JP2018119495A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブを駆動するカムの切替時におけるバルブリフト量の減少を抑制する。
【解決手段】内燃機関の可変動弁装置は、カムシャフト3に設けられた第1カムおよび第2カム5A,5Bと、ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、第1および第2カムにそれぞれ当接される第1および第2ロッカアームと、第1ロッカアームにより駆動されるバルブと、第1および第2ロッカアームの一方に出没可能に設けられた係合ピンと、第1および第2ロッカアームの他方に設けられ係合ピンが挿入により係合可能な係合穴とを備える。係合ピンと係合穴の間にクリアランスが設けられ、第1および第2カムはそれぞれ第1および第2カムノーズ部23A,23Bを有する。第2カムノーズ部は、第1カムノーズ部をカムシャフト回転方向R後方に延長するように形成され、第2カムノーズ部は、第1カムノーズ部より大きいカムリフト量を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の可変動弁装置に係り、特に、吸気弁または排気弁であるバルブの作動特性を可変とするための可変動弁装置に関する。
内燃機関において、吸気弁または排気弁であるバルブのリフト、作動角等といった作動特性を可変とするための可変動弁装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−217249号公報
この種の可変動弁装置において、カムシャフトに設けられた第1カムおよび第2カムと、ロッカシャフトと、ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、第1カムに当接される第1ロッカアームと、ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、第2カムに当接される第2ロッカアームと、第1ロッカアームにより駆動されるバルブと、第1ロッカアームに出没可能に設けられた係合ピンと、第2ロッカアームに設けられ、係合ピンが挿入により係合可能な係合穴とを備えたものが考えられる。
これによれば、第1カムおよび第2カムに異なるカムプロフィールを与えることにより、係合ピンの係合状態に応じて、バルブの作動特性を変更することが可能である。
ここで、第1カムの第1カムノーズ部と第2カムの第2カムノーズ部とのカムリフト量を等しくすると共に、第2カムノーズ部を第1カムノーズ部よりもカムシャフト回転方向後方に延長し、係合ピンを係合した状態でバルブを開弁したときに、第1カムノーズ部による最大バルブリフト量を維持しつつ、バルブの最大バルブリフト区間を延長することが考えられる。
他方、係合ピンを係合穴に容易かつ確実に挿入できるようにするため、係合ピンと係合穴の間に所定の大きさのクリアランスを設けることが考えられる。
この場合、本発明者の研究結果によれば、係合ピンを係合した状態でバルブを開弁した場合に、第1カムノーズ部の終端部付近でバルブを駆動するカムが第1カムから第2カムに切り替わった時、バルブリフト量が減少し、第1カムノーズ部による最大バルブリフト量を維持できない事象があることが判明した。
そこで本発明は、上記事情に鑑みて創案され、その目的は、バルブを駆動するカムが第1カムから第2カムに切り替わった時のバルブリフト量の減少を抑制することが可能な内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
カムシャフトに設けられた第1カムおよび第2カムと、
ロッカシャフトと、
前記ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、前記第1カムに当接される第1ロッカアームと、
前記ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、前記第2カムに当接される第2ロッカアームと、
前記第1ロッカアームにより駆動されるバルブと、
前記第1ロッカアームおよび前記第2ロッカアームの一方に出没可能に設けられた係合ピンと、
前記第1ロッカアームおよび前記第2ロッカアームの他方に設けられ、前記係合ピンが挿入により係合可能な係合穴と、
を備え、
前記係合ピンと前記係合穴の間に所定の大きさのクリアランスが設けられ、
前記第1カムは、第1カムノーズ部を有し、
前記第2カムは、第2カムノーズ部を有し、
前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部をカムシャフト回転方向後方に延長するように形成され、
