JP2018119360A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水圧式洗浄ノズルを往復運動させる衛生洗浄装置において、汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲な局部洗浄と、水圧式洗浄ノズルのごみ噛みの抑制による長期間の前後方向に広範囲な局部洗浄の実現と、を両立できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】局部洗浄ユニットを有する機能部と、機能部を駆動させる電池を収容する電池収容部と、を備えた衛生洗浄装置であって、局部洗浄ユニットが、水を吐水するノズル本体へ供給される水圧によりノズル本体をシリンダから進出させる水圧式洗浄ノズルと、水圧式洗浄ノズルを上下方向に往復回動させるモータと、を有し、機能部は、モータを制御する制御部であって、水圧式洗浄ノズルの位置を固定させる固定洗浄と、水圧式洗浄ノズルを所定角度往復回動させるムーブ洗浄と、を切り換える制御部を有することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
従来、吐水口を先端に設けたノズル本体を、ばね力により後退方向に付勢した状態でシリンダ内に収納し、シリンダ内に流入させた洗浄水の圧力により、ノズル本体を進出させる型式のいわゆる「水圧式洗浄ノズル」を備え水洗大便器に載置される衛生洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1)。
さらに特許文献1に記載された衛生洗浄装置では、水圧を駆動源にして水圧式洗浄ノズルを前後方向に往復移動させる洗浄ユニット駆動装置を備えることで、水圧式洗浄ノズルを前後に往復移動させて前後方向に広範囲な洗浄を行ったり、水圧式洗浄ノズルの位置調整を行ったりしている。
このような衛生洗浄装置は、壁面等にAC電源コンセントが設けられていないトイレルームやホテルのユニットバス等に設置されている。
加えて、このような衛生洗浄装置において、吐水口から吐水される水は人体局部に着水することから温水であることを求められているが、セントラル給湯を備えた住宅や気温の高い地域では衛生洗浄装置に供給される水自体が温水となるため、衛生洗浄装置に加熱用のヒーターを有していない場合がある。
特開2002−266408号公報
上述した衛生洗浄装置では、給水源から供給される水を局部洗浄と水圧式洗浄ノズルの前後往復運動とに振り分けているため、給水圧力と前後往復運動とが連動してしまい、安定した前後方向に広範囲な洗浄が難しいことに加え、給水源から供給される水から振り分けられた水圧式洗浄ノズルの前後往復運動に使った水を便器に排水してしまっており、効率の良い水の使い方ができていない。
また、上述した衛生洗浄装置の洗浄ユニット駆動装置は、駆動用ピストンが駆動用シリンダ内を前進または後退することで、水圧式洗浄ノズルを前後に往復移動をさせている。しかし、駆動用シリンダと駆動用ピストンとの間の隙間が狭小であるため、洗浄ユニット駆動装置に異物が混入し、当該隙間に侵入してしまう(所謂「ごみ噛み」)と、駆動用ピストンが動かなくなってしまう可能性があり、水圧式洗浄ノズルによる前後方向に広範囲な洗浄には更なる改良の余地がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、水圧式洗浄ノズルを往復運動させることで前後方向に広範な洗浄を行う衛生洗浄装置において、効率的な水の使用による汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲な局部洗浄と、水圧式洗浄ノズルのごみ噛みの抑制による長期間の前後方向に広範囲な局部洗浄の実現とを両立させることである。
第1の発明は、局部洗浄ユニットを有する機能部と、直流電力を生成し該直流電力により前記機能部を駆動させる電池を収容する電池収容部と、を備えた衛生洗浄装置であって、前記局部洗浄ユニットが、局部洗浄水を吐水する吐水口を有するノズル本体と、該ノズル本体を収納するシリンダと、を有し、前記ノズル本体へ供給される水圧により前記ノズル本体を前記シリンダから進出させる水圧式洗浄ノズルと、該水圧式洗浄ノズルの前記シリンダと連結して前記水圧式洗浄ノズルを往復運動させる洗浄ノズル往復運動手段であって、前記水圧式洗浄ノズルを上下方向に往復回動させるモータを有する洗浄ノズル往復運動手段と、を有し、前記機能部は、前記モータを制御する制御部であって、前記水圧式洗浄ノズルの位置を基準位置に固定させて人体局部へ前記局部洗浄水を吐水する固定洗浄と、前記洗浄ノズル往復運動手段によって前記水圧式洗浄ノズルを前記基準位置を起点として所定角度往復回動させつつ人体局部へ前記局部洗浄水を吐水するムーブ洗浄と、を切り換える制御部を有することを特徴とする衛生洗浄装置である。
第1の発明に係る衛生洗浄装置によれば、局部洗浄ユニットが、水圧式洗浄ノズルのシリンダと連結して水圧式洗浄ノズルを往復回動させる洗浄ノズル往復運動手段と、水圧式洗浄ノズルの位置を基準位置に固定させて人体局部への吐水を行う固定洗浄と洗浄ノズル往復運動手段によって水圧式洗浄ノズルを基準位置を起点として所定角度往復回動させるムーブ洗浄とを切り換える洗浄切換手段とを有していることにより、水圧式洗浄ノズルが往復回動するため、汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲に局部を洗浄させることができる。
そして、洗浄ノズル往復運動手段が、水圧式洗浄ノズルを上下方向に往復回動させるモータを有し、制御部がモータを制御することにより、水圧式洗浄ノズルをモータによって上下方向に往復回動させるため、給水源から供給される水を全て局部洗浄に用いることができ、水圧によって水圧式洗浄ノズルを往復運動させる場合に比べて洗浄力を損なうことなく局部洗浄が行えることに加え、狭小流路に異物が混入して回動機構が機能しなくなるような事態が避けられ、水圧式洗浄ノズルによる前後方向に対する広範囲な洗浄を長期に亘って実現することができ、さらに、給水源に依存しない安定したムーブ洗浄を実現することができる。
すなわち、給水源から供給される水を効率よく使って、無駄水の抑制と汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲な局部洗浄とを両立が可能させることができる。
さらに、水圧式洗浄ノズルを回動させることで前後方向に対して広範囲な局部洗浄を行うことにより、水圧式洗浄ノズルを直動させて前後方向に対して広範囲な局部洗浄を行う場合に比べて、同じ範囲を洗浄するために必要な水圧式洗浄ノズルの移動量が少ないため、消費する電力量が少なくなり、より電池を長持ちさせることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ムーブ洗浄において、前記水圧式洗浄ノズルが前記基準位置を中心に所定角度往復回動することを特徴とする衛生洗浄装置である。
第2の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1の発明が奏する効果に加え、ムーブ洗浄において、水圧式洗浄ノズルが基準位置を中心に所定角度往復回動する(すなわち、基準位置における水圧式洗浄ノズルの角度をΘ°とし、所定角度をΔΓ°とした場合、基準位置を振動の節として、Θ°−ΔΓ°とΘ°+Γ°との間を水圧式洗浄ノズルが往復回動する)ことにより、基準位置を振動の腹として所定角度往復する場合(例えばΘ°とΘ°+ΔΓ°との間の往復回動の場合)よりも広い範囲を水圧式洗浄ノズルが往復回動するため、より広範囲に人体局部を洗浄することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記ムーブ洗浄終了時に、前記制御部が前記水圧式洗浄ノズルを前記基準位置まで戻すことを特徴とする衛生洗浄装置である。
第3の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1または第2の発明が奏する効果に加え、ムーブ洗浄終了時に、制御部が水圧式洗浄ノズルを基準位置まで戻すことにより、ムーブ洗浄終了時に水圧式洗浄ノズルから局部洗浄水が吐水され続けていたとしても、人体局部に向けて局部洗浄水が吐水されるため、人体局部の洗浄に不適な位置で局部洗浄水が吐水されることを防ぐことができる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記制御部が、前記基準位置をおしり洗浄に用いるおしり洗浄用基準位置あるいは女性局部の洗浄に用いる女性局部洗浄用基準位置に選択自在とすることを特徴とする衛生洗浄装置である。
人体局部の位置の違いから、おしり洗浄における水圧式洗浄ノズルの姿勢角度と女性局部の洗浄における水圧式洗浄ノズルの姿勢角度とは異なっている。
そこで、第4の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第3のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、制御部が、基準位置をおしり洗浄に用いるおしり洗浄用基準位置あるいは女性局部の洗浄に用いる女性局部洗浄用基準位置に選択自在とすることにより、それぞれの洗浄に対して最適な洗浄位置を定められるため、単一の水圧式洗浄ノズルで複数の箇所を洗浄することができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、前記制御部が、前記基準位置を調整可能であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第5の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第4のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、制御部が、基準位置を調整できることにより、使用者に応じた吐水位置調整が可能となるため、使用者の人体局部ごとに最適な位置で局部洗浄水を吐水することができる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、前記機能部が、前記ノズル本体への給止水を制御する電磁弁を有し、前記ムーブ洗浄中に前記制御部へ洗浄終了信号が伝達された場合、前記制御部が、前記電磁弁を閉弁させた後に前記モータの駆動を停止させることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第6の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第5のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、ムーブ洗浄中に制御部へ洗浄終了信号が伝達された場合、制御部が、電磁弁を閉弁させた後にモータの駆動を停止させることにより、ノズル本体がシリンダに向けて退縮している際に吐水口から局部洗浄水が吐水されないため、局部洗浄水が人体局部と衛生洗浄装置の間から外部へ飛び散ることを抑制することができる。
