JP2018114972A - 船艇 - Google Patents

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Abstract

【課題】船尾板とフロート体との接合部が損傷し難い船艇を提供する。【解決手段】船艇10は、船底部16と、フロート体18と、推進装置14が取り付けられる船尾板20と、補強部22と、船尾板20と補強部22とをこれらの間の距離L1が変動しないように連結する連結部24とを有している。フロート体18は、船首を構成する前部28、左舷を構成する左側部30および右舷を構成する右側部32を有しており、船尾板20は、左側部30と右側部32との間に配置されている。補強部22は、船尾板20よりも船首側において左側部30と右側部32との間に配置されており、その左端部22aが左側部30に接合されており、その右端部22bが右側部32に接合されている。船尾板20に対して前後方向から外力が作用すると、その外力の一部は連結部24を介して補強部22に伝達される。【選択図】図4

Description

本発明は、推進装置が取り付けられる船尾板を備える船艇に関する。
従来から、推進装置が取り付けられる船尾板を備える船艇があり、その一例が下記特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された船艇は、フロート体と、フロート体の後部に設けられた船尾板とを備えている。フロート体は、外皮体の内部に硬質ウレタン発泡体を収容することによって構成された円柱状の部材であり、船艇の左舷を構成する左側部と、船艇の右舷を構成する右側部とを有している。船尾板は、推進装置を支持するとともに、推進装置で得られた推進力をフロート体に伝達するための板状の部材である。船尾板は、フロート体の左側部と右側部との間に配置されており、船尾板の左端部が左側部に接合されており、船尾板の右端部が右側部に接合されている。
特開2015−155266号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された船艇では、船尾板とフロート体との接合部の前後方向長さが短いため、推進装置で得られる推進力よりも大きな外力が船尾板に前後方向から作用した場合には、船尾板が前後方向に傾いて、上記接合部が損傷するおそれがあった。そのため、船艇を搬送したり、保管したりする場合には、推進装置を船尾板から取り外さなければならず、推進装置の着脱作業が面倒であった。
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、船尾板とフロート体との接合部が損傷し難い船艇を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る船艇の特徴は、船底部と、船首を構成する前部、左舷を構成する左側部および右舷を構成する右側部を有し、前記船底部の周縁部に設けられたフロート体と、前記左側部と前記右側部との間に配置され、推進力を得るための推進装置が取り付けられる船尾板と、前記船尾板よりも船首側において前記左側部と前記右側部との間に配置され、その左端部が前記左側部に接合され、その右端部が前記右側部に接合された補強部と、前記船尾板と前記補強部とをこれらの間の距離が変動しないように連結する連結部とを備えることにある。
この構成では、船尾板と補強部とをこれらの間の距離が変動しないように連結部で連結しているので、船尾板に対して前後方向から作用する外力を船尾板および補強部の両方で受け止めることができる。これにより、船尾板とフロート体との接合部に作用する外力を軽減できるので、接合部は損傷し難い。したがって、船艇を搬送したり、保管したりする場合でも、推進装置を船尾板から取り外す必要がなく、これらの場合において推進装置の着脱作業を省略できる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、船尾から船首に向かう方向を前後方向としたとき、前記船尾板には、前後方向に貫通する第1貫通孔が設けられており、前記補強部には、前記第1貫通孔に対向する第2貫通孔が設けられており、前記連結部は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通された連結棒と、前記連結棒の後端部を前記船尾板に接合する第1接合部と、前記連結棒の前端部を前記補強部に接合する第2接合部とを有していることにある。
この構成では、連結部における船尾板と補強部との間に架け渡される部分が細長い連結棒で構成されているので、船尾板と補強部との間の空間を広く利用することができる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、前記連結棒の後端部および前端部の少なくとも一方には、雄ねじが設けられており、前記第1接合部および前記第2接合部の少なくとも一方は、前記雄ねじに螺合されて前記船尾板または前記補強部を前後方向から挟み込む2つのナットを有していることにある。