前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部より大きいカムリフト量を有する
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提供される。
好ましくは、前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部より所定の増加量だけ大きいカムリフト量を有し、
前記増加量は、前記第1ロッカアームのロッカー比に基づいて設定されている。
好ましくは、前記増加量は、前記第1ロッカアームのロッカー比と、最大バルブリフト量の減少量とに基づいて設定され、
前記最大バルブリフト量の減少量は、前記第1カムノーズ部と前記第2カムノーズ部の最大カムリフト量が等しく、前記係合ピンが係合された状態で前記バルブが開弁されたと仮定した場合に、前記第1カムノーズ部の終端部付近で前記バルブを駆動するカムが前記第1カムから前記第2カムに切り替わった時に減少したバルブリフト量である。
好ましくは、前記増加量は、前記最大バルブリフト量の減少量を前記第1ロッカアームのロッカー比により除算した値に設定されている。
好ましくは、前記第2カムロブ部のカムプロフィールは、前記第1カムノーズ部の位相位置より前の位相位置から、前記第2カムロブ部の第2カムリフト量を前記第1カムロブ部の第1カムリフト量に対し徐々に増大するよう、設定されている。
本発明によれば、バルブを駆動するカムが第1カムから第2カムに切り替わった時のバルブリフト量の減少を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を示す分解斜視図である。 可変動弁装置を示す組立斜視図である。 可変動弁装置を示す縦断面図である。 本実施形態のカムシャフトにおける第1カムおよび第2カムを示す図である。 比較例のカムシャフトにおける第1カムおよび第2カムを示す図である。 比較例で予定されていたバルブリフトカーブを示す図である。 比較例で実際に得られたバルブリフトカーブを示す図である。 比較例の課題を説明するための概略図である。 本実施形態のバルブリフトカーブとカムリフト線図を示す図である。 比較例と本実施形態とで第2カムロブ部のカムリフト量を比較した図である。 第1ロッカアームを示す図である。 最大バルブリフト量と最大カムリフト量を示す図である。 他の実施形態に関連する比較例の課題を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1〜図3に本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を示す。図1は分解斜視図、図2は組立斜視図、図3は縦断面図である。本実施形態の可変動弁装置は車両用内燃機関に適用される。車両はトラック等の大型車両であり、車両動力源としての内燃機関(エンジン)はディーゼルエンジンである。しかしながら、車両および内燃機関の種類、用途等に特に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。
可変動弁装置1は、吸気弁または排気弁であるバルブ2の作動特性を可変とするための装置である。ここで「作動特性」には、リフト、作動角、バルブタイミング(開および閉タイミング)の少なくとも一つが含まれる。図示される可変動弁装置1は、1気筒の一つのバルブ2を駆動するためのものである。但し図示される可変動弁装置1により、1気筒の複数(典型的には二つ)のバルブ2を同時に駆動するようにしても構わない。複数の気筒でバルブ作動特性を可変とする場合には各気筒に可変動弁装置1が設けられる。
可変動弁装置1は、バルブ2と、カムシャフト3と、カムシャフト3に対し平行に離間して配置されたロッカシャフト4とを備える。また可変動弁装置1は、カムシャフト3に設けられた第1カム5Aおよび第2カム5Bと、ロッカシャフト4の軸C1回りに回動可能に設けられ、第1カム5Aに当接される第1ロッカアーム6Aと、ロッカシャフト4の軸C1回りに回動可能に設けられ、第2カム5Bに当接される第2ロッカアーム6Bとを備える。また可変動弁装置1は、第1ロッカアーム6Aに出没可能に設けられた係合ピン7と、第2ロッカアーム6Bに設けられ、係合ピン7が挿入により係合可能な係合穴8(図3参照)とを備える。
バルブ2は常時、図示しないバルブスプリングにより、ポート9を閉止するような閉弁方向(図1の上向き)に付勢されている。ここでポート9は吸気ポートまたは排気ポートである。他方、バルブ2が、第1ロッカアーム6Aの駆動アーム9から、バルブスプリング付勢力を上回る開弁方向(図1の下向き)の力を受けたとき、バルブ2は開弁もしくはリフトされ、ポート9を開放する。バルブ2の閉止位置からの開弁量をバルブリフト量という。