第7の発明は、第6の発明において、前記電磁弁が開弁した後、前記制御部は、前記水圧式洗浄ノズルの前記ノズル本体が前記シリンダから進出完了するまで前記ムーブ洗浄を禁止することを特徴とする衛生洗浄装置である。
第7の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第6の発明が奏する効果に加え、電磁弁が開弁した後、制御部は、水圧式洗浄ノズルのノズル本体がシリンダから進出完了するまでムーブ洗浄を禁止することにより、水圧式洗浄ノズルのノズル本体の進出途中でムーブ洗浄が行われることが抑制されるため、局部洗浄水が人体局部と衛生洗浄装置との間から外部へ飛び散ることを抑制することができる。
第8の発明は、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、前記機能部が、前記ノズル本体への給水量を制御する電動流量調整弁を有し、前記制御部が、前記電動流量調整弁を制御することを特徴とする衛生洗浄装置である。
第8の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第7のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、機能部が、ノズル本体への給水量を制御する電動流量調整弁を有し、制御部が、電動流量調整弁を制御することにより、水圧式洗浄ノズルから供給される局部洗浄水の流量を調整自在となるため、使用者の好みに応じた刺激感を提供することができる。
第9の発明は、第1乃至第8のいずれか1つの発明において、前記吐水口が下方へ向かう前記水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第1ストッパを有していることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第9の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第8のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、前記吐水口が下方へ向かう水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第1ストッパを有していることにより、水圧式洗浄ノズルにかかる水圧が急に過剰上昇した場合であったとしても、水圧式洗浄ノズルが第1ストッパに当接して吐水口が下方へ向かう水圧式洗浄ノズルの回転が停止するため、適切な位置に第1ストッパを配置することで水圧式洗浄ノズルからの吐水が使用者の太腿から飛び出すようなことを防ぐことができる。
第10の発明は、第1乃至第9のいずれか1つの発明において、前記吐水口が上方へ向かう前記水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第2ストッパを有していることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第10の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第9のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、局部洗浄ユニットが、前記吐水口が上方へ向かう水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第2ストッパを有していることにより、水圧式洗浄ノズルにかかる水圧が急に過剰低下した場合であったとしても、水圧式洗浄ノズルが第2ストッパに当接して吐水口が上方へ向かう水圧式洗浄ノズルの回転が停止するため、適切な位置に第2ストッパを配置することで水圧式洗浄ノズルからの吐水が使用者の背面から飛び出すようなことを防ぐことができる。
第11の発明は、第1乃至第10のいずれか1つの発明において、前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクとの和が、前記モータのディテントトルク以下であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第11の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第10のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと水圧式洗浄ノズルの自重トルクとの和が、モータのディテントトルク以下であることにより、一点を洗浄する固定洗浄時に水圧式洗浄ノズルを保持するための電力が不要となるため、固定洗浄時に電力を使わずに水圧式洗浄ノズルの姿勢を保持することができる。
第12の発明は、第1乃至第10のいずれか1つの発明において、前記水圧式洗浄ノズルの回動軸を中心に、前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクとが釣り合っていることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第12の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第10のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、水圧式洗浄ノズルの回動軸を中心に、吐水反力トルクと自重トルクとが釣り合っていることにより、水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと自重トルクとの和がほぼゼロとなるため、ディテントトルクの小さい低消費電力のモータを選べるようになり、電池の交換頻度を下げることができる。
第13の発明は、第1乃至第10のいずれか1つの発明において、前記局部洗浄ユニットが、前記水圧式洗浄ノズルに調整トルクを印加するトルク調整手段をさらに備え、前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクと前記トルク調整手段による前記調整トルクとの和が、前記モータのディテントトルク以下であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第13の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第10のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、局部洗浄ユニットが、水圧式洗浄ノズルに調整トルクを印加するトルク調整手段をさらに備えていることにより、水圧式洗浄ノズルの自重トルクや吐水反力トルク以外のトルクが水圧式洗浄ノズルに加わる場合であっても、調整トルクによって水圧式洗浄ノズルに加わるトルクが調整可能となるため、より確実に固定洗浄時に電力を使わずに水圧式洗浄ノズルの姿勢を保持することができる。
さらに吐水口からの吐水により水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと水圧式洗浄ノズルの自重トルクとトルク調整手段による調整トルクとの和が、モータのディテントトルク以下であることにより、水圧式洗浄ノズルの自重トルクや吐水反力トルク以外のトルクが水圧式洗浄ノズルに加わる場合であっても、一点を洗浄する固定洗浄時に水圧式洗浄ノズルを保持するための電力が不要となるため、固定洗浄時に電力を使わずに水圧式洗浄ノズルの姿勢を保持することができることに加え、自重トルクと吐水反力と調整トルクとの和をゼロに近づけることも可能になることでディテントトルクのより小さい低消費電力のモータを選べるようになり、電池の交換頻度を下げることができる。
また、洗浄感や水圧式洗浄ノズルのデザインを優先して設計した結果、吐水口からの吐水により水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと水圧式洗浄ノズルの自重トルクとの和がディテントトルク以下にならなかったとしても、トルク調整手段による調整トルクを加えて、吐水反力トルクと自重トルクと調整トルクとの和をモータのディテントトルク以下にすることができる。
第14の発明は、第1乃至第13のいずれか1つの発明において、前記局部洗浄ユニットが、前記水圧式洗浄ノズルを支持する支持部を有し、前記支持部は、互いに対向する第1部分及び第2部分を有し、前記水圧式洗浄ノズルが、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置し、前記第1部分及び前記第2部分によって支持されていることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第14の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第13のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、水圧式洗浄ノズルが、支持部の互いに対向する第1部分及び第2部分の間に位置し、第1部分及び第2部分によって支持されていることにより、水圧式洗浄ノズルの自重や吐水反力による曲げモーメントがモータではなく支持部にかかるため、モータの回転軸がほぼ水平になり、ムーブ洗浄時に水圧式洗浄ノズルからの吐水が左右に振れることを抑制することができる。
