JP2018119839A - 蓄電制御装置、サーバ、蓄電制御方法及びプログラム - Google Patents

蓄電制御装置、サーバ、蓄電制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の二次電池から構成される組電池の場合でも、短時間及び高精度に満容量を算出することが可能な蓄電制御装置を提供する。【解決手段】複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定部50と、蓄電池の電流値を基に蓄電池の積算容量を算出する容量算出部60と、第1の測定タイミングにおける複数の二次電池各々の開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の二次電池各々の開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、第1の測定タイミングの積算容量、及び、第2の測定タイミングの積算容量に基づき、蓄電池20の満容量を算出する制御部80と、を含む蓄電制御装置10を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電制御装置、サーバ、蓄電制御方法及びプログラムに関する。
家庭又は産業用に用いられる蓄電池は、充電及び放電(充放電)の繰り返しに伴い、容量が減少するという問題がある。そのため、蓄電池の満容量を見積もる技術が、用いられている。
特許文献1に記載の蓄電池の満充電容量検出方法は、蓄電池の無負荷状態である第1の無負荷タイミングにおける蓄電池の第1の無負荷電圧(VOCV1)と、第2の無負荷タイミングにおける蓄電池の第2の無負荷電圧(VOCV2)とを検出する。そして、特許文献1に記載の方法は、検出された第1の無負荷電圧(VOCV1)が所定の電圧範囲に入っているか否かを判定する。そして、第1の無負荷電圧(VOCV1)が所定の電圧範囲に入っている場合、特許文献1に記載の方法は、検出された第1の無負荷電圧(VOCV1)から蓄電池の第1の残容量(SOC1[%])を判定する。そして、特許文献1に記載の方法は、さらに、第2の無負荷電圧(VOCV2)から蓄電池の第2の残容量(SOC2[%])を判定する。そして、特許文献1に記載の方法は、第1の残容量(SOC1[%])と第2の残容量(SOC2[%])との差を基に、残容量(SOC[%])の変化率(δS[%])を演算する。さらに、特許文献1に記載の方法は、第1の無負荷タイミングと第2の無負荷タイミングとの間において、充放電される蓄電池の充電電流と放電電流の積算値を基に、蓄電池の容量変化値(δAh)を演算する。そして、特許文献1に記載の方法は、残容量(SOC[%])の変化率(δS[%])と容量変化値(δAh)とを、数式「Ahf=δAh/(δS/100)」に適用して、蓄電池の満充電容量(Ahf)を演算する。
特許文献1に記載の方法は、第1と第2の無負荷タイミングにおける第1と第2の無負荷電圧を基に、第1と第2の残容量を判定する。そして、特許文献1に記載の方法は、第1と第2の無負荷タイミングとの間において充放電される蓄電池の充電電流と放電電流の積算値を基に、蓄電池の容量変化値を演算する。そして、特許文献1に記載の方法は、第1と第2の無負荷タイミングとの間における残容量の変化率と容量変化値を基に、蓄電池の満充電容量を演算する。
特許文献2には、第1のタイミングにおける開放電圧から算出したSOC(State Of Charge)と、第2のタイミングにおける開放電圧から算出したSOCとの間の変化量と、充電電流及び放電電流の積算値から算出した容量変化量とに基づき、電池の満充電容量を算出する満充電容量検出方法が開示されている。
特許文献3には、充電前後のSOC差と充電電流積算値とに基づき、電池の満充電容量を算出する蓄電システムが開示されている。
特許第5393956 国際公開第2012/105492号 特開2014−185896号
特許文献1乃至3はいずれも、複数の蓄電池を組み合わせた組電池において、組電池の満充電容量を算出する手法を開示していない。そのため、組電池における各蓄電池の状態が異なると、適切に満充電容量を算出することができないという問題があった。
本発明によれば、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
を含む蓄電制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
を含む蓄電制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
を含むサーバが提供される。
また、本発明によれば、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
を含むサーバが提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定工程と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出工程と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御工程と、
を実行する蓄電制御方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段、
として機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、適切に満充電容量を算出できる。
図1は、本発明における第1の実施形態に係る蓄電制御装置の構成に一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る蓄電制御装置の信号の流れの一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態における開放電圧OCVに対する残容量SOCの関係の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る蓄電制御装置の動作を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCがずれている場合の開放電圧OCVと残容量SOCの関係の一例を表した図である。 図6は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCがずれている場合に測定範囲を変えて算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比の一例を表した図である。 図7は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合の開放電圧OCVと残容量SOCの関係の一例を表した図である。 図8は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合に測定範囲を変えて算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比の一例を表した図である。 図9は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合の開放電圧OCVと残容量SOCの関係の一例を表した図である。 図10は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合に測定範囲を変えて算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比の一例を表した図である。 図11は、第1の実施形態における蓄電池の二次電池間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合の開放電圧OCVと残容量SOCの関係の一例を表した図である。 図12は、第2の実施形態に係る蓄電制御装置の動作を説明するための図である。 図13は、第3の実施形態に係る蓄電制御装置の動作を説明するための図である。 図14は、第1乃至第3の実施形態に係る蓄電制御装置のハードウエア構成を例示するための図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面は、本発明の実施形態を説明するものである。ただし、本発明は、以下の各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。また、以下の説明に用いる図面において、本発明の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
