JP2018121431A - 回転電機の回転子及び回転電機 - Google Patents

回転電機の回転子及び回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転子コアに材質の異なる部材を溶接することなく、コストを抑え、高速回転時における爪状磁極部の径方向への広がりを確実に抑えることができる回転電機の回転子及び回転電機を提供する。【解決手段】連結部材116が、貫通孔111f、111jを挿通しているため、爪状磁極部111e、111iの根元部を中心した、爪状磁極部111e、111iの先端部の径方向への広がりを抑えられる。また、一対の挟持部材114、115が回転子コア111を挟持するように配置され、連結部材116が挟持部材114、115を連結しているため、ディスク部111d、111hの軸方向への傾斜を抑えられる。従って、ディスク部111d、111hの軸方向への傾斜に伴う、爪状磁極部111e、111iの先端部の径方向への広がりをも抑えられる。しかも、従来行われていた、回転子コア111に対する材質の異なる部材の溶接も必要なく、コストを抑えられる。【選択図】図1

Description

本発明は、ボス部と、一対のディスク部と、複数の爪状磁極部とを有する回転子コアを備えた回転電機の回転子及び回転電機に関する。
従来、ボス部と、一対のディスク部と、複数の爪状磁極部とを有する回転子コアを備えた回転電機の回転子として、例えば以下に示す特許文献1に開示されている車両用交流発電機の回転子がある。
この車両用交流発電機の回転子は、一対のポールコアと、非磁性体リングとを備えている。ここで、一対のポールコアが回転子コアに相当する。
一対のポールコアは、円筒状のボス部と、ボス部の軸方向両端に設けられ、径方向外側に突出する一対のディスク部と、ディスク部の径方向外側部分の軸方向端面に設けられ、対向するディスク部に向かって軸方向に突出する爪状磁極部とを備えている。
非磁性体リングは、周方向に等間隔に設けられる複数の凸形折曲部と、複数の凸形折曲部の間に設けられ、凸形折曲部同士を連結する複数の連結部とを備えている。凸形折曲部は、一方のポールコアのディスク部の径方向外側部分の軸方向端面にある周方向に隣接する爪状磁極部間の凹部に嵌め込まれ、凸形型折曲部の先端は、他方のポールコアの爪状磁極部の先端部に溶接されている。つまり、高速回転時において、遠心力によって爪状磁極部の先端部が径方向に広がることを抑える構成が開示されている。
特許平6−78479号公報
回転子が高速回転した場合、遠心力によって、爪状磁極部の先端部が、根元部を中心にして径方向に広がるだけでなく、それに伴って、爪状磁極部がディスク部の径方向外側部分の軸方向端面から軸方向に突出しているので、ディスク部がボス部との接続端部を基点として軸方向に傾斜し、爪状磁極部の先端部がさらに径方向に広がる。
非磁性体リングの凸形折曲部は、前述したように、ディスク部の径方向外側部分の軸方向端面にある爪状磁極部間の凹部に嵌め込まれている。回転子が高速回転した場合、ディスク部が軸方向に傾斜し、それに伴ってディスク部の径方向外側部分が軸方向に変位する。そのため、凸形折曲部の屈曲部分に、ディスク部の軸方向への変位に伴う応力が集中することになり、非磁性体リングが破損する可能性がある。また、溶接部にも、ディスク部の軸方向への変位に伴って、非磁性体リングを爪状磁極部の先端から引き剥がそうとする応力が加わることになる。以上の結果、高速回転時に、爪状磁極部の先端部の径方向への広がりを抑えて、狭い空隙を介して径方向に対向する固定子コアの内周面との干渉を防止することがますます困難になる。
ポールコアは、 磁性体で構成されている。例えば、鍛造鋼で構成されている。一方、非磁性体リングは、例えば、ステンレス鋼で構成されている。
非磁性体リングの連結部は、ポールコアの爪状磁極部の先端部に溶接されている。ステンレス鋼からなる非磁性体リングを鍛造鋼からなるポールコアに溶接する場合、材料の膨張係数や熱伝導の違い、スパッタの発生等によって溶接強度が不安定になりやすい。そのため、溶け込み量を大きくして溶接強度を安定させることが考えられる。しかし、溶け込み量を大きくした場合、加わる熱量が増加する。その結果、ポールコアのボス部の外周に巻回されている励磁巻線の絶縁被膜が破損し、励磁巻線の短絡や断線が発生する可能性がある。また、溶け込み量を大きくした場合、回転子の製造に時間がかかり、コストアップしてしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転子コアに材質の異なる部材を溶接することなく、コストを抑え、高速回転時における爪状磁極部の径方向への広がりを確実に抑えることができる回転電機の回転子及び回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、回転軸と、筒状のボス部と、ボス部の軸方向両端に設けられ、径方向外側に突出する一対のディスク部と、ディスク部の径方向外側部分の軸方向端面に設けられ、対向するディスク部に向かって軸方向に突出する爪状磁極部とを有し、回転軸に固定される回転子コアと、ボス部に設けられる励磁巻線と、を備えた回転電機の回転子であって、ディスク部及び爪状磁極部は、軸方向に連続して貫通する貫通孔を有し、回転子コアの軸方向両側に配置され、回転子コアを挟持する一対の挟持部材と、ディスク部及び爪状磁極部の各貫通孔を挿通して挟持部材同士を連結する連結部材と、を有する。