第15の発明は、第1乃至第14のいずれか1つの発明において、前記モータが、ステッピングモータであり、前記水圧式洗浄ノズルの往復回動における振幅角に対応する前記モータのパルス数は、前記水圧式洗浄ノズルの往復回動におけるヒステリシスに対応する前記モータのパルス数以上であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
第15の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第1乃至第14のいずれか1つの発明が奏する効果に加え、モータが、ステッピングモータであり、水圧式洗浄ノズルの往復回動における振幅角に対応するモータのパルス数は、水圧式洗浄ノズルの往復回動におけるヒステリシスに対応するモータのパルス数以上であることにより、ヒステリシスの割合が相対的に小さくなるため、高精度に水圧式洗浄ノズルの角度を制御することができる。
第16の発明は、第15の発明において、前記水圧式洗浄ノズルからの吐水が開始する前に、前記制御部は、前記水圧式洗浄ノズルを位置決め部材に当てた後、前記水圧式洗浄ノズルが前記位置決め部材に当たった位置から前記基準位置に前記水圧式洗浄ノズルを移動させるパルス数を前記モータに入力することを特徴とする衛生洗浄装置である。
第16の発明に係る衛生洗浄装置によれば、第15の発明が奏する効果に加え、水圧式洗浄ノズルからの吐水が開始する前に、制御部が水圧式洗浄ノズルを位置決め部材に当てることにより、水圧式洗浄ノズルの自己の位置が必ず一度は特定の位置に定まるため、位置決め部材に当たった位置から基準位置に水圧式洗浄ノズルを移動させるパルス数がモータに入力された際の水圧式洗浄ノズルの位置再現性が増加し、オープンループ制御であることにより自己の回転位置を把握できないステッピングモータを使用した場合であっても、高精度に水圧式洗浄ノズルの角度を制御することができる。
本発明の態様によれば、水圧式洗浄ノズルを往復運動させることで前後方向に広範な洗浄を行う衛生洗浄装置において、効率的な水の使用による汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲な局部洗浄と、水圧式洗浄ノズルのごみ噛みの抑制による長期間の前後方向に広範囲な局部洗浄の実現と、を両立できる衛生洗浄装置が提供される。
実施形態に係る衛生洗浄便座が設けられたトイレ装置を例示する斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄便座を例示するブロック図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットを例示する斜視図である。 図4(a)〜図4(c)は、水圧式洗浄ノズルの動作を例示する断面図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。 実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 図10(a)〜図10(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。 図11(a)〜図11(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。 図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するタイミングチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するタイミングチャートである。 図22(a)及び図22(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの変形例を例示する斜視図及び側面図である。 実施形態に係る衛生洗浄便座の変形例を例示する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄便座が設けられたトイレ装置を例示する斜視図である。
図1に示すように、トイレ装置200は、衛生洗浄便座(衛生洗浄装置)100と、便器150とを有する。衛生洗浄便座100は、便器150の上に設けられている。便器150は、例えば洋式腰掛大便器であり、使用者の排泄物を受けるボウル151を有する。
衛生洗浄便座100は、局部洗浄ユニット101を有する機能部130と、ケーシング201と、便座202と、便蓋203と、を有する。
局部洗浄ユニット101は、水圧式洗浄ノズル10を有し、ケーシング201の内部に収容される。水圧式洗浄ノズル10は、例えばその先端部に吐水口10aを有し、使用時には図1に示すようにボウル151へ進出して吐水口10aから人体局部(例えば「おしり」や女性局部)に向けて洗浄水を吐水する。便座202は、ケーシング201に対して回動自在に軸支されている。便蓋203は、ケーシング201に対して回動自在に軸支され、便座202を覆うことができる。
実施形態の説明において、便座202に腰かけた使用者から見て前方を「前方」とし、前方と反対の方向を「後方」という。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄便座を例示するブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る衛生洗浄便座100は、機能部130と、電池収容部60と、を有する。機能部130及び電池収容部60は、例えば図1に示したケーシング201の内部に収容される。
機能部130は、電磁弁131と、電動流量調整弁132と、局部洗浄ユニット101と、制御部70と、を有する。
局部洗浄ユニット101の水圧式洗浄ノズル10には、給水源(水道管など)204から水が供給される。水圧式洗浄ノズル10と給水源204との間の流路には、止水栓205、電磁弁131、電動流量調整弁132が、上流側からこの順で配置されている。
電磁弁131は、水圧式洗浄ノズル10への流路を開閉し、水圧式洗浄ノズル10(ノズル本体)への給止水を制御する。電磁弁131には、例えばソレノイドコイルを有するラッチ式の電磁弁が用いられる。ラッチ式の電磁弁では開/閉状態の切替え時にのみ電力が供給される。
電動流量調整弁132は、水圧式洗浄ノズル10への流路の開き具合を調整することで、水圧式洗浄ノズル10に供給される水の流量を調整(変更)する。電動流量調整弁132には、例えばモータを有するバルブが用いられる。
また、局部洗浄ユニット101は、前述の水圧式洗浄ノズル10に加え、洗浄ノズル往復運動手段(洗浄ノズル往復運動部)20を有する。洗浄ノズル往復運動手段20は、水圧式洗浄ノズル10と連結されており、水圧式洗浄ノズル10を往復回動させる。この例では、洗浄ノズル往復運動手段20は、水圧式洗浄ノズル10を上下方向に往復回動させるモータ21を有する。モータ21は、例えばステッピングモータまたはサーボモータである。洗浄ノズル往復運動手段20(モータ21)による往復運動については、後述する。
制御部70は、電磁弁131、電動流量調整弁132及びモータ21と電気的に接続されている。制御部70は、例えばIC素子などを含む制御回路である。制御部70は、信号を送信することで、電磁弁131、電動流量調整弁132及びモータ21の動作を制御する。
電池収容部60は、直流電力を生成し、その直流電力によって機能部130を駆動させる電池61を収容する。具体的には、電池61は、電磁弁131、電動流量調整弁132、モータ21及び制御部70に電力を供給する。電池61には、例えば、乾電池や充電式電池(二次電池、キャパシタ等)が用いられる。電池収容部60は例えば電池ケース(電池ボックス)であり、電池61は電池収容部60に対して着脱可能(交換可能)である。
制御部70は、電池残量監視手段71を有していてもよい。電池残量監視手段71は、電池61の出力電圧によって、電池61の残量を監視する。例えば、制御部70は、電池61の残量が少ない場合には、水圧式洗浄ノズル10に往復回動を停止させる等の制御を実行可能である。
また、衛生洗浄便座100は、使用者が機能部130の動作を操作するための操作部80を有する。操作部80は、複数のボタン(止ボタン81、おしり洗浄ボタン82、ビデボタン83、ノズルムーブボタン84、位置調整ボタン85、流量調整ボタン86)を有する。使用者がこれらのボタンのいずれかを押すと、操作部80は、押されたボタンに対応する信号を制御部70に送信する。制御部70は、この信号に基づいて機能部130を制御する。操作部80と制御部70と間の通信は、有線通信であってもよいし、電波又は赤外線による無線通信であってもよい。操作部80は、トイレルームの壁面等に設置されるリモコンであってもよいし、衛生洗浄便座100のケーシング201に取り付けられてもよい。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットを例示する斜視図である。
水圧式洗浄ノズル10は、吐水口10aが設けられたノズル本体11と、ノズル本体11を収納するシリンダ12と、を有する。シリンダ12は、その後方に設けられた流入口12aを有する。流入口12aには、ホースなどが接続され、給水源204から供給される水は、流入口12aから水圧式洗浄ノズル10に流入する。
