JP2018119415A - 圧縮機のドレン排出構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】未乾燥圧縮気体供給時に生じたドレンを,放気を伴わずに排出する。
【解決手段】レシーバタンク10と保圧弁40間に,アフタクーラ31及びアフタウォーマ33を備えた除湿流路30と,主流路20を並列に連通し,主流路と除湿流路のいずれかを選択的にレシーバタンクに連通させる切替弁を設けて,主流路による未乾燥気体の供給と,除湿流路による乾燥気体の供給を選択的に行えるようにする。そして,アフタウォーマ二次側の除湿流路303を,主流路との連結位置Pに対し低位置に配置し,このアフタウォーマ二次側の除湿流路の最下端位置35に一端60aを連通すると共に,他端60bを保圧弁二次側の主流路に連通するドレン抜き流路60を設ける。これにより,主流路を介した圧縮気体の供給時に主流路で生じたドレンはアフタウォーマ二次側の前記除湿流路に流入し,前記ドレン抜き流路を介して排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は,圧縮機のドレン排出構造に関する。
圧縮作用空間の潤滑,冷却及び密封に潤滑油を使用する油冷式のスクリュ圧縮機では,圧縮機本体が吸気口より吸い込んだ被圧縮気体は潤滑油と共に圧縮されて気液混合流体として吐出される。
そのため,圧縮機本体が潤滑油と共に吐出した圧縮気体は,これを一旦レシーバタンク内に貯留して気液分離し,油分が分離された圧縮気体を消費側に供給することが行われている。
このような圧縮機において,消費側に接続する空気作業機の種類によっては,油分が除去されているだけでなく,更に水分についても除去された,乾燥した圧縮気体の供給が必要となる場合がある。
この場合には,図4に示すように,レシーバタンク110からの圧縮気体をアフタクーラ131に導入して冷却することで,圧縮気体中に水蒸気として存在する水分を結露させ,この結露によって生じたドレン(アフタクーラドレン)をドレンセパレータ132で捕集して除去し,その後,ドレンを除去した後の圧縮気体を更にアフタウォーマ133に導入して温めることで,圧縮気体の相対湿度を低下させて乾燥させた圧縮気体を得,これを消費側に供給することが行われる。
このように,アフタクーラ131やアフタウォーマ133を備えた圧縮機では,アフタクーラ131の二次側にドレンを捕集するドレンセパレータ132を設け,このドレンセパレータ132内にドレンを捕集する。
このドレンセパレータ132には,フロートバルブ132aが設けられており,ドレンセパレータ132内に捕集されたドレンが所定の水位以上になると,このフロートバルブ132aが開くことで,ドレンが,流路内を流れる圧縮気体の圧力によってドレン配管132bを介して機外に排出され,これにより捕集されたドレンが消費側に導入されないようになっている。
また,このようにアフタクーラ131で発生したドレンを捕集するドレンセパレータ132を備えた圧縮機において,寒冷時における使用によるドレン配管132b内でのドレンの凍結を防止すると共に,ドレン排出時の放気音の低減を目的として,図5に示すようにドレン配管132bを介して排出されるドレンに対し,アフタクーラ131の一次側から冷却される前の温かい圧縮気体を導入して合流させてこの圧縮気体と共にドレンを排出することで,ドレン配管132bでアフタクーラドレンが凍結することを防止すると共に排気音を低減することも提案されている(特許文献1参照)。
特許第3771205号公報
以上で説明した圧縮機において,アフタクーラ131及び/又はアフタウォーマ133の内部には,伝熱面積を確保するために,狭く長い流路を形成する等,流動抵抗の大きな流路が形成されているために,これらの機器を通過させることで圧縮気体には圧力損失が生じる。
また,アフタクーラ131による冷却時に生じたアフタクーラドレンは,ドレンセパレータ132に捕集された後,配管内を流れる圧縮気体の圧力によって機外に排出されることから,このドレンの排出時,配管内の圧縮気体も一部機外に放気されるため,この放気によっても圧縮気体は圧力損失を受ける。
このような圧力損失の発生により,アフタクーラ131やアフタウォーマ133を介して乾燥させた圧縮気体の供給を行う場合には,同量,同圧力の乾燥させていない圧縮気体を供給する場合に比較して,圧縮気体の生成により多くのエネルギーが必要となり,圧縮機がエンジン駆動型である場合には燃料の消費量が,モータ駆動型である場合には電力の消費量が増大して,圧縮気体の生成コストが高くなる。