まず、以下の説明で用いる用語及び変数をまとめておく。
「開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)」とは、蓄電池もしくは二次電池に負荷を接続しない状態での蓄電池もしくは二次電池両端の電圧である。
「残容量(SOC:State Of Charge)」とは、蓄電池もしくは二次電池の充電率であり、満充電に対する現在の充電状態(充電容量)の比率である。SOCは、通常、パーセンテージを用いるため「SOC[%]」と表現する場合もある。
「容量維持率(SOH:State Of Health)」とは、蓄電池もしくは二次電池の容量維持率であり、初期の満容量に対する現在の満容量の比率である。SOHは、通常、パーセンテージを用いるため「SOH[%]」と表現する場合もある。
「積算容量(Q)」は、電流値(I)を積算して求めた蓄電池の容量である。「Qfull」は、満容量である。
「DC(Direct Current)/DCコンバータ」は、直流電圧を別の直流電圧に変換する変換器である。
「AC(Alternating Current)/DCコンバータ」は、交流電圧を直流電圧に変換する変換器である。
<第1の実施形態>
次に、本発明における第1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、第1の実施形態に係る蓄電制御装置10の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る蓄電制御装置10の構成の一例を示すブロック図である。蓄電制御装置10は、蓄電池20と、電圧測定部30と、電流測定部40と、OCV推定部50と、容量算出部60と、充放電制御部70と、制御部80とを含む。
蓄電池20は、複数の二次電池21を含む。二次電池21各々は、1つのセルで構成されてもよいし、複数のセルで構成されてもよい。後者の場合、複数のセルは並列に接続されてもよい。ここで、二次電池21は、代表的にはリチウムイオン二次電池であるが、これに限定されない。蓄電池20は、図示するように直列に接続した複数の二次電池21を含んでいる。蓄電池20は、蓄電制御装置10の外部の負荷と電気的に接続する負極端子90A及び正極端子90Bと接続する。
そして、蓄電池20は、充放電制御部70の制御に基づいて、負極端子90A及び正極端子90Bから供給される電力を二次電池21に充電する。また、蓄電池20は、充放電制御部70の制御に基づいて、二次電池21が蓄積した電力を、負極端子90A及び正極端子90Bから放電する。
電圧測定部30は、蓄電池20が含む複数の二次電池21各々の正極及び負極との間の電圧を測定する。そして、電圧測定部30は、測定した複数の二次電池21各々の電圧の中の最大電圧と最小電圧を算出する。電圧測定部30は、算出した最大電圧と最小電圧の値(情報又は信号)をOCV推定部50及び制御部80に送信する。
電流測定部40は、蓄電池20を充電又は放電するときに流れる電流を測定する。電流測定部40は、電流の測定手段として、例えば、検流計、シャント抵抗を用いた検流器、又は、クランプメータを用いてもよい。ただし、本実施形態は、これらの検出機器に限定されない。本実施形態の電流測定部40は、電流値を測定する手段であれば、どのような手段を用いてもよい。電流測定部40は、測定した電流の値(情報又は信号)を容量算出部60及び制御部80に送信する。
OCV推定部50は、電圧測定部30が測定した電圧と、電流測定部40が測定した電流とを基に、蓄電池20の開放電圧(OCV)を推定する。OCV推定部50は、推定したOCVを制御部80に送信する。
容量算出部60は、電流測定部40が測定した電流を基に、蓄電池20の積算容量(Q)を算出する。容量算出部60は、算出した積算容量(Q)を制御部80に送信する。
充放電制御部70は、制御部80からの蓄電池20を制御するための指示に基づいて、蓄電池20の充電及び放電の動作を制御する。充放電制御部70は、例えば、双方向のDC/DCコンバータ又はAC/DCコンバータのような電力変換部である。より具体的には、充放電制御部70は、制御部80からの指示に基づいて、蓄電池20の充電及び放電における、電流、電圧及び/又は電力を制御する。
制御部80は、電圧測定部30が測定した電圧、電流測定部40が測定した電流、OCV推定部50が推定したOCV、容量算出部60が算出した積算容量(Q)を基に、充放電制御部70に指示を送信し、蓄電池20の充電及び放電を制御する。そして、制御部80は、蓄電池20の満容量を算出する。制御部80の動作の詳細については、後ほど説明する。なお、制御部80は、図示しない外部の装置から制御信号を受信し、その制御信号に基づいて動作してもよい。
次に、本実施形態に係る蓄電制御装置10の信号(情報)の流れについて説明する。図2は、本実施形態に係る蓄電制御装置10の信号の流れの一例を示す図である。
電圧測定部30は、所定の測定タイミング(例えば、一定間隔)で各二次電池21の端子間の電圧を測定する。そして、電圧測定部30は、同じタイミングで測定した複数の二次電池21各々の電圧の中の最大電圧と最小電圧を算出する。なお、すべての測定タイミングに対応して最大電圧及び最小電圧の両方を算出してもよいし、各測定タイミングに対応して最大電圧及び最小電圧の一方を算出してもよい。後者の場合、電圧測定部30は、第1の測定タイミングで最小電圧を算出し、第2の測定タイミングで最大電圧を算出してもよい。この場合、電圧測定部30は、第1の測定タイミングにおける最大電圧及び第2の測定タイミングにおける最小電圧を算出しなくてもよい。第1の測定タイミング及び第2の測定タイミングの定義は後述する。
そして、電圧測定部30は、電圧情報として、算出した最大電圧と最小電圧の値をOCV推定部50及び制御部80に送信する。なお、各測定タイミングで最大電圧及び最小電圧の両方を算出している場合、電圧測定部30は、各測定タイミングに対応して最大電圧及び最小電圧の両方をOCV推定部50及び制御部80に送信してもよいし、各測定タイミングに対応して最大電圧及び最小電圧の一方をOCV推定部50及び制御部80に送信してもよい。後者の場合、電圧測定部30は、第1の測定タイミングに対応して最小電圧を送信し、第2の測定タイミングに対応して最大電圧を送信してもよい。また、各測定タイミングに対応して最大電圧及び最小電圧の一方を算出している場合、電圧測定部30は、算出した値を電圧情報としてOCV推定部50及び制御部80に送信することができる。
以下、OCV推定部50と制御部80とに送信される電圧情報を区別する場合、OCV推定部50に送信される電圧情報を「Va」と、制御部80に送信される電圧情報を「Vg」と呼ぶ。
なお、電圧測定部30は、電流測定部40と同期して、OCV推定部50及び制御部80に電圧情報を送信することが望ましい。ただし、電圧測定部30は、電流測定部40により送信される電流情報と異なるタイミングで電圧情報を送信してもよい。
また、電圧測定部30は、OCV推定部50又は制御部80からの要求を基に、電圧情報を送信してもよい。
あるいは、電圧測定部30は、OCV推定部50又は制御部80からの要求を基に、電圧の測定を開始してもよい。この場合、電圧測定部30は、測定完了後に、電圧情報を送信する。
電流測定部40は、所定の測定タイミング(例えば、一定間隔)で蓄電池20の充電電流及び放電電流(以下、まとめて「充放電電流」と呼ぶ)の値を測定する。そして、電流測定部40は、電流情報として、測定した電流値をOCV推定部50と容量算出部60と制御部80とに送信する。以下、OCV推定部50と容量算出部60と制御部80とに送信される電流情報を区別する場合、OCV推定部50に送信される電流情報を「Ib」、容量算出部60に送信される電流情報を「Id」、制御部80に送信される電流情報を「Ih」と呼ぶ。
電流測定部40は、電流情報として、測定した電流の値を送信してもよい。あるいは、電流測定部40は、所定の回数の電流の平均値を電流情報として送信してもよい。
なお、電流測定部40は、電圧測定部30と同期して、OCV推定部50、容量算出部60及び制御部80に電流情報を送信することが望ましい。ただし、電流測定部40は、電圧測定部30により送信される電圧情報と異なるタイミングで電流情報を送信してもよい。
