JP2018119800A - 標本バスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが容易でありながら、把持部の飛び出しを抑えた標本バスケットを提供する。【解決手段】標本バスケット10は、複数のプレート100を厚み方向に間隔を開けながら積層保持する本体部12であって、その天面に前記プレート100の挿脱を許容する開口部が形成された本体部12と、前記積層の方向に延びる主部32と、前記主部32を前記本体部12に連結する一対の連結部34と、を有した把持部14と、を備え、前記把持部14は、前記連結部34が前記本体部12に対して揺動および移動することで、前記主部32が前記開口部に対向する起立姿勢と、前記主部32が前記本体部12の側壁20に沿う収容姿勢と、に変化可能である。【選択図】図1

Description

本願は、複数のプレートを厚み方向に間隔を開けて積層保持する標本バスケットに関する。
調査用標本を保持したプレート(例えばスライドガラス等)を、厚み方向に間隔を開けて積層保持する標本バスケットが従来から広く知られている。こうした標本バスケットは、複数のプレートを搬送したり、薬液に浸したりする際に用いられる。プレートを薬液に浸す場合には、複数のプレートを、バスケットに収容した後、当該バスケットごと、複数のプレートを薬液に浸す。すなわち、複数のプレートを収容したバスケットを、薬液が貯留された容器に投入する。
ここで、特許文献1には、複数のスライドガラス(プレート)を収容する略直方体形状のバスケット本体(本体部)と、当該バスケット本体を摘み上げるための把手(把持部)と、を備えた染色バスケット(標本バスケット)が開示されている。把手は、スライドガラスを挿脱する際には、バスケット本体の幅方向端部近傍に移動できるようになっている。
また、特許文献2には、複数のスライドガラス(プレート)を収容する収容部(本体部)と、収容部に着脱自在な吊り具(把持部)と、を備えた標本籠(標本バスケット)が開示されている。
特開2016−35386号公報 特開平7−260649号公報
ここで、特許文献1のように、把持部を取り外さない従来の標本バスケットでは、把持部が、本体部の外側に大きく飛び出す構成となっていた。把持部が飛び出す場合、標本バスケットを並べたり、積み重ねたりすることが困難となる。また、プレートに対する各種処理を自動処理装置で自動的に行おうとした場合、標本バスケットは、機械等で取り扱いやすい単純形状、例えば、把持部が外側に突出しない、略直方体形状であることが望まれる。しかし、特許文献1の標本バスケットでは、把持部が外側に飛び出しており、自動処理装置への適用は、難しかった。さらに、標本バスケットは、薬液を貯留した容器に投入されるが、把持部が飛び出す場合、その飛び出しの向きや飛び出し量によっては、容器に蓋ができず、薬液の変質や意図しない現象を招くおそれがあった。
特許文献2のように、把持部が着脱可能なバスケットは、必要に応じて、把持部を取り外せば、バスケットを、把持部が外側に突出しない、略直方体形状にできる。しかし、把持部を適宜、着脱するのは手間がかかり、また、把持部を取り外すとバスケットの把持が困難になる。つまり、従来、取り扱いが容易でありながら、把持部の飛び出しを抑えた標本バスケットは無かった。
そこで、本願では、取り扱いが容易でありながら、把持部の飛び出しを抑えた標本バスケットを開示する。
本願で開示する標本バスケットは、複数のプレートを厚み方向に間隔を開けながら積層保持する本体部であって、その天面に前記プレートの挿脱を許容する開口部が形成された本体部と、前記積層の方向に延びる主部と、前記主部を前記本体部に連結する一対の連結部と、を有した把持部と、を備え、前記把持部は、前記連結部が前記本体部に対して揺動および移動することで、前記主部が前記開口部に対向する起立姿勢と、前記主部が前記本体部の側壁に沿う収容姿勢と、に変化可能である。
かかる構成とすることで、収容状態では、主部が本体部の側壁に沿うため、把持部を本体部から取り外さなくても標本バスケットのサイズを小さく抑えることができる。結果として、取り扱いが容易でありながら、把持部の飛び出しを抑えることができる。結果として、例えば、標本バスケットを並べたり、積み重ねたりできたり、標本バスケットを自動処理装置で容易に取り扱えたりできる。なお、ここで「前記主部が前記本体部の側壁に沿う」とは、主部が、側壁と略平行な方向に延び、かつ、主部が、側壁の外表面に接する、あるいは、主部の外表面が側壁の外表面に連なる、あるいは、主部が、側壁の外表面より内側に位置する状態を意味している。
また、前記側壁には、前記本体部の内側に凹んだ凹部または孔が形成されており、前記主部は、前記収容状態において、前記凹部または孔に収容されてもよい。