そのため,アフタクーラ131やアフタウォーマ133を備える圧縮機であっても,消費側に接続された空気作業機が,乾燥した圧縮気体の導入を必要としないものである場合には,前述したアフタクーラ131やアフタウォーマ133を介さずに,レシーバタンク110からの圧縮気体を直接,消費側に供給できるようにすることが要望されている。
このような要望に対応するために,図4に示した圧縮機の構造を改変して共通のサービスバルブより乾燥した圧縮気体と,未乾燥の圧縮気体を選択的に取り出せるようにした圧縮機の配管構成を図3に示す。
図3に示す圧縮機では,レシーバタンク110からの圧縮気体をアフタクーラ131,ドレンセパレータ132及びアフタウォーマ133を介して消費側に供給する除湿流路130を設ける他に,レシーバタンク110からの圧縮気体を,アフタクーラ131,ドレンセパレータ132,及びアフタウォーマ133を介することなく,直接,消費側に供給する主流路120を設け,この主流路120と除湿流路130のいずれか一方を選択的にレシーバタンク110に連通する切替弁(124,134)を設けて,消費側に対し乾燥した圧縮気体の供給が不要である場合には主流路120を介して圧縮気体の供給を行うと共に,消費側に対し乾燥した圧縮気体の供給が必要である場合には,除湿流路130を介して圧縮気体の供給を行うことができるように構成している。
上記構成の圧縮機では,除湿流路130を介して圧縮気体の供給を行う場合に流路内で生じたドレン(前述のアフタクーラドレン)はドレンセパレータ132によって好適に捕集及び排出することができた点は図4を参照して説明した圧縮機と同様である。
しかし,図3に示す配管構造を備えた圧縮機では,主流路120を介して圧縮機気体の供給を行うと,主流路120内で生じたドレンの一部が除湿流路130(アフタウォーマ133二次側の除湿流路1303)内に流入して溜まり,溜まったドレンが配管内に錆を生じさせるおそれがあると共に,主流路120を介した圧縮気体の供給から,除湿流路130を介した圧縮気体の供給に切り替えた際,溜まっていたドレンや錆が,除湿・乾燥後の圧縮気体と共に,消費側に導入されることで,接続されている空気作業機を故障させる原因になるという新たな問題が生じた。
このように,主流路120内で生じたドレンが除湿流路130側に流入してしまうのは,アフタウォーマ133の二次側における除湿流路130(1303)が,主流路120との連結位置Pよりも低位地に配置されているために生じたものである。
従って,主流路120で生じたドレンが除湿流路130に流入することを防止するには,アフタウォーマ133の配置を見直す等して,アフタウォーマ133の出口133bを防音箱内の比較的高い位置に配置して,アフタウォーマ133の二次側における除湿流路130(1303)が,連結位置Pよりも高所に配置されるようにすれば良い。
しかし,圧縮機の設計上,このようなアフタウォーマ133のレイアウトを採用することは困難である。
すなわち,圧縮気体の除湿・乾燥に使用する機器のうち,アフタクーラ131は,冷却風を当てることによって内部を通過する圧縮気体の冷却を行うものであることから,図6に示すように,ラジエータやオイルクーラ等と共に,エンジンやモータ等の駆動源に設けた冷却ファンの軸線上に配置される。
また,前述した機器のうちのドレンセパレータ132は,アフタクーラ131で生じたドレンを捕集するものであるから,アフタクーラ131よりも低位置に配置する必要がある。
そして,アフタウォーマ133に対し少ない抵抗(従って少ない圧力損失)で圧縮気体を導入しようとすれば,アフタウォーマ133の入口133aを,ドレンセパレータ132の出口132cと同一高さに配置することになる。
また,アフタウォーマ133における圧縮気体の加熱は,エンジンのラジエータより導入した冷媒や,オイルクーラから導入した潤滑油と圧縮気体との熱交換(図6の例では,ラジエータの冷媒との熱交換)によって行うため,アフタウォーマ133の配置は,ラジエータやオイルクーラの下方に配置されることとなる。
そして,アフタウォーマ133の上部にはラジエータあるいはオイルクーラが配置されており空間が確保できないことから,アフタウォーマ133は必然的に下方に向かって伸びる縦長の形状となり,その下端近くに出口133bを設ける構造となるから,アフタウォーマ133の出口133bは,必然的に圧縮機の構成機器を収容する防音箱内の底部付近に配置される構成とならざるを得ず,アフタウォーマ133の配置の見直しによって除湿流路130(1303)に対するドレンの流入を防止することは困難である。
