JP2018121287A - 車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム - Google Patents

車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】運転者に車両の周辺を適切に確認させること。【解決手段】車両の後方を撮影する後方カメラ2からの映像データを取得する映像データ取得部31と、運転者の視点を検出する視点センサ4からの検出結果を取得する視点検出部32と、視点検出部32が検出した視点に基づいてリヤビューモニタ5を注視している時間を計測する計測部33と、映像データ取得部31が取得した映像をリヤビューモニタ5に表示させるとともに、計測部33の計測結果がリヤビューモニタ5を注視している時間が所定注視時間t1以上となったときは、所定表示時間t2の間、表示状態を変更する、表示制御部39と、を備え、所定表示時間t2は、運転者が表示状態の変更を認識可能な範囲で短い時間である、ことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラムに関する。
従来の光学式ルームミラーに代わって、後方カメラで車両の後方周辺領域を撮影し表示装置に表示する技術が知られている。このような表示装置では、従来の光学式ルームミラーに比べて、距離感の把握が困難であることなどにより、運転者が表示装置を注視する時間が長くなるおそれがある。運転者が特定の車両装備を予め定められた基準時間以上注視していることを判定した場合、特定の車両装備の表示部に車両の前方画像を表示させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−165087号公報
従来の光学式ルームミラーに代わって設置される表示装置は、運転者が注視する時間が長くなることを抑制し、運転者が車両の周辺を適切に確認することが望まれる。さらに、表示装置は、従来の光学式ルームミラーと同様に、保安部品として定められた基準に適合することが求められる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転者に車両の周辺を適切に確認させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用表示制御装置は、車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得部と、運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出部と、前記視点検出部が検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測部と、前記映像データ取得部が取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測部の計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御部と、を備え、前記所定表示時間は、運転者が表示状態の変更を認識可能な範囲で短い時間である、ことを特徴とする。
本発明に係る車両用表示システムは、上記の車両用表示制御装置と、前記表示部、前記後方カメラ、前記視点検出装置のうち少なくともいずれかとを備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示制御方法は、車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得ステップと、運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出ステップと、前記視点検出ステップで検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測ステップと、前記映像データ取得ステップで取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測ステップの計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御ステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得ステップと、運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出ステップと、前記視点検出ステップで検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測ステップと、前記映像データ取得ステップで取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測ステップの計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御ステップと、を車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、運転者に車両の周辺を適切に確認させることができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図2は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、第一実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。 図4は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例の他の例を示す概略図である。 図5は、第一実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。 図7は、第二実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第三実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図9は、第三実施形態に係る車両用表示システムの前方カメラで撮影された前方映像データの一例を示す図である。 図10は、第四実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。 図11は、第四実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。 図12は、第四実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、第五実施形態に係る車両用表示システムにおける処理で使用する、走行速度と所定表示時間との関係を示す図である。 図14は、第六実施形態に係る車両用表示システムにおける処理で使用する、走行速度と所定注視時間との関係を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用表示制御装置10、車両用表示システム1、車両用表示制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