側壁に凹部または孔を形成し、当該凹部または孔に主部を収容することで、収容状態において、主部の本体部から外側への飛び出しを無くす、あるいは、飛び出し量を低減することができる。
また、前記主部は、前記起立状態において前記本体部の天面に対して傾斜し、前記収容状態において、前記側壁の外表面に略平行となるような略平板状であってもよい。
収容状態における主部を、側壁の外表面に略平行とすることで、収容状態において主部の本体部から外側への飛び出しを無くす、あるいは、飛び出し量を低減することができる。また、主部を略平板状とすることで、厚みを抑えつつも十分な強度を保つことができる。
この場合、前記収容状態において、前記主部が前記本体部の幅内に収まるように、前記主部の外表面が、前記側壁の外表面に連なってもよい。
かかる構成とすることで、収容状態において、主部の本体部から外側への飛び出しを無くすことができる。
また、前記連結部は、前記起立状態において高さ方向に延び、前記収容状態において、前記高さ方向および幅方向に対して傾斜した方向に延びてもよい。
かかる構成とすることで、連結部をある程度長くしつつも、収容状態において、連結部の本体部から外側への飛び出しを無くす、あるいは、飛び出し量を低減することができる。
さらに、前記本体部は、前記側壁に対して略直交し、互いに対向する一対の前後壁を備え、前記標本バスケットは、さらに、前記前後壁との間に、前記連結部が摺動できる間隙を形成する取付板を備え、前記連結部は、前記間隙に挿入される略平板状であるとともに、その基端近傍に、前記間隙からの離脱を阻害するストッパが形成されていてもよい。
連結部を前後壁および取付板により摺動可能に挟持される略平板状とすることで、連結部と前後壁および取付板との間に適度な摩擦力が生じやすくなり、連結部の自重による落下や揺動を防止しやすくなる。その結果、連結部の落下等に起因する把持部とプレートとの衝突を防止できる。また、連結部を略平板状とすることで厚みを抑えつつも十分な強度を保つことができる。
本願で開示する標本バスケットによれば、収容状態では、主部が本体部の側壁に沿うため、把持部を本体部から取り外さなくても標本バスケットの把持部の飛び出しを低減または無くすことができる。結果として、取り扱いが容易でありながら、把持部の飛び出しを抑えることができる標本バスケットが得られる。
収容状態における標本バスケットの斜視図である。 起立状態における標本バスケットの斜視図である。 把持部の斜視図である。 把持部の動きを説明する図である。 自動処理装置で用いられるラックの一例を示す図である。
以下、標本バスケット10の構成について図面を参照して説明する。図1、図2は、標本バスケット10の斜視図である。また、図3は、標本バスケット10に用いられる把持部14の斜視図である。この標本バスケット10は、調査用標本を保持したプレート100を複数、収容して保持する。調査用標本は、調査や分析の対象となる標本であれば特に限定されず、例えば、生体から採取された組織切片等が該当する。プレート100は、略長方形の薄板で、例えば、スライドガラスである。複数のプレート100は、標本バスケット10に収容された状態で、保管されたり、搬送されたり、薬液へ浸漬されたりする。本願で開示する標本バスケット10は、特に、調査用標本である組織切片を染色するのに適した染色バスケットである。
標本バスケット10は、略直方形の本体部12と、把持部14と、に大別される。本体部12および把持部14は、いずれも、薬液(例えば染色液)によって変質しない材料からなる。したがって、本体部12および把持部14は、耐薬性に優れた無機材料、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属材料や、耐薬性に優れた有機材料、例えば、フッ素樹脂等からなる。
本体部12は、複数のプレート100を、その厚み方向に、間隔を開けて積層して収容する略箱状体である。本体部12の天面は、完全開口されており、プレート100の挿脱を許容する。本体部12は、一対の前後壁18と、一対の側壁20と、底面部22と、を備えている。一対の前後壁18は、プレート100の積層方向(図1、図2におけるY方向)に間隔を開けて互いに対向している。この前後壁18の外側表面には、後述する取付板16が取り付けられている。また、前後壁18は、本体部12内への染色液等の薬液の進入を容易にするために、その下側半分が開口されている。
一対の側壁20は、プレート100の幅方向(図1、図2におけるX方向)に間隔を開けて互いに対向している。各側壁20には、本体部12の内側に向かって凹んだ凹部24が二つ、高さ方向(図1、図2におけるY方向)に間隔を開けて形成されている。この凹部24は、側壁20の長手方向(積層方向)全体に亘って形成されている。各凹部24には、高さ方向に延びるスリット26が、長手方向に間隔を開けて複数形成されている。このスリット26に、プレート100の幅方向端辺が挿し込まれる。また、スリット26とスリット26との間には、高さ方向に延びる短冊状の細片が形成されることになるが、当該細片は、プレート100とプレート100とを仕切る仕切りとして機能する。
