JP2018118275A - 接合方法 - Google Patents

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伸城 瀬尾
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Abstract

【課題】摩擦攪拌装置に係る負荷を軽減しつつ接合精度を高めることができるとともに各金属部材の熱歪を小さくすることができる接合方法を提供すること。【解決手段】板状を呈し裏面2cに凹溝2dを有する第二金属部材2の凹溝2dに、板状の第一金属部材1の端面1aを挿入して端面1aを凹溝2dの底面2eに突き合わせて突合せ部J1を形成する突合せ工程と、回転する回転ツールFの攪拌ピンF2のみを第一金属部材1と第二金属部材2とで構成される内隅に挿入し、内隅に沿ってスポット仮接合を行う仮接合工程と、回転する回転ツールFを第二金属部材2の表面2b側から挿入し、当該回転ツールFの攪拌ピンF2のみを、第二金属部材2、又は、第一金属部材1及び第二金属部材2の両方に接触させた状態で回転ツールFを相対移動させて突合せ部J1を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、板状の金属部材同士の接合方法に関する。
特許文献1には、板状の第一金属部材と板状の第二金属部材とをT字状に突き合わせて接合する接合方法が開示されている。当該接合方法では、第一金属部材の端面と第二金属部材の裏面とを突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、第二金属部材の表面から回転ツールを押し込んで突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程とを行う。
特許第3947271号公報
従来技術は、第一金属部材を第二金属部材の凹溝に挿入する形態であるため、摩擦攪拌接合時に第一金属部材の長手方向に金属部材同士の位置がずれるという問題がある。また、摩擦攪拌接合時に、第二金属部材が第一金属部材に対して浮き上がるように離間して接合不良となるおそれがある。また、従来の接合方法では、回転ツールのショルダ部の下端面を第二金属部材の表面に押し込んで本接合工程を行うため、摩擦攪拌装置にかかる負荷が大きくなるという問題がある。また、回転ツールのショルダ部の下端面を第二金属部材の表面に押し込んで本接合工程を行うため、入熱量が多くなり第一金属部材及び第二金属部材の熱歪が大きくなるという問題がある。
このような観点から、本発明は、摩擦攪拌装置に係る負荷を軽減しつつ接合精度を高めることができるとともに各金属部材の熱歪を小さくすることができる接合方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために本発明は、板状を呈し裏面に凹溝を有する第二金属部材の前記凹溝に、板状の第一金属部材の端面を挿入して前記端面を前記凹溝の底面に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、回転する仮接合用回転ツールの攪拌ピンのみを前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅に挿入し、前記内隅に沿ってスポット仮接合を行う仮接合工程と、回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材、又は、前記第一金属部材及び前記第二金属部材の両方に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第二金属部材の端面と板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第三金属部材の端面とを突き合わせて凹溝及び第一突合せ部を形成するとともに、前記凹溝に板状の第一金属部材の端面を挿入して端面を前記凹溝の底面に突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、回転する仮接合用回転ツールの攪拌ピンのみを前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅及び前記第一金属部材と前記第三金属部材とで構成される内隅に挿入し、前記内隅に沿ってスポット仮接合を行う仮接合工程と、回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材及び前記第三金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材及び前記第三金属部材、又は、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記第三金属部材に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする。