車両用表示システム1は、車両に搭載され、車両後方を撮影した映像を表示する。図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図2は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。図3は、第一実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。
図1ないし図3に示すように、車両用表示システム1は、後方カメラ2と、視点センサ(視点検出装置)4と、リヤビューモニタ(表示部)5と、車両用表示制御装置10とを有する。車両用表示システム1は、運転者がリヤビューモニタ5を注視していると、リヤビューモニタ5に表示させる映像を変化させる。
後方カメラ2は、車両の後方に配置され、車両の後方を撮影する。後方カメラ2は、リヤビューモニタ5に表示される範囲を含んだ範囲を撮影する。言い換えると、後方カメラ2は、リヤビューモニタ5に表示されない範囲を含んで撮影している。後方カメラ2は、水平方向の画角が例えば30〜60°、上下方向の画角が例えば5〜20°である。後方カメラ2は、リヤビューモニタ5に表示させる範囲より広い範囲の映像を撮影可能である。そこで、後方カメラ2で撮影された映像は、車両用表示制御装置10の制御部30の表示制御部39で、リヤビューモニタ5を用いて車両の運転者が適切に後方を認識できるような範囲が切出され、リヤビューモニタ5に表示される。後方カメラ2は、撮影した後方映像データを車両用表示制御装置10の制御部30の映像データ取得部31へ出力する。
図3を用いて、視点センサ4について説明する。視点センサ4は、運転者の視線を検出する。視点センサ4は、リヤビューモニタ5の近傍に、運転席と向かい合って配置されている。本実施形態では、視点センサ4は、リヤビューモニタ5の上側に配置されている。視点センサ4は、例えば、一対の赤外カメラ41と、赤外LED群で構成された赤外光発光部42とを含む。本実施形態では、視点センサ4は、赤外光発光部42で運転者の顔方向に赤外光を照射し、一対の赤外カメラ41で撮影する。このようにして赤外カメラ41で撮影した撮影映像から、運転者の瞳孔と角膜反射の位置とに基づいて、運転者の視線がリヤビューモニタ5を向いているか否かを判定する。視点センサ4は、同様の機能を有する他の構成であってもよい。視点センサ4は、検出結果を車両用表示制御装置10の制御部30の視点検出部32に出力する。
図1、図2に戻って、リヤビューモニタ5は、一例としては電子ルームミラーである。リヤビューモニタ5を電子ルームミラーとして用いる場合、後方を光学的な反射により確認するためのハーフミラーの有無は問わない。リヤビューモニタ5は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。
リヤビューモニタ5は、運転者から視認容易な位置に配置されている。本実施形態では、リヤビューモニタ5は、図1に示すように、車両の運転者前方の、ウィンドシールドSの車幅方向の中央上部に配置されている。リヤビューモニタ5は、図4に示すように、ダッシュボードDの車幅方向の中央上部に配置されていてもよい。図4は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例の他の例を示す概略図である。
リヤビューモニタ5は、車両用表示制御装置10の制御部30の表示制御部39から出力された映像信号に基づき、車両の後方映像を表示する。リヤビューモニタ5には、従来の光学式ルームミラーで視認される範囲と同等の範囲、言い換えると、後方切出範囲で切出された表示用後方映像データが表示されている。
図2に戻って、車両用表示制御装置10は、記憶部20と、制御部30とを有する。
記憶部20は、車両用表示制御装置10における各種処理に要するデータおよび各種処理結果を記憶する。記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク、ネットワークを介した外部記憶装置などの記憶装置である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記憶装置であってもよい。
図2に戻って、制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御部30は、映像データ取得部31と、視点検出部32と、計測部33と、走行状態取得部34と、表示制御部39とを含む。制御部30は、記憶部20に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。制御部30には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは制御部30におけるデータの一時記憶などに用いられる。
映像データ取得部31は、車両の後方を撮影した後方映像データを取得する。映像データ取得部31が取得する後方映像データは、例えば、毎秒60フレームの画像が連続した映像のデータである。本実施形態では、映像データ取得部31は、後方カメラ2が出力した後方映像データを取得する。映像データ取得部31は、取得した後方映像データを表示制御部39に出力する。
視点検出部32は、視点センサ4の検出結果に基づいて、運転者の視点がリヤビューモニタ5の表示面5aを向いているか否かを検出する。より詳しくは、視点検出部32は、赤外カメラ41で撮影した撮影映像から、運転者の瞳孔と角膜反射の位置とを検出し、運転者の視点がリヤビューモニタ5の表示面5aを向いているか否かを判定する。視点検出部32は、検出結果を計測部33に出力する。
計測部33は、視点検出部32の検出結果に基づいて、運転者がリヤビューモニタ5の表示面5aを注視している注視時間を計測する。注視時間は、視点が表示面5a上に位置することが検出されてから、視点が表示面5a上から離れたことが検出されるまでの時間をいう。計測部33は、計測結果を表示制御部39に出力する。
走行状態取得部34は、車両に備えられたCAN(Controller Area Network)に接続されOBD(On Board Diagnosis)IIデータなどを取得することで、車速を含む車両の走行状態を示す走行情報を取得する。走行状態取得部34は、取得した走行情報を表示制御部39に出力する。