この構成によれば、連結部材が、爪状磁極部の貫通孔を挿通している。そのため、連結部材によって、遠心力に起因して発生する爪状磁極部の根元部を中心にした、爪状磁極部の先端部の径方向への広がりを抑えることができる。また、一対の挟持部材が回転子コアを挟持するように配置され、連結部材が挟持部材を連結している。そのため、遠心力に起因して発生するディスク部の軸方向への傾斜を抑えることができる。従って、ディスク部の軸方向への傾斜に伴う、爪状磁極部の先端部の径方向への広がりをも抑えることができる。しかも、従来行われていた、回転子コアに対する材質の異なる部材の溶接も必要ない。これにより、回転子コアに材質の異なる部材を溶接することなく、高速回転時における爪状磁極部の径方向への広がりを確実に抑えることができる。
回転電機の回転子において、連結部材は、ボルトであり、一方の挟持部材は、ボルトが挿通される軸方向に貫通する貫通孔を有し、他方の挟持部材は、ボルトと螺合するねじ部を有していてもよい。この構成によれば、回転子コアを挟持した状態で、ボルトによって、一対の挟持部材を確実に連結することができる。しかも、他方の挟持部材にねじ部が形成されているため、部品点数の増加を抑えることができる。
回転電機の回転子において、連結部材は、ボルトであり、一対の挟持部材は、ボルトが挿通される軸方向に貫通する貫通孔を有し、ボルトと螺合するナットを有していてもよい。この構成によれば、回転子コアを挟持した状態で、ボルトによって、一対の挟持部材を確実に連結することができる。また、ボルトと螺合するナットを用いるため、挟持部材にねじ部を設ける必要がない。そのため、挟持部材を、強度の高い鉄系金属で構成する必要がない。従って、鉄系金属に比べて軽量なアルミ合金で構成することができる。これにより、回転子を軽量化することができる。また、コストを抑えることができる。
回転電機の回転子において、挟持部材は、軸方向端面から突出するファン部を有していてもよい。この構成によれば、発熱源である電機子巻線や励磁巻線を有する固定子や回転子に対する冷却性を向上させることができる。また、冷却のためのファンを別途設ける場合に比べ、部品点数を抑えることもできる。
回転電機の回転子において、挟持部材は、軸方向から見た外形形状が多角形状であってもよい。この構成によれば、軸方向から見た外形形状が円形状である場合に比べ、材料歩留まりを向上させることができる。そのため、コストを抑えることができる。また、外周に形成された複数の平面部によって周囲の空気を撹拌することができる。そのため、冷却性を向上させることができる。
回転電機の回転子において、挟持部材は、外周面に凹部と凸部を有していてもよい。この構成によれば、軸方向から見た外形形状が円形状である場合に比べ、外周面の表面積を増加させることができる。つまり、放熱面積を増加させることができる。そのため、回転子の冷却性を向上させることがでる。また、外周面の凹部と凸部とからなる凹凸部によって周囲の空気を撹拌することができる。そのため、固定子や回転子に対する冷却性を向上させることができる。凹部の肉抜きによって軽量化することができる。
回転電機の回転子において、爪状磁極部は、薄板状の磁性部材を積層した積層体であってもよい。この構成によれば、ボス部、ディスク部及び爪状磁極部を金属によって一体的に形成する場合に比べ、回転子コアを容易に形成することができる。従って、コストを抑えることができる。また、交番磁界による渦電流損を抑えることもできる。
回転電機の回転子において、周方向に隣接する爪状磁極部の間に永久磁石を有していてもよい。この構成によれば、回転電機の出力を向上させることができる。しかも、高速回転時における爪状磁極部の径方向への広がりが抑えられているため、永久磁石が脱落してしまう心配もない。
回転電機の回転子において、挟持部材及び連結部材は、磁性材料からなるものであってもよい。この構成によれば、挟持部材と連結部材によって、負荷の磁気抵抗が低減されることになる。その結果、励磁巻線の起磁力から流れ出す磁束が増加し、ボス部が磁気飽和状態になる。これにより、永久磁石の起磁力から流れ出す磁束が、ボス部に流れ込むことなく、固定子コアへと流れ込むようになる。つまり、固定子コアへより多くの磁束が流れるようになる。その結果、回転電機の出力をより向上させることができる。
回転電機の回転子において、一方のディスク部と一方のディスク部に設けられる爪状磁極部、及び、他方のディスク部と他方のディスク部に設けられる爪状磁極部は、ボス部とは別にそれぞれ一体的に構成されていてもよい。この構成によれば、回転子コアの構成部材の形状を簡素化することができる。回転子コアの構成部材を容易に成形することができる。また、励磁巻線を容易に組み付けることができる。そのため、コストを抑えることができる。
また、本発明は、上記の回転電機の回転子と、回転子の外周側に径方向に対向して配置される固定子と、を有する回転電機である。この構成によれば、回転電機において、上記の効果を得ることができる。
第1実施形態におけるモータジェネレータの軸方向断面図である。 図1における回転子の斜視図である。 図2における回転子コアの斜視図である。 第2実施形態におけるモータジェネレータの軸方向断面図である。 第3実施形態における挟持部材の軸方向から見た平面図である。 第3実施形態における挟持部材の側面図である。 第4実施形態における挟持部材の軸方向から見た平面図である。 第4実施形態の変形形態における挟持部材の軸方向から見た平面図である。 第5実施形態における回転子の斜視図である。 図9における回転子コアの斜視図である。 図10における回転子コアの軸方向中央部の径方向部分断面図である。 モータジェネレータの磁気回路図である。 第6実施形態におけるモータジェネレータの軸方向断面図である。 第7実施形態におけるモータジェネレータの軸方向断面図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る回転電機の回転子を、車両に搭載されるモータジェネレータに適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して第1実施形態モータジェネレータの構成について説明する。なお、図中における前後方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものであり、モータジェネレータの軸方向に相当する方向を示すものである。
