JP2018118807A - 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法 - Google Patents

流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018118807A
JP2018118807A JP2017009594A JP2017009594A JP2018118807A JP 2018118807 A JP2018118807 A JP 2018118807A JP 2017009594 A JP2017009594 A JP 2017009594A JP 2017009594 A JP2017009594 A JP 2017009594A JP 2018118807 A JP2018118807 A JP 2018118807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas supply
flow rate
porous partition
powder
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017009594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6783675B2 (ja
Inventor
鍵本 良実
Yoshimi Kagimoto
良実 鍵本
博晃 竹内
Hiroaki Takeuchi
博晃 竹内
悠一郎 浦方
Yuichiro Urakata
悠一郎 浦方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2017009594A priority Critical patent/JP6783675B2/ja
Publication of JP2018118807A publication Critical patent/JP2018118807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6783675B2 publication Critical patent/JP6783675B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chutes (AREA)
  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Abstract

【課題】流動化シュートの斜面を構成する多孔質材料の摩耗を外部から監視可能にする。
【解決手段】幾つかの実施形態に係る流動化シュートは、粉体が搬送される粉体搬送空間を内部に有するダクトと、前記粉体の搬送方向に並ぶように前記ダクト内にそれぞれ設けられ、各々が多孔隔壁部を有し、該多孔隔壁部によって前記粉体搬送空間に対して仕切られた内部空間を有する複数の風箱と、前記複数の風箱にそれぞれ連通するように互いに独立して設けられ、各々の前記風箱の前記内部空間に流動化ガスを供給するための複数のガス供給ラインと、各々の前記ガス供給ラインにおける前記流動化ガスの流量の計測値、各々の前記ガス供給ラインの圧力の計測値、または、前記複数のガス供給ラインのうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するための監視ユニットと、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法に関する。
粉体をシュートの斜面を滑らせて搬送する場合、粉体と斜面との摩擦を低減するため、斜面を気体が通過可能な多孔質材料で構成し、斜面から噴き出す気体によって粉体を流動化させて粉体を搬送する流動化シュートが知られている。
例えば、特許文献1及び2にはかかる流動化シュートが開示されている。特許文献1及び2では、粉体が搬送されるダクトに搬送方向に沿ってガス室が設けられ、このガス室から多孔板を介してダクト内に気体を噴出させている。
特開2012−126571号公報 特開2014−125338号公報
ところで、流動化シュートの斜面は、例えば、布や金属焼結体等の多孔質材料が使われるが、こうした材料は一般的に粉体の衝突による摩耗に弱く、容易に摩耗して減肉し孔が空きやすい。従って、多孔質材料の摩耗状態を検知できないと、多孔質材料が減肉して空いた孔から粉体がガス供給部に入り、流動化ガスを詰まらせるおそれがある。
特許文献1及び2には、上記問題を解決する手段は開示されていない。
少なくとも一実施形態は、流動化シュートの斜面を構成する多孔質材料の摩耗を外部から監視可能にすることを目的とする。
(1)少なくとも一実施形態に係る流動化シュートは、
粉体が搬送される粉体搬送空間を内部に有するダクトと、
前記粉体の搬送方向に並ぶように前記ダクト内にそれぞれ設けられ、各々が多孔隔壁部を有し、該多孔隔壁部によって前記粉体搬送空間に対して仕切られた内部空間を有する複数の風箱と、
前記複数の風箱にそれぞれ連通するように互いに独立して設けられ、各々の前記風箱の前記内部空間に流動化ガスを供給するための複数のガス供給ラインと、
各々の前記ガス供給ラインにおける前記流動化ガスの流量の計測値、各々の前記ガス供給ラインの圧力の計測値、または、前記複数のガス供給ラインのうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するための監視ユニットと、
を備える。
上記(1)の構成によれば、上記監視ユニットによって、複数の風箱の各々に設けられたガス供給ラインにおける流動化ガスの上記計測値に基づいて、多孔隔壁部の摩耗の発生有無を判断するため、流動化シュートの稼働を止めることなく、各風箱の多孔隔壁部の摩耗状態を個別に検知できる。そのため、多孔隔壁部の孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、粉体搬送方向に複数の風箱を設け、各風箱の内部空間に流動化ガスを供給するガス供給ラインをそれぞれ独立して設けたので、各風箱への流動化ガスの供給量を適切に設定することができる。