表示制御部39は、映像データ取得部31で取得した後方映像データから表示用後方映像データを生成しリヤビューモニタ5に表示させる。より詳しくは、表示制御部39は、後方映像データから、リヤビューモニタ5に表示させる後方切出範囲を切出して表示用後方映像データを生成する。例えば、表示制御部39は、後方映像データの中央部など所定の範囲を、後方切出範囲の表示用後方映像データとして切出す。後方切出範囲は、あらかじめ記憶部20に記憶されている。表示制御部39は、切出した表示用後方映像データをリヤビューモニタ5に表示させる。
表示制御部39は、運転者がリヤビューモニタ5を注視していると、リヤビューモニタ5に表示させる映像の表示状態を変化させる。より詳しくは、表示制御部39は、計測部33の計測結果に基づいて、運転者がリヤビューモニタ5を注視している時間(以下、「注視時間」という)が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5への表示用後方映像データの表示を停止し、リヤビューモニタ5のバックライトを消灯する。本実施形態では、所定注視時間t1は、例えば、1.0秒程度以上、2秒程度以下、好ましくは1秒程度とする。
または、表示制御部39は、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5へ表示用後方映像データの表示を継続した状態で、リヤビューモニタ5のバックライトを消灯してもよい。
または、表示制御部39は、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5へ表示用後方映像データに替えて、例えば、黒色などの単色映像を表示してもよい。
所定表示時間t2は、リヤビューモニタ5の表示に変化があったことを運転者が認識可能な範囲で短い時間である。所定表示時間t2は、リヤビューモニタ5の表示を変化させたとしても、安全を毀損しない程度の短い時間である。所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5の表示が変化することで、運転者はリヤビューモニタ5を注視していたことを認識する。本実施形態では、所定表示時間t2は、例えば、0.1秒程度以上、0.3秒程度以下、好ましくは0.2秒程度とする。
次に、図5を用いて、制御部30による処理の流れについて説明する。図5は、第一実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部30は、後方表示を開始する(ステップS11)。より詳しくは、制御部30は、車両用表示システム1が起動されると、映像データ取得部31で取得した後方映像データから表示用後方映像データを生成しリヤビューモニタ5に表示させる。制御部30は、ステップS12に進む。
制御部30は、走行速度が所定速度以上であるか否かを判定する(ステップS12)。より詳しくは、制御部30は、走行状態取得部34で取得した走行情報に基づいて、車両の走行速度が所定速度以上であるか否かを判定する。本実施形態では、所定速度は、例えば、20km/hとする。制御部30は、車両の走行速度が所定速度以上であると判定した場合(ステップS12でYes)、ステップS13に進む。制御部30は、車両の走行速度が所定速度以上ではないと判定した場合(ステップS12でNo)、ステップS16に進む。
制御部30は、視点検出を開始する(ステップS13)。より詳しくは、制御部30は、視点検出部32で視点センサ4の検出結果を取得して、運転者の視点の検出を開始する。そして、制御部30は、計測部33で、注視時間を計測させる。制御部30は、ステップS14に進む。
制御部30は、リヤビューモニタ5の表示面5aを所定注視時間t1以上注視しているか否かを判定する(ステップS14)。より詳しくは、制御部30は、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が所定注視時間t1以上であるか否かを判定する。制御部30は、注視時間が所定注視時間t1以上であると判定した場合(ステップS14でYes)、ステップS15に進む。制御部30は、注視時間が所定注視時間t1以上ではないと判定した場合(ステップS14でNo)、ステップS16に進む。
制御部30は、所定表示時間t2の間、表示を停止する(ステップS15)。より詳しくは、制御部30は、表示制御部39で、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5への表示用後方映像データの表示を停止させ、リヤビューモニタ5のバックライトを消灯させる。または、制御部30は、表示制御部39で、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5へ表示用後方映像データの表示を継続させた状態で、リヤビューモニタ5のバックライトを消灯させてもよい。または、制御部30は、表示制御部39で、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5へ表示用後方映像データに替えて、例えば、黒色などの単色映像を表示させてもよい。所定表示時間t2の経過後、制御部30は、表示制御部39で、リヤビューモニタ5に表示用後方映像データを表示させる。制御部30は、ステップS16に進む。
制御部30は、後方表示を終了するか否かを判定する(ステップS16)。より詳しくは、制御部30は、例えば、車両用表示システム1を終了する場合、後方表示を終了すると判定する(ステップS16でYes)。制御部30は、車両用表示システム1を終了しない場合、後方表示を終了しないと判定する(ステップS16でNo)。制御部30は、例えば、運転者による後方表示を終了する操作を検出した場合、後方表示を終了すると判定してもよい(ステップS16でYes)。制御部30は、例えば、運転者による後方表示を終了する操作を検出しない場合、後方表示を終了しないと判定してもよい(ステップS16でNo)。
制御部30は、このような処理を、例えば毎フレームごと、または、所定フレームごとのような所定間隔で繰り返す。
上述したように、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5を注視していると、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5の表示を変化させる。このように、本実施形態は、リヤビューモニタ5の表示を変化させることで、運転者がリヤビューモニタ5を注視していたことを認識させることができる。本実施形態は、運転者にリヤビューモニタ5を注視していたことを認識させることで、運転者が車両の前方などに視点を戻すことを促すことができる。これにより、本実施形態によれば、運転者に車両の周辺を適切に確認させることができる。
