JP2018123012A - 竹材及び茶殻の堆肥化方法 - Google Patents
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- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/40—Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse
Abstract
Description
特許文献1は、竹粉による有機土壌改良材を提案している。
一方で、茶葉や茶成分を抽出した後の茶殻を堆肥として用いることが既に提案されている(例えば特許文献2〜特許文献4)。
また、竹堆肥を作るための原料となる竹材には水分が少なく、堆肥化するためには多量の水を加える必要がある。
一方で、茶飲料の製造過程で生じる茶殻は窒素及び水を多く含むため、茶殻のみで堆肥を製造する場合には、堆肥化過程で腐敗する問題がある。
そこで、茶殻のみで堆肥を製造するには、適切な水分状態まで乾燥させる過程が必要となる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法において、前記茶殻混合工程で混合する前記茶殻を、水分を含む重量比で、前記竹材に対して1.5倍〜4倍としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法において、前記膨潤拡散工程で吐出される、前記茶殻と前記竹繊維チョップドストランドとの混合物の含水率が64%〜75%となるように、前記茶殻混合工程で前記茶殻を混合することを特徴とする。
請求項4記載の本発明の堆肥は、茶殻と竹繊維チョップドストランドとを主原料とすることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の堆肥において、全窒素含有量が1%以上であることを特徴とする。
また、本発明は、竹材の堆肥化に必要な水分を茶殻から供給することで、竹材に新たに水を加える労力を省略できる。
さらに、本発明は、茶殻を混合することによって添加される窒素が堆肥化を促進することで、竹材単独での堆肥化よりも早く堆肥を製造できる。
ここで、竹材は、後述する破砕工程で破砕した竹材であり、含水率は70%未満である。また、茶殻は、茶飲料の製造過程で生じるものであり、脱水処理や乾燥処理を行っていない状態で含水率は70%越えている。表1における値は、新鮮重あたりの割合を示している。
草高が高いと生育が良好で最終的に収穫量が多くなる。竹茶堆肥(2対3)には27.4kgN/m2相当の竹茶堆肥(2対3)、竹茶堆肥(1対4)には23.6kgN/m2相当の竹茶堆肥(1対4)がそれぞれ施用されており、堆肥無施用は一切の資材が施用されていない。
竹茶堆肥(1対4)は堆肥無施用や竹茶堆肥(2対3)を施用したより草高が高く推移しており、竹茶堆肥(1対4)は肥料として効果の高い堆肥である。
まず、解繊状の竹繊維チョップドストランドを製造する。
竹材には、例えば、孟宗竹、和竹、又は笹竹を用いる。
ステップ1として、伐採した、孟宗竹、和竹、又は笹竹等の竹材を、20cm〜50cm程度の所要の小片に破砕する。
ステップ1における破砕工程で破砕した小片の竹材に、含水率が70%以上の茶殻を混合する(ステップ2)。
ステップ2における茶殻混合工程で混合した竹材と茶殻とを、加圧押出装置により、少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する(ステップ3)。混練にはスクリューを用いることができる。
竹材の種類によって、硬さが異なるため、竹種により内部圧力を調整することが好ましい。例えば、笹竹では、少なくとも15Kg/cm2以上、孟宗竹では30Kg/cm2〜50Kg/cm2とする。
ステップ3における加圧混練工程で加圧混練した茶殻及び竹材は、カッターで20mm〜200mmの長さに裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する(ステップ4)。
ステップ4における膨潤拡散工程によって、竹材は、硬組織と柔組織とに解体され、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドを得ることができる。
膨潤拡散工程によって得られた解繊状の竹繊維チョップドストランドは茶殻と混合されている。また、この竹繊維チョップドストランドの大きさの割合は、3mm以下が73%、3mm〜5mmが17%、5mm〜7mmが5%、7mm以上が5%である。
膨潤拡散工程によって吐出され、茶殻が混合された竹繊維チョップドストランドは水分率が64%〜75%であり、竹繊維チョップドストランド自身に乳酸菌が生息するため、自然放置の状態で発酵が行われ堆肥化される。