流動化シュートの経年使用に伴って、多孔隔壁部の摩耗が進行した場合、多孔隔壁部を介して粉体搬送空間に供給される流動化ガスの流量が変化してしまう。この点、上記(1)の構成のように、複数の風箱の各々にガス供給ラインを設けると、特定の多孔隔壁部に摩耗が生じても、当該多孔隔壁部に対応するガス供給ラインを介した流動化ガスの供給量を個別に調節できる。これによって、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きで風箱に入る粉体による風箱の詰まりを抑制できる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記複数の風箱の各々の前記多孔隔壁部のうち、摩耗が発生した前記多孔隔壁部を特定するように構成される。
上記(2)の構成によれば、複数の多孔隔壁部のうち摩耗が発生した多孔隔壁部を特定できるので、その対策を迅速に講じることができる。また、摩耗が発生した多孔隔壁部への流動化ガスの供給量を調節することで、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するように構成される。
上記(3)の構成によれば、例えば摩耗が発生していないときの上記計測値と比較することで、流動化シュートの稼働中に多孔隔壁部の摩耗の発生を容易に検知でき、その対策を講じることができる。
(4)一実施形態では、前記(1)〜(3)の何れかの構成において、
前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の経時変化に基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するように構成される。
上記(4)の構成によれば、上記計測値の経時変化をモニタすることで、流動化シュートの稼働中に多孔隔壁部の摩耗の発生を検知でき、その対策を講じることができる。
(5)一実施形態では、前記(1)〜(4)の何れかの構成において、
前記流動化ガスの供給源と、前記複数のガス供給ラインとの間に設けられる共通ガス供給ラインと、
前記共通ガス供給ラインに設けられる第1流量調整弁と、
前記共通ガス供給ラインを流れる前記流動化ガスの流量が目標値となるように前記流量調整弁の開度制御を行うためのコントローラと、
をさらに備える。
上記(5)の構成によれば、流動化シュートに供給される流動化ガスの総流量が制御可能になるため、各風箱への流動化ガスの供給量を適切に設定できる。
(6)一実施形態では、前記(1)〜(5)の何れかの構成において、
各々の前記ガス供給ラインに設けられ、該ガス供給ラインから前記風箱に向かう前記流動化ガスの流量を調節するための第2流量調整弁をさらに備える。
上記(6)の構成によれば、上記第2流量調整弁によって複数の多孔隔壁部に供給される流動化ガスの流量を個別に適正値に調整できる。従って、特定の多孔隔壁部に摩耗が生じても、当該多孔隔壁部に供給する流動化ガスの流量を調整することで、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
(7)少なくとも一実施形態に係るプラントは、
粉体を生成する粉体生成ユニットと、
前記粉体生成ユニットからの前記粉体を搬送するように構成された上記(1)〜(6)の何れかの構成を有する流動化シュートと、
を備える。
上記(7)の構成によれば、上記(1)〜(6)の何れかの構成を有する流動化シュートを備えることで、プラントの稼働中に複数の風箱の摩耗状態を個別に検知できる。これによって、多孔隔壁部の摩耗や孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、複数の風箱への流動化ガスの供給量を個別に調整できるため、粉体搬送能力を補うことができると共に、摩耗が発生した多孔隔壁部の摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
(8)一実施形態では、前記(7)の構成において、
前記プラントは前記粉体生成ユニットとして微粉炭供給部を備える石炭ガス化プラントであり、
微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、
前記石炭ガス化炉で生成される生成ガスからチャーを分離するチャー回収部と、
を備え、
前記流動化シュートは、前記チャー回収部で前記生成ガスから分離された前記チャーを前記石炭ガス化炉に戻す経路に設けられる。
上記(8)の構成によれば、石炭ガス化プラントの稼働中にチャーの搬送に起因した多孔隔壁部の摩耗を検知できる。これによって、多孔隔壁部の摩耗や孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、複数の風箱への流動化ガスの供給量を個別に調整でき、各風箱への流動化ガスの供給量を適切に設定できる。摩耗が発生した多孔隔壁部への流動化ガス供給量を個別に調整することで、粉体搬送能力を補うことができると共に、当該多孔隔壁部の摩耗の進行を遅らせ、あるいは多孔隔壁部の孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
(9)一実施形態では、前記(7)の構成において、
前記プラントは、前記粉体生成ユニットとして微粉炭供給部を備える石炭ガス化プラントであり、
微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、
を備え、
前記流動化シュートは、前記微粉炭供給部から前記微粉炭を前記石炭ガス化炉に供給する経路に設けられる。
上記(9)の構成によれば、石炭ガス化プラントの稼働中に微粉炭の搬送に起因した多孔隔壁部の摩耗を検知できる。これによって、チャー回収部に設けられた流動化シュートと同様の作用効果を得ることができる。
(10)一実施形態では、前記(8)又は(9)の構成において、
前記流動化シュートは隔壁の横断面が円形の圧力容器である。
上記(10)の構成によれば、流動化シュートが耐圧性の圧力容器であるため、石炭ガス化炉にチャーを供給する流動化シュートの内部が高圧であっても、流動化シュートの強度を確保できる。
(11)少なくとも一実施形態に係る流動化シュートの監視方法は、
粉体を滑り落とすことで前記粉体を搬送するための流動化シュートの監視方法であって、
前記流動化シュートは、
前記粉体の搬送方向に並ぶように前記ダクト内にそれぞれ設けられ、各々が多孔隔壁部を有し、該多孔隔壁部によって前記粉体搬送空間に対して仕切られた内部空間を有する複数の風箱と、