この構成では、船尾板または補強部を2つのナットで前後方向から挟み込むようにしているので、船尾板と補強部との間の距離に合わせて2つのナットの位置を調整することで、連結棒の有効長さを簡単に調整できる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔のそれぞれは、前後方向に対して直交する方向に長くなるように形成されていることにある。
この構成では、第1貫通孔および第2貫通孔が長孔であるため、これらの長さ方向において、連結棒の位置を調整できる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、2つの前記連結部が左右方向に間隔を隔てて設けられており、2つの前記連結部の一方には、吊り上げ装置の第1吊り上げ部を引っ掛けるための第1引っ掛け部が設けられており、2つの前記連結部の他方には、前記吊り上げ装置の第2吊り上げ部を引っ掛けるための第2引っ掛け部が設けられており、前記前部には、前記吊り上げ装置の第3吊り上げ部を引っ掛けるための第3引っ掛け部が設けられていることにある。
この構成では、船艇の後部に第1引っ掛け部および第2引っ掛け部が左右方向に間隔を隔てて設けられており、船艇の前部に第3引っ掛け部が設けられているので、これらの引っ掛け部に吊り上げ部を引っ掛けて船艇を吊り上げる場合には、船艇を3点で支持できる。したがって、人や物を載せた船艇をそのまま吊り上げて移動させることができる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、前記フロート体の前記前部には、前記前部を貫通する貫通棒が設けられており、前記第3引っ掛け部は前記貫通棒に設けられていることにある。
この構成では、フロート体の前部を貫通する貫通棒に第3引っ掛け部が設けられているので、船艇を吊り上げるときの第3引っ掛け部の耐荷重を高くすることができる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、前記推進装置を駆動させるためのエネルギー源を貯留するエネルギー源貯留部を備えており、前記エネルギー源貯留部は、前記船尾板と前記補強部との間に配置されていることにある。
この構成では、船尾板と補強部との間に構成された空間にエネルギー源貯留部を配置しているので、エネルギー源貯留部の前後方向への移動を船尾板と補強部とで阻止できる。なお、エネルギー源は、具体的には燃料や電気であり、燃料を貯留するエネルギー源貯留部は燃料タンクであり、電気を貯留するエネルギー源貯留部はバッテリーである。
本発明に係る船艇の他の特徴は、2つの前記連結部を備えており、一方の前記連結部は前記エネルギー源貯留部の左側に配置されており、他方の前記連結部は前記エネルギー源貯留部の右側に配置されていることにある。
この構成では、2つの連結部の間にエネルギー源貯留部を配置しているので、エネルギー源貯留部の左右方向への移動を2つの連結部で阻止できる。
本発明に係る船艇の他の特徴は、前記補強部の下面と前記船底部の上面との間には隙間が設けられていることにある。
この構成では、補強部と船底部との間に隙間が設けられているので、この隙間に水を通すことができる。したがって、例えば、船尾板に排水孔(セルフベーラーなど)が設けられている場合には、補強部の前方の空間に溜まった水を上記隙間から補強部の後方の空間に移動させて、排水孔から排出することができる。
本発明の実施形態に係る船艇の構成を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係る船艇の構成を示す平面図である。 図1に示した船艇の船尾の構成を示す斜視図である。 図1に示した船艇の船尾の構成を示す平面図である。 連結部の構成を示す図であり、(A)は連結部の後端部の構成を示す分解図、(B)は連結部の前端部の構成を示す分解図である。 図1に示した船艇の船首の構成を示す断面図である。 フロート体の前部に設けられた2つの第3引っ掛け部の取り付け構造を示す図であり、(A)は前側の第3引っ掛け部の取り付け構造を示す分解図、(B)は後側の第3引っ掛け部の取り付け構造を示す分解図である。 フロート体に設けられたシートの構成を示す分解斜視図である。 本発明の変形例に係る船艇の船尾の構成を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る船艇の構成を一部破断した状態で示す左側面図である。
以下、本発明に係る船艇の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る船艇10の構成を示す左側面図である。図2は、船艇10の構成を示す平面図である。図3は、船艇10の船尾の構成を示す斜視図である。図4は、船艇10の船尾の構成を示す平面図である。なお、図3および図4では、船尾板20から推進装置14を取り外した状態を示している。
以下の説明では、船尾から船首に向かう方向を「前後方向」とし、前後方向に対して平面視で直交する方向を「左右方向」としている。これらの各方向は、図面中に矢印で示した各方向と一致する。
(船艇10の構成)
図1および図2に示す船艇10は、自然災害などが発生した際に消防および警察などで使用されるボートであり、船艇本体12と、推進装置14とを備えている。
