JP2018120385A - 介護支援システム及び介護支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】介護施設における業務内容や介護記録等の入力を容易にしてスタッフや被介護者を支援することが可能な介護支援システム及び介護支援方法を提供する。
【解決手段】管理支援システム1に、管理サーバ2と、介護施設3の各場所に備えられた場所ラベルと、スタッフラベルと、被介護者ラベルと、業務ラベル、状態ラベル、言動ラベルが記載され介護施設3に備えられた入力用冊子4と、ラベルのバーコードを読み取り日時と関連付けて記録データとして記憶し、スタッフに備えられた携帯スキャナ5と、介護施設7に備えられ、通信ネットワーク6を介して記録データを管理サーバ2に送信する施設側端末7とを具備させ、管理サーバ2に、基本リストと記録データが記憶されたデータベースと、基本リストと記録データとから支援データを作成する支援データ作成部と、支援データを施設側端末7に送信する支援データ送信部とを備えさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、介護施設におけるスタッフや被介護者を支援するための介護支援システム及び介護支援方法に関するものである。
被介護者が介護を受ける場合、被介護者に対するアセスメント(評価作業)に基づいてケアプラン(介護計画)を作成している。このアセスメントには、各スタッフが実施した業務が記載されている業務日報や、被介護者の状態やバイタル等が記載されている介護記録、等が用いられている。しかしながら、業務日報や介護記録等は、手書きで記載されているため、アセスメントの際に利用し難い問題があった。
これに対して、通信ネットワークを介して管理サーバと接続された入力端末を介護施設に設置し、入力端末のマウスやキーボードの操作により業務日報や介護記録を文字データとして入力させ、その文字データを管理サーバのデータベースに記憶させることにより、業務日報や介護記録等の内容を利用し易くしたものが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の技術では、介護施設のスタッフが入力端末のマウスやキーボードを操作して入力する必要があるため、スタッフのスキルによっては入力に手間がかかり、スタッフの負担が大きくなる問題があった。また、特許文献1の技術では、業務日報や介護記録等を入力するためには、入力端末が設置されている場所へ移動しなければならないため、入力するタイミングが、業務の合間や帰宅前の終業時等となり易く、業務等を実施した時刻に対して入力される時刻が遅くなることで、実施した業務内容の詳細を思い出し難くなり、入力される内容が不正確なものとなったり、実施した場所や業務内容等に抜けが生じたりする問題があった。
このように、特許文献1の技術では、データベースに記憶される業務や介護の内容(データ)が不正確であるため、そのようなデータをアセスメントに利用しても、被介護者に最適なケアプランを立てることはできず、被介護者やスタッフを支援することはできなかった。
特開2009−211470号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、介護施設における業務内容や介護記録等の入力を容易にしてスタッフや被介護者を支援することが可能な介護支援システム及び介護支援方法の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る介護支援システムは、「介護を支援するための管理サーバと、介護施設の各場所に夫々備えられており、場所を示す文字表記及びバーコードが併記されている場所ラベルと、前記介護施設で働くスタッフに夫々備えられており、スタッフを示す文字表記及びバーコードが併記されているスタッフラベルと、前記介護施設において介護を受ける被介護者に夫々備えられており、被介護者を示す文字表記及びバーコードが併記されている被介護者ラベルと、前記介護施設における業務内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の業務ラベル、被介護者の状態内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の状態ラベル、及び、被介護者の言動内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の言動ラベル、が記載されていると共に、スタッフ及び前記介護施設の特定場所の少なくとも一方に備えられており、冊子に纏められている入力用冊子と、前記スタッフラベル、前記被介護者ラベル、及び前記入力用冊子の夫々に記載されているバーコードを読み取ると共に、読み取ったバーコードを日時と関連付けて記録データとして記憶し、スタッフに夫々備えられている携帯スキャナと、前記介護施設に備えられ、通信ネットワークを介して前記管理サーバと接続されており、前記携帯スキャナから転送された前記記録データを記憶すると共に、記憶している該記録データを、前記通信ネットワークを介して前記管理サーバに送信する施設側端末とを具備し、前記管理サーバは、前記場所ラベル、前記スタッフラベル、前記被介護者ラベル、及び前記入力用冊子の夫々に記載されているバーコードのリスト、該バーコードのリストと夫々が関連付けられている前記介護施設のリスト、スタッフのリスト、及び被介護者のリスト、が基本リストとして予め記憶されていると共に、前記施設側端末から送信された前記記録データが記憶されるデータベースと、前記施設側端末からの要求により、前記データベースに記憶されている前記基本リストと前記記録データとから支援データを作成する支援データ作成部と、前記支援データを前記施設側端末に送信する支援データ送信部とを備えている」ことを特徴とする。
ここで、場所ラベルが備えられる「場所」としては、居室(居室入口、居室内、ベッド横、等)、共有スペース(玄関、居間、廊下、食堂、トイレ、浴室、台所、中庭、等)、スタッフスペース(事務室、休憩室、更衣室、等)、等を例示することができる。