そのため,図3に示した圧縮機の配管構造を採用した場合,アフタウォーマ133二次側の除湿流路130(1303)内に流れ込むドレンを排出するための構造が必要となる。
このようなドレンの排出構造として,アフタウォーマ133の二次側にも,アフタクーラ131の二次側に設けたものと同様のドレンセパレータを設け,このドレンセパレータで捕集したドレンを圧縮気体と共に機外に放出することも考えられる。
しかし,この構成では,ドレンの排出を行うことはできるものの,主流路120を介した圧縮気体の供給時にもドレンを排出するために圧縮気体の一部が大気放出されることとなるために圧力損失が生じてしまい,その結果,圧縮気体の生成コストが高くなる。
なお,上記の説明では,圧縮機本体が油冷式のスクリュ圧縮機である場合を例に挙げて説明したことから,主流路120と除湿流路130に対する圧縮気体の導入をレシーバタンク110より行う場合を例として説明した。
しかし,前述した問題点は,圧縮作用空間の潤滑や密封に潤滑油を必要としないオイルフリースクリュ圧縮機のように,装置構成中にレシーバタンクを設けることを要しない圧縮機においても同様に生じ得る問題であり,主流路120や除湿流路130に対する圧縮気体の供給部は,前述したレシーバタンク110に限定されず,図示せざる圧縮機本体を主流路120や除湿流路130に対する直接の圧縮気体供給部とする圧縮機の構成においても同様に生じ得る。
そこで本発明は,圧縮機本体やレシーバタンク等の圧縮気体の供給部からの圧縮気体を,消費側に対し前述した主流路を介した供給と,除湿流路を介した供給とで選択可能とした圧縮機において,主流路を介した圧縮気体の供給時に,アフタウォーマの二次側における除湿流路内にドレンが流入した場合であっても,このドレンを圧縮気体の放出を伴わずに排出し得るドレン排出構造を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の圧縮機におけるドレン排出構造1は,
圧縮機の圧縮気体供給部10(実施形態においてレシーバタンク10)に一端20aを連通すると共に,他端20bを,保圧弁40を介して消費側に連通した主流路20と,
前記圧縮気体供給部10に一端30aを連通すると共に,他端30bを前記保圧弁40の一次側で前記主流路20に連結した除湿流路30と,
前記主流路20と,前記除湿流路30を選択的に前記圧縮気体供給部10に連通させる切替弁(24,34)を設け,
前記除湿流路30に,前記圧縮気体供給部10からの圧縮気体を導入して冷却するアフタクーラ31と,前記アフタクーラ31で発生したドレンを捕集するドレンセパレータ32と,前記ドレンセパレータ32でドレンを除去冷却された圧縮気体を導入して加熱するアフタウォーマ33を設けると共に,
前記アフタウォーマ33二次側の前記除湿流路30(303)を,前記除湿流路30の前記他端30bと前記主流路20との連結位置Pに対し低位置に配置し,
前記アフタウォーマ33二次側の前記除湿流路30(303)の最下端位置35に一端60aを連通すると共に,他端60bを前記保圧弁40の二次側の主流路201に連通したドレン抜き流路60を設けたことを特徴とする(請求項1)。
前記保圧弁40の二次側の主流路201に複数のサービスバルブ51〜53に対し圧縮気体を分配するエアマニホールド50を設け,
前記ドレン抜き流路60の前記他端60bを,前記エアマニホールド50の上面を介して前記エアマニホールド50の内部空間に連通するものとしても良い(請求項2)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の圧縮機のドレン排出構造では,以下の顕著な効果を得ることができた。
アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)の最下端位置35に一端60aを,保圧弁40の二次側の主流路201に他端60bを連通したドレン抜き流路60から成るドレン排出構造を設けたことで,主流路20を介した圧縮気体の供給時,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内に溜まったドレンを,ドレン抜き流路60を介して保圧弁40の二次側の主流路201に導入して圧縮気体と共に消費側に導入することで,主流路20を介して行う圧縮気体の供給時に,主流路20で発生したドレンが除湿流路30(303)内に流入した場合であっても,このドレンを確実に排出することができた。