かかる接合方法によれば、仮接合工程で金属部材同士をスポット仮接合するため、本接合工程の際に、金属部材同士が離間することや位置ずれを防ぐことができる。これにより、接合精度を高めることができる。また、本接合工程及び仮接合工程とも、攪拌ピンのみを各金属部材に挿入するため、入熱量を少なくすることができ、各金属部材の熱歪を小さくすることができる。また、本接合工程及び仮接合工程とも、攪拌ピンのみを各金属部材に挿入するため、摩擦攪拌装置にかかる負荷を小さくすることができる。
また、前記仮接合用回転ツールと前記本接合用回転ツールとが同一であることが好ましい。かかる接合方法によれば、仮接合工程と本接合工程の際に回転ツールを交換しなくて済むため作業効率を高めることができる。
また、本発明は、板状を呈し裏面に凹溝を有する第二金属部材の前記凹溝に、板状の第一金属部材の端面を挿入して前記端面を前記凹溝の底面に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う仮接合工程と、回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材、又は、前記第一金属部材及び前記第二金属部材の両方に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第二金属部材の端面と板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第三金属部材の端面とを突き合わせて凹溝及び第一突合せ部を形成するとともに、前記凹溝に板状の第一金属部材の端面を挿入して端面を前記凹溝の底面に突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅及び前記第一金属部材と前記第三金属部材とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う仮接合工程と、回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材及び前記第三金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材及び前記第三金属部材、又は、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記第三金属部材に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする。
かかる接合方法によれば、仮接合工程で金属部材同士をスポット仮接合するため、本接合工程の際に、金属部材同士が離間することや位置ずれを防ぐことができる。これにより、接合精度を高めることができる。また、仮接合工程ではスポット仮接合するとともに、本接合工程では攪拌ピンのみを各金属部材に挿入するため、入熱量を少なくすることができ、各金属部材の熱歪を小さくすることができる。また、本接合工程では、攪拌ピンのみを各金属部材に挿入するため、摩擦攪拌装置にかかる負荷を小さくすることができる。
また、前記溶接は、TIG溶接、MIG溶接又はレーザー溶接であることが好ましい。
本発明に係る接合方法によれば、摩擦攪拌装置に係る負荷を軽減しつつ接合精度を高めることができるとともに各金属部材の熱歪を小さくすることができる。
本発明の第一実施形態に係る接合方法の突合せ工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る接合方法の仮接合工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る接合方法の本接合工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る接合方法の本接合工程を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る接合方法の突合せ工程を示す斜視図である。 第二実施形態に係る接合方法の仮接合工程を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る接合方法について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、第一実施形態に係る接合方法では、第一金属部材1と第二金属部材2とをT字状に突き合わせて接合する。本実施形態に係る接合方法は、突合せ工程と、仮接合工程と、本接合工程とを行う。なお、説明における「表面」とは、「裏面」に対する反対側の面という意味である。
第一金属部材1は、板状の金属部材である。第一金属部材1の材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、 マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。第二金属部材2は、板状の金属部材である。第二金属部材2の材料は、前記した摩擦攪拌可能な金属から適宜選択すればよいが、第一金属部材1と同等の材料であることが好ましい。第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は適宜設定すればよい。第二金属部材2の裏面2cには、第一金属部材1側に開口する凹溝2dが形成されている。凹溝2dは、第一金属部材1の形状に対応する断面矩形状を呈する。凹溝2dの溝幅は、本実施形態では第一金属部材1の板厚と同等に形成されている。凹溝2dは、第一金属部材1の一端縁を嵌合可能に形成されている。