また、「業務内容」としては、ケア業務(安否確認、介助、介護、バイタル測定、等)、スタッフ業務(調理、配膳、掃除、事務、洗濯、接客、等)、勤務状況(出勤、休憩、退勤、等)、等の項目を例示することができる。また、「状態内容」としては、様子(テレビを見ている、食事をしている、眠っている、等)、ADL[日常生活動作](ふらつき、むせ込む、失禁、等)、IADL[手段的日常生活動作](食事を作る、掃除をする、買い物に行く、等)、表情(にこにこ、怒る、不安、等)、健康状態(認知の進行、痛み、下痢、等)、行動障害(暴言、妄想、徘徊、等)、等の項目を例示することができる。また、「言動内容」としては、気遣い、元気、好き、嬉しい、自慢、頼み、心配、困惑、諦め、不快、恥じ、疑い、怒り、驚き、恐怖、悲しみ、苦痛、幻覚、等に分類される言葉を例示することができる。
更に、「支援データ」としては、介護施設内での生活記録、スタッフの業務記録、バイタル記録、月間や年間等の期間記録、介護施設毎の記録、スタッフ毎の記録、被介護者毎の記録、場所毎の記録、等を例示することができる。
ところで、介護施設内にカメラを設置したり、スタッフにカメラを携帯させたりして、被介護者や場所等を撮影させ、撮影された被介護者の動きや顔の表情、背景等を解析することで、被介護者の状態や場所等を特定して記録データとすることにより、入力作業を容易にすることが考えられる。しかしながら、この技術では、被介護者やスタッフにカメラが向けられることとなるため、被介護者等のプライバシーを侵害してしまう恐れがある。
本構成の介護支援システムでは、介護施設で働くスタッフに夫々備えられている携帯スキャナによって、場所ラベル、スタッフラベル、被介護者ラベル、業務ラベル、状態ラベル、言動ラベル、の夫々のラベルのバーコードを読み取ることにより、当該ラベルに文字表記されている内容を携帯スキャナに記録データとして記憶させることができる。具体的には、例えば、複数の居室を巡回する場合、スタッフが携帯スキャナを備えている(携帯している)状態で、一番目の居室に備えられている場所ラベルのバーコードを読み取ると共に、一番目の居室に所在(入居)している被介護者に備えられている被介護者ラベルのバーコードを読み取る。そして、当該介護者に対して所定の業務や介護を行った後に、入力冊子に記載されている業務ラベル、状態ラベル、及び言動ラベルの中から該当するラベルのバーコードを読み取った後に、次の居室へ移動し、場所ラベルや被介護者ラベルのバーコードを読み取って上記と同様の作業を繰り返す。これにより、スタッフが移動した場所、介護した被介護者、業務内容や被介護者の状態等が記録データとして携帯スキャナに記憶されることとなる。
携帯スキャナに記憶された記録データは、施設側端末に転送された上で、通信ネットワークを介して施設側端末から管理サーバに送信され、管理サーバのデータベースに記憶(保存)される。そして、施設側端末から管理サーバに支援データを要求すると、管理サーバにおいてデータベースに記憶されている基本リストと記録データとから支援データが作成され、当該支援データが施設側端末に送信されることとなる。
従って、スタッフに備えられている携帯スキャナにより、場所ラベル、スタッフラベル、被介護者ラベル、業務ラベル、状態ラベル、言動ラベル、の夫々のラベルのバーコードを読み取らせることで、スタッフ、場所、被介護者、業務内容、介護記録、等を、時間と一緒に記録データとして入力することができるため、特許文献1の技術のようにキーボードを用いて入力する場合と比較して、入力作業を容易にすることができ、スタッフの負担を軽減させことができると共に、入力にかかる時間を短縮することができる。
また、入力作業を容易にすることができるため、スタッフに対して、場所を移動したり介護等の業務を実施したりする都度に、ラベルのバーコードを携帯スキャナで読み取らせるようにしても、スタッフにかかる負担を抑制することができる。そして、その都度、携帯スキャナでラベルのバーコードを読み取らせることにより、実施した場所や業務内容等の詳細を忘れる前に入力させることとなるため、実施した業務内容等の抜けが生じ難いものとすることができ、記録データの内容を正確なものとすることができる。
また、夫々のラベルには、バーコードと一緒に文字表記が併記されているため、その文字表記により入力内容を確認することができ、入力内容を間違え難いものとすることができる。また、夫々のラベルに文字表記が併記されているため、文字表記に他言語の文字を列記することで、使用する言語が異なるスタッフが混在していても、容易に対応することができる。
ところで、タブレット型端末に業務ラベルや状態ラベル等を表示させるようにすることが考えられる。しかしながら、タブレット型端末を備えるようにした場合、スタッフがタブレット型端末の操作方法を習得する必要があり、入力作業におけるスタッフの負担が大きくなると共に、タブレット型端末を備えることによりコストが増加する問題がある。これに対して、本構成では、業務ラベル、状態ラベル、及び言動ラベルを、入力用冊子として纏めて冊子にしていることから、業務内容や介護記録等を入力する際に、単純に冊子を捲って所望のラベルが記載されているページを開けば良いため、入力作業を容易なものとすることができ、スタッフの負担を小さくすることができると共に、タブレット型端末を備える場合と比較して、入力するためのコストを低減させることができる。
また、バーコードを読み取るスキャナを、介護施設内の各場所に設置すると共に、介護施設内の通信ネットワークに接続し、読み取ったスキャナにより場所を特定することが考えられる。しかしながら、介護施設での業務には、居室の外から入居者(被介護者)を観察する業務、居室内の特定場所(例えば、ベッド、椅子、窓際、洗面、等)において行われる業務、相部屋での夫々のベッドで行われる業務、等があるため、それら全ての場所に、通信ネットワークや施設内ネットワークに接続されたスキャナを設置する必要があり、システムの構築にかかるコストが増加する問題がある。
これに対して、本構成では、各場所に場所ラベルを備え、場所ラベルのバーコードをスタッフが備えている(携帯している)携帯スキャナで読み取り、携帯スキャナからのデータ(記録データ)の送信は、通信ネットワークに接続された施設側端末を介して行うようにしているため、各場所に通信ネットワーク等に接続されたスキャナを設置する必要がなく、システムの構築にかかるコストの増加を抑制させることができる。また、場所ラベルのバーコードを読み取らせることで場所を特定することができるため、介護施設内の多様な場所に場所ラベルを備えて読み取らせることで、よりきめ細かく場所を特定することが可能となる。