前記複数の風箱にそれぞれ連通するように互いに独立して設けられ、各々の前記風箱の前記内部空間に流動化ガスを供給するための複数のガス供給ラインと、
を備え、
各々の前記ガス供給ラインにおける前記流動化ガスの流量の計測値、各々の前記ガス供給ラインの圧力の計測値、または、前記複数のガス供給ラインのうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するステップを備える。
上記(11)の方法によれば、複数の風箱の各々に設けられたガス供給ラインにおける流動化ガスの上記計測値に基づいて、流動化シュートの稼働中に複数の風箱の摩耗状態を個別に検知できる。これによって、多孔隔壁部の摩耗や孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、風箱が複数に仕切られているため、風箱への流動化ガスの供給量を個別に調整できる。これによって、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗が発生した多孔隔壁部への流動化ガス供給量を調整することで、摩耗の進行を遅らせたり、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
(12)一実施形態では、前記(11)の方法において、
前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断する。
上記(12)の方法によれば、例えば摩耗が発生していないときの上記計測値と比較することで、流動化シュートの稼働中に多孔隔壁部の摩耗の発生を容易に検知でき、その対策を講じることができる。
(13)一実施形態では、前記(11)又は(12)の何れかの方法において、
前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の経時変化に基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断する。
上記(13)の方法によれば、上記計測値の経時変化をモニタすることで、流動化シュートの稼働中に多孔隔壁部の摩耗の発生を検知でき、その対策を講じることができる。
(14)一実施形態では、前記(13)の方法において、
前記圧力の計測値が前記粉体の搬送開始時の初期値より一定値以上低下したとき、前記多孔隔壁部に摩耗が発生したと判定する。
上記(14)の方法によれば、特定の多孔隔壁部の摩耗の発生有無を容易かつ精度良く検知できる。
(15)一実施形態では、前記(13)又は(14)の方法において、
前記複数の風箱に供給される前記流動化ガスの総流量が一定に保持される流量制御ステップをさらに備え、
一部の前記風箱に供給される前記流動化ガスの流量が増加し、他の前記風箱に供給される前記流動化ガスの流量が減少したとき、前記一部の風箱の前記多孔隔壁部に摩耗が発生したと判定する。
上記(15)の方法によれば、特定の多孔隔壁部の摩耗の発生有無を容易かつ精度良く検知できる。
少なくとも一実施形態によれば、流動化シュートの稼働中に各風箱の多孔隔壁部の摩耗状態を個別に検知でき、そのため、多孔隔壁部の孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。また、複数の風箱に対応するガス供給ラインを介した流動化ガスの供給量を個別に調節することで、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
一実施形態に係る流動化シュートの縦断面図である。 一実施形態に係る流動化シュートの縦断面図である。 一実施形態に係る流動化シュートの縦断面図である。 一実施形態に係る流動化シュートの縦断面図である。 一実施形態に係るプラントの系統図である。 一実施形態に係る石炭ガス化プラントの系統図である。 一実施形態に係るダクトの横断面図である。 一実施形態に係る流動化シュートの監視方法の工程図である。 一実施形態に係るガス供給ラインにおける流動化ガスの圧力の経時変化を示すグラフである。 一実施形態に係るガス供給ラインにおける流動化ガスの流量の経時変化を示すグラフである。 一実施形態に係るガス供給ラインにおける流動化ガスの差圧の経時変化を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
幾つかの実施形態に係る流動化シュート10(10A、10B、10C)を図1〜図3に示す。
図1〜図3において、流動化シュート10は、内部に粉体Opが搬送される粉体搬送空間Scを有するダクト12を備える。ダクト12の内部に粉体搬送方向に並ぶように複数の風箱14(14a、14b、14c)が設けられる。各風箱14は多孔隔壁16によって粉体搬送空間Scに対して仕切られた内部空間を有する。各風箱間は例えば孔のない隔壁によって完全に仕切られる。
各風箱14に夫々連通するガス供給ライン18(18a、18b、18c)が設けられる。各ガス供給ライン18は互いに独立して設けられ、各風箱14の内部空間に流動化ガスFgを供給する。
また、流動化シュート10は監視ユニット20を備える。監視ユニット20は、各ガス供給ライン18における流動化ガスFgの流量の計測値、各ガス供給ライン18の圧力の計測値、または、複数のガス供給ライン18のうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断する。
上記構成によれば、上記監視ユニット20によって、複数の風箱14(14a〜14c)の各々に設けられたガス供給ライン18(18a〜18c)における流動化ガスFgの流量、圧力等の計測値に基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生有無を判断するため、流動化シュートの稼働を止めることなく、各風箱の多孔隔壁16の摩耗状態を個別に検知できる。そのため、多孔隔壁16の摩耗や孔空きによる風箱14の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、粉体搬送方向に複数の風箱14を設け、各風箱の内部空間に流動化ガスFgを供給するガス供給ライン18をそれぞれ独立して設けたので、各風箱への流動化ガスの供給量を適切に設定することができる。