本実施形態によれば、所定表示時間t2の間、リヤビューモニタ5の表示を変化させる。所定表示時間t2は、リヤビューモニタ5の表示に変化があったことを運転者が認識可能な範囲で短い時間であり、リヤビューモニタ5の表示を変化させたとしても、安全を毀損しない程度の短い時間である。言い換えると、リヤビューモニタ5に表示されている後方映像の表示が瞬間的に点滅するように見える。これにより、本実施形態は、リヤビューモニタ5の表示を変化させたとしても、車両の周囲の安全を確認できる状態を維持することができる。本実施形態によれば、リヤビューモニタ5は保安部品として定められた基準に適合し、車両の後方の確認を妨げないようにすることができる。
[第二実施形態]
図6、図7を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1Aについて説明する。図6は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。図7は、第二実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、車両用表示システム1Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用表示システム1と同様である。以下の説明においては、車両用表示システム1と同様の構成要素は、その詳細な説明を省略する。車両用表示システム1Aは、前方カメラ3Aを有する点で、第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。車両用表示システム1Aは、車両用表示制御装置10Aの制御部30Aにおける処理が第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。
リヤビューモニタ5Aは、車両用表示制御装置10Aの制御部30Aの表示制御部39Aから出力された映像信号に基づき、車両の後方の映像または前方の映像を表示する。
前方カメラ3Aは、車両の前方に配置され、車両の前方を撮影する。前方カメラ3Aは、水平方向の画角が例えば30〜60°、上下方向の画角が例えば5〜20°である。前方カメラ3Aは、撮影した前方映像データを車両用表示制御装置10Aの制御部30Aの映像データ取得部31Aへ出力する。
映像データ取得部31Aは、車両の前方を撮影した前方映像データを取得する。映像データ取得部31Aが取得する前方映像データは、例えば、毎秒60フレームの画像が連続した映像のデータである。本実施形態では、映像データ取得部31Aは、前方カメラ3Aが出力した前方映像データを取得する。映像データ取得部31Aは、取得した前方映像データを表示制御部39Aに出力する。
表示制御部39Aは、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、所定表示時間t2Aの間、リヤビューモニタ5Aに前方の映像を表示させる。より詳しくは、表示制御部39Aは、映像データ取得部31Aで取得した前方映像データから、リヤビューモニタ5Aに表示させる前方切出範囲を切出して表示用前方映像データを生成する。前方切出範囲は、リヤビューモニタ5Aに表示される後方の映像と同程度の画角とする。例えば、表示制御部39Aは、前方映像データの中央部を、前方切出範囲の表示用前方映像データとして切出す。前方切出範囲は、あらかじめ記憶部20に記憶されている。表示制御部39Aは、切出した表示用前方映像データをリヤビューモニタ5Aに表示させる。
所定表示時間t2Aは、リヤビューモニタ5Aに前方の映像が表示されたことを運転者が認識可能な範囲で短い時間である。所定表示時間t2Aは、第一実施形態の所定表示時間t2と同じ時間としても、所定表示時間t2より長い時間としてもよい。本実施形態では、所定表示時間t2Aは、リヤビューモニタ5に表示させた前方の映像で、運転者が前方を確認可能な時間であることが好ましい。本実施形態では、所定表示時間t2Aは、所定表示時間t2より長い時間として説明する。本実施形態では、所定表示時間t2Aは、第一実施形態の所定表示時間t2よりも長く、例えば、0.5秒程度以上、1秒以下、好ましくは0.5秒程度とする。
次に、図7を用いて、制御部30Aによる処理の流れについて説明する。ステップS21〜ステップS24、ステップS26は、第一実施形態のステップS11〜ステップS14、ステップS16と同様の処理を行う。
制御部30Aは、所定表示時間t2Aの間、前方の映像を表示する(ステップS25)。より詳しくは、制御部30Aは、表示制御部39Aで、映像データ取得部31Aで取得した前方映像データから前方切出範囲で切出した表示用前方映像データを生成する。そして、制御部30Aは、表示制御部39Aで、所定表示時間t2Aの間、リヤビューモニタ5Aに切出した表示用前方映像データを表示させる。所定表示時間t2Aの経過後、制御部30Aは、表示制御部39Aで、リヤビューモニタ5Aに表示用後方映像データを表示させる。制御部30Aは、ステップS26に進む。
上述したように、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5Aを注視していると、所定表示時間t2Aの間、リヤビューモニタ5Aに前方の映像を表示させる。本実施形態は、リヤビューモニタ5Aに前方の映像を表示させることで、運転者がリヤビューモニタ5Aを注視していたことを認識させることができる。本実施形態は、運転者にリヤビューモニタ5Aを注視していたことを認識させることで、運転者が車両の前方などに視点を戻すことを促すことができる。しかも、本実施形態は、所定表示時間t2Aの間、リヤビューモニタ5Aに表示させた前方の映像で、前方を確認させることができる。言い換えると、リヤビューモニタ5に表示されている後方映像の表示が、極めて短い時間、前方映像に置き換えられる。これにより、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5を注視していたことを認識させることができるとともに、運転者がリヤビューモニタ5を注視している間に目視が疎かになる前方の状態を運転者に提示することで、より適切に車両の周辺を確認させることができる。
[第三実施形態]
図8、図9を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1Bについて説明する。図8は、第三実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図9は、第三実施形態に係る車両用表示システムの前方カメラで撮影された前方映像データの一例を示す図である。