このように、携帯スキャナにより各ラベルのバーコードを読み取ることで、業務内容や介護記録等を、場所や時間と共に記録データとして管理サーバのデータベースに記憶させているため、特許文献1の技術よりも正確な業務内容や介護記録等の記録データをデータベースに記憶させることができる。そして、施設側端末の要求により、データベースに記憶された記録データや基本リストを用いて、支援データ作成部により支援データを作成しているため、被介護者やスタッフの管理やアセスメント等に利用できる正確な支援データを作成することができ、被介護者やスタッフ等を支援することができる。
また、スタッフに備えられている携帯スキャナによりラベルのバーコードを読み取るようにしていることから、被介護者やスタッフにカメラが向けられることはないため、被介護者に不快感を与えてしまうことはないと共に、被介護者等のプライバシーを侵害してしまうことはない。
本発明に係る介護支援方法は、「上記の介護支援システムを用いた介護支援方法であって、スタッフに伴って前記携帯スキャナを移動させる度に、移動した場所に備えられている前記場所ラベルのバーコードを読み取った後に、前記入力冊子に記載されているバーコードを読み取る」ことを特徴とする。
これにより、携帯スキャナの記憶部に記憶される記録データにおいて、業務内容や状態内容等のデータの前に、必ず場所のデータが存在することとなるため、業務内容等の前にある場所データをみることで、当該業務内容等が実施された場所を確実に特定することができ、データベースに記憶される記録データの正確性を高めることができる。
以上のように、本発明の効果として、介護施設における業務内容や介護記録等の入力を容易にしてスタッフや被介護者を支援することが可能な介護支援システム及び介護支援方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である介護支援システムの構成図である。 (a)は介護支援システムにおける管理サーバの構成図であり、(b)は携帯スキャナの構成図であり、(c)は施設側端末の構成図である。 (a)は文字表記とバーコードとを横に併記したラベルの説明図であり、(b)は文字表記とバーコードとを縦に併記したラベルの説明図である。 制御ラベルと共にスタッフラベルを示す説明図である。 入力用冊子内の記載例の説明図である。 ラベルの種類と項目を表にして示す説明図である。 記録データの構成図である。 管理サーバにおける記録データをデータベースに記憶させるフローチャートである。
本発明の一実施形態である介護支援システム1について、図1乃至図8を参照して詳細に説明する。介護支援システム1は、介護を支援するための管理サーバ2と、介護施設3側に備えられており、文字表記及びバーコードが併記されている複数のラベルLAと、複数のラベルLAが記載されており、冊子に纏められている入力用冊子4と、ラベルLAのバーコードを読み取って記録データRDを作成する携帯スキャナ5と、介護施設3に備えられ、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に接続されていると共に、携帯スキャナ5の記録データRDを管理サーバ2に送信する施設側端末7と、介護施設3に設けられている施設内ネットワーク8を介して施設側端末7と接続されている閲覧端末9と、各介護施設を運営している運営者10に備えられており、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に接続されている運営者側端末11と、を備えている。
ここで、通信ネットワーク6は、インターネット、電話通信網、有線放送通信網、等である。また、施設内ネットワーク8は、有線や無線による通信網である。本実施形態では、複数の運営者10が、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に接続されている。また、本実施形態では、一つの運営者10が、複数の介護施設3を運営しており、夫々の介護施設3に施設側端末7や携帯スキャナ5等が備えられている。
管理サーバ2は、CPUや記憶装置等を備えた汎用のコンピュータにより構成されている。管理サーバ2は、機能的構成として、記憶装置に記憶されている基本リストBLや記録データRD等のデータベース21と、支援データを作成するための支援データ作成部22と、ラベルLAを作成するためのラベル作成部23と、通信ネットワーク6を介して施設側端末7へ支援データ等を送信するためのデータ送信部24と、通信ネットワーク6を介して施設側端末7からの記録データRD等を受信するためのデータ受信部25と、キーボード、マウス、ディスプレイ、及びプリンタが接続されている入出力部26と、を備えている。
基本リストBLは、ラベルLAに記載されているバーコードのバーコードリストBL1と、本介護支援システム1を利用している運営者10の運営者リストBL2と、各運営者10が運営している介護施設3の介護施設リストBL3と、各介護施設3内で働くスタッフのスタッフリストBL4と、各介護施設3を利用している被介護者の被介護者リストBL5と、有している。バーコードリストBL1は、運営者リストBL2、介護施設リストBL3、スタッフリストBL4、被介護者リストBL5、等と関連付けられている。
ラベルLAは、介護施設3内の場所を示す文字表記及びバーコードが併記されている場所ラベルLA1と、介護施設3で働くスタッフを示す文字表記及びバーコードが併記されているスタッフラベルLA2と、介護施設3において介護を受ける被介護者を示す文字表記及びバーコードが併記されている被介護者ラベルLA3と、介護施設3における業務内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の業務ラベルLA4と、被介護者の状態内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の状態ラベルLA5と、被介護者の言動内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の言動ラベルLA6と、携帯スキャナ5や施設側端末7等に対する制御内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている制御ラベルLA7と、を有している。