局部洗浄ユニット101は、水圧式洗浄ノズル10を支持する支持部22を有する。支持部22は、衛生洗浄便座100のケーシング201に対して直接的又は間接的に固定される。この例では、支持部22は、水圧式洗浄ノズル10を両側から支持する。すなわち、支持部22は、ベース部26の上に設けられ互いに対向する第1部分22a及び第2部分22bを有する。水圧式洗浄ノズル10は、第1部分22aと第2部分22bとの間に位置し、第1部分22aと第2部分22bとによって支持されており、シリンダ12に設けられた回動軸Ax1を中心に回動自在である。
モータ21は、シリンダ12と連結されている。モータ21の回転(駆動力)がシリンダ12に伝達されることにより、水圧式洗浄ノズル10は、矢印A1のように回動軸Ax1を中心に回動することができる。なお、回動軸Ax1は、ノズル本体11が直線状に延びる方向D1に対して垂直かつ水平な方向D2に沿って延びる。例えば、回動軸Ax1は、水平な方向D2と平行である。
図4(a)〜図4(c)は、水圧式洗浄ノズルの動作を例示する断面図である。
図4(a)は、水圧式洗浄ノズル10の不使用時の状態(待機状態)を表す。このとき、水圧式洗浄ノズル10には、水が供給されていない。図4(a)に示すように、待機状態においては、ノズル本体11は、シリンダ12に収納されている。
ノズル本体11は、シリンダ12の内部に設けられたばね13によって、後方に付勢されている。また、ノズル本体11は、筒状部11aと、その後端に設けられた閉止部11eを有する。待機状態において、筒状部11a内の流路11bは、閉止部11eによって閉止されている。
図4(b)は、流入口12aに水が流入し始めたときの状態を表す。水は、シリンダ12内に流入し、ノズル本体11に向けて供給される。その水圧により、図4(b)に示すようにノズル本体11は、シリンダ12から前方(便器150のボウル151内)に進出する。このとき、筒状部11aの流路11bは、閉止部11eによって閉止されたままである。
図4(c)は、流入口12aに水がさらに流入し、ノズル本体11がさらに前方に進出した状態(吐水状態)を表す。このとき、筒状部11aと閉止部11eとの間に隙間が生じ、水は流路11b内に流れ込む。これにより、筒状部11aの先端付近に設けられた吐水口10aは、供給された水を局部洗浄水として吐水する。流入口12aからの水の流入が停止すると、水圧式洗浄ノズル10内の水圧が下がり、ばね13の付勢力が支配的となり図4(a)の待機状態に戻る。
図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。これらの図は、吐水状態における水圧式洗浄ノズル10を表す。 制御部70は、洗浄切換手段72(図2を参照)を有する。洗浄切換手段72は、モータ21を制御して、広範囲を洗浄するムーブ洗浄と1点を洗浄する固定洗浄とを切り換えることができる。
ムーブ洗浄において制御部70は、洗浄ノズル往復運動手段20によって水圧式洗浄ノズル10を基準位置Pを起点として所定角度往復回動させつつ、水圧式洗浄ノズル10に人体局部へ局部洗浄水を吐水させる。
具体的には、制御部70は、モータ21を回転(正回転)させることにより、吐水口10aを下方へ動かす。これにより、水圧式洗浄ノズル10の位置(吐水口10aの位置)を図5(a)に示す下側位置PLとする。その後、制御部70は、モータ21を逆回転させることにより、吐水口10aを上方へ動かす。これにより、水圧式洗浄ノズル10の位置(吐水口10aの位置)は、図5(b)に示す基準位置Pを経て、図5(c)に示す上側位置PUとなる。その後、制御部70は、モータ21を正回転させ、再び水圧式洗浄ノズル10の位置を下側位置PLとする。このように、モータ21は正回転と逆回転とを交互に繰り返し、水圧式洗浄ノズル10を上側位置PUと下側位置PLとの間で上下方向に往復回動させる。なお、実施形態の説明では、図5における時計回りを正回転、反時計回りを逆回転とする。
この往復回動によって、局部洗浄水の吐水方向が変化する。例えば、水圧式洗浄ノズル10が下側位置PLにあるときは、水圧式洗浄ノズル10が上側位置PUにあるときに比べて、局部洗浄水は前方に向けて吐水される。
図5(b)に示す状態における水圧式洗浄ノズル10の角度を洗浄標準角度(θ)とすると、図5(a)に示す状態における水圧式洗浄ノズル10の角度は例えばθ+Δγであり、図5(c)に示す状態における水圧式洗浄ノズル10の角度は例えばθ−Δγである。水圧式洗浄ノズル10の角度が洗浄標準角度(θ)であるときの水圧式洗浄ノズル10の位置を基準位置Pと呼ぶ。水圧式洗浄ノズル10は、基準位置Pを中心に、振幅角(Δγ)で往復回動する。なお、水圧式洗浄ノズル10の角度とは、水圧式洗浄ノズル10の吐水口10a側が水平面Hから鉛直下方に向かって回転した角度である。Δγは、例えば0.5°以上5°以下程度である。
一方、固定洗浄において制御部70は、水圧式洗浄ノズル10の位置が固定された状態で、水圧式洗浄ノズル10に人体局部へ局部洗浄水を吐水させる。例えば、固定洗浄は、基準位置Pにおいて行われる。
なお、基準位置Pは洗浄対象によって変わる。例えば、基準位置Pは、おしりの洗浄に用いるおしり洗浄用基準位置PA、または、女性局部の洗浄(ビデ)に用いるビデ用基準位置PB(女性局部洗浄用基準位置)である。基準位置Pがおしり洗浄用基準位置PAであるとき、洗浄標準角度(θ)はおしり洗浄標準角度(φA)であり、基準位置Pがビデ用基準位置PBであるとき、洗浄標準角度(θ)はビデ標準角度(φB)である。
以上説明したように、実施形態に係る衛生洗浄便座によれば、局部洗浄ユニット101が、水圧式洗浄ノズル10のシリンダ12と連結して水圧式洗浄ノズル10を往復回動させる洗浄ノズル往復運動手段20と、水圧式洗浄ノズル10の位置を基準位置に固定させて人体局部への吐水を行う固定洗浄および洗浄ノズル往復運動手段20によって水圧式洗浄ノズル10を基準位置Pを起点として所定角度往復回動させるムーブ洗浄とを切り換える制御部70(洗浄切換手段72)と、を有していることにより水圧式洗浄ノズル10が往復回動するため、汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲に局部を洗浄させることができる。
そして、洗浄ノズル往復運動手段20が、水圧式洗浄ノズル10を上下方向に往復回動させるモータ21を有し、制御部70がモータ21を制御することにより、モータ21が水圧式洗浄ノズル10を上下方向に往復回動させるため、給水源204から供給される水を全て局部洗浄に用いることができ、水圧によって水圧式洗浄ノズル10を往復運動させる場合に比べて洗浄力を損なうことなく局部洗浄が行えることに加え、狭小流路に異物が混入して回動機構が機能しなくなるような事態が避けられ、水圧式洗浄ノズル10による前後方向に対する広範囲な洗浄を長期に亘って実現することができ、さらに、給水源204に依存しない安定したムーブ洗浄を実現することができる。
すなわち、給水源204から供給される水を効率よく使って、無駄水の抑制と、汚れの付着しやすい前後方向に対して広範囲な局部洗浄と、を両立させることができる。
さらに、水圧式洗浄ノズル10を回動させることで前後方向に対して広範囲な局部洗浄を行うことにより、水圧式洗浄ノズルを直動させて前後方向に対して広範囲な局部洗浄を行う場合に比べて、同じ範囲を洗浄するために必要な水圧式洗浄ノズル10の移動量が少ないため、消費する電力量が少なくなり、より電池を長持ちさせることができる。
また、洗浄ノズル往復運動手段20が、水圧式洗浄ノズル10を上下方向に往復回動させるモータ21を有し、制御部70がモータ21を制御することにより、モータ21への通電量を制御することで水圧式洗浄ノズル10の回動範囲が変化するため、簡便に水圧式洗浄ノズル10の回動範囲を調整することができる。
さらに、一般に、人体局部とノズル本体との間の距離に応じて局部洗浄水の形状が変わることが知られている。
具体的には、人体局部とノズル本体とが近い場合(すなわち、人体局部後方側に吐水される場合)には局部洗浄水は柱状で人体局部に到達し、人体局部とノズル本体とがある程度遠い場合(すなわち、人体局部前方側に吐水される場合)には局部洗浄水は玉状で人体局部に到達する。
したがって、実施形態に係る衛生洗浄便座100によれば、水圧式洗浄ノズル10を回動させることで人体局部とノズル本体11との間の距離が変わるため、1本の水圧式洗浄ノズル10で様々な状態の局部洗浄水を吐水することができる。
また、ムーブ洗浄において、水圧式洗浄ノズル10が基準位置Pを中心に所定角度往復回動することにより、水圧式洗浄ノズル10が基準位置Pから所定角度往復する場合(例えば基準位置Pを振動の腹としてθとθ+Δγとの間を往復する場合)よりも、広い範囲(例えば基準位置を振動の節としてθ+Δγとθ−Δγとの間の範囲)を水圧式洗浄ノズル10が往復回動するため、より広範囲に人体局部を洗浄することができる。
図6は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。図6は、吐水状態における水圧式洗浄ノズル10を表す。
図6に示すように、水圧式洗浄ノズル10には、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2とが作用する。
吐水反力トルクTq1は、吐水口10aから局部洗浄水Wが吐水されることによって水圧式洗浄ノズル10に作用する反力(吐水反力F1)によるトルクである。吐水反力トルクTq1は、水圧式洗浄ノズル10を回動軸Ax1を中心に回転させるように作用する。吐水反力トルクTq1は、回動軸Ax1から吐水口10aまでの距離と、水圧式洗浄ノズル10に供給される水の水圧(流量)と、吐水口10aからの局部洗浄水の流出速度と、に依存する。
自重トルクTq2は、回動軸Ax1から重心10gまでの距離と、水圧式洗浄ノズル10に生じる重力F2との積である。自重トルクTq2は、水圧式洗浄ノズル10を回動軸Ax1を中心に回転させるように作用する。なお、水圧式洗浄ノズル10に生じる重力F2は、水圧式洗浄ノズル10の質量に水圧式洗浄ノズル10内の水の質量を加えたものに起因する。