車両用表示システム1Bは、基本的な構成は第二実施形態の車両用表示システム1Aと同様である。車両用表示システム1Bは、車両用表示制御装置10Bに含まれる図示しない制御部30Bにおける処理が第二実施形態の車両用表示システム1Aと異なる。
図示しない表示制御部39Bは、図示しない映像データ取得部31Bで取得した前方映像データ100Bから、運転者がリヤビューモニタ5Bを見た範囲である第二前方切出範囲A1を切出して表示用前方映像データを生成しリヤビューモニタ5Bに表示させる。言い換えると、表示制御部39Bは、前方映像データ100Bから、運転者がリヤビューモニタ5Bを透けて車両の遠方の前方(以下、「前景」という)を見たような表示用前方映像データを生成しリヤビューモニタ5Bに表示させる。
図8、図9を用いて、第二前方切出範囲A1について説明する。第二前方切出範囲A1は、多くの運転者がリヤビューモニタ5Bを見た際に、リヤビューモニタ5Bで前方の視界が遮られる範囲である。第二前方切出範囲A1は、リヤビューモニタ5Bの外側を含む範囲である。図9に示す前方映像データ100Bにおいて、第二前方切出範囲A1は、中央上部の範囲に対応する。第二前方切出範囲A1は、あらかじめ記憶部20に記憶されている。
表示制御部39Bは、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、前方映像データ100Bから、第二前方切出範囲A1を切出して表示用前方映像データを生成する。表示制御部39Bは、所定表示時間t2Bの間、リヤビューモニタ5Bに切出した表示用前方映像データを表示させる。所定表示時間t2Bは、所定表示時間t2Aと同等である。
次に、制御部30Bによる処理の流れについて説明する。制御部30Bは、第二実施形態のフローチャートに沿って処理を行い、ステップS21〜S24、ステップS26は第二実施形態と同様の処理を行う。
ステップS25において、制御部30Bは、表示制御部39Bで、映像データ取得部31Bで取得した前方映像データ100Bから、第二前方切出範囲A1を切出して表示用前方映像データを生成する。そして、制御部30Bは、表示制御部39Bで、所定表示時間t2Bの間、リヤビューモニタ5Bに切出した表示用前方映像データを表示させる。所定表示時間t2Bの経過後、制御部30Bは、表示制御部39Bで、リヤビューモニタ5Bに表示用後方映像データを表示させる。制御部30Bは、ステップS26に進む。
上述したように、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5Bを注視していると、所定表示時間t2Bの間、リヤビューモニタ5Bに第二前方切出範囲A1を切出した前方の映像を表示させる。本実施形態は、リヤビューモニタ5Bに第二前方切出範囲A1を切出した前方の映像が表示されることで、リヤビューモニタ5Bで遮られている前方風景がリヤビューモニタ5Bに表示される。言い換えると、リヤビューモニタ5に表示されている後方映像の表示が瞬間的にリヤビューモニタ5Bを透過して前方を目視しているように見える。このようにリヤビューモニタ5の表示を変化させることで、運転者がリヤビューモニタ5を注視していたことを認識させることができ、運転者が車両の前方などに視点を戻すことを促すことができる。これにより、本実施形態によれば、運転者に車両の周辺をより適切に確認させることができる。
[第四実施形態]
図10ないし図12を参照しながら、図示しない本実施形態に係る車両用表示システム1Cについて説明する。図10は、第四実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。図11は、第四実施形態に係る車両用表示システムの視線検出装置とリヤビューモニタとを示す概略図である。図12は、第四実施形態に係る車両用表示システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
車両用表示システム1Cは、基本的な構成は第二実施形態の車両用表示システム1Aと同様である。車両用表示システム1Cは、図示しない制御部30Cにおける処理が第二実施形態の車両用表示システム1Aと異なる。
図10に示すように、リヤビューモニタ5Cは、表示面5Caが上下二段に分割された第一表示面5Ca1と第二表示面5Ca2とを実現可能である。すなわち、リヤビューモニタ5Cの構成はリヤビューモニタ5と同一であるが、上下方向に異なる映像が表示されることを示す。
図11に示すように、リヤビューモニタ5Cは、表示面5Caが車幅方向に二つに分割された第一表示面5Ca3と第二表示面5Ca4とを実現可能としてもよい。すなわち、リヤビューモニタ5Cの構成はリヤビューモニタ5と同一であるが、左右方向に異なる映像が表示されることを示す。
図示しない表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cの一部分において表示状態を変更する。より詳しくは、表示制御部39Cは、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、図示しない映像データ取得部31Cで取得した後方映像データから切出した表示用後方映像データと、前方映像データから切出した表示用前方映像データとを生成する。表示制御部39Cは、表示用後方映像データの一部分に表示用前方映像データが重畳表示されるように合成する。表示制御部39Cは、所定表示時間t2Cの間、合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させる。
より詳しくは、図10に示すように、表示制御部39Cは、所定表示時間t2Cの間、表示用後方映像データの上側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させてもよい。言い換えると、表示制御部39Cは、所定表示時間t2Cの間、リヤビューモニタ5Cの第一表示面5Ca1に表示用後方映像データの一部を表示させ、第二表示面5Ca2に表示用前方映像データを表示させてもよい。本実施形態では、表示用後方映像データの上側とは、表示用後方映像データにおける地平線に相当する位置より上側とする。
または、図11に示すように、表示制御部39Cは、所定表示時間t2Cの間、表示用後方映像データにおける運転席に近い側、本実施形態では右側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させてもよい。言い換えると、表示制御部39Cは、所定表示時間t2Cの間、リヤビューモニタ5Cの第一表示面5Ca3に表示用後方映像データの一部を表示させ、第二表示面5Ca4に表示用前方映像データを表示させてもよい。所定表示時間t2Cは、所定表示時間t2Aと同等である。
次に、図12を用いて、制御部30Cによる処理の流れについて説明する。ステップS31〜S34、ステップS36は、第二実施形態のステップS21〜S24、ステップS26と同様の処理を行う。