また、電流測定部40は、OCV推定部50、容量算出部60又は制御部80からの要求を基に、電流情報を送信してもよい。
あるいは、電流測定部40は、OCV推定部50、容量算出部60又は制御部80からの要求を基に、電流の値の測定を開始してもよい。この場合、電流測定部40は、測定完了後に、測定した電流情報を送信する。
OCV推定部50は、電圧測定部30から、蓄電池20を構成する二次電池21の電圧情報(Va)を受信する。
また、OCV推定部50は、電流測定部40から、蓄電池20の充電又は放電時の電流情報(Ib)を受信する。
なお、繰り返しとなるが、OCV推定部50は、同期した同じ時刻で、電圧情報(Va)と電流情報(Ib)との測定値を受信することが望ましい。
そして、OCV推定部50は、電圧情報(Va)と、電流情報(Ib)とに基づき、二次電池21の最大と最小の開放電圧(OCV)を推定する。例えば、OCV推定部50は、第1の測定タイミングの最小電圧に基づき算出した第1の測定タイミングの開放電圧(最小の開放電圧)、及び、第2の測定タイミングの最大電圧に基づき算出した第2の測定タイミングの開放電圧(最大の開放電圧)を推定する。なお、OCV推定部50は、すべての測定タイミングに対応して、最小電圧に基づく開放電圧(最小の開放電圧)、及び、最大電圧に基づく開放電圧(最大の開放電圧)を推定してもよい。そして、OCV推定部50は、推定したOCVの情報(以下、「OCVc」と呼ぶ)を制御部80に送信する。
なお、上記説明では、電圧測定部30は、各測定タイミングに対応して最小電圧、及び/又は、最大電圧をOCV推定部50及び制御部80に送信するものした。変形例として、電圧測定部30は、複数の測定タイミング各々における複数の二次電池21各々の電圧値をOCV推定部50及び制御部80に送信してもよい。
当該変形例の場合、OCV推定部50は、各測定タイミングに対応して、電圧情報(Va)と、電流情報(Ib)とに基づき、各二次電池21の開放電圧(OCV)を推定してもよい。そして、OCV推定部50は、各測定タイミングに対応して、複数の二次電池21各々の開放電圧の中の最大の開放電圧及び/又は最小の開放電圧を算出してもよい。例えば、OCV推定部50は、第1の測定タイミングにおける最小の開放電圧、及び、第2の測定タイミングにおける最大の開放電圧を算出してもよい。そして、OCV推定部50は、OCV情報として、算出した最大の開放電圧と最小の開放電圧を制御部80に送信する。
ここで、OCV推定部50による開放電圧の推定手法は、特に制限はない。例えば、OCV推定部50は、二次電池21の等価回路モデルに基づき、OCV情報を推定してもよい。あるいは、OCV推定部50は、二次電池21の内部抵抗に基づき、OCV情報を推定してもよい。また、OCV推定部50は、二次電池21の等価回路モデルにおけるパラメータ又は二次電池21の内部抵抗を、蓄電池20の使用に伴って動的に算出し、算出された値を用いてOCV情報を推定してもよい。また、充放電電流が0の場合の、二次電池21の電圧からOCV情報を推定してもよい。
容量算出部60は、電流測定部40から、蓄電池20の充電又は放電時の電流情報(Id)を受信する。
容量算出部60は、ある時点を0として、電流情報(Id)に基づき、電流の積分値として容量を算出し、算出した容量を積算して積算容量を算出し、算出した積算容量を積算容量情報(以下、「Qe」と呼ぶ)として制御部80に送信する。容量算出部60は、例えば、積算容量を、現在時刻での電流値に、現在時刻と1つ前の算出時刻との差分時間を掛け合わせたものを、1つ前の算出時刻の積算容量に加えたものとして算出する。つまり、容量算出部60は、積算容量を、電流情報(Id)の電流値の時間毎の積分値として算出する。積分容量の単位は、通常、[Ah]を用いる。例えば、容量算出部60は、充電方向の電流をプラス、放電方向の電流をマイナスとして、算出した容量を積算して積算容量を算出する。
制御部80は、OCV推定部50からOCV情報(OCVc)を受信する。
ここで、本実施形態の制御部80は、予め、関数又はルックアップテーブルとして、二次電池21の開放電圧OCVに対する残容量SOC[%]の関係を示した情報を記憶している。制御部80は、例えば、制御部80内又は図示しない制御部80に接続されたメモリに、関数又はルックアップテーブルを記憶している。
図3は、開放電圧OCVに対する残容量SOC[%](以下、「OCV−SOC[%]」とする)の関係の一例を表す図である。
制御部80は、図3に示すOCV−SOC[%]の関係を基に作成されたルックアップテーブル又は図3に示すOCV−SOC[%]の関係を表す関数を記憶する。そして、制御部80は、記憶している関数又はルックアップテーブルを基に、受信したOCV情報(OCVc)に対する残容量SOCを算出する。
例えば、制御部80は、第1の測定タイミングにおける最小の開放電圧に基づき残容量SOCを算出するとともに、第2の測定タイミングにおける最大の開放電圧に基づき残容量SOCを算出する。
また、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。
また、制御部80は、充放電制御部70に、充放電制御情報(以下、「CTLf」と呼ぶ)を送信する。充放電制御情報(CTLf)は、充放電制御部70が蓄電池20を放電する放電モード又は充電する充電モードといった、充放電制御部70の動作モードの設定を含む。あるいは、充放電制御情報(CTLf)は、充放電制御部70の放電時の放電設定又は充電時の充電設定を含む。
なお、制御部80は、充放電制御部70から、充放電制御部70が蓄電池20の充放電の制御において取得する電流又は電圧等の計測情報を受信してもよい。
なお、繰り返しとなるが、制御部80は、電圧測定部30からの電圧情報(Vg)とOCV推定部50の電圧情報(Va)とを、同期して受信することが望ましい。
制御部80は、予め、蓄電池20を構成する二次電池21の充放電可能な電圧範囲を保持する。二次電池21がリチウムイオン二次電池の単電池の場合、充放電可能な電圧範囲は、例えば2.5V〜4.2Vである。そして、制御部80は、電圧測定部30から受信した電圧情報(Vg)の二次電池21の電圧値が、電圧範囲外か否かを判定する。ここでの電圧範囲は、充放電可能な電圧範囲である。
そして、二次電池21の電圧値が電圧範囲外の場合、制御部80は、充放電制御部70に指示を送信し、蓄電池20の充電又は放電を停止する。この動作を基に、制御部80は、充電中及び放電中の過放電及び過充電を防止する。
例えば、充電時には、複数の二次電池21の中の少なくとも1つの電圧値が電圧範囲外となった場合(上限を超えた場合)、制御部80は、充電を停止することができる。放電時には、複数の二次電池21の中の少なくとも1つの電圧値が電圧範囲外となった場合(下限を下回った場合)、制御部80は、放電を停止することができる。
さらに、制御部80は、予め、蓄電池20の充電時及び放電時に許容される電流範囲を保持する。そして、制御部80は、電流測定部40から受信した電流情報(Ih)の電流値が、電流範囲外か否かを判定する。ここでの電流範囲は、許容される電流範囲である。そして、蓄電池20の電流が電流範囲外の場合、制御部80は、充放電制御部70に指示を送信し、蓄電池20への充電又は放電を停止する。この動作を基に、制御部80は、蓄電池20に含まれる二次電池21に、仕様を超えた過電流を流さないよう制御する。
次に、蓄電制御装置10の動作について図面を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る蓄電制御装置10の動作を説明するための図である。図4は、蓄電制御装置10が、満容量を検出する動作における充電動作に対する開放電圧OCVから算出される残容量SOC[%]の時間変化を示す。なお、図4において、開放電圧OCVから算出される残容量SOCを「SOC(@OCV)」と表す。複数の二次電池21のうち、第1の測定タイミング及び第2の測定タイミング各々において、最大及び最小開放電圧となる二次電池21の残容量SOC[%]の時間変化を示している。残容量SOC[%]は、開放電圧OCVから算出されたものである。また、残容量SOC[%]の時間変化は充電動作時の時間変化である。
