JP2018119475A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴射弁の閉弁タイミングが目標タイミングより早く閉弁してしまうことを抑制することが可能な燃料噴射制御装置を提供する。【解決手段】燃料を噴射する噴孔の開弁を制御する制御ユニット200は、充電エネルギ量設定部201、充電エネルギ量制御部202閉弁タイミング検出部203及び補正部205を有する。充電エネルギ量設定部201はピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を設定する。充電エネルギ量制御部202は、ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を充電エネルギ量設定部201により設定された値まで上昇させる。閉弁タイミング検出部203は、弁部材が噴孔を閉弁したタイミングである閉弁タイミングと相関のある物理量の検出値を取得する。そして、補正部205は検出値に応じて充電エネルギ量を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、ピエゾアクチュエータの伸縮により燃料噴射を行う燃料噴射制御装置に関する。
燃料噴射制御装置としては、例えば、特許文献1のように、アクチュエータによってノズルニードルを駆動することにより噴孔からの燃料の噴射を制御するものがある。この種の燃料噴射制御装置が適用される燃料噴射装置は、充放電により伸縮するピエゾアクチュエータと、ピエゾアクチュエータの変位を拡大する変位拡大機構と、ノズルニードルが収容され高圧燃料が供給されるニードル収容室とを備える。このニードル収容室の高圧燃料はノズルニードルに対し開弁方向に作用する。さらに、燃料噴射装置は、ノズルニードルに対し閉弁方向に作用する弾性部材と、ノズルニードルに対し閉弁方向に作用する油圧を制御する圧力制御室とを備える。
制御バルブは、圧力制御室とニードル収容室との連通状態及び非連通状態を制御する。制御バルブは、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴う変位が変位拡大機構により拡大されることにより作動する。変位拡大機構は、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴い往復運動するピエゾピストンと、ピエゾピストンの往復運動に連動して作動することで制御バルブを作動させるバルブピストンとを備える。そして、ピエゾピストンとバルブピストンとの間には、作動油としての燃料が充填された油密室を備えている。油密室は、ピエゾアクチュエータの変位量を圧力変化に変換することで変位量を拡大しバルブピストンに伝達することにより、ピエゾピストン及びバルブピストンを連動して作動させている。制御バルブは、バルブピストンの作動により圧力制御室に形成されたシート部に密着する。
これにより、制御バルブは圧力制御室とニードル収容室とを非連通状態にする。制御バルブによりニードル収容室と圧力制御室とが非連通状態になると、圧力制御室への高圧燃料の流入が停止され、圧力制御室の燃料は圧力制御室外へ流出する。よって、圧力制御室の油圧がニードル収容室に対して低下する。これにより、ノズルニードルに作用する閉弁力が開弁力に対して小さくなり、噴孔が開弁する。つまり、噴射弁の開弁時間は、制御バルブがシート部に密着することによりニードル収容室と圧力制御室とが非連通状態となる時間を制御することで制御される。
このような燃料噴射装置において、ピエゾアクチュエータの変位量は、経年変化により小さくなる可能性がある。つまり、ピエゾアクチュエータがピエゾピストンを作動させる力は、ピエゾアクチュエータの経年変化により小さくなる可能性がある。ピエゾピストンを作動させる力が小さくなると、バルブピストンから制御バルブへ作用する力が小さくなり、制御バルブがシート部に密着するために必要な密着力を得られない可能性がある。
そこで、特許文献1では、ピエゾアクチュエータの特性を検出し、ピエゾアクチュエータを伸縮するために加える駆動電圧を特性に応じて補正することでピエゾアクチュエータの変位量を補正する制御が開示されている。
特開2005−172002号公報
ここで、油密室の油圧は、ピエゾアクチュエータが伸長してピエゾピストンを作動することで上昇する。そして、油密室の油圧が上昇すると、油密室の燃料は、ピエゾピストン及びバルブピストンの摺動部の間隙から漏れる。そのため、ピエゾアクチュエータが伸長している期間、つまりピエゾアクチュエータの充電が完了している期間に油密室の圧力は徐々に低下する。この摺動部の間隙は、ピエゾピストン及びバルブピストンの作動により摩耗し広くなる可能性がある。摺動部の間隙が広くなった場合には、広くなっていない状態の時と比較して油密室の燃料が間隙から漏れ出やすくなる。つまり変位拡大機構の特性が変化する。
摺動部の間隙が広くなっていない時であれば、油密室の油圧が徐々に低下したとしても、開弁期間中に制御バルブがシート部に密着し、圧力制御室とニードル収容室を非連通状態にするために必要な所定密着力を制御バルブは油圧から得ることができる。しかしながら、摺動部の間隙が広くなり油密室の燃料が漏れ出やすくなると、間隙が広くなっていない時と比較して油密室の油圧の低下が速くなる。すると、バルブピストンに作用する油圧による力の低下も同様に速くなる。その結果、ピエゾアクチュエータの変位量に応じた油密室の圧力の上昇を維持できなくなる。これにより、制御バルブは開弁期間に所定密着力を維持することが困難となる可能性がある。密着力が所定密着力よりも小さくなると、ピエゾアクチュエータの充電が完了している期間であるにも拘わらず制御バルブはシート部から離れてしまう。すると、ニードル収容室と圧力制御室とが連通状態となり、ニードル収容室の高圧燃料が圧力制御室に流入する。そのため、ニードル収容室と圧力制御室とに油圧差がなくなる。その結果、ノズルニードルに対し閉弁方向に作用する力が大きくなりノズルニードルは、ピエゾアクチュエータの充電が完了し放電を行っていない期間、つまり駆動信号が出力されている期間であっても閉弁してしまうという知見を本発明者は見出した。
特許文献1では、このような変位拡大機構の特性変化は考慮されていない。そのため、変位拡大機構の特性変化により間隙から燃料が漏れ出やすくなり油密室の圧力が低下しやすくなっていたとしても、ピエゾアクチュエータを伸縮するために加える駆動電圧の補正値には反映されない。つまり、ピエゾアクチュエータの放電を行っていない場合であっても変位拡大機構の特性変化により制御バルブの密着力が低下しやすくなっていたとしても、ピエゾアクチュエータを伸縮するために加える駆動電圧の補正値には反映されない。よって特許文献1では、摺動部の間隙が広くなった噴射弁において、ピエゾアクチュエータへの放電を行っていない場合の油密室の圧力低下に伴う制御バルブの密着力低下により、目標とするタイミングよりも早く閉弁してしまうことを抑制することが困難である。