図1に示すモータジェネレータ1は、車両に搭載され、電力が供給されることで、車両を駆動するための駆動力を発生する機器である。また、車両のエンジンから駆動力を供給されることで、電力を発生する機器でもある。モータジェネレータ1は、固定子10と、回転子11と、ハウジング12と、備えている。
固定子10は、回転子11の外周側に径方向に対向して配置され、交流が供給されることで磁束を発生する部材である。また、回転子11の発生する磁束と鎖交することで、交流を発生する部材でもある。固定子10は、固定子コア100と、電機子巻線101とを備えている。
固定子コア100は、電機子巻線101を保持するとともに、磁路を構成する磁性材料からなる円環状の部材である。具体的には、薄板状の磁性材料である電磁鋼板を積層した積層体である。
電機子巻線101は、交流が供給されることで磁束を発生する部材である。また、回転子11の発生する磁束と鎖交することで交流を発生する部材でもある。電機子巻線101は、固定子コア100に保持されている。
回転子11は、直流が供給されることで磁束を発生する部材である。回転子11は、電機子巻線101の発生した磁束と鎖交することで回転力を発生する。また、車両のエンジンから供給される駆動力によって回転することで、発生した磁束が電機子巻線101と鎖交し、電機子巻線101が交流を発生する。図1及び図2に示すように、回転子11は、回転軸110と、回転子コア111と、励磁巻線112と、一対の挟持部材114、115と、連結部材116とを備えている。
回転軸110は、回転子コア111が固定される非磁性材料の金属からなる円柱状の部材である。回転軸110は、後端に、励磁巻線112に直流を供給するためのスリップリング110aを備えている。
図1〜図3に示す回転子コア111は、励磁巻線112を保持するとともに磁路を構成する磁性材料の金属からなる部材である。回転子コア111は、第1コア111aと、第2コア111bとを備えている。
第1コア111aは、回転子コア111を構成する、磁性材料の金属によって一体的に形成された部材である。第1コア111aは、ボス部111cと、ディスク部111dと、爪状磁極部111eとを備えている。
ボス部111cは、円筒状の部位である。
ディスク部111dは、ボス部111cの前端に設けられる、径方向外側に放射状に突出した板状の部位である。具体的には、周方向に等間隔に8箇所から放射状に突出した板状の部位である。
爪状磁極部111eは、ディスク部111dの径方向外側部分の後端面に設けられる、後側に突出する爪状の部位である。ディスク部111d及び爪状磁極部111eには、前後方向に連続して貫通する貫通孔111fが形成されている。
第2コア111bは、回転子コア111を構成する、磁性材料の金属によって一体的に形成された第1コア111aと同一構成の部材である。第2コア111bは、ボス部111gと、ディスク部111hと、爪状磁極部111iとを備えている。
ボス部111gは、円筒状の部位である。
ディスク部111hは、ボス部111gの後端に設けられる、径方向外側に放射状に突出した板状の部位である。具体的には、周方向に等間隔に8箇所から放射状に突出した板状の部位である。
爪状磁極部111iは、ディスク部111hの径方向外側部分の前端面に設けられる、前側に突出する爪状の部位である。ディスク部111h及び爪状磁極部111iには、前後方向に連続して貫通する貫通孔111jが形成されている。
第1コア111aと第2コア111bは、前後方向に並んで配置されている。ボス部111cとボス部111gの端面を当接させた状態で、爪状磁極部111eが、対向するディスク部111hに向かって突出するとともに、爪状磁極部111iが、対向するディスク部111dに向かって突出するように配置されている。爪状磁極部111eと爪状磁極部111iが周方向に間隔をあけて交互になるように配置されている。図1及び図2に示すように、第1コア111aと第2コア111bは、回転軸110に固定されている。
図1に示す励磁巻線112は、直流が供給されることで磁束を発生する部材である。励磁巻線112が発生する磁束によって、爪状磁極部111e、111iに磁極が形成される。励磁巻線112は、回転子コア11に設けられている。具体的には、絶縁部材を介してボス部111c、111gの外周に巻回されている。励磁巻線112の端部は、スリップリング110aに接続されている。
図1及び図2に示す挟持部材114、115は、回転子コア111の前後方向両側に配置され、回転子コア111を挟持する金属からなる円環状の部材である。挟持部材114は、連結部材116と螺合するねじ部114aを有している。挟持部材114、115のうち、挟持部材114は、回転子コア111の前側に、回転子コア111に当接した状態で配置されている。挟持部材114、115のうち、挟持部材115は、連結部材116が挿通される前後方向に貫通する貫通孔115aを有している。挟持部材115は、回転子コア111の後側に、固定子コア100に当接した状態で配置されている。
連結部材116は、ディスク部111d及び爪状磁極部111eの貫通孔111f、ディスク部111h及び爪状磁極部111iの貫通孔111jを挿通して挟持部材114、115同士を連結する部材である。具体的には、頭部と、ねじ部が形成された軸部とを有する、鉄からなるボルト116aである。ボルト116aは、後側から挟持部材115の貫通孔115aを挿通する。また、ディスク部111d及び爪状磁極部111eの貫通孔111f、又は、ディスク部111h及び爪状磁極部111iの貫通孔111jを挿通する。そして、挟持部材114のねじ部114aと螺合して、挟持部材114、115同士を連結している。