流動化シュート10の経年使用に伴って、多孔隔壁16の摩耗が進行した場合、多孔隔壁16を介して粉体搬送空間Scに供給される流動化ガスの流量が変化してしまう。この点、複数の風箱14の各々にガス供給ライン18を設けると、特定の多孔隔壁16に摩耗が生じても、当該多孔隔壁に対応するガス供給ライン18を介した流動化ガスの供給量を個別に調節できる。これによって、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きで風箱14に入る粉体Opによる風箱14の詰まりを抑制できる。
一実施形態では、図1に示すように、複数のガス供給ライン18(18a〜18c)の各々に、流動化ガスFgの中菱を計測する流量センサ22(22a、22b、22c)が設けられる。流量センサ22の計測値は監視ユニット20に送られる。監視ユニット20では、各ガス供給ライン18に設けられた流量センサ22の計測値に基づいて、各風箱14の摩耗状態を個別に検知できる。
例えば、流量センサ22の計測値が増加すれば、多孔隔壁16が減肉や孔空きを生じていると判定する。
一実施形態では、図2に示すように、複数のガス供給ライン18(18a〜18c)の各々に流動化ガスの圧力を計測する圧力センサ24(24a、24b、24c)が設けられる。圧力センサ24の計測値は監視ユニット20に送られる。監視ユニット20では、各ガス供給ライン18に設けられた圧力センサ24の検出値に基づいて、各風箱14の摩耗状態を個別に検知できる。
例えば、圧力センサ24の検出値が減少すれば、多孔隔壁16が減肉による孔径の拡大や孔空きを生じていると判定する。
一実施形態では、図3に示すように、複数のガス供給ライン18(18a〜18c)のうち一対のガス供給ライン間の差圧を計測する差圧センサ26(26a、26b)が設けられる。差圧センサ26の計測値は監視ユニット20に送られる。監視ユニット20では、差圧センサ26の計測値に基づいて、各風箱14の摩耗状態を個別に検知できる。
例えば、差圧センサ26の計測値が大きな値を示している風箱14があれば、圧力が低いほうの風箱の多孔隔壁16が減肉による孔径の拡大や孔空きが生じていると判定する。
一実施形態では、図1〜図3に示すように、各センサ22,24又は26より上流側のガス供給ライン18(18a〜18c)に流量調整弁28(28a、28b、28c)を備える。流量調整弁28(28a〜28c)を備えることで、各風箱14(14a〜14c)に供給する流動化ガスFgの流量を独立して調整できる。
従って、特定の多孔隔壁16に摩耗が生じても、当該多孔隔壁に対応するガス供給ライン18を介した流動化ガスの供給量を個別に調節することで、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きで風箱14に入る粉体による風箱14の詰まりを抑制できる。
一実施形態では、監視ユニット20は、流量センサ22、圧力センサ24又は差圧センサ26の計測値の少なくとも一つに基づいて、複数の風箱14(14a〜14c)の多孔隔壁16のうち、摩耗が発生した多孔隔壁部を特定するように構成される。
これによって、摩耗が発生した多孔隔壁16への流動化ガスFgの供給量を調節することで、粉体搬送能力をカバーすると共に、摩耗の進行を遅らせたり、あるいは孔空きに起因した風箱14の詰まりを抑制する等、早期に対策を講じることができる。
一実施形態では、監視ユニット20は、流量センサ22、圧力センサ24又は差圧センサ26の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断するように構成される。
例えば、計測値が多孔隔壁16に減肉や孔空きが生じていない正常時の計測値のばらつき範囲から逸脱していれば、減肉や孔空きが生じていると判定する。
これによって、流動化シュート10の稼働中に多孔隔壁16の摩耗の発生を検知でき、その対策を早期に講じることができる。
一実施形態では、監視ユニット20は、流量センサ22の計測値、圧力センサ24の計測値または差圧センサ26の計測値の経時変化に基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断するように構成される。
上記構成によれば、流動化シュート10の稼働中に多孔隔壁16の摩耗の発生を検知でき、早期にその対策を講じることができる。
上記センサ類の計測値の経時変化の例を後述する図8〜図10に示す。
一実施形態では、流動化シュート10(10D)は、図4に示すように、流動化ガス供給源(例えばタンクなど)30と、複数のガス供給ライン18との間に共通ガス供給ライン32を備える。共通ガス供給ライン32には流量調整弁34(第1流量調整弁)が設けられる。コントローラ36は、共通ガス供給ライン32を流れる流動化ガスFgの流量が目標値となるように流量調整弁34の開度を制御する。
上記構成によれば、流動化シュート10に供給される流動化ガスFgの総流量が制御可能になるため、各風箱14への流動化ガスの供給量を適切に設定できる。
一実施形態では、図4に示すように、複数のガス供給ライン18の各々にさらに流量調整弁28(28a、28b、28c)(第2流量調整弁)が設けられる。各ガス供給ライン18から各風箱に供給される流動化ガスFgの流量は流量調整弁28によって調整される。
上記構成によれば、流量調整弁28(28a〜28c)によって複数の風箱14(14a〜14c)に供給される流動化ガスFgの流量を個別に調整できる。従って、特定の多孔隔壁16に摩耗が生じても、当該多孔隔壁に供給する流動化ガスの流量を調整することで、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
また、図4に示すように、流量調整弁34による共通ガス供給ライン32の流動化ガス流量の制御と、流量調整弁28による各ガス供給ライン18の流動化ガス流量の制御とを組み合わせることで、各ガス供給ライン18における流動化ガス流量の緻密な制御が可能になる。
一実施形態に係るプラント40は、図5に示すように、粉体を生成する粉体生成ユニット42を備える。粉体生成ユニット42で生成された粉体は、流動化シュート10を介して貯留タンク44に搬送される。プラント40は、例えばセメントプラントであり、粉体生成ユニット42で生成される粉体はセメントである。