そこで、本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、噴射弁の閉弁タイミングが目標タイミングより早く閉弁してしまうことを抑制することが可能な燃料噴射弁制御装置を提供することである。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明の1つは、
高圧流路(11)の燃料を噴射する噴孔(50)の開弁と閉弁とを行う弁部材(40)と、
弁部材に圧力を作用させる燃料が充填された圧力制御室(12)へ燃料を供給する供給口(15a)を開閉する制御弁であって、供給口を開弁することで圧力制御室の燃料の圧力を昇圧させて弁部材を閉弁させ、供給口を閉弁することで圧力制御室の燃料の圧力を降圧させて弁部材を閉弁させる制御弁(30)と、
充電により伸長し、放電により短縮するピエゾアクチュエータ(21)と、
ピエゾアクチュエータの伸長により摺動する第一摺動部(221)と、第一摺動部の摺動量を圧力変化に変換する油密室(223)と、油密室の圧力で摺動する第二摺動部(222)と、を有し、第二摺動部で制御弁に閉弁力を伝達する伝達機構(22)と、を備える燃料噴射装置(100)に適用され、
ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を制御することで、制御弁の開弁と閉弁とを制御する燃料噴射制御装置において、
ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を高圧流路の燃圧と相関のある値に基づいて設定する充電エネルギ量設定部(201)と、
ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を充電エネルギ量設定部により設定された値まで上昇させる充電エネルギ量制御部(202)と、
弁部材が噴孔を閉弁したタイミングである閉弁タイミングと相関のある物理量の検出値を取得する閉弁タイミング検出部(203)と、
閉弁タイミング検出部により取得された検出値に応じて、燃圧と相関のある値に基づき設定される充電エネルギ量を補正する補正部(205)と、
を備える燃料噴射制御装置である。
上記発明によれば、実際に噴孔が閉弁した閉弁タイミングを検出し目標とするタイミングと比較する。仮に、ピエゾアクチュエータまたは伝達機構の特性のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化していた場合、ピエゾアクチュエータを放電していない状態であっても、制御弁に作用する閉弁力が小さくなる。すると、制御弁は供給口の閉弁を維持できなくなり、ピエゾアクチュエータが放電していない状態であっても、弁部材が噴孔を閉弁してしまう可能性がある。そのような場合、検出される閉弁タイミングは目標とするタイミングよりも早くなる。つまり、検出した閉弁タイミングが目標とするタイミングよりも早い場合、ピエゾアクチュエータ及び伝達機構の特性のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化したことを検出することが可能である。
この点を鑑みた上記発明では、検出された閉弁タイミングに応じて、ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を補正する。これにより、制御弁に作用する閉弁力が大きくなるように補正して、供給口の閉弁を維持することが可能となる。よって、噴孔の閉弁タイミングを目標とするタイミングに近づけることが可能となる。つまり、ピエゾアクチュエータ及び伝達機構のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化したとしても、噴孔が目標とするタイミングより早く閉弁してしまうことを抑制することが可能である。
第一実施形態における燃料噴射制御装置を適用した車両の概略図である。 第一実施形態におけるピエゾアクチュエータの断面図である。 第一実施形態における燃料噴射制御装置による制御を示すフローチャートである。 第一実施形態における燃料噴射制御装置による制御を示すタイムチャートである。 第二実施形態における燃料噴射制御装置による制御を示すフローチャートである。 第三実施形態における燃料噴射制御装置による制御を示すフローチャートである。 第三実施形態における充電エネルギ補正量マップを示す。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第一実施形態)
図1は本実施例が適用されたディーゼルエンジン2(以下、エンジン2)のコモンレール式燃料噴射システム1の構成を表す構成図である。コモンレール式燃料噴射システム1は、主として車両に搭載され、コモンレール3、燃料タンク4、高圧ポンプ5、複数の燃料噴射装置100及び制御ユニット200を備える。
燃料タンク4の燃料は、燃料フィルタを介して、高圧ポンプ5に汲み上げられる。高圧ポンプ5は、図示しない燃料調量弁を備えており、制御ユニット200からの制御指令に基づいてこの燃料調量弁が制御されることで、高圧ポンプ5が吐出する燃料量が決定される。
高圧ポンプ5からの燃料は、コモンレール3に加圧供給される。コモンレール3は、高圧ポンプ5から加圧供給された燃料を高圧状態で蓄えるものであり、このコモンレール3に蓄圧された高圧燃料は、高圧燃料通路6を介して、エンジン2の各気筒に設けられた燃料噴射装置100に供給される。各気筒の燃料噴射装置100は、いずれも低圧燃料通路8と接続されており、この低圧燃料通路8を介して燃料タンク4に燃料を戻すことが可能となっている。また、コモンレール3には、減圧弁9が設けられており、コモンレール3内の圧力が目標圧力より高い場合に、コモンレール3内の燃料の一部を減圧弁9から燃料タンク4に戻すことが可能となっている。
本実施形態のコモンレール式燃料噴射システム1は、コモンレール3内の燃料圧力を検出する燃料圧力センサ3aを備える。さらに、エンジン2の出力軸の回転角度を検出するクランク角センサ(図示略)及び運転者によるアクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ(図示略)等を備えている。そして、これらの各種センサの検出結果は、制御ユニット200に入力される。
コモンレール式燃料噴射システム1の中で燃料噴射制御装置(ECU:Electronic Control Unit)として機能する部分が制御ユニット200である。制御ユニット200は、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)、入力回路及び出力回路を備える。記憶媒体は、演算処理装置によって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。燃料噴射制御装置は、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、燃料噴射制御装置によって実行されることによって、燃料噴射制御装置をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように燃料噴射制御装置を機能させる。