図1に示すように、回転子11は、回転子コア111の外周面を、固定子コア100の内周面と所定間隔を隔てて径方向に対向させた状態で配置されている。
ハウジング12は、固定子10及び回転子コア111等の前後方向両端を覆うとともに、回転軸110を回転可能に支持する金属からなる部材である。ハウジング12は、フロントハウジング120と、リヤハウジング121とを備えている。
フロントハウジング120は、固定子10及び回転子コア111等の前側を覆うとともに、回転軸110の前側を回転可能に支持する部材である。フロントハウジング120は、固定子10及び回転子コア111の前側を覆うように、固定子コア100の前端に固定されている。また、回転軸110の前端を前方に突出させた状態で、軸受を介して回転軸110の前側を回転可能に支持している。
リヤハウジング121は、固定子10及び回転子コア111等の後側を覆うとともに、回転軸110の後側を回転可能に支持する部材である。リヤハウジング121は、固定子10及び回転子コア111の後側を覆うように、固定子コア100の後端に固定されている。また、回転軸110の後端を後方に突出させた状態で、軸受を介して回転軸110の後側を回転可能に支持している。
フロントハウジング120とリヤハウジング121は、ボルト122によって固定子コア100を挟持するように固定されている。
次に、図1を参照してモータジェネレータの動作について説明する。
まず、モータジェネレータが駆動力を発生する際の動作について説明する。スリップリング110aを介して励磁巻線112に直流が供給されると、励磁巻線112は磁束を発生する。その結果、爪状磁極部111e、111iに、磁極が形成される。電機子巻線101に交流が供給されると、電機子巻線101は、固定子コア100に回転磁極を形成するように磁束を発生する。その結果、電機子巻線101の発生した磁束が、電磁石として磁極の形成された回転子11に回転力を発生させる。
次に、モータジェネレータが電力を発生する際の動作について説明する。励磁巻線112に電力が供給されると、励磁巻線112は磁束を発生する。その結果、爪状磁極部111e、111iに、磁極が形成される。車両のエンジンから供給される駆動力によって、磁極の形成された回転子11が回転すると、磁極の形成された回転子11の発生する磁束が、固定子コア100を介して電機子巻線101と鎖交する。その結果、電機子巻線101が交流を発生する。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、モータジェネレータ1の回転子11は、回転軸110と、回転子コア111と、励磁巻線112と、一対の挟持部材114、115と、連結部材116とを備えている。回転子コア111は、ボス部111c、111gと、一対のディスク部111d、111hと、爪状磁極部111e、111iとを備えている。ボス部111c、111gは、筒状の部位である。一対のディスク部111d、111hは、ボス部111c、111gの軸方向両端に設けられ、径方向外側に突出する部位である。爪状磁極部111e、111iは、ディスク部111d、111hの径方向外側部分の軸方向端面に設けられ、対向するディスク部に向かって軸方向に突出する部位である。ディスク部111d及び爪状磁極部111eは、軸方向に連続して貫通する貫通孔111fを有している。ディスク部111h及び爪状磁極部111iは、軸方向に連続して貫通する貫通孔111jを有している。回転子コア111は、回転軸110に固定されている。励磁巻線112は、ボス部111c、111gに設けられている。一対の挟持部材114、115は、回転子コア111の軸方向両側に回転子コア111を挟持するように配置されている。連結部材116は、ディスク部111d及び爪状磁極部111eの貫通孔111f、ディスク部111h及び爪状磁極部111iの貫通孔111jを挿通して挟持部材114、115同士を連結している。連結部材116が、爪状磁極部111e、111iの貫通孔111f、111jを挿通しているため、連結部材116によって、遠心力に起因して発生する爪状磁極部111e、111iの根元部を中心した、爪状磁極部111e、111iの先端部の径方向への広がりを抑えることができる。また、一対の挟持部材114、115が回転子コア111を挟持するように配置され、連結部材116が挟持部材114、115を連結している。そのため、遠心力に起因して発生するディスク部111dの径方向外側部分の前側への傾斜、及び、ディスク部111hの径方向外側部分の後側への傾斜を抑えることができる。つまり、遠心力に起因して発生するディスク部111d、111hの軸方向への傾斜を抑えることができる。従って、ディスク部111d、111hの軸方向への傾斜に伴う、爪状磁極部111e、111iの先端部の径方向への広がりをも抑えることができる。しかも、従来行われていた、回転子コア111に対する材質の異なる部材の溶接も必要ない。これにより、回転子コア111に材質の異なる部材を溶接することなく、高速回転時における爪状磁極部111e、111iの径方向への広がりを確実に抑えることができる。
本形態によれば、連結部材116は、ボルト116aである。一方の挟持部材である挟持部材115は、ボルト116aが挿通される軸方向に貫通する貫通孔115aを有している。他方の挟持部材である挟持部材114は、ボルト116aと螺合するねじ部114aを有している。そのため、回転子コア111を挟持した状態で、ボルト116aによって、挟持部材114、115を確実に連結することができる。しかも、挟持部材114にねじ部114aが形成されているため、部品点数の増加を抑えることができる。