まず、制御部80は、充放電制御部70に充電モードを指示する。充電モード中の充放電制御部70は、蓄電池20からの放電を行わず、蓄電池20に充電を行う。
制御部80は、第1の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV1c)受信する。OCV1cは、第1の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV1max)と最小の開放電圧(OCV1min)である。なお、OCV1cは、最小の開放電圧(OCV1min)を含み、最大の開放電圧(OCV1max)を含まなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV1maxに対応した第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最小の開放電圧OCV1minに対応した第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%](第1のSOC)を算出する。なお、制御部80は、第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%]を算出し、第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第1の測定タイミングにおける積算容量情報(Qe)を、以下、第1の積算容量(Q1)と呼ぶ。
引き続き、制御部80は、充電を継続する。そして、制御部80は、第2の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV2c)受信する。OCV2cは、第2の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV2max)と最小の開放電圧(OCV2min)である。なお、OCV2cは、最大の開放電圧(OCV2max)を含み、最小の開放電圧(OCV2min)を含まなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第2の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV2maxに対応した第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%](第2のSOC)を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第2の測定タイミングにおける最小の開放電圧OCV2minに対応した第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出する。なお、制御部80は、第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%]を算出し、第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第2の測定タイミングにおける積算容量情報(Qe)を、以下、第2の積算容量(Q2)と呼ぶ。
第1の測定タイミングの最大の開放電圧OCV1max、最小の開放電圧OCV1minと第2の測定タイミングの最大の開放電圧OCV2max、最小の開放電圧OCV2minは、残容量SOC[%]の0〜100[%]に対応するOCVの電圧範囲内の電圧である。二次電池21がリチウムイオン二次電池の単電池の場合、第1の測定タイミングの最大の開放電圧OCV1max、最小の開放電圧OCV1minと第2の測定タイミングの最大の開放電圧OCV2max、最小の開放電圧OCV2minは、例えば2.9V〜4.1V内の電圧である。
例えば、第1の測定タイミングは、制御部80がOCV推定部50より受信したOCV情報から最小開放電圧(OCVmin)を取得し、最小開放電圧OCVminがあらかじめ設定した第1の電圧に達した時点としてもよい。もしくは、最小開放電圧OCVminから、制御部80で記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、最小残容量(SOCmin)を算出し、最小残容量があらかじめ設定した第1の残容量に達した時点としてもよい。一方、第2の測定タイミングは、制御部80がOCV推定部50より受信したOCV情報から最大開放電圧(OCVmax)を取得し、最大開放電圧OCVmaxがあらかじめ設定した第2の電圧に達した時点としてもよい。もしくは、最大開放電圧OCVmaxから、制御部80で記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、最大残容量(SOCmax)を算出し、最大残容量があらかじめ設定した第2の残容量に達した時点としてもよい。なお、第2の電圧>第1の電圧となる。また、第2の残容量>第1の残容量となる。
また、第1の測定タイミングは、制御部80が電圧測定部30より受信した電圧情報(Vg)から二次電池21の最小電圧を取得し、最小電圧があらかじめ設定した第1の電圧に達した時点、もしくはその時点から一定時間経過した時点としてもよい。一方、第2の測定タイミングは、制御部80が電圧測定部30より受信した電圧情報(Vg)から二次電池21の最大電圧を取得し、最大電圧があらかじめ設定した第2の電圧に達した時点、もしくはその時点から一定時間経過した時点としてもよい。
もしくは、第1の測定タイミングは、例えば、制御部80が電圧測定部30より受信した電圧情報(Vg)から二次電池21の最小電圧又は最大電圧を取得し、最小電圧又は最大電圧があらかじめ設定した第1の電圧に達した時点、もしくはその時点から一定時間経過した時点としてもよい。そして、第2の測定タイミングは、制御部80が電圧測定部30より受信した電圧情報(Vg)から二次電池21の最小電圧又は最大電圧を取得し、最小電圧又は最大電圧があらかじめ設定した第2の電圧に達した時点、もしくはその時点から一定時間経過した時点としてもよい。
いずれにしても、第1の測定タイミング及び第2の測定タイミングは、少なくとも、第1の最小開放電圧OCV1minが、第2の最小開放電圧OCV2minより小さい、OCV1min<OCV2minであるように設定されていればよい。言い換えれば、SOC1min<SOC2minであるように設定されていればよい。
なお、本実施形態では、第1の測定タイミングを完全放電状態とし、第2の測定タイミングを満充電状態とする必要がない。本実施形態では、完全放電状態と異なる状態の時を第1の測定タイミングとし、満充電状態と異なるタイミングの時を第2の測定タイミングとできる。すなわち、0<SOC1min<SOC2max<100とできる。
そして、制御部80は、第1の測定タイミングの最小の残容量SOC1min[%](第1のSOC)、第2の測定タイミングの最大の残容量SOC2max[%](第2のSOC)、第1の積算容量Q1、及び、第2の積算容量Q2を基に、満容量Qfullを算出する。例えば、制御部80は、次に示す式1を用いて、満容量Qfullを算出する。
Figure 2018119839
ここで、本実施形態の蓄電制御装置10の作用効果を説明する。
図5は、直列組電池である蓄電池20の二次電池21間の残容量SOCがずれている場合のOCVとSOCの関係を表した図である。二次電池iに対して二次電池jは、SOCでa[%]分ずれている状態で、図中では、a[%]分シフトして表現される。例えば、二次電池iのSOCが80[%]のときに、SOCが−10[%]ずれている場合、二次電池jのSOCは90[%]である。蓄電池では、安全に充放電するために、充放電可能な電圧範囲が決められており、蓄電池20を構成するいずれの二次電池21もその充放電可能な電圧範囲で使用される。換言すると、少なくとも1つの二次電池21の電圧値が電圧範囲を超えると、充放電を停止する。図5では、放電を行うと、二次電池iが先に電圧範囲の下限となる2.9Vに達してそれ以上の放電は行わない。一方、充電の場合は、今度は、二次電池jが先に電圧範囲の上限となる4.1Vに達してその以上の充電は行わない。そのため、各二次電池21の満容量が同じCであっても、実際の蓄電池20の充放電可能満容量はC(1+(a/100))となる。本実施形態の蓄電制御装置10によれば、当該充放電可能満容量を算出することができる。