上記構成によれば、流動化シュート10を備えることで、プラント40の稼働中に複数の風箱の摩耗状態を個別に検知でき、これによって、多孔隔壁部の摩耗や孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、複数の風箱への流動化ガスの供給量を個別に調整できるため、粉体搬送能力を補うことができると共に、摩耗が発生した多孔隔壁部の摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
一実施形態では、図6に示すように、石炭ガス化プラント50に流動化シュート10が設けられる。石炭ガス化プラント50は粉体生成ユニットとして微粉炭供給部52を備える。微粉炭供給部52で石炭が粉砕され、得られた微粉炭は石炭ガス化炉54に送られる。石炭ガス化炉54で微粉炭がガス化して可燃性の生成ガスが生成される。石炭ガス化炉54で生成された生成ガスはチャー回収部56に送られ、チャー回収部56で生成ガスCgとチャーとが分離される。
流動化シュート10は、チャー回収部56で生成ガスから分離されたチャーを石炭ガス化炉54に戻す経路に設けられる。
上記構成によれば、石炭ガス化プラント50の稼働中にチャーの搬送に起因した多孔隔壁16の摩耗を検知できる。これによって、多孔隔壁16の摩耗や孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、複数の風箱14(14a〜14c)への流動化ガスの供給量を個別に調整でき、各風箱への流動化ガスの供給量を適切に設定できる。摩耗が発生した多孔隔壁16への流動化ガス供給量を個別に調整することで、粉体搬送能力を補うことができると共に、当該多孔隔壁の摩耗の進行を遅らせ、あるいは多孔隔壁の孔空きに起因した風箱14の詰まりを抑制できる。
一実施形態では、図6に示すように、流動化シュート10は、微粉炭供給部52から微粉炭を石炭ガス化炉54に供給する経路に設けられる。
これによって、石炭ガス化プラント50の稼働中に微粉炭の搬送に起因した多孔隔壁16の摩耗を検知できる。これによって、チャー回収部56に設けられた流動化シュート10と同様の作用効果を得ることができる。
一実施形態では、微粉炭供給部52は、石炭を粉砕して微粉炭とする石炭粉砕機58を備える。石炭粉砕機58で得られた微粉炭は集塵機60で乾燥用ガスと分離され、微粉炭ビン62に一旦貯留され、その後、加減圧ホッパ64に送られる。加減圧ホッパ64に送られた微粉炭は、加減圧ホッパ64の内部圧力を増圧することで、流動化シュート10を経て給炭ホッパ65に送られ、空気分離装置66から送られる窒素ガスと共に給炭ホッパ65から石炭ガス化炉54に供給される。流動化シュート10の入口部に空気分離装置66から圧縮機74で加圧された流動化ガスFgが供給される。
空気分離装置66は、大気中の空気から窒素と酸素とを分離するものであり、分離された酸素は石炭ガス化炉54に供給される。
一実施形態では、石炭ガス化炉54で生成したガスはチャー回収部56のサイクロン68に送られ、サイクロン68で粗粒チャーが一次分離される。サイクロン68で粗粒チャーが分離された生成ガスCgはフィルタ70で微粒チャーが分離された後、ガスタービン(不図示)に送られる。
サイクロン68及びフィルタ70で生成ガスCgと分離したチャーは流動化シュート10を介してビン72に一時的に貯留される。流動化シュート10の流動始端に空気分離装置66から圧縮機74で加圧された流動化ガスFgが供給される。
ビン72に貯留されたチャーはホッパ76に重力落下し、ホッパ76内のチャーは空気分離装置66から送られる窒素ガスによって搬送され、石炭ガス化炉54に戻される。
一実施形態では、流動化シュート10(10E)は、図7に示すように、隔壁の横断面が円形の圧力容器で構成される。
石炭ガス化炉54の内部にホッパ76からチャーを戻したり、あるいは石炭ガス化炉54の内部に給炭ホッパ65から微粉炭を供給するためには供給する側を高圧とする必要があり、そのため、流動化ガスFgは圧縮機74(図6参照)で加圧されて、流動化シュート10に供給される。流動化シュート10は耐圧性の圧力容器で構成されるため、流動化シュート10の内部が高圧となっても、耐圧性を確保できる。
一実施形態では、図7に示すように、ガス供給ライン18に接続されたガス供給管80がダクト12の内部に導設される。ガス供給管80の先端は風箱14の内部に挿入され、流動化ガスFgが風箱14の内部に供給される。ガス供給管80の先端に対向してガス拡散板82が設けられ、ガス供給管80から排出する流動化ガスFgはガス拡散板82に当たって風箱14の内部で拡散した後、多孔隔壁16に形成された細孔から粉体搬送空間Scに噴出する。
一実施形態に係る流動化シュートの監視方法は、図1〜図3に示すように、ダクト12で粉体Opを滑り落とすことで粉体Opを搬送するための流動化シュート10(10A〜10C)の監視方法である。
図8に示すように、複数の風箱14(14a〜14c)の各々に設けられたガス供給ライン18(18a〜18c)における流動化ガスFgの流量の計測値、ガス供給ライン18(18a〜18c)の各々の圧力の計測値、または、複数のガス供給ライン18のうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断するステップ(摩耗有無判断ステップS12)を備える。
上記方法によれば、複数の風箱14の各々に設けられたガス供給ライン18における流動化ガスFgの上記計測値に基づいて、流動化シュート10の稼働中に複数の風箱14の摩耗状態を個別に検知できる。これによって、多孔隔壁16の摩耗や孔空きによる風箱14の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。
また、風箱14が複数に仕切られているため、風箱14への流動化ガスFgの供給量を個別に調整できる。これによって、粉体搬送能力をカバーできると共に、摩耗が発生した多孔隔壁16への流動化ガス供給量を調整することで、摩耗の進行を遅らせたり、あるいは孔空きに起因した風箱14の詰まりを抑制できる。
一実施形態では、各ガス供給ライン18(18a〜18c)を流れる流動化ガスFgの流量の計測値、圧力の計測値または複数のガス供給ライン18のうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断する。