突合せ工程は、図1に示すように、第二金属部材2の凹溝2dに第一金属部材1の端面1aを挿入して当該端面1aを凹溝2dの底面2eに突き合わせて突合せ部J1を形成する工程である。本実施形態に係る突合せ工程では、凹溝2dの溝幅が第一金属部材1の板厚と同等に形成されているため、第一金属部材1の板厚方向の側面1b,1cと凹溝2dの溝幅方向の側面2f,2gとがそれぞれ当接し、第一金属部材1の一端縁が凹溝2dに嵌合する。
仮接合工程は、図2に示すように、第一金属部材1と第二金属部材2の内隅を、回転ツール(仮接合用回転ツール)Fを用いてスポット仮接合する工程である。回転ツールFは、例えば工具鋼で形成されている。連結部F1は、摩擦攪拌装置の回転軸に連結される部位である。連結部F1は、円柱状を呈する。
攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は、連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。攪拌ピンF2の長さは、第二金属部材2の板厚よりも大きくなっている。攪拌ピンF2の外周面には、螺旋溝が刻設されている。本実施形態では、回転ツールFを右回転させるため、螺旋溝は、基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
なお、回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝を基端から先端に向かうにつれて右回りに形成することが好ましい。螺旋溝をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、被接合金属部材(第一金属部材1及び第二金属部材2)の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。
仮接合工程では、第一金属部材1の側面1bと第二金属部材2の裏面2cとで構成される第一内隅(内隅)及び第一金属部材1の側面1cと第二金属部材2の裏面2cとで構成される第二内隅(内隅)に、回転ツールFの回転中心軸を傾斜させつつ挿入する。また、仮接合工程では、攪拌ピンF2を前記内隅に浅く挿入しつつ内隅に沿って断続的に摩擦攪拌接合を行う。仮接合工程によって、塑性化領域W1が点状に断続的に形成される。
また、仮接合工程では、第二金属部材2の一端側の端面にタブ材Tを仮接合するタブ材仮接合工程を行う。タブ材Tの板厚は、第二金属部材2の板厚と同一である。タブ材仮接合工程では、タブ材Tの裏面Tbと第二金属部材2の裏面2cとを面一にするとともに、タブ材Tの表面Taと第二金属部材2の表面2bとを面一にする。また、タブ材仮接合工程では、回転ツールFを用いてタブ材Tと第二金属部材2とを仮接合する。なお、後記する本接合工程の終了位置となるように、第二金属部材2の他端側の端面にタブ材Tを設けてもよい。
本接合工程は、図3に示すように、回転ツール(本接合用回転ツール)Fを用いて、突合せ部J1を本格的に摩擦攪拌接合する工程である。本接合工程では、タブ材Tに設定された開始位置Spに右回転させた回転ツールFを挿入し、突合せ部J1に沿って回転ツールFを相対移動させる。回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W2が形成される。
本接合工程では、図4に示すように、連結部F1を第二金属部材2から離間させ、つまり、攪拌ピンF2の基端側は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。また、本実施形態では、攪拌ピンF2の先端が第一金属部材1に達するように、つまり、攪拌ピンF2と第一金属部材1及び第二金属部材2とが接触するように攪拌ピンF2の挿入深さを設定する。
なお、攪拌ピンF2の挿入深さは、攪拌ピンF2が第二金属部材2のみに接触するように設定してもよい。この場合は、攪拌ピンF2と第二金属部材2との摩擦熱により突合せ部J1が塑性流動化して接合される。
本接合工程が終了したら、塑性化領域W2に形成されたバリを除去するバリ除去工程を行ってもよい。これにより、第二金属部材2の表面2bをきれいに仕上げることができる。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、仮接合工程で第一金属部材1及び第二金属部材2同士をスポット仮接合するため、本接合工程の際に、各金属部材同士が離間することや位置ずれを防ぐことができる。これにより、接合精度を高めることができる。また、本接合工程及び仮接合工程とも、攪拌ピンF2のみを各金属部材に挿入するため、入熱量を少なくすることができ、各金属部材の熱歪を小さくすることができる。特に、仮接合工程では、スポット仮接合を行うことにより、入熱量を少なくすることができるとともに、接合時間も短くすることができる。
また、本接合工程及び仮接合工程とも、攪拌ピンF2のみを各金属部材に挿入するため、摩擦攪拌装置にかかる負荷を小さくすることができる。これにより、本接合工程では、深い位置にある突合せ部J1を接合することができる。つまり、第二金属部材2の板厚が大きい場合でも接合できるため、設計の自由度を高めることができる。