第1カム5Aおよび第2カム5Bは、カムシャフト3の軸C2方向に間隔を隔てて配置されている。これに対応して、第1ロッカアーム6Aおよび第2ロッカアーム6Bは、ロッカシャフト軸C1方向に互いに隣接して配置されている。
第1ロッカアーム6Aは、前記駆動アーム9と、ロッカシャフト4が摺動可能に挿通される第1シャフト穴10Aと、第1カム5Aへの当接部をなす第1ローラベアリング11Aとを有する。第1ローラベアリング11Aは、ロッカシャフト4よりもバルブ2から離れた位置に配置されている。また第1ロッカアーム6Aは、駆動アーム9の先端部に螺合して取り付けられバルブ2の軸端面に対向されたアジャストスクリュー17と、アジャストスクリュー17の位置を固定するロックナット18とを有する。
第2ロッカアーム6Bは、駆動アーム9が無いことを除き、第1ロッカアーム6Aと略同様に構成されている。その外形も略同様である。第2ロッカアーム6Bは、ロッカシャフト4が摺動可能に挿通される第2シャフト穴10Bと、第2カム5Bへの当接部をなす第2ローラベアリング11Bとを有する。
図3に示すように、第1ロッカアーム6Aには、係合ピン7が摺動可能に挿通されるピン支持穴12が設けられる。係合ピン7およびピン支持穴12の断面形状は円形である。これら係合ピン7およびピン支持穴12は、ロッカシャフト軸C1に平行なピン軸C3に同軸に配置されている。
第2ロッカアーム6Bの係合穴8も、断面円形であり、ピン軸C3に同軸に配置可能である。係合穴8内には、係合ピン7を非係合側、すなわち係合穴8から離脱させる方向(図3の左向き)に常時付勢するリターンスプリング13と、係合ピン7およびリターンスプリング13の間に介在され、リターンスプリング13の付勢力を係合ピン7に伝達する押圧体14とが収容されている。押圧体14は、係合ピン7側が閉じた有底円筒状に形成され、リターンスプリング13を内部に収容し、リターンスプリング13が係合ピン7に直接当たるのを防止する。押圧体14は係合穴8内で係合穴8の軸方向に摺動可能である。リターンスプリング13はコイルバネにより形成されている。係合穴8は、係合ピン7の反対側が閉じた有底円筒状に形成される。係合穴8の底部には、押圧体14の摺動に伴って圧縮膨張される空気を外部と往来させるブリーザ穴15が設けられている。
図3は、係合ピン7の先端部が係合穴8に係合されているときの状態、すなわち係合時を示す。このとき、係合ピン7は、油圧力もしくは機械力に基づく係合方向(図3の右向き)のピン駆動力Fを外部から受けており、このピン駆動力Fにより係合穴8に挿入される。これにより押圧体14も係合方向に移動され、リターンスプリング13は圧縮され、第1ロッカアーム6Aおよび第2ロッカアーム6Bは連結状態となる。
他方、ピン駆動力Fが解除されると、係合ピン7は、リターンスプリング13に押されて図示位置から離脱方向(図3の左向き)に移動され、係合穴8から離脱される。これにより押圧体14も離脱方向に移動され、リターンスプリング13は自然長まで伸長される。これにより第1ロッカアーム6Aおよび第2ロッカアーム6Bは非連結状態となる。このとき、係合ピン7の先端面すなわち右側端面は第1ロッカアーム6Aの右側端面と略同一面上に位置され、押圧体14の先端面すなわち左側端面は第2ロッカアーム6Bの左側端面と略同一面上に位置され、両ロッカアーム6A,6Bのロッカシャフト軸C1周りの相対回転移動が許容される。
図3に示すように、係合ピン7の係合時、係合ピン7と係合穴8の間にはクリアランス16が設けられる。こうしたクリアランス16を設ける理由は、係合ピン7の係合穴8への挿入を容易かつ確実にするためである。クリアランス16は、ピン軸C3を基準とした半径方向に所定の大きさSを有する。なお、このクリアランス16の存在により、図2に示すような組立状態における係合ピン7の係合時、第1ロッカアーム6Aと第2ロッカアーム6Bの間には回動方向の極僅かながたつきが生じる。
なお、他の摺動部、すなわち係合ピン7とピン支持穴12の間の摺動部、ロッカシャフト4と第1シャフト穴10Aの間の摺動部、およびロッカシャフト4と第2シャフト穴10Bの間の摺動部にもクリアランスが設けられるが、これらクリアランスの大きさは前記クリアランス16の大きさSと比べて小さいため、ここではそれらクリアランスを無視し、それらクリアランスの大きさをゼロとして取り扱う。
次に、カムシャフト3における第1カム5Aおよび第2カム5Bについて説明する。両カムは類似の構成のため、まず第1カム5Aについて説明し、その後第2カム5Bの相違点について説明する。