なお、本形態では、挟持部材115が貫通孔115aを有し、挟持部材114がねじ部114aを有している例を挙げているが、これに限られるものではない。逆に、挟持部材115がねじ部を有し、挟持部材114が貫通孔を有していてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のモータジェネレータについて説明する。第2実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して連結部材による挟持部材の連結の仕方を変更したものである。連結部材による挟持部材の連結の仕方以外は、第1実施形態と同一構成である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図4を参照して本形態のモータジェネレータにおける連結部材による挟持部材の連結の仕方について説明する。なお、図中における前後方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものであり、モータジェネレータの軸方向に相当する方向を示すものである。
図4に示すように、モータジェネレータ2の回転子11は、ナット117を備えている。挟持部材114は、ボルト116aが挿通される前後方向に貫通する貫通孔114bを有している。ボルト116aは、後側から挟持部材115の貫通孔115aを挿通する。また、ディスク部111d及び爪状磁極部111eの貫通孔111f、又は、ディスク部111h及び爪状磁極部111iの貫通孔111jを挿通する。さらに、挟持部材114の貫通孔114bを挿通する。そして、挟持部材114の前側でナット117と螺合して、挟持部材114、115同士を連結している。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、連結部材116は、ボルト116aである。回転子11は、ボルト116aと螺合するナット117を有している。挟持部材114、115は、ボルト116aが挿通される軸方向に貫通する貫通孔114b、115aを有している。そのため、回転子コア111を挟持した状態で、ボルト116aによって、挟持部材114、115を確実に連結することができる。また、ボルト116aと螺合するナット117を用いるため、挟持部材114にねじ部を設ける必要がない。そのため、挟持部材114を、強度の高い鉄系金属、例えばステンレス鋼で構成する必要がない。従って、鉄系金属に比べて軽量なアルミ合金で構成することができる。これにより、回転子11を軽量化することができる。また、挟持部材114の加工性を良好にすることができるとともに、ねじ形成加工を孔加工にすることができるので、製造コストを抑えることができる。
なお、本形態では、ボルト116aが保持部材115側から挿通し、ナット117が挟持部材114の前側でボルト116aと螺合する例を挙げているが、これに限られるものではない。ボルト116aが保持部材114側から挿通し、ナット117が挟持部材115の後側でボルト116aと螺合するようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のモータジェネレータについて説明する。第3実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して挟持部材にファン部を設けたものである。挟持部材に設けられたファン部以外は、第1実施形態と同一構成である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図5及び図6を参照して本形態のモータジェネレータにおける挟持部材の構成について説明する。
図5及び図6に示すように、挟持部材114は、軸方向端面から突出する矩形板状のファン部114cを備えている。ファン部114cは、回転子11が回転することで、ハウジング12に形成された窓部を介してモータジェネレータの外部の空気を内部に流通させる部位である。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、挟持部材114は、軸方向端面から突出するファン部114cを有している。そのため、発熱源である電機子巻線101や励磁巻線112を有する固定子10や回転子11に対する冷却性を向上させることができる。また、冷却のためのファンを別途設ける場合に比べ、部品点数を抑えることもできる。
なお、本形態では、挟持部材114がファン部114cを有する例を挙げているが、これに限られるものではない。当然のことながら、挟持部材115がファン部を有していてもよい。この場合、冷却性をより向上させることができる。
本形態では、挟持部材114が矩形板状のファン部114aを有する例を挙げているが、これに限られるものではない。ファン部114cの形状は、矩形板状以外の形状であってもよい。
本形態では、挟持部材114がねじ部114aを有し、ボルトがねじ部114aと螺合することで挟持部材同士を連結する例を挙げているが、これに限られるものではない。第2実施形態と同様に、挟持部材114が貫通孔を有し、ボルトがナットと螺合することで挟持部材同士を連結するようにしてもよい。この場合、挟持部材114にアルミ合金を用いることができるので、ファン部114cをダイカスト成形によって一体形成するすることが容易になる。そのため、製造コストアップを抑制することができる。もちろん、挟持部材115も同様にアルミ合金を用いて、ファン部をダイカスト成形によって一体形成してもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のモータジェネレータについて説明する。第4実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して挟持部材の形状を変更したものである。挟持部材の形状以外は、第1実施形態と同一構成である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図7を参照して本形態のモータジェネレータにおける挟持部材の構成について説明する。