制御ユニット200は、各種センサから入力される各種検出値に基づき、エンジン2、燃料噴射装置100及び高圧ポンプ5等の駆動を制御する。制御ユニット200は、プログラムとして充電エネルギ量設定部201、充電エネルギ量制御部202、閉弁タイミング検出部203、放電制御部204及び補正部205を有する。
次に、図2を用いて、本実施形態における燃料噴射装置100の詳細構成を説明する。燃料噴射装置100は、図2に示すように、弁ボデー10、駆動部20、制御バルブ30、ノズルニードル40及び噴孔50を有する。ここでいう、制御バルブ30が制御弁に該当し、ノズルニードル40が弁部材に該当する。駆動部20、制御バルブ30、ノズルニードル40は、弁ボデー10に設けられた所定の空間に収容されている。そして、噴孔50は弁ボデー10の先端に形成されている。
弁ボデー10には、高圧流路11、ニードル収容室16、圧力制御室12、低圧流路13、制御バルブ室15及び駆動部収容室18が形成されている。
高圧流路11は、高圧燃料通路6を通してコモンレール3から供給される高圧の燃料を、噴孔50に供給する。高圧流路11には、高圧流路11を流通する燃料の圧力である高圧流路圧力Pを検出するための燃圧センサ111が取り付けられている。燃圧センサ111は、コモンレール3から噴孔50までの間に取り付けられており、燃料の圧力(燃圧)を検出する。高圧流路11から流入した高圧の燃料は、ニードル収容室16へ流入する。そのため、燃料噴射圧力は、高圧流路圧力Pと等しい。
ニードル収容室16には、ノズルニードル40が収容されている、ノズルニードル40は、弁ボデー10に形成された噴孔50の開弁と閉弁とを行う。ノズルニードル40は、ニードル収容室16内に設けられたニードル保持壁41に摺動可能に保持されている。ノズルニードル40の摺動方向は、弁ボデー10の軸方向に沿っている。そして、ニードル保持壁41には、ノズルニードル40のリフト量を検出するリフトセンサ112が設けられている。また、ノズルニードル40には、ニードルスプリング42が取り付けられている。ニードルスプリング42は、ノズルニードル40に開弁方向の弾性力を付与する。ニードル収容室16は、高圧流路11と連通しており、高圧の燃料で充填されている。ニードル収容室16に充填された高圧の燃料は、ノズルニードル40の開弁方向に作用している。
圧力制御室12は、弁ボデー10の内部において、ノズルニードル40を挟んで噴孔50の反対側に形成されている。圧力制御室12は、弁ボデー10、ニードル保持壁41及びノズルニードル40により区画された円柱状の空間である。圧力制御室12に充填された燃料の圧力は、ノズルニードル40に形成された第一受圧面43に作用する。そのため、第一受圧面43にはノズルニードル40の閉弁方向の力が作用する。
低圧流路13は、低圧燃料通路8を介して燃料噴射装置100の燃料を燃料タンク4へ戻す。つまり、燃料噴射装置100の燃料は低圧流路13から排出されることにより調整される。
制御バルブ室15は、弁ボデー10の内部において、圧力制御室12を挟んでノズルニードル40の反対側に形成されている。制御バルブ室15は、制御バルブ30及びバルブスプリング31を収容する円柱状の空間である。制御バルブ室15の軸方向は、弁ボデー10の軸方向に沿っている。
弁ボデー10には、制御バルブ室15と、低圧流路13、ニードル収容室16及び圧力制御室12とを連結する複数の流路が形成されている。制御バルブ室15とニードル収容室16との間には、制御バルブ室15とニードル収容室16とを繋ぐ第一流路17が形成されている。第一流路17は、制御バルブ室15にニードル収容室16に充填された高圧燃料を供給する。そして、制御バルブ室15の内側において、第一流路17の開口周囲を囲む円環状の領域には、第一載置部15aが形成されている。ここでいう第一載置部15aが供給口に該当する。
制御バルブ室15と圧力制御室12との間には、制御バルブ室15と圧力制御室12とを繋ぐ第二流路14が形成されている。そして、第二流路14には、第二絞り部12aが形成されている。制御バルブ室15と圧力制御室12とは、第二流路14により連通状態である。
制御バルブ室15と低圧流路13との間には、制御バルブ室15と低圧流路13とを繋ぐ第三流路19が形成されている。第三流路19と低圧流路13との接続部分には第一絞り口13aが形成されており、第三流路19から低圧流路13へ流出する燃料の量を制限している。そして、制御バルブ室15の内側において、第三流路19の開口周囲を囲む円環状の領域には、第二載置部15bが形成されている。
制御バルブ30には、第一載置部15aに対応する位置に第一接触面30aが形成されている。第一載置部15aと第一接触面30aとが密着することで第一流路17を閉弁する。また、制御バルブ30には、第二載置部15bに対応する位置に第二接触面30bが形成されている。第二載置部15bと第二接触面30bとが密着することで第二流路14を閉弁する。バルブスプリング31は、軸方向に弾性力を働かせる金属のバネであり、制御バルブ30に形成された第二接触面30bが第二載置部15bに密着するように制御バルブ30へ弾性力を作用させている。
駆動部収容室18には、駆動部20が収容されている。駆動部20は、ピエゾアクチュエータ21と変位拡大機構22とを有する。ここでいう変位拡大機構22が、伝達機構に該当する。ピエゾアクチュエータ21は、一または複数のピエゾ素子を有する。このピエゾ素子を充電することにより、ピエゾ素子は伸長する。また、ピエゾ素子に充電されていた駆動エネルギを放電するとピエゾ素子は縮小する。
変位拡大機構22は、ピエゾアクチュエータ21の伸縮による変位量を拡大させる機構である。変位拡大機構22は、摺動部23、油密室223、緩衝シリンダ224及びピストンスプリング226を有する。摺動部23は、ピエゾピストン221とバルブピストン222とを有する。ここでいうピエゾピストン221が第一摺動部に該当し、バルブピストン222が第二摺動部に該当する。
緩衝シリンダ224は、円筒状に形成されており、ピエゾピストン221及びバルブピストン222に外嵌されている。緩衝シリンダ224は、ピエゾピストン221とバルブピストン222との間に油密室223を区画している。
ピエゾピストン221は、ピエゾアクチュエータ21と接触している。そして、バルブピストン222は、油密室223を挟んでピエゾピストン221の反対側に配置されている。円柱部227を介して制御バルブ30と結合している。ピエゾピストン221及びバルブピストン222は円柱形状であり、軸方向は弁ボデー10に沿っている。ピエゾピストン221の軸方向に垂直な断面面積は、バルブピストン222の断面面積よりも大きい。
ピストンスプリング226は、バルブピストン222に制御バルブ室15方向の弾性力を付与する。
噴孔50は、燃焼室へ挿入される弁ボデー10の挿入方向の先端側に形成されている。噴孔50は、弁ボデー10の側から外側に向けて放射状に複数設けられている。ニードル収容室16に流入した高圧の燃料は、ニードル収容室16に形成された噴孔50から燃焼室へ噴射される。さらに、弁ボデー10には、複数設けられた噴孔50のすべてを囲うように1つの円環状のニードル載置部50aが形成されている。ノズルニードル40が、ニードル載置部50aに載置されることにより噴孔50は閉弁される。