ステップ5における堆肥化工程では、水分率が60〜75%程度、好ましくは70%程度を維持するように、適宜水分を与えるとともに、混合切り返しを行う。冬季のように雰囲気温度の低い時期は、竹繊維チョップドストランドをビニールシートで覆うことで70℃程度の発酵熱を維持することが好ましい。堆肥化工程は、前述の通り40日程度である。
また、本実施例によれば、茶殻混合工程で混合する茶殻を、水分を含む重量比で、竹材に対して1.5倍〜4倍とすることで、竹材を単独で肥料化する場合と比較して堆肥化期間を短縮できる。
また、本実施例によれば、膨潤拡散工程で吐出される、茶殻と竹繊維チョップドストランドとの混合物の含水率が64%〜75%となるように、茶殻混合工程で茶殻を混合することで、堆肥化に最適な水分含量とすることができる。
また、本実施例による堆肥は、茶殻と竹繊維チョップドストランドとを主原料とすることで堆肥化を容易に行えるとともに、肥料効果の高い堆肥を得ることができる。
また、本実施例による堆肥は、全窒素含有量が1%以上となるように茶殻を混合することで、肥料効果の高い堆肥を得ることができる。
S2 茶殻混合工程
S3 加圧混練工程
S4 膨潤拡散工程
S5 堆肥化工程
特許文献1は、竹粉による有機土壌改良材を提案している。
一方で、茶葉や茶成分を抽出した後の茶殻を堆肥として用いることが既に提案されている(例えば特許文献2〜特許文献4)。
また、竹堆肥を作るための原料となる竹材には水分が少なく、堆肥化するためには多量の水を加える必要がある。
一方で、茶飲料の製造過程で生じる茶殻は窒素及び水を多く含むため、茶殻のみで堆肥を製造する場合には、堆肥化過程で腐敗する問題がある。
そこで、茶殻のみで堆肥を製造するには、適切な水分状態まで乾燥させる過程が必要となる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法において、前記膨潤拡散工程で吐出される、前記茶殻と前記竹繊維チョップドストランドとの混合物の含水率が64%〜75%となるように、前記茶殻混合工程で前記茶殻を混合することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法において、前記堆肥化工程の後に製造される堆肥の全窒素含有量が1%以上であることを特徴とする。
また、本発明は、茶殻を混合することによって添加される窒素が堆肥化を促進することで、竹材単独での堆肥化よりも早く堆肥を製造できる。
ここで、竹材は、後述する破砕工程で破砕した竹材であり、含水率は70%未満である。また、茶殻は、茶飲料の製造過程で生じるものであり、脱水処理や乾燥処理を行っていない状態で含水率は70%越えている。表1における値は、新鮮重あたりの割合を示している。
草高が高いと生育が良好で最終的に収穫量が多くなる。竹茶堆肥(2対3)には27.4kgN/m2相当の竹茶堆肥(2対3)、竹茶堆肥(1対4)には23.6kgN/m2相当の竹茶堆肥(1対4)がそれぞれ施用されており、堆肥無施用は一切の資材が施用されていない。
竹茶堆肥(1対4)は堆肥無施用や竹茶堆肥(2対3)を施用したより草高が高く推移しており、竹茶堆肥(1対4)は肥料として効果の高い堆肥である。
まず、解繊状の竹繊維チョップドストランドを製造する。
竹材には、例えば、孟宗竹、和竹、又は笹竹を用いる。
ステップ1として、伐採した、孟宗竹、和竹、又は笹竹等の竹材を、20cm〜50cm程度の所要の小片に破砕する。
ステップ1における破砕工程で破砕した小片の竹材に、含水率が70%以上の茶殻を混合する(ステップ2)。
ステップ2における茶殻混合工程で混合した竹材と茶殻とを、加圧押出装置により、少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する(ステップ3)。混練にはスクリューを用いることができる。
竹材の種類によって、硬さが異なるため、竹種により内部圧力を調整することが好ましい。例えば、笹竹では、少なくとも15Kg/cm2以上、孟宗竹では30Kg/cm2〜50Kg/cm2とする。
ステップ3における加圧混練工程で加圧混練した茶殻及び竹材は、カッターで20mm〜200mmの長さに裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する(ステップ4)。
ステップ4における膨潤拡散工程によって、竹材は、硬組織と柔組織とに解体され、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドを得ることができる。
膨潤拡散工程によって得られた解繊状の竹繊維チョップドストランドは茶殻と混合されている。また、この竹繊維チョップドストランドの大きさの割合は、3mm以下が73%、3mm〜5mmが17%、5mm〜7mmが5%、7mm以上が5%である。