この例では、吐水反力トルクTq1及び自重トルクTq2は、回動軸Ax1に対して相対する。すなわち、吐水反力トルクTq1が水圧式洗浄ノズル10を回転させる方向は、自重トルクTq2が水圧式洗浄ノズル10を回転させる方向と逆方向である。ただし、実施形態において、吐水反力トルクTq1が水圧式洗浄ノズル10を回転させる方向と、自重トルクTq2が水圧式洗浄ノズル10を回転させる方向とは、同じであってもよい。
実施形態においては、吐水口10aからの吐水により水圧式洗浄ノズル10に作用する吐水反力トルクTq1と水圧式洗浄ノズル10の自重トルクTq2との和が、モータ21のディテントトルク以下である。これにより、一点を洗浄する固定洗浄時に水圧式洗浄ノズル10を保持するための電力が不要となるため、固定洗浄時に電力を使わずに水圧式洗浄ノズル10の姿勢を保持することができる。
なお、モータ21のディテントトルクとは、モータ21に通電していない状態において、モータ21が保有する位置保持トルクである。ディテントトルクは、モータ21の回転軸に加わる外力に抵抗して停止位置を保とうとする。
さらに、回動軸Ax1を中心に、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2とがつり合っている。言い換えれば、水圧式洗浄ノズル10の回転中心(すなわち回動軸Ax1)は、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2との釣り合い位置に配置される。これにより、水圧式洗浄ノズル10に作用する吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2との和がほぼゼロとなるため、ディテントトルクの小さい低消費電力のモータを選べるようになり、電池の交換頻度を下げることができる。
なお、例えば、吐水状態における水圧式洗浄ノズル10に流入する水の圧力の範囲が、基準水圧を中心とした幅を有するとすると、釣り合い位置の調整は、基準水圧・基準位置Pにおいて行われる。基準水圧は、任意であり、電動流量調整弁132等により適宜設定される。また、釣り合い位置という範囲は、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2とが釣り合う位置の近傍を含む。例えば、回動軸Ax1が釣り合い位置にある場合、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2との和は、モータ21のディテントトルクの0.5倍以下である。
局部洗浄ユニット101は、さらに水圧式洗浄ノズル10に、調整力F3を加えることで調整トルクTq3を印加するトルク調整手段(トルク調整部)40を有していてもよい。トルク調整手段40には、例えば、錘41、トーションばね42またはホース43などを用いることができる。なお、図6は一例であり、錘41、トーションばね42、ホース43の配置や形状等は図示したものに限られない。これらは単独で用いられてもよいし、適宜組み合わされてもよい。
錘41は、例えば水圧式洗浄ノズル10に取り付けられ、その自重によって水圧式洗浄ノズル10に調整トルクTq3を印加する。トーションばね42は、水圧式洗浄ノズル10を上向き又は下向きに付勢することで、水圧式洗浄ノズル10に調整トルクTq3を印加する。ホース43は、流入口12aに接続され、水圧式洗浄ノズル10に水を供給する。ホース43には、例えばゴムなどの弾性部材が用いられる。所定の形状(外部から力が加えられていないときの形状)からの変形が生じると、ホース43には元の形状に戻ろうとする復元力が生じる。ホース43は、この復元力によって、水圧式洗浄ノズル10を上向き又は下向きに付勢し、調整トルクTq3を印加する。
局部洗浄ユニット101がトルク調整手段40を有することにより、水圧式洗浄ノズル10の自重トルクTq2や吐水反力トルクTq1以外のトルクが水圧式洗浄ノズル10に加わる場合であっても、調整トルクTq3によって水圧式洗浄ノズル10に加わるトルクを調整することが可能となるため、より確実に固定洗浄時に電力を使わずに水圧式洗浄ノズル10の姿勢を保持することができる。
さらに、吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2と調整トルクTq3との和を、モータ21のディテントトルク以下とする。これにより、水圧式洗浄ノズル10に作用する吐水反力トルクTq1と自重トルクTq2との和がほぼゼロとなるため、水圧式洗浄ノズル10の自重トルクTq2や吐水反力トルクTq1以外のトルクが水圧式洗浄ノズル10に加わる場合であっても、ディテントトルクの小さい低消費電力のモータを選べるようになり、電池の交換頻度を下げることができる。
また、図3(b)、図5(a)〜図5(c)等に示すように、局部洗浄ユニット101は、水圧式洗浄ノズル10の鉛直下方向きの回転を規制する第1ストッパ23を有する。水圧式洗浄ノズル10の鉛直下方向きの回転とは、吐水口10aが下方に向かう回転である。この例では、第1ストッパ23は、ベース部26の上に設けられた凸部であり、シリンダ12の下方に位置する。シリンダ12は、シリンダ12に固定された規制部材25を有する。水圧式洗浄ノズル10が鉛直下方向きに回転すると、規制部材25と第1ストッパ23とが当接する。これにより、第1ストッパ23は、吐水状態の吐水口10aの回動域のうち、最も下方の位置(下端位置と呼ぶ)を規定する。なお、図5(a)では、水圧式洗浄ノズル10が下側位置PLに位置するとき、規制部材25と第1ストッパ23とが当接している。つまり、この例では、下側位置PLは、第1ストッパ23によって規定される下端位置と同じである。ただし、下側位置PLは、下端位置と異なっていてもよい。
局部洗浄ユニット101が、上記のような第1ストッパ23を有していることにより、水圧式洗浄ノズル10にかかる水圧が急に過剰上昇し吐水反力トルクTq1が瞬間的に上昇した場合であったとしても、水圧式洗浄ノズル10が第1ストッパ23に当接して水圧式洗浄ノズル10が第1ストッパ23よりも鉛直下方向きに回転しないため、適切な位置に第1ストッパ23を配置することで水圧式洗浄ノズル10からの吐水が使用者の太腿から飛び出すようなことを防ぐことができる。
また、局部洗浄ユニット101は、水圧式洗浄ノズル10の鉛直上方向きの回転を規制する第2ストッパ24を有する。なお、水圧式洗浄ノズル10の鉛直上方向きの回転とは、吐水口10aが上方に向かう回転である。この例では、第2ストッパ24は、ベース部26の上に設けられた凸部であり、シリンダ12の下方に位置する。水圧式洗浄ノズル10が鉛直上方向きに回転すると、シリンダ12と第2ストッパ24とが当接する。これにより、第2ストッパ24は、吐水状態の吐水口10aの可動域のうち、最も上方の位置(上端位置と呼ぶ)を規定する。なお、図5(c)では、水圧式洗浄ノズル10が上側位置PUに位置するとき、シリンダ12と第2ストッパ24とが当接している。つまり、この例では、上側位置PUは、第2ストッパ24によって規定される上端位置と同じである。ただし、上側位置PUは、上端位置と異なっていてもよい。
局部洗浄ユニット101が、上記のような第2ストッパ24を有していることにより、水圧式洗浄ノズル10にかかる水圧が急に過剰低下し吐水反力トルクTq1が瞬間的に低下した場合であったとしても、水圧式洗浄ノズル10が第2ストッパ24に当接して水圧式洗浄ノズル10が第2ストッパ24よりも鉛直上方向きに回転しないため、適切な位置に第2ストッパ24を配置することで水圧式洗浄ノズル10からの吐水が使用者の背面から飛び出すようなことを防ぐことができる。
また、前述したように水圧式洗浄ノズル10が支持部22の互いに対向する第1部分22aと第2部分22bとの間に位置し、第1部分22a及び第2部分22bによって支持されていることにより、水圧式洗浄ノズル10の自重や吐水反力による曲げモーメントがモータ21ではなく支持部22にかかるため、モータ21の回転軸がほぼ水平になり、ムーブ洗浄時に水圧式洗浄ノズル10からの吐水が左右に振れることを抑制することができる。
図7は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。
図8は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。
例えば、局部洗浄ユニット101が待機状態のときに、使用者が操作部80に設けられたおしり洗浄ボタン82を押す(ステップS101:Yes、タイミングT1)と、洗浄開始信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号に基づいて、水圧式洗浄ノズル10の位置がノズル進出適正位置PSになるように(すなわち水圧式洗浄ノズル10の角度がノズル進出適正角度(φS)となるように)モータ21を回転させる(ステップS102、タイミングT2〜T3)。
その後、制御部70は、電磁弁131を開く(ステップS103、タイミングT3)。これにより、水圧式洗浄ノズル10に水が供給され、ノズル本体11が前方へ進出する(タイミングT3〜T5)。制御部70は、ノズル本体11の進出が完了するまでの平均時間、待機する(ステップS104)。
タイミングT1〜T4における水圧式洗浄ノズル10の動作を図10(a)〜図10(c)を参照して説明する。
図10(a)〜図10(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。
図10(a)は、タイミングT1(待機状態)における水圧式洗浄ノズル10を示す。このとき水圧式洗浄ノズル10は、例えば上端位置である。すなわち、水圧式洗浄ノズル10は、最も鉛直上方向きに回転した状態であり、第2ストッパ24と当接している。
図10(b)は、タイミングT3における水圧式洗浄ノズル10を示す。このとき、水圧式洗浄ノズル10の位置はノズル進出適正位置PSである。この例では、ノズル進出適正位置PSは、水圧式洗浄ノズル10の回動域の最も下方の位置(下端位置)である。すなわち、タイミングT3において、水圧式洗浄ノズル10は、最も鉛直下方向きに回転した状態であり、第1ストッパ23と当接している。
