JP2018116319A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的少ない部品点数かつ簡単な構成で、駆動遮断時の異音を低減する。【解決手段】駆動モータからの駆動力を加圧ローラへ伝達する第1伝達経路と、駆動モータからの駆動力を圧解除部材へと伝達する第2伝達経路とを有する駆動伝達ユニットを備える定着装置であって、駆動伝達ユニットは、駆動モータの正回転による第1ギアの正回転によって、係止部が遊星ギアの正回転方向の上流側に接触して遊星ギアが係止され、遊星ギアの外歯と第2ギアの内歯との噛み合いを介して第1ギアから第2ギアに駆動力が伝達されることで加圧ローラへ駆動力が伝達され、駆動モータの逆回転による第1ギアの逆回転によって、係止部と遊星ギアとの噛み合いが解除されて遊星ギアの外歯と係止部とが非接触状態となり、さらに遊星ギアが第2ギアの内歯に噛み合いながら内歯に沿って移動することによって、第1ギアから圧解除部材へ駆動力が伝達される。【選択図】 図4

Description

本発明は、駆動源から入力される駆動力を回転方向に応じて伝達する駆動伝達ユニットを備えた定着装置、及び画像形成装置に関する。
様々な装置において、より少ない数のモータ(駆動源)で複数の回転体(被駆動体)を回転駆動させることが望まれている。例えば、画像形成装置では、1つのモータで複数の現像スリーブを回転させたり、1つのモータで現像スリーブと感光体の両方を回転させたりすることが望まれている。
1つのモータで複数の回転体を回転させる構成において、ある回転体を選択的に回転させたいという要望がある。例えば、1つのモータで現像スリーブと感光体の両方を回転させつつも、場合によっては感光体だけを選択的に回転させたいという要望がある。
この要望に対して、モータから回転体に至る駆動伝達路にワンウェイユニット(一方向クラッチ)を配置し、モータを正逆回転させて回転体を選択的に駆動する構成が考案されている(特許文献1)。一般的なワンウェイユニットは複数のボールやニードルを周方向に配列するため、部品点数も多く、構造が複雑なため小型のものは高価になる。
特許文献2には、比較的少ない部品点数かつ簡単な構成のワンウェイユニットが提案されている。具体的には、このワンウェイユニットは、入力ギア、出力ギアを有し、出力ギアの内歯車と入力ギアの間の空間に遊星ギアを配置している。
入力ギアに正回転の駆動力が入力されると、遊星ギアが、入力ギアに対する出力ギアの回転により出力ギアに設けられた内歯車の歯によって移動させられる。これにより、入力ギアに設けられたエッジ部と出力ギアに設けられた内歯車で形成される隙間に遊星ギアの歯が楔状に食い込む。これにより、入力ギアと出力ギアが一体的に接続され、入力ギアに入力された駆動が出力ギアへ伝達される。
入力ギアに逆回転の駆動力が入力されると、遊星ギアが、入力ギアに対する出力ギアの回転により出力ギアに設けられた内歯車の歯によって正回転時とは逆の方向に移動させられる。そして、入力ギアに設けられた円筒状の受け部にて遊星ギアの歯先を摺動させつつ、出力ギアに設けられた内歯車と噛み合い、空回転するため出力ギアへ駆動力は伝達されない。
特開平6−118784号公報 登録実用新案第02525010号公報
しかしながら、特許文献2のワンウェイユニットをモータから回転体に至る駆動伝達路に配置し、回転体を選択的に回転させるために、出力ギアへ駆動力が伝達されない方向(逆回転)の駆動力を入力ギアに入力した場合に、高調波の非周期的な打突音が生じた。すなわち、入力ギアに設けられた円筒状の受け部で空回転する遊星ギアは、内歯車とは軸間距離が不定の状態である。そして、遊星ギアは入力ギアもしくは出力ギアと比較して高速で回転する。このため、不定期な打突音を伴う振動を発生し、歯先摺動音と相まって異音が生じてしまう。
そこで本発明の目的は、比較的少ない部品点数かつ簡単な構成で、駆動遮断時の異音を低減することである。