底面部22にも、本体部12の内側に向かって凹んだ凹部28が形成されている。この凹部28にも、幅方向に延びるスリット30が長手方向に間隔を開けて複数形成されており、このスリット30に、プレート100の長手方向底辺が、挿しこまれる。また、スリット30とスリット30との間には、幅方向に延びる短冊状の細片が形成されることになるが、当該細片は、プレート100とプレート100とを仕切る仕切りとして機能する。
把持部14は、標本バスケット10を持ちあげる際に把持される部位で、図1に示すように、本体部12から大きく突出した起立姿勢と、図2に示すように、本体部12の側壁20に沿った収容姿勢と、に変化可能である。この把持部14は、主部32と、当該主部32の両端に連結された一対の連結部34と、に大別される。主部32および連結部34は、いずれも、略平板状である。
主部32は、実際にユーザにより把持される部位で、本体部12を積層方向に横断する。この主部32は、起立姿勢では、本体部12の開口部に対向し、収容姿勢では、本体部12の側壁20に沿う。また、主部32は、図3から明らかな通り、連結部34に対して傾斜して取り付けられており、起立姿勢では、本体部12の天面に対して傾斜(幅方向に進むにつれて高さ位置が変化)しており、収容姿勢では、側壁20とほぼ平行になる。
連結部34は、主部32の両端から延びる平板状部位である。この連結部34は、後述する取付板16と前後壁18との間の間隙38に挿しこまれている。別の見方をすれば、連結部34は、取付板16と前後壁18により摺動可能に挟持されている。連結部34の基端(主部32と反対側端部)には、当該連結部34が間隙38から離脱することを防止するストッパ36が設けられている。ストッパ36は、間隙38の厚みより大きく外側に突出するものであれば特に限定されない。図示例では、ストッパ36は、連結部34の基端を外側に折り返した折り返し部である。なお、折り返し部に替えて、連結部34の基端近傍において、外側に突出するピンやネジ等を設け、当該ピンをストッパ36として用いてもよい。いずれにしても、ストッパ36を設けることで、ストッパ36は、前後壁18から離反することなく、当該前後壁18に沿って、揺動および移動することができる。
取付板16は、連結部34を前後壁18に取り付けるための部材である。この取付板16は、図1、図2に示すように、前後壁18の上端近傍で、幅方向(X方向)に進んだ後、屈曲して、高さ方向下側に進む略L字状である。取付板16の両端は、前後壁18の外表面に接触して固着されているが、その他の部分は、図2に示すように、前後壁18よりも外側に立ちあがっており、前後壁18との間に間隙38を形成する。この間隙38の大きさは、連結部34の厚みより大きければ、特に限定されないが、連結部34と前後壁18および取付板16との間に適度な摩擦力が生じる程度の大きさであることが望ましい。ここで、適度な摩擦力とは、把持部14の自重による落下や倒れ込みを、抑制できる程度の摩擦力であることが望ましい。かかる摩擦力を生じさせることで、自重により勢いよく動いた把持部14がプレート100の端辺等の衝突を防止することが防止できる。
次に、把持部14の動きについて図4を参照して説明する。図4は、把持部14の動きを説明する図であり、標本バスケット10を正面から見た図である。把持部14は、既述した通り、起立姿勢と、収容姿勢とをとることができる。
起立姿勢のとき、把持部14の連結部34は、図4(a)に示すように、幅方向中央において、高さ方向に延びる。このとき、連結部34の基端に設けられたストッパ36(折り返し部)が、幅方向に延びる取付板16の高さ方向端部に当接することで、把持部14の離脱が、防止されている。
起立姿勢から収容姿勢に変化させる場合には、図4(b)、(c)に示すように、連結部34を、やや下方に押して、ストッパ36と取付板16との当接を解消させた後、連結部34を、下方に押しながら揺動させる。そして、最終的に、図4(d)に示すように、主部32を、側壁20と平行にした状態で、側壁20の上側の凹部24内に収容させる。このとき、主部32の外側表面は、側壁20の外側表面と連なっており、主部32は、本体部12の幅内に収まっている。また、連結部34も、図4(d)から明らかな通り、本体部12の幅内に収まっている。結果として、収容状態において、把持部14は、本体部12の寸法内に収まっており、本体部12の外側には、飛び出していない。
