JP2018118918A - 頭髪処理剤および頭髪処理方法 - Google Patents
頭髪処理剤および頭髪処理方法 Download PDFInfo
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Description
1)パーマネントあるいはカラーリング後の頭髪にブロム酸ナトリウムを塗布し、その塗布後の頭髪を揉み合わせた後に、頭髪を水(あるいは湯)で洗浄するブロム酸ナトリウム処理工程、
2)ブロム酸ナトリウム処理工程後の頭髪に界面活性剤を塗布し、その塗布後の頭髪を揉み合わせた後に、頭髪を水(あるいは湯)で洗浄する界面活性剤処理工程
カラーリングした後に頭髪処理剤によって処理する前後の頭髪を採取し、それらの頭髪を所定の温度(35℃)の水中(頭髪の水に対する重量比=5質量%)に浸漬させて約60分間に亘って放置した。しかる後、その頭髪を浸漬させた水中の溶存酸素量を、隔膜電極法を利用した溶存酸素計(東亜DDK株式会社製 COD(化学的酸素要求量)自動測定装置)によって測定し、その測定値を、カラーリング剤の酸性成分あるいはアルカリ成分の残存量の代替指標とした。
被験者3名のカラーリング後の頭髪の状態を、美容師によって下記の3段階で官能評価した。
○:頭髪に染め斑がまったく認められない。
△:頭髪にわずかな染め斑が認められる。
×:頭髪に明確な染め斑が認められる。
被験者3名のカラーリング後の頭髪の損傷状態を、美容師によって下記の4段階で官能評価した。
○:キューティクルの剥離、枝毛、切れ毛等の頭髪の損傷がほとんど見られず、頭髪に艶、ハリや潤いがある。
△:キューティクルの剥離、枝毛、切れ毛等の頭髪の損傷が散見され、頭髪に艶、ハリや潤いがあまりない。
×:キューティクルの剥離、枝毛、切れ毛等の頭髪の損傷が多数見られ、頭髪に艶、ハリや潤いがほとんどない。
被験者3名について、カラーリングした後に頭髪処理剤によって処理した後の皮膚の状態を、下記の3段階で官能評価した。
○:皮膚に紅斑等が全く見られない。
△:皮膚にわずかな紅斑が見られる。
×:皮膚に明確な紅斑が見られる。
<頭髪処理剤の調製>
下記の各成分を混合・攪拌することによって、頭髪処理剤Aを調製した。
・ブロム酸ナトリウム6質量%
・香料(オレンジ):0.05質量%
・界面活性剤(味の素(株)製 アミソフト(登録商標)(L−グルタミン酸およびヤシ油脂肪酸由来のアミノ酸系アニオン界面活性剤):4.0質量%
・精製水:残余量
市販のカラーリング剤(中野製薬株式会社製 キャラデコ サイセンカ(茶色))を、泡状に吐出して頭髪に付着させ、その付着部分で再度2秒間に亘って泡立てるという作業を繰り返しながら、頭髪全体に80gを付着させた。しかる後、再度頭髪全体での泡立て作業を15秒間行い、一定時間(20分間)放置した。
上記の如くカラーリングした頭髪を、水(35℃)のみで洗浄した後、その洗浄後の頭髪に、上記した頭髪処理剤を約20g塗布し、その塗布後の頭髪を3分間に亘って十分に揉み合わせた。しかる後、その頭髪を、再度、水(35℃)で洗浄した(すなわち、ブロム酸ナトリウム処理を施した)。さらに、そのブロム酸ナトリウム処理後の頭髪に、界面活性剤(川崎ファインケミカル株式会社製 アミゾール CDE)を約20g塗布し、その塗布後の頭髪を3分間に亘って十分に揉み合わせた。その後、その界面活性剤を塗布した頭髪を、水(35℃)で洗浄した(すなわち、界面活性剤処理を施した)。そして、上記と同様なブロム酸ナトリウム処理(頭髪処理剤の塗布+揉み合わせ+水洗い)および界面活性剤処理(界面活性剤の塗布+揉み合わせ+水洗い)を、3セット繰り返し行った後に、ドライヤーで約80℃の熱を加えて頭髪を乾燥させた。
<頭髪処理剤の調製>
下記の各成分を混合・攪拌することによって、頭髪処理剤Bを調製した。
・ブロム酸ナトリウム4質量%
・香料(オレンジ):0.05質量%
・界面活性剤(実施例1と同じもの):4.0質量%
・精製水:残余量