すなわち,主流路20を介した圧縮気体の供給時においても,連結位置Pで主流路20と連通しているアフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内の圧力は,主流路20内の圧力と略同一の圧力となっている。
一方,保圧弁40の二次側の主流路201内の圧力は,保圧弁40を通過する際の圧力損失により,保圧弁40の一次側の主流路20内の圧力に比較して低圧となっている。
その結果,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内の圧力は,保圧弁40の二次側の主流路201内の圧力に対し高圧となっており,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内に溜まったドレンを,この圧力差によって除湿流路30(303)内の圧縮気体と共に保圧弁40の二次側の主流路201,従って消費側に導入して排出することができた。
上記構成では,ドレンと共に除湿流路30(303)内の圧縮気体の一部が排出されるが,この圧縮気体は大気放出されることなく消費側に導入されて,図示せざる空気作業機の作動圧等として使用されるため,上記構成でのドレン排出による圧力損失は殆ど生じない。
一方,上記ドレンの排出は,主流路を介した圧縮気体の供給が行われているとき,従って,消費側には,乾燥させていない圧縮気体の導入が可能な空気作業機が接続されている状態で行われるため,消費側に供給する圧縮気体にドレンを混ぜて導入しても,これにより空気作業機等が故障することもない。
前記保圧弁40の二次側の主流路201にエアマニホールド50を設け,前記ドレン抜き流路60の前記他端60bを,前記エアマニホールド50の上面を介してエアマニホールド50の内部空間に連通した構成では,導入したドレンを,エアマニホールド50内を流れる圧縮気体流に合流させ易くすることができた。
本発明のドレン排出構造を備えた圧縮機の配管図。 本発明のドレン排出部構造を備えた圧縮機の要部斜視図。 未乾燥圧縮気体と乾燥圧縮気体の供給を切替可能とした圧縮機の配管図。 アフタクーラとアフタウォーマを備えた従来の圧縮機の配管図。 アフタクーラとアフタウォーマを備えた従来の圧縮機の配管図(特許文献1に対応)。 アフタクーラ,ドレンセパレータ,及びアフタウォーマの配置説明図。
以下に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら説明するが,本発明の構成は,以下に示す実施形態に限定されない。
図1及び図2は,本発明のドレン排出構造を備えた圧縮機の配管図であり,図2は,図1に示す配管構造を備えた圧縮機の要部斜視図である。
図1及び図2に示す圧縮機は,圧縮気体供給部10からの圧縮気体を消費側に供給するための圧縮気体の流路(配管)構造を備えており,油冷式スクリュ圧縮機に対する適用例を示した図1及び図2の実施形態では,油冷式の圧縮機本体(図示せず)が潤滑油との気液混合流体として吐出した圧縮気体を一旦,レシーバタンク内に導入し,このレシーバタンクにおいて油分が除去された圧縮気体を消費側に供給することから,このレシーバタンクが,前述した圧縮気体供給部10となる。
もっとも,既に説明したように,例えばオイルフリースクリュ圧縮機等のように圧縮機の型式によっては,構成中にレシーバタンクを設ける必要のない圧縮機もあり,このような圧縮機を対象とする場合,圧縮機本体が前述した圧縮気体供給部10となる。
本実施形態において,前述した圧縮気体供給部であるレシーバタンク10より吐出された圧縮気体は,除湿流路30(301,302,303)又は主流路20のいずれか一方を介して保圧弁40に導入され,この保圧弁40の二次側の主流路201に設けられたエアマニホールド50で各サービスバルブ51〜53に分配され,これらサービスバルブ51〜53に接続された空気作業機(図示せず)に供給される。
前述の保圧弁40は,この保圧弁40の一次側の圧縮気体の圧力が所定の圧力以上であるときに開弁して圧縮気体を通過させ,それ以外のときに閉弁して圧縮気体の供給を停止させるもので,この保圧弁40によって消費側に対し,所定の圧力以上の圧縮気体を供給すると共に,レシーバタンク10内の圧力を所定圧力以上に保持することができるように構成されている。