図2に示すように、船艇本体12は、板状の船底部16と、船底部16の周縁部(後部を除く。)に設けられた円柱状のフロート体18と、船底部16の後部に設けられた船尾板20と、船尾板20を補強する補強部22と、船尾板20と補強部22とを連結する2つの連結部24とを備えている。
図1および図2に示す船底部16は、船艇10の床面を構成する部分であり、ポリ塩化ビニルなどからなる2枚のシート状の表皮材16aと、2枚の表皮材16aの間に充填された硬質ウレタンなどからなる発泡材(図示省略)とを有している。また、図2に示すように、上側の表皮材16aの上面には、合成樹脂などからなるシート状または板状の滑り止め部材26が設けられている。本実施形態の滑り止め部材26は、複数の円形孔と複数の円形突起とを有する板状部材であり、表皮材16aの上面における補強部22よりも前方の部分に敷かれている。
図1および図2に示すフロート体18は、船艇10の浮力を発生させるための円筒状の部材であり、船首を構成する前部28、左舷を構成する左側部30および右舷を構成する右側部32によって、平面視形状がU字状となるように構成されている。前部28、左側部30および右側部32のそれぞれは、ポリ塩化ビニルなどからなる袋状の表皮材18aと、表皮材18aの内部に充填された硬質ウレタンなどからなる発泡材(図示省略)とを有しており、これらの各部分が船底部16の周縁部に対して接着されている。なお、フロート体18は、ウレタン樹脂に代えて空気などの気体を充填したものであってもよい。
図1および図2中に斜線で示すように、前部28を構成する表皮材18a、左側部30を構成する表皮材18aおよび右側部32(図2)を構成する表皮材18aには、流木などの浮遊物の衝突からフロート体18を保護するために、ゴムまたは合成樹脂からなるシート状の保護材34が接合されている。
図2に示すように、左側部30を構成する表皮材18aおよび右側部32を構成する表皮材18aのそれぞれにおける人が乗降する乗降口に対応する部分には、靴で踏み付けられたときの衝撃からフロート体18を保護するために、ゴムまたは合成樹脂からなるシート状の保護材36が接合されている。保護材36の表面には、滑り止めのための線状の突起36aが前後方向に延びて形成されている。
図2に示す船尾板20は、推進装置14を支持するとともに、推進装置14で得られた推進力を船底部16およびフロート体18に伝達する部材であり、合成樹脂や金属などによって平板状に形成されている。図3に示すように、本実施形態の船尾板20は、フロート体18の左側部30と右側部32との間に配置されている。船尾板20の左端部20aは、左側部40の曲面形状に対応した曲面形状に形成された接合部38が接着剤で接合されている。船尾板20の右端部20bは、右側部32の曲面形状に対応した曲面形状に形成された接合部40が接着剤で接合されている。船尾板20の下端部20cは船底部16に接合されている。
また、図4に示すように、船尾板20には、前後方向に貫通する2つの第1貫通孔42が左右方向に間隔を隔てて設けられている。さらに、図3に示すように、船尾板20の下部には、船艇10の内部(空間S1)に溜まった水を排出するための排水孔(セルフベーラーなど)44が設けられている。
図2に示す補強部22は、船尾板20を補強する部分であり、合成樹脂や金属などによって平板状に形成されている。図3に示すように、補強部22は、船尾板20よりも船首側(前側)においてフロート体18の左側部30と右側部32との間に配置されている。補強部22の左端部22aは、左側部30の曲面形状に対応した曲面形状に形成された接合部46が接着剤で接合されている。補強部22の右端部22bは、右側部32の曲面形状に対応した曲面形状に形成された接合部48が接着剤で接合されている。
また、図4に示すように、補強部22には、船尾板20に設けられた2つの第1貫通孔42のそれぞれに対向する2つの第2貫通孔50が左右方向に間隔を隔てて設けられている。図3に示すように、補強部22の前後方向両面は、水平面に対して直交するように構成されており、補強部22の下面と船底部16の上面との間には、水を前後方向に通過させるための隙間Qが設けられている。
図5は、連結部24の構成を示す図であり、(A)は連結部24の後端部の構成を示す分解図、(B)は連結部24の前端部の構成を示す分解図である。図4に示す2つの連結部24のそれぞれは、船尾板20と補強部22とをこれらの間の距離L1が変動しないように連結するものである。なお、図5(A),(B)には、2つの連結部24のうち、左側の連結部24を示している。
図5(A),(B)に示すように、左側の連結部24は、船尾板20の第1貫通孔42および補強部22の第2貫通孔50に挿通される連結棒52と、連結棒52の後端部52aを船尾板20に接合する第1接合部54と、連結棒52の前端部52bを補強部22に接合する第2接合部56とを有している。連結棒52の後端部52aには、雄ねじ58が設けられており、連結棒52の前端部52bには、雄ねじ60が設けられている。
図5(A)に示すように、第1接合部54は、連結棒52の雄ねじ58に螺合されて船尾板20を前後方向から挟み込む2つのナット62,64と、前側のナット62と船尾板20との間に配置された座金66と、後側のナット64と船尾板20との間に配置された座金68とを有している。第1接合部54を用いて連結棒52の後端部52aを船尾板20に接合したとき、後端部52aは後側のナット64から後方に突出する。