ステップS35において、制御部30Cは、表示制御部39Cで、映像データ取得部31Cで取得した後方映像データから切出した表示用後方映像データと、前方映像データから切出した表示用前方映像データとを生成させる。制御部30Cは、表示制御部39Cで、表示用後方映像データの一部分に表示用前方映像データが重畳表示されるように合成させる。制御部30Cは、表示制御部39Cで、所定表示時間t2Cの間、表示用後方映像データの上側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させる。または、制御部30Cは、表示制御部39Cで、所定表示時間t2Cの間、表示用後方映像データの右側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させてもよい。所定表示時間t2Cの経過後、制御部30Cは、表示制御部39Cで、表示用前方映像データの重畳表示を終了し、リヤビューモニタ5Cの表示面5Caに表示用後方映像データを表示させる。
上述したように、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5Cを注視していると、所定表示時間t2Cの間、リヤビューモニタ5Cの一部分に前方の映像を重畳表示させる。本実施形態は、リヤビューモニタ5Cの一部分に前方の映像が重畳表示されることで、運転者がリヤビューモニタ5Cを注視していたことを認識させることができる。
しかも、本実施形態は、リヤビューモニタ5Cに後方の映像を表示した状態が保たれる。これにより、本実施形態によれば、リヤビューモニタ5Cは保安部品として定められた基準に適合し、車両の後方の確認を妨げないようにすることができる。本実施形態は、リヤビューモニタ5Cで後方とともに前方を確認させることができる。本実施形態は、リヤビューモニタ5Cと前景の双方で前方の走行状況を確認可能とすることができる。このように、本実施形態によれば、運転者に車両の周辺をより適切に確認させることができる。
本実施形態は、表示用後方映像データの上側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させてもよい。表示用後方映像データの上側とは、地平線に相当する位置より上側である。このため、表示用後方映像データの上側は、地平線より上方の空の映像を含む道路以外の映像を表示していることが多い。また、表示用後方映像データの上側は、遠方の映像が表示されている。このため、表示用後方映像データの上側は、運転者が運転時に必要とする情報の優先度が低い。このように、本実施形態によれば、表示用後方映像データの上側に表示用前方映像データを重畳表示させたとしても、運転者が運転時に必要とする優先度の高い情報が欠落することを抑制することができる。本実施形態によれば、運転者に車両の周辺をより適切に確認させることができる。
本実施形態は、表示用後方映像データの運転席に近い側に表示用前方映像データを重畳表示させるように合成した映像をリヤビューモニタ5Cに表示させてもよい。このため、本実施形態によれば、リヤビューモニタ5Cの運転席に近い位置に前方の映像が重畳表示される。これにより、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5Cの表示が変化したことを認識しやすくすることができる。言い換えると、本実施形態は、運転者がリヤビューモニタ5Cを注視していたことを容易に認識させることができる。本実施形態によれば、運転者に車両の周辺を適切に確認させることができる。
[第五実施形態]
図13を参照しながら、図示しない本実施形態に係る車両用表示システム1Dについて説明する。図13は、第五実施形態に係る車両用表示システムにおける処理で使用する、走行速度と所定表示時間との関係を示す図である。
本実施形態の車両用表示システム1Dは、図示しない制御部30Dにおける処理が第二実施形態の車両用表示システム1Aと異なる。
図示しない表示制御部39Dは、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が所定注視時間t1以上となったと判定した場合、車両の走行速度に対応して設定された所定表示時間t2Dの間、図示しないリヤビューモニタ5Dに前方の映像を表示させる。
図13に示すように、所定表示時間t2Dは、車両の走行速度が速いほど長く設定されている。車両の走行速度と所定表示時間t2Dとの関係は、あらかじめ記憶部20に記憶されている。
所定表示時間t2Dは、実線で示すように、車両の走行速度が速いほど長くなるように、直線状に設定されていてもよい。本実施形態では、車両の走行速度が20km/hでは所定表示時間t2Dは、例えば、0.2秒、車両の走行速度が120km/hでは所定表示時間t2Dは、例えば、1.0秒と設定されている。
所定表示時間t2Dは、破線で示すように、車両の走行速度が速いほど長くなるように、階段状に設定されていてもよい。本実施形態では、車両の走行速度が20km/h以上、40km/h未満では所定表示時間t2Dは、例えば、0.2秒、車両の走行速度が40km/h以上、80km/h未満では所定表示時間t2Dは、例えば、0.6秒、車両の走行速度が80km/h以上、120km/h未満では所定表示時間t2Dは、例えば、1.0秒と設定されている。
本実施形態では、所定表示時間t2Dは、車両の走行速度が20km/h未満と120km/h以上については設定していない。所定表示時間t2Dは、車両の走行速度が20km/h未満については車両の走行速度が20km/hと同じ値とし、車両の走行速度が120km/h以上については車両の走行速度が120km/hと同じ値としてもよい。
これにより、本実施形態では、表示制御部39Dは、車両の走行速度が速いほど長い所定表示時間t2Dの間、リヤビューモニタ5Dに前方の映像を表示させる。
次に、制御部30Dによる処理の流れについて説明する。制御部30Dは、第二実施形態のフローチャートに沿って処理を行い、ステップS21〜S24、ステップS26は第二実施形態と同様の処理を行う。
ステップS25において、制御部30Dは、走行速度に対応して設定された所定表示時間t2Dの間、前方の映像を表示する。より詳しくは、制御部30Dは、表示制御部39Dで、映像データ取得部31Dで取得した前方映像データから表示用前方映像データを生成させる。そして、制御部30Dは、表示制御部39Dで、走行状態取得部34で取得した走行情報に基づいて、車両の走行速度に対応して設定された所定表示時間t2Dを記憶部20から取得させる。そして、制御部30Dは、表示制御部39Dで、所定表示時間t2Dの間、リヤビューモニタ5Dに前方の映像を表示させる。所定表示時間t2Dの経過後、制御部30Dは、表示制御部39Dで、リヤビューモニタ5Dに表示用後方映像データを表示させる。制御部30Dは、ステップS26に進む。