図4に示すように、第1カム5Aは、第1ベース円BAを規定する第1ベース円部21Aと、第1ベース円部21Aから、カムシャフト軸C2を基準とした半径方向外側に突出する第1カムロブ部22Aとを有する。当該半径方向において、第1カムロブ部22Aの第1ベース円BAからの突出量を第1カムリフト量CL1という。第1カムロブ部22Aは、第1カムリフト量CL1が最大(CL1max)となる部分である第1カムノーズ部23Aを含む。本実施形態の第1カムノーズ部23Aは、カムシャフト回転方向Rの位相区間が極めて短い点状の部分とされているが、所定の位相区間に亘るよう伸長されてもよい。第1カムロブ部22Aは、カムシャフト回転方向Rに回転するにつれ、第1カムリフト量CL1を徐々に増大し、第1カムノーズ部23Aで最大第1カムリフト量CL1maxに達した後、第1カムリフト量CL1を徐々に減少するようなカムプロフィールを有する。
カムシャフト回転方向Rにおいて、第1カムロブ部22Aは、開始位置θ1から開始し、開始位置θ1から第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3までの間に、第1カムリフト量CL1を徐々に増大させる上昇区間24Aを有する。そして第1カムロブ部22Aは、終了位置θ5で終了し、位相位置θ3から終了位置θ5までの間に、第1カムリフト量CL1を徐々に減少させる下降区間25Aを有する。
図4において、第2カム5Bは第1カム5Aの裏側に配置されているため一部見えないが、第2カム5Bも、第2ベース円BBを規定する第2ベース円部21Bと、第2ベース円部21Bから、カムシャフト軸C2を基準とした半径方向外側に突出する第2カムロブ部22Bとを有する。当該半径方向において、第2カムロブ部22Bの第2ベース円BBからの突出量を第2カムリフト量CL2という。第2ベース円BBの半径は第1ベース円BAの半径と等しい。このため、第2ベース円部21Bは第1ベース円部21Aと重なって見える。
第2カムロブ部22Bは、第2カムリフト量CL2が最大(CL2max)となる部分である第2カムノーズ部23Bを含む。第2カムノーズ部23Bは、第1カムノーズ部23Aをカムシャフト回転方向R後方に延長するように形成され、第1カムノーズ部23Aよりも長い位相区間αに亘ってカムシャフト回転方向Rに伸長されている。第2カムロブ部22Bは、カムシャフト回転方向Rに回転するにつれ、第2カムリフト量CL2を徐々に増大し、第2カムノーズ部23Bで最大第2カムリフト量CL2maxに達した後、その最大第2カムリフト量CL2maxを位相区間αだけ維持し、その後第2カムリフト量CL2を徐々に減少するようなカムプロフィールを有する。
特に、第2カムノーズ部23Bは、第1カムノーズ部23Aより大きいカムリフト量を有する。本実施形態において、第2カムノーズ部23Bの最大第2カムリフト量CL2maxは、第1カムノーズ部23Aの最大第1カムリフト量CL1maxよりも、所定の増加量ΔCLだけ大きい。詳しくは後述するが、増加量ΔCLは、両ロッカアーム6A,6Bが連結されたときに最大バルブリフト量の減少を抑制するような大きさに設定されている。
図4に示すように、カムシャフト回転方向Rにおいて、第2カムロブ部22Bは、第1カムロブ部22Aの開始位置θ1と同一の位相位置から開始し、暫くの間は、第1カムロブ部22Aの上昇区間24Aと同一のカムプロフィールを有する。しかし第2カムロブ部22Bは、第1カムロブ部22Aの上昇区間24Aの途中に設定された増大開始位置θ2から、第2カムリフト量CL2を第1カムリフト量CL1に対し徐々に増大し始める。本実施形態では、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3で、第2カムノーズ部23Bが開始し、増大量はΔCLに達する。開始位置θ1から位相位置θ3までの間が、第2カムロブ部22Bの上昇区間24Bである。
第2カムノーズ部23Bは、位相位置θ3から位相区間αだけ後方の位相位置θ4で終了する。本実施形態において、位相位置θ4は、第1カムロブ部22Aの終了位置θ5の直前に設定される。第2カムロブ部22Bは、第1カムロブ部22Aの終了位置θ5の後方に設定された終了位置θ6で終了する。第2カムロブ部22Bは、位相位置θ4から終了位置θ6までの間に、第2カムリフト量CL2を徐々に減少させる下降区間25Bを有する。
なお、図示しないが本実施形態では、係合ピン7の非係合時にフリーとなった第2ロッカアーム6Bを第2カム5Bに軽く押し付けるべく、第2ロッカアーム6Bを常時付勢する押圧スプリングが設けられている。
次に、本実施形態の利点を比較例と比較しつつ説明する。なお比較例に関し、本実施形態と同様のもしくは対応する部分については同一符号を用いて説明を割愛し、本実施形態との相違点を主に説明する。
