JP2018119322A - ハンドル装置及びこれを備えた戸装置 - Google Patents
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例えば、下記特許文献1には、ドア体に固定されるハンドルベースに連結されるハンドル本体を備えたハンドル装置が開示されている。このハンドル装置のハンドル本体は、操作時の手掛け部となる矩形板状のプレート部の一側縁から後方に連結突部を突出させた金属製ハンドル主体部を備えた構成とされている。
なお、以下の実施形態では、本実施形態に係るハンドル装置が組み付けられた戸装置を設置した状態を基準として上下方向や戸幅方向等の方向を説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係るハンドル装置の一例及び変形例並びにこれを備えた戸装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、戸体2は、住居等の建物に設けられ出入口等となる開口部の吊元側に回転自在に支持されて開き戸を構成する。この戸体2は、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。この戸体2の戸先側端部には、ハンドル装置5に連結されるラッチ錠装置3が埋込状に設けられている。このようなラッチ錠装置3としては、戸幅方向に出没自在とされたラッチ部4を有したものでもよい。また、ラッチ錠装置3としては、公知のものの採用が可能であり、ラッチ部4の没入を阻止するロック機構を有したものやデッドボルトを出没させるサムターンを備えたものでもよい。また、戸体2の吊元側端部には、開口部の吊元側縦枠等に固定される蝶番等の回転連結部材が固定される。なお、戸装置1は、回転連結部材や戸体2が建て付けられる戸枠等を更に備えていてもよい。
また、この保持部11は、図4(a)に示すように、戸厚方向芯側に向けて開口し、固定部7が嵌め込まれる凹所12を設けた構成とされている。この凹所12を区画する壁部には、固定部7に設けられた雌ねじ穴7a(図2参照)に連通される挿通孔11aが設けられている。図例では、挿通孔11aを、凹所12の吊元側部位を区画する壁部を戸幅方向に貫通させるように設けた例を示している。この挿通孔11aを介して固定部7の雌ねじ穴7aに捩じ込まれたねじ9によってベース部材10(保持部11)が受座6の固定部7に固定される。
この受部13の延びる方向は、上下方向及び戸幅方向のうちの一方向でもよく、本実施形態では、戸幅方向一方側となる吊元側とされている。つまり、受部13は、吊元側に向けて延びるように設けられている。
また、受部13の延出方向の基部側、つまり、戸幅方向他方側となる戸先側には、図1及び図3(a)に示すように、カバー部材20の一端部(戸先側端部)23が突き合わせられるように当接される立上壁部16が戸厚方向外側に突出するように設けられている。
この受部13の戸厚方向外側に向く表面は、戸体2の表面に略平行状の略平坦面とされている(図3(a)及び図4(a)参照)。また、受部13の戸厚方向芯側に向く面(裏面)は、吊元側に向かうに従い戸体2の表面に近接するように傾斜する傾斜面状とされている(図4(a)参照)。つまり、受部13の保持部11から延出された部位は、吊元側に向かうに従い厚さ寸法が徐々に大となる構成とされている。
また、本実施形態では、ベース部材10の受部13の戸厚方向外側及びカバー部材20の戸厚方向芯側のうちの一方に、戸厚方向に突出する突部22を設け、他方に、突部22が嵌め入れられる凹部14aを設けた構成としている。本実施形態では、ベース部材10の受部13の戸厚方向外側及びカバー部材20の戸厚方向芯側のうちの他方としての受部13の戸厚方向外側に、凹部14aを設けた構成としている。また、この凹部14aを、受部13のねじ挿通孔14の内周壁を構成するように受部13に設けた構成としている。つまり、凹部14aは、ねじ挿通孔14の一部を構成するように設けられている。また、凹部14aを、ねじ挿通孔14の戸厚方向芯側よりも大径状とされた大径部としている。
また、このカバー部材20の戸先側端部23の戸先側に向く面(戸先側端面)は、ベース部材10の立上壁部16の吊元側に向く壁面に対向するように、該壁面に対して略平行状とされている。
受入凹所27の底面を構成するカバー本体部21の戸厚方向芯側に向く裏面は、図4(b)、(c)に示すように、ベース部材10の受部13の戸厚方向外側に向く表面に略平行状の略平坦面状とされ、この受部13の戸厚方向外側に向く表面に当接される。
また、図例では、受入凹所27の底側の入隅部となる周縁部に、周方向に延びる溝部21aを設けた例を示している。この溝部21aは、吊元側覆部25及び上下両側の側端覆部26,26の基部に沿うように設けられている。この溝部21aは、受入凹所27の底面等に塗布された塗料の逃がし溝として機能するものでもよい。
本実施形態では、ベース部材10の立上壁部16からねじ挿通孔14の孔中心までの延出方向に沿う寸法(ベース側寸法)L1を、カバー部材20の戸先側端部23から雌ねじ穴22aの穴中心までの延出方向に沿う寸法(カバー側寸法)L2よりも小としている。つまりは、互いに対向する対向面の一方面となる立上壁部16の壁面からねじ挿通孔14の孔中心までのベース側寸法L1を、他方面となる戸先側端部23の一端面(戸先側端面)から雌ねじ穴22aの穴中心までのカバー側寸法L2よりも小としている。
また、カバー部材20は、雌ねじ穴22aに捩じ込まれたねじ9を取り外せば、ベース部材10から取外可能とされている。
つまり、戸体2に保持される保持部11から戸体2の表面に略平行状に延びるように設けられた受部13の戸厚方向外側に向く表面を覆うカバー部材20を備えた構成としている。従って、受部13とカバー部材20とによって戸体2に対して片持ち状に設けられる手掛部を構成することができる。また、カバー部材20を、受部13が設けられたベース部材10に対して着脱自在に取り付けられる構成としている。従って、相異なるデザイン(色柄や質感、形状)の複数のカバー部材20に対してベース部材10を共通部品とすることができ、部品の共用化を図りながらもデザイン変更に容易に対応することができる。