次に、本実施形態の燃料噴射装置100の開弁駆動について説明する。ピエゾアクチュエータ21は充電されると伸長する。すると、ピエゾアクチュエータ21の伸長による変位に伴ってピエゾピストン221が、緩衝シリンダ224で制御バルブ室15方向へ摺動する。そして、ピエゾピストン221が摺動し変位することにより油密室223の燃料の圧力(以下、油圧とする)が上昇する。つまり、ピエゾピストン221の摺動量が油密室223で油圧に変化されている。ピエゾピストン221の摺動に伴い油圧が上昇することにより、バルブピストン222は油圧を受け、緩衝シリンダ224内で摺動する。ここで、ピエゾピストン221の軸方向に垂直な断面面積よりもバルブピストン222の軸方向に垂直な断面面積の方が小さい。よって、油密室223の油圧の上昇によりバルブピストン222に加わる力は、ピエゾピストン221が油密室223の燃料に加えた力よりも大きくなる。つまり、ピエゾアクチュエータ21の伸長による変位は圧力変化に変換されることで拡大され、閉弁力として制御バルブ30に伝達される。
油圧を受け摺動したバルブピストン222は、制御バルブ30を噴孔50方向へ押す。制御バルブ30は噴孔方向へ押されることにより第二載置部15bから離れる。すると、制御バルブ室15と低圧流路13とが連通状態になる。さらにバルブピストン222が制御バルブ室15方向に摺動し制御バルブ30を押すと、制御バルブ30は第一載置部15aに押し付けられる。これにより、第一接触面30aは第一載置部15aと密着する。そのため、高圧の燃料を制御バルブ室15に供給する第一流路17が制御バルブ30により閉弁され、第一流路17と制御バルブ室15とが非連通状態になる。これにより、制御バルブ室15への高圧の燃料の流入は停止され、制御バルブ室15の燃料は低圧流路13から流出するため、制御バルブ室15の燃料は降圧される。制御バルブ室15の燃料の圧力が低下すると、制御バルブ室15と第二流路14を介して連通状態である圧力制御室12の圧力も低下する。圧力制御室12の圧力が低下するとノズルニードル40の第一受圧面43に作用する閉弁方向への力が小さくなる。そのため、ノズルニードル40はニードル載置部50aから離座する。これにより、噴孔50が開弁する。
次に、本実施形態の燃料噴射装置100の閉弁駆動について説明する。ピエゾアクチュエータ21は放電されると短縮し、充電されていない状態の長さに戻る。ピエゾアクチュエータ21が短縮すると、ピエゾピストン221は、ピエゾアクチュエータ21が充電されていない状態の位置である初期位置に戻る。すると、油密室223の燃料の圧力が低下する。そのため、バルブピストン222も初期位置に戻る。バルブピストン222が初期位置に戻ると制御バルブ30も初期位置に戻る。すると、制御バルブ30の第一接触面30aを第一載置部15aに押し付けていた力が作用しなくなる。そのため、第一流路17と制御バルブ室15とが連通状態となり、制御バルブ室15へ高圧の燃料が流入する。一方、第三流路19と制御バルブ室15は、第二接触面30bが第二載置部15bへ密着することにより非連通状態となる。その結果、制御バルブ室15は高圧の燃料で充填される。制御バルブ室15が高圧の燃料で充填されると、制御バルブ室15と第二流路14を介して連通状態である圧力制御室12も高圧の燃料で充填される。圧力制御室12の圧力が昇圧されると、第一受圧面43へ作用する圧力が大きくなるため、ノズルニードル40はニードル載置部50aへ押し付けられる。これにより、噴孔50は閉弁される。
ここで、ピエゾアクチュエータ21の充電によりピエゾピストン221が摺動すると、油密室223の油圧が上昇する。油密室223の油圧が上昇すると、油密室223の燃料は摺動部23と緩衝シリンダ224との間隙から漏れる。これらのことから、油密室223の圧力はピエゾアクチュエータ21の充電が完了し放電を行っていない期間であるにも拘わらず徐々に低下する。
この摺動部23と緩衝シリンダ224との間隙は、ピエゾピストン221及びバルブピストン222の作動により摩耗し広くなる可能性がある。摺動部23の間隙が広くなった場合、広くなっていない状態の時と比較して油密室223の燃料が間隙から漏れ出やすくなる。つまり、変位拡大機構22の特性が変化する。
摺動部23の間隙が広くなっていない時であれば、油密室223の油圧が徐々に低下したとしても、圧力制御室12と第一流路17とを非連通状態にするために必要な所定密着力を制御バルブ30は油密室223の油圧から得ることができる。しかしながら、摺動部23の間隙が広くなり油密室223の燃料が漏れ出やすくなると、間隙が広くなっていない時と比較して油密室223の油圧の低下が速くなる。すると、バルブピストン222に作用する油圧による力の低下も同様に速くなる。その結果、ピエゾアクチュエータ21の変位量に応じた油密室223の圧力上昇を維持できなくなる。これにより、制御バルブ30はピエゾアクチュエータ21が充電されている場合であっても所定密着力を維持することが困難となる可能性がある。
密着力が所定密着力よりも小さくなると、ピエゾアクチュエータ21の放電を行っていない場合であるにも拘わらず、制御バルブ30は第一載置部15aから離れてしまう。すると、第一流路17と制御バルブ室15とが連通状態となり、ニードル収容室16の高圧燃料が制御バルブ室15に流入する。すると、圧力制御室12へも第二流路14を介して高圧の燃料が流入する。その結果、圧力制御室12の圧力が高圧となり、第一受圧面43へ作用する圧力が大きくなるため、ノズルニードル40が噴孔50を閉弁する。つまり、ピエゾアクチュエータ21の充電が完了し放電を行っていない場合であっても閉弁してしまう。
以上のようなピエゾアクチュエータ21の充電が完了し放電を行っていない場合であっても摺動部23の間隙が広くなることによりノズルニードル40が噴孔50を閉弁してしまうことを抑制するため、図3のような制御フローを制御ユニット200が実行する。この制御フローは、エンジン2が駆動している期間に繰り返し実行される。
先ず、ステップS201では、充電エネルギ補正量Ecorrの値を0にする。次にステップS202で燃料噴射装置100の駆動要求があるか否かを判定する。駆動要求があるか否かは、例えばアクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサの検出値から判定する。駆動要求がある場合には、駆動信号がオンになる。ステップS202で駆動要求があると判定された場合にはステップS203へ移行する。ステップS203では、燃圧センサ111が検出した高圧流路圧力Pを閉弁タイミング検出部203が取得する。一方、ステップS202で駆動要求がないと判定された場合には、制御フローを終了する。
次にステップS204では、閉弁タイミング検出部203により取得された燃圧に基づき、ピエゾアクチュエータ21への基本充電エネルギ量Etrgを算出する。基本充電エネルギ量Etrgは、制御バルブ30が第一流路17を非連通状態にするために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる充電エネルギ量よりも所定量大きい値である。基本充電エネルギ量Etrgは予め実験等により算出された燃圧と基本充電エネルギ量Etrgとの相関マップに基づき算出される。