図7に示すように、挟持部材114は、軸方向から見た外形形状が多角形状である。具体的には、16角形状である。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、挟持部材114は、軸方向から見た外形形状が多角形状である。そのため、軸方向から見た外形形状が円形状である場合に比べ、材料歩留まりを向上させることができる。そのため、コストを抑えることができる。また、外周に形成された複数の平面部によって周囲の空気を撹拌することができる。そのため、冷却性を向上させることができる。
なお、本形態では、挟持部材114は、軸方向から見た外形形状が多角形状である例を挙げているが、これに限られるものではない。図8に示すように、挟持部材114は、外周面に凹部114dと凸部114eを有する形状であってもよい。これにより、軸方向から見た外形形状が円形状である場合に比べ、外周面の表面積を増加させることができる。つまり、放熱面積を増加させることができる。そのため、回転子11の冷却性を向上させることがでる。また、外周面の凹部114dと凸部114eとからなる凹凸部によって周囲の空気を撹拌することができる。そのため、固定子10や回転子11に対する冷却性を向上させることができる。凹部114dの肉抜きによって軽量化することができる。
本形態では、軸方向から見た挟持部材114の外形形状が多角形状である例を挙げているが、これに限られるものではない。当然のことながら、軸方向から見た挟持部材115の外形形状が多角形状であってもよい。また、挟持部材115が、外周面に凹部と凸部を有していてもよい。
本形態では、挟持部材114がねじ部114aを有し、ボルトがねじ部114aと螺合することで挟持部材同士を連結する例を挙げているが、これに限られるものではない。第2実施形態と同様に、挟持部材114が貫通孔を有し、ボルトがナットと螺合することで挟持部材同士を連結するようにしてもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態のモータジェネレータについて説明する。第5実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して周方向に隣接する爪状磁極部の間に永久磁石を配置したものである。回転子の構成以外は、第1実施形態と同一である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図9〜図11を参照して本形態のモータジェネレータにおける回転子の構成について説明する。なお、図中における前後方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものであり、モータジェネレータの軸方向に相当する方向を示すものである。
図9及び図10に示すように、回転子11は、回転軸110と、回転子コア111と、励磁巻線112と、永久磁石113と、一対の挟持部材114、115と、連結部材116とを備えている。
爪状磁極部111e、111iは、周方向両端面に、周方向に延在する鍔部111sを有している。
図9〜図11に示す永久磁石113は、回転子11から固定子10に供給される有効磁束を増加させるための磁束を発生する直方体状の部材である。永久磁石113は、周方向に隣接する爪状磁極部111eと爪状磁極部111iの間に配置されている。具体的には、爪状磁極部111e、111iの鍔部111sよりも内側に配置されている。永久磁石113は、爪状磁極部111e、111iとの対向面に磁極が形成されるように着磁されている。具体的には、励磁巻線112に直流が供給された場合に対向する爪状磁極部に形成される磁極と同一の磁極が形成されるように着磁されている。
挟持部材114、115及び連結部材116は、磁性材料によって構成されている。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、周方向に隣接する爪状磁極部111eと爪状磁極部111iの間に永久磁石113を有している。そのため、回転子11から固定子10に供給される有効磁束を増加させることができる。従って、モータジェネレータ1の出力を向上させることができる。しかも、前述したように、高速回転時における爪状磁極部111e、111iの径方向への広がりが抑えられているため、永久磁石113が脱落してしまう心配もない。
本形態によれば、挟持部材114、115及び連結部材116は、磁性材料によって構成されている。そのため、励磁巻線112の起磁力をFr、永久磁石113の起磁力をFm、ボス部111c、111gの磁気抵抗をRr、ディスク部111d、111hの磁気抵抗をRd、爪状磁極部111e、111iの磁気抵抗をRm、挟持部材114、115の磁気抵抗をRe、ボルト116aの磁気抵抗をRb、回転子11と固定子10の間の空隙の磁気抵抗をRa、固定子コア100の磁気抵抗をRsとすると、モータジェネレータ1の磁気回路は、図12に示すようになる。挟持部材114、115及び連結部材116が磁性材料によって構成されることで、直列接続された磁気抵抗Ra、Rsに、直列接続された磁気抵抗Re、Rbが並列接続されることになる。つまり、起磁力Fr、Fmに対する負荷としてのトータルの磁気抵抗が低減されることになる。その結果、励磁巻線112の起磁力Frから流れ出す磁束が増加し、ボス部111c、111hが磁気飽和状態になる。