図5(A)に示すように、後側のナット64から後方に突出した後端部52aには、吊り上げ装置の第1吊り上げ部(図示省略)を引っ掛けるための後側の第1引っ掛け部70が設けられている。本実施形態の第1引っ掛け部70は、後端部52aの雄ねじ58に螺合される雌ねじ部70aと、雌ねじ部70aと一体的に形成された円形の環状部70bとを有している。船艇10を吊り上げる際には、環状部70bに第1吊り上げ部が引っ掛けられる。なお、吊り上げ装置は、具体的にはクレーンであり、第1吊り上げ部は、具体的にはワイヤーなどの端部に設けられたフックである。
図5(B)に示すように、第2接合部56は、連結棒52の雄ねじ60に螺合されて補強部22を前後方向から挟み込む2つのナット72,74と、後側のナット72と補強部22との間に配置された座金76と、前側のナット74と補強部22との間に配置された座金78とを有している。第2接合部56を用いて連結棒52の前端部52bを補強部22に接合したとき、前端部52bは前側のナット74から前方に突出する。この突出した前端部52bには、図5(A)に示した後側の第1引っ掛け部70と同じ構成の前側の第1引っ掛け部70が設けられている。
図4に示すように、右側の連結部24は、左側の連結部24と同じに構成されており、右側の連結部24における連結棒52の両端部には、第1引っ掛け部70と同じ構成の第2引っ掛け部80が設けられている。
図6は、船艇10の船首の構成を示す断面図である。図7は、フロート体18の前部28(図6)に設けられた2つの第3引っ掛け部84の取り付け構造を示す図であり、(A)は前側の第3引っ掛け部84の取り付け構造を示す分解図、(B)は後側の第3引っ掛け部84の取り付け構造を示す分解図である。
図6に示すように、船首を構成するフロート体18の前部28には、吊り上げ装置の第3吊り上げ部(図示省略)を引っ掛けるための2つの第3引っ掛け部84が取り付け部86を介して設けられている。取り付け部86は、フロート体18の前部28を前後方向に貫通する貫通棒88と、貫通棒88の前端部を前部28に固定する第1固定部90と、貫通棒88の後端部を前部28に固定する第2固定部92とを有している。貫通棒88の前端部88aには、雄ねじ94が設けられており、貫通棒88の後端部88bには、雄ねじ96が設けられている。
図7(A)に示すように、第1固定部90は、図6に示すフロート体18の前部28の外側面に沿って配置される金属製の補強板98と、補強板98の前側で雄ねじ94に螺合されるナット100と、ナット100と補強板98との間に配置される座金102とを有している。補強板98には、貫通孔98aが設けられている。貫通棒88の前端部88aが貫通孔98aおよび座金102に挿通され、雄ねじ94がナット100に螺合されることによって、補強板98が前部28(図6)の外側面に固定される。この状態において、貫通棒88の前端部88aはナット100から前方に突出する。
図7(A)に示すように、ナット100から前方に突出した前端部88aには、吊り上げ装置の第3吊り上げ部(図示省略)を引っ掛けるための前側の第3引っ掛け部84が設けられている。本実施形態の第3引っ掛け部84は、前端部88aの雄ねじ94に螺合される雌ねじ部84aと、雌ねじ部84aと一体的に形成された円形の環状部84bとを有している。船艇10を吊り上げる際には、環状部84bに第3吊り上げ部が引っ掛けられる。
図7(B)に示すように、第2固定部92は、図6に示すフロート体18の前部28の内側面に沿って配置される金属製の補強板104と、補強板104の後側で雄ねじ96に螺合されるナット106と、ナット106と補強板104との間に配置される座金108とを有している。補強板104には、貫通孔104aが設けられている。貫通棒88の後端部88bが貫通孔104aおよび座金108に挿通され、雄ねじ96がナット106に螺合されることによって、補強板104が前部28(図6)の内側面に固定される。この状態において、貫通棒88の後端部88bはナット106から後方に突出する。この突出した後端部88bには、図7(A)に示した前側の第3引っ掛け部84と同じ構成の後側の第3引っ掛け部84が設けられている。
図2に示すように、フロート体18の前後方向中央部には、シート110が設けられている。シート110は、フロート体18の左側部30と右側部32との間に架け渡された座部112と、座部112を固定するための2つの固定部114,116とを有している。
図8は、フロート体18に設けられたシート110の構成を示す分解斜視図である。図8に示すように、シート110の座部112は、左右方向に延びて形成された板状の本体部118と、本体部118の下面に前後方向に延びて形成された左右一対の溝部120とを有している。溝部120は、円形の内面を有する収容部120aと、収容部120aを開放する開口部120bとを有している。開口部120bは、下方に開くように形成されており、開口部120bの幅は、収容部120aの幅よりも狭くなるように定められている。なお、図8では、左側の溝部120を省略している。