例えば、二次電池21間のSOCずれが−10[%]≦a≦0[%]であって、二次電池iと二次電池jのSOCずれがa=−10[%]であった場合、第1の測定タイミングを複数の二次電池21各々の残容量の中の最小の残容量が20[%]に達した時点、第2の測定タイミングを複数の二次電池21各々の残容量の中の最大の残容量が90[%]に達した時点として充電したとき、第1の測定タイミングにおける最小の残容量は二次電池iの残容量であり、SOC1min=20[%]、第1の測定タイミングにおける最大の残容量は二次電池jの残容量であり、SOC1max=30[%]となる。また、第2の測定タイミングにおける最小の残容量は二次電池iの残容量であり、SOC2min=80[%]、第2の測定タイミングにおける最大の残容量は二次電池jの残容量であり、SOC2max=90[%]となる。
各二次電池21の満容量が同じCで、実際の充放電可能満容量はC(1+(−10/100)=0.9Cとなる。第1と第2の測定タイミングの充電容量はSOC相当で60[%]分となるため、Q2−Q1=C×60/100=0.6Cとなる。数式1を用いると、Qfull=0.6C/((90−20)/100)=0.857Cとなり、充放電可能満容量(実際の満容量)に対する容量比は0.857C/0.9C=0.952となる。
一方、各二次電池21では、第1と第2の測定タイミングの充電容量はSOC相当で60[%]分で、SOCの変化量が60[%]となるため、算出される満容量はCとなる。また、第1の測定タイミング及び第2の測定タイミングの各二次電池21の平均SOCを用いて算出される満容量もCとなり、充放電可能満容量(実際の満容量)に対する容量比はC/0.9C=1.111で、SOCずれを考慮した値が算出されない。以上より、本実施形態によれば、より正確に(より小さい誤差で)満容量を算出できることがわかる。
図6は、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングを変えて(測定範囲を変えて)算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比を表した図である。二次電池21間のSOCずれが異なる(すなわち二次電池iと二次電池jのSOCずれが異なる)複数のケースごとに、測定範囲と容量比の関係を示す。第1の測定タイミングと第2の測定タイミングは、二次電池iのSOCに基づいて決定している。
図6にあるように、本実施形態では、一定の精度で満容量を算出することができる。第1と第2の測定タイミングにおける測定範囲が広いほど(横軸で右に行くほど)、推定した容量と実際の容量との差は少ない。しかし、当該測定範囲が狭くても(横軸で左にいっても)SOCやSOHのずれが小さければ推定した容量と実際の容量との差を小さくできる。また、セルバランスを実行した場合、二次電池21間のSOCずれは例えば3%以下に抑えることができるが、この場合、図より、測定範囲の下限をSOC30%以下とし、測定範囲の上限をSOC70%以上とすることで、容量比5%以下に抑えられることが分かる。
図7は、直列組電池である蓄電池20の二次電池21間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合のOCVとSOCの関係を表した図である。二次電池iに対して二次電池jは、SOCでa[%]分ずれている状態で、図中では、a[%]分シフトして表現される。さらに、二次電池iに対して二次電池jは、SOHがb[%]となっている状態で、図中では同じOCVに対してSOCがb[%]圧縮して表現される。ここで、a≦0である。
図8は、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングを変えて(測定範囲を変えて)算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比を表した図である。図7のように二次電池21間のSOCずれが異なる(すなわち二次電池iと二次電池jのSOCずれが異なる)複数のケースごとに、測定範囲と容量比の関係を示す。なお、二次電池iに対して二次電池jは、SOHが95[%]すなわちSOHが5[%]分ずれている場合のものである。第1の測定タイミングと第2の測定タイミングは、二次電池iのSOCに基づいて決定している。
図8にあるように、本実施形態では、当該ケースにおいても一定の精度で満容量を算出することができる。第1と第2の測定タイミングにおける測定範囲が広いほど(横軸で右に行くほど)、推定した容量と実際の容量との差は少ない。しかし、当該測定範囲が狭くても(横軸で左にいっても)SOCやSOHのずれが小さければ推定した容量と実際の容量との差を小さくできる。また、セルバランスを実行した場合、二次電池21間のSOCずれは例えば3%以下に抑えることができるが、この場合、図より、測定範囲の下限をSOC20%以下とし、測定範囲の上限をSOC80%以上とすることで、容量比5%以下に抑えられることが分かる。
図9は、図7と同じく、直列組電池である蓄電池20の二次電池21間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合のOCVとSOCの関係を表した図である。二次電池iに対して二次電池jは、SOCでa[%]分ずれている状態で、図中では、a[%]分シフトして表現される。さらに、二次電池iに対して二次電池jは、SOHがb[%]となっている状態で、図中では同じOCVに対してSOCがb[%]圧縮して表現される。ここで、a>0、b≧100−aである。
図10は、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングを変えて(測定範囲を変えて)算出した満容量の充放電可能満容量に対する容量比を表した図である。図9のように二次電池21間のSOCずれが異なる(すなわち二次電池iと二次電池jのSOCずれが異なる)複数のケースごとに、測定範囲と容量比の関係を示す。なお、二次電池iに対して二次電池jは、SOHが95[%]すなわちSOHが5[%]分ずれている場合のものである。第1の測定タイミングと第2の測定タイミングは、二次電池iのSOCに基づいて決定している。
図10にあるように、本実施形態では、当該ケースにおいても一定の精度で満容量を算出することができる。第1と第2の測定タイミングにおける測定範囲が広いほど(横軸で右に行くほど)、推定した容量と実際の容量との差は少ない。しかし、当該測定範囲が狭くても(横軸で左にいっても)SOCやSOHのずれが小さければ推定した容量と実際の容量との差を小さくできる。また、セルバランスを実行した場合、二次電池21間のSOCずれは例えば3%以下に抑えることができるが、この場合、図より、測定範囲の下限をSOC40%以下とし、測定範囲の上限をSOC70%以上とすることで、容量比5%以下に抑えられることが分かる。
図11は、図7及び図9と同じく、直列組電池である蓄電池20の二次電池21間の残容量SOCと容量維持率SOHがずれている場合のOCVとSOCの関係を表した図である。二次電池iに対して二次電池jは、SOCでa[%]分ずれている状態で、図中では、a[%]分シフトして表現される。さらに、二次電池iに対して二次電池jは、SOHがb[%]となっている状態で、図中では同じOCVに対してSOCがb[%]圧縮して表現される。ここで、a>0、b<100−aである。
この場合、二次電池jの残容量が、第1の測定タイミングでは最小の残容量であり、第2の測定タイミングでは最大の残容量となる測定範囲では、蓄電池の満容量は二次電池jの満容量と等しくなり、正確に満容量を算出することができる。
以上のようにすることで、複数の二次電池から構成され、二次電池間にSOCやSOHのばらつきがある組電池の場合でも、短時間及び高精度に満容量を算出することができる。
例えば、電池セルを、完全放電状態が検出されるまで放電させた後、引き続いて満充電状態が検出されるまで充電し、完全放電状態の検出に続いて満充電状態が検出されるまでの充電容量から使用時の実容量、すなわち満充電容量を求める方法がある。この方法の場合、満充電容量を求めるためには、必ず完全放電、その後さらに満充電を行う必要があるという問題点があった。また、電池セルを、完全放電状態が検出されるまで放電する際、放電電流は、電池セルに接続される負荷に応じて変動する。そのため、当該方法においては、放電電流が小さい場合、完全放電状態が検出されるまでの放電時間が長くなるという問題があった。さらに、当該方法においては、電池セルを、完全放電状態の検出に続いて満充電状態が検出されるまで充電する。そのため、充電時間も長くなり、放電と充電という一連の満充電容量を求める処理の時間が長くなってしまうという問題点があった。上述の通り、本実施形態の蓄電制御装置10によれば当該問題点を解決できる。