次に、ステップS205では、ピエゾアクチュエータ21に実際に充電する充電エネルギ量である最終充電エネルギ量Efinを算出する。最終充電エネルギ量Efinは、基本充電エネルギ量Etrgと充電エネルギ補正量Ecorrとの和により算出される。次にステップS206では、最終充電エネルギ量Efinが予めメモリに記録された充電エネルギ量閾値Egrdよりも小さいかが判定される。最終充電エネルギ量Efinが充電エネルギ量閾値Egrd以上の場合には、ステップS207へ移行し、充電エネルギ量設定部201が、最終充電エネルギ量Efinの値を充電エネルギ量閾値Egrdの値に変更しステップS208へ移行する。一方、最終充電エネルギ量Efinが充電エネルギ量閾値Egrdよりも小さかった場合には、充電エネルギ量設定部201は、最終充電エネルギ量Efinを変更せずにステップS208へ移行する。
ステップS208では、充電エネルギ量制御部202が、ピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量を充電エネルギ量設定部201により設定された最終充電エネルギ量Efinまで上昇させる。充電エネルギ量制御部202は、充電開始タイミングから、制御バルブ30が第一流路17を非連通状態にするために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる充電エネルギ量に到達するまでの期間では、予め設定された充電速度で充電する。そして、充電エネルギ量制御部202は、ピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量が最終充電エネルギ量Efinになった場合に、ピエゾアクチュエータ21の放電を開始するまでピエゾアクチュエータ21の充電エネルギ量を一定に保持する。充電開始タイミングから所定時間経過後、放電制御部204がピエゾアクチュエータ21の放電を行う。放電制御部204は、充電エネルギ量設定部201により設定された最終充電エネルギ量Efinが大きいほど放電速度を速くする。
ステップS209では、充電開始タイミングからノズルニードル40が噴孔50を閉弁した閉弁タイミングまでの期間と充電開始タイミングから放電を開始した放電開始タイミングまでの期間との時間差である閉弁タイミング時間差EOIdifを算出する。具体的には、充電開始タイミングからノズルニードル40が噴孔50を閉弁した閉弁タイミングまでの期間から、充電開始タイミングから放電を開始した放電開始タイミングまでの期間を引く。要するに、放電開始タイミングから閉弁タイミングまでの時間が閉弁タイミング時間差EOIdifに相当する。
閉弁タイミングは、閉弁タイミングと相関のある物理量の検出値を閉弁タイミング検出部203が取得することで算出する。具体的には、リフトセンサ112が検出したノズルニードル40のリフト量を閉弁タイミング検出部203が取得することで算出する。
次に、ステップS210では、閉弁タイミング時間差EOIdifと予め決められた所定値とを比較する。ここでいう所定値とは、例えば閉弁タイミング時間差EOIdifが生じていたとしても誤差の範囲として許容できる値として設定される。閉弁タイミング時間差EOIdifが所定値よりも大きい場合にはステップS202へ移行し、再び制御フローが実行される。一方、閉弁タイミング時間差EOIdifが所定値よりも小さい場合には、ピエゾアクチュエータ21または変位拡大機構22のうち少なくともどちらか一方の特性が変化したとしてステップS211へ移行する。
補正部205をなすステップS211では、次回の充電エネルギ補正量Ecorrを算出する。ここで言う次回とは、エンジン2が駆動している間に繰り返し実行される制御フローのうちの次の駆動要求があった場合を意味する。次回の充電エネルギ補正量Ecorrは、今回の充電エネルギ補正量Ecorrに増加補正量Eaddを加えることで算出する。ここで言う今回とは、閉弁タイミング検出部203が取得したノズルニードル40のリフト量を発生させた時の充電エネルギ補正量Ecorrを意味する。増加補正量Eaddは、メモリに予め記録されている。次回の充電エネルギ補正量Ecorrが算出されると、ステップS202へ戻る。図3の制御フローは、ステップS202で駆動要求がないと判定されるころで終了する。
次に、図4に基づいて、図3の制御フローが実行された場合の燃料噴射装置100の駆動例を示す。図4において、点線は、図3の制御フローを実行した場合のn−1回目の燃料の噴射を実行した際の駆動例を示し、実線はn回目の燃料の噴射を実行した際の駆動例を示す。
まず、n−1回目の燃料噴射装置100の駆動例を図4の点線を用いて説明する。時刻t1で駆動信号がオンになると、図3の制御フローが実行され、ピエゾアクチュエータ21への充電が開始される。ピエゾアクチュエータ21の充電エネルギ量が充電エネルギ量設定部201に設定された最終充電エネルギ量Efin(n−1)に到達すると、ピエゾアクチュエータ21の充電が完了したとする。そして、充電エネルギ量制御部202はピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量を一定に保持する。ピエゾアクチュエータ21が充電され、油密室223の油圧が上昇すると、制御バルブ30の第一接触面30aが第一載置部15aに押し付けられることにより密着力が生じる。ピエゾアクチュエータ21の充電エネルギ量が最終充電エネルギ量Efin(n−1)に到達すると、密着力は所定密着力以上となるため、制御バルブ30は、制御バルブ室15と高圧流路11とを非連通状態にする。
ここで、油密室223の油圧が上昇すると、摺動部23から油密室223の燃料が漏れる。そのため、油密室223の燃料漏れに伴い密着力は低下し、時刻t2aで密着力が所定密着力よりも低くなる。密着力が所定密着力よりも低くなると、駆動信号がオンの期間、つまりピエゾアクチュエータ21の放電が完了している期間であっても制御バルブ30は、制御バルブ室15と高圧流路11との非連通状態を維持できなくなる。その結果、ピエゾアクチュエータ21の放電が開始される時刻t3より前でありピエゾアクチュエータ21への充電が完了している期間内である時刻t2でノズルニードル40が噴孔50を閉弁してしまい燃料の噴射が停止される。
ピエゾアクチュエータ21が閉弁すると、時刻t1で駆動信号がオンになってから時刻t3でオフにされるまでの期間である期間Aと、時刻t1で駆動信号がオンになってから時刻t2で噴孔50が閉弁されるまでの期間である期間B1とが推定される。そして、期間B1から期間Aを引くことでn−1回目の閉弁タイミング時間差EOIdif(n−1)を算出する。n−1回目で、閉弁タイミング時間差EOIdif(n−1)が所定値よりも小さい場合、n回目のピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量をn−1回目の充電エネルギ量よりも充電エネルギ補正量Ecorr(n)だけ大きくする。