図5に、比較例のカムシャフト3aにおける第1カム5Aおよび第2カム5Baを示す。比較例の第1カム5Aは本実施形態と同じであるが、比較例の第2カム5Baは本実施形態の第2カム5Bと異なる。
比較例の第2カム5Baにおいて、第2カムロブ部22Baは第2カムノーズ部23Baを含む。第2カムノーズ部23Baも、第1カムノーズ部23Aをカムシャフト回転方向R後方に延長するように形成され、第1カムノーズ部23Aよりも長い位相区間αaを有する。但し、第2カムノーズ部23Baは第1カムノーズ部23Aと等しいカムリフト量を有する。言い変えれば、第2カムノーズ部23Baの最大第2カムリフト量CL2maxaは、第1カムノーズ部23Aの最大第1カムリフト量CL1maxと等しく、増加されていない。
これらカムロブ部のカムプロフィールにより、当初は、図6に示すようなバルブリフトカーブが予定されていた。図中、線a(破線)は、係合ピン7の離脱時もしくは非係合時、すなわち両ロッカアーム6A,6Bの非連結時に、第1カムロブ部22Aのみによって単独でもたらされるバルブリフトカーブである。線b(実線)は、係合ピン7の係合時、すなわち両ロッカアーム6A,6Bの連結時に、第1カムロブ部22Aと第2カムロブ部22Baの協働によってもたらされるバルブリフトカーブである。なおバルブリフト量をVLで表す。第1カムノーズ部23Aよりカムシャフト回転方向R前方で両カムロブ部の形状が同じであるため、最大バルブリフト量VLmaxに達する前では両バルブリフトカーブが重なっている。
図示するように、当初は、両ロッカアーム6A,6Bの連結時に、第1カムノーズ部23Aによってもたらされた最大バルブリフト量VLmaxが、第2カムノーズ部23Baによって等しく維持され、バルブ2の最大バルブリフト区間が単にカム位相大側(カムシャフト回転方向R後方側)に延長されることを予定されていた。
しかし、本発明者の研究結果によれば、実際にはこれと異なる、図7に示すようなバルブリフトカーブが得られることが判明した。図中、線a(高い破線)は、両ロッカアーム6A,6Bの非連結時に第1カムロブ部22Aのみによってもたらされるバルブリフトカーブである。線b(高い実線)は、両ロッカアーム6A,6Bの連結時に第1カムロブ部22Aと第2カムロブ部22Baの協働によってもたらされるバルブリフトカーブである。線c(低い破線)は、第1カムロブ部22Aの第1カムリフト量CL1を表し、線d(低い実線)は、第2カムロブ部22Baの第2カムリフト量CL2aを表す。
線bに見られるように、両ロッカアーム6A,6Bの連結時におけるバルブリフト量は、カム位相が、最大バルブリフト量VLmaxに達する位相位置θmaxを超えた直後に、最大バルブリフト量VLmaxから減少量ΔVLだけ減少し、その減少した値(VLmax−ΔVL)に維持されることが判明した。この最大バルブリフト量の減少をリフトロスともいう。そしてリフトロスは、係合ピン7と係合穴8の間のクリアランス16に起因して起こることが判明した。
これを図8に基づいて説明する。図8(A)および図8(B)は、両ロッカアーム6A,6Bの連結時に(係合ピン7が係合された状態で)バルブ2が開弁されたときの様子を模式的に示す。ここでは簡略化のため、第1ロッカアーム6Aおよび第2ロッカアーム6Bを単なる長方形で示し、第1カム5Aおよび第2カム5Baについて、そのカムノーズ部23A,23Ba周辺のみを示す。バルブ2も簡略化して示す。本図ではバルブスプリング30も示す。各部の寸法等を誇張して示す。
図8(A)は、第1カム5Aの第1カムノーズ部23Aが第1ロッカアーム6Aに当接した瞬間を示す。この時以前においては、実質的に第1カム5Aのみが第1ロッカアーム6Aを介してバルブ2を開弁する。すなわち、第1カム5Aからのカム駆動力f1が第1ロッカアーム6Aを通じて伝達され、バルブ2に開弁駆動力f2を与える。
このとき、第2ロッカアーム6Bは、第2カム5Baによって回動されるものの、第1ロッカアーム6Aと同じように回動(連れ回り)するだけであり、バルブ2に実質的な開弁駆動力を与えない。また基本的に、係合ピン7は係合穴8内に同軸状態で保持され、それらの間のクリアランス16はピン軸C3(図3参照)周りに一定である。図8(A)の状態では、第2カム5Baも第2ロッカアーム6Bに第2カムノーズ部23Baの開始点において当接する。
次に、図8(B)は、図8(A)に示した状態の直後の様子を示す。このとき、第2カム5Baは依然として第2カムノーズ部23Baにて第2ロッカアーム6Bに当接し、第2ロッカアーム6Bは同一位置に保持される。また第1カム5Aの位相は第1カムノーズ部23Aの位相より進んでいる。従って仮にクリアランス16が無ければ(クリアランス16の大きさSがゼロであれば)、第1ロッカアーム6Aおよびバルブ2は同一位置に保持され、最大バルブリフト量VLmaxは維持される。なお第1ロッカアーム6Aは第1カム5Aから離れた状態となる。