また,この保圧弁40の二次側の主流路201に設けられたエアマニホールド50は,保圧弁40を介して導入された圧縮気体を各サービスバルブ51〜53に分配して導入するための分岐路である。
本実施形態では,サービスバルブ51〜53として50A(直径2インチ)の接続口を有する1つのサービスバルブ51と,20A(直径3/4インチ)の接続口を有する2つのサービスバルブ52,53を設けているが,サービスバルブ51〜53の口数及び口径は,接続することが予定される空気作業機の種類や個数に合わせて適宜変更可能である。
圧縮気体供給部である前述のレシーバタンク10からの圧縮気体を消費側に導入する流路(20,30)のうちの一方である前述の主流路20は,一端20aをレシーバタンク10に連通すると共に,他端20bを前記保圧弁40に連通した流路であり,レシーバタンク10からの圧縮気体を,直接,保圧弁40を介して消費側に導入する。
これに対し,他方の流路である前述の除湿流路30(301,302,303)は,一端30aをレシーバタンク10に連通し,他端30bを,前記保圧弁40の一次側において前記主流路20に連通した流路である。
この除湿流路30には,一端30a側から他端30b側に向かってアフタクーラ31,ドレンセパレータ32,及びアフタウォーマ33が設けられており,これらの機器を通過させることにより,レシーバタンク10からの圧縮気体は,除湿・乾燥された後,保圧弁40及びエアマニホールド50を介して消費側に供給される。
このうちのアフタクーラ31は,レシーバタンク10からの圧縮気体を導入して冷却するもので,この冷却により圧縮気体中に水蒸気として存在する水を結露させてドレンを発生させることで,圧縮気体中の水分量を減少させる。
前述のドレンセパレータ32は,アフタクーラ31の二次側に配置され,アフタクーラ31による冷却により結露して生じたドレンを捕集する。
更に,前述のアフタウォーマ33は,アフタクーラ31及びドレンセパレータ32によって水分が除去された圧縮気体を加熱することで,加熱後の圧縮気体の相対湿度を低下させることで乾燥した圧縮気体を得る。
以上のように構成された主流路20と,除湿流路30には,2つの流路のいずれか一方を選択的にレシーバタンク10に連通させるための切替弁(24,34)が設けられている。
図示の実施形態では,主流路20を開閉する第1の開閉弁24と,アフタクーラ31一次側の除湿流路30(301)を開閉する第2の開閉弁34をそれぞれ設けている。
これにより,第1の開閉弁24を開き,第2の開閉弁34を閉じることでレシーバタンク10からの圧縮気体を除湿・乾燥させることなく主流路20を介して直接消費側に供給することができ,これとは逆に,第1の開閉弁24を閉じ,第2の開閉弁34を開くことで,レシーバタンク10からの圧縮気体をアフタクーラ31,ドレンセパレータ32及びアフタウォーマ33を介して除湿・乾燥させた後,消費側に供給することができるように構成されている。
なお,図示の例では前述した切替弁の構成として,主流路20と除湿流路30にそれぞれ別個に第1及び第2の開閉弁24,34を設け,2つの開閉弁24,34の開閉状態の組み合わせによって主流路20又は除湿流路30のいずれか一方を選択的にレシーバタンク10に連通させる構成としたが,上記構成に代え,主流路20の一端20aと除湿流路30の一端30aの分岐点に,単一の切替弁(図示せず)を設けていずれか一方の流路20又は30を選択的にレシーバタンク10と連通するようにしても良く,主流路20と除湿流路30のいずれか一方を選択的にレシーバタンク10に連通させることができるものであれば,切替弁の構成は図示の例に限定されない。
上記配管構造を備えた圧縮機には,主流路20を介して行う圧縮気体の供給時に発生したドレンを排出するためのドレン排出構造1が設けられている。
このようなドレン排出構造1として,本発明では,前述のアフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)を,前記主流路20との連結位置Pに対し低位置に配置すると共に,このアフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)の最下端位置35に,ドレン抜き流路60の一端60aを連通すると共に,このドレン抜き流路60の他端60bを保圧弁40の二次側の主流路,図示の例では保圧弁40の二次側の主流路201に設けたエアマニホールド50内の空間に,該エアマニホールド50の上面を介して連通している。
