JP2018116143A - 画像形成装置 - Google Patents

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祥貴 今中
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【課題】本発明は、黒色のトナー像が形成される担持体と、黒色以外の色のトナー像が形成される他の担持体とを含む、複数の担持体の交換時期(寿命)の差を小さくできる画像形成装置の提供を目的とする。【解決手段】画像形成装置は、担持体、帯電装置、露光装置、各色のトナーを用いて前記潜像を現像する現像装置、及び、前記担持体に接触し転写されずに前記担持体に残った残トナーを除去する除去部をそれぞれ有する複数のトナー像形成装置31Y、31C,31M、31Kと、前記担持体に現像された各色のトナー像を媒体に転写する転写装置と、を備え、複数の前記現像装置のうちの1つは黒色のトナーを用いて黒色のトナー像として現像し、残りは黒色以外の色のトナーを用いて黒色以外の色のトナー像として現像し、前記黒色のトナー像が形成される前記担持体の帯電能αは、他の前記担持体の帯電能αよりも高い。【選択図】図1B

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、電子写真方式の画像形成装置であって、それぞれが感光体11を含む複数の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ベルト30とを備えたタンデム型の画像形成装置1が開示されている。
特開2016−212209号公報
ところで、担持体(感光体の一例)は、その製造過程で後述する帯電能(感光体の性能の1つ)のばらつきが生じることが知られている。そして、帯電能がばらつくことで担持体の寿命もばらついてしまう。その結果、例えば、特許文献1に開示されているタンデム型の画像形成装置1の場合、複数の画像形成部10Y,10M,10C,10Kの交換時期は、各画像形成部を構成する感光体11の帯電能に起因してばらついてしまう。また、一般的に、特許文献1のような、カラー画像と、モノクロ(黒色)画像とを形成可能な画像形成装置の場合、カラー画像よりもモノクロ画像を形成する頻度、回数等が多いことから、黒色のトナー像が形成される担持体は、他の担持体に比べて、使用頻度に起因する膜減り量が多い。
本発明は、黒色のトナー像が形成される担持体と、黒色以外の色のトナー像が形成される他の担持体とを含む、複数の担持体の交換時期(寿命)の差を小さくできる画像形成装置の提供を目的とする。
本発明の第1の画像形成装置は、軸周りに回転し潜像を担持する担持体、前記担持体を帯電させる帯電装置、前記帯電装置により帯電された前記担持体に露光して潜像を形成する露光装置、各色のトナーを用いて前記潜像を各色のトナー像として現像する現像装置、及び、前記担持体に接触し転写されずに前記担持体に残った残トナーを除去する除去部をそれぞれ有する複数のトナー像形成装置と、前記複数のトナー像形成装置のそれぞれで前記担持体に現像された各色のトナー像を媒体に転写する転写装置と、を備え、複数の前記現像装置のうちの1つは黒色のトナーを用いて前記潜像を黒色のトナー像として現像し、残りは黒色以外の色のトナーを用いて前記潜像を黒色以外の色のトナー像として現像し、前記担持体を定められた表面電位にするために前記担持体に流れる電流で前記表面電位を除した値を帯電能と定義した場合、前記黒色のトナー像が形成される前記担持体の帯電能は、前記黒色以外の色のトナー像が形成される他の前記担持体の帯電能よりも高い。
本発明の第2の画像形成装置は、さらに、前記帯電装置は、前記担持体に接触しながら放電して前記担持体を帯電させる帯電部材を含んで構成されている。
本発明の第3の画像形成装置は、さらに、前記担持体は、単層型の有機感光体とされている。
本発明の画像形成装置は、黒色のトナー像が形成される担持体と、黒色以外の色のトナー像が形成される他の担持体とを含む、複数の担持体の交換時期(寿命)の差を小さくできる。
本実施形態の画像形成装置を正面側から見た概略図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する単色ユニットの条件をまとめた表である。 本実施形態の画像形成装置を構成する感光体及びその周辺部分を正面側から見た概略図である。 感光体の帯電能の製造ばらつきの個数分布を示すグラフである。 各感光体に対するクリーニングブレードの接触圧力が同一の場合における、複数の感光体の印刷枚数と、感光体の磨耗量との関係を示すグラフである。 本実施形態の画像形成装置を構成する制御装置と、画像形成装置を構成する各構成要素との関係を示すブロック図である。 実施例の条件を示す表である。 比較例の条件を示す表である。 実施例及び比較例の実験結果をまとめた表である。