なお、図4(d)から明らかな通り、収容状態において、連結部34は、高さ方向(Z方向)および幅方向(X方向)に対して傾斜している。すなわち、収容状態において、連結部34は、基端から主部32に近づくにつれて、上方に進むように、傾斜している。このように、連結部34を傾斜させることで、連結部34をある程度長くしつつも、連結部34が本体部12からはみ出すことを防止できる。すなわち、起立姿勢において把持を容易に行うためには、主部32は、本体部12よりもある程度、大きく飛び出しており、プレート100の上端と主部32との間に、手指が挿し込める程度の空間があることが望ましく、連結部34は、ある程度の長さを有することが望まれる。一方、連結部34を長くすると、収容状態において、連結部34が、本体部12の幅内に収まらない可能性がある。しかし、収容状態において連結部34を傾斜させる構成とすれば、連結部34をある程度長くしても、連結部34の飛び出しを防止できる。
ところで、これまでの説明で明らかな通り、本願で開示する標本バスケット10によれば、把持部14を本体部12の寸法内に、ほぼ納めることができる。そのため、当該標本バスケット10を、並べたり、積層したりすることが容易にできる。また、プレート100を染色液等の薬液に浸す場合には、当該標本バスケット10ごと、プレート100を薬液に浸す。このとき、薬液の種類によっては、当該薬液の変質や意図しない減少(蒸発)を防止するために、薬液を貯留する容器(標本バスケット10が投入される容器)に蓋をすることがある。本願で開示する標本バスケット10によれば、収容状態にすれば標本バスケット10の把持部が上側に突出することがないため、容器把持部と蓋との干渉が生じず、確実に蓋をすることができる。
また、一部では、こうしたプレート100を自動的に処理する自動処理装置も提案されている。こうした自動処理装置では、標本バスケット10は、コンベア等で搬送しやすい、略直方形状であることが望まれる。また、標本バスケット10からプレート100を取り出す際、プレート100と把持部14とが干渉しにくい形状であることが望まれる。
かかる問題を避けるために、特許文献2では、カバープレート(プレート)にカバー片を貼着するカバー片貼着装置(自動処理装置)に送りこむときには、標本籠(標本バスケット)から、吊り具(把持部)を取り外す構成を開示している。しかし、把持部を必要に応じて着脱するのは、非常に手間であった。本願で開示する標本バスケット10では、既述した通り、把持部14を収容状態とすることで、把持部14を取り外すことなく、把持部14を本体部12の寸法内に、納めることができ、標本バスケット10全体を、略直方体形状にできる。また、収容状態において、把持部14は、本体部12の開口部から完全に離れており、挿脱されるプレート100と把持部14とが干渉することがない。結果として、本願で開示する標本バスケット10によれば、自動処理装置への適用も容易となる。
また、本願で開示する標本バスケット10では、把持部14を略平板状としている。このように把持部14を平板状とすることで、十分な強度を確保しつつ、厚みを抑えることができる。そして、厚みを抑えることで、収容状態における把持部14の飛び出しを防止できる。すなわち、把持部14は、平板状に限らず、針金状でもよい。しかし、針金状部材で十分な強度を確保するためには、当該針金状部材の径を大きくする必要がある。しかし、針金状部材の径を大きくすると、収容状態において、凹部24内に収まりきらず、本体部12から飛び出すおそれがある。一方、把持部14を平板状とすれば、厚みを薄くしつつも強度を確保できるため、収容状態において凹部24内に収めることができ、把持部14の本体部12からの飛びだしを防止できる。
また、把持部14を略平板状とすることで、前後壁18や取付板16との接触面積が増加、ひいては、摩擦力が増加し、把持部14の自重による落下や倒れ込みを防止できる。すなわち、把持部14を、針金状部材とした場合、取付板16や前後壁18との接触面積が低下、ひいては、摩擦力が低下し、自重による落下や倒れ込みが生じやすくなる。自重による落下や倒れ込みが生じると、把持部14の一部が、プレート100の端辺に衝突するおそれがある。把持部14を略平板状とすれば、こうした問題を効果的に防止できる。
なお、これまで説明した構成は、一例であり、把持部14が、主部32が本体部12の開口部に対向して横断する起立姿勢と、主部32が本体部12の側壁20に沿う収容姿勢と、に変化可能であるなら、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、上述の説明では、連結部34を取付板16と前後壁18とで摺動可能に挟持する構成としているが、連結部34が前後壁18に沿って、移動および揺動できるのであれば、他の構成でもよい。例えば、取付板16を省略する替わりに、前後壁18にカム孔を形成するとともに連結部34に、当該カム孔に挿入され、カム孔に沿って動くピンを設けてもよい。