場所ラベルLA1は、介護施設3内の各場所に夫々備えられている。具体的には、介護施設3内において、居室(居室入口、居室内、ベッド横、等)、共有スペース(玄関、居間、廊下、食堂、トイレ、浴室、台所、中庭、等)、スタッフスペース(事務室、休憩室、更衣室、等)、に場所ラベルLA1が備えられている。スタッフラベルLA2は、各スタッフに夫々備えられている。スタッフラベルLA2は、スタッフが身に着けているIDカードや名札に備えられている。被介護者ラベルLA3は、被介護者に夫々備えられている。被介護者ラベルLA3は、被介護者に装着されている、或いは、被介護者のベッド、被介護者の居室の出入口付近、等に備えられている。
業務ラベルLA4は、ケア業務、スタッフ業務、勤務状況、の三つの項目に分けられている。ケア業務は、一人の被介護者に対して行う業務であり、安否確認、介助、介護、バイタル測定、等が含まれている。スタッフ業務は、複数の被介護者や介護施設3に対して行う業務であり、調理、配膳、掃除、事務、洗濯、接客、等が含まれている。勤務状況は、スタッフ個人の勤務に関する状況であり、出勤、休憩、退勤、等が含まれている。
状態ラベルLA5は、被介護者の状態として、様子、ADL、IADL、表情、健康状態、行動障害、の六つの項目に分けられている。様子は、テレビを見ている、食事をしている、眠っている、等が含まれている。ADL(日常生活動作)は、ふらつき、むせ込む、失禁、等が含まれている。IADL(手段的日常生活動作)は、食事を作る、掃除をする、買い物に行く、等が含まれている。表情は、にこにこ、怒る、不安、等が含まれている。健康状態は、認知の進行、痛み、下痢、等が含まれている。行動障害は、暴言、妄想、徘徊、等が含まれている。
言動ラベルLA6は、被介護者が発する様々の言葉が、その意味に基づいて分類されており、その分類には、気遣い、元気、好き、嬉しい、自慢、頼み、心配、困惑、諦め、不快、恥じ、疑い、怒り、驚き、恐怖、悲しみ、苦痛、幻覚、等がある。言動ラベルLA6として、例えば、「驚き」の分類には、「びっくりした」、「あんた誰?」、「大きな音!」、「何の音?」、等が含まれている(図5を参照)。
制御ラベルLA7は、START、END、データ入力、データ削除、設定、等が含まれている。
業務ラベルLA4や制御ラベルLA7には、一の位、十の位、百の位、西暦、月、日、時間、分、秒、コンマ、ドット、コロン、等のバイタル測定の数値や日時を入力するための数字や記号が含まれている。
入力用冊子4には、業務ラベルLA4、状態ラベルLA5、言動ラベルLA6、制御ラベルLA7、及び制御ラベルLA7が記載されている。入力用冊子4は、介護施設3内の多数箇所(例えば、施設側端末7付近、共有スペース、スタッフスペース、等)に備えられている。入力用冊子4は、業務ラベルLA4、状態ラベルLA5、言動ラベルLA6、及び制御ラベルLA7が、夫々順番に、各項目毎に纏められている。入力用冊子4は、図5に示すように、一つのページに複数種類のラベルLAが印刷されている。入力用冊子4は、各ページの夫々に綴じ穴が形成されており、綴じ穴に挿通された綴じ具により一冊の冊子に纏められている。これにより、汚れたり破損したりしたページを交換したり、新たにラベルLAを追加した時にページを増やしたりすることができる。
本実施形態では、場所ラベルLA1、スタッフラベルLA2、被介護者ラベルLA3の表面や、入力用冊子4におけるラベルLAが記載されているページの全面に、艶消しのクリア処理が施されている。これにより、ラベルLAの表面の光沢を抑えて、表記されている文字を読み易くしていると共に、携帯スキャナ5によるラベルLAのバーコードを読み取り易くしている。
携帯スキャナ5は、図2(b)に示すように、バーコードへ照射した光の反射によりバーコードを読み取るバーコード読取部31と、読み取ったバーコードをデコードするデコード部32と、日時を計測している時計部33と、デコードされたバーコードを時計部33の日時と関連付けて記録データRDとして記憶する記憶部34と、記憶部34に記憶された記録データRDを、USBケーブルCAを介して施設側端末7へ出力するためのUSB接続部35と、を備えている。
また、携帯スキャナ5は、図示は省略するが、バーコード読取部31によりバーコードを読み取らせるための読取ボタンと、バーコード読取部31によりバーコードが読み取られたことを知らせる発音部と、USB接続部35を介してバスパワーやセルフパワーにより充電される蓄電部と、携帯用のストラップと、を備えている。携帯スキャナ5は、読取ボタンを長押しすることで、電源をON/OFFすることができる。携帯スキャナ5は、スタッフの掌に収まる大きさに形成されている。
施設側端末7は、図2(c)に示すように、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2へデータを送信するためのデータ送信部41と、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2からのデータを受信するためのデータ受信部42と、管理サーバ2から送信されたデータや携帯スキャナ5から転送された記録データRD等を記憶する記憶部43と、キーボード、マウス、ディスプレイ、及びプリンタ等が接続されている入出力部44と、USBケーブルCAを介して携帯スキャナ5と接続するためのUSB接続部45と、を備えている。
施設側端末7のデータ送信部41及びデータ受信部42は、施設内ネットワーク8を介して閲覧端末9にもデータを送受信する。施設側端末7は、CPUや記憶装置等を備えた汎用のコンピュータにより構成されている。
閲覧端末9は、CPU、記憶装置、及び通信装置等を備えたタブレット型の汎用のコンピュータにより構成されている。閲覧端末9は、施設内ネットワーク8を介して施設側端末7と接続されており、入力するためのタッチパネルが備えられている。