上述したように、本実施形態によれば、運転者がリヤビューモニタ5Dを注視していると、車両の走行速度に対応して設定された所定表示時間t2Dの間、リヤビューモニタ5Dに前方の映像を表示させる。本実施形態では、車両の走行速度が速いほど長い所定表示時間t2Dの間、リヤビューモニタ5Dに前方の映像を表示させる。車両の走行速度が速いほど、単位時間毎の移動距離が長くなる。リヤビューモニタ5Dに目の焦点が合っている状態から前景に目の焦点を合わせるまでの時間における、車両の移動距離が長くなる。このため、目の焦点をリヤビューモニタ5Dから前景に合わせるまでの時間も、車両の走行速度が速いほど長くなる。そこで、車両の走行速度が速いほど長い所定表示時間t2Dの間、リヤビューモニタ5Dと前景の双方で前方の走行状況を確認可能とすることで、より適切に前方を認識させることができる。このように、本実施形態によれば、運転者に車両の周辺をより適切に確認させることができる。
[第六実施形態]
図14を参照しながら、図示しない本実施形態に係る車両用表示システム1Eについて説明する。図14は、第六実施形態に係る車両用表示システムにおける処理で使用する、走行速度と所定注視時間との関係を示す図である。
本実施形態の車両用表示システム1Eは、図示しない制御部30Eにおける処理が第二実施形態の車両用表示システム1Aと異なる。
図示しない表示制御部39Eは、計測部33の計測結果に基づいて、注視時間が、車両の走行速度に対応して設定された所定注視時間t1E以上となったと判定した場合、所定表示時間t2Eの間、リヤビューモニタ5Eに前方の映像を表示させる。
図14に示すように、所定注視時間t1Eは、車両の走行速度が速いほど短く設定されている。車両の走行速度と所定注視時間t1Eとの関係は、あらかじめ記憶部20に記憶されている。
所定注視時間t1Eは、実線で示すように、車両の走行速度が速いほど短くなるように、直線状に設定されていてもよい。本実施形態では、車両の走行速度が20km/hでは所定注視時間t1Eは、例えば、2秒、車両の走行速度が120km/hでは所定注視時間t1Eは、例えば、1秒と設定されている。
所定注視時間t1Eは、破線で示すように、車両の走行速度が速いほど短くなるように、階段状に設定されていてもよい。本実施形態では、車両の走行速度が20km/h以上、40km/h未満では所定注視時間t1Eは、例えば、2秒、車両の走行速度が40km/h以上、80km/h未満では所定注視時間t1Eは、例えば、1.5秒、車両の走行速度が80km/h以上、120km/h未満では所定注視時間t1Eは、例えば、1秒と設定されている。
本実施形態では、所定注視時間t1Eは、車両の走行速度が20km/h未満と120km/h以上については設定していない。所定注視時間t1Eは、車両の走行速度が20km/h未満については車両の走行速度が20km/hと同じ値とし、車両の走行速度が120km/h以上については車両の走行速度が120km/hと同じ値としてもよい。
これにより、本実施形態では、表示制御部39Eは、注視時間が、車両の走行速度が速いほど短い所定注視時間t1E以上となったと判定した場合、所定表示時間t2Eの間、リヤビューモニタ5Eに前方の映像を表示させる。
次に、制御部30Eによる処理の流れについて説明する。制御部30Eは、第二実施形態のフローチャートに沿って処理を行い、ステップS21〜S23、ステップS25、ステップS26は第二実施形態と同様の処理を行う。
ステップS24において、制御部30Eは、表示面5aを、走行速度に対応して設定された所定注視時間t1E以上注視しているか否かを判定する。より詳しくは、制御部30Eは、走行状態取得部34で取得した走行情報に基づいて、車両の走行速度に対応して設定された所定注視時間t1Eを記憶部20から取得させる。そして、制御部30は、計測部33の計測結果に基づいて、取得した所定注視時間t1以上注視しているか否かを判定する。
上述したように、本実施形態によれば、走行速度に対応して設定された所定注視時間t1E以上、運転者がリヤビューモニタ5Eを注視していると、所定表示時間t2Eの間、リヤビューモニタ5Eに前方の映像を表示させる。本実施形態では、注視時間が、車両の走行速度が速いほど短く設定された所定注視時間t1E以上となったと判定した場合、所定表示時間t2E、リヤビューモニタ5Eに前方の映像を表示させる。車両の走行速度が速いほど、単位時間毎の移動距離が長くなる。リヤビューモニタ5Eを注視している間の車両の移動距離が長くなる。このため、注視時間を、車両の走行速度が速いほど短い所定注視時間t1Eと比較することで、より適切に前方を認識させることができる。このように、本実施形態によれば、運転者に車両の周辺をより適切に確認させることができる。
図示した車両用表示システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用表示システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
車両用表示システム1は、運転者がリヤビューモニタを繰り返し注視している場合、第一実施形態ないし第六実施形態を組み合わせて実行してもよい。例えば、車両用表示システム1は、まず、第一実施形態のフローチャートに示す処理を実行した後、運転者がリヤビューモニタを再度注視したと判定した場合、第二実施形態のフローチャートに示す処理を実行してもよい。これにより、運転者がリヤビューモニタを繰り返し注視している場合、リヤビューモニタの表示の変更の仕方を変えることができる。このようにすることで、運転者がリヤビューモニタを注視していたことをより確実に認識させることができる。
第二実施形態ないし第六実施形態において、リヤビューモニタに前方の映像を表示するとき、前方の映像を、所定透明度の半透明で着色して表示してもよい。これにより、本実施形態において、リヤビューモニタに前方の映像が表示されていることを容易に認識させることができる。
第四実施形態において、表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像とを重畳表示するとき、後方の映像と前方の映像との境界に線を表示してもよい。または、表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像とを重畳表示するとき、前方の映像を、所定透明度の半透明で着色して表示してもよい。または、表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像とを重畳表示するとき、後方の映像と前方の映像との少なくともどちらかに、車両の後方を示すアイコン、車両の前方を示すアイコンを表示してもよい。または、表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像とを重畳表示するとき、後方の映像と前方の映像との輝度や明るさを変えた表示としても、どちらかを点滅させて表示してもよい。このようにすることで、本実施形態において、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像とが表示されていることを容易に認識させることができる。