膨潤拡散工程によって吐出され、茶殻が混合された竹繊維チョップドストランドは水分率が64%〜75%であり、竹繊維チョップドストランド自身に乳酸菌が生息するため、自然放置の状態で発酵が行われ堆肥化される。
ステップ5における堆肥化工程では、水分率が60〜75%程度、好ましくは70%程度を維持するように、適宜水分を与えるとともに、混合切り返しを行う。冬季のように雰囲気温度の低い時期は、竹繊維チョップドストランドをビニールシートで覆うことで70℃程度の発酵熱を維持することが好ましい。堆肥化工程は、前述の通り40日程度である。
また、本実施例によれば、茶殻混合工程で混合する茶殻を、水分を含む重量比で、竹材に対して1.5倍〜4倍とすることで、竹材を単独で肥料化する場合と比較して堆肥化期間を短縮できる。
また、本実施例によれば、膨潤拡散工程で吐出される、茶殻と竹繊維チョップドストランドとの混合物の含水率が64%〜75%となるように、茶殻混合工程で茶殻を混合することで、堆肥化に最適な水分含量とすることができる。
また、本実施例による堆肥は、茶殻と竹繊維チョップドストランドとを主原料とすることで堆肥化を容易に行えるとともに、肥料効果の高い堆肥を得ることができる。
また、本実施例によれば、堆肥化工程の後に製造される堆肥は、全窒素含有量が1%以上となるように茶殻を混合することで、肥料効果の高い堆肥を得ることができる。
S2 茶殻混合工程
S3 加圧混練工程
S4 膨潤拡散工程
S5 堆肥化工程
Claims (5)
- 孟宗竹、和竹、笹竹等の竹材を所要の小片に破砕する破砕工程と、
前記破砕工程で破砕した前記竹材に、含水率が70%以上の茶殻を混合する茶殻混合工程と、
前記茶殻混合工程で混合した前記竹材と前記茶殻とを、加圧押出装置により少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する加圧混練工程と、
前記加圧混練工程で加圧混練した前記茶殻及び前記竹材をカッターで裁断してミンチ状にし、ミンチ状にした前記竹材と前記茶殻とを多孔なノズルより大気中に吐出する膨潤拡散工程と、
前記膨潤拡散工程で吐出され、前記茶殻が混合された解繊状の竹繊維チョップドストランドを堆肥化処理する堆肥化工程と、
を有する
ことを特徴とする竹材及び茶殻の堆肥化方法。 - 前記茶殻混合工程で混合する前記茶殻を、水分を含む重量比で、前記竹材に対して1.5倍〜4倍とした
ことを特徴とする請求項1に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法。 - 前記膨潤拡散工程で吐出される、前記茶殻と前記竹繊維チョップドストランドとの混合物の含水率が64%〜75%となるように、前記茶殻混合工程で前記茶殻を混合する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の竹材及び茶殻の堆肥化方法。 - 茶殻と竹繊維チョップドストランドとを主原料とすることを特徴とする堆肥。
- 全窒素含有量が1%以上であることを特徴とする請求項4に記載の堆肥。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11263687A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-09-28 | Shinko Zoki Kk | 植繊機による有機肥料 |
JP2002096048A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-04-02 | Shoko Iwasaki | 柑橘類廃棄物又は茶殼廃棄物の好気性醗酵処理方法及び該処理方法によって得られた有機肥料並びに同廃棄物の好気性醗酵処理用醗酵助材 |
JP2008127246A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Micro Media Japan Corp | 発酵堆肥の製造方法 |
JP3187495U (ja) * | 2013-04-22 | 2013-12-05 | 税 小西 | 脱臭材を利用した堆肥化設備及び畜産設備 |
JP2015096263A (ja) * | 2008-11-17 | 2015-05-21 | キシレコ インコーポレイテッド | バイオマスの加工方法 |
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JPH11263687A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-09-28 | Shinko Zoki Kk | 植繊機による有機肥料 |
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