運営者側端末11は、施設側端末7と同様に、CPUや記憶装置等を備えた汎用のコンピュータにより構成されている。運営者側端末11は、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2へデータを送信するためのデータ送信部と、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2からのデータを受信するためのデータ受信部と、管理サーバ2から送信されたデータを記憶する記憶部と、キーボード、マウス、ディスプレイ、及びプリンタ等が接続されている入出力部と、を備えている。
次に、本実施形態の介護支援システム1を用いた介護支援方法について説明する。運営者10の運営者側端末11において、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に対して、当該運営者10の介護施設3に対応したラベルLAの出力を要求する。管理サーバ2では、運営者側端末11からラベルLAの出力の要求を受信すると、データベース21に記憶されている基本リストBLのバーコードリストBL1と、運営者リストBL2、介護施設リストBL3、スタッフリストBL4、及び被介護者リストBL5とから、当該運営者10の介護施設3に対応したラベルLAのデータを抽出して運営者側端末11に送信する。そして、運営者側端末11では、管理サーバ2から送信されたラベルLAのデータを受信すると、入出力部のプリンタによりラベルLAを印刷する。運営者側端末11において印刷されたラベルLAは、各介護施設3へ送られる。
印刷されたラベルLAを受取った介護施設3では、場所ラベルLA1を介護施設3内の該当する場所に備え、スタッフラベルLA2及び被介護者ラベルLA3を、スタッフ及び被介護者に夫々備える。また、業務ラベルLA4、状態ラベルLA5、言動ラベルLA6、及び制御ラベルLA7は、ページ状に印刷されており、それらを綴じて入力用冊子4を形成する。
また、介護施設3では、スタッフが携帯する携帯スキャナ5のUSB接続部35に、施設側端末7のUSB接続部45(バスパワー)、或いは、商用電源(セルフパワー)、に接続されたUSBケーブルCAを、接続して充電する。そして、充電した携帯スキャナ5に対して、各種の設定を実施する。携帯スキャナ5では、設定に関する制御ラベルLA7のバーコードを読み取らせることで、日時、音、読取ボタン(トリガー)、等を設定することができると共に、記録データRDを削除することができる。携帯スキャナ5の設定が完了したら、介護施設3側での準備が完了した状態となる。
そして、スタッフが介護施設3において業務を行う場合、スタッフが携帯スキャナ5を携帯し、場所ラベルLA1、被介護者ラベルLA3、入力用冊子4に記載されている各種のラベルLA、のバーコードを携帯スキャナ5により読み取らせる。詳述すると、スタッフが出勤すると、携帯スキャナ5を携帯し、スタッフラベルLA2のバーコードを読み取らせた上で、「出勤」の文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせる。その後、「START」と文字表記された制御ラベルLA7のバーコードを読み取らせて、業務を開始する。
業務として、例えば、被介護者の居室を巡回して安否確認するケア業務を行う場合は、居室の前に移動したら、携帯スキャナ5により居室の入口に備えられている場所ラベルLA1のバーコードを読み取らせた上で、当該居室の入口に備えられている被介護者ラベルLA3のバーコードを読み取らせる。居室に入室しない場合は、入力用冊子4に記載されている「安否確認室外」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせた上で、被介護者の状態や言動に応じた状態ラベルLA5や言動ラベルLA6のバーコードを読み取らせ、次の居室へ移動する。一方、居室に入室する場合は、居室内に備えられている場所ラベルLA1のバーコードを読み取らせた上で、入力用冊子4に記載されている「安否確認室内」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせる。そして、被介護者に対して行ったケア業務に対応する業務ラベルLA4のバーコード、被介護者の状態や言動に応じた状態ラベルLA5や言動ラベルLA6のバーコードを読み取らせ、次の居室へ移動する。
また、例えば、朝食の準備をするスタッフ業務を行う場合は、台所へ移動したら、携帯スキャナ5により台所に備えられている場所ラベルLA1のバーコードを読み取らせた上で、入力用冊子4に記載されている「朝食準備」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせる。更に、スタッフが休憩する場合は、携帯スキャナ5により休憩室に備えられている場所ラベルLA1のバーコードを読み取らせた上で、入力用冊子4に記載されている「休憩開始」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせて休憩を開始する。そして、休憩を終了する際には、入力用冊子4に記載されている「休憩終了」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取らせる。
そして、その日の業務が終了したら、携帯スキャナ5により「退勤」と文字表記された業務ラベルLA4のバーコードを読み取った上で、「END」と文字表記された制御ラベルLA7のバーコードを読み取らせる。このようにして携帯スキャナ5により読み取られたラベルLAのバーコードは、時系列順に並んだ状態で記録データRDとして記憶部34に記憶されることとなる。
記録データRDは、図7に示すように、バーコード読取部31により読み取られたバーコードをデコード部32によりデコードされたデータ(例えば、JAN−13の規格に基づいたデータ)が、先頭からスタッフ名(スタッフ)、出勤(業務)、START(制御)、と続き、最後にEND(制御)のデータが並んだ構成に形成されている。また、記録データRDは、STARTとENDの二つの制御のデータの間に、場所のデータにより仕切られるように、被介護者、業務、状態、言動、等のデータが時系列で並んでいる。記録データRDを構成している各データには、バーコードを読み取った時の日時が付加されている。