第四実施形態において、表示制御部39Cは、リヤビューモニタ5Cに後方の映像と前方の映像との重畳表示を開始するとき、リヤビューモニタ5Cに対して、前方の映像が表示面5Caの外側からスライドしてフレームインするような映像を表示し、重畳表示を終了するとき、リヤビューモニタ5Cに対して、前方の映像が表示面5Caの外側へスライドしてフレームアウトするような映像を表示してもよい。これにより、本実施形態において、リヤビューモニタ5Cに前方の映像が表示されていることを容易に認識させることができる。しかも、重畳表示を終了するとき、前方の映像が表示面5Caの外側へスライドしてフレームアウトすることで、運転者の視点が前方の映像を追いかけるように、リヤビューモニタ5Cから自然に前景へと導くことができる。
1 車両用表示システム
2 後方カメラ
4 視点センサ(視点検出装置)
5 リヤビューモニタ(表示部)
10 車両用表示制御装置
30 制御部
31 映像データ取得部
32 視点検出部
33 計測部
34 走行状態取得部
39 表示制御部
t1 所定注視時間
t2 所定表示時間

Claims (11)

  1. 車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得部と、
    運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出部と、
    前記視点検出部が検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測部と、
    前記映像データ取得部が取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測部の計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御部と、
    を備え、
    前記所定表示時間は、運転者が表示状態の変更を認識可能な範囲で短い時間である、
    ことを特徴とする、車両用表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記計測部の計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示を停止させる、
    請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  3. 前記映像データ取得部は、前記車両の前方を撮影する前方カメラからの映像をさらに取得し、
    前記表示制御部は、前記計測部の計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、前方の映像を表示させる、
    請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記映像データ取得部は、前記前方カメラの映像から前記運転者が前記表示部方向を見た範囲の映像を切出す、
    請求項3に記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記表示部の一部分において表示状態を変更する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置。
  6. 前記車両の走行状態を取得する走行状態取得部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記車両が所定速度以上で走行中である場合に、前記計測部の計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置。
  7. 前記車両の走行状態を取得する走行状態取得部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記車両の走行速度に応じて前記所定表示時間を変動させる、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置。
  8. 前記車両の走行状態を取得する走行状態取得部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記車両の走行速度に応じて前記所定注視時間を変動させる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置と、
    前記表示部、前記後方カメラ、前記視点検出装置のうち少なくともいずれかと
    を備える車両用表示システム。
  10. 車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出ステップと、
    前記視点検出ステップで検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測ステップと、
    前記映像データ取得ステップで取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測ステップの計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御ステップと、
    を含むことを特徴とする車両用表示制御方法。
  11. 車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    運転者の視点を検出する視点検出装置からの検出結果を取得する視点検出ステップと、
    前記視点検出ステップで検出した視点に基づいて表示部を注視している時間を計測する計測ステップと、
    前記映像データ取得ステップで取得した映像を前記表示部に表示させるとともに、前記計測ステップの計測結果が前記表示部を注視している時間が所定注視時間以上となったときは、所定表示時間の間、表示状態を変更する、表示制御ステップと、
    を車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させるためのプログラム。
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