上記目的を達成するために本発明に係る定着装置の代表的な構成は、加熱フィルムと、前記加熱フィルムとニップ部を形成する加圧ローラと、前記加熱フィルムと前記加圧ローラとの圧接状態を解除する圧解除部材と、駆動力を生成する駆動モータと、前記駆動モータからの駆動力を前記加圧ローラへ伝達する第1伝達経路と、前記駆動モータからの駆動力を前記圧解除部材へと伝達する第2伝達経路とを有する駆動伝達ユニットと、を備える定着装置であって、前記駆動伝達ユニットは、前記駆動モータの駆動力が入力される第1ギアと、内歯を有し、前記加圧ローラへ前記駆動モータの駆動力を伝達する第2ギアと、凸部と、前記内歯に噛み合う外歯と、を有し、前記凸部を中心に回転可能に前記第1ギアに支持された遊星ギアと、前記第1ギアに設けられ、前記第1ギアと一体的に回転する係止部と、を有し、前記第1ギアは、前記突部がスライド可能に嵌合し、前記第1ギアの回転方向に沿って延びる長穴形状の溝が形成され、前記駆動モータの正回転による前記第1ギアの正回転によって、前記第1ギアの正回転方向において前記係止部が前記遊星ギアの前記正回転方向の上流側に接触して前記遊星ギアが係止され、前記係止部に係止されることによって前記凸部を軸とする回転が制限された前記遊星ギアが前記係止部に押圧されることによって前記遊星ギアの外歯と前記第2ギアの内歯との噛み合いを介して前記第1ギアから前記第2ギアに駆動力が伝達されることで前記加圧ローラへ駆動力が伝達され、前記駆動モータの逆回転による前記第1ギアの逆回転によって、前記係止部と前記遊星ギアとの噛み合いが解除されて前記凸部を中心とする前記遊星ギアの回転方向において前記遊星ギアの外歯と前記係止部とが非接触状態となり、さらに前記遊星ギアが前記凸部を中心に回転し、前記第2ギアの内歯に噛み合いながら前記内歯に沿って移動することによって、前記第1ギアから前記第2ギアに駆動力が伝達されない状態となり、前記第1ギアから前記圧解除部材へ駆動力が伝達され、前記フィルムと前記加圧ローラとの圧接状態が解除されることを特徴とする。
本発明によれば、比較的少ない部品点数かつ簡単な構成で、駆動遮断時の異音を低減できる。
(a)第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。(b)第1実施形態に係る定着装置の構成図である。 (a)第1実施形態に係る定着装置の斜視図である。(b)第1実施形態に係る駆動経路の模式図である。 (a)モータを正回転した際の第1実施形態に係る定着装置の姿勢と動作を示す図である。(b)モータを逆回転した際の第1実施形態に係る定着装置の姿勢と動作を示す図である。 (a)第1実施形態に係る一方向クラッチの斜視図である。(b)第1実施形態に係る一方向クラッチの構成図である。(c)第1実施形態に係る遊星ギアの斜視図である。 (a)逆回転時の第1実施形態に係る一方向クラッチの断面図である。(b)出力ギアの内歯車位置で切断した断面図であり、図5(a)の矢印A方向から見た断面図である。(c)正回転時の第1実施形態に係る一方向クラッチの断面図である。(d)出力ギアの内歯車位置で切断した断面図であり、図5(c)の矢印B方向から見た断面図である。 比較例の一方向クラッチの説明図である。 (a)第2実施形態に係る一方向クラッチの斜視図である。(b)第2実施形態に係る一方向クラッチの構成図である。(c)第2実施形態に係る遊星ギアの斜視図である。
[第1実施形態]
本発明に係る一方向クラッチ、駆動伝達ユニット、定着装置及び画像形成装置の第1実施形態について、図を用いて説明する。
図1(a)は本実施形態に係る画像形成装置1の構成図である。図1(a)に示すように、画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の第1から第4のステーション(画像形成部)Sを有している。
各ステーションSは、感光ドラム(像担持体)10と、感光ドラム10を帯電する帯電装置11を有している。帯電装置11により帯電された感光ドラム10は、レーザスキャナLSから画像情報に合わせたレーザー光を露光され、感光ドラム上に静電潜像が形成される。感光ドラム上に形成された静電潜像は、現像装置13に収容される各色のトナーを用いてトナー像として現像される。それぞれの感光ドラム上に現像された各色のトナー像は、中間転写ベルト(中間転写体)ITBへ重ねて転写される。
中間転写ベルトITBへ転写されたトナー像は、2次転写部TにおいてカセットCAから搬送されたシートPへ転写される。トナー像を転写されたシートPは、定着装置Fにより加熱加圧されて、トナー像を定着され、装置本体外へ排出される。
(定着装置F)
図1(b)は本実施形態に係る定着装置Fの構成図である。図1(b)に示すように、定着装置Fは、加熱フィルム(加熱部材)1f、加圧ローラ(加圧部材)4fを有している。加熱フィルム1fは、未定着のトナーと接触して加熱するフィルム状(ベルト状)の加熱部材である。加圧ローラ4fと加熱フィルム1fは、ニップ部を形成する。加熱フィルム1fの内部には、板状発熱体(セラミックヒータ)2f、加熱ニップを安定して形成する支持ステー3fが配置されている。