<概要>
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1A参照)の構成、画像形成動作、効果、実施例及び変形例について、図面を参照しつつこれらの記載順で説明する。
以下の説明では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た状態を画像形成装置10の正面として説明する。
<画像形成装置の構成>
画像形成装置10は、図1Aに示されるように、給紙カセット20と、トナー像形成ユニット30と、転写装置40と、搬送装置50と、定着装置60と、制御装置CUと、電源PSと、を含んで構成される電子写真方式の装置とされている。また、本実施形態の画像形成装置10は、後述する単色ユニット31Y、31C、31M、31K及び転写装置40によりカラーの画像を形成する、中間転写方式のタンデム型電子写真装置とされている。
給紙カセット20は、媒体Sを収容する機能を有する。
トナー像形成ユニット30は、帯電、露光、現像の各工程を行って、後述するベルトTBに保持させるトナー像を形成する機能を有する。トナー像形成ユニット30は、それぞれ各色(Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、K(ブラック(黒色))のトナー像を形成する単色ユニット31Y、31C、31M、31Kで構成されている。各単色ユニット31Y、31C、31M、31Kは、図1Aに示されるように、装置幅方向(直線方向の一例)に沿って並べられている。各単色ユニット31Y、31C、31M、31Kは、図1Aに示されるように、それぞれ、感光体PC(担持体の一例)と、帯電装置32と、露光装置34と、現像装置36と、除電装置37と、クリーニングブレード38(除去部の一例)と、を有している。ここで、単色ユニット31Y、31C、31M、31Kは、それぞれトナー形成装置の一例である。また、トナー像形成ユニット30は、複数のトナー像形成装置の一例である。なお、各単色ユニット31は、それぞれ、画像形成装置10の本体に着脱可能な交換部品とされている。
感光体PCは、ドラム状とされ、露光装置34により形成される潜像を担持しながら、駆動源(図示省略)により駆動されて正面側から見て時計回りに回転する(軸周りに回転する)ようになっている。本実施形態の感光体PCは、一例として単層型の有機感光体とされている。すなわち、本実施形態の感光体PCは、いわゆる正帯電型の感光体とされている。なお、図2中の符号Rt(他の図面も同じ)は、感光体PCの回転方向を示している。
帯電装置32は、電源PSから電圧を印加されながら、感光体PCを帯電させる機能を有する。なお、本実施形態の帯電装置32は、図1A及び図2に示されるように、感光体PCに接触しながら感光体PCに従動されて、感光体PCに放電して感光体PCを帯電させる帯電ローラー32A(帯電部材の一例)を含んで構成されている。
現像装置36は、各色のトナーを用いて露光装置34により感光体PCに形成された潜像をトナー像として現像する機能を有する。現像装置36は、感光体PCに対向し、軸周りに回転する現像ローラー36Aを有し(図1A及び図2参照)、その外周に付着したトナーを用いてトナー像を現像するようになっている。また、現像装置36は、現像ローラー36Aに電源PSから直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加されることで、現像ローラー36Aの外周のトナーT(図2参照)を感光体PCに飛翔させて移動させるようになっている。
除電装置37は、転写位置(感光体PCがベルトTBと接触する位置)を通過した感光体PCに光を照射して感光体PCを除電する機能を有する。
各クリーニングブレード38は、ベルトTBに転写されずに感光体PCに残った残トナー(ベルトTBに転写されずに感光体PCに付着したままのトナー)を感光体PCから除去する機能を有する。各クリーニングブレード38は、長尺な板状のゴムで構成されており、その短手方向の一端側のエッジを感光体PCに接触させた状態で、感光体PCからトナーを除去するようになっている(図1A及び図2参照)。なお、各クリーニングブレード38における各感光体PCに対する線圧(gf/cm)は、一例として、同等とされている。ここで、線圧とは、クリーニングブレード38の長手方向(感光体PCの軸方向)において、単位長さ当たりの接触部分にかかる力を意味する。