これによって、例えば摩耗が発生していない正常稼働時の上記計測値と比較することで、流動化シュート10の稼働中に多孔隔壁16の摩耗の発生を容易に検知でき、その対策を講じることができる。
一実施形態では、各ガス供給ライン18(18a〜18c)を流れる流動化ガスFgの流量の計測値、圧力の計測値または複数のガス供給ライン18のうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の経時変化に基づいて、多孔隔壁16の摩耗の発生を判断する。
このように、上記計測値の経時変化をモニタすることで、流動化シュート10の稼働中に多孔隔壁16の摩耗の発生を検知でき、その対策を講じることができる。
一実施形態では、図9に示すように、各ガス供給ライン18(18a〜18c)を流れる流動化ガスFgの圧力の計測値の経時変化をモニタする。
圧力の計測値が粉体の搬送開始時の初期値より一定値以上低下したとき、多孔隔壁16に摩耗が発生したと判定する。例えば、図9において、ラインa1は初期値Aから一定値以上低下しているので、摩耗が発生したと判定する。また、図9に示すように、実際には摩耗が発生していないラインb1及びc1も、全体の圧損低下により若干圧力が低下する。
上記方法によれば、特定の多孔隔壁16の摩耗の発生有無を容易かつ精度良く検知できる。
なお、多孔隔壁16に摩耗が発生していない正常稼働時の圧力と摩耗が発生したときの圧力との差圧を過去の経験から定めておき、当該差圧に達したとき摩耗が発生したと判定するとよい。
一実施形態では、図9に示すように、ガス供給ライン18の流動化ガスFgの圧力は粉体搬送直後は低く、その後上昇した後飽和圧力に達する。初期値A、B及びCは当該飽和圧力とする。
これによって、粉体搬送開始の圧力の変動にとらわれずに、初期値を正しく設定できる。
例えば、図9においては、粉体搬送開始から時間t1が経過した点A、B及びCをもって初期値とする。
一実施形態では、図8に示すように、複数の風箱14(14a〜14c)の各々に供給される流動化ガスFgの総流量が一定に保持される流量制御ステップS10をさらに備える。流量制御ステップS10の後で、各ガス供給ライン18(18a〜18c)を流れる流動化ガスの流量の計測値の経時変化をモニタする。
流量制御ステップS10では、例えば図4に示すように、共通ガス供給ライン32に流量調整弁34を設け、流量調整弁34の開度を調整することで、流動化ガスFgの総流量を一定に保持する。
図10に示すように、ラインa2で示すように、一部の風箱14に供給される流動化ガスFgの流量が増加し、ラインb2及びc2で示すように、他の風箱14に供給される流動化ガスFgの流量が減少したとき、ラインa2で示す流量が増加した一部の風箱14の多孔隔壁16に摩耗が発生したと判定する。
上記方法によれば、特定の多孔隔壁16の摩耗の発生有無を容易かつ精度良く検知できる。
なお、図10に示すように、実際には、摩耗が発生していない他の風箱も、流動化ガスFgの流路全体の圧損低下により若干流量が低下する。
一実施形態では、図11に示すように、複数のガス供給ライン18のうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の経時変化をモニタする。
ラインa3は、一方の粉体流路4の多孔隔壁16に孔空きが発生したため、差圧が大きく変化している。ラインb3は、一対の風箱14のどちらも孔空きが発生していないため、差圧は変化していない。このように、差圧の変化により風箱の減肉や孔空きを検知できる。
幾つかの実施形態によれば、流動化シュートの稼働中に各風箱の多孔隔壁部の摩耗状態を個別に検知でき、そのため、多孔隔壁部の孔空きによる風箱の詰まりを防止するための対策を早期に講じることができる。また、複数の風箱に対応するガス供給ラインを介した流動化ガスの供給量を個別に調節することで、摩耗の進行を遅らせ、あるいは孔空きに起因した風箱の詰まりを抑制できる。
幾つかの実施形態に係る流動化シュート及びその監視方法は、上記実施形態に記載したプラント以外に、船舶から陸上設備への粉体の荷降ろし、陸上設備から船舶への粉体の荷積み、あるいはタンク車からの粉体の荷降ろし、タンク車への粉体の荷積み等、その他粉体搬送全般に適応できる。
10(10A、10B、10C、10D、10E) 流動化シュート
12 ダクト
14(14a、14b、14c) 風箱
16 多孔隔壁
18(18a、18b、18c) ガス供給ライン
20 監視ユニット
22(22a、22b、22c) 流量センサ
24(24a、24b、24c) 圧力センサ
26(26a、26b、26c) 差圧センサ
28(28a、28b、28c) 流量調整弁(第2流量調整弁)
30 流動化ガス供給源
32 共通ガス供給ライン
34 流量調整弁(第1流量調整弁)
36 コントローラ
40 プラント
42 粉体生成ユニット
44 貯留タンク
50 石炭ガス化プラント
52 微粉炭供給部
54 石炭ガス化炉
56 チャー回収部
58 石炭粉砕機
60 集塵機
62 微粉炭ビン
64 加減圧ホッパ
65 給炭ホッパ
66 空気分離装置
68 サイクロン
70 フィルタ
72 ビン
74 圧縮機
76 ホッパ
80 ガス供給管
82 ガス拡散板
A、B、C 初期値
Cg 生成ガス
Fg 流動化ガス
Op 粉体
Sc 粉体搬送空間

Claims (15)

  1. 粉体が搬送される粉体搬送空間を内部に有するダクトと、
    前記粉体の搬送方向に並ぶように前記ダクト内にそれぞれ設けられ、各々が多孔隔壁部を有し、該多孔隔壁部によって前記粉体搬送空間に対して仕切られた内部空間を有する複数の風箱と、
    前記複数の風箱にそれぞれ連通するように互いに独立して設けられ、各々の前記風箱の前記内部空間に流動化ガスを供給するための複数のガス供給ラインと、
    各々の前記ガス供給ラインにおける前記流動化ガスの流量の計測値、各々の前記ガス供給ラインの圧力の計測値、または、前記複数のガス供給ラインのうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するための監視ユニットと、
    を備えることを特徴とする流動化シュート。