また、本実施形態では、カバー部材20の雌ねじ穴22aの外周壁部を構成するようにカバー部材20に突部22を設け、ベース部材10の受部13のねじ挿通孔14の内周壁を構成するように受部13に凹部14aを設けた構成としている。従って、カバー部材20の突部22を雌ねじ穴22aの外周壁部としても機能させることができ、カバー部材20の薄型化を図りながらも、ねじ9が捩じ込まれる雌ねじ穴22aの深さを効果的に大きくすることができる。
なお、以下の変形例では、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、本変形例に係るハンドル装置5Aも上記同様に戸体2に取付可能で、戸装置1を構成する。
また、ベース部材10Aの受部13Aの吊元側部位に、戸厚方向外側に向けて開口するように複数(図例では、2つ)の凹部15,15を設けた構成としている。これら凹部15,15は、上記正面視した状態で、略方形穴状とされている。また、図例では、これら凹部15,15を、吊元側に向かうに従い深さ寸法が大となるように設けた例を示している。
このように複数の凹部14a,15,15及び複数の突部22,24,24を設けた構成としているので、ベース部材10Aに対するカバー部材20Aの位置ずれをより効果的に抑制することができる。また、ベース部材10Aに対するカバー部材20Aのねじ軸回りの回転を抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部材20,20Aにベース部材10,10Aの受部13,13Aを受け入れる受入凹所27を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、カバー部材20,20Aの吊元側覆部25、上側の側端覆部26及び下側の側端覆部26のうちの少なくとも一つを設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、ベース部材10,10Aの受部13,13Aを、戸幅方向に延出させるように設けた例を示しているが、上下方向や斜め方向等に延出させた構成としてもよい。また、ベース部材10,10Aの受部13,13A及びカバー部材20,20Aを、上記正面視して略方形状とした例を示しているが、他の略多角形状や半円状等、種々の形状としてもよい。
また、本実施形態では、ハンドル装置5,5Aを、ラッチ錠装置3に連結される構成とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ハンドル装置5,5Aによって上記のようなラッチ部4の変位がなされる構成に代えて、ハンドル装置5,5Aのベース部材10,10Aが戸体2の表面に対して固定的に設けられるものでもよい。
また、本実施形態では、ハンドル装置5,5Aが取り付けられる戸体2を開き戸とした例を示しているが、折戸や引戸等であってもよい。
2 戸体
5,5A ハンドル装置
10,10A ベース部材
11 保持部
13,13A 受部
14 ねじ挿通孔
14a 凹部(ねじ挿通孔)
15 凹部
16 立上壁部
20,20A カバー部材
22,24 突部
22a 雌ねじ穴
23 戸先側端部(一端部)
27 受入凹所
L1 ベース側寸法(立上壁部からねじ挿通孔の孔中心までの延出方向に沿う寸法)
L2 カバー側寸法(カバー部材の一端部から雌ねじ穴の穴中心までの延出方向に沿う寸法)
Claims (6)
- 戸体の戸先側端部に取り付けられるハンドル装置であって、
前記戸体に保持される保持部から前記戸体の表面に略平行状に延びるように受部が設けられたベース部材と、このベース部材に設けられたねじ挿通孔に連通される雌ねじ穴が戸厚方向芯側に設けられ、該ベース部材の受部の戸厚方向外側に向く表面を覆うように該ベース部材に対して着脱自在に取り付けられるカバー部材と、を備えており、
前記ベース部材の受部の延出方向の基部側には、前記カバー部材の一端部が突き合わせられるように当接される立上壁部が戸厚方向外側に突出するように設けられていることを特徴とするハンドル装置。 - 請求項1において、
前記ベース部材の前記立上壁部から前記ねじ挿通孔の孔中心までの前記延出方向に沿う寸法は、前記カバー部材の前記一端部から前記雌ねじ穴の穴中心までの前記延出方向に沿う寸法よりも小とされていることを特徴とするハンドル装置。 - 請求項1または2において、
前記ベース部材の前記受部の戸厚方向外側及び前記カバー部材の戸厚方向芯側のうちの一方には、戸厚方向に突出する突部が設けられ、他方には、該突部が嵌め入れられる凹部が設けられていることを特徴とするハンドル装置。 - 請求項3において、
前記突部は、前記カバー部材の前記雌ねじ穴の外周壁部を構成するように前記カバー部材に設けられ、前記凹部は、前記ベース部材の前記受部の前記ねじ挿通孔の内周壁を構成するように前記受部に設けられていることを特徴とするハンドル装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記カバー部材の戸厚方向芯側には、戸厚方向芯側に向けて開口し、前記ベース部材の受部を受け入れる受入凹所が設けられていることを特徴とするハンドル装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のハンドル装置と、このハンドル装置が戸先側端部に取り付けられた戸体と、を備えていることを特徴とする戸装置。
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JPH0667739U (ja) * | 1993-02-26 | 1994-09-22 | 株式会社西製作所 | ドアの開閉部材およびドアハンドル |
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JP2004027716A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Tostem Corp | 開口部装置 |
JP2005133420A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Shua Interior:Kk | ドア用ハンドル及びその取付構造 |
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