図2(a)は本実施形態の定着装置Fと駆動列Dの斜視図である。図2(b)は本実施形態の駆動伝達経路の模式図である。図2(a)、図2(b)に示すように、コントローラ(制御装置)COは、画像形成時には、1つの駆動源(モータM)を正回転するように制御する。センサ(不図示)がジャムを検知した場合には、コントローラCOは、モータMを逆回転するように制御する。
モータMを正回転することで、回転駆動力は駆動列(駆動伝達ユニット)Dを介して、加圧ローラ4fに伝達される。モータMを逆回転することで、加熱フィルム1fと加圧ローラ4fを離間する。なお、各要素の回転方向に関わらず、モータMが正方向に回転(正回転)する際の各要素の回転方向を正方向と呼び、モータMが逆方向に回転(逆回転)する際の各要素の回転方向を逆方向と呼ぶ。
駆動列Dは、駆動を伝達する伝達ギアに加えて、ワンウェイユニット(一方向クラッチ)100、第一経路、第二経路を有している。第一経路は、ワンウェイユニット100の歯面(第1の歯面)101bに入力された駆動を、ワンウェイユニット100の出力ギア103から加圧ローラ4fへ駆動を伝達する経路である。第二経路は、ワンウェイユニット100の歯面(第1の歯面)101bに入力された駆動を、ワンウェイユニット100の歯面(第2の歯面)101aから揺動ギア1d、圧解除カム2dを介して、加熱フィルム1fへ駆動を伝達する経路である。
(正回転時)
図3(a)はモータMを正回転した際の定着装置Fの姿勢と動作を示す図である。図3(a)に示すように、モータMが正回転した場合、駆動力は第一経路を伝達される。すなわち、ワンウェイユニット100は加圧ローラ4fを回転駆動させる。
モータMが正回転した場合、駆動力は第二経路で遮断される。すなわち、揺動ギア1dは軸1d1を支持する長穴部1d2により軸芯がズレ、下流側の伝達ギア1eは非回転となる。そのため、圧解除カム2dは非回転となり、圧解除カム2dのカム面2d1がカム回転中心2d2に対して変位せず、加熱フィルム1fと加圧ローラ4fはバネ3dによって加圧された当接状態を維持する。
(逆回転時)
図3(b)はモータMを逆回転した際の定着装置Fの姿勢と動作を示す図である。図3(b)に示すように、モータMが逆回転した場合、駆動力は第一経路を伝達されない。すなわち、ワンウェイユニット100は駆動力を加圧ローラ4fへ伝達せず、加圧ローラ4fは回転停止した状態となる。
モータMが逆回転した場合、駆動力は第二経路を伝達される。すなわち、揺動ギア1dに逆回転が伝達されると、軸1d1が長穴部1d2を移動して下流側の伝達ギア1eへ駆動力が伝達される。これにより、圧解除カム2dが回転し、カム面2d1がカム回転中心2d2に対して変位し、加熱フィルム1fを支持するアーム1gをバネ3dの付勢力に抗して回動し、加熱フィルム1fと加圧ローラ4fは離間状態となる。
離間センサ5(図2(b)参照)がアーム1gの位置を検知することで、当接状態、離間状態を検知する。離間センサ5が加熱フィルム1fと加圧ローラ4fが離間したことを検知すると、コントローラCOはモータMの回転を停止する。
なお、ジャム処理を完了し、センサにより定着ニップ内にジャム紙が検知されなくなった場合には、コントローラCOはモータMを離間センサ5が当接状態を検知するまで逆回転する。圧解除カム2dが逆方向にさらに回転することで、カム面2d1が変位し、アーム1gはバネ3dにより引っ張られ加圧位置へ戻る。
このように、モータMの正逆回転を制御することで、1つのモータで画像形成時に加圧ローラ4fを回転させると共に、ジャム検知時に圧解除カム2dに逆方向の駆動力を伝達して加熱フィルム1fと加圧ローラ4dを離間させことができる。このため、ジャム処理時の作業性を改善することができる。
なお、定着装置を例に挙げて説明したが、シートを搬送するためのローラを選択的に回転させる個所や、ロータリー方式の現像装置の回転駆動等、種々の用途に本件の駆動列を適用できる。
(ワンウェイユニット100)
図4(a)はワンウェイユニット100の斜視図である。図4(b)はワンウェイユニット100の構成図である。図4(c)は遊星ギア102の斜視図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、ワンウェイユニット100は回転軸SHに遊嵌されている。ワンウェイユニット100は、入力ギア101、遊星ギア102、出力ギア103を有している。