次に、携帯スキャナ5の記憶部34に記憶されている記録データRDを、施設側端末7へ転送する場合は、まず、施設側端末7において転送用のソフトウエアを実行させると共に、携帯スキャナ5のUSB接続部35と施設側端末7のUSB接続部45とをUSBケーブルCAにより接続する。そして、携帯スキャナ5により「データ入力」と文字表記された制御ラベルLA7のバーコードを読み取らせると、携帯スキャナ5の記憶部34に記憶されている記録データRDが、施設側端末7の記憶部43に転送されて記憶される。携帯スキャナ5は、施設側端末7に接続されたUSBケーブルCAや、商用電源に接続されたUSBケーブルCAを介して、蓄電部に充電することができる。
施設側端末7の記憶部43に記憶された記録データRDは、データ送信部41から通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に送信され、管理サーバ2のデータ受信部25で受信されてデータベース21に記憶される。
管理サーバ2では、受信した記録データRDをデータベース21に記憶させる際に、記録データRDを場所のデータ毎に分割すると共に、分割した各分割データに記録データRDの先頭のスタッフのデータを夫々付加し、各分割データを、被介護者の介護にかかる介護記録、スタッフのスタッフ業務にかかるスタッフ記録、介護記録及びスタッフ記録の何れにも該当しない不明記録、の何れかに区分する処理を実行して記憶させる。
詳述すると、管理サーバ2におけるデータベース21に記録データRDを記憶させる処理は、図8に示すように、まず、施設側端末7から送信された記録データRDに対して、STARTのデータとENDのデータの間を、場所のデータ毎に分割し、分割した各分割データに、夫々先頭のスタッフのデータを付加する(ステップS11)。次に、夫々の分割データに対して被介護者のデータを有しているか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において、分割データに被介護者のデータが有ると判定された場合(YES)は(例えば、図7において、[1]、[2]、[3]、[6]、の分割データのように、被介護者のデータが有る場合は)、次に、当該分割データに場所のデータ及び被介護者のデータ以外が無いか否かを判定する(ステップS13)。
このステップS13において、分割データに場所のデータ及び被介護者のデータ以外が無いと判定された場合(YES)は(図7において、[3]の分割データの場合は)、当該分割データを一つ後ろの分割データと結合し(ステップS14)、ステップS15へ進む。一方、ステップS13において、分割データに場所のデータ及び被介護者のデータ以外が有ると判定された場合(NO)は(例えば、図7において、[1]、[2]、[6]、の分割データの場合は)、ステップS15へ移動する。
また、ステップS12において、分割データに被介護者のデータが無いと判定された場合(NO)は(図7において、[5]、[7]、の場合、なお、ステップS11以降の分割データの処理は、先頭から順番に行うため、[4]の分割データはステップS14により[3]と結合されている)、次に、当該分割データにケア業務のデータ又は状態内容のデータが有るか否かを判定する(ステップS16)。
そして、ステップS16において、ケア業務のデータ又は状態内容のデータが有と判定された場合(YES)は(図7において、[5]の場合は)、ステップS17へ進む。ステップS17では、当該分割データの場所のデータが「居室」であるか否かを判定する。このステップS17において、当該分割データの場所のデータが「居室」であると判定された場合(YES)は、その「居室」に入居している被介護者に対する「ケア業務」であるとして、当該「場所」に対応した被介護者のデータをデータベース21の基本リストBLから抽出して当該分割データに付加し(ステップS18)、ステップS15へと進む。
ステップS15では、分割データにケア業務のデータが無いか否かを判定し、ケア業務のデータが無と判定された場合(YES)は(図7において、[6]の分解データの場合は)、ステップS19へ進む。ステップS19では、当該分割データ内の状態内容のデータ又は言動内容のデータに基づいてデータベース21の基本リストBLから対応するケア業務のデータを抽出し、そのケア業務のデータを当該分割データに付加した上で、ステップS20へ進む。一方、ステップS15において、分割データにケア業務のデータが有ると判定された場合(NO)は(図7において、[1]、[2]、[3]+[4]、[6]、の分割データの場合は)、ステップS20へ進む。そして、ステップS20では、分割データを記録データRDにおける介護記録に区分してデータベース21に記憶させ、処理を終了する。
ところで、ステップS16において、当該分割データにケア業務のデータ又は状態内容のデータが無いと判定された場合(NO)は(図7において、[7]の場合は)、ステップS21へ進み、当該分割データが「スタッフ業務」であるとして、記録データRDにおけるスタッフ業務に区分してデータベース21に記憶させた後に、処理を終了する。
また、ステップS17において、当該分割データの場所のデータが「居室」でないと判定された場合(NO)は、ステップS22へ進み、分割データを記録データRDにおける不明記録に区分してデータベース21に記憶させた後に、処理を終了する。
このように、管理サーバ2では、記録データRDを、介護記録、スタッフ記録、不明記録、の何れかに区分してデータベース21に記憶される。また、スタッフが携帯スキャナ5により、被介護者ラベルLA3や業務ラベルLA4のバーコードを読み取ることを忘れても、管理サーバ2において可能な範囲で自動的に修正してデータベース21に記憶させることができる。これにより、施設側端末7や運営者側端末11から、通信ネットワーク6を介して支援データ作成の要求を受信した時に、必要なデータをデータベース21から抽出し易いものとすることができる。
介護支援システム1では、施設側端末7や閲覧端末9、或いは、運営者側端末11において、管理サーバ2のデータベース21に記憶された記録データRDを、支援データとして閲覧することができる。作成される支援データとしては、被介護者の介護施設内での生活記録、スタッフの業務記録、被介護者のバイタル記録、介護施設での月間や年間等の期間記録、介護施設毎の記録、スタッフ毎の記録、被介護者毎の記録、場所毎の記録、等の内容がある。