また、第二金属部材2の凹溝2dに第一金属部材1の端面1aを挿入して当該端面1aを凹溝2dの底面2eに突き合わせるため、突合せ工程時に第一金属部材1と第二金属部材2とを容易に位置決めできる。
また、仮接合工程で用いる仮接合用回転ツールと、本接合工程で用いる本接合用回転ツールはそれぞれ異なるものを用いてもよいが、本実施形態のように回転ツールFで兼用させることにより、各工程で回転ツールを交換する必要がない。これにより、接合作業を効率よく行うことができる。
次に、本発明の変形例に係る接合方法について説明する。変形例では、突合せ工程と、仮接合工程と、本接合工程とを行う。変形例に係る突合せ工程及び本接合工程は、前記した第一実施形態と共通なので説明を省略する。
変形例に係る仮接合工程は、具体的な図示は省略するが、第一金属部材1と第二金属部材2とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う。仮接合工程では、TIG溶接、MIG溶接又はレーザー溶接等によって第一金属部材1の側面1bと第二金属部材2の裏面2cとで構成される第一内隅(内隅)及び第一金属部材1の側面1cと第二金属部材2の裏面2cとで構成される第二内隅(内隅)に断続的に溶接を行う。
変形例によっても前記した第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。特に、仮接合工程では、溶接でスポット仮接合を行うことにより各金属部材の熱歪を防ぐことができるとともに、短時間で仮接合することができる。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第二実施形態に係る接合方法について説明する。第二実施形態に係る接合方法では、突合せ工程と、仮接合工程と、本接合工程とを行う。第二実施形態に係る接合方法は、第二金属部材3及び第三金属部材4によって凹溝5を形成する点が第一実施形態と相違する。第二実施形態に係る接合方法では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
第一金属部材1は、板状の金属部材である。第一金属部材1の材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、 マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。第二金属部材3及び第三金属部材4は、板状の金属部材である。第二金属部材3及び第三金属部材4の材料は、前記した摩擦攪拌可能な金属から適宜選択すればよいが、第一金属部材1と同等の材料であることが好ましい。第一金属部材1、第二金属部材3及び第三金属部材4の板厚は適宜設定すればよい。
第二金属部材3は、第三金属部材4に対面する端面3cと、端面3cに対して連続するとともに直交する方向に延在する表面3aと、端面3cに対して直交する方向に延在する裏面3bと、裏面3bと端面3cとで構成された角部を切り欠いて形成された第一切欠部3dと、を有している。第一切欠部3dは、第一金属部材1側及び第三金属部材4側に開口している。第一切欠部3dは、第一切欠底面3eと第一切欠側面3fとを有している。第一切欠底面3eは、端面3cに対して連続するとともに直交する方向に延在している。第一切欠側面3fは、第一切欠底面3eと裏面3bとの間に形成されるとともに、第一切欠底面3e及び裏面3bに対して直交する方向に延在している。
第三金属部材4は、端面3cに対面する端面4cと、端面4cに対して連続するとともに直交する方向に延在する表面4aと、端面4cに対して直交する方向に延在する裏面4bと、裏面4bと端面4cとで構成された角部を切り欠いて形成された第二切欠部4dと、を有している。第二切欠部4dは、第一金属部材1側及び第二金属部材3側に開口している。第二切欠部4dは、第二切欠底面4eと第二切欠側面4fとを有している。第二切欠底面4eは、端面4cに対して連続するとともに直交する方向に延在している。第二切欠側面4fは、第二切欠底面4eと裏面4bとの間に形成されるとともに、第二切欠底面4e及び裏面4bに対して直交する方向に延在している。第一切欠部3dと第二切欠部4dとは、第一突合せ部J2の延長線に対して線対称に形成されている。
第一切欠部3dと第二切欠部4dは、端面3cと端面4cとが突き合わされた状態において、単一の凹溝5を構成する。第一切欠底面3eと第二切欠底面4eは、凹溝5の底面5aを構成する。第一切欠側面3fは、凹溝5の一方の側面5bを構成し、第二切欠側面4fは、凹溝5の他方の側面5cを構成する。凹溝5は、第一金属部材1側に開口する。凹溝5は、第一金属部材1の形状に対応する断面矩形状を呈する。凹溝5の溝幅は、本実施形態では第一金属部材1の板厚と同等に形成されている。凹溝5は、第一金属部材1の一端縁を嵌合可能に形成されている。