入力ギア101は、環状リブにより凹形状に形成されており、環状リブの外周に歯面101bが形成されている。入力ギア101の環状リブに囲まれた空間SPには、2つの遊星ギア102が設置される。入力ギア101の内側の空間SPは、出力ギア103によって蓋される。
図4(c)に示すように、遊星ギア102の入力ギア101に対向する面にはボス(凸部)105が設けられている。遊星ギア102とボス105は、同軸となっている。入力ギア101は、空間SPを形成する面に、長穴形状の溝104を有している。ボス105が溝104にスライド可能に勘合する。遊星ギア102は、入力ギア101と出力ギア103の相対的な回転方向により、入力ギア101と出力ギア103の連結または非連結を選択的に切り替える。
図4(b)に示すように、入力ギア101の遊星ギア102に対向する面には、ストッパー壁(係止部材)109が設けられる。ストッパー壁109はエッジ部108を備えている。入力ギア101の出力ギア103に対向する面には、フック部107が設けられている。フック部107は、出力ギア103の外径部106に引っかかり、入力ギア101に対してスラスト方向に離間しないように、出力ギア103を回転自在に保持している。
(正逆回転時のワンウェイユニット100の動作)
図5(a)は逆回転時のワンウェイユニット100の断面図である。図5(b)は出力ギア103の内歯車位置で切断した断面図であり、図5(a)の矢印A方向から見た断面図である。図5(c)は正回転時のワンウェイユニット100の断面図である。図5(d)は出力ギア103の内歯車位置で切断した断面図であり、図5(c)の矢印B方向から見た断面図である。
図5(c)、図5(d)に示すように、入力ギア101は歯面101a、101bを備えた段差ギアである。歯面101aに正方向(図5(d)の矢印Y方向)に駆動が入力されると、ストッパー壁109が正方向に移動する。そして、ボス105が溝104の一端に移動するまでストッパー壁109が遊星ギア102をスライドさせ、遊星ギア102はストッパー壁109に係止され、入力ギア101と略一体化した状態(自転しない状態)で回転軸SHを中心に回転運動(公転)する。
この時、遊星ギア102は溝104にボス105を勘合して保持されており、遊星ギア102の歯面は出力ギア103の内歯103aに噛み合っている。ボス105が溝104の一端に付勢された状態で、遊星ギア102の歯面は、エッジ部108と内歯103aの間に食い込んだ状態で、ストッパー壁109と出力ギア103を連結する。このため、遊星ギア102は自転せず、入力ギア101からの駆動力が遊星ギア102を介して出力ギア103に伝達される。
図5(a)、図5(b)に示すように、歯面101aに逆方向(図5(b)の矢印X方向)に駆動が入力されると、ストッパー壁109も逆方向に移動し、ストッパー壁109が遊星ギア102から離間する。そして、溝104の他端がボス105に当接し、遊星ギア102を回転軸SHを中心に公転させる。
この時、遊星ギア102の歯面は、出力ギア103の内歯103aに噛み合っているが、エッジ部108は遊星ギア102の歯面から離間している。すなわち、ボス105が溝104の他端に付勢された状態では、遊星ギア102の位置が規制され、遊星ギア102と内歯103aが適正な噛み合いになる軸間距離になるように設定されており、遊星ギア102はボス105を中心に回転運動(自転)をする。このため、入力ギア101からの駆動力は出力ギア103へ伝達されない。
(ワンウェイユニットの逆回転時の動作音について)
最後に、比較例と第1実施形態のワンウェイユニットを逆回転(駆動遮断)した際の動作音について比較する。
図6は比較例のワンウェイクラッチの説明図である。図6(a)は逆回転時のワンウェイクラッチの断面図である。図6(b)は出力ギア103の内歯車位置で切断した断面図であり、図6(a)の矢印A方向から見た断面図である。図6(c)は正回転時のワンウェイクラッチの断面図である。図6(d)は出力ギア103の内歯車位置で切断した断面図であり、図6(c)の矢印B方向から見た断面図である。図6(e)は比較例のワンウェイクラッチの分解斜視図である。