次に、n回目の燃料噴射装置100の駆動例を図4の実線を用いて説明する。時刻t1で駆動信号がオンになると、図3の制御フローが実行され、n回目のピエゾアクチュエータ21への充電が開始される。ピエゾアクチュエータ21への今回の最終充電エネルギ量Efin(n)は前回の最終充電エネルギ量Efin(n−1)よりも充電エネルギ補正量Ecorr(n)だけ大きい値として設定される。ピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量が最終充電エネルギ量Efin(n)に到達すると、ピエゾアクチュエータ21の充電が完了したとして、充電エネルギ量制御部202はピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量を一定に保持する。ピエゾアクチュエータ21が充電され油密室223の油圧が上昇すると、制御バルブ30の第一接触面30aが第一載置部15aに押し付けられることにより密着力が生じる。ピエゾアクチュエータ21の充電エネルギ量が最終充電エネルギ量Efin(n)に到達すると、密着力は所定密着力以上となるため、制御バルブ30は、制御バルブ室15と高圧流路11とを非連通状態にする。
n回目は、n−1回目と比較してEcorr(n)だけ充電エネルギ量が大きい。これにより、油密室223の燃料漏れに伴い密着力が低下したとしても、駆動信号がオンの期間、つまりピエゾアクチュエータ21の充電が完了している期間に制御バルブ30は、制御バルブ室15と高圧流路11との非連通状態を維持することが可能である。よって、駆動信号がオフされる時刻t3まで噴孔50の開弁を維持することが可能である。時刻t3で駆動信号がオフされると、時刻t4で噴孔50は閉弁される。
ピエゾアクチュエータ21が閉弁されると、時刻t1で駆動信号がオンになってから時刻t3でオフにされるまでの期間である期間Aと、時刻t1で駆動信号がオンになってから時刻t4で噴孔50が閉弁されるまでの期間である期間B2とが推定される。そして、期間B2から期間Aを引くことでn回目の閉弁タイミング時間差EOIdif(n)を算出する。n回目で、閉弁タイミング時間差EOIdif(n)が所定値以上であった場合、目標とするタイミングに対する実際の閉弁タイミングのずれは生じていないまたは誤差の範囲内であるとして判定される。つまり、充電エネルギ補正量Ecorr(n)分補正することで、目標とするタイミングに近づけることができる。そのため、n+1回目のピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ補正量Ecorr(n+1)は充電エネルギ補正量Ecorr(n)として算出される。
以上により、本実施形態によれば、実際に噴孔50が閉弁した閉弁タイミングを検出し目標とするタイミングと比較する。仮に、ピエゾアクチュエータ21または変位拡大機構22の特性のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化していた場合、ピエゾアクチュエータ21を放電していない状態であっても、制御バルブ30に作用する閉弁力が小さくなる。すると、制御バルブ30は第一載置部15aとの密着を維持できなくなり、ピエゾアクチュエータ21が放電していない状態であっても、ノズルニードル40が噴孔50を閉弁してしまう可能性がある。そのような場合、検出される閉弁タイミングは、目標とするタイミングよりも早くなる。つまり、検出した閉弁タイミングが目標とするタイミングよりも早い場合、ピエゾアクチュエータ21及び変位拡大機構22の特性のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化したことを検出することが可能である。
この点を鑑みた本実施形態では、検出された閉弁タイミングに応じて充電エネルギ量を補正する。具体的には、補正部205は、閉弁タイミングを変えるように充電エネルギ量を補正する。より具体的には、目標とするタイミングに対して検出された閉弁タイミングが早い場合にピエゾアクチュエータ21への次回の充電エネルギ量を今回の充電エネルギ量よりも増加させる。
これにより、制御バルブ30に作用する閉弁力が大きくなり、第一載置部15aと第一接触面30aとの密着を維持することが可能となる。よって、噴孔50の閉弁タイミングを目標とするタイミングに近づけることが可能となる。つまり、ピエゾアクチュエータ21及び変位拡大機構22のうち少なくともどちらか一方の特性が劣化したとしても、噴孔50が目標とするタイミングより早く閉弁してしまうことを抑制することが可能である。
また本実施形態では、充電エネルギ量制御部202は、少なくとも所定期間において予め設定された充電速度でピエゾアクチュエータ21へ充電する。具体的には、ピエゾアクチュエータ21への充電開始から、制御バルブ30が第一載置部15aとの密着を維持するために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる充電エネルギ量に到達するまでの期間で、予め設定された充電速度で充電する。換言すれば、補正部205による補正後の充電エネルギ量の大きさに拘わらず、予め設定された充電速度でピエゾアクチュエータ21へ充電する。
これにより、ピエゾアクチュエータ21への充電を開始してから、第一接触面30aと第一載置部15aとの密着を維持するために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる充電エネルギ量に到達するまでの期間を一定にすることができる。つまり、ピエゾアクチュエータ21への充電を開始してからノズルニードル40が摺動するまでの期間が変動することを抑制することができる。これにより、噴射弁の開弁タイミングの精度を向上でき、延いては開弁時間、噴射時間及び噴射量の精度を向上することが可能である。
仮に、充電エネルギ量設定部201により設定された充電エネルギ量の変化を考慮せずにピエゾアクチュエータ21の放電速度を固定した場合、充電された駆動エネルギ量が多くなった分だけ放電に要する時間が長くなってしまう。すると、閉弁タイミングが目標閉弁タイミングに対して遅れてしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、充電エネルギ量設定部201により設定された充電エネルギ量が大きいほど放電速度を早くする放電制御部204を備える。これにより、ピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量が変化した場合であっても放電時間が長くなることを抑制することができる。よって、閉弁タイミングが目標とするタイミングに対して遅れてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、基本充電エネルギ量Etrgを燃圧に基づき算出することにより、制御バルブ30が第一流路17を非連通状態にするために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる充電エネルギ量を算出することが可能である。第一接触面30aが第一載置部15aと密着し制御バルブ室15と第一流路17とを非連通状態にするためには、第一流路17の高圧の燃料が制御バルブ30を押す力よりも大きな力で、バルブピストン222が制御バルブ30を押す必要がある。そのため、燃圧に基づきピエゾアクチュエータ21への基本充電エネルギ量Etrgを算出することにより、制御バルブ30が第一流路17を非連通状態にするために必要なピエゾアクチュエータ21の変位量を発生させる精度を向上することが可能である。