<頭髪処理剤の調製>
下記の各成分を混合・攪拌することによって、頭髪処理剤Cを調製した。
・ブロム酸ナトリウム2質量%
・香料(オレンジ):0.05質量%
・界面活性剤(実施例1と同じもの):4.0質量%
・精製水:残余量
実施例1と同様にカラーリングした頭髪を、水(35℃)のみで洗浄した後、その洗浄後の頭髪に、実施例1と同様な界面活性剤を約20g塗布し、その塗布後の頭髪を3分間に亘って十分に揉み合わせた。その後、その界面活性剤を塗布した頭髪を、水(35℃)で洗浄した(すなわち、界面活性剤処理を施した)。そして、その界面活性剤処理(界面活性剤の塗布+揉み合わせ+水洗い)を、3セット繰り返し行った後に、ドライヤーで約80℃の熱を加えて頭髪を乾燥させた。そして、乾燥させた後の頭髪のカラーリング状態、頭髪の損傷度合い、皮膚の損傷状態を評価した。また、界面活性剤処理の前後の頭髪の溶存酸素量を測定した。評価結果および測定結果を頭髪の処理条件とともに表1に示す。
<頭髪処理剤の調製>
下記の各成分を混合・攪拌することによって、頭髪処理剤Dを調製した。
・ブロム酸ナトリウム2質量%
・香料(オレンジ):0.05質量%
・界面活性剤(実施例1と同じもの):4.0質量%
・精製水:残余量
<頭髪処理剤の調製>
下記の各成分を混合・攪拌することによって、頭髪処理剤Eを調製した。
・ブロム酸ナトリウム13質量%
・香料(オレンジ):0.05質量%
・界面活性剤(実施例1と同じもの):4.0質量%
・精製水:残余量
Claims (2)
- パーマネントあるいはカラーリングを施した後に頭髪および頭皮に塗布してパーマ液あるいはカラーリング剤に含まれる酸性成分もしくはアルカリ成分を除去するための頭髪処理剤であって、
ブロム酸ナトリウムが水系の溶媒中に3質量%以上10質量%未満の割合で添加されていることを特徴とする頭髪処理剤。 - パーマネントあるいはカラーリングを施した後の頭髪の処理方法であって、
パーマネントあるいはカラーリング後の頭髪にブロム酸ナトリウムを塗布し、その塗布後の頭髪を揉み合わせた後に、頭髪を水で洗浄するブロム酸ナトリウム処理工程と、
前記ブロム酸ナトリウム処理工程後の頭髪に界面活性剤を塗布し、その塗布後の頭髪を揉み合わせた後に、頭髪を水で洗浄する界面活性剤処理工程とを有することを特徴とする頭髪処理方法。
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS6025910A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-02-08 | レブロン・インコ−ポレ−テツド | アミンオキサイドを含む低pH整髪剤および中和整髪用組成物 |
JP2000026252A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-25 | Takahiro Nomura | トリートメント剤 |
-
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- 2017-01-24 JP JP2017010599A patent/JP6985798B2/ja active Active
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JPS6025910A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-02-08 | レブロン・インコ−ポレ−テツド | アミンオキサイドを含む低pH整髪剤および中和整髪用組成物 |
JP2000026252A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-25 | Takahiro Nomura | トリートメント剤 |
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