しかし、実際にはクリアランス16が有るため(クリアランス16の大きさSがゼロより大きいため)、そうならず、図8(B)に示した状態となる。すなわち、最大バルブリフト量VLmax相当の位置にある第2ロッカアーム6Bに対し、第1ロッカアーム6Aがバルブスプリング30により押されてバルブリフト量低減方向Tに相対的に回動する。そして係合ピン7がクリアランス16を無くすように(クリアランス16の大きさSをゼロとするように)係合穴8内で相対移動する。なお第1ロッカアーム6Aはバルブスプリング30により第1カム5Aに向かって付勢される。これにより、第2カム5Baからのカム駆動力f3が、係合ピン7および係合穴8を通じて第1ロッカアーム6Aに伝達され、バルブ2に開弁駆動力f2を与えるようになる。
つまり、第1カムノーズ部23Aの終端部(もしくは終了点)付近で、より詳細には終端部を超えた直後に、バルブ2を駆動するカムが、第1カム5Aから第2カム5Baに切り替わる。ここで本実施形態の第1カムノーズ部23Aは極短い点状の位相区間しか有しないので、その始端部(もしくは開始点)と終端部はほぼ同じであるが、第1カムノーズ部23Aが比較的長い位相区間を有する場合にも、こうしたカムの切り替えが第1カムノーズ部23Aの終端部付近で起こる。
このときに、第1ロッカアーム6Aが第2ロッカアーム6Bに対しバルブリフト量低減方向Tに相対的に回動するため、バルブリフト量が最大バルブリフト量VLmaxから減少量ΔVLだけ減少し、リフトロスが発生する。
かかるリフトロスが発生すると、バルブ駆動カムが切り替わったとき、係合ピン7に瞬間的なせん断応力が加わり、係合ピン7の摩耗が促進され、可変動弁装置1に不具合が生じる虞がある。また、リフトロス分だけバルブ2の有効開口面積が減少し、ポンピングロスの増加等を引き起こす虞がある。
そこで本実施形態では、図4に示したように、第2カムノーズ部23Bの最大第2カムリフト量CL2maxを第1カムノーズ部23Aの最大第1カムリフト量CL1maxより大きくしている。より具体的には、第2カムノーズ部23Bの最大第2カムリフト量CL2maxを第1カムノーズ部23Aの最大第1カムリフト量CL1maxより所定の増加量ΔCLだけ大きくしている。これにより、最大第2カムリフト量CL2maxの増大によってクリアランス16を減少しもしくは無くすよう第2ロッカアーム6Bを第1ロッカアーム6Aに対し相対的に回動させると共に、最大バルブリフト量の減少分を最大第2カムリフト量CL2maxの増大によって補償もしくは補完し、最大バルブリフト量の減少すなわちリフトロスを抑制し、もしくは無くすことができる。そしてリフトロスに起因した係合ピン7の摩耗およびポンピングロスの増加等を抑制ないし防止することができる。
図9に、本実施形態の場合のバルブリフトカーブとカムリフト線図を示す。図7と同様、線a(高い破線)は、両ロッカアーム6A,6Bの非連結時に第1カムロブ部22Aのみによってもたらされるバルブリフトカーブである。線b(高い実線)は、両ロッカアーム6A,6Bの連結時に第1カムロブ部22Aと第2カムロブ部22Bの協働によってもたらされるバルブリフトカーブである。線c(低い破線)は、第1カムロブ部22Aの第1カムリフト量CL1を表し、線d(低い実線)は、第2カムロブ部22Bの第2カムリフト量CL2を表す。
線bに見られるように、両ロッカアーム6A,6Bの連結時におけるバルブリフト量は、カム位相が、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3を超えた後にも、暫くの間、最大バルブリフト量VLmaxに維持される。つまり本実施形態では、最大バルブリフト量VLmaxに対するバルブリフト量の減少すなわちリフトロスを無くし、減少量ΔVLをゼロにするように、増加量ΔCLが設定されている。これにより、当初予定していたように(図6参照)、第1カムノーズ部23Aによってもたらされた最大バルブリフト量VLmaxを、第2カムノーズ部23Baによって等しく維持し、バルブ2の最大バルブリフト区間を単にカム位相大側に延長することができる。
図10は、比較例の場合(破線)と本実施形態の場合(実線)とで、第2カムロブ部22Ba,Bのカムリフト量を比較した図である。図示するように、本実施形態の第2カムノーズ部23Bは、比較例の第2カムノーズ部23Baに対し、カムリフト量が増加量ΔCLだけ増加されている。