トナー像形成ユニット30を構成する帯電ローラー32A、現像装置36、除電装置37及びクリーニングブレード38は、正面側から見て、感光体PCの周りに、これらの記載順で時計回りに配置されている(図2参照)。露光装置34は、感光体PCにおける帯電ローラー32Aと現像装置36との間で潜像を形成するようになっている。なお、図1Aでは、単色ユニット31Y以外の単色ユニット31C、31M、31Kの符号が省略されている。
ここで、本実施形態では、黒色のトナー像が形成される感光体PC(単色ユニット31Kの感光体PC)の帯電能αは、他の感光体PC(単色ユニット31Y、31C、31Mの感光体PC)、別言すれば、黒色以外の色のトナー像が形成される感光体PCの帯電能αよりも高い。帯電能αとは、感光体PCを定められた表面電位V0にするために感光体PCに流れる電流Idcで表面電位V0を除した値を意味する。すなわち、帯電能αは、以下の式1で表される。

(式1) α=V0/Idc

帯電能αは、式1に示されるように、例えば、複数の感光体PCを同じ表面電位V0に帯電するために必要な電流Idcによって定められる値である。電流Idcの大きさが大きいほど、帯電能αは小さくなる。そして、帯電能αが小さいほど表面電位V0に帯電するための電流が必要となり、帯電能αは低いとされている。また、帯電能αが低い感光体PCほど、表面電位を表面電位V0とするために流す電流Idcが多くなる。具体的には、本実施形態の場合、帯電ローラー32Aから放電により感光体PCに流す電流が多くなる。そのため、帯電能αが低い感光体PCほど、放電による表層の機械的強度が低下して磨耗し易くなる(図4参照)。以上より、帯電能αが低い感光体PCほどトナー像形成動作時に磨耗し易いといえる。
また、本実施形態では、各単色ユニット31の感光体PCの帯電能αは、製品出荷時以前(例えば、感光体PCの製造後、各単色ユニット31の組立時前)に測定されるようになっている。ここで、図3のグラフは、複数の感光体PCを製造した場合において、感光体PCの帯電能αの製造ばらつき(及び帯電能αによるグループ)を示すグラフである。図3のグラフに示されるように、感光体PCの帯電能αの製造ばらつきは、基本的に、いわゆる正規分布に準じたばらつきを有している。本実施形態の場合、黒色のトナー像が形成される感光体PC(単色ユニット31Kの感光体PC)は、例えば、図3中のAG(Aグループ)の帯電能αを有する感光体PCとされている(図1B参照)。これに対して、他の感光体PC(単色ユニット31Y、31C、31Mの感光体PC)は、例えば、図3中のDG(Dグループ)の帯電能αを有する感光体PCとされている(図1B参照)。すなわち、本実施形態では、単色ユニット31Kの感光体PCの帯電能αは、単色ユニット31Y、31C、31Mの感光体PCの帯電能αよりも高い。なお、図1Bに示されるように、A〜Fグループは、これらの記載順で、帯電能αが低くなる。
転写装置40は、無端状とされるベルトTB及びベルトTBに付着した2次転写残りのトナーを除去するクリーニングロール42を有し、図1Aにおける矢印X方向に周回するベルトTBにトナー像形成ユニット30により形成された各色のトナー像を1次転写された各色のトナー像を媒体Sに2次転写させる機能を有する。すなわち、転写装置40は、各単色ユニット31で各感光体PCに現像された各色のトナー像を媒体Sに転写する機能を有する。
搬送装置50は、給紙カセット20に収容されている媒体Sを搬送経路(図1A中の二点差線P)に沿って搬送する機能を有する。なお、図1Aにおける矢印Yは、媒体Sの搬送方向を意味する。
定着装置60は、転写装置40により媒体Sに2次転写された各色のトナー像を媒体Sに定着させる機能を有する。
制御装置CUは、画像形成装置10を構成する各部を制御する機能を有する(後述する図5参照)。制御装置CUの機能については、後述する画像形成動作の説明の中で説明する。
<画像形成動作>
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図1A、図2及び図5を参照しながら説明する。
外部装置(図示省略)からカラー用の画像データを受け取った制御装置CUは、画像形成装置10の各部を作動させる(図5参照)。
トナー像形成ユニット30が作動されると、各単色ユニット31Y、31C、31M、31Kでは、駆動源(図示省略)により各感光体PCが軸周りに回転され、各帯電装置32が各感光体PCを帯電し、各露光装置34が各感光体PCを露光し、各現像装置36が各感光体PCの潜像を各色のトナー像として現像する。その結果、各感光体PCに各色のトナー像が形成される。