また、最終充電エネルギ量Efinと充電エネルギ量閾値Egrdとを比較し、最終充電エネルギ量Efinが充電エネルギ量閾値Egrd以上であった場合には、最終充電エネルギ量Efinを充電エネルギ量閾値Egrdとする。これにより、ピエゾアクチュエータ21への充電エネルギ量が充電エネルギ量閾値Egrd以上になることで、ピエゾアクチュエータ21の劣化する可能性を抑制することが可能である。また、制御バルブ30が大きな力で第一載置部15aへ押し付けられることにより、制御バルブ30または第一載置部15aが劣化する可能性を抑制することが可能である。
(第二実施形態)
第二実施形態について図5を用いて説明する。図5の制御フローのうち、ステップS201からステップS210までは、図3と同様の制御を行う。第二実施形態では、ステップS210で閉弁タイミング時間差EOIdifが所定値より小さいと判定されると、ステップS211Aへ移行する。ステップS211Aでは、閉弁タイミング時間差EOIdifに基づき充電エネルギ補正量Ecorrを算出する。充電エネルギ補正量Ecorrは、閉弁タイミング時間差EOIdifに応じた充電エネルギ補正量Ecorrを、予め実験等により算出されメモリに記録されたマップを参照することで算出する。
第一実施形態では、閉弁タイミング時間差EOIdifの値に関係なく、充電エネルギ補正量Ecorrは一定であった。しかしながら、第二実施形態では、閉弁タイミング時間差EOIdifの値に応じて充電エネルギ補正量Ecorrは変化する。よって、次回の充電エネルギ補正量Ecorrは今回の閉弁タイミング時間差EOIdifの値に応じて算出される。換言すれば、補正部205は、放電開始から閉弁タイミングまでの時間が短いほど、補正部205により増加させる量を大きくする。つまり、補正部205は、閉弁タイミング検出部203にて取得された閉弁タイミングが目標とする閉弁タイミングより早いほど、充電エネルギ量設定部により設定される次回の充電エネルギ量の増加させる量を大きくする。
そのため、今回の閉弁タイミング時間差EOIdifが所定値より小さいほど、次回の充電エネルギ補正量Ecorrは大きくなる。よって、一度の補正により閉弁タイミング時間差EOIdifを適切な値に近づけることができる可能性が高くなる。
(第三実施形態)
第三実施形態を図6及び図7を用いて説明する。図6の制御フローで、ステップS203Bでは燃料温度Tを閉弁タイミング検出部203が取得する。燃料温度Tを検出する温度センサ(図示略)は、例えば、高圧燃料通路6等に設置されている。ステップS203Bで燃料温度が取得されるとステップS204で基本充電エネルギ量Etrgを算出する。
次に、ステップS204Bでは、図7のような充電エネルギ補正量マップに基づいて充電エネルギ補正量Ecorrを算出する。充電エネルギ補正量マップは、燃料温度Tと高圧流路圧力Pとに基づく充電エネルギ補正量Ecorrが記録されている。この充電エネルギ補正量マップでは、燃料温度T及び高圧流路圧力Pが高いほど充電エネルギ量設定部201により設定される充電エネルギ補正量Ecorrの増加させる量が大きくなる。ステップS204Bでは、今回取得された高圧流路圧力P及び燃料温度Tから今回の充電エネルギ補正量Ecorrを算出する。
ステップS212Bでは、算出された次回の充電エネルギ補正量Ecorrが、予め設定された充電エネルギ補正量閾値Egrd2より小さいかを判定する。充電エネルギ補正量Ecorrが、充電エネルギ補正量閾値Egrd2以上の場合には、ステップS213Bで次回の充電エネルギ補正量Ecorrの値を充電エネルギ補正量閾値Egrd2に変更し、ステップS214Bへ移行する。一方、充電エネルギ補正量Ecorrが充電エネルギ補正量閾値Egrd2より小さい場合には、充電エネルギ補正量Ecorrを変更せず、ステップS214Bへ移行する。ステップS214Bでは、充電エネルギ補正量マップのうち今回の燃料温度T及び高圧流路圧力Pに該当する箇所に充電エネルギ補正量Ecorrを上書き保存する。
以上のように、第三実施形態では、充電エネルギ補正量マップにおける充電エネルギ補正量Ecorrの上書き保存を行う。つまり、図6の制御フローでは、充電エネルギ補正量マップの学習を行う。これにより、ステップS201で駆動要求があると判定し、ステップS203及びステップS203Bで取得した高圧流路圧力P及び燃料温度Tから、適切な充電エネルギ補正量Ecorrを算出することが可能である。
ここで、燃料は、温度が高いほど粘性が小さくなる。そのため、油密室223からの燃料の漏れ出やすさは燃料の温度に応じて変化する。具体的には、油密室223の燃料の温度が高いほど、ピエゾピストン221及びバルブピストン222から燃料が漏れ出やすくなる。よって、第三実施形態では、油密室223の燃料温度Tが高い場合には、充電エネルギ量設定部201により設定される充電エネルギ補正量Ecorrの増加させる量を大きくする。つまり、ピエゾアクチュエータ21の変位量の増加量を大きくする。このように、燃料温度Tが高いほどピエゾアクチュエータ21の変位量を大きくすることでピエゾピストン221及びバルブピストン222から燃料が漏れ出たとしてもノズルニードル40の開弁維持に必要な油密室223の圧力を維持することが可能である。
また、第三実施形態では、検出された高圧流路圧力Pに基づき充電エネルギ補正量Ecorrを算出する。高圧流路圧力Pが高いほど、高圧流路11とニードル収容室16を介して連通する第一流路17の燃料の圧力も高くなる。そのため、高圧流路圧力Pが高いほど、制御バルブ30は第一流路17を閉じるために大きな力を必要とする。制御バルブ30に作用する力は、ピエゾアクチュエータ21を放電していない状態であっても、ピエゾピストン221及びバルブピストン222の間隙から燃料が漏れることによる油密室223の油圧の低下に伴って徐々に低下する。仮に、高圧流路11の燃料の圧力の大きさを考慮せずに制御バルブ30に作用する力を固定した場合、制御バルブ30に作用する力が徐々に低下することにより、制御バルブ30に作用する力が高圧流路11の燃料の圧力よりも小さくなる可能性がある。つまり、第一流路17を閉弁する閉弁力は、高圧流路11の燃料の圧力が制御バルブ30を押す力よりも小さくなる可能性がある。よって、ピエゾアクチュエータ21が放電していない場合であっても、閉弁力よりも高圧流路11の燃料の圧力が制御バルブ30を押す力の方が大きくなり制御バルブ30は第一流路17を閉弁できなくなる可能性がある。その結果、ピエゾアクチュエータ21が放電していない場合であってもノズルニードル40が噴孔50を閉弁してしまう可能性がある。