図6に示すように、入力ギア101と出力ギア103の駆動連結を行う遊星ギア102は、空間SPに格納される。空間SPは、出力ギア103と入力ギア101で形成される。遊星ギア102は、出力ギア103の内歯103aに対して位置が不定の状態(遊びがある状態)となっている。
図6(c)に示すように、正回転時は、入力ギア101上に設けられたエッジ部108が遊星ギア102を押す。この時、遊星ギア102は、エッジ部108と内歯103aとの間に食い込んだ状態となり自転しない。このため、入力ギア101と出力ギア103を連結させて駆動伝達する。
図6(a)に示すように、逆回転時は、エッジ部108が遊星ギア102から離れる方向に回転する。そして、入力ギア101上に設けられた円筒状の遊星ギア摺動部110が遊星ギア102を押す。この時、遊星ギア102は遊星ギア摺動部110を摺動して自転する。このため、遊星ギア102は内歯103aと空回転し、入力ギア101から出力ギア103への駆動伝達が遮断される。
比較例のような構成で、遊星ギア102はエッジ部108と遊星ギア摺動部110とによって移動を規制されるのみであり、本願のように、ボス105と溝104によって遊星ギア102の位置が規制されていない。このため、駆動伝達を遮断する際には、遊星ギア102の位置が変動し、出力ギア103の内歯103aと遊星ギア102が軸間距離が不定のまま噛み合い回転を行う。また、遊星ギア歯先が入力ギア上に設けられた円筒状の遊星ギア摺動部110に摺動させるため遊星ギア102の振動及び摺動による非周期的な打突音や摺動音が鳴り続けてしまう。
(比較結果)
第1実施形態と比較例の逆回転時の動作音の比較結果について説明する。第1実施形態と比較例における音圧レベルを比較した。音圧レベルは、入力側を220rpmで逆方向(駆動遮断方向)へ回転させて、画像形成装置1の外装近傍で行った。
音圧レベルの測定結果は、第1実施形態では45dBとなり、比較例では61dBとなった。このように、本実施形態では、比較例の構成に比べて逆回転時の音圧レベルを低減することができた。
なお、比較例の構成における逆回転時のワンウェイユニットから発生する非周期的な打突音および摺動音による音圧レベルの増加分は約21dBである。残りの40dBは他の要素から発生した音である。つまり、本実施形態のワンウェイユニット100から逆回転時に発生する音はギアの噛み合いによって生じる程度(実質的に0dB)と言える。
このように、本実施形態では、入力ギア101の正回転時には、ボス105が溝104の一端にスライドし、遊星ギア102はストッパー壁109と内歯103aとの間に食い込む。入力ギア101の逆回転時には、ボス105が溝104の他端にスライドし、遊星ギア102の位置が規制され、遊星ギア102と内歯103aが適正な噛み合いになる軸間距離になる。これにより、遊星ギア102の位置が安定し、位置が不定である遊星ギアを摺動空回転させる構成(比較例の構成)と比べ、本実施形態のワンウェイユニット100は駆動遮断時の作動音を低減できる。
[第2実施形態]
次に本発明に係る一方向クラッチ、駆動伝達ユニット、定着装置及び画像形成装置の第2実施形態について図を用いて説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7(a)は本実施形態に係るワンウェイクラッチの斜視図である。図7(b)は本実施形態に係るワンウェイクラッチの分解斜視図である。図7(c)は本実施形態に係る遊星ギア102の斜視図である。
図7に示すように、本実施形態のワンウェイユニット100は、上記第1実施形態のワンウェイユニット100の遊星ギア102と出力ギア103の内歯103aをハスバ歯車としたものである。
本実施形態の遊星ギア102は、内歯103aと適正に噛み合うようにねじれ角を等しく設定されている。エッジ部108は遊星ギア102の歯スジとエッジが一致するように、エッジ部108は入力ギア101に対してねじれるように形成されている。エッジ部108のねじれ角は、遊星ギア102のハスバねじれ角と一致するように設定される。
また、遊星ギア102のハスバのねじれ向きは、遊星ギア102が空間SPで自転して内歯103aと空回転する時に、遊星ギア102がその軸方向において入力ギア101に付勢されるように設定されている。
すなわち、逆回転時に、遊星ギア102は内歯103aとの噛み合い回転運動することにより、遊星ギア102は軸方向において入力ギア101に付勢される。これにより、遊星ギア102の軸方向の運動をボス105及び溝104により確実に規制できる。よって、遊星ギア102が軸方向に移動することによって生じる動作音を低減できる。