突合せ工程では、まず第二金属部材3の端面3cと第三金属部材4の端面4cとを突き合わせて第一突合せ部J2を形成する。このように突き合わせると、第一切欠部3d及び第二切欠部4dによって第二金属部材3と第三金属部材4とに跨る単一かつ断面矩形の凹溝5が形成される。次に、第二金属部材3及び第三金属部材4の凹溝5に第一金属部材1の端面1aを挿入して当該端面1aを凹溝5の底面5aに突き合わせて第二突合せ部J3を形成する(図6参照)。本実施形態に係る突合せ工程では、凹溝5の溝幅が第一金属部材1の板厚と同等に形成されているため、第一金属部材1の板厚方向の側面1b,1cと凹溝5の溝幅方向の側面5b,5cとがそれぞれ当接し、第一金属部材1の一端縁が凹溝5に嵌合する。
仮接合工程は、図6に示すように、第一金属部材1と第二金属部材3の内隅及び第一金属部材1と第三金属部材4の内隅を、回転ツール(仮接合用回転ツール)Fを用いてスポット仮接合する工程である。
仮接合工程では、第一金属部材1の側面1bと第二金属部材3の裏面3bとで構成される第一内隅(内隅)及び第一金属部材1の側面1cと第三金属部材4の裏面4bとで構成される第二内隅(内隅)に、回転ツールFの回転中心軸を傾斜させつつ挿入する。また、仮接合工程では、攪拌ピンF2を前記内隅に浅く挿入しつつ内隅に沿って断続的に摩擦攪拌接合を行う。仮接合工程によって、塑性化領域W1が点状に断続的に形成される。
また、仮接合工程では、第二金属部材3及び第三金属部材4の一端側の端面にタブ材Tを仮接合するタブ材仮接合工程を行う。タブ材Tの板厚は、第二金属部材3及び第三金属部材4の板厚と同一である。タブ材仮接合工程では、タブ材Tの裏面Tbと第二金属部材3の裏面3bと第三金属部材4の裏面4bとを面一にするとともに、タブ材Tの表面Taと第二金属部材3の表面3aと第三金属部材4の表面4aを面一にする。また、タブ材仮接合工程では、回転ツールFを用いてタブ材Tと第二金属部材3とを仮接合するとともに、タブ材Tと第三金属部材4とを仮接合する。なお、後記する本接合工程の終了位置となるように、第二金属部材3の他端側の端面にタブ材Tを設けてもよい。
本接合工程は、具体的な図示は省略するが、第一実施形態と同様に回転ツール(本接合用回転ツール)F(図3参照)を用いて、第一突合せ部J2及び第二突合せ部J3を本格的に摩擦攪拌接合する工程である。本接合工程では、タブ材Tに設定された開始位置Spに右回転させた回転ツールFを挿入し、第一突合せ部J2及び第二突合せ部J3に沿って回転ツールFを相対移動させる。回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W2が形成される。
本接合工程では、連結部F1を第二金属部材3及び第三金属部材4から離間させ、つまり、攪拌ピンF2の基端側は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。また、本実施形態では、攪拌ピンF2の先端が第一金属部材1に達するように、つまり、攪拌ピンF2と第一金属部材1、第二金属部材3及び第三金属部材4とが接触するように攪拌ピンF2の挿入深さを設定する。
なお、攪拌ピンF2の挿入深さは、攪拌ピンF2が第二金属部材3及び第三金属部材4のみに接触するように設定してもよい。この場合は、攪拌ピンF2と第二金属部材3と第三金属部材4との摩擦熱により第二突合せ部J3が塑性流動化して接合される。
本接合工程が終了したら、塑性化領域W2に形成されたバリを除去するバリ除去工程を行ってもよい。これにより、第二金属部材3の表面3a及び第三金属部材4の表面4aをきれいに仕上げることができる。
第二実施形態によっても前記した第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。特に、第二金属部材3と第三金属部材4を突き合わせて形成される凹溝5に第一金属部材1の端面1aを挿入して当該端面1aを凹溝5の底面5aに突き合わせるため、突合せ工程時に第一金属部材1と第二金属部材3と第三金属部材4とを容易に位置決めできる。
次に、本発明の変形例に係る接合方法について説明する。変形例では、突合せ工程と、仮接合工程と、本接合工程とを行う。変形例に係る突合せ工程及び本接合工程は、前記した第二実施形態と共通なので説明を省略する。
変形例に係る仮接合工程は、具体的な図示は省略するが、第一金属部材1と第二金属部材3とで構成される内隅及び第一金属部材1と第三金属部材4とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う。仮接合工程では、TIG溶接、MIG溶接又はレーザー溶接等によって第一金属部材1の側面1bと第二金属部材3の裏面3bとで構成される第一内隅(内隅)及び第一金属部材1の側面1cと第三金属部材4の裏面4bとで構成される第二内隅(内隅)に断続的に溶接を行う。
変形例によっても前記した第二実施形態と略同等の効果を奏することができる。特に、仮接合工程では、溶接でスポット仮接合を行うことにより各金属部材の熱歪を防ぐことができるとともに、短時間で仮接合することができる。
以上説明した本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、各実施形態及び変形例では、金属部材同士を断面T字状となるように接合したが、断面略L字状となるように接合してもよい。
1 第一金属部材
2,3 第二金属部材