このドレン抜き流路60は,逆止弁61を備え,該ドレン抜き流路60の他端60b側から一端60a側への流体の逆流が防止されている。
以上のように構成された本発明のドレン排出構造1を備えた圧縮機において,第1の開閉弁24を閉じ,第2の開閉弁34を開いた状態で行う,除湿流路30を介した圧縮気体の供給時には,レシーバタンク10からの圧縮気体がアフタクーラ31で冷却されて結露したドレンをドレンセパレータ32で捕集して除去し,その後,水分量が減少した圧縮気体をアフタウォーマ33で加熱して相対湿度を低下させて得た乾燥空気が消費側に供給される点は,図4を参照して説明した従来の圧縮機と同様である。
また,アフタクーラ31における冷却で生じたアフタクーラドレンは,ドレンセパレータ32で捕集され,ドレンセパレータ32内に溜まったアフタクーラドレンの水位が一定以上に上昇すると,アフタクーラドレン32に設けたフロートバルブ32aが開き,ドレン配管32bを介して除湿流路30(302)内の圧縮気体の一部と共に機外に放出される点についても図4を参照して説明した従来の圧縮機と同様である。
なお,除湿流路30を介した圧縮気体の供給時には,アフタウォーマ33の二次側には除湿・乾燥後の圧縮気体が導入されるため,最下端位置35を含め,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内にはドレンが溜まることはない。
一方,第2の切替弁34を閉じ,第1の切替弁24を開いた状態で行う,主流路20を介した圧縮気体の供給では,レシーバタンク10からの圧縮気体は,除湿・乾燥されることなく主流路20を介してそのまま保圧弁40に導入され,エアマニホールド50を介して消費側に供給される。
この主流路20を介した圧縮気体の供給時においても,レシーバタンク10の圧縮気体は,主流路20を通過する際に少なからず冷却されるため,圧縮気体中に水蒸気として含まれていた水分が結露してドレンが生じる。
このようにして生じたドレンは,圧縮気体と共に保圧弁40を介して消費側に供給されるものもあるが,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)が連結位置Pに対し低位置に配置されているため,主流路20内で生じたドレンの一部がアフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内に流入する。
しかし,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)の最下端位置35には,ドレン抜き流路60の一端60aが連結されていると共に,このドレン抜き流路60の他端60bが,保圧弁40の二次側の主流路,図示の例では,保圧弁の二次側の主流路201に設けたエアマニホールド50の内部空間に連通されていることで,主流路20を介した圧縮気体の供給時に,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内にドレンが流入したとしても,このドレンは,最下端位置35に連通されたドレン抜き流路60を介してエアマニホールド50内に押し出され,圧縮気体と共に消費側に接続された空気作業機に供給される。
すなわち,主流路20を介した圧縮気体の供給時,第2の開閉弁34は閉じた状態となっているが,除湿流路30の他端30b側は連結位置Pを介して主流路20と連通しているため,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内の圧力は,主流路10内の圧力と略同一圧力となっている。
一方,保圧弁40の開弁により,保圧弁40の二次側の主流路201にも保圧弁40の一次側の主流路20からの圧縮気体は導入されているが,保圧弁40の一次側の主流路20からの圧縮気体は,保圧弁40を通過する際の圧力損失によって圧力が低下しているため,保圧弁40の一次側の主流路20内の圧力に比べ低圧となっている。
その結果,保圧弁40の二次側の主流路内201の圧力は,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内の圧力に対しても低圧となっており,両空間の圧力差によって,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内にあるドレンは,最下端位置35からドレン抜き流路60を介して保圧弁40の二次側の主流路201に設けたエアマニホールド50内の空間に導入され,圧縮気体と共に消費側に導入される。