特許文献1に記載の蓄電池の満充電容量検出方法は、一つの蓄電池の満充電容量を検出するものであって、複数の蓄電池を組み合わせた組電池を有する蓄電システムの全体的な満充電容量を算出するものではない。
例えば、蓄電池1と蓄電池2が直列に接続された組電池で、蓄電池1と蓄電池2の満充電容量はいずれもCとする。第1の無負荷電圧から算出された残容量がそれぞれ0[%]と10[%]で、組電池としては空の状態である。その後、満充電容量の90[%]分を充電すると、第2の無負荷電圧から算出された残容量がそれぞれ90[%]と100[%]で、組電池としては満充電の状態である。この場合、組電池の満充電容量は、満充電容量の90[%]分を充電したため、0.9Cとなる。一方、蓄電池1、蓄電池2のそれぞれに特許文献1に記載の方法を適用すると、いずれの満充電容量もCとなってしまい、正しく組電池の満充電容量は算出できない。また、第1の無負荷電圧のタイミングのときの平均SOCは5[%]、第2の無負荷電圧のタイミングのときの平均SOCは95[%]となって、平均SOCを用いても組電池の満充電容量はCとなってしまい、正しく組電池の満充電容量は算出できない。このように、複数の蓄電池を組み合わせた組電池において、組電池の満充電容量は算出できない問題点があった。特許文献2及び3はいずれも、特許文献1と同様の問題点があった。上述の通り、本実施形態の蓄電制御装置10によれば当該問題点を解決できる。
他の作用効果を説明する。制御部80は、電圧測定部30と、電流測定部40と、OCV推定部50と、容量算出部60と、充放電制御部70とネットワークを介して接続されていてもよい。制御部80は、SOC1min[%]、SOC2max[%]、積算容量Q1及び積算容量Q2を基に、満容量Qfullを算出するため、少ない情報量で満容量を算出でき、ネットワークの負荷が少ない。
他の作用効果を説明する。蓄電池20は、複数の二次電池21にて構成されており充放電などを繰り返すとSOC/SOHのばらつきにより、蓄電池20のあるタイミングで各二次電池21間の電圧がずれてきてしまう。そのため、放電を行う際に最も電圧が低い二次電池21が先に電圧範囲の下限(例:2.9V)に達するとそれ以上の放電は行わない。同様に、最も電圧が高い二次電池21が先に電圧範囲の上限(例:4.1V)に達するとそれ以上の充電は行われない。本実施形態における容量推定を行う際においても、特定の二次電池21の電圧に基づいて容量推定を行っても、二次電池21の電圧にばらつきがあると上記理由のように最も電圧が高い二次電池21と最も電圧が低い二次電池21により充放電の範囲がきまるため、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングにより適切に満容量である容量推定を実施することができなかった。そこで、第1の測定タイミングにおいては最も電圧の低い二次電池21の電圧を、また第2の測定タイミングにおいては最も電圧の高い二次電池21の電圧を用いることにより、複数の二次電池21間に電圧のばらつきがあったとしても、適切に満容量である容量推定を実施することができる。
ここで変形例を説明する。上記説明では、式(1)のSOC2max[%]を、第2の測定タイミングにおける複数の二次電池21各々の開放電圧の中の最大の開放電圧に基づき算出した。最大の開放電圧に代えて、複数の二次電池21各々の開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値(平均値、中間値、最頻値等)に基づき、SOC2max[%]を算出してもよい。
同様に、上記説明では、式(1)のSOC1min[%]を、第1の測定タイミングにおける複数の二次電池21各々の開放電圧の中の最小の開放電圧に基づき算出した。最小の開放電圧に代えて、複数の二次電池21各々の開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%に含まれる開放電圧の統計値(平均値、中間値、最頻値等)に基づき、SOC1min[%]を算出してもよい。なお、xは、0より大100より小である。当該変形例においても同様の作用効果を実現できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る蓄電制御装置10の構成は、第1の実施形態の蓄電制御装置10と同様のため、構成の詳細な説明を省略する。また、説明中の変数は、第1の実施形態と同様である。
図12は、本実施形態に係る蓄電制御装置10の動作を説明するための図である。図12は、蓄電制御装置10が、満容量を検出する動作における放電動作に対する開放電圧OCVから算出される残容量SOC[%]の時間変化を示す。
まず、制御部80は、充放電制御部70に放電モードを指示する。放電モード中の充放電制御部70は、蓄電池20に充電を行わず、蓄電池20から放電を行う。
制御部80は、第2の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV2c)受信する。OCV2cは、第2の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV2max)と最小の開放電圧(OCV2min)である。なお、OCV2cは、最大の開放電圧(OCV2max)を有し、最小の開放電圧(OCV2min)を有さなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第2の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV2maxに対応した第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%]を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第2の測定タイミングにおける最小の開放電圧OCV2minに対応した第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出する。なお、制御部80は、第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%]を算出し、第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第2の測定タイミングにおける積算容量情報(Qe)を、以下、第2の積算容量(Q2)と呼ぶ。
引き続き、制御部80は、放電を継続する。制御部80は、第1の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV1c)受信する。OCV1cは、第1の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV1max)と最小の開放電圧(OCV1min)である。なお、OCV1cは、最小の開放電圧(OCV1min)を有し、最大の開放電圧(OCV1max)を有さなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV1maxに対応した第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最小の開放電圧OCV1minに対応した第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%]を算出する。なお、制御部80は、第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%]を算出し、第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第1の測定タイミングの積算容量情報(Qe)を、以下、第1の積算容量(Q1)と呼ぶ。
そして、制御部80は、第1の測定タイミングの最小の残容量SOC1min[%]、第2の測定タイミングの最大の残容量SOC2max[%]、第1の積算容量Q1、及び、第2の積算容量Q2を基に、満容量Qfullを算出する。例えば、制御部80は、上記式1を用いて、満容量Qfullを算出する。