図8に示すように、右側の固定部116は、図2に示すフロート体18における右側部32の外面に、前後方向に延びるように接合された板状の接合部122と、接合部122の内側縁から立ち上がって形成された脚部124と、脚部124の先端に前後方向に延びて形成された筒状部126とを有している。筒状部126の外径は、溝部120における収容部120aの内径とほぼ同じ大きさに定められている。筒状部126の内部には、円形の断面を有する棒状の芯材128が収容されている。
図2に示すように、左側の固定部114は、右側の固定部116と対称に構成されている。つまり、左側の固定部114は、フロート体18における左側部30の外面に、前後方向に延びるように接合された板状の接合部130と、脚部(図示省略)と、筒状部132と、芯材(図示省略)とを有している。
図8に示すように、座部112を固定部116に固定する際には、座部112に形成された溝部120を、固定部116の筒状部126に対して前後方向から嵌め合わせる。溝部120を筒状部126に嵌め合わせた状態では、筒状部126は芯材128で補強されているため、縮径方向に変形し難い。したがって、溝部120における開口部120bの幅が収容部120aの幅よりも狭くなっていることと相俟って、筒状部126は溝部120から離脱し難い。また、上記と同じ作用によって、図2に示す固定部114の筒状部132も座部112に形成された左側の溝部(図示省略)から離脱し難い。
図1に示す推進装置14は、船艇10を前方へ進めるための推進力を発生させる装置であり、吸水口140と、噴射ノズル142と、インペラ(図示省略)と、インペラを回転させるためのエンジン144とを有している。エンジン144は、推進装置14の動力源であり、推進装置14を駆動させるためのエネルギー源は、エンジン144を駆動させるための燃料である。したがって、図2に示すように、船艇10は、燃料を貯留する燃料タンク146を「エネルギー源貯留部」として備えている。
図4に示すように、本実施形態の燃料タンク146は、合成樹脂からなる直方体状の容器であり、燃料タンク146の前後方向長さL2は、370mm程度に定められている。したがって、船尾板20と補強部22との間の距離L1は、燃料タンク146が前後方向へ移動することを阻止するために、370mmよりも少しだけ長い距離、具体的には、400mm程度に定められている。また、燃料タンク146の左右方向長さL4は、570mm程度に定められている。したがって、2本の連結棒52間の距離L3は、燃料タンク146が左右方向へ移動することを阻止するために、570mmよりも少しだけ長い距離、具体的には、600mm程度に定められている。
(船艇10の作動)
次に、上記のように構成された船艇10の作動について説明する。自然災害などが発生したとき、船艇10を使用する使用者は、船艇10を救難水域などに浮かべて、船底部16の上に乗り込む。図2に示すように、フロート体18の表面には、滑り止めのための突起36aを有する保護材36が設けられているので、使用者は、保護材36を踏み付けて安全に乗り込むことができる。
図1に示す推進装置14を使用者が駆動させると、インペラ(図示省略)の回転によって吸水口140から水が吸引され、この水が噴射ノズル142から噴射されることによって船艇10を進めるための推進力が得られる。この推進力は、推進装置14が取り付けられた船尾板20を介して、船底部16およびフロート体18に作用する。図4に示すように、船尾板20と補強部22とは、これらの間の距離L1が変動しないように2つの連結部24で連結されているので、船尾板20に作用した推進力は、2つの連結部24を介して補強部22にも伝達される。したがって、船尾板20とフロート体18との接合部38,40に過大な外力が作用することを防止できる。
救難水域などでは、水面上に流木などの浮遊物が多数あるため、船艇10を航行させると、図1に示すフロート体18の前部28に浮遊物が衝突する。しかし、フロート体18の前部28、左側部30および右側部32には、保護材34が設けられているので、フロート体18は損傷し難い。
船艇10の使用を終了するときには、クレーンなどの吊り上げ装置を用いて水面上にある船艇10を吊り上げ、この船艇10を陸上に待機させた車両の荷台などに降ろす。船艇10を吊り上げるときには、図2に示す第1引っ掛け部70、第2引っ掛け部80および第3引っ掛け部84のそれぞれに対して、吊り上げ装置の対応する吊り上げ部を引っ掛ける。つまり、船艇10を3点で吊り上げる。このとき、第1引っ掛け部70および第2引っ掛け部80が設けられた連結棒52は、図4に示す船尾板20の第1貫通孔42に挿通されているので、船尾板20に推進装置14(図2)が取り付けられた状態でも、推進装置14の荷重を余裕をもって支持できる。なお、本実施形態では、図2に示す第1引っ掛け部70、第2引っ掛け部80および第3引っ掛け部84のそれぞれが2つずつ設けられているが、2つのうちのいずれを使うかは、現場状況などに応じて適宜選択される。
