JP2018123013A - 板ガラスの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
性状が変化する事態を防止することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態を図1〜図8を参照して説明する。まず本実施形態に係る加熱工程に使用する加熱装置の概要について、図1〜図4に基づき説明する。
まず加熱対象となる第一の辺縁部2aを、図5に示すようにレーザー光照射装置12の側に向けた状態から、レーザー光照射装置12を所定の位置間(図5中の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置までの間)で移動させる。そして、移動させながらレーザー光Lを第一の辺縁部2aに向けて照射する。これによりレーザー光Lが第一の辺縁部2aの一端部2a1から他端部2a2に至るまでの領域(すなわち第一の辺縁部2aの長手方向全域)に照射される。また、この際、レーザー光Lのビーム径Dを板ガラス1の厚み寸法tよりも大きく設定することで(図4を参照)、レーザー光Lが第一の辺縁部2aの板厚方向全域にわたって照射される。以上より、第一の辺縁部2aの全域にレーザー光Lが照射され、板ガラス1の軟化点以上の温度にまで加熱される。
このようにして、第一の辺縁部2aに対する加熱処理が完了した後、回転機構15により支持部材11を回転軸X(図1を参照)まわりに90度回転させ、図6に示すように、支持部材11に支持された状態の板ガラス1を各主表面3a,3bの法線まわりに90度回転させる。図6中の二点鎖線で示す位置が回転する前、実線で示す位置が回転した後の位置をそれぞれ示している。これにより、第一の辺縁部2aと周縁部2において隣り合う第二の辺縁部2bがレーザー光照射装置12と向かい合う位置に配設される。そして、レーザー光照射装置12を図6の二点鎖線で示す位置まで移動させた後、レーザー光照射装置12を所定の位置間(図6中の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置までの間)で移動させながら、レーザー光Lを第二の辺縁部2bの一端部2b2から他端部2b1に至るまでの領域(すなわち第二の辺縁部2bの長手方向全域)に照射する。もちろん、この際も、レーザー光照射装置12と板ガラス1との間に減衰部材13が配設され、減衰部材13に設けられたスリット17の延長線上に板ガラス1の周縁部2が位置しているので、スリット17を通じて第二の辺縁部2bの全域に対して確実にレーザー光Lを照射しつつも、各主表面3a,3bに対してレーザー光Lが直接的に照射される事態を回避することができる。
図9は、本発明の第二実施形態に係る加熱装置20の概略断面図である。図9に示すように、この加熱装置20は、複数の板ガラス1,1…に対してレーザー光Lを照射するもので、これら複数の板ガラス1を積層した状態で支持するための複数の支持部材21〜24と、各支持部材21〜24に設けられた減衰部材25〜28と、板ガラス1の厚み方向で隣り合う減衰部材25〜28の間に配設されるスリット29〜31とを主に有する。なお、加熱炉14と回転機構15については第一実施形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図12は、本発明の第三実施形態に係る加熱装置40の概略断面図である。図12に示すように、この加熱装置40は、一つの板ガラス1を一対の支持部材41,42で挟持した構造を有する。
本実施形態に係る板ガラス1は、図13に示すように、各辺縁部2a〜2dの間に一つ以上のコーナーカット部4を有する。この場合、コーナーカット部4に対するレーザー光Lの照射ステップS1は、レーザー光照射装置12を以下の軌跡Tに沿って移動させながら周縁部2をなす辺縁部2a(2b〜2d)及びコーナーカット部4に対してレーザー光Lを照射することで行われる。
本実施形態に係る板ガラス1についても、図14に示すように、各辺縁部2a〜2dの間に一つ以上のコーナーカット部4を有する。この場合、コーナーカット部4に対するレーザー光Lの照射ステップS1は、レーザー光照射装置12を以下の軌跡Tに沿って移動させながら周縁部2をなす辺縁部2a(2b〜2d)及びコーナーカット部4に対してレーザー光Lを照射することで行われる。
2 周縁部
2a,2b,2c,2d 辺縁部
3a,3b 主表面
4 コーナーカット部
10,20,40 加熱装置
11,21,22,23,24,41,42 支持部材
12 レーザー光照射装置
13,25,26,27,28,41,42 減衰部材
14 加熱炉
15 回転機構
16,21a,22a,22b,23a,23b,24a 支持面