図10(c)は、タイミングT4における水圧式洗浄ノズル10を示す。このように、水圧式洗浄ノズル10が下端位置にある状態で、ノズル本体11が進出する。これにより、ノズル本体11の自重によって、ノズル本体11が前方に進出しやすくなる。
再び、図7、図8を参照して説明を続ける。
ノズル本体11の進出中に、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10の位置が基準位置Pとなるように(すなわち水圧式洗浄ノズル10の角度が洗浄標準角度(θ)となるように)モータ21を回転させる。(ステップS105、タイミングT4〜T5)。そして、ノズル本体11の進出が完了すると、局部洗浄ユニット101による洗浄動作が開始する(ステップS106)。なお、図7に示す例においては、おしり洗浄ボタン82が押されたため、標準洗浄角度(θ)は、おしり洗浄標準角度(φA)に設定されている。
また、図9に示す例のように、ノズル本体11の進出完了(タイミングT4’)の後に、水圧式洗浄ノズル10を基準位置Pへ回転させてもよい(タイミングT4’〜T5’)。これ以外については、図9は、図8と同様である。
その後、使用者が操作部80に設けられた止ボタン81を押す(ステップS107:Yes)と、洗浄終了信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号に基づいて、電磁弁131を閉じる(ステップS108、タイミングT8)。これにより、水圧式洗浄ノズル10への水の供給が停止し、ノズル本体11は後退する(タイミングT8〜T10)。この際、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10の位置がノズル収納適正位置PEになるように(すなわち水圧式洗浄ノズル10の角度がノズル収納適正角度(φE)となるように)、モータ21を回転させる(ステップS109、タイミングT8〜T9)。その後、制御部70は、電動流量調整弁を標準位置とし(ステップS110)、待機状態となる。
タイミングT8〜T10における水圧式洗浄ノズル10の動作を図11(a)〜図11(c)を参照して説明する。
図11(a)〜図11(c)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。
図11(a)は、タイミングT8における水圧式洗浄ノズル10を示す。このとき水圧式洗浄ノズル10は、例えば基準位置Pである。すなわち、水圧式洗浄ノズル10の角度は、洗浄標準角度(θ)である。
図11(b)は、タイミングT9における水圧式洗浄ノズル10を示す。このとき、水圧式洗浄ノズル10の位置はノズル収納適正位置PEである。この例では、ノズル収納適正位置PEは、水圧式洗浄ノズル10の回動域の最も上方の位置(上端位置)である。
図11(c)は、タイミングT10における水圧式洗浄ノズル10を示す。このように、水圧式洗浄ノズル10が上端位置にある状態で、ノズル本体11が収納される。これにより、ノズル本体11の自重による影響を抑え、ノズル本体11が収納されやすくなる。
また、図8に示した例では、タイミングT5〜T8の間(タイミングT6〜T7)において、ムーブ洗浄が実行されている。このときの衛生洗浄便座の動作について図12(a)及び図12(b)を参照して説明する。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。
例えば、タイミングT5〜T6の間においては、固定洗浄が実行されており、水圧式洗浄ノズル10の位置は基準位置Pに固定されている。使用者が操作部80に設けられたノズルムーブボタン84を押す(ステップS201:Yes、タイミングT6)と、洗浄切換の信号が制御部70に送られる。制御部70(洗浄切換手段72)は、この信号に基づいて、水圧式洗浄ノズル10が基準位置Pを中心に往復回動するように(すなわち、水圧式洗浄ノズル10の角度がθ±Δγの範囲で往復するように)モータ21を回転させる(ステップS202)。
ムーブ洗浄の実行中に、使用者がノズルムーブボタン84を再び押す(ステップS203:Yes、タイミングT7)と、洗浄切換の信号が制御部70に送られる。制御部70(洗浄切換手段72)は、この信号に基づいて、水圧式洗浄ノズル10の位置が基準位置Pとなるように(すなわち水圧式洗浄ノズル10の角度が洗浄標準角度(θ)となるように)モータ21を回転させる(ステップS204)。これにより、ムーブ洗浄が終了し、固定洗浄が再び開始される。
このようにムーブ洗浄の終了時に制御部70が水圧式洗浄ノズル10を基準位置Pまで戻すことにより、ムーブ洗浄終了時に水圧式洗浄ノズル10から局部洗浄水を吐水し続けていたとしても、人体局部に向けて局部洗浄水が吐水されるため、人体局部の洗浄に不適な位置で局部洗浄水が吐水されることを防ぐことができる。
以上説明した例では、ムーブ洗浄が終了した後の固定洗浄の実行中に、制御部70に洗浄終了信号が伝達されている。ただし、ムーブ洗浄中に使用者が止ボタン81を押し、制御部70に洗浄終了信号が伝達される場合もある。この場合、制御部70は、電磁弁131を閉弁させた後にモータ21の駆動(往復回転)を停止させる。これにより、ノズル本体がシリンダ12に向けて退縮している際に吐水口10aから局部洗浄水が吐水されないため、局部洗浄水が人体局部と衛生洗浄便座100との間から外部へ飛び散ることを抑制することができる。
また、上記の例では、ノズル本体11の進出が完了した後に、ムーブ洗浄が開始される。一方、使用者がノズル本体11の進出が完了する前に、ノズルムーブボタン84を押すことも考えられる。しかし、実施形態においては、制御部70は、電磁弁131が開弁した後、ノズル本体がシリンダ12から進出完了するまでムーブ洗浄を禁止する。すなわち、制御部70は、ノズル本体11が進出する前に、モータ21を往復回転させない。これにより、ノズル本体11の進出途中でムーブ洗浄が行われることが抑制されるため、局部洗浄水が人体局部と衛生洗浄便座100との間から外部へ飛び散ることを抑制することができる。
図13は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。
この例では、局部洗浄ユニット101が待機状態のときに使用者が操作部80に設けられたビデボタン83を押す(ステップS121)。このため、洗浄標準角度(θ)は、ビデ標準角度(φB)に設定され(ステップS125)、水圧式洗浄ノズル10はビデ用基準位置PBで吐水を開始する(ステップS126)。その後、使用者が止ボタン81を押す(ステップS127)と、洗浄終了信号が制御部70に送られる。
これ以外については、ビデボタン83が押されたときの動作は、図7、図8等に関して説明した、おしり洗浄ボタン82が押されたときの動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図14は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 この例では、タイミングT5’〜T8の間(タイミングT11及びT12)において、水圧式洗浄ノズル10における流量調整が行われる。これ以外の動作は、図9に関する説明と同様である。水圧式洗浄ノズル10における流量調整について図15を参照して説明する。
図15は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。
例えば、吐水状態において、使用者が操作部80に設けられた流量調整ボタン86の「大」ボタン86aを押す(ステップS301:Yes、タイミングT11)と、流量増大の信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号を受信し、流量を増大させることを判断する(ステップS302)。そして、制御部70は、電動流量調整弁132の開き具合を大きくして、ノズル本体11へ供給される水の流量を増大させる(ステップS303)。
また、使用者が流量調整ボタン86の「小」ボタン86bを押す(ステップS301:Yes、タイミングT12)と、流量減少の信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号を受信し、流量を減少させることを判断する(ステップS302)。そして、制御部70は、電動流量調整弁132の開き具合を小さくして、ノズル本体11へ供給される水の流量を減少させる(ステップS304)。
このように、制御部70が、ノズル本体11への給水量を制御する電動流量調整弁132を制御可能であることにより、水圧式洗浄ノズル10から供給される局部洗浄水の流量が調整自在となるため、使用者の好みに応じた刺激感を提供することができる。なお、調整できる流量の下限は、ノズル本体11が進出した状態を保持でき、所定の洗浄感を担保できる流量とされる。また、水圧式洗浄ノズル10からの吐水流量を調整したとしても、モータ21のディテントトルクにより、水圧式洗浄ノズル10の位置は保持される(すなわち、水圧式洗浄ノズル10の角度は変わらない)。
図16は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するタイミングチャートである。 この例では、タイミングT5〜T8の間(タイミングT13及びT14)において、水圧式洗浄ノズル10の基準位置調整(+Δθ〜−Δθ)が行われる。これ以外の動作は、図9に関する説明と同様である。水圧式洗浄ノズル10の基準位置調整について図17を参照して説明する。
図17は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作を例示するフローチャートである。
例えば、吐水状態において、使用者が操作部80に設けられた位置調整ボタン85の「前」ボタン85aを押す(ステップS401:Yes、タイミングT13)と、基準位置Pの前方への調整信号が制御部70に送られる。制御部70(基準位置調整手段74)は、この信号を受信し、水圧式洗浄ノズル10を鉛直下方向きに回転させることを判断する(ステップS402)。そして、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10を回転させて、水圧式洗浄ノズル10の角度を+Δθだけ変化させる(ステップS403)。これにより、局部洗浄水の吐水方向がより前方向きとなる。