車両の荷台などに降ろされた船艇10は、保管庫などに搬送され、真水などで洗浄された後、次の使用時まで保管される。図4に示すように、本実施形態では、船尾板20が補強部22で補強されているので、船尾板20に推進装置14(図2)が取り付けられた状態でも、船尾板20とフロート体18との接合部38,40に過大な外力が作用し難い。したがって、吊り上げ、搬送、洗浄および保管の各工程において、推進装置14(図2)を船尾板20から取り外す必要はない。
船艇10で救助したけが人を船艇10から陸上に待機させた車両に移動させる場合には、水面上にある船艇10をけが人とともに吊り上げ装置で吊り上げ、この船艇10を車両の近くに降ろす。その後、けが人を担架などで船艇10から車両に移動させる。上記のように、船艇10を吊り上げるときには、船艇10を3点で安定的に支持できるので、けが人の安静を保つことができる。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図4に示すように、船尾板20と補強部22とをこれらの間の距離L1が変動しないように連結部24で連結しているので、船尾板20に対して前後方向から作用する外力を船尾板20および補強部22の両方で受け止めることができる。これにより、船尾板20とフロート体18の接合部38,40に作用する外力を軽減できるので、接合部38,40は損傷し難い。したがって、船艇10を陸上で搬送したり、保管したりする場合でも、推進装置14(図2)を船尾板20から取り外す必要がなく、これらの場合において推進装置14の着脱作業を省略できる。
図4に示すように、連結部24における船尾板20と補強部22との間に架け渡される部分が細長い連結棒52で構成されているので、船尾板20と補強部22との間の空間S1を広く利用することができる。また、図5(A),(B)に示すように、船尾板20および補強部22を2つのナットで前後方向から挟み込むようにしているので、船尾板20と補強部22との間の距離L1(図4)に合わせて2つのナットの位置を調整することで、連結棒52の有効長さを簡単に調整できる。
図2に示すように、船艇10の後部に第1引っ掛け部70および第2引っ掛け部80が左右方向に間隔を隔てて設けられており、船艇10の前部に第3引っ掛け部84が設けられているので、船艇10を吊り上げる場合には、船艇10を3点で安定的に支持できる。したがって、人や物を載せた船艇10を水面上からそのまま吊り上げて陸上に移動させることができる。また、第3引っ掛け部84にウインチなどの巻き上げ装置のフックを引っ掛けることにより、船艇10の水上への移動および引き上げを容易にすることができる。
図6に示すように、フロート体18の前部28を貫通する貫通棒88に第3引っ掛け部84が設けられているので、船艇10を吊り上げるときの第3引っ掛け部84の耐荷重を高くすることができる。
図4に示すように、船尾板20と補強部22との間に構成された空間S1に燃料タンク146を配置しているので、燃料タンク146の前後方向への移動を船尾板20および補強部22で阻止できる。また、空間S1に設けられた2つの連結部24の間に燃料タンク146を配置しているので、燃料タンク146の左右方向への移動を2つの連結部24で阻止できる。
図3に示すように、補強部22の下面と船底部16の上面との間に隙間Qが設けられているので、この隙間Qに水を通すことができる。したがって、補強部22の前方の空間S2に溜まった水を隙間Qから補強部22の後方の空間S1に移動させて、排水孔(セルフベーラーなど)44から排出することができる。
(変形例)
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、図3に示すように、上記実施形態では、船尾板20と補強部22とを2つの連結部24で連結しているが、連結部24の数は、適宜変更可能であり、1つにしてもよいし、3つ以上にしてもよい。
図3に示すように、上記実施形態では、連結部24における船尾板20と補強部22との間に架け渡される部分が連結棒52で構成されているが、連結棒52に代えて、板状の部材やブロック状の部材で構成されてもよい。また、図5(A)に示す第1接合部54および図5(B)に示す第2接合部56の少なくとも一方は、2つのナットを使用しないように構成されてもよい。2つのナットを使用しない構成としては、例えば、船尾板20または補強部22に対して連結棒を引っ掛ける構成や、連結棒を接着する構成などが考えられる。
図4に示す船尾板20および補強部22には、空間S1を覆う板状の蓋部(図示省略)が載置されていてもよい。この構成では、蓋部に物を載せたり、蓋部に人が座ったりすることができるので、空間S1に燃料タンク146などが配置されていても、その上方の空間を有効に活用できる。
図1に示すように、上記実施形態では、エンジン144を動力源とする推進装置14を用いているが、モータを動力源とする推進装置(図示省略)を用いてもよい。この場合、推進装置を駆動させるためのエネルギー源は、モータを駆動させるための電気であり、船尾板20と補強部22との間の空間S1には、電気を貯留するバッテリーが「エネルギー源貯留部」として配置される。
図5(A)に示す第1貫通孔42および図5(B)に示す第2貫通孔50のそれぞれは、前後方向に対して直交する方向に長くなるように形成されてもよい。この構成では、第1貫通孔42および第2貫通孔50が長孔であるため、これらの長さ方向において、連結棒52の位置を調整できる。例えば、第1貫通孔42および第2貫通孔50が左右方向に長くなるように形成されている場合には、燃料タンク146の左右方向の長さなどに応じて、連結棒52の位置を左右方向に調整できる。