また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様に測定した逆回転時の動作音(音圧レベル)は40dBとなり、ワンウェイユニット100は駆動遮断時の作動音をより低減できる。
なお、上記実施形態において、遊星ギア102にボス(凸部)105を設け、入力ギア101に溝104を設けたが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、入力ギア101にボス(凸部)105を設け、遊星ギア102に溝104を設けてもよい。
F …定着装置
SH …回転軸
SP …空間
1 …画像形成装置
1d …揺動ギア
1f …加熱フィルム(加熱部材)
1d1 …軸
1d2 …長穴部
1e …伝達ギア
1g …アーム
2d …圧解除カム
2d1 …カム面
2d2 …カム回転中心
3d …バネ
4f …加圧ローラ(加圧部材)
10 …感光ドラム
100 …ワンウェイユニット(一方向クラッチ)
101 …入力ギア
101a …歯面(第2の歯面)
101b …歯面(第1の歯面)
102 …遊星ギア
103 …出力ギア
103a …内歯
104 …溝
105 …ボス
106 …外径部
108 …エッジ部
109 …ストッパー壁(係止部材)

Claims (3)

  1. 加熱フィルムと、
    前記加熱フィルムとニップ部を形成する加圧ローラと、
    前記加熱フィルムと前記加圧ローラとの圧接状態を解除する圧解除部材と、
    駆動力を生成する駆動モータと、
    前記駆動モータからの駆動力を前記加圧ローラへ伝達する第1伝達経路と、前記駆動モータからの駆動力を前記圧解除部材へと伝達する第2伝達経路とを有する駆動伝達ユニットと、を備える定着装置であって、
    前記駆動伝達ユニットは、
    前記駆動モータの駆動力が入力される第1ギアと、
    内歯を有し、前記加圧ローラへ前記駆動モータの駆動力を伝達する第2ギアと、
    凸部と、前記内歯に噛み合う外歯と、を有し、前記凸部を中心に回転可能に前記第1ギアに支持された遊星ギアと、
    前記第1ギアに設けられ、前記第1ギアと一体的に回転する係止部と、を有し、
    前記第1ギアは、前記突部がスライド可能に嵌合し、前記第1ギアの回転方向に沿って延びる長穴形状の溝が形成され、
    前記駆動モータの正回転による前記第1ギアの正回転によって、前記第1ギアの正回転方向において前記係止部が前記遊星ギアの前記正回転方向の上流側に接触して前記遊星ギアが係止され、前記係止部に係止されることによって前記凸部を軸とする回転が制限された前記遊星ギアが前記係止部に押圧されることによって前記遊星ギアの外歯と前記第2ギアの内歯との噛み合いを介して前記第1ギアから前記第2ギアに駆動力が伝達されることで前記加圧ローラへ駆動力が伝達され、
    前記駆動モータの逆回転による前記第1ギアの逆回転によって、前記係止部と前記遊星ギアとの噛み合いが解除されて前記凸部を中心とする前記遊星ギアの回転方向において前記遊星ギアの外歯と前記係止部とが非接触状態となり、さらに前記遊星ギアが前記凸部を中心に回転し、前記第2ギアの内歯に噛み合いながら前記内歯に沿って移動することによって、前記第1ギアから前記第2ギアに駆動力が伝達されない状態となり、前記第1ギアから前記圧解除部材へ駆動力が伝達され、前記フィルムと前記加圧ローラとの圧接状態が解除される
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着装置内のジャムを検知するセンサと、
    前記センサによってジャムが検知された場合に、第1ギアを逆回転させるように前記駆動モータを制御するコントローラと、を有することを特徴とする請求項1に記載定着装置。
  3. シート上にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成されたトナー像を加熱し、シート上に定着させる請求項1または2に記載の定着装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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