また、使用者が位置調整ボタン85の「後」ボタン85bを押す(ステップS401:Yes、タイミングT14)と、基準位置Pの後方への調整信号が制御部70に送られる。制御部70(基準位置調整手段74)は、この信号を受信し、水圧式洗浄ノズル10を鉛直上方向きに回転させることを判断する(ステップS402)。そして、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10を回転させて、水圧式洗浄ノズル10の角度を−Δθだけ変化させる(ステップS404)。これにより、局部洗浄水の吐水方向がより後方向きとなる。
このように制御部70が基準位置Pを調整することが可能であることにより、使用者に応じた吐水位置調整が可能となるため、使用者の人体局部ごとに最適な位置で局部洗浄水を吐水することができる。
また、使用者は、洗浄対象を選択することもできる。例えば、使用者が操作部80に設けられたおしり洗浄ボタン82を押すと、基準位置Pの「おしり洗浄用基準位置PA」への切換信号が制御部70に送られる。制御部70(基準位置切換手段73)は、この信号を受信すると、洗浄標準角度(θ)をおしり洗浄標準角度(φA)に切り換える。
使用者がビデボタン83を押すと、基準位置Pの「ビデ用基準位置PB」への切換信号が制御部70に送られる。制御部70(基準位置切換手段73)は、この信号を受信すると、洗浄標準角度(θ)をビデ標準角度(φB)に切り換える。
人体局部の位置の違いから、おしり洗浄における水圧式洗浄ノズル10の姿勢角度と、ビデにおける水圧式洗浄ノズル10の姿勢角度とは、異なる。これに対して、制御部70は、基準位置Pをおしり洗浄に用いるおしり洗浄用基準位置PAあるいはビデに用いるビデ用基準位置PBに選択自在とする。これにより、それぞれの洗浄に対して最適な洗浄位置を定められるため、単一の水圧式洗浄ノズル10で複数の箇所を洗浄することができる。
図18は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの動作を例示する側面図である。
図18に示す例では、モータ21はステッピングモータである。ステッピングモータを組み込んだシステムでは、モータ内部あるいはシステム内の各部材のガタつき等が存在する。したがって、実施形態に係る局部洗浄ユニット101における水圧式洗浄ノズル10の往復回動には、ヒステリシスが存在する。すなわち、モータ21に同じパルス数を入力したとしても、モータ正回転時の水圧式洗浄ノズル10の停止位置とモータ逆回転時の水圧式洗浄ノズル10の停止位置とは差が生じる。
ここで、図18に示すように、モータの1パルス(1ステップ)によってモータ21の回転軸が回転する角度をステップ角(θs)とする。このとき、水圧式洗浄ノズル10の振幅角(Δγ)に対応するモータ21のパルス数(Nγ)は、Nγ=Δγ/θsである。言い換えれば、Nγは、モータ正回転時に水圧式洗浄ノズル10を振幅角(Δγ)だけ回転させるために必要なパルス数(ステップ数)である。
また、水圧式洗浄ノズル10が洗浄標準角度(θ)に位置する状態において、水圧式洗浄ノズル10をΔγ回転(すなわち、モータ21の回転軸をNγパルス分だけ正回転)させ、続けてNγパルス分だけ逆回転させたときの水圧式洗浄ノズル10の角度はθ+Δhになる。すなわち、Δhは、水圧式洗浄ノズル10の往復回動のヒステリシスである。このとき、ヒステリシス(Δh)に対応するパルス数(Nh)は、Nh=Δh/θsである。言い換えれば、Nhは、ヒステリシスを補正(解消)するために必要なパルス数である。
実施形態においては、ステップ角(θs)やΔγを調整することで、Nγ≧Nhとする。すなわち、水圧式洗浄ノズル10の往復回動における振幅角(Δγ)に対応するモータ21のパルス数(Nγ)は、水圧式洗浄ノズル10の往復回動のヒステリシス(Δh)に対応するモータ21のパルス数(Nh)以上である。
これにより、水圧式洗浄ノズル10が回動する範囲における、ヒステリシスの割合が相対的に小さくなるため、高精度に水圧式洗浄ノズル10の角度を制御することができる。
図19は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するフローチャートである。
図20は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するタイミングチャートである。
局部洗浄ユニット101が待機状態のときに、使用者が操作部80に設けられたおしり洗浄ボタン82を押す(ステップS101:Yes、タイミングT1)と、洗浄開始信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号を受信すると、水圧式洗浄ノズル10が位置決め部材30(図3(b)を参照)に当たるまで回転するようにモータ21を制御する(ステップS132、タイミングT15)。
位置決め部材30は、水圧式洗浄ノズル10の回転範囲を規制するように配置された部材であり、例えば図3(b)に示す第1ストッパ23及び第2ストッパ24のいずれかである。図19及び図20の例では、位置決め部材30は、第1ストッパ23である。ただし、図3(b)に示した第1ストッパ23及び第2ストッパ24とは別に位置決め部材30を設けてもよい。
その後、制御部70は、電磁弁131を開く(ステップS103、タイミングT3)。
これにより、水圧式洗浄ノズル10に水が供給され、ノズル本体11が前方へ進出する(タイミングT3〜T5)。制御部70は、ノズル本体11の進出が完了するまでの平均時間、待機する(ステップS104)。
ノズル本体11の進出中に、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10の位置が基準位置Pとなるようにモータ21を回転させる(ステップS105、タイミングT4〜T5)。なお、この例ではモータ21にはステッピングモータが用いられている。すなわち、ステップS105において、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10が位置決め部材30に当たった位置から基準位置Pに水圧式洗浄ノズル10を移動させるパルス数をモータ21に入力する。そして、ノズル本体11の進出が完了すると、水圧式洗浄ノズル10からの吐水が開始する(ステップS106)。
その後、使用者が操作部80に設けられた止ボタン81を押す(ステップS107:Yes)と、洗浄終了信号が制御部70に送られる。制御部70は、この信号に基づいて、電磁弁131を閉じる(ステップS108、タイミングT8)。その後、制御部70は、電動流量調整弁を標準位置とし(ステップS110)、待機状態となる。
このように、水圧式洗浄ノズル10からの吐水が開始する前に、制御部70が水圧式洗浄ノズル10を位置決め部材30に当てることにより、水圧式洗浄ノズル10の位置が一度、特定の位置に定まる。その後、制御部70が、位置決め部材30に当たった位置から基準位置Pに水圧式洗浄ノズル10を移動させるパルス数をモータ21に入力することで、水圧式洗浄ノズル10の位置再現性が増し、オープンループ制御であることにより自己の回転位置を把握できないステッピングモータを使用した場合であっても、高精度に水圧式洗浄ノズル10の角度を制御することができる。
また、水圧式洗浄ノズル10が位置決め部材30に当てられるタイミングは、図19に示すステップS101とステップS103との間に限らない。例えば、ステップS103とステップS104との間、ステップS104の実行中、またはステップS104とステップS105との間に、水圧式洗浄ノズル10を位置決め部材30に当ててもよい。水圧式洗浄ノズル10の進出完了(タイミングT5)の前に、水圧式洗浄ノズル10を位置決め部材30に当てた後、基準位置Pに移動させればよい。
図21は、実施形態に係る衛生洗浄便座の動作の変形例を例示するタイミングチャートである。この例では、電磁弁131が開いた後に、水圧式洗浄ノズル10は、位置決め部材30に当てられる。また、位置決め部材30には、第2ストッパ24が用いられている。
使用者がおしり洗浄ボタン82を押す(タイミングT1)と、制御部70は、電磁弁131を開く(タイミングT3)。これにより、水圧式洗浄ノズル10に水が供給され、ノズル本体11が前方へ進出する(タイミングT3〜T5)。
ノズル本体11の進出中に、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10が位置決め部材30に当たるまで回転するようにモータ21を制御する。その後、ノズル本体11の進出中に、制御部70は、水圧式洗浄ノズル10の位置が基準位置Pとなるようにモータ21を回転させる。そして、ノズル本体11の進出が完了すると、水圧式洗浄ノズル10からの吐水が開始する。
図21に示した例においても、水圧式洗浄ノズル10からの吐水が開始する前に、制御部70が水圧式洗浄ノズル10を位置決め部材30に当てることにより、図20に関する説明と同様に水圧式洗浄ノズル10の回動を高精度に行うことが可能となる。また、図19〜図21では、おしり洗浄ボタン82が押された場合を例に挙げたが、ビデボタン83が押された場合も同様である。
なお、以上説明した、Δθ、振幅角(Δγ)、おしり洗浄標準角度(φA)、ビデ標準角度(φB)、ノズル進出適正角度(φS)及びノズル収納適正角度(φE)のそれぞれは、ノズル本体11の長さ、回動軸Ax1の位置、便座202の形状及び使用者の体格などを考慮して、適宜定められる。
図22(a)及び図22(b)は、実施形態に係る衛生洗浄便座の局部洗浄ユニットの変形例を例示する斜視図及び側面図である。
図22(a)及び図22(b)に示す局部洗浄ユニット102は、モータ21とシリンダ12との連結において、図3等で説明した局部洗浄ユニット101と異なる。