また本実施形態では、図4に示すように、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3より前の位相位置、具体的には第1カムロブ部22Aの上昇区間24Aの途中に設定された増大開始位置θ2から、第2カムリフト量CL2を第1カムリフト量CL1に対し徐々に増大するよう、第2カムロブ部22Bのカムプロフィールが設定されている。よって、両ロッカアーム6A,6Bの連結時かつバルブ2の開弁時、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3に至る前の段階から、第2ロッカアーム6Bを第1ロッカアーム6Aに対し相対的に回動させ、クリアランス16を徐々に減少することができる。それ故、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3に達した時に急激にクリアランス16が無くなることを抑制し、係合ピン7に瞬間的なせん断応力が加わって係合ピン7の摩耗が促進されるのを抑制できる。
なお、増大開始位置θ2は、第1カムノーズ部23Aの位相位置θ3より前の位相位置であれば、任意に設定可能である。例えば、第1カムロブ部22Aの上昇区間24Aの途中であって図示例より前の位相位置に設定してもよい。あるいは、第1カムロブ部22Aの開始位置θ1と同一の位相位置に設定してもよいし、開始位置θ1より前の位相位置に設定してもよい。
次に、最大バルブリフト量の減少量ΔVLをゼロにするような最適な増加量ΔCLの設定方法を説明する。
本実施形態において、増加量ΔCLは、第1ロッカアーム6Aのロッカー比に基づいて設定されている。本実施形態の場合、第1ロッカアーム6Aのみがバルブ2に開弁駆動力f2を与えるため、第1ロッカアーム6Aの代表的な特性値であるロッカー比を考慮することにより、最適な増加量ΔCLを設定することが可能になる。
特に、増加量ΔCLは、第1ロッカアーム6Aのロッカー比と、前記比較例の場合における図7に示したような最大バルブリフト量の減少量ΔVLとに基づいて設定されている。比較例の場合のバルブリフト減少量ΔVLを併せて考慮することにより、より最適な増加量ΔCLを設定することが可能になる。
図11に第1ロッカアーム6Aを示す。第1ロッカアーム6Aのロッカー比は、厳密にはバルブリフト量に応じて変化する。その理由は、第1カム5Aの回転に伴って第1ロッカアーム6Aのジオメトリーが変化するためである。よって通常は、ロッカー比とは公称ロッカー比を意味し、その値はL1/L2で表される。L1は、ロッカシャフト軸C1から第1ローラベアリング11Aの中心までの長さである。L2は、ロッカシャフト軸C1からアジャストスクリュー17の中心に至る垂線の長さである。
但し、本実施形態で重要なロッカー比は第1カムノーズ部23Aにおける値である。そこで、本実施形態のロッカー比RRは、図12に示すように、第1カムノーズ部23Aに対応した最大バルブリフト量VLmaxを、最大第1カムリフト量CL1maxで除算した値に設定される。すなわち、ロッカー比RRは式(1):RR=VLmax/CL1maxで定義される。RR>1である。
ところで、最大第1カムリフト量CL1maxと最大バルブリフト量VLmaxの関係は、式(1)を変形した式(2):VLmax=CL1max・RRで表される。本実施形態は、第2カムノーズ部23Bの最大第2カムリフト量を、第1カムノーズ部23Aの最大第1カムリフト量CL1maxよりも増加して、リフトロスを無くすことを目的としている。このため、本実施形態の増加量ΔCLは、最大バルブリフト量の減少量ΔVLを、ロッカー比RRにより除算した値に設定されている。ここで減少量ΔVLは実測等により得られた値である。増加量ΔCLをこのように設定することで、当該目的を確実に達成することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば次のような他の実施形態が可能である。
(1)係合ピン7と係合穴8の配置は逆でもよく、第2ロッカアーム6Bに係合ピン7を設け、第1ロッカアーム6Aに係合穴8を設けてもよい。この場合でも上記実施形態と同様の課題が生じ得、また本発明により課題を解決し得るからである。なお課題に関し、上記実施形態に対する比較例では図8(B)に示したように下側(第2カム5Ba側)のクリアランス16が無くなったが、この他の実施形態に対する比較例では図13(B)に示すように上側(第1カム5Aの反対側)のクリアランス16が無くなる。
(2)第1および第2ローラベアリング11A,11Bとロッカシャフト4との相対配置は逆でもよく、バルブ2に近い側に第1および第2ローラベアリング11A,11Bを配置し、バルブ2から遠い側にロッカシャフト4を配置してもよい。