また、上述の説明では、把持部14の主部32および連結部34を、略平板状としているが、上述したような、自重による落下等を防止でき、また、厚みを低減できるのであれば、把持部14は、針金状部材で構成されてもよい。また、主部32が許容できる程度に薄いのであれば、側壁20の凹部24は、省略されてもよく、収容状態において、主部32は、側壁20の外表面に重なるようにしてもよい。また、凹部24に替えて、側壁20に、収容状態の主部32が収容される孔を設けてもよい。
また、上述の説明では、把持部14は、片側(図4の右側)にのみに倒れる構成としているが、両側(図4の右側および左側)に倒れる構成としてもよい。したがって、例えば、取付板16を略L字状ではなく、下側に向かって開口した略U字状、すなわち、前後壁18の上端片に沿って幅方向に延びる部分と、当該幅方向に延びる部分の両端から高さ方向下側に向かって延びる部分と、を有した形状としてもよい。
また、自動処理装置にセットされる際には、上述した標本バスケット10を、複数、並べて保持するラックを用いてもよい。図5は、自動処理装置で用いられるラック110の一例を示す図である。このラック110は、ベース112と、当該ベース112から立脚する複数の隔壁114とを有している。標本バスケット10は、隔壁114と隔壁114との間の空間に横に倒した状態(前後壁18とベース112が平行になる状態)で収容される。この場合、自動処理装置は、ラック110ごと、標本バスケット10を搬送してもよい。また、自動処理装置は、処理すべきプレート100を、横方向にスライドして取り出す。
ここで、本願で開示する標本バスケット10は、把持部14を、本体部12の寸法内に収め、収容状態における標本バスケット10全体を部分的に飛び出した箇所がない略直方体にしている。そのため、図5に示すような単純形状のラック110でも、標本バスケット10を安定して保持することができる。また、このとき、把持部14は、標本バスケット10の上端開口を横断していない。そのため、標本バスケット10からプレート100を抜き差しする際、把持部14とプレート100との干渉が生じず、簡易な機構でプレート100を抜き差しできる。
10 標本バスケット、12 本体部、14 把持部、16 取付板、18 前後壁、20 側壁、22 底面部、24,28 凹部、26,30 スリット、32 主部、34 連結部、36 ストッパ、100 プレート、110 ラック、112 ベース、114 隔壁。

Claims (6)

  1. 複数のプレートを厚み方向に間隔を開けながら積層保持する本体部であって、その天面に前記プレートの挿脱を許容する開口部が形成された本体部と、
    前記積層の方向に延びる主部と、前記主部を前記本体部に連結する一対の連結部と、を有した把持部と、
    を備え、
    前記把持部は、前記連結部が前記本体部に対して揺動および移動することで、前記主部が前記開口部に対向する起立姿勢と、前記主部が前記本体部の側壁に沿う収容姿勢と、に変化可能である、
    ことを特徴とする標本バスケット。
  2. 請求項1に記載の標本バスケットであって、
    前記側壁には、前記本体部の内側に凹んだ凹部または孔が形成されており、
    前記主部は、前記収容状態において、前記凹部または孔に収容される、
    ことを特徴とする標本バスケット。
  3. 請求項1または2に記載の標本バスケットであって、
    前記主部は、前記起立状態において前記本体部の天面に対して傾斜し、前記収容状態において、前記側壁の外表面に略平行となるような略平板状である、ことを特徴とする標本バスケット。
  4. 請求項3に記載の標本バスケットであって、
    前記収容状態において、前記主部が前記本体部の幅内に収まるように、前記主部の外表面が、前記側壁の外表面に連なる、ことを特徴とする標本バスケット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の標本バスケットであって、
    前記連結部は、前記起立状態において高さ方向に延び、前記収容状態において、前記高さ方向および幅方向に対して傾斜した方向に延びる、ことを特徴とする標本バスケット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の標本バスケットであって、さらに、
    前記本体部は、前記側壁に対して略直交し、互いに対向する一対の前後壁を備え、
    前記標本バスケットは、さらに、前記前後壁との間に、前記連結部が摺動できる間隙を形成する取付板を備え、
    前記連結部は、前記間隙に挿入される略平板状であるとともに、その基端近傍に、前記間隙からの離脱を阻害するストッパが形成されている、
    ことを特徴とする標本バスケット。
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