以上のようにすることで、放電中であっても、複数の二次電池から構成され、二次電池間にSOCやSOHのばらつきがある組電池の場合でも、短時間及び高精度に満容量を算出することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る蓄電制御装置10の構成は、第1の実施形態の蓄電制御装置10と同様のため、構成の詳細な説明を省略する。また、説明中の変数は、第1の実施形態と同様である。
図13は、本実施形態に係る蓄電制御装置10の動作を説明するための図である。図13は、蓄電制御装置10が、満容量を検出する動作における充放電動作に対する開放電圧OCVから算出される残容量SOC[%]の時間変化を示す。
まず、制御部80は、充放電制御部70に充放電モード(充電及び放電を行うモード)を指示する。充放電モード中の充放電制御部70は、制御部80からの指示、もしくは、充放電制御部70に接続される電源や負荷の状況に応じて充電及び放電を切り換えて充放電を行う。
制御部80は、第1の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV1c)受信する。OCV1cは、第1の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV1max)と最小の開放電圧(OCV1min)である。なお、OCV1cは、最小の開放電圧(OCV1min)を有し、最大の開放電圧(OCV1max)を有さなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV1maxに対応した第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第1の測定タイミングにおける最小の開放電圧OCV1minに対応した第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%]を算出する。なお、制御部80は、第1の測定タイミングにおける最小の残容量SOC1min[%]を算出し、第1の測定タイミングにおける最大の残容量SOC1max[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第1の測定タイミングの積算容量情報(Qe)を、以下、第1の積算容量(Q1)と呼ぶ。
引き続き、制御部80は、充放電を継続する。制御部80は、第2の測定タイミングにおいて、OCV推定部50からOCV情報(OCV2c)受信する。OCV2cは、第2の測定タイミングにおける二次電池21の最大の開放電圧(OCV2max)と最小の開放電圧(OCV2min)である。なお、OCV2cは、最大の開放電圧(OCV2max)を有し、最小の開放電圧(OCV2min)を有さなくてもよい。
そして、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、第2の測定タイミングにおける最大の開放電圧OCV2maxに対応した第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%]を算出する。また、制御部80は、記憶しているOCV−SOC[%]の関係を基に、最小の開放電圧OCV2minに対応した第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出する。なお、制御部80は、第2の測定タイミングにおける最大の残容量SOC2max[%]を算出し、第2の測定タイミングにおける最小の残容量SOC2min[%]を算出しなくてもよい。
さらに、制御部80は、容量算出部60から積算容量情報(Qe)を受信する。第2の測定タイミングの積算容量情報(Qe)を、以下、第2の積算容量(Q2)と呼ぶ。
そして、制御部80は、第1の測定タイミングの最小の残容量SOC1min[%]、第2の測定タイミングの最大の残容量SOC2max[%]、第1の積算容量Q1、及び、第2の積算容量Q2を基に、満容量Qfullを算出する。例えば、制御部80は、上記式1を用いて、満容量Qfullを算出する。
以上のようにすることで、充放電中であっても、複数の二次電池から構成され、二次電池間にSOCやSOHのばらつきがある組電池の場合でも、短時間及び高精度に満容量を算出することができる。なお、本実施形態では、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングの間の制御内容が充電及び放電の一方に縛られない。すなわち、充電及び放電を自由に切り替えることができる。本実施形態によれば、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングの間の蓄電池20の利用形態の自由度が高まり好ましい。
ここで、蓄電制御装置10のハードウエア構成の一例について説明する。当該一例は、上述したすべての実施形態に適用可能である。本実施形態(第1乃至第3の実施形態)の蓄電制御装置10が備える機能部の一部または全部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
図14は、本実施形態の蓄電制御装置10のハードウエア構成を例示するブロック図である。図14に示すように、蓄電制御装置10は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置(例:キーボード、マウス、マイク、物理キー、タッチパネルディスプレイ、コードリーダ等)、外部装置、外部サーバ、外部センサ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置(例:ディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等)、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
次に、第1乃至第3の実施形態に適用できる変形例を説明する。第1乃至第3の実施形態では、蓄電池20と物理的及び/又は論理的に一体となったシステム(蓄電制御装置10)において、満容量Qfullを算出するためのデータの取得及び演算を行った。変形例では、物理的及び/又は論理的に互いに分かれた複数の装置により、満容量Qfullを算出するためのデータの取得及び演算を行ってもよい。
例えば、各蓄電池20に対応して設置された端末装置と、サーバ(例:クラウドサーバ)とにより、満容量Qfullを算出するためのデータの取得及び演算を行ってもよい。端末装置とサーバは、任意の通信手段で互いに情報の送受信ができるよう構成される。
この場合、図1に示す電圧測定部30、電流測定部40及び充放電制御部70は、端末装置に備えられてもよい。OCV推定部50は、端末装置又はサーバに備えられてもよい。容量算出部60は、端末装置又はサーバに備えられてもよい。制御部80は、サーバに備えられてもよい。当該条件を満たすあらゆる組合せを採用できる。
例えば、蓄電池20の複数の二次電池21における最も電圧が高い二次電池21の電圧の情報と、最も電圧が低い二次電池21の電圧の情報を、複数の蓄電池20を統合的に制御するクラウドサーバに送信してもよい。そのため、複数の蓄電池20を統合的に制御するクラウドサーバは、第1の測定タイミングと第2の測定タイミングを設定することで、当該タイミングにおける二次電池21の最大電圧と最小電圧の情報により蓄電池20の充放電制御を実施しながら、リフレッシュ充電を行わなくても満容量を求める容量推定を実施することができる。つまり、この満容量推定は蓄電池20側だけでなく、クラウド側でも第1の測定タイミングの最小電圧と第2の測定タイミングの最大電圧により実施することができる。
なお、リフレッシュ充電は、一旦満容量計測の起点となる空の状態まで放電後、満充電状態まで充電し、満容量を計測するための充電を指す。
空の状態は、蓄電池の使用範囲において、充電容量が0もしくは0とみなせる状態である。使用範囲の下限が2.9Vの蓄電池では、負荷に応じて放電していき、いずれかのセルが2.9Vに達した時を、充電容量0の空の状態とする。
満充電状態は、満充電まで充電した状態である。使用範囲の上限が4.1Vの蓄電池では、一定電流で充電していき、いずれかのセルが4.1Vに達したら電流を段階的に下げて充電する。これは、CC(定電流)−CV(定電圧)充電といわれる。最終的には、電流がある電流値以下となったら充電を終了する。この時の状態を満充電の状態とする。リフレッシュ充電で計測される場合、空の状態から満充電状態までの充電容量(積算容量)を満容量として算出することになる。