図3等で説明した局部洗浄ユニット101においては、モータ21の回転軸21xは、シリンダ12の前部に位置する回動軸Ax1に直結されており、回転軸21xと回動軸Ax1とは一体として回転する。これに対して、図22(a)及び図22(b)に示す局部洗浄ユニット102においては、モータ21の回転軸21xは、カム25a(円板カム)及びフォロワー25bを介して、シリンダ12の後部に連結されている。
カム25aは、モータ21の回転軸21xに対して固定され、回転軸21xと一体となって回転する。この例では、カム25aの回転軸は、カム25aの中心から偏心している。フォロワー25bは、シリンダ12に対して固定されており、例えば樹脂などによってシリンダ12と一体として設けられている。この例ではフォロワー25bは、カム25aの下方においてカム25aの外周と接触する板状の部材である。
モータ21の回転軸21x及びカム25aが回転することにより、フォロワー25bが上下方向に往復運動する。これにより、水圧式洗浄ノズル10は、回動軸Ax1を中心に往復回動運動する。
図23は、実施形態に係る衛生洗浄便座の変形例を例示する断面図である。
図23には、局部洗浄ユニット103と、局部洗浄ユニット103を収容するケーシング201を示す。
図23に示す局部洗浄ユニット103は、水圧式洗浄ノズル10の回転を規制するストッパの構成において、図3等で説明した局部洗浄ユニット101と異なる。
この例では、局部洗浄ユニット103は、水圧式洗浄ノズル10の鉛直下方向きの回転を規制する第1ストッパ28、及び、水圧式洗浄ノズル10の鉛直上方向きの回転を規制する第2ストッパ29を有する。第1ストッパ28及び第2ストッパ29は、ケーシング201の内壁に設けられている。言い換えれば、ケーシング201がストッパを兼ねる。
第1ストッパ28は、シリンダ12の後端に固定されたノズル蓋14の上方に位置する。水圧式洗浄ノズル10が鉛直下方向きに回転すると、ノズル蓋14と第1ストッパ28とが当接する。これにより、水圧式洗浄ノズル10の回転が規制される。
第2ストッパ29は、シリンダ12の下方に位置する。水圧式洗浄ノズル10が鉛直上方向きに回転すると、第2ストッパとシリンダ12とが当接する。これにより、水圧式洗浄ノズル10の回転が規制される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、機能部、局部洗浄ユニット、電池収容部、水圧式洗浄ノズル、洗浄ノズル往復運動手段などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 水圧式洗浄ノズル、 10a 吐水口、 10g 重心、 11 ノズル本体、 11a 筒状部、 11b 流路、 11e 閉止部、 12 シリンダ、 12a 流入口、 14 ノズル蓋、 20 洗浄ノズル往復運動手段、 21 モータ、 21x 回転軸、 22 支持部、 23 第1ストッパ、 24 第2ストッパ、 25 規制部材、 25a カム、 25b フォロワー、 26 ベース部、 28 第1ストッパ、 29 第2ストッパ、 30 位置決め部材、 40 トルク調整手段、 41 錘、 43 ホース、 60 電池収容部、 61 電池、 70 制御部、 71 電池残量監視手段、 72 洗浄切換手段、 73 基準位置切換手段、 74 基準位置調整手段、 80 操作部、 81 止ボタン、 82 おしり洗浄ボタン、 83 ビデボタン、 84 ノズルムーブボタン、 85 位置調整ボタン、 85a 「前」ボタン、 85b 「後」ボタン、 86 流量調整ボタン、 86a 「大」ボタン、 86b 「小」ボタン、 100 衛生洗浄便座(衛生洗浄装置)、 101、102、103 局部洗浄ユニット、 130 機能部、 131 電磁弁、 132 電動流量調整弁、 140 電池収容部、 150 便器、 151 ボウル、 200 トイレ装置、 201 ケーシング、 202 便座、 203 便蓋、 204 給水源、 205 止水栓、 Ax1 回動軸、 P 基準位置、 PA おしり洗浄用基準位置、 PB ビデ用基準位置、 Tq1 吐水反力トルク、 Tq2 自重トルク、 Tq3 調整トルク、 W 局部洗浄水

Claims (16)

  1. 局部洗浄ユニットを有する機能部と、
    直流電力を生成し該直流電力により前記機能部を駆動させる電池を収容する電池収容部と、
    を備えた衛生洗浄装置であって、
    前記局部洗浄ユニットが、
    局部洗浄水を吐水する吐水口を有するノズル本体と、該ノズル本体を収納するシリンダと、を有し、前記ノズル本体へ供給される水圧により前記ノズル本体を前記シリンダから進出させる水圧式洗浄ノズルと、
    該水圧式洗浄ノズルの前記シリンダと連結して前記水圧式洗浄ノズルを往復運動させる洗浄ノズル往復運動手段であって、前記水圧式洗浄ノズルを上下方向に往復回動させるモータを有する洗浄ノズル往復運動手段と、
    を有し、
    前記機能部は、前記モータを制御する制御部であって、前記水圧式洗浄ノズルの位置を基準位置に固定させて人体局部へ前記局部洗浄水を吐水する固定洗浄と、前記洗浄ノズル往復運動手段によって前記水圧式洗浄ノズルを前記基準位置を起点として所定角度往復回動させつつ人体局部へ前記局部洗浄水を吐水するムーブ洗浄と、を切り換える制御部を有することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記ムーブ洗浄において、前記水圧式洗浄ノズルが前記基準位置を中心に所定角度往復回動することを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記ムーブ洗浄終了時に、前記制御部が前記水圧式洗浄ノズルを前記基準位置まで戻すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記制御部が、前記基準位置をおしり洗浄に用いるおしり洗浄用基準位置あるいは女性局部の洗浄に用いる女性局部洗浄用基準位置に選択自在とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記制御部が、前記基準位置を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記機能部が、前記ノズル本体への給止水を制御する電磁弁を有し、
    前記ムーブ洗浄中に前記制御部へ洗浄終了信号が伝達された場合、前記制御部が、前記電磁弁を閉弁させた後に前記モータの駆動を停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  7. 前記電磁弁が開弁した後、前記制御部は、前記水圧式洗浄ノズルの前記ノズル本体が前記シリンダから進出完了するまで前記ムーブ洗浄を禁止することを特徴とする請求項6に記載の衛生洗浄装置。
  8. 前記機能部が、前記ノズル本体への給水量を制御する電動流量調整弁を有し、
    前記制御部が、前記電動流量調整弁を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  9. 前記吐水口が下方へ向かう前記水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第1ストッパを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  10. 前記吐水口が上方へ向かう前記水圧式洗浄ノズルの回転を規制する第2ストッパを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  11. 前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクとの和が、前記モータのディテントトルク以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  12. 前記水圧式洗浄ノズルの回動軸を中心に、前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクとが釣り合っていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  13. 前記局部洗浄ユニットが、前記水圧式洗浄ノズルに調整トルクを印加するトルク調整手段をさらに備え、
    前記吐水口からの吐水により前記水圧式洗浄ノズルに作用する吐水反力トルクと前記水圧式洗浄ノズルの自重トルクと前記トルク調整手段による前記調整トルクとの和が、前記モータのディテントトルク以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  14. 前記局部洗浄ユニットが、前記水圧式洗浄ノズルを支持する支持部を有し、
    前記支持部は、互いに対向する第1部分及び第2部分を有し、
    前記水圧式洗浄ノズルが、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置し、前記第1部分及び前記第2部分によって支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  15. 前記モータが、ステッピングモータであり、
    前記水圧式洗浄ノズルの往復回動における振幅角に対応する前記モータのパルス数は、前記水圧式洗浄ノズルの往復回動におけるヒステリシスに対応する前記モータのパルス数以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  16. 前記水圧式洗浄ノズルからの吐水が開始する前に、前記制御部は、前記水圧式洗浄ノズルを位置決め部材に当てた後、前記水圧式洗浄ノズルが前記位置決め部材に当たった位置から前記基準位置に前記水圧式洗浄ノズルを移動させるパルス数を前記モータに入力することを特徴とする請求項15に記載の衛生洗浄装置。
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