これにより、永久磁石113の起磁力Fmから流れ出す磁束が、ボス部111c、111hに流れ込むことが抑制され、固定子コア100へと流れ込むようになる。つまり、固定子コア100へより多くの磁束が流れるようになる。その結果、モータジェネレータ1の出力をより向上させることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態のモータジェネレータについて説明する。第6実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して回転子コアの構成を変更したものである。具体的には、爪状磁極部を分割するとともに、構成を変更したものである。回転子コアの構成以外は、第1実施形態と同一である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図13を参照して本形態のモータジェネレータにおける回転子コアの構成について説明する。なお、図中における前後方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものであり、モータジェネレータの軸方向に相当する方向を示すものである。
図13に示すように、モータジェネレータ6の回転子コア111は、第1コア111aと、第2コア111bと、を備えている。
第1コア111aは、回転子コア111を構成する、磁性材料によって形成された部材である。第1コア111aは、ボス部111cと、ディスク部111dと、爪状磁極部111kと、スペーサ111lとを備えている。
ボス部111cとディスク部111dは、磁性材料の金属によって一体的に形成されている。
爪状磁極部111kは、薄板状の磁性部材である電磁鋼板を、板厚方向が前後方向になるようにして前後方向に積層した積層体として構成されている。爪状磁極部111kは、ディスク部111dの径方向外側部分の後端面に、後側に突出するように配置されている。ディスク部111d及び爪状磁極部111kには、前後方向に連続して貫通する貫通孔111fが形成されている。
スペーサ111lは、挟持部材114、115によって挟持されることで、爪状磁極部111kをディスク部111dの径方向外側部分の後側端面に当接させる非磁性材料からなる部材である。スペーサ111lには、前後方向に貫通する貫通孔111mが形成されている。スペーサ111lは、爪状磁極部111kの先端と挟持部材115の間に、貫通孔111mがディスク部111d及び爪状磁極部111kの貫通孔111fと前後方向に連続するように配置されている。
第2コア111bは、第1コア111aと同一構成である。
ボルト116aは、後側から挟持部材115の貫通孔115aを挿通する。また、スペーサ111lの貫通孔111mを挿通する。さらに、ディスク部111d及び爪状磁極部111kの貫通孔111fを挿通する。そして、挟持部材114のねじ部114aと螺合して、挟持部材114、115同士を連結している。これにより、爪状磁極部111kもディスク部111dの径方向外側部分の後側端面に当接した状態で固定される。
第2コア111bの爪状磁極部111nも、同様にしてディスク部111hの径方向外側部分の前側端面に当接した状態で固定される。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、爪状磁極部111k、111nは、薄板状の磁性部材を積層した積層体である。そのため、第1実施形態のように、ボス部、ディスク部及び爪状磁極部を金属によって一体的に形成する場合に比べ、回転子コアを容易に形成することができる。従って、コストを抑えることができる。また、固定子コア100からの交番磁界による、爪状磁極部111k、111nに生じる渦電流損を抑えることもできる。
なお、本形態では、スペーサ111lが、非磁性材料からなる例を挙げているが、これに限られるものではない。スペーサは、磁性材料で構成されていてもよい。
本形態では、スペーサ111lが独立した部材である例を挙げているが、これに限られるものではない。スペーサは、挟持部材114、115に一体的に設けられていてもよい。積層体として、爪状磁極部111k、111nに一体的に設けられていてもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態のモータジェネレータについて説明する。第7実施形態のモータジェネレータは、第1実施形態のモータジェネレータに対して回転子コアの構成を変更したものである。具体的には、回転子コアをなす部材の構成を変更したものである。回転子コア以外は、第1実施形態と同一構成である。そのため、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、必要がある場合を除いて構成要素の説明を省略する。また、動作についても第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
まず、図14を参照して本形態のモータジェネレータにおける回転子コアの構成について説明する。なお、図中における前後方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものであり、モータジェネレータの軸方向に相当する方向を示すものである。
図14に示すように、モータジェネレータ7の回転子コア111は、第1コア111oと、第2コア111pと、第3コア111qとを備えている。
第1コア111oは、ボス部111rを備えている。ボス部111rは、第1実施形態におけるボス部111c、111gを一体的に形成したものである。
第2コア111pは、ディスク部111dと、爪状磁極部111eとを備えている。第2コア111pは、第1実施形態におけるディスク部111d及び爪状磁極部111eを一体的に形成したものある。