当該変形例においても、同様の作用効果を実現できる。また、処理を端末装置とサーバとに分担できるので、一つの装置の負担が大きくなる不都合を軽減できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々に変更をすることができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
を含む蓄電制御装置。
2. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
を含む蓄電制御装置。
3. 前記制御手段が、前記第1の測定タイミングの前記積算容量と前記第2の測定タイミングの前記積算容量との差に基づいて、前記蓄電池の満容量を算出する1又は2に記載の蓄電制御装置。
4. 前記制御手段が、前記第1のSOCと前記第2のSOCとの差に基づき、前記満容量を算出する1から3のいずれかに記載の蓄電制御装置。
5. 第1のSOCをSOC1min、第2のSOCをSOC2max、前記第1の測定タイミングの前記積算容量をQ1、前記第2の測定タイミングの前記積算容量をQ2、前記蓄電池の満容量をQfullとした場合、前記制御手段が、以下の式1に基づき前記蓄電池の満容量を算出する1から4のいずれかに記載の蓄電制御装置。
Figure 2018119839
6. 前記OCV推定手段は、複数の前記二次電池各々の電圧の測定値の中の最大電圧及び最小電圧の少なくとも一方を含む電圧情報と、前記蓄電池の充電電流及び放電電流の測定値を含む電流情報とを同期して受信する1から5のいずれかに記載の蓄電制御装置。
7. 第1のSOCが第2のSOCより小さくなるように、前記第1の測定タイミング及び前記第2の測定タイミングが設定されている1から6のいずれかに記載の蓄電制御装置。
8. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
を含むサーバ。
9. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
を含むサーバ。
10. コンピュータが、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定工程と、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出工程と、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御工程と、
を実行する蓄電制御方法。
11. コンピュータを、
複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段、
前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段、
第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段、
として機能させるプログラム。
10 蓄電制御装置
20 蓄電池
21 二次電池
30 電圧測定部
40 電流測定部
50 OCV推定部
60 容量算出部
70 充放電制御部
80 制御部
90A 負極端子
90B 正極端子
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス

Claims (11)

  1. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
    前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
    を含む蓄電制御装置。
  2. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段と、
    前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段と、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段と、
    を含む蓄電制御装置。
  3. 前記制御手段が、前記第1の測定タイミングの前記積算容量と前記第2の測定タイミングの前記積算容量との差に基づいて、前記蓄電池の満容量を算出する請求項1又は2に記載の蓄電制御装置。
  4. 前記制御手段が、前記第1のSOCと前記第2のSOCとの差に基づき、前記満容量を算出する請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。
  5. 第1のSOCをSOC1min、第2のSOCをSOC2max、前記第1の測定タイミングの前記積算容量をQ1、前記第2の測定タイミングの前記積算容量をQ2、前記蓄電池の満容量をQfullとした場合、前記制御手段が、以下の式1に基づき前記蓄電池の満容量を算出する請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。
    Figure 2018119839
  6. 前記OCV推定手段は、複数の前記二次電池各々の電圧の測定値の中の最大電圧及び最小電圧の少なくとも一方を含む電圧情報と、前記蓄電池の充電電流及び放電電流の測定値を含む電流情報とを同期して受信する請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。
  7. 第1のSOCが第2のSOCより小さくなるように、前記第1の測定タイミング及び前記第2の測定タイミングが設定されている請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。
  8. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
    を含むサーバ。
  9. 複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に推定された前記蓄電池の開放電圧、及び、前記蓄電池の電流値を基に算出された前記蓄電池の積算容量を取得する手段と、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が下位x%(xは0より大100より小)に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第1のSOC、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の大きい方から順に定めた順位が上位x%に含まれる開放電圧の統計値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する手段と、
    を含むサーバ。
  10. コンピュータが、
    複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定工程と、
    前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出工程と、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御工程と、
    を実行する蓄電制御方法。
  11. コンピュータを、
    複数の二次電池を直列に接続した組電池である蓄電池の電圧値を基に前記蓄電池の開放電圧を推定するOCV推定手段、
    前記蓄電池の電流値を基に前記蓄電池の積算容量を算出する容量算出手段、
    第1の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最小値に基づき算出した第1のSOC(State Of Charge)、第2の測定タイミングにおける複数の前記二次電池各々の前記開放電圧の中の最大値に基づき算出した第2のSOC、前記第1の測定タイミングの前記積算容量、及び、前記第2の測定タイミングの前記積算容量に基づき、前記蓄電池の満容量を算出する制御手段、
    として機能させるプログラム。
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