ここで,アフタクーラ31の二次側に設けたドレンセパレータ32によって行うドレンの排出では,ドレンセパレータ32内にドレンが溜まるとフロートバルブ32aが開いてドレンが除湿流路30(302)内の圧縮気体と共に機外に放出される構成となっており,ドレンと共に圧縮気体が放気されることで除湿流路30内を流れる圧縮気体の圧力が低下する。
これに対し,上記構成のドレン抜き流路60を介したドレンの排出でも,ドレンの排出時,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内の圧縮気体は,その一部がドレンと共に保圧弁40の二次側の主流路201に導入されることとなる。
しかし,この圧縮気体は,ドレンと共に消費側に供給されて,空気作業機の作動圧力等として利用されるものであることから,本発明の構成ではドレン排出に伴う圧力損失が生じず,あるいは生じたとしてもごく僅かであり,効率的にドレンの排出を行うことが可能である。
このように,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内にドレンが溜まることが防止できる結果,この部分にドレンが溜まることにより生じる除湿流路30(303)内の錆の発生が好適に防止できると共に,主流路20を介した圧縮気体の供給から,切替弁(24,34)の操作により,除湿流路30を介した圧縮気体の供給に切り替えた場合であっても,除湿・乾燥させた圧縮気体に,アフタウォーマ33二次側の除湿流路30(303)内に溜まったドレンや錆が導入されることが防止される。
1 ドレン排出構造
10 レシーバタンク(圧縮気体供給部)
20 主流路(保圧弁40の一次側の)
201 主流路(保圧弁40の二次側の)
20a 一端(主流路20の)
20b 他端(主流路20の)
24 切替弁(第1の開閉弁)
30 除湿流路
30a 一端(除湿流路30の)
30b 他端(除湿流路30の)
301 除湿流路の部分(アフタクーラ一次側)
302 除湿流路の部分(アフタクーラとアフタウォーマ間)
303 除湿流路の部分(アフタウォーマ二次側)
31 アフタクーラ
32 ドレンセパレータ
32a フロートバルブ
32b ドレン配管
33 アフタウォーマ
34 切替弁(第2の開閉弁)
35 最下端位置
40 保圧弁
50 エアマニホールド
51〜53 サービスバルブ
60 ドレン抜き流路
60a 一端(ドレン抜き流路60の)
60b 他端(ドレン抜き流路60の)
61 逆止弁
P 連結位置
110 レシーバタンク
120 主流路
124,134 切替弁
130 除湿流路
131 アフタクーラ
132 ドレンセパレータ
132a フロートバルブ
132b ドレン配管
132c 出口(ドレンセパレータの)
133 アフタウォーマ
133a 入口(アフタウォーマの)
133b 出口(アフタウォーマの)

Claims (2)

  1. 圧縮機の圧縮気体供給部に一端を連通すると共に,他端を,保圧弁を介して消費側に連通した主流路と,
    前記圧縮気体供給部に一端を連通すると共に,他端を前記保圧弁の一次側で前記主流路に連結した除湿流路と,
    前記主流路と,前記除湿流路を選択的に前記圧縮気体供給部に連通させる切替弁を設け,
    前記除湿流路に,前記圧縮気体供給部からの圧縮気体を導入して冷却するアフタクーラと,前記アフタクーラで発生したドレンを捕集するドレンセパレータと,前記ドレンセパレータでドレンを除去された圧縮気体を導入して加熱するアフタウォーマを設けると共に,
    前記アフタウォーマ二次側の前記除湿流路を,前記除湿流路の前記他端と前記主流路との連結位置に対し低位置に配置し,
    前記アフタウォーマ二次側の前記除湿流路の最下端位置に一端を連通すると共に,他端を前記保圧弁の二次側の主流路に連通したドレン抜き流路を設けたことを特徴とする圧縮機のドレン排出構造。
  2. 前記保圧弁の二次側の主流路に複数のサービスバルブに対し圧縮気体を分配するエアマニホールドを設け,
    前記ドレン抜き流路の前記他端を,前記エアマニホールドの上面を介して前記エアマニホールドの内部空間に連通したことを特徴とする請求項1記載の圧縮機のドレン排出構造。
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