4 第三金属部材
1a 端面
2d,5 凹溝
2e,5a 底面
3b 裏面
3d 第一切欠部
4b 裏面
4d 第二切欠部
F 回転ツール(仮接合用回転ツール、本接合用回転ツール)
F2 攪拌ピン
J1 突合せ部
J2 第一突合せ部
J3 第二突合せ部
T タブ材

Claims (6)

  1. 板状を呈し裏面に凹溝を有する第二金属部材の前記凹溝に、板状の第一金属部材の端面を挿入して前記端面を前記凹溝の底面に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、
    回転する仮接合用回転ツールの攪拌ピンのみを前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅に挿入し、前記内隅に沿ってスポット仮接合を行う仮接合工程と、
    回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材、又は、前記第一金属部材及び前記第二金属部材の両方に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする接合方法。
  2. 板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第二金属部材の端面と板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第三金属部材の端面とを突き合わせて凹溝及び第一突合せ部を形成するとともに、前記凹溝に板状の第一金属部材の端面を挿入して端面を前記凹溝の底面に突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
    回転する仮接合用回転ツールの攪拌ピンのみを前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅及び前記第一金属部材と前記第三金属部材とで構成される内隅に挿入し、前記内隅に沿ってスポット仮接合を行う仮接合工程と、
    回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材及び前記第三金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材及び前記第三金属部材、又は、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記第三金属部材に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする接合方法。
  3. 前記仮接合用回転ツールと前記本接合用回転ツールとが同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合方法。
  4. 板状を呈し裏面に凹溝を有する第二金属部材の前記凹溝に、板状の第一金属部材の端面を挿入して前記端面を前記凹溝の底面に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、
    前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う仮接合工程と、
    回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材、又は、前記第一金属部材及び前記第二金属部材の両方に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする接合方法。
  5. 板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第二金属部材の端面と板状を呈し裏面側の角部を切り欠いた第三金属部材の端面とを突き合わせて凹溝及び第一突合せ部を形成するとともに、前記凹溝に板状の第一金属部材の端面を挿入して端面を前記凹溝の底面に突き合わせて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
    前記第一金属部材と前記第二金属部材とで構成される内隅及び前記第一金属部材と前記第三金属部材とで構成される内隅に沿って溶接によるスポット仮接合を行う仮接合工程と、
    回転する本接合用回転ツールを前記第二金属部材及び前記第三金属部材の表面側から挿入し、当該本接合用回転ツールの攪拌ピンのみを、前記第二金属部材及び前記第三金属部材、又は、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記第三金属部材に接触させた状態で前記本接合用回転ツールを相対移動させて前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含むことを特徴とする接合方法。
  6. 前記溶接は、TIG溶接、MIG溶接又はレーザー溶接であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の接合方法。
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