  2. 前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記複数の風箱の各々の前記多孔隔壁部のうち、摩耗が発生した前記多孔隔壁部を特定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の流動化シュート。
  3. 前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の流動化シュート。
  4. 前記監視ユニットは、前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の経時変化に基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の流動化シュート。
  5. 前記流動化ガスの供給源と、前記複数のガス供給ラインとの間に設けられる共通ガス供給ラインと、
    前記共通ガス供給ラインに設けられる第1流量調整弁と、
    前記共通ガス供給ラインを流れる前記流動化ガスの流量が目標値となるように前記流量調整弁の開度制御を行うためのコントローラと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の流動化シュート。
  6. 各々の前記ガス供給ラインに設けられ、該ガス供給ラインから前記風箱に向かう前記流動化ガスの流量を調節するための第2流量調整弁をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の流動化シュート。
  7. 粉体を生成する粉体生成ユニットと、
    前記粉体生成ユニットからの前記粉体を搬送するように構成された請求項1乃至6の何れか一項に記載の流動化シュートと、
    を備えることを特徴とするプラント。
  8. 前記プラントは前記粉体生成ユニットとして微粉炭供給部を備える石炭ガス化プラントであり、
    微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、
    前記石炭ガス化炉で生成される生成ガスからチャーを分離するチャー回収部と、
    を備え、
    前記流動化シュートは、前記チャー回収部で前記生成ガスから分離された前記チャーを前記石炭ガス化炉に戻す経路に設けられる
    ことを特徴とする請求項7に記載のプラント。
  9. 前記プラントは、前記粉体生成ユニットとして微粉炭供給部を備える石炭ガス化プラントであり、
    微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、
    を備え、
    前記流動化シュートは、前記微粉炭供給部から前記微粉炭を前記石炭ガス化炉に供給する経路に設けられる
    ことを特徴とする請求項7に記載のプラント。
  10. 前記流動化シュートは隔壁の横断面が円形の圧力容器である
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のプラント。
  11. 粉体を滑り落とすことで前記粉体を搬送するための流動化シュートの監視方法であって、
    前記流動化シュートは、
    前記粉体の搬送方向に並ぶように前記ダクト内にそれぞれ設けられ、各々が多孔隔壁部を有し、該多孔隔壁部によって前記粉体搬送空間に対して仕切られた内部空間を有する複数の風箱と、
    前記複数の風箱にそれぞれ連通するように互いに独立して設けられ、各々の前記風箱の前記内部空間に流動化ガスを供給するための複数のガス供給ラインと、
    を備え、
    各々の前記ガス供給ラインにおける前記流動化ガスの流量の計測値、各々の前記ガス供給ラインの圧力の計測値、または、前記複数のガス供給ラインのうち一対のガス供給ライン間の差圧の計測値の少なくとも一つに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断するステップを備える
    ことを特徴とする流動化シュートの監視方法。
  12. 前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の少なくとも一つが規定範囲内に収まるか否かに基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断することを特徴とする請求項11に記載の流動化シュートの監視方法。
  13. 前記流量の計測値、前記圧力の計測値または前記差圧の計測値の経時変化に基づいて、前記多孔隔壁部の摩耗の発生を判断する
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の流動化シュートの監視方法。
  14. 前記圧力の計測値が前記粉体の搬送開始時の初期値より一定値以上低下したとき、前記多孔隔壁部に摩耗が発生したと判定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の流動化シュートの監視方法。
  15. 前記複数の風箱に供給される前記流動化ガスの総流量が一定に保持される流量制御ステップをさらに備え、
    一部の前記風箱に供給される前記流動化ガスの流量が増加し、他の前記風箱に供給される前記流動化ガスの流量が減少したとき、前記一部の風箱の前記多孔隔壁部に摩耗が発生したと判定することを特徴とする請求項13又は14に記載の流動化シュートの監視方法。
JP2017009594A 2017-01-23 2017-01-23 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法 Active JP6783675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009594A JP6783675B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009594A JP6783675B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018118807A true JP2018118807A (ja) 2018-08-02