次いで、転写装置40及び搬送装置50が作動されると、トナー像形成ユニット30により形成された各色のトナー像がベルトTBに1次転写される。また、ベルトTBに1次転写された各色のトナー像が2次転写されるタイミングに合わせて、搬送装置50により給紙カセット20に収容されている媒体Sが搬送されて、ベルトTBに保持された各色のトナー像が媒体Sに2次転写される。各色のトナー像が2次転写された媒体Sは、搬送装置50により定着装置60に向けて搬送される。
次いで、定着装置60が作動され、各色のトナー像が2次転写された媒体Sが定着装置60に搬送されると、各色のトナー像が媒体Sに定着される(媒体Sに(カラー)画像が形成される)。
そして、トナー像が定着された媒体S(画像が形成された媒体S)は、搬送装置50により画像形成装置10の外に排出されて、カラーの画像形成動作が終了する。
なお、本実施形態の場合、制御装置CUが外部装置(図示省略)からモノクロ用(黒色のみの画像用)の画像データを受け取った場合、単色ユニット31Y、31C、31Mを使用せず(各単色ユニットで各色のトナー像形成を行わずに)、トナー像形成ユニット30のうちの単色ユニット31Kのみを用いて画像形成動作を行う。すなわち、モノクロの画像形成動作は、この点以外は、カラーの画像形成動作の場合と同様に行われる。
<効果>
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
例えば、比較形態(後述する比較例(図7参照)に相当)では、単色ユニット31Kの感光体PC(図7中の感光体4に相当)の帯電能αが、他の感光体(それぞれ、単色ユニット31Y、31C、31Mに対応する感光体1〜3に相当)よりも低く設定されている。そのうえで、後述する実施例と比較例との検討のとおり、例えば、A4サイズの媒体Sに、モノクロ印字5万枚とカラー印字15万枚との合計20万枚の印字試験を行うと、4本の感光体PCの膜減り量の最大差(最小の膜減り量と最大の膜減り量との差)が10.5μmとなっている(後述する図8の表を参照)。
これに対して、本実施形態の場合(後述する実施例(図8参照)に相当)、単色ユニット31Kの感光体PCの帯電能αは、他の感光体PC(単色ユニット31Y、31C、31Mの感光体PC)の帯電能α(及び上記比較形態の単色ユニット31Kの感光体PCの帯電能α)よりも高く設定されている。そのため、本実施形態の単色ユニット31Kの感光体PCは、上記比較形態の単色ユニット31Kの感光体PCに比べて、理論的に上記印字試験における膜減り量が少ないはずである。そして、後述する実施例と比較例との検討のとおり、本実施形態の単色ユニット31Kの感光体PCは、上記比較形態の単色ユニット31Kの感光体PCに比べて、実際に上記印字試験後の膜減り量が少ない(後述する図8の表を参照)。その結果、本実施形態の画像形成装置10は、上記比較形態の場合に比べて、単色ユニット31Kの感光体PCと、他の単色ユニット31Y、31C、31Mの感光体PCとの磨耗量の差を小さくできる(図8参照及び図12参照)。
以上より、本実施形態の画像形成装置10は、上記比較形態の場合に比べて、黒色のトナー像が形成される感光体PCと、黒色以外の色のトナー像が形成される他の感光体PCとを含む、複数の感光体PC(又は複数の単色ユニット31)の交換時期(寿命)の差を小さくできる。なお、本実施形態の画像形成装置10のように感光体PCの帯電に帯電ローラー32Aを用いる場合、例えば、スコロトロン型の帯電装置を用いる場合に比べて、感光体PCの膜減り速度が大きいために有効と考えられる。また、本実施形態の画像形成装置10ように、感光体PCが単層型の有機感光体の場合、積層型の有機感光体の場合に比べて、感光体PCの膜減り速度が大きいために有効と考えられる。
<実施例と比較例とによる検討>
次に、本実施形態の実施例と、比較例とによる実験について説明する。
〔実施例及び比較例の条件〕
図6は、実施例で用いた感光体PC(感光体1〜4)の帯電能αを示している。図7は、本実施形態の条件とは異なる条件とされる比較例で用いた感光体PC(感光体1〜4)の帯電能αを示している。
〔実験の内容〕
FS−C5030(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製のA4カラープリンタ)に実施例及び比較例のように設定して、A4サイズの媒体Sに、モノクロ印字5万枚とカラー印字15万枚との合計20万枚の印字試験を行った。その後、実施例及び比較例の各感光体1〜4における膜減り量(印字試験開始前の膜厚に対する印字試験後の膜厚との差)を測定した。
ここで、帯電ローラーには、エピクロルヒドリンゴムを主成分とするゴムで構成された直径12mmのものを使用した。また、クリーニングブレードには、ウレタンゴムを主成分とするゴムで構成されたものを使用した。さらに、各感光体には、電荷発生剤(無金属フタロシアニン)5質量部、正孔輸送剤50質量部、電子輸送剤35質量部、結着樹脂(粘度平均分子量67000)100質量部を、テトラヒドロフラン800質量部とともにボールミルにて50時間混合分散して調整した感光体塗布液を、導電性基板(アルミ素管)上にディップコート法にて塗布し、その後100℃で40分間熱風乾燥し得られた、感光層膜厚36μm(直径30mm)のものを使用した。