上記実施形態においては、船尾板20および補強部22は、フロート体18の各側部に接合部38,40,46,48を介して接着剤で接合した。しかし、船尾板20および補強部22は、図9に示すように、連結体200を介してフロー体18に連結するようにしてもよい。連結体200は、船尾板20および補強部22の各両端部をフロー体18の各側部に連結するための金属製または合成樹脂製の部品であり、主として、面接合部201と嵌合部202とで構成されている。
面接合部201は、フロート体18の左側部30および右側部32に接合される部分であり、左側部30および右側部32の曲面に沿う曲面状に形成されている。この場合、面接合部201は、船尾板20および補強部22の各両端部の面積よりも十分に広い面積で形成されて同各両端部からフランジ状に張り出して形成されている。この面接合部201は、フロート体18の左側部30および右側部32に対して図示しない接着剤で固着されるとともに、船尾板20および補強部22の各両端部から張り出したフランジ状の部分が粘着テープ203によって左側部30および右側部32に貼り付けられている。
嵌合部202は、船尾板20および補強部22の各両端部が嵌合する部分であり、船尾板20および補強部22の各両端部が嵌合するように上下方向に沿って凹状に窪んで形成されている。この場合、嵌合部202および嵌合部202に嵌合する船尾板20および補強部22の各両端部には貫通孔(図示せず)が形成されており、この貫通孔にボルトおよびナットからなる締付具204が貫通することで嵌合部202と船尾板20および補強部22とが互いに連結されている。また、船尾板20の下端部20cは、船底部16に接着剤で接合されている。
これにより、船尾板20および補強部22は、上記実施形態に対してより強固にフロート体18に接合することができる。また、連結体200は、面接合部201がフロート体18に接合された状態で嵌合部202から船尾板20および補強部22を取り外すことができるため、船尾板20および補強部22が破損した際にはフロート体18にダメージを与えることなく船尾板20および補強部22を取り換えることができる。なお、連結体200は、嵌合部202と船尾板20および補強部22の各両端部と締付具204で連結したが、この締付具204に代えてまたは加えて両者間に粘着テープ205(図中破線で示す)を貼り付けたり接着剤を塗布したりすることができる。
上記実施形態においては、船尾板20と補強部22とを連結部24で連結した。この場合、図9に示すように、船尾板20と補強部22との間に介装体210を設けることができる。介装体210は、船尾板20と補強部22との間の距離(間隔)を規制するための部品であり、金属または合成樹脂を板状に形成して構成されている。この介装体210は、船尾板20および補強部22の各内側面に接触した状態で配置されて、船尾板20および補強部22に対して接着剤やボルトなどによって互いに連結される。
例えば、介装体210は、船尾板20と補強部22とを互いに連結する連結部24を用いて船尾板20および補強部22にそれぞれ取り付けることができる。この場合、連結部24は、図9および図10にそれぞれ示すように、船尾板20と補強部22との間に介装体210が配置されるため、連結部24における船尾板20および補強部22の各内側面に配置される締付部品であるナット62,72および座金66,76をそれぞれ省略することができる。また、連結部24は、前側および後側の各第1引掛け部70のうちの少なくとも一方を袋ナット211に替えて構成することができる。図9および図10に示す連結部24は、前側の第1引掛け部70のみを袋ナット211に替えて構成している。これにより、連結部24は、ナット62,72の締め付け位置を考慮することなく、袋ナット211を雄ねじ60に締め付けるだけで簡単に船尾板20と補強部22とを互いに連結することができる。
このように構成した船艇10によれば、連結部24の締め付けによって船尾板20と補強部22とが過度に接近した状態で取り付けられることが防止されるため、フロート体18への連結部分に過度の応力が作用することが防止されて船尾板20および補強部22とフロート体18とを強固に連結することができる。また、介装体210は、空間S1内に配置される燃料タンク146やバッテリーなどの配置物の位置ずれを防止することもできる。また、介装体210は、船尾板20が推進装置14から受ける力を補強部24に分散することができる。
なお、介装体210は、板状のほか、棒状に形成することもできる。また、介装体210は、船尾板20と補強部22との間に少なくとも1つ設けられていればよいが、2つまたは3つ以上の設けることもできる。また、介装体210は、連結棒52の下方に設けられているが、連結棒52に対して外側または内側のずれた位置に設けることもできる。