支援データを閲覧する場合は、スタッフや運営者に対して個々に付与されているIDとパスワードを、施設側端末7、閲覧端末9、及び運営者側端末11の何れかから、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に送信して、管理サーバ2にログインする。そして、施設側端末7等において、どのような内容の支援データを作成するかを選択し、支援データの作成の要求を管理サーバ2に送信する。
作成の要求(閲覧)が可能な支援データの内容は、スタッフや運営者の役職や権限等に応じて制限されている。例えば、運営者では、運営者が運営している全ての介護施設、その介護施設を利用している被介護者や働いているスタッフ、に関する支援データを閲覧することができるのに対して、他の運営者に関する支援データを閲覧することはできない。また、スタッフでは、スタッフ本人に関する支援データ、当該スタッフが関わっている被介護者に関する支援データ、等の限られた内容しか閲覧することができない。管理サーバ2では、受信したIDから、作成(閲覧)可能な支援データの内容を、データベース21から抽出し、その内容を施設側端末7等側へ送信し、施設側端末7等に作成可能な支援データの内容を表示させて選択させる。
管理サーバ2では、支援データの要求を受信すると、支援データ作成部22において、データベース21に記憶されている基本リストBLと記録データRDとから、要求された内容に応じた支援データを作成する。そして、管理サーバ2は、作成した支援データを、データ送信部24から通信ネットワーク6を介して送信元の施設側端末7等側へ送信し、施設側端末7等において支援データを出力(表示や印刷)させる。
スタッフや運営者側では、管理サーバ2のデータベース21において、不明記録に区分されているデータを、支援データとして作成させて、閲覧することができる。この支援データとしての不明記録には、スタッフ、場所、日時、業務内容、等が記録されているため、スタッフや被介護者等に確認することで、明確な記録とすることが可能となる。そして、特定の権限を有したスタッフや運営者10により管理者サーバ2にアクセスして、当該不明記録を正しい記録に修正して、介護記録又はスタッフ記録に区分された状態でデータベース21に記憶させる。これにより、データベース21に記憶されている記録データRDの正確性を高めることができ、作成される支援データの有用性を向上させることができる。
ところで、運営者10において、新たなラベルLAを追加したい場合は、新たなラベルLAの追加要求として、新たなラベルLAに記載する文字表記の内容を、運営者側端末11から通信ネットワーク6を介して管理サーバ2に送信する。管理サーバ2では、新たなラベルLAの追加要求を受信すると、新たなラベルLAの文字表記が、データベース21に記憶されているか否かを確認し、既にデータベース21に記憶されている場合は、基本リストBL(バーコードリストBL1)から当該ラベルLAのデータを抽出して、運営者側端末11に送信する。
一方、データベース21に新たなラベルLAの文字表記が記憶されていない場合は、ラベル作成部23により、当該文字表記と併記されるバーコードを作成してラベルLAのデータを作成し、作成した新たなラベルLAのデータを、運営者側端末11に送信する。この際に、新たなラベルLAのバーコードや、新たなラベルLAにかかるスタッフ、被介護者、業務内容等を、データベース21の基本リストBLに追加する。
運営者側端末11では、管理サーバ2から送信された新たなラベルLAのデータを受信すると、入出力部のプリンタにより新たなラベルLAを印刷し、各介護施設3へ送る。そして、各介護施設3では、新たなラベルLAを、該当する場所、スタッフ、被介護者、入力用冊子4等に備えさせて使用する。これにより、スタッフや被介護者が入れ替わったり、業務や状態や言動等の内容を追加又は変更したりした時に、速やかに対応することができる。
このように、本実施形態によれば、スタッフに備えられている携帯スキャナ5により、場所ラベルLA1、スタッフラベルLA2、被介護者ラベルLA3、業務ラベルLA4、状態ラベルLA5、言動ラベルLA6、の夫々のラベルLAのバーコードを読み取らせることで、スタッフ、場所、被介護者、業務内容、介護記録、等を、時間と一緒に記録データRDとして入力することができるため、キーボードを用いて入力する場合と比較して、入力作業を容易にすることができ、スタッフの負担を軽減することができると共に、入力にかかる時間を短縮させることができる。
また、入力作業を容易にすることができるため、スタッフに対して、場所を移動したり介護等の業務を実施したりする都度に、ラベルLAのバーコードを携帯スキャナ5で読み取らせるようにしても、スタッフにかかる負担を抑制することができる。また、その都度、携帯スキャナ5でラベルLAのバーコードを読み取らせるようにしているため、実施した場所や業務内容等の詳細を忘れる前に入力させることが可能となり、実施した業務内容等の抜けが生じ難いものとすることができ、記録データRDの内容を正確なものとすることができる。
また、夫々のラベルLAには、バーコードと一緒に文字表記が併記されているため、その文字表記により入力内容を確認することができ、入力内容を間違え難いものとすることができる。また、夫々のラベルLAに文字表記が併記されているため、文字表記に他言語の文字を列記することで、使用する言語が異なるスタッフが混在していても、容易に対応することができる。
更に、本実施形態では、業務ラベルLA4、状態ラベルLA5、及び言動ラベルLA6等を、入力用冊子4として纏めて冊子にしていることから、業務内容や介護記録等を入力する際に、単純に入力用冊子4を捲って所望のラベルLAが記載されているページを開けば良いため、入力作業を容易なものとすることができ、スタッフの負担を小さくすることができると共に、入力するためのコストを低減させることができる。