JP6783675B2 JP6783675B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=63044727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017009594A Active JP6783675B2 (ja) 2017-01-23 2017-01-23 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6783675B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5640704A (en) * 1979-09-12 1981-04-17 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd Detector for wear of pipe
JP2003065944A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 輸送配管の異常検出方法、輸送状況安全監視方法および異常検出装置
US20050042041A1 (en) * 2001-09-21 2005-02-24 Peter Hilgraf Pneumatic conveyor device and method
JP2012126571A (ja) * 2010-11-25 2012-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ビンシステム及びチャー回収装置
JP2015120806A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 チャー回収システムおよびチャー搬送方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5640704A (en) * 1979-09-12 1981-04-17 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd Detector for wear of pipe
JP2003065944A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 輸送配管の異常検出方法、輸送状況安全監視方法および異常検出装置
US20050042041A1 (en) * 2001-09-21 2005-02-24 Peter Hilgraf Pneumatic conveyor device and method
JP2012126571A (ja) * 2010-11-25 2012-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ビンシステム及びチャー回収装置
JP2015120806A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 チャー回収システムおよびチャー搬送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6783675B2 (ja) 2020-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101729360B1 (ko) 과립 또는 미세 물질을 공급하기 위한 고압 공급장치 및 그 구동방법
US9090413B2 (en) Potential fluidization device for conveying powder materials in a hyperdense bed
US7850104B2 (en) Inferential pulverized fuel flow sensing and manipulation within a coal mill
JP5520244B2 (ja) 粉体供給装置、及び、粉体供給方法
US6386800B1 (en) Method and a device for transporting bulk material
JP5058567B2 (ja) 流動乾燥方法および流動層乾燥装置
US9637696B2 (en) Solids supply system and method for supplying solids
US20020114672A1 (en) Method for feeding out and transporting powdery and granular material and apparatus therefore
WO2012115061A1 (ja) 粉体供給装置、及び、粉体供給方法
JP6219065B2 (ja) 粉体移送装置及び粉体移送方法
US9834733B2 (en) Char removal pipe
JP2018118807A (ja) 流動化シュート、プラント及び流動化シュートの監視方法
JP2004035913A (ja) 粉粒体吹込み制御方法及び装置
JP2012162660A (ja) 石炭ガス化石炭搬送システム及び石炭ガス化複合発電プラント
JP5741319B2 (ja) 微粉炭吹込み方法
JPH10109754A (ja) 粉粒体用ホッパ
JP3513735B2 (ja) チャー搬送装置
CN105173746B (zh) 用于在散装材料容器中提高压力的方法和设备
JP6619502B1 (ja) 固形物の検知装置、固形物管理システムおよび固形物の検知方法
JP2018118806A (ja) 粉体搬送装置、プラント及び粉体搬送装置の監視方法
JPH0356274B2 (ja)
JP2014088219A (ja) 粉体供給装置、及び、粉体供給方法
RU2631355C1 (ru) Устройство для транспортирования мелко- и среднекусковых сыпучих материалов
Hilgraf Bulk Material Locks
JP2864772B2 (ja) 粉末固体の搬送方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20191029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6783675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150