上記実施形態においては、船艇10は、第1引っ掛け部70、第2引っ掛け部80および第3引っ掛け部84を用いて3点で安定して吊上げることができる。しかし、船艇10は、図10に示すように、左右のフロート体18にそれぞれ第4引っ掛け部212および第5引っ掛け部(図示せず)を設けるとともに、船尾板20に第6引っ掛け部214および第7引っ掛け部(図示せず)を設けて吊上げることができる。ここで、第4引っ掛け部212は、第3引っ掛け部84と同様に構成されており、船体10の左側部30のフロート体18を貫通棒88と同様に図示上下方向に貫通する貫通棒(図示せず)の上端部に締め付けられている。一方、この貫通棒における下端部は、フロート体18の下面を貫通して突出しており、袋ナット211と同様の袋ナット213が締め付けられている。また、第5引っ掛け部は、第4引っ掛け部212と同様に構成されて船体10の右側部32のフロート体18を貫通した状態で設けられている。
第6引っ掛け部214は、左側部30における船尾板20を貫通する棒体に逆U字状に延びる棒体が設けられたシャックルで構成されている。また、第7引っ掛け部は、第6引っ掛け部214と同様に、右側部32における船尾板20を貫通する棒体に逆U字状に延びる棒体が設けられたシャックルで構成されている。
このように構成された船艇10によれば、第4引っ掛け部212、第5引っ掛け部、第6引っ掛け部214および第7引っ掛け部に吊り上げ装置におけるワイヤーやベルトなどからなる紐体215をフックなどを介して引っ掛けることにより4点で安定した状態で船艇10を吊上げることができる。
なお、図10に示す船艇10においては、保護材34,36を省略して構成している。
10…船艇、14…推進装置、16…船底部、18…フロート体、20…船尾板、
22…補強部、24…連結部、28…前部、30…左側部、32…右側部、
200…連結体、201…面接合部、202…嵌合部、203…粘着テープ、204…締付具、205…粘着テープ、
210…介装体、211…袋ナット、212…第4引っ掛け部、213…袋ナット、214…第6引っ掛け部、215…紐体

Claims (9)

  1. 船底部と、
    船首を構成する前部、左舷を構成する左側部および右舷を構成する右側部を有し、前記船底部の周縁部に設けられたフロート体と、
    前記左側部と前記右側部との間に配置され、推進力を得るための推進装置が取り付けられる船尾板と、
    前記船尾板よりも船首側において前記左側部と前記右側部との間に配置され、その左端部が前記左側部に接合され、その右端部が前記右側部に接合された補強部と、
    前記船尾板と前記補強部とをこれらの間の距離が変動しないように連結する連結部とを備える、船艇。
  2. 船尾から船首に向かう方向を前後方向としたとき、前記船尾板には、前後方向に貫通する第1貫通孔が設けられており、
    前記補強部には、前記第1貫通孔に対向する第2貫通孔が設けられており、
    前記連結部は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通された連結棒と、前記連結棒の後端部を前記船尾板に接合する第1接合部と、前記連結棒の前端部を前記補強部に接合する第2接合部とを有している、請求項1に記載の船艇。
  3. 前記連結棒の後端部および前端部の少なくとも一方には、雄ねじが設けられており、
    前記第1接合部および前記第2接合部の少なくとも一方は、前記雄ねじに螺合されて前記船尾板または前記補強部を前後方向から挟み込む2つのナットを有している、請求項2に記載の船艇。
  4. 前記第1貫通孔および前記第2貫通孔のそれぞれは、前後方向に対して直交する方向に長くなるように形成されている、請求項2または3に記載の船艇。
  5. 2つの前記連結部が左右方向に間隔を隔てて設けられており、
    2つの前記連結部の一方には、吊り上げ装置の第1吊り上げ部を引っ掛けるための第1引っ掛け部が設けられており、
    2つの前記連結部の他方には、前記吊り上げ装置の第2吊り上げ部を引っ掛けるための第2引っ掛け部が設けられており、
    前記前部には、前記吊り上げ装置の第3吊り上げ部を引っ掛けるための第3引っ掛け部が設けられている、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の船艇。
  6. 前記フロート体の前記前部には、前記前部を貫通する貫通棒が設けられており、
    前記第3引っ掛け部は前記貫通棒に設けられている、請求項5に記載の船艇。
  7. 前記推進装置を駆動させるためのエネルギー源を貯留するエネルギー源貯留部を備えており、
    前記エネルギー源貯留部は、前記船尾板と前記補強部との間に配置されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の船艇。
  8. 2つの前記連結部を備えており、
    一方の前記連結部は前記エネルギー源貯留部の左側に配置されており、
    他方の前記連結部は前記エネルギー源貯留部の右側に配置されている、請求項7に記載の船艇。
  9. 前記補強部の下面と前記船底部の上面との間には隙間が設けられている、請求1ないし8のいずれか1項に記載の船艇。
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