17,29,30,31 スリット
21c,22c,22d,23c,23d,24c 溝
32 窓
D ビーム径
L レーザー光
p 食み出し量
t 板ガラスの厚み寸法
w スリットの幅方向寸法
X 回転軸
Claims (13)
- 板ガラスの周縁部にレーザー光を照射して、前記周縁部を軟化点以上の温度に加熱する加熱工程を備えた、板ガラスの製造方法であって、
前記加熱工程において、前記レーザー光の光源から前記板ガラスの一方又は他方の主表面に至る前記レーザー光の光路領域内に前記レーザー光の減衰部材を配設し、
前記周縁部に向けて前記レーザー光を照射した際、前記照射したレーザー光の一部が前記周縁部に照射され、前記照射したレーザー光のうち前記一方又は他方の主表面に向かう部分が前記減衰部材により減衰するようにした、板ガラスの製造方法。 - 前記減衰部材はスリットを備え、
前記スリットの延在方向が前記板ガラスの一方又は他方の主表面に沿った向きと一致するよう、前記減衰部材を前記レーザー光の前記光路領域内に配置して、前記スリットを通過した前記レーザー光を前記周縁部に照射する、請求項1に記載の板ガラスの製造方法。 - 前記スリットを通じて前記周縁部を見た場合に、前記スリットの幅方向寸法が前記周縁部の板厚方向寸法と同じ大きさに設定されている、請求項2に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記板ガラスの前記一方又は他方の主表面と当接する支持面を備えた支持部材を用い、前記支持面から前記周縁部を食み出させた状態で前記支持面により前記板ガラスを支持する請求項1〜3の何れか一項に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記支持部材は、前記支持面と、前記支持面の周囲に形成される溝とを有する請求項4に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記減衰部材が、前記支持部材と一体に形成されている請求項4又は5に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記板ガラスと、前記板ガラスを支持面で支持する支持部材とを交互に積層すると共に、前記板ガラス各々の周縁部に対応する位置に複数の前記スリットを配置し、
前記各スリットを通過した前記レーザー光を対応する前記板ガラスの周縁部に照射するようにした請求項2〜6の何れか一項に記載の板ガラスの製造方法。 - 前記レーザー光の照射範囲内に前記複数の板ガラスの周縁部が同時に含まれるように、前記レーザー光の照射範囲を調整する請求項7に記載の板ガラスの製造方法。
- 少なくとも前記周縁部とつながる前記一方又は他方の主表面の端部を前記減衰部材で覆った状態で、前記レーザー光を前記周縁部に向けて照射する、請求項1に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記板ガラスの前記一方又は他方の主表面を支持する支持部材が、前記減衰部材である請求項9に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記板ガラスを歪点以上でかつ軟化点未満の温度に加熱した状態で、前記レーザー光を照射する請求項1〜10の何れか一項に記載の板ガラスの製造方法。
- 前記板ガラスが矩形状をなし、
前記加熱工程は、前記レーザー光を照射するレーザー光照射装置を前記板ガラスの一つの辺縁部に沿って移動させながら、前記一つの辺縁部の長手方向全域に前記レーザー光を照射するレーザー光照射ステップと、
前記板ガラスを前記一方又は他方の主表面の法線まわりに90度回転させる板ガラス回転ステップとを備え、
前記一つの辺縁部に対して前記レーザー光照射ステップを実行する度に、前記板ガラス回転ステップを実行して、残りの三つの辺縁部に前記レーザー光を順次照射する請求項1〜11の何れか一項に記載の板ガラスの製造方法。 - 板ガラスの周縁部にレーザー光を照射して、前記周縁部を軟化点以上の温度に加熱するための加熱装置を備えた、板ガラスの製造装置であって、
前記加熱装置は、前記レーザー光の光源を有し、前記光源から前記レーザー光を照射するレーザー光照射装置と、
前記レーザー光の光源から前記板ガラスの一方又は他方の主表面に至る前記レーザー光の光路領域内に配設される前記レーザー光の減衰部材とを備え、
前記周縁部に向けて前記レーザー光を照射した際、前記照射したレーザー光の一部が前記周縁部に照射され、前記照射された前記レーザー光のうち前記一方又は他方の主表面に向かう部分が前記減衰部材により減衰するようにした、板ガラスの製造装置。
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