色強蛍光系統(CG−LYS)よりも2−ノネナールの発生抑制効果が高い結果となった。
図7は、エタノール抽出によるカイコ繭層抽出物に含まれているゲンチジン酸配糖体及びゲンチジン酸による2−ノネナールの発生抑制効果を示すグラフである。
ネガティブコントロールは、1mgのPOAと2mgのSQOのみを用い、ポジティブコントロールには、1mgのPOAと2mgのSQOと1mgの繭層抽出物を用いている。
ゲンチジン酸は、1000ug、500ug、及び100ugによる比較を行った。
ネガティブコントロールでの2−ノネナール発生率を100とした場合、ポジティブコントロールでの発生率は1.95%、ゲンチジン酸1000ugでの発生率は2.21%、ゲンチジン酸500ugでの発生率は7.19%、及びゲンチジン酸100ugでの発生率は6.93%であった。
エタノール抽出によるカイコ繭層抽出物のそれぞれの成分と2−ノネナールの発生抑制効果との相関性についての実験結果から、図7に示すように、ゲンチジン酸には2−ノネナールの発生抑制効果があること、カイコ繭層抽出物に含まれているゲンチジン酸配糖体が2−ノネナールの発生を抑制することを見出した。なお、カイコ繭層抽出物に含まれているゲンチジン酸配糖体は、おそらくはゲンチジン酸-5-0-グルコシドであると考えられる。また、図7はエタノール抽出によるカイコ繭層抽出物であるが、熱水抽出によるカイコ繭層抽出物であっても同様である。
以上のように、繭層にポリフェノールを含有しないカイコ系統(CW−LVなど)においても、2−ノネナールの発生抑制効果が高い結果となったことから、カイコ繭層抽出物には、従来から加齢臭発生抑制物質として知られている抗酸化物質とは異なる物質が作用していることが分かる。
本発明による加齢臭抑制用組成物は、カイコ繭層抽出物を含むことで、チオタウリンよりも高い加齢臭の発生抑制効果がある。
またカイコとしては、従来から養蚕農家で育てている、例えば「錦秋×鐘和」「いろどり」「ぐんま200」「あけぼの」「はくぎん」などの実用品種を用いることができ、このような実用品種においても、エタノール抽出によるカイコ繭層抽出物で白繭・紫色蛍光系統(CW−LV)と同程度の効果を確認できている。
また、カイコ繭層抽出物を含む加齢臭抑制用組成物を皮膚外用剤として用いることで、皮膚への塗布によって加齢臭の発生を抑制できる。
また、カイコ繭層抽出物を含む加齢臭抑制用組成物を布材に含浸させることで、皮膚に直接塗布することなく加齢臭の発生を抑制できるとともに、衣類やタオルなどの布材自体の加齢臭を防止できる。ここで、布材は、織物、編み物、又は不織布であり、衣類の中では特に肌着やスカーフ、帽子として用いるものが有効であり、タオルやハンカチとして用いることもできる。
また、カイコ繭層抽出物を含む加齢臭抑制用組成物を入浴剤として用いることで、皮膚外用剤として皮膚に直接塗布することなく加齢臭の発生を抑制できる。
本発明によれば、皮膚外用剤、衣服類や帽子などの布材、又は入浴剤として用いることができるとともに、スプレーや置き型タイプの消臭剤、洗剤、整髪剤などにも適用できる。
1 第1容器
2 担持体
3 捕集剤
4 針金
5 蓋体
6 第2容器
7 紙袋
8 蓋体
9 プラスチックパラフィンフィルム

Claims (8)

  1. ゲンチジン酸配糖体を含むことを特徴とする加齢臭抑制用組成物。
  2. 前記ゲンチジン酸配糖体がカイコ繭層抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の加齢臭抑制用組成物。
  3. 前記カイコとして、黄色強蛍光系統の前記繭層ではない実用品種を用いることを特徴とする請求項2に記載の加齢臭抑制用組成物。
  4. パルミトオレイン酸をスクアレン酸化物で酸化させた時に発生する揮発成分を抑制することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物。
  5. ゲンチジン酸を含むことを特徴とする加齢臭抑制用組成物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含むことを特徴とする皮膚外用剤。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含浸させたことを特徴とする布材。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の加齢臭抑制用組成物を含むことを特徴とする入浴剤。
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