〔結果〕
結果は、図8の表にまとめた。比較例の場合、4本の感光体PCの膜減り量の最大差が10.5μmであった。これに対して、実施例の場合、膜減り量の最大差が3.3μmであった。
〔考察〕
比較例の場合、4本の感光体PCのうち最も帯電能αが低い感光体を使用頻度の多い黒色のトナー像が形成される感光体4に設定したため、感光体4の膜減り量が他の感光体1〜3の膜減り量に比べて約10μm多かった。これに対して、実施例の場合、4本の感光体PCのうち最も帯電能αが高い感光体を使用頻度の多い黒色のトナー像が形成される感光体4に設定したため、感光体4の膜減り量を比較例の感光体4の膜減り量よりも少なくすることができた。以上の結果、本実施形態の一例である実施例は、本実施形態の条件に含まれない比較例に比べて、最大膜減り量を少なくすることができた。したがって、本実施形態の画像形成装置10は、比較形態(比較例)の場合に比べて、黒色のトナー像が形成される感光体PCと、黒色以外の色のトナー像が形成される他の感光体PCとを含む、複数の感光体PC(又は複数の単色ユニット31)の交換時期(寿命)の差を小さくできることが実験的に立証されたといえる。
以上のとおり、本発明について上記実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、本実施形態では、感光体PCの一例を単層型の有機感光体であるとして説明した。しかしながら、感光体PCは、積層型の有機感光体であってもよい。
また、本実施形態の画像形成装置10は、感光体PCを4つ備えているとして説明した(図1A参照)。しかしながら、複数の感光体PCを備えていれば、感光体PCは4つでなくてもよい。
また、本実施形態では、直線方向の最上流とされる感光体PCを図1BのAグループの帯電能αを有する感光体PCとし、他の感光体PCをDグループの帯電能αを有する感光体PCとするとして説明した。しかしながら、黒色のトナー像が形成される感光体PCの帯電能αを他の感光体PCの帯電能αよりも高く設定すればよい。例えば、最上流とされる感光体PCを図1BのAグループの帯電能αを有する感光体PCとし、他の感光体PCをBグループの帯電能αを有する感光体PCとしてもよい。また、最上流とされる感光体PCを図1BのBグループの帯電能αを有する感光体PCとし、他の感光体PCをC〜Fグループの帯電能αを有する感光体PCとしてもよい。
10 画像形成装置
30 トナー像形成ユニット(複数のトナー像形成装置の一例)
31 単色ユニット(トナー像形成装置の一例)
32 帯電装置
32A 帯電部材
36 現像装置
38 クリーニングブレード(除去部の一例)
40 転写装置
CU 制御装置
PC 感光体(担持体の一例、単層型の有機感光体の一例)
S 媒体
α 帯電能

Claims (3)

  1. 軸周りに回転し潜像を担持する担持体、前記担持体を帯電させる帯電装置、前記帯電装置により帯電された前記担持体に露光して潜像を形成する露光装置、各色のトナーを用いて前記潜像を各色のトナー像として現像する現像装置、及び、前記担持体に接触し転写されずに前記担持体に残った残トナーを除去する除去部をそれぞれ有する複数のトナー像形成装置と、
    前記複数のトナー像形成装置のそれぞれで前記担持体に現像された各色のトナー像を媒体に転写する転写装置と、
    を備え、
    複数の前記現像装置のうちの1つは黒色のトナーを用いて前記潜像を黒色のトナー像として現像し、残りは黒色以外の色のトナーを用いて前記潜像を黒色以外の色のトナー像として現像し、
    前記担持体を定められた表面電位にするために前記担持体に流れる電流で前記表面電位を除した値を帯電能と定義した場合、前記黒色のトナー像が形成される前記担持体の帯電能は、前記黒色以外の色のトナー像が形成される他の前記担持体の帯電能よりも高い、
    画像形成装置。
  2. 前記帯電装置は、前記担持体に接触しながら放電して前記担持体を帯電させる帯電部材を含んで構成されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記担持体は、単層型の有機感光体とされている、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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