(3)第1および第2ロッカアーム6A,6Bの少なくとも一方は、必ずしも上記実施形態のようにロッカシャフト4に直接支持させなくてもよい。例えば、ロッカシャフト4に直接支持された一方のロッカアーム(例えば6A)に、シャフト穴(例えば10A)を延長するための円筒部を突出して設け、この円筒部の外周側に他方のロッカアーム(例えば6B)を回動可能に支持させてもよい。
(4)上述の実施形態では、カムおよびロッカアームを二つずつ設け、図9に線a,bで示したようにバルブリフトパターンを2段階で切替可能な構成を示した。しかしながら切替段数をより増加させる構成も可能である。例えば、切替段数を3段階とし、最大バルブリフト区間をさらに延長する場合、カムおよびロッカアームの数を一つずつ増やし、第3カムおよび第3ロッカアームを追加して設ける。そして第2ロッカアームと第3ロッカアームを追加のピンで連結可能とする。このとき、第2カムおよび第3カムの関係は第1カムおよび第2カムの関係と同様とし、第2ロッカアームおよび第3ロッカアームの関係は第1ロッカアームおよび第2ロッカアームの関係と同様とする。切替段数をさらに増やす場合も同様である。このように三つ以上のカムおよびロッカアームを設けることによって、切替段数を3以上の段数に設定することが可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 可変動弁装置
2 バルブ
3 カムシャフト
4 ロッカシャフト
5A 第1カム
5B 第2カム
6A 第1ロッカアーム
6B 第2ロッカアーム
7 係合ピン
8 係合穴
16 クリアランス
23A 第1カムノーズ部
23B 第2カムノーズ部
C1 ロッカシャフト軸
R カムシャフト回転方向

Claims (5)

  1. カムシャフトに設けられた第1カムおよび第2カムと、
    ロッカシャフトと、
    前記ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、前記第1カムに当接される第1ロッカアームと、
    前記ロッカシャフトの軸回りに回動可能に設けられ、前記第2カムに当接される第2ロッカアームと、
    前記第1ロッカアームにより駆動されるバルブと、
    前記第1ロッカアームおよび前記第2ロッカアームの一方に出没可能に設けられた係合ピンと、
    前記第1ロッカアームおよび前記第2ロッカアームの他方に設けられ、前記係合ピンが挿入により係合可能な係合穴と、
    を備え、
    前記係合ピンと前記係合穴の間に所定の大きさのクリアランスが設けられ、
    前記第1カムは、第1カムノーズ部を有し、
    前記第2カムは、第2カムノーズ部を有し、
    前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部をカムシャフト回転方向後方に延長するように形成され、
    前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部より大きいカムリフト量を有する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記第2カムノーズ部は、前記第1カムノーズ部より所定の増加量だけ大きいカムリフト量を有し、
    前記増加量は、前記第1ロッカアームのロッカー比に基づいて設定されている
    請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記増加量は、前記第1ロッカアームのロッカー比と、最大バルブリフト量の減少量とに基づいて設定され、
    前記最大バルブリフト量の減少量は、前記第1カムノーズ部と前記第2カムノーズ部の最大カムリフト量が等しく、前記係合ピンが係合された状態で前記バルブが開弁されたと仮定した場合に、前記第1カムノーズ部の終端部付近で前記バルブを駆動するカムが前記第1カムから前記第2カムに切り替わった時に減少したバルブリフト量である
    請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記増加量は、前記最大バルブリフト量の減少量を前記第1ロッカアームのロッカー比により除算した値に設定されている
    請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記第2カムロブ部のカムプロフィールは、前記第1カムノーズ部の位相位置より前の位相位置から、前記第2カムロブ部の第2カムリフト量を前記第1カムロブ部の第1カムリフト量に対し徐々に増大するよう、設定されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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