第3コア111qは、ディスク部111hと、爪状磁極部111iとを備えている。第3コア111qは、第1実施形態におけるディスク部111h及び爪状磁極部111iを一体的に形成したものである。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、第1実施形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した同様の効果を得ることができる。
本形態によれば、一方のディスク部であるディスク部111dとディスク部111dに設けられる爪状磁極部111eは、ボス部111rとは別に一体的に構成されている。他方のディスク部であるディスク部111hとディスク部111hに設けられる爪状磁極部111iは、ボス部111rとは別に一体的に構成されている。そのため、第1実施形態に比べ、回転子コア111の構成部材の形状を簡素化することができる。回転子コア111を構成する第1コア111o、第2コア111p及び第3コア111qを容易に成形することができる。また、励磁巻線112を容易に組み付けることができる。そのため、コストを抑えることができる。
なお、第1〜第7実施形態では、爪状磁極部111e、111iがそれぞれ8個ずつ設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。それぞれ同数設けられていればよい。
第1〜第7実施形態では、連結部材116がボルト116aである例を挙げているが、これに限られるものではない。連結部材116は、ディスク部111d及び爪状磁極部111eの貫通孔111f、ディスク部111h及び爪状磁極部111iの貫通孔111jを挿通して挟持部材114、115同士を連結できるものであればよい。例えば、リベット等によるかしめ固定によって連結してもよい。
1・・・モータジェネレータ、11・・・回転子、110・・・回転軸、111・・・回転子コア、111c・・・ボス部、111d・・・ディスク部、111e・・・爪状磁極部、111f・・・貫通孔、111g・・・ボス部、111h・・・ディスク部、111i・・・爪状磁極部、111j・・・貫通孔、112・・・励磁巻線、114、115・・・挟持部材、116・・・連結部材

Claims (11)

  1. 回転軸(110)と、
    筒状のボス部(111c、111g、111r)と、前記ボス部の軸方向両端に設けられ、径方向外側に突出する一対のディスク部(111d、111h)と、前記ディスク部の径方向外側部分の軸方向端面に設けられ、対向する前記ディスク部に向かって軸方向に突出する爪状磁極部(111e、111i、111k、111n)とを有し、前記回転軸に固定される回転子コア(111)と、
    前記ボス部に設けられる励磁巻線(112)と、
    を備えた回転電機の回転子であって、
    前記ディスク部及び前記爪状磁極部は、軸方向に連続して貫通する貫通孔(111f、111j)を有し、
    前記回転子コアの軸方向両側に配置され、前記回転子コアを挟持する一対の挟持部材(114、115)と、
    前記ディスク部及び前記爪状磁極部の各前記貫通孔を挿通して前記挟持部材同士を連結する連結部材(116)と、
    を有する回転電機の回転子。
  2. 前記連結部材は、ボルト(116a)であり、
    一方の前記挟持部材(115)は、前記ボルトが挿通される軸方向に貫通する貫通孔(115a)を有し、
    他方の前記挟持部材(114)は、前記ボルトと螺合するねじ部(114a)を有する請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記連結部材は、ボルト(116a)であり、
    一対の前記挟持部材は、前記ボルトが挿通される軸方向に貫通する貫通孔(114b、115a)を有し、
    前記ボルトと螺合するナット(117)を有する請求項1に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記挟持部材(114)は、軸方向端面から突出するファン部(114c)を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記挟持部材は、軸方向から見た外形形状が多角形状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記挟持部材は、外周面に凹部(114d)と凸部(114e)を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記爪状磁極部(111k、111n)は、薄板状の磁性部材を積層した積層体である請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  8. 周方向に隣接する前記爪状磁極部の間に永久磁石(113)を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  9. 前記挟持部材及び前記連結部材は、磁性材料からなる請求項8に記載の回転電機の回転子。
  10. 一方の前記ディスク部と一方の前記ディスク部に設けられる前記爪状磁極部、及び、他方の前記ディスク部と他方の前記ディスク部に設けられる前記爪状磁極部は、前記ボス部(111r)とは別にそれぞれ一体的に構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転電機の回転子と、
    前記回転子の外周側に径方向に対向して配置される固定子(10)と、
    を有する回転電機。
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