しかしながら、第三実施形態によれば、充電エネルギ量設定部201により設定される次回の充電エネルギ補正量Ecorrの増加させる量を高圧流路11に供給された燃料圧力、具体的には高圧流路圧力Pに応じて大きくする。つまり、ピエゾアクチュエータ21の変位量の増加量を大きくする。これにより、ピエゾピストン221及びバルブピストン222から燃料が漏れ出たとしてもノズルニードル40の開弁を維持するために必要な油密室223の圧力を維持することが可能である。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
上記実施形態では、閉弁タイミングをリフトセンサ112で検出していたが、例えば、噴射に伴い生じる燃料圧力を検出し、検出した燃料圧力の変化を表す燃圧波形から閉弁タイミングの検出を行ってもよい。その場合、燃料圧力を測るセンサはコモンレール3と噴孔50との間に取り付けられる。
閉弁タイミング時間差EOIdifが生じていたとしても誤差の範囲として許容できる値として予め設定される所定値は、燃料圧力に応じて変化させる。例えば燃料圧力が高い場合には、所定値を大きくする。または、燃料圧力が高い場合には、所定値を小さくする。
上記実施形態では、次回とは、エンジン2が駆動している間に繰り返し実行される制御フローのうちの次の駆動要求があった場合を意味しており、次の駆動要求があった場合には算出された充電エネルギ補正量Ecorrを反映させる。しかし、算出された充電エネルギ補正量Ecorrを毎回、次の駆動要求があった時に反映させるのではなく、例えば、閉弁タイミング時間差EOIdifが所定値より小さいことが3回連続で続いた場合に、次の駆動要求があった時に補正を反映することとしてもよい。
制御ユニット200が実行する機能の一部または全部を、1つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
11 高圧流路 201 充電エネルギ量設定部
12 圧力制御室 202 充電エネルギ量制御部
15a 供給口 203 閉弁タイミング検出部
21 ピエゾアクチュエータ 204 放電制御部
22 伝達機構 205 補正部
30 制御弁 221 第一摺動部
40 弁部材 222 第二摺動部
50 噴孔 223 油密室

Claims (10)

  1. 高圧流路(11)の燃料を噴射する噴孔(50)の開弁と閉弁とを行う弁部材(40)と、
    前記弁部材に圧力を作用させる燃料が充填された圧力制御室(12)へ燃料を供給する供給口(15a)を開閉する制御弁(30)であって、前記供給口を開弁することで前記圧力制御室の燃料の圧力を昇圧させて前記弁部材を閉弁させ、前記供給口を閉弁することで前記圧力制御室の燃料の圧力を降圧させて前記弁部材を閉弁させる前記制御弁と、
    充電により伸長し、放電により短縮するピエゾアクチュエータ(21)と、
    前記ピエゾアクチュエータの伸長により摺動する第一摺動部(221)と、前記第一摺動部の摺動量を圧力変化に変換する油密室(223)と、前記油密室の圧力で摺動する第二摺動部(222)と、を有し、前記第二摺動部で前記制御弁に閉弁力を伝達する伝達機構(22)と、を備える燃料噴射装置(100)に適用され、
    前記ピエゾアクチュエータへの充放電を制御することで、前記制御弁の開弁と閉弁とを制御する燃料噴射制御装置において、
    前記ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を前記高圧流路の燃圧と相関のある値に基づいて設定する充電エネルギ量設定部(201)と、
    前記ピエゾアクチュエータへの充電エネルギ量を前記充電エネルギ量設定部により設定された値まで上昇させる充電エネルギ量制御部(202)と、
    前記弁部材が前記噴孔を閉弁したタイミングである閉弁タイミングと相関のある物理量の検出値を取得する閉弁タイミング検出部(203)と、
    前記閉弁タイミング検出部により取得された前記検出値に応じて、前記燃圧と相関のある値に基づき設定される前記充電エネルギ量を補正する補正部(205)と、
    を備える燃料噴射制御装置。
  2. 前記補正部は、閉弁タイミングを変えるように前記充電エネルギ量を補正する請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記補正部は、前記閉弁タイミング検出部にて取得された閉弁タイミングが目標とする閉弁タイミングよりも早い場合に、前記ピエゾアクチュエータへの次回の充電エネルギ量を今回の充電エネルギ量よりも増加させる請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記補正部は、前記閉弁タイミング検出部にて取得された閉弁タイミングが目標とする閉弁タイミングより早いほど、前記充電エネルギ量設定部により設定される次回の充電エネルギ量の増加させる量を大きくする請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記ピエゾアクチュエータへの充電を開始してから、前記制御弁が前記供給口を閉弁するために必要な前記ピエゾアクチュエータの変位量を発生させる充電エネルギ量に到達するまでの期間である充電エネルギ量到達期間において、
    前記充電エネルギ量制御部は、前記補正部による補正後の充電エネルギ量の大きさに拘わらず、予め設定された充電速度で前記ピエゾアクチュエータへ充電する請求項1乃至4のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記補正部による補正後の充電エネルギ量が大きいほど放電速度を早くする放電制御部(204)を備える請求項1乃至5のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記補正部は、前記油密室の燃料の温度が高いほど、前記充電エネルギ量設定部により設定される次回の充電エネルギ量の増加させる量を大きくする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記補正部は、前記供給口へ高圧の燃料を供給する前記高圧流路の燃圧が高いほど、前記充電エネルギ量設定部により設定される次回の充電エネルギ量の増加させる量を大きくする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記補正部は、前記閉弁タイミング検出部により検出された閉弁タイミングに基づき前記充電エネルギ量の特性を学習することにより前記充電エネルギ量を補正することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  10. 内燃機関の複数の気筒に対して各々設置された前記燃料噴射装置を制御対象とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
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