また、各場所に場所ラベルLA1を備え、場所ラベルLA1のバーコードをスタッフが携帯している携帯スキャナ5で読み取り、携帯スキャナ5からの記録データRDの送信は、通信ネットワーク6に接続された施設側端末7を介して行うようにしているため、各場所に施設内ネットワーク8に接続されたスキャナを設置する必要がなく、システムの構築にかかるコストの増加を抑制させることができる。また、場所ラベルLA1のバーコードを読み取らせることで場所を特定することができるため、介護施設5内の多様な場所に場所ラベルLA1を備えて読み取らせることで、よりきめ細かく場所を特定することができる。
更に、上記のように、正確な場所、業務内容や介護記録等の記録データRDを管理サーバ2のデータベース21に記憶させることができ、施設側端末7等からの要求により、データベース21に記憶された記録データRDや基本リストBLを用いて、支援データ作成部22により支援データを作成しているため、被介護者やスタッフの管理やアセスメント等に利用できる正確な支援データを作成することができ、被介護者やスタッフ等を支援することができる。
また、スタッフに備えられている携帯スキャナ5によりラベルLAのバーコードを読み取るようにしていることから、被介護者やスタッフにカメラが向けられることはないため、被介護者に不快感を与えてしまうことはないと共に、被介護者等のプライバシーを侵害してしまうことはない。
更に、携帯スキャナ5の記憶部34に記憶される記録データRDにおいて、業務内容や状態内容等のデータの前に、必ず場所のデータが存在することとなるため、業務内容等の前にある場所のデータをみることで、当該業務内容等が実施された場所を確実に特定することができ、管理サーバ2のデータベース21に記憶される記録データRDの正確性を高めることができる。
また、携帯スキャナ5により記憶される記録データRDを、先頭にスタッフのデータを配置し、STARTとENDの二つの制御のデータの間に、場所のデータにより仕切られるように、被介護者、業務、状態、言動、等のデータが時系列で並んだ構成としていると共に、各データにバーコードを読み取った時の日時を付加するようにしているため、誰が、何時、何処で、何をした、のかを明確に記録することができる。従って、データベース21に記憶されている記録データRDの正確性を高めることができ、作成される支援データの有用性を向上させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ラベルLAに併記されるバーコードとして、一次元のものを示したが、これに限定するものではなく、二次元のバーコードとしても良い。
また、上記の実施形態では、管理サーバ2において、記録データRDをデータベース21に記憶させる際に、記録データRDを場所のデータ毎に分割した上で、介護記録、スタッフ記録、及び不明記録、の何れかに区分するものを示したが、これに限定するものではなく、受信した記録データRDをそのままデータベース21に記憶させ、支援データを作成する時に、記録データRDを場所のデータ毎に分割した上で、介護記録、スタッフ記録、及び不明記録、の何れかに区分するようにしても良い。
1 介護支援システム
2 管理サーバ
3 介護施設
4 入力用冊子
5 携帯スキャナ
6 通信ネットワーク
7 施設側端末
21 データベース
22 支援データ作成部
24 データ送信部
BL 基本リスト
BL1 バーコードリスト
BL3 介護施設リスト
BL4 スタッフリスト
BL5 被介護者リスト
LA ラベル
LA1 場所ラベル
LA2 スタッフラベル
LA3 被介護者ラベル
LA4 業務ラベル
LA5 状態ラベル
LA6 言動ラベル
RD 記録データ

Claims (2)

  1. 介護を支援するための管理サーバと、
    介護施設の各場所に夫々備えられており、場所を示す文字表記及びバーコードが併記されている場所ラベルと、
    前記介護施設で働くスタッフに夫々備えられており、スタッフを示す文字表記及びバーコードが併記されているスタッフラベルと、
    前記介護施設において介護を受ける被介護者に夫々備えられており、被介護者を示す文字表記及びバーコードが併記されている被介護者ラベルと、
    前記介護施設における業務内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の業務ラベル、被介護者の状態内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の状態ラベル、及び、被介護者の言動内容を示す文字表記及びバーコードが併記されている複数の言動ラベル、が記載されていると共に、スタッフ及び前記介護施設の特定場所の少なくとも一方に備えられており、冊子に纏められている入力用冊子と、
    前記スタッフラベル、前記被介護者ラベル、及び前記入力用冊子の夫々に記載されているバーコードを読み取ると共に、読み取ったバーコードを日時と関連付けて記録データとして記憶し、スタッフに夫々備えられている携帯スキャナと、
    前記介護施設に備えられ、通信ネットワークを介して前記管理サーバと接続されており、前記携帯スキャナから転送された前記記録データを記憶すると共に、記憶している該記録データを、前記通信ネットワークを介して前記管理サーバに送信する施設側端末と
    を具備し、
    前記管理サーバは、
    前記場所ラベル、前記スタッフラベル、前記被介護者ラベル、及び前記入力用冊子の夫々に記載されているバーコードのリスト、該バーコードのリストと夫々が関連付けられている前記介護施設のリスト、スタッフのリスト、及び被介護者のリスト、が基本リストとして予め記憶されていると共に、前記施設側端末から送信された前記記録データが記憶されるデータベースと、
    前記施設側端末からの要求により、前記データベースに記憶されている前記基本リストと前記記録データとから支援データを作成する支援データ作成部と、
    前記支援データを前記施設側端末に送信する支援データ送信部と
    を備えていることを特徴とする管理支援システム。
  2. 請求項1に記載された介護支援システムを用いた介護支援方法であって、
    スタッフに伴って前記携帯スキャナを移動させる度に、移動した場所に備えられている前記場所ラベルのバーコードを読み取った後に、前記入力冊子に記載されているバーコードを読み取る
    ことを特徴とする介護支援方法。
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